特許第6368875号(P6368875)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6368875
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】カラオケ機器切替装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20180723BHJP
   G10K 15/02 20060101ALI20180723BHJP
   H04N 5/268 20060101ALI20180723BHJP
【FI】
   G10K15/04 302D
   G10K15/02
   H04N5/268
【請求項の数】2
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-8797(P2018-8797)
(22)【出願日】2018年1月23日
【審査請求日】2018年2月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509162791
【氏名又は名称】東亜事業協同組合
(74)【代理人】
【識別番号】100080045
【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 健二
(72)【発明者】
【氏名】神谷 大樹
【審査官】 三森 雄介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−087655(JP,A)
【文献】 特開2013−009070(JP,A)
【文献】 特開2011−082633(JP,A)
【文献】 特開平08−297793(JP,A)
【文献】 特開平11−102194(JP,A)
【文献】 特開2003−23688(JP,A)
【文献】 特開2000−221987(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/00 −15/12
H04N 5/262− 5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1〜第4押圧釦(11〜14)の内の任意の押圧釦の押込操作により他の押圧釦を初期位置に復帰させて各電気接点を開閉する単投形の四連動プッシュ式スイッチ(1)と、 スピーカー群(21、…21)とライン入力端子(22)を有するアンプ(23)とを備えた音響装置(2)と、
HDMI入力端子(c)を有し、動画や静止画の表示が可能なディスプレイであるシンク機器(C)と、
前記スピーカー群(21、…21)から発せられる音響および前記シンク機器(C)のディスプレイ画面に表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を電気信号に変換するとともに、該電気信号を赤外線(m)や電波に重畳させるマイク(M)と、
前記赤外線(m)前記電波に重畳された前記電気信号を復調して増幅し、この増幅された音声信号を二系統、出力するマイクレシーバー(3)と、
ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(41a)、および前記マイクレシーバー(3)が出力する一方の音声信号を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力するライン出力端子(41b)を有するカラオケコマンダーである第1のソース機器(41)と、
デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(42a)およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(42b)を有するパソコンである第2のソース機器(42)と、 デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(43a)およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(43b)を有する光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)と、
携帯端末(K)のLightning出力またはMHL出力をHDMI出力に変換しデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(44a)、およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(44b)を有するHDMI変換器である第4のソース機器(44)と、
前記マイクレシーバー(3)が出力する他方の音声信号を入力するための外部音声入力端子(510)、該外部音声入力端子(510)から入力された前記音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力部(512)から出力する音声ミキサー(511)、前記第1のソース機器(41)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第1のHDMI入力端子(521)および第1のライン入力端子(522)前記第2のソース機器(42)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第2のHDMI入力端子(531)および第2のライン入力端子(532)前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第2のライン入力端子(532)から出力される前記第2のソース機器(42)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第1の信号重畳回路(j1)、前記第3のソース機器(43)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第3のHDMI入力端子(541)および第3のライン入力端子(542)前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第3のライン入力端子(542)から出力される前記第3のソース機器(43)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第2の信号重畳回路(j2)、前記第4のソース機器(44)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第4のHDMI入力端子(551)および第4のライン入力端子(552)、HDMI出力端子(561)前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第4のライン入力端子(552)から出力される前記第4のソース機器(44)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第3の信号重畳回路(j3)、ライン出力端子(562)、および切替手段(571)を制御するマイクロコンピュター(570)を有する入力切替装置(57)を備えるセレクター(5)と、
第1〜第4のソース機器(41、42、43、44)の各HDMI出力端子(41a、42a、43a、44a)と前記セレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)とを接続する四本の入力側のHDMIケーブル(61、62、63、64)と、
前記セレクタ(5)前記HDMI出力端子(561)と前記シンク機器(C)前記HDMI入力端子(c)とを接続する出力側のHDMIケーブル(65)と、
第1〜第4のソース機器(41、42、43、44)の各ライン出力端子(41b、42b、43b、44b)と前記セレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)とを接続する四本の入力側のRCAケーブル(71、72、73、74)
前記セレクタ(5)のライン出力端子(562)と前記アンプ(23)のライン入力端子(22)とを接続する出力側のRCAケーブル(75)とを具備するカラオケ機器切替装置であって、
前記セレクター(5)は、前記四連動プッシュ式スイッチ(1)の各接点と接続ケーブル(50)で電気接続され、
前記マイクロコンピュター(570)は、
前記第1押圧釦(11)の押込位置では、第1のHDMI入力端子(521)、前記第1のライン入力端子(522)が、それぞれ、前記セレクター(5)のHDMI出力端子(561)、前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第2押圧釦(12)の押込位置では、前記第2のHDMI入力端子(531)が前記セレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、前記第1の信号重畳回路(j1)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ案内される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第3押圧釦(13)の押込位置では、前記第3のHDMI入力端子(541)が前記セレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、前記第2の信号重畳回路(j2)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ案内される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第4押圧釦(14)の押込位置では、前記第4のHDMI入力端子(551)が前記セレクター(5)の前記HDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、前記第3の信号重畳回路(j3)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ案内される様に前記切替手段(571)を操作することを特徴とするカラオケ機器切替装置(A)
【請求項2】
