(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
<1.照明装置概略>
<1−1.概要>
図1は、本発明の実施形態に係る複数の照明装置1のうちの一の照明装置1(1A)を示す斜視図である。
図1においては、天井面に取り付けられる照明装置1Aを斜め下方から見た様子が示されている。
図1に示すように、照明装置1Aは、所定方向(Y方向)に伸延する略直方体形状を有している。なお、以下では、適宜、XYZ直交座標系を用いて方向等を示す。Z方向は鉛直方向であり、Y方向は照明装置1の長手方向であり、X方向は照明装置1の幅方向である、とも表現される。
【0025】
図2は、照明装置1Aの断面図であり、詳細には、照明装置1Aの長手方向(Y方向)の所定の位置におけるXZ断面を示す図である。
図3は、照明装置1Aにおける電源ユニット30(後述)の内部構成を上側から見た平面図である。ただし、図示の便宜上、
図3においては上側ベース部材31(後述)は示されていない。
図4も照明装置1Aの断面図である。
図2は、
図3のA−A断面を示す断面図であり、
図4は、
図3のB−B断面を示す断面図である。
【0026】
図1および
図2に示す照明装置1Aは、後述する各種ユニット10,30,40(50等)をX方向(幅方向)に組み合わせて配置することによって構築される複数の照明装置1(
図10〜
図20参照)のうちの1つである。複数の照明装置1は、それぞれ互いに異なる幅(詳細には、140mm(ミリメートル),190mm〜800mm)を有し、特に特定範囲(190mm〜800mmの範囲)内において所定単位幅ΔW(ここでは10mm)刻みの複数の異なる幅を有する。
【0027】
当該複数の照明装置1は、それぞれ、少なくとも1つのLEDユニット(発光ユニット)10と少なくとも1つの電源ユニット30と少なくとも1つのサイズ調整ユニット40とを含む複数のユニットを備える。また、各照明装置1の長手方向(Y方向)の両端において、各照明装置1はエンドカバー2(
図1参照)をさらに備える。なお、各照明装置1のエンドカバー2は、各照明装置1の幅に応じて適宜準備されればよい。
【0028】
以下では、複数の照明装置1のうち、まず、基本的構成を有する照明装置1A(
図1〜
図4参照)について主に説明する。なお、照明装置1A以外の各照明装置1(
図10〜
図20参照)も、照明装置1Aと類似の構成を有している。
【0029】
図1〜
図4に示すように、照明装置1Aは、2つのLEDユニット10と1つの電源ユニット30とを備える。詳細には、
図2等に示すように、照明装置1Aの幅方向(X方向)において、2つのLEDユニット10に挟まれて電源ユニット30が設けられている。換言すれば、1つの電源ユニット30の左右両側(−X方向および+X方向)に2つのLEDユニット10が設けられている。また、照明装置1Aは、サイズ調整ユニット40として、2つのサイドカバーユニット50を備える。具体的には、左側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50(50A)(
図7(a)参照)が設けられ、右のLEDユニット10の右側にもサイドカバーユニット50(50A)が設けられる。
【0030】
つぎに、LEDユニット10、電源ユニット30、サイズ調整ユニット40についてそれぞれ説明する。
【0031】
<1−2.LEDユニット10>
LEDユニット10は、発光源としてLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)を備える発光ユニットである。LEDユニット(発光ユニット)10は、細長い略直方体形状を有しており、所定方向(Y方向)に伸延して設けられる。
図1および
図2等に示されるように、LEDユニット10は、ベース部材11とカバー部材12とを有する。LEDユニット10は、XZ断面において左右対称形状を有している。
【0032】
ベース部材11は、アルミニウムの押出成形等によって形成される長尺状の部材であり、
図5に示されるような断面形状を有している。
図5は、ベース部材11の断面図である。
【0033】
LEDユニット10のベース部材11は、互いに垂直な3つの外壁面(上面と左側面と右側面)と、当該3つの外壁面にそれぞれ対向する3つの内壁面とを有している。
【0034】
LEDユニット10のX方向の長さ(幅(有効幅))W1、具体的にはベース部材11の左右の外壁面相互間の距離(左側面と右側面との間の距離)は、ここでは、50mmである。
【0035】
また、ベース部材11は、当該3つの内壁面で囲まれる内部空間を有し、ベース部材11の内部空間の鉛直下方側(−Z側)には開口部が設けられている。
【0036】
ベース部材11の3つの内壁面のうち、左側と右側との両面は、鉛直方向に対して傾斜して設けられている。詳細には、上方から下方に向けて当該両面の距離が徐々に拡がるように、当該両面は構成されている。
【0037】
ベース部材11の3つの内壁面のうち、上側の面(内部上面)には、LED基板13が設けられている。このLED基板13には、複数の光源(LED光源)15がY方向に配列されて設けられている。各光源15からは下向きに照明光が照射される。
【0038】
また、ベース部材11の開口部には、カバー部材12が固定されて設けられる。
【0039】
カバー部材12は、細長い薄板形状を有する半透明の部材である。カバー部材12は、拡散板としての機能を有する。カバー部材12の幅方向(X方向)における両端部は、ベース部材11の開口部の左右両側(−X側および+X側)に設けられた凹部(溝部)に嵌合する。これによって、カバー部材12は、X方向およびZ方向においてベース部材11に対する移動が規制される。また、照明装置1のY方向の両端にエンドカバー2が装着されることによって、ベース部材11に対するカバー部材12のY方向の移動も規制される。このようにして、カバー部材12は、ベース部材11に対して固定される。
【0040】
LEDユニット10は、ベース部材11の下側開口部に設けられたカバー部材(半透明の拡散板)12を介して(間接的に)、当該開口部の外側(ここでは下方側)に向けて光を放出する。詳細には、複数の光源15から出射された光(直接光)、および当該光がベース部材11の内壁面で反射されて進行する反射光が、カバー部材12を透過して、さらに下方に進行する。これにより、照明装置1の下方が照明される。なお、ここでは、ベース部材11の下側開口部からカバー部材12を介して間接的に照明光が照射されているが、これに限定されず、ベース部材11の下側開口部から直接的に照明光が照射されるようにしてもよい。
【0041】
各照明装置1において、LEDユニット10の伸延方向(長手方向)(Y方向)に対して垂直な方向(且つ鉛直方向(Z方向)にも垂直な方向)であるX方向(幅方向)においては、LEDユニット10に対して他のユニット(電源ユニット30および/またはサイズ調整ユニット40)が隣接配置される。たとえば、照明装置1A(
図2参照)においては、各LEDユニット10の左右方向の一方側(例えば右側)に電源ユニット30が配置され、他方側(例えば左側)にサイズ調整ユニット40(詳細にはサイドカバーユニット50A)が配置される。
【0042】
図5に示すように、ベース部材11の両肩部には、ベース部材11の上面(最上面)よりも一段下がった位置(凹んだ位置)に接合面11a(凹部11aとも称する)が設けられている。この接合面11aには、隣接ユニットの突出部(たとえば電源ユニット30の上側ベース部材31の突出部31a(
図6参照))が接合される。また、ベース部材11の下端側においては、凹部11bが設けられている。ベース部材11は、凹部11a,11bを用いることによって、隣接するユニット(電源ユニット30等)と結合される。
【0043】
<1−3.電源ユニット30>
電源ユニット30は、
図2等に示すように、上側ベース部材31と下側カバー部材32とを備えて構成され、XZ断面において左右対称形状を有している。また、電源ユニット30は、カバー取付用部材33とL字部材34と固定部材35と電力供給部37とをさらに備える。上側ベース部材31および下側カバー部材32は、それぞれ、Y方向において照明装置1のほぼ全長に亘って設けられる。一方、カバー取付用部材33とL字部材34と固定部材35と電力供給部37とは、それぞれ、Y方向において部分的に且つ所定の位置に設けられる(
図3参照)。なお、図示の便宜上、
図3においては上側ベース部材31は示されていない。
【0044】
上側ベース部材31および下側カバー部材32は、それぞれ、アルミニウムの押出成形等によって形成される長尺状の部材であり、
図6に示されるような断面形状を有している。
図6は、電源ユニット30の構成部品の断面図である。
図6(a)には、上側ベース部材31が示されており、
図6(b)には、下側カバー部材32が示されている。また、
図6(c)には、カバー取付用部材33が示されている。
【0045】
上側ベース部材31は、幅方向(X方向)の両端付近においてさらに左右方向外側に突出する突出部31a,31aと、当該両端付近においてそれぞれ下向きに突出する下向き突出部31b,31bとを有する。
【0046】
また、電源ユニット30は、X方向に隣接するユニット(LEDユニット10等)に対して平行に(Y方向に伸延して)設けられる。たとえば、照明装置1Aにおいては、
図1および
図2等に示すように、電源ユニット30は、隣接するLEDユニット10に対して平行に設けられる。具体的には、電源ユニット30の上側ベース部材31とLEDユニットのベース部材11とが締結具(ネジおよび/またはリベット等)で締結されて固定される。詳細には、ベース部材11の角部付近に設けられた凹部(接合面)11aに対して上側ベース部材31の突出部31aが接触し且つベース部材11の側面に対して上側ベース部材31の下向き突出部31bが接触した状態で、当該両者31,11は締結具で締結されて固定される。すなわち、上側ベース部材31の突出部31aと下向き突出部31bとによって構成されるL字部分と、ベース部材11の肩部付近の角部(接合面11a等)とが接触した状態で、当該突出部31aと接合面11aとが締結具で締結される。これによって、両者31,11の全方向(X方向、Y方向およびZ方向)における相対移動が規制され、当該両者が固定される。
【0047】
また、電源ユニット30には、電力供給部37(
図3および
図4参照)が設けられる。電力供給部37は、LEDユニット10に対して電力を供給するAC/DCコンバータ等によって構成される。
【0048】
この電力供給部(電源部)37は、上側ベース部材31と下側カバー部材32と電源ユニット30の両隣に隣接する各LEDユニット10の側面(隣接側面)とに挟まれて形成される内部空間に配置される(
図4参照)。具体的には、
図3および
