【文献】
Shideh Dashiti ET AL,"iShake:Using Personal Devices to Deliver Rapid Semi-Qualitative Earthquake Shaking Information",U.S.G.S. Award Number:G10AP00006,米国,2011年 2月28日,p.1-46,[online][retrived on 18 Oct. 2017] Internet URL:https://s3.amazonaws.com/academia.edu.documents/43137190/grdcee11.pdf?AWSAccessKeyId=AKIAIWOWYYGZ2Y53UL3A&Expires=1508313917&Signature=fUJnLkCnS60%2FApchNnSC9IW%2Fou0%3D&response-content-disposition=inline%3B%20filename%3DiShake_Using_Personal_Devices_to_Deliver.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記照明機器が設置されている所定の地域における電力使用量を示す電力使用量情報、又は前記地域における所定の時間帯毎の電力料金を示す電力料金情報を前記通信端末が受信すると、受信した前記電力使用量情報、又は前記電力料金情報に基づいて、前記通信端末にて設定可能な前記第2照度の範囲を決定させる、
請求項2記載の制御方法。
前記照明機器が設置されている所定の地域における電力使用量を示す電力使用量情報、又は前記地域における所定の時間帯毎の電力料金を示す電力料金情報を前記通信端末が受信すると、受信した前記電力使用量情報、又は前記電力料金情報に基づいて、前記通信端末にて設定可能な前記第2の色に対応する波長の範囲を決定させる、
請求項3記載の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示にかかる発明の各態様を想到するに至った経緯)
まず、本発明者らが本開示にかかる各態様の発明をするにあたって、検討した事項を説明する。
【0010】
本発明者らは、目覚める前の覚醒するための適切な照度と、目覚めた後の適切な照度とは、異なるユーザ間において一律ではなく、異なると考えている。特に、本発明者らは、後者の目覚めた後の適切な照度は、ユーザの嗜好、又は状態に応じて異なると考えている。
【0011】
特許文献1における照明装置では、ユーザが目覚める前の照度を設定することはできるが、目覚めた後の照度を適切に設定することは考慮されていない。また、特許文献1における照明装置では、ユーザの目覚めを簡易に認識することができないため、ユーザが自分で設定する必要があり、目覚めた後の適切な照度の設定に手間がかかるという課題があった。
【0012】
以上の検討を踏まえ、本発明者らは、以下に記載する各態様の発明を想到するに至った。
【0013】
即ち、本開示にかかる一の態様は、ネットワークを介して照明機器を制御する通信端末の制御方法であって、前記通信端末は、メモリ及び前記通信端末の動きを検知するセンサを有し、前記通信端末のコンピュータに対して、前記照明機器を第1照明状態に設定するための第1の照明設定情報と、前記照明機器を前記第1照明状態とは異なる第2照明状態に設定するための第2の照明設定情報とを、前記メモリに保持させ、前記照明機器を点灯させる所定の照明開始時刻になると、前記第1の照明設定情報に対応する第1制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器を前記第1照明状態に設定させ、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知すると、前記第2の照明設定情報に対応する第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器を前記第2照明状態に設定させるものである。
【0014】
この態様によれば、前記照明機器の照明開始時刻になると、前記照明機器は前記第1照明状態になる。
【0015】
例えば、ユーザが朝目覚める予定の時刻前になると、薄暗く照明機器の明かりがつく。そして、ユーザが通信端末(例えば、スマートフォン)を手に取るなど、前記通信端末の動きによりユーザが動き始めたことが検知されると、前記照明機器は前記第2照明状態になる(例えば通常の明るさ)。
【0016】
したがって、ユーザが目覚めたことを簡易に認識可能であり、ユーザが目覚める前の照明状態だけでなく、ユーザが目覚めた後の照明状態も適切に且つ簡易に制御可能である。
【0017】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における照明制御システムの構成を示す図である。
図1に示す照明制御システムは、通信端末100及び照明機器200を備える。照明機器200は、ユーザが就寝する空間を照射する。通信端末100は、照明機器200を制御する。
【0019】
通信端末100は、ネットワーク300を介して照明機器200と通信可能に接続されている。ネットワーク300は、例えば、インターネットである。なお、通信端末100と照明機器200とは、ネットワーク300を介して互いに通信可能に接続されているが、本発明は特にこれに限定されない。通信端末100と照明機器200とは、無線LAN(Local Area Network)、又は有線LANにより接続されてもよく、赤外線通信などの無線通信により接続されてもよい。
【0020】
通信端末100は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、又はPDA(Personal Data Assistance)などで構成される。通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。
【0021】
入力部1は、例えば、タッチパネル、又は操作キーなどにより構成され、ユーザによる情報の入力を受け付ける。
【0022】
アラーム設定情報管理部2は、アラーム音を出力する時刻を表すアラーム設定情報を保持して管理する。ユーザは、入力部1を介して起床する時刻を入力する。アラーム設定情報管理部2は、入力部1を介して入力されたユーザの起床時刻をアラーム設定情報として保持する。
【0023】
アラーム制御部3は、アラーム設定情報管理部2によって保持されているアラーム設定情報に基づいてアラーム音を出力する。すなわち、アラーム制御部3は、現在時刻がアラーム設定情報で表されるユーザの起床時刻になると、アラーム音を出力する。
【0024】
端末状態検知部4は、例えば、通信端末100の方位角、傾斜角及び回転角を計測する傾きセンサで構成され、通信端末100の動きを検知する。
【0025】
照明設定情報管理部5は、ユーザが覚醒する前に照明機器200によるユーザが就寝する空間の照明状態を設定するための第1の照明設定情報と、ユーザが覚醒した後に照明機器200による空間の照明状態を設定するための第2の照明設定情報とを保持して管理する。第1の照明設定情報は、例えば、ユーザを覚醒させることが可能な最大照度値を含む。また、第1の照明設定情報は、例えば、ユーザを覚醒させることが可能な覚醒波長を含んでもよい。また、第2の照明設定情報は、照明機器200の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。
【0026】
照明制御部6は、アラーム設定情報管理部2によって保持されているアラーム設定情報に基づいて、照明開始時刻を決定する。照明制御部6は、アラーム設定情報で表されるユーザの起床時刻の所定時間(例えば、1時間)前の時刻を、照明開始時刻に決定する。
【0027】
照明制御部6は、現在時刻が照明開始時刻になると、第1の照明設定情報に基づいた制御信号を作成し、作成した制御信号を照明機器200に通信部7を介して送信する。第1の照明設定情報に基づいた制御信号は、照明機器200の照度を徐々に変化(例えば、増加)させる制御信号、又は照明機器200の波長を徐々に変化させる制御信号である。また、照明制御部6は、端末状態検知部4によって通信端末の動きを検知すると、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を作成し、作成した制御信号を照明機器200に通信部7を介して送信する。照明制御部6は、端末状態検知部4によって通信端末の動きを検知すると、照明機器200の照明状態を第2の照明設定情報が含む設定値に設定する制御信号を、照明機器200に送信する。
【0028】
通信部7は、照明機器200に情報を送信するとともに、照明機器200から情報を受信する。通信部7は、照明制御部6によって作成された制御信号を照明機器200に送信する。
【0029】
なお、本実施の形態において、入力部1は、ユーザによる起床時刻の入力を受け付け、アラーム設定情報管理部2は、入力部1を介して入力されたユーザの起床時刻をアラーム設定情報として保持し、照明制御部6は、アラーム設定情報管理部2によって保持されているアラーム設定情報に基づいて、照明開始時刻を決定しているが、本発明は特にこれに限定されない。入力部1は、ユーザによる起床時刻の入力を受け付け、照明制御部6は、入力部1によって受け付けられた起床時刻に基づいて、照明開始時刻を決定してもよい。この場合、通信端末100は、アラーム設定情報管理部2及びアラーム制御部3を備えていなくてもよい。
【0030】
照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。
【0031】
通信部21は、通信端末100によって送信された制御信号を受信する。
【0032】
運転制御部22は、通信部21によって受信された制御信号に基づいて、照明機器200の運転を制御する。運転制御部22は、通信部21によって受信された制御信号に基づいて、例えば、LED(発光ダイオード)などの光源を点灯、又は消灯させる。第1の照明設定情報に基づいた制御信号が受信された場合、運転制御部22は、照明機器200の照度を徐々に変化(例えば、増加)させる、又は照明機器200の波長を徐々に変化させる。また、第2の照明設定情報に基づいた制御信号が受信された場合、運転制御部22は、制御信号で表される照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値により、照明機器200の運転を制御する。
【0033】
なお、本実施の形態における照明制御システムは、通信端末100及び照明機器200を備えているが、本発明は特にこれに限定されず、通信端末100及び照明機器200に加えて、通信端末100と通信可能に接続されたサーバを備えてもよい。この場合、サーバは、
図1に示すアラーム設定情報管理部2、照明設定情報管理部5及び照明制御部6を備えてもよく、通信端末100は、アラーム設定情報管理部2、照明設定情報管理部5及び照明制御部6を備えていなくてもよい。
【0034】
また、本実施の形態における照明制御システムは、1つの照明機器200を備えているが、本発明は特にこれに限定されず、複数の照明機器200を備えてもよい。この場合、通信端末100は、複数の照明機器200に対して制御信号を送信する。
【0035】
続いて、
図1に示す通信端末100の動作について説明する。
【0036】
図2は、本発明の実施の形態1における通信端末の動作について説明するためのフローチャートである。
【0037】
まず、ステップS1において、照明設定情報管理部5は、第1の照明設定情報及び第2の照明設定情報を保持する。ここで、入力部1は、ユーザによる第1の照明設定情報及び第2の照明設定情報の入力を受け付ける。照明設定情報管理部5は、入力部1によって受け付けられた第1の照明設定情報及び第2の照明設定情報を保持する。
【0038】
図3は、第2の照明設定情報を設定するための照明設定画面の一例を示す図である。
図3に示す照明設定画面600は、オンボタン601、オフボタン602、明るさ調節つまみ603、色調整つまみ604、濃さ調整つまみ605、調色ボタン606、照明モードボタン607、目覚まし設定ボタン608及び設定対象照明選択ボタン609を備える。
【0039】
オンボタン601は、照明機器200をオンするためのボタンである。オンボタン601が押下(タッチ)されると、照明制御部6は、照明機器200を点灯させるための制御信号を照明機器200に送信する。
【0040】
オフボタン602は、照明機器200をオフするためのボタンである。オフボタン602が押下(タッチ)されると、照明制御部6は、照明機器200を消灯させるための制御信号を照明機器200に送信する。
【0041】
明るさ調節つまみ603は、照明機器200からの光の明るさ(照度)を調節するためのつまみである。明るさ調節つまみ603が移動されると、照明設定情報管理部5は、明るさ調節つまみ603の移動位置に応じた光の照度を第2の照明設定情報として保持する。なお、入力部1によって設定可能な光の照度の範囲は、照明機器200の最大照度を100%として、0〜100%の範囲である。
【0042】
また、光の明るさの調整は、明るさ調整つまみ603の移動位置に応じて調整する方法に限らず、例えば、通信端末100に搭載された傾きセンサで取得できる方位角、傾斜角、又は回転角の値に応じて調整する方法でもよい。
【0043】
色調整つまみ604は、照明機器200からの光の色(波長)を調節するためのつまみである。色調整つまみ604が移動されると、照明設定情報管理部5は、色調整つまみ604の移動位置に応じた光の波長を第2の照明設定情報として保持する。
【0044】
なお、光の色の調整は、色調整つまみ604の移動位置に応じて調整する方法に限らず、例えば、通信端末100に搭載された傾きセンサで取得できる方位角、傾斜角、又は回転角の値に応じて調整する方法でもよい。
