(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を示す機能ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置100は、編集対象の元データ110をデータ容量が縮小された加工データ112に変換する変換部102、加工データ112を、共同処理装置(不図示)に送信する加工データ送信部104と、加工データ112に対する共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データ114を共同処理装置から受信する受信部106と、受信部106で受信される外部編集データ114に基づいて、共同処理装置でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させる合成部108と、を備える。
【0023】
本実施形態において、情報処理装置100は、他の同様な情報処理装置と元データ110を共有し、互いに編集することができ、そして、互いの編集内容を共有することができる。情報処理装置100とデータを共有する装置を、ここでは、共同処理装置と呼ぶものとする。
本発明の情報処理装置100を利用するシーンとしては、たとえば、情報処理装置100で写真を撮影したとき、直ぐにその場にいる人達とWi−Fi(Wireless Fidelity)で写真を共有し、皆で手書き文字や落書きを加え、その結果を保存し、共有するようなシチュエーションが考えられる。
【0024】
後述するように、情報処理装置100と共同処理装置はデータを共有するために、互いにデータを送受信するための通信手段を有する。通信手段は、特に限定されるものではないが、たとえば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、赤外線等の近距離通信手段、あるいは携帯電話向けの広域通信網や、インターネットに接続する通信手段等様々考えられる。
【0025】
本実施形態では、情報処理装置100または共同処理装置は、スマートフォン10を例として説明するが、これに限定されるものではない。情報処理装置100または共同処理装置は、たとえば、スマートフォン以外に、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、デジタルカメラ、画像表示装置、またはその他の電子機器等の無線通信機能を有する装置とすることができる。
なお、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100または共同処理装置の一例であるスマートフォン10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のスマートフォン10は、CPU(Central Processing Unit)12と、メモリ14と、I/O16と、無線LAN通信部18と、赤外線通信部20と、操作部22と、操作受付部24と、表示部26と、表示制御部28と、撮像部30と、スピーカ32と、マイク34と、音声制御部36と、を備える。
【0027】
CPU12は、スマートフォン10の各要素とバス40を介して接続され、各要素とともにスマートフォン10全体を制御する。メモリ14は、スマートフォン10を動作させるためのプログラムや、そのプログラムが動作する際に使用する各種設定データ、アプリケーションデータ等を含むユーザデータを記憶するとともに、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を有する。I/O16は、スマートフォン10のCPU12と各要素とのバス40を介した入出力を制御する。
【0028】
本実施形態では、情報処理装置100または共同処理装置の通信手段として、スマートフォン10の無線LAN通信部18と赤外線通信部20を備えるものとする。無線LAN通信部18は、第1アンテナ19を介して、IEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN通信(所謂Wi−Fi)が可能な他の通信装置と無線LAN通信を行う。あるいは、中継局(不図示)を介して他の通信装置と通信してもよい。赤外線通信部20は、第2アンテナ21を介して、他の通信装置と赤外線通信を行う。
【0029】
操作部22は、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤル、タッチパッド、タッチパネルなどを含む。操作受付部24は、ユーザによる操作部22の操作を受け付け、CPU12に通知する。表示部26は、LED(Light Emitting Diode)表示器や、液晶ディスプレイ、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどを含む。表示制御部28は、CPU12からの指示に従い、表示部26に各種画面表示を行う。
【0030】
スマートフォン10の場合、操作部22の少なくとも一部は表示部26と一体でタッチパネル(不図示)により構成される。
音声制御部36は、CPU12からの指示に従い、スピーカ32またはマイク34、あるいは、外部の音響デバイスとの音声入出力を制御する。
【0031】
上述した情報処理装置100の各構成要素は、CPU12、メモリ14、メモリ14にロードされる
図1の構成要素を実現するプログラム42、ネットワーク接続用インタフェース(I/O16、無線LAN通信部18、赤外線通信部20)を備える任意のコンピュータ(不図示)のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0032】
本実施の形態の情報処理装置100では、コンピュータプログラム42に対応する各種の処理動作をCPU12が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
【0033】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、編集対象の元データ110をデータ容量が縮小された加工データ112に変換する手順、加工データ112を、共同処理装置に送信する手順、加工データ112に対する共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データ114を共同処理装置から受信する手順、受信される外部編集データ114に基づいて、共同処理装置でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させる手順、を実行させるように記述されている。
【0034】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラムは、記録媒体からコンピュータのメモリにロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータにダウンロードされ、メモリにロードされてもよい。
【0035】
図1に戻り、情報処理装置100の各構成について、詳細に説明する。