図4に示すように、電力供給部37は、2つのL字部材34(電力供給部37固定用のL字部材34)と2つの固定部材35とを用いて、Y方向の或る位置に(たとえばY方向の略中央に)配置される。詳細には、まず、電力供給部37の配置場所付近において、電源ユニット30の両側に隣接するユニット(たとえば2つのLEDユニット10(詳細にはベース部材11))の隣接側面に対して各L字部材34の鉛直面がネジ締結等によって固定される。これにより、2つのL字部材34はX方向に離間して配置される。また、当該2つのL字部材34は、Y方向に離れて配置された2つの板状の固定部材35を用いて接続されて固定される。詳細には、各固定部材35の左端側(−X側)において固定部材35とL字部材34の水平面とが固定され、各固定部材35の右端側(+X側)において固定部材35とL字部材34の水平面とが固定される。そして、2つの固定部材35上に電力供給部37が載置される。
【0049】
また、下側カバー部材32は、カバー取付用部材33と2つのL字部材34とを用いて、電源ユニット30の下側を覆う位置に設けられる(
図2参照)。具体的には、カバー取付用部材33は、
図3に示すように、電力供給部37固定用のL字部材34とは別の2つのL字部材34(カバー取付用部材33固定用のL字部材34)を用いて、Y方向の一部分(たとえば、照明装置1のY方向における一端と中央との中間位置付近)に配置される。詳細には、まず、カバー取付用部材33の配置場所付近において、電源ユニット30の両側に隣接するユニット(たとえば2つのLEDユニット10)の隣接側面に対して、カバー取付用部材33固定用の2つのL字部材34の各鉛直面がネジの締結等によって固定される。これにより、当該2つのL字部材34はX方向に離間して配置される。また、当該2つのL字部材34は、カバー取付用部材33を用いて接続され固定される。詳細には、各カバー取付用部材33の左端側(−X側)においてカバー取付用部材33とL字部材34の水平面とが固定され、各カバー取付用部材33の右端側(+X側)においてカバー取付用部材33とL字部材34の水平面とが固定される。さらに、下側カバー部材32がカバー取付用部材33に対して接触した状態で、両者33,34がネジ締結等によって固定される。
【0050】
このようにして、電源ユニット30は、左右方向(幅方向)に隣接する両ユニット(たとえば2つのLEDユニット10)の相互間に所定幅(有効幅)W3(ここでは、70mm)を有する状態で設けられる。詳細には、電源ユニット30の比較的上側においては、上側ベース部材31が隣接ユニットに固定され、電源ユニット30の所定幅が実現される。また、電源ユニット30の比較的下側においては、2つのL字部材34と固定部材35とが所定の位置関係で固定され且つ2つのL字部材34とカバー取付用部材33とが所定の位置関係で固定されることによって、電源ユニット30の所定幅が実現される。
【0051】
また、電力供給部37とLEDユニット10とを接続する電力供給用ケーブルは、LEDユニット10の側面に設けられた孔を通って配置される。
【0052】
また、上側ベース部材31の適宜の位置には、照明装置1を天井に取り付ける(天井から吊り下げる)ための孔等が設けられている。すなわち、電源ユニット30は、照明装置1の吊り下げ機能を実現するユニットでもあり、吊り下げユニットとも称される。
【0053】
<1−4.サイズ調整ユニット40>
また、各照明装置1は、そのX方向の長さ(幅)を調整するサイズ調整ユニット40を備える。詳細には、各照明装置1は、複数の種類のサイズ調整ユニット40のいずれかを備える。この実施形態では、複数の種類のサイズ調整ユニット40として、複数の種類のサイドカバーユニット50と複数の種類の幅調整ジョイントユニット60と複数の種類の発光部用ジョイントユニット70とが存在する。
【0054】
たとえば、照明装置1Aは、2つのサイドカバーユニット50をサイズ調整ユニット40として備える。
【0055】
<サイドカバーユニット50>
各サイドカバーユニット50は、アルミニウムの押出成形等によって形成される長尺状の部材であり、Y方向に伸延して設けられる。各サイドカバーユニット50は、
図7に示されるような断面形状を有している。
図7は、サイドカバーユニット50の断面図である。
【0056】
サイドカバーユニット50としては、互いにその幅(有効幅)が異なる3種類のサイドカバーユニット50A,50B,50Cが存在する(
図7(a)〜(c)参照)。ここでは、3種類のサイドカバーユニット50A,50B,50Cの各幅(有効幅)W5(W51,W52,W53)は、それぞれ、10mm、15mm、20mmである。換言すれば、所定単位幅ΔW(10mm)の半分の値(半値)(5mm)に対して互いに異なる倍数(2倍、3倍、4倍)を乗じた互いに異なる幅を有するP種類(ただし、Pは自然数)(ここではP=3)のサイドカバーユニット50A,50B,50Cが、照明装置1にて配置されるサイドカバーユニット50の候補として存在する。
【0057】
たとえば、
図7(a)に示すように、サイドカバーユニット50Aは、その有効幅W51と同じ幅のベース部51cを有する。また、サイドカバーユニット50Aは、上端部において有効幅よりもさらに右方向に突出する突出部(凸部)51aを有するとともに、下端側においてベース部51cから右方向に突出する鉤状突出部(下向きL字部)51bを有する。突出部51a,51bを用いることによって、隣接するユニットと結合される。たとえば、
図2に示すように、LEDユニット10のベース部材11の下側の凹部11bに突出部51bが係合し且つベース部材11の上側の凹部11aに突出部51aが接触した状態で、突出部51aが凹部11aに対して締結具を用いて固定されることによって、サイドカバーユニット50とLEDユニット10とが固定される。なお、その他のサイドカバーユニット50B,50Cも、その有効幅が異なる点を除いて、サイドカバーユニット50Aと同様の構成を有している。
【0058】
これらのサイドカバーユニット50(50A〜50C)は、各照明装置1の左右方向(X方向)の両側端に1個ずつ合計2個設けられる。また、1つの照明装置1には、同サイズの2つのサイドカバーユニット50が設けられる。この場合、照明装置1の幅方向において、各サイドカバーユニット50A〜50Cの幅の2倍の大きさに相当する幅が2つのサイドカバーユニット50によって占められる。したがって、照明装置1に装着すべきサイドカバーユニット50を3種類のサイドカバーユニット50A,50B,50Cの中から選択することによって、「+20mm」(=10mm×2)、「+30mm」(=15mm×2)、「+40mm」(=20mm×2)の3種類の異なる調整幅WJが実現される。換言すれば、3種類の異なる幅を有する照明装置1が実現される(
図11等参照)。
【0059】
また、
図2等に示すように、X方向における一方端側(たとえば左端側)のサイドカバーユニット50(50A等)と他方端側(たとえば右端側)のサイドカバーユニット50(50A等)とは、互いに左右反転した形状を有している。
図7に示すように各サイドカバーユニット50自体はXZ断面において左右対称形状を有するものではない。ただし、一方端側のサイドカバーユニット50を所定の鉛直軸を中心に180度回転させて長手方向(Y方向)における手前側と奥側とを反転させることによって、他方端側のサイドカバーユニット50としても用いられ得る。すなわち、左端側のサイドカバーユニット50と右端側のサイドカバーユニット50とは、いずれも、同じ種類且つ同じ形状の部品により構成される。換言すれば、各サイドカバーユニット50は、左端側用および右端側用として兼用される。したがって、部品種類数を抑制することが可能である。
【0060】
なお、サイドカバーユニット50としては、サイドカバーユニット50Aと同じ有効幅W51(10mm)を有するサイドカバーユニット50E(
図7(d)参照)も存在する。このサイドカバーユニット50Eは、後述する照明装置1Z(
図10)を構築する際に用いられる。サイドカバーユニット50Eは、突出部51aの代わりに凹部51dを有している。当該凹部51dと電源ユニット30の突出部31aとを用いることにより、サイドカバーユニット50Eと電源ユニット30とが結合される。
【0061】
<幅調整ジョイントユニット60>
また、各照明装置1においては、その幅方向の指定大きさ(指定幅WD)に応じて、複数の幅調整ジョイントユニット60がサイズ調整ユニット40としてさらに設けられることがある。
【0062】
各幅調整ジョイントユニット60は、アルミニウムの押出成形等によって形成される長尺状の部材であり、Y方向に伸延して設けられる。各幅調整ジョイントユニット60は、
図8に示されるような断面形状を有している。
【0063】
図8は、幅調整ジョイントユニット60の断面図である。
図8に示すように、幅調整ジョイントユニット60としては、互いにその幅(有効幅)が異なる2種類の幅調整ジョイントユニット60B,60Dが存在する(
図8(a),(b)参照)。ここでは、2種類の幅調整ジョイントユニット60B,60Dの各幅(有効幅)W6(W62,W64)は、それぞれ、15mm、25mmである。換言すれば、所定単位幅ΔW(10mm)の半値(5mm)に対して互いに異なる倍数(3倍、5倍)を乗じた互いに異なる幅を有するQ種類(ただし、Qは自然数)(ここではQ=2)の幅調整ジョイントユニット60B,60Dが、照明装置1にて配置される幅調整ジョイントユニット60の候補として存在する。
【0064】
たとえば、
図8(a)に示すように、幅調整ジョイントユニット60Bは、その有効幅W62と同じ幅のベース部61cを有する。
【0065】
幅調整ジョイントユニット60Bは、その上端部において、幅調整ジョイントユニット60Bの左端から有効幅W62右側の位置よりもさらに右方向に突出する突出部61aを有する。また、幅調整ジョイントユニット60Bは、その下端側において、ベース部61cから右方向に突出する鉤状突出部(下向きL字部)61bを有する。突出部(凸部)61a,61bを用いることによって、隣接するユニットと結合される。たとえば、LEDユニット10のベース部材11の下側の凹部11bに突出部61bが係合し且つベース部材11の上側の凹部11aに突出部61aが接触した状態で、突出部61aが凹部11aに対して締結具を用いて固定されることによって、幅調整ジョイントユニット60とLEDユニット10とが固定される。
【0066】
また、幅調整ジョイントユニット60Bは、その最上面よりも一段下がった接合面61eを有している。また、幅調整ジョイントユニット60Bの下端側においては、凹部61fが設けられている。幅調整ジョイントユニット60Bは、接合面61eと凹部61fとを用いることによって、隣接するユニットと結合される。たとえば、サイドカバーユニット50の下側の突出部51b(
図7参照)が凹部61fに係合し且つサイドカバーユニット50の上側の突出部51aが接合面61eに接触した状態で、突出部51aが接合面61eに対して締結具を用いて固定されることによって、サイドカバーユニット50と幅調整ジョイントユニット60とが固定される。
【0067】
なお、その他のサイドカバーユニット60Dも、その有効幅が異なる点を除いて、幅調整ジョイントユニット60Bと同様の構成を有している。
【0068】
