(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支払料金算出部が算出する前記支払料金と、前記利益の種類を示す利益種別情報と、入力される選択情報とに基づいて、前記利益種別情報のうち、当該需要家に提供される前記種類を選択する利益選択部
を更に備える
請求項1又は請求項2に記載の支払料金算出装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
<積立サービス概要>
以下、図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、支払料金PFと、使用料金Fとの一例を示すグラフである。具体的には、ある需要家Uの1月から12月までの支払料金PFと、使用料金Fとを示すグラフである。
使用料金Fとは、需要家Uがエネルギー供給者ECから供給されるエネルギーを使用することに応じて生じる料金である。需要家Uとは、エネルギー供給者ECからエネルギーの供給を受けるエネルギーの使用者であって、エネルギー供給者ECと当該エネルギーの使用契約を行う契約者である。エネルギー供給者ECは、電気、ガス及び水道等のエネルギーを需要家Uに供給する事業者である。エネルギー供給者ECとは、例えば、電気事業者、ガス事業者及び水道局である。電気事業者とは、一般電気事業者及び小売電気事業者である。また、ガス事業者とは、一般ガス事業者、簡易ガス業者、ガス導管事業者及び大口ガス事業者である。
支払料金PFとは、エネルギー供給者ECからエネルギーの供給を受ける需要家Uが当該エネルギー供給者ECに支払う料金である。
以下、エネルギー供給者ECが、電気事業者であって、使用料金Fが電気使用料金である場合について説明する。
【0015】
ここで、需要家Uは、電気事業者と電力の使用契約の他、支払料金PFから電気使用料金を差し引いた金額を積立金額として積立てる積立サービスの契約を行う場合がある。需要家Uは、積立サービスを契約する期間において、電気使用料金が含まれる支払料金PFを電気事業者に支払う。電気事業者は、需要家Uが積立てる積立金額に応じて、需要家Uに利益BTを提供する。利益BTとは、積立金額と同等の価値の利益である。利益BTとは、例えば、積立金額と同等の価値の商品券、旅行券及びポイント等である。この一例では、利益BTが積立金額と同等の価値の商品券である場合について説明する。
以下、需要家Uは、1年間の積立サービスを契約し、電気事業者に支払料金PFを1か月毎に1年間支払う場合について説明する。
図1に示すとおり、この一例では、ある需要家Uが1月から12月までの間、支払料金PFとして3万円を支払うことによって、電気事業者には需要家Uから総額36万円が支払われる。また、
図1に示す通り、この一例では、ある需要家Uの1月から12月までの電気使用料金とは、総額20万9000円である。この場合、需要家Uの積立金額とは、総額15万1000円である。この場合、電気事業者は、15万1000円と同等の価値の商品券を利益BTとして需要家Uに提供する。
【0016】
ここで、電気使用料金は、需要家U毎に異なる場合がある。例えば、電気使用料金は、需要家Uが一人暮らしの住宅の場合と、需要家Uが家族等の複数人で暮らしている住宅の場合とでは、需要家Uが複数人で暮らしている住宅の場合の方が高額である場合がある。例えば、支払料金PFが予め所定の値に設定される場合、電気使用料金が高額な需要家Uは、積立金額を確保することが困難である。具体的には、支払料金PFと電気使用料金とが一致する又は支払料金PFよりも電気使用料金の方が高額である場合、需要家Uは、積立金額を確保することができない。このため、需要家Uが電気事業者と積立サービスの契約を行う場合、需要家Uには、当該需要家Uに応じた支払料金PFが設定されることが求められる。支払料金算出装置1は、需要家Uに応じた支払料金PFを算出し、需要家Uに提供される利益BTを算出する。
【0017】
なお、需要家Uが積立サービスを契約する期間は1年間以外の期間であってもよい。積立サービスを契約する期間とは、例えば、半年間であってもよく、2年間であってもよく、他の期間であってもよい。
また、需要家Uは、積立サービスを契約する期間、1か月毎に支払料金PFを電気事業者に支払うことに代えて、所定の期間毎に支払料金PFを支払ってもよい。所定の期間とは、2か月間であってもよく、半年間であってもよく、他の期間であってもよい。
以降の説明において、需要家Uが積立サービスを契約する期間を契約期間と記載する。需要家Uは、契約期間において、電気使用料金を含む支払料金PFを電気事業者に支払う。
【0018】
<支払料金算出装置の概要>
以下、
図2を参照して支払料金算出装置1の概要について説明する。
図2は、第1実施形態の支払料金算出装置1の概要を示す図である。
図2に示す通り、支払料金算出装置1は、電気事業者のオフィスOF内に備えられる。また、支払料金算出装置1は、情報の送受信が可能なネットワークNを介して情報処理装置IPUと接続される。情報処理装置IPUとは、例えば、ワークステーションやデスクトップPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレットPC、多機能携帯電話端末(スマートフォン)等である。情報処理装置IPUとは、例えば、需要家Uの住居に備えられる。
需要家Uは、当該需要家Uが過去にエネルギー供給者EC(この一例では、電気事業者)に支払った使用料金F(この一例では、電気使用料金)を情報処理装置IPUに入力する。この一例では、需要家Uは、当該需要家Uが過去に電気事業者に支払ったある月の領収書Rに記載された電気使用料金を情報処理装置IPUに入力する。以降の説明において、使用料金F(この一例では、電気使用料金)を示す情報を使用料金情報FIと記載する。情報処理装置IPUは、ネットワークNを介して使用料金情報FIを支払料金算出装置1に送信する。
【0019】
なお、需要家Uが、情報処理装置IPUを用いて使用料金情報FIを支払料金算出装置1に送信する方法に代えて、積立てサービスの申し込みを行う窓口の担当者が当該窓口に積立サービスを申し込みに来る需要家Uの使用料金情報FIを支払料金算出装置1に入力する方法であってもよい。この場合、支払料金算出装置1は、当該窓口が設置される建物に備えられる。また、需要家Uの使用料金情報FIを支払料金算出装置1に入力する構成に代えて、電気事業者が保有する需要家Uの使用料金情報FIを示す情報の使用を当該需要家Uが許諾する構成であってもよい。この場合、支払料金算出装置1は、需要家Uが使用料金情報FIの使用を許諾する場合、電気事業者が所有する需要家Uの使用料金情報FIを記憶するサーバから当該需要家Uの使用料金情報FIを取得する。
