(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1,2のような従来技術は、検索結果表示方法とスケジュール化された帳票出力を連携させるものではなかった。今日、企業や銀行などの金融機関においては、膨大な顧客データや取引データを検索し、顧客内や企業内におけるレポートを帳票のかたちで作成する業務が日夜行われているが、このレポートの作成作業は、人間が検索条件を業務ごと、顧客ごとに設定して検索を行い、その検索結果から帳票の出力条件等を設定し、そのつど帳票を作成しているのが現状である。
【0006】
また、ユーザは、定期的(決まった日時、所定の間隔、等)に出力帳票を確認する場合がある。したがって、ユーザが確認することを想定して、ユーザが望む帳票をあらかじめ作成しておくことも考えられるが、ユーザごとに検索条件、レイアウト、確認スケジュールが異なるため、全てのユーザが設定している全ての条件に応えるために、求められる条件の組合せで帳票を作成した場合、膨大な記憶領域を占有することになる。また、ユーザは、設定した帳票を毎回必ず確認するとは限らないことが分っているので、事前に帳票を作成すると無駄になることもあるという課題があった。
【0007】
したがって、本発明は、上記のような課題に鑑み、検索結果を作業者(ユーザ)ごと、業務ごとに編集可能な表示方法を提供し、かつ、検索結果を帳票に出力する手間を軽減する検索結果表示方法及び帳票出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
(1)データの検索画面から業務レポートとして使用する帳票を出力するための帳票出力方法であって、前記検索画面からユーザが検索条件を入力する段階と、前記検索条件ごとに検索結果の表示条件を関連付けて保存する段階と、前記ユーザが設定するスケジュールに従って、前記帳票の表示が可能なリンク情報を生成する段階と、前記関連付けられた前記検索条件と前記表示条件を参照し、前記帳票を生成して出力する段階と、を含むことを特徴とする。
【0010】
(2)上記(1)の構成において、前記帳票の内容は、前記ユーザが前記リンク情報をクリックしたタイミングで生成することを特徴とする。
【0011】
(3)上記(2)の構成において、前記検索条件に従って検索結果を表示する段階と、
前記表示条件を前記ユーザに編集させる段階と、を更に含むことを特徴とする。
【0012】
(4)上記(3)の構成において、前記編集された表示条件を前記帳票のレイアウトに反映させることを特徴とする。
【0013】
(5)データの検索画面から業務レポートとして使用する帳票を出力するための帳票出力方法であって、前記検索画面の検索条件入力エリアからユーザが検索条件を入力する段階と、前記検索条件に従って検索結果を前記検索画面の検索結果表示エリアに表示する段階と、前記検索条件ごとに前記検索結果の表示条件を関連付けて保存する段階と、前記ユーザが設定するスケジュールに従って、前記帳票の表示が可能なリンク情報を生成する段階と、スケジュール帳票画面から、前記関連付けられた前記検索条件と前記表示条件を参照し、前記帳票を生成して出力する段階と、を含むことを特徴とする。
【0014】
(6)上記(1)から(4)までのいずれか1つの構成において、前記帳票は、銀行の海外インターネットバンキング・システムにおける帳票であることを特徴とする。
【0015】
(7)上記(1)から(5)までのいずれか1つの帳票出力方法の各段階をコンピュータに実行させる帳票出力プログラム。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、検索結果を作業者ごと、業務ごとに編集可能な表示方法を提供し、かつ、検索結果を帳票に出力する手間を軽減する検索結果表示方法及び帳票出力方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(実施形態とも呼ぶ)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。また、機能構成の図において、機能ブロック間の矢印は、データの流れ方向、又は処理の流れ方向を表す。
【0019】
(基本構成)
