(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ビーコン信号を送信する送信機から当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を受信する通信装置と無線通信を行うためのアクセスポイントを経由して通信可能なサーバ装置であって、
前記送信機識別情報を受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部により受信された前記送信機識別情報を用いて、予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、
前記判定部により前記予め定められた条件を満たすと判定された場合に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信する判定結果送信部と
を有し、
前記予め定められた条件は、前記送信機識別情報により特定される言語情報と、前記通信装置に予め設定されている言語情報とが一致することを特徴とするサーバ装置。
ビーコン信号を送信する送信機から当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を受信する通信装置と無線通信を行うためのアクセスポイントを経由して通信可能なサーバ装置であって、
前記通信装置が接続している前記アクセスポイントを示すアクセスポイント識別情報と、前記送信機識別情報とを受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部により受信された前記アクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを用いて、予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、
前記判定部により前記予め定められた条件を満たすと判定された場合に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信する判定結果送信部と
を有し、
複数の前記通信装置が1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信することを特徴とするサーバ装置。
ビーコン信号を送信する送信機と、前記送信機により送信されるビーコン信号を受信するとともに、無線通信を行うためのアクセスポイントを経由してサーバ装置と通信可能な通信装置と、前記サーバ装置とを含む通信システムであって、
前記送信機は、当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部を有し、
前記通信装置は、前記ビーコン信号を受信するビーコン受信部と、
前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に、前記送信機識別情報を前記サーバ装置に送信する識別情報送信部と、
前記サーバ装置により、前記送信機識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かが判定された判定結果を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、
前記予め定められた条件は、前記送信機識別情報により特定される言語情報と、前記通信装置に予め設定されている言語情報とが一致することであり、
前記サーバ装置は、前記送信機識別情報を受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部により受信された前記送信機識別情報を用いて、前記予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記判定結果を前記通信装置に送信する判定結果送信部と
を有することを特徴とする通信システム。
ビーコン信号を送信する送信機と、前記送信機により送信されるビーコン信号を受信するとともに、無線通信を行うためのアクセスポイントを経由してサーバ装置と通信可能な通信装置と、前記サーバ装置とを含む通信システムであって、
前記送信機は、当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部を有し、
前記通信装置は、前記ビーコン信号を受信するビーコン受信部と、
前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に、当該通信装置が接続している前記アクセスポイントを示すアクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを前記サーバ装置に送信する識別情報送信部と、
前記サーバ装置により、前記アクセスポイント識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かが判定された判定結果を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、
複数の前記通信装置が1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記実行部により前記予め定められた処理が実行され、
前記サーバ装置は、前記アクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを受信する識別情報受信部と、
前記識別情報受信部により受信された前記アクセスポイント識別情報を用いて、前記予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、
前記判定部により判定された前記判定結果を前記通信装置に送信する判定結果送信部と