【0020】
また、需要家Uの領収書Rに記載された電気使用料金を情報処理装置IPUに入力することに代えて、他の情報に基づく電気使用料金を情報処理装置IPUに入力してもよい。例えば、需要家Uが領収書Rを所有していない場合、需要家Uの過去の電気使用料金の支払い履歴を電気事業者に問合せすることによって取得した情報に基づいて、電気使用料金を情報処理装置IPUに入力してもよい。また、例えば、積立サービスの申し込みを行う窓口の担当者が、需要家Uの契約情報を検索し、当該需要家Uの過去の電気使用料金の支払い履歴を参照することによって取得した情報に基づいて、電気使用料金を情報処理装置IPUに入力してもよい。
【0021】
支払料金算出装置1は、ネットワークNを介して情報処理装置IPUから使用料金情報FIを取得する。支払料金算出装置1は、取得した使用料金情報FIに基づいて、需要家Uに応じた支払料金PFを算出する。
【0022】
<支払料金算出装置の構成>
以下、
図3を参照して、支払料金算出装置1の構成について説明する。
図3は、第1実施形態の支払料金算出装置1の構成の一例を示す図である。
図3に示す通り、支払料金算出装置1と情報処理装置IPUとは、接続される。上述したように、情報処理装置IPUは、支払料金算出装置1に使用料金情報FIを送信する。
支払料金算出装置1は、制御部100を備える。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、取得部110と、基準料金算出部120と、支払料金算出部130と、利益算出部140と、利益情報出力部150とをその機能部として備える。
取得部110は、情報処理装置IPUから使用料金情報FIを取得する。取得部110は、取得した使用料金情報FIを基準料金算出部120と、利益算出部140とに供給する。
【0023】
基準料金算出部120は、取得部110から使用料金情報FIを取得する。基準料金算出部120は、取得した使用料金情報FIが示す電気使用料金に基づいて、基準料金BFを算出する。基準料金BFとは、支払料金PFを算出する際の基準である。基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す電気使用料金に基づく金額を基準料金BFとして算出する。この一例では、基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す電気使用料金と同じ金額を基準料金BFとして算出する。基準料金算出部120は、算出した基準料金BFを示す情報を支払料金算出部130に供給する。
なお、基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す電気使用料金と、当該電気使用料金が支払われた月とに基づいて、基準料金BFを算出してもよい。例えば、電気使用料金は、一般に夏期(例えば、7月から9月)や冬期(例えば、12月から3月)に高額になる場合がある。使用料金情報FIが示す電気使用料金が夏期や冬期に支払われた電気使用料金である場合、基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す電気使用料金よりも低い金額を基準料金BFとして算出してもよい。また、使用料金情報FIが示す電気使用料金が夏期や冬期以外に支払われた電気使用料金である場合、基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す電気使用料金よりも高い金額を基準料金BFとして算出してもよい。
【0024】
支払料金算出部130は、基準料金算出部120から基準料金BFを示す情報を取得する。支払料金算出部130は、取得した基準料金BFを示す情報に基づいて、支払料金PFを算出する。支払料金PFには、基準料金BFと、付加料金AFとが少なくとも含まれる。付加料金AFとは、基準料金BFに付加される料金である。この一例では、付加料金AFとは、予め定められた所定の金額である。所定の金額とは、例えば、5000円である。支払料金算出部130は、基準料金BFと、付加料金AFである5000円とを加算した金額を支払料金PFとして算出する。支払料金算出部130は、算出した支払料金PFを示す情報を利益算出部140に供給する。
【0025】
なお、付加料金AFは、所定の金額に代えて、基準料金BFに所定の割合を乗じた金額であってもよく、基準料金BFに所定の金額を付加した金額に対して所定の割合を乗じた金額であってもよく、他の金額であってもよい。
【0026】
利益算出部140は、支払料金算出部130から支払料金PFを示す情報を取得する。また、利益算出部140は取得部110から使用料金情報FIを取得する。利益算出部140は、取得した使用料金情報FIと、支払料金PFとの差額に基づいて、需要家Uに提供される利益BTを算出する。上述したように、支払料金PFには、ある月の需要家Uの電気使用料金と、所定の金額である付加料金AFとが含まれる。この場合、利益算出部140は、支払料金PFから使用料金Fを差し引いた付加料金AFが示す金額を利益BTとして算出する。利益算出部140は、算出した利益BTを示す情報を利益情報出力部150に供給する。以降の説明において、利益BTを示す情報を利益情報BTIと記載する。
【0027】
利益情報出力部150は、利益算出部140から利益情報BTIを取得する。利益情報出力部150は、利益情報BTIを出力する。
利益情報出力部150は、例えば、利益情報BTIを情報処理装置IPUに出力する。情報処理装置IPUは、支払料金算出装置1から利益情報BTIを受信し、当該情報処理装置IPUが備えるディスプレイ等の表示部に利益BTを表示する。上述したように、利益BTは、積立金額と同等の価値の商品券である。したがって、情報処理装置IPUの表示部には、利益BTが5000円分の商品券であることが表示される。需要家Uは、当該表示を確認することによって積立サービスを契約することに伴う利益BTを確認することができる。
