特許第6369842号(P6369842)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6369842多深度間隔の再合焦方法および装置および電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6369842
(24)【登録日】2018年7月20日
(45)【発行日】2018年8月8日
(54)【発明の名称】多深度間隔の再合焦方法および装置および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20180730BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20180730BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20180730BHJP
【FI】
   G06F3/0481
   G06F3/0488
   H04N5/225
【請求項の数】21
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2016-524663(P2016-524663)
(86)(22)【出願日】2014年6月17日
(65)【公表番号】特表2016-525747(P2016-525747A)
(43)【公表日】2016年8月25日
(86)【国際出願番号】CN2014080053
(87)【国際公開番号】WO2015003544
(87)【国際公開日】20150115
【審査請求日】2016年2月4日
【審判番号】不服2017-5512(P2017-5512/J1)
【審判請求日】2017年4月18日
(31)【優先権主張番号】201310288099.5
(32)【優先日】2013年7月10日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】徐 晶
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲愛▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 昌▲啓▼
【合議体】
【審判長】 千葉 輝久
【審判官】 稲葉 和生
【審判官】 山田 正文
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0131019(US,A1)
【文献】 特開2012−98594(JP,A)
【文献】 特開2013−54401(JP,A)
【文献】 特開2002−262169(JP,A)
【文献】 特開2012−173965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/03-3/0489
H04N5/222-5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示デバイス上に画像を表示するステップと、
ユーザが再合焦モードを選択している場合、一連のユーザ入力を取得し、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップであって、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔における各深度間隔が少なくとも1つの深度面を含み、取得された前記ユーザ入力が事前に設定されたユーザ入力事例集に属さない場合、プロンプトテキスト、音声または振動を使用して、前記ユーザにユーザ入力を促す、ステップと、
前記表示デバイス上に再合焦された画像を表示するために前記再合焦区域に対応する画像上で再合焦処理を実施するステップであって、前記再合焦された画像が、前記表示された画像内で、前記再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有する、ステップと、
前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するステップと
を含み、前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示する前記ステップが、前記再合焦区域に対応する画像の発散中心から始めて前記再合焦区域の内側から外側にまたは外側から内側に順次再合焦されるように前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するステップを含み、前記発散中心は表示動作の開始点である、多深度間隔の再合焦方法。
【請求項2】
表示デバイス上に画像を表示する前記ステップが、
前記表示デバイス上に、任意の深度面上に合焦された画像を表示するステップ、または
前記表示デバイス上に、任意の深度間隔内に合焦された画像を表示するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザ入力を取得し、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する前記ステップが、
ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得するステップ、前記少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定するステップを含み、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または
複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得するステップ、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を頂点または辺として使用することにより、閉じた図形区域を構築するステップ、前記複数の指を使用して前記少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定するステップを含み、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または
軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得するステップであって、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画されるステップ、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形を前記表示された画像の別の位置に動かすステップ、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形の元の位置および前記動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定するステップを含み、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または
少なくとも2つのポイントを選択するように、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される少なくとも2回のシングルポイントタップを取得するステップ、および1つまたは複数の予め規定された深度間隔値に従って前記再合焦区域として、前記ポイントを含む、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、前記ポイントの各々が1つの深度間隔に対応する、ステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザ入力を取得し、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する前記ステップが、
ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンにタッチしてホールドするときに前記表示デバイス上に対応する図形対象を表示するステップ、前記ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出するステップ、前記図形対象を使用することによって前記姿勢操作が通る経路をマークするステップ、前記図形対象を使用することによりマークされた前記経路を使用して前記再合焦区域を獲得するステップ、および前記ユーザが前記物理的なボタンもしくは前記図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ、または
前記表示デバイス上に前記図形対象を表示するステップであって、前記図形対象が前記ユーザによってデバイス上で実施される前記姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施するステップ、前記ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンをトリガするときに前記図形対象の現在の位置を使用して前記再合焦区域を獲得するステップ、および前記ユーザによって上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ
を含み、
前記ユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作を検出する前記ステップが、
前記ユーザによって前記デバイス上で実施される平行移動操作を取得するステップ、前記デバイスの平行移動距離を前記表示された画像に対応する位置にマッピングするステップ、および前記画像を前記位置に再合焦するステップ、または
前記ユーザによって前記デバイス上で実施される傾斜操作を取得するステップ、前記デバイスの傾斜角度を前記表示された画像に対応する位置にマッピングするステップ、および前記画像を前記位置に再合焦するステップ
を含み、前記位置は前記少なくとも2つの不連続な深度間隔に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザ入力を取得し、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する前記ステップが、
前記表示デバイス上に図形対象を表示するステップ、ユーザの手が動く軌跡を追跡するステップ、追跡によって獲得され前記ユーザの前記手が動く前記軌跡に沿って前記図形対象を動かすステップ、前記表示された画像の区域内に前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、前記区域が前記図形対象の移動軌跡によってカバーされるステップ、および前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定するステップ、または
ユーザが手のひらを突き出す動作を観測するステップ、前記表示された画像内の位置に前記手のひらを突き出す前記動作の運動経路をマッピングするステップ、前記表示された画像内の前記位置に前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、前記位置がマッピングによって獲得されるステップ、および前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する前記ステップの後、および前記再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、前記表示デバイス上に再合焦された画像を表示する前記ステップの前に、
前記再合焦区域の再合焦情報を決定するステップ
をさらに含み、
それに応じて、前記再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、前記表示デバイス上に再合焦された画像を表示する前記ステップが、
合成によって前記再合焦された画像を獲得するために、前記再合焦情報に基づいて、前記再合焦区域内の前記画像上で前記再合焦処理を実施するステップ、および前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するステップ
を特に含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ入力を取得する前記ステップの後に、
前記ユーザ入力に従って、ユーザにより選択される前記再合焦区域を識別するために使用される図形対象を生成するステップ、および前記図形対象の表示を実施するステップをさらに含み、前記図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含み、
それに応じて、前記再合焦区域の再合焦情報を決定する前記ステップが、
前記図形対象がポイントである場合に、予め規定された深度間隔値に従う前記再合焦情報として、前記ポイントを含む深度間隔についての情報、および/もしくは前記ポイントを含む画素間隔についての情報を使用するステップ、または
前記図形対象が線である場合に、前記再合焦情報として、前記線に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記線に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
前記図形対象が円である場合に、前記再合焦情報として、前記円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
前記図形対象が卵形である場合に、前記再合焦情報として、前記卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
前記図形対象が多角形である場合に、前記再合焦情報として、前記多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記多角形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記再合焦区域の再合焦情報を決定する前記ステップが、
ユーザ入力事例集内で前記ユーザ入力をマッチングするステップと、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、深度間隔情報および/または画素間隔情報を前記再合焦情報として決定するステップとを含み、前記深度間隔情報および/または画素間隔情報が前記ユーザ入力に対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
合成によって前記再合焦された画像を獲得するために、前記再合焦情報に基づいて、前記再合焦区域内の前記画像上で前記再合焦処理を実施する前記ステップが
数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を獲得するために、前記再合焦情報に基づいて、前記表示された画像上で前記再合焦処理を実施するステップを含み、