図1は、実施形態に即したシステム(以下、本システムと呼ぶ)の検索画面及びスケジュール帳票(スケジュールレポートとも呼ぶ)を出力するための設定画面の基本構成を示したものである。ここで、スケジュール帳票とは、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって定期的に発行される帳票(レポート)のことである。なお、実際の業務に使用する具体例(実施例)については後述するが、ここでは、まずは基本的な画面構成について説明する。
【0020】
図示するように、検索画面100には、検索条件入力エリア110(検索入力画面)と検索結果表示エリア120(検索結果出力画面)が存在する。検索条件入力エリア110は、検索対象を絞り込むための検索条件を入力するための領域(エリア)であり、最も単純なのはキーワードを入力することであるが、実際には複数の検索条件(検索項目)を指定するのが一般的である。ここでは、検索条件として、例えば、4つの検索項目111a〜111dだけを示しており、検索項目A(例えば、顧客名や顧客グループ名など),検索項目B(例えば、日付や期間など),検索項目C(例えば、金額や通貨など),検索項目D(その他)を入力する欄を示している。この検索条件入力画面は任意に設計される。
【0021】
検索を行うとするユーザは、上記のような検索項目を入力して、検索ボタン112を押す(クリック又はタップ)と、検索結果が検索結果表示エリア120に表示される。入力した検索条件は、名称を付けて検索条件名欄113に入力し、検索条件保存ボタン114を押すことで保存され、次回からは保存された検索条件を呼び出すことで、同じ検索条件を再度入力することなく検索が実行できる。
【0022】
検索結果表示エリア120には、検索システムが検索した結果データを表示する検索結果表示エリア121が存在する。ここで、ユーザは、表示された検索結果を見やすいように編集したり表示条件を変えたりすることができる。例えば、図示するような表示条件選択メニュー122を設けて、この選択欄から表示条件を選択することで、表示方法を変えるようにしてもよい。例えば、日付順にソートしたり、項目別にソートしたりするなどである。また、このとき指定した表示条件自体も後日の再利用のために保存することができ、表示条件に名称を付けて表示条件名欄123に入力し、表示条件保存ボタン124を押すことで、検索条件とは別に表示条件も保存するようにしてもよい。
【0023】
ここまでは、従来の検索システムでも行われていることであるが、本システムでは、検索条件と表示条件を関連付けて(紐付けて)、保存した検索条件ごとに表示方法を変えることができる。この関連付け手段は、画面ごとにテーブルを持って行ってもよいし、項目名を埋め込んだXML(Extensible Markup Language)を使って行ってもよい。また、検索結果を表形式で表示した場合、その表中で検索項目の並びを変えたり、不要な検索項目を非表示にしたりすることができる。また、特定の検索項目を強調するようにしてもよい。例えば、表1に示すように、「表示条件1」を選択した場合は、検索項目A,B,C,Dの並びが通常どおり、順にすべて表示されるが、「表示条件2」を選択した場合は、検索項目B,検索項目A,検索項目Dが表示され、検索項目Cは非表示にするようにしたり、「表示条件3」を選択した場合は、検索項目Cだけを強調表示するようにしたりするなどができる(表1中の数字は列(Column)の並び順を表す)。すなわち、検索目的によって、検索結果の表示条件を検索条件ごとに自由にカスタマイズできる。もちろん、図示は省略するが、表示条件を設定する画面を設けるのは言うまでもない。
【0025】
スケジュール帳票画面200は、帳票、すなわち検索結果のレポートを作成するための画面である。 図示するように、スケジュール帳票画面200は、出力条件設定エリア210が設けられ、出力条件設定エリア210は、更に出力条件エリア213と出力スケジュールエリア214とに分かれる。また、出力条件設定エリア210には、スケジュール条件(後述の出力条件と出力スケジュールの総称)の名称を入力するスケジュール条件名入力欄211、スケジュール条件保存ボタン212が設けられる。
【0026】
出力条件エリア213は、出力する帳票(レポート)の名称であるレポート名欄213a,保存された検索条件の名称を指定した検索条件を呼び出す(retrieve)、検索条件呼び出し欄213b,帳票の対象期間を指定するレポート対象期間欄213c,帳票のフォーマット(レイアウト)を指定するフォーマット欄213dなどが含まれる。
【0027】
出力スケジュールエリア214は、レポートの出力サイクル(例えば、月次、週次、日次など)を指定する出力サイクル指定欄214a、出力日を指定する出力日指定欄214b、出力時間を指定する出力時間指定欄214cなどが含まれる。
