特許第6368652号(P6368652)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6368652
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 1/00 20060101AFI20180723BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20180723BHJP
   F24C 7/02 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   F24C1/00 370A
   A47J37/06 361
   F24C7/02 511Q
   F24C7/02 511C
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-3794(P2015-3794)
(22)【出願日】2015年1月13日
(65)【公開番号】特開2016-130593(P2016-130593A)
(43)【公開日】2016年7月21日
【審査請求日】2017年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立アプライアンス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(72)【発明者】
【氏名】坂口 武史
(72)【発明者】
【氏名】田中 沙友梨
【審査官】 黒田 正法
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−364857(JP,A)
【文献】 特開2005−098601(JP,A)
【文献】 特開2000−037307(JP,A)
【文献】 特開2003−343849(JP,A)
【文献】 実開昭58−135603(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0076350(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 1/00
A47J 37/00−37/07
F24C 7/00− 7/06
F24C 15/00−15/36
DWPI(Derwent Innovation)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面にドアを設けた略直方体形状の加熱室と、
該加熱室の上面外側に設けたグリル加熱手段と、
前記加熱室の奥面外側に設けた熱風ユニットと、
前記加熱室の右面または左面外側に設けた照明と、を備えた加熱調理器であって、
前記照明は白色または昼光色のLED照明で、
前記加熱室の右面と左面と底面は、前記照明の光を反射し、拡散して明るく見え、飛び散った油汚れを目立たないように白色、ベージュ色、アイボリー色、灰色、銀色の何れかとし、
前記加熱室の上面と奥面は、付着した汚れが目立つのを抑制する黒またはグレーとしたことを特徴とする加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱室で加熱する加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の加熱調理器においては、加熱室内を照らす照明に、LEDを備えるものがある。
【0003】
特許文献1に示すものは、加熱室の皿受け部に載せる調理皿の上下に照明装置を設けて加熱室を照らすものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2014/136389A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
調理によって加熱室内は、油が飛び散って付着する。さらに加熱されるため汚れが焼き付くものである。特許文献1に示された加熱調理器においては、二つのLEDの照明装置を設けたことによって、白熱電球より指向性の強いLEDによる光によって、汚れの目立たない黒系の色を塗った加熱室では明りの明暗が目立つ課題が有った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するめたになされたものであり、前面にドアを設けた略直方体形状の加熱室と、該加熱室の上面外側に設けたグリル加熱手段と、前記加熱室の奥面外側に設けた熱風ユニットと、前記加熱室の右面または左面外側に設けた照明と、を備えた加熱調理器であって、前記照明は白色または昼光色のLED照明で、前記加熱室の右面と左面と底面は、前記照明の光を反射し、拡散して明るく見え、飛び散った油汚れを目立たないように白色、ベージュ色、アイボリー色、灰色、銀色の何れかとし、前記加熱室の上面と奥面は、付着した汚れが目立つのを抑制する黒またはグレーとしたことを特徴とする加熱調理器。

【0007】
また、前面にドアを設けた略直方体形状の加熱室と、該加熱室の上面外側に設けたグリル加熱手段と、前記加熱室の右面または左面外側に設けた照明と、を備えた加熱調理器であって、前記加熱室の右面、左面、底面、奥面の明度または彩度を、上面の明度または彩度より高くした加熱調理器である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、加熱室内が明るく見え、かつ、加熱室内の汚れの目立たなくする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1の加熱調理器の本体を前方側から見た斜視図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3】同加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態を前方側から見た斜視図である。
図4】同加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態で後方側から見た斜視図である。
図5】同加熱調理器の加熱室を照射部で断面した縦断面図である。
図6】同加熱調理器の加熱室の左前方より見た斜視図である。
図7】同加熱調理器の加熱室の左前上方より見た斜視図である。
図8】同加熱調理器の加熱室の左前下方より見た斜視図である。
図9】同加熱調理器に加熱室の右前方より見た斜視図である。
図10】同加熱調理器の制御手段を表わしたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施例について上記した図1から図10の図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
図1から図4を用いて実施例1の加熱調理器を説明する。この加熱調理器の本体1は、前面にドア2を略直方体形状の加熱室28を有しており、この加熱室28の中に被調理物を入れ、マイクロ波やヒータ、水蒸気の熱を使用して被調理物を加熱調理する。
【0012】
