【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式(I)
【化1】
[式中、
Aは、少なくとも1つの窒素原子を含む5員または6員ヘテロアリール環であり、ここで、5員または6員ヘテロアリール環は、C
1-3−アルキル、C
1-3−アルコキシおよびハロからなる群から選択される1つの置換基で場合により置換され;
R
1は、水素、C
1-3−アルコキシ、C
1-3−アルキル、シアノまたはハロであり;
R
2AおよびR
2Bは、水素、C
1-3−アルキルおよびフルオロ−C
1-3−アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択されるか;
またはR
2AおよびR
2Bは、それらが結合している炭素原子と共に3〜6員飽和炭素環式環を形成し、それは1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換され;
R
3は、C
1-3−アルキル、フルオロ−C
1-3−アルキルまたはC
3-6−シクロアルキル−C
1-3−アルキルであり、ここで、C
3-6−シクロアルキルは、1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換され;
R
4は、水素、C
1-3−アルキル、フルオロまたはクロロであり;
R
5は、−NR
6AR
6B、−OR
7、−CH
2OR
7、−C(R
8A)(R
8B)OH、−C(R
9A)(R
9B)−NR
6AR
6Bまたはシアノ−C
1-6−アルキルであり;
R
6Aは、水素、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキル、ヒドロキシ−C
1-6−アルキル;C
1-6−アルコキシ−C
1-6−アルキル、シアノ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキル、C
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1-6−アルキル、フェニルまたはフェニル−C
1-6−アルキルであるか;
またはR
5が−NR
6AR
6Bであるとき、R
6AはR
4と共に−CH
2−、−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−CH
2−となり、それによって1つの窒素原子を含有する4〜6員環を形成し;
R
6Bは、水素またはC
1-6−アルキルであるか;
またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共に4〜6員飽和複素環式環を形成し、それはフルオロおよびC
1-3−アルキルからなる群から独立して選択される1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換され;
R
7は、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキルまたはC
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキルであるか;
またはR
5がOR
7であるとき、R
7はR
4と共に−CH
2−、−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−CH
2−となり、それによって1つの酸素原子を含有する4〜6員環を形成し;
R
8Aは、水素、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキル、C
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキル、フェニルまたはフェニル−C
1-6−アルキルであり;そして
R
8B、R
9AおよびR
9Bは、水素およびC
1-3−アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される]の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0010】
驚くべきことに、これらの化合物は、R
3、R
4およびR
5置換基が比較的短いとき、このような2〜10個、または2〜7個の原子を含有する化合物は、優れたpIC50値を示すことが見出されている。R
4−基は、Aβ42に対する選択性を改善し、そしてAβ42/40ペプチドの比率を低減するために用いることができると考えられる。これらの化合物は、血液−脳通過の改善、したがって薬物動態および動的プロファイルの改善、例えばより速い作用開始および低減された副作用を有することが期待される。
【0011】
本発明の一実施態様において、Aは、ピリダジニル、イミダゾリルおよびオキサゾリルからなる基であり、そしてC
1-3−アルキル、C
1-3−アルコキシおよびハロからなる群から選択される1つの置換基で場合により置換され;
R
1は、水素またはC
1-2−アルコキシであり;
R
2AおよびR
2Bは、水素およびC
1-3−アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択されるか;
またはR
2AおよびR
2Bは、それらが結合している炭素原子と共に3〜6員飽和炭素環式環を形成し、それは1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換され;
R
3は、C
1-3−アルキル、フルオロ−C
1-3−アルキルまたはC
3-6−シクロアルキル−C
1-3−アルキルであり、ここで、C
3-6−シクロアルキルは、1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換され;
R
4は、水素またはC
1-3−アルキルであり;
R
5は、−NR
6AR
6B、−OR
7、−CH
2OR
7、−C(R
8A)(R
8B)OH、−C(R
9A)(R
9B)−NR
6AR
6Bまたはシアノ−C
1-6−アルキルであり;
R
6Aは、水素、C
1-6−アルキル、ヒドロキシ−C
1-6−アルキル;C
1-6−アルコキシ−C
1-6−アルキル、シアノ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキル、C
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキル、ヘテロシクリルまたはフェニル−C
1-6−アルキルであり;
R
6Bは、水素またはC
1-6−アルキルであるか;
またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共に4〜6員飽和複素環式環を形成し;
R
7は、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキルまたはC
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキルであり;
R
8Aは、水素、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキルまたはC
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキルであり;そして
R
8B、R
9AおよびR
9Bは、水素およびC
1-3−アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される。
【0012】
本発明の一実施態様において、Aは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびチアジアゾリルからなる基から選択される5員または6員ヘテロアリール環であり、ここで、環は1つのC
1-3−アルキル置換基で場合により置換される。
【0013】
別の実施態様において、Aは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリルおよびトリアゾリルからなる群から選択され、そして1つのメチル置換基で置換される。
【0014】
別の実施態様において、Aは、ピリダジニル、イミダゾリルおよびオキサゾリルからなる群から選択され、そして1つのメチル置換基で置換される。
【0015】
さらに別の実施態様において、Aは、メチルで置換されたイミダゾリルである。
【0016】
さらに別の実施態様において、Aは、4−メチル−1H−イミダゾール−1−イルであ
る。
【0017】
本発明の一実施態様において、R
1は、水素、メトキシまたはシアノである。
【0018】
別の実施態様において、R
1はメトキシである。
【0019】
本発明の一実施態様において、R
2AおよびR
2Bは、それぞれ独立して水素またはC
1-3−アルキルであるか;またはR
2AおよびR
2Bは、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル環を形成し、それは1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換される。
【0020】
別の実施態様において、R
2AおよびR
2Bは、それぞれ独立して水素またはメチルである。
【0021】
本発明の一実施態様において、R
3は、C
1-2−アルキル、フルオロ−C
2-3−アルキルまたはC
3-4−シクロアルキル−C
1-3−アルキルであり、ここで、C
3-4−シクロアルキルは、1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換される。
【0022】
別の実施態様において、R
3は、メチル、エチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,3−ジフルオロプロパン−2−イル、3,3,3−トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチルまたは(3,3−ジフルオロシクロブチル)メチルである。
【0023】
別の実施態様において、R
3は、2,2,2−トリフルオロエチルまたはシクロプロピルメチルである。
【0024】
本発明の一実施態様において、R
4は、水素またはC
1-3−アルキルである。
【0025】
別の実施態様において、R
4は、水素またはメチルである。
【0026】
別の実施態様において、R
5は−NR
6AR
6Bであり、ここで、R
6Aはメチルまたは2−プロピルであり、かつR
6Bは水素であるか、またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共にアゼチジン環を形成する。
【0027】
別の実施態様において、R
5は−OR
7であり、ここで、R
7はメチルである。
【0028】
別の実施態様において、R
5は−C(R
8A)(R
8B)OHであり、ここで、R
8Aは、水素、メチル、トリフルオロメチルまたはシクロプロピルメチルであり、そしてR
8Bは、水素またはメチルである。
【0029】
別の実施態様において、R
5はシアノメチルである。
【0030】
本発明の好ましい実施態様において、Aは、ピリダジニル、イミダゾリルおよびオキサゾリルからなる群から選択され、そして1つのメチル置換基で置換され;
R
1は、水素、メトキシまたはシアノであり;
R
2AおよびR
2Bは、それぞれ独立して水素またはメチルであり;
R
3は、2,2,2−トリフルオロエチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R
4は、水素またはメチルであり;そして
R
5は、−NR
6AR
6Bであり、ここで、R
6Aはメチルまたは2−プロピルであり、かつR
6Bは水素であるか、またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共にア
ゼチジン環を形成するか;または
R
5は−OR
7であり、ここで、R
7はメチルであるか;または
R
5は−C(R
8A)(R
8B)OHであり、ここで、R
8Aは、水素、メチル、トリフルオロメチルまたはシクロプロピルメチルであり、かつR
8Bは水素またはメチルであり;または
R
5はシアノメチルである。
【0031】
本発明の別の好ましい実施態様において、Aは、4−メチル−1H−イミダゾール−1−イルであり、そしてR
1はメトキシである。
【0032】
別の実施態様において、本発明は、式(Ia)
【化2】
(式中、
R
2は、水素またはC
1-3−アルキルであり;
R
3は、フルオロ−C
1-3−アルキルまたはC
3-6−シクロアルキル−C
1-3−アルキルであり、ここで、C
3-6−シクロアルキルは、1つまたはそれ以上のフルオロ置換基で場合により置換され;
R
4は、水素またはC
1-3−アルキルであり;
R
5は、−NR
6AR
6B、−OR
7、−CH
2OR
7、−C(R
8A)(R
8B)OH、−C(R
9A)(R
9B)−NR
6AR
6Bまたはシアノ−C
1-6−アルキルであり;
R
6Aは、水素、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキル、ヒドロキシ−C
1-6−アルキル;C
1-6−アルコキシ−C
1-6−アルキル、シアノ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキル、C
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C
1-6−アルキル、フェニルまたはフェニル−C
1-6−アルキルであるか;
またはR
5が−NR
6AR
6Bであるとき、R
6AはR
4と共に−CH
2−、−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−CH
2−となり、それによって1つの窒素原子を含有する4〜6員環を形成し;
R
6Bは、水素またはC
1-6−アルキルであるか;
またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共に4〜6員飽和複素環式環を形成し、それはフルオロおよびC
1-3−アルキルからなる群から独立して選択される1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換され;
R
7は、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキルまたはC
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキルであるか;
またはR
5がOR
7であるとき、R
7はR
4と共に−CH
2−、−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−CH
2−となり、それによって1つの酸素原子を含有する4〜6員環を形成し;
R
8Aは、水素、C
1-6−アルキル、フルオロ−C
1-6−アルキル、C
3-7−シクロアルキル、C
3-7−シクロアルキル−C
1-6−アルキル、フェニルまたはフェニル−C
1-6−アルキルであり;そして
R
8B、R
9AおよびR
9Bは、水素およびC
1-3−アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される)の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0033】
一実施態様において、
本発明は、R
2が水素またはメチルである、式(Ia)の化合物に関する。
【0034】
一実施態様において、本発明は、R
3が2,2,2−トリフルオロエチルまたはシクロプロピルメチルである、式(Ia)の化合物に関する。
【0035】
別の実施態様において、本発明は、R
4が水素またはメチルである、式(Ia)の化合物に関する。
【0036】
別の実施態様において、本発明は、R
5が−NR
6AR
6Bであり、ここで、R
6Aはメチルまたは2−プロピルであり、かつR
6Bは水素であるか、またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共にアゼチジン環を形成するか;
またはR
5が−OR
7であり、ここでR
7がメチルであるか;
またはR
5が−C(R
8A)(R
8B)OHであり、ここでR
8Aは、水素、メチル、トリフルオロメチルまたはシクロプロピルメチルであり、かつR
8Bは水素またはメチルであるか;または
R
5がシアノメチルである、式(Ia)の化合物に関する。
【0037】
好ましい実施態様において、本発明は、
R
2が水素またはメチルであり;
R
3が2,2,2−トリフルオロエチルまたはシクロプロピルメチルであり;
R
4が水素またはメチルであり;そして
R
5が−NR
6AR
6Bであり、ここでR
6Aはメチルまたは2−プロピルであり、かつR
6Bは水素であるか、またはR
6AおよびR
6Bは、それらが結合している窒素原子と共にアゼチジン環を形成するか;
またはR
5が−OR
7であり、ここでR
7はメチルであるか;
またはR
5が−C(R
8A)(R
8B)OHであり、ここでR
8Aは、水素、メチル、トリフルオロメチルまたはシクロプロピルメチルであり、かつR
8Bは水素またはメチルであるか;
またはR
5がシアノメチルである、式(Ia)の化合物に関する。
【0038】
別の実施態様において、本発明は、
・4−(アゼチジン−1−イル)−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン;
・N
4−メチル−N
2−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン;
・2−[2−[3−メトキシ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)アニリノ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシメチル)−ピリミジン−4−イル]アセトニトリル;
・N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4,5−ジメチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−エチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
・N
4−イソプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・2,2,2−トリフルオロ−1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
【0039】
・2−シクロプロピル−1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)−2−メチルプロパン−1−オール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・2−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・2−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・4−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・N
4−イソプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・N
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・N
4−ベンジル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
【0040】
・4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(メトキシメチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・シクロプロピル(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール;
・2−(6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N4−メチルピリミジン−2,4−ジアミン;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・N
4−(シクロプロピルメチル)−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・N
4−シクロプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・N2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N4−(オキセタン−3−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール;
・N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−(2−メトキシエチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン;
・3−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパンニトリル;
【0041】
・4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−((3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−((3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・4−(1−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン;
・1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)ブタン−2−オール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・2−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)−3−メチルブタン−2−オール;
・(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)(フェニル)メタノール;
・2−(6−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール;
・4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−2−アミン;および
・2−(6−(1−エトキシ−2,2−ジフルオロシクロプロピル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
からなる群から選択される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0042】
別の態様において、本発明は、治療に使用するための式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0043】
別の態様において、本発明は、Aβ関連の病理の処置および/または予防に使用するための式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0044】
一実施態様において、本発明は、ダウン症候群、β−アミロイド血管症、脳アミロイド血管症、遺伝性脳出血、認知障害に関連する障害、MCI(「軽度認知障害」)、アルツハイマー病、記憶喪失、アルツハイマー病に関連する注意欠陥症状、アルツハイマー病に関連する神経変性、混合型血管起始の認知症、変性起始の認知症、初老期認知症、老年認知症、パーキンソン病に関連する認知症、進行性核上麻痺および皮質基底核変性症からなる群から選択されるAβ関連の病理の処置および/または予防に使用するための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0045】
別の実施態様において、本発明は、アルツハイマー病の処置および/または予防に使用するための式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0046】
別の態様において、本発明は、Aβ関連の病理の処置および/または予防のための薬剤の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
【0047】
別の態様において、本発明は、哺乳動物におけるAβ関連の病理を処置および/または予防する方法であって、上記哺乳動物に式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することを含む方法に関する。
【0048】
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤と共に含む医薬組成物に関する。一態様において、本発明は、治療に使用するための医薬組成物に関する。
【0049】
本明細書に定義されたAβ関連の病理の処置は、単独の治療として適用してもよいし、または、本発明の化合物に加えて、本明細書に参照された1つもしくはそれ以上の疾患状態を処置する際に重要な従来の治療との併用処置を含んでもよい。このような従来の治療には、以下の薬のカテゴリー:アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、抗炎症薬、認知および/または記憶増強薬、または非定型抗精神病薬の1つまたはそれ以上を含んでもよい。認知増強薬、記憶増強薬およびアセチルコリンエステラーゼ阻害薬には、オネペジル(onepezil)(アリセプト(ARICEPT))、ガランタミン(レミニール(REMINYL)またはラザダイン(RAZADYNE))、リバスチグミン(エクセロン(EXELON))、タクリン(コグネックス(COGNEX))およびメマンチン(ナメンダ(NAMENDA)、アクスラ(AXURA)またはエビクサ(EBIXA))が含まれる。非定型抗精神病薬には、オランザピン(Olanzapine)(ジプレキサ(ZYPREXA)として市販されている)、アリピプラゾール(Aripiprazole)(アビリファイ(ABILIFY)として市販されている)、リスペリドン(Risperidone)(リスパダール(RISPERDAL)として市販されている)、クエチアピン(Quetiapine)(セロクエル(SEROQUEL)として市販されている)、クロザピン(Clozapine)(クロザリル(CLOZARIL)として市販されている)、ジプラシドン(Ziprasidone)(ジオドン(GEODON)として市販されている)およびオランザピン(Olanzapine)/フルオキセチン(Fluoxetine)(シンビアックス(SYMBYAX)として市販されている)が含まれる。
【0050】
このような併用処置は、処置の個々の成分を同時に、逐次的にまたは別々に投与することによって達成してもよい。このようなコンビネーションプロダクト(combination products)には、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を用いる。
【0051】
別の態様において、本発明は、(i)式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、(ii)さらなる治療薬またはその薬学的に許容される塩、および(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0052】
別の態様において、本発明は、(i)式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、(ii)アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、抗炎症薬、認知増強薬、記憶増強薬、および非定型抗精神病薬からなる群から選択される少なくとも1つの薬ならびに(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0053】
一態様において、本発明は、(i)式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、(ii)オネペジル(onepezil)(アリセプト(ARICEPT))、ガランタミン(レミニール(REMINYL)またはラザダイン(RAZADYNE))、リバスチグミン(エクセロン(EXELON))、タクリン(コグネックス(COGNEX))およびメマンチン(ナメンダ(NAMENDA)、アクスラ(AXURA)またはエビクサ(EBIXA))からなる群から選択される少なくとも1つの薬、またはオランザピン(Olanzapine)(ジプレキサ(ZYPREXA)として市販されている)、アリピプラゾール(Aripiprazole)(アビリファイ(ABILIFY)として市販されている)、リスペリドン(Risperidone)(リスパダール(RISPERDAL)として市販されている)、クエチアピン(Quetiapine)(セロクエル(SEROQUEL)として市販されている)、クロザピン(Clozapine)(クロザリル(CLOZARIL)として市販されている)、ジプラシドン(Ziprasidone)(ジオドン(GEODON)として市販されている)およびオランザピン(Olanzapine)/フルオキセチン(Fluoxetine)(シンビアックス(SYMBYAX)として市販されている)を含む非定型抗精神病薬、ならびに(iii)薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0054】
さらなる従来の化学療法または治療は、以下の薬のカテゴリーの1つまたはそれ以上を含んでもよい:
(i)抗うつ薬、例えばアゴメラチン、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピンドロキセチン、エルザゾナン、エスシタロプラム、フルボキサミン、フルオキセチン、ゲピロン、イミプラミン、イプサピロン、マプロチリン、ノルトリプチリン、ネファゾドン、パロキセチン、フェネルジン、プロトリプチリン、ラメルテオン、レボキセチン、ロバルゾタン、サートラリン、シブトラミン、チオニソキセチン、トラニルシプロミン、トラゾドン、トリミプラミンおよびベンラファキシン。
(ii)非定型抗精神病薬、例えばクエチアピン。
(iii)抗精神病薬、例えばアミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ベンゾイソオシジル(benzisoxidil)、ビフェプルノクス、カルバマゼピン、クロザピン、クロルプロマジン、デベンザピン(debenzapine)、ジバルプロエクス、ドロキセチン、エスゾピクロン、ハロペリドール、イロペリドン、ラモトリジン、ロキサピン、メソリダジン、オランザピン、パリペリドン、ペルラピン、ペルフェナジン、フェノチアジン、フェニルブチルピペリジン、ピモジド、プロクロルペラジン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スプロクロン、スリクロン、チオリダジン、トリフルオペラジン、トリメトジン、バルプロエート、バルプロ酸、ゾピクロン、ゾテピンおよびジプラシドン。
(iv)抗不安薬、例えばアルネスピロン、アザピロン、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、例えばアジナゾラム、アルプラゾラム、バレゼパム(balezepam)、ベンタゼパム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、ブスピロン、クロナゼパム、クロラゼペート、クロルジアゼポキシド、シプラゼパム、ジアゼパム、ジフェンヒドラミン、エスタゾラム、フェノバム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ホサゼパム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メプロバメート、ミダゾラム、ニトラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、レクラゼパム、トラカゾレート、トレピパム、テマゼパム、トリアゾラム、ウルダゼパムおよびゾラゼパム。
(v)抗痙攣薬、例えばカルバマゼピン、クロナゼパム、エトサクシミド、フェルバメート、ホスフェニトイン、ガバペンチン、ラコサミド、ラモトロジン、レベチラセタム、オキスカルバゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プレガバリン、ルフィナミド、トピラメート、バルプロエート、ビガバトリンおよびゾニサミド。
(vi)アルツハイマー病治療薬、例えばドネペジル、メマンチン、リバスチグミン、ガランタミンおよびタクリン。
(vii)パーキンソン病治療薬、例えばデプレニール、L−ドーパ、リキップ(Requip)、ミラペックス(Mirapex)、MAOB阻害薬、例えばセレギン(selegine)およびラサギリン、comP阻害薬、例えばタスマー、A−2阻害薬、ドーパミン再取り込み阻害薬、NMDAアンタゴニスト、ニコチン作動薬、ドーパミン作動薬およびニューロンの一酸化窒素合成酵素の阻害薬。
(viii)片頭痛治療薬、例えばアルモトリプタン、アマンタジン、ブロモクリプチン、ブタルビタール、カベルゴリン、ジクロラールフェナゾン、ジヒドロエルゴタミン、エレトリプタン、フロバトリプタン、リスリド、ナラトリプタン、ペルゴリド、ピゾチフェン、プラミペキソール、リザトリプタン、ロピニロール、スマトリプタン、ゾルミトリプタンおよびゾミトリプタン(zomitriptan)。
(ix)脳卒中治療薬、例えばアブシキシマブ、アクチバーゼ、NXY−059、シチコリン、クロベネチン、デスモテプラーゼ、レピノタン、クロピドグレル、エプチフィバチド、ミノサイクリンおよびトラキソプロジル。
(x)尿失禁治療薬、例えばダラフェナシン(darafenacin)、フラボキサート、オキシブチニン、プロピベリン、ロバルゾタン、ソリフェナシンおよびトルテロジン。
(xi)例えばリドカインおよびカプサイシンを含む神経障害性疼痛治療薬、ならびに抗痙攣薬、例えばガバペンチンおよびプレガバリン、ならびに抗うつ薬、例えばドロキセチン、ベンラファキシン、アミトリプチリンおよびクロミプラミン(klomipramine)。
(xii)侵害受容性疼痛治療薬、例えばパラセタモール;NSAID、例えばジクロフェナク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、イブプロフェン、ナブメトン、メロキシカムおよびピロキシカム;コキシブ、例えばセレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、ロフェコキシブ、ヴァルデコキシブおよびパレコキシブ;ならびにオピオイド、例えばモルヒネ、オキシコドン、ブプレノルフィンおよびトラマドール。
(xiii)不眠症治療薬、例えばアゴメラチン、アロバルビタール、アロニミド、アモバルビタール、ベンゾクタミン、ブタバルビタール、カプリド、クロラール、クロペリドン、クロレタート、デキスクラモール、エスクロルビノール、エトミデート、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、メクロカロン、メラトニン、メフォバルビタール、メタカロン、ミダフルル、ニソバマート、ペントバルビタール、フェノバルビタール、プロポフォール、ラメルテオン、ロレタミド、トリクロホス、セコバルビタール、ザレプロンおよびゾルピデム。
(xiv)気分安定薬、例えばカルバマゼピン、ジバルプロエクス、ガバペンチン、ラモトリジン、リチウム、オランザピン、クエチアピン、バルプロエート、バルプロ酸およびベラパミル。
【0055】
このようなコンビネーションプロダクトは、本明細書に記載された投与量内の本発明の化合物ならびに承認された投与量範囲および/または刊行文献に記載された投与量内の他の薬学的に活性な化合物または化合物を用いる。
【0056】
定義
本明細書に記載された定義は、本明細書を通して用いた用語を明らかにすることを意図される。「本明細書において」という用語は、本明細書全体を意味する。
【0057】
本明細書に用いるとき、単独で、または接尾辞もしくは接頭辞として用いるC
1-6アルキルという用語は、1個から6個までの炭素原子を有する分枝状および直鎖脂肪族飽和炭化水素基の両方を含むものとする。C
1-6−アルキルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが含まれるが、それらに限定されるわけではない。同様に、「C
1-3−アルキル」という用語は、1個、2個または3個の炭素原子を有するアルキルを表す。
【0058】
本明細書に用いるとき、単独で、または接尾辞もしくは接頭辞として用いる「フルオロ−C
1-6−アルキル」という用語は、少なくとも1個のフルオロ置換基を有し、かつ1個から6個までの炭素原子を有する、分枝状および直鎖脂肪族飽和炭化水素基の両方を含むものとする。フルオロ−C
1-6−アルキルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチルおよび3−フルオロプロピルが含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0059】
本明細書に用いるとき、単独で、または接頭辞として用いる「シアノ−C
1-6−アルキル」という用語、少なくとも1つのシアノ基で置換された、上に定義されたようなC
1-6−アルキル基のことをいう。例示的なシアノ−C
1-6−アルキル基としては、2−シアノエチルおよび3−シアノプロピルが含まれる。
【0060】
本明細書に用いるとき、単独で、または接頭辞として用いる「ヒドロキシ−C
1-6−アルキル」という用語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換された、上に定義されたようなC
1-6−アルキル基のことをいう。例示的ヒドロキシ−C
1-6−アルキル基としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピルおよび1−ヒドロキシ−1−メチルエチルが含まれる。
【0061】
本明細書に用いるとき、単独で、または接尾辞もしくは接頭辞として用いる「C
1-6−アルコキシ」という用語は、酸素原子を通して分子の残りに結合されたC
1-6−アルキル基のことをいう。C
1-6−アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシが含まれる。同様に、C
1-3−アルコキシという用語は、1、2または3個の炭素原子を有するアルコキシを表す。
【0062】
本明細書に用いるとき、「C
1-6−アルコキシ−C
1-6−アルキル」という用語は、上に定義されたようなC
1-6−アルキルに結合された、上に定義されたようなC
1-6−アルコキシのことをいう。C
1-6−アルコキシ−C
1-6−アルキルの例としては、メトキシエチルおよびエトキシプロピルが含まれる。
【0063】
本明細書に用いるとき、「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードのことをいう。
【0064】
本明細書に用いるとき、「ヘテロアリール」という用語は、5個または6個の環員を有する単環式芳香族複素環のことをいい、ここで、少なくとも1個の環員は窒素である。例としては、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびチアジアゾリルが含まれる。
【0065】
本明細書に用いるとき、単独で、または接尾辞もしくは接頭辞として用いる「C
3-7−シクロアルキル」という用語は、3個から7個までの炭素原子の環サイズを有する環式飽和アルキル基を表し、そしてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
【0066】
本明細書に用いるとき、「C
3-7−シクロアルキル−C
1-3−アルキル」という用語は、C
1-3−アルキル基を通して結合されたC
3-7−シクロアルキル基のことをいう。C
3-7−シクロアルキル−C
1-3−アルキルの例としては、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチルおよび2−シクロヘキシルエチルが含まれる。
【0067】
本明細書に用いるとき、「ヘテロシクリル」という用語は、3〜7個の環原子を含有する飽和単環式環を表し、ここで、1個または2個の環原子は、窒素、硫黄および酸素から独立して選択され、そして残りの環原子は炭素である。硫黄原子は、存在する場合、酸化形態(すなわち、S=OまたはO=S=O)であってもよい。ヘテロシクリルの例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロ−チオピラン1−オキシドおよびテトラヒドロ−チオピラン1,1−ジオキシドが含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0068】
本明細書に用いるとき、「ヘテロシクリル−C
1-6−アルキル」という用語は、C
1-6−アルキル基を通して結合されたヘテロシクリル基のことをいう。ヘテロシクリル−C
1-6−アルキルの例としては、テトラヒドロピラン−4−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、オキセタン−3−イルメチル、2−(4−モルホリニル)メチルおよび2−(ピペラジン−1−イル)エチルが含まれる。
【0069】
本明細書に用いるとき、「フェニル−C
1-6−アルキル」という用語は、C
1-3−アルキル基を通して結合されたフェニル基のことをいう。フェニル−C
1-3−アルキルの例としては、フェニルメチル(ベンジル)、1−フェニルエチルおよび2−フェニルエチルが含まれる。
【0070】
R
2AおよびR
2Bは、それらが結合している炭素原子と共に3〜6員飽和炭素環式環を形成し、この環は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル環である。
【0071】
本明細書に用いるとき、「場合による」または「場合により」という用語は、その後に記載された事象または状況が起こってもよいが、しかし起こる必要はなく、そしてその説明には、その事象または状況が起こる事例と、起こらない事例とが含まれることを意味する。
【0072】
本明細書に用いるとき、「薬学的に許容される」は、本明細書において、安全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当なベネフィット/リスク比に相応する、それらの化合物、物質、組成物および/または剤形のことをいうものとして用いる。
【0073】
本明細書に用いるとき、「保護基」という成句は、潜在的に反応性の官能基を望ましくない化学的変換から保護する一時的な置換基を意味する。このような保護基の例としては、カルボン酸のエステル、アルコールのシリルエーテル、ならびに、それぞれアルデヒドおよびケトンのアセタールおよびケタールが含まれる。保護基化学の分野は、広く精査されている(例えばJarowicki, K.; Kocienski, P. Perkin Trans. 1, 2001, issue 18, p.
2109を参照のこと)。
【0074】
本明細書に用いるとき、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が、その酸性または塩基性塩を作ることによって改質された、開示された化合物の形態のことをいう。薬学的に許容される塩の例としては、アミンのような塩基性残基の無機または有機酸塩;カルボン酸のような酸性残基のアルカリまたは有機塩;および同様のものが含まれるが、それらに限定されるわけではない。薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性の無機または有機酸から形成された親化合物の、慣用の非毒性塩または第四級アンモニウム塩が含まれる。このような慣用の非毒性塩には、塩酸のような無機酸から誘導されたものが含まれる。
【0075】
本発明の薬学的に許容される塩は、慣用の化学的方法によって塩基性または酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水中もしくは有機溶媒中、またはその2つの混合物中で化学量論量の適当な塩基または酸と反応させることによって調製することができる;一般に、ジエチルエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が用いられる。
【0076】
本発明のさまざまな化合物は、特定の幾何学的または立体異性形態で存在してもよい。本発明は、本発明の範囲内に保護されるような、互変異性体、R−およびS−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ混合物、およびその他の混合物を含むすべてのこのような化合物を考慮に入れている。アルキル基のような置換基にはさらなる不斉炭素原子が存在してもよい。すべてのこのような異性体は、それらの混合物と同様に本発明に含まれるものとする。本明細書に記載された化合物は、非対称中心を有してもよい。非対称的に置換された原子を含有する本発明の化合物は、光学活性またはラセミ形態で単離されてもよい。例えばラセミ形態の分割、光学活性な出発物質からの合成、または光学活性な試薬を用いる合成によって光学活性物質を製造する方法は、当分野においてよく知られている。必要に応じて、ラセミ体物質の分離は、当分野で知られている方法によって達成することができる。特定の立体化学または異性体形態が具体的に示されていなければ、すべてのキラル、ジアステレオマーおよびラセミ形態が対象となる。
【0077】
本明細書に用いるとき、「互変異性体」は、水素原子の移動から生じる平衡にある他の構造異性体を意味する。例えば、生成した化合物が、ケトンおよび不飽和アルコールの両方の性質を有する場合、ケト−エノール互換異性が起こる。
【0078】
本発明の化合物および薬学的に許容される塩は、さらにそれらの水和物および溶媒和物を含む。
【0079】
本明細書に記載された化合物および塩は、同位体標識化合物(または「放射性標識」)であってもよい。その場合、1つまたはそれ以上の原子が、自然界で典型的に見いだされる(すなわち、天然の)原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられる。組み込むことができる適した同位体の例としては、
2H(重水素に関しては「D」とも記される)、
3H(トリチウムに関しては「T」とも記される)、
11C、
13C、
14C、
13N、
15N、
15O、
17O、
18O、
18F、
35S、
36Cl、
82Br、
75Br、
76Br、
77Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iが含まれる。使用する放射性核種は、その放射性標識誘導体の具体的な用途に左右される。例えば、in vitro受容体標識化および競合アッセイでは、
3Hまたは
14Cが組み込まれた化合物がしばしば有用である。放射性画像化用途では、
11Cまたは
18Fがしばしば有用である。いくつかの実施態様において、放射性核種は
3Hである。いくつかの実施態様において、放射性核種は
14Cである。いくつかの実施態様において、放射性核種は
11Cである。そして、いくつかの実施態様において、放射性核種は
18Fである。
【0080】
本発明の化合物は、経口的に、非経口的に、頬側に、膣に、直腸に、吸入、ガス注入、舌下に、筋肉内に、皮下に、局所的に、鼻腔内に、腹腔内に、胸郭内に、静脈内に、硬膜外に、クモ膜下腔内に、脳室内に、そして関節への注射によって投与してもよい。
【0081】
最適投与量および投与頻度は、処置する特定の状態およびその重症度;特定の患者の年齢、性別、サイズおよび体重、食事および全身的な身体状態;患者が摂取してもよい他の薬剤;投与経路;製剤;ならびに医師および他の当業者に知られているさまざまな他の因子によって決まることになる。
【0082】
投与する化合物の量は、処置する患者で異なり、そして1日当たり約100ng/kg体重から100mg/kg体重まで変化することになる。例えば、当業者は、本開示および当分野の知識から投与量を容易に確認することができる。したがって、熟練技術者は、本発明の方法で投与される、組成物中の化合物および場合による添加剤、ビヒクルおよび/または担体の量を容易に決定することができる。
【0083】
本発明の化合物から医薬組成物を製造するには、不活性な薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであることができる。固形製剤には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。
【0084】
固体担体は、1つまたはそれ以上の物質であることができ、それは希釈剤、矯味矯臭剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、または錠剤崩壊剤として作用してもよい;それは封入材料であることもできる。
【0085】
化合物の製造
本発明の化合物は、下記の方法によって遊離塩基またはその薬学的に許容される塩として製造することができる。このような方法の以下の説明を通して、必要に応じて、有機合成の当業者によって容易に理解されるやり方で、適した保護基が加えられ、その後、さまざまな反応物および中間体から除去されることになることが理解される。このような保護基を用いる慣用の手順および適した保護基の例は、例えばT.W. Greene, P.G.M Wutz, 第3版, Wiley-Interscience, New York, 1999によってProtective Groups in Organic Synthesisに記載されている。必要に応じて、置換基の導入のような反応過程のステップの順序を変えることができる。
【0086】
本発明の化合物は、スキーム1〜8に従って合成することができる。
【0087】
スキーム1 ジクロロピリミジン中間体の合成
【化3】
【0088】
THFのような溶媒中、水素化ナトリウムのような塩基の存在下で、式(II)の化合物を式(III)のアルコールと反応させて式(IV)の化合物を得る。反応は、20℃から100℃の間の温度で行う。アセトニトリルのような溶媒中、例えばジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン、塩化マグネシウムおよびトリエチルアミンの存在下で、
式(IV)の化合物を式(V)の化合物と反応させて式(VI)の化合物を得る。次いで、化合物(VI)を、尿素、あるいはチオ尿素の存在下で環化し、続いて、例えばブロモ酢酸で処理して式(VII)の化合物を得る。環化反応は、100℃〜170℃の範囲の温度で行う。その結果、場合により4−ジメチルアニリンの存在下、50℃〜150℃の範囲の温度で式(VII)の化合物をオキシ塩化リンのような塩素化剤で処理して式(VIII)の化合物を得る。
【0089】
別法として、R
2AおよびR
2BがそれぞれHであるとき、DMFのような溶媒中、炭酸セシウムのような塩基の存在下、50℃〜150℃の範囲の温度で、式(IX)の化合物を式(III)のアルコールで処理して式(VII)の化合物を得ることができる。
【0090】
スキーム2 ジクロロピリミジン中間体(代替経路;R
2A=R
2B=H)の合成
【化4】
【0091】
R
2AおよびR
2BがそれぞれHであるとき、式(I)の化合物は、スキーム2に示すように製造することもできる。式(X)の化合物を、スティル条件下、ジクロロ[ビス(トリフェニルホスファン)]パラジウム(II))のような触媒の存在下でエトキシビニルトリブチルスタナンのような有機金属エトキシビニル化合物と反応させて式(XI)の化合物を得る。次いで、例えばジオキサンおよび水のような溶媒混合物中のメタ過ヨウ素酸ナトリウムおよび過マンガン酸カリウムを用いて、式(XI)の化合物を、式(XII)の化合物に酸化的に切断し、次いで、式(XIII)の化合物を経て2ステップで式(XIV)の化合物に還元する。第1のステップで用いる条件の例は、−80℃〜0℃の範囲の温度でヘキサンおよびDCMのような溶媒混合物中のDIBAL−H、そして第2のステップでは、0℃〜50℃の範囲の温度、エタノールのような溶媒中、場合により酢酸のような酸の存在下で水素化ホウ素ナトリウムである。次いで、式(XIV)の化合物を、ミツノブ条件下、例えばDCMのような溶媒中のトリブチルホスフィンおよび(アゾジカルボニル)ジピペリジンを用いて、0℃〜50℃の範囲の温度でアルコールR
3OHと反応させて、または水素化ナトリウムのような塩基の存在下で、式R
3Xのアルキルハライドと反応させて式(VIII)(ここで、R
2AおよびR
2Bは、それぞれ水素である)の化合物を得る。別法として、式(XIV)の化合物は、例えばジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下、−50℃から室温の間の温度でメチルスルホニルクロリドとの反応によって対応するスルホニルオキシ化合物に変換し、次いで、水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、場合によりテトラブチルアンモニウム硫酸塩のような相間移動触媒の存在下、かつベンゼンのような溶媒中でアルコールR
3OHと反応させて式(VIII)の化合物を得ることができる。
【0092】
スキーム3 式(I)の化合物の合成
【化5】
【0093】
式(XVIII)(式中、適当なR
5基が存在する)の化合物を、Buchwald-Hartwig条件下で式(XVII)の化合物と反応させて式(I)の化合物を得ることができる。この反応に用いる試薬の例は、触媒として酢酸パラジウム(II)、リガンドとして2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、塩基として炭酸セシウム、そして溶媒としてジオキサンである。
【0094】
スキーム4 式(I)(式中、R
5は−NR
6AR
6Bである)の化合物の合成
【化6】
【0095】
式(VIII)の化合物を、場合によりナトリウムメトキシドまたはトリエチルアミンのような塩基の存在下で式(XV)のアミンと反応させて式(XVI)の化合物を得る。この反応は、アセトニトリルまたはDMFのような溶媒中、−10℃〜100℃の範囲の温度で実施する。次いで、式(XVIの化合物をBuchwald-Hartwig条件下で式(XVII)の化合物と反応させて式(I)(ここで、R
5は−NR
6AR
6Bである)の化合物を得る。Buchwald-Hartwig反応で用いる試薬の例は、触媒として酢酸パラジウム(II)、リガンドとして2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、塩基として炭酸セシウム、そして溶媒としてジオキサンである。
【0096】
スキーム5 式(I)(式中、R5は、−C(R
8A)(R
8B)OHまたはCH(R
9A)NR
6AR
6Bである)の化合物の合成
【化7】
【0097】
式(VIII)の化合物を、スティル条件下でエトキシビニルトリブチルスタナンのような有機金属エトキシビニル化合物と反応させて式(XIX)の化合物を得る。次いで、式(XIX)の化合物を、Buchwald-Hartwig条件下で式(XVII)の化合物と反応させて式(XX)の化合物を得る。式(XX)の化合物は、酸性条件下、水およびジオキサンのような溶媒中、塩酸のような酸の存在下、かつ20℃〜100℃の範囲の温度で式(XXII)(ここで、R
8Bはメチルである)の化合物に加水分解することができる。別法として、式(XX)の化合物は、例えば水およびジオキサンのような溶媒中、メタ過ヨウ素酸ナトリウムおよび過マンガン酸カリウムの存在下で酸化的に切断して式(XXI)の化合物を得ることができる。次いで、式(XXI)の化合物を、ヘキサンおよびジクロロメタンのような溶媒中、DIBAL−Hのような適した還元剤の存在下、−78℃〜20℃の範囲の温度で式(XXII)(ここで、R
8Bは水素である)の化合物に変換する。式(XXII)の化合物を、場合によりTHF、ジオキサンまたはジエチルエーテルのようなエーテル性溶媒中、塩化リチウムのような添加剤の存在下、かつ−78℃〜30℃の範囲の温度で、グリニャール試薬R
8AMgClまたはR8AMgBrのような有機金属試薬との反応を経て式(I)(ここで、R5はC(R8A)(R8B)OHである)の化合物に変換する。別法として、式(XXII)の化合物は、ヘキサンおよびジクロロメタンのような溶媒中、DIBAL−Hのような適した還元剤の存在下、−78℃〜20℃の範囲の温度で式(I)(ここで、R
8Aは水素である)の化合物に変換される。式(XXII)の化合物は、場合によりクエン酸または酢酸のような酸の存在下、適したアミン(R
6A)(R
6B)NHおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドまたはナトリウムシアノボロヒドリドのような還元剤を用いる還元的アミノ化によって式(I)の化合物(ここで、R
5はCH(R
9A)−N(R
6A)(R
6B)である)に変換される。
【0098】
スキーム6 式(I)(式中、R
5はシアノメチルである)の化合物の合成
【化8】
【0099】
式(VIII)の化合物は、式(XXIII)の化合物のナトリウム塩との反応によって式(XXIV)の化合物に変換することができ、それはTHFのような溶媒中、水素化ナトリウムのような塩基の存在下、かつ−20℃〜25℃の範囲の温度で形成することができる。(VIII)との反応は、トルエンのような溶媒中、20℃〜150℃の範囲の温度で実施する。式(XXIV)の化合物を、Buchwald-Hartwig条件下で式(XVII)の化合物と反応させて式(XXV)の化合物を得ることができ、それは、例えば触媒量のシアン化カリウムの存在下で水酸化アンモニウムを用いて式(XXVI)の化合物に変換することができる。式(XXVI)の化合物は、場合によりジメチルアニリンの存在下で、例えばオキシ塩化リンを用いて、式(I)(ここで、R
5はシアノメチルである)の化合物に脱水することができる。
【0100】
スキーム7 標的化合物I(式中、R
5=−CH
2OR
7)の合成
【化9】
【0101】
式(XXVII)の化合物は、式(X)の化合物を式(XI)の化合物に変換するのと同じ方法を用いて式(XXVIII)の化合物に変換することができる(スキーム2)。次いで、式(XXVIII)の化合物を、−78℃から20℃の範囲の温度でヘキサンおよびジクロロメタンのような溶媒中、DIBAL−Hのような還元剤を用いて式(XXIX)の化合物に変換することができる。式(XXIX)の化合物は、式(XIV)の化合物を式(VIII)の化合物に変換するための上記の方法を用いて式(XXX)の化合物に変換することができる。式(XXX)の化合物から式(XXXI)および(XXXII)の化合物を経た化合物(XXXII)へのさらなる変換は、式(XI)の化合物から式(XII)および(XIII)の化合物を経て式(XIV)の化合物に変換するために記載された方法を用いて行うことができる。式(XXXIII)の化合物は、式(XIV)の化合物から式(VIII)の化合物への変換に記載された条件を用いて、化合物R
7OHまたはR
7X(ここで、Xはクロロ、ブロモ、ヨードまたはスルホニルオキシのような脱離基である)と反応によって式(XXXIV)の化合物に変換することができる。Buchwald-Hartwig条件を用いて、式(XXXIV)の化合物を式(XVII)の化合物で反応させて式(I)(ここで、R