【0028】
なお、利益情報出力部150は、利益情報BTIを情報処理装置IPUに出力することに代えて、利益情報BTIを電気事業者に出力してもよい。電気事業者は、取得した利益情報BTIに基づいて、ダイレクトメールや電子メールによって需要家Uに利益BTを通知してもよい。また、電気事業者は、利益情報BTIを、当該利益情報BTIが示す利益BTを供給される需要家Uのみが閲覧できるインターネットのサイトを介して需要家Uに通知してもよい。
【0029】
<支払料金算出装置の動作>
以下、
図4を参照して、支払料金算出装置1の動作ついて説明する。
図4は、第1実施形態の支払料金算出装置1の動作の一例を示す流れ図である。
図4に示す通り、取得部110は情報処理装置IPUから使用料金情報FIを取得する(ステップS110)。基準料金算出部120は、取得部110が取得する使用料金情報FIに基づいて、基準料金BFを算出する(ステップS120)。支払料金算出部130は、基準料金算出部120が算出する基準料金BFに基づいて、支払料金PFを算出する(ステップS130)。利益算出部140は、取得部110が取得する使用料金情報FIと、支払料金算出部130が算出する基準料金BFとに基づいて、需要家Uに提供される利益BTを算出する(ステップS140)。利益情報出力部150は、利益算出部140が算出する利益BTを示す利益情報BTIを出力する(ステップS150)。
【0030】
<第1実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の支払料金算出装置1は、需要家Uの電気使用料金に基づいて、基準料金BFを算出し、基準料金BFに付加料金AFを付加した支払料金PFを算出する。また、支払料金算出装置1は、支払料金PFと、電気使用料金とに基づいて、需要家Uに提供される利益BTを算出する。
【0031】
本実施形態の支払料金算出装置1は、需要家Uの電気使用料金に基づいて、基準料金BFを算出する。また、支払料金算出装置1は、基準料金BFに基づいて、当該基準料金BFに付加料金AFを付加した料金を支払料金PFとして算出する。これにより、需要家Uは、積立サービスにおいて支払料金算出装置1が算出した支払料金PFを支払うことにより、電気使用料金よりも高い金額を電気事業者に支払う。
したがって、本実施形態の支払料金算出装置1によれば、電気使用料金よりも高い金額を電気事業者に支払うことにより、積立金額を確保し、積立てを行うことができる。
つまり、本実施形態の支払料金算出装置1によれば、支払料金PFのうち、積立金額が使用料金F(この一例では、電気使用料金)に応じて変動する場合であっても、積立金額に応じた利益BTを需要家Uに提供する仕組みを提供することができる。
【0032】
また、本実施形態の支払料金算出装置1は、支払料金PFと、電気使用料金とに基づいて、需要家Uに提供される利益BTを算出し、利益情報BTIを出力する。本実施形態の支払料金算出装置1によれば、需要家Uは、支払料金算出装置1から出力された利益情報BTIを参照することにより、当該需要家Uに供給される利益BTを参照することができる。
【0033】
[変形例1]
以下、図を参照して、第1実施形態の変形例1について説明する。
図5は、変形例1の支払料金算出装置1の概要の一例を示す図である。
第1実施形態では、需要家Uが過去に電気事業者に支払った電気使用料金の領収書Rに記載された電気使用料金を、1か月分だけ情報処理装置IPUに入力する場合について説明した。
変形例1では、需要家Uが過去にエネルギー供給者EC(この一例では、電気事業者)に支払った複数回分の請求にそれぞれ対応する使用料金F(この一例では、電気使用料金)を情報処理装置IPUに入力する場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
図5に示す通り、この一例では、需要家Uが複数回分の電気事業者の請求にそれぞれ対応する複数の領収書R1、領収書R2、…、領収書Rnを所有する。nとは、3以上の整数である。領収書Rには、互いに異なる月の電気使用料金が記載される。
この一例では、需要家Uが領収書R1から領収書R12までの領収書Rを所有する場合について説明する。領収書R1から領収書R12までの領収書Rは、需要家Uが過去に支払った電気使用料金の領収書Rであって、需要家Uが使用したある年の電気使用料金が記載される領収書Rである。具体的には、領収書R1から領収書R12までの領収書Rには、需要家Uが支払ったある年の1月から12月までの電気使用料金がそれぞれ記載される。この一例では、領収書R1から領収書R12までの領収書Rには、
図1に示す1月から12月までの電気使用料金が記載される。
変形例1では、情報処理装置IPUは、需要家Uが支払った1月から12月までの電気使用料金を示す情報を使用料金情報FIとして支払料金算出装置1に送信する。
【0035】
支払料金算出装置1が備える基準料金算出部120は、情報処理装置IPUから取得した使用料金情報FIに基づいて、基準料金BFを算出する。基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す複数の使用料金F(この一例では、電気使用料金)の統計演算に基づいて、基準料金BFを算出する。
この一例では、基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す複数の電気使用料金のうち、最も高額な電気使用料金をと同じ金額を基準料金BFとして算出する。
図1に示す通り、この一例では、1月から12月までの電気使用料金のうち、2月の電気使用料金が最も高額である。これにより、基準料金算出部120は、2月の電気使用料金と同じ金額である2万4000円を基準料金BFとして算出する。
【0036】
なお、基準料金算出部120は、使用料金情報FIに含まれる電気使用料金のうち、最も高額な電気使用料金を基準料金BFとして算出することに代えて、他の金額を基準料金BFとして算出してもよい。他の金額とは、例えば、使用料金情報FIに含まれる複数の電気使用料金の平均の金額であってもよく、複数の電気使用料金のうち、最も高額な電気使用料金に所定の値を乗じた金額であってもよい。
【0037】
<変形例1のまとめ>
