【実施例】
【0079】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
【0080】
<防汚膜の表面を海水に2週間浸漬したときの、防汚膜の表面の蒸留水に対する接触角変化>
(防汚膜の表面の蒸留水に対する接触角の測定)
防汚膜を平滑なものに固定し表面を平坦にした状態の表面に1μLの水滴を垂らして0.1秒後の接触角を測定し、その値を初期の接触角とした(測定装置:協和界面科学株式会社の「DeopMaster DM300」)。
(防汚膜の表面を人工海水に2週間浸漬した後の該表面の蒸留水に対する接触角の測定)
防汚膜を平滑なものに固定して人工海水に2週間浸漬し、人工海水から取り出した後、蒸留水で軽く表面を洗浄し、表面が乾いたものの接触角を、上記と同様の方法で測定した。
(防汚膜の表面を海水に2週間浸漬したときの、防汚膜の表面の海水に対する接触角変化)
初期の接触角から、人工海水に2週間浸漬して取り出した後の接触角を引き、接触角変化とした。
(人工海水の作製法)
ジェックス株式会社のSEA WATER 海の素(ドライタイプ)の塩をプラスチック容器に入れた蒸留水1Lに対して36g溶かして均一になるまで撹拌し、人工海水を作製した。
【0081】
<硬化性の評価>
○:防汚層の表面を指で擦っても形が維持されている。
△:表面を擦ると部分的に削れる。
×:効果不十分で樹脂組成物の粘性が残っており容易に形が崩れる。
【0082】
<防汚(防藻)試験>
作製した防汚膜付き粘着フィルムを10cm×15cmに切り出し、塩化ビニル製プレート(10cm×15cm)に貼り付けた。このユニットを、12月初旬に瀬戸内海(姫路周辺)のヨットハーバーにある桟橋にて、プレートの上部が海水面から0m下になるように設置した。このとき、ユニットの防汚膜側に日光が当たる向きになるように配置した。このまま4か月間放置した後、ユニットを取り出し、防汚膜表面の水生生物の付着による汚れを目視にて観察し、下記の基準に沿って、付着汚れのレベルを評価した。
(汚れの付着について)
◎:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の20%未満である。
○:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の20%以上50%未満である。
△:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の50%以上70%未満である。
△△:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の70%以上90%未満である。
×:厚みが0.5mm以上の汚れが防汚膜全体の面積の90%以上である。
【0083】
〔実施例1〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂(信越化学工業(株)製、KE−1950−50AとKE−1950−50Bとを予め混合・撹拌したもの):100重量部と、紫外線吸収剤(Tinuvin571、BASF製):2重量部と触媒(CATPL−50T、信越化学工業(株)製):0.25重量部とシリコーンオイル(KF96−100Cs、信越化学工業(株)製):90重量部と流動パラフィン(キシダ化学):5重量部を予め混合・撹拌したものを混合し、さらに、シランカップリング剤(A−172、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、モメンティブ社製):0.2重量部を添加し、撹拌を行い、シリコーン系樹脂組成物(1)を得た。
【0084】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(1)が厚み100μmの基材層(1)上に設けられた基材層(1)付防汚膜(1)を得た。
【0085】
(粘着剤層)
冷却管、窒素導入管、温度計、および攪拌機を備えた反応容器に、(メタ)アクリル系モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA、東亜合成(株)製):90重量部、アクリル酸(AA):10重量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(商品名「イルガキュア651」、BASF製):0.1重量部を投入して分散させ、攪拌しながら窒素気流下にて上部よりUV照射することにより、一部のモノマーをポリマーに転化させて塗工可能な粘度に調整し、(メタ)アクリル系モノマー混合物を得た。この(メタ)アクリル系モノマー混合物に、架橋剤として1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA):0.08重量部を添加し、これをセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み50μm)の表面にアプリケーターにて塗布し、カバーセパレーター(商品名「MRF38」、三菱樹脂(株)製、厚み38μm)をハンドローラーにて貼り合わせ、さらに紫外線ランプ(BLタイプ)により紫外線を照射(紫外線照度:3.4mW/cm
2、積算照射量:2000mJ/cm
2)することにより、厚みが50μmの粘着剤層(1)を得た。
【0086】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(1)と、基材層(1)付防汚膜(1)の基材層(1)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(1)を得た。
粘着フィルム(1)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0087】
〔実施例2〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.05重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(2)を得た。
【0088】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(2)が厚み100μmの基材層(2)上に設けられた基材層(2)付防汚膜(2)を得た。
【0089】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(2)を得た。
【0090】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(2)と、基材層(2)付防汚膜(2)の基材層(2)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(2)を得た。
粘着フィルム(2)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0091】
〔実施例3〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を80重量部に変更し、シランカップリング剤の添加量を0.1重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(3)を得た。
【0092】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(3)が厚み100μmの基材層(3)上に設けられた基材層(3)付防汚膜(3)を得た。
【0093】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(3)を得た。
【0094】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(3)と、基材層(3)付防汚膜(3)の基材層(3)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(3)を得た。
粘着フィルム(3)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0095】
〔実施例4〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(4)を得た。
【0096】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(4)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(4)が厚み100μmの基材層(4)上に設けられた基材層(4)付防汚膜(4)を得た。
【0097】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(4)を得た。
【0098】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(4)と、基材層(4)付防汚膜(4)の基材層(4)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(4)を得た。
粘着フィルム(4)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0099】