それに応じて、前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示する前記ステップが、合成によって、前記複数の深度面上で再合焦が同時に実施される前記1つの画像、または前記複数の深度面上で再合焦が同時に実施される前記複数の画像を表示するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
表示デバイス上に画像を表示するように配置される表示モジュールと、
ユーザが再合焦モードを選択している場合、一連のユーザ入力を取得し、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するように配置される処理モジュールであって、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔における各深度間隔が少なくとも1つの深度面を含み、取得された前記ユーザ入力が事前に設定されたユーザ入力事例集に属さない場合、プロンプトテキスト、音声または振動を使用して、前記ユーザにユーザ入力を促す処理モジュールと
を備え、
前記表示デバイス上に再合焦された画像を表示するために、前記処理モジュールが、前記再合焦区域に対応する画像上で再合焦処理を実施するようにさらに配置され、前記再合焦された画像が、前記表示された画像内で、前記再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有し、
前記表示モジュールが、前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するようにさらに配置される、多深度間隔の再合焦装置であって、前記表示モジュールが、前記再合焦区域に対応する画像の発散中心から始めて前記再合焦区域の内側から外側にまたは外側から内側に順次再合焦されるように前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するように特に配置され、前記発散中心は表示動作の開始点である、多深度間隔の再合焦装置。
【請求項11】
前記表示モジュールが、
前記表示デバイス上に、任意の深度面上に合焦された画像を表示する、または
前記表示デバイス上に、任意の深度間隔内に合焦された画像を表示する
ように特に配置される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記処理モジュールが、
ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得し、前記少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定して、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または
複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得し、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を頂点または辺として使用することにより閉じた図形区域を構築し、前記複数の指を使用して前記少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定して、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または
軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得して、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画され、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形を前記表示された画像の別の位置に動かし、前記軌跡もしくは前記閉じた幾何学的図形の元の位置および前記動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定して、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または
少なくとも2つのポイントを選択するために、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される少なくとも2回のシングルポイントタップを取得し、1つまたは複数の予め規定された深度間隔値に従って前記再合焦区域として、前記ポイントを含む少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、前記ポイントの各々が1つの深度間隔に対応する
ように特に配置される、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記処理モジュールが、
ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンにタッチしてホールドするときに前記表示デバイス上に対応する図形対象を表示し、前記ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出し、前記図形対象を使用することによって前記姿勢操作が通る経路をマークし、前記図形対象を使用することによりマークされた前記経路を前記再合焦区域として使用し、前記ユーザが前記物理的なボタンもしくは前記図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択する、または、
前記表示デバイス上に前記図形対象を表示して、前記図形対象が前記ユーザによってデバイス上で実施される前記姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施し、前記ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンをトリガするときに前記図形対象の現在の位置を前記再合焦区域として使用して、前記ユーザが上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択する
ように配置される、姿勢センサユニット
を備え、
前記姿勢センサユニットが、前記ユーザによって前記デバイス上で実施される平行移動操作を取得し、前記デバイスの平行移動距離を前記表示された画像に対応する位置にマッピングし、前記画像を前記位置で再合焦する、または、
前記ユーザによって前記デバイス上で実施される傾斜操作を取得し、前記デバイスの傾斜角度を前記表示された画像に対応する位置にマッピングし、前記画像を前記位置に再合焦する
ように特に配置され、前記位置は前記少なくとも2つの不連続な深度間隔に対応する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記処理モジュールが、
前記表示デバイス上に図形対象を表示し、ユーザの手が動く軌跡を追跡し、追跡によって獲得される前記ユーザの前記手が動く前記軌跡に沿って前記図形対象を動かし、前記表示された画像の区域内に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、前記区域が前記図形対象の移動軌跡によってカバーされ、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定する、または
ユーザが手のひらを突き出す動作を観測し、前記表示された画像内の位置に前記手のひらを突き出す前記動作の運動経路をマッピングし、前記表示された画像内の前記位置で少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、前記位置がマッピングによって獲得され、前記少なくとも2つの不連続な深度間隔を前記再合焦区域として決定する
ように配置される、動作追跡ユニット
を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記処理モジュールが、
前記再合焦区域の再合焦情報を決定し、合成によって前記再合焦された画像を獲得するために、前記再合焦情報に基づいて、前記再合焦区域内の前記画像上で前記再合焦処理を実施する
ようにさらに配置され、
前記表示モジュールが、前記表示デバイス上に前記再合焦された画像を表示するようにさらに配置される、請求項10から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記処理モジュールが、
前記ユーザ入力に従って、ユーザにより選択される前記再合焦区域を識別するために使用される図形対象を生成し、前記図形対象の表示を実施するようにさらに配置され、前記図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含み、
前記処理モジュールが、
前記図形対象がポイントである場合に、予め規定された深度間隔値に従う前記再合焦情報として、前記ポイントを含む深度間隔についての情報、および/もしくは前記ポイントを含む画素間隔についての情報を使用する、または
前記図形対象が線である場合に、前記再合焦情報として、前記線に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記線に対応する画素間隔情報を使用する、または
前記図形対象が円である場合に、前記再合焦情報として、前記円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する、または
前記図形対象が卵形である場合に、前記再合焦情報として、前記卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する、または
前記図形対象が多角形である場合に、前記再合焦情報として、前記多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは前記多角形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する
ように特に配置される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記処理モジュールが、
ユーザ入力事例集内で前記ユーザ入力をマッチングし、前記ユーザ入力に従い前記表示された画像において、深度間隔情報および/または画素間隔情報を前記再合焦情報として決定して、前記深度間隔情報および/または画素間隔情報が前記ユーザ入力に対応するようにさらに配置される、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記処理モジュールが
数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を獲得するために、前記再合焦情報に基づいて、前記表示された画像上で前記再合焦処理を実施するように特に配置され、
それに応じて、前記表示モジュールが、合成によって、前記複数の深度面上で再合焦が同時に実施される前記1つの画像、または前記複数の深度面上で再合焦が同時に実施される前記複数の画像を表示するように特に配置される、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサ、メモリコントローラ、周辺機器インターフェイス、および入出力システムを備える電子デバイスであって、前記入出力システムが、少なくとも表示デバイスおよびユーザ入力デバイスに接続され、請求項10から18のいずれか一項に記載の多深度間隔の再合焦装置をさらに備える、電子デバイス。
【請求項20】
前記ユーザ入力デバイスが、タッチスクリーン、タッチパッド、姿勢センサ、および/または動作追跡モジュールである、請求項19に記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記表示デバイスが、再合焦するインタラクションの前、または再合焦プロセスで、画像および図形対象を表示するように配置される、請求項20に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間とコンピュータのインタラクションおよび画像処理の技術に関し、詳細には、多深度間隔の再合焦方法、装置、および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
再合焦とは、写真が形成された後、ユーザの必要に応じて、写真の焦点面または被写界深度を再選択することをいう。写真を見るとき、観察者は、撮影者により選択されたテーマのある景観を受動的に見る必要なしに、興味のある景観を選択して景観を明瞭にすることができる。
【0003】
従来技術における再合焦方法によれば、再合焦は、単一の深度面上のみで実施され得る。このようにして、一度に、1つの深度面に対応するただ1つの区域が選択され得る。しかし、実際の用途では、ユーザは、複数の深度面または1つまたは複数の深度間隔上で再合焦を実施する必要がある可能性があり、既存の再合焦アルゴリズムは、ユーザの必要に応えることができない。ボタンを追加すること、またはマルチレベルのメニューを設定することでさえ、この問題を良好に解決することができず、ユーザの記憶の負担を単に追加するだけである。したがって、緊急に、多深度間隔の再合焦方法が提案される必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、多深度間隔の再合焦を実装するために使用される、多深度間隔の再合焦方法、装置、および電子デバイスを提供する。
【0005】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、多深度間隔の再合焦方法を提供し、方法は、
表示デバイス上に画像を表示するステップと、
ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップであって、少なくとも2つの不連続な深度間隔内の各深度間隔が少なくとも1つの深度面により構成され、各深度面が少なくとも1つの焦点画素を含み、同じ深度面上に含まれる焦点画素に対応する対象ポイントの深度が同じである、ステップと、
再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップであって、再合焦された画像が、表示された画像内で、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有する、ステップと、
表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップと
を含む。
【0006】
第1の態様の第1の可能な実装様式では、表示デバイス上に画像を表示するステップが、