【0045】
濃さ調整つまみ605は、照明機器200からの光の濃さ(波長)を調節するためのつまみである。濃さ調整つまみ605が移動されると、照明設定情報管理部5は、濃さ調整つまみ605の移動位置に応じた光の波長を第2の照明設定情報として保持する。なお、光の色と濃さとを調節することにより、光の波長が変化する。また、入力部1によって設定可能な光の波長の範囲は、紫色に対応する波長(例えば、380nm)から赤色に対応する波長(例えば、800nm)の範囲である。
【0046】
なお、光の濃さの調整は、濃さ調整つまみ605の移動位置に応じて調整する方法に限らず、例えば、通信端末100に搭載された傾きセンサで取得できる方位角、傾斜角、又は回転角の値に応じて調整する方法でもよい。
【0047】
調色ボタン606は、予め設定されている所定の色(波長)で照射するためのボタンである。調色ボタン606が押下(タッチ)されると、照明制御部6は、照明機器200を予め設定されている所定の色(波長)で照射するための制御信号を照明機器200に送信する。なお、
図3では、調色ボタン606が選択されると、癒しの効果のある波長の光で照射するための制御信号が照明機器200に送信される。
【0048】
照明モードボタン607は、予め設定されている照明モードに応じた光で照射するためのボタンである。照明モードボタン607が押下(タッチ)されると、照明モード設定画面が表示される。
【0049】
図4は、照明モード設定画面の一例を示す図である。
図4に示すように、照明モード設定画面610は、ユーザの状況に応じた複数の照明モードの中から所望の照明モードを選択するための選択画像611を含む。選択画像611には、複数の照明モードが表示され、ユーザは、表示された複数の照明モードの中から所望の照明モードを押下(タッチ)する。例えば、
図4に示す選択画像611では、「読書・家事」、「TV・インターネット」、「食事」、「リラックス」及び「リフレッシュ」という照明モードが表示され、これらの照明モードに応じた照度及び波長の設定値が予め記憶されている。照明モードが選択されると、照明設定情報管理部5は、選択された照明モードに応じた光の照度及び波長を第2の照明設定情報として保持する。
【0050】
なお、これらの照明モードの名前や、照明モードに応じた照度及び波長の設定値は、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0051】
図3に戻って、目覚まし設定ボタン608は、ユーザが起床する時刻を設定するためのボタンである。目覚まし設定ボタン608が押下(タッチ)されると、アラーム設定画面が表示される。
【0052】
設定対象照明選択ボタン609は、照明設定情報を入力する対象とする照明機器を選択するためのボタンである。設定対象照明選択ボタン609が押下(タッチ)されると、押下された設定対象照明選択ボタン609に対応付けられた照明機器が設定対象として選択される。
【0053】
なお、設定対象照明選択ボタン609の選択方法は、設定対象照明選択ボタン609を押下(タッチ)する方法に限らず、例えば、通信端末100に搭載された傾きセンサで取得できる方位角、傾斜角、又は回転角の値に応じて選択する方法でもよい。
【0054】
また、設定対象照明選択ボタン609は、照明設定画面から設定を操作できる照明機器として予め登録された照明機器の数だけ表示され、
図3の例では、照明設定画面から設定を操作できる照明機器として3つの照明機器が登録されており、3つの設定対象照明選択ボタン609が表示されている。
【0055】
ここで、設定対象照明選択ボタン609にそれぞれユーザの所望の名前、又は画像を登録し、登録した名前、又は画像を設定対象照明選択ボタン609と対応付けて表示してもよい。
【0056】
また、設定対象照明選択ボタン609の配置位置は、例えば、設定対象照明選択ボタン609を所定時間(例えば、3秒)押下(タッチ)した後、継続して押下しながら設定対象照明選択ボタン609を動かすことで、ユーザの所望の配置位置に設定対象照明選択ボタン609を移動させてもよい。
【0057】
さらに、例えば、複数の設定対象照明選択ボタン609が所定時間(例えば、2秒)連続して押下(タッチ)されることで、複数の設定対象照明選択ボタン609を同時に選択し、複数の照明機器に対する照明設定情報を一括して設定してもよい。
【0058】
なお、第1の照明設定情報も
図3および
図4と同様の設定画面を用いて設定することができる。
【0059】
図5は、アラーム設定画面の一例を示す図である。
図5に示すように、アラーム設定画面620は、ユーザが起床する時刻を入力するための起床時刻入力画像621を含む。起床時刻入力画像621には、起床時刻が表示され、ユーザは、所望の起床時刻を入力する。起床時刻が入力され、設定ボタン622が押下(タッチ)されると、アラーム設定情報管理部2は、入力された起床時刻をアラーム設定情報として保持する。また、キャンセルボタン623が押下(タッチ)されると、起床時刻の入力がキャンセルされ、
図3に示す照明設定画面600が表示される。
【0060】
なお、図示していないが、ユーザは、最大照度値、すなわち第1の照明設定情報を入力することも可能である。照明設定情報管理部5は、入力された最大照度値を第1の照明設定情報として保持する。照明設定情報管理部5は、予め定められた最大照度値を第1の照明設定情報として保持してもよい。
【0061】
図2に戻って、ステップS2において、照明制御部6は、アラーム設定情報管理部2にアラーム設定情報が保持されているか否かを判断する。ここで、アラーム設定情報が保持されていないと判断された場合(ステップS2でNO)、アラーム設定情報が保持されるまで待機状態となり、ステップS2の処理が繰り返し行われる。
【0062】
一方、アラーム設定情報が保持されていると判断された場合(ステップS2でYES)、ステップS3において、照明制御部6は、アラーム設定情報に基づいて、照明開始時刻を決定する。照明制御部6は、アラーム設定情報で表されるユーザの起床時刻の所定時間(例えば、1時間)前の時刻を、照明開始時刻に決定する。決定された照明開始時刻は、不図示のメモリに記憶される。所定時間は、照明機器200からの光の照度値が0から最大照度値に達するまでの時間である。なお、所定時間は、予め決められた値であってもよく、ユーザによって設定されてもよい。また、照明制御部6は、アラーム設定情報で表される起床時刻を照明開始時刻に決定してもよい。また、照明制御部6は、ネットワークに接続された電子機器の自動起動設定情報に基づいて決定してもよい。例えば、照明制御部6は、エアコンの電源ONタイマー起動時刻から所定時間経過した時刻を照明開始時刻として決定する。この場合は、ステップS2でアラーム設定情報が保持されているかどうかは判断する必要はない。また、照明開始時刻そのものをユーザが予め設定してもよい。この場合は、ステップS2でアラーム設定情報が保持されているかどうかを判断する必要はなく、ステップS3で照明開始時刻を改めて決定する必要もない。
【0063】
次に、ステップS4において、照明制御部6は、現在時刻が照明開始時刻と一致するか否かを判断する。通信端末100は、時計機能を有しているため、照明制御部6は、現在時刻を取得することが可能である。ここで、現在時刻が照明開始時刻と一致しないと判断された場合(ステップS4でNO)、ステップS5において、照明制御部6は、端末状態検知部4によって通信端末100の動きが検知されたか否かを判断する。
【0064】
ここで、端末状態検知部4によって検知される通信端末100の動きについて説明する。端末状態検知部4は、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きを検知する。ユーザの動作に起因する通信端末100の動きとは、例えば、ユーザが通信端末100を持ち上げたときの通信端末100の動き、又はユーザが通信端末100を操作したときの通信端末100の動きである。通信端末100は、振動により着信を報知するためのバイブレーション機能を有している。そのため、端末状態検知部4は、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きと、バイブレーション機能による振動とを区別して検知する必要がある。
【0065】
ユーザの動作に起因する通信端末100の動きを表す動きデータ及びバイブレーション機能による振動パターンデータは、例えば、通信端末100に搭載された傾きセンサで取得できる方位角、傾斜角及び回転角の値の所定期間における数値変化履歴で表される。あるいは、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きを表す動きデータ及びバイブレーション機能による振動パターンデータは、通信端末100に搭載された地磁気センサと加速度センサとで取得できる値を組み合わせて算出できる方位角、傾斜角及び回転角の値の所定期間における数値変化履歴で表される。
【0066】
ユーザの動作に起因する通信端末100の動きの判定方法については、通信端末100は、例えば、予め通信端末100で動作するバイブレーション機能の所定数の振動パターンデータを保存しておく。そして、端末状態検知部4は、所定のタイミングで発生した通信端末100の動きを表す動きデータと、通信端末100に予め保存した振動パターンデータとの一致度合いが所定の閾値以下であるか否かを判断する。端末状態検知部4は、一致度合いが所定の閾値以下である場合に、通信端末100の動きがユーザの動作に起因する通信端末100の動きであると判定する。
【0067】
また、通信端末100は、例えば、予めユーザが日頃行う通信端末100の動きに対応する所定数の動きデータの入力を受け付け、受け付けた通信端末100の動きデータを通信端末100に記憶する。そして、端末状態検知部4は、所定のタイミングで発生した通信端末100の動きを表す動きデータと、通信端末100に記憶した動きデータとの一致度合いが所定の閾値以上であるか否かを判断する。端末状態検知部4は、一致度合いが所定の閾値以上である場合に、通信端末100の動きがユーザの動作に起因する通信端末100の動きであると判定する。
【0068】
また、通信部7は、例えば、地震速報データベースから、地震速報情報を受信し、端末状態検知部4は、地震速報情報を受信してから所定期間内に発生した通信端末100の動きは、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きではないと判定してもよい。
【0069】
また、例えば、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きは、バイブレーション機能による振動、又は地震による振動に比べて動作時間が短い可能性が高い。そこで、端末状態検知部4は、通信端末100の動きが発生してから所定期間内に、通信端末100の動きデータの数値変化量が所定の閾値以下である場合、又は数値変化量が無くなった場合、通信端末100の動きがユーザの動作に起因する通信端末100の動きであると判定してもよい。
【0070】
また、例えば、入力部1によってアラーム設定情報が入力された場合は、アラーム設定情報で表される起床時刻になると、アラーム制御部3は、アラーム音のみを出力し、バイブレーション機能を動作させないように制御してもよい。これにより、バイブレーション機能による振動を、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きと誤って判定しないようにすることができ、結果としてユーザの動作に起因する通信端末100の動きの判定精度を高めることができる。
【0071】
また、端末状態検知部4は、上記の方法を組み合わせて、ユーザの動作に起因する通信端末100の動きを判定してもよい。
【0072】
さらに、ステップS5における処理は、照明開始時刻の決定に用いることもできる。ユーザが就寝中には、通信端末100の動きは検知されない可能性が高い。また、ユーザによっては、習慣的に就寝前に通信端末100を操作する可能性もある。そこで、最後に通信端末100の動きが検知されてからの経過時間に基づいて照明開始時刻を決定することもできる。例えば、照明制御部6は、通信端末100の動きが検知されなくなってから8時間後の時刻を照明開始時刻に決定する。この場合は、ステップS2でアラーム設定情報が保持されているかどうかを判断する必要はなく、ステップS3で照明開始時刻を改めて決定する必要もない。
【0073】
通信端末100の動きが検知されたと判断された場合(ステップS5でYES)、ステップS6において、照明制御部6は、照明設定情報管理部5から第2の照明設定情報を読み出し、読み出した第2の照明設定情報に基づく制御信号を作成し、作成した第2の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ通信部7を介して送信する。照明機器200の通信部21は、第2の照明設定情報に基づく制御信号を受信する。運転制御部22は、通信部21によって受信された第2の照明設定情報に基づく制御信号に応じて照射する。
【0074】
第2の照明設定情報は、覚醒後の照明機器200の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を表している。そのため、運転制御部22は、照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値で照射する。
【0075】
ステップ6において第2の照明設定情報に基づく制御信号が照明機器200へ送信された場合、又はステップ5において通信端末100の動きが検知されていないと判断された場合(ステップS5でNO)、ステップS4の処理へ戻る。
【0076】
