(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6368413
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】炭酸氷の製造装置及び製造方法
(51)【国際特許分類】
F25C 1/00 20060101AFI20180723BHJP
【FI】
F25C1/00 B
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-170257(P2017-170257)
(22)【出願日】2017年9月5日
【審査請求日】2018年2月7日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391043505
【氏名又は名称】アイスマン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【弁理士】
【氏名又は名称】来田 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【弁理士】
【氏名又は名称】清井 洋平
(72)【発明者】
【氏名】胡 博
【審査官】
森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】
特開平6−343398(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/032682(WO,A1)
【文献】
特開平1−114681(JP,A)
【文献】
国際公開第2016/056059(WO,A1)
【文献】
特開平7−120123(JP,A)
【文献】
特開2014−219194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25C 1/00−5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭酸水を氷結させて炭酸氷を製造する装置であって、
炭酸水を貯留する炭酸水用耐圧容器と、前記炭酸水用耐圧容器から供給される炭酸水を貯留して氷結させる耐圧製氷容器と、前記耐圧製氷容器を冷却する冷却手段及び加温する加温手段と、前記耐圧製氷容器内を真空にする真空ポンプと、前記耐圧製氷容器内に炭酸ガスを送給する炭酸ガス送給手段と、設定水位まで炭酸水が注水された前記耐圧製氷容器内に不活性ガスを送給する不活性ガス送給手段と、前記耐圧製氷容器の下面に設けられた炭酸氷排出口に接続され、前記炭酸氷排出口と同じ若しくはそれを超える口径を有する電動ボール弁とを備えることを特徴とする炭酸氷製造装置。
【請求項2】
請求項1記載の炭酸氷製造装置を用いた炭酸氷の製造方法であって、
前記真空ポンプを作動して前記耐圧製氷容器内を真空にする第1工程と、
真空にされた前記耐圧製氷容器内に、前記炭酸ガス送給手段により炭酸ガスを送給する第2工程と、
炭酸ガス雰囲気の前記耐圧製氷容器内に、前記炭酸水用耐圧容器から炭酸水を設定水位まで注水する第3工程と、
設定水位まで炭酸水が注水された前記耐圧製氷容器内に、前記不活性ガス送給手段により不活性ガスを送給して前記耐圧製氷容器内の炭酸水を加圧する第4工程と、
前記冷却手段により前記耐圧製氷容器を冷却して該耐圧製氷容器内の炭酸水を氷結させる第5工程と、
前記加温手段により前記耐圧製氷容器を加温して前記耐圧製氷容器の内面から炭酸氷を剥離させる第6工程と、
前記電動ボール弁を開いて前記炭酸氷排出口から炭酸氷を排出する第7工程とを備えることを特徴とする炭酸氷製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸水を氷結させて炭酸氷を製造する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸水を氷結させて炭酸氷を得ることができれば、炭酸氷を適当な大きさに割って飲み物に入れたり、炭酸飲料に入れて炭酸の濃度を下げないようにしたり、そのまま食して新しい食感が得られることから大きな需要が期待できるが、炭酸氷の製造は困難とされている。なぜなら、炭酸水を氷結させようとすると、氷の結晶化が進むにつれて炭酸水に含まれている炭酸が大気中に放出されてしまうからである。
【0003】
そこで、特許文献1では、炭酸ガス入りの製氷原水が注水される耐圧製氷容器と、加圧媒体が供給されることで膨脹し、耐圧製氷容器内に注水されている製氷原水面に接触するよう、耐圧製氷容器内に配装されている中空弾性加圧嚢と、耐圧製氷容器をその外部から冷却するブライン包覆部、同じく中心側から冷却する中央ブライン供給部からなる冷却手段とを備えたことを特徴とする炭酸入り氷の製造装置の発明が開示されている。
