(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遺伝性血管浮腫又は腸の炎症障害、例えばクローン病又は潰瘍性大腸炎の処置及び/又は予防のための薬剤を作製するための請求項1から3の何れかに記載の化合物の使用。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に関して好ましい塩は、本発明による化合物の生理学的に許容可能な塩である。しかし、本発明はまた、それ自体は医薬適用に対して適切ではないが、例えば本発明による化合物の単離又は精製のために使用できる塩も包含する。
【0028】
本発明による化合物の生理学的に許容可能な塩としては、鉱酸、カルボン酸及びスルホン酸の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸及び安息香酸の塩が挙げられる。
【0029】
本発明による化合物の生理学的に許容可能な塩としてはまた、従来の塩基の塩、例えば、例として及び好ましいものとして、アルカリ金属塩(例えばナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム及びマグネシウム塩)及びアンモニア又は1から16個の炭素原子を有する有機アミン由来のアンモニウム塩、例えば、例として及び好ましいものとして、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミン、N−メチルピペリジン及びコリンも挙げられる。
【0030】
本発明の関連における溶媒和物は、溶媒分子との配位により固形又は液体状態で錯体を形成する本発明による化合物の形態として記載される。水和物は、配位が水とのものである溶媒和物の特定の形態である。
【0031】
本発明はさらにまた、本発明の化合物のプロドラッグも包含する。「プロドラッグ」という用語は、それらの部分に対して、生物学的に活性があり得るか又は不活性であり得るが、体内でのそれらの滞留時間中に(例えば代謝又は加水分解によって)本発明による化合物に変換される化合物を包含する。
【0032】
下記で示される1,4−二置換シクロヘキシル誘導体を表す2つの方法(A)及び(B)は、互いに同等であり、同一であり、両方の場合においてトランス−1,4−二置換シクロヘキシル誘導体を記載する。
【化4】
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【0033】
これは、3−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンアミドにおける(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチルの構造要素に特に適用される。
【0034】
本発明との関連で、「処置」又は「処置する」という用語は、疾患、状態、障害、損傷又は健康上の問題又は、このような状況及び/又はこのような状況の症状の発現、過程もしくは進行の阻害、遅延、チェック、緩和、減弱、限定、軽減、抑制、忌避もしくは治癒を含む。「治療」という用語は、「処置」という用語と同義的に本明細書中で使用される。
【0035】
「予防(prevention)」、「予防(prophylaxis)」及び「防止」という用語は、本発明の関連で同義的に使用され、疾患、状態、障害、損傷又は健康上の問題、又はこのような状況及び/又はこのような状況の症状の発現もしくは進行を引き起こし、経験し、これらに罹患するか、又は有するリスクの回避又は低下を指す。
【0036】
疾患、状態、障害、損傷又は健康上の問題の処置又は予防は、部分的又は完全なものであり得る。
【0037】
本発明との関連で、別段の断りがない限り、置換基は次のように定義される:
アルキルは、1から5個の炭素原子、好ましくは1から3個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルキルラジカルを表し、例となるもの、及び好ましいのは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、2−メチルプロプ−1−イル、n−ブチル、tert−ブチル及び2,2−ジメチルプロプ−1−イルである。
【0038】
アルコキシは、1から4個の炭素原子、好ましくは1から3個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状アルコキシラジカルを表し、例となるもの、及び好ましいのは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロプ−1−オキシ、n−ブトキシ及びtert−ブトキシである。
【0039】
アルコキシカルボニルは、カルボニル基を介して連結され、1から3個の炭素原子、好ましくは1から2個の炭素原子を有する、直鎖状又は分岐状アルコキシラジカルを表し、例えば、及び好ましいのは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル及びイソプロポキシカルボニルである。
【0040】
アルキルアミノメチルは、メチル基を介して連結される、それぞれが1から3個の炭素原子を有する、1又は2個の独立に選択される、同一であるか又は異なる直鎖状又は分岐状アルキル置換基を有するアミノ基を表し、例えば、及び好ましいのは、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、n−プロピルアミノメチル、イソプロピルアミノメチル、N,N−ジメチルアミノメチル、N,N−ジエチルアミノメチル、N−エチル−N−メチルアミノメチル、N−メチル−N−n−プロピルアミノメチル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノメチル及びN,N−ジイソプロピルアミノメチルである。C
1−C
3−アルキルアミノメチルは、例えば、1から3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノメチルラジカル又はそれぞれの場合において各アルキル置換基において1から3個の炭素原子を有するジアルキルアミノメチルラジカルを表す。
【0041】
シクロアルキルは、3から6個の炭素原子を有する単環式シクロアルキル基を表し、シクロアルキルの好ましい例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロへキシルである。
【0042】
ラジカルR
3の定義における4から6員オキソヘテロシクリルは、1個の環原子が酸素原子である4から6個の環原子を有する飽和単環式ラジカルを表し、例となるもの及び好ましいのは、オキセタニル、テトラヒドロフラニル及びテトラヒドロ−2H−ピラニルである。
【0043】
R
1を表し得る基の式において、各例において*を付される線の終点は炭素原子又はCH
2基を表さないが、R
1が連結される原子への結合部である。
【0044】
R
5を表し得る基の式において、各例において#を付される線の終点は炭素原子又はCH
2基を表さないが、R
5が連結される原子への結合部である。
【0045】
式(I)
(式中、R
1は、式
【化5】
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【0046】
の基を表し、ここで*はオキソピリジン環への連結点であり、R
6は、臭素、塩素、フッ素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシを表し、R
7は、臭素、塩素、フッ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エチニル、3,3,3−トリフルオロプロプ−1−イン−1−イル又はシクロプロピルを表し、R
8は、水素、塩素又はフッ素を表し、
R
2は、水素、臭素、塩素、フッ素、シアノ、C
1−C
3−アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、C
1−C
3−アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、メチルカルボニル又はシクロプロピルを表し、
R
3は、水素、C
1−C
5−アルキル、C
1−C
4−アルコキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロプ−1−イル、3,3,3−トリフルオロ−2−メトキシプロプ−1−イル、3,3,3−トリフルオロ−2−エトキシプロプ−1−イル、プロプ−2−イン−1−イル、シクロプロピルオキシ又はシクロブチルオキシを表し、ここで、アルキルは、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C
3−C
6−シクロアルキル、4−から6−員のオキソヘテロシクリル、1,4−ジオキサニル、フェニル及びピリジルからなる群から選択される置換基によって置換され得、ここで、シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から互いに独立に選択される1から2個の置換基によって置換され得、
R
4は水素を表し、
R
5は、式
【化6】
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【0047】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1は、窒素原子又はC−R
11を表し、ここで、R
11は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、Y
2は、窒素原子又はC−R
12を表し、ここで、R
12は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
9は、水素、ヒドロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルメチルを表し、R
10は、水素、塩素、フッ素又はメチルを表し、Y
3は、窒素原子又はC−R
15を表し、ここで、R
15は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、Y
4は、窒素原子又はC−R
16を表し、
ここでR
16は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
13は、水素、ヒドロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルメチルを表し、R
14は、水素、塩素、フッ素又はメチルを表し、R
17は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
18は、水素、塩素、フッ素又はメチルを表し、R
19は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
20は、水素、塩素、フッ素又はメチルを表し、R
21は、水素、ヒドロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルメチルを表す。)の化合物 及びその塩、その溶媒和物及びその塩の溶媒和物が好ましい。
【0048】
式(I)
(式中、R
1は、式
【化7】
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【0049】
の基を表し、ここで*はオキソピリジン環への連結点であり、R
6は塩素を表し、R
7は、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシを表し、R
8は水素を表し、
R
2は、塩素、シアノ、メトキシ、エトキシ又はジフルオロメトキシを表し、
R
3は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、2−メチルプロプ−1−イル、n−ブチル又はエトキシを表し、ここでメチルは、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル及び1,4−ジオキサニルからなる群から選択される置換基によって置換され得、ここで、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル及びオキセタニルは、フッ素、ヒドロキシ、メチル、エチル及びメトキシからなる群から互いに独立に選択される1から2個の置換基によって置換され得、ここでエチル、n−プロピル及びn−ブチルは、フッ素、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基によって置換され得、
R
4は水素を表し、
R
5は、式
【化8】
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【0050】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1は、窒素原子又はC−R
11を表し、ここで、R
11は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、Y
2は、窒素原子又はC−R
12を表し、ここで、R
12は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
9は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
10は、水素又はフッ素を表し、Y
3は、窒素原子又はC−R
15を表し、ここで、R
15は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、Y
4は、窒素原子又はC−R
16を表し、
ここでR
16は、水素、塩素、ヒドロキシ又はメトキシを表し、R
13は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
14は、水素又はフッ素を表し、R
21は、水素又はヒドロキシカルボニルを表す。) の化合物 及びその塩、その溶媒和物及びその塩の溶媒和物も好ましい。
【0051】
式(I)
(式中、R
1は、式
【化9】
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【0052】
の基を表し、ここで*はオキソピリジン環への連結点であり、R
6は塩素を表し、R
7は、シアノ又はジフルオロメトキシを表し、R
8は水素を表し、R
2はメトキシを表し、R
3は、水素、メチル又はエチルを表し、ここでメチルは、シクロブチル置換基により置換され得、R
4は水素を表し、R
5は、式
【化10】
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【0053】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1はC−R
11を表し、ここでR
11は水素を表し、Y
2は窒素原子を表し、R
9は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
10は水素を表し、Y
3は窒素原子を表し、Y
4はC−R
16を表し、ここでR
16は水素を表し、R
13はヒドロキシカルボニルを表し、R
14は水素を表し、R
21はヒドロキシカルボニルを表す。) の化合物 及びその塩、その溶媒和物及びその塩の溶媒和物が好ましい。
【0054】
式(I)
(式中、R
1は、式
【化11】
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【0055】
の基を表し、ここで*はオキソピリジン環への連結点であり、R
6は塩素を表し、R
7は、シアノ又はジフルオロメトキシを表し、R
8は水素を表し、R
2はメトキシを表し、R
3は、メチル又はエチルを表し、ここでメチルは、シクロブチル及びテトラヒドロ−2H−ピラニルからなる群から選択される置換基によって置換され得、ここでエチルは、メトキシ置換基により置換され得、R
4は水素を表し、R
5は、式
【化12】
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【0056】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1はC−R
11を表し、ここでR
11は、水素又は塩素を表し、Y
2は窒素原子を表し、R
9は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
10は水素を表し、Y
3は窒素原子を表し、Y
4はC−R
16を表し、ここでR
16は水素を表し、又はY
3はC−R
15を表し、ここでR
15は、水素又は塩素を表し、Y
4は窒素原子を表し、R
13は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
14は水素を表す。)の化合物 及びその塩、その溶媒和物及びその塩の溶媒和物が好ましい。
【0057】
式(I)
(式中、R
1は、式
【化13】
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【0058】
の基を表し、ここで*はオキソピリジン環への連結点であり、R
6は塩素を表し、R
7は、シアノ又はジフルオロメトキシを表し、R
8は水素を表す。)の化合物も好ましい。
【0059】
R
2が、塩素、シアノ、メトキシ、エトキシ又はジフルオロメトキシを表す、式(I)の化合物も好ましい。
【0060】
R
2がメトキシを表す、式(I)の化合物も好ましい。
【0061】
式(I)
(式中、R
3は、メチル、エチル、n−プロピル、2−メチルプロプ−1−イル、n−ブチル又はエトキシを表し、ここでメチルは、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル及び1,4−ジオキサニルからなる群から選択される置換基によって置換され得、ここで、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル及びオキセタニルは、フッ素、ヒドロキシ、メチル、エチル及びメトキシからなる群から互いに独立に選択される1から2個の置換基によって置換され得、ここでエチル、n−プロピル及びn−ブチルは、フッ素、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される置換基によって置換され得る。)の化合物も好ましい。
【0062】
式(I)
(式中、R
3は、メチル又はエチルを表し、ここでメチルは、シクロブチル及びテトラヒドロ−2H−ピラニルからなる群から選択される置換基によって置換され得、ここでエチルは、メトキシ置換基により置換され得る。)の化合物も好ましい。
【0063】
式(I)
(式中、R
3は、水素、メチル又はエチルを表し、ここでメチルは、シクロブチル置換基により置換され得る。)の化合物も好ましい。
【0064】
式(I)
(式中、R
3は、メチル又はエチルを表し、ここでメチルは、シクロブチル置換基により置換され得る。)の化合物も好ましい。
【0065】
式(I)
(式中、R
5は、式
【化14】
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【0066】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1はC−R
11を表し、ここでR
11は水素を表し、Y
2は窒素原子を表し、R
9は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
10は水素を表し、Y
3は窒素原子を表し、Y
4はC−R
16を表し、ここでR
16は水素を表し、R
13はヒドロキシカルボニルを表し、R
14は水素を表し、R
21は、ヒドロキシカルボニルを表す。)の化合物も好ましい。
【0067】
式(I)
(式中、R
5は、式
【化15】
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【0068】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
1はC−R
11を表し、ここでR
11は水素を表し、Y
2は窒素原子を表し、R
9は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
10は、水素を表す。)の化合物も好ましい。
【0069】
式(I)
(式中、R
5は、式
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0070】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
3は窒素原子を表し、Y
4はC−R
16を表し、ここでR
16は水素を表し、又はY
3はC−R
15を表し、ここでR
15は、水素又は塩素を表し、Y
4は窒素原子を表し、R
13は、水素又はヒドロキシカルボニルを表し、R
14は、水素を表す。)の化合物も好ましい。
【0071】
式(I)
(式中、R
5は、式
【化17】
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【0072】
の基を表し、ここで#は窒素原子への連結点であり、Y
3はC−R
15を表し、ここでR
15は水素を表し、Y
4は窒素原子を表し、R
13は水素を表し、R
14は水素を表す。)の化合物も好ましい。
【0073】
R
13が水素又はヒドロキシカルボニルを表す、式(I)の化合物も好ましい。
【0074】
R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5が上記で定められるとおりである式(Ia)
【化18】
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【0076】
本発明は、式(I)の化合物又はその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物を調製するための方法をさらに提供し、この方法において、[A]式
【化19】
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【0077】
(式中、R
1、R
2及びR
3は上記で与えられる意味を有する。)の化合物を第一段階で式
【化20】
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【0078】
(式中、R
4及びR
5は上記で与えられる意味を有する。)の化合物と、脱水剤の存在下で反応させ、必要に応じて第二段階で酸性又は塩基性エステル加水分解によって、式(I)の化合物に変換させるか、又は
[B]式
【化21】
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【0079】
(式中、R
2、R
3、R
4及びR
5 は上記で与えられる意味を有し、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を式
【化22】
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【0080】
(式中、R
1は上記で定められるとおりであり、Qは、−B(OH)
2、ボロン酸エステル、好ましくはボロン酸ピナコールエステル又は−BF
3−K
+を表す。)の化合物と鈴木カップリング条件下で反応させて、式(I)の化合物を与える。
【0081】
工程[A]による第一段階の反応は一般に、不活性溶媒中で、必要に応じて塩基の存在下で、好ましくは0℃から室温の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0082】
ここで適切な脱水剤は、例えば、塩基とともに、カルボジイミド、例えばN,N’−ジエチル−、N,N’−ジプロピル−、N,N’−ジイソプロピル−、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(ペンタフルオロフェノール(PFP)の存在下でもよい。)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)など、又はカルボニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾールなど、又は1,2−オキサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−サルフェートもしくは過塩素酸2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウムなど、又はアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなど、又はプロパンホスホン酸無水物又はクロロギ酸イソブチル又はビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)塩化ホスホリル又はベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート又はO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)ビスジメチルアミノメチリウムフルオロボレート(TBTU)又はO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)又はベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)又はシアノ(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(Oxyma)又は(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスフェート(COMU)又はN−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチリデン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート又は2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド(T3P)又はこれらの混合物である。縮合は、好ましくはHATUを用いて行われる。
【0083】
塩基は、例えば、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムもしくは重炭酸ナトリウムもしくは重炭酸カリウムなど、又は有機塩基、例えばトリエチルアミンなどのトリアルキルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンもしくはジイソプロピルエチルアミン又はピリジンである。縮合は、好ましくはジイソプロピルエチルアミンを用いて行われる。
【0084】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタンもしくはトリクロロメタンなど、炭化水素、例えばベンゼンなど、又は他の溶媒、例えばニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドもしくはアセトニトリルなどである。溶媒の混合物を使用することも可能である。特に好ましいのはジメチルホルムアミドである。
【0085】
式(III)の化合物は公知であり、公知の工程によって対応する出発化合物から合成され得るか、又は実施例セクションに記載の工程と同様に調製され得る。
【0086】
酸性エステル加水分解において、工程[A]による第二段階の反応は一般に、不活性溶媒中で、好ましくは室温から60℃の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0087】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、又はエーテル、例えばテトラヒドロフランもしくはジオキサンなどであり、ジクロロメタンが好ましい。
【0088】
酸は、例えばトリフルオロ酢酸又はジオキサン中の塩化水素であり、トリフルオロ酢酸が好ましい。
【0089】
塩基性エステル加水分解において、工程[A]による第二段階の反応は一般に、不活性溶媒中で、好ましくは室温から溶媒の還流温度以下の温度範囲内で、標準気圧で行われる。
【0090】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、アルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフランなど、又は他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなど、又は溶媒の混合液、水と溶媒の混合液であり、テトラヒドロフランと水との混合液が好ましい。
【0091】
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウムもしくは水酸化カリウムなど、又はアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなど、又はアルコキシド、例えばカリウムtert−ブトキシドもしくはナトリウムtert−ブトキシドなどであり、水酸化リチウムが好ましい。
【0092】
工程[B]の反応は一般に、不活性溶媒中で、触媒の存在下で、さらなる試薬の存在下でもよく、マイクロ波中でもよく、好ましくは室温から150℃の温度範囲内で、標準気圧から3barで行われる。
【0093】
触媒は、例えば、鈴木反応条件に対して慣習的であるパラジウム触媒、好ましくは、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)/トリスシクロヘキシルホスフィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス(ジフェニルホスファンフェロセニル)パラジウム(II)クロリド、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン(1,4−ナフトキノン)パラジウム二量体、アリル(クロロ)(1,3−ジメシチル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾール−2−イリデン)パラジウム、酢酸パラジウム(II)/ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−ビフェニル−2−イル)ホスフィン、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリドモノジクロロメタン付加物又はXPhosプレ触媒[(2’−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウムジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスファン(1:1)]などの触媒であり、好ましくはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、[1,1−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリドモノジクロロメタン付加物又はXPhosプレ触媒[(2’−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウムジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1)]である。
【0094】
さらなる試薬は、例えば、酢酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム又は炭酸ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、フッ化セシウム又はリン酸カリウムであり、ここでこれらは水溶液中で存在し得;炭酸カリウム又はリン酸カリウム水溶液などのさらなる試薬が好ましい。
【0095】
不活性溶媒は、例えば、エーテル、例えばジオキサン、テトラヒドロフランもしくは1,2−ジメトキシエタンなど、炭化水素、例えばベンゼン、キシレンもしくはトルエンなど、又はカルボキサミド、例えばジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセトアミドなど、アルキルスルホキシド、例えばジメチルスルホキシドなど、又はN−メチルピロリドン又はアセトニトリル、又はアルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、及び/又は水との溶媒の混合液であり;テトラヒドロフラン、ジオキサン又はアセトニトリルが好ましい。