第1〜第4押圧釦(11〜14)の内の任意の押圧釦の押込操作により他の押圧釦を初期位置に復帰させて各電気接点を開閉する単投形の四連動プッシュ式スイッチ(1)と、 スピーカー群(21、…21)とライン入力端子(22)を有するアンプ(23)とを備えた音響装置(2)と、
HDMI入力端子(c)を有し、動画や静止画の表示が可能な第1のディスプレイである第1のシンク機器(C)と、
HDMI入力端子(d)を有し、動画や静止画の表示が可能な第2のディスプレイである第2のシンク機器(D)と、
前記スピーカー群(21、…21)から発せられる音響、および前記第1のシンク機器(C)前記第1ディスプレイまたは前記第2のシンク機器(D)前記第2ディスプレイに表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を電気信号に変換するとともに、該電気信号を赤外線(m)や電波に重畳させるマイク(M)と、
前記赤外線(m)前記電波に重畳された前記電気信号を復調して増幅し、この増幅された音声信号を二系統、出力するマイクレシーバー(3)と、
ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(41a)、および前記マイクレシーバー(3)が出力する一方の音声信号を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力するライン出力端子(41b)を有するカラオケコマンダーである第1のソース機器(41)と、
デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(42a)およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(42b)を有するパソコンである第2のソース機器(42)と、 デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(43a)およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(43b)を有する光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)と、
携帯端末(K)のLightning出力またはMHL出力をHDMI出力に変換しデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(44a)、およびアナログ音響信号を出力するライン出力端子(44b)を有するHDMI変換器である第4のソース機器(44)と、
前記マイクレシーバー(3)が出力する他方の前記音声信号を入力するための外部音声入力端子(510)、該外部音声入力端子(510)から入力された前記音声信号のレベルと音調を調整し、この調整済音声信号を出力部(512)から出力する音声ミキサー(511)、前記第1のソース機器(41)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第1のHDMI入力端子(521)および第1のライン入力端子(522)、前記第2のソース機器(42)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第2のHDMI入力端子(531)および第2のライン入力端子(532)、前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第2のライン入力端子(532)から出力される前記第2のソース機器(42)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第1の信号重畳回路(j1)、前記第3のソース機器(43)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第3のHDMI入力端子(541)および第3のライン入力端子(542)、前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第3のライン入力端子(542)から出力される前記第3のソース機器(43)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第2の信号重畳回路(j2)、前記第4のソース機器(44)が出力するデジタル映像信号およびアナログ音響信号を入力するための第4のHDMI入力端子(551)および第4のライン入力端子(552)前記音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される前記調整済音声信号と前記第4のライン入力端子(552)から出力される前記第4のソース機器(44)の前記アナログ音響信号とを重畳した信号を入力切替装置(57)へ出力する第3の信号重畳回路(j3)、HDMIスプリッター(58)により二分配されたデジタル映像信号が出力される第1のHDMI出力端子(563)と第2のHDMI出力端子(564)、ライン出力端子(562)および切替手段(571)を制御するマイクロコンピュター(570)を有する入力切替装置(57)を備えるセレクター(5)と、
第1〜第4のソース機器(41、42、43、44)の各HDMI出力端子(41a、42a、43a、44a)と前記セレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)とを接続する四本の入力側のHDMIケーブル(61、62、63、64)と、
前記セレクタ(5)前記第1のHDMI出力端子(563)および第2のHDMI出力端子(564)と前記第1、第2のシンク機器(C、D)の各HDMI入力端子(c、d)とを接続する出力側の二本の出力側のHDMIケーブル(65、66)と、
第1〜第4のソース機器(41、42、43、44)ライン出力端子(41b、42b、43b、44b)と前記セレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)とを接続する四本の入力側のRCAケーブル(71、72、73、74)と、
前記セレクタ(5)のライン出力端子(562)と前記アンプ(23)のライン入力端子(22)とを接続する出力側のRCAケーブル(75)とを具備するカラオケ機器切替装置であって、
前記セレクター(5)は、前記四連動プッシュ式スイッチ(1)の各接点と接続ケーブル(50)で電気接続され、
前記マイクロコンピュター(570)は、
前記第1押圧釦(11)の押込位置では、第1のHDMI入力端子(521)、前記第1のライン入力端子(522)が、それぞれ、前記HDMIスプリッター(58)の入力部(581)、前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第2押圧釦(12)の押込位置では、前記第2のHDMI入力端子(531)が前記HDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、前記第1の信号重畳回路(j1)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第3押圧釦(13)の押込位置では、前記第3のHDMI入力端子(541)が前記HDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、前記第1の信号重畳回路(j2)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に前記切替手段(571)を操作し、
前記第4押圧釦(14)の押込位置では、前記第4のHDMI入力端子(551)が前記HDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、前記第2の信号重畳回路(j3)で重畳した信号が前記セレクター(5)の前記ライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に前記切替手段(571)を操作することを特徴とするカラオケ機器切替装置(B)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ機器切替装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケルームに設置されているカラオケシステムは、通常、ディスプレイや音響装置が、複数のケーブルでカラオケコマンダーに接続されており、来店した客がカラオケを楽しめる様になっている。なお、ディスプレイや音響装置をカラオケ以外の目的(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)に使おうとすると、複数のケーブルを繋ぎ替える必要がある。
特許文献1や特許文献2には、画像切り替え手段を有するカラオケシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−282975号公報
【特許文献2】特開平10−282975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらのカラオケシステムでは、カラオケ装置のLD等の背景画像記憶手段の映像と、ビデオCDプレーヤ等の外部画像記憶装置の映像とを、画面切り替え手段での切り替えが可能である。
しかし、画面の切り替えが、コインの投入や、リモコン(選曲等のコマンダー操作も兼ねる)であるので使い勝手が悪いとともに、現在、モニター画面に表示されている歌唱用の映像や、スピーカーから出ている伴奏音が、どの装置のものか一見して判らない。
また、最近では、インターネット上にある楽曲データーを、携帯端末やパソコンを介して取得して、カラオケコマンダーに入っていない曲を歌唱したいと言うニーズもある。
【0005】
本発明の目的は、カラオケ店に来店した客が、四種類のソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)と、シンク機器(モニター)との接続を簡単に切り替えでき、これにより、カラオケコマンダーに格納されている楽曲データ以外の楽曲データが利用できるとともに、カラオケ以外のコンテンツを手軽に楽しむことができるカラオケ機器切替装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[請求項1について]