なお、ステップ6において第2の照明設定情報に基づく制御信号が照明機器200へ送信された場合、照明機器200は、第2の照明設定情報に基づく制御信号に応じて照明される。例えば、ユーザが夜中に目を覚まして通信端末100を持ち上げた場合、照明開始時刻より前に通信端末100の動きが検知されることになる。このような場合、第2の照明設定情報に基づく制御信号が照明機器200へ送信され、照明機器200は、第2の照明設定情報に基づく制御信号に応じて照射する。その後、ユーザが再度就寝する際に、照明機器200は消灯される。すなわち、ステップS6の処理が行われ、照明機器200が点灯された後、照明機器200はユーザによって消灯される。
【0077】
なお、ステップS6の処理の後、ユーザによって照明機器200が消灯されたか否かを判断する処理を行ってもよい。この場合、照明機器200の通信部21は、照明機器200がオフされたことを示す信号を通信端末100に送信し、通信端末100の通信部7は、照明機器200がオフされたことを示す信号を受信する。照明制御部6は、照明機器200がオフされたことを示す信号を受信したか否かを判断する。照明機器200がオフされたことを示す信号を受信した場合、ステップS4の処理へ移行し、照明機器200がオフされたことを示す信号していない場合、待機状態となり、照明機器200がオフされたことを示す信号を受信するまで、判断処理を繰り返し行う。
【0078】
また、ステップS6において、照明制御部6は、第2の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ送信しているが、本発明は特にこれに限定されない。ステップS6において、照明制御部6は、第1の照明設定情報及び第2の照明設定情報とは異なる他の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ送信してもよい。他の照明設定情報は、照明開始時刻より前にユーザが覚醒した場合に空間を照射するための情報である。例えば、他の照明設定情報は、0(照明しない)以上照明機器200の最大照度の半分以下の照度を含む。なお、この場合、他の照明設定情報は、ステップS1において照明設定情報管理部5によって保持される。
【0079】
また、ステップS5において、端末状態検知部4は、ユーザの動作に起因する通信端末100の動き以外の動きも検知する替わりに、通信端末100の動きを動きのトリガーに応じて認識し、ステップS6において各トリガーに対応した第2の照明設定情報以外の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ送信してもよい。例えば、通信端末100がメール又は電話を受信した場合、通信端末100はある一定パターンの動き(バイブレーションなど)をする。そこで、端末状態検知部4は、ステップS5において通信端末100の一定パターンの動きを検知し、照明制御部6は、一定の動きパターンに対応した照明設定情報(他の照明設定情報)に基づく制御信号を照明機器200に送信する。なお、この場合、通信端末100の動きのトリガーとステップS6における照明設定情報との関係は、通信端末100のメモリに格納される。また、ステップS6における照明設定情報(他の照明設定情報)は、ステップS1において照明設定情報管理部5によって保持される。
【0080】
ステップS4において現在時刻が照明開始時刻と一致すると判断された場合(ステップS4でYES)、ステップS7において、照明制御部6は、照明設定情報管理部5から第1の照明設定情報を読み出し、読み出した第1の照明設定情報に基づく制御信号を作成し、作成した第1の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ通信部7を介して送信する。照明機器200の通信部21は、第1の照明設定情報に基づく制御信号を受信する。運転制御部22は、通信部21によって受信された第1の照明設定情報に基づく制御信号に応じて照射する。
【0081】
運転制御部22は、照明開始時刻から起床時刻までの間、照度を0から第1の照明設定情報で表される最大照度値に徐々に変化させる。なお、照明機器200の照度は、0から最大照度値になるまで直線的に変化するが、本発明はこれに限定されず、照明機器200の照度は、0から最大照度値になるまで曲線的に変化してもよい。また、第1の照明設定情報は、照度をどのように変化させるかを示す情報を含んでもよい。
【0082】
次に、ステップS8において、照明制御部6は、端末状態検知部4によって通信端末100の動きが検知されたか否かを判断する。なお、ステップS8における処理は、ステップS5における処理と同じである。ここで、通信端末100の動きが検知されていないと判断された場合(ステップS8でNO)、通信端末100の動きが検知されるまで、待機状態となり、ステップS8の処理が繰り返し行われる。
【0083】
一方、通信端末100の動きが検知されたと判断された場合(ステップS8でYES)、ステップS9において、照明制御部6は、照明設定情報管理部5から第2の照明設定情報を読み出し、読み出した第2の照明設定情報に基づく制御信号を作成し、作成した第2の照明設定情報に基づく制御信号を照明機器200へ通信部7を介して送信する。
【0084】
次に、ステップS10において、アラーム設定情報管理部2は、記憶されているアラーム設定情報を消去する。このように、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信した時刻が、照明開始時刻よりも前である場合、アラーム設定情報管理部2は、アラーム設定情報を継続して保持する。第2の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信した時刻が、照明開始時刻よりも後である場合、アラーム設定情報管理部2は、アラーム設定情報を消去する。
【0085】
このように、通信端末100の動きが検知されると、ユーザが覚醒した後に照明機器200による空間の照明状態を設定するための第2の照明設定情報に基づいた制御信号が照明機器200に送信されるので、通信端末100の動きによってユーザが目覚めたことを簡易に認識することができるとともに、ユーザが目覚めた後の照明機器200を簡易に制御することができる。
【0086】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における照明制御システムの構成を示す図である。
図6に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ400を備える。なお、実施の形態2の照明制御システムにおいて、実施の形態1の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0087】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6、通信部7及び照明設定項目決定部8を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ400は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ400は、電力情報管理部41及び通信部42を備える。
【0088】
サーバ400の電力情報管理部41は、照明機器200が設置されている地域内における電力使用量を示す電力使用量情報及び照明機器200が設置されている地域内における所定の時間帯毎の電力料金を示す電力料金情報を管理する。
【0089】
通信部42は、電力情報管理部41によって管理されている電力使用量情報、又は電力料金情報を通信端末100へ送信する。
【0090】
通信端末100の通信部7は、サーバ400によって送信された電力使用量情報、又は電力料金情報を受信する。
【0091】
照明設定項目決定部8は、通信部7によって受信された電力使用量情報、又は電力料金情報に基づいて、通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲を決定する。ここで、照明設定項目決定部8は、電力使用量情報で表される電力使用量が大きくなるにつれて、又は電力料金情報で表される電力料金が高くなるにつれて、例えば、設定可能な照度の上限値を小さくする、又は赤色、青色、緑色などの単一光源で表される色に対応した波長のみを設定可能な波長の範囲とする。また、照明設定項目決定部8は、電力使用量情報で表される電力使用量が小さくなるにつれて、又は電力料金情報で表される電力料金が安くなるにつれて、例えば、設定可能な照度の上限値を大きくする、又は白色、黄色、紫色などの複数光源で表される色に対応した波長を設定可能な波長の範囲とする。
【0092】
なお、これらの電力使用量情報や電力料金情報と照度、又は波長の範囲との対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0093】
入力部1は、照明設定項目決定部8によって決定された範囲内で照度、又は波長の入力を受け付ける。
【0094】
なお、サーバ400は、電力使用量情報及び電力料金情報のいずれか一方のみを通信端末100に送信してもよく、通信端末100は、サーバ400によって送信された電力使用量情報及び電力料金情報のいずれか一方のみを受信してもよい。また、サーバ400は、電力使用量情報及び電力料金情報の両方を通信端末100に送信してもよく、通信端末100は、サーバ400によって送信された電力使用量情報及び電力料金情報の両方を受信してもよい。この場合、照明設定項目決定部8は、受信した電力使用量情報及び電力料金情報を組み合わせて、照度、又は波長の範囲を決定する。
【0095】
また、本実施の形態2において、電力使用量情報、又は電力料金情報に基づいて、通信端末100にて設定可能な照度、又は波長の範囲を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0096】
また、
図6に示すアラーム設定情報管理部2、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び照明設定項目決定部8は、通信端末100ではなく、サーバ400とは異なる、通信端末100と通信可能に接続されたサーバに備えてもよい。
【0097】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における照明制御システムの構成を示す図である。
図7に示す照明制御システムは、通信端末100及び照明機器200を備える。なお、実施の形態3の照明制御システムにおいて、実施の形態1,2の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0098】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6、通信部7、照明設定項目決定部8及び照度計測部9を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。
【0099】
照度計測部9は、照明機器200の周辺の照度を計測する。照度計測部9は、例えば、ユーザの起床時刻における照明機器200の周辺の照度を計測する。
【0100】
照明設定項目決定部8は、照度計測部9によって計測された周辺照度に基づいて、通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲を決定する。ここで、照明設定項目決定部8は、照度計測部9によって計測された周辺照度が大きくなるにつれて、例えば、設定可能な照度の上限値を小さくする、又は、濃さの薄い色に対応した波長のみを設定可能な波長の範囲とする。また、照明設定項目決定部8は、照度計測部9によって計測された周辺照度が小さくなるにつれて、例えば、設定可能な照度の上限値を大きくする、又は、濃さの濃い色に対応した波長を設定可能な波長の範囲とする。
【0101】
なお、これらの周辺照度と照度、又は波長の範囲との対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0102】
入力部1は、照明設定項目決定部8によって決定された範囲内で照度、又は波長の入力を受け付ける。
【0103】
なお、本実施の形態3では、通信端末100が照度計測部9を備えているが、本発明は特にこれに限定されず、照明機器200が照度計測部9を備えていてもよく、照明機器200が照射する空間内であれば、通信端末100及び照明機器200以外の電気機器が照度計測部9を備えていてもよい。また、照明制御システムが、照明機器200の照度を計測する照度計測器を備えてもよい。
【0104】
また、本実施の形態3において、照度計測部9によって計測された周辺照度に基づいて、通信端末100にて設定可能な照度の上限値を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0105】
また、
図7に示すアラーム設定情報管理部2、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び照明設定項目決定部8は、通信端末100ではなく、通信端末100と通信可能に接続されたサーバに備えてもよい。
【0106】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における照明制御システムの構成を示す図である。
図8に示す照明制御システムは、通信端末100及び照明機器200を備える。なお、実施の形態4の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜3の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0107】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明制御部6、通信部7、照明設定項目決定部8及び照明設定情報管理部10を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。