5は−CH
2OR
7である)の化合物を得る。
【0102】
スキーム8 式(XVII)の中間化合物の合成
【化10】
【0103】
環Aが窒素原子を通してフェニル環に結合される場合、式(XXXVIa)のヘテロアリール化合物を、式(XXXVII)(式中、Y
2はフルオロ、クロロまたはブロモである)の化合物と反応させて式(XXXVIII)の化合物を得る。反応は、アセトニトリル、DMSOまたはDMFのような溶媒中、炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、約20℃から150℃の範囲の温度で実施する。別法として、例えばヨウ化Cu(I)によって反応を触媒することができる。
【0104】
環Aが炭素原子を通してフェニル環に結合される場合、式(XXXVIb)(式中、Y
1は、例えばトリアルキルスタナン、ボロン酸またはボロン酸エステルである)のヘテロアリール化合物を、式(XXXVII)(式中、Y
2は、塩素、臭素、ヨウ素またはトリフラートである)の化合物と反応させて式(XXXVIII)の化合物を得る。この反応は、例えばパラジウム触媒、リガンドおよび塩基の存在下、スティルまたはスズキ条件下で実施する。
【0105】
別法として、複素環式環Aはフェニル環上に形成することもできる。例えば、式(XXXVII)(式中、Y
2は、−C(O)CH
2Brである)の化合物を、いくつかのステップで変換して適当に置換されたオキサゾール環を形成することができる。
【0106】
標準条件、例えば木炭上のパラジウムによる接触水素化を用いて式(XXXVIII)の化合物を式(V)の化合物に変換することができる。
【0107】
一般的な方法
NMRスペクトルは、適した配置のプローブを備えた400MHzまたは500MHzの核磁気共鳴分光計において記録した。特に明記しない限り、周囲温度でスペクトルを記録した。化学シフトは、TMS(0.00ppm)からの低磁場および高磁場のppmで記載する。以下の基準シグナル:TMS δ 0.00、またはDMSO−d
6 δ 2.50、CD
3OD δ 3.30、アセトン−d
6 δ 2.04またはCDCl
3 δ 7.27の残留溶媒シグナルを用いた(特に明記しない限り)。共鳴多重度は、一重線、二重線、三重線、四重線、多重線、ブロード(broad)および見かけ(apparent)について、それぞれs、d、t、q、m、brおよびappと表した。
【0108】
分取または分析高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)は、逆相(RP)カラムで実施した。例えば移動相A(MilliQ H
2O中の0.1%ギ酸またはMilliQ H
2O中の0.1%NH
3またはMilliQ H
2O中の10mM NH
4OAcおよび5%CH
3CN)およびB(CH
3OHまたはCH
3CN)を用いて直線勾配を適用した。質量分析計(MS)分析は、エレクトロスプレーイオン化(ESI+/−)、大気圧光イオン化(APPI+/−)および/または大気圧化学イオン化(APCI+/−)を用いて陽および/または陰イオン方式で実施した。
【0109】
ガスクロマトグラフィー(GC)は、質量分析計(MS)または水素炎イオン化検出器(FID)を備えたGCで実施した。MSイオン源は、電子衝撃(EI)または化学イオン化(CI、反応体ガスメタン)であった。
【0110】
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、線状(straight phase)カラムで実施した。移動相A(CO
2)および、例えば移動相B(場合によりDEAを含有するMeOH、EtOHまたはIPA)を用いて定組成の流れを適用した。
【0111】
化合物は、リアクシス(reaxys)(reaxys.com)の命名手段であるCambridgeSoft MedChem ELN v2.1を用いて命名するか、またはIUPACの規則に従う。
【0112】
略語
Aq 水性
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF ジメチルホルムアミド
EtOAc 酢酸エチル
MeOH メタノール
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
rt 室温
Sat. 飽和
(s) 固体
THF テトラヒドロフラン
TMS テトラメチルシラン
【0113】
実施例
本明細書に記載された化合物を、以下の実施例でさらに説明する。これらの実施例は例としてのみ記載したのであって、それらに限定されるものではない。
【0114】
中間体1
6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化11】
ジメチルホルムアミド(10mL)中の6−(クロロメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1g、6.23mmol)、2,2,2−トリフルオロエタノール(2.235mL、31.14mmol)および炭酸セシウム(6.09g、18.68mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中100℃で30分間加熱した。混合物を濾過し、そして揮発性物質を真空で除去した。残留物を希HCl(pH4.5)で処理し、そして0℃に冷却した。生成した結晶を濾過によって集め、そして真空キャビネットで乾燥して表題化合物0.92g(66%)を得た。
MS (APCl
-) m/z 223 (M-H)
-.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) ? ppm 4.18 (q, 2 H) 4.36 (s, 2 H) 5.49 (s, 1 H) 10.93 (br. s., 1 H) 11.03 (br. s., 1 H).
【0115】
中間体2
2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(ジメチルアミノ)
【化12】
ベンゼン(0.990mL、7.81mmol)を、窒素下でオキシ塩化リン(10.40mL、111.54mmol)に撹拌しながら加えた。6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(2.5g、11.15mmol)を加え、そして混合物が均一になるまで(約10〜15分)、それを110℃で加熱した。溶液を周囲温度に冷却し、そして注意深く氷冷水に注いだ。発熱反応が終わった後、混合物をジクロロメタンで2回抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いでシリカゲルのパッドを通して濾過し、そして真空で濃縮して表題生成物2.67g(92%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 261 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 4.03 (q, 2 H) 4.77 (s, 2 H) 7.51 (t, 1 H).
【0116】
中間体3
2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化13】
メチルアミンの溶液(無水エタノール中の33%溶液0.382mL、3.06mmol)を、アセトニトリル(3mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(200mg、0.77mmol)の溶液に加えた。混合物を周囲温度で30分間撹拌した。溶媒を真空で除去し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物135mg(69%)を得た。
MS (ES
+) m/z 256 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 3.01 (br. s., 3 H) 3.97 (q, 2 H) 4.59 (br. s., 2 H) 6.43 (s, 1 H).
【0117】
中間体4
エチル2,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン−4−カルボキシレート
【化14】
メタ過ヨウ素酸ナトリウム(2.111g、9.87mmol)を水(20mL)中で懸濁し、そして透明な溶液が得られるまで超音波処理した。1,4−ジオキサン(40mL)に溶解した2,4−ジクロロ−6−(1−エトキシビニル)−5−メチルピリミジン(1.15g、4.93mmol)を加え、続いて過マンガン酸カリウム(0.117g、0.74mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を炭酸水素ナトリウムおよび塩化ナトリウムの飽和溶液で希釈し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルのパッドを通して濾過し、そして真空で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの0〜30%勾配を用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより表題生成物0.67g(58%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 235 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 4.47 (q, 2 H), 2.49 (s, 3 H), 1.43 (t, 3 H).
【0118】
中間体5
(2,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン−4−イル)メタノール
【化15】
エタノール(10mL)中の2,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン−4−カルバルデヒド(0.325g、1.70mmol)の溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.032g、0.85mmol)を0℃で加えた。混合物を10分間撹拌した。酢酸(4滴)を加え、そして揮発性物質を真空で除去した。残留物をクロロホルム(10mL)中のメタノールの10%溶液で処理した。シリカゲルのパッドを通してスラリーを濾過した。濾液を濃縮し、そして溶離液としてジクロロメタン中のメタノールの0〜4%勾配を用いてシリカのカラムクロマトグラフィーによって精製して表題生成物0.23g(71%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 193 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 2.25 (s, 3 H), 3.86 (br. s., 1 H), 4.72 (s, 2 H).
【0119】
中間体6
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化16】
ジオキサン(4mL)、水(0.5mL)および濃塩酸(0.028mL、0.33mmol)中の4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(52mg、0.11mmol)の溶液を40℃で35分間加熱した。炭酸水素ナトリウム(40mg)および水(2mL)を加えた。揮発性物質を真空で除去し、残留物をジオキサンと共に共蒸発させて表題化合物を得た。
MS (APCl
+) m/z 450 (M+H)
+.
【0120】
中間体7
6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化17】
エチル3−オキソ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ペンタノエート(3.29g、13.58mmol)および尿素(0.816g、13.58mmol)の混合物を、窒素下160℃で10時間加熱した。水(30mL)中の炭酸カリウム(3.8g)の溶液を加え、そして混合物をMTBE(20mL)で抽出した。水相をpH2に酸性化し、そしてMTBE(20mL)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮して表題生成物1.35g(42%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 239 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) ? ppm 1.37 (d, 3 H) 4.10 (q, 2 H) 4.32 (q, 1 H) 5.45 (s, 1 H).
【0121】
中間体8
2,4−ジクロロ−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン(ジメチルアミノ)
【化18】
ベンゼン(0.503mL、3.97mmol)を、窒素下で撹拌されたオキシ塩化リン(5.28mL、56.68mmol)に加え、続いて6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1.35g、5.67mmol)を加えた。混合物を110℃で30分間加熱した。混合物を冷却し、そして氷に注ぎ、そして水相はジクロロメタンで2回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルのショートパッドを通して濾過し、そして真空で濃縮して表題化合物0.5g(32%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 275 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.56 (d, 3 H) 3.83 - 3.98 (m, 2 H) 4.63 (q, 1 H) 7.50 (s, 1 H).
【0122】
中間体9
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン
【化19】
トリブチル(1−エトキシビニル)スタナン(0.466mL、1.38mmol)を、窒素下のジメチルホルムアミド(8mL)中の2,4−ジクロロ−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン(0.379g、1.38mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(0.019g、0.03mmol)の脱気された溶液に加えた。混合物を80℃で1.5時間加熱し、そして冷却し、そして水(40mL)中のフッ化カリウム(2g)の溶液に注いだ。混合物をMTBE(2×50mL)で抽出し、有機相を水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。ジクロロメタンで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題生成物350mg(82%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 311 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.45 (t, 3 H) 1.55 (d, 3 H) 3.86 (q, 2 H) 3.98 (q, 2 H) 4.59 (d, 1 H) 4.63 (q, 1 H) 5.74 (d, 1
H) 7.73 (s, 1 H).
【0123】
中間体10
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−2−アミン
【化20】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン(0.35g、1.13mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(0.275g、1.35mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.038g、0.17mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.059g、0.17mmol)、炭酸セシウム(0.734g、2.25mmol)およびジオキサン(4mL)をバイアル中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。反応混合物をマイクロ波照射によって120℃で2.5時間加熱し、冷却し、そしてシリカゲルのパッドを通して濾過した。パッドを、酢酸エチル中の10%メタノールで溶離した。溶媒を蒸発させ、そして溶離液としてジクロロメタン中の0〜10%メタノールの勾配を用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題生成物0.38mg(70%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 478.4 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.47 (t, 3 H) 1.57 (d, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 3.83 (m, 1 H) 3.89 (s, 1 H) 3.91 (m, 1 H) 3.98 (q, 2 H) 4.50 (d, 1 H) 4.55 (q, 1 H) 5.60 (d, 1 H) 6.90 (s, 1 H) 7.04 (dd, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.28 (d, 1 H) 7.44 (s, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 7.90 (d, 1 H).
【0124】
中間体11
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化21】
濃塩酸(0.202mL、2.39mmol)を、ジオキサン(30mL)および水(3mL)中の4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−2−アミン(0.38g、0.80mmol)の溶液に加えた。溶液を40℃で0.5時間加熱し、冷却し、そして炭酸水素ナトリウム(1g)で中和した。ブライン(5mL)を加え、そして水相を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。溶離液としてジクロロメタン中の0〜4%メタノール勾配を用いてシリカゲルカラムで残留物を精製して表題化合物330mg(92%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 450 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.57 (d, 3 H) 2.31 (s, 3 H) 2.71 (s, 3 H) 3.87 - 3.95 (m, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.60 (q, 1 H) 6.90 (s, 1 H) 7.13 (dd, 1 H) 7.22 (d, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.67 (d, 1 H) 7.79 (d, 1 H).
【0125】
中間体12
2−クロロ−N−イソプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化22】
メタノール(2mL)中のイソプロピルアミン(0.102mL、1.20mmol)の溶液を、アセトニトリル(2.0mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(104mg、0.40mmol)の氷冷溶液に滴加した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を分取HPLCによって精製して表題化合物63mg(56%)を得た。
MS (ES
+) m/z 284 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? 1.21 - 1.34 (m, 7 H), 3.98 (q, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 6.42 (br. s., 1 H).
【0126】
中間体13
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン
【化23】
ジメチルホルムアミド(200mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(7g、26.82mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタナン(9.51mL、28.16mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウムクロリド(0.376g、0.54mmol)の脱気した溶液を、アルゴン下100℃で1.5時間加熱した。混合物を水250mL中のフッ化カリウム(20g)の溶液に注ぎ、そして混合物をMTBE(300mL)で抽出した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてシリカゲルのパッドを通して濾過した。残留物をヘプタン(50mL)から結晶化して表題化合物(4.0g)を得た。母液を真空で濃縮し、そして溶離液としてヘプタン中の0〜15%酢酸エチルの勾配を用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製して追加量の表題化合物(2.9g)を得、総収量は6.45g(81%)であった。
MS (APCl
+) m/z 297.2 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.45 (t, 3 H) 3.98 (q, 2 H) 4.01 (q, 2 H) 4.60 (d, 1 H) 4.76 (s, 2 H) 5.73 (d, 1 H) 7.73 (s, 1 H).
【0127】
中間体14
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化24】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.29g、0.98mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(0.397g、1.96mmol)、炭酸セシウム(0.637g、1.96mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.033g、0.15mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.051g、0.15mmol)およびジオキサン(14mL)を含有するバイアルに、ふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。揮発性物質を真空で除去し、そして残留物を酢酸エチル(20mL)で抽出した。シリカゲルのショートパッドを通して溶液を濾過し、パッドを酢酸エチルおよび酢酸エチル中のメタノールの10%溶液で洗浄した。溶媒を真空で除去し、そしてジクロロメタン中のメタノールの0〜5%勾配を用いてカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物418mg(92%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 464 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.46 (t, 3H)
2.31 (d, 3H) 3.88 (s, 3H) 3.99 (m, 4H) 4.50 (d, 1H) 4.69 (s, 2H) 5.59 (d, 1H) 6
.88 (d, 1H) 7.03 (dd, 1H) 7.17 (d, 1H) 7.31 (s, 1H) 7.64 (d, 1H) 7.82 (d, 1H).
【0128】
中間体15
エチル2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
【化25】
水(30mL)および1,4−ジオキサン(60mL)の混合物中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.200g、5.61mmol)および4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(1.3g、2.81mmol)の溶液に、周囲温度で過マンガン酸カリウム(0.066g、0.42mmol)を、5〜8分間隔で10〜15mgずつ加えた。混合物を濾過し、沈殿をジオキサンおよび酢酸エチルで洗浄した。炭酸水素ナトリウムおよび塩化ナトリウムを濾液に加え、有機相を分離し、そして水相を酢酸エチルでさらに抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。溶離液としてジクロロメタン中の0〜5%メタノールの勾配を用いてシリカゲルカラムで残留物を分離して表題生成物0.96g(74%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.45 (t, 3 H) 2.31 (s, 3 H) 3.91 (s, 3 H) 4.03 (q, 2 H) 4.49 (q, 2 H) 4.75 (s, 2 H) 6.89 (s, 1
H) 7.03 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.57 (s, 1 H) 7.58 (s, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 7.92 (br. s., 1 H).
【0129】
中間体16
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド
【化26】
乾燥ジクロロメタン(25mL)中のエチル2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.49g、1.05mmol)の溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(ヘキサン中の1M溶液2.63mL、2.63mmol)を、窒素下−78℃で、10分間で加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌した。水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(2.8mL)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。混合物をメタノールでクエンチし、そして周囲温度に温まるのにまかせた。水(5mL)を加え、スラリーを20分間撹拌し、そして珪藻土のパッドを通して濾過した。パッドをジクロロメタン中のメタノールの10%溶液で洗浄した。有機相を分離し、そして水相をジクロロメタン中のメタノールの10%溶液で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの0〜5%勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物318mg(72%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 422 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.32 (s, 3 H) 3.90 (s, 3 H) 4.03 (q, 2 H) 4.76 (s, 2 H) 6.90 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.23 (d, 1 H) 7.44 (s, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.74 (d, 1 H) 9.95 (s, 1 H).
【0130】
中間体17
2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド
【化27】
水素化ジイソブチルリチウム(ヘキサン中の1M溶液1.21mL、1.22mmol)を、窒素下−78℃で乾燥ジクロロメタン(10mL)中のエチル2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(242mg、0.81mmol)の溶液に滴加した。混合物を−78℃で1時間撹拌した。水素化ジイソブチルリチウム溶液(1mL)を加え、そして混合物を15分間撹拌した。混合物をメタノールでクエンチし、そして周囲温度に到達するにまかせた。水(10mL)およびジクロロメタンを加え、酢酸の添加により水相のpHを6に調整した。シリカゲルおよび炭酸水素ナトリウムのパッドを通して混合物を濾過した。水相を、ジクロロメタン中のメタノールの5%溶液(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮して表題生成物216mg(100%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 255 (M+H)
+.
