【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の態様によれば、本発明の主題は、直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーであって、100mol%当たり、
a)アルキルラジカルがそれぞれ1個〜4個の炭素原子を含む、75%以上かつ99.95%以下のモル比の、N,N−ジアルキルアクリルアミドに由来するモノマー単位と、
b)0.05%以上かつ1%以下のモル比の、式(I):
CH
2=C(R
1)−C(=O)−O−[(CH
2−CH(R
2)−O]
n−R
3 (I)
(式中、nは1〜50の数を表し、R
1は水素原子又はメチルラジカルを表し、R
2は水素原子、メチルラジカル又はエチルラジカルを表し、R
3は、8個〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖又は分枝状の脂肪族炭化水素ラジカルを表す)のモノマーに由来するモノマー単位と、
c)任意に、0%より大きくかつ24%以下のいずれかのモル比の、遊離型、部分的に塩化された若しくは完全に塩化された強酸官能基を含むモノマーに由来するモノマー単位、又は式(II):
CH
2=C(R
4)−C(=O)−Y−(CH
2)
m−N(R
5)(R
6) (II)
(式中、mは1〜4の数を表し、YはO又はNHを表し、R
4は水素原子又はメチルラジカルを表し、R
5及びR
6は、同一又は異なって、メチルラジカル又はエチルラジカルを表す)のモノマーに由来するモノマー単位と、
d)任意に、0%より大きくかつ1%以下のモル比のジエチレン系又はポリエチレン系架橋モノマーと、
を含む、直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーである。
【0012】
分枝状ポリマーとは、それらが水に溶解すると、低速度勾配で極めて大きい粘度をもたらす高次の絡み合い状態が得られるような、ペンダント鎖を有する非直鎖ポリマーを指す。
【0013】
架橋されたポリマーとは、水に不溶性であるが、水に膨潤性であるため、化学ゲルが得られる、三次元網目構造の状態でもたらされる非直鎖ポリマーを指す。
【0014】
本発明による方法によって得られるポリマーは、架橋単位及び/又は分枝状単位を含んでいてもよい。
【0015】
特定の態様によれば、本発明の主題は、N,N−ジアルキルアクリルアミドに由来するモノマー単位が、N,N−ジメチルアクリルアミド(以下、DMAMと称する)又はN,N−ジエチルアクリルアミド(以下、DEAMと称する)に由来する、上記に規定されるポリマーである。
【0016】
本発明に関連して、本発明の主題となるポリマーを製造するのに適切な式(I)のモノマーは、界面活性を示す。該モノマーは、疎水性支持体上に吸着することができるほど十分に疎水性である鎖と、必要に応じて誘引又は反発により生体分子と相互作用することができる十分親水性な部分とを有していなければならない。
【0017】
上記に規定される式(I)中、二価ラジカル:
−[(CH
2−CH(R
2)−O]
m−
は特に:
エトキシル基からのみ構成される鎖(R
2=H、m>0)、
又は、プロポキシル基からのみ構成される鎖(R
2=CH
3、m>0)、
又は、ブトキシル基からのみ構成される鎖(R
2=C
2H
5、m>0)、
又は、エトキシル、プロポキシル及び/又はブトキシル基から選ばれる、少なくとも2つの異なる基から構成される鎖のいずれかを表している。
【0018】
この鎖が種々の基から構成される場合、種々の基は連続的に又はランダムにこの鎖に沿って全て分布する。
【0019】
上記に規定される式(I)中のR
3についての8個〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖脂肪族炭化水素ラジカルは、より詳細には下記のものを指すものである:
直鎖第一級アルコ−ルに由来するラジカル、例えばオクチル、ペラルゴン、デシル、ウンデシル、ウンデセニル、ラウリル、トリデシル、ミリスチル、ペンタデシル、セチル、ヘプタデシル、ステアリル、オレイル、リノレイル、ノナデシル、アラキジル、ベヘニル若しくはエルシルアルコ−ル、若しくは1−トリアコンタノ−ルに由来するラジカル等、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、10−ウンデセニル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、9−オクタデセニル、10,12−オクタデカジエニル、ノナデシル、エイコシル、ドコシル、13−ドコセニル若しくはトリアコンチルラジカル;又は、
一般式:
CH
3−(CH
2)