【0028】
画面の遷移としては、ユーザが検索条件入力エリア110で検索条件を入力し、検索ボタン112を押して、検索結果表示エリア120で検索結果を画面で確認する流れ(図中「1」の矢印で示す)と、検索ボタン112を押下後、ユーザが特に画面上で検索結果を確認することなく、スケジュール帳票画面200に遷移し、帳票を作成する流れ(図中の「1’」の流れ)とがある。後者は、画面でいちいち確認することなく、定型業務などで帳票を直接作成する場合に用いられる。ただし、後者の流れであっても、そのときの検索条件を確認することがあるため、前述の検索条件呼び出し機能が備わっている。もちろん、検索結果を画面で確認後、帳票の画面に移ってもよい(図の「2」の流れ)。
【0029】
また、図示は省略するが、「2」の流れにおいて、画面上の表示条件と帳票上の出力条件を関連付けしてもよい。例えば、画面上の表示条件で設定した検索項目の並び順を帳票のレイアウトにも反映させるようにしてもよい。そのようにすることで、検索結果の画面上の表示イメージと、帳票の出力イメージとを一致させたり、対応付けが容易になったりする。
【0030】
本システムは、上位概念としては、データの検索画面から業務レポートとして使用する帳票を出力するための帳票出力方法であって、検索画面からユーザが検索条件を入力する段階と、検索条件にしたがって検索結果を表示する段階と、検索条件ごとに検索結果の表示条件を関連付けて保存する段階と、関連付けられた検索条件と表示条件を参照し、帳票を自動生成して出力する段階と、を含む。
【0031】
以上で本システムの検索画面の基本構成の説明を終わり、以下では実際の業務における実施例として、銀行の海外向けのインターネットバンキングのシステムにおける検索画面、スケジュール帳票画面について説明する。
【0032】
(実施例)
図2は、海外インターネットバンキング・システムにおける検索画面の例を示す図である。
この画面は、銀行内のレポート作成のためのデータの検索画面300である。図示するように、検索画面300は、検索条件入力エリア310(Search Condition)と、検索結果表示エリア320とからなっている。
【0033】
ここでは、検索条件入力エリア310の検索項目(検索条件)としては、Account(Account Holder, Account Group),Date(Target Date),Base Currency(基準通貨)がある。また、選択した検索条件を保存するための検索条件保存ボタン(Save this Condition)311が設けられている。また、検索条件呼び出し(Retrieve Condition)欄312のプルダウンメニューから保存した検索条件名を選択できるようになっている。検索ボタン(Search)313を押すと検索結果が検索結果表示エリア320に表示される。
【0034】
検索結果は、ここでは検索結果表示エリア320に表形式で表示されている。カラム選択ボタン(Select Columns)322を押して、表中の特定のカラム(列)を選択すると(1で示す矢印の列)、その列が、色や文字の太さを変えるなどして強調表示され、そのままその列を、例えば2の矢印の位置まで移動すると、行の位置がその位置に移動する。すなわち、検索結果表示項目の並び替えができる。また、符号323のソートキーをクリックすると、昇順、降順など、その項目にソートがかかる。ソートは、例えば4つまで設定可能で、クリックした優先順位でソートがかかるようにしている(第1ソートキー〜第4ソートキーまでが設定可能)。
【0035】
また、カラム選択ボタン(Select Columns)322を押して特定の列(例えば「3」の矢印の列)に、所定の操作をするとその列を強調表示させることができる。特定の行や特定のセルも同様にして強調表示させることができる。すなわち、検索結果の表示方法を変更することができる。この表示方法の変更は、画面上だけとしてもよいし、前述の帳票のフォーマット(レイアウト)に反映させるようにしてもよい。
【0036】