【0096】
式(V)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0097】
式(II)の化合物は公知であるか、又は[C]式
【化23】
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【0098】
(式中、R
1、R
2及びR
3は、上記で与えられる意味を有し、R
30はtert−ブチルを表す。)
の化合物を酸と反応させるか、又は
[D]式
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
(式中、R
1、R
2及びR
3は、上記で与えられる意味を有し、R
30はメチル又はエチルを表す。)の化合物を塩基と反応させることによって調製され得る。
【0100】
式(VIa)及び(VIb)の化合物は、一緒に式(VI)の化合物の基を形成する。
【0101】
工程[C]による反応は一般に、不活性溶媒中で、好ましくは室温から60℃の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0102】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、又はエーテル、例えばテトラヒドロフランもしくはジオキサンなどであり、ジクロロメタンが好ましい。
【0103】
酸は、例えばトリフルオロ酢酸又はジオキサン中の塩化水素であり、トリフルオロ酢酸が好ましい。
【0104】
工程[D]における反応は一般に、不活性溶媒中で、好ましくは室温から溶媒の還流温度以下の温度範囲内で、標準気圧で行われる。
【0105】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、アルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフランなど、又は他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなど、又は溶媒の混合液、水と溶媒の混合液であり、テトラヒドロフランと水との混合液が好ましい。
【0106】
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウムもしくは水酸化カリウムなど、又はアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなど、又はアルコキシド、例えばカリウムtert−ブトキシドもしくはナトリウムtert−ブトキシドなどであり、水酸化リチウムが好ましい。
【0107】
式(VI)の化合物は公知であるか、又は
[E]式
【化25】
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【0108】
(式中、R
1及びR
2はそれぞれ上記で定められるとおりである。)の化合物を式
【化26】
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【0109】
(式中、R
3は上記で与えられる意味を有し、R
30は、メチル、エチル又はtert−ブチルを表し、X
2は、塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ又はトリフルオロメタンスルホニルオキシを表す。)の化合物と反応させるか、又は [F]式
【化27】
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【0110】
(式中、R
2及びR
3はそれぞれ上記で定められるとおりであり、R
30は、メチル、エチル又はtert−ブチルを表し、X
3は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を式(V)の化合物と鈴木カップリング条件下で反応させることにより、調製され得る。
【0111】
工程[E]による反応は一般に、不活性溶媒中で、塩基の存在下でもよく、好ましくは室温から溶媒の還流温度の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0112】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、アルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフランなど、又は他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなど、又は溶媒の混合液、水と溶媒の混合液であり、ジメチルホルムアミドが好ましい。
【0113】
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウムもしくは水酸化カリウムなど、又はアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなど、又はカリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウム又はこれらの塩基の混合物又は水素化ナトリウムと臭化リチウムとの混合物であり;炭酸カリウム又は水素化ナトリウムが好ましい。
【0114】
式(VIII)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0115】
工程[F]における反応は、工程[B]に対して記載のように行われる。
【0116】
式(VII)の化合物は公知であるか、又は式
【化28】
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【0117】
(式中、R
1及びR
2は、それぞれ上記で定義されるとおりである。)の化合物を塩酸ピリジニウム又はピリジン臭化水素酸塩と反応させることによって調製され得る。本反応は一般に、不活性溶媒中で、好ましくは80℃から120℃の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0118】
不活性溶媒は、例えば、炭化水素、例えばベンゼンなど、又は他の溶媒、例えばニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドもしくはアセトニトリルなどである。溶媒の混合物を使用することも可能である。特に好ましいのはジメチルホルムアミドである。
【0119】
式(X)の化合物は公知であるか、又は式
【化29】
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【0120】
(式中、R
2は上記で与えられる意味を有し、X
4は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を 式(V)の化合物と鈴木カップリング条件下で反応させることによって調製され得る。
【0121】
本反応は、工程[B]に対して記載のとおりに行われる。
【0122】
式(XI)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0123】
式(IX)の化合物は公知であるか、又は式
【化30】
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【0124】
(式中、R
2は上記で与えられる意味を有し、X
3は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を式(VIII)の化合物と反応させるによって調製され得る。
【0125】
本反応は、工程[E]に対して記載のとおりに行われる。
【0126】
式(XII)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0127】
式(IV)の化合物は公知であるか、又は式
【化31】
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【0128】
(式中、R
2及びR
3は、それぞれ上記で定義されるとおりであり、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を式(III)の化合物と脱水試薬の存在下で反応させることによって調製され得る。
【0129】
本反応は、工程[A]に対して記載のとおりに行われる。
【0130】
式(XIII)の化合物は公知であるか、又は[G]式
【化32】
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【0131】
(式中、R
2及びR
3は、それぞれ上記で定義されるとおりであり、R
31はtert−ブチルを表し、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を酸と反応させるか、又は [H]式
【化33】
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【0132】
(式中、R
2及びR
3は、それぞれ上記で定義されるとおりであり、R
31はメチル又はエチルであり、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を塩基と反応させることによって調製され得る。
【0133】
式(XIVa)及び(XIVb)の化合物は、一緒に式(XIV)の化合物の基を形成する。
【0134】
工程[G]による反応は、工程[C]に対して記載のように行われる。
【0135】
工程[H]による反応は、工程[D]に対して記載のように行われる。
【0136】
式(XIV)の化合物は公知であるか、又は式
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
(式中、R
2は上記で与えられる意味を有し、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を式
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0138】
(式中、R
3は上記で与えられる意味を有し、R
31は、メチル、エチル又はtert−ブチルを表し、X
5は、塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ又はトリフルオロメタンスルホニルオキシを表す。)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0139】
本反応は、工程[E]に対して記載のとおりに行われる。
【0140】
式(XV)及び(XVI)の化合物は公知であるか、又は適切な出発化合物から公知の工程によって合成され得る。
【0141】
代替的な工程において、式(VI)の化合物は、式
【化36】
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【0142】
(式中、R
1及びR
2はそれぞれ上記で定められるとおりであり、R
30は、メチル、エチル又はtert−ブチルを表す。)の化合物を式
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0143】
(式中、R
3は上記で与えられる意味を有し、X
6は、塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ又はパラトルエンスルホニルオキシを表す。)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0144】
本反応は一般に、不活性溶媒中で、必要に応じて塩基の存在下で、好ましくは−78℃から室温の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0145】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、アルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフランなど、又は他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなど、又は溶媒の混合液、水と溶媒の混合液であり、テトラヒドロフランが好ましい。
【0146】
塩基は、例えば、カリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウム、N−ブチルリチウム又はビス(トリメチルシリル)リチウムアミドであり、ビス(トリメチルシリル)リチウムアミドが好ましい。
【0147】
式(XVII)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から、上記の工程、例えば工程[E]、によって合成され得る。
【0148】
式(XVIII)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0149】
代替的な工程において、式(II)の化合物は、式
【化38】
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【0150】
(式中、R
1及びR
2はそれぞれ上記で定められるとおりである。)の化合物を式
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
(式中、R
3は上記で与えられる意味を有し、X
7は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0152】
本反応は一般に、不活性溶媒中で、必要に応じて塩基の存在下で、好ましくは−10℃から90℃の温度範囲で、大気圧で行われる。
【0153】
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素もしくは1,2−ジクロロエタンなど、アルコール、例えばメタノールもしくはエタノールなど、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフランなど、又は他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなど、又は溶媒の混合液、水と溶媒の混合液であり、テトラヒドロフランが好ましい。
【0154】
塩基は、例えば、カリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウム又はビス(トリメチルシリル)リチウムアミド又はマグネシウムジ−tert−ブトキシド及びカリウムtert−ブトキシドの混合物であり、マグネシウムジ−tert−ブトキシド及びカリウムtert−ブトキシドの混合物が好ましい。
【0155】
式(XIX)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0156】
代替的な工程において、式(XIII)の化合物は、式
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
(式中、R
2は上記で与えられる意味を有し、X
1は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物を
式
【化41】
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【0158】
(式中、R
3は上記で与えられる意味を有し、X
8は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0159】
本反応は、式(VII)の化合物と式(XIX)の化合物との反応に対して記載されるように行われる。
【0160】
式(XX)の化合物は公知であるか、又は適切な出発材料から公知の工程によって合成され得る。
【0161】
出発化合物及び式(I)の化合物の調製は下記合成スキームにより説明し得る。
【0162】
スキーム1:
【化42】
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【0163】
本発明による化合物は、予想外の有用な薬理学的活性スペクトル及び良好な薬物動態学的挙動を有する。これらは、セリンプロテアーゼ第XIa因子(FXIa)及び/又はセリンプロテアーゼ血漿カリクレイン(PK)のタンパク質分解活性に影響を及ぼす化合物である。本発明による化合物は、血液凝固の活性化において、血小板のPAR−1活性化に必要なトロンビンの減少を介した血小板の凝集において、及び血管透過性の向上を特に含む炎症過程において重要な役割を果たすFXIa及び/又はPKにより触媒される基質の酵素切断を阻害する。
【0164】
したがって、これらは、ヒト及び動物における疾患の処置及び/又は予防のための薬剤としての使用に適切である。
【0165】
本発明は、障害、特に心血管系障害、好ましくは血栓性又は血栓塞栓性障害及び/又は血栓性又は血栓塞栓性合併症及び/又は眼の障害、特に糖尿病性網膜症又は黄斑浮腫、及び/又は炎症障害、特に過剰な血漿カリクレイン活性が付随するもの、例えば遺伝性血管浮腫(HAE)又は慢性炎症障害など、特にクローン病などの腸の障害の処置及び/又は予防のための本発明による化合物の使用をさらに提供する。
【0166】
第XIa因子(FXIa)は、凝固の関連において重要な酵素であり、トロンビン及び第XIIa因子(FXIIa)の両方により活性化され得、したがって凝固の2つの必須の過程に関与する。これは、凝固の開始から増幅及び拡大への移行の中心的な要素であり:正のフィードバックループにおいて、トロンビンは、第V因子及び第VIII因子に加えて、第XI因子も第XIa因子に活性化し、それにより第IX因子が第IXa因子に変換され、このように生成される第IXa因子/第VIIIa因子複合体を介して、第X因子が活性化され、したがって次にトロンビン形成が強く刺激され、強い血栓成長に至り、血栓を安定化する。
【0167】
さらに、第XIa因子は内因性の凝固開始のための重要な要素であり:組織因子(TF)を介した刺激に加えて、特にまた外来細胞(例えば細菌)の表面構造だけでなく、血管プロステーシス、ステント及び体外循環などの人工面も含む、負に荷電した面上でも凝固系が活性化され得る。表面上で、最初に第XII因子(FXII)が活性化されて第XIIa因子(FXIIA)になり、これが続いてFXIを活性化し、細胞表面に接着させて、FXIaとなる。これは、上記のような凝固カスケードのさらなる活性化につながる。
【0168】
対照的に、開始期でのトロンビン生成は、TF/第VIIa因子及び第X因子活性化を介して影響を受けないままであり、最終的に血管損傷時の生理的反応であるトロンビン形成は影響を受けないままである。これは、FXIa阻害剤の投与によって、ウサギ及び他の種でのように、出血時間延長がFXIaノックアウトマウスにおいてなぜ見られなかったかを説明し得る。本物質により引き起こされるこの低出血傾向は、ヒトで、特に出血リスクが高い患者での使用に大きな有益性がある。
【0169】
さらに、第XIIa因子はまた、血漿プロカリクレインを活性化して、とりわけ増強ループにおいてさらなる第XII因子活性化につながる内因性活性化に関連して血漿カリクレイン(PK)にし、全体的な結果として、表面上での凝固カスケードの開始の増幅が起こる。したがって、本発明による化合物のPK−阻害活性は、表面活性化を介した凝固を抑制し、したがって抗凝固効果を有する。均衡のとれた抗血栓効果を可能にする第XIa因子阻害活性及びPK阻害活性の組み合わせは有利であり得る。
【0170】
したがって、本発明による化合物は、血塊の形成から生じる得る障害又は合併症の処置及び/又は予防に適切である。
【0171】
本発明の目的のために、「血栓性又は血栓塞栓性障害」としては、動脈性及び静脈性脈管構造の両方において発生し、本発明による化合物で処置され得る障害、特に、心臓の冠動脈における障害、例えば急性冠症候群(ACS)、ST上昇を伴う(STEMI)及びST上昇を伴わない(非STEMI)心筋梗塞、安定狭心症、不安定狭心症、血管形成術、ステント留置又は大動脈冠状動脈バイパスなどの冠動脈インターベンション後の再閉塞及び再狭窄だけでなく、末梢動脈性閉塞性障害につながるさらなる血管における血栓性又は血栓塞栓性障害、肺塞栓症、静脈性血栓塞栓症、静脈血栓、特に深部下肢静脈及び腎臓静脈におけるもの、一過性虚血性発作及びまた血栓性卒中及び血栓塞栓性卒中も挙げられる。
【0172】
凝固系の刺激は様々な原因又は関連障害により起こり得る。外科的介入、不動状態、ベッド上拘束、感染、炎症又は癌又は癌治療に関連して、とりわけ凝固系が高く活性化され得、血栓性合併症、特に静脈性血栓症があり得る。したがって、本発明による化合物は、癌に罹患している患者における外科的介入に関連した血栓症の予防に適切である。したがって、本発明による化合物はまた、例えば記載の刺激状態において凝固系が活性化されている患者における血栓症の予防にも適切である。
【0173】
したがって、本発明の化合物はまた、急性、間欠性又は持続性の不整脈がある患者において、例えば心房細動がある患者において、及び電気的除細動を受けている患者において、及び心臓弁障害があるか又は人工心臓弁を有する患者においても、心原性血栓塞栓症、例えば脳虚血、卒中及び全身性血栓塞栓症及び虚血の予防及び処置にも適切である。
【0174】
さらに、本発明の化合物は、とりわけ敗血症に関連して、それだけでなく外科的介入、腫瘍性疾患、火傷又は他の損傷によっても起こり得、微小血栓症を通じて重篤な臓器障害に至り得る、播種性血管内凝固(DIC)の処置及び予防に適切である。
【0175】
血栓塞栓性合併症はさらに、微小血管症性溶血性貧血において、及び例えば血液透析、ECMO(「体外膜酸素供給」)、LVAD(「左心補助循環装置」)及び類似の方法、AV瘻、血管及び心臓弁プロステーシスなどの体外循環に関連する異種表面と接触する血液によって起こる。
【0176】
さらに、本発明による化合物は、血管認知症又はアルツハイマー病などの認知症障害につながり得る脳血管における微小血塊形成又はフィブリン沈着を含む障害の処置及び/又は予防に適切である。ここで、血塊は、閉塞を介して及びさらなる疾患関連因子と結合することの両方によって障害に寄与し得る。
【0177】
さらに、本発明による化合物は、特に、凝血促進要素に加えて、炎症反応促進要素も必須の役割を果たす障害の処置及び/又は予防に適切である。凝固及び炎症の相互の促進は特に、本発明による化合物により妨げられ得、このようにして血栓性合併症の可能性が決定的に低下する。この例において、第XIa因子阻害要素(トロンビン産生の阻害を介する。)及びPK阻害要素の両方が抗凝固及び抗炎症効果(例えばブラジキニンを介する。)に寄与し得る。したがって、アテローム性動脈硬化性血管障害、運動系のリウマチ障害に関連した炎症、肺の炎症障害、例えば肺線維症、腎臓の炎症障害、例えば糸球体腎炎、腸の炎症障害、例えばクローン病もしくは潰瘍性大腸炎、又は糖尿病が基礎にある疾患に関連して存在し得る障害、例えば糖尿病性網膜症もしくは腎症と関連した処置及び/又は予防がとりわけ考慮され得る。
【0178】
血漿カリクレインにより生成されるキニンは、とりわけ、慢性炎症性腸障害(CID)の進行における原因となる役割を果たす。ブラジキニン受容体の活性化を介したそれらの炎症反応促進効果は、疾患進行を誘発し、促進する。クローン病患者における研究から、腸上皮におけるカリクレイン濃度と腸の炎症の度合いとの間の相関が示される。カリクレイン−キニン系の活性化は、同様に実験動物研究で観察された。したがって、カリクレイン阻害剤によるブラジキニン合成の阻害は、慢性炎症性腸障害の予防及び/又は治療に対しても使用することができた。
【0179】
さらに、本発明による化合物は、腫瘍成長及び転移の形成を阻害するために、及びまた血栓塞栓性合併症、例えば静脈性血栓塞栓症などの予防及び/又は処置のために、腫瘍患者、特に大きな外科的介入又は化学もしくは放射線療法を受けている患者のために使用され得る。
【0180】
さらに、本発明の化合物はまた、肺高血圧症の予防及び/又は処置にも適切である。
【0181】
本発明との関連で、「肺高血圧症」という用語は、肺動脈性高血圧症、左心の障害に付随する肺高血圧症、肺障害に付随する肺高血圧症及び/又は慢性血栓塞栓症(CTEPH)による低酸素症及び肺高血圧症を含む。
【0182】
「肺動脈性高血圧症」としては、特発性肺動脈性高血圧症(IPAH、以前は原発性肺高血圧症とも呼ばれていた。)、家族性肺動脈性高血圧症(FPAH)及び、コラゲノース、先天性肺シャント、門脈高血圧症、HIV感染、ある種の薬物及び薬剤の摂取に、他の障害(甲状腺障害、グリコーゲン貯蔵障害、ゴーシェ病、遺伝性毛細血管拡張症、異常ヘモグロビン症、骨髄増殖性障害、脾摘出術)に、肺静脈閉塞性障害及び肺毛細血管腫症などの顕著な静脈性/毛細血管性の寄与を有する障害に付随する、随伴性肺動脈性肺高血圧症(APAH)ならびに、また新生児の持続性肺高血圧症が挙げられる。
【0183】
左心の障害に付随する肺高血圧症としては、病的左心房又は左心室及び僧房弁又は大動脈弁欠損が挙げられる。
【0184】
肺障害及び/又は低酸素症に付随する肺高血圧症としては、慢性閉塞性肺障害、間質性肺障害、睡眠時無呼吸症候群、肺胞低換気、慢性高山病及び先天性の欠陥が挙げられる。
【0185】
慢性血栓塞栓症(CTEPH)による肺高血圧症は、近位肺動脈の血栓塞栓性閉塞、遠位肺動脈の血栓塞栓性閉塞及び非血栓性肺塞栓症(腫瘍、寄生虫、異物)を含む。
【0186】
本発明は、サルコイドーシス、組織球増殖症X及びリンパ管腫症に付随する肺高血圧症の処置及び/又は予防のための薬剤の製造のための本発明の化合物の使用をさらに提供する。
【0187】
さらに、本発明の物質は、肺及び肝臓線維症の処置にも有用であり得る。
【0188】
さらに、本発明の化合物はまた、感染性疾患の関連及び/又は全身性炎症症候群(SIRS)、敗血症臓器機能障害、敗血症臓器不全及び多臓器不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、急性肺障害(ALI)、敗血症ショック及び/又は敗血症臓器不全の関連での播種性血管内凝固の処置及び/又は予防にも適切であり得る。
【0189】
感染の過程において、様々な臓器での微小血栓症及び二次的な出血性合併症を伴う、凝固系の全身性の活性化(播種性血管内凝固又は消費性凝固障害、本明細書中、以下で「DIC」と呼ぶ。)があり得る。さらに、血管の透過性上昇及び血管外腔への体液及びタンパク質の浸出を伴う内皮障害があり得る。感染が進行するにつれて、臓器不全(例えば腎不全、肝不全、呼吸不全、中枢神経欠損及び心血管不全)又は多臓器不全があり得る。
【0190】
DICの場合、損傷がある内皮細胞の表面、異物の表面又は架橋される血管外組織で凝固系の強い活性化がある。結果として、低酸素症及び続く臓器機能不全がある様々な臓器の小血管において凝固がある。二次的影響は、凝固因子(例えば第X因子、プロトロンビン及びフィブリノーゲン)及び血小板の消費であり、これは血液の凝固性を低下させ、大量出血を招き得る。
【0191】
単独で又は第XIa因子との組み合わせで血漿カリクレインを阻害する本発明による化合物は、血漿カリクレインが関与する過程における障害の処置及び/又は予防にも有用である。抗凝固活性に加えて、血漿カリクレインは、とりわけ、このようにして内皮透過性向上につながる重要なブラジキニン−放出プロテアーゼである。したがって本化合物は、眼の障害、特に糖尿病性網膜症又は黄斑浮腫又は遺伝性血管浮腫などの浮腫形成を含む障害の処置及び/又は予防のために使用し得る。
【0192】
「眼の障害」は、本発明との関連で、特に糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫(DME)、黄斑浮腫、網膜静脈閉塞に付随する黄斑浮腫、加齢性黄斑変性(AMD)、脈絡膜血管新生(CNV)、脈絡膜新生血管膜(CNVM)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、網膜上膜(ERM)及び黄斑穿孔、近視が関連する脈絡膜血管新生、色素線条症、血管線条、網膜剥離、網膜色素上皮の萎縮変化、網膜色素上皮の肥大変化、網膜静脈閉塞、脈絡膜網膜静脈閉塞、網膜色素変性症、スタルガルト病、未熟児網膜症、緑内障、炎症性眼障害、例えばブドウ膜炎、強膜炎又は眼内炎など、白内障、屈折異常、例えば近視、遠視又は乱視など、及び円錐角膜、前眼部の障害、例えば、例えばセラティティス、角膜移植又は角膜形成の後遺症としての角膜血管形成など、低酸素症の後遺症としての角膜血管形成(例えばコンタクトレンズの過剰使用によるもの)、結膜翼状片、角層下浮腫及び角膜内浮腫などの障害を含む。
【0193】
本発明による化合物は、遺伝子突然変異が酵素活性促進又はチモーゲンレベル上昇につながる患者における、血栓性又は血栓塞栓性障害及び/又は炎症障害及び/又は血管透過性上昇を伴う障害の一次予防にも適切であり、これらは、酵素活性又はチモーゲン濃度の関連試験/測定によって確立される。
【0194】
本発明は、障害、特に上述の障害の処置及び/又は予防のための本発明による化合物の使用をさらに提供する。
【0195】
本発明は、障害、特に上述の障害の処置及び/又は予防のための薬剤の製造のための本発明による化合物の使用をさらに提供する。
【0196】
本発明は、治療的有効量の本発明による化合物を用いた、障害、特に上述の障害の処置及び/又は予防のための方法をさらに提供する。
【0197】
本発明は、治療的有効量の本発明による化合物を用いた、障害、特に上述の障害の処置及び/又は予防のための方法における使用のための本発明による化合物をさらに提供する。
【0198】
本発明は、本発明による化合物及び1以上のさらなる活性化合物を含む薬剤をさらに提供する。
【0199】
さらに、本発明による化合物は、エクスビボで凝固を防ぐために、例えば、移植しようとする臓器を血塊の形成により引き起こされる臓器障害から保護するために、及び移植臓器からの血栓塞栓に対して臓器レシピエントを保護するために、血液及び血漿生成物を保存するために、カテーテル及び他の医療補助具及び機器を清浄/前処理するために、インビボ又はエクスビボで使用される医療補助具及び機器の合成表面をコーティングするために、又は第XIa因子又は血漿カリクレインを含み得る生体試料のためにも使用され得る。
【0200】
本発明は、インビトロで、特に第XIa因子もしくは血漿カリクレインもしくは両酵素を含み得る保存血又は生体試料において血液の凝固を防ぐための方法をさらに提供し、この方法は、抗凝固的に有効な量の本発明による化合物が添加されることを特徴とする。
【0201】
本発明は、特に上述の障害の処置及び/又は予防のための、本発明による化合物及び1以上のさらなる活性化合物を含む薬剤をさらに提供する。組み合わせるのに適切な活性化合物の好ましい例としては次のものが挙げられる:
・脂質低下物質、特にHMG−CoA(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素A)レダクターゼ阻害剤、例えばロバスタチン(Mevacor)、シンバスタチン(Zocor)、プラバスタチン(Pravachol)、フルバスタチン(Lescol)及びアトルバスタチン(Lipitor);
・冠動脈治療薬/血管拡張薬、特にACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害剤、例えばカプトプリル、リシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、シラザプリル、ベナゼプリル、ホシノプリル、キナプリル及びペリンドプリル又はAII(アンジオテンシンII)受容体アンタゴニスト、例えばエンブサルタン、ロサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン及びテミサルタン又はβ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばカルベジロール、アルプレノロール、ビソプロロール、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、カルテオロール、メトプロロール、ナドロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール及びチモロール又はα−1−アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばプラゾシン、ブナゾシン、ドキサゾシン及びテラゾシン又は利尿薬、例えばヒドロクロロチアジド、フロセミド、ブメタニド、ピレタニド、トラセミド、アミロリド及びジヒドララジン又はカルシウムチャネルブロッカー、例えばベラパミル及びジルチアゼム、又はジヒドロピリジン誘導体、例えばニフェジピン(Adalat)及びニトレンジピン(Bayotensin)、又はニトロ製剤、例えば5−一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド及び三硝酸グリセリン、又は環状グアノシン一リン酸(cGMP)の増加を引き起こす物質、例えば可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激物質、例えばリオシグアト;