後述するように、これらの幅調整ジョイントユニット60(60B,60D)は、たとえば両端のサイドカバーユニット50に対する隣接位置(中央寄りの位置)に(
図12等参照)、あるいは、LEDユニット10と電源ユニット30との間に設けられる(
図14等参照)。当該幅調整ジョイントユニット60は、照明装置1の左右方向(X方向)において中心位置を挟んで両側に設けられる。すなわち、1つの照明装置1には、偶数個の幅調整ジョイントユニット60が設けられる。この場合、照明装置1の幅方向において、各幅調整ジョイントユニット60の幅の2倍の大きさに相当する幅が偶数個の幅調整ジョイントユニット60によって占められる。したがって、幅調整ジョイントユニット60B,60Dを用いることによって、それぞれ、30mm、50mm単位でその幅を調整することが可能である。
【0069】
図8に示すように、各幅調整ジョイントユニット60自体はXZ断面において左右対称形状を有するものではない。ただし、左側の幅調整ジョイントユニット60を所定の鉛直軸を中心に180度回転させて長手方向(Y方向)における手前側と奥側とを反転させることによって、右側の幅調整ジョイントユニット60としても用いられる。換言すれば、各幅調整ジョイントユニット60は、左側用および右側用として兼用される。したがって、部品種類数を抑制することが可能である。
【0070】
<発光部用ジョイントユニット70>
また、各照明装置1においては、その幅方向の指定大きさ(指定幅WD)に応じて、複数の発光部用ジョイントユニット70がサイズ調整ユニット40としてさらに設けられることがある。
【0071】
発光部用ジョイントユニット70は、互いに隣接するLEDユニット10同士を互いに接続するユニットである。発光部用ジョイントユニット70は、照明装置1の幅調整機能をも有している。
【0072】
各発光部用ジョイントユニット70は、アルミニウムの押出成形等によって形成される長尺状の部材であり、Y方向に伸延して設けられる。各発光部用ジョイントユニット70は、
図9に示されるような断面形状を有している。なお、
図9は、発光部用ジョイントユニット70の断面図である。ただし、
図9においては、4つの発光部用ジョイントユニット70A〜70D(次述)のうち、発光部用ジョイントユニット70A,70Dのみが示されている。
【0073】
発光部用ジョイントユニット70としては、互いにその幅(有効幅)が異なる4種類の発光部用ジョイントユニット70A〜70Dが存在する(
図9参照)。ここでは、4種類の幅調整ジョイントユニット70A,70B,70C,70Dの各幅(有効幅)W7(W71,W72,W73,W74)は、それぞれ、10mm、15mm、20mm、25mmである。換言すれば、幅調整ジョイントユニット70A,70B,70C,70Dは、それぞれ、所定単位幅ΔW(10mm)の半値(5mm)の倍数(2倍、3倍、4倍、5倍)の幅を有している。
【0074】
各発光部用ジョイントユニット70は、それぞれ、XZ断面において左右対称形状を有している。
図9に示すように、各発光部用ジョイントユニット70は、それぞれ、その有効幅W7(W71,W72,W73,W74)と同じ幅のベース部71cを有する。また、各発光部用ジョイントユニット70は、上端部において左方向および右方向に突出する突出部71a,71aを有するとともに、下端側において左方向および右方向に突出する鉤状突出部(下向きL字部)71b,71bを有する。ベース部材11の下側の凹部11bに突出部71bが係合し且つベース部材11の上側の凹部11aに突出部71aが接触した状態で、突出部71aが凹部11aに対して締結具を用いて固定されることによって、発光部用ジョイントユニット70とLEDユニット10とが固定される。
【0075】
これらのサイズ調整ユニット40を用いることによって、異なる幅の照明装置1を効率的に構築することが可能である。
【0076】
<2.照明装置群>
次に、
図10から
図20を参照しつつ、異なる幅を有する複数の照明装置1について説明する。複数の照明装置1は、互いに異なる様々な幅を有する装置として構成される。上述のように、照明装置の配置場所の諸事情等に応じて、当該照明装置に関する所望の幅が指定される。より詳細には、(主に所定単位長ΔW刻みの)複数の候補値の中から指定された幅が指定される。そして、指定された幅(指定幅)WDを有する照明装置1が構築される。
【0077】
所望の幅を有する照明装置1は、複数のユニットの組み合わせによって実現され、その都度設計されることを要さずに構築される。なお、
図10〜
図20は、XZ平面に平行な平面における各照明装置1の断面図(概略図)である。これらの図では、各ユニットの詳細は省略されており、各ユニット10,30,40(50,60,70)は、ハッチングが付された矩形を用いて概念的に示されている。
【0078】
各照明装置1は、
図10の照明装置1(1Z)を除き、左右対称のユニット構成を有している。具体的には、各照明装置1は、幅方向において中心に対して一方側(たとえば左側)に設けられる各ユニットの個数および種類と、他方側(たとえば右側)に設けられる各ユニットの個数および種類とがそれぞれ同じである。これによれば、部品種類数を抑制することが可能である。
【0079】
まず、
図11〜
図14を参照しつつ、サイズ調整ユニット40に関する基本的な幅調整機能、および当該幅調整機能に基づいて構成される幾つかの照明装置1(1A〜1L)について説明する。
【0080】
<2−1.2つのLEDユニットと1つの電源ユニットとを備える照明装置>
<照明装置1A〜1C>
図11の最上段においては、基本的構成を有する照明装置1(1A)が示されている。この照明装置1Aは、上述のように、2つのLEDユニット10と1つの電源ユニット30とを備える。また、2つのサイドカバーユニット50Aも設けられる。
【0081】
ここにおいて、1つのLEDユニット10のX方向の長さ(幅)W1は、50mmであり、1つの電源ユニット30の幅W3は、70mmである。また、サイドカバーユニット50Aの幅W51は、10mm(所定単位長(所定単位幅とも称する)ΔWの1倍)である。その結果、
図11の最上段の照明装置1Aの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅(100mm=50mm×2)と1つの電源ユニット30の幅(70mm)との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Aの幅の合計値(20mm=10mm×2)を加えた値(190mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50A)によって「+20mm」の調整が行われている。
【0082】
指定幅WDが「190mm」である場合には、このような照明装置1Aが構築される。
【0083】
また、指定幅WDが「200mm」である場合には、照明装置1B(次述)が構築され、指定幅WDが「210mm」である場合には、照明装置1C(次述)が構築される。なお、以後同様に、各指定幅WDに対応する照明装置1が構築される。
【0084】
図11の中段および最下段の各照明装置1(1B,1C)は、それぞれ、サイドカバーユニット50の幅が異なる点を除いて、同図最上段の照明装置1Aと同様の構成を有している。
【0085】
図11の中段の照明装置1Bは、サイドカバーユニット50Aに代えてサイドカバーユニット50Bを有している。サイドカバーユニット50B(
図7(b)参照)の幅は、15mm(所定単位長ΔWの1.5倍、換言すれば、所定単位長ΔWの半値(ここでは5mm)の整数倍(3倍))である。この照明装置1Bの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Bの幅の合計値(30mm=15mm×2)を加えた値(200mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50B)によって「+30mm」の調整が行われている。
【0086】
同様に、
図11の最下段の照明装置1Cは、サイドカバーユニット50Aに代えてサイドカバーユニット50Cを有している。サイドカバーユニット50C(
図7(c)参照)の幅は、20mm(所定単位長ΔWの2倍、換言すれば、所定単位長ΔWの半値(ここでは5mm)の4倍)である。この照明装置1Cの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Cの幅の合計値(40mm=20mm×2)を加えた値(210mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50C)によって「+40mm」の調整が行われている。
【0087】
<照明装置1D〜1H>
図12および
図13の照明装置1(1D〜1H)は、それぞれ、両サイドに設けられるサイズ調整ユニット40の構成が異なる点を除いて、
図11の最上段の照明装置1(1A)と同様の構成を有している。これらの照明装置1D〜1Hにおいては、サイドカバーユニット50と幅調整ジョイントユニット60との双方が組み合わせて用いられることによって、サイズ調整ユニット40が構成されている。
【0088】
図12の最上段の照明装置1Dは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Bとサイドカバーユニット50Aとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Bとサイドカバーユニット50Aとを有している。換言すれば、LEDユニット10とサイドカバーユニット50Aとの間に幅調整ジョイントユニット60Bが配置されている。
【0089】
幅調整ジョイントユニット60Bの幅(W62)は、15mm(所定単位長ΔWの1.5倍、換言すれば、所定単位長ΔWの半値(ここでは5mm)の整数倍(3倍))である。また、サイドカバーユニット50Aの幅は、10mmである。この照明装置1Dの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Aの幅(20mm=10mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Bの幅(30mm=15mm×2)との合計値(50mm)を加算した値(220mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Aおよび2つの幅調整ジョイントユニット60B)によって「+50mm」の調整が行われている。
【0090】
図12の最下段の照明装置1Eは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Bとサイドカバーユニット50Bとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Bとサイドカバーユニット50Bとを有している。
【0091】