表示デバイス上に、任意の深度面上に合焦された画像を表示するステップ、または
表示デバイス上に、任意の深度間隔内に合焦された画像を表示するステップ
を含む。
【0007】
第1の態様の第2の可能な実装様式では、ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップが、
ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得するステップ、少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを含み、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または
複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得するステップ、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を頂点または辺として使用することにより、閉じた図形区域を構築するステップ、複数の指を使用して少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを含み、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または
軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得するステップであって、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画されるステップ、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を表示される画像の別の位置に動かすステップ、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形の元の位置および動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを含み、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または
少なくとも2つのポイントを選択するように、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される少なくとも2回のシングルポイントタップを取得するステップ、1つまたは複数の予め規定された深度間隔値に従って再合焦区域として、ポイントを含む、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、ポイントの各々が1つの深度間隔に対応する、ステップを含む。
【0008】
第1の態様の第3の可能な実装様式では、ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップが、
ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンにタッチしてホールドするときに表示デバイス上に対応する図形対象を表示するステップ、ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出するステップ、図形対象を使用することによって姿勢操作が通る経路をマークするステップ、図形対象を使用することによりマークされた経路を使用して再合焦区域を獲得するステップ、およびユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ、または
表示デバイス上に図形対象を表示するステップであって、図形対象がユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施するステップ、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンをトリガするときに図形対象の現在の位置を使用して再合焦区域を獲得するステップ、およびユーザによって上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ
を含み、
ユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作を検出するステップが、
ユーザによってデバイス上で実施される平行移動操作を取得するステップ、デバイスの平行移動距離を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングするステップ、およびシナリオを空間位置で再合焦するステップ、または
ユーザによってデバイス上で実施される傾斜操作を取得するステップ、デバイスの傾斜角度を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングするステップ、およびシナリオを空間位置で再合焦するステップ
を含む。
【0009】
第1の態様の第4の可能な実装様式では、ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップが、
表示デバイス上に図形対象を表示するステップ、ユーザの手が動く軌跡を追跡するステップ、追跡によって獲得されユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象を動かすステップ、表示された画像の区域内に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、区域が図形対象の移動軌跡によってカバーされるステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップ、または
ユーザが手のひらを突き出す動作を観測するステップ、表示された画像内の空間位置に手のひらを突き出す動作の運動経路をマッピングするステップ、表示された画像内の空間位置に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、空間位置がマッピングによって獲得されるステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップ
を含む。
【0010】
第1の態様の第4の可能な実装様式への第1の態様を参照して、第5の可能の実装様式では、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するステップの後、
再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップの前に、方法が、
再合焦区域の再合焦情報を決定するステップ
をさらに含み、
それに応じて、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、
合成によって再合焦された画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施するステップ、および表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップ
を特に含む。
【0011】
第1の態様の第5の可能な実装様式によれば、第6の可能な実装様式では、ユーザ入力を取得するステップの後に、方法が、
ユーザ入力に従って、ユーザにより選択される再合焦区域を識別するために使用される図形対象を生成するステップ、および図形対象の表示を実施するステップをさらに含み、図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含み、
それに応じて、再合焦区域の再合焦情報を決定するステップが、
図形対象がポイントである場合に、予め規定された深度間隔値に従う再合焦情報として、ポイントを含む深度間隔についての情報、および/もしくはポイントを含む画像画素間隔についての情報を使用するステップ、または
図形対象が線である場合に、再合焦情報として、線に対応する深度間隔情報、および/もしくは線に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
図形対象が円である場合に、再合焦情報として、円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
図形対象が卵形である場合に、再合焦情報として、卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ、または
図形対象が多角形である場合に、再合焦情報として、多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは多角形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用するステップ
を含む。
【0012】
第1の態様の第6の可能な実装様式に対する第1の態様を参照して、第7の可能な実装様式では、ユーザ入力を取得するステップの後に、方法が、
ユーザ入力に従って表示情報を決定するステップをさらに含み、表示情報が再合焦された画像の発散中心および/または表示順序を含み、
それに応じて、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、
発散中心から始めて内側から外側にまたは外側から内側に表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップ、または、表示順序に従って順次、もしくはインタラクティブに、もしくは同時に表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップ
を特に含む。
【0013】
第1の態様の第5の可能な実装様式によれば、第8の可能な実装様式では、再合焦区域の再合焦情報を決定するステップが、
各再合焦区域内の景観の、深度間隔情報および/または画素間隔情報を計算するステップ、ならびに再合焦情報として深度間隔情報および/または画素間隔情報を使用するステップを含み、深度間隔情報が少なくとも1つの深度面を含み、画素間隔情報が以下の情報、すなわち画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む。
【0014】
第1の態様の第9の可能な実装様式では、再合焦区域の再合焦情報を決定するステップが、
ユーザ入力事例集内でユーザ入力をマッチングするステップと、ユーザ入力に従い表示された画像内で、深度間隔情報および/または画素間隔情報を再合焦情報として決定するステップとを含み、深度間隔情報および/または画素間隔情報がユーザ入力に対応する。
【0015】
第1の態様の第6または第7の可能な実装様式を参照して、第10の可能の実装様式では、再合焦区域の再合焦情報を決定するステップの後に、方法が、
対応する深度間隔情報、対応する画素間隔情報、および対応する被写界深度情報を表示デバイス上に表示するステップ
をさらに含む。
【0016】
第1の態様の第5の可能な実装様式によれば、第11の可能な実装様式では、
合成によって、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、表示された画像に対応するデータを処理するステップ
それに応じて、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を表示するステップ。
【0017】
第1の態様の第6の可能な実装様式によれば、第12の可能な実装様式では、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、
再合焦区域の発散中心に対応する再合焦された画像から開始してプリセットされた順序に従って全ての再合焦された画像を順次表示するステップ
を含む。
【0018】
第1の態様の第6の可能な実装様式によれば、第13の可能な実装様式では、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、
予め規定された情報に従って再合焦された画像を表示するステップを含み、予め規定された情報が、予め規定された発散中心、表示順序、および表示される図形対象を含む。
【0019】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、多深度間隔の再合焦装置を提供し、装置は、
表示デバイス上に画像を表示するように配置される表示モジュールと、
ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するように配置される処理モジュールであって、少なくとも2つの不連続な深度間隔内の各深度間隔が少なくとも1つの深度面により構成され、各深度面が少なくとも1つの焦点画素を含み、同じ深度面上に含まれる焦点画素に対応する対象ポイントの深度が同じである処理モジュールとを含み、
処理モジュールが、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するようにさらに配置され、再合焦された画像が、表示された画像内で、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有し、
表示モジュールが、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するようにさらに配置される。
【0020】
第2の態様の第1の可能な実装様式では、表示モジュールは、
表示デバイス上に、任意の深度面上に合焦された画像を表示する、または
表示デバイス上に、任意の深度間隔内に合焦された画像を表示する
ように特に配置される。
【0021】
第2の態様の第2の可能な実装様式では、処理モジュールは、
ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得し、少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または
複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得し、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を頂点または辺として使用することにより閉じた図形区域を構築し、複数の指を使用して少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または
軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得して、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画され、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を表示された画像の別の位置に動かし、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形の元の位置および動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または