ドア2は、加熱室28の内部に被調理物を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、被調理物を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
【0013】
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
【0014】
ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
【0015】
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波で被調理物を加熱するレンジ加熱手段77(図10)、加熱室28の加熱室上面28eの外側に設けたヒータで被調理物を加熱するグリル加熱手段12、水蒸気により被調理物を加熱する水蒸気発生手段43、加熱室奥壁面28bの上方と下方に設けた熱風ヒータ14a,14bなどによる熱風ユニット11の熱風で加熱室28を加熱するオーブン加熱手段などの加熱手段を選択し、加熱する時間等の調理条件や自動メニューを入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成される。
【0016】
水タンク42は、水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
【0017】
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
【0018】
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、前記外部排気ダクト18の取り付けられる内側に、被調理物から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を排出する排気孔36が設けられている。
【0019】
また、外部排気ダクト18は、排気孔36を通過した冷却風39を本体1の外に排出するもので、排気は外部排気ダクト18の外部排気口8から排出し、排気の排出方向は本体1の上部方向で且つ前面側に排気する。排気の排出方向を上部方向で且つ前面側に向けることで、背面を壁面に寄せた時でも排気によって壁面を汚すことがないようにしている。
【0020】
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33,マグネトロン33に接続された導波管47,制御基板23,その他、後述する各種部品、これらの各種部品を冷却する冷却手段50(図10)等が取り付けられている。
【0021】
加熱室28の加熱室左側面28cと加熱室右側面28d(図5)には棚上段27a、棚中段27b、棚下段27cからなる棚27を設け、調理によって使用する各種の加熱皿を載せる。
【0022】
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波は、導波管47,回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aが貫通する結合穴47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26は、回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aに連結されている。
【0023】
冷却手段50は、底板21に取り付けられた冷却モータにファンが連結されたファン装置15で、この冷却手段50によって送風される冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却し、加熱室28の外側と外枠7の間および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら排気孔36を通り、外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
【0024】
加熱室28の後部には熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11は加熱室奥壁面28bの外側の後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32とその外周側に位置するように熱風ヒータ14a、および14bを設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
【0025】
そして、熱風ユニット11は加熱室奥壁面28bに設けた空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30を通して連結し、熱風ケース11a内の熱風ファン32を熱風モータ13により回転することで、加熱室28と熱風ユニット11との空気を循環し、熱風ヒータ14a、および14bで循環する空気を加熱する。
【0026】
また、熱風ユニット11の代わりに、加熱室28の上面と下面にヒータを設けて加熱室28を加熱しても良い。
【0027】
加熱室上面28eの外側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室上面28eの外側に押し付けて固定し、加熱室上面28eを加熱して加熱室28内の被調理物を輻射熱によって焼くものである。
【0028】
また、加熱室底面28aには、複数個の重量検出手段25、例えば前側左右に右側重量センサ25a,左側重量センサ25b,後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
【0029】
テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
【0030】
加熱室28の後部上方には、加熱室28内の温度を検出する温度検出手段a85が設けられている。温度検出手段a85は、グリル加熱手段12及び熱風ユニット11の熱風吹出し孔30から加熱室28内に吹出される熱風の影響を直接受けない位置に設けられている。
【0031】
スチームユニット43a(図10)は水蒸気発生手段43とポンプ手段87により成る。
【0032】
水蒸気発生手段43は、加熱室左側面28cの外側面に取り付けられ、水蒸気を噴出するスチーム噴出口44は加熱室28内に臨ませている。
【0033】
また、水蒸気発生手段43は、アルミの鋳造で作られ、鋳造時にボイラー加熱手段89(図10)であるシーズヒータを一体となるように埋め込んでいる。そのヒータの消費電力は600W前後と大きく、水蒸気発生手段43は短時間で水を沸騰できる温度に加熱することができる。
【0034】
水蒸気発生手段43への水の供給は、ポンプ手段87を駆動することによって水タンク42からパイプ45を通してポンプ手段87へ供給され、パイプ40と通って水蒸気発生手段43に供給され、水蒸気発生手段43で加熱されて沸騰し、水蒸気となってスチーム噴出口44から加熱室28へ噴出する。
【0035】