カラオケ機器切替装置(A)は、四連動プッシュ式スイッチ(1)と、音響装置(2)と、ディスプレイであるシンク機器(C)と、マイク(M)と、マイクレシーバー(3)と、第1〜第4のソース機器(41〜44)と、セレクター(5)と、入力側のHDMIケーブル(61〜64)と、出力側のHDMIケーブル(65)と、入力側のRCAケーブル(71〜74)と、出力側のRCAケーブル(75)とを備える(なお、HDMIは登録商標)。
【0007】
四連動プッシュ式スイッチ(1)は、単投形であり、第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)の内の任意の押圧釦を押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であり、これにより、各電気接点が開閉される。
【0008】
音響装置(2)は、スピーカー群(21、…21)と、ライン入力端子(22)を有するアンプ(23)とを備える。
シンク機器(C)は、HDMI入力端子(c)を有し、動画や静止画の表示が可能なディスプレイである。
【0009】
マイク(M)は、スピーカー群(21、…21)から発せられる音響およびシンク機器(C)のディスプレイに表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を電気信号に変換するとともに、この電気信号を赤外線(m)や電波に重畳させる。
【0010】
マイクレシーバー(3)は、赤外線(m)や電波(マイクから発信)に重畳した電気信号を復調して増幅し、この増幅された音声信号を二系統、出力する。
【0011】
第1のソース機器(41)は、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(41a)と、マイクレシーバー(3)が出力する音声信号(一方側)を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力するライン出力端子(41b)とを有するカラオケコマンダーである。
【0012】
第2のソース機器(42)は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(42a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(42b)とを有するパソコンである。
第3のソース機器(43)は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(43a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(43b)とを有する光ディスクプレーヤーである。
【0013】
第4のソース機器(44)は、携帯端末(K)のLightning出力または携帯端末(K)のMHL出力をHDMI出力およびアナログ出力に変換するHDMI変換器であり、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(44a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(44b)とを有する。
【0014】
セレクター(5)は、外部音声入力端子(510)と、音声ミキサー(511)と、第1のHDMI入力端子(521)および第1のライン入力端子(522)と、第2のHDMI入力端子(531)および第2のライン入力端子(532)と第1の信号重畳回路(j1)と、第3のHDMI入力端子(541)および第3のライン入力端子(542)と第2の信号重畳回路(j2)と、第4のHDMI入力端子(551)および第4のライン入力端子(552)と第3の信号重畳回路(j3)と、HDMI出力端子(561)およびライン出力端子(562)と、切替手段(571)を制御するマイクロコンピュター(570)を有する入力切替装置(57)を備える。
【0015】
外部音声入力端子(510)には、マイクレシーバー(3)が出力する音声信号(他方側)が入力される。音声ミキサー(511)は、外部音声入力端子(510)から入力された音声信号のレベルを調整して出力部(512)から調整済の音声信号を出力する。
【0016】
第1のHDMI入力端子(521)には、カラオケコマンダーである第1のソース機器(41)が出力するデジタル映像信号が入力される。第1のライン入力端子(522)には、カラオケコマンダーである第1のソース機器(41)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0017】
第2のHDMI入力端子(531)には、パソコンである第2のソース機器(42)が出力するデジタル映像信号が入力される。第2のライン入力端子(532)には、パソコンである第2のソース機器(42)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0018】
第3のHDMI入力端子(541)には、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)が出力するデジタル映像信号が入力される。第3のライン入力端子(542)には、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0019】
第4のHDMI入力端子(551)には、HDMI変換器である第4のソース機器(44)が出力する携帯端末(K)のデジタル映像信号が入力される。第4のライン入力端子(552)には、HDMI変換器である第4のソース機器(44)が出力する携帯端末(K)のアナログ音響信号が入力される。
【0020】
セレクター(5)は、四連動プッシュ式スイッチ(1)の各接点と接続ケーブル(50)で電気接続されている。
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第1押圧釦(11)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第1のHDMI入力端子(521)がセレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、セレクター(5)の第1のライン入力端子(522)がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に、入力切替装置(57)のマイクロコンピュター(570)が切替手段(571)を制御する。
【0021】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第2押圧釦(12)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第2のHDMI入力端子(531)がセレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、セレクター(5)の第1の信号重畳回路(j1)の出力側がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ電気的に接続{第2のライン入力端子(532)から出力されるアナログ音響信号と、音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される調整済音声信号とを第1の信号重畳回路(j1)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ出力される}される様に切替手段(571)を制御する。
【0022】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第3押圧釦(13)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第3のHDMI入力端子(541)がセレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、セレクター(5)の第2の信号重畳回路(j2)の出力側がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ電気的に接続{第3のライン入力端子(542)から出力されるアナログ音響信号と、音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される調整済音声信号とを第2の信号重畳回路(j2)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ出力される}される様に切替手段(571)を制御する。
【0023】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第4押圧釦(14)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第4のHDMI入力端子(551)がセレクター(5)のHDMI出力端子(561)へ電気的に接続され、セレクター(5)の第3の信号重畳回路(j3)の出力側がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ電気的に接続{第4のライン入力端子(552)から出力されるアナログ音響信号と、音声ミキサー(511)の出力部(512)から出力される調整済音声信号とを第3の信号重畳回路(j3)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ出力される}される様に切替手段(571)を制御する。
【0024】
四本の入力側のHDMIケーブル(61〜64)は、各々、第1〜第4のソース機器(41〜44)の各HDMI出力端子(41a〜44a)とセレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)とを接続するものである。
出力側のHDMIケーブル(65)は、セレクタ(5)のHDMI出力端子(561)と、ディスプレイであるシンク機器(C)のHDMI入力端子(c)とを接続するものである。
【0025】
四本の入力側のRCAケーブル(71〜74)は、各々、第1〜第4のソース機器(41〜44)の各ライン出力端子(41b、42b、43b、44b)とセレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)とを接続するものである。