図3は、海外インターネットバンキング・システムにおけるスケジュール登録画面及びスケジュール帳票設定画面の例を示す図である。スケジュール登録画面400は、スケジュール条件を新規に登録する機能、登録したスケジュール条件を更新する機能、削除する機能を有する。スケジュール条件を表示又は更新する場合は、スケジュール登録画面400に表示されたスケジュール名のリストから、更新するスケジュール名をクリックすると、スケジュール帳票設定画面500が表示され、スケジュール条件の詳細が表示される。もちろん、このスケジュール帳票設定画面500から編集ボタン(Edit)501を押すことでスケジュール条件を編集することがきる。複数のスケジュール条件を処理する場合は、左端のチェックボックスにチェックすることで、スケジュール帳票設定画面500が別ウィンドウで開き、同時に閲覧・編集ができる。
【0037】
スケジュール帳票設定画面500は、帳票(レポート)を、スケジュール条件を登録するための画面である。本システムでは、ここで登録したスケジュールに従って、帳票を自動生成する。いったんスケジュール条件が登録されると、ユーザは、複数の画面を遷移することなく、一つの画面から、定期的(例えば、月次など)に帳票を出力することができる。帳票出力時には、スケジュール条件に従って帳票の表示が可能なリンク情報が作成され、帳票の内容は、後述のスケジュール帳票出力画面600から、ユーザが上記リンク情報をクリックしたタイミングで作成される。すなわち、ユーザがリンク情報をクリックすることで、帳票が自動生成され、ワンタッチで出力することができる。
【0038】
図5で図示するように、このスケジュール帳票設定画面500では、レポートの種類(Report)、検索画面で設定した検索条件(Condition)、出力すべきデータの範囲(Report Selection)を指定し、その他スケジュール作成のための諸条件(Format,Template,Recordsなど)を指定するOutput Dateエリア510と、帳票出力のタイミングを指定するOutput Scheduleエリア520とに分けて表示している。
【0039】
Condition欄右のViewボタン511を押すと、保存した検索条件を呼び出し、Retrieve Condition画面512に表示することができる。Retrieve Condition画面512に表示されるのは、
図2に示した検索画面300の内容である。ここでRetrieve Condition画面512に表示するのは、検索画面300の検索条件311だけでなく、検索結果表示エリア320の内容も含むようにしたほうが望ましい。検索条件に対するOutputが即座にイメージできるからである。ユーザは、スケジュール条件を設定後、登録ボタン(Register)502を押すことでスケジュール条件が登録される。
【0040】
図4は、海外インターネットバンキング・システムにおけるスケジュール帳票出力画面の例を示す図である。また、
図5は、スケジュール帳票を生成する際の抽出条件を示す図である。以下ではこれらの
図4、
図5を参照しながら説明する。なお、以降のスケジュール出力画面では、いままで説明してきた検索画面と区別するため、「検索」を「抽出」と置き換えている。
【0041】
図4のスケジュール帳票出力画面600は、登録されたスケジュール条件を抽出して一覧化し、リンクを押下することで登録された条件で作成した帳票を出力(ダウンロード)するための画面である。
図3のスケジュール登録画面400、スケジュール帳票設定画面500、スケジュール帳票出力画面600をまとめてスケジュール帳票画面と呼ぶことがある。
【0042】
図示するように、この画面の抽出条件エリア610は、帳票を出力する日であるOutput Dateとして、データの範囲(日次、月次、月次など)を簡易的に選択するための簡易選択リストボックス(Quick Selection)611、日付の範囲を具体的に指定するためのFrom欄612及びTo欄613が設けられている。また、追加条件欄(More Conditions)620には、保存した抽出条件を呼び出す機能が備えられる。
【0043】
また、抽出結果表示エリア630は、
図2の場合と同様に、抽出結果が表形式で表示され、カラム選択ボタン631、ソートキー632が
図2の画面の場合と同様に設けられる。したがって、抽出項目である帳票の出力日(Output Date)、スケジュール帳票名(Schedule)633,スケジュール帳票ファイル(Report File)634、帳票ファイルの内容(Description)の表示順序の並び替え、ソート、表示・非表示の設定などができる。ダウンロード(Download Zip)ボタン635は、画面上に表示された帳票データを、ユーザのPCにPDF形式のZIPファイルでダウンロードするためのボタンである。帳票データの画面表示は、リンク情報から生成されるだけでシステム側に保存されるわけでない。したがって、システム側に帳票データを保存するための記憶容量は必要ない。なお、表中の「ERROR」は、レポートファイルが存在しないことを示す。なお、スケジュール帳票ファイル(Report File)634は、前述したようなリンク情報であり、ユーザがそのリンク情報をクリックしたときに初めてスケジュール帳票の中味が生成される。