変換部102は、編集対象の元データ110を入力し、データ容量が縮小された加工データ112に変換して加工データ送信部104に受け渡す。元データ110は、たとえば、画像、動画、音声、テキスト、またはそれらの組合せデータでもよい。本実施形態では、たとえば、スマートフォン10の撮像部30で撮影される画像や動画を入力してもよい。元データ110の入力方法は、これに限定されるものではなく、たとえば、ネットワークを介してサーバ等からダウンロードしてもよいし、近距離通信により他の装置から直接受信してもよいし、記録媒体から読み込んでもよいし、スマートフォン10のマイク34から入力されてもよく、これらの組み合わせでもよい。
【0036】
ここで、変換部102が行う、データ容量を縮小する加工処理は、解像度の変更、一部領域の切り出し(トリミング)、色数の変更、圧縮率の変更、符号化パラメータの変更、フレームレートの変更、およびサンプリングレートの変更等の画像処理の少なくとも一つを含むことができる。
【0037】
加工データ送信部104は、変換部102から受け取った加工データ112を共同処理装置に送信する。なお、送信先の共同処理装置が複数の場合、装置毎に異なる通信手段、または同じ通信手段を用いて順次送信してもよいし、少なくとも一部の複数の装置に同じ通信手段を用いて同時に送信、たとえば、マルチキャスト配信してもよい。
受信部106は、加工データ112に対する共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データ114を共同処理装置120から受信する。
【0038】
本実施形態において、加工データ送信部104および受信部106は、
図2のスマートフォン10の無線LAN通信部18または赤外線通信部20により構成することができる。なお、加工データ送信部104または受信部106は、共同処理装置と通信する際、情報処理装置100と共同処理装置は事前に認証処理等を完了し、通信可能な状態を確立しているものとする。
【0039】
加工データ送信部104が加工データ112を送信するタイミングは特に限定されない。たとえば、元データ110を取得後直ぐに送信してもよいし、情報処理装置100の利用者が指定した任意のタイミングでもよい。あるいは、元データ110を取得後、共同処理装置からの送信要求を受けた時に、送信してもよい。
【0040】
本実施形態で、共同処理装置でなされる編集とは、たとえば、画像に手書き文字や絵を加える、画像にマーカ、スタンプ、フレーム、テキスト、イラスト等を合成する、画像に対する、明るさや色調の調整や、ノイズ除去、赤目補正、美肌効果、キラキラ効果等の追加、イラスト化、ぼかし、変形、拡大や縮小等のフォトレタッチ処理を行う、画像や音声に音声(たとえば、音声、効果音、バックグラウンドミュージック等)を追加する等の編集作業を含むことができる。
【0041】
外部編集データ114は、共同処理装置において、加工データ112に対して施された編集内容を示す情報を含み、たとえば、編集処理種別、編集位置、編集内容を示すパラメータ等の情報を含むことができる。本実施形態では、外部編集データ114のみを受信する構成とすることで、迅速に、共同処理装置の編集内容を共有することができる。
【0042】
共同処理装置からの外部編集データ114の受信タイミングは、特に限定されない。たとえば、共同処理装置に対して定期的または任意のタイミングで情報処理装置100から要求してもよいし、共同処理装置において定めるタイミングで定期的または任意のタイミングで共同処理装置から送信されたデータを、情報処理装置100が随時受信してもよい。
【0043】
たとえば、情報処理装置100で元データ110の表示画面を最新状態に更新するための更新ボタン等を設け、利用者による操作を受け付けたタイミングで外部編集データ114を共同処理装置に要求してもよい。あるいは、共同処理装置で、受け付けた編集処理の確定毎に情報処理装置100に送信してもよいし、編集完了時に情報処理装置100に送信してもよいし、共同処理装置における編集状態を情報処理装置100に逐次送信してもよい。
【0044】
合成部108は、受信された外部編集データ114に基づいて、共同処理装置でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させる。合成部108により合成された合成データは、たとえば、スマートフォン10の表示部26に画像を表示し、または、スピーカ32から音声を出力してもよい。情報処理装置100で、合成された合成データは、情報処理装置100本体メモリ14(
図2)に記憶してもよいし、情報処理装置100が書き込み可能な記録媒体に記録してもよいし、または他の装置に送信してもよい。
【0045】
上述のような構成において、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100によるデータ処理方法を以下に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0046】
本発明の実施の形態に係る情報処理装置100のデータ処理方法では、情報処理装置100が、編集対象の元データ110をデータ容量が縮小された加工データ112に変換し(ステップS101)、加工データ112を、共同処理装置に送信し(ステップS103)、加工データ112に対する共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データ114を共同処理装置から受信し(ステップS105)、受信される外部編集データ114に基づいて、共同処理装置でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させる(ステップS107)。
なお、本フローチャートは、情報処理装置100において、共同処理装置120とのデータの共有中、ステップS105とステップS107は繰り返し実行されるものとする。
【0047】
本実施形態の情報処理装置100の動作について、より詳細に以下に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100と共同処理装置の動作を説明するための図である。
ここでは、ユーザAとユーザBが、情報処理装置100と共同処理装置120をそれぞれ用いて、写真を共有し、さらにユーザBの編集内容をユーザAに共有させる時の動作を例に説明する。
まず、
図4(a)に示すように、情報処理装置100において、変換部102が元データ110のデータ容量を縮小して得られた加工データ112を、加工データ送信部104が共同処理装置120に送信する。ここで、共同処理装置120は、情報処理装置100と同様な装置とすることができ、本実施形態では、上述したように、
図2のスマートフォン10であるとする。このとき、情報処理装置100の表示部26(
図2)には、たとえば、元データ110が表示されている。
【0048】
このように、本実施形態の情報処理装置100では、元データ110よりデータ容量の小さい加工データ112を送信するので、元データ110を送信する場合に比較して、送信容量を削減できる。そのため、送信にかかる時間を短縮でき、通信コストも削減できる。すなわち、共同処理装置とのデータの共有と編集を早く開始することができる。