・プラスミノーゲン活性化物質(血栓溶解薬/線維素溶解薬)及び血栓溶解/線維素溶解を促進する化合物、例えばプラスミノーゲン活性化因子阻害剤の阻害剤(PAI阻害剤)又はトロンビン活性化線維素溶解阻害剤の阻害剤(TAFI阻害剤)、例えば組織プラスミノーゲン活性化因子(t−PA、例えばActilyse(登録商標))、ストレプトキナーゼ、レテプラーゼ及びウロキナーゼ又はプラスミンの形成増加を引き起こすプラスミノーゲン修飾物質;
・抗凝固物質(抗凝固薬)、例えばヘパリン(UFH)、低分子量ヘパリン(LMWH)、例えばチンザパリン、セルトパリン、パルナパリン、ナドロパリン、アルデパリン、エノキサパリン、レビパリン、ダルテパリン、ダナパロイド、セムロパリン(AVE5026)、アドミパリン(M118)及びEP−42675/ORG42675;
・直接的トロンビン阻害剤(DTI)、例えばプラダキサ(ダビガトラン)、アテセガトラン(AZD−0837)、DP−4088、SSR−182289A、アルガトロバン、ビバリルジン及びタノギトラン(BIBT−986及びプロドラッグBIBT−1011)、ヒルジン;
・直接的な第Xa因子阻害剤、例えば、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン(DU−176b)、ベトリキサバン(PRT−54021)、R−1663、ダレキサバン(YM−150)、オタミキサバン(FXV−673/RPR−130673)、レタキサバン(TAK−442)、ラザキサバン(DPC−906)、DX−9065a、LY−517717、タノギトラン(BIBT−986、プロドラッグ:BIBT−1011)、イドラパリヌクス及びフォンダパリヌクス、
・血小板の凝集を阻害する物質(血小板(platelet)凝集阻害剤、血小板(thrombocyte)凝集阻害剤)、例えばアセチルサリチル酸(例えばアスピリン)、P2Y12アンタゴニスト、例えばチクロピジン(Ticlid)、クロピドグレル(Plavix)、プラスグレル、チカグレロル、カングレロル、エリノグレル、PAR−1アンタゴニスト、例えばボラパクサール、PAR−4アンタゴニスト、EP3アンタゴニスト、例えばDG041;
・血小板接着阻害剤、例えばGPVI及び/又はGPIbアンタゴニスト、例えばレバセプト又はカプラシズマブ;
・フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト(糖タンパク質−IIb/IIIaアンタゴニスト)、例えばアブシキシマブ、エピチフィバチド、チロフィバン、ラミフィバン、レフラダフィバン及びフラダフィバン;
・組み換えヒト活性化プロテインC、例えばキシグリス又は組み換えトロンボモジュリン;
・及びまた抗不整脈薬;
・VEGF及び/又はPDGFシグナル経路の阻害剤、例えばアフリベルセプト、ラニビズマブ、ベバシズマブ、KH−902、ペガプタニブ、ラムシルマブ、スクアラミン又はベバシラニブ、アパチニブ、アキシチニブ、ブリバニブ、セジラニブ、ドビチニブ、レンバチニブ、リニファニブ、モテサニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、チボザニブ、バンデタニブ、バタラニブ、バルガテフ及びE−10030;
・アンジオポエチン−Tieシグナル経路の阻害剤、例えばAMG386;
・Tie2受容体チロシンキナーゼの阻害剤;
・インテグリンシグナル経路の阻害剤、例えばボロシキシマブ、シレンギチド及びALG1001;
・PI3K−Akt−mTorシグナル経路の阻害剤、例えばXL−147、ペリフォシン、MK2206、シロリムス、テムシロリムス及びエベロリムス;
・コルチコステロイド、例えばアネコルタブ、ベタメタゾン、デキサメタゾン、トリアムシノロン、フルオシノロン及びフルオシノロンアセトニド;
・ALK1−Smad1/5シグナル経路の阻害剤、例えばACE041;
・シクロオキシゲナーゼ阻害剤、例えば、ブロムフェナク及びネパフェナク;
・カリクレイン−キニン系の阻害剤、例えばサフォチバント及びエカランチド;
・スフィンゴシン1−リン酸シグナル経路の阻害剤、例えばソネプシズマブ;
・補体−C5a受容体の阻害剤、例えばエクリズマブ;
・5HT1a受容体の阻害剤、例えばタンドスピロン;
・Ras−Raf−Mek−Erkシグナル経路の阻害剤;MAPKシグナル経路の阻害剤;FGFシグナル経路の阻害剤;内皮細胞増殖の阻害剤;アポトーシス誘導活性化合物;
・活性化合物及び光の作用からなる光線力学的治療、活性化合物は例えばベルテポルフィン。
【0202】
本発明の目的のための「組み合わせ」は、構成要素全て(いわゆる固定の組み合わせ)を含有する剤形及び互いに個別の構成要素を含有する組み合わせのパックだけでなく、同時に又は連続的に投与される構成要素も意味するが、ただし、これらは同じ疾患の予防及び/又は処置のために使用される。2以上の活性成分を互いに組み合わせることも同様に可能であり、したがってこれらが2成分又は多成分の組み合わせのそれぞれであることを意味する。
【0203】
本発明の化合物は、全身的及び/又は局所的に作用し得る。この目的のために、これらは、適切な方法で、例えば経口、非経口、肺、鼻腔、舌下、舌、口腔内、直腸、皮膚、経皮、結膜又は耳経路によって、又は埋め込み物もしくはステントとして投与され得る。
【0204】
本発明の化合物は、これらの投与経路に適切な投与形態で投与され得る。
【0205】
経口投与のための適切な投与形態は、先行技術に従い機能し、本発明の化合物を迅速に及び/又は変調的に送達するもの、及び結晶性及び/又は非晶質形態及び/又は溶解形態で本発明の化合物を含有するもの、例えば錠剤(非被覆又は被覆錠剤、例えば腸溶性コーティングもしくは不溶性であるか遅れて溶解し、本発明による化合物の放出を調節するコーティングを有するもの)、口腔中で迅速に崩壊する錠剤又はフィルム/ウエハース、フィルム/凍結乾燥物、カプセル(例えば硬又は軟ゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒剤、丸剤、粉剤、エマルション、懸濁液、エアゾール剤又は液剤である。
【0206】
再吸収段階の回避によって(例えば静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内又は腰椎内経路による。)、又は再吸収を含めることによって(例えば筋肉内、皮下、皮内、経皮又は腹腔内経路による。)、非経口投与を遂行し得る。非経口投与に適切な投与形態としては、液剤、懸濁液、エマルション、凍結乾燥物又は滅菌粉剤の形態の、注射及び点滴のための製剤が挙げられる。
【0207】
外眼(トピック)投与に適切なのは、活性化合物を迅速に及び/又は変調もしくは制御的に放出する、及び結晶性及び/又は非晶性及び/又は溶解形態の活性化合物を含有する、先行技術に従い運用する投与形態、例えば点眼薬、スプレー剤及びローション剤(例えば液剤、懸濁液、小胞/コロイド系、エマルション、エアゾール剤)、点眼薬、スプレー剤及びローション剤用の粉剤(例えば磨り潰した活性化合物、混合物、凍結乾燥物、沈殿活性化合物)、半固形の眼用製剤(例えばハイドロゲル、インシトゥハイドロゲル、クリーム及び軟膏)、眼用挿入物(固形及び半固形製剤、例えば生体接着物質、フィルム/ウエハース、錠剤、コンタクトレンズ)である。
【0208】
眼内投与としては、例えば、硝子体内、網膜下、強膜下、脈絡膜内、結膜下、眼球後方及びテノン嚢下投与が挙げられる。眼内投与に適切であるのは、活性化合物を迅速に及び/又は変調もしくは制御的に放出する、及び結晶性及び/又は非晶性及び/又は溶解形態の活性化合物を含有する、先行技術に従い運用する投与形態、例えば、注射用の製剤及び注射用の製剤のための濃縮物(例え液剤、懸濁液、小胞/コロイド系、エマルション)、注射用の製剤のための粉剤(例えば磨り潰した活性化合物、混合物、凍結乾燥物、沈殿活性化合物)、注射用の製剤用のゲル(半固形製剤、例えばハイドロゲル、インシトゥハイドロゲル)及び埋め込み物(固形製剤、例えば生体分解性及び非生体分解性埋め込み物、埋め込み型ポンプ)である。
【0209】
経口投与、又は眼科障害の場合は外眼部及び眼内投与が好ましい。
【0210】
他の投与経路に対する適切な投与形態は、例えば、吸入(粉末吸入器、噴霧器を含む。)のための医薬形態、点鼻薬、液剤又はスプレー剤;舌、舌下又は口腔内投与のための錠剤、フィルム/ウエハース又はカプセル、坐薬、耳又は眼用製剤、膣カプセル、水性懸濁液(ローション剤、振とう混合液)、脂溶性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮療法系(例えばパッチ剤)、乳液、ペースト剤、泡状物質、散布剤、埋め込み物又はステントである。
【0211】
本発明の化合物は、言及される投与形態に変換され得る。これは、不活性で、無毒性で、医薬的に適切な賦形剤との混合によって、それ自身公知のように遂行され得る。これらの賦形剤としては、担体(例えば微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤及び分散剤又は湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成及び天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸など)、着色剤(例えば無機顔料、例えば酸化鉄など)及び香味及び/又は臭気矯正剤が挙げられる。
【0212】
本発明は、1以上の不活性で、無毒性で、医薬的に適切な賦形剤と好ましくは一緒に、少なくとも1つの本発明の化合物を含む薬剤及び上述の目的のためのそれらの使用をさらに提供する。
【0213】
非経口投与の場合、一般に、有効な結果を達成するために24時間ごとに約5から250mgの量を投与することが有利であることが分かっている。経口投与の場合、その量は24時間ごとに約5から500mgである。
【0214】
これにもかかわらず、必要に応じて、具体的には体重、投与経路、活性成分に対する個々の挙動、処方タイプ及び投与時間及び間隔に応じて、指定される量から逸脱することが必要とされ得る。
【0215】
別段の断りがない限り、続く試験及び実施例におけるパーセンテージは、重量パーセントであり;部は重量部である。液体/液状溶液に対する溶媒比率、希釈率及び濃度データは、各場合において体積に基づく。「w/v」は「重量/体積」を意味する。例えば、「10%w/v」は、100mLの溶液又は懸濁液が10gの物質を含むことを意味する。
【0216】
A)実施例
略語:
【表1】
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【0217】
HPLC、LC−MS及びGC法:
方法1:機器:Waters ACQUITY SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50mmx1mm;移動相A:1Lの水+0.25mLの99%強度ギ酸、移動相B:1Lのアセトニトリル+0.25mLの99%強度ギ酸;勾配:0.0分90%A→1.2分5%A→2.0分5%A;オーブン:50℃;流速:0.40mL/分;UV検出:208から400nm。
【0218】
方法2:機器:Waters ACQUITY SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50mmx1mm;移動相A:1Lの水+0.25mLの99%強度ギ酸、移動相B:1Lのアセトニトリル+0.25mLの99%強度ギ酸;勾配:0.0分95%A→6.0分5%A→7.5分5%A;オーブン:50℃;流速:0.35mL/分;UV検出:210から400nm。
【0219】
方法3:機器:Micromass Quattro Premier、Waters UPLC Acquity付き;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9μ 50mmx1mm;移動相A:1Lの水+0.5mLの50%強度ギ酸、移動相B:1Lのアセトニトリル+0.5mLの50%強度ギ酸;勾配:0.0分97%A→0.5分97%A→3.2分5%A→4.0分5%A;オーブン:50℃;流速:0.3mL/分;UV検出:210nm。
【0220】
方法4:MS機器:Waters(Micromass)Quattro Micro;HPLC機器:Agilent 1100シリーズ;カラム:YMC−Triart C18 3μ 50mmx3mm;移動相A:1Lの水+0.01mol炭酸アンモニウム、移動相B:1Lのアセトニトリル;勾配:0.0分100%A→2.75分5%A→4.5分5%A;オーブン:40℃;流速:1.25mL/分;UV検出:210nm。
【0221】
方法5:MS機器:Waters(Micromass)QM;HPLC機器:Agilent 1100シリーズ;カラム:Agient ZORBAX Extend−C18 3.0mmx50mm 3.5ミクロン;移動相A:1Lの水+0.01mol炭酸アンモニウム、移動相B:1Lのアセトニトリル;勾配:0.0分98%A→0.2分98%A→3.0分5%A→4.5分5%A;オーブン:40℃;流速:1.75mL/分;UV検出:210nm。
【0222】
方法6:MS機器:Waters(Micromass)ZQ;HPLC機器:Agilent 1100シリーズ;カラム:Agient ZORBAX Extend−C18 3.0mmx50mm 3.5ミクロン;移動相A:1Lの水+0.01mol炭酸アンモニウム、移動相B:1Lのアセトニトリル;勾配:0.0分98%A→0.2分98%A→3.0分5%A→4.5分5%A;オーブン:40℃;流速:1.75mL/分;UV検出:210nm。
【0223】
方法7:機器:Thermo DFS,Trace GC Ultra;カラム:Restek RTX−35,15mx200μmx0.33μm;定常ヘリウム流速:1.20mL/分;オーブン:60℃;インレット:220℃;勾配:60℃、30℃/分→300℃(3.33分間維持)。
【0224】
方法8:機器:Agilent MS Quad 6150;HPLC:Agilent 1290;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50mmx2.1mm;移動相A:1Lの水+0.25mLの99%強度ギ酸、移動相B:1Lのアセトニトリル+0.25mLの99%強度ギ酸;勾配:0.0分90%A→0.3分90%A→1.7分5%A→3.0分5%A;オーブン:50℃;流速:1.20mL/分;UV検出:205から305nm。
【0225】
方法9:機器:Thermo Scientific DSQII,Thermo Scientific Trace GC Ultra;カラム:Restek RTX−35MS,15mx200μmx0.33μm;ヘリウムでの一定流速:1.20mL/分;オーブン:60℃;インレット:220℃;勾配:60℃、30℃/分→300℃(3.33分間維持)。
【0226】
マイクロ波:使用したマイクロ波反応器は、Emrys(商標)Optimizer型の「シングルモード」機器であった。
【0227】
溶出液が添加物、例えばトリフルオロ酢酸、ギ酸又はアンモニアを含有する上記方法による分取HPLCによって本発明による化合物を精製する場合、本発明による化合物は、本発明による化合物が十分に塩基性又は酸性官能基を含有するとき、塩の形態で、例えばトリフルオロ酢酸塩、ギ酸塩又はアンモニウム塩として得られ得る。このような塩は、当業者にとって公知の様々な方法によって、対応する遊離塩基又は酸に変換され得る。
【0228】
本明細書中で後に記載の本発明の合成中間体及び作業例の場合、対応する塩基又は酸の塩の形態の指定される何れの化合物も、個々の調製及び/又は精製工程により得られる場合、一般に未知の正確な化学量論的組成物の塩である。したがって、より詳細に指定されない限り、「塩酸塩」、「トリフルオロ酢酸塩」、「ナトリウム塩」又は「x HCl」、「x CF
3COOH」、「x Na
+」などの名称及び構造式への付加物は、このような塩の場合に化学量論的意義で理解されるべきものではなく、そこに存在する塩形成要素に関する単に説明的な性質を有する。
【0229】
これは、記載される調製及び/又は精製工程によって、未知の化学量論的組成(これらが指定タイプのものである場合)の溶媒和物、例えば水和物の形態で合成中間体又は作業例又はそれらの塩が得られた場合、相応に適用する。
【0230】
出発材料
一般的方法1A:ボロン酸の調製
−78℃で、リチウムジイソプロピルアミド(テトラヒドロフラン/ヘプタン/エチルベンゼン中2M)をテトラヒドロフラン(3mL/mmol)中の適切なピリジン誘導体の溶液に添加し、混合物を2から4時間撹拌し、次いでホウ酸トリイソプロピルを素早く添加した。反応混合物を−78℃でさらに2から3時間維持し、次いで一晩、RTへとゆっくりと解凍した。水の添加後、テトラヒドロフランを減圧下で除去し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。水相を塩酸水(2M)で酸性化し、通常は結果として沈殿物の形成が起こり、これをろ別し、水で洗浄し、乾燥させた。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。
【0231】
一般的方法2A:鈴木カップリング
加熱により乾燥させ、アルゴンでフラッシュしたフラスコ中で、1.0eq.の適切なボロン酸、1.0eq.の臭化アリール又はヨウ化アリール、3.0eq.の炭酸カリウム及び0.1eq.の[1,1−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)/モノジクロロメタン付加化合物又はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を最初に入れた。次いでフラスコを3回排気し、各回ごとにアルゴンを通気した。ジオキサン(約6mL/mmol)を添加し、実質的に完全な変換が達成されるまで、反応混合物を110℃で数時間撹拌した。次いでCeliteに通して反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣に水を添加した。酢酸エチルの添加及び相分離後、有機相を水で1回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0232】
一般的方法3A:メトキシピリジン開裂
20eq.の塩酸ピリジニウム又はピリジン臭化水素酸塩をジメチルホルムアミド(10から12.5mL/mmol)中の適切なメトキシピリジンの溶液に添加し、実質的に完全な変換が達成されるまで、混合物を100℃で、おそらくさらなる塩酸ピリジニウム又はピリジン臭化水素酸塩を添加しながら、数時間から数日間撹拌した。続いて、反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣を水とともに磨砕した。形成された沈殿物をろ別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。
【0233】
一般的方法4A:適切な2−ブロモ−又は2−クロロプロパン酸誘導体による2−ピリジノン誘導体のN−アルキル化
アルゴン下で、テトラヒドロフラン(5から10mL/mmol)中の1.0eq.の適切な2−ピリジノン誘導体、2.0eq.のマグネシウムジ−tert−ブトキシド及び1.05eq.のカリウムtert−ブトキシドの懸濁液をRTで10から20分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、1.5eq.の適切な2−ブロモ−又は2−クロロプロパン酸誘導体を添加した。次いで反応混合物を最初にRTで2.5時間撹拌し、次いで35から90℃で一晩さらに撹拌し、塩酸水(6N)を添加した。酢酸エチルの添加及び相分離後、有機相を水で1回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0234】
一般的方法4B:炭酸カリウムの存在下での適切な2−ブロモ−又は2−クロロプロパンエステル誘導体による2−ピリジノン誘導体のN−アルキル化
アルゴン下、RTで、1.2eq.の適切な2−ブロモ−又は2−クロロプロパンエステル誘導体及び1.5eq.の炭酸カリウムをジメチルホルムアミド(5から10mL/mmol)中の1.0eq.の適切な2−ピリジノン誘導体の溶液に添加し、混合物を100℃で撹拌した。ジメチルホルムアミドの除去及び水/酢酸エチルの添加及び相分離後、有機相を水で及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0235】
一般的方法4C:水素化ナトリウムの存在下での適切なトリフラートでの2−ピリジノン誘導体のN−アルキル化
アルゴン下、RTで、水素化ナトリウム(1.1から1.5eq.)をテトラヒドロフラン中の適切な2−ピリジノン誘導体(1eq.)の溶液(0.05から0.2M)に添加し、混合物を30から90分間撹拌した。次いで、適切なトリフラート(1.0から2.0eq.)を無溶媒で又はテトラヒドロフラン中の溶液として添加した。得られた反応混合物をRTでさらに1から5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0236】
一般的方法5A:HATU/DIEAとのアミドカップリング
アルゴン下、RTで、アミン(1.1eq.)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.2eq.)及び少量のジメチルホルムアミド中のHATU(1.2eq.)の溶液をジメチルホルムアミド(7から15mL/mmol)中の適切なカルボン酸(1.0eq.)の溶液に添加した。反応混合物をRTで撹拌した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、有機相を水で及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0237】
一般的方法5B:OXIMA/DICとのアミドカップリング
N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(1eq.)をジメチルホルムアミド中の適切なカルボン酸(1eq.)、アニリン(1eq.)及びエチルヒドロキシイミノシアノアセテート(Oxima)(1eq.)の脱気溶液(0.1M)に滴下して添加し、得られた反応溶液を8から24時間にわたりRTから40℃で撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を水と混合し、所望の生成物をろ別するか、又は順相クロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)もしくは分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)によって精製するかの何れかを行った。
【0238】
一般的方法5C:T3P/DIEAを用いたアミドカップリング
アルゴン下、0℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3eq.)及びプロピルホスホン酸無水物(T3P、ジメチルホルムアミド中50%、3eq.)をジメチルホルムアミド(0.15から0.05mmol)中のカルボン酸及び適切なアミン(1.1から1.5eq.)の溶液に滴下して添加した。反応混合物をRTで撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0239】
一般的方法5D:T3P/ピリジンを用いたアミドカップリング
ピリジン(約0.1M)中の適切なカルボン酸(1eq.)及び適切なアミン(1.1から1.5eq.)の溶液を60℃に加熱し、T3P(酢酸エチル中50%、15eq.)を滴下して添加した。あるいは、RTでT3Pを添加し、次いで混合物をRTで撹拌するか、又は60から90℃に加熱した。1から20時間後、反応混合物をRTに冷却し、水及び酢酸エチルを添加した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水性緩衝溶液(pH=5)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、必要に応じて、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0240】
一般的方法6A:TFAを用いた、tert−ブチルエステル又はBoc−保護アミンの加水分解
RTで、20eq.のTFAをジクロロメタン(約5から10mL/mmol)中の1.0eq.の適切なtert−ブチルエステル誘導体の溶液に添加し、混合物をRTで1から8時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン及びトルエンとともに繰り返し共蒸発させ、減圧下で乾燥させた。次いで、必要に応じて、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0241】
一般的方法6B:水酸化リチウムでのメチル/エチル又はベンジルエステルの加水分解
RTで、水酸化リチウム(2から4eq.)をテトラヒドロフラン/水(3:1、ca.7から15mL/mmol)中の1.0eq.の適切なメチル又はエチルエステルの溶液に添加した。反応混合物をRTから60℃で撹拌し、次いで塩酸水(1N)を用いてpH1に調整した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0242】
一般的方法7A:トリフラートの調製
適切なアルコール(1eq.)の溶液を最初にジクロロメタン(0.1M)中に入れ、−20℃でルチジン(1.1から1.5eq.)又はトリエチルアミン(1.1から1.5eq.)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.05から1.5eq.)を連続して添加した。反応混合物を−20℃でさらに1時間撹拌し、次いで3倍量(反応体積に対する。)のメチルtert−ブチルエーテルで希釈した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液/1N塩酸の3:1混合液で3回洗浄し、最後に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0243】
一般的方法8A:トリフラートでの酢酸エステルのアルキル化
アルゴン下、−78℃で、ビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1.0M、1.1から1.3eq.)をテトラヒドロフラン中の適切な酢酸エステル(1eq.)の溶液(0.1から0.2M)に滴下して添加し、混合物を15分間撹拌した。次いで、適切なアルキルトリフラート(1.5から2.0eq.)を無溶媒で又はTHF中の溶液として添加した。得られた反応混合物を−78℃でさらに15分間撹拌し、RTでさらに1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0244】
一般的方法8B:ハロゲン化物での酢酸エステルのアルキル化
アルゴン下、−78℃で、1.1eq.のビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1.0M)をTHF(約10mL/mmol)中の適切な酢酸エステルの溶液に添加し、混合物を−78℃で10分間撹拌した。次いで、THF中の適切なヨウ化物/臭化物/塩化物の溶液を添加し、反応混合物を−78℃で10分間撹拌し、さらに氷浴中で撹拌し、次いで水で不活性化した。酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0245】
[実施例1.1A]
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
【化43】
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【0246】
20mLのエタノール中の250mg(1.01mmol)のエチル6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートの溶液に対して30mgのパラジウム(活性炭素上10%)の存在下でRT及び標準気圧で5時間、水素付加した。次いでCeliteに通して反応混合物をろ過し、残渣をエタノールで洗浄した。合わせたろ液を減圧下で濃縮し、乾燥させた。収率:215mg(quant.)
LC−MS[方法5]:R
t=1.40分;MS(ESIpos):m/z=206(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.33(s,1H),7.66(s,1H),7.37(d,1H),6.94(dd,1H),5.11(s,2H),4.26(q,2H),1.29(t,3H).
[実施例1.2A]
エチル7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
【化44】
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【0247】
アルゴン下、RTで、434mg(3.14mmol、1.1eq.)の炭酸カリウム、212μL(2.66mmol、1.1eq.)のヨードエタン及び5mLのテトラヒドロフラン(撹拌性を向上させるため)を20mLのジメチルホルムアミド中の500mg(2.41mmol)の7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸の懸濁液に添加し、混合物をRTで一晩撹拌した。さらなる35μL(0.48mmol、0.2eq.)のヨードエタンの添加及びRTでさらに2日間の撹拌後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣に水を添加し、混合物をろ過し、生成物を減圧下で乾燥させた。収率:273mg(理論値の48%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.71分;MS(ESIpos):m/z=236(M+H)
+。
【0248】
[実施例1.2B]
エチル7−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
10mLのエタノール中の273mg(1.16mmol)のエチル7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートの溶液に対して30mgのパラジウム(活性炭素上10%)の存在下でRT及び標準気圧で一晩、水素付加した。次いでCeliteに通して反応混合物をろ過し、残渣をエタノールで洗浄した。合わせたろ液を減圧下で濃縮し、乾燥させた。収率:214mg(理論値の90%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.45分;MS(ESIpos):m/z=206(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.16(d,1H),8.14(s,1H),6.46(dd,1H),6.32(d,1H),5.84(s,2H),4.24(q,2H),1.28(t,3H).
[実施例1.3A]
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン
【化46】
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【0250】
30mLのエタノール中の600mg(3.68mmol)の6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジンの溶液に対して60mgのパラジウム(活性炭素上10%)の存在下でRT及び標準気圧で一晩、水素付加した。次いでCeliteに通して反応混合物をろ過し、残渣をエタノールで洗浄した。合わせたろ液を減圧下で濃縮し、乾燥させた。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で使用した。収率:512mg(quant.)