出力側のRCAケーブル(75)は、セレクター(5)のライン出力端子(562)とアンプ(23)のライン入力端子(22)とを接続するものである。
【0026】
請求項1のカラオケ機器切替装置(A)は、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ(1)の第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)の何れかを押圧して押し込めば、四種類のソース機器(41〜44){カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末}を簡単に切り替えることができる。
【0027】
なお、四連動プッシュ式スイッチ(1)は、単投形で、第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)のどれかを押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であるので、現在、どの押圧釦が押込操作されているか、一目で判る、このため、歌唱者および同伴者は、現在、どのソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0028】
四連動プッシュ式スイッチ(1)を切り替えることにより、ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー以外に、光ディスクプレーヤー、パソコン、または携帯端末と言ったソース機器が、音響装置(2)およびシンク機器(C){ディスプレイ}に電気的に接続される。
このため、カラオケ店に来店した歌唱者および同伴者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、備え付けのパソコンや、私有の携帯端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を手軽に楽しむことができる。
【0029】
カラオケコマンダー以外のソース機器を使う場合も、同じマイク(M)を使って歌唱することができるので、カラオケ機器切替装置(A)は、使い勝手が良い。なお、外部音声入力端子(510)から入力されたマイクレシーバー(3)の音声信号のレベルを音声ミキサー(511)で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0030】
マイクレシーバー(3)が音声信号を二系統出力し、一系統側(一方側)の音声信号をカラオケコマンダーに入力しているので、カラオケコマンダーの採点機能が損なわれない。
【0031】
各ソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)の各HDMI出力端子(41a、42a、43a、44a)に接続されるセレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)と、シンク機器(C){ディスプレイ)}のHDMI入力端子(c)に接続されるセレクター(5)のHDMI出力端子(561)との電気接続を切替手段(571)が完全に切り替えているのに加え、各ソース機器のライン出力端子(41b、42b、43b、44b)に接続されるセレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)と、アンプ(23)のライン入力端子(22)との電気接続を切替手段(571)が完全に切り替えているので、四連動プッシュ式スイッチ(1)のどれかの押圧釦を押込操作してソース機器を切り替える際に、ソース機器間の干渉が防止できる。
【0032】
[請求項2について]
カラオケ機器切替装置(B)は、四連動プッシュ式スイッチ(1)と、音響装置(2)と、第1、第2のディスプレイである第1、第2のシンク機器(C、D)と、マイク(M)と、マイクレシーバー(3)と、第1〜第4のソース機器(41〜44)と、セレクター(5)と、入力側のHDMIケーブル(61〜64)と、出力側のHDMIケーブル(65)と、入力側のRCAケーブル(71〜74)と、出力側のRCAケーブル(75)とを備える。
【0033】
四連動プッシュ式スイッチ(1)は、単投形であり、第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)の内の任意の押圧釦を押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であり、これにより、各電気接点が開閉される。
【0034】
音響装置(2)は、スピーカー群(21、…21)と、ライン入力端子(22)を有するアンプ(23)とを備える。
第1のシンク機器(C)は、HDMI入力端子(c)を有し、動画や静止画の表示が可能な第1のディスプレイである。
第2のシンク機器(D)は、HDMI入力端子(d)を有し、動画や静止画の表示が可能な第2のディスプレイである。
【0035】
マイク(M)は、スピーカー群(21、…21)から発せられる音響、および第1のシンク機器(C)の第1のディスプレイまたは第2のシンク機器(D)の第2のディスプレイに表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を電気信号に変換するとともに、この電気信号を赤外線(m)や電波に重畳させる。
【0036】
マイクレシーバー(3)は、赤外線(m)や電波(マイクから発信)に重畳した電気信号を復調して増幅し、この増幅された音声信号を二系統、出力する。
【0037】
第1のソース機器(41)は、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(41a)と、マイクレシーバー(3)が出力する音声信号(一方側)を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力するライン出力端子(41b)とを有するカラオケコマンダーである。
【0038】
第2のソース機器(42)は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(42a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(42b)とを有するパソコンである。
第3のソース機器(43)は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(43a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(43b)とを有する光ディスクプレーヤーである。
【0039】
第4のソース機器(44)は、携帯端末(K)のLightning出力または携帯端末(K)のMHL出力をHDMI出力およびアナログ出力に変換するHDMI変換器であり、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子(44a)と、アナログの音響信号を出力するライン出力端子(44b)とを有する。
【0040】
セレクター(5)は、外部音声入力端子(510)と、音声ミキサー(511)と、第1のHDMI入力端子(521)および第1のライン入力端子(522)と、第2のHDMI入力端子(531)および第2のライン入力端子(532)と第1の信号重畳回路(j1)と、第3のHDMI入力端子(541)および第3のライン入力端子(542)と第2の信号重畳回路(j2)と、第4のHDMI入力端子(551)および第4のライン入力端子(552)と第3の信号重畳回路(j3)と、HDMI出力端子(561)およびライン出力端子(562)と、切替手段(571)を制御するマイクロコンピュター(570)を有する入力切替装置(57)を備える。
【0041】
外部音声入力端子(510)には、マイクレシーバー(3)が出力する音声信号(他方側)が入力される。
請求項2の場合は、音声ミキサー(511)は、外部音声入力端子(510)から入力された音声信号の、レベルに加え音調も調整して出力部(512)から調整済の音声信号を出力する。
【0042】
第1のHDMI入力端子(521)には、カラオケコマンダーである第1のソース機器(41)が出力するデジタル映像信号が入力される。第1のライン入力端子(522)には、カラオケコマンダーである第1のソース機器(41)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0043】
第2のHDMI入力端子(531)には、パソコンである第2のソース機器(42)が出力するデジタル映像信号が入力される。第2のライン入力端子(532)には、パソコンである第2のソース機器(42)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0044】
第3のHDMI入力端子(541)には、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)が出力するデジタル映像信号が入力される。第3のライン入力端子(542)には、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器(43)が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0045】
第4のHDMI入力端子(551)には、HDMI変換器である第4のソース機器(44)が出力する携帯端末(K)のデジタル映像信号が入力される。第4のライン入力端子には、HDMI変換器である第4のソース機器が出力する携帯端末(K)のアナログ音響信号が入力される。
【0046】
セレクター(5)は、四連動プッシュ式スイッチ(1)の各接点と接続ケーブル(50)で電気接続されている。
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第1押圧釦(11)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第1のHDMI入力端子(521)HDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、セレクター(5)の第1のライン入力端子(522)がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ電気的に接続される様に、入力切替装置(57)のマイクロコンピュター(570)が切替手段(571)操作する。