少なくとも2つのポイントを選択するように、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される少なくとも2回のシングルポイントタップを取得し、1つまたは複数の予め規定された深度間隔値に従って再合焦区域として、ポイントを含む、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、ポイントの各々が1つの深度間隔に対応する
ように特に配置される。
【0022】
第2の態様の第3の可能な実装様式では、処理モジュールは、
ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンにタッチしてホールドするときに表示デバイス上に対応する図形対象を表示し、ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出し、図形対象を使用することによって姿勢操作が通る経路をマークし、図形対象を使用することによりマークされた経路を再合焦区域として使用し、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択する、または、
表示デバイス上に図形対象を表示して、図形対象がユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施し、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンをトリガするときに図形対象の現在の位置を再合焦区域として使用して、ユーザが上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択する
ように配置される、姿勢センサユニット
を含み、
姿勢センサユニットが、ユーザによってデバイス上で実施される平行移動操作を取得し、デバイスの平行移動距離を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングし、シナリオを空間位置で再合焦する、または、
ユーザによってデバイス上で実施される傾斜操作を取得し、デバイスの傾斜角度を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングし、シナリオを空間位置で再合焦する
ように特に配置される。
【0023】
第2の態様の第4の可能な実装様式では、処理モジュールは、
表示デバイス上に図形対象を表示し、ユーザの手が動く軌跡を追跡し、追跡によって獲得されるユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象を動かし、表示された画像の区域内に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、区域が、図形対象の移動軌跡によってカバーされ、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定する、または
ユーザが手のひらを突き出す動作を観測し、表示された画像内の空間位置に手のひらを突き出す動作の運動経路をマッピングし、表示された画像内の空間位置で少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、空間位置がマッピングによって獲得され、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定する
ように配置される、動作追跡ユニット
を含む。
【0024】
第4の可能な実装様式への第2の態様を参照して、第5の可能の実装様式では、処理モジュールが
再合焦区域の再合焦情報を決定し、合成によって再合焦された画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施する
ようにさらに配置され、
表示モジュールが、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するようにさらに配置される。
【0025】
第2の態様の第5の可能な実装様式によれば、第6の可能な実装様式では、処理モジュールが、
ユーザ入力に従って、ユーザにより選択される再合焦区域を識別するために使用される図形対象を生成し、図形対象の表示を実施するようにさらに構成され、図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含む
ようにさらに配置され、
処理モジュールが、
図形対象がポイントである場合に、予め規定された深度間隔値に従う再合焦情報として、ポイントを含む深度間隔についての情報、および/もしくはポイントを含む画像画素間隔についての情報を使用する、または
図形対象が線である場合に、再合焦情報として、線に対応する深度間隔情報、および/もしくは線に対応する画素間隔情報を使用する、または
図形対象が円である場合に、再合焦情報として、円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する、または
図形対象が卵形である場合に、再合焦情報として、卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する、または
図形対象が多角形である場合に、再合焦情報として、多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは多角形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用する
ように特に配置される。
【0026】
第2の態様の第6の可能な実装様式に対する第2の態様を参照して、第7の可能な実装様式では、処理モジュールは、ユーザ入力に従って表示情報を決定するようにさらに配置され、表示情報が、再合焦された画像の発散中心および/または表示順序を含み、
表示デバイスが、発散中心から始めて内側から外側にまたは外側から内側に表示デバイス上に再合焦された画像を表示する、または表示順序に従って順次、もしくはインタラクティブに、もしくは同時に表示デバイス上に再合焦された画像を表示する
ように特に配置される。
【0027】
第2の態様の第4の可能な実装様式によれば、第8の可能な実装様式では、処理モジュールは、各再合焦区域内の景観の、深度間隔情報および/または画素間隔情報を計算し、再合焦情報として深度間隔情報および/または画素間隔情報を使用して、深度間隔情報が少なくとも1つの深度面を含み、画素間隔情報が以下の情報、すなわち画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む
ように配置される計算ユニットをさらに含む。
【0028】
第2の態様の第9の可能な実装様式では、処理モジュールは、
ユーザ入力事例集内でユーザ入力をマッチングし、ユーザ入力に従い表示された画像内で、深度間隔情報および/または画素間隔情報を再合焦情報として決定して、深度間隔情報および/または画素間隔情報がユーザ入力に対応する
ようにさらに配置される。
【0029】
第2の態様の第5または第6の可能な実装様式を参照して、第10の可能な実装様式では、表示モジュールが、表示デバイス上に対応する深度間隔情報、対応する画素間隔情報、および対応する被写界深度情報を表示する
ようにさらに配置される。
【0030】
第2の態様の第4の可能な実装様式によれば、第11の可能な実装様式では、処理モジュールが、
合成によって、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、表示された画像に対応するデータを処理する
ように特に配置され、
それに応じて、表示デバイス上に再合焦された画像を表示することが、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を表示すること
を含む。
【0031】
第2の態様の第4の可能な実装様式によれば、第12の可能な実装様式では、表示モジュールが、
再合焦区域の発散中心に対応する再合焦された画像から開始してプリセットされた順序に従って全ての再合焦された画像を順次表示する
ように特に配置される。
【0032】
第2の態様の第4の可能な実装様式によれば、第13の可能な実装様式では、表示モジュールが、
予め規定された情報に従って再合焦された画像を表示し、予め規定された情報が、予め規定された発散中心、表示順序、および表示される図形対象を含む
ように特に配置される。
【0033】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、電子デバイスを提供し、電子デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ、メモリコントローラ、周辺機器インターフェイス、および入出力システムを含み、入出力システムが、少なくとも表示デバイスおよびユーザ入力デバイスに接続され、電子デバイスが上記の多深度間隔の再合焦装置のいずれかをさらに含む。
【0034】
第3の態様の第1の可能な実装様式では、ユーザ入力デバイスは、タッチスクリーン、タッチパッド、姿勢センサ、および/または動作追跡モジュールである。
【0035】
第3の態様の第2の可能な実装様式では、表示デバイスは、再合焦するインタラクションの前、または再合焦プロセスで、画像および図形対象を表示するように配置される。
【0036】
本発明の実施形態に提供される、再合焦方法、装置、および電子デバイスによれば、ユーザ入力が取得され、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域が、ユーザ入力に従って表示された画像内で決定され、再合焦処理が再合焦区域内の画像上で実施されて表示デバイス上に再合焦された画像を表示し、ここで、再合焦された画像が、表示された画像内の、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有し、それによって、多深度間隔の再合焦を実装する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態1の流れ図である。
図2a】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態1の概略図である。
図2b】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態2の概略図である。
図2c】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態3の概略図である。
図2d】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態4の概略図である。
図2e】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態5の概略図である。
図2f】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態6の概略図である。
図2g】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態7の概略図である。
図2h】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態8の概略図である。
図2i】本発明によるユーザのジェスチャの実施形態9の概略図である。
図3】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態5の流れ図である。
図4】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態1の概略構造図である。
図5】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態2の概略構造図である。
図6】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態3の概略構造図である。
図7】本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態4の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明瞭にするために、以下は、本発明の実施形態内の添付図面を参照して、本発明の実施形態内の技術的解決策を、明瞭および完全に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり、全部ではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者により獲得される全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
【0039】
本発明の実施形態に提供される多深度間隔の再合焦方法は、以下のシナリオ、すなわち、撮像モジュールを備えるデバイスについて、デバイスの表示モジュールが、実時間でシナリオ画像を表示し、ユーザが、本発明に提供される多深度間隔の再合焦方法を使用することによって、デバイス上で対話型の撮影制御を実施すること、または、再合焦可能なデータを受け取るまたは記憶するプロジェクタなどのデバイスについて、ユーザが、本発明に提供される多深度間隔の再合焦方法を使用することによって、デバイスの表示モジュール上に表示される画像上で対話型のブラウジングを実施することに適用され得る。本発明の実施形態内で言及される画像は、ライトフィールドカメラにより取得された元々のライトフィールドデータにより構成された画像を含むことができ、計算処理が実施された後の任意の深度に再合焦される画像であることができ、最大限の深度における画像であることができ、または合成を実施するコンピュータにより獲得される仮想画像であることができる。
【0040】
図1は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態1の流れ図である。この実施形態内の方法は、多深度間隔の再合焦装置により実行され、装置は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにより一般的に実装され、電子デバイス内に配置され得る。図1に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法は、以下を含むことができる。
【0041】
ステップ101:表示デバイス上に画像を表示する。
【0042】