以上説明したように、変形例1では、使用料金情報FIとは、複数回分の請求にそれぞれ対応する電気使用料金を示す情報である。基準料金算出部120は、使用料金情報FIが示す複数の電気使用料金の統計演算に基づいて、基準料金BFを算出する。
【0038】
変形例1の支払料金算出装置1は、使用料金情報FIが示す複数の電気使用料金に基づいて、複数の使用料金Fのうち、最も高額の電気使用料金を基準料金BFとして算出する。
変形例1の支払料金算出装置1によれば、複数の電気使用料金に基づいて、需要家Uの電気使用料金の傾向に基づいた基準料金BFを算出することができる。これにより、変形例11の支払料金算出装置1は、需要家Uの基準料金BFをより精度高く算出し、積立金額を確保し、積立てを行うことが可能な支払料金PFを算出することができる。
【0039】
[第2実施形態]
以下、図を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、使用料金F(この一例では、電気使用料金)に付加する付加料金AFが所定の金額である場合について説明した。
第2実施形態では、需要家Uに関する情報に基づいて、付加料金AFを算出する場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態及び変形例1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
<支払料金算出装置の概要>
図6は、第2実施形態の支払料金算出装置2の概要の一例を示す図である。
図6に示す通り、情報処理装置IPUには、需要家Uに関する情報が入力される。需要家Uに関する情報とは、需要家Uの使用料金F(この一例では、電気使用料金)に関する情報である。
この一例では、需要家Uの使用料金Fに関する情報として、当該需要家Uの住居に関する情報が入力される。以降の説明において、需要家Uの住居に関する情報を住居情報HIと記載する。
【0041】
住居情報HIには、例えば、住居の広さ、住居人数、住居の築年数、住居の種類、宅地エリア及び熱源タイプ等である。住居の種類とは、例えば、住居が一戸建てであるか、集合住宅であるかを示す情報である。また、宅地エリアとは、住居が建てられている宅地が寒冷地であるか否かを示す情報である。また、熱源タイプとは、住宅の熱源が電気によって作られるか、ガスによって作られるかを示す情報である。具体的には、熱源タイプとは、住居に備えられる給湯システムが電気給湯であるかガス給湯であるかを示す情報である。
需要家Uは、住居情報HIを情報処理装置IPUに入力する。情報処理装置IPUは、ネットワークNを介して使用料金情報FIと、住居情報HIとを支払料金算出装置2に送信する。
【0042】
<支払料金算出装置の構成>
以下、
図7を参照して、支払料金算出装置2の構成について説明する。
図7は、第2実施形態の支払料金算出装置2の構成の一例を示す図である。
図7に示す通り、支払料金算出装置2は、制御部200を備える。制御部200は、CPUを備えており、取得部110と、基準料金算出部120と、支払料金算出部130と、利益算出部140と、利益情報出力部150と、付加料金算出部210とをその機能部として備える。
取得部110は、情報処理装置IPUから使用料金情報FIと、住居情報HIとを取得する。取得部110は、取得した、使用料金情報FIを基準料金算出部120と、利益算出部140と、付加料金算出部210とに供給する。また、取得部110は、取得した住居情報HIを付加料金算出部210に供給する。
【0043】
付加料金算出部210は、取得部110から使用料金情報FIと、住居情報HIとを取得する。付加料金算出部210は、使用料金情報FIと、住居情報HIとのうち、少なくとも1つに基づいて、付加料金AFを算出する。具体的には、付加料金算出部210は、使用料金情報FIや住居情報HIに基づいて、需要家Uの特徴を既知の方法によって選定し、選定した特徴に基づいて、当該需要家Uに応じた付加料金AFを算出する。
【0044】
まず、付加料金算出部210が使用料金情報FIに基づいて、付加料金AFを算出する場合について説明する。付加料金算出部210は、取得した使用料金情報FIが示す電気使用料金に基づいて、需要家Uの特徴を既知の方法によって選定し、選定した需要家Uの特徴に応じた付加料金AFを算出する。
電気使用料金に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、需要家Uが一人暮らしの場合と、複数人で暮らしている場合とでは、電気使用料金の傾向が異なる。付加料金算出部210は、例えば、電気使用料金に基づいて、需要家Uが一人暮らしであるか、複数人で暮らしているかを選定する。
ここで、需要家Uが一人暮らしの住宅である場合、当該需要家Uは、若年者である場合がある。需要家Uが若年者である場合、需要家Uは、積立サービスにおいて比較的多くの積立金額を積立てることが困難である場合がある。また、需要家Uが複数人数で暮らしている住宅である場合、当該需要家Uは、家族である場合がある。ここで、需要家Uが家族で暮らす住宅の場合、当該需要家Uは、積立サービスにおいて比較的多くの積立金額を積立てることが可能である場合がある。
付加料金算出部210は、使用料金情報FIが示す電気使用料金に基づいて、上述のような需要家Uの特徴を既知の方法によって選定し、選定した需要家Uの特徴に応じた付加料金AFを算出する。具体的には、付加料金算出部210は、積立金額を比較的多く積み立てることが可能であると選定した需要家Uには、高額の付加料金AFを算出し、積立金額を比較的多く積み立てることが困難であると選定した需要家Uには、低額の付加料金AFを算出する。
【0045】
次に、付加料金算出部210が住居情報HIに基づいて、付加料金AFを算出する場合について説明する。付加料金算出部210は、取得した住居情報HIに基づいて、需要家Uの特徴を既知の方法によって選定し、選定した需要家Uの特徴に応じた付加料金AFを算出する。