また、特許文献2では、製氷原水を耐圧容器に所定の位置まで注水し、前記製氷原水にアルコール類と炭酸ガスを溶解させて不溶性ガスにて加圧し、耐圧容器を冷却して前記製氷原水を凍結させることを特徴とする炭酸入り氷の製造方法の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−120123号公報
【特許文献2】特開2014−219194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2の発明は、耐圧(製氷)容器の上蓋を外して耐圧(製氷)容器内に製氷原水を注水し、製氷後に再び耐圧(製氷)容器の上蓋を外して耐圧(製氷)容器内の炭酸氷を取り出さなければならないため、炭酸氷を大量に自動生産することができない。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、炭酸氷の製造を自動化して大量生産することが可能な炭酸氷製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、第1の発明は、炭酸水を氷結させて炭酸氷を製造する装置であって、
炭酸水を貯留する炭酸水用耐圧容器と、前記炭酸水用耐圧容器から供給される炭酸水を貯留して氷結させる耐圧製氷容器と、前記耐圧製氷容器を冷却する冷却手段及び加温する加温手段と、前記耐圧製氷容器内を真空にする真空ポンプと、前記耐圧製氷容器内に炭酸ガスを送給する炭酸ガス送給手段と、設定水位まで炭酸水が注水された前記耐圧製氷容器内に不活性ガスを送給する不活性ガス送給手段と、前記耐圧製氷容器の下面に設けられた炭酸氷排出口に接続され、前記炭酸氷排出口と同じ若しくはそれを超える口径を有する電動ボール弁とを備えることを特徴としている。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明に係る炭酸氷製造装置を用いた炭酸氷の製造方法であって、以下の工程を備えることを特徴としている。
(1)前記真空ポンプを作動して前記耐圧製氷容器内を真空にする工程
(2)真空にされた前記耐圧製氷容器内に、前記炭酸ガス送給手段により炭酸ガスを送給する工程
(3)炭酸ガス雰囲気の前記耐圧製氷容器内に、前記炭酸水用耐圧容器から炭酸水を設定水位まで注水する工程
(4)設定水位まで炭酸水が注水された前記耐圧製氷容器内に、前記不活性ガス送給手段により不活性ガスを送給して前記耐圧製氷容器内の炭酸水を加圧する工程
(5)前記冷却手段により前記耐圧製氷容器を冷却して該耐圧製氷容器内の炭酸水を氷結させる工程
(6)前記加温手段により前記耐圧製氷容器を加温して前記耐圧製氷容器の内面から炭酸氷を剥離させる工程
(7)前記電動ボール弁を開いて前記炭酸氷排出口から炭酸氷を排出する工程
【0009】
本発明では、炭酸水を貯留する炭酸水用耐圧容器から耐圧製氷容器に炭酸水を供給して耐圧製氷容器内の炭酸水を不活性ガスで加圧し、耐圧製氷容器を冷却して炭酸水を氷結させた後、耐圧製氷容器を加温して耐圧製氷容器の内面から炭酸氷を剥離させ、電動ボール弁を開いて炭酸氷排出口から炭酸氷を排出する一連の作業が自動化されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る炭酸氷の製造装置及び製造方法では、炭酸氷の製造から排出までの一連の作業が自動化されているので、作業時間のロスがなく、炭酸氷を大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る炭酸氷製造装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】同炭酸氷製造装置を構成する耐圧製氷容器の斜視図である。
【
図3】(A)は電動ボール弁の平面図、(B)は電動ボール弁が開いたときの側断面図、(C)は電動ボール弁が閉じたときの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
【0013】
本発明の一実施の形態に係る炭酸氷製造装置10の構成を
図1に示す。
炭酸氷製造装置10は、炭酸水の製造に使用され製造後の炭酸水を貯留する炭酸水用耐圧容器11と、炭酸水用耐圧容器11から供給される炭酸水を貯留して氷結させる耐圧製氷容器12と、炭酸水用耐圧容器11内及び耐圧製氷容器12内を真空にする真空ポンプ15と、炭酸水用耐圧容器11内及び耐圧製氷容器12内に炭酸ガスを送給する炭酸ガスボンベ(炭酸ガス送給手段)16と、設定水位まで炭酸水が注水された耐圧製氷容器12内に不活性ガスを送給する不活性ガスボンベ(不活性ガス送給手段)17とを備えている。
【0014】