LC/MS[方法5]:R
t=0.89分;MS(ESIpos):m/z=134(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.72−7.62(m,2H),7.33(d,1H),7.30(d,1H),6.80(dd,1H),4.83(s,2H).
[実施例1.4A]
エチル6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキシレート
【化47】
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【0251】
3.00g(21.6mmol)の2−アミノ−5−ニトロピリジン及び13.4g(71.2mmol、3.3eq.)のカリウム(1E)−2−クロロ−3−エトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−1−オレ−ト(T.Ikemotoら、Tetrahedron 2000,56,7915−7921)を136mLのエタノール中で溶解させ、1.91mLの硫酸を慎重に添加した。混合物を還流温度で12時間加熱し、沈殿物をろ別し、エタノールで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル及び水中で吸収させ、1M塩酸で少し酸性化した。次いで、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。3gの粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液)によって精製し、720mgの生成物(93%純度)を得た。残りを分取HPLC(XBridge C18、5μM、100mmx30mm、移動相:アセトニトリル/水2:3)によって精製し、さらに690mgの生成物を得た。収率:720mg(93%純度、理論値の13%)及び690mg(理論値の14%)
LC/MS[方法5]:R
t=2.12分;MS(ESIpos):m/z=236(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.14(dd,1H),8.51(s,1H),8.25(dd,1H),7.98(dd,1H),4.43(q,2H),1.38(t,3H).
[実施例1.4B]
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキシレート
【化48】
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【0252】
250mg(1.06mmol)のエチル6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキシレートを最初に10mLのエタノール中に入れた。68mg(64μmol、0.06eq.)の10%パラジウム活性炭素を添加し、混合物に対して標準気圧下で一晩水素付加した。珪藻土に通して反応溶液をろ別し、減圧下で濃縮した。収率:217mg(理論値の99%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.33分;MS(ESIpos):m/z=206(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.62(d,1H),8.04(s,1H),7.53(d,1H),7.11(dd,1H),5.35(s,2H),4.32(q,2H),1.33(t,3H).
[実施例1.5A]
7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
【化49】
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【0253】
16mLのメタノール性アンモニア溶液(7N)及び30mLのアンモニア溶液(水中35%)を670mg(2.85mmol)のエチル7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートに添加した。反応物を4つに分注し、これらを80℃で1.5時間、マイクロ波中で密閉容器中で加熱した。続いて、反応溶液を合わせ、酢酸エチル/水中で吸収させ、水相を塩酸(1N)で中和した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:81mg(91%純度、理論値の12%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.40分;MS(ESIpos):m/z=207(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.92(dd,1H),8.57(d,1H),8.01(dd,1H),7.87(br. s,1H),7.75(dt,1H),7.59(br. s,1H).
[実施例1.5B]
7−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
【化50】
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【0254】
80mg(91%純度、0.35mmol)の7−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドを最初に15mLのエタノール中に入れた。19mgのパラジウム(活性炭素上10%)を添加し、混合物に対してRTで標準気圧下で3時間、水素付加した。珪藻土に通して反応溶液をろ過し、溶媒を減圧下で除去した。収率:50mg(90%純度、理論値の73%)
LC/MS[方法5]:R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=177(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.10(d,1H),7.68(dd,1H),7.48(br. s,1H),7.33(d,1H),7.18(br. s,1H),6.92(dd,1H),5.02(s,2H).
[実施例1.6A]
2−(4−フルオロフェニル)−6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化51】
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【0255】
80.6mg(0.72mmol、0.1eq.)のDABCO及び36mLの水を1.00g(7.19mmol)の2−アミノ−5−ニトロピリジン及び1.56g(7.19mmol)の2−ブロモ−1−(4−フルオロフェニル)エタノンに添加した。混合物を65℃で2時間撹拌し、RTで一晩撹拌した後、65℃でさらに6時間撹拌した。RTで48時間後、得られた沈殿物を吸引によりろ別し、メチルtert.−ブチルエーテルとともに撹拌し、吸引によりろ別した。収率:576mg(純度92%、理論値の29%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=258(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.84(d,1H),8.60(s,1H),8.07−8.01(m,2H),7.96(dd,1H),7.74(d,1H),7.36−7.29(m,2H).
[実施例1.6B]
2−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン
【化52】
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【0256】
450mg(92%純度、1.61mmol)の2−(4−フルオロフェニル)−6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジンを最初に20mLのエタノール中に入れた。171mg(161μmol、0.1eq.)の10%パラジウム活性炭素を添加し、混合物に対して標準気圧下で一晩水素付加した。珪藻土に通して反応溶液をろ別し、減圧下で濃縮した。100mgの出発材料を用いて類似の反応を行った。生成物を合わせ、メチルtert−ブチルエーテルとともに撹拌し、吸引によってろ別した。収率:395mg(純度80%、理論値の71%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.46分;MS(ESIpos):m/z=228(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.16(s,1H),7.91(dd,2H),7.67(d,1H),7.33(d,1H),7.22(t,2H),6.85(dd,1H),4.95(br. s,2H).
[実施例1.7A]
6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化53】
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【0257】
2.00g(13.0mmol)の2−ヒドラジノ−5−ニトロピリジンを最初に80mLのジクロロメタン中に入れ、5.51g(51.9mmol)のオルトギ酸トリメチルを添加した。混合物をRTで15分間撹拌した。次いで1.00mL(13.0mmol)のトリフルオロ酢酸を添加し、30分間撹拌し続けた。次いで揮発性の構成要素を減圧下で除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液)によって精製した。収率:896mg(理論値の42%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.41分;MS(ESIpos):m/z=165(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.2(dd,1H),8.82(s,1H),8.39(d,1H),8.37(d,1H),8.04(dd,2H).
[実施例1.7B]
[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
60mLのエタノール中の890mg(5.42mmol)の6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンの溶液に対して577mgのパラジウム(活性炭素上10%)の存在下でRT及び標準気圧で6時間、水素付加した。次いで反応混合物をCeliteに通してろ過し、同量のパラジウム触媒を再び添加し、混合物に対してさらに2時間水素付加した。Celiteに通してろ過した後、反応混合物を濃縮し、ペンタン/メチルtert−ブチルエーテルを用いて残渣を結晶化し、固形物を吸引によってろ別した。収率:469mg(理論値の65%)
LC/MS[方法5]:R
t=0.62分;MS(ESIpos):m/z=135(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.17(s,1H),8.02(dd,1H),7.56(dd,1H),7.19(dd,1H),5.24(br. s,2H).
[実施例1.8A]
3−メチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
2.00g(13.0mmol)の2−ヒドラジノ−5−ニトロピリジンを最初に50mLのエタノール中に入れ、25mL(195mmol、15eq.)のオルト酢酸トリメチルを添加した。混合物を還流温度で1時間加熱した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:1.81g(理論値の78%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.30分;MS(ESIpos):m/z=179(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.57(dd,1H),7.98(dd,1H),7.87(d,1H),2.81(s,3H).
[実施例1.8B]
3−メチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
1.27g(5.61mmol、5.0eq.)の塩化スズ(II)二水和物を10mLのエタノール中の200mg(1.12mmol)の3−メチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンの懸濁液に添加し、混合物を還流温度で12時間加熱した。次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、反応溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。収率:83mg(純度74%、理論値の37%)
LC/MS[方法5]:R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=149(M+H)
+。
【0261】
[実施例1.9A]
3−エチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
2.00g(13.0mmol)の2−ヒドラジノ−5−ニトロピリジンを最初に50mLのエタノール中に入れ、27mL(195mmol、15eq.)のオルトプロピオン酸トリメチルを添加した。混合物を還流温度で1時間加熱した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液、次いで酢酸エチル/プロパノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:2.37g(理論値の95%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.42分;MS(ESIpos):m/z=193(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.58(dd,1H),7.98(dd,1H),7.88(dd,1H),3.22(q,3H),1.40(t,4H).
[実施例1.9B]
3−エチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
1.00g(5.20mmol)の3−エチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンを最初に60mLのエタノール中に入れた。554mg(0.52mmol)の10%パラジウム活性炭素を添加し、混合物に対して標準気圧下で4時間水素付加した。珪藻土に通して反応溶液をろ別し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:600mg(理論値の69%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.07分;MS(ESIpos):m/z=163(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.50(dd,1H),7.35(dd,1H),6.96(dd,1H),5.11(s,2H),2.92(d,2H),1.32(t,3H).
[実施例1.10A]
3−ブチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化59】
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【0264】
1.00g(6.49mmol)の2−ヒドラジノ−5−ニトロピリジンを最初に13mLのエタノール中に入れ、2.2mL(13mmol、2eq.)のオルト吉草酸トリメチルを添加した。混合物を還流温度で1時間加熱した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液、次いで酢酸エチル/2−プロパノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:1.47g(理論値の99%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.86分;MS(ESIpos):m/z=221(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.62(dd,1H),7.98(dd,1H),7.87(dd,1H),3.22(t,2H),1.81(quin,2H),1.44(tq,2H),0.95(t,3H).
[実施例1.10B]
3−ブチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化60】
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【0265】
1.20g(5.45mmol)の3−ブチル−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンを最初に65mLのエタノール中に入れた。580mg(0.55mmol)の10%パラジウム活性炭素を添加し、混合物に対して標準気圧下で一晩水素付加した。珪藻土に通して反応溶液をろ別し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:86mg(純度85%、理論値の7%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.64分;MS(ESIpos):m/z=191(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.93(d,1H),7.42(d,1H),7.12(dd,1H),5.12(s,2H),2.69(t,2H),1.69(quin,2H),1.34(tq,2H),0.89(t,3H).
[実施例1.11A]
3−(クロロメチル)−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化61】
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【0266】
10.0g(64.9mmol)の2−ヒドラジノ−5−ニトロピリジンを最初に125mLのエタノール中に入れ、17.5mL(130mmol、2eq.)の2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタンを添加した。混合物を還流温度で1時間加熱した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液、次いで酢酸エチル/2−プロパノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:13.1g(理論値の95%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.52分;MS(ESIpos):m/z=213(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.84(dd,1H),8.12(dd,1H),8.03(dd,1H),5.57(s,2H).
[実施例1.11B]
N,N−ジメチル−1−(6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)メタンアミン
【化62】
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【0267】
200mg(0.94mmol)の3−(クロロメチル)−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンを2.9mLのエタノール中33%強度ジメチルアミン溶液中で溶解させ、溶液をRTで4時間撹拌した。次いで沈殿した固形物をろ別し、減圧下で乾燥させた。収率:148mg(理論値の61%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.54分;MS(ESIpos):m/z=222(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.10(dd,1H),8.35(dd,1H),7.95(dd,1H),3.74(s,3H),2.27(s,6H).
[実施例1.11C]
3−[(ジメチルアミノ)メチル][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化63】
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【0268】
145mg(0.66mmol)のN,N−ジメチル−1−(6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)メタンアミンを最初に10.7mLのエタノール中に入れた。15mg(56μmol、0.1eq.、83%純度)の二酸化白金(IV)を添加し、混合物に対して標準気圧下で4時間水素付加した。次いで珪藻土に通して混合物をろ別し、ろ液を減圧下で慎重に濃縮した。収率:115mg(理論値の92%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.19分;MS(ESIpos):m/z=192(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.96(d,1H),7.48(d,1H),7.15(dd,1H),5.18(s,2H),3.55(s,2H),2.22(s,6H).
[実施例1.12A]
3−(モルホリン−4−イルメチル)−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン
【化64】
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【0269】
300g(1.41mmol)の3−(クロロメチル)−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンを2.0mLのエタノール中で溶解させ、0.37mL(4.23mmol、3.0eq.)のモルホリンを添加した。混合物をRTで4時間撹拌し続け、次いで50℃でさらに4時間加熱し、酢酸エチル及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。収率:150mg(理論値の40%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.51分;MS(ESIpos):m/z=264(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.11(dd,1H),8.35(dd,1H),7.95(dd,1H),3.80(s,2H),3.60−3.55(m,4H).
[実施例1.12B]
3−(モルホリン−4−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミン
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
140mg(0.53mmol)の3−モルホリン−4−イルメチル)−6−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジンを最初に9.3mLのエタノール中に入れた。12mg(53mol、0.1eq.、83%純度)の二酸化白金(IV)を添加し、混合物に対して標準気圧下で4時間水素付加した。次いで珪藻土に通して混合物をろ別し、ろ液を減圧下で慎重に濃縮した。収率:93mg(純度77%、理論値の58%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.20分;MS(ESIpos):m/z=234(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.97(d,1H),7.47(d,1H),7.16(dd,1H),5.20(br. s,2H),3.60(s,2H),3.59−3.51(m,8H).
[実施例1.13A]
tert.−ブチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルカルバメート
【化66】
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【0271】
アルゴン下で、マイクロ波容器に200mg(1.02mmol)の6−ブロモイミダゾ[1,5−a]ピリジン、428mg(3.63mmol、3.6eq.)のtert−ブチルカルバメート、16.6mg(0.07mmol)の酢酸パラジウム(II)、58.7mg(0.10mmol)のキサントホス、496mg(1.52mmol、1.5eq.)の炭酸セシウム及び10mLの1,4−ジオキサンを入れた。懸濁液にアルゴン気流を2分間通した。反応混合物をマイクロ波中で140℃で4時間加熱した。珪藻土に通してろ過した後、ろ液を減圧下で濃縮した。順相クロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール(2から5%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:31.5mg(理論値の13%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.52分;MS(ESIpos):m/z=234(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.35(br. s,1H),8.71(br. s,1H),8.33(s,1H),7.46(d,1H),7.26(s,1H),6.70(dd,1H),1.49(s,9H).
[実施例1.13B]
イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−アミン
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
RTで、1mL(12.98mmol)のTFAをジクロロメタン(2mL)中の66mg(0.28mmol)のtert−ブチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルカルバメートの溶液に添加し、混合物をRTで1時間撹拌した。続いて、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル中で溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。相分離後、水相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。収率:38.9mg(69%純度、理論値の72%)
LC/MS[方法5]:R
t=1.08分;MS(ESIpos):m/z=134(M+H)
+。
【0273】
[実施例2.1A]
2,5−ジメトキシピリジン−4−イルボロン酸
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
一般的方法1Aに従い、11.53g(82.9mmol)の2,5−ジメトキシピリジンを反応させた。水相の酸性化後、所望の生成物が析出した。収率:9.53g(理論値の61%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.47分;MS(ESIpos):m/z=184(M+H)
+。
【0275】
[実施例2.1B]
4−クロロ−2−(2,5−ジメトキシピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
一般的方法2Aに従い、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)/ジクロロメタンモノ付加化合物の存在下で7.87g(純度95%、40.86mmol)の2,5−ジメトキシピリジン−4−イルボロン酸及び8.85g(40.86mmol)の2−ブロモ−4−クロロベンゾニトリルを反応させた。収率:6.23g(92%純度、理論値の51%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.08分;MS(ESIpos):m/z=275(M+H)
+。
【0277】
[実施例2.1C]
4−クロロ−2−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
【化70】
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【0278】
一般的方法3Aに従い、7.23g(純度92%、24.21mmol)の4−クロロ−2−(2,5−ジメトキシピリジン−4−イル)ベンゾニトリル及び塩酸ピリジニウムを反応させた。収率:6.66g(91%純度、理論値の96%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=261(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=11.45(br. s,1H),7.98(d,1H),7.75−7.67(m,2H),7.29(br. s,1H),6.43(s,1H),3.64(s,3H).
[実施例2.1D]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノエート(ラセミ体)
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
アルゴン下、−78℃で、14.0mL(THF中1.0M、14.0mmol、1.05eq.)のビス(トリメチルシリル)リチウムアミドを100mLのテトラヒドロフラン中の5.0g(13.3mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテートの溶液に滴下して添加し、混合物を−78℃で15分間撹拌した。次いで2.6g(14.7mmol、1.1eq.)の無溶媒トリフルオロメタンスルホン酸エチルを滴下して添加した。冷却浴を取り除き、反応混合物をRTでさらに1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。相分離後、水相をメチル−tert−ブチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(340gのシリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液8:1、4:1)によって粗製生成物を精製した。生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を熱メチルtert−ブチルエーテル中で溶解させ、溶液を被覆せずにそのまま置き、10分後に混合物がほぼ完全に結晶化した。結晶をろ別し、メチルtert−ブチルエーテルで2回洗浄した。合わせたろ液を減圧下で濃縮し、残渣を記載のように再結晶化させた。2回分の結晶バッチを合わせ、減圧下で乾燥させた。収率:4.2g(理論値の78%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.05分;MS(ESIpos):m/z=403(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.99(d,1H),7.77−7.70(m,2H),7.36(s,1H),6.50(s,1H),5.03(dd,1H),3.64(s,3H),2.19−2.06(m,2H),1.40(s,9H),0.85(t,3H).
[実施例2.1E]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)
【化72】
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【0280】
一般的方法4Aに従い、50℃で、159mg(純度82%、0.5mmol)の4−クロロ−2−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリル及び1.5eq.の2−ブロモブタン酸(ラセミ体)を反応させた。収率:55mg(理論値の32%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=347(M+H)
+。
【0281】
代替的合成:
アルゴン下、RTで、7.8mL(101.8mmol、10eq.)のトリフルオロ酢酸を40mLのジクロロメタン中の4.1g(10.2mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノエート(ラセミ体)の溶液に添加し、混合物をRTで1時間撹拌し、さらに7.8mL(101.8mmol、10eq.)のトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで1時間撹拌し、さらに7.8mL(101.8mmol、10eq.)のトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで1時間撹拌した。反応が完了したら、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を各回、ジクロロメタンとともに3回、及びトルエンとともに1回共蒸発させ、減圧下で乾燥させた。残渣を100mLの酢酸エチル中で吸収させ、強く希釈された重炭酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した(洗浄水のpHはpH3から4を超えてはいけないが、これは、そうでなければ生成物の可溶性が水中で良好であるからである。)。有機相を続いて乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をメチルtert−ブチルエーテルとともに磨砕し、ろ過し、メチルtert−ブチルエーテルで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。収率:2.9g(理論値の83%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=347(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=12.97(s,1H),7.99(d,1H),7.77−7.70(m,2H),7.41(s,1H),6.49(s,1H),5.09(dd,1H),3.64(s,3H),2.21−2.09(m,2H),0.84(t,3H).
[実施例2.1F]
メチル2−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボキシレート(ラセミ体)
【化73】
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【0282】
一般的方法5Aに従い、72mg(0.20mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び43mg(0.22mmol、1.1eq.)のメチル2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボキシレートを反応させた。分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:59mg(理論値の56%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=520(M+H)
+。
【0283】
[実施例2.2A]
エチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)
【化74】
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【0284】
一般的方法5Aに従い、87mg(0.25mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び59mg(0.28mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:86mg(理論値の64%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.96分;MS(ESIpos):m/z=534(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.76(s,1H),9.32(s,1H),8.61(s,1H),8.00(d,1H),7.78−7.71(m,2H),7.64(d,1H),7.51(s,1H),7.34(dd,1H),6.55(s,1H),5.65(dd,1H),4.30(q,2H),3.70(s,3H),2.28−2.10(m,2H),1.30(t,3H),0.92(t,3H).
[実施例2.3A]
エチル7−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)
【化75】
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【0285】
一般的方法5Aに従い、87mg(0.25mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び56mg(0.28mmol、1.1eq.)のエチル7−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:18mg(理論値の13%)
LC/MS[方法8]:R
t=1.11分;MS(ESIpos):m/z=534(M+H)
+。
【0286】
[実施例3.1A]
tert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート
【化76】
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【0287】
一般的方法4Bに従い、100℃で516mg(純度91%、1.8mmol)の4−クロロ−2−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリル及び1.2eq.のtert−ブチルブロモアセテートを反応させた。収率:464mg(理論値の68%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.00分;MS(ESIpos):m/z=375(M+H)
+。
【0288】
[実施例3.1B]
[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]酢酸
【化77】
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【0289】
一般的方法6Aに従い、187mg(500μmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び770μL(10.0mmol)のTFAを反応させた。収率:159mg(理論値の93%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.72分;MS(ESIneg):m/z=317(M−H)
−、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.1(s,1H),8.00(d,1H),7.74(dd,1H),7.72(s,1H),7.58(s,1H),6.51(s,1H),4.64(s,2H),3.62(s,3H).
[実施例3.1C]
エチル6−({[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセチル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
【化78】
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【0290】
一般的方法5Aに従い、130mg(0.25mmol)の[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]酢酸及び56mg(0.28mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(40から60μm)、ジクロロメタン/メタノール10:1)によって粗製生成物を精製した。収率:99mg(理論値の48%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.83分;MS(ESIpos):m/z=506(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.65(s,1H),9.30(s,1H),8.62(s,1H),8.01(d,1H),7.70−7.71(m,2H),7.65(d,1H),7.61(s,1H),7.33(dd,1H),6.52(s,1H),4.84(s,2H),4.30(q,2H),3.64(s,3H),1.31(t,3H).
[実施例4.1A]
エチル3−シクロブチル−2−ヒドロキシプロパノエート(ラセミ体)
【化79】
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【0291】
359mg(14.8mmol、1.1eq.)の削り状のマグネシウムをジエチルエーテルで被覆し、ヨウ素の小片の添加によって3から4分間、エッチングした。アルゴン下及びRTで、この混合物に撹拌しながら30mLのジエチルエーテル中の2.0g(13.4mmol)の(ブロモメチル)シクロブタンの溶液5mLを添加し、混合物を5分間撹拌し(反応が開始されるまで)、(ブロモメチル)シクロブタン/ジエチルエーテル溶液の残りをさらに10分間にわたり滴下して添加する。反応混合物を還流下で1時間撹拌し、アルゴン気流下で氷水冷却により冷却し、2.4mL(12.1mmol、0.9eq.)のエチルグリオキシレート(トルエン中50%)の溶液に滴下して添加した。反応混合物をRTで1時間撹拌し、20mLのクエン酸カリウム/クエン酸溶液(pH5)でpH7にして慎重に不活性化し、次いで塩酸水(1N)でpH4から5に調整した。相分離後、水相をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル20%から33%)によって残渣を精製した。収率:110mg(純度94%、理論値の5%)
LC−MS[方法8]:R
t=3.37分;MS(ESIpos):m/z=172(M)
+。
【0292】
[実施例4.1B]
エチル3−シクロブチル−2−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}プロパノエート(ラセミ体)
【化80】
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【0293】
一般的方法7Aに従い、105μL(0.90mmol、1.5eq.)の2,6−ジメチルピリジンの存在下で110mg(純度94%、0.60mmol)のエチル3−シクロブチル−2−ヒドロキシプロパノエート(ラセミ体)及び142μL(0.84mmol、1.4eq.)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を反応させた。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で反応させた。
【0294】
[実施例4.1C]
エチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパノエート(ラセミ体)
【化81】
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【0295】
一般的方法4Cに従い、RTで1.3eq.の水素化ナトリウム及び161mg(0.53mmol、1.3eq.)のエチル3−シクロブチル−2−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}プロパノエート(ラセミ体)の存在下で122mg(純度87%、0.41mmol)の4−クロロ−2−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリルを反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(KP−SIL、シクロヘキサン/酢酸エチル15から33%)によって粗製生成物を精製した。収率:140mg(理論値の82%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.15分;MS(ESIpos):m/z=415(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.99(d,1H),7.78−7.69(m,2H),7.42(s,1H),6.48(s,1H),5.12(dd,1H),4.21−4.07(m,2H),3.64(s,3H),2.38−2.24(m,1H),2.23−2.11(m,2H),2.05−1.93(m,1H),1.89−1.61(m,4H),1.60−1.47(m,1H),1.18(t,3H).