【0049】
共同処理装置120では、
図4(b)に示すように、加工データ112を受信し、表示部26(
図2)に編集可能に表示する。共同処理装置120で、
図4(c)に示すように、ユーザBが加工データ112に編集を施し、たとえば、手書きでお絵かきを追加すると、その編集内容を示す外部編集データ114が共同処理装置120から情報処理装置100に送信される。
【0050】
情報処理装置100において、受信部106が、加工データ112に対する共同処理装置120でなされた編集内容を示す外部編集データ114を共同処理装置120から受信する。
【0051】
そして、情報処理装置100において、合成部108が、受信した外部編集データ114に基づいて、共同処理装置120でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させる。
図4(d)に示すように、情報処理装置100の表示部26には、合成データ116が表示される。このようにして、情報処理装置100に共同処理装置120でなされた編集内容が反映され、編集内容を共有できる。
【0052】
なお、
図4では、情報処理装置100とデータを共有する共同処理装置120は1台のみ示されているが、これに限定されず、複数の共同処理装置120とデータを共有することもできる。
【0053】
このように、本実施形態の情報処理装置100では、他の共同処理装置でなされた編集内容を、その編集内容を示す外部編集データ114のみ受信し、元データ110に反映させるので、編集されたデータを全部受信する場合に比べ、受信容量を削減できるので、受信にかかる時間を短縮でき、通信コストも削減できる。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施の形態の情報処理装置100によれば、複数の機器間でデータを効率よく共有または編集できる。
【0055】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置200の構成を示す機能ブロック図である。また、
図6は、本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置220の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態では、第1情報処理装置200と第2情報処理装置220の間で、データを共有し、互いに編集を施した情報を反映させることができる。第2情報処理装置220は、上記実施形態の共同処理装置120に相当する。
【0056】
本発明の実施の形態は、上記実施形態とは、さらに、第1情報処理装置200が、第2情報処理装置220と共有している元データまたは加工データに対し、編集を施すことができ、第
2情報処理装置2
20から送信される外部編集データとともに、それらの編集内容を反映させて合成データを生成し、第1情報処理装置200と第
2情報処理装置2
20でデータに対する編集内容を共有できる点で相違する。
【0057】
また、本実施形態において、第1情報処理装置200と第2情報処理装置220は事前に認証処理等を完了し、通信可能な状態を確立しているものとする。上記実施形態と同様に、第1情報処理装置200と第2情報処理装置220との間の通信手段は、特に限定されるものではない。
【0058】
本実施形態の第1情報処理装置200は、図
1の上記実施形態の情報処理装置100と同様な変換部102、加工データ送信部104、および受信部106に加え、編集データ取得部202をさらに備える。第
1情報処理装置2
00は、図
1の上記実施形態の情報処理装置100の合成部108に替えて、合成部204をさらに備える。
【0059】
本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置200は、編集対象の元データ110または加工データ112を編集可能に出力することにより、編集対象の元データ110または加工データ112に対する編集内容を示す内部編集データを取得する編集データ取得部202をさらに備える。
さらに、合成部204は、内部編集データに基づいて、編集内容をさらに編集対象の元データ110に反映させる。
【0060】
本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置220は、編集対象の元データ110を変換して得られる、データ容量が縮小された加工データ112を他の情報処理装置(第1情報処理装置200)から受信する加工データ受信部222と、加工データ受信部222により受信される加工データ112を編集可能に出力することにより、加工データ112に対する編集内容を示す内部編集データ230を取得する編集データ取得部224と、編集データ取得部224により取得される内部編集データ230を第2情報処理装置220に送信する編集データ送信部226と、をさらに備える。
【0061】
本実施形態の第1情報処理装置200および第2情報処理装置220は、上記実施形態の情報処理装置100と同様にスマートフォン10を例として説明する。
第1情報処理装置200において、編集データ取得部202は、たとえば、表示部26(
図2)に元データ110または加工データ112を表示し、第1情報処理装置200の利用者による操作部22(
図2)を用いた編集操作を受け付け、内部編集データとして取得する。
【0062】
編集操作とは、上記実施形態でも説明したように、たとえば、画像に手書き文字や絵を加える、画像にマーカ、スタンプ、フレーム、テキスト、イラスト等を合成する、画像に対する、明るさや色調の調整や、ノイズ除去、赤目補正、美肌効果、キラキラ効果等の追加、イラスト化、ぼかし、変形、拡大や縮小等のフォトレタッチ処理を行う、画像や音声に音声(たとえば、音声、効果音、バックグラウンドミュージック等)を追加する等の編集操作を含むことができる。
【0063】
これらの編集操作は、表示部26に表示される編集画面に含まれる、メニュー、操作ボタン、アイコン、リスト、入力受付欄等のGUI(Graphical User Interface)等により操作受付部24が受け付けることができる。
【0064】
内部編集データは、第1情報処理装置200において、加工データ112に対して施された編集内容を示す情報を含み、たとえば、編集処理種別、編集位置、編集内容を示すパラメータ等の情報を含むことができる。
【0065】
合成部204は、受信部106により受信される外部編集データ114に基づいて、第2情報処理装置220でなされた編集内容を編集対象の元データ110に反映させるとともに、編集データ取得部202により取得される内部編集データに基づいて、その編集内容を編集対象の元データ110にさらに反映させる。
【0066】
本実施形態において、合成部204は、受信部106により受信される外部編集データ114、および編集データ取得部202により取得される内部編集データを、予め定められた優先順位に従い反映させることができる。