具体的には、表示される画像は、深度面上に合焦された画像であってよく、または完全に合焦された画像であってよく、ここで深度とは、カメラ内の撮像要素の、景観と撮像面との間の距離のことをいう。表示される画像は、特定のアルゴリズムを使用することにより、ライトフィールドカメラにより集められたデータを処理することからもたらされる画像であってよいことに留意されたい。ライトフィールドカメラのメインレンズと画像センサとの間にはマイクロレンズアレイがあり、各マイクロレンズアレイは、画像センサにより記録される1つの要素画像を形成し、複数の要素画像は、画像アレイを構成する。
【0043】
表示デバイス上に画像を表示するステップは、表示デバイス上に、任意の深度面上に合焦される画像を表示するステップ、または表示デバイス上に、任意の深度間隔内に合焦される画像を表示するステップを含むことができる。
【0044】
ステップ102:ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する。ここで、少なくとも2つの不連続な深度間隔内の各深度間隔が少なくとも1つの深度面により構成され、各深度面が少なくとも1つの焦点画素を含み、同じ深度面上に含まれる焦点画素に対応する対象ポイントの深度が同じである。
【0045】
具体的には、ユーザ入力は、ユーザと表示された画像との間のインタラクションの操作であってよく、または、例えばコマンドを入力するといった、ユーザが規定した入力方法であってよく、この実施形態内で、そこには制限が課せられない。ユーザと表示された画像との間のインタラクションの上記の操作は、ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、シングルポイントタップ、マルチポイントタップ、シングルポイントスライド、またはマルチポイントスライドの入力であってよい。多深度間隔の再合焦装置は、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定することができる。
【0046】
ステップ103:再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示する。ここで、再合焦された画像が、表示された画像内の、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有する。
【0047】
具体的には、再合焦情報は、深度間隔情報であってよく、または画素間隔情報であってよく、あるいは深度間隔情報と画素間隔情報の両方を含むことができる。深度間隔情報は、少なくとも1つの深度面を含み、深度間隔が1つまたは複数の連続深度面により構成され得る。画素間隔情報は、以下の情報、すなわち、画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む。
【0048】
ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、シングルポイントタップ、マルチポイントタップ、シングルポイントスライド、またはマルチポイントスライドの入力を取得した後、多深度間隔の再合焦装置は、再合焦区域の再合焦情報を決定するために、再合焦区域内の合焦画素に対応する元のデータを、再合焦区域の合焦画素座標に従って処理することができ、ここで、再合焦情報は、再合焦区域内の合焦画素に対応する対象ポイントの深度、再合焦区域内の合焦画素の視差、再合焦区域内の合焦画素についての点拡がり関数、再合焦区域内の合焦画素のフレア半径、または再合焦区域の座標情報を含むことができる。処理されるべき画像のタイプが様々であり、実装方法が様々であるので、必要な再合焦情報はやはり様々であることに留意されたい。必要な再合焦情報は、上記の再合焦情報のうちの1つのタイプであってよく、または、上記の再合焦情報の任意の組合せであってよい。
【0049】
さらに、合成によって獲得される再合焦された画像は、画像上で再合焦操作を実施することにより獲得され得、または画像上で融合接続操作を実施することにより獲得され得、あるいは画像上で再合焦と融合接続操作の両方を実施することにより獲得され得、この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0050】
ステップ104:表示デバイス上に再合焦された画像を表示する。
【0051】
表示される再合焦された画像は、1つの再合焦区域内の全ての合焦画素が同時に再合焦されるものを表示する画像であってよく、または再合焦区域内の合焦画素が発散中心から外側に順次再合焦されるものを表示する画像であってよく、ここで、表示される情報の発散中心は動作の開始点であり、または少なくとも2つの深度間隔を含み、深度間隔の最も近い深度、中間深度、最も遠い深度などの順序で、近くから遠くまたは遠くから近くに順次表示される、再合焦された画像であってよい。
【0052】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、ユーザ入力が取得され、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域が、ユーザ入力に従い表示された画像内で決定され、再合焦処理が再合焦区域内の画像上で実施されて表示デバイス上に再合焦された画像を表示し、ここで、再合焦された画像が、表示された画像内の、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有し、それによって、多深度間隔の再合焦を実装する。
【0053】
図1に示される実施形態に基づいて、この実施形態では、ステップ102が
図2aに示されるように、ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得するステップ、少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを特に含み、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または、図2b図2c図2d図2e図2f、および図2gに示されるように、複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得するステップ、頂点もしくは辺として、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を使用することにより、閉じた図形区域を構築するステップ、複数の指を使用して少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを特に含み、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得するステップであって、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または、図2hに示されるように、単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画されるステップ、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を表示される画像の別の位置に動かすステップ、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形の元の位置および動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップを特に含み、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または図2iに示されるように、少なくとも2つのポイントを選択するように、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントタップを取得するステップ、および1つもしくは複数の予め規定された深度間隔値に従って再合焦区域として、ポイントを含む少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、ポイントの各々が1つの深度間隔に対応する、ステップを特に含む。
【0054】
実際の適用プロセスでは、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を選択するために、タッチスクリーン上でユーザが単一の指を使用して、複数回のシングルポイントタップを順次、または複数回のシングルポイントスライドを順次実施して、シングルポイントタップまたはシングルポイントスライドが実施されるたびに1つの深度間隔を含む再合焦区域が選択される。再合焦情報は、具体的には、各深度間隔内の最も近い深度面および最も遠い深度面、ならびに全ての深度間隔が選択される順序であってよい。ユーザがシングルポイントタップまたはシングルポイントスライドを1回目に実施すると、再合焦が第1の選択された深度間隔内で実施される。ユーザがシングルポイントタップまたはシングルポイントスライドを2回目に実施すると、再合焦が第2の選択された深度間隔内で実施され、第1の深度間隔は、再合焦された状態を維持する。ユーザが複数回のシングルポイントタップまたは複数回のシングルポイントスライドを実施するとき、再合焦が少なくとも2つの深度間隔内で実施される画像が表示スクリーン上に常に表示される。または、ユーザによって実施される全てのタップまたはスライド動作が停止した後で、全ての選択された深度間隔内で再合焦が同時に実施される画像が表示され得る。または、再合焦が、選択順序に従って、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。または、再合焦が、深度間隔の深度に従って近くから遠くまたは遠くから近くに、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。
【0055】
少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を選択するために、ユーザは、複数の指を使用してタッチスクリーン上で、マルチポイントタップまたはマルチポイントスライドを同時に実施する。各指が1つの深度間隔を含む再合焦区域を選択し、指のスライド方向が同じであっても、異なってもよい。複数の再合焦区域は、部分的または完全にオーバーラップされても、オーバーラップされなくてもよい。再合焦情報は、具体的には、各深度間隔内の最も近い深度面および最も遠い深度面、ならびに全ての深度間隔が選択される順序であってよい。表示するステップの期間に、再合焦が全ての選択された深度間隔内で同時に実施される画像が表示され得る。または、再合焦が、選択順序に従って、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。または、再合焦が、深度間隔の深度に従って近くから遠くまたは遠くから近くに、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。
【0056】
ユーザが複数の指を使用して複数回の発散マルチポイントスライドを実施すると、毎回、図形の頂点または辺として、例えば、円形区域または多角形区域といった、1つの閉じた幾何学的図形区域が、各指を使用することによって選択され得る。閉じた幾何学的図形区域は、1つの深度間隔に対応する。上記の動作を繰り返すことによって、ユーザは、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を選択することができる。再合焦情報は、各深度間隔内の最も近い深度面および最も遠い深度面、幾何学的中心、質量中心、各閉じた幾何学的図形の境界、ならびに全ての深度間隔が選択される順序であってよい。ユーザが複数の指を使用して発散マルチポイントスライドを1回目に実施すると、再合焦が第1の選択された深度間隔内で実施され、ユーザが複数の指内で発散マルチポイントスライドを2回目に実施すると、再合焦が第2の選択された深度間隔内で実施され、第1の深度間隔は、再合焦された状態を維持する。ユーザが複数の指を使用して複数回の発散マルチポイントスライドを実施すると、再合焦が少なくとも2つの不連続な深度間隔内で実施される画像が、表示スクリーン上に常に表示される。または、ユーザが複数の指を使用して全ての発散マルチポイントスライドを実施した後で、再合焦が全ての選択された深度間隔内で同時に実施される画像が表示され得る。または、再合焦が、選択順序に従って、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。または、再合焦が、深度間隔の深度に従って近くから遠くまたは遠くから近くに、選択された深度間隔内で順次実施され、最終的に、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦された画像が形成される。
【0057】
ユーザが複数の指または単一の指を使用してマルチポイントスライドまたはシングルポイントスライドを実施すると、軌跡が描画され得、または閉じた幾何学的図形が描画され得る。次いで、軌跡または閉じた幾何学的図形は、単一の指を使用してシングルポイントドラッグを実施することにより、画像内の別の位置に動かされる。上記の動作は、軌跡上または閉じた幾何学的図形によって含まれる区域内の再合焦操作を実装することができ、再合焦情報は、最も近い深度面の深度、最も遠い深度面、シングルポイントドラッグの経路、質量中心、幾何学的中心、および閉じた幾何学的図形の境界のうちの任意の1つであってよい。ユーザが軌跡または閉じた幾何学的図形をドラッグすると、ドラッグが完了した後で画像が表示され得る。ここで画像は、軌跡または閉じた幾何学的図形がドラッグされる経路によりカバーされる全ての区域内で再合焦が同時に実施される画像である。または少なくとも2つの深度間隔を含む再合焦された画像が、ドラッグ期間またはドラッグ後にドラッグ経路に従って順次表示され得る。または、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦された画像が、ドラッグが完了した後に、深度間隔の深度順序に従って近くから遠くまたは遠くから近くに順次表示され得る。
【0058】
ユーザは、単一の指を使用してシングルポイントタップを実施することにより単一のポイントを選択し、次いで、予め規定された深度間隔値またはユーザ規定された深度間隔値に従って、ポイントを含む1つの深度間隔を選択する。ユーザは、上記の動作を繰り返すことによって、または複数の指を使用して同時のタップを実施するように、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を選択することができる。ここで、深度間隔値は、深度間隔の最も近い深度面の深度および深度間隔の最も遠い深度面の深度であってよく、単一の指を使用してシングルポイントタップを実施することによりユーザによって選択されたポイントは、深度間隔内の任意の位置に位置し得る。ここで、再合焦情報は、シングルポイントタップを実施することによりユーザによって選択されたポイントの座標であってよい。