[実施例4.1D]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパン酸(ラセミ体)
【化82】
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【0296】
一般的方法6Bに従い、138mg(0.33mmol)のエチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパノエート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。収率:104mg(理論値の82%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=387(M+H)
+。
【0297】
[実施例4.1E]
エチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)
【化83】
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【0298】
一般的方法5Aに従い、109mg(0.28mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]シクロブチルプロパン酸(ラセミ体)及び64mg(0.31mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:69mg(理論値の43%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.08分;MS(ESIpos):m/z=574(M+H)
+。
【0299】
[実施例5.1A]
2−ブロモ−4−クロロフェニルジフルオロメチルエーテル
【化84】
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【0300】
36mLの水酸化カリウム水溶液(6M)を36mLのアセトニトリル中の3.5g(16.9mmol)の2−ブロモ−4−クロロフェノールの溶液に添加し、混合物を氷浴中で冷却し、激しく撹拌しながら、6.5mL(26.9mmol、1.6eq.)のジフルオロメチルトリフルオロメタンスルホネート[Angew.Chem.Int.Ed.2013,52,1−5;Journal of Fluorine Chemistry 2009,130,667−670]を滴下して添加した。反応混合物を5分間撹拌し、200mLの水で希釈した。水相を各回150mLのジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮し、乾燥させた。水相をジエチルエーテルでさらに1回抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮し、乾燥させた。2回分合わせた残渣の収率:3.4g(理論値の80%)
LC/MS[方法9]:R
t=3.51分;MS(ESIpos):m/z=256(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.91(d,1H),7.55(dd,1H),7.37(d,1H),7.30(t,1H).
[実施例5.1B]
4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2,5−ジメトキシピリジン
【化85】
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【0301】
一般的方法2Aに従い、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)/ジクロロメタンモノ付加化合物の存在下で417mg(2.19mmol、1.2eq.)の2,5−ジメトキシピリジン−4−イルボロン酸及び494mg(1.82mmol)の2−ブロモ−4−クロロフェニルジフルオロメチルエーテルを反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(KP−SIL、石油エーテル/酢酸エチル15から20%)によって粗製生成物を精製した。収率:170mg(90%純度、理論値の27%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.16分;MS(ESIpos):m/z=316(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.96(s,1H),7.57(dd,1H),7.45(d,1H),7.30(d,1H),7.11(t,1H),6.74(s,1H),3.83(s,3H),3.75(s,3H).
[実施例5.1C]
4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシピリジン−2(1H)−オン
【化86】
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【0302】
一般的方法3Aに従い、170mg(純度90%、0.49mmol)の4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2,5−ジメトキシピリジン及びピリジン臭化水素酸塩を反応させた。収率:127mg(理論値の87%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=302(M+H)
+。
【0303】
[実施例5.1D]
エチル2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタノエート(ラセミ体)
【化87】
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【0304】
アルゴン下、RTで、105mg(2.64mmol、1.3eq.)の水素化ナトリウム(鉱油中60%)を25mLのテトラヒドロフラン中の618mg(2.03mmol)の4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシピリジン−2(1H)−オンの溶液に添加し、混合物をRTで60分間撹拌し、次いで871mg(2.64mmol、1.3eq.)のエチル2−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ブタノエート(ラセミ体)[J.Castellsら.Tetrahedron,1994,50,13765−13774]を滴下して添加し、混合物をRTで1時間撹拌した。さらに38mg(0.96mmol)の水素化ナトリウム(鉱油中60%)を添加し、混合物をRTで5分間撹拌し、さらに871mg(2.64mmol、1.3eq.)のエチル2−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ブタノエート(ラセミ体)を滴下して添加し、反応混合物をRTで15分間撹拌し、次いで水で不活性化した。相分離後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって残渣を精製した。収率:415mg(理論値の48%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.08分;MS(ESIpos):m/z=416(M+H)
+。
【0305】
[実施例5.1E]
2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタン酸(ラセミ体)
【化88】
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【0306】
一般的方法6Bに従い、415mg(0.97mmol)のエチル2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオルメトキシ(difluormethoxy))フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタノエート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。収率:348mg(理論値の93%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=388(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=12.96(br. s,1H),7.57(dd,1H),7.50(d,1H),7.34−7.25(m,2H),7.12(t,1H),6.35(s,1H),5.06(dd,1H),3.58(s,3H),2.20−2.06(m,2H),0.82(t,3H).
[実施例5.1F]
エチル6−[(2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタノイル)アミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)
【化89】
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【0307】
一般的方法5Aに従い、116mg(0.30mmol)の2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタン酸(ラセミ体)及び69mg(0.33mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。収率:198mg(quant.)
LC/MS[方法1]:R
t=1.03分;MS(ESIpos):m/z=575(M+H)
+。
【0308】
[実施例6.1A]
(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸
【化90】
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【0309】
10.0gの5−クロロ−2−メトキシピリジンを最初に225mLのTHFに入れ、41.8mL(83.6mmol)のリチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M)を−78℃で添加した。混合物を−78℃で4時間撹拌し、次いで32.6mL(141mmol)のホウ酸トリイソプロピルを素早く添加した。反応混合物を−78℃で3時間撹拌し、次いで一晩室温に温めた。次いでこの手順を繰り返し、さらに20.9mL(41.8mmol)のリチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M)及び16.1mL(69.7mmol)のホウ酸トリイソプロピルを添加した。反応混合物を500mLの水に注ぎ、THFを減圧下で除去した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。水相を塩酸(2N)で酸性化し、沈殿物をろ別した。ろ液を酢酸エチルで2回抽出し、有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去し、沈殿物と一緒に残渣を高真空下で乾燥させた。収率:10.4g(91%純度、理論73%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.50分;MS(ESIpos):m/z=188(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.64(br. s,2H),8.12(s,1H),6.81(s,1H),3.82(s,3H).
[実施例6.1B]
5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシピリジン
【化91】
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【0310】
60℃で、4.17g(16.2mmol)の2−ブロモ−4−クロロ−1−(ジフルオロメトキシ)ベンゼン、3.04g(16.2mmol)の(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸、561mg(486μmol)のCATAXCium Aプレ触媒及び133mLのリン酸カリウム水溶液(0.5N)を73mLのTHF中で1時間撹拌した。次いで反応混合物を125mLの水及び125mLの酢酸エチルで希釈した。相を分離し、水相を125mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物のカラムクロマトグラフィー(100gシリカカートリッジ、流速:50mL/分、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)による精製によって表題化合物を得た。収率:2.80g(86%純度、理論値の46%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.20分;MS(ESIpos):m/z=320(M+H)
+。
【0311】
[実施例6.1C]
5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン
【化92】
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【0312】
2.80g(8.75mmol)の5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−メトキシピリジン及び28.0g(175mmol)のピリジン臭化水素酸塩を93.5mLのジメチルホルムアミド中で溶解させ、混合物を100℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を253mLの水で撹拌した。沈殿物を吸引によりろ別し、水で洗浄し、次いで乾燥させた。収率:2.60g(81%純度、理論値の79%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=306(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=11.99(br. s,1H),7.81(s,1H),7.61(dd,1H),7.49(d,1H),7.34(d,1H),7.20(t,1H),6.44(s,1H).
[実施例6.1D]
tert−ブチル{5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イルアセテート
【化93】
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【0313】
一般的方法4Bに従い、100℃で1.5eq.の炭酸カリウムの存在下で2.60g(81%純度、6.88mmol)の5−クロル−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−2(1H)−オン及び1.2eq.のtert−ブチルブロモアセテートを反応させた。収率:2.44g(理論値の84%)
LC/MS[方法8]:R
t=1.41分;MS(ESIneg):m/z=418(M−H)
−、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.09(s,1H),7.63(dd,1H),7.51(d,1H),7.35(d,1H),7.23(t,1H),6.50(s,1H),4.62(s,2H),1.44(s,9H).
[実施例6.1E]
{5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}酢酸
【化94】
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【0314】
一般的方法6Aに従い、126mg(0.30mmol)のtert−ブチル{5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イルアセテート及び0.46mL(6.0mmol)のTFAを反応させた。収率:101mg(理論値の92%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=364(M+H)
+。
【0315】
[実施例6.1F]
エチル6−[({5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}アセチル)アミノ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
【化95】
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【0316】
一般的方法5Aに従い、101mg(0.28mmol)の{5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}酢酸及び63mg(0.31mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。収率:99mg(理論値の65%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=551(M+H)
+。
【0317】
[実施例7.1A]
2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン(ラセミ体)
【化96】
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【0318】
0℃で、500mLのTHF中の25.0g(215mmol)のテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメタノール(ラセミ体)の溶液を500mLのTHF中の9.47g(237mmol、鉱油中60%)の水素化ナトリウムの懸濁液にゆっくりと滴下して添加し、添加終了後、混合物を0℃でさらに30分間撹拌した。次いで25.7mL(215mmol)の臭化ベンジルを添加し、混合物を0℃でさらに30分間及び室温でさらに1時間撹拌した。200mLの飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によって反応を停止させ、相を分離した。水相を200mLのメチルtert−ブチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン勾配、340gシリカカートリッジ、流速:100mL/分)によって精製し、表題化合物を得た。収率:41.9g(理論値の94%)
LC/MS[方法3]:R
t=2.18分;MS(ESIpos):m/z=207(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.37−7.25(m,5H),4.47(s,2H),3.87−3.81(m,1H),3.47−3.28(m,4H),1.80−1.72(m,1H),1.58−1.37(m,4H),1.25−1.13(m,1H).
[実施例7.1B]
(R)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン
【化97】
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【0319】
実施例7.1Aからの41.9gのラセミ体のエナンチオマー分離によって16.7gの表題化合物実施例7.1B(エナンチオマー1)を得た:キラルHPLC:R
t=5.28分;99%ee、純度93%。
【0320】
旋光度:[α]
58920.0=+14.9°(c0.43g/100cm
3、クロロホルム)
分離方法:カラム:OD−H 5μm 250mmx20mm;移動相:95%イソヘキサン、5%2−プロパノール;温度:25℃;流速:25mL/分;UV検出:210nm。
【0321】
分析:カラム:OD−H 5μm 250mmx4.6mm;移動相:95%イソヘキサン、5%2−プロパノール;流速:1mL/分;UV検出:220nm。
【0322】
[実施例7.2B]
(S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン
【化98】
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【0323】
実施例7.1Aからの41.9gのラセミ体のエナンチオマー分離によって17.0gの表題化合物実施例7.2B(エナンチオマー2)を得た:キラルHPLC:Rt=7.36分;96%ee、純度96%。
【0324】
旋光度:[α]
58920.0=−13.9°(c0.61g/100cm
3、クロロホルム)
分離方法:カラム:OD−H 5μm 250mmx20mm;移動相:95%イソヘキサン、5%2−プロパノール;温度:25℃;流速:25mL/分;UV検出:210nm。
【0325】
分析:カラム:OD−H 5μm 250mmx4.6mm;移動相:95%イソヘキサン、5%2−プロパノール;流速:1mL/分;UV検出:220nm。
【0326】
[実施例7.1C]
(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメタノール
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
3.51g(3.30mmol)のパラジウム炭素(10%)を120mLのエタノール中の17.0g(82.4mmol)の(S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン(96%ee、純度96%)の溶液に添加し、混合物に対して室温で標準気圧下で一晩水素付加した。次いで、さらに1.75g(1.65mmol)のパラジウム炭素(10%)を添加し、混合物に対して室温でさらに72時間水素付加した。続いて、Celiteに通して反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール勾配)により精製し、<25℃及び>50mbarで生成物分画から溶媒を除去した。収率:8.23g(理論値の86%)
旋光度:[α]
58920.0=+9.1°(c0.36g/100cm
3、クロロホルム)、cf.A.Aponick,B.Biannic,Org.Lett.2011,13,1330−1333。
【0328】
GC/MS[方法7]:R
t=1.82分;MS:m/z=116(M)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.51(t,1H),3.87−3.81(m,1H),3.37−3.18(m,4H),1.80−1.71(m,1H),1.59−1.50(m,1H),1.49−1.36(m,3H),1.19−1.05(m,1H).
[実施例7.1D]
(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチルトリフルオロメタンスルホネート
【化100】
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【0329】
一般的方法7Aに従い、0.48mL(3.41mmol、1.2eq.)のトリエチルアミンの存在下で330mg(2.84mmol)の(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメタノール及び0.57mL(3.41mmol、1.2eq.)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を反応させた。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で反応させた。
【0330】
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.32(dd,1H),4.18(dd,1H),4.00−3.92(m,1H),3.60−3.52(m,1H),3.48−3.39(m,1H),1.85−1.74(m,1H),1.56−1.41(m,4H),1.28−1.14(m,1H).
[実施例7.1E]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパノエート(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)
【化101】
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【0331】
一般的方法8Aに従い、4.10g(10.9mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート、4.07g(16.4mmol)の(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチルトリフルオロメタンスルホネート及び90mLのTHF中のビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1M)12.0mL(12.0mmol)を反応させた。水性処理後、粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(340gシリカカートリッジ、流速:100mL/分、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって精製した。収率:4.2g(理論値の81%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.15分;MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
+。
【0332】
[実施例7.1F]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパン酸(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)
【化102】
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【0333】
一般的方法6Aに従い、245mLのジクロロメタン及び59.9mL(777mmol)のTFA中の9.8g(20.7mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパノエート(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)を反応させた。収率:8.7g(73%純度、理論値の74%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=417(M+H)
+。
【0334】
[実施例7.1G]
エチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)
【化103】
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【0335】
一般的方法5Aに従い、126mg(0.30mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパン酸(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)及び68mg(0.33mmol、1.1eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを反応させた。ジメチルホルムアミドの減圧下での除去後、水を用いて残渣から表題化合物を結晶化させることができた。沈殿物をろ別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。収率:162mg(理論値の89%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.99分;MS(ESIpos):m/z=604(M+H)
+。
【0336】
[実施例8.1A]
2−メトキシエチルトリフルオロメタンスルホネート
【化104】
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【0337】
−78℃で、16.3g(57.8mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を最初に20mLのジクロロメタン中に入れ、20mLのジクロロメタン中の4.00g(52.6mmol)の2−メトキシエタノール及び5.85g(57.8mmol)のトリエチルアミンの溶液を内部温度が−50℃を超えないようにしてゆっくりと滴下して添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し続け、次いでRTに温めた。混合物を100mLのメチルtert−ブチルエーテルで希釈し、各回に50mLの飽和塩化ナトリウム水溶液及び1N塩酸の3:1混合液で3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、RTで減圧下で濃縮した。これによって、13gの粗製生成物を得て、これを直接さらに反応させた。
【0338】
[実施例8.1B]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノエート(ラセミ体)
【化105】
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【0339】
8.09g(21.6mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテートを最初に180mLのTHF中に入れ、混合物を−78℃に冷却した。23.7mLのビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1M)を滴下して添加し、混合物をさらに15分間撹拌し続けた。次いで8.99g(43.2mmol)の2−メトキシエチルトリフルオロメタンスルホネートを滴下して添加し、混合物を−78℃で15分間撹拌し続け、RTでさらに45分間撹拌し続けた。次いで飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって残渣を精製した。収率:7.87g(95%純度、理論値の80%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.02分;MS(ESIpos):m/z=433(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.01−7.96(m,1H),7.76−7.69(m,2H),7.37(s,1H),6.48(s,1H),5.11(dd,1H),3.64(s,3H),3.43−3.35(m,1H),3.20(s,3H),3.19−3.13(m,1H),2.39−2.28(m,2H),1.40(s,9H).
[実施例8.1C]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
7.87g(95%純度、17.3mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノエート−(ラセミ体)を最初に175mLのジクロロメタン中に入れた。42mL(545mmol)のトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで3時間撹拌し続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン中で繰り返し吸収させ、再び濃縮した。次いで2回、トルエンを添加し、混合物を再び濃縮した。残渣をアセトニトリルとともに撹拌し、吸引によりろ別した。収率:5.81g(95%純度、理論値の84%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.78分;MS(ESIpos):m/z=377(M+H)
+、
1H−NMR(500 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.40−12.67(m,1H),7.99(d,1H),7.75(d,1H),7.73(dd,1H),7.43(s,1H),6.48(s,1H),5.14(t,1H),3.64(s,3H),3.41−3.36(m,1H),3.19(s,3H),3.13(dt,1H),2.40−2.31(m,2H).
[実施例9.1A]
エチルトランス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキシレート
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
4.00g(27.7mmol)のトランス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸を最初に50.2mLのエタノール中に入れ、2mLの濃硫酸を室温で添加した。反応溶液を続いて80℃で10時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。混合物を200mLの酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。収率:4.3g(理論値の90%)
GC/MS[方法9]:R
t=4.17分;MS:m/z=172(M)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.56(d,1H),4.03(q,2H),3.39−3.29(m,1H),2.22−2.13(m,1H),1.88−1.78(m,4H),1.40−1.27(m,2H),1.21−1.09(m,2H),1.16(t,3H).
[実施例9.1B]
エチルトランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシレート
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
4.3g(25mmol)のエチルトランス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキシレートを最初に20mLのジメチルホルムアミド中に入れた。次いで4.5g(30mmol)のtert−ブチルジメチルシリルクロリド及び4.2g(62mmol)のイミダゾールを添加し、混合物を35℃でさらに12時間撹拌した。200mLの酢酸エチルを添加し、反応溶液を100mLの水で3回抽出した。有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。収率:7.8g(定量的)
GC/MS[方法9]:R
t=5.04分;MS:m/z=286(M)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.00(q,2H),3.59−3.50(m,1H),2.24−2.14(m,1H),1.86−1.71(m,4H),1.41−1.29(m,2H),1.27−1.16(m,2H),1.13(t,3H),0.82(s,9H),0.00(s,6H).
[実施例9.1C]
(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)メタノール
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
12.5mL(29.9mmol)の水素化アルミニウムリチウム(THF中2.4M)を最初に90mLのメチルtert−ブチルエーテル中に入れ、90mLのメチルtert−ブチルエーテル中の7.8g(27.2mmol)のエチルトランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサンカルボキシレートの溶液を室温で添加した。次いで混合物を40℃で4時間撹拌した。7mLの水及び7mLの15%強度水酸化カリウム水溶液の添加によって反応を停止させた。有機相をデカントし、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。収率:6.3g(理論値の95%)
GC/MS[方法9]:R
t=4.74分;MS:m/z=244(M)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.35(t,1H),3.52−3.44(m,1H),3.15(t,2H),1.80−1.72(m,2H),1.71−1.62(m,2H),1.29−1.09(m,3H),0.92−0.80(m,2H),0.82(s,9H),0.00(s,6H).
[実施例9.1D]
(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)メチルトリフルオロメタンスルホネート
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
6.30g(25.8mmol)の(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)メタノールを最初に90mLのジクロロメタン中に入れ、0℃で4.50mL(38.7mmol)のルチジン及び6.54mL(38.7mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させ、このとき、内部温度が5℃を超えないようにした。混合物を1時間撹拌した。次いで反応溶液を630mLのメチルtert−ブチルエーテルで希釈し、塩酸水(1N)/飽和塩化ナトリウム水溶液(1:3)の混合液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で連続的に3回洗浄した。有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で使用した。収率:9.7g(定量的)
[実施例9.1E]
tert−ブチル3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]プロパノエート(ラセミ体)
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
4.90g(12.3mmol)のtert.−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテートを最初に98mLのTHF中に入れ、−78℃で13.6mL(13.6mmol)のビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1M)を添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次いで6.97g(18.5mmol)の(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)メチルトリフルオロメタンスルホネートを添加した。混合物を−78℃で15分間及び室温で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によって反応を停止させ、相を分離した。水相を174mLのメチルtert−ブチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物のカラムクロマトグラフィー(100gシリカカートリッジ、流速:50mL/分、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)による精製によって表題化合物を得た。収率:3.10g(理論値の42%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.59分;MS(ESIpos):m/z=601(M+H)
+。
【0346】
[実施例9.1F]
3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]プロパン酸(ラセミ体)
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
3.10g(5.16mmol)のtert−ブチル3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]プロパノエート(ラセミ体)を最初に32.4mLのTHF、16.2mLのエタノール及び16.2mLの水中に入れ、1.08g(25.8mmol)の水酸化リチウム一水和物を添加した。混合物を室温で6時間撹拌し、次いで塩酸水(1N)で酸性化した(pH=4から5)。混合物を129mLの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をさらに精製せずに次の段階で使用した。収率:2.8g(75%純粋、定量的)
LC/MS[方法1]:R
t=1.37分;MS(ESIpos):m/z=545(M+H)
+。
【0348】
[実施例9.1G]
3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
100mg(183μmol、75%純度)の3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]プロパン酸(ラセミ体)、24.4mg(183μmol)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミン及び26.1mg(183mmol)のエチルシアノ(ヒドロキシイミノ)エタノエートを最初に1.84mLのジメチルホルムアミド中に入れ、溶液を10分間脱気した。次いで29.0μL(183μmol)のN,N’−ジイソプロピルカルボジイミドを滴下して添加し、得られた反応溶液を40℃で一晩振盪した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を少量のジクロロメタン中で吸収させ、カラムクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、流速:35mL/分、ジクロロメタン/メタノール勾配)による精製後に表題化合物を得た。収率:63.1mg(純度57%、理論値の52%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.11分;MS(ESIpos):m/z=660(M+H)
+。
【0350】
[実施例10.1A]
4−クロロ−2−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
【化114】
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【0351】
一般的方法2Aに従い、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)/ジクロロメタンモノ付加化合物の存在下で5.36g(純度91%、26.03mmol)の5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イルボロン酸及び5.12g(23.66mmol)の2−ブロモ−4−クロロベンゾニトリルを反応させた。処理後、次いで、粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、シクロヘキサン/ジクロロメタン混合液)によって精製した。収率:4.11g(91%純度、理論値の52%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.17分;MS(ESIpos):m/z=279(M+H)
+。
【0352】
[実施例10.1B]
4−クロロ−2−(5−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
【化115】
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【0353】
一般的方法3Aに従い、6.34g(純度93%、21.12mmol)の4−クロロ−2−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)ベンゾニトリル及び塩酸ピリジニウムを反応させた。収率:4.23g(理論値の76%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=265(M+H)
+。
【0354】
[実施例10.1C]
tert−ブチル[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート
【化116】
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【0355】
一般的方法4Bに従い、100℃で3.1g(11.46mmol)の4−クロロ−2−(5−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)ベンゾニトリル及び1.2eq.のtert−ブチルブロモアセテートを反応させた。収率:3.65g(理論値の84%)
LC/MS[方法8]:R
t=1.34分;MS(ESIneg):m/z=377(M−H)
−、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.20(s,1H),8.09−8.20(m,1H),7.85−7.72(m,2H),6.67(s,1H),4.65(s,2H),1.44(s,9H).