【0131】
中間体18
1−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【化28】
イソプロピルマグネシウムクロリド(0.601mL、2M溶液、1.20mmol)を、−30℃でジエチルエーテル(10mL)中の2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(180mg、0.71mmol)の溶液に滴加した。混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、次いで酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物をシリカのカラムクロマトグラフィーによって精製して表題化合物25mg(12%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 299 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 0.82 (d, 3 H)
1.05 (d, 3 H) 2.14 (m, 1 H) 3.08 (d, 1 H) 4.02 (q, 2 H) 4.57 (t, 1 H) 4.77 (s, 2
H) 7.46 (s, 1 H).
【0132】
中間体19
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化29】
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(0.418g、0.90mmol)ジオキサン(60mL)の溶液に、水3mL)および濃塩酸(0.228mL、2.71mmol)を加えた。溶液を60℃で15分間加熱した。混合物を過剰の炭酸水素ナトリウムで処理し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して表題生成物を固形物390mg(99%)として得た。
MS (ES
+) m/z 436 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.36 (s, 3 H) 2.72 (s, 3 H) 3.91 (s, 3 H) 4.03 (q, 2 H) 4.75 (s, 2 H) 6.92 (s, 1 H) 7.15 (d, 1 H) 7.24 (d, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.76 (s, 1 H) 7.78 - 7.82 (m, 1 H).
【0133】
中間体20
(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メタノール
【化30】
メチル2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−カルボキシレート(3.5g、14.4mmol)を、MeOH(35mL)、DMF(24.50mL)および水(3.5mL)中で注意深く加熱することによって溶解した。混合物を氷浴で冷却し、そして温度を5℃より下に保持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(1.47g、38.9mmol)を少しずつ(5分毎に約50mg)加えた。3.5時間後、酢酸(3.96mL、69.23mmol)を加えた。MeOHを蒸発させ、そして水を加えた。混合物をジイソプロピルエーテル(3×50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。ヘプタン中のEtOAcの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって生成物を精製して表題化合物を固形物1.8g(58%)として得た。
MS (ES
+) m/z 215 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.45 (t, 3 H) 3.98 (q, 2 H) 4.59 (d, 1 H) 4.79 (s, 2 H) 5.74 (d, 1 H) 7.60 (s, 1 H).
【0134】
中間体21
(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート
【化31】
メタンスルホニルクロリド(0.369mL、4.73mmol)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.91mmol)を含有するDCM(8mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メタノール(846mg、3.94mmol)の氷冷溶液に加えた。混合物を0℃で10分間撹拌した。DCM(30mL)を加え、そして混合物を水(5mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を蒸発させて表題化合物(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(1249mg、定量的)を得た。
MS (ES+) m/z 293 [M+H]
+.
【0135】
中間体22
2−クロロ−4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン
【化32】
ベンゼン(8mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(0.5g、1.71mmol)の溶液に、(3,3−ジフルオロシクロブチル)メタノール(0.313g、2.56mmol)、水酸化ナトリウム(水性、5M、0.512mL、2.56mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.058g、0.17mmol)を加えた。混合物を室温で72時間激しく撹拌した。混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機相を50%ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を蒸発させて粗生成物484mgを得た。同じ方法を用いて合成した異なるバッチからの物質123mgを加えた。ヘプタン中のEtOAcの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物をガム(0.110g、20%)として得た。
MS (ES
+) m/z 215 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.45 (t, 3 H) 2
.41 - 2.55 (m, 3 H) 2.64 - 2.76 (m, 2 H) 3.63 (d, 2 H) 3.94 - 4.01 (m, 2 H) 4.59
(d, 1 H) 4.61 (s, 2 H) 5.73 (d, 1 H) 7.72 (s, 1 H).
【0136】
中間体23
4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン
【化33】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−ピリミジン(0.048g、0.15mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(0.031g、0.15mmol)、炭酸セシウム(0.098g、0.30mmol)、酢酸パラジウム(II)(5mg、0.02mmol)および(2−ビフェニリル)ジシクロヘキシルホスフィン(8mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカを通して混合物を濾過し、そしてEtOAcで溶離した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物(0.019g、26.0%)を得た。
MS (ES
+) m/z 215 [M+H]
+.
【0137】
中間体24
1−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化34】
ジオキサン(3mL)中の4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン(17mg、0.04mmol)の溶液に、水(0.2mL)およびHCl(9μL、0.11mmol)を加えた。混合物を50℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を水性炭酸水素ナトリウムとDCMとの間で分配した。有機相を蒸発させて表題化合物(16mg、100%)を得た。
MS (ES
+) m/z 458 [M+H]
+.
【0138】
中間体25
4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン
【化35】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−ピリミジン(0.068g、0.21mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(0.046g、0.21mmol)、炭酸セシウム(0.139g、0.43mmol)、酢酸パラジウム(II)(7mg、0.03mmol)および(2−ビフェニリル)ジシクロヘキシルホスフィン(0.011g、0.03mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、そしてEtOAc中の10%MeOHで溶離した。溶媒を蒸発させて表題化合物(0.109g、定量的)を得た。
MS(ES
+)m/z 498 [M+H]
+.
【0139】
中間体26
1−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化36】
ジオキサン(15mL)中の4−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン(104mg、0.21mmol)の溶液に、水(1mL)およびHCl(濃 0.052mL、0.63mmol)を加えた。混合物を50℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして50%飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物をDCMで抽出した。有機相を相分離器で分離し、そして蒸発させて表題化合物(94mg、95%)を得た。
MS (ES
+) m/z 470 [M+H]
+.
【0140】
中間体27
2−クロロ−4−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン
【化37】
ベンゼン(10mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(0.50g、1.71mmol)の溶液に、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール(0.246g、2.56mmol)を加えた。水酸化ナトリウム(5M(水性)、0.512mL、2.56mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.058g、0.17mmol)を加えた。混合物を室温で一夜激しく撹拌した。硫酸マグネシウムを備えたショートシリカプラグを通して混合物を濾過した。フィルタープラグをEtOAcで溶離し、そして溶媒を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物(0.054g、11%)として得た。
MS (ES
+) m/z 293 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.45 (t, 3 H) 3.91 - 4.05 (m, 3 H) 4.54 - 4.59 (m, 3 H) 4.66 - 4.70 (m, 2 H) 4.80 (s, 2 H) 5.72 (d, 1 H) 7.78 (s, 1 H).
【0141】
中間体28
1−(6−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化38】
ジオキサン(7.5mL)中の4−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン(47mg、0.10mmol)の溶液に水(0.5mL)およびHCl(濃、0.025mL、0.31mmol)を加えた。混合物を50℃で20分撹拌した。溶媒を蒸発させた。炭酸水素ナトリウム溶液(50%飽和)を加え、そして混合物をDCMで抽出した。有機相を相分離器で分離し、そして蒸発させて表題化合物(34mg、77%)を得た。
MS (ES
+) m/z 432 [M+H]
+.
【0142】
中間体29
N−ベンジル−2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化39】
アセトニトリル(3mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(200mg、0.77mmol)の溶液に、ベンジルメチルアミン(0.296mL、2.30mmol)を加えた。反応物を周囲温度で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。混合物を分取HPLCによって精製した、表題化合物(194mg、73%)。
MS (ES
+) m/z 346 [M+H]
+.
【0143】
中間体30
4−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)ピリミジン
【化40】
アセトニトリル(6mL)中のアゼチジン(93mg、0.99mmol)およびナトリウムメトキシド(メタノール中30質量%、0.135mL、0.73mmol)の混合物に、2,4−ジクロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)−メチル)ピリミジン(77mg、0.33mmol)を加えた。反応物を室温で30分間撹拌した。混合物を分取HPLCによって精製して表題化合物(44mg、53%)を得た。
MS (ES
+) m/z 254 [M+H]
+.
【0144】
中間体31
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン
【化41】
ベンゼン(7mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(0.452g、1.54mmol)の溶液に、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(0.264g、2.32mmol)、水酸化ナトリウム(5M、0.463mL、2.32mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.052g、0.15mmol)を加えた。混合物を室温で一夜激しく撹拌した。上部に硫酸マグネシウムを備えたショートシリカプラグを通して混合物を濾過した。フィルターをEtOAcで洗浄した。混合物を分取HPLCによって精製して2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン0.055g11%)を得た。
MS (ES
+) m/z 311 [M+H]
+.
【0145】
中間体32
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化42】
ジオキサン(3mL)中の2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン(89mg、0.29mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(58mg、0.29mmol)、炭酸セシウム(187mg、0.57mmol)、酢酸パラジウム(II)(10mg、0.04mmol)および(2−ビフェニリル)ジシクロヘキシルホスフィン(15mg、0.04mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。混合物をショートシリカプラグに通過させ、それをEtOAcで溶離した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム93mg(68%)として得た。
MS (ES
+) m/z 478 [M+H]
+.
【0146】
中間体33
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化43】
ジオキサン(13.5mL)中の4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(93mg、0.19mmol)の溶液に、水(0.9mL)およびHCl(0.048mL、0.58mmol)を加えた。混合物を50℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。炭酸水素ナトリウム(水性、50%飽和)を加え、そして混合物をDCMで抽出した。有機相を相分離器で分離し、そして蒸発させて表題化合物をガム85mg(97%)として得た。
MS (ES
+) m/z 450 [M+H]
+.
【0147】
中間体34
2−クロロ−4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン
【化44】
アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.120g、0.46mmol)の氷冷溶液に、MeOH(2mL)中の4,4−ジフルオロピペリジン(0.217g、1.38mmol)およびナトリウムメトキシド(メタノール中30質量%、0.188mL、1.01mmol)の溶液を加えた。反応物を0℃で2時間撹拌した。水およびDMFを加え、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム(0.110g、69%)として得た。
MS (ES
+) m/z 346 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.01 - 2.12 (m,
4 H) 3.84 (br. s., 4 H) 3.98 (q, 2 H) 4.60 (s, 2 H) 6.65 (s, 1 H).
【0148】
中間体35
2−クロロ−N−イソプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化45】
MeOH(2mL)中のイソプロピルアミン(0.10mL、1.20mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(104mg、0.40mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を室温で一夜撹拌した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム63mg(56%)として得た。
MS (ES
+) m/z 284 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 1.21 - 1.34 (m, 7 H), 3.98 (q, J = 8.51 Hz, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 6.42 (br. s., 1 H).
【0149】
中間体36
2−クロロ−N−(2−メトキシエチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化46】
MeOH(2mL)中の2−メトキシエタンアミン(59μl、0.69mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(66mg、0.25mmol)の氷冷溶液に滴加した。反応物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、そして粗物質を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物43mg(57%)として得た。
MS (ES
+) m/z 300 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.40 (s, 3 H) 3.48 - 3.75 (m, 4 H) 3.97 (q, 2 H) 4.62 (s, 2 H) 6.47 (br. s., 1 H).
【0150】
中間体37
3−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパンニトリル
【化47】
MeOH(2mL)中の3−アミノプロパンニトリルフマル酸塩(147mg、0.74mmol)およびナトリウムメトキシド(1.1mL、0.54mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(64mg、0.25mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を50℃に20時間加熱した。反応混合物を真空で濃縮し、そして粗物質をEtOAcと1M NaOHとの間で分配した。有機層を真空で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物29mg(40%)を得た。
MS (ES
+) m/z 295 (M+H)
+. NMR:
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.78 (t, 2
H) 3.78 (d, 2 H) 3.98 (q, 2 H) 4.60 (s, 2 H) 5.44 (br. s., 1 H) 6.53 (s, 1 H).
【0151】
中間体38
エチル2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
【化48】
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2−アミン(0.7g、1.47mmol)を1,4−ジオキサン(50mL)に溶解した。メタ過ヨウ素酸ナトリウム(0.630g、2.94mmol)を水(25mL)中で懸濁し、そして透明な溶液が得られるまで超音波処理し、次いで、ジオキサン溶液に加えた。過マンガン酸カリウム(0.035g、0.22mmol)を加え、そして混合物を室温で撹拌した。さらに過マンガン酸カリウム10〜15mgを10分毎に加えた。45分間後、反応混合物を濾過し、そしてフィルターをEtOAcで洗浄した。濾液に炭酸水素ナトリウムおよび塩化ナトリウムを加え、そして混合物を5分間撹拌した。相を分離し、そして水層を酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。DCM中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物595mg(85%)として得た。
MS (ES
+) m/z 478 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.46 (t, 3 H) 2.78 (s, 3 H) 3.95 (s, 3 H) 4.04 (q, 2 H) 4.50 (q, 2 H) 4.78 (s, 2 H) 7.10 (dd, 1 H) 7.37 (d, 1 H) 7.55 (s, 2 H) 7.61 (s, 1 H) 7.97 (br. s., 1 H) 9.29 (d, 1 H).
【0152】
中間体39
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルバルデヒド
【化49】
エチル2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルボキシレート(595mg、1.25mmol)を、窒素雰囲気下でジクロロメタン(25mL)に溶解し、そして−78℃で冷却した。水素化ジイソブチルリチウム(ヘキサン中の1M、4.36mL、4.36mmol)を10分かけて加えた。1時間後、水素化ジイソブチルリチウム(ヘキサン中1M、1.4mL)を加え、そして混合物を2時間撹拌した。MeOH(3mL)を加え、そして混合物を室温まで放置した。水(5mL)を加えた。スラリーを20分間撹拌し、そして珪藻土のプラグを通して濾過した。フィルタープラグをDCM中の10%MeOHで洗浄した。相を分離し、そして水相をDCMで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そしてシリカ上へ濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物270mg(50%)として得た。
MS (ES
+) m/z 466 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.84 (s, 3 H) 3.96 (s, 3 H) 4.00 - 4.09 (m, 2 H) 4.78 (s, 2 H) 7.10 (s, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 7.48 (s, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 7.66 (br. s., 1 H) 7.82 (s, 1 H) 9.33 (s, 1 H) 9.98 (s, 1 H).
【0153】
中間体40
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化50】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.70g、2.36mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(0.508g、2.36mmol)、炭酸セシウム(1.538g、4.72mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.079g、0.35mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.124g、0.35mmol)をジオキサン(16mL)中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。反応混合物を120℃で1.5時間加熱した。混合物を濾過し、そしてフィルターをメタノールおよびDCMの混合物で洗浄した。濾液を濃縮した。メタノールおよびDCMの勾配で溶離するシリカカラムのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物702mg(63%)として得た。MS (ES+) m/z 476 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.47 (t, 3 H) 2.87 (s, 3 H) 3.96 (s, 3 H) 3.97 - 4.06 (m, 4 H) 4.53 (d, 1 H) 4.71 (s, 2 H) 5.62 (d, 1 H) 7.12 - 7.17 (m, 1 H) 7.32 (s, 1 H) 7.41 (d, 2 H) 7.66 - 7.77 (m, 1 H) 7.89 - 7.95 (m, 1 H) 9.35 (d, 1 H).
【0154】
中間体41
(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール
【化51】
2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(0.6g、2.36mmol)をエタノール(20mL)に溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(0.134g、3.54mmol)を加え、そして混合物を室温で10分間撹拌した。アセトン(5mL)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。クロロホルム(20mL)を加え、そしてシリカのパッドを通して混合物を濾過した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物0.35g(58%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 257 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.41 (br. s.,
1 H) 4.00 (q, 2 H) 4.75 (s, 2 H) 4.78 (s, 2 H) 7.55 (s, 1 H).
【0155】
中間体42
(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート
【化52】
DCM(2mL)中のメタンスルホニルクロリド(0.13mL、1.64mmol)の溶液を30℃で冷却した。DCM(15mL)中の(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール(0.35g、1.36mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.73mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した。ブライン(50%、50mL)を加えた。硫酸ナトリウムを含有する相分離器を用いて有機相を単離した。溶媒を蒸発させて表題化合物0.47g(定量的)を得た。
MS (APCl
+) m/z 335 (M+H)
+.
【0156】
中間体43
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化53】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.230g、0.78mmol)、3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン、酢酸パラジウム(II)(0.026g、0.12mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.041g、0.12mmol)、炭酸セシウム(0.505g、1.55mmol)およびジオキサン(20mL)をバイアル中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。シリカのパッドを通して混合物を濾過し、そして10%MeOHを含有するEtOAcによってシリカを洗浄した。溶媒を蒸発させ、そしてMeOHおよびDCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を乾燥フィルム0.313g(84%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 480.3 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d):δ = 7.83 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.33 (s, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.04 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 5.59 (d, 1 H), 4.69 (s, 2 H), 4.50 (d, 1 H), 4.00 (q, 2 H), 3.97 (q, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 1.46 ppm (t, 4 H).
【0157】
中間体44
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−
イル)エタノン
【化54】
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(0.31g、0.65mmol)を、ジオキサン(30mL)および水(3mL)に溶解した。塩酸(濃、0.164mL、1.94mmol)を加えた。混合物を40℃で35分間加熱した。炭酸水素ナトリウム(1g)を加えた。ブライン(5mL)を加え、そして混合物をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させて表題化合物を固形物0.28g(98%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 452 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d):δ 2.72 ppm (s, 3 H), 3.89 (s, 3 H), 3.91 (s, 3 H), 4.02 (q, 3 H), 4.74 (s, 2 H), 6.51 (d, 1 H), 7.15 (dd, 2.3 Hz, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.42 (br. s, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.50 (s, 1 H).
【0158】
中間体45
4−メトキシ−1H−イミダゾール
【化55】
ナトリウムメトキシド(メタノール中30質量%、3.35mL、18.01mmol)を、MeOH(20mL)中のアミノアセトニトリル塩酸塩(4.76g、51.44mmol)の溶液に5分かけて加えた。混合物を20分間撹拌した。固形物を濾過によって除去し、そして溶媒を蒸発させた。トリメトキシメタン(55g、514mmol)および硫酸(4滴)を加えた。混合物を還流で加熱し、そしてメタノールを20分間留去した。混合物を冷却し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残留物をMeOH(10mL)に溶解した。ナトリウムメトキシド(メタノール中30質量%、3.35mL、18.0mmol)を加え、そして混合物を還流で2時間加熱した。HCl(水性)を加えて中性pHにした。炭酸カリウムを加えて塩基性pHにした。シリカのパッドを通して混合物を濾過した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM/アセトン/Et
3N 50:50:1で溶離するショートシリカカラムで残留物を精製した。溶媒を蒸発させて表題化合物を固形物0.47g(9%)として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d):δ 7.31 (d, 1 H), 6.34 (d, 1 H), 3.83 ppm (s, 4
H).
【0159】
中間体46
4−メトキシ−1−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−1H−イミダゾール
【化56】
1−フルオロ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン(0.785g、4.59mmol)、4−メトキシ−1H−イミダゾール(0.45g、4.59mmol)および炭酸カリウム(0.697g、5.05mmol)を乾燥アセトニトリル(10mL)中で混合し、そして90℃で4日間加熱した。DCMを加え、そしてDCM中の5%MeOHで溶離するシリカのパッドを通して混合物を濾過した。溶媒を蒸発させ、そしてMeOHおよびDCMの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって混合物を精製して表題化合物をガム0.62g(54%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 250 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d):δ 3.89 ppm (s, 3 H), 4.01 (s, 3 H), 6.60 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.89 - 8.01 (m, 2 H).
【0160】
中間体47
3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン
【化57】
4−メトキシ−1−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−1H−イミダゾール(0.62g、2.49mmol)をEtOH(20mL)に溶解した。炭素上のパラジウム(10%、0.106g、0.10mmol)を加えた。混合物を水素(g)雰囲気下で2時間振盪した。混合物を濾過し、フィルターを温EtOHで洗浄した。濾液を濃縮し、表題化合物を油0.52g(95%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 220 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d):δ 3.77 (s, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 6.28 (dd, 1 H), 6.32 (d, 1 H), 6.41 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 7.30 (d, 1 H).