【0108】
入力部1は、ユーザによる照明モードの設定を受け付ける。照明モードは、例えば
図4に示す照明モード設定画面610を用いて設定される。入力部1は、ユーザの状況を示す複数の照明モードの中からユーザの状況に応じた所望の照明モードの設定を受け付ける。
図4に示すように、例えば、「読書・家事」、「TV・インターネット」、「食事」、「リラックス」、又は「リフレッシュ」というユーザの状況に応じた照明モードが設定される。
【0109】
照明設定項目決定部8は、入力部1によって受け付けられた照明モードに基づいて、通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲を決定する。各照明モードには、それぞれ通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲が対応付けられている。通信端末100のメモリ(不図示)は、照明モードと、通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲とを対応付けたテーブルを予め記憶している。照明設定項目決定部8は、メモリに予め記憶されているテーブルの中から、入力部1によって受け付けられた照明モードに対応する照度の範囲、又は波長の範囲を決定する。
【0110】
なお、これらの照明モードと照度の範囲、又は波長の範囲との対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0111】
入力部1は、照明設定項目決定部8によって決定された照度の範囲内となるように照度の入力を受け付けるとともに、照明設定項目決定部8によって決定された波長の範囲内となるように波長の入力を受け付ける。
【0112】
照明設定情報管理部10は、照明モードが設定された場合、照明設定項目決定部8によって決定された照度の範囲、又は波長の範囲を満たすように設定された照度及び波長を第2の照明設定情報として保持する。
【0113】
なお、本実施の形態4において、照明モードに基づいて、通信端末100にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末100にて設定可能な波長の範囲を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0114】
また、本実施の形態では、照明設定項目決定部8は、通信端末100にて設定可能な照度の範囲及び通信端末100にて設定可能な波長の範囲のいずれか一方を決定しているが、本発明は特にこれに限定されず、通信端末100にて設定可能な照度の範囲及び通信端末100にて設定可能な波長の範囲の両方を決定してもよい。
【0115】
また、
図8に示すアラーム設定情報管理部2、照明設定情報管理部10、照明制御部6及び照明設定項目決定部8は、通信端末100ではなく、通信端末100と通信可能に接続されたサーバに備えてもよい。
【0116】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における照明制御システムの構成を示す図である。
図9に示す照明制御システムは、通信端末100及び照明機器200を備える。なお、実施の形態5の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜4の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0117】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6、通信部7及び照度計測部9を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。
【0118】
照度計測部9は、照明機器200の周辺の照度を計測する。照度計測部9は、例えば、ユーザの起床時刻における照明機器200の周辺の照度を計測する。
【0119】
入力部1は、ユーザによる照明モードの設定を受け付ける。照明モードは、例えば
図4に示す照明モード設定画面610を用いて設定される。入力部1は、ユーザの状況を示す複数の照明モードの中からユーザの状況に応じた所望の照明モードの設定を受け付ける。
図4に示すように、例えば、「読書・家事」、「TV・インターネット」、「食事」、「リラックス」、又は「リフレッシュ」というユーザの状況に応じた照明モードが設定される。
【0120】
照明制御部6は、照度計測部9によって計測された周辺照度と、入力部1によって受け付けた照明モードとに基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、又は波長を決定する。各照明モードと周辺照度との組み合わせには、それぞれ照度、又は波長が対応付けられている。通信端末100のメモリ(不図示)は、照明モードと、周辺照度と、照度、又は波長とを対応付けたテーブルを予め記憶している。照明制御部6は、メモリに予め記憶されているテーブルの中から、照度計測部9によって計測された周辺照度と、入力部1によって受け付けられた照明モードとに対応する照度、又は波長を決定する。
【0121】
なお、これらの照明モードと、周辺照度と、照度、又は波長との対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0122】
照明制御部6は、決定した照度、又は波長を第2の照明設定情報として照明設定情報管理部5に記憶する。
【0123】
なお、本実施の形態5において、周辺照度及び照明モードに基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、又は波長を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0124】
また、本実施の形態では、照明制御部6は、照度及波長のいずれか一方を決定しているが、本発明は特にこれに限定されず、照度及び波長の両方を決定してもよい。
【0125】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6における照明制御システムの構成を示す図である。
図10に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及び人物検知装置500を備える。なお、実施の形態6の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜5の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0126】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。
【0127】
人物検知装置500は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。人物検知装置500は、人物状態検知部51及び通信部52を備える。
【0128】
人物状態検知部51は、照明機器200が照射する空間内における複数のユーザのそれぞれの就寝状態を検知する。例えば、人物状態検知部51は、複数のユーザ毎に設けられた、各ユーザから放射される赤外線量の変化を検知する複数の熱画像カメラを含む。人物状態検知部51は、複数の熱画像カメラから出力される画像を解析し、各ユーザの就寝しているときの体温と覚醒しているときの体温との違いを識別し、各ユーザが就寝しているか否かを判断する。なお、各熱画像カメラから取得される画像は、それぞれどのユーザに対応する画像であるかが対応付けられており、ユーザ毎に就寝状態を検知することが可能である。
【0129】
通信部52は、人物状態検知部51によって検知された複数のユーザの就寝状態を通信端末100へ送信する。
【0130】
通信端末100の通信部7は、人物検知装置500によって送信された複数のユーザの就寝状態を受信する。
【0131】
照明制御部6は、通信端末100の動きを検知した際に、通信端末100を所有するユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かを判断する。このとき、照明制御部6は、通信部7によって受信された各ユーザの就寝状態を用いて、他のユーザが就寝中であるか否かを判断する。
【0132】
照明制御部6は、他のユーザが就寝中であると判断された場合と、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合とで、第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせる。例えば、照明制御部6は、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合、第2の照明設定情報が含む照度に基づいた制御信号を作成する。一方、照明制御部6は、他のユーザが就寝中であると判断された場合、第2の照明設定情報が含む照度より低い照度に基づいた制御信号を作成する。
【0133】
また、例えば、照明制御部6は、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合、第2の照明設定情報が含む波長に基づいた制御信号を作成する。一方、照明制御部6は、他のユーザが就寝中であると判断された場合、第2の照明設定情報が含む波長より高い波長に基づいた制御信号を作成する。
【0134】
また、照明制御部6は、他のユーザが就寝中であると判断された場合、照明機器200を所定時間点灯させ、所定時間経過後に消灯させる制御信号を、第2の照明設定情報に基づいた制御信号として作成して送信してもよい。
【0135】
なお、これらの他のユーザが就寝中であると判断された場合の照度、波長、又は点灯パターンは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0136】
なお、本実施の形態6において、他のユーザが就寝中であると判断された場合と、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合とで、第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0137】
(実施の形態7)
図11は、本発明の実施の形態7における照明制御システムの構成を示す図である。
図11に示す照明制御システムは、通信端末100、第1の照明機器200a、第2の照明機器200b及び人物検知装置500を備える。なお、実施の形態7の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜6の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0138】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。第1の照明機器200aは、第1のユーザを照射する。第1の照明機器200aは、通信部21及び運転制御部22を備える。第2の照明機器200bは、第1のユーザと同じ空間に居る第2のユーザを照射する。なお、第2の照明機器200bの構成は、第1の照明機器200aの構成と同じであるので説明を省略する。
【0139】
人物検知装置500は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。人物検知装置500は、人物状態検知部51及び通信部52を備える。
【0140】
人物状態検知部51は、照明機器200が照射する空間内における第1及び第2のユーザのそれぞれの就寝状態を検知する。例えば、人物状態検知部51は、第1及び第2のユーザ毎に設けられた、各ユーザから放射される赤外線量の変化を検知する第1及び第2の熱画像カメラを含む。人物状態検知部51は、第1及び第2の熱画像カメラから出力される画像を解析し、各ユーザの就寝しているときの体温と覚醒しているときの体温との違いを識別し、各ユーザが就寝しているか否かを判断する。なお、各熱画像カメラから取得される画像は、それぞれどのユーザに対応する画像であるかが対応付けられており、ユーザ毎に就寝状態を検知することが可能である。
【0141】
通信部52は、人物状態検知部51によって検知された第1及び第2のユーザの就寝状態を通信端末100へ送信する。
【0142】
通信端末100の通信部7は、人物検知装置500によって送信された第1及び第2のユーザの就寝状態を受信する。
【0143】
照明制御部6は、通信端末100の動きを検知した際に、通信端末100を所有する第1のユーザと同じ空間に居る第2のユーザが就寝中であるか否かを判断する。このとき、照明制御部6は、通信部7によって受信された各ユーザの就寝状態を用いて、第2のユーザが就寝中であるか否かを判断する。
【0144】
照明制御部6は、第2のユーザが就寝中であると判断された場合、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を第1の照明機器200aのみに送信する。また、照明制御部6は、第2のユーザが就寝中ではないと判断された場合、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を第1の照明機器200a及び第2の照明機器200bに送信する。
【0145】
なお、これらの第2のユーザが就寝中であると判断された場合の照明の制御信号の送信先の照明機器は、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0146】
なお、本実施の形態7において、第2のユーザが就寝中であると判断された場合、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を第1の照明機器200aに送信すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0147】