を有することを特徴とする通信システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、購買者側装置が電波ビーコン信号の受信エリア内に入るだけで、商品宣伝情報が送信されるため、利用者にとっては特に必要のない情報まで受信せざるを得ないという問題がある。
【0005】
このように、ビーコン信号を用いた従来技術では、利用者にとって不要な情報まで提供されるという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、利用者に有効な情報を提供可能なプログラム、通信装置、サーバ装置、及び通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機を識別するための識別情報を含むビーコン信号を受信するビーコン受信ステップと、前記ビーコン受信ステップにより前記ビーコン信号を受信した場合に、受信された前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、予め定められた処理を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させ、前記予め定められた条件は、前記識別情報により特定される言語情報と、前記コンピュータに予め設定されている言語情報とが一致することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機を識別するための識別情報を含むビーコン信号を受信するビーコン受信ステップと、前記ビーコン受信ステップにより前記ビーコン信号を受信した場合に、受信された前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させ、複数の前記コンピュータが1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記実行ステップにより前記予め定められた処理が実行されることを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、通信装置であって、ビーコン信号を送信する送信機を識別するための識別情報を含むビーコン信号を受信するビーコン受信部と、前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に、受信された前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、前記予め定められた条件は、前記識別情報により特定される言語情報と、前記通信装置に予め設定されている言語情報とが一致することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、通信装置であって、ビーコン信号を送信する送信機を識別するための識別情報を含むビーコン信号を受信するビーコン受信部と、前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に、受信された前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、複数の前記通信装置が1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記実行部により前記予め定められた処理が実行されることを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機から当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を受信する通信装置と無線通信を行うためのアクセスポイントを経由して通信可能なサーバ装置であって、
前記送信機識別情
報を受信する識別情報受信部と、前記識別情報受信部により受信され
た前記送信機識別情
報を用いて、予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、前記判定部により前記予め定められた条件を満たすと判定された場合に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信する判定結果送信部とを有し、前記予め定められた条件は、前記送信機識別情報により特定される言語情報と、前記通信装置に予め設定されている言語情報とが一致することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機から当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を受信する通信装置と無線通信を行うためのアクセスポイントを経由して通信可能なサーバ装置であって、前記通信装置が接続している前記アクセスポイントを示すアクセスポイント識別情報と、前記送信機識別情報とを受信する識別情報受信部と、前記識別情報受信部により受信された前記アクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを用いて、予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、前記判定部により前記予め定められた条件を満たすと判定された場合に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信する判定結果送信部とを有し、複数の前記通信装置が1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記送信機識別情報により特定される画像データを前記通信装置に判定結果として送信することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機と、前記送信機により送信されるビーコン信号を受信するとともに、無線通信を行うためのアクセスポイントを経由してサーバ装置と通信可能な通信装置と、前記サーバ装置とを含む通信システムであって、前記送信機は、当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部を有し、前記通信装置は、前記ビーコン信号を受信するビーコン受信部と、前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に