【0161】
中間体48
2−クロロ−N−(シクロプロピルメチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化58】
MeOH(2mL)中のシクロプロピルメタンアミン(91mg、1.28mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(111mg、0.43mmol)の氷冷溶液に加えた。混合物を周囲温度で一夜撹拌した。溶液を濃縮し、そして分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物72mg(58%)として得た。
MS (ES
+) m/z 296 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.30 (d, J = 5.67 Hz, 2 H), 0.62 (d, 2 H), 1.01 - 1.14 (m, 1 H), 1.26 (s, 1 H), 3.98 (q, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 6.44 (s, 1 H).
【0162】
中間体49
2−クロロ−N−シクロプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化59】
MeOH(2mL)中のシクロプロパンアミン(68mg、1.20mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(104mg、0.40mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を分取HPLCによって精製して表題化合物(64mg、57%)を得た。
MS (ES
+) m/z 282 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? 0.54 - 0.69 (m, 2 H), 0.92 (dd, 2 H), 2.61 (br. s., 1 H), 3.99 (d, 2 H), 4.63 (s, 2 H), 6.79 (br. s., 1 H).
【0163】
中間体50
2−クロロ−N−(オキセタン−3−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン
【化60】
MeOH(2mL)中のオキセタン−3−アミン(77mg、1.06mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(92mg、0.35mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を分取クロマトグラフィーによって分離して表題化合物(58mg、55%)を得た。
MS (ES
+) m/z 298 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? 3.97 (q, 2 H), 4.54 - 4.62 (m, 4 H), 5.02 (t, 2 H), 5.54 (br. s., 1 H), 6.43 (br. s., 1 H).
【0164】
中間体51
1−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4
−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化61】
1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール塩酸塩(221mg、1.76mmol)をMeOH(2mL)中に懸濁した。トリエチルアミン(0.147mL、1.06mmol)を加え、そして懸濁液を濾過した。濾液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン(92mg、0.35mmol)の氷冷溶液に加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を分取HPLCによって精製して表題化合物(35mg、32%)を得た。
MS (ES
+) m/z 314 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? 1.31 (s, 6H), 1.77 (br. s., 2 H), 3.97 (q, 2 H), 4.58 (s, 2 H), 6.47 (s, 1 H).
【0165】
中間体52
2−クロロ−4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン
【化62】
(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(0.47g、1.40mmol)をベンゼン(8mL)に溶解した。シクロプロピルメタノール(0.222mL、2.81mmol)、5M水酸化ナトリウム(0.421mL、2.11mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(48mg、0.14mmol)を加えた。混合物を周囲温度で3時間激しく撹拌した。固体二酸化炭素、続いてブラインおよび水を加えた。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、有機相を分離し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を真空で濃縮し、そしてヘプタン中の0〜50%酢酸エチルの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製した。溶媒を蒸発させそして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物33mg(7.5%)を得た。
MS (APCI
+) 311 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 0.22 - 0.30 (m, 2
H), 0.56 - 0.64 (m, 2 H), 1.05 - 1.18 (m, 1 H), 3.44 (d, 2 H), 4.01 (q, 2 H), 4.63 (s, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 7.67 (s, 1 H).
【0166】
中間体53
2−クロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−メチルピリミジン−4−アミン
【化63】
EtOH中のメタンアミン(0.124mL、0.99mmol)を、アセトニトリル(6mL)中の2,4−ジクロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)ピリミジン(77mg、0.33mmol)の溶液に加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物42mg(56%)を得た。
MS (ES
+) m/z 229 (M+H)
+.
【0167】
中間体54および55
2−クロロ−5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジンおよび2,4−ジクロロ−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン
【化64】
(2,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン−4−イル)メタノール(0.23g、1.19mmol)をジオキサンと共に共蒸発させ、そして窒素雰囲気下でジクロロメタン(5mL)に溶解した。2,2,2−トリフルオロエタノール(0.86mL、11.92mmol)、トリブチルホスフィン(0.60mL、2.38mmol)および1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(0.601g、2.38mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。ヘプタン/AcOEt 1:2(5mL)を加え、そしてシリカのプラグを通して混合物を濾過した。フィルターをヘプタン/EtOAcで洗浄した。溶媒を蒸発させ、そしてDCMで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を得た:
中間体54 液体として2−クロロ−5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン120mg(30%)
MS (APCl
+) m/z 339 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d):δ 2.25 ppm (s, 3 H)
3.94 (q, 2 H) 4.73 (s, 2 H) 4.82 (q, 3 H);および
中間体54 液体として2,4−ジクロロ−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン110mg(34%)
MS (APCl
+) m/z 275 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d):δ 2.41 ppm (s, 3 H)
3.95 (q, 2 H) 4.77 (s, 2 H).
【0168】
中間体56
N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化65】
3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(0.066g、0.32mmol)、2−クロロ−5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.11g、0.32mmol)、酢酸パラジウム(II)(11mg、0.05mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.017g、0.05mmol)および炭酸セシウム(0.212g、0.65mmol)をジオキサン(3mL)中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。混合物を濾過し、そしてDCM中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物135mg(82%)を得た。
MS (ES
+) m/z 506 (M+H)
+.
【0169】
中間体57
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化66】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(70mg、0.23mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(46mg、0.23mmol)、酢酸パラジウム(II)(8mg、0.03mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(12mg、0.03mmol)および炭酸セシウム(147mg、0.45mmol)をジオキサン(4mL)中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。反応混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。シリカのパッドを通して混合物を濾過し、そしてシリカをDCM中の5%MeOHで洗浄した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物52mg(48%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 478 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d):δ 1.41 (t, 3 H) 2.27 (s, 3 H) 2.31 (s, 3 H) 3.86 (s, 3 H) 3.96 (q, 2 H) 3.98 (q, 2 H) 4.50 (d, 1 H) 4.65 (d, 1 H) 4.75 (s, 2 H) 6.87 (s, 1 H) 6.99 (dd, 1 H) 7.16 (d, 1 H) 7.24 (s, 1 H) 7.63 (s, 1 H) 7.89 (d, 1 H).
【0170】
中間体58
エチル2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
【化67】
メタ過ヨウ素酸ナトリウム(701mg、3.28mmol)を水(10mL)中で懸濁し、そして透明な溶液が得られるまで超音波処理した。1,4−ジオキサン(20mL)中の2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(486mg、1.64mmol)および過マンガン酸カリウム(39mg、0.25mmol)を加え、そして混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を濾過し、沈殿をジオキサンおよびDCMで洗浄した。DCM固形炭酸水素ナトリウムを濾液に加えた。混合物をDCM(×2)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。DCで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物385mg(79%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 299 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.46 (t, 3 H), 4.05 (q, 2 H), 4.52 (q, 2 H), 4.85 (s, 2 H), 8.11 (s, 1 H).
【0171】
中間体59
メチル2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−カルボキシレート
【化68】
DMF(80mL)中のメチル2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボキシレート(8.44g、40.77mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.572g、0.82mmol)を脱気した。トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(14.46mL、42.81mmol)をアルゴン下で加えた。混合物を94℃で1時間加熱した。混合物を水(400mL)中のフッ化カリウム(30g)の溶液に注いだ。MTBE(300mL)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。混合物を濾過し、そしてフィルターを200mLのMTBEで洗浄した。濾液をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして溶媒を蒸発させた。DCMで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物(7.40g、75%)として得た。
MS (ES
+) m/z 243 (M+H)
+.
1HNMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.44 (t, 3H), 3.97 (q, 2H), 4.02 (s, 3H), 4.62 (d, 1H), 5.76 (d, 1H), 8.18 (s, 1H).
【0172】
中間体60
4−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン
【化69】
MeOH(2mL)中のアゼチジン(0.224g、2.39mmol)およびナトリウムメトキシド(0.326mL、1.75mmol)の溶液を、アセトニトリル(2mL)中の2,4−ジクロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン(0.208g、0.80mmol)の氷冷溶液に加えた。混合物を0℃で15分間撹拌した。水を加えた。混合物を分取HPLCによって精製して表題化合物0.091g(41%)を得た。
MS (ES
+) m/z 282 (M+H)
+.
【0173】
中間体61
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−(メトキシメチル)ピリミジン
【化70】
メタノール(1.06g、33.1mmol)および水酸化ナトリウム(5M(水性)、2.0mL、9.94mmol)を、ベンゼン(25mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(1.94g、6.63mmol)の溶液に加えた。硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.225g、0.66mmol)を加えた。混合物を室温で6時間激しく撹拌した。相を分離し、そしてショートシリカプラグを通して有機相を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOH(75mL)で洗浄し、そして溶媒を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物0.287g(19%)を得た。
MS (ES
+) m/z 228 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.45 (t, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.98 (q, 2H), 4.54 (s, 2H), 4.58 (d, 1H), 5.72 (d, 1H), 7.70 (s, 1H).
【0174】
中間体62
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾ
ール−1−イル)フェニル)−6−(メトキシメチル)−ピリミジン−2−アミン
【化71】
ジオキサン(4mL)中の2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−(メトキシメチル)ピリミジン(167mg、0.73mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(178mg、0.88mmol)、炭酸セシウム(476mg、1.46mmol)、酢酸パラジウム(25mg、0.11mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(38mg、0.11mmol)を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOH(75mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物150mg(52%)を得た。
MS (ES
+) m/z 396 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.46 (t, 3 H) 2.31 (s, 3 H) 3.52 (s, 3 H) 3.89 (s, 3 H) 3.98 (q, 2 H) 4.47 (s, 2 H) 4.50 (d, 1 H) 5.59 (d, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 7.05 (dd, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.26 (s, 1 H) 7.71 -
7.74 (m, 1 H) 7.89 - 7.93 (m, 2 H).
【0175】
中間体63
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(メトキシメチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化72】
1,4−ジオキサン(30mL)中の4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−(メトキシメチル)ピリミジン−2−アミン(172mg、0.43mmol)の溶液に、水(2mL)および塩酸(濃、0.11mL、1.30mmol)を加えた。混合物を50℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。炭酸水素ナトリウム(水性、50%飽和)を加え、そして混合物をDCMで抽出した。有機相を相分離器で分離し、そして溶媒を蒸発させて表題化合物160mg(100%)を得た。
MS (ES
+) m/z 368 (M+H)
+.
【0176】
中間体64
2−クロロ−4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン
【化73】
シクロプロピルメタノール(0.368mL、4.66mmol)および水酸化ナトリウム(水性、5M、0.70mL、3.50mmol)を、ベンゼン(8mL)中の(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホナート(682mg、2.33mmol)の溶液に加えた。硫酸水素テトラブチルアンモニウム(79mg、0.23mmol)を加えた。混合物を室温で一夜激しく撹拌した。ショートシリカプラグを通して有機相を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOH(75mL)で洗浄し、そして溶媒を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物88mg(14%)を得た。
MS (ES
+) m/z 269 (M+H)
+.
1H NMR δ 0.25 - 0.30 (m, 2H), 0.57 - 0.63 (m, 2H), 1.10 - 1.18 (m, 1H), 1.46 (t, 3H), 3.44 (d, 2H), 3.98 (q, 2H), 4.57 (d, 1H), 4.62 - 4.64 (m, 2H), 5.72 (d, 1H), 7.76 (s, 1H).
【0177】
中間体65
4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン
【化74】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン(88mg、0.33mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(67mg、0.33mmol)、炭酸セシウム(213mg、0.65mmol)、酢酸パラジウム(11mg、0.05mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(17mg、0.05mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン雰囲気下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOHで洗浄した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取によって精製して表題化合物98mg(69%)を得た。
MS (ES
+) m/z 436 (M+H)
+.
【0178】
中間体66
1−(6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化75】
ジオキサン(15mL)中の4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン(98mg、0.23mmol)の溶液に、水(1mL)および塩酸(濃、0.056mL、0.68mmol)を加えた。混合物を50℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。炭酸水素ナトリウム(水性、50%飽和)を加え、そして混合物をDCMで抽出した。有機相を相分離器で分離し、そして溶媒を蒸発させて表題化合物90mg(98%)を得た。
MS (ES
+) m/z 408 (M+H)
+.
【0179】
中間体67
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化76】
2−クロロ−4−(1−エトキシビニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(0.10g、0.34mmol)をジオキサン(5mL)に溶解した。3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)アニリン(0.069g、0.34mmol)、炭酸セシウム(0.220g、0.67mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.011g、0.05mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.018g、0.05mmol)を加えた。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。溶媒を蒸発させた。EtOAcを加え、そしてシリカのプラグを通して混合物を濾過した。溶媒を蒸発させ、そしてEtAOcで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物138mg(88%)として得た。
MS (ES
+) m/z 465 (M+H)
+.
【0180】
中間体68
1−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)エタノン
【化77】
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2−アミン(70mg、0.15mmol)をジオキサン(10mL)に溶解した。水(0.5mL)および塩酸(濃、0.038mL、0.45mmol)を加えた。混合物を50℃で10分間加熱した。炭酸水素ナトリウム(固体、0.5g)を加え、そして混合物を撹拌した。ブライン(2mL)を加えた。混合物をEtAOc(×2)で抽出した。有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして蒸発させて表題化合物を乾燥フィルム64mg(97%)として得た。
MS (API
+) m/z 437 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.53 (s, 3 H) 2.72 (s, 3 H) 4.01 (s, 3 H) 4.02 (q, 2 H) 4.73 (s, 2 H) 7.14 (dd, 1 H) 7.35 (s, 1 H) 7.41 (bs, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.69 (s, 1 H) 7.70 (d, 1 H).
【0181】
中間体69
1−(2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン
【化78】
4−(1−エトキシビニル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2−アミン(65mg、0.14mmol)をジオキサン(10mL)に溶解した。水(0.5mL)および塩酸(濃、0.035mL、0.41mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間加熱した。炭酸水素ナトリウム(固体、0.5g)およびブライン(2mL)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。有機相を乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして蒸発させて表題化合物を固形物60mg(98%)として得た。
MS (ES
+) m/z 448 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.73 (s, 3 H) 2.77 (s, 3 H) 3.94 (s, 3 H) 4.03 (q, 2 H) 4.75 (s, 2 H) 7.23 (d, 1 H) 7.39 (d, 1 H) 7.48 (s, 1 H) 7.52 (s, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.75 (s, 1 H) 9.29 (br. s., 1 H).
【0182】
中間体70
(2Z)−1−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(N−ヒドロキシイミノ)エタン−1−オン
【化79】
ナトリウム(138mg、6.0mmol)を室温でエタノール(12mL)に加えた。混合物を30分間撹拌した。亜硝酸イソアミル(0.81mL、6.0mmol)および1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)エタン−1−オン(1.15g、5.0mmol)を加えた。混合物を室温で3日間撹拌した。エタノールを減圧下で除去した。残留物を塩酸(1M(水性)、12mL)で溶解し、次いで、ジクロロメタン(×2)で抽出した。有機相を合わせ、そしてMgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して出発物質および(2Z)−1−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(N−ヒドロキシイミノ)エタン−1−オン(1:1)の混合物を得た。粗混合物を次のステップに直接用いた。(ESI) m/z 258 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.88 (s, 3 H), 7.11 - 7.17 (m, 2 H), 7.47 (d, 1 H), 8.10 (s, 1 H).
【0183】
中間体71
3−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−5−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−1−イウム−1−オレート
【化80】
(2Z)−1−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(N−ヒドロキシイミノ)エタン−1−オン、モルホリン(0.24mL、2.75mmol)およびアセトン(10mL)の混合物を室温で3日間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残留物をMTBEで摩砕して表題化合物を固形物(360mg、2ステップで19%)として得た。(ESI) m/z 385 [M+H]
+.
【0184】
中間体72
5−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−メチルピリダジン
【化81】
ヒドラジン水和物(4.8mL、99.0mmol)を、水(115mL)およびAcOH(4.4mL)の混合物中の3−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−5−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−1−イウム−1−オレート(9.5g、24.7mmol)の溶液に加えた。混合物を100℃で20分間加熱し、次いで、室温に冷却した。沈殿を濾過によって集め、そして真空下で乾燥して表題化合物を固形物3.5g(51%)として得た。
(ESI) m/z 279 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.65 (s, 3 H), 3.86 (s, 3
H), 7.32 (dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 9.21 (d, 1 H).
【0185】
中間体73
3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン
【化82】
5−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−メチルピリダジン(1.72g、6.20mmol)、Pd
2(dba)
3(57mg、0.062mmol)、BINAP(116mg、0.19mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(833mg、8.68mmol)、ベンゾフェノンイミン(1.25mL、7.44mmol)およびトルエン(30mL)を密封管に加えた。フラスコをN
2で3回パージした。反応物を80℃で一夜撹拌し、次いで冷却し、珪藻土のパッドを通して濾過し、そしてフィルターをMTBEで洗浄した。濾液を濃縮した。残留物をMeOH(60mL)に溶解し、NaOAc(1.22g、14.90mmol)および水酸化アンモニウム塩酸塩(776mg、11.2mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。炭酸ナトリウム(1.23g、11.60mmol)を加え、そして混合物を室温で10分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解した。有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で除去した。酢酸エチル中の0%〜1%メタノールで溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物1.24g(93%)を固形物として得た。
MS (ES
+) m/z 216 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.71 (s, 3 H), 3.82 (s, 3 H), 3.95 (br s, 2 H), 6.31 (d, 1 H), 6.38 (dd, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 9.23 (d, 1 H).
【0186】
中間体74
エチル4−(シクロプロピルメトキシ)−3−オキソブタノエート
【化83】
シクロプロパンメタノール(7.1mL、88mmol、1.0当量)を、MTBE(176mL)中のNaH(油中60%、7.2g、180mmol)の冷(0℃)懸濁液に加えた。混合物が25℃に到達するまで室温で撹拌し、そしてまた0℃に冷却した。エチル4−クロロアセトアセトネート(12mL、88.1mmol)を加え、そして混合物を室温で16時間撹拌した。塩酸(水性、1M)を加えた。層を分離し、そして水層をMTBE(×2)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして真空で濃縮した。ヘプタン中のEtOAcの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を液体15.7g(89%)として得た。
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.23 (dd, 2 H), 0.57 (dd, 2 H), 1.00 - 1.10 (m, 1 H), 1.28 (t, 3 H), 3.35 (d, 2 H), 3.53 (s, 2 H), 3.95 (s, 2 H), 4.20 (q, 2 H).
【0187】
中間体75
6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン
【化84】
ナトリウム(4.0g、172mmol)をEtOH(80mL)に加え、そしてすべて溶解するまで60℃で撹拌した。溶液を室温に冷却し、そしてEtOH(80mL)中のエチル4−(シクロプロピルメトキシ)−3−オキソブタノエート(15.7g、78.4mmol)の溶液、続いてチオ尿素(7.2g、94mmol)を加えた。混合物を還流条件下で24時間撹拌した。pH約4まで塩酸(水性、1M)を加え、そして混合物を真空で濃縮した。EtOAcおよびDCMの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物15.7g(95%)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.18 (dd, 2 H), 0.48 (dd, 2 H), 0.95 - 1.08 (m,
1 H), 3.30 (d, 2 H), 4.20 (s, 2 H). 5.76 (s, 1 H), 12.2 (br s, 2 H).
【0188】
中間体76
6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン
【化85】
6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]−2−スルファニリデン−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−オン(10.3g、48.5mmol)を、EtOH(108mL)およびH
2O(441mL)中のブロモ酢酸(21.5g、155mmol、3.2当量)に加えた。反応混合物を16時間還流し、次いで室温に冷却し、そして水酸化ナトリウム(3M、水性)によりpH約10の塩基性にした。混合物を真空で濃縮し、そして塩酸(水性、10%)を加えた。混合物を0℃に冷却した。沈殿を濾過によって単離し、そして乾燥して表題化合物を固形物(3.5g、37%)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.19 (dd, 2 H), 0.48 (dd, 2 H), 0.95 - 1.08 (m,
1 H), 3.29 (d, 2 H), 4.15 (s, 2 H), 5.44 (s, 1 H), 10.85 (s, 1 H), 10.97 (s, 1 H).
【0189】
中間体77
2,4−ジクロロ−6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]ピリミジン
【化86】
6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン(2.6g、13.3mmol)を、オキシ塩化リン(18mL)およびジメチルアニリン(2.8mL、22.6mmol)の溶液に加えた。混合物を120℃で10分間加熱した。反応混合物を氷/DCMスラリーに注ぎ、そして16時間撹拌した。層を分離し、そして水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして真空で濃縮した。ヘプタン中のEtOAcの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を油2.29g(74%)として得た。
(ES+) m/z 233 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.26 (dd, 2 H), 0.60 (dd, 2 H), 1.04 - 1.17 (m, 1 H), 3.43 (d, 2 H), 4.60 (s, 2 H), 7.54 (s, 1 H).