(実施の形態8)
図12は、本発明の実施の形態8における照明制御システムの構成を示す図である。
図12に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ401を備える。なお、実施の形態8の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜7の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0148】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ401は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ401は、気象情報管理部43及び通信部42を備える。
【0149】
気象情報管理部43は、気象情報を管理する。気象情報は、例えば、天気予報、降水確率、最低気温、最高気温、花粉飛散量及び紫外線量などを含む。
【0150】
通信部42は、気象情報管理部43によって管理されている気象情報を通信端末100へ送信する。
【0151】
通信端末100の通信部7は、サーバ401によって送信された気象情報を受信する。
【0152】
照明制御部6は、通信部7によって受信した気象情報に基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を決定する。照明制御部6は、例えば、ユーザが起床する日の天気予報が晴れであれば、所定の照度及び赤色に対応する波長を含む第2の照明設定情報を作成して照明設定情報管理部5に保持する。また、照明制御部6は、例えば、ユーザが起床する日の天気予報が雨であれば、所定の照度及び青色に対応する波長を含む第2の照明設定情報を作成する。このように、照明制御部6は、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の天気予報に応じた色(波長)の設定値を決定する。
【0153】
また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の降水確率に応じた色(波長)の設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の最低気温と前日の最低気温との差に応じた色(波長)の設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の最高気温と前日の最高気温との差に応じた色(波長)の設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の花粉飛散量に応じた色(波長)の設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが起床する日の紫外線量に応じた色(波長)の設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。
【0154】
また、照明制御部6は、例えば、ユーザが起床する日の降水確率が所定の閾値(例えば、50%)以上である場合、所定の照度の設定値及び所定の間隔で光源を点滅させる点灯パターンの設定値を第2の照明設定情報に決定してもよい。
【0155】
さらに、通信端末100は、通信端末100によって計測された照明機器200の周辺温度に基づいて、第2の照明設定情報における設定可能な照度の範囲、又は波長の範囲を決定してもよい。照明制御部6は、例えば、周辺温度がある基準温度より高い場合には、設定可能な照度の範囲を通常よりも低めの範囲に制限し、設定可能な波長の範囲を寒色系の波長に制限する。また、照明制御部6は、周辺温度がある基準温度より低い場合には、設定可能な照度の範囲を通常よりも高めの範囲に制限し、設定可能な波長の範囲を暖色系の波長に制限する。ここで、照明機器200の最大照度を100%とすると、通常の設定可能な照度の範囲は0〜100%であるのに対して、低めの範囲に制限された照度の範囲は、例えば0〜50%であり、高めの範囲に制限された照度の範囲は、例えば50〜100%である。また、通常の設定可能な波長の範囲は300nm〜800nmであるのに対して、寒色系に制限された波長の範囲は、マンセル表色系において、例えば10PB−10BGの範囲の色に対応した波長の範囲であり、暖色系に制限された波長の範囲は、マンセル表色系において、例えば5RP−5GYの範囲の色に対応した波長の範囲である。
【0156】
なお、これらの気象情報と、照明の照度、波長及び点灯パターンとの対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0157】
なお、本実施の形態8において、気象情報に基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0158】
(実施の形態9)
図13は、本発明の実施の形態9における照明制御システムの構成を示す図である。
図13に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ401を備える。なお、実施の形態9の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜8の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0159】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部11、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ401は、気象情報管理部43及び通信部42を備える。
【0160】
アラーム設定情報管理部11は、通信部7によって受信した気象情報に基づいて、アラーム設定情報を決定する。アラーム設定情報管理部11は、例えば、ユーザが起床する日の天気予報が雨であれば、現在保持されているアラーム設定情報の時刻を所定時間早める。例えば、現在保持されているアラーム設定情報の時刻が7時であり、ユーザが起床する日の天気予報が雨である場合、アラーム設定情報管理部11は、アラーム設定情報の時刻を1時間早い6時に変更して保持する。
【0161】
これにより、例えば、雨の日の通勤時間が晴れの日の通勤時間よりも長くなる場合、ユーザが起床する日の天気が雨であっても、ユーザは、予めユーザが設定していた起床時刻よりも早く起床することができる。
【0162】
なお、アラーム設定情報の時刻をどれだけ早めるかは、予め決められている所定時間であってもよいし、ユーザによって設定される所定時間であってもよい。また、所定時間は、気象情報(例えば、天気予報)に対応付けて記憶されている。
【0163】
また、本実施の形態9において、気象情報に基づいて、アラーム設定情報を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0164】
(実施の形態10)
図14は、本発明の実施の形態10における照明制御システムの構成を示す図である。
図14に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ403を備える。なお、実施の形態10の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜9の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0165】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部12、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ403は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ403は、スケジュール情報管理部45及び通信部42を備える。
【0166】
スケジュール情報管理部45は、ユーザのスケジュールを表すスケジュール情報を管理する。例えば、通信端末100の入力部1は、ユーザによるスケジュールの入力を受け付ける。入力されたスケジュール情報は、サーバ403へ送信され、スケジュール情報管理部45に記憶される。
【0167】
通信部42は、スケジュール情報管理部45によって管理されるスケジュール情報を通信端末100へ送信する。スケジュール情報は、1日のスケジュールのうちの最初のイベントが行われる時刻を表すスケジュール開始時刻を含む。
【0168】
通信端末100の通信部7は、サーバ403によって送信されたスケジュール情報を受信する。
【0169】
アラーム設定情報管理部12は、通信部7によって受信したスケジュール情報に基づいて、アラーム設定情報を決定する。アラーム設定情報管理部12は、スケジュール情報に含まれるスケジュール開始時刻の所定時間前の時刻をアラーム設定情報として保持する。例えば、スケジュール開始時刻が9時である場合、アラーム設定情報管理部12は、スケジュール開始時刻である9時の2時間前の7時をアラーム設定情報として保持する。
【0170】
これにより、アラーム設定情報を入力しなくても、自動的にアラーム設定情報が設定されるので、ユーザの操作を簡略化することができる。
【0171】
なお、スケジュール開始時刻からどれだけ前の時刻をアラーム設定情報とするかは、予め決められている所定時間であってもよいし、ユーザによって設定される所定時間であってもよい。
【0172】
また、本実施の形態10において、スケジュール情報に基づいて、アラーム設定情報を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0173】
(実施の形態11)
図15は、本発明の実施の形態11における照明制御システムの構成を示す図である。
図15に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ404を備える。なお、実施の形態11の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜10の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0174】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6、通信部7及びユーザ識別情報取得部13を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ404は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ404は、ユーザ識別情報管理部46及び通信部42を備える。
【0175】
ユーザ識別情報管理部46は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を管理する。ユーザ識別情報は、例えば、指紋情報及び音声情報などの生体情報である。ユーザ識別情報管理部46は、ユーザ識別情報をユーザIDとともに記憶する。なお、ユーザ識別情報は、パスワードなどの文字情報であってもよい。
【0176】
通信部42は、通信端末100からユーザ識別情報を受信するとともに、受信したユーザ識別情報に対応するユーザIDをユーザ識別情報管理部46から取得して通信端末100へ送信する。
【0177】
通信端末100のユーザ識別情報取得部13は、複数のユーザのうちの一のユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する。ユーザ識別情報が文字情報である場合、ユーザ識別情報取得部13は、ユーザによる文字情報の入力を受け付け、ユーザによって入力された文字情報を取得する。ユーザ識別情報が指紋情報である場合、ユーザ識別情報取得部13は、ユーザの指紋を読み取り、読み取った指紋情報を取得する。ユーザ識別情報が音声情報である場合、ユーザ識別情報取得部13は、ユーザの音声を取得し、取得したアナログの音声をデジタルの音声情報に変換する。
【0178】
照明設定情報管理部5は、ユーザ毎に第2の照明設定情報を管理する。第2の照明設定情報は、複数のユーザのそれぞれに応じた複数の第2の照明設定情報を含む。照明設定情報管理部5は、ユーザIDと第2の照明設定情報とを対応付けて記憶する。
【0179】
通信部7は、ユーザ識別情報取得部13によって取得されたユーザ識別情報をサーバ404へ送信するとともに、サーバ404によって送信されたユーザIDを受信する。
【0180】
照明制御部6は、取得したユーザ識別情報に基づいて、複数の第2の照明設定情報の中から、一のユーザに応じた第2の照明設定情報を決定する。すなわち、照明制御部6は、ユーザ識別情報取得部13によって取得されたユーザ識別情報をサーバ404へ送信し、通信部7によって受信されたユーザIDに対応する第2の照明設定情報を照明設定情報管理部5から読み出す。そして、照明制御部6は、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信する。
【0181】
なお、ユーザ識別情報をサーバ404に登録する際、通信端末100の入力部1は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付けるとともに、ユーザ識別情報取得部13は、ユーザ識別情報を取得する。ユーザIDとユーザ識別情報とは、サーバ404へ送信され、ユーザ識別情報管理部46にそれぞれ対応付けて記憶される。
【0182】
また、本実施の形態11において、取得したユーザ識別情報に基づいて、複数の第2の照明設定情報の中から、一のユーザに応じた第2の照明設定情報を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0183】