、前記送信機識別情
報を前記サーバ装置に送信する識別情報送信部と、前記サーバ装置により、前記
送信機識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かが判定された判定結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、前記予め定められた条件は、前記送信機識別情報により特定される言語情報と、前記通信装置に予め設定されている言語情報とが一致することであり、前記サーバ装置は
、前記送信機識別情
報を受信する識別情報受信部と、前記識別情報受信部により受信された前記
送信機識別情報を用いて、前記予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、前記判定部により判定された前記判定結果を前記通信装置に送信する判定結果送信部とを有することを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ビーコン信号を送信する送信機と、前記送信機により送信されるビーコン信号を受信するとともに、無線通信を行うためのアクセスポイントを経由してサーバ装置と通信可能な通信装置と、前記サーバ装置とを含む通信システムであって、前記送信機は、当該送信機を識別するための送信機識別情報を含むビーコン信号を送信する送信部を有し、前記通信装置は、前記ビーコン信号を受信するビーコン受信部と、前記ビーコン受信部により前記ビーコン信号を受信した場合に、当該通信装置が接続している前記アクセスポイントを示すアクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを前記サーバ装置に送信する識別情報送信部と、前記サーバ装置により、前記アクセスポイント識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かが判定された判定結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、利用者に情報を提供するための予め定められた処理を実行する実行部とを有し、複数の前記通信装置が1つの前記送信機から略同時に当該送信機から送信された前記ビーコン信号を受信した場合には、受信した前記ビーコン信号の信号強度が大きい順に、前記実行部により前記予め定められた処理が実行され、前記サーバ装置は、前記アクセスポイント識別情報と前記送信機識別情報とを受信する識別情報受信部と、前記識別情報受信部により受信された前記アクセスポイント識別情報を用いて、前記予め定められた条件を満たすか否か判定する判定部と、前記判定部により判定された前記判定結果を前記通信装置に送信する判定結果送信部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、この発明によれば、利用者に有効な情報を提供可能なプログラム、通信装置、サーバ装置、及び通信システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態による通信システムについて図面を参照して説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、この発明の一実施形態による通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。
【0012】
図1には、ビーコン信号を送信するビーコン送信機30(以下、「送信機」という)と、送信機30により送信されるビーコン信号を受信するとともに、無線通信を行うためのアクセスポイント40(以下、「AP」という)を経由してサーバ装置20(以下、「サーバ」という)と通信可能な通信装置10と、サーバ20の概略ブロック図が示されている。
【0013】
送信機30は、一定間隔でビーコン信号を送信するビーコン送信部31を有する。このビーコン送信部31により送信されるビーコン信号は送信機30を識別するための送信機識別情報であるビーコンSSID(Service Set Identifier)を含む。また、ビーコン信号は、例えばbluetooth4.0の規格に従って送信される。
【0014】
通信装置10は、通信部11、応答メッセージ取得判定部15、表示部16、送信メッセージ生成部17、及びAP_SSID18を有する。通信部11は、受信部12、ビーコン受信部13、及び送信部14を有する。
【0015】
ビーコン受信部13は、送信機30が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるビーコンSSIDを送信メッセージ生成部17へ出力する。受信部12と送信部14は、AP40との間でデータの送受信を行うことで、通信装置10はサーバ20と通信を行うことができる。
【0016】
送信メッセージ生成部17は、通信装置10が接続しているAP40を示すアクセスポイント識別情報であるAP_SSID18と、ビーコン受信部13が出力したビーコンSSIDとを含むメッセージを生成し、送信部14に出力する。なお、一般的にSSIDは、アクセスポイント内に入った都度、通信装置が取得するものであるので、本実施の形態では、通信装置10がAP40から取得したSSIDをAP_SSID18として予め定められた記憶領域に記憶している。