〔実施例5〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を1.0重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(5)を得た。
【0100】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(5)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(5)が厚み100μmの基材層(5)上に設けられた基材層(5)付防汚膜(5)を得た。
【0101】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(5)を得た。
【0102】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(5)と、基材層(5)付防汚膜(5)の基材層(5)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(5)を得た。
粘着フィルム(5)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0103】
〔実施例6〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(6)を得た。
【0104】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(6)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(6)が厚み100μmの基材層(6)上に設けられた基材層(6)付防汚膜(6)を得た。
【0105】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(6)を得た。
【0106】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(6)と、基材層(6)付防汚膜(6)の基材層(6)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(6)を得た。
粘着フィルム(6)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0107】
〔実施例7〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.01重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(7)を得た。
【0108】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(7)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(7)が厚み100μmの基材層(7)上に設けられた基材層(7)付防汚膜(7)を得た。
【0109】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(7)を得た。
【0110】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(7)と、基材層(7)付防汚膜(7)の基材層(7)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(7)を得た。
粘着フィルム(7)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0111】
〔実施例8〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤として、ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製):1重量部を用いた以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(8)を得た。
【0112】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(8)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(8)が厚み100μmの基材層(8)上に設けられた基材層(8)付防汚膜(8)を得た。
【0113】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(8)を得た。
【0114】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(8)と、基材層(8)付防汚膜(8)の基材層(8)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(8)を得た。
粘着フィルム(8)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0115】
〔実施例9〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を40重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(9)を得た。
【0116】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(9)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(9)が厚み100μmの基材層(9)上に設けられた基材層(9)付防汚膜(9)を得た。
【0117】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(9)を得た。
【0118】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(9)と、基材層(9)付防汚膜(9)の基材層(9)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(9)を得た。
粘着フィルム(9)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0119】
〔実施例10〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーンオイルの添加量を130重量部に変更し、シランカップリング剤の添加量を0.1重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(10)を得た。
【0120】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(10)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(10)が厚み100μmの基材層(10)上に設けられた基材層(10)付防汚膜(10)を得た。
【0121】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(10)を得た。
【0122】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(10)と、基材層(10)付防汚膜(10)の基材層(10)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(10)を得た。
粘着フィルム(10)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0123】
〔実施例11〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂を、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のLSR2050A/B:100重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(11)を得た。
【0124】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(11)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(11)が厚み100μmの基材層(11)上に設けられた基材層(11)付防汚膜(11)を得た。
【0125】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(11)を得た。
【0126】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(11)と、基材層(11)付防汚膜(11)の基材層(11)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(11)を得た。