サイドカバーユニット50Bの幅は、15mmであり、幅調整ジョイントユニット60Bの幅は、15mmである。したがって、この照明装置1Eの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Bの幅(30mm=15mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Bの幅(30mm=15mm×2)との合計値(60mm)を加算した値(230mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60B)によって「+60mm」の調整が行われている。
【0092】
図13の最上段の照明装置1Fは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有している。
【0093】
幅調整ジョイントユニット60Dの幅(W64)は、25mm(所定単位長ΔWの2.5倍、換言すれば、所定単位長ΔWの半値(ここでは5mm)の整数倍(5倍))である。また、サイドカバーユニット50Aの幅は、10mmである。したがって、この照明装置1Fの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Aの幅(20mm=10mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)との合計値(70mm)を加算した値(240mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Aと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+70mm」の調整が行われている。
【0094】
図13の中段の照明装置1Gは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Bとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Bとを有している。
【0095】
幅調整ジョイントユニット60Dの幅は、25mmであり、サイドカバーユニット50Bの幅は、15mmである。したがって、この照明装置1Gの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Bの幅(30mm=15mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)との合計値(80mm)を加算した値(250mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+80mm」の調整が行われている。
【0096】
図13の最下段の照明装置1Hは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Cとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Cとを有している。
【0097】
幅調整ジョイントユニット60Dの幅は、25mmであり、サイドカバーユニット50Cの幅は、20mmである。したがって、この照明装置1Hの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Cの幅(40mm=20mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)との合計値(90mm)を加算した値(260mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+90mm」の調整が行われている。
【0098】
<照明装置1I〜1L>
図14の照明装置1(1I〜1L)は、それぞれ、幅調整ジョイントユニット60がサイドカバーユニット50の隣接位置のみならず電源ユニット30の両側にも設けられている点において、
図12および
図13の照明装置1とは異なる構成を有している。
【0099】
これらのうち上側から3つの照明装置1I〜1Kは、それぞれ、中央の電源ユニット30の左側に幅調整ジョイントユニット60Bを有し、当該幅調整ジョイントユニット60Bの更に左側にLEDユニット10を有する。また、当該3つの照明装置1I〜1Kは、それぞれ、中央の電源ユニット30の右側に幅調整ジョイントユニット60Bを有し、当該幅調整ジョイントユニット60Bの更に右側にLEDユニット10を有する。
【0100】
図14の最上段の照明装置1Iは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有している。
【0101】
この照明装置1Iの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Aの幅(20mm=10mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Bの幅(30mm=15mm×2)との合計値(100mm)を加算した値(270mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Aと2つの幅調整ジョイントユニット60Bと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+100mm」の調整が行われている。
【0102】
図14の上から2段目の照明装置1Jは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Aとを有している。
【0103】
この照明装置1Jの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Bの幅(30mm=15mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Bの幅(30mm=15mm×2)との合計値(110mm)を加算した値(280mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60Bと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+110mm」の調整が行われている。
【0104】
図14の上から3段目の照明装置1Kは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Cとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Cとを有している。
【0105】
この照明装置1Kの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Cの幅(40mm=20mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(50mm=25mm×2)と2つの幅調整ジョイントユニット60Bの幅(30mm=15mm×2)との合計値(120mm)を加算した値(290mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Cと2つの幅調整ジョイントユニット60Bと2つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+120mm」の調整が行われている。
【0106】
なお、
図14の照明装置1(1I〜1L)においては、幅調整ジョイントユニット60Bと幅調整ジョイントユニット60Dとは逆に配置されるようにしてもよい。具体的には、電源ユニット30の隣接位置に幅調整ジョイントユニット60Dが配置され、サイドカバーユニット50の隣接位置に幅調整ジョイントユニット60Bが配置されるようにしてもよい。
【0107】
図14の最下段の照明装置1Lは、中央の電源ユニット30の左側に幅調整ジョイントユニット60Dを有し、当該幅調整ジョイントユニット60Dの更に左側にLEDユニット10を有する。また、当該照明装置1Lは、中央の電源ユニット30の右側に幅調整ジョイントユニット60Dを有し、当該幅調整ジョイントユニット60Dの更に右側にLEDユニット10を有する。
【0108】
また、
図14の最上段の照明装置1Lは、左側のLEDユニット10の更に左側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Bとを有するとともに、右側のLEDユニット10の更に右側に、幅調整ジョイントユニット60Dとサイドカバーユニット50Bとを有している。
【0109】
この照明装置1Lの幅TWは、2つのLEDユニット10の幅と1つの電源ユニット30の幅との合計値WA2(170mm)に、2つのサイドカバーユニット50Bの幅(30mm=15mm×2)と4つの幅調整ジョイントユニット60Dの幅(100mm=25mm×4)との合計値(130mm)を加算した値(300mm)である。このように、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Aと4つの幅調整ジョイントユニット60D)によって「+130mm」の調整が行われている。
【0110】
以上のように、各照明装置1は、その幅方向(X方向)において、少なくとも1つの発光ユニットと少なくとも1つの電源ユニットと少なくとも1つのサイズ調整ユニットとを含む複数のユニットが組み合わせて配置されることによって構成される。これによれば、様々な幅の照明装置1を効率的に構築することが可能である。
【0111】
特に、各照明装置1は、LEDユニット10と電源ユニット30とサイズ調整ユニット40とを含む複数のユニットに関する異なる複数の組合せによって構築される所定単位長ΔW刻みの異なる複数の幅を有する複数の照明装置のうちの1つの照明装置として構築される。詳細には、所定単位幅ΔW刻みの異なる複数の幅に対応する、複数の種類のサイズ調整ユニット40の組合せの中から、適宜のサイズ調整ユニット40が選択され、当該サイズ調整ユニット40を用いて照明装置1が構築される。
【0112】
たとえば、
図11〜
図14に示すように、所定数(ここでは2つ)のLEDユニット10と所定数(ここでは1つ)の電源ユニット30との組み合わせが同一である複数の照明装置1において、複数のサイズ調整ユニット40(サイドカバーユニット50、幅調整ジョイントユニット60)のうちの適宜のユニットが選択されて用いられる。また、複数のサイズ調整ユニット40に関する適宜の組合せによって、所定単位長ΔW(ここでは10mm)刻みの複数の異なる調整量が実現される。複数のサイズ調整ユニット40は、所定範囲(20mm〜130mm)内において所定単位長ΔW(10mm)刻みの複数の異なる幅(且つ所定単位長ΔWの整数倍)を実現する。
【0113】
これによれば、所定単位幅刻みの異なる複数の幅を有する複数の照明装置を効率的に構築することが可能である。
【0114】
また、上記複数の照明装置1においては、3種類(P=3)のサイドカバーユニット50A,50B,50Cと2種類(Q=2)の幅調整ジョイントユニット60B,60Dとに関する組合せによって、R段階(ただし、値Rは自然数であり、且つ、R>P+Q)の幅の値が実現される。なお、サイドカバーユニット50と幅調整ジョイントユニット60とに関する組合せには、照明装置1A(
