【実施例】
【0051】
以下、本発明の具体的な実施例を比較例とともに示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0052】
(実施例1)
ガラス基板上にRFスパッタ法で、ITO透明電極薄膜を100nmの厚さに成膜し、パターニングした。このITO透明電極付きガラス基板を、中性洗剤、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄し、煮沸エタノール中から引き上げて乾燥した。透明電極表面をUV/O
3洗浄した後、真空蒸着装置の基板ホルダーに固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した
【0053】
次に、真空蒸着装置のホルダーに基板を固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した。減圧状態を保ったまま、例示化合物A−3と、電子アクセプターとしての酸化モリブデンとを、体積比95:5で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして60nmの厚さに蒸着し、正孔注入層とした。
【0054】
次に、減圧状態を保ったまま、例示化合物B−7のみを蒸着速度0.1nm/secで10nmの厚さに蒸着し、正孔輸送層とした。
【0055】
さらに、減圧状態を保ったまま、ホスト材料として例示化合物B−7と、発光ドーパントとして例示化合物C−8を、発光ドーパントの含有量を3wt%で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして40nmの厚さに共蒸着し、発光層とした。
【0056】
次に、減圧状態を保ったまま、電子輸送層として例示化合物B−7のみを25nm、続けて電子注入層として例示化合物D−4を5nm、蒸着速度0.1nm/secで蒸着した。
【0057】
次いで、LiFを蒸着速度0.1nm/secで1.2nmの厚さに蒸着して電子注入電極とし、保護電極としてAlを100nm蒸着し、最後にガラス封止して電界発光素子を得た。
【0058】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2500cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は5.26V、寿命時間は1230hであった。
【0059】
(実施例2)
発光ドーパントを例示化合物C−8から下記構造の例示化合物E−1に変えた以外は、実施例1と同様にして電解発光素子を作成した。
【0060】
【化7】
【0061】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2100cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は5.13V、寿命時間は900hであった。
【0062】
(実施例3)
ガラス基板上にRFスパッタ法で、ITO透明電極薄膜を100nmの厚さに成膜し、パターニングした。このITO透明電極付きガラス基板を、中性洗剤、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄し、煮沸エタノール中から引き上げて乾燥した。透明電極表面をUV/O
3洗浄した後、真空蒸着装置の基板ホルダーに固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した
【0063】
次に、真空蒸着装置のホルダーに基板を固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した。減圧状態を保ったまま、例示化合物B−7と、電子アクセプターとしての酸化モリブデンとを、体積比95:5で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして60nmの厚さに蒸着し、正孔注入層とした。
【0064】
次に、減圧状態を保ったまま、例示化合物B−7のみを蒸着速度0.1nm/secで10nmの厚さに蒸着し、正孔輸送層とした。
【0065】
さらに、減圧状態を保ったまま、ホスト材料として例示化合物B−7と、発光ドーパントとして例示化合物C−8を、発光ドーパントの含有量を3wt%で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして40nmの厚さに共蒸着し、発光層とした。
【0066】
次に、減圧状態を保ったまま、電子輸送層として例示化合物B−7のみを25nm、続けて電子注入層として例示化合物D−4を5nm、蒸着速度0.1nm/secで蒸着した。
【0067】
次いで、LiFを蒸着速度0.1nm/secで1.2nmの厚さに蒸着して電子注入電極とし、保護電極としてAlを100nm蒸着し、最後にガラス封止して電界発光素子を得た。
【0068】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2600cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は4.97V、寿命時間1270hであった。
【0069】
(実施例4)
全ての例示化合物B−7を例示化合物B−4に変えた以外は実施例3と同様に電界発光素子を作成した。
【0070】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2700cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は5.03V、寿命時間1330hであった。
【0071】
(実施例5)
発光ドーパントを例示化合物C−8から例示化合物C−9に変えた以外は、実施例3と同様にして電界発光素子を作成した。
【0072】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは3200cd/m
2の青緑色の発光が得られ、駆動電圧は4.88V、寿命時間は1370hであった。
【0073】
(実施例6)
ガラス基板上にRFスパッタ法で、ITO透明電極薄膜を100nmの厚さに成膜し、パターニングした。このITO透明電極付きガラス基板を、中性洗剤、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄し、煮沸エタノール中から引き上げて乾燥した。透明電極表面をUV/O
3洗浄した後、真空蒸着装置の基板ホルダーに固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した
【0074】