【0044】
スケジュール帳票機能における抽出条件(期間)の設定方法は以下のとおりである。この機能のユーザ(顧客)は、帳票出力用スケジュールを出力サイクル、出力日(スケジュールに従って帳票を自動作成する日)を毎月8日とし、各帳票の抽出条件を、元画面における検索条件として指定する。具体的な日付(From/To)を指定せず、簡易選択リストボックスから、今日、前日、前週、今月、前月などいずれかの値を選択する。また、スケジュール帳票が自動作成される際には、抽出条件(期間)をシステムが自動的に導出する。これらのスケジュール設定、抽出条件(顧客が設定)を基に、スケジュール帳票を自動作成する際のデータ抽出条件を
図5に示すように制御する。
【0045】
なお、
図5で、出力日とは、顧客が自動作成されたスケジュール帳票を実際に出力したタイミングでなく、顧客が指定されたスケジュール設定(符号701で示す出力サイクル・出力日)に基づき、システムが自動設定したものである。
【0046】
(帳票出力タイミング)
図6は、スケジュール帳票を出力するタイミングと出力内容の関係を説明するための図である。すなわち、出力サイクルが「日次」、抽出条件(対象期間)が「今日」という指定をした場合、スケジュール帳票を出力するタイミングによって、出力される残高や入出金明細の情報が変わる可能性がある。
【0047】
図6の上段の表では、「出力日:1/31」のスケジュール帳票「入出金明細」を、1/31当日の11:00に出力した場合、
図6の下段の表では、「出力日:1/31」のスケジュール帳票「入出金明細」を、1/31当日の13:00に出力した場合を示している。
【0048】
以上で本システムの実施形態の説明を終わるが、上記のシステムの画面構成は、あくまで一例であり、一つの画面の領域を分割したり、複数の画面の領域をまとめて一つの画面の領域として構成したりしてもよい。各画面の表示は、コンピュータに内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)又はハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。
【0049】
(実施形態の効果)
本システムによれば、検索結果を作業者ごと、業務ごとに編集可能な表示方法を提供し、かつ、検索結果を帳票に出力する手間を軽減する検索結果表示方法・帳票出力方法を提供することができる。ここで、検索結果表示エリアでは、単にシステム出力をそのまま表示するだけでなく、検索結果を目的に応じてユーザが編集することができる。さらに、検索結果画面とスケジュール帳票画面を連携させることで、検索結果画面で内容を画面上で確認することなく、帳票をスケジュール条件に従って出力することができる。さらに、検索結果表示条件と帳票の出力レイアウト(フォーマット)とを連携させるようにもできる。
【0050】
なお、本発明の実施形態を、銀行の海外インターネットバンキング・システムにおける業務を例にとって説明したが、海外に限らず国内の他の業務における検索や帳票出力にも適用可能であることは言うまでもない。
【0051】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を方法の発明として説明したが、本発明は、コンピュータ・プログラムの発明(帳票出力プログラム)としても捉えることもできる。
【解決手段】検索画面100では、検索条件入力エリア110から指定した検索条件を保存し、検索結果表示エリア120において検索結果の表示方法を指定する表示条件を保存し、検索条件ごとに表示条件を関連付けて保存する。スケジュール帳票画面200では帳票の出力条件エリア213と出力スケジュールエリア214から検索画面100で保存された検索条件、表示条件を参照し、スケジュール条件を作成し、このスケジュール条件に基づいて帳票を自動生成する。帳票は、登録されたスケジュール条件を抽出して一覧化され、一覧からリンク情報が押下されたタイミングで生成される。