【0017】
応答メッセージ取得判定部15は、識別情報であるAP_SSIDを用いて、後述する予め定められた条件を満たすか否かがサーバ20により判定され、受信部12により受信された判定結果を取得する。
【0018】
本実施の形態では、予め定められた条件が満たされると判定された場合には、画像データが判定結果としてサーバ20から送信され、満たされないと判定された場合には、NGが送信結果としてサーバ20から送信される。
【0019】
応答メッセージ取得判定部15は、送信結果を判定し、送信結果が画像データの場合には、当該画像データが示す画像を表示部16に表示し、送信結果がNGの場合には、何もしない。このように、本実施の形態において、判定結果が予め定められた条件を満たすことを示す場合に実行される予め定められた処理は、通信装置10に設けられた表示部16にビーコンSSIDにより特定される情報を出力する処理である。具体的には、ビーコンSSIDにより特定される画像を表示する処理となっている。このことは、後述する他の実施の形態でも同じである。
【0020】
次にサーバ20について説明する。サーバ20は、受信部21、IDデータベース22、条件判定部23、応答メッセージ生成部24、及び送信部25を有する。
【0021】
受信部21は、AP40を経由して通信装置10が送信したデータを受信する。条件判定部23は、受信部21が受信したAP_SSIDを用いて、IDデータベース22を参照し、上記予め定められた条件を満たすか否か判定し、その判定結果を応答メッセージ生成部24に出力する。予め定められた条件を満たす場合には、画像データが出力され、そうでない場合にはNGが出力される。なお、上記IDデータベース22については後述する。
【0022】
応答メッセージ生成部24は、条件判定部23が出力した判定結果を含むメッセージを生成し、送信部25に出力する。送信部25は、応答メッセージ生成部24が生成したメッセージを通信装置10に送信する。
【0023】
以上説明した
図1において、通信装置10、サーバ20、送信機30、及びAP40は1つずつしか示されていないが、複数設けられていてもよい。なお、本実施の形態では、通信装置10、送信機30、及びAP40が複数設けられている形態を想定している。
【0024】
図2は、
図1で説明した通信システム1の適用例を示す図である。
【0025】
図2には、通信装置10として、利用者が携帯しているスマートフォンが示され、送信機30として案内係が装着しているバッジが示されている。また、ビーコン信号の届く範囲50、及びAP40のセル51も示されている。
【0026】
通信装置10が、範囲50に入り、さらにセル51にも入っている場合、
図2に示されるように、通信装置10の表示部16に画像が表示されるようになっている。
図2の場合、案内係は案内や説明をするための案内係である。
図2に示されるように、セル51の範囲内に存在する利用者と案内係が近づくと、表示部16に送信機30を装着した案内係の画像が表示されるようになっている。なお、この画面には、案内係の写真と「私を呼んでください」というメッセージなど、利用者に有効な情報が含まれている。
【0027】
すなわち、送信機30からビーコン信号を受信した通信装置10は、ビーコンSSIDとAP_SSIDをサーバ20に送信すると、サーバ20は、通信装置10がセル51の範囲内であるので、画像データを送信することとなる。
【0028】
従って、
図2における予め定められた条件は、通信装置10が無線通信を行うための予め定められたAPに通信装置10が接続されていること、となっている。このように、本実施の形態によれば、案内係が装着した送信機30が送信するビーコン信号がセル51の範囲内に届くときのみ、通信装置10に画像が表示されるので、利用者に有効な情報を提供することができる。
【0029】
一方、案内係が他の場所などに移動することにより、送信機30が送信するビーコン信号がセル51の範囲内に届かない場合には、通信装置10に画像が表示されることはないので、利用者に不要な情報を提供することを防止できる。すなわち、セル51内の場所に関連のない不要な情報の提供を防止することができる。
【0030】
図3は、IDデータベース22のうちのAP_SSIDデータベースの一例を示す図である。
【0031】
AP_SSIDデータベースは、APのSSIDを記憶するためのデータベースである。例えば送信機30を装着する案内係がいる観光地などに設置されたAPのSSIDが記憶される。このAP_SSIDデータベースにより、画像を表示する場合の通信装置10が存在する範囲を制限することができる。
【0032】
図4は、IDデータベース22のうちのビーコンデータベースの一例を示す図である。
【0033】
ビーコンデータベースは、ビーコンSSIDと画像データとを対応付けるためのデータベースである。すなわち、案内係が装着している送信機30と案内係の画像とを対応付けるものである。例えば、ビーコンSSIDが123456の送信機を装着した案内係に対応する画像データは、abc.jpgである。
【0034】
サーバ20が通信装置10から受信したAP_SSIDが上述したAP_SSIDデータベースに存在する場合、ビーコンデータベースにおいて、受信したビーコンSSIDに対応する画像データがサーバ20から通信装置10に送信されることとなる。
【0035】
図5は、通信システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【0036】
図5において、まず送信機30がビーコン信号を送信すると(ステップS101)、通信装置10は、送信メッセージ生成部17が生成したAP_SSIDとビーコンSSIDとを含むメッセージをAP40に送信する(ステップS102)。