【0059】
さらに、タッチスクリーン上のユーザ入力が取得された後に、ユーザ入力に対応する深度間隔情報またはユーザ入力に対応する画素間隔情報あるいはその両方がユーザ入力事例集とマッチングされて、再合焦情報として使用される。ユーザ入力とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、ユーザ入力が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0060】
ユーザ入力は、ユーザと表示された画像との間のインタラクションの操作であってよく、またはユーザにより表示デバイス上で実施される姿勢操作、もしくは表示デバイスにより観測されるユーザ動作であってよく、ユーザ入力が取得された後に、取得されたユーザ入力は、再合焦情報を獲得するために、ユーザ入力事例集とマッチングされる。深度間隔情報は、少なくとも1つの深度面を含み、深度間隔が1つまたは複数の連続深度面により構成され得る。画素間隔情報は、以下の情報、すなわち、画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む。
【0061】
再合焦区域が、閉じた幾何学的図形区域の深度間隔に対応する全ての区域であってよく、または閉じた幾何学的図形に含まれ、閉じた幾何学的図形区域内で選択される深度間隔に対応する区域内の下位区域のみであってよいことに留意されたい。
【0062】
タッチスクリーンは、複数の指を感知できるタッチスクリーンであってよく、または表示デバイスに接続された複数の指を感知できるタッチパッドであってよい。この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0063】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、多深度間隔の再合焦装置がユーザの指とタッチスクリーンとの間の接触を検出すると、接触の量および接触の位置が決定される。次いで、ユーザの指が動くかどうかが検出される。ユーザの指が動かない場合、選択された再合焦区域に対応する再合焦情報が計算される。ユーザの指が動く場合、移動速度、移動方向、移動加速度、および移動経路が検出および追跡され、移動が終了するかどうかが決定され、移動が終了する場合、接触および移動の組合せに対応する、または一連のジェスチャに対応する再合焦情報が計算され、移動が終了しない場合、移動経路の検出は、移動が終了するまで継続する。最終的に、計算によって獲得された再合焦情報に従って、再合焦操作または画像融合接続操作あるいはその両方が各画像上で実施され、再合焦によって獲得された写真が表示デバイス上に表示される。
【0064】
ユーザが再合焦モードを使用するかしないかを選択できることに留意されたい。再合焦モードが使用される場合、多深度間隔の再合焦装置は、ユーザ入力に従って写真上に対応する再合焦操作を実施することができ、ユーザによって実施される動作が多深度間隔の再合焦装置によって識別され得る動作に属さない場合、多深度間隔の再合焦装置は、例えば、プロンプトテキストを表示する、促すための音声を使用する、または促すための振動を使用するといった特定の様式でユーザを促す。再合焦モードが使用されない場合、ユーザによって実施される動作は、動作が、多深度間隔の再合焦装置によって識別され得る動作に属する場合であってさえ無視され、多深度間隔の再合焦装置は、他の操作の通常使用に影響を及ぼすことなく、画像上に再合焦操作を実施しない。
【0065】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、対話型の入力が表示された画像上でユーザによって実施され、ユーザ入力に従って再合焦区域が決定され、次いで再合焦区域に従って再合焦情報が決定され、合成によって多深度間隔の再合焦された画像を獲得するために、表示される画像に対応するデータが再合焦情報に基づいて処理され、そのことによって、多深度間隔の再合焦を実装する。加えて、ユーザは、マルチポイント入力の様式で再合焦区域の範囲を定め、再合焦が同時に実施される複数の深度間隔を選択し表示することができる。
【0066】
図1に示される実施形態に基づいて、この実施形態では、ステップ102が、
ユーザが物理的なボタンまたは図形ボタンにタッチしてホールドするときに表示デバイス上に対応する図形対象を表示するステップ、ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出するステップ、図形対象を使用することによって姿勢操作が通る経路をマークするステップ、図形対象を使用することによりマークされた経路を使用して再合焦区域を獲得するステップ、およびユーザが物理的なボタンまたは図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ、または表示デバイス上に図形対象を表示するステップであって、図形対象がユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施するステップ、ユーザが物理的なボタンまたは図形ボタンをトリガするときに図形対象の現在の位置を使用して再合焦区域を獲得するステップ、ユーザによって上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するステップ
を特に含む。
【0067】
ユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作を検出するステップが、ユーザによってデバイス上で実施される平行移動操作を取得するステップ、デバイスの平行移動距離を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングするステップ、およびシナリオを空間位置で再合焦するステップ、またはユーザによってデバイス上で実施される傾斜操作を取得するステップ、デバイスの傾斜角度を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングするステップ、およびシナリオを空間位置で再合焦するステップを含む。
【0068】
姿勢センサは、デバイスの現在完了した3D姿勢を再構築するために、回転、偏差、または軸方向移動などの、デバイスの動作期間に、デバイスの方向、方位、加速度、角加速度、またはそれらの任意の組合せを検出できる。例えば、ユーザがデバイスを前に回転する、またはデバイスをユーザの近くに引き寄せるとき、姿勢センサは、デバイスの現在の姿勢を検知し、現在の姿勢をユーザ入力事例集とマッチングする。現在の姿勢とユーザ入力事例集がマッチングする場合、近距離におけるシナリオの再合焦された画像が対応して表示される。ユーザがデバイスを後に回転する、またはデバイスを遠くに突き出すとき、姿勢センサは、デバイスの現在の姿勢を検知し、現在の姿勢をユーザ入力事例集とマッチングする。現在の姿勢とユーザ入力事例集がマッチングする場合、遠隔のシナリオの再合焦された画像が対応して表示される。デバイスの現在の移動姿勢とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、デバイスの姿勢が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。
【0069】
具体的には、ユーザがデバイスを前に平行移動すると、画像内の背景もしくは前景が再合焦され、またはユーザがデバイスを後に平行移動すると、画像内の前景もしくは背景が再合焦される。あるいは、ユーザがデバイスを左へ平行移動すると、画像の左側の対象もしくは画像の右側の対象が再合焦され、またはユーザがデバイスを右へ平行移動すると、画像の右側の対象もしくは画像の左側の対象が再合焦される。デバイスの左への平行移動または右への平行移動に関する距離は、比例関係に従って画像のシナリオの空間位置にマッピングされ得る。空間位置は、少なくとも2つの不連続な深度間隔に対応し、X-Y座標および/または深度情報を含む。
【0070】
あるいは、ユーザがデバイスを前に傾ける、すなわちデバイスの上縁が前であり、デバイスの下縁が後であり、画像内の背景もしくは前景が再合焦され、または、ユーザがデバイスを後に傾ける、すなわちデバイスの上縁が後であり、デバイスの下縁が前であり、画像内の前景もしくは背景が再合焦される。あるいは、ユーザがデバイスを左に傾ける、すなわちデバイスの左縁が前であり、デバイスの右縁が後であり、画像の左側の対象もしくは画像の右側の対象が再合焦され、ユーザがデバイスを右に傾ける、すなわちデバイスの右縁が後であり、デバイスの左縁が後であり、画像の右側の対象もしくは画像の左側の対象が再合焦される。傾けることが回転のみを含む場合があり、または平行移動と回転の両方を含む場合がある。回転の中心軸は、モバイルフォンを通る仮想的な回転軸であってよく、またはモバイルフォンの外側の仮想的な回転軸であってよい。例えば、ユーザの手首の関節が静止を保ち、手のひらが上向きであり、手のひらが左右に揺動する。デバイスの傾斜角度は、比例関係に従って写真内のシナリオの空間位置にマッピングされ、空間位置は、少なくとも2つの不連続な深度間隔に対応し、X-Y座標および/または深度情報を含む。
【0071】
あるいは、ユーザが物理的なボタンまたは図形ボタンにタッチしてホールドするときに表示デバイス上に対応する図形対象が表示され、図形対象の位置がデバイスの姿勢でそれに応じて変化する。例えば、ユーザがボタンにタッチしてホールドすると、円形のポイントが表示デバイス上に表示される。デバイスの姿勢を変えることを可能にするために、ユーザがデバイスを操ると、円形のポイントが、対応する物理的な運動をシミュレーションし、再合焦区域を選択するために、曲線などの図形対象を使用することにより、まるで絵筆のように経路をマークする。あるいは、図形対象が表示デバイス上に表示され、図形対象が、モバイルデバイスの姿勢変化とともに、対応する物理的な運動を実施する。次いで、ユーザが物理的なボタンまたは図形ボタンをトリガすると、図形対象の現在の位置における画像区域が再合焦区域として選択される。平行移動距離および回転角度を含むデバイスの姿勢の変化は、比例関係に従って写真内のシナリオの空間位置にマッピングされ、空間位置は、少なくとも2つの不連続な深度間隔に対応し、X-Y座標および/または深度情報を含む。
【0072】
ユーザが連続再合焦区域のセクションを形成したい場合、機能をサポートするプリセットボタンがタッチおよびホールドされ得、連続再合焦区域のセクションを選択するために、姿勢センサを有するデバイスが同時に回転または移動される。ここで、連続再合焦区域は、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む。
【0073】
さらに、姿勢センサは、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、重力センサなどを含むことができる。上記のジャイロスコープは、デバイスの偏差および傾斜期間に角速度を測定し、上記の加速度計は、デバイスの加速度の大きさおよび方向を測定することができ、上記の磁力計は、磁場の強度および方向を測定することができ、上記の重力センサは、重さの重力方向および直交方向における成分力の大きさを検知することにより水平方向を決定する。この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、姿勢センサは、デバイスの現在の移動姿勢を取得するために、各方向におけるデバイスの運動速度、運動方向、加速度、角加速度、重力加速度、またはそれらの任意の組合せを検出し、そのことによって、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含み、ユーザにより選択される再合焦区域を決定する。
【0074】
この実施形態で提供される多深度間隔の再合焦方法に従って、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域が、ユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作を検出することにより決定され、次いで、再合焦情報が決定されること、および合成によって再合焦された画像を獲得して再合焦された画像を表示するために、画像に対応するデータが処理され、そのことによって多深度間隔の再合焦を実装することが、上記から学習され得る。
【0075】
図1に示される実施形態に基づいて、この実施形態では、ステップ102が、
表示デバイス上に図形対象を表示するステップ、ユーザの手が動く軌跡を追跡するステップ、追跡によって獲得されユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象を動かすステップ、表示された画像の区域内に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、区域が、図形対象の移動軌跡によってカバーされるステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップ、またはユーザが手のひらを突き出す動作を観測するステップ、表示された画像内の空間位置に手のひらを突き出す動作の運動経路をマッピングするステップ、表示された画像の空間位置で少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定するステップであって、空間位置がマッピングによって獲得されるステップ、および少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するステップ
を特に含むことができる。
【0076】
図形対象が表示デバイス上に表示され、ユーザの手が特定の空間区域内で動く軌跡が追跡され、追跡によって獲得されユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象が動かされ、少なくとも2つの不連続な深度区域が、図形対象の移動軌跡によりカバーされる表示された画像内に決定され、少なくとも2つの不連続な深度間隔が再合焦区域として決定され、特定の空間区域を越える手の移動は無効な移動と見なされて図形対象の位置を変えないこと、またはユーザが手のひらを特定の空間区域内で突き出す動作が観測され、手のひらを特定の空間区域内で突き出す動作の運動経路が表示された画像内の空間位置にマッピングされ、少なくとも2つの不連続な深度間隔がマッピングによって獲得された表示された画像内で決定され、少なくとも2つの不連続な深度間隔が再合焦区域として決定され、ここで、特定の空間区域を越える区域内の手のひらを突き出す動作は無効な移動と見なされてマッピングが実施されないことに留意されたい。