優先順位は、情報処理装置100または共同処理装置の種別、仕様、性能等の装置属性情報、編集データの種別やその内容、編集データのデータ容量、元データ110の種別、元データ110のデータ容量、共有に参加している装置の台数、通信手段、通信状態、またはこれらの組み合わせ等の条件とともに、予め定めることができる。
【0067】
合成部204により合成された合成データは、たとえば、スマートフォン10の表示部26に画像を表示し、または、スピーカ32から音声を出力してもよい。第1情報処理装置200で、合成された合成データは、第1情報処理装置200本体メモリに記憶してもよいし、第1情報処理装置200が書き込み可能な記録媒体に記録してもよいし、または他の装置に送信してもよい。
【0068】
第2情報処理装置220において、加工データ受信部222は、他の情報処理装置、たとえば、第1情報処理装置200から、加工データ112を受信する。加工データ受信部222が加工データ112を受信するタイミングは、特に限定されない。たとえば、第2情報処理装置220から第1情報処理装置200に任意のタイミングで要求してもよいし、第1情報処理装置200が定めたタイミングで送信される加工データ112を随時受信してもよい。
【0069】
編集データ取得部224は、たとえば、表示部26(
図2)に加工データ受信部222が受信した加工データ112を表示し、第2情報処理装置220の利用者による操作部22(
図2)を用いた編集操作を受け付け、内部編集データ230として取得する。編集データ取得部224における編集操作および内部編集データとは、編集データ取得部202で説明したものと同様であるので、説明は省略する。
【0070】
編集データ送信部226は、編集データ取得部224により取得される内部編集データ230を、他の情報処理装置、たとえば、上記加工データ受信部222が加工データ112を受信した第1情報処理装置200に送信する。
ここで、送信する内部編集データ230は、上記実施形態の情報処理装置100、すなわち、第1情報処理装置200が受信する外部編集データ114に相当する。
【0071】
本実施形態において、加工データ受信部222および編集データ送信部226は、
図2のスマートフォン10の無線LAN通信部18または赤外線通信部20により構成することができる。たとえば、無線LAN通信部18を用いて、所謂Wi−Fiで、
第1情報処理装置
200と
第2情報処理装置
220間の無線通信を行い、データを送受信することができる。
また、赤外線通信部20を用いた通信では、
第1情報処理装置
200と
第2情報処理装置
220間で、近接距離で赤外線通信を行い、データを送受信することができる。
【0072】
なお、加工データ受信部222または編集データ送信部226は、第1情報処理装置200と通信する際、第1情報処理装置200と第2情報処理装置220は事前に認証処理等を完了し、通信可能な状態を確立しているものとする。
【0073】
編集データ送信部226が内部編集データ230を送信するタイミングは、特に限定されない。たとえば、第2情報処理装置220に対する第1情報処理装置200からの定期的または任意のタイミングでの要求に応じて送信してもよいし、第2情報処理装置220が定期的または任意のタイミングで第1情報処理装置200に送信してもよい。
【0074】
たとえば、第2情報処理装置220で加工データ112の表示画面を最新状態に更新するための更新ボタン等を設け、利用者による操作を受け付けたタイミングで内部編集データ230を第1情報処理装置200に送信してもよい。あるいは、第2情報処理装置220で、受け付けた編集処理の確定毎に第1情報処理装置200に送信してもよいし、編集完了時に第1情報処理装置200に送信してもよいし、第2情報処理装置220における編集状態を第1情報処理装置200に逐次送信してもよい。
【0075】
なお、
図5の第1情報処理装置200は、
図6の第2情報処理装置220と同様な編集データ送信部226をさらに有してもよい。すなわち、編集データ取得部202が取得した元データ110または加工データ112に対する編集内容を示す内部編集データを、編集データ送信部226が第1情報処理装置200から第2情報処理装置220に送信してもよい。
【0076】
そして、
図6の第2情報処理装置220は、
図5の第1情報処理装置200と同様な受信部106をさらに有してもよい。すなわち、第1情報処理装置200での内部編集データ、第2情報処理装置220にとっては外部編集データを受信部106が受信し、編集データ取得部224に受け渡し、編集データ取得部224により外部編集データを加工データ112に反映させて編集可能に表示部26(
図2)に表示してもよい。
【0077】
本実施の形態の第1情報処理装置200では、コンピュータプログラム42(
図2)に対応する各種の処理動作をCPU12(
図2)が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
【0078】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、第1情報処理装置200を実現させるためのコンピュータに、上記実施形態のコンピュータプログラムの手順に加え、さらに、編集対象の元データ110または加工データ112を編集可能に出力することにより、編集対象の元データ110または加工データ112に対する編集内容を示す内部編集データを取得する手順、内部編集データに基づいて、編集内容をさらに編集対象の元データ110に反映させる手順、を実行させるように記述されている。
【0079】
さらに、本実施形態のコンピュータプログラム42は、第1情報処理装置200を実現させるためのコンピュータに、上記コンピュータプログラムの手順に加え、受信される外部編集データ114、および取得される内部編集データを、予め定められた優先順位に従い反映させる手順、を実行させるように記述されている。
【0080】
本実施の形態の第2情報処理装置220では、コンピュータプログラム42(
図2)に対応する各種の処理動作をCPU12(
図2)が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
【0081】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、第2情報処理装置220を実現させるためのコンピュータに、他の情報処理装置(第1情報処理装置200)から送信された加工データ112を受信する手順、受信される加工データ112を編集可能に出力することにより、加工データ112に対する編集内容を示す内部編集データ230を取得する手順、取得される内部編集データ230を第1情報処理装置200に送信する手順、を実行させるように記述されている。
【0082】
このように構成された本実施形態の第1情報処理装置200および第2情報処理装置220の動作について、以下説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
図8は、本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置220の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、