住居情報HIが示す「住居の広さ」に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、需要家Uの住居の広さが所定の閾値よりも広い場合、空調設備の稼働に伴う電気使用料金が住居が狭い需要家Uよりも高額である等の特徴である。また、住居情報HIが示す「住居人数」に基づく需要家Uの特徴とは、上述したように、需要家Uが一人暮らしと、複数人とでは、電気使用料金が後者の方が高額である等の特徴である。住居情報HIが示す「住居の築年数」に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、築年数が長い程、住居に断熱材が使用されていない又は住居の断熱材の劣化が進行している場合がある。この場合、需要家Uは、空調設備を稼働に伴う電気使用料金が他の需要家Uよりも高額である等の特徴である。また、住居情報HIが示す「住居の種類」に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、一戸建てと集合住宅とでは、前者の方が空調設備の稼働に伴う電気使用料金が高額である等の特徴である。また、住居情報HIが示す「宅地エリア」に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、需要家Uの住居が建てられている宅地が寒冷地である場合、空調設備の稼働に伴う電気使用料金が宅地エリアが寒冷地ではない需要家Uよりも高額である等の特徴である。また、住居情報HIが示す「熱源タイプ」に基づく需要家Uの特徴とは、例えば、需要家Uの住居に備えられる給湯システムが電気給湯とガス給湯とでは、電気使用料金は、前者の方が高額である等の特徴である。
付加料金算出部210は、住居情報HIに基づいて、上述のような需要家Uの特徴を既知の方法によって選定し、選定した需要家Uの特徴に応じた付加料金AFを算出する。具体的には、付加料金算出部210は、電気使用料金が高額であると選定した需要家Uには、比較的多くの積立金額を積立てることを目的として高額の付加料金AFを算出し、電気使用料金が低額であると選定した需要家Uには、電気使用料金が高額である需要家Uと比較して低額の付加料金AFを算出する。
【0046】
なお、上述では、付加料金算出部210は、電気使用料金が高額であると選定した需要家Uには、高額の付加料金AFを算出する場合について説明したが、これに限られない。例えば、電気使用料金が高額である需要家Uは、他の支出を確保することが困難である場合がある。この場合、付加料金算出部210は、電気使用料金が高額であると選定した需要家Uには、低額の付加料金AFを算出してもよい。
【0047】
また、付加料金算出部210は、使用料金情報FI及び住居情報HIに基づいて、需要家Uの特徴を選定し、付加料金AFを算出してもよい。例えば、付加料金算出部210は、使用料金情報FIに基づいて、積立金額を比較的多く積み立てることが可能であると選定し、かつ、住居情報HIに基づいて、電気使用料金が高額であると選定した需要家Uには、より高額の付加料金AFを算出してもよい。また、付加料金算出部210は、使用料金情報FIに基づいて、積立金額を比較的多く積み立てることが困難であると選定し、かつ、住居情報HIに基づいて、電気使用料金が低額であると選定した需要家Uには、より低額の付加料金AFを算出してもよい。
また、例えば、付加料金算出部210は、使用料金情報FIに基づいて、積立金額を比較的多く積み立てることが困難であると選定した需要家Uであっても、住居情報HIに基づいて、電気使用料金が低額であると選定した需要家Uには、高額の付加料金AFを算出してもよい。また、例えば、付加料金算出部210は、使用料金情報FIに基づいて、積立金額を比較的多く積み立てることが可能であると選定した需要家Uであっても、住居情報HIに基づいて、電気使用料金が高額であると選定した需要家Uには、低額の付加料金AFを算出してもよい。
【0048】
付加料金算出部210は、使用料金情報FIと、住居情報HIとのうち、少なくとも1つに基づいて算出した付加料金AFを示す情報を支払料金算出部130に供給する。
支払料金算出部130は、付加料金算出部210から付加料金AFを取得する。支払料金算出部130は、取得した付加料金AFと、基準料金BFとに基づいて、支払料金PFを算出する。
以降の構成については、第1実施形態及び変形例1と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
なお、上述では、支払料金算出装置2は、使用料金情報FI及び住居情報HIを情報処理装置IPUから取得する場合について説明したが、これに限られない。例えば、付加料金算出部210が使用料金情報FIに基づいて、付加料金AFを算出する場合、情報処理装置IPUは、需要家Uから住居情報HIを取得しなくてもよい。
【0050】
<第2実施形態のまとめ>
以上説明したように、第2実施形態では、使用料金情報FIと、住居情報HIとのうち、少なくとも1つに基づいて、付加料金AFを算出する。支払料金算出部130は、取得した付加料金AFと、基準料金BFとに基づいて、支払料金PFを算出する。
【0051】
本実施形態の支払料金算出装置2は、需要家Uの電気使用料金や需要家Uの住居に基づく当該需要家Uの特徴に応じて支払料金PFを算出する。したがって、本実施形態の支払料金算出装置2によれば、需要家Uの電気使用料金や需要家Uの住居に基づく当該需要家Uの特徴に応じて、より精度高く支払料金PFを算出することができる。
【0052】
[第3実施形態]
以下、図を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態の支払料金算出装置3の概要の一例を示す図である。
第1実施形態、変形例1及び第2実施形態では、利益BTが積立金額と同等の価値の商品券である場合について説明した。
第3実施形態では、需要家Uが選択する選択情報CIに基づいて、利益BTが選択される場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態、変形例1及び第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】
<支払料金算出装置の概要>
図8に示す通り、情報処理装置IPUには、電気事業者から需要家Uに対して利益BTに関する質問が表示される。この質問とは、需要家Uに提供される利益BTを需要家Uが選択することを目的とする質問であって、利益BTの種類を示す質問である。以降の説明において、利益BTの種類を、単に種類CGと記載する。