図11の最上段参照)のように、サイドカバーユニット50(50A)のみで構成されるものも含まれる。
【0115】
具体的には、少なくとも、20mm〜130mmの範囲で所定単位長ΔW(10mm)刻みの12段階(R=12)の幅の値が実現される。そして、照明装置1に配置された2つのLEDユニット10の幅(ここでは、100mm=50mm×2)と1つの電源ユニット30の幅(ここでは70mm)との合計幅WA2(170mm)を指定幅WD(190mm〜300mm)から差し引いた調整幅WJ(20mm〜130mm)が複数のサイズ調整ユニット40の合計幅に等しくなるように、複数のサイズ調整ユニット40が複数の種類のサイズ調整ユニット40(50A〜50C,60B,60D等)の中から選択される。詳細には、照明装置1に配置されたユニット10,30の合計幅WAを指定幅WDから差し引いた値が、2つのサイドカバーユニット50と偶数個の幅調整ジョイントユニット60との合計幅(且つ、上記R段階の幅の値のいずれかの値)に等しくなるように、照明装置1に配置されるべき幅調整ジョイントユニット60の種類および配置数と2つのサイドカバーユニット50の種類とが決定される。したがって、R段階の調整ユニットをそれぞれ個別に準備する場合に比べて、比較的少数の部品種類数(P+Q)で当該R段階の幅(比較的多段階の幅)を実現することが可能である。
【0116】
また、その結果、照明装置1は、2つのLEDユニット10と1つの電源ユニット30との合計幅WA2(170mm)に対して、サイズ調整ユニット40による各種の調整幅WJ(20mm〜130mm)を加えた複数の異なる幅を有する装置として構成され得る。すなわち、所定範囲(190mm〜300mm)内において所定単位長ΔW(10mm)刻みで異なる幅を有する複数の照明装置1を容易に構成することが可能である。
【0117】
なお、ここでは、3種類のサイドカバーユニット50A〜50Cと2種類の幅調整ジョイントユニット60B,60Dとに関する組合せによって、「20mm〜130mm」の12段階の調整値が実現される態様が例示されている。ただし、3種類のサイドカバーユニット50A〜50Cと2種類の幅調整ジョイントユニット60B,60Dとに関する組合せによれば、さらに多段階の調整値が実現され得る。たとえば、幅300mmの照明装置1(
図14の最下段参照)において、サイドカバーユニット50Bの代わりにサイドカバーユニット50Cが設けられることによって、「140mm」の調整幅WJが実現される。すなわち、「20mm〜140mm」の13段階の調整値が少なくとも実現され得る。また、幅調整ジョイントユニット60B,60Dの配置数を変更することなどによって、さらに多数の段階の調整幅WJを実現することも可能である。
【0118】
<2−2.3つのLEDユニットと2つの電源ユニットとを備える照明装置>
照明装置1は、互いに組み合わせるべきLEDユニット10の数(LEDユニット10の配置数)と電源ユニット30の数(電源ユニット30の配置数)とに応じて、さらに様々な幅を有する装置として構成され得る。たとえば、3つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、比較的大きな幅を有する照明装置1が構成される(
図15参照)。詳細には、310mm〜380mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの異なる幅を有する各照明装置1が構成される。
【0119】
図15においては、3つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを備える各照明装置1が示されている。なお、
図15においては、図示の都合上、各照明装置1が
図11〜
図14よりも縮小されて示されている。
図16〜
図20についても同様である。
【0120】
図15の各照明装置1においては、中央にLEDユニット10が配置される。また、当該中央のLEDユニット10に加えて、左側のLEDユニット10と右側のLEDユニット10とがさらに配置される。中央のLEDユニット10と左側のLEDユニット10との間には電源ユニット30が配置され、中央のLEDユニット10と右側のLEDユニット10との間にも電源ユニット30が配置される。
【0121】
3つのLEDユニット10の幅(150mm=50mm×3)と2つの電源ユニット30の幅(140mm=70mm×2)との合計値WA3は、290mmである。
【0122】
図15の最上段の照明装置1は、310mmの幅TWを有する。具体的には、「+20mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって、310mmの幅TWが実現される。たとえば、左側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50A(幅10mm)が配置され、右側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50A(幅10mm)が配置されることによって、「+20mm」のサイズ調整が実現される。このように、3つのLEDユニット10の幅(150mm=50mm×3)と2つの電源ユニット30の幅(140mm=70mm×2)との合計値WA3(290mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50A)によって「+20mm」の調整が行われ、310mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0123】
図15の上から2段目の照明装置1は、320mmの幅TWを有する。具体的には、「+30mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって、320mmの幅TWが実現される。たとえば、左側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50B(幅15mm)が配置され、右側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50B(幅15mm)が配置されることによって、「+30mm」のサイズ調整が実現される。このように、3つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA3(290mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50B)によって「+30mm」の調整が行われ、320mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0124】
同様にして、
図15の上から3段目から8段目に示すように、330mm、340mm、350mm、360mm、370mm、380mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+40mm」、「+50mm」、「+60mm」、「+70mm」、「+80mm」、「+90mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0125】
<2−3.4つのLEDユニットと2つの電源ユニットとを備える照明装置>
また、4つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、さらに大きな幅TWを有する照明装置1が構成される(
図16参照)。具体的には、390mm〜430mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの異なる幅を有する各照明装置1が構成される。
【0126】
図16においては、4つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを備える各照明装置1が示されている。
【0127】
図16の各照明装置1においては、中央に2つのLEDユニット10が配置される。当該2つのLEDユニット10(中央左寄りおよび中央右寄りのLEDユニット10)の相互間には発光部用ジョイントユニット70が配置される。この発光部用ジョイントユニット70によって、左右のLEDユニット10が相互に接続される。ここでは、発光部用ジョイントユニット70として、10mmの幅(W71)を有する発光部用ジョイントユニット70Aが用いられる。
【0128】
また、中央の2つのLEDユニット10に加えて、左端側のLEDユニット10と右端側のLEDユニット10とがさらに配置される。中央左寄りのLEDユニット10と左端側のLEDユニット10との間には電源ユニット30が配置され、中央右寄りのLEDユニット10と右端側のLEDユニット10との間にも電源ユニット30が配置される。
【0129】
4つのLEDユニット10の幅(200mm=50mm×4)と2つの電源ユニット30の幅(140mm=70mm×2)との合計値WA4は、340mmである。
【0130】
図16の最上段の照明装置1は、390mmの幅TWを有する。具体的には、「+50mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって、390mmの幅TWが実現される。たとえば、発光部用ジョイントユニット70A(幅10mm)が中央に配置されることに加えて、左端側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50C(幅20mm)が配置され、且つ、右端側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50C(幅20mm)が配置されることによって、「+50mm」のサイズ調整が実現される。このように、4つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA4(340mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Cおよび単一の発光部用ジョイントユニット70A)によって「+50mm」の調整が行われ、390mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0131】
同様にして、400mm、410mm、420mm、430mm(
図16最下段参照)の各幅TWを有する各照明装置1が、「+60mm」、「+70mm」、「+80mm」、「+90mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0132】
<2−4.5つのLEDユニットと2つの電源ユニットとを備える照明装置>
また、5つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、さらに大きな幅TWを有する照明装置1が構成される(