【0037】
AP40は、AP_SSIDとビーコンSSIDとを含むメッセージをサーバ20に送信し(ステップS103)、サーバは条件判定部23が条件を満たしているか否か判定する判定処理を実行する(ステップS104)。
【0038】
条件判定部23により条件を満たしていると判定された場合、サーバ20は、上述したように画像データを含むメッセージをAP40に送信する(ステップS105)。AP40は、判定結果として画像データを含むメッセージを通信装置10に送信し(ステップS106)、通信装置10は、応答メッセージ取得判定部15が判定結果を取得し、判定処理を実行する(ステップS107)。
【0039】
応答メッセージ取得判定部15は、判定結果として画像データを取得したので、条件を満たしていると判定し、表示部16に画像データが示す画像を表示する(ステップS108)。
【0040】
一方、条件判定部23により条件を満たしていない判定された場合、サーバ20は、NGを含むメッセージをAP40に送信する(ステップS109)。AP40は、判定結果としてNGを含むメッセージを通信装置10に送信し(ステップS110)、通信装置10は、応答メッセージ取得判定部15が判定結果を取得し、判定処理を実行する(ステップS111)。
【0041】
応答メッセージ取得判定部15は、判定結果としてNGを取得したので、条件を満たしていないと判定し、何もせずに終了する。
【0042】
[第2の実施の形態]
図6は、この発明の一実施形態による通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。
【0043】
図6には、ビーコン信号を送信する送信機130と、送信機130により送信されるビーコン信号を受信する通信装置110の概略ブロック図が示されている。
【0044】
送信機130は、一定間隔でビーコン信号を送信するビーコン送信部131を有する。このビーコン送信部131により送信されるビーコン信号は送信機130を識別するための送信機識別情報であるビーコンSSIDを含む。
【0045】
通信装置110は、条件判定部123、表示部116、ビーコン受信部113、Global Positioning System150(以下、「GPS」という)、及びIDデータベース122を有する。
【0046】
ビーコン受信部113は、送信機130が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるビーコンSSIDを条件判定部123へ出力する。GPS150は、NMEA(The National Marine Electronics Association)フォーマットで、緯度、経度、真方位などを条件判定部123に出力する。IDデータベース122は、
図4で説明したビーコンデータベースと後述する範囲データベースである。
【0047】
条件判定部123は、GPS150が出力した緯度、経度を用いて、IDデータベース122を参照し、予め定められた条件を満たすか否か判定する。本実施の形態において、予め定められた条件は、通信装置110が予め定められた範囲内に存在すること、となっている。具体的には、GPS150が出力した緯度、経度が後述する範囲データベースが示す範囲内にあることが条件である。
【0048】
条件判定部123は、GPS150が出力した緯度、経度が後述する範囲データベースが示す範囲内にある場合には、ビーコンデータベースにおいて、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部116に表示する。一方、条件判定部123は、GPS150が出力した緯度、経度が後述する範囲データベースが示す範囲内にない場合には、何もしない。
【0049】
図7は、
図6で説明した通信システム100の適用例を示す図である。
【0050】
図7には、通信装置110として、利用者が携帯しているスマートフォンが示され、送信機130として案内係が装着しているバッジが示されている。また、ビーコン信号の届く範囲150、及び予め定められた範囲151も示されている。
【0051】
通信装置10が、範囲150に入り、さらに範囲151にも入っている場合、
図7に示されるように、通信装置110の表示部116に画像が表示されるようになっている。
図7に示されるように、範囲151に存在する利用者と案内係が近づくと、表示部116に送信機130を装着した案内係の画像が表示されるようになっている。
【0052】
すなわち、送信機130からビーコン信号を受信した通信装置110は、GPS150が出力した緯度、経度を用いて、IDデータベース122を参照し、通信装置110が予め定められた範囲内に存在するので、画像を表示することとなる。
【0053】
このように、本実施の形態によれば、案内係が装着した送信機130が送信するビーコン信号が範囲151の範囲内に届くときのみ、通信装置110に画像が表示されるので、利用者に有効な情報を提供することができる。
【0054】
一方、案内係が他の場所などに移動することにより、送信機130が送信するビーコン信号が範囲151の範囲内に届かない場合には、通信装置110に画像が表示されることはないので、利用者に不要な情報を提供することを防止できる。
【0055】
図8は、IDデータベース122のうちの範囲データベースの一例を示す図である。
【0056】
範囲データベースは、予め定められた範囲を記憶するためのデータベースである。例えば、GPS150より位置として緯度x、経度yが出力された場合、緯度xが閉区間[北緯X1、北緯X2]に含まれ、かつ経度yが閉区間[東経Y1、東経Y2]に含まれる場合に、通信装置110が予め定められた範囲内に存在すると判定される。
【0057】