(実施の形態12)
図16は、本発明の実施の形態12における照明制御システムの構成を示す図である。
図16に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ405を備える。なお、実施の形態12の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜11の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0184】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ405は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ405は、地震情報管理部47及び通信部42を備える。
【0185】
地震情報管理部47は、地震が発生したことを示す地震情報を管理する。地震情報は、例えば気象庁、又は気象予報会社が提供する地震速報である。
【0186】
通信部42は、地震情報管理部47によって管理される地震情報を通信端末100へ送信する。
【0187】
通信端末100の通信部7は、サーバ405によって送信された地震情報を受信する。
【0188】
照明制御部6は、通信端末100の動きを検知すると、受信した地震情報に基づいて、通信端末100の動きが、ユーザによるものか、地震によるものかを判別する。照明制御部6は、通信端末100の動きが地震によるものと判別された場合、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を、地震が発生したことを示す特定の設定値に変更する。そして、照明制御部6は、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信する。
【0189】
特定の設定値は、地震が発生したことをユーザに報知するための、照度、波長及び点灯パターンのうちの少なくとも一つの設定値である。例えば、特定の設定値は、ユーザを覚醒させるための照度、又は波長であってもよく、また、光源を点滅させる点灯パターンであってもよい。
【0190】
照明設定情報管理部5は、第1の照明設定情報及び第2の照明設定情報に加えて、地震が発生した後に照明機器200による空間の照明状態を設定するための地震照明設定情報(第3の照明設定情報)をさらに保持する。地震照明設定情報は、地震発生後の照明機器200の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。地震照明設定情報は、地震が発生した後に、ユーザが覚醒した際の照明機器200の設定値である。例えば、地震照明設定情報は、空間を明るく照らしてユーザの避難を誘導するための照度値であってもよく、照明機器200で設定可能な最大照度値であってもよい。
【0191】
なお、これらの地震発生時、又は地震発生後の照明の照度、波長及び点灯パターンは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0192】
照明制御部6は、通信端末100の動きが地震によるものと判別された後、通信端末100の動きを検知した場合、第3の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信する。
【0193】
なお、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を特定の設定値に変更するトリガーは、地震発生時に限らない。通信端末100がコミュニケーション情報を受信し、受信したコミュニケーション情報に基づいて第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を特定の設定値に変更することもできる。照明制御部6は、例えば、SNS(Social Networking Service)アプリケーション経由で受信したメッセージ又はコメントの数が所定数以上の場合、又は特定の人物から発信されたメッセージ又はコメントが受信された場合に、その旨を表す特定の設定値に変更してもよい。
【0194】
なお、本実施の形態12において、通信端末100の動きが地震によるものと判別された場合、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を、地震が発生したことを示す特定の設定値に変更し、第2の照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信すること、及び通信端末100の動きが地震によるものと判別された後、通信端末100の動きを検知した場合、地震照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0195】
(実施の形態13)
図17は、本発明の実施の形態13における照明制御システムの構成を示す図である。
図17に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ406を備える。なお、実施の形態13の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜12の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0196】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ406は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ406は、端末状態管理部48、就寝時刻決定部49及び通信部42を備える。
【0197】
端末状態管理部48は、通信端末100の動きが検知された時刻の履歴を示すログ情報を保持して管理する。
【0198】
就寝時刻決定部49は、端末状態管理部48によって管理されるログ情報に基づいて、ユーザの推奨就寝時刻を決定する。就寝時刻決定部49は、ログ情報に含まれる通信端末100の動きが検知された時刻の所定期間での平均時刻を算出し、算出した平均時刻から所定時間を引いた時刻を推奨就寝時刻として決定する。
【0199】
なお、所定期間は、予め決められている期間であり、例えば2013年6月から7月までの1か月間、又は2013年6月から7月までの月曜日から金曜日を合計した43日間などである。また、所定期間は、ユーザによって予め設定されてもよい。また、所定時間は、予め決められている時間であり、例えば7時間などである。また、所定時間は、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0200】
通信部42は、通信端末100の動きが検知された時刻を通信端末100から受信し、受信した通信端末100の動きが検知された時刻を端末状態管理部48へ出力する。また、通信部42は、就寝時刻決定部49によって決定された推奨就寝時刻を通信端末100へ送信する。
【0201】
通信端末100の通信部7は、サーバ406によって送信された推奨就寝時刻を受信する。通信部7は、受信した推奨就寝時刻をアラーム設定情報管理部2へ出力する。
【0202】
アラーム設定情報管理部2は、通信部7によって受信された推奨就寝時刻を保持して管理する。
【0203】
照明設定情報管理部5は、ユーザが就寝する際に照明機器200による空間の照明状態を設定するための就寝照明設定情報(第4の照明設定情報)を保持して管理する。就寝照明設定情報は、照明機器200の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。
【0204】
照明制御部6は、現在時刻が推奨就寝時刻になると、就寝照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信する。就寝照明設定情報に基づいた制御信号は、照明機器200の照度を徐々に変化(例えば、減少)させる制御信号、又は照明機器200の波長を徐々に変化させる制御信号である。照明制御部6は、推奨就寝時刻から照明終了時刻まで徐々に照度を変化(例えば、減少)させる。このとき、推奨就寝時刻における照度は、ユーザの入眠を妨げない照度であり、例えば500ルクス以下である。
【0205】
また、照明制御部6は、推奨就寝時刻から照明終了時刻まで徐々に波長を変化させる。このとき、推奨就寝時刻における波長は、ユーザの入眠を妨げない、光刺激の弱い波長である。
【0206】
なお、これらの推奨就寝時刻の照明の照度、波長及び点灯パターンは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0207】
また、第4の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値は、通信端末100が受信したコミュニケーション情報に基づいて設定されてもよい。照明制御部6は、例えば、通信端末100が、SNS(Social Networking Service)アプリケーション経由で受信したメッセージ又はコメントの数が所定数以上の場合、又は特定の人物から発信されたメッセージ又はコメントが受信された場合に、その旨を表す特定の設定値に設定してもよい。
【0208】
なお、本実施の形態13において、就寝時刻決定部49は、サーバ406に設けられているが、本発明は特にこれに限定されず、通信端末100が就寝時刻決定部49を備えてもよい。
【0209】
また、本実施の形態13において、現在時刻が推奨就寝時刻になると、就寝照明設定情報に基づいた制御信号を照明機器200に送信すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0210】
(実施の形態14)
図18は、本発明の実施の形態14における照明制御システムの構成を示す図である。
図18に示す照明制御システムは、通信端末100、照明機器200及びサーバ407を備える。なお、実施の形態14の照明制御システムにおいて、実施の形態1〜13の照明制御システムと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0211】
通信端末100は、入力部1、アラーム設定情報管理部2、アラーム制御部3、端末状態検知部4、照明設定情報管理部5、照明制御部6及び通信部7を備える。照明機器200は、通信部21及び運転制御部22を備える。サーバ407は、ネットワーク300を介して通信端末100と互いに通信可能に接続されている。サーバ407は、気象情報管理部43、端末状態管理部48、就寝時刻決定部49及び通信部42を備える。
【0212】
気象情報管理部43は、気象情報を管理する。気象情報は、例えば、天気予報、降水確率、最低気温、最高気温、花粉飛散量及び紫外線量などを含む。
【0213】
端末状態管理部48は、通信端末100の動きが検知された時刻の履歴を示すログ情報を保持して管理する。
【0214】
就寝時刻決定部49は、端末状態管理部48によって管理されるログ情報に基づいて、ユーザの推奨就寝時刻を決定する。
【0215】
通信部42は、気象情報管理部43によって管理されている気象情報を通信端末100へ送信する。また、通信部42は、通信端末100の動きが検知された時刻を通信端末100から受信し、受信した通信端末100の動きが検知された時刻を端末状態管理部48へ出力する。また、通信部42は、就寝時刻決定部49によって決定された推奨就寝時刻を通信端末100へ送信する。
【0216】
通信端末100の通信部7は、サーバ401によって送信された気象情報を受信する。また、通信部7は、サーバ406によって送信された推奨就寝時刻を受信する。
【0217】
アラーム設定情報管理部2は、通信部7によって受信された推奨就寝時刻を保持して管理する。
【0218】
照明設定情報管理部5は、ユーザが就寝する際に照明機器200による空間の照明状態を設定するための就寝照明設定情報(第4の照明設定情報)を保持して管理する。就寝照明設定情報は、照明機器200の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。
【0219】
照明制御部6は、通信部7によって受信した気象情報に基づいて、就寝照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を決定する。照明制御部6は、例えば、ユーザが就寝する日の翌日の天気予報が晴れであれば、所定の照度及び赤色に対応する波長を含む就寝照明設定情報を作成して照明設定情報管理部5に保持する。また、照明制御部6は、例えば、ユーザが就寝する日の翌日の天気予報が雨であれば、所定の照度及び青色に対応する波長を含む就寝照明設定情報を作成する。このように、照明制御部6は、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の天気予報に応じた色(波長)の設定値を決定する。
【0220】
また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の降水確率に応じた色(波長)の設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の最低気温とユーザが就寝する日の最低気温との差に応じた色(波長)の設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の最高気温とユーザが就寝する日の最高気温との差に応じた色(波長)の設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の花粉飛散量に応じた色(波長)の設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。また、照明制御部6は、例えば、所定の照度の設定値及びユーザが就寝する日の翌日の紫外線量に応じた色(波長)の設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。