図17参照)。具体的には、440mm〜540mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの複数の異なる幅を有する各照明装置1が構成される。
【0133】
図17においては、5つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを備える各照明装置1が示されている。なお、5つのLEDユニット10のうち左側の2つのLEDユニット10に対しては左側の電源ユニット30から給電され、5つのLEDユニット10のうち右側の2つのLEDユニット10に対しては右側の電源ユニット30から給電される。5つのLEDユニット10のうち中央のLEDユニット10に対しては、2つの電源ユニット30のうちの一方の電源ユニット30からの配線ケーブルを介して給電される。たとえば、左側の電源ユニット30と中央のLEDユニット10とを接続する配線ケーブルが、当該電源ユニット30の右側に隣接するLEDユニット10(当該電源ユニット30と中央のLEDユニット10との間に設けられるLEDユニット10)内の空間を通過して設けられればよい。
【0134】
図17の各照明装置1においては、中央に3つのLEDユニット10が配置される。当該3つのLEDユニット10の相互間には発光部用ジョイントユニット70が配置される。この発光部用ジョイントユニット70によって、左右のLEDユニット10が相互に接続される。440mm〜490mmの幅を有する照明装置1においては、2つの発光部用ジョイントユニット70として、10mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Aが2つ用いられる。また、500mm〜540mmの幅を有する照明装置1においては、発光部用ジョイントユニット70として、25mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Dが2つ用いられる。
【0135】
また、中央の3つのLEDユニット10に加えて、左端側のLEDユニット10と右端側のLEDユニット10とがさらに配置される。中央左側のLEDユニット10と左端側のLEDユニット10との間には電源ユニット30が配置され、中央右側のLEDユニット10と右端側のLEDユニット10との間にも電源ユニット30が配置される。
【0136】
5つのLEDユニット10の幅(250mm=50mm×5)と2つの電源ユニット30の幅(140mm=70mm×2)との合計値WA5は、390mmである。
【0137】
図17の最上段の照明装置1は、440mmの幅TWを有する。「+50mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって、440mmの幅TWが実現される。たとえば、2つの発光部用ジョイントユニット70A(合計の幅20mm=幅10mm×2)が中央付近に配置されることに加えて、左端側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50B(幅15mm)が配置され、右端側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50B(幅15mm)が配置されることによって、「+50mm」のサイズ調整が実現される。このように、5つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA5(390mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bおよび発光部用ジョイントユニット70A)によって「+50mm」の調整が行われ、440mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0138】
同様にして、450mm、460mm、470mm、480mm、490mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+60mm」、「+70mm」、「+80mm」、「+90mm」、「+100mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0139】
また、
図17の中段付近にも示すように、500mmの幅TWを有する照明装置1が、「+110mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって実現される。
【0140】
たとえば、2つの発光部用ジョイントユニット70D(合計の幅50mm=幅25mm×2)が中央付近に配置される。さらに、左端側のLEDユニット10の左側に幅調整ジョイントユニット60B(幅15mm)とサイドカバーユニット50B(幅15mm)とが配置され、右端側のLEDユニット10の右側に幅調整ジョイントユニット60B(幅15mm)とサイドカバーユニット50B(幅15mm)とが配置される。これによって、「+110mm」のサイズ調整が実現される。
【0141】
このように、5つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA5(390mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60Bと2つの発光部用ジョイントユニット70D)によって「+110mm」の調整が行われ、500mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0142】
同様にして、510mm、520mm、530mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+120mm」、「+130mm」、「+140mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0143】
また、
図17の最下段に示すように、540mmの幅TWを有する照明装置1が、「+150mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって実現される。たとえば、2つの発光部用ジョイントユニット70D(合計の幅50mm=幅25mm×2)が中央付近に配置されることに加えて、1つのサイドカバーユニット50C(幅20mm)と2つの幅調整ジョイントユニット60B(幅15mm)とが、左右両側にそれぞれ配置されることによって、「+150mm」のサイズ調整が実現される。詳細には、左側と右側とのそれぞれにおいて、一の幅調整ジョイントユニット60Bが電源ユニット30とLEDユニット10との間に配置され、他の幅調整ジョイントユニット60Bがサイドカバーユニット50CとLEDユニット10との間に配置される。
【0144】
このように、5つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA5(390mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Cと4つの幅調整ジョイントユニット60Bと2つの発光部用ジョイントユニット70D)によって「+150mm」の調整が行われ、540mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0145】
<2−5.6つのLEDユニットと3つの電源ユニットとを備える照明装置>
さらに、6つのLEDユニット10と3つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、更に大きな幅TWを有する照明装置1が構成される(
図18参照)。具体的には、550mm〜650mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの異なる幅を有する各照明装置1が構成される。なお、
図18においては、図示の都合上、照明装置1の左半分(X方向の中心線CLよりも左側)を中心に示している。照明装置1の右半分は、中心線CLに対して左半分と線対称である。
図19および
図20も同様である。
【0146】
図18の各照明装置1においては、3つの電源ユニット30、具体的には、中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30と右側の電源ユニット30とが設けられる。中央の電源ユニット30の両側にはLEDユニット10が配置される。また、左側の電源ユニット30の両側にはLEDユニット10が配置され、右側の電源ユニット30の両側にもLEDユニット10が配置される。なお、中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30との間には2つのLEDユニット10が配置され、中央の電源ユニット30と右側の電源ユニット30との間にも2つのLEDユニット10が配置される。
【0147】
また、中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30と間に配置された2つのLEDユニット10の相互間には、発光部用ジョイントユニット70が配置される。中央の電源ユニット30と右側の電源ユニット30と間に配置された2つのLEDユニット10の相互間にも、発光部用ジョイントユニット70が配置される。各発光部用ジョイントユニット70によって、左右に隣接するLEDユニット10が相互に接続される。
【0148】
550mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、10mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Aが用いられる。
【0149】
560mm〜630mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、15mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Bが用いられる。
【0150】
640mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、20mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Cが用いられる。
【0151】
650mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、25mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Dが用いられる。
【0152】
ここにおいて、6つのLEDユニット10の幅(300mm=50mm×6)と3つの電源ユニット30の幅(210mm=70mm×3)との合計値WA6は、510mmである。
【0153】
550mmの幅を有する照明装置1(