【0190】
中間体78
エチル2−{2−クロロ−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−4−イル}アセテート
【化87】
THF(8mL)中のNaH(400mg、9.96mmol、油中60%)の冷(0℃)懸濁液に、アセト酢酸エチル(1.45mL、11.5mmol)をゆっくり加えた。溶液を室温で10分間を撹拌するにまかせ、次いで減圧で濃縮した。残留物を迅速にN
2下に置いた。トルエン(38mL)中の2,4−ジクロロ−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン(2.0g、7.66mmol)の溶液を残留物に加えた。反応混合物を還流下で16時間撹拌した。塩化アンモニウム(水性、1mL)を加え、そして10分間激しく撹拌し、シリカを加え、そして混合物を濃縮した。0%〜40%EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルカートリッジで残留物を精製してエチル表題化合物600mg(28%)を得た。
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.28 (t, 3 H), 3.84 (s, 2 H), 4.00 (q, 2
H), 4.21 (q, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 7.48 (s, 1 H).
【0191】
中間体79
エチル2−(2−{[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−4−イル)アセテート
【化88】
酢酸パラジウム(21mg、0.095mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(155mg、0.76mmol)、エチル2−{2−クロロ−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−4−イル}アセテート(180mg、0.63mmol)、Cs
2CO
3(411mg、1.26mmol)、(2−ビフェニル)ジシクロヘキシルホスフィン(33mg、0.95mmol)の脱気された溶液に加えた。マイクロ波管にふたをかぶせ、そして不均一溶液を音波浴に2分間浸漬した後、それをマイクロ波反応器中120℃で1.5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、そして珪藻土を用いて真空で濃縮した。生成した混合物を、0%〜5%MeOH/DCM(1%水酸化アンモニウム)で溶離するシリカゲルで精製した。得られた残留物を、0%〜40%MeOH/H
2O(0.05%TFAを含有する)で溶離するC18逆相カートリッジで精製して表題化合物をガム110mg(38%)として得た。
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.28 (t, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 3.72 (s, 2
H), 3.86 (s, 3 H), 3.99 (q, 2 H), 4.21 (q, 2 H), 4.66 (s, 2 H), 6.87 (s, 1 H), 6.93 (s, 1 H), 7.04 (dd, 1 H), 7.16 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.73 (d, 1 H).
【0192】
中間体80
2−(2−{[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル]ピリミジン−4−イル)アセトアミド
【化89】
エチル2−(2−{[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−4−イル)アセテート(140mg、0.30mmol、1.0当量)を、密封管中でシアン化カリウムの少数の結晶と共に水酸化アンモニウム(3mL)中に懸濁した。混合物を65℃で4日間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加え、そして水層をDCM(5×)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。0%〜10%MeOH/DCM(1%水酸化アンモニウム)で溶離するシリカゲルカートリッジで残留物を精製して表題化合物を固形物68mg(50%)として得た。
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.09 (s, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 3.65 (s, 2
H), 3.84 (s, 3 H), 3.98 (q, 2 H), 4.65 (s, 2 H), 5.99 (br s, 1 H), 6.70 (br s, 1 H), 6.86 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.11 - 7.17 (m, 2 H), 7.64 (s, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 7.95 (s, 1 H).
【0193】
中間体81
2,4−ジクロロ−6−(1−エトキシビニル)−5−メチルピリミジン
【化90】
DMF(40mL)中の2,4,6−トリクロロ−5−メチルピリミジン(2.0g、10.13mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(0.142g、0.20mmol)を脱気した。トリブチル(1−エトキシビニル)スタナン(3.59mL、10.64mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下100℃で1.5時間加熱した。混合物を水(100mL)中のKF(6g)の溶液に注いだ。MTBE(100mL)を加え、混合物を10分間撹拌した。固形物を濾過によって除去し、そしてMTBE(60mL)で洗浄した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして蒸発させた。DCMで溶離するカラムクロマトグラフィーによって混合物を精製して表題化合物を固形物1.15g(49%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 333 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d):δ ppm 1.40 (t, 3 H), 2.41 (s, 3 H), 3.94 (q, 2 H), 4.58 (d, 1 H), 4.79 (d, 1 H).
【0194】
中間体82
エチル3−オキソ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ペンタノエート
【化91】
ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(3.58g、22.05mmol)を、アセトニトリル(12mL)中の2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパン酸(3.3g、19.17mmol)の撹拌溶液に少しずつ加えた。混合物を室温で1時間撹拌して溶液1を得た。カリウム3−エトキシ−3−オキソプロパノエート(2.53g、19.17mmol)を、アセトニトリル(12mL)中で5分間撹拌した。トリエチルアミン(8.02mL、57.52mmol)および塩化マグネシウム(4.38g、46.02mmol)を加え、そして混合物を室温で2時間撹拌した。溶液1を加え、そして混合物を3時間撹拌した。塩酸(13%、水性、70mL)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。相を分離し、そして水相をEtOAcで3回抽出した。炭酸水素ナトリウムを含有するブラインで有機相を洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカのパッドを通して濾過し、そして溶媒を蒸発させて液体4.29g(92%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 243 (M+H)
+.
【0195】
中間体83
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン
【化92】
水素化ナトリウム(19.0mg、0.46mmol)を、室温で乾燥THF(1mL)中のシクロプロピルメタノール(0.037mL、0.46mmol)の溶液に加えた。混合物を5分間撹拌し、次いで乾燥THF(1mL)中の2,4−ジクロロ−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン(120mg、0.46mmol)の溶液を加えた。反応物を室温で2.5時間撹拌した。水を加え、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で除去した。ヘプタン中の0%〜10%酢酸エチルの混合物で溶離するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製して固形物として表題化合物40mg(29%)を黄色固形物として得た。
MS (ESI
+) m/z 297 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.34 - 0.37 (m, 2 H), 0.64 - 0.70 (m, 2 H), 0.80 - 0.90 (m, 1 H), 3.97 (q, 2 H), 4.22 (d, 2 H), 4.66 (s, 2 H), 6.83 (s, 1 H).
【0196】
中間体84
2−(2−クロロ−6−(1−エトキシ−2,2−ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化93】
2−(2−クロロ−6−(1−エトキシビニル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール(130mg、0.54mmol)を乾燥アセトニトリルと共に共蒸発させ、次いでアセトニトリル(3mL)に溶解し、そしてヨウ化銅(I)(20mg、0.11mmol)を加えた。容器を排気し、そしてアルゴンを充填した。混合物を45℃に加熱し、そして2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(0.072mL、0.70mmol)を3つに分けて10分毎に加えた。最後の添加後、反応物を45℃で50分間撹拌した。さらに2−(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸(0.022mL、0.21mmol)を加え、そして混合物を45℃で20分間撹拌した。さらに2−(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸(0.011mL、0.11mmol)を加え、そして混合物を45℃で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物をEtOAcに溶解した。有機相をブラインで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム11mg(7%)として得た。
MS (ESI
+) m/z 293 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.30 (t, 3 H) 1.59 (d,
6 H) 1.84 - 1.92 (m, 1 H) 2.71 - 2.82 (m, 1 H) 3.33 (s, 1 H) 3.48 - 3.60 (m, 2 H) 7.78 (s, 1 H).
【0197】
実施例1
4−(アゼチジン−1−イル)−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−2−アミン
【化94】
ジオキサン(2mL)中の4−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)ピリミジン(44mg、0.17mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(42mg、0.21mmol)、炭酸セシウム(113mg、0.35mmol)、酢酸パラジウム(5.84mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(9mg、0.03mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間撹拌した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOH(75mL)で洗浄した。溶媒を真空で除去し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物56mg(77%)として得た。
MS (APCI
+) m/z 421 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) ? 0.22 - 0.26 (m, 2H), 0.54 -
0.60 (m, 2H), 1.08 - 1.17 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.43 (quin, 2H), 3.40 (d, 2H),
3.84 (s, 3H), 4.13 (t, 4H), 4.38 (s, 2H), 5.92 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.88 (dd,
1H), 7.09 (d, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.95 (d, 1H).
【0198】
実施例2
N
4−メチル−N
2−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
【化95】
ジオキサン(3mL)中の2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(85mg、0,33mmol)、4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(100mg、0.58mmol)、炭酸セシウム(217mg、0.67mmol)、酢酸パラジウム(II)(11mg、0.05mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−ビフェニル(17mg、0.05mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、窒素雰囲気下120℃で90分間加熱した。珪藻土のパッドを通して反応混合物を濾過し、それをMeOHで溶離した。混合物をEtOAcと水酸化ナトリウム(水性、1M)との間で分配した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって
精製して表題化合物を固形物52mg(40%)として得た。
MS (ES
+) m/z 393 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) ? ppm 2.15 (s, 3 H) 2.86 (br.
s., 3 H) 4.20 (q, 2 H) 4.45 (s, 2 H) 6.01 (br. s., 1 H) 7.29 (br. s., 1 H) 7.32
(s, 1 H) 7.42 (d, 2 H) 7.91 (d, 2 H) 7.98 (s, 1 H) 9.21 (s, 1 H).
【0199】
実施例3
2−[2−[3−メトキシ−4−(4−メチルイミダゾール−1−イル)アニリノ]−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシメチル)ピリミジン−4−イル]アセトニトリル
【化96】
2−(2−{[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル]ピリミジン−4−イル)アセトアミド(68mg、0.15mmol、1.0当量)を、オキシ塩化リン(4mL)およびジメチルアニリン(0.033mL、0.26mmol、1.75当量)の溶液に加えた。予め加熱した油浴中に120℃で10分間浸漬した。まだ熱い反応混合物を氷/DCMスラリーに迅速に注ぎ、そして16時間撹拌した。層を分離し、そして水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。メタノール、DCMおよびEtOAcの勾配で溶離するシリカゲルカートリッジで残留物を精製した。0.05%TFAを含有する30%〜70%MeOH/H
2Oで溶離するC18逆相カートリッジで残留物をさらに精製して表題化合物8mg(12%)を得た。
MS (ES
+) m/z 433 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, CD
3OD): ppm 2.42 (s, 3 H), 3.96 (s, 3 H), 4.11 (s, 2 H), 4.14 (q, 2 H), 4.71 (s, 2 H), 7.02 (s, 2 H), 7.35 - 7.43 (m, 2 H), 7.51 (s, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H).
【0200】
実施例4
N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4,5−ジメチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化97】
ブタノール(5mL)中のN−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−5−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン(0.135g、0.27mmol)およびメチルアミン(1.35mL、10.7mmol)の混合物を、MW中160〜180℃で3時間加熱した。揮発性物質を真空で除去し、ジクロロメタン(2×10mL)を用いて残留物を水(5mL)から抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物69mg(59%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 437 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 2.03 (s, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 3.10 (d, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 3.91 (q, 2 H), 4.61 (s, 2 H), 4.86 (q, 1 H), 6.87 (s, 1 H), 6.99 (dd, 1 H), 7.08 (s, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.89 (d, 1 H).
【0201】
実施例5
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化98】
メチルマグネシウムブロミド(3M溶液0.199mL、0.28mmol)を、THF(3mL)中の1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(25mg、0.06mmol)の溶液にゆっくり加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水中の塩化アンモニウムの飽和溶液(1.5mL)でクエンチし、そしてブライン(10mL)で希釈した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム13mg(45%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 1.63 (s, 6 H), 2.30 (s, 3 H), 2.37 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 3.98 (q, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 5.50 (br. s., 1 H), 6.88 (s, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.64 (s, 1 H).
【0202】
実施例6
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化99】
ジオキサン(3mL)および水(3mL)中の1−(2−(3−メトキシ−4−(4−
メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−5−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(25mg、0.06mmol)を、水素化ホウ素ナトリウム(8mg、0.22mmol)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸(0.5mL)を加え、そして混合物を25分間撹拌した。混合物を濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム13mg(48%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 452 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm 1.43 (d, 3 H), 2.20 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 3.97 (q, 2 H), 4.24 (d, 1 H), 4.74 (s, 2 H), 4.99 (m, 1 H), 6.89 (s, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.32 (s, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 7.67 (d, 1 H).
【0203】
実施例7
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−エチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化100】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−エチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(90mg、0.20mmol)をエタノール(5mL)に溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(30.3mg、0.80mmol)を少しずつ加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。アセトン(2mL)を加え、そして混合物を20分間撹拌した。混合物を濾過し、揮発性物質を真空で除去し、そして残留物を分取HPLCによって精製して4つの立体異性体からなる表題化合物64mg(71%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 452 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.49 - 1.62 (m, 6 H) 2.30 (s, 3 H) 3.87 (s, 1 H) 3.77 - 3.95 (m, 2 H) 4.17 (br. s, 1 H) 4.54 (m, 1 H) 4.82 (q, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 6.97 (d, 1 H) 7.05 (dd, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.45 (s, 1 H) 7.64 (d, 1 H) 7.77 (d, 1 H).
【0204】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−エチル)ピリミジン−4−イル)エタノール、異性体4
上記混合物(62mg)をSFCによってキラル分離にかけて4つの個々の立体異性体を得た。下に記載したのは、エナンチオマー的に純粋な異性体4であり、それはキラルカラムから最後に溶出されたエナンチオマーである。溶媒を蒸発させて表題化合物を乾燥フィルム7.7mg(12%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 452 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ? ppm 1.45 (d, 3 H), 1.50 (d, 3 H), 2.19 (s, 4 H), 3.85 (s, 3 H), 3.92 - 4.03 (m, 2 H), 4.57 (q, 1 H), 4.70 (q, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 7.05 (s, 1 H), 7.16 - 7.25 (m, 2 H), 7.56 (d, 1 H), 7.91 (d, 1 H), 8.07 (s, 1 H).
分析SFC:カラムChiralcel AD-H;4.6*250mm;5μm、移動相:20%Et
OH+0.1%ジエチルアミン;80%CO
2、流量3mL/分、t
R=8.69分
【0205】
実施例8
N
4−イソプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化101】
ジオキサン(1.5mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(90mg、0.44mmol)、2−クロロ−N−イソプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(63mg、0.22mmol)、炭酸セシウム(145mg、0.44mmol)、酢酸パラジウム(7.48mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−ビフェニル(11.68mg、0.03mmol)を、バイアル中、N
2雰囲気下で混合した。混合物をマイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。珪藻土を通して混合物を濾過し、そしてフィルタープラグをメタノールで洗浄した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物60mg(60%)として得た。
MS (APCI
+) m/z 451 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ? 1.21 ppm (d, 6 H), 2.18 - 2.21 (m, 3 H), 3.83 (s, 3 H), 4.06 (q, 2 H), 4.12 - 4.31 (m, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 5.66 (d, 1 H), 6.01 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.57 (s, 1 H), 7.85 (br. s., 1 H).
【0206】
実施例9
N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化102】
2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(161mg、0.63mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(256mg、1.26mmol)、炭酸セシウム(410mg、1.26mmol)、酢酸パラジウム(II)(21mg、0.09mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−ビフェニル(33mg、0.09mmol)を、窒素雰囲気下、ジオキサン(10mL)中で混合した。バイアルを、マイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。珪藻土のプラグを通して混合物を濾過し、それをMeOHで溶離した。混合物をEtOAcと水酸化ナトリウム(1M、水性)との間で分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物136mg(51%)として得た。
MS (ES
+) m/z 423 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) ? ppm 2.13 (s, 3 H) 2.88 (br.
s., 3 H) 3.78 (s, 3 H) 4.20 (q, 2 H) 4.46 (s, 2 H) 6.03 (br. s., 1 H) 7.01 (s, 1 H) 7.15 (d, 1 H) 7.26 (d, 1 H) 7.34 (br. s., 1 H) 7.63 (s, 1 H) 8.08 (br. s., 1 H) 9.26 (s, 1 H).
【0207】
実施例10
(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール
【化103】
エタノール(20mL)中のエチル2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.38g、0.82mmol)の溶液を、45°に加熱した。3時間にわたってpHを5〜7の範囲内に保持しながら、クエン酸(1.255g、6.53mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(0.309g、8.16mmol)を少しずつ(それぞれ5〜10mg)加えた。アセトン(2mL)を加え、そして反応混合物を15分間撹拌した。クロロホルム(40mL)を加えた。混合物を濾過し、そして濃縮した。MeOHおよびDCMの勾配で溶離するシリカカラムのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物0.24g(69%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 424 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.29 (s, 3 H) 3.85 (s, 3 H) 3.99 (q, 2 H) 4.68 (s, 2 H) 4.72 (s, 2 H) 6.88 (s, 1 H) 6.99 (s, 1
H) 7.09 (dd, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 7.63 (s, 1 H) 7.67 (d, 1 H).
【0208】
実施例11
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化104】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−エチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(120mg、0.27mmol)を、ジオキサンと共に共蒸留し、そしてTHF(5mL)で溶解した。混合物を、メチルマグネシウムブロミド(3M溶液0.712mL、2.14mmol)の激しく撹拌された溶液にゆっくり加えた。混合物を10分間撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、そして水中の塩化アンモニウムの飽和溶液(10mL)でゆっくりクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物81mg(64%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+ .
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.56 - 1.58 (m, 9 H) 2.31 (s, 3 H) 3.84 - 3.90 (m, 2 H) 3.88 (s, 3 H) 4.55 (q, 1 H) 6.89 (s, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.05 (dd, 1 H) 7.20 (d, 1 H) 7.38 (s, 1 H) 7.66 (s, 1 H) 7.75
(d, 1 H).
【0209】
実施例12
2,2,2−トリフルオロ−1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化105】
アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(1mL)中の2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(60mg、0.14mmol)の溶液にモレキュラーシーブを加えた。混合物を30分間撹拌した。炭酸カリウム(2mg、0.01mmol)および(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0.427mL、0.21mmol)を加えた。混合物を周囲温度で2日間撹拌した。混合物を濾過し、そして分取HPLCによって精製して表題化合物(7mg、10%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 492 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.31 (s, 3 H) 3.86 (s, 3 H) 4.02 (q, 2 H) 4.73 (s, 2 H) 4.98 (q, 1 H) 6.89 (s, 1 H) 7.06 (d, 1
H) 7.11 (s, 1 H) 7.21 (d, 1 H) 7.49 (s, 1 H) 7.59 (s, 1 H) 7.70 (s, 1 H).
【0210】
実施例13
2−シクロプロピル−1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化106】
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルバルデヒド(92mg、0.22mmol)をジオキサンと共に共蒸発させ、そしてTHF(5mL)に溶解した。溶液を氷浴上で冷却し、そして(シクロプロピルメチル)マグネシウムブロミドを30分かけて加えた。塩化アンモニウム(水性、飽和)の添加によって混合物をクエンチした。有機相を分離し、そして水相を酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてシリカのショートパッドを通して濾過した。溶媒を除去し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム17mg(16%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 478 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.81 (m, 1 H) 1.97 (m, 1 H) 2.28 (m, 2 H) 2.30 (s, 3 H) 3.86 (s, 3 H) 4.00 (q, 2 H) 4.68 (s, 2
H) 4.79 (m, 1 H) 5.01 (d, 1 H) 5.08 (d, 1 H) 5.86 (m, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 6.97 (s, 1 H) 7.06 (dd, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.39 (s, 1 H) 7.64 (s, 1 H) 7.68 (d, 1 H).