この一例では、種類CGが、「海外旅行券(種類CG1)」、「コンビニポイント(種類CG2)」及び「国内旅行券(種類CG3)」である。ここで、海外旅行券とは、海外旅行にかかる費用の支払いに使用することができる商品券である。また、コンビニポイントとは、コンビニエンスストアでの買い物の支払いに使用することができるポイントである。また、国内旅行券とは、国内旅行にかかる費用の支払いに使用することができる商品券である。
需要家Uは、情報処理装置IPUに表示される種類CGのいずれかを選択し、当該情報処理装置IPUに選択した結果を入力する。以降の説明において、需要家Uが質問に応じて選択した内容を示す情報であって、種類CGを示す情報を選択情報CIと記載する。この一例では、情報処理装置IPUに表示される質問に応じて、需要家Uは、「海外旅行券(種類CG1)」を選択する。この場合、選択情報CIとは、「海外旅行券(種類CG1)」を示す情報である。
情報処理装置IPUは、ネットワークNを介して使用料金情報FI、住居情報HI及び選択情報CIを支払料金算出装置3に送信する。
【0054】
<支払料金算出装置の概要>
以下、
図9を参照して支払料金算出装置3の構成について説明する。
図9は、第3実施形態の支払料金算出装置3の構成の一例を示す図である。
図9に示す通り、支払料金算出装置3は、制御部300と、記憶部600とを備える。 記憶部600には、予め利益種別情報BCI1が記憶される。
【0055】
以下、
図10を参照して、利益種別情報BCI1について説明する。
図10は、第3実施形態の利益種別情報BCI1の一例を示す表である。
利益種別情報BCI1とは、積立サービスを契約する需要家Uに提供される種類CGを示す情報である。利益種別情報BCI1には、複数の種類CGが含まれる。
図10に示す通り、この一例では、利益種別情報BCI1には、「海外旅行券(種類CG1)」、「コンビニポイント(種類CG2)」及び「国内旅行券(種類CG3)」が含まれる。
【0056】
図9に戻り、制御部300は、CPUを備えており、取得部110と、基準料金算出部120と、支払料金算出部130と、利益算出部140と、利益情報出力部150と、付加料金算出部210と、利益選択部310とをその機能部として備える。
取得部110は、情報処理装置IPUから使用料金情報FIと、住居情報HIと、選択情報CIとを取得する。取得部110は、取得した選択情報CIを利益選択部310に供給する。
【0057】
利益選択部310は、取得した選択情報CIと、利益種別情報BCI1とに基づいて、利益種別情報BCI1に含まれる種類CGのうち、選択情報CIが示す種類CGを選択する。利益選択部310は、選択した種類CGを示す情報を利益算出部140に供給する。
利益算出部140は、利益選択部310から種類CGを示す情報を取得する。利益算出部140は、上述した通り、支払料金PFと、使用料金情報FIとに基づいて、利益BTの金額を算出する。ここで、利益算出部140は、取得した種類CGに基づいて、利益BTの金額を種類CGに換算し、算出する。例えば、種類CGが「海外旅行券(種類CG1)」であって、利益BTが15万円である場合、利益算出部140は、利益BTを「海外旅行券(種類CG1)」が15万円分であると算出する。利益算出部140は、算出した利益BTを示す利益情報BTIを利益情報出力部150に供給する。
以降の構成については、第1実施形態、変形例1及び第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0058】
なお、この一例では、需要家Uが情報処理装置IPUに入力する種類CGと、利益種別情報BCI1に含まれる種類CGとが一致する場合について説明したが、これに限られない。例えば、情報処理装置IPUには、種類CGに代わって、需要家Uの趣向に関する質問が表示されていてもよい。需要家Uの趣向に関する質問とは、需要家Uが「旅行好きである」又は「買い物好きである」等を需要家Uが選択することを目的とする質問である。需要家Uは、情報処理装置IPUに表示される質問に対する回答を選択し、情報処理装置IPUは、需要家Uが選択した当該需要家Uの趣向を示す選択情報CIを支払料金算出装置1に送信する。この場合、利益選択部310は、利益種別情報BCI1に含まれる種類CGのうち、選択情報CIが示す需要家Uの趣向とあった種類CGを選択する。
【0059】
例えば、需要家Uが情報処理装置IPUに示される質問に応じて「旅行好きである」ことを選択する場合がある。この場合、利益選択部310は、選択情報CIが示す需要家Uの趣向が「旅行好きである」ことに応じて、利益種別情報BCI1に含まれる種類CGのうち、「海外旅行券(種類CG1)」又は「国内旅行券(種類CG3)」を種類CGとして選択する。情報処理装置IPUは、「海外旅行券(種類CG1)」及び「国内旅行券(種類CG3)」を選択情報CIとして支払料金算出装置3に送信する。
利益選択部310は、種類CGとして「海外旅行券(種類CG1)」及び「国内旅行券(種類CG3)」を利益算出部140に供給する。利益算出部140は、取得した種類CGに基づいて、種類CGが「海外旅行券(種類CG1)」である場合の利益BTと、種類CGが「国内旅行券(種類CG3)」である場合の利益BTとのうち、一方又は両方を算出する。
【0060】
また、例えば、需要家Uが情報処理装置IPUに示される質問に応じて「買い物好きである」ことを選択する場合がある。この場合、利益選択部310は、選択情報CIが示す需要家Uの趣向が「買い物好きである」ことに応じて、利益種別情報BCI1に含まれる種類CGのうち、「コンビニポイント(種類CG2)」を種類CGとして選択する。情報処理装置IPUは、「コンビニポイント(種類CG2)」を選択情報CIとして支払料金算出装置3に送信する。
利益選択部310は、種類CGとして「コンビニポイント(種類CG2)」を利益算出部140に供給する。利益算出部140は、取得した種類CGに基づいて、種類CGが「コンビニポイント(種類CG2)」である場合の利益BTを算出する。
【0061】
また、情報処理装置IPUには、種類CGに関する質問と、需要家Uの趣向に関する質問との両方が表示されていてもよい。例えば、情報処理装置IPUには、1つ目の質問として「旅行好きである」又は「買い物好きである」等、需要家Uの趣向に関する質問が表示されてもよい。ここで、需要家Uが「旅行好きである」ことを選択した場合、2つめの質問として種類CGに関する質問である「海外旅行券(種類CG1)」又は「国内旅行券(種類CG3)」を選択する質問が表示されてもよい。ここで、需要家Uが「海外旅行券(種類CG1)」を選択した場合、選択情報CIには、需要家Uが「旅行好きである」及び「海外旅行券(種類CG1)」を選択情報CIとして支払料金算出装置3に送信する。