図18の最上段参照)は、「+40mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって構成される。たとえば、2つの発光部用ジョイントユニット70A(合計の幅20mm=幅10mm×2)が配置されることに加えて、左端側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50A(幅10mm)が配置され、右端側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50A(幅10mm)が配置されることによって、「+40mm」のサイズ調整が実現される。このように、6つのLEDユニット10の幅と3つの電源ユニット30の幅との合計値WA6(510mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Aと2つの発光部用ジョイントユニット70A)によって「+40mm」の調整が行われ、550mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0154】
同様にして、560mm、570mm、580mm、590mm、600mm、610mm、620mm、630mm、640mm、650mm、の各幅TWを有する各照明装置1が、「+50mm」、「+60mm」、「+70mm」、「+80mm」、「+90mm」、「+100mm」、「+110mm」、「+120mm」、「+130mm」、「+140mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0155】
<2−6.7つのLEDユニットと2つの電源ユニットとを備える照明装置>
また、7つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、更に大きな幅TWを有する照明装置1が構成される(
図19参照)。具体的には、660mm〜680mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの異なる幅を有する各照明装置1が構成される。
【0156】
図19の各照明装置1においては、中央に3つのLEDユニット10が配置される。当該3つのLEDユニット10の相互間には(合計2つの)発光部用ジョイントユニット70が配置される。
【0157】
中央の3つのLEDユニット10のうちの最も左側のLEDユニット10の更に左側には、電源ユニット30が配置される。当該電源ユニット30の更に左側には2つのLEDユニット10が配置される。当該2つのLEDユニット10の相互間にも発光部用ジョイントユニット70が配置される。
【0158】
同様に、中央の3つのLEDユニット10のうちの最も右側のLEDユニット10の更に右側にも、電源ユニット30が配置される。当該電源ユニット30の更に右側には2つのLEDユニット10が配置される。当該2つのLEDユニット10の相互間にも発光部用ジョイントユニット70が配置される。
【0159】
660mm〜680mmの幅を有する照明装置1においては、4つの発光部用ジョイントユニット70が設けられる。各発光部用ジョイントユニット70としては、25mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Dが用いられる。
【0160】
ここにおいて、7つのLEDユニット10の幅(350mm=50mm×7)と2つの電源ユニット30の幅(140mm=70mm×2)との合計値WA7は、490mmである。
【0161】
660mmの幅を有する照明装置1(
図18の最上段参照)は、「+170mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって構成される。たとえば、4つの発光部用ジョイントユニット70D(合計の幅100mm=幅25mm×4)が配置されることに加えて、左端側のLEDユニット10の左側に幅調整ジョイントユニット60B(幅15mm)とサイドカバーユニット50C(幅20mm)とが配置され、右端側のLEDユニット10の右側に幅調整ジョイントユニット60B(幅15mm)とサイドカバーユニット50C(幅20mm)とが配置されることによって、「+170mm」のサイズ調整が実現される。このように、7つのLEDユニット10の幅と2つの電源ユニット30の幅との合計値WA7(490mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Cと2つの幅調整ジョイントユニット60Bと4つの発光部用ジョイントユニット70D)とによって「+170mm」の調整が行われ、660mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0162】
同様にして、670mm、680mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+180mm」、「+190mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。
【0163】
なお、4つの発光部用ジョイントユニット70D(合計幅100mm)が用いられる場合には、サイドカバーユニット50と幅調整ジョイントユニット60とを用いて「+80mm」、「+90mm」の更なるサイズ調整が行われることによって、サイズ調整ユニット40による「+180mm」、「+190mm」のサイズ調整が行われる。
【0164】
<2−7.8つのLEDユニットと3つの電源ユニットとを備える照明装置>
さらに、8つのLEDユニット10と3つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、更に大きな幅TWを有する照明装置1が構成される(
図20参照)。具体的には、690mm〜800mmの範囲において所定単位長ΔW(10mm)刻みの異なる幅を有する各照明装置1が構成される。
【0165】
図20の各照明装置1においては、3つの電源ユニット30、具体的には、中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30と右側の電源ユニット30とが設けられる。中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30との間には2つのLEDユニット10が配置され、中央の電源ユニット30と右側の電源ユニット30との間にも2つのLEDユニット10が配置される。さらに、左側の電源ユニット30の左側に配置されたLEDユニット10の更に左側にも(換言すれば、左端側に)LEDユニット10が配置され、右側の電源ユニット30の右側に配置されたLEDユニット10の更に右側にも(換言すれば、右端側に)LEDユニット10が配置される。
【0166】
また、中央の電源ユニット30と左側の電源ユニット30との間に配置された2つのLEDユニット10の相互間には、発光部用ジョイントユニット70が配置される。中央の電源ユニット30と右側の電源ユニット30との間に配置された2つのLEDユニット10の相互間にも、発光部用ジョイントユニット70が配置される。これらの2つの発光部用ジョイントユニット70のそれぞれによって、左右に隣接するLEDユニット10が相互に接続される。
【0167】
また、左側の電源ユニット30の左側に配置されたLEDユニット10と左端側のLEDユニット10との間にも、発光部用ジョイントユニット70が配置され、右側の電源ユニット30の右側に配置されたLEDユニット10と右端側のLEDユニット10との間にも、発光部用ジョイントユニット70が配置される。
【0168】
これらの4つの発光部用ジョイントユニット70のそれぞれによって、左右に隣接するLEDユニット10が相互に接続される。
【0169】
690mm〜740mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、10mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Aが用いられる。
【0170】
750mm〜800mmの幅を有する照明装置1においては、各発光部用ジョイントユニット70として、25mmの幅を有する発光部用ジョイントユニット70Dが用いられる。
【0171】
ここにおいて、8つのLEDユニット10の幅(400mm=50mm×8)と3つの電源ユニット30の幅(210mm=70mm×3)との合計値WA8は、610mmである。
【0172】
690mmの幅を有する照明装置1(
図20の最上段参照)は、「+80mm」のサイズ調整ユニット40を設けることによって構成される。たとえば、4つの発光部用ジョイントユニット70A(合計の幅40mm=幅10mm×4)が配置されることに加えて、左端側のLEDユニット10の左側にサイドカバーユニット50C(幅20mm)が配置され、右端側のLEDユニット10の右側にサイドカバーユニット50C(幅20mm)が配置されることによって、「+80mm」のサイズ調整が実現される。このように、8つのLEDユニット10の幅と3つの電源ユニット30の幅との合計値WA8(610mm)に対して、サイズ調整ユニット40(ここでは2つのサイドカバーユニット50Cと4つの発光部用ジョイントユニット70A)によって「+80mm」の調整が行われ、690mmの幅TWを有する照明装置1が構成される。
【0173】
同様にして、700mm、710mm、720mm、730mm、740mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+90mm」、「+100mm」、「+110mm」、「+120mm」、「+130mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。なお、4つの発光部用ジョイントユニット70A(合計幅40mm)が用いられる場合には、サイズ調整ユニット40全体による調整量から発光部用ジョイントユニット70Aによる調整量を差し引いた値が、サイドカバーユニット50および幅調整ジョイントユニット60によって調整されればよい。たとえば、740mmの幅TWを有する照明装置1は、「+130mm」(サイズ調整ユニット40全体による調整量)から「40mm」(発光部用ジョイントユニット70Aによる調整量)を差し引いた「+90mm」が、サイドカバーユニット50および幅調整ジョイントユニット60によって調整されればよい。
【0174】
さらに同様にして、750mm、760mm、770mm、780mm、790mm、800mmの各幅TWを有する各照明装置1が、「+140mm」、「+150mm」、「+160mm」、「+170mm」、「+180mm」、「+190mm」のサイズ調整ユニット40をそれぞれ用いることによって構成される。なお、4つの発光部用ジョイントユニット70D(合計幅100mm)が用いられる場合には、サイドカバーユニット50と幅調整ジョイントユニット60とを用いて「+40mm」、「+50mm」、「+60mm」、「+70mm」、「+80mm」、「+90mm」の更なるサイズ調整が行われることによって、サイズ調整ユニット40による「+140mm」、「+150mm」、「+160mm」、「+170mm」、「+180mm」、「+190mm」のサイズ調整がそれぞれ行われればよい。