【0211】
実施例14
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【化107】
1−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(20mg、0.07mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(13.61mg、0.07mmol)、酢酸パラジウム(II)(2.255mg、10.04μmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(3.52mg、10.04μmol)および炭酸セシウム(43.6mg、0.13mmol)をジオキサン(3mL)中で混合した。バイアルを窒素でフラッシュし、ふたをかぶせ、そしてマイクロ波照射によって130℃で2.5時間加熱した。シリカゲルのパッドを通して混合物を濾過し、パッドをDCMおよびDCM中の5%MeOHで溶離した。溶媒を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム9mg(27%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.83 (d, 3 H)
1.09 (d, 3 H) 2.11 (m, 1 H) 2.30 (d, 3 H) 3.29 (bs, 1 H) 3.86 (s, 3 H) 4.00 (q,
2 H) 4.51 (d, 1 H) 4.69 (s, 2 H) 6.88 (s, 1 H) 6.92 (s, 1 H) 7.06 (dd, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.42 (s, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 7.67 (d, 1 H).
【0212】
実施例15
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化108】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(178mg、0.41mmol)をTHF(5mL)に溶解した。混合物を、THF(5mL)中のメチルマグネシウムブロミド(THF中3M、1.090mL、3.27mmol)に加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。混合物を0℃で冷却し、そして塩化アンモニウム(水性)を加えた。混合物をEtOAcによって抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。DCM中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物107mg(58%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 452 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 (s, 6 H) 2.14 (d, 3 H) 3.80 (s, 3 H) 4.28 (q, 2 H) 4.69 (s, 2 H) 5.40 (s, 1 H) 7.03 (t, 1 H) 7.22 (m, 2 H) 7.29 (m, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 8.01 (d, 1 H) 9.82 (s, 1 H).
【0213】
実施例16
4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化109】
2−クロロ−4−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(約50%純粋、33mg、0.11mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(26mg、0.13mmol)、酢酸パラジウム(II)(4mg、0.02mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−ビフェニル(6mg、0.02mmol)炭酸セシウム(69mg、0.21mmol)およびジオキサン(2mL)をバイアル中で混合した。バイアルにふたをかぶせ、排気し、そして窒素でフラッシュした。混合物をマイクロ波照射によって120℃で1.5時間加熱した。シリカのパッドを通して混合物を濾過し、パッドを酢酸エチル中の10%メタノールで洗浄した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム15mg(28%)として得た。MS (APCl
+) m/z 478 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 0.23 - 0.32 (m, 2 H) 0.55 - 0.65 (m, 2 H) 1.09 - 1.21 (m, 1 H) 2.31 (d, 3 H) 3.44 (d, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 4.00 (q, 2 H) 4.55 (s, 2 H) 4.68 (s, 2 H) 6.88 (t, 1 H) 7.08 (dd, 1 H) 7.12 (s, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.32 (s, 1 H) 7.66 (d, 1 H) 7.74 (d, 1 H).
【0214】
実施例17
2−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化110】
メチルマグネシウムブロミド(0.105mL、0.31mmol)を、アルゴン雰囲気下でテトラヒドロフラン(5mL)中の1−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン(16mg、0.03mmol)の氷冷溶液に加えた。混合物を10分間撹拌した。メチルマグネシウムブロミド(0.058mL、0.17mmol)を加え、そして混合物を10分間撹拌した。反応を塩化アンモニウム(水性、飽和)でクエンチした。混合物を濃縮した。残留物をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム(4mg、24%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 474 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.57 (s, 6 H) 2.38 - 2.57 (m, 6 H) 2.66 - 2.77 (m, 2 H) 3.65 (d, 2 H) 3.90 (s, 3 H) 4.55 (s, 2
H) 6.95 (s, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.11 (d, 1 H) 7.22 (d, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 8.08 (br. s., 1 H).
【0215】
実施例18
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化111】
テトラヒドロフラン(10mL)中のメチルマグネシウムブロミド(0.950mL、2.85mmol)の氷冷溶液に、テトラヒドロフラン(6mL)中の氷冷1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((3,3,3−トリフルオロプロポキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(85mg、0.19mmol)の溶液を5分かけて加えた。混合物を氷浴上で30分間撹拌した後、それを塩化アンモニウム(水性、飽和)でクエンチした。蒸発によって溶媒の体積を減らした。混合物をジクロロメタンで抽出し、そして相分離器を通して有機相を通過させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物53mg(60%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.56 (s, 6 H) 2.31 (s, 3 H) 2.52 (qt, 2 H) 3.83 (t, 2 H) 3.87 (s, 3 H) 4.25 (br. s., 1 H) 4.55
(s, 2 H) 6.89 (s, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.07 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.38 (s, 1 H)
7.69 (d, 1 H) 7.66 (d, 1 H).
【0216】
実施例19
2−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化112】
THF(6mL)中のメチルマグネシウムブロミド(1.430mL、2.00mmol)の氷冷溶液に、THF(3mL)中の1−(6−(((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン(94mg、0.20mmol)の溶液を5分かけて加えた。混合物を氷浴上で30分間撹拌した後、それを塩化アンモニウム(水性、飽和)でクエンチした。蒸発によって溶媒の体積を減らした。混合物をジクロロメタンで抽出し、そして有機相を相分離器に通過させた。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム38mg(39%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 486 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.57 (s, 6 H) 2.38 - 2.56 (m, 3 H) 2.65 - 2.74 (m, 2 H) 2.76 (s, 3 H) 3.65 (d, 2 H) 3.91 (s, 3
H) 4.13 (br. s., 1 H) 4.56 (s, 2 H) 7.04 (s, 1 H) 7.16 (dd, 1 H) 7.36 (d, 1 H) 7.44 (s, 1 H) 7.50 - 7.54 (m, 1 H) 7.72 (d, 1 H) 9.28 (s, 1 H).
【0217】
実施例20
4−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化113】
ジオキサン(2mL)中の4−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(31mg、0.11mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(22.37mg、0.11mmol)、炭酸セシウム(71.7mg、0.22mmol)、酢酸パラジウム(II)(3.71mg、0.02mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(5.79mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中の10%メタノールで洗浄し、そして混合物を真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム(41mg、83%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 449(M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.30 (d, 3 H) 2.41 - 2.52 (m, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 3.96 (q, 2 H) 4.11 - 4.19 (m, 4 H) 4.51 (s, 2 H) 5.88 (s, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 6.91 (dd, 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.12 (d, 1 H) 7.62 (d, 1 H) 7.92 (d, 1 H).
【0218】
実施例21
4−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化114】
ジオキサン(2mL)中の4−(アゼチジン−1−イル)−2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン(30mg、0.11mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(23mg、0.11mmol)、炭酸セシウム(69mg、0.21mmol)、酢酸パラジウム(II)(4mg、0.02mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(6mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して混合物を濾過し、それをEtOAc中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄した。溶出液を濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物14mg(29%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 461(M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.42 - 2.50 (m,
2 H) 2.73 (s, 3 H) 3.88 (s, 3 H) 3.96 (q, 2 H) 4.10 - 4.20 (m, 4 H) 4.51 (s, 2 H) 5.88 (s, 1 H) 7.00 (dd, 1 H) 7.23 (s, 1 H) 7.28 (d, 1 H) 7.48 (d, 1 H) 7.93 (d, 1 H) 9.26 (d, 1 H).
【0219】
実施例22
4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化115】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン(40mg、0.12mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(25mg、0.12mmol)、炭酸セシウム(75mg、0.23mmol)、酢酸パラジウム(II)(4mg、0.02mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(6mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄し、そして溶出液を真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物35mg(58%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 525(M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 1.98 - 2.10 (m,
4 H) 2.73 (s, 3 H) 3.81 - 3.85 (m, 4 H) 3.87 (s, 3 H) 3.98 (q, 2 H) 4.56 (s, 2 H) 6.32 (s, 1 H) 7.12 (dd, 1 H) 7.23 (s, 1 H) 7.31 (d, 1 H) 7.49 (d, 1 H) 7.64 (d, 1 H) 9.27 (d, 1 H).
【0220】
実施例23
N
4−イソプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化116】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−N−イソプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(41mg、0.14mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(31mg、0.14mmol)、炭酸セシウム(94mg、0.29mmol)、酢酸パラジウム(II)(5mg、0.02mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(8mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液で洗浄した。溶出液を真空で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物32mg(48%)を得た。
MS (APCl
+) m/z 463 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) ? ppm 1.23 (d, 6 H) 2.66 (s, 3 H) 3.88 (s, 3 H) 4.05 (q, 2 H) 4.17 - 4.34 (m., 1 H) 4.44 (s, 2 H) 6.06 (s, 1 H) 7.27 (d, 1 H) 7.36 (d, 1 H) 7.68 - 7.73 (m, 1 H) 7.82 (br. s., 1 H) 9.22 (br. s., 1 H).
【0221】
実施例24
N
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化117】
ジオキサン(2mL)中の2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(50mg、0.20mmol)、3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)アニリン(42mg、0.20mmol)、炭酸セシウム(127mg、0.39mmol)、酢酸パラジウム(II)(7mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−ビフェニル(10mg、0.03mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ、0.28mmol、1.4eq)、酢酸パラジウム(II)(7mg)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(10mg)を加え、そして混合物をマイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄した。溶出液を真空で濃縮し、そして残留物を分取によって精製して表題化合物を固形物22mg(26%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 435 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 2.73 (s, 3 H) 3.03 (br. s., 3 H) 3.88 (s, 3 H) 3.97 (q, 2 H) 4.53 (s, 2 H) 5.22 (br. s., 1 H) 6.10 (s, 1 H) 7.10 - 7.15 (m, 1 H) 7.28 - 7.37 (m, 2 H) 7.50 (d, 1 H) 7.77 (br. s., 1 H) 9.26 (d, 1 H).
【0222】
実施例25
N
4−ベンジル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化118】
ジオキサン(4mL)中のN−ベンジル−2−クロロ−N−メチル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(197mg、0.57mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(116mg、0.57mmol)、炭酸セシウム(371mg、1.14mmol)、酢酸パラジウム(II)(19mg、0.09mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(30mg、0.09mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間加熱した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄した。溶出液を真空で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物194mg(66%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 513 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, MeOH) ? ppm 2.21 (d, 3 H) 3.10 (br. s., 3 H) 3.62 (br. s., 3 H) 4.06 (q, 2 H) 4.53 (s, 2 H) 6.28 (s, 1 H) 6.93 (s, 1
H) 7.12 (s, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 3 H) 7.30 - 7.36 (m, 2 H) 7.62 - 7.65 (m, 1 H)
7.80 (s, 1 H).
【0223】
実施例26
4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化119】
2−クロロ−4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン(97mg、0.28mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(57mg、0.28mmol)、炭酸セシウム(183mg、0.56mmol)、酢酸パラジウム(9mg、0.04mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(15mg、0.04mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン下120℃で90分間撹拌した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄した。溶出液を真空で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物をガム103mg(72%)として得た。MS (APCl
+) m/z 513 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) ? 2.00 - 2.09 (m, 4H), 2.29 - 2.32 (m, 3H), 3.81 - 3.87 (m, 7H), 3.98 (q, 2H), 4.55 (s, 2H), 6.31 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 7.00 - 7.05 (m, 2H), 7.15 (d, 1H), 7.60 - 7.65 (m, 2H).
【0224】
実施例27
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(メトキシメチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化120】
テトラヒドロフラン(20mL)中の1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−(メトキシメチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(160mg、0.44mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中のメチルマグネシウムブロミド(3.11mL、4.35mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を氷浴上で30分間撹拌し、そして塩化アンモニウム(飽和、水性)でクエンチした。混合物をジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムの1cmの層を含有する相分離器に有機相を通過させ、そして溶出液を真空で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製して表題化合物を固形物124mg(74%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 384 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) ? 1.56 (s, 6H), 2.35 - 2.38 (m, 3H), 3.54 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.10 (s, 1H), 4.49 (s, 2H), 6.90 - 6.93 (m, 1H), 7.01 - 7.06 (m, 2H), 7.20 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.80 (br. s., 1H).
【0225】
実施例28
シクロプロピル(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)メタノール
【化121】
THF(10mL)中のシクロプロピルマグネシウムブロミド(1.90mL、0.95mmol)の氷冷溶液に、THF(6mL)中の2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(40mg、0.09mmol)の溶液を5分かけて加えた。混合物を氷浴上で30分間撹拌した後、それを塩化アンモニウム(水性、飽和)でクエンチした。蒸発によって溶媒の体積を減らした。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機相を相分離器に通過させ、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム7mg(16%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 464 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) ? ppm 0.54 - 0.69 (m, 4 H) 1.10 - 1.18 (m, 1 H) 2.29 - 2.32 (m, 3 H) 3.87 (s, 3 H) 3.97 - 4.09 (m, 3 H) 4.70 (s, 2 H) 6.89 (s, 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.10 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.35 (s, 1 H) 7.65 (dd, 2 H).
【0226】
実施例29
2−(6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化122】
THF(5mL)中のメチルマグネシウムブロミド(1.58mL、2.21mmol)の氷冷溶液に、THF(20mL)中の1−(6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル)エタノン(90mg、0.22mmol)を滴加し、そして混合物を氷浴上で30分間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム(水性、飽和)でクエンチし、そしてブラインを加えた。混合物をジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムの1cmの層を含有する相分離器に有機相を通過させ、そして溶媒を真空で除去した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物50mg(54%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 424 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) ? ppm 0.23 - 0.27 (m, 2H), 0.56 - 0.61 (m, 2H), 1.09 - 1.18 (m, 1H), 1.56 (s, 6H), 2.27 - 2.31 (m, 3H), 3.44 (d, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.45 (br. s., 1H), 4.55 (s, 2H), 6.87 (s, 1H), 7.05 (dd, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.73 (d, 1H).
【0227】
実施例30
6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N4−メチルピリミジン−2,4−ジア
ミン
【化123】
2−クロロ−6−((シクロプロピルメトキシ)メチル)−N−メチルピリミジン−4−アミン(41mg、0.18mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(73mg、0.36mmol)、炭酸セシウム(117mg、0.36mmol)、酢酸パラジウム(6mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(9mg、0.03mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、アルゴン下120℃で90分間撹拌した。ショートシリカゲルプラグを通して混合物を濾過し、それを酢酸エチル中のメタノールの10%溶液(75mL)で洗浄した。溶出液を濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して乾燥フィルム(30mg、42%)として表題化合物を得た。
MS (APCl
+) m/z 395 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) ? ppm 0.23 - 0.27 (m, 2H), 0.55 - 0.60 (m, 2H), 1.08 - 1.17 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 3.00 (d, 3H), 3.41 (d, 2H), 3.83 (s, 3H), 4.39 (s, 2H), 5.08 (br. s., 1H), 6.11 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 7.00 (dd, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.17 (br. s., 1H), 7.59 - 7.63 (m, 1H), 7.77 (br. s., 1H).
【0228】
実施例31
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化124】
エタノール(5mL)中の1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(0.1g、0.22mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.034g、0.89mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。アセトン(2mL)を加え、そして混合物を20分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム50mg(50%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 454 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d): ? ppm: 1.54 (d, 3 H), 3.86 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 4.00 (q, 2 H), 4.68 (s, 2 H), 4.81 (q, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 6.97 (s, 1 H), 7.10 (dd, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.68 (d, 1 H).
【0229】
実施例32
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化125】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メトキシ−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(145mg、0.32mmol)を、ジオキサンと共に共蒸発させ、そしてTHF(10mL)に溶解した。混合物を、THF(5mL)中のメチルマグネシウムブロミド(0.857mL、3M溶液、2.57mmol)の十分に撹拌された溶液にゆっくり加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。混合物を氷浴上で冷却し、そして塩化アンモニウム(水性、5mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、有機相を濾過し、そして真空で濃縮した。残留物を分取HPLCによって分離精製して表題化合物を乾燥フィルム68mg(46%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 468 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ?? ppm: 1.50 (s, 6 H), 3.76 (s, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 3.97 (br. s., 1 H), 4.11 (q, 2 H), 4.66 (s, 2 H), 6.57 (s, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 7.22 (s, 2 H), 7.37 (s, 1 H), 7.85 (s, 1 H),
8.12 (br. s., 1 H).
【0230】
実施例33
N
4−(シクロプロピルメチル)−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化126】
ジオキサン(1.5mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(99mg、0.49mmol)、2−クロロ−N−(シクロプロピルメチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(72mg、0.24mmol)、炭酸セシウム(159mg、0.49mmol)、酢酸パラジウム(II)(8.20mg、0.04mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(12.80mg、0.04mmol)の混合物を、窒素雰囲気下でマイクロ波照射によって120℃で90分間加熱した。珪藻土を通して混合物を濾過し、パッドをメタノールで溶離した。溶出液を濃縮し、そして残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物を乾燥フィルム65mg(58%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 463 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ? 0.21 - 0.26 (m,
2 H), 0.46 - 0.52 (m, 2 H), 1.04 - 1.15 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 3.27 (br. s., 2 H), 3.84 (s, 3 H), 4.07 (q, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 5.94 (br. s., 1 H), 6.06 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.15 (br. s., 2 H), 7.54 (d, 1 H), 7.59 (br. s., 1 H), 7.93
(br. s., 1 H).
【0231】
実施例34
N
4−シクロプロピル−N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化127】
ジオキサン(1.5mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(91mg、0.45mmol)、2−クロロ−N−シクロプロピル−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(63mg、0.22mmol)、炭酸セシウム(146mg、0.45mmol)、酢酸パラジウム(II)(8mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(12mg、0.03mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。珪藻土を通して混合物を濾過し、フィルターパッドをメタノールで溶離した。溶出液を真空で濃縮し、そして残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物を固形物45mg(45%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 449 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ? 0.51 - 0.58 (m,
2 H), 0.76 - 0.81 (m, 2 H), 2.18 - 2.19 (m, 3 H), 2.63 (br. s., 1 H), 3.82 (s, 3 H), 4.08 (q, 2 H), 4.50 (s, 2 H), 6.00 (br. s., 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.25 - 7.37 (m, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.57 (br. s., 1 H), 7.78 (d, 1 H).
【0232】
実施例35
N
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N
4−(オキセタン−3−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化128】
ジオキサン(1mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(78mg、0.38mmol)、2−クロロ−N−(オキセタン−3−イル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−アミン(57mg、0.19mmol)、炭酸セシウム(125mg、0.38mmol)、酢酸パラジウム(II)(6.45mg、0.03mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(10.07mg、0.03mmol)の混合物を、窒素雰囲気下でマイクロ波照射によって120℃で90分間加熱した。珪藻土を通して混合物を濾過し、そしてフィルターパッドをメタノールで洗浄した。溶出液を真空で濃縮し、そして分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物を固形物45mg(51%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 465 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) ? 2.14 (s, 3 H), 3.81 (s, 3
H), 4.21 (q, 2 H), 4.43 - 4.52 (m, 4 H), 4.82 (t, 2 H), 5.07 (br. s., 1 H), 6.08 (br. s., 1 H), 7.02 (s, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.37 (d, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.79 (s, 1 H), 8.09 (br. s., 1 H), 9.26 (s, 1 H).
【0233】
実施例36
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化129】
ジオキサン(1mL)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(45mg、0.22mmol)、1−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルプロパン−2−オール(35mg、0.11mmol)、炭酸セシウム(73mg、0.22mmol)、酢酸パラジウム(II)(4mg、0.02mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(6mg、0.02mmol)の混合物を、窒素雰囲気下でマイクロ波照射によって120℃で90分間加熱した。それぞれの追加等量:3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン、炭酸セシウム、酢酸パラジウム(II)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニルを加え、そして反応混合物をマイクロ波照射によって120℃でさらに90分間加熱した。混合物を濾過し、そして分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物16mg(29%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 481 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d
3) ? 1.18 (s, 6 H), 2.18 (s, 3 H), 3.42 (br. s., 2 H), 3.83 (s, 3 H), 4.06 (q, 2 H), 4.46 (s, 2 H), 6.07 (br. s., 1 H), 6.15 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.12 - 7.21 (m, 2 H), 7.54 (s,
1 H), 7.67 (br. s., 1 H), 7.85 (br. s., 1 H).
【0234】
実施例37
N2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−N4−(2−メトキシエチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
【化130】
2−クロロ−N−(2−メトキシエチル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ
)メチル)ピリミジン−4−アミン(43mg、0.14mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(58mg、0.29mmol)、炭酸セシウム(94mg、0.29mmol)、酢酸パラジウム(II)(5mg、0.02mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(8mg、0.02mmol)およびジオキサン(2mL)を、バイアル中で混合し、そして窒素雰囲気下で保持した。混合物を、マイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。珪藻土のパッドを通して反応混合物を濾過した。フィルタープラグをMeOHですすいだ。溶媒を真空で除去し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物34mg(51%)として得た。
MS (ES
+) m/z 467 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.34 (s, 3 H) 3.41 (s, 3 H) 3.56 - 3.68 (m, 4 H) 3.86 (s, 3 H) 3.97 (q, 2 H) 4.53 (s, 2 H) 5.22 (br. s., 1 H) 6.09 (s, 1 H) 6.89 (s, 1 H) 7.01 - 7.19 (m, 3 H) 7.65 - 7.79 (m, 2 H).