【0047】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第2押圧釦(12)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第2のHDMI入力端子(531)がHDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、第1の信号重畳回路(j1)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ案内される様に切替手段(571)を操作する。
【0048】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第3押圧釦(13)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第3のHDMI入力端子(541)がHDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、第2の信号重畳回路(j2)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ案内される様に切替手段(571)を操作する。
【0049】
四連動プッシュ式スイッチ(1)の第4押圧釦(14)が押し込まれた位置では、セレクター(5)の第4のHDMI入力端子(551)がセレクター(5)のHDMIスプリッター(58)の入力部(581)へ電気的に接続され、第3の信号重畳回路(j3)で重畳した信号がセレクター(5)のライン出力端子(562)へ案内される様に切替手段(571)を操作する。
【0050】
四本の入力側のHDMIケーブル(61〜64)は、各々、第1〜第4のソース機器(41〜44)の各HDMI出力端子(41a〜44a)とセレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)とを接続するものである。
二本の出力側のHDMIケーブル(65、66)は、セレクタ(5)の第1、第2のHDMI出力端子(563、564)と、第1、第2のディスプレイである第1、第2のシンク機器(C、D)の各HDMI入力端子(c、d)とを接続するものである。
【0051】
四本の入力側のRCAケーブル(71〜74)は、各々、第1〜第4のソース機器(41〜44)の各ライン出力端子(41b、42b、43b、44b)とセレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)とを接続するものである。
出力側のRCAケーブル(75)は、セレクター(5)のライン出力端子(562)とアンプ(23)のライン入力端子(22)とを接続するものである。
【0052】
請求項2のカラオケ機器切替装置(C)は、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ(1)の第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)の何れかを押圧して押し込めば、四種類のソース機器(41〜44){カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末}を簡単に切り替えることができる。
【0053】
なお、四連動プッシュ式スイッチ(1)は、単投形で、第1押圧釦(11)〜第4押圧釦(14)のどれかを押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であるので、現在、どの押圧釦が押込操作されているか、一目で判る、このため、歌唱者および同伴者は、現在、どのソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0054】
四連動プッシュ式スイッチ(1)を切り替えることにより、ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー以外に、光ディスクプレーヤー、パソコン、または携帯端末と言ったソース機器が、音響装置(2)および第1、第2シンク機器(C、D){第1のディスプレイ、第2のディスプレイに電気的に接続される。
このため、カラオケ店に来店した歌唱者および同伴者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、備え付けのパソコンや、私有の携帯端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を手軽に楽しむことができる。
【0055】
カラオケコマンダー以外のソース機器を使う場合も、同じマイク(M)を使って歌唱することができるので、カラオケ機器切替装置(B)は、使い勝手が良い。なお、外部音声入力端子(510)から入力されたマイクレシーバー(3)の音声信号のレベルと音調を音声ミキサー(511)で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0056】
マイクレシーバー(3)が音声信号を二系統出力し、一系統側(一方側)の音声信号をカラオケコマンダーに入力しているので、カラオケコマンダーの採点機能が損なわれない。
【0057】
各ソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)の各HDMI出力端子(41a、42a、43a、44a)に接続されるセレクター(5)の第1〜第4のHDMI入力端子(521、531、541、551)と、セレクター(5)のHDMI出力端子(561)との電気接続を切替手段(571)が完全に切り替えているのに加え、各ソース機器のライン出力端子(41b、42b、43b、44b)続されるセレクター(5)の第1〜第4のライン入力端子(522、532、542、552)と、アンプ(23)のライン入力端子(22)との電気接続を切替手段が完全に切り替えているので、四連動プッシュ式スイッチ(1)のどれかの押圧釦を押込操作してソース機器を切り替える際に、ソース機器間の干渉が防止できる。
【0058】
セレクター(5)から出力されるデジタル映像信号を、HDMIスプリッター(58)により二分配して、第1のHDMI出力端子(563)および第2のHDMI出力端子(564)へ出力しているので、第1、第2のディスプレイ第1、第2のシンク機器(C、D)}に同じ動画や静止画を表示させることができる。なお、第1のディスプレイ(小さい)を歌唱者の近くに臨ませて歌唱者用、第2のディスプレイ(大きい)を壁に臨ませて同伴者用にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】本発明の実施例1に係るカラオケ機器切替装置のブロック図である。
図2】本発明の実施例2に係るカラオケ機器切替装置のブロック図である。
図3】実施例1、2のカラオケ機器切替装置に用いるHDMI入力・出力端子およびHDMIケーブルの説明図である。
図4】実施例1、2のカラオケ機器切替装置に用いるライン入力・出力端子およびRCAケーブルの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
カラオケ機器切替装置は、四種類のソース機器を接続するための第1〜第4のHDMI入力端子および第1〜第4のライン入力端子と、モニターに接続するためのHDMI出力端子、アンプに接続するためのライン出力端子を有するセレクターと、セレクターと接続ケーブルで電気接続される四連動プッシュ式スイッチとを備え、何れかの押圧釦を押し込むと、入力切替装置のマイクロコンピュターが切替手段を制御して、該当するHDMI入力端子およびライン入力端子を、HDMI出力端子およびライン出力端子に電気的に接続する。
【0061】
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチの何れかの押圧釦を押し込むと、ケーブルを繋ぎ替えることなく、選択したソース機器がシンク機器(モニター)およびアンプに接続される。
このため、カラオケコマンダー以外に、他のソース機器(光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)から取得できる楽曲データが利用できる。また、カラオケ以外のコンテンツを手軽に楽しむことができる
【実施例1】
【0062】
本発明の実施例1に係るカラオケ機器切替装置A(請求項1に対応)を図1に基づいて説明する。
図1に示すカラオケ機器切替装置Aは、四連動プッシュ式スイッチ1と、音響装置2と、シンク機器Cと、マイクMと、マイクレシーバー3と、第1〜第4のソース機器41〜44と、セレクター5と、入力側のHDMIケーブル61〜64と、出力側のHDMIケーブル65と、入力側のRCAケーブル71〜74と、出力側のRCAケーブル75とを備える。
【0063】
四連動プッシュ式スイッチ1は、第1〜第4押圧釦11〜14の内の任意の押圧釦の押込操作により他の押圧釦を初期位置に復帰させて各電気接点を開閉する単極単投形の連動式の押しボタンスイッチである。
【0064】
音響装置2は、スピーカー21、…21群と、ライン入力端子22(RCA端子 R/L)を有するアンプ23で構成されている。
【0065】
シンク機器Cは、HDMI入力端子cを有し、動画や静止画の表示が可能な大形のプラズマディスプレイである。
【0066】
マイクMは、赤外線発光部をグリップgに設けた赤外線伝送方式のコンデンサマイクである。
このマイクMは、スピーカー21、…21群から発せられる音響およびプラズマディスプレイに表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を電気信号に変換し、この電気信号を赤外線mに重畳させてマイクレシーバー3へ向けて発信する。
【0067】
マイクレシーバー3は、マイクMから発信された赤外線mに重畳された電気信号を復調して増幅し、この増幅された音声信号を、ライン出力端子31、32から出力(二系統)する。
【0068】