[実施例10.1D]
tert−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノエート(ラセミ体)
【化117】
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【0356】
一般的方法8Aに従い、7.12mL(7.12mmol、1.35eq.)のビス(トリメチルシリル)リチウムアミド(THF中1M)及び1.33g(95%純度、6.06mmol、1.15eq.)の2−メトキシエチルトリフルオロメタンスルホネートの存在下で2.0g(5.27mmol)のtert−ブチル[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテートを反応させた。収率:2.10g(94%純度、理論値の86%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.14分;MS(ESIpos):m/z=437(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.16−8.10(m,1H),8.09−8.02(m,1H),7.73−7.84(m,2H),6.64(s,1H),5.25−5.07(m,1H),3.44−3.36(m,1H),3.22−3.12(m,4H),2.41−2.27(m,2H).
[実施例10.1E]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノエート(ラセミ体)
【化118】
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【0357】
一般的方法6Aに従い、2.1g(94%純度、4.51mmol)のtert−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノエート(ラセミ体)を反応させた。収率:1.89g(quant.)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=381(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.19(br. s,1H),8.15(s,1H),8.05(d,1H),7.82(d,1H),7.81−7.76(m,1H),6.63(s,1H),5.31−5.13(m,1H),3.46−3.35(m,1H),3.22−3.08(m,4H),2.43−2.27(m,2H).
[実施例11.1A]
ピリジン−2−イルメチルメタンスルホネート
【化119】
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【0358】
アルゴン下、0℃で、24mLのテトラヒドロフラン中の2.84mL(36.65mmol、1eq.)のメタンスルホニルクロリドの溶液を122mLのテトラヒドロフラン中の4.00g(36.65mmol)のピリジン−2−イルメタノール及び11.24mL(80.64mmol、2.2eq.)のトリエチルアミンの溶液に添加し、混合物を3時間撹拌した。テトラヒドロフランを減圧下で除去した。次いで粗製生成物をジクロロメタン中で溶解させ、得られた混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相ロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル(20から50%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:4.72g(理論値の68%)
LC/MS[方法3]:R
t=0.98分;MS(ESIpos):m/z=188(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.67−8.48(m,1H),7.89(td,1H),7.54(d,1H),7.42(ddd,1H),5.30(s,2H),3.28(s,3H).
[実施例11.1B]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(ピリジン−2−イル)プロパノエート(ラセミ体)
【化120】
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【0359】
アルゴン下、−78℃で、4.60mL(THF中1.0M、1.15eq.)のビス(トリメチルシリル)リチウムアミドを30mLのテトラヒドロフラン中の1.50g(4.00mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテートの溶液に滴下して添加し、混合物を15分間撹拌した。次いで1.06g(5.6mmol、1.4eq.)の無溶媒ピリジン−2−イルメチルメタンスルホネートを添加した。得られた反応混合物を−78℃でさらに30分間、RTでさらに1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで順相クロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール(2から5%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:1.99g(93%純度、理論値の99%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=466(M+H)
+。
【0360】
[実施例11.1C]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(ピリジン−2−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化121】
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【0361】
一般的方法6Aに従い、40mLのジクロロメタン中の1.99g(純度93%、3.98mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(ピリジン−2−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び20mL(259.6mmol)のTFAを反応させた。収率:220mg(純度93%、理論値の13%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.64分;MS(ESIpos):m/z=410(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.08(br. s,1H),8.48(d,1H),7.95(d,1H),7.73−7.60(m,3H),7.27(s,1H),7.24−7.11(m,2H),6.40(s,1H),5.55(t,1H),3.66−3.57(m,2H),3.49(s,3H).
[実施例12.1A]
5−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾール
【化122】
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【0362】
アルゴン下、0℃で、1.02mL(13.12mmol、1.3eq.)のメタンスルホニルクロリドを14mLのN,N−ジメチルホルムアミド中の1.83mL(13.12mmol、1.3eq.)のトリエチルアミン及び1.0g(10.09mmol、1eq.)の1,3−オキサゾール−5−イルメタノールの溶液に滴下して添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで2.45g(28.26mmol、2.8eq.)の臭化リチウムを添加し、この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。水の添加後、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで順相クロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン)によって粗製生成物を精製した。収率:1.23g(80%純度、理論値の60%)
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.42(s,1H),7.26(s,1H),4.93(s,2H).
[実施例12.1B]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート(ラセミ体)
【化123】
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【0363】
一般的方法8Bに従い、1.5g(4.00mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び1.78g(51%純度、5.60mmol、1.4eq.)の5−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾールを反応させた。収率:1.89g(60%純度、理論値の62%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.98分;MS(ESIpos):m/z=456(M+H)
+。
【0364】
[実施例12.1C]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化124】
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【0365】
一般的方法6Aに従い、28mLのジクロロメタン中の1.89g(純度60%、2.48mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び14mL(435mmol)のTFAを反応させた。収率:597mg(純度80%、理論値の48%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.70分;MS(ESIpos):m/z=400(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.24(br. s,1H),8.17(s,1H),8.02−7.93(m,1H),7.77−7.66(m,2H),7.35(s,1H),6.85(s,1H),6.47(s,1H),5.32(dd,1H),3.63−3.72(m,1H),3.58−3.47(m,4H).
[実施例13.1A]
tert.−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート−(ラセミ体)
【化125】
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【0366】
一般的方法8Bに従い、610mg(1.61mmol)のtert−ブチル[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び1.57g(23%純度、2.25mmol、1.4eq.)の5−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾールを反応させた。収率:468mg(純度83%、理論値の52%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.05分;MS(ESIpos):m/z=460(M+H)
+。
【0367】
[実施例13.1B]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化126】
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【0368】
一般的方法6Aに従い、9mLのジクロロメタン中の468mg(純度83%、0.84mmol)のtert−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び4.5mL(58.4mmol)のTFAを反応させた。収率:290mg(純度85%、理論値の72%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=404(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.48(br. s,1H),8.17(s,1H),8.10(s,1H),8.08−8.01(m,1H),7.81−7.75(m,2H),6.87(s,1H),6.64(s,1H),5.39(br. s,1H),3.65(dd,1H),3.56(dd,1H).
[実施例14.1A]
6−メトキシピリジン−3−オール
【化127】
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【0369】
RTで、50g(327mmol)の6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸を500mLのジクロロメタン中の46.0g(392mmol)のN−メチルモルホリンN−オキシドの溶液に添加し、混合物を50℃で14時間撹拌した。反応が完了するまでさらなるN−メチルモルホリンN−オキシドを添加した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、シクロヘキサン/酢酸エチル混合液)によって精製した。収率:32.9g(理論値の80%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.37分;MS(ESIpos):m/z=126(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=9.27(s,1H),7.67(d,1H),7.16(dd,1H),6.66(d,1H),3.74(s,3H).
[実施例14.1B]
2−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリジン
【化128】
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【0370】
10.1g(119.9mmol、1.5eq.)の3,4−ジヒドロ−2H−ピラン及び1.4g(8.0mmol、0.1eq.)の4−トルエンスルホン酸を150mLのジクロロメタン中の10.0g(79.9mmol)の6−メトキシピリジン−3−オールの溶液に添加し、混合物をRTで5日間撹拌した。水/ジクロロメタンの添加及び相分離後、水相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。収率:17.3g(理論値の100%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=210(M+H)
+。
【0371】
[実施例14.1C]
4−ヨード−2−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリジン
【化129】
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【0372】
−78℃で、13.6mL(90.1mmol、1.2eq.)の1,2−ビス(ジメチルアミノ)エタン及び54.0mL(86.4mmol、1.15eq.)のn−ブチルリチウムを250mLのTHF中の16.2g(75.1mmol)の2−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリジンの溶液に添加し、混合物を−78℃で1時間撹拌した。次いで24.8g(97.6mmol、1.3eq.)のヨウ素を添加し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで一晩RTに温めた。反応混合物を水で不活性化し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。収率:25.1g(82%純度、理論値の82%)。
【0373】
LC/MS[方法1]:R
t=1.18分;MS(ESIpos):m/z=336(M+H)
+。
【0374】
[実施例14.1D]
4−ヨード−6−メトキシピリジン−3−オール
【化130】
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【0375】
50mL(3モラー、150mmol)の塩酸を50mLのジオキサン及び50mLの水中の25.1g(純度82%、61.3mmol)の4−ヨード−2−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ピリジンの溶液に添加し、混合物をRTで2時間撹拌した。次いで反応混合物をろ過し、沈殿物を水ですすぎ、高真空下で乾燥させた。収率:13.5g(93%純度、理論値の81%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=252(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.70(s,1H),7.22(s,1H),3.74(s,3H).
[実施例14.1E]
5−(ジフルオロメトキシ)−4−ヨード−2−メトキシピリジン
【化131】
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【0376】
4.8mLの水酸化カリウム水溶液(6M)を4.8mLのアセトニトリル中の600mg(93%純度、2.22mmol)の4−ヨード−6−メトキシピリジン−3−オールの溶液に添加し、混合物を氷浴中で冷却し、激しく撹拌しながら、863μL(75%純度、3.56mmol、1.6eq.)のジフルオロメチルトリフルオロメタンスルホネート[Angew.Chem.Int.Ed.2013,52,1−5;Journal of Fluorine Chemistry 2009,130,667−670]を添加した。反応混合物を2分間撹拌し、33mLの水で希釈した。水相を各回において40mLのジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮し、乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル(12から20%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:407mg(純度90%、理論値の55%)
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.1(s,1H),7.45(s,1H),7.16(t,1H),3.84(s,3H).
[実施例14.1F]
4−クロロ−2−[5−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシピリジン−4−イル]ベンゾニトリル
【化132】
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【0377】
一般的方法2Aに従い、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)/ジクロロメタンモノ付加化合物の存在下で460mg(純度90%、1.38mmol)の5−(ジフルオロメトキシ)−4−ヨード−2−メトキシピリジン及び299mg(1.65mmol、1.2eq.)の5−クロロ−2−シアノフェニルボロン酸を反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル(10から15%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:230mg(純度80%、理論値の43%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.12分;MS(ESIpos):m/z=311(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.26(s,1H),8.06(d,1H),7.82−7.74(m,2H),7.09(s,1H),7.06(t,1H),3.91(s,3H).
[実施例14.1G]
4−クロロ−2−[5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル]ベンゾニトリル
【化133】
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【0378】
一般的方法3Aに従い、230mg(純度80%、0.59mmol)の4−クロロ−2−[5−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシピリジン−4−イル]ベンゾニトリル及びピリジン臭化水素酸塩を反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(3から25%)混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:167mg(理論値の95%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.79分;MS(ESIpos):m/z=297(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=11.88(br. s,1H),8.03(d,1H),7.80−7.65(m,3H),6.87(t,1H),6.56(s,1H).
[実施例14.1H]
tert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート
【化134】
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【0379】
一般的方法4Bに従い、100℃で1.19g(純度92%、3.69mmol)の4−クロロ−2−[5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル]ベンゾニトリル及び1.2eq.のtert−ブチルブロモアセテートを反応させた。収率:1.30g(95%純度、理論値の81%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=411(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.09−7.97(m,2H),7.81−7.70(m,2H),6.81(t,1H),6.63(s,1H),4.66(s,2H),1.44(s,9H).
[実施例14.1I]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート(ラセミ体)
【化135】
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【0380】
一般的方法8Bに従い、600mg(1.39mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び421mg(80%純度、2.08mmol、1.5eq.)の5−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾールを反応させた。収率:320mg(理論値の47%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=492(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.18(s,1H),8.03(d,1H),7.86(s,1H),7.82−7.71(m,2H),6.90(s,1H),6.72(t,1H),6.62(s,1H),5.35(dd,1H),3.68−3.48(m,2H),1.40(s,9H).
[実施例14.1J]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化136】
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【0381】
一般的方法6Aに従い、10mLのジクロロメタン中の320mg(0.65mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び5mL(64.9mmol)のTFAを反応させた。収率:290mg(quant.)
LC/MS[方法1]:R
t=0.74分;MS(ESIpos):m/z=436(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.42(br. s,1H),8.15(s,1H),8.03(d,1H),7.87(s,1H),7.81−7.69(m,2H),6.86(s,1H),6.72(t,1H),6.60(s,1H),5.37(dd,1H),3.64(dd,2H),3.53(dd,1H).
[実施例15.1A]
4−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾール
【化137】
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【0382】
アルゴン下、0℃で、1.06mL(13.72mmol、1.3eq.)のメタンスルホニルクロリドを15mLのN,N−ジメチルホルムアミド中の1.91mL(13.72mmol、1.3eq.)のトリエチルアミン及び1.05g(10.56mmol)の1,3−オキサゾール−4−イルメタノールの溶液に滴下して添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで2.57g(29.56mmol、2.8eq.)の臭化リチウムを添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。水の添加後、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製生成物をさらに処理することなく変換した。収率:1.97g(50%純度、理論値の58%)
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.40(s,1H),8.18(s,1H),4.59(s,2H).
[実施例15.1B]
tert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパノエート(ラセミ体)
【化138】
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【0383】
一般的方法8Bに従い、813mg(2.17mmol)のtert−ブチル[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び983.8mg(50%純度、3.04mmol、1.4eq.)の4−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾールを反応させた。収率:655mg(理論値の65%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.98分;MS(ESIpos):m/z=456(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.28(s,1H),7.97(d,1H),7.78(s,1H),7.75−7.61(m,2H),7.31(s,1H),6.45(s,1H),5.34(dd,1H),3.56(s,3H),3.50−3.39(m,1H),3.36−3.26(m,1H),1.41(s,9H).
[実施例15.1C]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化139】
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【0384】
一般的方法6Aに従い、14mLのジクロロメタン中の655mg(1.41mmol)のtert−ブチル2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び7mL(90.86mmol)のTFAを反応させた。収率:403mg(理論値の70%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.73分;MS(ESIpos):m/z=400(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.14(br. s,1H),8.26(s,1H),7.97(d,1H),7.78−7.65(m,3H),7.33(s,1H),6.43(s,1H),5.36(dd,1H),3.55(s,3H),3.53−3.43(m,1H),3.38−3.25(m,1H).
[実施例16.1A]
tert.−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパノエート−(ラセミ体)
【化140】
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【0385】
一般的方法8Bに従い、600mg(1.58mmol)のtert−ブチル[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセテート及び717.6mg(50%純度、2.22mmol、1.4eq.)の4−(ブロモメチル)−1,3−オキサゾールを反応させた。収率:530mg(理論値の73%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.07分;MS(ESIpos):m/z=460(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=8.29(s,1H),8.11−7.97(m,2H),7.87−7.69(m,3H),6.62(s,1H),5.45−5.25(m,1H),3.55−3.38(m,1H),3.38−3.25(m,1H),1.41(s,9H).
[実施例16.1B]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパン酸(ラセミ体)
【化141】
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【0386】
一般的方法6Aに従い、12mLのジクロロメタン中の530mg(1.15mmol)のtert−ブチル2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパノエート(ラセミ体)及び6mL(77.9mmol)のTFAを反応させた。収率:359mg(理論値の77%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.78分;MS(ESIpos):m/z=404(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.36(br. s,1H),8.26(s,1H),8.11−7.98(m,2H),7.87−7.67(m,3H),6.59(s,1H),5.42(dd,1H),3.59−3.41(m,1H),3.38−3.28(m,1 H).
[実施例17.1A]
ジベンジル1,3−アセトンジカルボキシレート
【化142】
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【0387】
14.1g(81.0mmol)のジメチル1,3−アセトンジカルボキシレート及び16.8mL(162mmol)のベンジルアルコールを室温で合わせた。混合物を170から180Cで撹拌し、生成したメタノールを留去した。次いで混合物を最初に室温に冷却し、次に過剰なメタノール及びベンジルアルコールを1mbar及び最大150℃で留去した。フラッシュクロマトグラフィー(500gシリカ、カートリッジ、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって残渣を分離し、表題化合物を得た。収率:9.0g(74%純度、理論値の25%)
LC/MS[方法3]:R
t=2.38分;MS(ESIneg):m/z=325(M−H)
−。
【0388】
[実施例17.1B]
ベンジル1−(1−tert−ブトキシ−1−オキソブタン−2−イル)−4−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)
【化143】
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【0389】
1.00g(74%純度、2.27mmol)のジベンジル1,3−アセトンジカルボキシレート及び515mg(3.17mmol)のジエトキシ酢酸メチルを還流下で100℃で2.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、反応混合物をトルエンとともに3回共蒸留した。残渣を8mLのエタノール中で溶解させ、2mLのエタノール中の387mg(2.38mmol)のtert−ブチル2−アミノブタノエートの溶液を0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0.53mL(2.3mmol)のナトリウムエトキシド(エタノール中21%)を滴下して添加した。室温で30分後、さらなる0.26mL(1.2mmol)のナトリウムエトキシド(エタノール中21%)を添加し、混合物をさらに30分間撹拌した。50mLの飽和塩化アンモニウム水溶液及び25mLの酢酸エチルの添加によって反応を停止させた。相を分離し、水相を50mLの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(100gシリカカートリッジ、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって分離し、表題化合物を得た。収率:0.46g(75%純度、理論値の39%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=388(M+H)
+。
【0390】
[実施例17.1C]
2−{5−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタン酸(ラセミ体)
【化144】
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【0391】
0℃(氷浴冷却)で、0.92mL(12mmol)のトリフルオロ酢酸を1.2mLのジクロロメタン中の460mg(1.19mmol)のベンジル1−(1−tert−ブトキシ−1−オキソブタン−2−イル)−4−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)の溶液に添加した。混合物を室温に温め、次いでさらに3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、次いで残渣を10mLのトルエンとともに3回共蒸留した。分取HPLC(カラム:Chromatorex C18、10μm、125mmx30mm、移動相:アセトニトリル/0.05%−ギ酸勾配(0から3分10%アセトニトリル、35分まで90%アセトニトリル及びさらに3分間、90%アセトニトリル)]によって粗製生成物を精製して、表題化合物を得た。収率:193mg(理論値の49%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=332(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.0(br. s,1H),10.9(s,1H),8.38(s,1H),7.48−7.32(m,5H),5.70(s,1H),5.37−5.28(m,2H),5.07(dd,1H),2.16−1.93(m,2H),0.78(t,3H).
[実施例17.1D]
ベンジル4−ヒドロキシ−6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)
【化145】
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【0392】
一般的方法5Dに従い、193mg(583μmol)の2−{5−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−ヒドロキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタン酸(ラセミ体)及び116mg(874μmol、1.5eq.)のピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−アミンを反応させた。収率:233mg(純度94%、理論値の84%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=447(M+H)
+。
【0393】
[実施例17.1E]
ベンジル6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]−オキシ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
233mg(94%純度、491μmol)のベンジル4−ヒドロキシ−6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)を5mLのジクロロメタン中で溶解させ、反応溶液を−78℃に冷却した。−78℃で、171μL(1.23mmol)のトリエチルアミン及び303mg(736μmol)の1−{ビス[(トリフルオロメチル)スルホニル]メチル}−4−tert−ブチルベンゼンを添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。次いで3mLのジメチルホルムアミドを滴下して添加し、混合物を室温でさらに1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって精製し、表題化合物を得た。収率:185mg(理論値の65%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.15分;MS(ESIpos):m/z=579(M+H)
+。
【0395】
[実施例17.1F]
ベンジル4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)
【化147】
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【0396】
133mg(959μmol)の炭酸カリウムを反応容器中で乾燥させ、次いで185mg(320μmol)のベンジル6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]−オキシ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)、67mg(0.37mmol)の5−クロロ−2−シアノフェニルボロン酸及び4mLのジオキサンを添加した。懸濁液を脱気し、37mg(32μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を添加し、混合物を110℃で1時間振盪した。水及び酢酸エチルの添加によって反応を停止させた。1N塩酸を用いて混合物をpH=6に酸性化し、相を分離した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって精製し、表題化合物を得た。収率:147mg(理論値の80%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.11分;MS(ESIpos):m/z=566(M+H)
+。
【0397】
作業例
一般的方法1:HATU/DIEAを用いたアミドカップリング
アルゴン下、RTで、適切なアミン(1.1eq.)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(2.2eq.)及び少量のジメチルホルムアミド中のHATU(1.2eq.)の溶液をジメチルホルムアミド(約7から15mL/mmol)中の適切なカルボン酸(1.0eq.)の溶液に添加した。反応混合物をRTで撹拌した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、有機相を水で及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0398】
一般的方法2:水酸化リチウムでのメチル又はエチルエステルの加水分解
RTで、水酸化リチウム(2から4eq.)をテトラヒドロフラン/水(3:1、約7から15mL/mmol)の混合液中の適切なエステル(1.0eq.)の溶液に添加し、混合物をRTで撹拌した。次いで塩酸水溶液(1N)を用いて反応混合物をpH1に調整した。水/酢酸エチルの添加後、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0399】
一般的方法3:TFAを用いた、tert−ブチルエステル又はBoc−保護アミンの加水分解
RTで、TFA(20eq.)をジクロロメタン(約25mL/mmol)中の適切なtert−ブチルエステル誘導体又はBoc−保護アミン(1.0eq.)の溶液に添加し、混合物をRTで1から8時間撹拌した。続いて、反応混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン及び/又はトルエンとともに残渣を繰り返し共蒸発させた。次いで、分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水勾配又は水/メタノール勾配)によって粗製生成物を精製した。
【0400】
一般的方法4:OXIMA/DICとのアミドカップリング
N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(1eq.)をジメチルホルムアミド(0.1M)中の適切なカルボン酸(1eq.)、アニリン(0.1eq.)及びエチルヒドロキシイミノシアノアセテート(Oxima)(0.1から1eq.)の脱気溶液に滴下して添加し、得られた反応溶液を8から24時間にわたりRTから40℃で撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を水と混合し、所望の生成物をろ別するか、又は順相クロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)もしくは分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)によって精製するかの何れかを行った。
【0401】
一般的方法5:T3P/DIEAを用いたアミドカップリング
アルゴン下、0℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3eq.)及びプロピルホスホン酸無水物(T3P、ジメチルホルムアミド中50%、3eq.)をジメチルホルムアミド(0.15から0.05mmol)中のカルボン酸及び適切なアミン(1.1から1.5eq.)の溶液に滴下して添加した。反応混合物をRTで撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(硫酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0402】
一般的方法6:T3P/ピリジンを用いたアミドカップリング
ピリジン(約0.1M)中の適切なカルボン酸(1eq.)及び適切なアミン(1.1から1.5eq.)の溶液を60℃に加熱し、T3P(酢酸エチル中50%、15eq.)を滴下して添加した。あるいは、T3PをRTで添加し、次いで混合物をRTで撹拌するか、又は60から90℃に加熱した。1から20時間後、反応混合物をRTに冷却し、水及び酢酸エチルを添加した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水性緩衝溶液(pH=5)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、必要に応じて、順相クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル混合液又はジクロロメタン/メタノール混合液)又は分取RP−HPLC(水/アセトニトリル勾配又は水/メタノール勾配)の何れかによって、粗製生成物を精製した。
【0403】
[実施例1]
2−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボン酸(ラセミ体)
【化148】
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【0404】
一般的方法2に従い、59mg(0.11mmol)のメチル2−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボキシレート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。塩酸水(1N)での酸性化後、所望の生成物を沈殿物として単離することができた。収率:45mg(理論値の75%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=506(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=13.19(s,1H),11.34(s,1H),9.25(s,1H),8.29(s,1H),8.00(d,1H),7.79−7.70(m,2H),7.63(dd,1H),7.54−7.46(m,2H),6.53(s,1H),5.75(dd,1H),3.70(s,3H),2.28−2.10(m,2H),0.89(t,3H).