利益選択部310は、種類CGとして「海外旅行券(種類CG1)」を利益算出部140に供給する。利益算出部140は、取得した種類CGに基づいて、種類CGが「海外旅行券(種類CG1)」である場合の利益BTを算出する。
【0062】
<第3実施形態のまとめ>
以上説明したように、第3実施形態において、選択情報CIとは、需要家Uによって選択される種類CGと、当該需要家Uの趣向とのうち、少なくとも1つを示す情報である。また、利益選択部310は、選択情報CIに基づいて、利益種別情報BCI1のうち、当該需要家Uに提供される種類CGを選択する。
【0063】
本実施形態の支払料金算出装置3は、需要家Uが選択する種類CGに基づいて、当該需要家Uに提供される利益BTを算出する。したがって、本実施形態の支払料金算出装置3によれば、利益BTが予め定められた種類CGである場合と比較して、より需要家Uの満足度の高い利益BTを需要家Uに提案することができる。
ここで、積立サービスによって需要家Uに提供される種類CGが豊富である場合、需要家Uは、情報処理装置IPUに示されるすべての種類CGから当該需要家Uの趣向に合った種類CGを選択する手間を低減することが困難である。本実施形態の支払料金算出装置3は、需要家Uの趣向に基づいて、当該需要家Uに提供される利益BTを算出する。本実施形態の支払料金算出装置3によれば、需要家Uの趣向を示す選択情報CIに基づいて、当該需要家Uに提供される利益BTを算出することによって、需要家Uの趣向にあった利益BTを提供しつつ、かつ需要家Uが種類CGを選択する手間を低減することができる。
【0064】
なお、上述では、支払料金算出装置3が利益選択部310を備える場合について説明したが、これに限られない。例えば、支払料金算出装置1が利益選択部310を備えていてもよい。この場合、支払料金算出装置1は、情報処理装置IPUから選択情報CIを取得し、取得した選択情報CIに基づいて、利益選択部310が選択情報CIを選択する。また、利益算出部140は、利益選択部310が選択した選択情報CIに基づいて、利益BTを算出する。
【0065】
[第4実施形態]
以下、図を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
第2実施形態及び第3実施形態では、使用料金情報FIと、住居情報HIとのうち、少なくとも1つに基づいて、付加料金AFを算出する場合について説明した。
第4実施形態では、利益選択部310が選択した種類CGに基づいて、付加料金AFが算出される場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態、変形例1、第2実施形態及び第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】
<支払料金算出装置の構成>
以下、
図11を参照して、支払料金算出装置4の構成について説明する。
図11は、第4実施形態の支払料金算出装置4の構成の一例を示す図である。
図11に示す通り、支払料金算出装置4は、制御部400と、記憶部700とを備える。
記憶部700には、予め利益種別情報BCI2が記憶される。
【0067】
以下、
図12を参照して、利益種別情報BCI2について説明する。
図12は、第4実施形態の利益種別情報BCI2の一例を示す表である。
利益種別情報BCI2とは、種類CGを示す情報である。具体的には、利益種別情報BCI2は、種類CGを需要家Uに提供する際に積立てすることが求められる積立金額の価格PRと、種類CGとが関連付けられた情報である。
利益種別情報BCI2には、複数の種類CGと、種類CG毎の価格PRとが含まれる。
図11に示す通り、この一例では、利益種別情報BCI2には、「ハワイ旅行4泊6日(種類CG11)」と、「30万円(価格PR1)」とが関連付けられて記憶される。また、利益種別情報BCI2には、「コンビニポイント2000点(種類CG21)」と、「20万円(価格PR2)」とが関連付けられて記憶される。また、利益種別情報BCI2には、「熱海旅行2泊3日(種類CG31)」と、「10万円(価格PR3)」とが関連づけられて記憶される。
【0068】
図11に戻り、制御部400は、CPUを備えており、取得部110と、基準料金算出部120と、支払料金算出部130と、利益算出部140と、利益情報出力部150と、付加料金算出部210と、利益選択部310とをその機能部として備える。
【0069】
支払料金算出部130は、利益選択部310から種類CGを示す情報を取得する。
また、上述したように、支払料金算出部130は、基準料金算出部120から取得する基準料金BFを示す情報と、付加料金算出部210から取得する付加料金AFを示す情報とに基づいて、支払料金PFを算出する。
また、支払料金算出部130は、種類CGを示す情報に基づいて、利益種別情報BCI2に含まれる種類CGに対応する価格PRを読み出す。この一例では、選択情報CIが「コンビニポイント2000点(種類CG21)」である。この場合、付加料金算出部210は、種類CG21に対応する価格PRとして、「20万円(価格PR2)」を読み出す。
支払料金算出部130は、算出した支払料金PFと、取得した種類CGに対応付けられた価格PRとに基づいて、改めて支払料金PFを算出する場合がある。
具体的には、支払料金算出部130は、算出した支払料金PFが価格PR2より高額である場合、算出した支払料金PFを示す情報を利益算出部140に供給する。支払料金算出部130は、算出した支払料金PFが価格PR2より低額である場合、支払料金PFを示す情報として価格PR2を利益算出部140に供給する。
以降の構成については、第1実施形態、変形例1、第2実施形態及び第3実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
<第4実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の支払料金算出装置4は、利益選択部310を備える。利益選択部310は、利益BTの種類CGを示す利益種別情報BCI2と、入力される選択情報CIとに基づいて、利益種別情報BCI2のうち、需要家Uに提供される種類CGを選択する。また、本実施形態の支払料金算出装置4が備える支払料金算出部130は、利益選択部310が選択する種類CGに更に基づいて、支払料金PFを算出する。