真空ポンプ15は、配管51、50を介して炭酸水用耐圧容器11に接続され、配管51、54、52を介して耐圧製氷容器12に接続されている。配管51の経路上には電動弁23が、配管54の経路上には電動弁25がそれぞれ設置されている。
【0015】
炭酸ガスボンベ16から炭酸水用耐圧容器11へは配管52、50を介して、炭酸ガスボンベ16から耐圧製氷容器12へは配管52を介して、それぞれ炭酸ガスが送給される。配管50の経路上には電動弁26と逆止弁36が、配管52の経路上には電動弁27と逆止弁37がそれぞれ設置されている。
【0016】
不活性ガスボンベ17から耐圧製氷容器12へは配管53を介して不活性ガスが送給される。配管53の経路上には電動弁28が設置されている。
なお、不活性ガスには窒素やアルゴン等を使用することができる。
【0017】
炭酸水用耐圧容器11には、炭酸水用耐圧容器11内に原料水を注水するための電動弁21付きの配管45と、原料水が設定水位になると作動して注水を停止させるレベル計39が設置されている。
また、炭酸水用耐圧容器11内の原料水を炭酸化させるため、炭酸水用耐圧容器11には、炭酸水用耐圧容器11内の原料水(炭酸水)を循環させる設備が設置されている。具体的には、炭酸水用耐圧容器11内の原料水(炭酸水)を循環させる循環ポンプ18と、循環させた原料水(炭酸水)を炭酸水用耐圧容器11内に噴射するスプレーノズル38と、循環ポンプ18とスプレーノズル38とを繋ぐ配管46、47及び三方弁34が設置されている。
【0018】
炭酸水用耐圧容器11から耐圧製氷容器12へ炭酸水を供給する際は、三方弁34を切り替えて循環ポンプ18を作動させ、配管46、48を介して耐圧製氷容器12に炭酸水を供給する。配管48の経路上には電動弁22と逆止弁35が設置されている。
その際、炭酸水用耐圧容器11内の圧力と耐圧製氷容器12内の圧力を同じレベルにするため、炭酸水用耐圧容器11と耐圧製氷容器12は、均圧弁33を有する配管49により接続されている。
【0019】
耐圧製氷容器12は竪型円筒状とされ、下面に設けられた炭酸氷排出口(図示省略)には炭酸氷排出口と同じ若しくはそれを超える口径を有する電動ボール弁14が接続されている(
図2参照)。
電動ボール弁14は、炭酸氷排出口に接続される管体14aと、管体14a内に嵌め込まれたボール14cを回動軸14dを介して回動させるアクチュエータ14bとから構成されている(
図3(A)〜(C)参照)。ボール14cの中央部には、炭酸氷排出口と同じ若しくはそれを超える口径を有する貫通孔が形成されており、回動軸14dを±90°回動させることにより電動ボール弁14が開閉する。
【0020】
一方、耐圧製氷容器12の上面はフランジ12aで封止され、フランジ12aを貫通する配管52、53、55を介して、炭酸ガスボンベ(炭酸ガス送給手段)16、不活性ガスボンベ(不活性ガス送給手段)17、排気用の電動弁24及び圧力センサー40にそれぞれ接続されている。
【0021】
耐圧製氷容器12を冷却及び加温するため、耐圧製氷容器12の周壁13は二重管構造とされ、二重管の内部をブラインが循環する。
耐圧製氷容器12を冷却する際は、冷却用ブラインタンク(冷却手段)43から配管56を介して冷却用ブラインが耐圧製氷容器12の周壁13に流入する。耐圧製氷容器12の周壁13から流出した冷却用ブラインは配管58を介して冷却用ブラインタンク43に流入する。配管56上には循環ポンプ19と電動弁31が、配管58上には電動弁30が設置されている。
一方、耐圧製氷容器12を加温する際は、加温用ブラインタンク(加温手段)44から配管57を介して加温用ブラインが耐圧製氷容器12の周壁13に流入する。耐圧製氷容器12の周壁13から流出した加温用ブラインは配管59を介して加温用ブラインタンク44に流入する。配管57上には循環ポンプ20と電動弁32が、配管59上には電動弁29が設置されている。
【0022】
なお、上述した電動弁を含む各機器の制御には、図示していないPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)が使用される。
【0023】
次に、上記構成を有する炭酸氷製造装置10を用いた炭酸氷の製造方法について説明する。
炭酸氷の製造方法は、大きく分けて、炭酸水の製造、炭酸水の耐圧製氷容器への注入、炭酸氷の製造の3つのプロセスから構成される。以下、順に説明する。
【0024】
[炭酸水の製造]
(1)電動弁23を開けて真空ポンプ15を作動させ、炭酸水用耐圧容器11内を真空にする。
(2)真空引きが完了した時点で電動弁23を閉じ、真空ポンプ15を停止する。
【0025】
(3)電動弁21を開き、原料水を炭酸水用耐圧容器11に注入する。炭酸の溶解度を上げるため、原料水は、できるだけ0℃近い低温水が良い。
(4)原料水が設定水位になるとレベル計39が作動し、電動弁21が閉じる。