この範囲データベースに示される範囲は、観光地を含む範囲などとなる。この範囲データベースにより、画像を表示する場合の通信装置110が存在する範囲を制限することができる。なお、範囲データベースは、予め定められた記憶領域に記憶されている。
【0058】
図9は、第2の実施の形態に係る通信装置110における処理手順を示したフローチャートである。
図9において、ビーコン受信部113がビーコン信号を受信すると(ステップS201でYES)、ビーコン信号からビーコンSSIDを取得する(ステップS202)。次いで、条件判定部123は、GPS150から出力された位置を取得し、その位置が範囲データベースに示される範囲内に存在するか否か判定する(ステップS204)。
【0059】
位置が範囲データベースに示される範囲内に存在する場合には(ステップS204でYES)、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部116に表示して(ステップS205)、本処理を終了する。一方、位置が範囲データベースに示される範囲内に存在しない場合には(ステップS204でNO)、そのまま本処理を終了する。
【0060】
以上説明した第2の実施の形態を、第1の実施の形態に示した構成のように、サーバも含めた構成としてもよい。この場合、条件判定部123が実行する処理を、サーバが実行するようにしてもよい。
【0061】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、第2の実施の形態で説明した通信システム100の構成に、中心データベースを加えた形態となるので、この中心データベースについて説明する。第3の実施の形態では、通信装置110が予め定められた方向に移動していることが予め定められた条件である。
【0062】
図10は、中心データベースの一例を示す図である。
【0063】
中心データベースは、例えば店舗や観光地の中心位置を北緯と経度で記憶するためのデータベースである。条件判定部123は、通信装置110がこの中心データベースに示される略中心に移動している場合に、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部116に表示する。なお、中心データベースは、予め定められた記憶領域に記憶されている。
【0064】
図11は、第3の実施の形態に係る通信装置110における処理手順を示したフローチャートである。
【0065】
図11において、ビーコン受信部113がビーコン信号を受信すると(ステップS301でYES)、ビーコン信号からビーコンSSIDを取得する(ステップS302)。次いで、条件判定部123は、GPS150から出力された位置を取得し、その位置が範囲データベースに示される範囲内に存在するか否か判定する(ステップS304)。
【0066】
位置が範囲データベースに示される範囲内に存在しない場合には(ステップS304でNO)、そのまま本処理を終了する。一方、位置が範囲データベースに示される範囲内に存在する場合には(ステップS304でYES)、GPS150が出力した真方位を取得する(ステップS305)。
【0067】
そして、条件判定部123は、取得した真方位から通信装置110が中心データベースに示される略中心方向に移動しているか否か判定する(ステップS306)。通信装置110が略中心方向に移動している場合には(ステップS306でYES)、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部116に表示して(ステップS307)、本処理を終了する。一方、通信装置110が略中心方向に移動していない場合には(ステップS306でNO)、そのまま本処理を終了する。
【0068】
なお、通信装置110が略中心方向に移動しているか否かの判定方法の一例として、現在位置から中心へ伸びるベクトルと、真方向のベクトルとのなす角が±10度以下の場合に略中心方向に移動していると判定する判定方法などが挙げられる。
【0069】
このように、本実施の形態では、略中心に向かって移動している通信装置110に画像が表示されることとなるので、利用者に有効な情報を提供することができる。一方、略中心に向かって移動していない通信装置110の場合には、通信装置110に画像が表示されることはないので、利用者に不要な情報を提供することを防止できる。この利用者に不要な情報として、例えば進行方向に向かって存在するものに関係がない情報が挙げられる。
【0070】
以上説明した第3の実施の形態を、第1の実施の形態に示した構成のように、サーバも含めた構成としてもよい。この場合、条件判定部123が実行する処理を、サーバが実行するようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
図12は、この発明の一実施形態による通信システム200の構成を示す概略ブロック図である。
【0071】
図12には、ビーコン信号を送信する送信機230と、送信機230により送信されるビーコン信号を受信する通信装置210の概略ブロック図が示されている。
【0072】
送信機230は、一定間隔でビーコン信号を送信するビーコン送信部231を有する。このビーコン送信部231により送信されるビーコン信号は送信機230を識別するための送信機識別情報であるビーコンSSIDを含む。
【0073】
通信装置210は、条件判定部223、表示部216、クロック251、ビーコン受信部213、設定言語252、及びIDデータベース222を有する。
【0074】
ビーコン受信部213は、送信機230が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるビーコンSSIDを条件判定部223へ出力する。クロック251は、現在時刻を条件判定部223に出力する。設定言語252は、通信装置210の利用者により予め設定されている言語情報であり、利用者が使用可能な言語を示している。IDデータベース222については後述する。上記設定言語252とIDデータベース222は予め定められた記憶領域に記憶されている。