【0175】
以上のような各照明装置1は、次のようにして構築される。
【0176】
具体的には、まず、照明装置の指定幅WDに応じて、LEDユニット10のX方向における長さ(幅)およびX方向(幅方向)における配置数と、電源ユニット30のX方向における長さ(幅)およびX方向(幅方向)における配置数とが決定される。そして、LEDユニット10の合計幅と電源ユニット30の合計幅との両者が算出され、当該両者の合計値WAと照明装置の指定幅(WD)とに基づき、サイズ調整ユニット40により調整されるべき幅である調整幅WJ(=WD−WA)が決定される。
【0177】
つぎに、互いに異なる幅を有する複数の種類のサイズ調整ユニット40(50A〜50C,60B,60D,70A〜70D)の中から、当該調整幅WJを実現するための少なくとも1つのサイズ調整ユニット40(たとえば、サイドカバーユニット50Aのみ)が決定される。
【0178】
そして、決定された少なくとも1つのサイズ調整ユニット40と少なくとも1つのLEDユニット10と少なくとも1つの電源ユニット30とを含む複数のユニットが、幅方向において組み合わせて配置される。
【0179】
このような方法によって、指定幅WDに対応する各照明装置1が製造される。
【0180】
<2−8.1つのLEDユニットと1つの電源ユニットとを備える照明装置>
また、単一のLEDユニット10と1つの電源ユニット30とを組み合わせることにより、比較的小さな幅TWを有する照明装置1も構成され得る(
図10参照)。具体的には、140mmの幅を有する照明装置1(1Z)が構成される。
【0181】
LEDユニット10の左側にはサイドカバーユニット50Aが設けられ、電源ユニット30の右側にはサイドカバーユニット50E(
図7(d)参照)が設けられる。サイドカバーユニット50Eは、サイドカバーユニット50Aとは異なる形状を有しているが、サイドカバーユニット50Aと同じ幅(有効幅)W51(10mm)を有している。
【0182】
<2−9.実施形態の効果等>
上記実施形態においては、
図11〜
図14を参照しつつ説明したように、互いに異なる幅を有する12種類の照明装置1A〜1Lが、共通の2種類の部品(10,30)とサイズ調整用の5種類の部品(50A,50B,50C,60B,60D)とに関する異なる組合せとによって実現される。より詳細には、互いに異なる12種類の調整幅WJ(20mm〜130mmの範囲における10mm刻みの各調整幅)が、合計5種類の部品(50A,50B,50C,60B,60D)の異なる組合せによって実現される。仮に、照明装置が特注される場合には、通常、各調整幅WJに応じた部品がそれぞれ設計され、たとえば、異なる幅を有する12種類の照明装置を実現するために、12種類の専用部品が個別に設けられる。これに対して、上記実施形態においては比較的少数(5種類)の部品の組合せによって実現されるので、部品種類数を低減することが可能である。
【0183】
また、上記実施形態においては、
図15〜
図20をも参照しつつ説明したように、LEDユニット10の配置数と電源ユニット30の配置数とを変更することに応じて、さらに様々な幅を有する照明装置1が構成され得る。たとえば、比較的多数(たとえば8個)のLEDユニット10と比較的多数の電源ユニット30(たとえば3個)とを組み合わせることにより、比較的大きな幅(たとえば、690mm,700mm,710mm,...,800mm)を有する照明装置1が構成される(
図20参照)。
【0184】
特に、LEDユニット10および電源ユニット30は、それぞれ、所定単位長ΔWの倍数の幅を有しているので、任意数のLEDユニット10と任意数の電源ユニット30との合計の幅も所定単位長ΔWの倍数である。また、上述のように、サイズ調整ユニット40の合計幅も、所定単位長ΔWの整数倍である。その結果、照明装置1における各種ユニットの合計の幅TWも、所定単位長ΔWの整数倍である。すなわち、所定単位幅ΔW刻みの異なる幅TWを有する照明装置1が良好に実現され得る。
【0185】
このように照明装置1は、LEDユニット10と電源ユニット30とに関する複数の組合せのいずれかと、複数のサイズ調整ユニット40(サイドカバーユニット50、幅調整ジョイントユニット60および発光部用ジョイントユニット70)のうち利用対象ユニットに係る組合せとによって構成される。これによって、非常に広い範囲(ここでは190mm〜800mm)に亘って所定単位長ΔW(10mm)刻みの複数の異なる幅TWを有する複数の照明装置1のいずれかとして構成され得る。
【0186】
また、各照明装置1においては、それぞれの調整幅WJを実現するサイズ調整ユニット40が複数の種類のサイズ調整ユニット40(50A〜50C,60B,60D,70A〜70D等)の中から選択される。ここにおいて、各調整幅WJは、各照明装置1に配置されたLEDユニット10の幅と電源ユニット30の幅との合計の幅を、指定幅WDから差し引いた値である。
【0187】
たとえば、
図17に示すように、440mm〜490mmの各幅を有する照明装置1における当該調整幅WJは、照明装置1に配置された5つのLEDユニット10の幅(ここでは、250mm=50mm×4)と2つの電源ユニット30の幅(ここでは140mm=70mm×2)との合計幅WA5(390mm)を指定幅WD(440mm〜490mm)から差し引いた値(50mm〜100mm)である。
【0188】
そして、各調整幅WJ(50mm〜100mm)が複数のサイズ調整ユニット40の合計幅に等しくなるように、複数のサイズ調整ユニット40が複数の種類のサイズ調整ユニット40(50A〜50C,60B,60D,70A〜70D)の中から選択される。たとえば、幅490mmの照明装置1においては、2つの発光部用ジョイントユニット70Aと2つのサイドカバーユニット50Bと2つの幅調整ジョイントユニット60Dとを用いて、調整幅「100mm」が実現される。
【0189】
このとき、調整幅WJが、P種類(ここではP=3)のサイドカバーユニット50とQ種類(ここではQ=2)の幅調整ジョイントユニット60とに関する組合せと所定数(ここでは2個)の発光部用ジョイントユニット70とによって実現されるR段階(ここでは、R=6、且つ、R>P+Q)の幅の値のいずれかに等しくなるように、2つのサイドカバーユニット50Bと2個の幅調整ジョイントユニット60Dとが選択される。したがって、6段階の調整ユニットをそれぞれ個別に準備する場合に比べて、比較的少数の部品種類数(P+Q=5)で当該6段階の幅(比較的多段階の幅)を実現することが可能である。
【0190】
なお、
図17では、5つのLEDユニット10と2つの電源ユニット30とを有する照明装置1に関して、基本幅WA5「390mm」に対して50mm〜100mmの範囲の10mm刻みの6段階の各調整幅WJを加えた6段階の幅を有する複数の照明装置1が例示されているが、これに限定されない。たとえば、基本幅WA5(390mm)と2つの発光部用ジョイントユニット70Aとの幅の合計幅(410mm)に対して、3種類のサイドカバーユニット50と2種類の幅調整ジョイントユニット60とに関する組合せによって実現される「20mm〜140mm」の13段階の幅のいずれかを加えて、13段階の幅を有する複数の照明装置1のいずれかが構築されるようにしてもよい。
【0191】
また、上記実施形態においては、複数の照明装置(照明装置1Zを除く)は、左右対称のユニット構成を有しており、左右両側において同じ種類および同じ個数のサイドカバーユニット50が用いられているので、左側と右側とで異なる種類のサイドカバーユニット50をそれぞれ用いる場合に比べて、部品種類数をさらに低減(半減)することができる。また、左右両側において同じ種類および同じ個数の幅調整ジョイントユニット60が用いられることによって、同様の効果を得ることができる。発光部用ジョイントユニット70に関しても同様である。
【0192】
また、上記実施形態においては、LEDユニット10と電源ユニット30とが分離して設けられている。したがって、電力供給部37の熱がLED光源に与える影響が低減され得る。また、両ユニット10,30の分離により、照明装置1のメンテナンスの容易化を図ることもできる。
【0193】
また、上記実施形態においては、LEDユニット10と電源ユニット30とが分離して設けられるとともに、当該LEDユニット10と電源ユニット30とが組み合わせられて照明装置1に設けられる。したがって、LEDユニット10と電源ユニット30との一体的構成物が照明装置1の幅に応じて個々に設計されて構築される場合に比べて、異なる幅の照明装置1を柔軟且つ容易に構築することが可能である。
【0194】
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0195】
たとえば、上記実施形態においては、照明装置1の最大幅は800mmであるが、さらに大きな幅を有する照明装置が実現されるようにしてもよい。
【0196】
また、上記実施形態においては、値ΔW刻みの異なる幅を有する複数の照明装置1が構築されるに際して、その値ΔWが10mmである態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、値ΔWは任意の他の値であってもよい。
【0197】
また、上記実施形態においては、各ユニット同士の接合は主に上面において行われている。たとえば、LEDユニット10の上面において電源ユニット30との接合が行われている。より詳細には、ベース部材11の上面の接合面(凹部)11aと上側ベース部材31の突出部(凸部)31aとにおいて、電源ユニット30とLEDユニット10とが接合されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、各ユニット同士の接合は各ユニットの側面のみを用いて行われるようにしてもよい。たとえば、(LEDユニット10の上面を用いず)LEDユニット10の側面を用いて電源ユニット30との接続が行われるようにしてもよい。
【0198】
また、上記実施形態においては、P=3、Q=2の場合が例示されているが、これに限定されない。たとえば、複数の種類のサイズ調整ユニット40としては、所定単位幅ΔWの半値の倍数(自然数)の幅を有するP種類(ただし、値Pは自然数)のサイドカバーユニット50と、所定単位幅ΔWの半値の倍数(自然数)の幅を有するQ種類(ただし、値Qは自然数)の幅調整ジョイントユニット60とが準備されればよい。値P、値Qは、それぞれ1であってもよい。Q=1の場合には、同一種類(所定幅(たとえば5mm幅))の幅調整ジョイントユニット60が複数個連結されて用いられることによって、複数の異なる幅が実現されればよい。ただし、値Pと値Qとの少なくとも一方は、2以上であることが好ましい。
【0199】
また、上記実施形態においては、光源としてLED(発光ダイオード)を用いる照明装置を例示しているが、これに限定されない。たとえば、その他の光源(蛍光灯あるいは有機EL等)を用いる照明装置等に対して上記の思想を適用することも可能である。