粘着フィルム(11)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0127】
〔実施例12〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シリコーン樹脂を、信越化学工業(株)製のKE−1950−70A/B:100重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(11)を得た。
【0128】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(12)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(12)が厚み100μmの基材層(12)上に設けられた基材層(12)付防汚膜(12)を得た。
【0129】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(12)を得た。
【0130】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(12)と、基材層(12)付防汚膜(12)の基材層(12)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(12)を得た。
粘着フィルム(12)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表1に示した。
【0131】
〔比較例1〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を2.0重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C1)を得た。
【0132】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C1)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C1)が厚み100μmの基材層(C1)上に設けられた基材層(C1)付防汚膜(C1)を得た。
【0133】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C1)を得た。
【0134】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C1)と、基材層(C1)付防汚膜(C1)の基材層(C1)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C1)を得た。
粘着フィルム(C1)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0135】
〔比較例2〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C2)を得た。
【0136】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C2)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C2)が厚み100μmの基材層(C2)上に設けられた基材層(C2)付防汚膜(C2)を得た。
【0137】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C2)を得た。
【0138】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C2)と、基材層(C2)付防汚膜(C2)の基材層(C2)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C2)を得た。
粘着フィルム(C2)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0139】
〔比較例3〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を10重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C3)を得た。
【0140】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C3)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C3)が厚み100μmの基材層(C3)上に設けられた基材層(C3)付防汚膜(C3)を得た。
【0141】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C3)を得た。
【0142】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C3)と、基材層(C3)付防汚膜(C3)の基材層(C3)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C3)を得た。
粘着フィルム(C3)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0143】
〔比較例4〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤の添加量を0.005重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C4)を得た。
【0144】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C4)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C4)が厚み100μmの基材層(C4)上に設けられた基材層(C4)付防汚膜(C4)を得た。
【0145】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C4)を得た。
【0146】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C4)と、基材層(C4)付防汚膜(C4)の基材層(C4)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C4)を得た。
粘着フィルム(C4)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0147】
〔比較例5〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤として、ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製):5重量部に変更した以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C5)を得た。
【0148】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C5)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C5)が厚み100μmの基材層(C5)上に設けられた基材層(C5)付防汚膜(C5)を得た。
【0149】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C5)を得た。
【0150】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C5)と、基材層(C5)付防汚膜(C5)の基材層(C5)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C5)を得た。
粘着フィルム(C5)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0151】
〔比較例6〕
(シリコーン系樹脂組成物)
シランカップリング剤を用いなかった以外は実施例1と同様に行い、シリコーン系樹脂組成物(C6)を得た。
【0152】
(防汚膜)
得られたシリコーン系樹脂組成物(C6)を、厚み100μmのTPU基材(製品名:ハイグレスDUS451、シーダム株式会社製)の表面に塗工し、140℃で2分間乾燥することにより、厚みが100μmの防汚膜(C6)が厚み100μmの基材層(C6)上に設けられた基材層(C6)付防汚膜(C6)を得た。
【0153】
(粘着剤層)
実施例1と同様に行い、厚みが50μmの粘着剤層(C6)を得た。
【0154】
(粘着フィルム)
得られた粘着剤層(C6)と、基材層(C6)付防汚膜(C6)の基材層(C6)側をハンドローラーにて貼り合わせ、粘着フィルム(C6)を得た。
粘着フィルム(C6)の構成は、防汚膜(厚み=100μm)/基材層(厚み=100μm)/粘着剤層(厚み=50μm)であった。
評価結果を表2に示した。
【0155】
〔比較例7〕
塩ビ板(三菱樹脂社製、商品名:ヒシプレート)について海水浸漬試験を行った。
評価結果を表2に示した。
【0156】
【表1】
【表2】