【0075】
条件判定部223は、クロック251が出力した現在時刻を用いて、IDデータベース122を参照し、予め定められた条件を満たすか否か判定する。本実施の形態において、予め定められた条件は、現在時刻が予め定められた範囲内の時刻であり、かつビーコンSSIDにより特定される言語情報と、設定言語252が示す言語情報とが一致することである。
【0076】
条件判定部223は、クロック251が出力した現在時刻が後述する時刻言語データベースが示す範囲内にあり、かつビーコンSSIDにより特定される言語情報と設定言語252が示す言語情報とが一致する場合には、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部216に表示する。
【0077】
一方、条件判定部223は、クロック251が出力した現在時刻が時刻言語データベースが示す範囲内にないか、またはビーコンSSIDにより特定される言語情報と設定言語252が示す言語情報とが一致しない場合には、何もしない。
【0078】
図13は、時刻言語データベースの一例を示す図である。
【0079】
時刻言語データベースは、例えば店舗の開店時間などの時間や、案内係が対応可能な言語を記憶するためのデータベースである。例えば、ビーコンSSIDが123456の送信機230を装着した案内係が対応可能な言語は英語であり、対応可能な時間はT1からT2の間である。なお、対応言語及び時間は1つずつ記載されているが、複数の対応言語や複数の時間を記憶するようにしてもよい。
【0080】
図14は、第4の実施の形態に係る通信装置210における処理手順を示したフローチャートである。
【0081】
図14において、ビーコン受信部213がビーコン信号を受信すると(ステップS401でYES)、ビーコン信号からビーコンSSIDを取得する(ステップS402)。次いで、条件判定部223は、クロック251から出力された現在時刻を取得し、その時刻が時間言語データベースに示される範囲内か否か判定する(ステップS404)。
【0082】
時刻が時間言語データベースに示される範囲内ではない場合には(ステップS404でNO)、そのまま本処理を終了する。一方、時刻が時間言語データベースに示される範囲内の場合には(ステップS404でYES)、設定言語252を取得する(ステップS405)。
【0083】
そして、条件判定部223は、取得した設定言語252に示される言語情報と、ビーコンSSIDに対応する対応言語に示される言語情報とが一致しているか否か判定する(ステップS406)。言語情報が一致している場合には(ステップS406でYES)、受信したビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部216に表示して(ステップS407)、本処理を終了する。一方、言語情報が一致していない場合には(ステップS406でNO)、そのまま本処理を終了する。
【0084】
このように、言語情報をマッチングさせることで、案内係が対応可能な言語を使用する外国人利用者に有効な情報を提供することができる。この言語情報の他に、趣味/嗜好や困りごと/助けられることなどをマッチングさせ、マッチした案内者の画像を表示させるようにしてもよい。
【0085】
以上説明した第4の実施の形態を、第1の実施の形態に示した構成のように、サーバも含めた構成としてもよい。この場合、条件判定部223が実行する処理を、サーバが実行するようにしてもよい。
【0086】
[第5の実施の形態]
図15は、この発明の一実施形態による通信システム300の構成を示す概略ブロック図である。
【0087】
図15には、ビーコン信号を送信する送信機330と、送信機330により送信されるビーコン信号を受信する通信装置310の概略ブロック図が示されている。
【0088】
送信機330は、一定間隔でビーコン信号を送信するビーコン送信部331を有する。このビーコン送信部331により送信されるビーコン信号は送信機330を識別するための送信機識別情報であるビーコンSSIDを含む。
【0089】
通信装置310は、条件判定部323、表示部316、ビーコン受信部313、及びIDデータベース322を有する。
【0090】
ビーコン受信部313は、送信機330が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるビーコンSSIDを条件判定部323へ出力する。さらに、ビーコン受信部313は、ビーコン信号の受信強度であるビーコン受信強度を出力する。IDデータベース322は
図4で説明したビーコンデータベースである。IDデータベース322は予め定められた記憶領域に記憶されている。
【0091】
条件判定部323は、ビーコン受信部313が出力したビーコンSSIDとビーコン受信強度を、ビーコンSSIDごとに管理しており、IDデータベース322を参照し、予め定められた条件を満たすか否か判定する。本実施の形態において、予め定められた条件は、ビーコン受信強度が大きくなっていることである。
【0092】
条件判定部323は、同一のビーコンSSIDのビーコン強度が大きくなっている場合に、当該ビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部316に表示する。
【0093】
一方、条件判定部323は、ビーコン受信強度が大きくなっていない場合には、何もしない。
【0094】
図16は、第5の実施の形態に係る通信装置310における処理手順を示したフローチャートである。
【0095】