カラオケコマンダーである第1のソース機器41は、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納するHDD(記憶装置)を有する。
この第1のソース機器41は、楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子41aと、マイクレシーバー3が出力する音声信号を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力するライン出力端子41bと、ライン入力端子41cとを有する。 なお、第1のソース機器41のライン入力端子41cは、マイクレシーバー3のライン出力端子31にRCAケーブルにより接続される。
【0069】
パソコンである第2のソース機器42は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子42aと、アナログの音響信号を出力するライン出力端子42bとを有する。
このパソコンは、カラオケ店のカラオケルームに常設のディスクトップパソコンであり、インターネット接続が可能である。
【0070】
ブルーレイ・ディスク(Blu-ray Disc;登録商標)プレーヤーである第3のソース機器43は、BD-VideoやDVD -Videoの再生が可能な再生専用の映像機器であり、歌唱者や同伴者がカラオケルーム内へ持ち込んだ、BD-VideoやDVD -Videoの再生が可能である。
この第3のソース機器43は、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子43aと、アナログの音響信号を出力するライン出力端子43bとを有する。
【0071】
HDMI変換器である第4のソース機器44は、入力端子44cから入力されるLightning出力(アイフォン系)またはMHL出力(アンドロイド系)をHDMI出力に変換し、デジタル映像信号を出力するHDMI出力端子44aと、アナログの音響信号を出力するライン出力端子44bとを有する。
なお、携帯端末Kの接続ポートk(Lightningタイプ、MHLタイプ)と、ソース機器44の入力端子44cとは、接続ケーブル(二種類)により接続される。
【0072】
また、歌唱者や同伴者がカラオケルーム内へ持ち込んだノートパソコンが、HDMI出力端子とライン出力端子とを備えている場合には、HDMI変換器である(第4のソース機器44)を介さず、HDMIケーブル64およびRCAケーブル74を、直接、ノートパソコンのHDMI出力端子およびライン出力端子へ繋ぐ。
【0073】
セレクター5は、外部音声入力端子510と、音声ミキサー511と、第1のHDMI入力端子521および第1のライン入力端子522と、第2のHDMI入力端子531および第2のライン入力端子532と、第3のHDMI入力端子541および第3のライン入力端子542と、第4のHDMI入力端子551および第4のライン入力端子552と、HDMI出力端子561およびライン出力端子562と、切替手段571を制御するマイクロコンピュター570を有する入力切替装置57とを備える。
【0074】
第1〜第4のHDMI入力端子521、531、541、551およびHDMI出力端子561は、下記に示す19ピンの標準タイプのタイプAである(図3参照)。
1# TMDS Data2+
2# TMDS Data2シールド
3# TMDS Data2+
4# TMDS Data1+
5# TMDS Data1シールド
6# TMDS Data1−
7# TMDS Data0+
8# TMDS Data0シールド
9# TMDS Data0−
10# TMDS Clock+
11# TMDS Clockシールド
12# TMDS Clock−
13# CEC
14# Utility、HEAC+
15# SCL
16# SDA
17# DDC、CECグランド、HEACシールド
18# +5V
19# HPD、HEAC−
【0075】
第1〜第4のライン入力端子522、532、542、552およびライン出力端子562は、音響信号の右チャンネルR/左チャンネルLのRCAピン端子である。
なお、外部音声入力端子510も同様のRCAピン端子である(図4参照)。
【0076】
外部音声入力端子510には、マイクレシーバー3のライン出力端子32から出力(二系統側)される音声信号がRCAケーブル70を介して入力される。
音声ミキサー511は、外部音声入力端子510から入力された音声信号のレベルを調整して出力部512から調整済の音声信号を出力する。
【0077】
第1のHDMI入力端子521には、HDMIケーブル61が接続され、カラオケコマンダーである第1のソース機器41が出力するデジタル映像信号が入力される。
第1のライン入力端子522には、RCAケーブル71が接続され、カラオケコマンダーである第1のソース機器41が出力する音声信号が入力される。
【0078】
第2のHDMI入力端子531には、HDMIケーブル62が接続され、パソコンである第2のソース機器42が出力するデジタル映像信号が入力される。
第2のライン入力端子532には、RCAケーブル72が接続され、パソコンである第2のソース機器42が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0079】
第3のHDMI入力端子541には、HDMIケーブル63が接続され、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器43が出力するデジタル映像信号が入力される。
第3のライン入力端子542には、RCAケーブル73が接続され、光ディスクプレーヤーである第3のソース機器43が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0080】
第4のHDMI入力端子551には、HDMIケーブル64が接続され、HDMI変換器である第4のソース機器44が出力するデジタル映像信号が入力される。
第4のライン入力端子552には、RCAケーブル74が接続され、HDMI変換器である第4のソース機器44が出力するアナログ音響信号が入力される。
【0081】
セレクター5のI/Oインターフェイス572は、四連動プッシュ式スイッチ1の各接点と接続ケーブル50により電気接続され、各接点の開閉状態をLo/Hi出力に変換する。
マイクロコンピュター570は、I/Oインターフェイス572が出力する、接点毎のLo/Hi出力に基づいて第1〜第4押圧釦11〜14に係る接点の状態を把握し、下記の様に切替手段571を制御する。
【0082】
切替手段571は、本実施例では、トランジスタやFET等の半導体を用いた19回路4接点の電子スイッチであり、HDMI入・出力端子の19ピンの接続を全て切り替えている。なお、電子スイッチ以外に、複数のリレーやロータリースイッチ(モーター駆動、ソレノイド駆動)等の機械式のスイッチであっても良い。
【0083】
四連動プッシュ式スイッチ1の第1押圧釦11が押し込まれた位置では、セレクター5の第1のHDMI入力端子521の#1ピン〜#19ピンがセレクター5のHDMI出力端子561の#1ピン〜#19ピンへ電気的に接続され、セレクター5の第1のライン入力端子522のL・Rピンがセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。
【0084】
四連動プッシュ式スイッチ1の第2押圧釦12が押し込まれた位置では、セレクター5の第2のHDMI入力端子531の#1ピン〜#19ピンがセレクター5のHDMI出力端子561の#1ピン〜#19ピンへ電気的に接続され、第2のライン入力端子532から出力されるパソコン42の音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j1の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、パソコンである第2のソース機器42の音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0085】
四連動プッシュ式スイッチ1の第3押圧釦13が押し込まれた位置では、セレクター5の第3のHDMI入力端子541の#1ピン〜#19ピンがセレクター5のHDMI出力端子561の#1ピン〜#19ピンへ電気的に接続され、第3のライン入力端子542から出力されるブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43の音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j2の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、ブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43の音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0086】
四連動プッシュ式スイッチ1の第3押圧釦14が押し込まれた位置では、セレクター5の第4のHDMI入力端子551の#1ピン〜#19ピンがセレクター5のHDMI出力端子561の#1ピン〜#19ピンへ電気的に接続され、第4のライン入力端子552から出力される携帯端末Kの音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j3の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、携帯端末Kの音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0087】
入力側のHDMIケーブル61は、カラオケコマンダーである第1のソース機器41が楽曲演奏用のデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子41aと、セレクター5の第1のHDMI入力端子521とを電気接続するケーブルである。
【0088】
入力側のHDMIケーブル62は、パソコンである第2のソース機器42がデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子42aと、セレクター5の第2のHDMI入力端子531とを電気接続するケーブルである。