次に、真空蒸着装置のホルダーに基板を固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した。減圧状態を保ったまま、例示化合物B−7と、電子アクセプターとしての酸化モリブデンとを、体積比95:5で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして60nmの厚さに蒸着し、正孔注入層とした。
【0075】
次に、減圧状態を保ったまま、例示化合物B−7のみを蒸着速度0.1nm/secで10nmの厚さに蒸着し、正孔輸送層とした。
【0076】
さらに、減圧状態を保ったまま、ホスト材料として例示化合物B−7と、発光ドーパントとして例示化合物C−8を、発光ドーパントの含有量を3wt%で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして40nmの厚さに共蒸着し、発光層とした。
【0077】
次に、減圧状態を保ったまま、電子輸送層として例示化合物B−7のみを25nm、続けて電子注入層として例示化合物B−7とLi金属とを体積比95:5で5nm、蒸着速度0.1nm/secで蒸着した。
【0078】
次いで、LiFを蒸着速度0.1nm/secで1.2nmの厚さに蒸着して電子注入電極とし、保護電極としてAlを100nm蒸着し、最後にガラス封止して電界発光素子を得た。
【0079】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2500cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は4.82V、寿命時間1180hであった。
【0080】
(実施例7)
電子注入層に、Li金属に変えてLiFを用いた以外は実施例6と同様に電界発光素子を作成した。
【0081】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2700cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は4.95V、寿命時間1320hであった。
【0082】
(実施例8)
電子注入層におけるB−7をD−4に変えた以外は実施例6と同様に電界発光素子を作成した。
【0083】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2800cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は4.99V、寿命時間1410hであった。
【0084】
(実施例9)
電子注入層におけるB−7をD−8に変えた以外は実施例6と同様に電界発光素子を作成した。
【0085】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2600cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は5.08V、寿命時間1350hであった。
【0086】
(実施例10)
全ての例示化合物B−7を例示化合物B−11に変えた以外は実施例6と同様に電界発光素子を作成した。
【0087】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2100cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は4.72V、寿命時間1570hであった。
【0088】
(実施例11)
正孔注入層における酸化モリブデンを酸化バナジウムに変えた以外は実施例3と同様に電界発光素子を作成した。
【0089】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2600cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は5.08V、寿命時間1350hであった。
【0090】
(比較例1)
ガラス基板上にRFスパッタ法で、ITO透明電極薄膜を100nmの厚さに成膜し、パターニングした。このITO透明電極付きガラス基板を、中性洗剤、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄し、煮沸エタノール中から引き上げて乾燥した。透明電極表面をUV/O
3洗浄した後、真空蒸着装置の基板ホルダーに固定して、槽内を1×10
−4Pa以下まで減圧した。
【0091】
次に、減圧状態を保ったまま、下記の例示化合物F−1を蒸着速度0.1nm/sec で30nmの膜厚に蒸着し、正孔注入層とした。
【0092】
【化8】
【0093】
次いで、下記構造の例示化合物G−1を蒸着速度0.1nm/secで10nmの厚さに蒸着し、正孔輸送層とした。
【0094】
【化9】
【0095】
さらに、減圧状態を保ったまま、ホスト材料としての例示化合物B−7と、発光ドーパントとしての例示化合物C−8とを、体積比97:3で、全体の蒸着速度0.1nm/secとして40nmの厚さに蒸着し、発光層とした。
【0096】
次に、減圧状態を保ったまま、電子輸送層として例示化合物B−7を25nm、続けて電子注入層としてトリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)を5nm、蒸着速度0.1nm/secで蒸着した。
【0097】
次いで、LiFを蒸着速度0.1nm/secで0.5nmの厚さに蒸着して電子注入電極とし、保護電極としてAlを100nm蒸着し、最後にガラス封止して電界発光素子を得た。
【0098】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは1100cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は8.87V、寿命時間480hであった。
【0099】
(比較例2)
発光ドーパントを例示化合物C−8から例示化合物E−1に変えた以外は、比較例1と同様にして電解発光素子を作成した。
【0100】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2500cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は9.24V、寿命時間は880hであった。
【0101】
(比較例3)
電子注入層として例示化合物D−4をトリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)に変えた以外は実施例3と同様にして電解発光素子を作成した。
【0102】
この電界発光素子に直流電流を印加し、電流密度50mA/cm
2の駆動条件で、輝度、電圧を測定した。さらに、同じ条件で駆動寿命の測定も行い、初期の輝度から半分の輝度になるまでの時間を寿命時間とした。この電界発光素子からは2300cd/m
2の青色発光が得られ、駆動電圧は6.19V、寿命時間1050hであった。
【0103】
以下に実施例および比較例の一覧を示す。
【表1】