図7に示すように、第1情報処理装置200において、上記実施形態の
図3のフローのいずれかのステップの状態で、編集データ取得部202が元データ110または加工データ112を編集可能に表示部26(
図2)に出力し表示させる(ステップS201)。また、元データ110または加工データ112が、映像データまたは音声データの場合は、スピーカ32(
図2)から音声出力させる。上記実施形態の
図3のフローと本実施形態の
図6のフローは並行して実行することもできる。
【0083】
このとき、編集データ取得部202は、変換部102により取得される編集対象の元データ110および、変換部102により元データ110を変換して得られる加工データ112のいずれかを表示部26に表示する。または、元データ110および加工データ112の表示は切り替え可能であってもよい。
【0084】
そして、編集データ取得部202が、第1情報処理装置200の利用者による操作部22(
図2)を用いた編集操作を受け付け、内部編集データとして取得すると(ステップS203のYES)、合成部204が、ステップS203で編集データ取得部202により取得される内部編集データに基づいて、その編集内容を編集対象の元データ110に反映させる(ステップS205)。このとき、生成される合成データが、表示部26に表示される。
なお、本フローチャートは、第1情報処理装置200において、元データ110または加工データ112の編集中、繰り返し実行されるものとする。
【0085】
さらに、第1情報処理装置200が編集データ送信部226を備え、かつ、第2情報処理装置220が受信部106を備えている場合、編集データ取得部202が取得した内部編集データを、編集データ送信部226が第2情報処理装置220に送信してもよい。そして、第2情報処理装置220において、
受信部106が第1情報処理装置200からの内部編集データ、言い換えれば、第2情報処理装置220にとっての外部編集データを受信し、編集データ取得部224に受け渡し、編集データ取得部224により外部編集データを加工データ112に反映させて編集可能に表示部26(
図2)に表示してもよい。
【0086】
図8に示すように、本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置220のデータ処理方法は、第2情報処理装置220が、編集対象の元データ110を変換して得られる、データ容量が縮小された加工データ112を他の情報処理装置(第1情報処理装置200)から受信し(ステップS211)、受信される加工データ112を編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得し(ステップS213、ステップS215)、取得される内部編集データを第1情報処理装置200に送信する(ステップS217)。
【0087】
詳細には、まず、第2情報処理装置220において、加工データ受信部222が他の情報処理装置(第1情報処理装置200)から送信される加工データ112を受信する(ステップS211)。そして、編集データ取得部224が、加工データ受信部222により受信される加工データ112を編集可能に表示部26(
図2)に出力し、表示させる(ステップS213)。また、加工データ112が、映像データまたは音声データの場合は、スピーカ32(
図2)から音声出力させる。
【0088】
そして、編集データ取得部224が、第2情報処理装置220の利用者による操作部22(
図2)を用いた編集操作を受け付け、内部編集データとして取得すると(ステップS215のYES)、編集データ送信部226が、ステップS215で編集データ取得部202により取得される内部編集データ230を第1情報処理装置200に送信する(ステップS217)。
【0089】
なお、このとき、編集データ取得部224が取得した内部編集データ230は、逐次表示部26に反映される。
また、本フローチャートは、第2情報処理装置220において、加工データ112の編集中、ステップS213〜ステップS217は繰り返し実行されるものとする。なお、上述したように、ステップS217の送信タイミングは、様々な場合が考えられる。
【0090】
以上説明したように、本発明の実施の形態の第1情報処理装置200または第2情報処理装置220によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、第1情報処理装置200における編集結果も第2情報処理装置220と共有させることができる。
【0091】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置300と第2情報処理装置320の動作を説明するための図である。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態とは、第1情報処理装置300が、加工データ112の送信後に、元データ110も共同処理装置(第2情報処理装置320)に送信するとともに、第2情報処理装置320が、加工データ112に加えて、元データ110も受信し、編集可能に既に出力されている加工データ112を元データ110に代える点で相違する。
【0092】
図10は、本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置300の構成を示す機能ブロック図である。
図11は、本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置320の構成を示す機能ブロック図である。
図10に示すように、本実施形態の第1情報処理装置300は、
図5の第1情報処理装置200と同様な変換部102と、加工データ送信部104と、受信部106と、編集データ取得部202と、合成部204と、を備えるとともに、さらに、元データ送信部302を備える。
【0093】
なお、本実施形態では、第1情報処理装置300は、
図5と同様な構成を含むものとしているが、これに限定されない。たとえば、図
1の情報処理装置100と同様な変換部102と、加工データ送信部104と、受信部106と、合成部108とを備えるとともに、さらに、編集データ取得部202を備える構成とすることもできる。
【0094】
図11に示すように、第2情報処理装置320は、
図6の第2情報処理装置220と同様な加工データ受信部222と、編集データ送信部226と、を備えるとともに、さらに、元データ受信部322を備える。また、第2情報処理装置320は、
図6の編集データ取得部224に替えて、編集データ取得部324を備える。
【0095】
本発明の実施の形態に係る第1情報処理装置300は、加工データ112の送信後、同じ通信手段を用いて、編集対象の元データ110を共同処理装置(第2情報処理装置320)に送信するか、または、加工データ112を送信する通信手段とは異なる通信手段を用いて、加工データ112に加えて、編集対象の元データ110を共同処理装置(第2情報処理装置320)にさらに送信する元データ送信部302をさらに備える。
【0096】