【0221】
さらに、照明制御部6は、例えば、ユーザが就寝する日の翌日の降水確率が所定の閾値(例えば、50%)以上である場合、所定の照度の設定値及び所定の間隔で光源を点滅させる点灯パターンの設定値を就寝照明設定情報に決定してもよい。
【0222】
なお、これらの気象情報と、照明の照度、波長及び点灯パターンとの対応付けは、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0223】
なお、本実施の形態14において、気象情報に基づいて、就寝照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を決定すること以外は、実施の形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0224】
なお、上述した具体的実施形態には以下の態様を有する発明が主に含まれている。
【0225】
本開示にかかる一の態様は、ネットワークを介して照明機器を制御する通信端末の制御方法であって、前記通信端末は、メモリ及び前記通信端末の動きを検知するセンサを有し、前記通信端末のコンピュータに対して、前記照明機器を第1照明状態に設定するための第1の照明設定情報と、前記照明機器を前記第1照明状態とは異なる第2照明状態に設定するための第2の照明設定情報とを、前記メモリに保持させ、前記照明機器を点灯させる所定の照明開始時刻になると、前記第1の照明設定情報に対応する第1制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器を前記第1照明状態に設定させ、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知すると、前記第2の照明設定情報に対応する第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器を前記第2照明状態に設定させるものである。
【0226】
この態様によれば、前記照明機器の照明開始時刻になると、前記照明機器は前記第1照明状態になる。
【0227】
例えば、ユーザが朝目覚める予定の時刻前になると、薄暗く照明機器の明かりがつく。そして、ユーザが通信端末(例えば、スマートフォン)を手に取るなど、前記通信端末の動きによりユーザが動き始めたことが検知されると、前記照明機器は前記第2照明状態になる(例えば通常の明るさ)。
【0228】
したがって、ユーザが目覚めたことを簡易に認識可能であり、ユーザが目覚める前の照明状態だけでなく、ユーザが目覚めた後の照明状態も適切に且つ簡易に制御可能である。
【0229】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過する前であっても前記通信端末の動きを前記センサが検知すると、前記第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させるようにしてもよい。
【0230】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にも第2照明状態にて照明機器を点灯させることができる。
【0231】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に送信される前記第2制御信号は、前記所定の照明開始時刻を経過する前に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に送信される前記第2制御信号と同一であってもよい。
【0232】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にもユーザ覚醒後と同様の状態で照明機器を点灯させることができる。
【0233】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に送信される前記第2制御信号は、前記所定の照明開始時刻を経過する前に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に送信される前記第2制御信号と異ならせてもよい。
【0234】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にもユーザ覚醒後と異なる状態で照明機器を点灯させることができる。
【0235】
また、上記態様においては、例えば、前記第1の照明設定情報及び前記第2の照明設定情報は前記照明機器が照射する光の照度を示し、前記第2照明状態が示す第2照度は、前記第1照明状態が示す第1照度より明るくてもよい。
【0236】
この場合、照明機器の照明状態をユーザの覚醒に合わせて適切に設定することができる。
【0237】
また、上記態様においては、例えば、前記第1の照明設定情報及び前記第2の照明設定情報は前記照明機器が照射する光の色を示し、前記第1照明状態が示す第1の色は、前記第2照明状態が示す第2の色と異ならせてもよい。
【0238】
この場合、覚醒前後の照明機器の光の色をユーザの好みに合わせて設定することができる。
【0239】
また、上記態様においては、例えば、前記第1の照明設定情報及び前記第2の照明設定情報は前記照明機器が照射する光の点灯パターンを示し、前記第1照明状態が示す第1の点灯パターンは、前記第2照明状態が示す第2の点灯パターンと異ならせてもよい。
【0240】
この場合、覚醒前後の照明機器の点灯パターンをユーザの好みに合わせて設定することができる。
【0241】
また、上記態様においては、例えば、前記メモリに対して、前記通信端末がアラーム音を出力する時刻を表すアラーム設定情報を前記メモリに保持させ、前記アラーム設定情報に基づいて前記照明開始時刻を決定させてもよい。
【0242】
この場合、アラーム音を出力する時刻を表すアラーム設定情報が保持され、アラーム設定情報に基づいて、照明開始時刻が決定されるので、ユーザの起床時刻に合わせて照明開始時刻が決定される。
【0243】
また、上記態様においては、例えば、前記第2制御信号が前記照明機器に送信された時刻が、前記照明開始時刻よりも前である場合、前記アラーム設定情報を前記メモリに継続して保持させ、前記コンピュータに対して、前記第2制御信号が前記照明機器に送信された時刻が、前記照明開始時刻よりも後である場合、前記アラーム設定情報を前記メモリから消去させてもよい。
【0244】
この場合、第2制御信号を照明機器に送信した時刻が、照明開始時刻よりも前である場合、アラーム設定情報が継続して保持される。また、第2制御信号を照明機器に送信した時刻が、照明開始時刻よりも後である場合、アラーム設定情報が消去される。
【0245】
したがって、照明開始時刻よりも前に通信端末の動きが検知されたとしても、アラーム設定情報が継続して保持されるので、ユーザの起床時刻にアラーム音を出力することができる。
【0246】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末が気象情報を受信すると、受信した前記気象情報に基づいて、前記アラーム設定情報を決定させてもよい。
【0247】
この場合、気象情報に基づいて、アラーム設定情報が決定されるので、例えば翌日の天気に応じて起床時刻を自動的に早めることができ、利便性を向上させることができる。
【0248】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末が前記通信端末のユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を受信すると、受信した前記スケジュール情報に基づいて、前記アラーム設定情報を決定させてもよい。
【0249】
この場合、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報が受信され、受信されたスケジュール情報に基づいて、アラーム設定情報が決定されるので、ユーザの翌日のスケジュールに応じて起床時刻を自動的に決定することができ、利便性を向上させることができる
また、上記態様においては、例えば、前記第1制御信号は、前記照明機器の照度を徐々に変化させる制御信号、又は前記照明機器の波長を徐々に変化させる制御信号であってもよい。
【0250】
この場合、例えば、照明機器の照度を徐々に増加させる、又は照明機器の波長を徐々に変化させることにより、ユーザを快適に覚醒させることができる。
【0251】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末が、前記照明機器が設置されている所定の地域における電力使用量を示す電力使用量情報、又は前記地域における所定の時間帯毎の電力料金を示す電力料金情報を受信すると、受信した前記電力使用量情報又は前記電力料金情報に基づいて、前記通信端末にて設定可能な照度の範囲、又は前記通信端末にて設定可能な波長の範囲を決定させてもよい。
【0252】
この場合、電力使用量を示す電力使用量情報、又は所定の時間帯毎の電力料金を示す電力料金情報が受信される。そして、受信した電力使用量情報、又は電力料金情報に基づいて、通信端末にて設定可能な前記第2照度の範囲、又は第2の色に対応する波長の範囲が決定される。
【0253】
したがって、電力使用量情報、又は電力料金情報に基づいて、通信端末にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末にて設定可能な波長の範囲が決定されるので、例えば、照明機器における電力消費を抑えることができる。
【0254】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は前記照明機器から照射される光の照度を計測する計測部を有し、前記計測部によって計測された前記照度に基づいて、前記通信端末にて設定可能な前記第2照度の範囲、又は前記通信端末にて設定可能な第2の色に対応する波長の範囲を決定させてもよい。
【0255】
この場合、照明機器から照射される光の照度が計測され、計測された光の照度に基づいて、通信端末にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末にて設定可能な波長の範囲が決定されるので、例えば、照明機器から照射された光の照度に応じた適切な照度、又は波長に、照明機器の照明状態を設定することができる。
【0256】
また、上記態様においては、例えば、前記ユーザによる前記照明機器の照明モードの設定を前記通信端末において受け付けさせ、受け付けた前記照明モードに基づいて、前記通信端末にて設定可能な照度の範囲、又は前記通信端末にて設定可能な波長の範囲を決定させてもよい。
【0257】
この場合、ユーザによる照明モードの設定が受け付けられ、受け付けられた照明モードに基づいて、通信端末にて設定可能な照度の範囲、又は通信端末にて設定可能な波長の範囲が決定される。したがって、照明モードに応じた適切な照度、又は波長に、照明機器の照明状態を設定することができる。
【0258】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は前記照明機器から照射される光の照度を計測する計測部を有し、前記計測部によって前記照明機器から照射される光の照度を計測させ、前記ユーザによる前記照明機器の照明モードの設定を受け付けさせ、受け付けた前記照明モードに基づいて、前記第2の照明設定情報が含む照度、又は波長を決定させてもよい。
【0259】
この場合、照明機器から照射される光の照度が計測され、ユーザによる照明モードの設定が受け付けられ、計測された周辺照度と、受け付けられた照明モードとに基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、又は波長が決定される。したがって、照明機器の周辺照度と照明モードとに応じた適切な照度、又は波長に、照明機器の照明状態を設定することができる。
【0260】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は、前記通信端末が置かれた空間に設置されたカメラと接続されていてもよい。前記通信端末が前記通信端末の動きを検知した際に、前記ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かを前記カメラが撮像した前記他のユーザの画像に基づいて判断させてもよい。前記他のユーザが就寝中であると判断された場合と、前記他のユーザが就寝中ではないと判断された場合とで、前記第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせてもよい。
【0261】
この場合、通信端末の動きを検知した際に、ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かが判断される。そして、他のユーザが就寝中であると判断された場合と、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合とで、第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせる。
【0262】
したがって、他のユーザが就寝中であると場合と、他のユーザが就寝中ではない場合とで、第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせるので、他のユーザの就寝を妨げないように照明機器を制御することができる。