【0089】
入力側のHDMIケーブル63は、ブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43がデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子43aと、セレクター5の第3のHDMI入力端子541とを電気接続するケーブルである。
【0090】
入力側のHDMIケーブル64は、HDMI変換器である第4のソース機器44が携帯端末Kのデジタル映像信号を出力するHDMI出力端子44aと、セレクター5の第4のHDMI入力端子551とを電気接続するケーブルである。
【0091】
出力側のHDMIケーブル65は、セレクター5のHDMI出力端子561と、大形のプラズマディスプレイであるシンク機器CのHDMI入力端子cとを電気接続するケーブルである。
【0092】
入力側のRCAケーブル71は、マイクレシーバー3が出力する音声信号を伴奏用の音響信号に重畳したアナログ音響信号を出力する第1のソース機器41のライン出力端子41bと、セレクター5の第1のライン入力端子522とを電気接続するケーブルである。
【0093】
入力側のRCAケーブル72は、パソコンである第2のソース機器42がアナログ音響信号を出力するライン出力端子42bと、セレクター5の第2のライン入力端子532とを電気接続するケーブルである。
【0094】
入力側のRCAケーブル73は、ブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43がアナログ音響信号を出力するライン出力端子43bと、セレクター5の第3のライン入力端子542とを電気接続するケーブルである。
【0095】
入力側のRCAケーブル74は、HDMI変換器である第4のソース機器44がアナログ音響信号を出力するライン出力端子44bと、セレクター5の第4のライン入力端子552とを電気接続するケーブルである。
【0096】
出力側のRCAケーブル75は、セレクター5のライン出力端子562と、アンプ23のライン入力端子22とを電気接続するケーブルである。
【0097】
実施例1のカラオケ機器切替装置Aは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ1の第1押圧釦〜第4押圧釦の何れかを押圧して押し込めば、四種類のソース機器(具体的には、カラオケコマンダー、ブルーレイ・ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)を簡単に切り替えることができる。
【0098】
なお、四連動プッシュ式スイッチ1は、単投形で、第1〜第4押圧釦11、12、13、14のどれかを押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であるので、現在、どの押圧釦が押込操作されているか、歌唱者または同伴者が見れば一目で判る、このため、歌唱者および同伴者は、現在、どのソース機器が利用できるのか容易に判別できる。
【0099】
四連動プッシュ式スイッチ1を切り替えることにより、ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー以外に、ブルーレイ・ディスクプレーヤー、パソコン、または携帯端末が、音響装置2およびシンク機器C(大形のプラズマディプレイ)へ電気的に接続される。
このため、カラオケ店に来店した歌唱者および同伴者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、備え付けのパソコンや、私有の携帯端末Kを使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を、音響装置2およびシンク機器Cにより、大迫力で、手軽に楽しむことができる。
【0100】
カラオケコマンダー以外のソース機器を使う場合も、同じマイクMを使って歌唱することができるので、カラオケ機器切替装置Aは、使い勝手が良い。なお、外部音声入力端子510から入力されたマイクレシーバー3の音声信号のレベルを音声ミキサー511で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0101】
マイクレシーバー3が出力する音声信号を二系統とし、一系統側の音声信号を第1のソース機器41であるカラオケコマンダーに入力しているので、カラオケコマンダーの採点機能が損なわれない。
【0102】
各ソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)の各HDMI出力端子に接続されるセレクター5の第1〜第4のHDMI入力端子521、531、541、551と、シンク機器C(大形プラズマディスプレイ)のHDMI入力端子cにHDMIケーブル65で接続されるセレクター5のHDMI出力端子561との電気接続を切替手段571が完全に切り替えているのに加え、各ソース機器のライン出力端子41b、42b、43b、44bに接続されるセレクターの第1〜第4のライン入力端子522、532、542、552と、アンプ23のライン入力端子22との電気接続を切替手段571が完全に切り替えているので、四連動プッシュ式スイッチ1のどれかの押圧釦を押込操作してソース機器を切り替える際に、ソース機器間の干渉が防止できる。
【実施例2】
【0103】
本発明の実施例2に係るカラオケ機器切替装置B(請求項2に対応)を図2に基づいて説明する。
図2に示すカラオケ機器切替装置Bは、四連動プッシュ式スイッチ1と、音響装置2と、シンク機器C、Dと、マイクMと、マイクレシーバー3と、第1〜第4のソース機器41〜44と、セレクター5と、入力側のHDMIケーブル61〜64と、出力側のHDMIケーブル65、66と、入力側のRCAケーブル71〜74と、出力側のRCAケーブル75とを備える。
【0104】
四連動プッシュ式スイッチ1および音響装置2は、実施例1と同じものである。
シンク機器Cは、実施例1と同じものであり、HDMI入力端子cを有し、動画や静止画の表示が可能な大形のプラズマディスプレイである。このシンク機器Cは、同伴者が見るためのものである。
【0105】
シンク機器Dは、HDMI入力端子dを有し、動画や静止画の表示が可能な小形のプラズマディスプレイである。このシンク機器Dは、歌唱者が見るためのものである。
マイクM、マイクレシーバー3、第1のソース機器41、第2のソース機器42、第2のソース機器42、第3のソース機器43、第4のソース機器44は、実施例1と同じものである。
【0106】
セレクター5は、外部音声入力端子510と、音声ミキサー511と、第1のHDMI入力端子521および第1のライン入力端子522と、第2のHDMI入力端子531および第2のライン入力端子532と、第3のHDMI入力端子541および第3のライン入力端子542と、第4のHDMI入力端子551および第4のライン入力端子552と、第1のHDMI出力端子563と、第2のHDMI出力端子564と、ライン出力端子562と、切替手段571を制御するマイクロコンピュター570を有する入力切替装置57とを備える。
【0107】
第1〜第4のHDMI入力端子521、531、541、551は、実施例1と同じ19ピンの標準タイプ(タイプA)である。
第1のHDMI出力端子563は、19ピンの標準タイプ(タイプA)であり、HDMIスプリッター58の一方側出力が加えられる。
第2のHDMI出力端子564は、19ピンの標準タイプのタイプAであり、HDMIスプリッター58の他方側出力が加えられる(図3参照)。
【0108】
第1〜第4のライン入力端子522、532、542、552、ライン出力端子562、外部音声入力端子510、および外部音声入力端子510は、実施例1と同じものである。
音声ミキサー511は、本実施例では、外部音声入力端子510から入力された音声信号のレベルと音調を調整して出力部512から調整済の音声信号を出力する。
【0109】
第1のHDMI入力端子521、第2のHDMI入力端子531、第3のHDMI入力端子541、第4のHDMI入力端子551には、それぞれ、実施例1と同じHDMIケーブル61、62、83、64が接続される。
第1のライン入力端子522、第2のライン入力端子532、第3のライン入力端子542、第4のライン入力端子552には、それぞれ、実施例1と同じRCAケーブル71、72、73、74が接続される。
【0110】
セレクター5のI/Oインターフェイス572は、実施例1と同じものであり、四連動プッシュ式スイッチ1の各接点と接続ケーブル50により電気接続され、各接点の開閉状態をLo/Hi出力に変換する。
マイクロコンピュター570は、実施例1と同じものであり、I/Oインターフェイス572が出力する、接点毎のLo/Hi出力に基づいて第1〜第4押圧釦11〜14に係る接点の状態を把握し、下記の様に切替手段571を制御する。
【0111】
切替手段571は、本実施例でも、トランジスタやFET等の半導体を用いた19回路4接点の電子スイッチであり、HDMI入・出力端子の19ピンの接続を全て切り替えている。なお、電子スイッチ以外に、複数のリレーやロータリースイッチ(モーター駆動、ソレノイド駆動)等の機械式のスイッチであっても良い。
【0112】
四連動プッシュ式スイッチ1の第1押圧釦11が押し込まれた位置では、セレクター5の第1のHDMI入力端子521がHDMIスプリッター58の入力部581へ電気的に接続され、セレクター5の第1のライン入力端子522のL・Rピンがセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。
【0113】
四連動プッシュ式スイッチ1の第2押圧釦12が押し込まれた位置では、セレクター5の第2のHDMI入力端子531がHDMIスプリッター58の入力部581へ電気的に接続され、セレクター5の第2のライン入力端子532から出力されるパソコン42の音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j1の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、パソコンである第2のソース機器42の音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0114】