本発明の実施の形態に係る第2情報処理装置320は、加工データ112に加えて、編集対象の元データ110を受信する元データ受信部322と、編集対象の元データ110の受信完了後、編集可能に既に出力されている加工データ112を、編集対象の元データ110に代える編集データ取得部324と、をさらに備える。
【0097】
第1情報処理装置300において、たとえば、加工データ送信部104が送信する加工データ112は、容量が元データ110に比べて小さいので、Bluetooth、赤外線、非接触IC通信等の低速の通信手段を用いて送信してもよい。一方、元データ送信部302が送信する元データ110は、加工データ112に比べ容量が大きいので、無線LAN、広域通信網、インターネット等の高速の通信手段を用いて送信してもよい。
その一方で、加工データ112は、容量は小さいが、より早く共同処理装置に送信したいので、逆に、高速の通信手段を利用し、元データ110は、最悪、編集を終える頃までに送信が完了すればよいので、低速の通信手段を利用してもよい。
【0098】
また、加工データ112の送信後とは、必ずしも、共同処理装置(第2情報処理装置320)側での受信完了を意味するものではなく、第1情報処理装置300側で、加工データ112の送信処理を開始した後であれば、元データ110を並行して送信してもよい。あるいは、加工データ112を送信した後に、第2情報処理装置320から元データ110の受信要求を受けた時に送信してもよい。
【0099】
第2情報処理装置320において、元データ受信部322は、第1情報処理装置300から元データ110を受信する。受信のタイミングは、たとえば、第2情報処理装置
320から第1情報処理装置
300に任意のタイミングで要求してもよいし、第1情報処理装置300が定めたタイミングで送信される元データ110を随時受信してもよい。あるいは、加工データ112を受信した後に、第2情報処理装置320で元データ110を受信できる状態になった時に、第1情報処理装置300に対して任意のタイミングで送信を要求してもよい。
【0100】
編集データ取得部324は、始めに、
図9(b)に示すように、表示部26(
図2)に加工データ受信部222が受信した加工データ112を表示し、元データ受信部322が元データ110を受信した時、
図9(c)に示すように、表示部26に表示されている加工データ112を元データ110に代えて表示する。表示のタイミングは、特に限定されず、たとえば、元データ110を受信しながら、加工データ112から元データ110に徐々に置換してもよいし、元データ110の受信完了後に、一括して加工データ112を元データ110に置換してもよい。あるいは、元データ110の受信完了を利用者にアイコン等の通知手段を用いて通知し、表示画面を最新状態に更新するための更新ボタン等を設け、利用者による操作を受け付けたタイミングで元データ110に置換してもよい。
【0101】
また、第2情報処理装置320は、
図5の第1情報処理装置200と同様な受信部106をさらに有してもよい。すなわち、第1情報処理装置200での内部編集データ、第2情報処理装置320にとっては外部編集データを受信部106が受信し、編集データ取得部324に受け渡し、編集データ取得部324により外部編集データを加工データ112に反映させて編集可能に表示部26(
図2)に表示してもよい。
【0102】
さらに、第2情報処理装置320は、
図5の第1情報処理装置200と同様な合成部204をさらに有してもよい。そのような構成によれば、第2情報処理装置320の編集データ取得部324が取得した内部編集データまたは外部編集データを、元データ110に反映させ、合成データを生成することができる。そして、第2情報処理装置320が、合成データをメモリ14(
図2)に記憶してもよいし、第2情報処理装置320が書き込み可能な記録媒体に記録してもよいし、または他の装置に送信してもよい。
【0103】
本実施の形態の第1情報処理装置300では、コンピュータプログラム42(
図2)に対応する各種の処理動作をCPU12(
図2)が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
【0104】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、第1情報処理装置300を実現させるためのコンピュータに、上記実施形態のコンピュータプログラムの手順に加え、さらに、加工データ112の送信後、同じ通信手段を用いて、編集対象の元データ110を共同処理装置(第2情報処理装置320)に送信するか、または、加工データ112を送信する通信手段とは異なる通信手段を用いて、加工データ112に加えて、編集対象の元データ110を第2情報処理装置320にさらに送信する手順、を実行させるように記述されている。
【0105】
本実施の形態の第2情報処理装置320では、コンピュータプログラム42(
図2)に対応する各種の処理動作をCPU12(
図2)が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
【0106】
本実施形態のコンピュータプログラム42は、第2情報処理装置320を実現させるためのコンピュータに、上記実施形態のコンピュータプログラムの手順に加え、さらに、加工データ112に加えて、編集対象の元データ110を受信する手順、編集対象の元データ110の受信完了後、編集可能に既に出力されている加工データ112を、編集対象の元データ110に代える手順、を実行させるように記述されている。
【0107】
このように構成された本実施形態の第1情報処理装置300と第2情報処理装置320の動作について、
図9を用いて、以下説明する。
ここでは、ユーザAとユーザBが、第1情報処理装置300と第2情報処理装置320をそれぞれ用いて、写真を共有し、さらにユーザBの編集内容をユーザAに共有させる時の動作を例に説明する。
まず、第1情報処理装置300において、変換部102が、元データ110を加工データ112に変換し、加工データ送信部104が第2情報処理装置320に加工データ112を送信する(
図9(a))。このとき、図では、第1情報処理装置300の表示部26(
図2)には、元データ110が表示されているが、これに限定されず、加工データ112でもよい。そして、図示していないが、第1情報処理装置300でも元データ110または加工データ112に対する編集操作を受け付け、元データ110に合成部204が反映する。
【0108】
そして、第2情報処理装置320において、加工データ受信部222が加工データ112を受信し、表示部26(
図2)に表示する。このとき、第2情報処理装置320のユーザBは、加工データ112に編集操作を施すことができる(
図9(b))。
【0109】
さらに、第1情報処理装置300において、元データ送信部302が元データ110を第2情報処理装置320に送信する(
図9(b))。第2情報処理装置320において、元データ受信部322が元データ110を受信し、受信した元データ110を、加工データ112に代えて、表示部26に表示する(
図9(c))。
【0110】
そして、第2情報処理装置320において、編集データ送信部226が、加工データ112または元データ110に施された編集内容を示す外部編集データ114を、第1情報処理装置300に送信する(