温度検出手段b88は、水蒸気発生手段43の温度を検出するもので、その検出結果を後述する制御手段151(図10)に伝え、ボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
【0036】
ポンプ手段87は、水タンク42の水を水蒸気発生手段43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。水蒸気発生手段43への給水量の調節はモータに供給する電力のON/OFFの比率で決定する。
【0037】
図5から図9を用いて本実施例における加熱室28について説明する。加熱室28の加熱室右側面28dまたは加熱室左側面28cに庫内を照らす照射部28tを備える。図5から図8は加熱室右側面28dに、図9は加熱室左側面28cに照射部28tを備えた図である。以下加熱室右側面28dに照射部28tを備えた例で説明する。
【0038】
照射部28tは、照射部上28gと照射部下28hを備える。照射部28tは加熱室右側面28dに開口を設けている。照射部上28gは、棚上段27aより上方に設け、照射部下28hは、棚中段27bと棚下段27cの間に設ける。棚中段27bに皿を置いて調理する場合に棚中段27bより下にも光を照射するためである。
【0039】
照射部28tの外側にLED照明部400を備える。LED照明部400は、LED照明部上401とLED照明部下402で構成される。LED照明部400には白色LEDまたは昼光色LEDを基板に実装し基板保持部材により加熱室28に固定されている。LED照明部400で発光して、照射部28tから加熱室28の内部に光を照射して加熱室28内を明るく照らす。
【0040】
グリル加熱手段12と熱風ユニット11で高温となる加熱室上面28eと加熱室奥壁面28bは黒またはグレーで塗装されている。一方、加熱室右側面28dまたは加熱室左側面28cの照射部28tの外側に備えるLED照明部400からの光が照射される加熱室右側面28dと加熱室左側面28cと加熱室底面28aは、白またはアイボリーのような明度の高い色で塗装されている。そのため、加熱室28の加熱室右側面28dと加熱室左側面28cと加熱室底面28aの明度を、加熱室上面28eと加熱室奥壁面28bの明度より明るい色に塗装している。なお、ここでは、加熱室右側面28dなどを、白またはアイボリーの例を示すが、白、アイボリーに代え、ベージュ、灰、銀の色を用いても良い。また、加熱室右側面28dなど加熱室上面28eなどより彩度の高い配色としても良い。
【0041】
アイボリーは淡く黄色味がかったやや灰色の白色であり、加熱室28内がLED照明部400の白色LEDまたは昼光色LEDによる光を反射し、拡散して明るく見える。また加熱室28の壁面に飛び散った油汚れを目立たない色としている。加熱室右側面28dと加熱室左側面28cと加熱室底面28aの色と、加熱室上面28eと加熱室奥壁面28bの二つの色で、加熱室28内を配色する。
【0042】
図10は本加熱調理器の制御手段を表わしたブロック図である。次に、図10を用いて加熱調理器のシステムの動作について説明する。電源76は、加熱調理器の本体1を動作させるためのものである。熱風ユニット11は、熱風吸気孔31熱風吹出し孔30を備える加熱室奥壁面28b外側に設けた熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を備え、熱風ケース11aの穴を通してそのモータ軸に熱風ファン32を設け、熱風ファン32の外周側に熱風ヒータ14a、および14bを設け、加熱室28に熱風を循環して供給する。
【0043】
レンジ加熱手段77は、マグネトロン33とマグネトロン33を駆動するための電源を作るインバータ回路を搭載したインバータ基板22である。インバータ回路は入力手段71より入力された加熱パワーに応じた電源を作りマグネトロン33に供給する。
【0044】
グリル加熱手段12は、加熱室28の天面の裏側に設けられたヒータよりなり、加熱室28の加熱室上面28eを加熱して加熱室28内の被調理物130を輻射熱によって焼くものである。
【0045】
冷却手段50は、底板21に取り付けられた冷却モータにファンが連結されたファン装置15で、この冷却手段50によって送風される冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却する。
【0046】
回転アンテナ駆動手段46は、回転アンテナ26を駆動するためのモータで、同期モータと回転数を減速するためのギヤが一体になっているものである。
【0047】
重量検出手段25は、テーブルプレート24に載置された被調理物の重量を測定するものである。
【0048】
温度検出手段a85は、加熱室28に取り付けられ、加熱室28内の温度を検出し、制御手段151によってグリル加熱手段12のヒータの電力を調整するものである。
【0049】
スチームユニット43aは水蒸気発生手段43とポンプ手段87により成る。
【0050】
水蒸気発生手段43は、水を加熱するヒータからなるボイラー加熱手段89と、水蒸気発生手段43の温度を検出する温度検出手段b88から構成し、制御手段151は温度検出手段b88の検出結果からボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
【0051】
71は入力手段で、ここでは、操作部6と表示部5を示す。
【0052】
151は制御手段で、制御基板23に搭載され、入力手段71から入力のあった内容に従い、食品を加熱調理するように動作させるもので、各検知手段から食品の状態や加熱室の状態を検知し、その後各加熱手段や駆動手段を必要に応じて動作させるものである。
【0053】
LED照明部400は、制御手段151によって制御されて、調理中に発光して加熱室28内を明るく照らす。
【0054】
以上で説明した本実施例によれば、白色または昼光色のLED照明部400の発光が、明度または彩度の高い、加熱室の側面、底面で反射、拡散して加熱室28内を明るく照らすことができ、加熱室28内に置かれた食材や皿をより見やすくすることができる。また、高温となる上面と奥面の明度または彩度が低いため、付着した汚れが目立つのを抑制できる。
【実施例2】
【0055】
次に実施例2の加熱調理器を説明する。なお、実施例1と異なる点のみを示し、共通する点は省略する。
【0056】
熱風ヒータ14やグリル加熱手段12などの加熱手段を設けていない加熱室の壁面を白またはアイボリーの色で塗装を施すことで、加熱室28内がLED照明部400の白色LEDによる光を反射し、拡散して明るく見える。
【0057】
以上、本実施例によれば、加熱室28内が明るく見え、かつ、加熱室28内の汚れの目立たなくする事ができる。
【符号の説明】
【0058】
11 熱風ユニット、
28 加熱室
28a 加熱室底面
28b 加熱室奥壁面
28c 加熱室左側面
28d 加熱室右側面
28e 加熱室上面
28t 照射部
12 グリル加熱手段
400 LED照明部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10