四連動プッシュ式スイッチ1の第3押圧釦13が押し込まれた位置では、セレクター5の第3のHDMI入力端子541がHDMIスプリッター58の入力部581へ電気的に接続され、セレクター5の第3のライン入力端子542から出力されるブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43の音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j2の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、ブルーレイ・ディスクプレーヤーである第3のソース機器43の音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0115】
四連動プッシュ式スイッチ1の第4押圧釦14が押し込まれた位置では、セレクター5の第4のHDMI入力端子551がHDMIスプリッター58の入力部581へ電気的に接続され、セレクター5の第4のライン入力端子552から出力されるHDMI変換器44である第4のソース機器44の音響信号と、音声ミキサー511の出力部512から出力される調整済のマイクMの音声信号とが入力側へ入力される信号重畳回路j3の出力側がセレクター5のライン出力端子562のL・Rピンへ電気的に接続される様に切替手段571を制御する。これにより、HDMI変換器44である第4のソース機器44から出力される携帯端末Kの音響信号と、マイクMの調整済の音声信号とが重畳された信号がセレクター5のライン出力端子562から出力される。
【0116】
入力側のHDMIケーブル61、62、63、64は、第1実施例と同じケーブルである。
出力側のHDMIケーブル65は、セレクター5の第1のHDMI出力端子563と、大形のプラズマディスプレイであるシンク機器CのHDMI入力端子cとを電気接続するケーブルである。
【0117】
出力側のHDMIケーブル66は、セレクター5の第2のHDMI出力端子564と、小形のプラズマディスプレイであるシンク機器DのHDMI入力端子dとを電気接続するケーブルである。
入力側のRCAケーブル71、72、73、74は、第1実施例と同じケーブルであり、出力側のRCAケーブル75も、第1実施例と同じケーブルである。
【0118】
実施例2のカラオケ機器切替装置Bは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ1の第1押圧釦〜第4押圧釦の何れかを押圧して押し込めば、第1実施例のカラオケ機器切替装置Aと同様に、四種類のソース機器(具体的には、カラオケコマンダー、ブルーレイ・ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)を簡単に切り替えることができる。
【0119】
なお、四連動プッシュ式スイッチ1は、単投形で、第1〜第4押圧釦11、12、13、14のどれかを押込操作する(電気接点が閉になる)と、他の押圧釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であるので、第1実施例のカラオケ機器切替装置Aと同様に、現在、どの押圧釦が押込操作されているか、歌唱者または同伴者が見れば一目で判る、このため、歌唱者および同伴者は、現在、どのソース機器が利用できるのか容易に判別できる。
【0120】
四連動プッシュ式スイッチ1を切り替えることにより、ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー以外に、ブルーレイ・ディスクプレーヤー、パソコン、または携帯端末が、音響装置2およびシンク機器C、D(大形・小形のプラズマディスプレイ)へ電気的に接続される。
このため、カラオケ店に来店した歌唱者および同伴者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、備え付けのパソコンや、私有の携帯端末Kを使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を、音響装置2およびシンク機器C、Dにより、大迫力で、手軽に楽しむことができる。
【0121】
カラオケコマンダー以外のソース機器を使う場合も、第1実施例のカラオケ機器切替装置Aと同様に、同じマイクMを使って歌唱することができるので、カラオケ機器切替装置Aは、使い勝手が良い。
なお、外部音声入力端子510から入力されたマイクレシーバー3の音声信号のレベルと音調を音声ミキサー511で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0122】
第1実施例のカラオケ機器切替装置Aと同様に、マイクレシーバー3が出力する音声信号を二系統とし、一系統側の音声信号を第1のソース機器41であるカラオケコマンダーに入力しているので、カラオケコマンダーの採点機能が損なわれない。
【0123】
第1実施例のカラオケ機器切替装置Aと同様に、各ソース機器(カラオケコマンダー、光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)の各HDMI出力端子に接続されるセレクター5の第1〜第4のHDMI入力端子521、531、541、551と、HDMIスプリッター58の入力部581との電気接続を切替手段571が完全に切り替えているのに加え、各ソース機器のライン出力端子41b、42b、43b、44bに接続されるセレクターの第1〜第4のライン入力端子522、532、542、552と、アンプ23のライン入力端子22との電気接続を切替手段571が完全に切り替えているので、四連動プッシュ式スイッチ1のどれかの押圧釦を押込操作してソース機器を切り替える際に、ソース機器間の干渉が防止できる。
【0124】
セレクター5から出力されるデジタル映像信号を、HDMIスプリッター58により二分配して、第1のHDMI出力端子583および第2のHDMI出力端子564へ出力しているので、第1、第2のディスプレイ(第1、第2のシンク機器C、D)に同じ動画や静止画を表示させることができる。なお、第1のディスプレイ(小さい)を歌唱者の近くに臨ませて歌唱者用、第2のディスプレイ(大きい)を壁に臨ませて同伴者用にすることができる。
【0125】
<変形例>
a.実施例1、2において、カラオケ以外のコンテンツの利用は、ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴以外に、カラオケルームからのライブ配信、仲間達によるスポーツ観戦、遠隔先とのゲーム対戦などであっても良い。
【0126】
b.実施例1、2において、他のソース機器(光ディスクプレーヤー、パソコン、携帯端末)から取得できる楽曲データは、カラオケコマンダーに入っていない、国内外の楽曲であっても良い。
【0127】
c.実施例1、2において、ディスプレイポートからビデオ信号を出力するタイプのパソコンの場合は、HDMI出力への変換手段(変換器や変換ケーブル)が必要である。
【0128】
d.実施例1、2において、携帯端末は、タブレット形のパソコンやノートパソコンであっても良い。
【0129】
e.実施例1、2において、マイクMは、搬送波を音声信号で変調した電波を使うものであっても良く、ダイナミックマイクであっても良い。
【0130】
f.実施例1、2において、カラオケコマンダーの記憶装置は、HDD以外にSSDであっても良い。
【0131】
g.各実施例において、シンク機器C、Dは、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ、プロジェクターであっても良い。
【符号の説明】
【0132】
A、B カラオケ機器切替装置
1 四連動プッシュ式スイッチ
2 音響装置
5 セレクター
11 第1押圧釦
12 第2押圧釦
13 第3押圧釦
14 第4押圧釦
21 スピーカー(スピーカー群)
22 ライン入力端子
23 アンプ
C シンク機器(シンク機器、第1のシンク機器)
c HDMI入力端子
D シンク機器(第2のシンク機器)
d HDMI入力端子
m 赤外線
M マイク
41 第1のソース機器
41a HDMI出力端子
41b ライン出力端子
42 第2のソース機器
42a HDMI出力端子
42b ライン出力端子
43 第3のソース機器
43a HDMI出力端子
43b ライン出力端子
44 第4のソース機器
44a HDMI出力端子
44b ライン出力端子
57 入力切替装置
58 HDMIスプリッター
61、62、63、64 入力側のHDMIケーブル
65 出力側のHDMIケーブル
66 出力側のHDMIケーブル
70 RCAケーブル(入力側のRCAケーブル)
75 出力側のRCAケーブル
71、72、73、74 入力側のRCAケーブル
510 外部音声入力端子
511 音声ミキサー
512 出力部
521 第1のHDMI入力端子
522 第1のライン入力端子
531 第2のHDMI入力端子
532 第2のライン入力端子
541 第3のHDMI入力端子
542 第3のライン入力端子
551 第4のHDMI入力端子
552 第4のライン入力端子
561 HDMI出力端子
562 ライン出力端子
563 第1のHDMI出力端子
564 第2のHDMI出力端子
570 マイクロコンピュター
571 切替手段
【要約】
【課題】カラオケ店に来店した客が、四種類のソース機器と、シンク機器との接続を簡単に切り替えでき、これにより、カラオケコマンダーに格納されている楽曲データ以外の楽曲データが利用できるとともに、カラオケ以外のコンテンツを手軽に楽しむことができるカラオケ機器切替装置の提供。
【解決手段】カラオケ機器切替装置Aは、歌唱者が四連動プッシュ式スイッチ1の何れかの押圧釦を押し込むと、選択したソース機器がシンク機器Cおよびアンプ23に接続され、カラオケコマンダー41に格納されている楽曲データ以外に、他のソース機器から取得できる楽曲データが利用できるとともに、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を手軽に楽しむことができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4