図9(c))。第1情報処理装置300において、合成部204が、第2情報処理装置320から外部編集データ114を受信し、元データ110に反映し、合成データ116を表示部26(
図2)に表示する(
図9(d))。
【0111】
もし、第1情報処理装置300でも編集操作が行われた場合は、元データ110に外部編集データ114とともに反映させるとともに、さらに、第1情報処理装置300での編集内容を第2情報処理装置320に送信してもよい。
【0112】
以上説明したように、本発明の実施の形態の情報処理装置
(300、320)によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、加工データ112による他の情報処理装置とのデータ共有を素早く開始できるとともに、かつ、後に転送される元データ110の共有も可能になる。
【0113】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態の情報処理装置において、変換部102は、編集対象の元データ110を解析し、特徴量が小さい部分について部分的に加工を施して加工データ112としてもよい。
元データ110の解像度を全体的に下げると、加工データ112では、全体をぼかされた状態になるが、この構成によれば、特徴量が小さい部分について、部分的にデータ容量を削減するように変換するので、特徴量が大きい部分、たとえば、人物の輪郭や山の稜線等は、はっきりさせることができる。
たとえば、輪郭線のみに特定する場合、具体的には、変換部102は、編集対象の元データ110に対するエッジ検出処理により、検出されたエッジ部分以外の部分のデータ容量を削減するように変換し、加工データ112を生成する。
【0114】
また、上記実施形態では、元データ110は、情報処理装置で保持する構成としているが、これに限定されるものではない。たとえば、元データ110は、クラウドコンピューティングを利用したサーバ上に保持させ、各情報処理装置からサーバ上のデータに対して編集処理を行う構成とすることもできる。
【0115】
さらに、他の実施形態において、変換部102は、共同処理装置の種別、仕様、または性能等の装置属性情報、元データ110の種別、元データ110のデータ容量、共有に参加している装置の台数、通信手段、通信状態、またはこれらの組み合わせ等の条件に基づいて、共同処理装置に適した加工データ112の容量やフォーマット等を決定し、対応する変換処理を行ってもよい。さらに、共同処理装置毎に装置属性情報を無線LAN通信部18または赤外線通信部20等の通信手段を用いて取得してもよい。あるいは、共同通信装置の装置属性情報を定期的に取得し、動的に変換処理を切り替えてもよい。たとえば、共同通信装置との通信効率が低下しているような場合、加工データ112のデータ容量をより小さくするように変換する等の対応をとることができる。
【0116】
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0117】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 情報処理装置が、
編集対象の元データをデータ容量が縮小された加工データに変換し、
前記加工データを、共同処理装置に送信し、
前記加工データに対する前記共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データを前記共同処理装置から受信し、
受信される前記外部編集データに基づいて、前記共同処理装置でなされた編集内容を前記編集対象の元データに反映させる情報処理装置のデータ処理方法。
2. 1.に記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記編集対象の元データまたは前記加工データを編集可能に出力することにより、前記編集対象の元データまたは前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得し、
前記内部編集データに基づいて、前記編集内容をさらに前記編集対象の元データに反映させる、
情報処理装置のデータ処理方法。
3. 2.に記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
受信される前記外部編集データ、および取得される前記内部編集データを、予め定められた優先順位に従い反映させる、
情報処理装置のデータ処理方法。
4. 1.乃至3.いずれかに記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記加工データの送信後、同じ通信手段を用いて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置に送信するか、または、前記加工データを送信する通信手段とは異なる通信手段を用いて、前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置にさらに送信する、
情報処理装置のデータ処理方法。
5. 1.乃至4.いずれかに記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
他の情報処理装置から送信された前記加工データを受信し、
受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得し、
取得される内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する、
情報処理装置のデータ処理方法。
6. 5.に記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを受信する手順、
前記編集対象の元データの受信完了後、前記編集可能に既に出力されている加工データを、前記編集対象の元データに代える、
情報処理装置のデータ処理方法。
7. 1.乃至6.いずれかに記載の情報処理装置のデータ処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記編集対象の元データを解析し、特徴量が小さい部分について部分的に加工を施して前記加工データとする、
情報処理装置のデータ処理方法。
8. 情報処理装置が、
編集対象の元データを変換して得られる、データ容量が縮小された加工データを他の情報処理装置から受信し、
受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得し、
取得される前記内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する情報処理装置のデータ処理方法。
【0118】
9. コンピュータに、
編集対象の元データをデータ容量が縮小された加工データに変換する手順、
前記加工データを、共同処理装置に送信する手順、
前記加工データに対する前記共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データを前記共同処理装置から受信する手順、