[実施例2]
6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(ラセミ体)
【化149】
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【0405】
一般的方法2に従い、86mg(0.16mmol)のエチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:16mg(理論値の19%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.74分;MS(ESIpos):m/z=506(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.75(s,1H),9.32(s,1H),8.54(s,1H),8.01(d,1H),7.78−7.70(m,2H),7.62(d,1H),7.52(s,1H),7.32(dd,1H),6.55(s,1H),5.66(dd,1H),3.70(s,3H),2.28−2.10(m,2H),0.92(s,3H).
[実施例3]
7−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(ラセミ体)
【化150】
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【0406】
一般的方法2に従い、18mg(0.03mmol)のエチル7−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:8mg(理論値の45%)
LC/MS[方法8]:R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=506(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.82(s,1H),8.48(d,1H),8.32(s,1H),8.04−7.97(m,2H),7.78−7.70(m,2H),7.51(s,1H),7.11(dd,1H),6.55(s,1H),5.62(dd,1H),3.70(s,3H),2.31−2.13(m,2H),0.92(s,3H).
[実施例4]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化151】
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【0407】
一般的方法1に従い、87mg(0.25mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び44mg(0.30mmol、1.2eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:8mg(理論値の7%)
LC/MS[方法8]:R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=462(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.64(s,1H),9.25(s,1H),8.03−7.97(m,2H),7.77−7.71(m,2H),7.57(d,1H),7.54(d,2H),7.23(dd,1H),6.55(s,1H),5.66(dd,1H),3.70(s,3H),2.28−2.19(m,2H),0.92(t,3H).
[実施例5]
6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパノイル}−アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(ラセミ体)
【化152】
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【0408】
一般的方法2に従い、69mg(0.12mmol)のエチル2−({6−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:38mg(理論値の58%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=546(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.74(s,1H),9.32(s,1H),8.54(s,1H),8.00(d,1H),7.78−7.70(m,2H),7.62(d,1H),7.53(s,1H),7.34(dd,1H),6.53(s,1H),5.75−5.66(m,1H),3.69(s,3H),2.35−2.18(m,3H),2.02−1.90(m,2H),1.86−1.61(m,4H).
[実施例6]
6−({[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセチル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
【化153】
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【0409】
一般的方法2に従い、99mg(0.20mmol)のエチル6−({[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセチル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを水酸化リチウムで加水分解した。塩酸水(1N)での酸性化後、所望の生成物を沈殿物として単離し、さらにアセトニトリル/水(2:1)で撹拌することによって精製することができた。収率:42mg(理論値の45%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.69分;MS(ESIpos):m/z=478(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.87(s,1H),9.42(s,1H),8.70(s,1H),8.00(d,1H),7.79−7.68(m,3H),7.62(s,1H),7.56(d,1H),6.52(s,1H),4.86(s,2H),3.64(s,3H).
[実施例7]
6−[(2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタノイル)アミノ]−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(ラセミ体)
【化154】
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【0410】
一般的方法2に従い、198mg(0.28mmol)のエチル6−[(2−{4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}ブタノイル)アミノ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)を水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:85mg(理論値の56%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=547(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.74(s,1H),9.32(s,1H),8.55(s,1H),7.63(d,1H),7.58(dd,1H),7.50(dd,1H),7.41(s,1H),7.37−7.26(m,2H),7.14(t,1H),6.41(s,1H),5.64(dd,1H),3.64(s,3H),2.27−2.05(m,2H),0.91(t,3H).
[実施例8]
6−[({5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}アセチル)アミノ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
【化155】
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【0411】
一般的方法2に従い、99mg(0.18mmol)のエチル6−[({5−クロロ−4−[5−クロロ−2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−オキソピリジン−1(2H)−イル}アセチル)アミノ]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:26mg(理論値の28%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=523(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.73(s,1H),9.31(s,1H),8.60(s,1H),8.13(s,1H),7.68(d,1H),7.64(dd,1H),7.52(d,1H),7.42−7.34(m,2H),7.26(t,1H),6.52(s,1H),4.85(s,2H).
[実施例9]
6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)
【化156】
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【0412】
一般的方法2に従い、162mg(0.27mmol)のエチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−[(2S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロパノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(エナンチオマーの面で純粋なジアステレオマーの混合物)を水酸化リチウムで加水分解した。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:61mg(理論値の40%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=576(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.69/10.58(2x s,1H),9.31/9.28(2x s,1H),8.56−8.51(m,1H),8.03−7.97(m,1H),7.77−7.70(m,2H),7.63−7.57(m,1H),7.54/7.50(2x s,1H),7.42−7.33(m,1H),6.53/6.52(2x s,1H),5.85/5.77(t/dd,1H),3.93−3.79(m,1H),3.69(s,3H),3.25−3.15(m,1H),3.14−3.05(m,1H),2.40−2.09(m,2H),1.80−1.71(m,1H),1.68−1.56(m,1H),1.48−1.35(m,3H),1.34−1.20(m,1H).
[実施例10]
エチル6−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)
【化157】
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【0413】
一般的方法6に従い、80mg(0.21mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び65mg(0.32mmol、1.5eq.)のエチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキシレートを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:66mg(理論値の55%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.96分;MS(ESIpos):m/z=564(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.81(s,1H),10.09(d,1H),8.25(s,1H),8.00(d,1H),7.80(d,1H),7.76−7.71(m,2H),7.66(dd,1H),7.54(s,1H),6.54(s,1H),5.78(dd,1H),4.35(q,2H),3.71(s,3H),3.46−3.39(m,1H),3.30−3.25(m,1H),3.22(s,3H),2.49−2.36(m,2H),1.34(t,3H).
[実施例11]
エチル7−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(ラセミ体)
【化158】
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【0414】
一般的方法6に従い、75mg(0.20mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び53mg(0.26mmol、1.3eq.)のエチル7−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレートを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:勾配水/アセトニトリル:10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:83mg(理論値の74%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=564(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.69(s,1H),9.32−9.29(m,1H),8.60(s,1H),8.02−7.98(m,1H),7.76−7.72(m,2H),7.64−7.60(m,1H),7.52(s,1H),7.38(dd,1H),6.54(s,1H),5.78(dd,1H),4.30(q,2H),3.69(s,3H),3.45−3.38(m,1H),3.30−3.25(m,1H),3.22(s,3H),2.48−2.36(m,2H),1.31(t,3H).
[実施例12]
7−({2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタノイル}アミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド(ラセミ体)
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
一般的方法6に従い、65mg(0.17mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び44mg(90%純度、0.22mmol、1.3eq.)の7−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:勾配水/アセトニトリル:10%から90%アセトニトリル)によって、次いでさらなる分取HPLC(Kinetex5μm C18 150mmx21.2mm、勾配水/アセトニトリル:5%から50%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:8mg(理論値の9%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=535(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.66(s,1H),9.31−9.29(m,1H),8.39(s,1H),8.02−7.98(m,1H),7.76−7.71(m,2H),7.64−7.61(m,1H),7.58(d,1H),7.53(s,1H),7.38−7.32(m,2H),6.54(s,1H),5.79(dd,1H),3.69(s,3H),3.45−3.38(m,1H),3.28−3.24(m,1H),3.22(s,3H),2.48−2.38(m,2H).
[実施例13]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化160】
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【0416】
一般的方法1に従い、200mg(0.53mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び78mg(0.58mmol、1.1eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール勾配)及び続く厚層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール10:1)によって精製した。収率:47mg(純度90%、理論値の16%)
LC/MS[方法2]:R
t=1.80分;MS(ESIpos):m/z=492(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.59(s,1H),9.23(s,1H),8.03−7.95(m,2H),7.76−7.67(m,2H),7.58−7.50(m,3H),7.25(dd,1H),6.54(s,1H),5.79(dd,1H),3.69(s,3H),3.45−3.37(m,1H),3.31−3.26(m,1H),3.22(s,3H),2.48−2.35(m,2H).
[実施例14]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
一般的方法6に従い、50mg(0.13mmol)の2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び28mg(0.19mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:20mg(理論値の32%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.75分;MS(ESIpos):m/z=496(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.66(s,1H),9.23(s,1H),8.23(s,1H),8.09−8.04(m,1H),7.98(s,1H),7.84−7.76(m,2H),7.60−7.50(m,2H),7.24(dd,1H),6.68(s,1H),5.85−5.73(m,1H),3.42(dt,1H),3.29−3.24(m,1H),3.21(s,3H),2.46−2.38(m,2 H).
[実施例15]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチル−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
一般的方法1に従い、123mg(94%純度、0.30mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−シクロブチルプロパン酸(ラセミ体)及び47mg(0.33mmol、1.1eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:45mg(理論値の30%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=502(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.63(s,1H),9.24(s,1H),8.03−7.97(m,2H),7.77−7.70(m,2H),7.59−7.50(m,3H),7.24(dd,1H),6.53(s,1H),5.71(t,1H),3.69(s,3H),2.31−2.19(m,3H),2.02−1.91(m,2H),1.85−1.62(m,4H).
[実施例16]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0419】
63mg(96μmol)の3−(トランス−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロへキシル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)プロパンアミド(ラセミ体)を最初に、5mLのジメチルホルムアミド中に入れ、0.5mLの塩酸水(1N)を添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌し、次いで分取HPLC(カラム:Chromatorex C18、10μm、125mmx30mm、溶媒:アセトニトリル/0.1%−ギ酸勾配(0から3分10%アセトニトリル、35分まで90%アセトニトリル及びさらに3分間90%アセトニトリル)によって分離し、表題化合物を得た。収率:25.3mg(理論値の48%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.69分;MS(ESIpos):m/z=546(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.6(s,1H),9.24−9.22(m,1H),8.02−7.97(m,2H),7.77−7.71(m,2H),7.58−7.50(m,3H),7.23(dd,1H),6.55(s,1H),5.85(dd,1H),4.44(d,1H),3.68(s,3H),2.19−2.10(m,1H),1.96−1.87(m,1H),1.83−1.71(m,4H),1.12−0.95(m,5H).
[実施例17]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(3−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化164】
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【0420】
RTで、13mg(0.10mmol、1.0eq.)のN−クロロスクシンイミドを2mLのエタノール中の46mg(0.25mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)の溶液に添加し、混合物をRTで一晩撹拌した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって精製した。収率:18mg(理論値の36%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=496(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.84(s,1H),9.09(s,1H),8.00(d,1H),7.77−7.71(m,2H),7.70−7.65(m,2H),7.52(s,1H),7.36(dd,1H),6.56(s,1H),5.65(dd,1H),3.70(s,3H),2.30−2.12(m,2H),0.93(t,3H).
[実施例18]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−[2−(4−フルオロフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]ブタンアミド(ラセミ体)
【化165】
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【0421】
一般的方法6に従い、80mg(0.23mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び96mg(82%純度、0.35mmol、1.5eq.)の2−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:80mg(理論値の62%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=556(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.68(s,1H),9.23(d,1H),8.43(s,1H),8.00(d,1H),7.98−7.93(m,2H),7.76−7.72(m,2H),7.59(d,1H),7.53(s,1H),7.30−7.23(m,3H),6.56(s,1H),5.67(dd,1H),3.70(s,3H),2.30−2.09(m,2H),0.93(t,3H).
[実施例19]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−[2−(4−フルオロフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化166】
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【0422】
一般的方法6に従い、75mg(0.20mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び83mg(82%純度、0.30mmol、1.5eq.)の2−(4−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配:10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:53mg(理論値の45%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=586(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.63(s,1H),9.21(d,1H),8.43(s,1H),8.02−7.98(m,1H),7.98−7.93(m,2H),7.76−7.72(m,2H),7.58(d,1H),7.54(s,1H),7.30(dd,1H),7.28−7.23(m,2H),6.55(s,1H),5.80(dd,1H),3.70(s,3H),3.46−3.39(m,1H),3.30−3.26(m,1H),3.23(s,3H),2.48−2.35(m,2H).
[実施例20]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化167】
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【0423】
一般的方法1に従い、69mg(0.19mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び29mg(0.21mmol、1.1eq.)の[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。水性処理後、分取RP−HPLC(Reprosil C18、水/アセトニトリル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:58mg(理論値の65%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=463(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.90(s,1H),9.45(s,1H),8.45(s,1H),8.00(d,1H),7.87(d,1H),7.77−7.70(m,2H),7.68(dd,1H),7.52(s,1H),6.56(s,1H),5.64(dd,1H),3.70(s,3H),2.30−2.11(m,2H),0.92(t,3H).
[実施例21]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化168】
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【0424】
一般的方法1に従い、150mg(0.398mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び59mg(0.44mmol、1.1eq.)の[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。収率:27mg(理論値の14%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=493(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.8(s,1H),9.44(d,1H),8.45(s,1H),8.02−7.98(m,1H),7.86(d,1H),7.76−7.71(m,3H),7.53(s,1H),6.55(s,1H),5.77(dd,1H),3.70(s,3H),3.43(dt,1H),3.31−3.26(m,1H),3.22(s,3H),2.49−2.36(m,2H).
[実施例22]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(3−メチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化169】
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【0425】
一般的方法1に従い、130mg(0.35mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び76mg(74%純度、0.38mmol、1.1eq.)の3−メチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:30mg(純度90%、理論値の15%)
LC/MS[方法2]:R
t=2.29分;MS(ESIpos):m/z=507(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.77(s,1H),8.90(s,1H),8.02−7.98(m,1H),7.77−7.70(m,3H),7.51(s,1H),7.38(dd,1H),6.54(s,1H),5.78(dd,1H),3.70(s,3H),3.46−3.39(m,1H),3.30−3.25(m,1H),3.22(s,3H),2.63(s,3H),2.48−2.39(m,2H).
[実施例23]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(3−エチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化170】
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【0426】
50mg(0.13mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び26mg(0.16mmol、1.2eq.)の3−エチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを最初に1.5mLのジメチルホルムアミド中に入れ、0.11mL(81mg、6.0eq.)のトリエチルアミンを添加した。次いで237μL(796μmol、3.0eq.)のT3P(酢酸エチル中50%)を滴下して添加した。反応混合物をRTで一晩撹拌し続け、次いで水及び酢酸エチルを添加し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:64mg(理論値の89%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.79分;MS(ESIpos):m/z=521(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.76(s,1H),8.92(s,1H),8.03−7.97(m,1H),7.78−7.71(m,3H),7.51(s,1H),7.38(dd,1H),6.54(s,1H),5.77(dd,1H),3.70(s,3H),3.46−3.38(m,1H),3.31−3.25(m,1H),3.22(s,3H),3.03(d,2H),2.44(d,2H),1.36(t,3H).
[実施例24]
N−(3−ブチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル)−2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化171】
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【0427】
100mg(0.27mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び71mg(85%純度、0.32mmol、1.2eq.)の3−ブチル[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを最初に3.0mLのジメチルホルムアミド中に入れ、0.22mL(161mg、6.0eq.)のトリエチルアミンを添加した。次いで474μL(796μmol、3.0eq.)のT3P(酢酸エチル中50%)を滴下して添加した。反応混合物をRTで一晩撹拌し続け、次いで水及び酢酸エチルを添加し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール勾配)及び続く分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:17mg(理論値の12%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=549(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.77(s,1H),9.31(dd,1H),8.02−7.98(m,1H),7.76−7.70(m,3H),7.66(dd,1H),7.53(s,1H),6.54(s,1H),5.76(dd,1H),3.69(s,3H),3.45−3.38(m,1H),3.28−3.25(m,1H),3.21(s,3H),2.78(t,2H),2.47−2.37(m,2H),1.77−1.68(m,2H),1.36(sxt,2H),0.91(t,3H).
[実施例25]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−{3−[(ジメチルアミノ)−メチル][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル}−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化172】
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【0428】
一般的方法1に従い、75mg(0.20mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び46mg(0.24mmol、1.2eq.)の3−[(ジメチルアミノ)メチル][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(Chromatorex125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配10から90%アセトニトリル)によって粗製生成物を精製した。収率:96mg(理論値の87%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=550(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.91(s,1H),10.22(br. s,1H),9.47(dd,1H),8.02−7.98(m,1H),7.93(dd,1H),7.81(dd,1H),7.73(s,2H),7.51(s,1H),6.55(s,1H),5.74(dd,1H),4.60(s,2H),3.70(s,3H),3.47−3.39(m,1H),3.30−3.26(m,1H),3.22(s,3H),2.88(s,6H),2.48−2.38(m,2H).
[実施例26]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−[3−(モルホリン−4−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル]ブタンアミド(ラセミ体)
【化173】
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【0429】
一般的方法6に従い、75mg(0.20mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び91mg(77%純度、0.30mmol、1.5eq.)の3−(モルホリン−4−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−アミンを最初に60℃でピリジン中に入れ、T3Pの添加によって互いに反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、移動相:ジクロロメタン/メタノール混合液)によって粗製生成物を精製した。収率:31mg(純度92%、理論値の24%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.68分;MS(ESIpos):m/z=592(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.81(s,1H),9.37−9.35(m,1H),8.00(d,1H),7.80−7.68(m,4H),7.53(s,1H),6.54(s,1H),5.76(dd,1H),3.76−3.71(m,1H),3.69(s,3H),3.68−3.62(m,1H),3.59−3.53(m,4H),3.45−3.38(m,1H),3.30−3.24(m,1H),3.21(s,3H),2.48−2.35(m,2H).
[実施例27]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化174】
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【0430】
一般的方法1に従い、50mg(90%純度、0.12mmol)の2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び33mg(69%純度、0.18mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:7.9mg(理論値の13%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=496(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.57(s,1H),9.07(s,1H),8.37(s,1H),8.23(s,1H),8.07(d,1H),7.86−7.76(m,2H),7.55(d,1H),7.32(s,1H),6.83−6.76(m,1H),6.68(s,1H),5.85−5.71(m,1H),3.42(dt,2H),3.30−3.25(m,1H),3.20(s,3H),2.42(q,2H).
[実施例28]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(ピリジン−2−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
一般的方法6に従い、30mg(93%純度、0.068mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(ピリジン−2−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び15.0mg(90%純度、0,102mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。次いで生成物をアセトニトリル中で溶解させ、固相抽出カートリッジ(StratoSpheres SPE PL−HCO
3 MP−Resin)に通してろ過した。ろ液を凍結乾燥した。収率:11mg(理論値の31%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.66分;MS(ESIneg):m/z=523(M−H)
−、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.68(s,1H),9.23(s,1H),8.49(d,1H),8.05−7.92(m,2H),7.76−7.63(m,3H),7.62−7.47(m,3H),7.34(d,1H),7.28−7.17(m,2H),6.43(s,1H),6.16(t,1H),3.69(d,2H),3.64(s,3H).
[実施例29]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
一般的方法6に従い、50mg(80%純度、0.10mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び26.6mg(90%純度、0.18mmol、1.8eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:35mg(理論値の68%)
LC/MS[方法8]:R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=515(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.66(s,1H),9.32−9.14(m,1H),8.24(s,1H),8.05−7.93(m,2H),7.77−7.65(m,2H),7.64−7.50(m,3H),7.23(dd,1H),6.92(s,1H),6.51(s,1H),5.99(dd,1H),3.82−3.70(m,1H),3.70−3.59(m,4H).
[実施例30]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化177】
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【0433】
一般的方法6に従い、50mg(85%純度、0,105mmol)の2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び26.5mg(90%純度、0,179mmol、1.7eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:21mg(純度83%、理論値の32%)
LC/MS[方法2]:R
t=1.87分;MS(ESIpos):m/z=519(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.73(s,1H),9.22(s,1H),8.35(s,1H),8.25(s,1H),8.08−8.03(m,1H),8.00(s,1H),7.82−7.75(m,2H),7.59−7.53(m,2H),7.24−7.15(m,1H),6.92(s,1H),6.66(s,1H),5.98(dd,1H),3.78(dd,1H),3.66(dd,1H).
[実施例31]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化178】
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【0434】
一般的方法6に従い、40mg(0.092mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−(ジフルオロメトキシ)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−5−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び20.4mg(90%純度、0,138mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:20mg(理論値の40%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.67分;MS(ESIpos):m/z=551(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.79(s,1H),9.24(s,1H),8.25(s,1H),8.19−8.11(m,1H),8.09−7.99(m,2H),7.81−7.71(m,2H),7.65−7.54(m,2H),7.30−7.20(m,1H),6.92(s,1H),6.84(t,1H),6.63(s,1H),5.99(dd,1H),3.73(dd,1H),3.64(dd,1H).
[実施例32]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化179】
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【0435】
一般的方法6に従い、40mg(0.1mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び19.7mg(0.15mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:43.8mg(理論値の84%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.65分;MS(ESIpos):m/z=515(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.69(s,1H),9.25(s,1H),8.30(s,1H),8.06−7.91(m,2H),7.82(s,1H),7.76−7.65(m,2H),7.63−7.50(m,3H),7.27(dd,1H),6.48(s,1H),6.00(dd,1H),3.68(s,3H),3.54(dd,1H),3.42(dd,1H).
[実施例33]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパンアミド(ラセミ体)
【化180】
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【0436】
一般的方法6に従い、40mg(0.1mmol)の2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−3−(1,3−オキサゾール−4−イル)プロパン酸(ラセミ体)及び19.8mg(0.15mmol、1.5eq.)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:41mg(理論値の79%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.70分;MS(ESIpos):m/z=519(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.78(s,1H),9.25(s,1H),8.35−8.19(m,2H),8.10−7.94(m,2H),7.89−7.67(m,3H),7.66−7.47(m,2H),7.26(d,1H),6.62(s,1H),5.99(dd,1H),3.57(dd,1H),3.42(dd,1H).
[実施例34]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化181】
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【0437】
一般的方法5に従い、138mg(0.39mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]ブタン酸(ラセミ体)及び47mg(0.35mmol)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミン[B.C.Baguleyら、Bioorganic and Medicinal Chemistry,2012,20,69−85]を反応させた。水性処理後、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:82mg(理論値の51%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=462(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm] =10.75(s,1H),8.62(d,1H),8.14(d,1H),8.00(d,1H),7.92(d,1H),7.70−7.70(m,2H),7.51(s,1H),6.97(dd,1H),6.55(s,1H),6.50(d,1H),5.64(dd,1H),3.70(s,3H),2.27−2.09(m,2H),0.92(t,3H).
[実施例35]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化182】
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【0438】
一般的方法1に従い、800mg(2.12mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び424mg(3.19mmol、1.5eq.)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンを反応させた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル50、ジクロロメタン/メタノール勾配)によって粗製生成物を精製し、アセトニトリルとともに生成物を撹拌し、吸引によってろ別した。収率:550mg(理論値の53%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=492(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.70(s,1H),8.61(d,1H),8.14(d,1H),8.02−7.98(m,1H),7.92(d,1H),7.76−7.72(m,2H),7.53(s,1H),7.00(dd,1H),6.54(s,1H),6.50(dd,1H),5.77(dd,1H),3.69(s,3H),3.45−3.38(m,1H),3.31−3.25(m,1H),3.21(s,3H),2.48−2.36(m,2H).