【0263】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は、前記通信端末が置かれた空間に設置されたカメラと接続されていてもよい。前記通信端末が前記通信端末の動きを検知した際に、前記ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かを前記カメラが撮像した前記他のユーザの画像に基づいて判断させてもよい。前記他のユーザが就寝中であると判断された場合、前記照明機器を所定時間点灯させ、前記所定時間経過後に消灯させる制御信号を、前記第2制御信号として送信させてもよい。
【0264】
この場合、通信端末の動きを検知した際に、ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かが判断される。そして、他のユーザが就寝中であると判断された場合、照明機器を所定時間点灯させ、所定時間経過後に消灯させる制御信号が、第2の照明設定情報に基づいた制御信号として送信される。
【0265】
したがって、他のユーザが就寝中である場合、照明機器を所定時間点灯させ、所定時間経過後に消灯させるので、他のユーザの就寝を妨げないように照明機器を制御することができる。
【0266】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は、前記通信端末が置かれた空間に設置されたカメラと接続されていてもよい。また、前記照明機器は、前記通信端末が置かれた空間と同じ空間内の第1領域を照射する第1の照明機器と、前記通信端末が置かれた空間と同じ空間内の前記第1領域とは異なる第2領域を照射する第2の照明機器とを含んでいてもよい。前記通信端末が前記通信端末の動きを検知した際に、前記ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かを前記カメラが撮像した前記他のユーザの画像に基づいて判断させてもよい。そして、前記他のユーザが就寝中であると判断された場合、前記第2制御信号を前記第1の照明機器に送信させてもよい。
【0267】
この場合、通信端末の動きを検知した際に、ユーザと同じ空間に居る他のユーザが就寝中であるか否かが判断される。そして、他のユーザが就寝中であると判断された場合と、他のユーザが就寝中ではないと判断された場合とで、第2の照明設定情報が含む照度、波長、又は点灯パターンを異ならせる。
【0268】
したがって、例えば、ユーザが第1領域に存在し、他のユーザが第2領域に存在する場合に、他のユーザが就寝中である場合と、他のユーザが就寝中ではない場合とで、照度、波長、又は点灯パターンを異ならせた第2の照明設定情報で、ユーザを照射する第1領域の第1の照明機器のみ制御させ、他のユーザを照射する第2領域の第2の照明機器は制御させないように制御できるので、他のユーザの就寝を妨げないように照明機器を制御することができる。
【0269】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末が気象情報を受信すると、受信した前記気象情報に基づいて、前記第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を決定させてもよい。
【0270】
この場合、気象情報が受信され、受信された気象情報に基づいて、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値が決定されるので、例えば、ユーザが起床する日における気象情報を照明機器の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値により表すことができ、気象情報をユーザに報知することができる。
【0271】
また、上記態様においては、例えば、地震が発生したことを示す地震情報を前記通信端末が受信すると、受信した前記地震情報に基づいて、前記通信端末の動きが、前記ユーザによるものか、地震によるものかを判別させ、前記通信端末の動きが地震によるものと判別された場合、前記第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を、地震が発生したことを示す特定の設定値に変更させ、前記第2制御信号を前記照明機器に送信させてもよい。
【0272】
この場合、地震が発生したことを示す地震情報が受信される。通信端末の動きが検知されると、受信された地震情報に基づいて、通信端末の動きが、ユーザによるものか、地震によるものかが判別される。通信端末の動きが地震によるものと判別された場合、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値が、地震が発生したことを示す特定の設定値に変更され、第2制御信号が照明機器に送信される。
【0273】
したがって、通信端末の動きが地震によるものと判別された場合、第2の照明設定情報が含む照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値が、地震が発生したことを示す特定の設定値に変更されるので、照明機器による照明により、ユーザに地震が発生したことを報知することができる。
【0274】
また、上記態様においては、例えば、地震が発生した後に前記照明機器による前記空間の照明状態を設定するための第3の照明設定情報を前記メモリに保持させ、前記第3の照明設定情報は、前記照明機器の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含み、前記通信端末の動きが地震によるものと判別された後、前記通信端末の動きを検知した場合、前記第3の照明設定情報に対応した第3制御信号を前記照明機器に送信させてもよい。
【0275】
この場合、地震が発生した後に照明機器による空間の照明状態を設定するための第3の照明設定情報が保持される。第3の照明設定情報は、照明機器の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。通信端末の動きが地震によるものと判別された後、通信端末の動きが検知された場合、第3制御信号が照明機器に送信される。
【0276】
したがって、通信端末の動きが地震によるものと判別された後、通信端末の動きが検知された場合、第3制御信号が照明機器に送信されるので、地震発生後に、空間を明るく照らしてユーザの避難を誘導することができる。
【0277】
また、上記態様においては、例えば、前記ユーザが就寝する際に前記照明機器による前記空間の照明状態を設定するための第4の照明設定情報を前記メモリに保持させ、前記第4の照明設定情報は、前記照明機器の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含み、前記通信端末の動きが検知された時刻の履歴を示すログ情報に基づいて、前記ユーザの推奨就寝時刻を決定させ、現在時刻が前記推奨就寝時刻になると、前記第4の照明設定情報に対応した第4制御信号を前記照明機器に送信させてもよい。
【0278】
この場合、ユーザが就寝する際に照明機器による空間の照明状態を設定するための第4の照明設定情報が保持される。第4の照明設定情報は、照明機器の照度、波長及び点灯パターンのうち、少なくとも一つの設定値を含む。通信端末の動きが検知された時刻の履歴を示すログ情報に基づいて、ユーザの推奨就寝時刻が決定される。そして、現在時刻が推奨就寝時刻になると、第4制御信号が照明機器に送信される。
【0279】
したがって、通信端末の動きが検知された時刻の履歴を示すログ情報に基づいて、ユーザの推奨就寝時刻が決定されるので、ユーザが就寝する時刻を自動的に決定し、利便性を向上させることができる。また、現在時刻が推奨就寝時刻になると、ユーザが就寝する際に照明機器による空間の照明状態を設定するための第4制御信号が照明機器に送信されるので、ユーザに就寝する時刻であることを報知するとともに、就寝時に適した照明制御を行うことができる。
【0280】
また、上記態様においては、例えば、前記第4制御信号は、前記照明機器の照度を徐々に変化させる制御信号、又は前記照明機器の波長を徐々に変化させる制御信号であってもよい。
【0281】
この場合、第4制御信号は、例えば、照明機器の照度を徐々に減少させる制御信号、又は照明機器の波長を徐々に変化させる制御信号とすることができるので、ユーザに快適な就寝を提供することができる。
【0282】
また、上記態様においては、例えば、前記第4の照明設定情報は、気象情報に対応する、前記照明機器による前記空間の複数の照明状態を含み、前記通信端末が気象情報を受信すると、前記第4の照明設定情報が示す複数の照明状態の中から前記受信した気象情報に対応する照明状態に決定させてもよい。
【0283】
この場合、気象情報が受信され、受信された気象情報に応じた照明状態に決定されるので、例えば、ユーザが就寝する日の翌日における気象情報を照明機器の照明状態により表すことができ、気象情報をユーザに報知することができる。
【0284】
また、本開示にかかる他の態様は、ネットワークを介して照明機器を制御する通信端末の制御方法であって、前記通信端末は、メモリ及び前記通信端末の動きを検知するセンサを有し、前記通信端末のコンピュータに対して、前記照明機器から照射される光の照度を第1照度に設定するための第1の照明設定情報と、前記照明機器から照射される光の照度を前記第1照度より明るい第2照度に設定するための第2の照明設定情報とを、前記メモリに保持させ、前記照明機器を点灯させる所定の照明開始時刻になると、前記第1の照明設定情報に対応する第1制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器を前記第1照度にて点灯させ、前記所定の照明開始時刻経過後に前記通信端末が動きを前記センサが検知すると、前記第2の照明設定情報に対応する第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて前記照明機器から照射される光の照度を前記第1照度から前記第2照度に変更させるものである。
【0285】
この場合、ユーザが覚醒する前の照明状態を設定するための第1の照明設定情報と、ユーザが覚醒した後の照明機器の照明状態を設定するための第2の照明設定情報とが保持される。そして、現在時刻が照明開始時刻になると、第1制御信号が照明機器に送信され、照明機器が第1の照度で点灯される。通信端末の動きが検知されると、第2制御信号が照明機器に送信され、第1の照度より明るい第2の照度で照明機器が点灯される。
【0286】
したがって、通信端末の動きによってユーザが目覚めたことを簡易に認識することができるとともに、ユーザが目覚めた後の照明機器を簡易に且つ適切に制御することができる。
【0287】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過する前であっても前記通信端末の動きを前記センサが検知すると、前記第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて、前記照明機器を前記第2照明状態にて点灯させてもよい。
【0288】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にも照明機器を点灯させることができる。
【0289】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過する前であっても前記通信端末が着信を検知すると、前記第2制御信号を、前記ネットワークを介して前記照明機器に送信させて、前記照明機器を前記第2照度にて点灯させてもよい。
【0290】
また、上記態様においては、例えば、前記通信端末は、メッセージアプリケーション、又は電話アプリケーションを搭載し、前記着信は、前記メッセージアプリケーションによるメッセージの受信、又は、前記電話アプリケーションによる電話の着信を含んでもよい。
【0291】
この場合、例えば夜中に電話の着信、又はメールの受信があった時でも、照明機器を第2照度にて点灯させることができる。
【0292】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に前記第2の照明設定情報によって設定される前記第2照度は、前記所定の照明開始時刻を経過する前に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に前記第2の照明設定情報によって設定される前記第2照度と同一であってもよい。
【0293】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にも照明機器を第2の照度にて点灯させることができる。
【0294】
また、上記態様においては、例えば、前記所定の照明開始時刻を経過した後に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に前記第2の照明設定情報によって設定される前記第2照度は、前記所定の照明開始時刻を経過する前に前記通信端末の動きを前記センサが検知した場合に前記第2の照明設定情報によって設定される前記第2照度とは異ならせてもよい。
【0295】
この場合、例えば夜中にユーザが覚醒した時にも照明機器を第2の照度とは異なる照度(照度0を含む第2照度より暗い照度)にて点灯させることができる。
【0296】
また、上記態様においては、例えば、前記第1の照明設定情報及び前記第2の照明設定情報は前記照明機器が照射する光の色を設定するための情報を含み、前記第1設定情報が示す第1の色は、前記第2設定情報が示す第2の色と異ならせてもよい。
【0297】
この場合、覚醒前後の照明機器の光の色をユーザの好みによって適切に設定することができる。
【0298】
また、上記態様においては、例えば、前記第1の照明設定情報及び前記第2の照明設定情報は前記照明機器が照射する光の点灯パターンを設定するための情報を含み、前記第1設定情報が示す第1の点灯パターンは、前記第2設定情報が示す第2の点灯パターンと異ならせてもよい。
【0299】
この場合、覚醒前後の照明機器の点灯パターンをユーザの好みによって適切に設定することができる。