受信される前記外部編集データに基づいて、前記共同処理装置でなされた編集内容を前記編集対象の元データに反映させる手順、
を実行させるためのプログラム。
10. 9.に記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
前記編集対象の元データまたは前記加工データを編集可能に出力することにより、前記編集対象の元データまたは前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得する手順、
前記内部編集データに基づいて、前記編集内容をさらに前記編集対象の元データに反映させる手順、
を実行させるためのプログラム。
11. 10.に記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
受信される前記外部編集データ、および取得される前記内部編集データを、予め定められた優先順位に従い反映させる手順、
を実行させるためのプログラム。
12. 9.乃至11.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
前記加工データの送信後、同じ通信手段を用いて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置に送信するか、または、前記加工データを送信する通信手段とは異なる通信手段を用いて、前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置にさらに送信する手順、
を実行させるためのプログラム。
13. 9.乃至12.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
他の情報処理装置から送信された前記加工データを受信する手順、
受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得する手順、
取得される内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する手順、
を実行させるためのプログラム。
14. 13.に記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを受信する手順、
前記編集対象の元データの受信完了後、前記編集可能に既に出力されている加工データを、前記編集対象の元データに代える手順、
を実行させるためのプログラム。
15. 9.乃至14.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
コンピュータに、さらに、
前記編集対象の元データを解析し、特徴量が小さい部分について部分的に加工を施して前記加工データとする手順、
を実行させるためのプログラム。
16. コンピュータに、
編集対象の元データを変換して得られる、データ容量が縮小された加工データを他の情報処理装置から受信する加工データ受信手順、
受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得する手順、
取得される内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する手順、
を実行させるためのプログラム。
17. 編集対象の元データをデータ容量が縮小された加工データに変換する変換手段と、
前記加工データを、共同処理装置に送信する送信手段と、
前記加工データに対する前記共同処理装置でなされた編集内容を示す外部編集データを前記共同処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段で受信される前記外部編集データに基づいて、前記共同処理装置でなされた編集内容を前記編集対象の元データに反映させる合成手段と、
を備える情報処理装置。
18. 17.に記載の情報処理装置において、
前記編集対象の元データまたは前記加工データを編集可能に出力することにより、前記編集対象の元データまたは前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得するデータ取得手段をさらに備え、
前記合成手段は、前記内部編集データに基づいて、前記編集内容をさらに前記編集対象の元データに反映させる情報処理装置。
19. 18.に記載の情報処理装置において、
前記合成手段は、受信される前記外部編集データ、および取得される前記内部編集データを、予め定められた優先順位に従い反映させる情報処理装置。
20. 17.乃至19.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記加工データの送信後、同じ通信手段を用いて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置に送信するか、または、前記加工データを送信する通信手段とは異なる通信手段を用いて、前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを前記共同処理装置にさらに送信する元データ送信手段を、
さらに備える情報処理装置。
21. 17.乃至20.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
他の情報処理装置から送信された前記加工データを受信する加工データ受信手段と、
前記加工データ受信手段により受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得される内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する編集データ送信手段と、
を備える情報処理装置。
22. 21.に記載の情報処理装置において、
前記加工データに加えて、前記編集対象の元データを受信する元データ受信手段と、
前記編集対象の元データの受信完了後、前記編集可能に既に出力されている加工データを、前記編集対象の元データに代えるデータ置換手段と、
を備える情報処理装置。
23. 17.乃至22.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記変換手段は、前記編集対象の元データを解析し、特徴量が小さい部分について部分的に加工を施して前記加工データとする、
情報処理装置。
24. 編集対象の元データを変換して得られる、データ容量が縮小された加工データを他の情報処理装置から受信する加工データ受信手段と、
前記加工データ受信手段により受信される前記加工データを編集可能に出力することにより、前記加工データに対する編集内容を示す内部編集データを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段により取得される内部編集データを前記他の情報処理装置に送信する編集データ送信手段と、
を備える情報処理装置。
この出願は、2013年4月11日に出願された日本出願特願2013−082660号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。