[実施例36]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(エナンチオマー1)
【化183】
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【0439】
実施例35からの45.3mgのラセミ体のエナンチオマー分離によって、14.4mgのエナンチオマー2に加えて、12.3mgの表題化合物実施例36(エナンチオマー1)を得た。
【0440】
キラルHPLC:エナンチオマー1:R
t=2.75分;100%ee[比較:エナンチオマー2:R
t=1.71分;100%ee]
分離方法:カラム:Daicel IF 5μm 250mmx20mm;移動相:40%イソヘキサン、60%エタノール;温度:23℃;流速:20mL/分;UV検出:220nm。
【0441】
分析:カラム:Daicel Chiralpak IF 3μm 50mmx4.6mm;移動相:50%イソヘキサン、50%エタノール;流速:1mL/分;UV検出:220nm。
【0442】
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.70(s,1H),8.61(d,1H),8.14(d,1H),8.02−7.87(m,1H),7.92(d,1H),7.76−7.72(m,2H),7.53(s,1H),7.00(dd,1H),6.54(s,1H),6.51−6.49(m,1H),5.77(dd,1H),3.69(s,3H),3.45−3.38(m,1H),3.31−3.25(m,1H),3.21(s,3H),2.48−2.36(m,2H).
[実施例37]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化184】
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【0443】
一般的方法6に従い、110mg(0.26mmol)の2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシブタン酸(ラセミ体)及び51mg(0.39mmol、1.5eq.)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンを反応させた。分取HPLC(水/アセトニトリル/0.1%ギ酸勾配)によって粗製生成物を精製した。収率:95mg(理論値の74%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.00分;MS(ESIpos):m/z=496(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.76(br. s,1H),8.62(d,1H),8.23(s,1H),8.11(d,1H),8.07(d,1H),7.92(d,1H),7.84−7.76(m,2H),6.98(dd,1H),6.68(s,1H),6.50(d,1H),5.85−5.67(m,1H),3.42(dt,1H),3.27(dt,1H),3.20(s,3H),2.47−2.38(m,2H).
[実施例38]
2−[5−クロロ−4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(エナンチオマー1)
【化185】
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【0444】
実施例37からの90mgのラセミ体のエナンチオマー分離によって、33mgのエナンチオマー2に加えて、34mgの表題化合物実施例38(エナンチオマー1)を得た。
【0445】
キラルHPLC:エナンチオマー1:R
t=7.88分;100%ee[比較:エナンチオマー2:Rt=4.37分;100%ee]
分離方法(SFC):カラム:Daicel Chiralpak AZ−H 5μm 250mmx20mm;移動相:70%二酸化炭素、30%2−プロパノール;温度:40℃;流速:80mL/分;UV検出:210nm。
【0446】
分析(SFC):カラム:Daicel Chiralpak AZ−H 250mmx4.6mm;移動相:60%二酸化炭素、40%2−プロパノール;流速:3mL/分、温度:30℃;UV検出:210nm。
【0447】
[実施例39]
4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(ラセミ体)
【化186】
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【0448】
147mg(260μmol)のベンジル4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−6−オキソ−1−[1−オキソ−1−(ピラゾール[1,5−a]ピリジン−5−イルアミノ)ブタン−2−イル]−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキシレート(ラセミ体)を最初に3mLのテトラヒドロフラン中に入れ、14mg(13μmol)のパラジウム(炭素上10%)を添加した。反応混合物に対して標準圧力で3時間、水素付加した。次いで反応混合物をろ別し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を分取HPLC(カラム:Chromatorex C18、10μm、125mmx30mm、移動相:アセトニトリル/0.05%−ギ酸勾配(0から3分10%アセトニトリル、35分まで90%アセトニトリル及びさらに3分間、90%アセトニトリル)]によって精製して、表題化合物を得た。収率:36mg(理論値の29%)
LC/MS[方法1]:R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=476(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=12.9(br. s,1H),10.9(s,1H),8.62(d,1H),8.59(s,1H),8.12(s,1H),7.95−7.90(m,2H),7.69−7.64(m,2H),6.95(dd,1H),6.50(d,1H),6.47(s,1H),5.64(dd,1H),2.29−2.19(m,1H),2.14−2.01(m,1H),0.94(t,3H).
[実施例40]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)
【化187】
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【0449】
RTで、全部で30mg(0.22mmol、1.45eq.)のN−クロロスクシンイミドを2mLのエタノール中の71mg(0.15mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)の溶液に添加し、混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。水/酢酸エチルの添加及び相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、減圧下で濃縮し、乾燥させた。収率:80mg(quant.)
LC/MS[方法1]:R
t=1.12分;MS(ESIpos):m/z=496(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.91(s,1H),8.66(d,1H),8.14(d,1H),8.09(s,1H),8.00(d,1H),7.77−7.71(m,2H),7.50(s,1H),7.01(dd,1H),6.56(s,1H),5.62(dd,1H),3.71(s,3H),2.29−2.12(m,2H),0.92(t,3H).
[実施例41]
2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N−(3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)−4−メトキシブタンアミド(ラセミ体)
【化188】
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【0450】
100mg(90%純度、0.18mmol)の2−[4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−4−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)ブタンアミド(ラセミ体)を3.0mLのエタノール中で溶解させ、29mg(0.20mmol、1.1eq.)のN−クロロスクシンイミドを添加し、混合物をRTで一晩撹拌し続けた。次いで1滴のジメチルホルムアミド及びさらなる4.9mg(37μmol、0.2eq.)のN−クロロスクシンイミドを添加し、混合物をさらに4時間撹拌し続けた。次いで分取HPLC(Chromatorex 125mmx30mm、10μm、移動相:水/アセトニトリル、勾配10%アセトニトリルから90%アセトニトリル)によって反応溶液を精製した。収率:16mg(理論値の17%)
LC/MS[方法1]:R
t=1.02分;MS(ESIpos):m/z=526/528(M+H)
+、
1H−NMR(400 MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=10.85(s,1H),8.66(dd,1H),8.14(d,1H),8.09(s,1H),8.02−7.99(m,1H),7.76−7.72(m,2H),7.52(s,1H),7.05(dd,1H),6.54(s,1H),5.75(dd,1H),3.70(s,3H),3.46−3.38(m,1H),3.30−3.25(m,1H),3.21(s,3H),2.48−2.40(m,2H).
B)生理学的効果の評価
血栓塞栓性障害を処置するための本発明による化合物の適切性を次のアッセイ系において明らかにすることができる。
【0451】
a)試験の説明(インビトロ)
a.1)FXIa阻害の測定
ヒト第XIa因子の酵素活性を求めるためのペプチド性第XIa因子基質の反応を利用する生化学試験系を用いて、本発明による物質の第XIa因子阻害を求める。ここで、第XIa因子は消化性の第XIa因子基質からC末端アミノメチルクマリン(AMC)を切り出し、その蛍光を測定する。マイクロタイタープレートにおいて決定を行う。
【0452】
試験物質をジメチルスルホキシド中で溶解させ、ジメチルスルホキシド中で連続希釈する(3000μMから0.0078μM;試験における結果的な最終濃度:50μMから0.00013μM)。各場合において、1μLの希釈済み物質溶液をGreinerからの白色マイクロタイタープレート(384ウェル)のウェルに入れる。次いで、20μLのアッセイ緩衝液(50mMトリス/HCl pH7.4;100mM塩化ナトリウム;5mM塩化カルシウム;0.1%ウシ血清アルブミン)及びKordiaからの20μLの第XIa因子(アッセイ緩衝液中0.45nM)を連続して添加する。温置15分後、アッセイ緩衝液中で溶解されたBachemからの20μLの第XIa因子基質Boc−Glu(OBzl)−Ala−Arg−AMC(アッセイ緩衝液中10μM)の添加によって酵素反応を開始させ、混合物を室温(22℃)で30分間温置し、次いで蛍光を測定する(励起:360nm、発光:460nm)。試験物質を用いた試験バッチの測定発光を試験物質なしの対照バッチ(ジメチルスルホキシド中の試験物質の代わりにジメチルスルホキシドのみ)と比較し、IC
50値を濃度/活性相関から計算する。この試験からの活性データを下記表Aで列挙する:
表A
【表2】
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【0453】
a.2)選択性の決定
FXIa阻害に関して物質の選択性を明らかにするために、試験物質を第Xa因子、トリプシン及びプラスミンなどの他のヒトセリンプロテアーゼのそれらの阻害について調べる。第Xa因子(1.3nmol/L、Kordiaより)、トリプシン(83mU/mL、Sigmaより)及びプラスミン(0.1μg/mL、Kordiaより)の酵素活性を決定するために、これらの酵素を溶解させ(50mmol/Lのトリス緩衝液[C,C,C−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン]、100mmol/LのNaCl、0.1%BSA[ウシ血清アルブミン]、5mmol/Lの塩化カルシウム、pH7.4)、ジメチルスルホキシド中の様々な濃度の試験物質及びまた試験物質なしのジメチルスルホキシドとともに15分間温置する。次いで、適切な基質(第Xa因子及びトリプシンに対してはBachemからの5μmol/LのBoc−Ile−Glu−Gly−Arg−AMC、プラスミンに対してはBachemからの5 50μmol/LのMeOSuc−Ala−Phe−Lys−AMC)の添加によって酵素反応を開始させる。22℃で30分間の温置時間後、蛍光を測定する(励起:360nm、発光:460nm)。試験物質を用いた試験混合物の測定発光を試験物質なしの対照混合物(ジメチルスルホキシド中の試験物質の代わりにジメチルスルホキシドのみ)と比較し、IC
50値を濃度/活性相関から計算する。
【0454】
a.3)トロンビン生成アッセイ(トロンボグラム)
トロンボグラム(Hemkerによるトロンビン生成アッセイ)における試験物質の効果をヒト血漿(Octaplas(登録商標)、Octapharmaより)中でインビトロで決定する。
【0455】
Hemkerによるトロンビン生成アッセイにおいて、基質I−1140(Z−Gly−Gly−Arg−AMC、Bachem)の蛍光切断産物を測定することによって、血漿を凝固させることにおけるトロンビンの活性を決定する。様々な濃度の試験物質又は対応する溶媒の存在下で反応を行う。反応を開始させるために、Thrombinoscopeからの試薬(30pM又は0.1pM組み換え組織因子、HEPES中24μMリン脂質)を使用する。さらに、未知量のトロンビンを含有する試料中のトロンビン活性を計算するためにアミド分解活性が必要とされる、Thrombinoscopeからのトロンビン標準物質を使用する。製造者の説明書(Thrombinoscope BV)に従い、試験を行う:4μLの試験物質又は溶媒、76μLの血漿及び20μLのPPP試薬又はトロンビン標準物質を37℃で5分間温置する。20mM HEPES、60mg/mLのBSA、102mMの塩化カルシウム中の2.5mMトロンビン基質20μLの添加後、120分間にわたり20秒ごとにトロンビン生成を測定する。390/460nmフィルター対及びディスペンサーを取り付けたThermo Electronからの蛍光光度計(Fluoroskan Ascent)を用いて測定を行う。
【0456】
Thrombinoscopeソフトウェアを用いて、トロンボグラムを計算し、図表で示す。次のパラメーターを計算する:遅延時間、ピークまでの時間、ピーク、ETP(内因性トロンビン力)及びスタート・テイル。
【0457】
a.4)抗凝固活性の決定
試験物質の抗凝固活性をヒト血漿及びラット血漿においてインビトロで求める。この目的のために、0.11モラーのクエン酸ナトリウム溶液をレシーバとして使用して、1:9のクエン酸ナトリウム/血液の混合比で採血する。採血直後に、これを完全に混合し、約4000gで15分間遠心する。上清をピペットで取り出す。
【0458】
プロトロンビン時間(PT、異名:トロンボプラスチン時間、クイック試験)は、市販検査キット(Boehringer MannheimからのNeoplastin(登録商標)又はInstrumentation LaboratoryからのHemoliance(登録商標)RecombiPlastin)を用いて、様々な濃度の試験物質又は対応する溶媒の存在下で決定する。試験化合物を37℃で3分間、血漿とともに温置する。次いで、トロンボプラスチンの添加によって凝固を開始させ、凝固が起こる時間を決定する。プロトロンビン時間の倍増に影響を与える試験物質の濃度を決定する。
【0459】
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は、市販検査キット(RocheからのPTT試薬)を用いて様々な濃度の試験物質又は対応する溶媒の存在下で決定する。試験化合物を37℃で3分間、血漿及びPTT試薬(セファリン、カオリン)とともに温置する。次いで、25mM塩化カルシウムの添加によって凝固を開始させ、凝固が起こる時間を決定する。APTTの50%延長又は倍増に影響を与える試験物質の濃度を決定する。
【0460】
a.5)血漿カリクレイン活性の決定
本発明による物質の血漿カリクレイン阻害を決定するために、ペプチド性血漿カリクレイン基質の反応を利用する生化学試験系を使用して、ヒト血漿カリクレインの酵素活性を決定する。ここで、血漿カリクレインは消化性の血漿カリクレイン基質からC末端アミノメチルクマリン(AMC)を切り出し、その蛍光を測定する。マイクロタイタープレートにおいて決定を行う。
【0461】
試験物質をジメチルスルホキシド中で溶解させ、ジメチルスルホキシド中で連続希釈する(3000μMから0.0078μM;試験における結果的な最終濃度:50μMから0.00013μM)。各場合において、1μLの希釈済み物質溶液をGreinerからの白色マイクロタイタープレート(384ウェル)のウェルに入れる。次いで、20μLのアッセイ緩衝液(50mMトリス/HCl pH7.4;100mM塩化ナトリウム溶液;5mM塩化カルシウム溶液;0.1%ウシ血清アルブミン)及びKordiaからの20μL血漿カリクレイン(アッセイ緩衝液中0.6nM)を連続して添加する。温置15分後、Bachemからのアッセイ緩衝液中で溶解させた20μLの基質H−Pro−Phe−Arg−AMC(アッセイ緩衝液中10μM)の添加によって酵素反応を開始させ、混合物を室温(22℃)で30分間温置し、次いで蛍光を測定する(励起:360nm、発光:460nm)。試験物質を用いた試験バッチの測定発光を試験物質なしの対照バッチ(ジメチルスルホキシド中の試験物質の代わりにジメチルスルホキシドのみ)と比較し、IC
50値を濃度/活性相関から計算する。
【0462】
表B
【表3】
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【0463】
a.6)内皮完全性の決定
本発明による化合物の活性の特徴を「ヒト臍帯静脈性細胞」(HUVEC)におけるインビトロ透過性アッセイによって調べる。EOS装置(EC IS:Electric Cell−substrate Impedance Sensing;Applied Biophysics Inc;Troy,NY)を用いて、金電極上に置かれた内皮細胞単層を横切る経内皮電気抵抗(TEER)の変動を連続的に測定することが可能である。HUVECを96ウェルセンサー電極プレート(96W1 E,Ibidi GmbH,Martinsried,Germany)上に播種する。キニノーゲン、プレカリクレイン及び第XII因子(各100nM)での刺激によって、形成されるコンフルエント細胞単層の過透過性を誘導する。上記で示される物質の添加前に本発明による化合物を添加する。化合物の通例の濃度は1x10
−10から1x10
−6Mである。
【0464】
a.7)内皮細胞のインビトロ透過性の決定
さらなる過透過性モデルにおいて、巨大分子透過性の調節における物質の活性を求める。HUVECをフィブロネクチン被覆Transwellフィルター膜(24ウェルプレート、0.4μMポリカーボネート膜付きの6.5mmインサート;Costar#3413)に播種する。フィルター膜により細胞培養スペースが上部と下部に分けられ、コンフルエント内皮細胞層が上部の細胞培養スペースの床面上にある。250g/mLの40kDa FITCデキスタン(dextan)(Invitrogen、D1844)を上部チャンバーの培地に添加する。キニノーゲン、プレカリクレイン及び第XII因子(各100nM)での刺激によって、単層の過透過性を誘導する。30分ごとに、培地試料を下部チャンバーから採取し、フルオリメーターを使用して、時間の関数として、巨大分子透過性の変化に対するパラメーターとしての相対蛍光を決定する。上記で示される物質の添加前に本発明による化合物を添加する。化合物の通例の濃度は1x10
−10から1x10
−6Mである。
【0465】
b)抗血栓活性の決定(インビボ)
b.1)ウサギにおける耳出血時間と組み合わせた動脈血栓症モデル(塩化鉄(II)誘導性血栓症)
動脈血栓症モデルにおいてFXIa阻害剤の抗血栓活性を試験する。ウサギの頸動脈における領域に対して化学的損傷を引き起こすことによってここで血栓形成を誘発する。同時に、耳出血時間を決定する。
【0466】
キシラジン及びケタミン(Rompun、Bayer、5mg/kg及びKetavet、Pharmacia & Upjohn GmbH、40mg/kg体重)の筋肉内投与によって、通常の食餌を与えられており、体重が2.2から2.5kgである雄ウサギ(Crl:KBL(NZW)BR,Charles River)に麻酔する。右耳介静脈を介した同じ調製物の静脈内投与(ボーラス:連続点滴)によって麻酔をさらに維持する。
【0467】
右頸動脈を露出させ、次いで血流分布のない頸動脈にパラフィルム(登録商標)ストリップ(25mmx12mm)上で1片のろ紙(10mmx10mm)を巻くことによって血管損傷を生じさせる。ろ紙は、水中の100μLの13%強度塩化鉄(II)溶液(Sigma)を含有する。5分後、ろ紙を除去し、血管を0.9%強度塩化ナトリウム水溶液で2回すすぐ。損傷30分後、頸動脈の損傷領域を外科的に取り出し、血栓物質を全て除去し、重量測定を行う。
【0468】
損傷前に、それぞれ各ケースで5分及び2時間、大腿静脈を介して麻酔した動物に静脈内投与するか又は覚醒動物に強制経口投与するかの何れかで試験物質を投与する。
【0469】
頸動脈への損傷2分後に耳出血時間を決定する。この目的のために、左耳の剃毛を行い、耳の縦軸と平行して明確な3mm長の切開(blade Art.Number 10−150−10,Martin,Tuttlingen,Germany)を行う。ここで、目視できる血管に損傷を与えないように注意を払う。傷に直接触れることなく、正確に重量測定したろ紙片を用いて、浸出する血液を全て15秒間隔で吸収させる。切開を行った時間からろ紙上で血液がそれ以上検出され得なくなる時間点までの時間として出血時間を計算する。ろ紙片の重量測定後、浸出血液の体積を計算する。
【0470】
c)眼における血管外漏出/浮腫形成及び/又は血管新生に対する効果の決定(インビボ)
c.1)レーザー誘導性脈絡膜血管新生モデルにおける物質の有効性の試験
この試験は、レーザー誘導性脈絡膜血管新生のラットモデルでの血管外漏出/浮腫形成及び/又は脈絡膜血管新生の減少に対する試験物質の有効性を調べるためのものである。
【0471】
この目的のために、眼への障害の兆候を全く示さないBrown−Norway系統の色素のあるラットを選択し、処置群に無作為に分ける。第0日に、腹腔内注射(15mg/kgキシラジン及び80mg/kgケタミン)によって動物に麻酔をかける。瞳孔を拡大させるための0.5%強度トロピカミド溶液の点眼後に、532nmアルゴンレーザー光凝固装置(直径50から75μm、強度150mW、持続時間100ms)を用いて視神経周囲の6カ所の明確な位置で脈絡膜血管新生を誘発する。経口もしくは腹腔内経路によって全身的に、又は点眼薬もしくは硝子体内注射としての反復投与により眼へ局所的に、の何れかで試験物質及び適切なビヒクル(例えばPBS、等張食塩水)を投与する。試験開始前、次いで試験中毎日、全動物の体重を測定する。
【0472】
第21日に、蛍光眼底カメラ(例えばKowe,HRA)を用いて血管造影を行う。麻酔下及び別の瞳孔拡大後、10%強度のナトリウムフルオレセイン色素を皮下注入(s.c.)する。2から10分後、アイ・バックグラウンドの写真を撮影する。2から3名の盲検観察者がフルオレセインの漏出により表される血管外漏出/浮腫の度合いを評価し、0(血管外漏出なし)から3(実際の損傷を超える強い着色)の重症度に分類する。
【0473】
第23日に動物を屠殺し、その後、眼を摘出し、4%強度パラホルムアルデヒド溶液中で1時間にわたり室温で固定する。1回洗浄した後、網膜を慎重に剥離し、FITCイソレクチンB4抗体を用いて強膜−脈絡膜複合体を染色し、次いで顕微鏡スライドに平らに置く。488nmの励起波長で蛍光顕微鏡(Apotom,Zeiss)を用いて、このようにして得られる標本を評価する。Axiovision4.6ソフトウェアを用いた形態学的分析により、脈絡膜血管新生の面積又は体積(それぞれμm
2及びμm
3)を計算する。
【0474】
c.2)酸素誘導性網膜症モデルにおける物質の有効性の試験
酸素誘導性網膜症は、病的な網膜血管形成の研究のための有用な動物モデルであることが示されている。このモデルは、網膜における出生後早期の発生中の酸素過剰により、正常な網膜血管の成長の停止又は遅延が起こるという観察に基づく。7日間の酸素過剰期後、動物が酸素正常状態の室内大気に戻される場合、網膜が酸素正常状態下の神経組織の的確な供給を確実にするために必要とされる正常血管を欠いているので、これは相対的な低酸素症と同等である。このようにして引き起こされる虚血状態の結果、湿潤型AMDなどの眼の障害における病態生理学的血管新生といくつかの類似点がある異常な血管新生が起こる。さらに、引き起こされる血管新生は非常に再現性があり、定量的であり、疾患機序及び網膜障害の様々な形態に対する可能性のある処置を調べるための重要なパラメーターである。
【0475】
この試験の目的は、酸素誘導性網膜症モデルにおける網膜血管の成長に対する試験化合物の毎日の全身性投与用量の有効性を調べることである。C57Bl/6マウスの新生仔及びそれらの母マウスを出生後第7日(PD7)に5日間にわたり酸素過剰(70%酸素)状態に曝露する。PD12から、正常酸素状態(室内大気、21%酸素)下でPD17までマウスを維持する。第12日から第17日に、試験物質又は対応するビヒクルでマウスを毎日処置する。第17日に、全マウスにイソフルランで麻酔をかけ、次いで頸椎骨折により屠殺する。眼を摘出し、4%ホルマリン中で固定する。リン酸緩衝食塩水中で洗浄後、網膜を切り取り、その扁平標本を作製し、イソレクチンB4抗体でこれを染色する。Zeiss ApoTomeを用いて血管新生の定量を行う。
【0476】
C)医薬組成物の作業例
本発明による物質を次のように医薬製剤に変換することができる:
錠剤:
組成:
100mgの実施例1の化合物、50mgのラクトース(一水和物)、50mgのトウモロコシデンプン、10mgのポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF、Germanyより)及び2mgのステアリン酸マグネシウム。
【0477】
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径12mm。
【0478】
作製:
実施例1の化合物、ラクトース及びデンプンの混合物を水中のPVPの5%強度溶液(m/m)とともに粒状化する。乾燥後、5分間にわたり顆粒をステアリン酸マグネシウムと混合する。この混合物を従来の打錠プレス中で圧縮する(錠剤の形式については上記参照)。
【0479】
経口懸濁液:
組成:
1000mgの実施例1の化合物、1000mgのエタノール(96%)、400mgのRhodigel(キサンタンガム)(FMC、USAより)及び99gの水。
【0480】
10mLの経口懸濁液は、100mgの本発明の化合物の1回用量に相当する。
【0481】
作製:
エタノール中でRhodigelを懸濁し、実施例1の化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物をRhodigelの膨潤が完了するまで約6時間撹拌する。
【0482】
眼への局所投与のための液剤又は懸濁液(点眼薬):
滅菌食塩水中で本発明化合物の凍結乾燥物を再構成することによって、眼への局所投与のための滅菌医薬製剤を調製することができる。このような液剤又は懸濁液に適切な保存剤は、例えば、0.001から1重量%の範囲の濃度の、塩化ベンザルコニウム、チオメルサール又は硝酸フェニル水銀である。