【0077】
具体的には、動作追跡モジュールは、ユーザの現在の動作を集めて追跡し、選択される少なくとも1つの再合焦区域を決定するために、集められたユーザ動作をユーザ入力事例集とマッチングすることができる。ユーザ動作とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、ユーザ動作が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。
【0078】
実現可能な実装様式では、動作追跡モジュールは、カメラ、赤外線運動検知デバイスなどであってよい。動作追跡モジュールは、操作または命令を実行することができ、操作または命令は、ユーザ動作を集めることおよび追跡することに関する。ユーザ動作は、ユーザによって、指、手のひら、目玉、または頭を使用して動作追跡モジュールに対して実施される、空間にわたる運動であってよい。
【0079】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、動作追跡モジュールは、ユーザ動作を観測し識別する。ユーザ動作が識別され得る場合、対応する再合焦操作が実施され、ユーザ動作が識別され得ない場合、プリセットされた時間間隔が経過した後に、ユーザ動作が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。
【0080】
例えば、図形対象が表示デバイス上に表示され、ユーザがデバイスに手を振り、図形対象がユーザの手を振る動作を追跡し、図形対象が通過する区域を再合焦区域として絵筆のように選択する。例えば、ユーザが複数の閉じた円を形成するように手を振る場合、複数の閉じた円が表示デバイス上に表示され、複数の選択された再合焦区域を表現する。別の例では、ユーザが手を使用して軌跡を描く場合、図形対象がユーザの手の動作を追跡して、表示スクリーン上に対応する軌跡を絵筆のように描く。ここで軌跡が通過する区域が再合焦区域である。ユーザの手の運動経路は、数学的関係に従って、画像内のシナリオの、X-Y座標および/または深度情報を含んで、空間位置にマッピングされる。
【0081】
あるいは、ユーザが手を前に突き出す場合、前景が再合焦され、ユーザが手を後に突き出す場合、背景が再合焦され、ユーザが左に手を振る場合、左側の対象が再合焦され、ユーザが右に手を振る場合、右側の対象が再合焦される。ユーザの手の運動経路は、数学的関係に従って、写真内のシナリオの、X-Y座標および/または深度情報を含んで、空間位置にマッピングされる。
【0082】
対話型の入力が表示された画像上でユーザによって実施され、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域が、ユーザ動作を検出することにより決定され、次いで、再合焦情報が決定されること、および合成によって再合焦された画像を獲得して再合焦された画像を表示するために、画像に対応するデータが処理され、そのことによって多深度間隔の再合焦を実装することが、上記から学習され得る。
【0083】
図3は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態5の流れ図である。この実施形態内の方法は、多深度間隔の再合焦装置により実行され、装置は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにより一般的に実装され、電子デバイス内に配置され得る。図3に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法では、図1に示された実施形態に基づいて、この実施形態で提供される方法が、以下を含むことができる。
【0084】
ステップ201:表示デバイス上に画像を表示する。
【0085】
ステップ202:ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定する。
【0086】
このステップでは、ユーザにより選択される再合焦区域を識別するために使用される図形対象は、ユーザ入力に従って生成され得て、表示され、図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含む。
【0087】
ステップ203:再合焦区域の再合焦情報を決定する。
【0088】
ステップ202に対応して、図形対象がポイントである場合に、予め規定された深度間隔値に従う再合焦情報として、ポイントを含む深度間隔についての情報またはポイントを含む画像画素間隔についての情報あるいはその両方が使用される、または図形対象が線である場合に、再合焦情報として、線に対応する深度間隔情報または線に対応する画素間隔情報あるいはその両方が使用される、または図形対象が円である場合に、再合焦情報として、円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報または円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報あるいはその両方が使用される、または図形対象が卵形である場合に、再合焦情報として、卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報または卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報あるいはその両方が使用される、または図形対象が多角形である場合に、再合焦情報として、多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報または多角形によって含まれる区域に対応する画像画素間隔情報あるいはその両方が使用される。
【0089】
このステップでは、各再合焦区域内の景観の、深度間隔情報および/または画素間隔情報が、再合焦情報としてやはり計算され、使用され得る。ここで、深度間隔情報が少なくとも1つの深度面を含み、画素間隔情報が以下の情報、すなわち画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む。この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0090】
任意選択で、対応する深度間隔情報、対応する画素間隔情報、および対応する被写界深度情報が、表示デバイス上にやはり表示され得る。
【0091】
ステップ204:ユーザ入力に従って表示情報を決定する。ここで、表示情報は、再合焦された画像の発散中心および/または表示順序を含む。
【0092】
この実施形態では、ステップ203とステップ204の順序は制限されない。実際の適用プロセスでは、ステップ203が最初に実行され得る。すなわち、この実施形態では、表示情報がユーザ入力に従って最初に決定され得、次いで再合焦情報がユーザ入力に従って決定される。または、再合焦情報がユーザ入力に従って最初に決定され得、次いで表示情報がユーザ入力に従って決定される。この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0093】
発散中心は、ユーザ入力に従って選択される区域内のポイントであってよく、または軌跡の開始ポイントであってよく、またはタッチスクリーンがタップされたときに選択されるポイントのプリセット範囲であってよい。発散中心が任意選択であってよいこと、または予め規定されてよいことが決定される。表示順序は、ユーザ入力に従って選択される順序であってよく、または例えば近くから遠くもしくは遠くから近くといった、深度面の深度順序であってよい。表示順序が任意選択であってよいこと、または予め規定された表示順序が表示順序として使用されてよいことが決定される。
【0094】
ステップ205:合成によって再合焦された画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施する。
【0095】
具体的には、実際の用途では、合成によって、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を獲得するために、再合焦情報に基づいて、表示された画像に対応するデータを処理し、それに応じて、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するステップが、複数の深度面上で再合焦が同時に実施される1つの画像、または複数の深度面上で再合焦が同時に実施される複数の画像を表示するステップを含む。
【0096】
ステップ206:発散中心から始めて内側から外側にもしくは外側から内側に、表示デバイス上に再合焦された画像を表示する、または表示順序に従って順次もしくはインタラクティブにもしくは同時に表示デバイス上に再合焦された画像を表示する。
【0097】
表示デバイスが再合焦された画像を表示するとき、再合焦区域の発散中心に対応する再合焦された画像から開始してプリセットされた順序に従って全ての再合焦された画像が順次表示され得る、または、予め規定された情報に従って再合焦された画像が表示され、予め規定された情報が、予め規定された発散中心、表示順序、および表示される図形対象を含み、この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0098】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、ユーザ入力が取得された後で、再合焦された画像が特定の様式で表示されるように、発散中心または表示順序あるいはその両方が決定される。
【0099】
この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦方法によれば、対話型の入力が表示された画像上でユーザによって実施され、ユーザ入力に従って少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域が決定され、次いで再合焦情報および表示情報が決定され、合成によって再合焦された画像を獲得するために、画像に対応するデータが処理されて、再合焦された画像を表示し、そのことによって、多深度間隔の再合焦を実装する。
【0100】
図4は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態1の概略構造図である。図4に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦装置は、表示モジュール11および処理モジュール12を含むことができる。
【0101】
表示モジュール11が、表示デバイス上に画像および再合焦された画像を表示するように配置される。
【0102】
処理モジュール12は、ユーザ入力を取得し、ユーザ入力に従い表示された画像内で、少なくとも2つの不連続な深度間隔を含む再合焦区域を決定するように配置される。ここで、少なくとも2つの不連続な深度間隔内の各深度間隔が少なくとも1つの深度面により構成され、各深度面が少なくとも1つの焦点画素を含み、同じ深度面上に含まれる焦点画素に対応する対象ポイントの深度が同じである。または、再合焦区域内の画像上で再合焦処理を実施して、表示デバイス上に再合焦された画像を表示するように配置される。ここで、再合焦された画像が、表示された画像内の、再合焦区域を除く区域に対して、視覚的に識別可能な鮮明度の差異を有する。
【0103】
表示モジュール11は、任意の深度間隔内に合焦された画像を表示する、または任意の深度間隔内に合焦された画像を表示するように特に配置される。表示される再合焦された画像は、再合焦区域内の全ての合焦画素が同時に再合焦されたものを表示する画像であってよく、または再合焦区域内の合焦画素が発散中心から外側に順次再合焦されるものを表示する画像であってよく、ここで、動作の開始点は表示される情報の発散中心であり、または少なくとも2つの深度間隔を含み、深度間隔の最も近い深度、中間深度、最も遠い深度などの順序で、近くから遠くまたは遠くから近くに少なくとも2つの深度間隔内に順次表示される、再合焦された画像であってよい。
【0104】
この実施形態内の多深度間隔の再合焦装置は、図1に示される方法の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、多深度間隔の再合焦装置の実装原理および技術的効果は方法の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0105】
上記の実施形態に基づいて、この実施形態で提供される多深度間隔の再合焦装置では、特に、処理モジュール12が、ユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントスライドの入力を取得し、少なくとも2回のシングルポイントスライドに対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各回のシングルポイントスライドが1つの深度間隔に対応する、または複数の指を使用してユーザによりタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを取得し、頂点もしくは辺として、各回のスライドが止まるときに各指が位置する位置を使用することにより、閉じた図形区域を構築し、複数の指を使用して少なくとも2回の発散マルチポイントスライドを実施することにより構築される少なくとも2つの図形区域に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各閉じた図形区域が1つの深度間隔に対応する、または軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を取得して、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形が、複数の指を使用し、タッチスクリーン上でマルチポイントスライドを実施することにより、または、単一の指を使用し、タッチスクリーン上でシングルポイントスライドを実施することにより、ユーザによって描画され、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形を表示される画像の別の位置に動かし、軌跡もしくは閉じた幾何学的図形の元の位置および動かされた位置に対応する、少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定し、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定して、各軌跡もしくは各閉じた幾何学的図形が1つの深度間隔に対応する、または少なくとも2つのポイントを選択するように、ユーザによってタッチスクリーン上で実施される、少なくとも2回のシングルポイントタップを取得し、1つもしくは複数の予め規定された深度間隔値に従って再合焦区域として、ポイントを含む少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、ポイントの各々が1つの深度間隔に対応するようにさらに配置され得る。