【0235】
実施例38
3−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパンニトリル
【化131】
3−(2−クロロ−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イルアミノ)プロパンニトリル(29mg、0.10mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(40mg、0.20mmol)、炭酸セシウム(64mg、0.20mmol)、酢酸パラジウム(II)(3mg、0.01mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(5mg、0.01mmol)およびジオキサン(1.5mL)をバイアル中で混合し、そして窒素雰囲気下で保持した。混合物をマイクロ波反応器中120℃で90分間加熱した。珪藻土のパッドを通して混合物を濾過した。フィルタープラグをMeOHですすいだ。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物22mg(48%)として得た。
MS (ES
+) m/z 462 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.40 (br. s., 3
H) 2.76 (t, 2 H) 3.78 (q, 2 H) 3.87 (s, 3 H) 3.98 (q, 2 H) 4.55 (s, 2 H) 5.15 (br. s., 1 H) 6.15 (s, 1 H) 6.92 (s, 1 H) 6.97 - 7.07 (m, 1 H) 7.12 - 7.21 (m, 2 H) 7.62 (br. s., 1 H) 7.91 (br. s., 1 H).
【0236】
実施例39
4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化132】
2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルバルデヒド(100mg、0.23mmol)を、DCE(4mL)、THF(1mL)およびDMF(0.1mL)に溶解した。ベンジルアミン(0.030mL、0.28mmol)および酢酸(0.013mL、0.23mmol)、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(69mg、0.32mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。水相をDCM(×2)によって抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてシリカ上へ蒸発させた。シリカをプレパックシリカカラムに装填した。カラムをDCM中のメタノールの勾配で溶離して表題化合物を固形物58mg(48%)として得た。
MS (ES
+) m/z 525 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.75 (s, 3 H) 3.83 (s, 3 H) 3.91 (s, 2 H) 3.92 - 3.94 (s, 2 H) 3.99 (q, 2 H) 4.67 (s, 2 H) 6.97 (s, 1 H) 7.16 (dd, 1 H) 7.28 - 7.34 (m, 2 H) 7.34 - 7.38 (m, 2 H) 7.38 - 7.41 (m, 3 H) 7.49 (d, 1 H) 7.73 (d, 1 H) 9.27 (d, 1 H).
【0237】
実施例40
4−((3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化133】
3−フルオロアゼチジン塩酸塩(25mg、0.23mmol)をメタノール(5mL)と混合した。ナトリウムメトキシド(メタノール中30w%、0.042mL、0.23mmol)、続いて2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(80mg、0.19mmol)を加えた。混合物を2分間撹拌した。酢酸(0.035mL、0.61mmol)を加え、そして混合物を5分間撹拌した。ナトリウムシアノボロヒドリド(17mg、0.27mmol)を加え、そして混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。水を加え、そして混合物を5分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム44mg(48%)として得た。
MS (ES
+) m/z 480 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.30 (s, 3 H) 3.28 - 3.33 (m, 1 H) 3.33 - 3.38 (m, 1 H) 3.73 (s, 2 H) 3.77 - 3.85 (m, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 3.99 (q, 2 H) 4.66 (s, 2 H) 5.11 - 5.29 (m, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.08 (dd, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.34 (s, 1 H) 7.64 (s, 1 H) 7.71 (d, 1 H).
【0238】
実施例41
4−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化134】
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルバルデヒド(100mg、0.24mmol)をDCE(4mL)に溶解した。ジメチルアミン(THF中2M、0.142mL、0.28mmol)および酢酸(0.014mL、0.24mmol)、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(80mg、0.38mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下、室温で1時間45分間撹拌した。水を加え、そして混合物を3分間撹拌し、次いで、相を分離した。水相をDCMによって抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そしてシリカ上で濃縮し、次いでDCM中のメタノールの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーにかけた。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム22mg(21%)として得た。
MS (ES
-) m/z 449 [M-H]
-.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.30 (d, 3 H) 2.31 - 2.36 (m, 6 H) 3.49 (s, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 3.99 (q, 2 H) 4.68 (s, 2 H) 6.87 (s, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 7.04 (dd, 1 H) 7.16 (d, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 7.63 (d, 1 H) 7.79 (d, 1 H).
【0239】
実施例42
4−((3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化135】
3−フルオロアゼチジン塩酸塩(31mg、0.28mmol)をメタノール(5mL)と混合した。ナトリウムメトキシド(0.051mL、0.28mmol)、続いて2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−カルバルデヒド(100mg、0.23mmol)を加えた。混合物を2分間撹拌した。酢酸(0.042mL、0.74mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌した。ナトリウムシアノボロヒドリド(20mg、0.32mmol)を加え、そして混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。水を加え、そして混合物を5分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を固形物48mg(42%)として得た。
MS (ES
+) m/z 493 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.76 (s, 3 H) 3.32 - 3.46 (m, 2 H) 3.79 (s, 2 H) 3.85 - 3.90 (m, 2 H) 3.91 (s, 3 H) 4.01 (q, 2 H) 4.69 (s, 2 H) 5.12 - 5.33 (m, 1 H) 6.97 (s, 1 H) 7.18 (dd, 1 H) 7.34 (d, 2 H)
7.51 (d, 1 H) 7.73 (s, 1 H) 9.28 (d, 1 H).
【0240】
実施例43
4−(1−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル)−N−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−2−アミン
【化136】
3−フルオロアゼチジン塩酸塩(28mg、0.25mmol)をメタノール(5mL)と混合した。ナトリウムメトキシド(0.046mL、0.25mmol)、続いて1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(90mg、0.21mmol)を加えた。混合物を2分間撹拌した。酢酸(0.044mL、0.76mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌した。ナトリウムシアノボロヒドリド(18mg、0.29mmol)を加え、そして混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。水を加え、そして混合物を5分間撹拌し、次いでDCMおよび炭酸水素ナトリウム(飽和、水性)で希釈した。相を分離し、そして水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。MeOHおよびDCMの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム33mg(32%)として得た。
MS (ES
+) m/z 495 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.29 (d, 3 H) 2.30 (d, 3 H) 3.08 - 3.20 (m, 1 H) 3.20 - 3.32 (m, 1 H) 3.41 (q, 1 H) 3.56 - 3.67 (m, 1 H) 3.72 - 3.83 (m, 1 H) 3.86 (s, 3 H) 3.99 (q, 2 H) 4.67 (s, 2 H) 5.05 - 5.27 (m, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.05 (dd, 1 H) 7.16 (d, 1 H) 7.40 (s, 1 H) 7.64 (d, 1 H) 7.77 (d, 1 H).
【0241】
実施例44
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノール
【化137】
1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)エタノン(55mg、0.13mmol)をエタノール(5mL)に溶解した。水素化ホウ素ナトリウム(24mg、0.63mmol)を加え、そして混合物を室温で10分間撹拌した。アセトン(2mL)を加え、そして混合物を20分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。DCM中のメタノールの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物40mg(72%)として得た。
MS (ES
+) m/z 438 [M+H]
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm: 1.54 (d, 1H) 2.29 (d, 3H) 3.85 (s, 3H) 4.00 (q, 2H) 4.68 (s, 2H) 4.81 (q, 1H) 5.86 (bs, 1H) 6.87 (t, 1H) 7.00 (s, 1H) 7.08 (dd, 1H) 7.17 (d, 1H) 7.67 (d, 1H) 7.69 (d, 1H) 7.71 (s, 1H).
【0242】
実施例45
2−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)ブタン−2−オール
【化138】
エチルマグネシウムブロミド(0.86mL、2.57mmol、THF中3M)をTHF(5mL)に溶解した。1−(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)エタノン(140mg、0.32mmol)をTHF(5mL)に溶解し、そしてエチルマグネシウムブロミドの溶液にゆっくり加えた。混合物を氷上で冷却し、塩化アンモニウム(飽和、水性、5mL)を加え、そして混合物を5分間撹拌した。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM中のMeOHの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を油63mg(42%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 466 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.82 (t, 3 H)
1.52 (s, 3 H) 1.86 (q, 2 H) 2.30 (d, 3 H) 3.87 (s, 3 H) 4.00 (q, 2 H) 4.40 (br.
s., 1 H) 4.70 (s, 2 H) 6.89 (t, 1 H) 6.98 (s, 1 H) 7.08 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H)
7.57 (s, 1 H) 7.65 (d, 1 H) 7.68 (d, 1 H).
【0243】
実施例46
2−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化139】
1−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)エタノン(64mg、0.15mmol)をTHF(5mL)に溶解し、そしてTHF(5mL)のメチルマグネシウムブロミド(THF中3M、0.391mL、1.17mmol)の溶液にゆっくり加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物を氷浴上で冷却し、そして塩化アンモニウム(飽和、水性、5mL)を加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM中のメタノールの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物46mg(69%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 453 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.56 (s, 6 H)
2.52 (s, 3 H) 3.97 (s, 3 H) 4.00 (q, 2 H) 4.23 ( bs, 1 H) 4.69 (s, 2 H) 7.01 (s, 1 H) 7.06 (dd, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.43 (bs, 1 H) 7.65 (d, 1 H) 7.67 (d, 1 H).
【0244】
実施例47
2−(2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化140】
1−(2−(3−メトキシ−4−(6−メチルピリダジン−4−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)エタノン(60mg、0.13mmol)をTHF(5mL)に溶解し、そしてTHF(5mL)中のメチルマグネシウムブロミド(THF、0.358mL、1.07mmolの3M)の溶液にゆっくり加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物を氷浴上で冷却し、そして塩化アンモニウム(飽和、水性、5mL)を加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM中のMeOHの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物42mg(68%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 464 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.57 (s, 6 H)
2.76 (s, 3 H) 3.91 (s, 3 H) 4.02 (q, 2 H) 4.13 (bs, 1 H) 4.71 (s, 2 H) 7.06 (s,
1 H) 7.17 (dd, 1 H) 7.36 (d, 1 H) 7.49 (bs, 1 H) 7.52 (d, 1 H) 7.71 (d, 1 H) 9.28 (d, 1 H).
【0245】
実施例48
2−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)−3−メチルブタン−2−オール
【化141】
1−(2−(3−メトキシ−4−(2−メチルオキサゾール−5−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−イル)エタノン(60mg、0.14mmol)をTHF(5mL)に溶解し、そしてTHF(5mL)のイソプロピルマグネシウムクロリド(THF中2M、0.206mL、0.41mmol)の溶液にゆっくり加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物を氷浴上で冷却し、塩化アンモニウム(飽和、水性、5mL)を加えた。混合物を5分間撹拌した。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。溶媒を蒸発させ、そしてDCM中のMeOHの勾配で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製して表題化合物を固形物40mg(61%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 481 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.74 (d, 3 H)
1.04 (d, 3 H) 1.49 (s, 3 H) 1.84 (br. s., 1 H) 2.03 (m, 1 H) 2.52 (s, 3 H) 3.98
(s, 3 H) 4.00 (q, 2 H) 4.25 (br. s, 1 H) 4.69 (s, 2 H) 6.93 (s, 1 H) 7.07 (dd, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.37 (s, 1 H) 7.63 (d, 1 H) 7.67 (d, 1 H).
【0246】
実施例49
(2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)−メチル)ピリミジン−4−イル)(フェニル)メタノール
【化142】
2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)−6−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−ピリミジン−4−カルバルデヒド(0.10g、0.24mmol)をTHF(5mL)に溶解した。混合物を氷浴上で冷却し、そしてフェニルマグネシウムブロミド(3M、0.79mL、2.37mmol)を30分かけて加えた。MeOHおよびアンモニウムクロリド(水性、飽和)を加えた。混合物をEtOAC(×2)で抽出した。シリカのパッドおよび硫酸ナトリウムを通して有機相を濾過した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム50mg(22%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 500 (M+H)
+.
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 2.29 (s, 3 H)
3.81 (s, 3 H) 3.94 (q, 2 H) 4.64 (d, 2 H) 4.84 (bs, 1 H) 5.69 (s, 1 H) 6.88 (s,
1 H) 6.92 (s, 1 H) 7.06 (dd, 1 H) 7.17 (d, 1 H) 7.30 - 7.41 (m, 3 H) 7.41 - 7.50 (m, 3 H) 7.61 (s, 1 H) 7.62 (d, 1 H).
【0247】
実施例50
2−(6−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化143】
THF(6mL)中のメチルマグネシウムブロミド(0.71mL、1.0mmol)の氷冷溶液に、THF(3mL)中の1−(6−((1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ)メチル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)エタノン(43mg、0.1mmol)の溶液を5分かけて加えた。反応物を0℃で30分間撹拌した。塩化アンモニウム(飽和、水性)を加えた。蒸発によって溶媒の体積を減らした。DCMは加え、そして相を分離した。有機相を濃縮し、そして残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム(34mg、76%)として得た。
MS (APCl
+) m/z 448 (M+H)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.56 (s, 6 H)
2.31 (d, 3 H) 3.87 (s, 3 H) 3.91 - 4.07 (m, 1 H) 4.20 (br.s, 1 H) 4.54 - 4.60 (m, 2 H) 4.66 - 4.70 (m, 2 H) 4.73 (s, 2 H) 6.87 - 6.91 (m, 1 H) 7.07 (dd, 1 H) 7.10 (s, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.32 (s, 1 H) 7.66 (dd, 2 H).
【0248】
実施例51
4−(シクロプロピルメトキシ)−N−[3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン−2−アミン
【化144】
2−クロロ−4−(シクロプロピルメトキシ)−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリミジン(55mg、0.19mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(45mg、0.22mmol、炭酸セシウム(124mg、0.38mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(10mg、0.029mmol)を、マイクロ波管中でジオキサン(3mL)に加えた。酢酸パラジウム(II)(6.4mg、0.029mmol)を加えた。管を真空にし、窒素で再充填し、そして密封した。混合物を、マイクロ波反応器中100℃で2時間加熱し、次いで、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Mg
2SO
4で乾燥し、そして溶媒を減圧下で除去した。酢酸エチル中の0%〜5%メタノールの混合物で溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーによって残留物を精製した。5%トリフルオロ酢酸を含有する水中の0%〜100%メタノールの混合物で溶離する逆相カラムのクロマトグラフィーによって生成物をさらに精製して表題化合物を固形物40mg(45%)として得た。
MS (ESI
+) m/z 464 [M+H]
+.
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.34 - 0.37 (m, 2 H), 0
.64 - 0.70 (m, 2 H), 1.20 - 1.40 (m, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 3.86 (s, 3 H), 3.97 (q, 2 H), 4.20 (d, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 6.41 (s, 1 H), 6.87 (s, 1 H), 7.00 (d, 1 H), 7.08 (s, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H).
【0249】
実施例52
2−(6−(1−エトキシ−2,2−ジフルオロシクロプロピル)−2−(3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール
【化145】
ジオキサン(1.5mL)中の2−(2−クロロ−6−(1−エトキシ−2,2−ジフルオロシクロプロピル)ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール(8mg、0.03mmol)、3−メトキシ−4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アニリン(6mg、0.03mmol)、炭酸セシウム(17.81mg、0.05mmol)、酢酸パラジウム(1mg、4μmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(1.5mg、4μmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、アルゴン雰囲気下120℃で90分間加熱した。ショートシリカプラグを通して粗混合物を濾過し、それをEtOAc中の10%MeOH(35mL)で洗浄した。残留物を分取HPLCによって精製して表題化合物を乾燥フィルム6mg(48%)として得た。
MS (APCI
+) m/z 460 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.32 (t, 3 H)
1.57 (s, 6 H) 1.80 - 1.91 (m, 1 H) 2.31 (s, 3 H) 2.64 - 2.74 (m, 1 H) 3.57 (q, 2 H) 3.87 (s, 3 H) 6.90 (br. s., 1 H) 6.95 (dd, 1 H) 7.19 (d, 1 H) 7.25 (s, 1 H)
7.29 (s, 1 H) 7.63 (d, 1 H) 7.67 (br. s., 1 H).
【0250】
バイオアッセイ
以下の方法を用いて、Aβ形成における化合物の活性レベルを試験した:
【0251】
HEKアッセイ
化合物を100%DMSOで希釈し、そして使用前に20℃で保存した。4500g/Lグルコース、ピルビン酸Naおよびグルタマックス(GlutaMAX)、10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン−ストレプトマイシン(PEST)、1×非必須アミノ酸(NEAA)、10μMヘペス(Hepes)、100μg/mLゼオシン(Zeocine)で補充されたダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco's Modified Eagles medium)(DMEM)を用いてスウェーデン変異(APPswe)を有するAPPを安定に発現するヒト胎生腎(HEK)細胞系統を培養した。約80%集密の細胞をPBSで洗浄し、PBS中に希釈した1×トリプシン(Trypsin)/EDTAを用いて培養フラスコから分離し、細胞培地で再懸濁し、そして384−ウェルポリ−d−リジンコーティング細胞培養プレートにおいて細胞培地25μL中、約10000〜15000細胞/ウェルで培養した。場合により、凍結保存細胞(90%細胞培地および10%DMSO中、−140℃で凍結および保存した)を解凍し、洗浄し、そして上のように培養した。次に、細胞を37℃および5%CO
2で15〜24時間インキュベートし、その後、細胞培地を交換した。調製された化合物プレートから×200希釈した、試験化合物を含有する新たな培地を細胞に加えた後、37℃および5%CO
2で4〜6時間さらにインキュベートした。試験化合物をインキュベートした後、異なるAβペプチドに対して高められた特異的抗体と組み合わせて、メソスケールディスカバリーテクノロジー(Meso Scale Discovery Technology)の電気化学発光アッセイ技術を用いて、細胞培地に分泌された、Aβ42、Aβ40、Aβ39、Aβ38およびAβ37を含むAβペプチドの量を分析した。細胞溶解物からのATP含量(バイアライト(ViaLight))を測定することによって化合物の潜在的細胞傷害効果を評価した。
【0252】
PCNアッセイ
化合物を100%DMSO中に希釈し、そして使用前に20℃で保存した。初代皮質神経細胞(PCN)を16日マウス胚から単離し、そして10%ウシ胎児血清、10mMヘペス(Hepes)、2mMのL−グルタミンおよび100U/mlペニシリン−ストレプトマイシンを含有するハムF12培地(Ham's F12 media)中で培養した。細胞培地200μL中の150000〜250000細胞/ウェルを、96ウェルポリ−D−リジンコーティングプレート上へ接種した。37℃、5%CO
2で5日間インキュベーション後、培地を、×100希釈した試験化合物を含有する新たな培地に交換した後、37℃および5%CO
2で16〜20時間さらにインキュベートした。試験化合物のインキュベーション後、マウスβアミロイド1〜42の検出のため、インビトロゲン(Invitrogen)からの固相サンドイッチ酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)−キットを用いて、細胞培地に分泌されたAβ42ペプチドの量を分析した。細胞溶解物からのATP含量(バアイアライト(ViaLight))を測定することによって化合物の潜在的細胞傷害効果を評価した。
【0253】
結果
例示化合物の生物学的データを、下の表1に示す。
【0254】
【表1】
【0255】
【表2】
【0256】
総IC50AβおよびAβ42/40の比率は、改善された。