【0071】
本実施形態の支払料金算出装置4によれば、需要家Uが選択した種類CGが示す利益BTが提供されるための価格PRに、当該需要家Uの支払料金PFが満たない場合、当該利益BTを得ることが可能な支払料金PFを算出することができる。したがって、本実施形態の支払料金算出装置4によれば、需要家Uが選択する利益BTが供給されるための支払料金PFを需要家Uに提案することができる。
【0072】
[変形例2]
以下、図を参照して、第4実施形態の変形例2について説明する。
第4実施形態では、種類CGに基づいて、支払料金PFを算出する場合について説明した。
変形例2では、支払料金PFに基づいて、種類CGを選択する場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態、変形例1、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】
<支払料金算出装置の構成>
以下、
図13を参照して、支払料金算出装置4の構成について説明する。
図13は、変形例2の支払料金算出装置4の構成の一例を示す図である。
図13に示す通り、支払料金算出装置4は、制御部400と、記憶部700とを備える。
支払料金算出部130は、算出した支払料金PFを示す情報を利益算出部140と、利益選択部310とに供給する。
利益選択部310は、取得した選択情報CIと、支払料金PFとに基づいて、利益種別情報BCI2に含まれる種類CGを選択する。
具体的には、利益選択部310は、選択情報CIが示す種類CGに基づいて、利益種別情報BCI2に含まれる種類CGに対応する価格PRを読み出す。この一例では、選択情報CIが「コンビニポイント2000点(種類CG21)」である。この場合、利益選択部310は、種類CG21に対応する価格PRとして、「20万円(価格PR2)」を読み出す。
【0074】
利益選択部310は、取得した支払料金PFと、選択情報CIが示す種類CGに対応付けられた価格PRとに基づいて、種類CGを選択する又は、種類CGを選択しない。
具体的には、利益選択部310は、取得した支払料金PFが価格PR2より高額である場合、種類CG21を示す情報を利益算出部140に供給する。利益選択部310は、取得した支払料金PFが価格PR2より低額である場合、算出された支払料金PFでは選択可能な種類CGが無いことを示す情報を利益算出部140に供給する。
利益算出部140が算出された支払料金PFでは選択可能な種類CGが無いことを示す情報を取得した場合、利益情報出力部150は、需要家Uに種類CGを再選択することや、支払料金PFを増加する提案を情報処理装置IPUに表示するための情報を出力する。
以降の構成については、第1実施形態、変形例1、第2実施形態、第3実施形態第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
なお、利益選択部310は、取得した支払料金PFが種類CGに対応する価格PRより低額である場合、算出された支払料金PFでは選択可能な種類CGが無いことを示す情報を利益算出部140に供給する場合について説明したがこれに限られない。利益選択部310は、取得した支払料金PFが種類CGに対応する価格PRより低額である場合、当該支払料金PFと同額程度の種類CGを選択し、利益算出部140に当該種類CGを示す情報を供給してもよい。
【0076】
<変形例2のまとめ>
以上説明したように、変形例2の支払料金算出装置4は、利益選択部310を備える。利益選択部310は、支払料金算出部130が算出する支払料金PFと、種類CGを示す利益種別情報BCI2と、入力される選択情報CIとに基づいて、利益種別情報BCI2のうち、当該需要家Uに提供される種類CGを選択する。
【0077】
変形例2の支払料金算出装置4は、需要家Uに応じて算出される支払料金PFに基づいて、種類CGを選択する。具体的には、需要家Uが選択した種類CGの利益BTを提供するための価格PRが、当該需要家Uに応じて算出された支払料金PFより高額である場合、当該種類CGは、選択されない。したがって、変形例2の支払料金算出装置4によれば、需要家Uの支払料金PFに応じた利益BTを需要家Uに提案することができる。
【0078】
なお、使用料金情報FIは、需要家Uが電気使用料金から供給される電力の使用に応じて過去に支払った電気使用料金を示す情報である場合について説明したが、これに限られない。例えば、需要家Uが積立サービスを契約する電気使用料金とこれまでに電力の使用に伴う契約を行ったことがない場合、電気使用料金は、需要家Uに関する情報に基づいて推定される料金であってもよい。例えば、需要家Uが、電気事業者が開設するインターネットのサイトにアクセスし、当該需要家Uの住居情報HIを情報処理装置IPUに入力することによって、既知の方法で電気使用料金を推定してもよい。
【0079】
なお、上記の各実施形態における支払料金算出装置1、支払料金算出装置2、支払料金算出装置3及び支払料金算出装置4が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0080】
なお、支払料金算出装置1、支払料金算出装置2、支払料金算出装置3及び支払料金算出装置4が備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、支払料金算出装置1、支払料金算出装置2、支払料金算出装置3及び支払料金算出装置4が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0081】
また、支払料金算出装置1、支払料金算出装置2、支払料金算出装置3及び支払料金算出装置4が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0082】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0083】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。