【0106】
タッチスクリーン上のユーザ入力が取得された後に、処理モジュール12は、ユーザ入力に対応する深度間隔情報および/またはユーザ入力に対応する画素間隔情報を、ユーザ入力事例集とマッチングし、深度間隔情報および/または画素間隔情報を再合焦情報として使用される。ユーザ入力とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、ユーザ入力が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。この実施形態内で、そこには制限が課せられない。
【0107】
処理モジュール12により取得されるユーザ入力は、ユーザと表示された画像との間のインタラクションの操作であってよく、またはユーザにより表示デバイス上で実施される姿勢操作、もしくは表示デバイスにより観測されるユーザ動作であってよく、ユーザ入力が取得された後に、取得されたユーザ入力は、再合焦情報を獲得するために、ユーザ入力事例集とマッチングされることに留意されたい。深度間隔情報は、少なくとも1つの深度面を含み、深度間隔が1つまたは複数の連続深度面により構成され得る。画素間隔情報は、以下の情報、すなわち、画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含む。
【0108】
再合焦区域が、閉じた幾何学的図形区域の深度間隔に対応する全ての区域であってよく、または閉じた幾何学的図形に含まれ、閉じた幾何学的図形区域内で選択される深度間隔に対応する区域内の下位区域のみであってよいことに留意されたい。
【0109】
この実施形態内の多深度間隔の再合焦装置は、上記の方法の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、多深度間隔の再合焦装置の実装原理および技術的効果は上記の方法の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0110】
図5は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態2の概略構造図である。図5に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦装置では、上記の実施形態に基づいて、上記の処理モジュール12が、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンにタッチしてホールドするときに表示デバイス上に対応する図形対象を表示し、ユーザによりデバイス上で実施される姿勢操作を検出し、図形対象を使用することによって姿勢操作が通る経路をマークし、図形対象を使用することによりマークされた経路を再合焦区域として使用し、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンに再びタッチしてホールドするときに上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択する、または表示デバイス上に図形対象を表示して、図形対象がユーザによってデバイス上で実施される姿勢操作と共に対応する物理的運動を実施し、ユーザが物理的なボタンもしくは図形ボタンをトリガするときに図形対象の現在の位置を再合焦区域として使用して、ユーザが上記の動作を繰り返して次の再合焦区域を選択するように配置される、姿勢センサユニット21をさらに含むことができる。
【0111】
姿勢センサユニット21が、ユーザによってデバイス上で実施される平行移動操作を取得し、デバイスの平行移動距離を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングし、シナリオを空間位置で再合焦する、またはユーザによってデバイス上で実施される傾斜操作を取得し、デバイスの傾斜角度を表示された画像内のシナリオの空間位置にマッピングし、シナリオを空間位置で再合焦するように特に配置される。
【0112】
実際の適用プロセスでは、姿勢センサユニット21は、デバイスの現在完了した3D姿勢を再構築するために、回転、偏差、または軸方向移動などの、デバイスの動作期間に、デバイスの方向、方位、加速度、角加速度、またはそれらの任意の組合せを検出できる。例えば、ユーザがデバイスを前に回転する、またはデバイスをユーザの近くに引き寄せるとき、姿勢センサユニット21は、デバイスの現在の姿勢を検知し、現在の姿勢をユーザ入力事例集とマッチングする。現在の姿勢とユーザ入力事例集がマッチングする場合、近距離におけるシナリオの再合焦された画像が対応して表示される。ユーザがデバイスを後に回転する、またはデバイスを遠くに突き出すとき、姿勢センサユニット21は、デバイスの現在の姿勢を検知し、現在の姿勢をユーザ入力事例集とマッチングする。現在の姿勢とユーザ入力事例集がマッチングする場合、遠隔のシナリオの再合焦された画像が対応して表示される。デバイスの現在の移動姿勢とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、デバイスの姿勢が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。
【0113】
この実施形態内の多深度間隔の再合焦装置は、上記の方法の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、多深度間隔の再合焦装置の実装原理および技術的効果は上記の方法の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0114】
図6は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態3の概略構造図である。図6に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦装置では、上記の実施形態に基づいて、上記の処理モジュール12が、表示デバイス上に図形対象を表示し、ユーザの手が動く軌跡を追跡し、追跡によって獲得されるユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象を動かし、表示された画像の区域内に少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、区域が、図形対象の移動軌跡によってカバーされ、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定する、またはユーザが手のひらを突き出す動作を観測し、表示された画像内の空間位置に手のひらを突き出す動作の運動経路をマッピングし、表示された画像の空間位置で少なくとも2つの不連続な深度間隔を決定して、空間位置がマッピングによって獲得され、少なくとも2つの不連続な深度間隔を再合焦区域として決定するように配置される、動作追跡ユニット22をさらに含むことができる。
【0115】
図形対象が表示デバイス上に表示され、ユーザの手が特定の空間区域内で動く軌跡が追跡され、追跡によって獲得されるユーザの手が動く軌跡に沿って図形対象が動かされ、少なくとも2つの不連続な深度間隔が表示された画像内の区域内で決定され、ここで、区域は図形対象の移動軌跡によりカバーされており、少なくとも2つの不連続な深度間隔が再合焦区域として決定され、特定の空間区域を越える手の移動は無効な移動と見なされて図形対象の位置を変えないこと、またはユーザが手のひらを特定の空間区域内で突き出す動作が観測され、手のひらを特定の空間区域内で突き出す動作の運動経路が表示された画像内の空間位置にマッピングされ、少なくとも2つの不連続な深度間隔がマッピングによって獲得された表示された画像内で決定され、少なくとも2つの不連続な深度間隔が再合焦区域として決定され、ここで、特定の空間区域を越える区域内の手のひらを突き出す動作は無効な移動と見なされてマッピングが実施されないことに留意されたい。
【0116】
具体的には、動作追跡ユニット22は、ユーザの現在の動作を集めて追跡し、選択される少なくとも1つの再合焦区域を決定するために、集められたユーザ動作をユーザ入力事例集とマッチングすることができる。ユーザ動作とユーザ入力事例集がマッチングしない場合、対応する再合焦操作は実施されず、ユーザは、例えばプロンプトテキストを表示すること、または音もしくは振動を使用することにより促される。または、プリセットされた時間間隔が経過した後に、ユーザ動作が再び観測され、上記のプロセスが繰り返される。
【0117】
実現可能な実装様式では、動作追跡ユニット22は、カメラ、赤外線運動検知デバイスなどであってよい。動作追跡ユニット22は、操作または命令を実行することができ、操作または命令は、ユーザ動作を集めることおよび追跡することに関する。ユーザ動作は、ユーザによって、指、手のひら、目玉、または頭を使用して動作追跡ユニット22に対して実施される、空間にわたる運動であってよい。
【0118】
この実施形態内の多深度間隔の再合焦装置は、上記の方法の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、多深度間隔の再合焦装置の実装原理および技術的効果は上記の方法の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0119】
図7は、本発明による多深度間隔の再合焦方法の実施形態4の概略構造図である。図7に示されるように、この実施形態内に提供される多深度間隔の再合焦装置では、上記の実施形態に基づいて、上記の処理モジュール12が、ユーザ入力に従って、ユーザにより選択される再合焦区域を識別するために使用される図形対象をさらに生成し、図形対象の表示を実施し、図形対象がポイント、線、円、卵形、または多角形を含むことができる。
【0120】
図形対象がポイントである場合に、処理モジュール12は、予め規定された深度間隔値に従う再合焦情報として、ポイントを含む深度間隔についての情報、および/もしくはポイントを含む画像画素間隔についての情報を使用することができる、または図形対象が線である場合に、処理モジュール12は、再合焦情報として、線に対応する深度間隔情報、および/もしくは線に対応する画素間隔情報を使用することができる、または図形対象が円である場合に、処理モジュール12は、再合焦情報として、円によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは円によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用することができる、または図形対象が卵形である場合に、処理モジュール12は、再合焦情報として、卵形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは卵形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用することができる、または図形対象が多角形である場合に、処理モジュール12は、再合焦情報として、多角形によって含まれる区域に対応する深度間隔情報、および/もしくは多角形によって含まれる区域に対応する画素間隔情報を使用することができる。
【0121】
処理モジュール12は、計算ユニット23をさらに含むことができ、計算ユニット23は、各再合焦区域内の景観の深度間隔情報および/または画素間隔情報を計算し、再合焦情報として深度間隔情報および/または画素間隔情報を使用して、深度間隔情報が少なくとも1つの深度面を含み、画素間隔情報が以下の情報、すなわち画素座標情報、強度情報、色情報、および合焦情報のうちの任意の1つまたはいくつかのタイプを含むように配置される。
【0122】
表示モジュール11は、対応する深度間隔情報、対応する画素間隔情報、および対応する被写界深度情報を表示するようにさらに配置され得る。
【0123】
この実施形態内の多深度間隔の再合焦装置は、上記の方法の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、多深度間隔の再合焦装置の実装原理および技術的効果は上記の方法の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0124】
この実施形態で提供される電子デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ、メモリコントローラ、周辺機器インターフェイス、および入出力システムを含むことができ、入出力システムが、少なくとも表示デバイスおよびユーザ入力デバイスに接続され、上記の実施形態のいずれか1つによる多深度間隔の再合焦装置をさらに含むことができる。
【0125】
ユーザ入力デバイスは、タッチスクリーン、タッチパッド、姿勢センサ、および/または動作追跡モジュールであってよく、上記の表示デバイスは、再合焦するインタラクションの前、または再合焦プロセスで、画像および図形対象を表示するように配置され得る。
【0126】
この実施形態に提供される電子デバイスは、任意の実施形態の技術的な解決策を実行するように配置され得、電子デバイスの実装原理および技術的効果は任意の実施形態のものと同様であり、詳細は、ここで繰り返して記載されない。
【0127】
当業者は、方法の実施形態のステップの全てまたは一部が、プログラムを命令する関連ハードウェアによって実装され得ることを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶され得る。プログラムが走ると、方法の実施形態のステップが実施される。上記の記憶媒体としては、ROM、RAM、磁気ディスク、または光学ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体が挙げられる。
【0128】
最終的に、上記の実施形態は、本発明を制限するためではなく、本発明の技術的解決策を記載するために意図されているにすぎないことに留意されたい。本発明は、上記の実施形態を参照して詳細に記載されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱することなく、当業者が上記の実施形態内に記載された技術的解決策への変更を依然として行うこと、またはそれらの一部または全部の技術的特徴に対して等価な置換を行うことができることを理解されたい。
【符号の説明】
【0129】
11 表示モジュール
12 処理モジュール
21 姿勢センサユニット
22 動作追跡ユニット
23 計算ユニット
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図2h
図2i
図3
図4
図5
図6
図7