図16において、ビーコン受信部313がビーコン信号を受信すると(ステップS501でYES)、ビーコン信号からビーコンSSIDを取得し(ステップS502)、ビーコン受信強度を取得する(ステップS503)。次いで、条件判定部323は、同一のビーコンSSIDのビーコン強度が大きくなっているか否か判定する(ステップS504)。
【0096】
ビーコン強度が大きくなっていない場合には(ステップS504でNO)、そのまま本処理を終了する。一方、同一のビーコンSSIDのビーコン強度が大きくなっている場合には(ステップS504でYES)、ビーコン強度が大きくなっているビーコンSSIDに対応する画像データが示す画像を表示部316に表示して(ステップS505)、本処理を終了する。
【0097】
このように、ビーコン強度が大きくなっている場合、案内係に利用者が近づいていることを示すので、利用者により近い案内係に対応する画像を表示できるので、利用者に有効な情報を提供することができる。
【0098】
以上説明した第5の実施の形態を、第1の実施の形態に示した構成のように、サーバも含めた構成としてもよい。この場合、条件判定部323が実行する処理を、サーバが実行するようにしてもよい。
【0099】
上述した実施の形態において、各々のシステム構成をサーバを含めた構成とし、さらに複数の通信装置が1つの送信機から略同時に当該送信機から送信されたビーコン信号を受信した場合には、画像を表示する処理を実行する順番を、各々の通信装置が受信したビーコン信号の信号強度が大きい順に実行させるようにしてもよい。
【0100】
この場合、サーバではビーコンSSIDと端末を識別するための端末IDとビーコン受信強度による管理を行う。
【0101】
一般的に、ビーコン受信強度が大きい通信装置ほど、送信機に距離的に近いため、利用者は近い方の送信機を装着した案内係の画像が表示されることとなり、より利用者に有効な情報を提供することができる。さらに、順番に画像を表示する処理を実行させるので、一度に複数の利用者が1人の案内係に集中することを回避することができる。
【0102】
図17は、ビーコンSSIDが123456の送信機が送信したビーコン信号を受信した通信装置の処理の実行順番を管理するための管理データを示す図であり、
図18は、ビーコンSSIDが000235の送信機が送信したビーコン信号を受信した通信装置の処理の実行順番を管理するための管理データを示す図である。
【0103】
このように、送信機ごとに順番が管理される。例えば、
図17において、端末IDがAの通信装置のビーコン受信強度S1の方が、端末IDがBの通信装置のビーコン受信強度S2よりも大きいので、予め定められた処理を端末IDがA,Bの通信装置の順に実行させることとなる。
【0104】
この場合、サーバは、まず端末IDがAの通信装置に画像データを送信し、その後一定時間経過後に端末IDがBの通信装置に画像データを送信することで、端末IDがA,Bの通信装置の順に画像を表示する処理を実行させることができる。また、第2から第4の実施の形態における条件判定部は、受信されたビーコン信号に含まれる識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果をサーバから取得することとなる。
【0105】
また、
図18において、端末IDがBの通信装置のビーコン受信強度S3の方が、端末IDがAの通信装置のビーコン受信強度S4よりも大きいので、予め定められた処理を端末IDがB,Aの順に実行させることとなる。
【0106】
この場合、サーバは、まず端末IDがBの通信装置に画像データを送信し、その後一定時間経過後に端末IDがAの通信装置に画像データを送信することで、端末IDがB,Aの通信装置の順に画像を表示する処理を実行させることができる。
【0107】
また、上述した実施の形態において、予め定められた処理として画像を表示する処理を例として用いたが、例えばLEDを有する通信装置では、LEDを点滅させるなどの処理を実行するようにしてもよい。また、スピーカを有する通信装置では、音を出力する処理を実行するようにしてもよい。なお、
図17,18では、ビーコン受信強度順に情報を表示しているが、上述した趣味/嗜好や困りごと/助けられることなどの適合順にデータを並べ替え、適合度が大きい案内者の画像を表示させるようにしてもよい。
【0108】
以上説明したように、本実施の形態によれば、利用者に有効な情報を提供することができる。具体的には、従来のビーコンを用いた技術では、ビーコン信号を受信すると直ちに情報が提供されていたところ、本実施の形態では、ビーコン信号を受信し、予め定められた条件が満たされた場合に情報を提供するという縛りが加わるため、利用者により有効な情報を提供可能となっている。
【0109】
上述した実施形態における通信装置の処理をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0110】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(付記)本発明は、ビーコン信号を送信する送信機を識別するための識別情報を含むビーコン信号を受信するビーコン受信ステップと、前記ビーコン受信ステップにより前記ビーコン信号を受信した場合に、受信された前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報を用いて予め定められた条件を満たすか否かを判定した判定結果を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記判定結果が、前記予め定められた条件を満たすことを示す場合に、予め定められた処理を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。