【0026】
(5)電動弁26を開き、炭酸ガスボンベ16から炭酸水用耐圧容器11へ炭酸ガスを送給する。注入圧力は、炭酸氷の炭酸濃度を予め想定し適宜決定する。概ね0.15MPa〜1.0MPa程度である。
(6)炭酸ガスの送給が完了した時点で電動弁26を閉じる。
【0027】
(7)三方弁34のB弁を閉じてA弁を開き、循環ポンプ18を作動させる。これにより、スプレーノズル38から炭酸水用耐圧容器11内に原料水(炭酸水)が噴射され、炭酸水用耐圧容器11内の原料水(炭酸水)が循環混合される。水量にもよるが3分〜30分程度で炭酸水は最大濃度に達する。
(8)原料水の炭酸化作業が完了した時点で循環ポンプ18を停止する。
【0028】
[炭酸水の耐圧製氷容器への注入]
(1)電動弁25を開け、電動ボール弁14を閉じて真空ポンプ15を作動させ、耐圧製氷容器12内を真空にする。
(2)真空引きが完了した時点で電動弁25を閉じ、真空ポンプ15を停止する。
【0029】
(3)電動弁27を開き、炭酸ガスボンベ16から耐圧製氷容器12へ炭酸ガスを送給する。注入圧力は、前述したように、概ね0.15MPa〜1.0MPa程度である。
(4)炭酸ガスの送給が完了した時点で電動弁27を閉じる。
【0030】
(5)電動弁22と均圧弁33を開くと共に、三方弁34のA弁を閉じてB弁を開いて循環ポンプ18を作動させ、炭酸水用耐圧容器11から炭酸ガス雰囲気の耐圧製氷容器12へ炭酸水を供給する。その際、炭酸水の凍結膨張による容器破壊を防止するため、炭酸水の体積の少なくとも2割以上の空間を耐圧製氷容器12の上方に設ける。
(6)炭酸水用耐圧容器11から耐圧製氷容器12への炭酸水の供給が完了(設定水位まで注水)した時点で循環ポンプ18を停止し、電動弁22と均圧弁33を閉じる。
【0031】
[炭酸氷の製造]
(1)電動弁28を開き、不活性ガスボンベ17から耐圧製氷容器12へ不活性ガスを送給して耐圧製氷容器12内の炭酸水を加圧する。注入圧力は1.0MPa〜1.5MPa程度である。
(2)不活性ガスの送給が完了した時点で電動弁28を閉じる。
【0032】
(3)電動弁31と電動弁30を開き、循環ポンプ19を作動させ、冷却用ブラインタンク43からの冷却用ブラインにより耐圧製氷容器12を冷却して製氷を開始する。冷却用ブラインの温度は−20℃程度である。
(4)製氷が完了した時点で、電動弁31と電動弁30を閉じ、循環ポンプ19を停止する。
【0033】
(5)電動ボール弁14と電動弁24を開く。
(6)電動弁32と電動弁29を開き、循環ポンプ20を作動させ、加温用ブラインタンク44からの加温用ブラインにより耐圧製氷容器12を加温して脱氷を開始する。加温用ブラインの温度は10℃〜40℃程度である。耐圧製氷容器12の内面から炭酸氷が剥離すると、炭酸氷は自重により電動ボール弁14から外部に排出される。
(7)脱氷が完了した時点で、電動弁32と電動弁29を閉じ、循環ポンプ20を停止する。
【0034】
以上、本発明の一実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記実施の形態では、炭酸水用耐圧容器及び耐圧製氷容器は各1個としているが、それぞれ複数個としてもよい。
【符号の説明】
【0035】
10:炭酸氷製造装置、11:炭酸水用耐圧容器、12:耐圧製氷容器、12a:フランジ、13:周壁、14:電動ボール弁、14a:管体、14b:アクチュエータ、14c:ボール、14d:回動軸、15:真空ポンプ、16:炭酸ガスボンベ(炭酸ガス送給手段)、17:不活性ガスボンベ(不活性ガス送給手段)、18〜20:循環ポンプ、21〜32:電動弁、33:均圧弁、34:三方弁、35〜37:逆止弁、38:スプレーノズル、39:レベル計、40:圧力センサー、43:冷却用ブラインタンク(冷却手段)、44:加温用ブラインタンク(加温手段)、45〜59:配管
【要約】
【課題】炭酸氷の製造を自動化して大量生産することが可能な炭酸氷製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】炭酸水を氷結させて炭酸氷を製造する炭酸氷製造装置10であって、炭酸水を貯留する炭酸水用耐圧容器11と、炭酸水用耐圧容器11から供給される炭酸水を貯留して氷結させる耐圧製氷容器12と、耐圧製氷容器12を冷却する冷却手段43及び加温する加温手段44と、耐圧製氷容器12内を真空にする真空ポンプ15と、耐圧製氷容器12内に炭酸ガスを送給する炭酸ガス送給手段16と、設定水位まで炭酸水が注水された耐圧製氷容器12内に不活性ガスを送給する不活性ガス送給手段17と、耐圧製氷容器12の下面に設けられた炭酸氷排出口に接続され、炭酸氷排出口と同じ若しくはそれを超える口径を有する電動ボール弁14とを備える。
【選択図】
図1