p−CH[CH
3−(CH
2)
p−2]−CH
2OH、
(式中、pは2〜14の整数を表す)に対応する分枝状1−アルカノ−ルであるゲルベアルコ−ルに由来するラジカル、例えば2−エチルヘキシル、2−プロピルヘプチル、2−ブチルオクチル、2−ペンチルノニル、2−ヘキシルデシル若しくは2−オクチルドデシルラジカル等;又は、
一般式:
CH
3−CH(CH
3)−(CH
2)
q−CH
2OH、
(式中、qは2〜26の整数を表す)に対応するイソアルコ−ルに由来するラジカル、例えば4−メチルペンチル、5−メチルヘキシル、6−メチルヘプチル、15−メチルペンタデシル若しくは16−メチルヘプタデシルラジカル等;又は、
2−ヘキシルオクチル、2−オクチルデシル若しくは2−ヘキシルドデシルラジカル。
【0020】
上記に規定される式(I)中のR
3についての8個〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖又は分枝状の脂肪族炭化水素ラジカルはより詳細には、12個〜22個の炭素原子を含むアルキルラジカルを指すものである。
【0021】
上記に規定される式(I)中、nはより詳細には4〜25の数を表すものである。
【0022】
本発明の主題は特に詳細には、式(I)のモノマーに由来するモノマー単位が、
ペンタコサエトキシル化ベヘニルメタクリレート、R
1がメチルラジカルを表し、R
2が水素原子を表し、R
3がドコシルラジカルを表し、かつnが25に等しい、上記に規定される式(I)の化合物(以下、BEM−25(EO)と称する)、又は、
エイコサエトキシル化ステアリルメタクリレート、R
1がメチルラジカルを表し、R
2が水素原子を表し、R
3がステアリルラジカルを表し、かつnが20に等しい、上記に規定される式(I)の化合物(以下、SMA−20(EO)と称する)、
に由来する、上記に規定されるポリマーである。
【0023】
強酸官能基を含むモノマーは、本発明に関連して、特に、スルホン酸官能基又はホスホン酸官能基と、少なくとも1つの不飽和炭素−炭素結合とを含むアクリル系モノマーを指すものである。
【0024】
強酸官能基が部分的に又は完全に塩化されている場合、それはより詳細には、該当のナトリウム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩となる。
【0025】
本発明の別の特定の態様によれば、上記に規定されるポリマーは、遊離型、部分的に塩化された又は完全に塩化された強酸官能基を含むモノマーに由来するモノマー単位を含む場合、これらモノマー単位が、遊離型、部分的に塩化された又は完全に塩化された2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸(以下、ATBSと称する)に由来することを特徴とする。
【0026】
本発明の2つの特定の態様によれば、上記に規定される直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーは、式(II)のモノマーに由来するモノマー単位を含む場合、上記式(II)中、mが2又は3に等しく、及び/又はR
5及びR
6がそれぞれメチルラジカルを表すことを特徴とする。
【0027】
これらの特定の態様によれば、上記に規定されるポリマーは、上記式(II)のモノマーに由来するモノマー単位を含む場合、これらモノマー単位が、
ジメチルアミノエチルメタクリレート(以下、DMAEMAと称する)、又は、
N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド(以下、DMAPAAと称する)、
に由来することを特徴とする。
【0028】
本発明の別の特定の形態によれば、後者の主題は、100mol%当たり、
a)99%以上かつ99.9%以下のモル比の、N,N−ジアルキルアクリルアミドに由来するモノマー単位と、
b)0.1%以上かつ1%以下のモル比の、式(I’):
CH
2=C(CH
3)−C(=O)−O−[(CH
2−CH
2−O]
n’−R’
3 (I’)
(式中、n’は4〜25の数を表し、R’
3は、12個〜22個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖又は分枝状のアルキルを表す)のモノマーと、
を含む、上記に規定されるポリマーである。
【0029】
本発明の別の主題は、より詳細には、100mol%当たり、
a)アルキルラジカルがそれぞれ1個〜4個の炭素原子を含む、80%以上かつ95%以下のモル比の、N,N−ジアルキルアクリルアミドに由来するモノマー単位と、
b)0.1%以上かつ0.5%以下のモル比の、式(I’):
CH
2=C(CH
3)−C(=O)−O−[(CH
2−CH
2−O]
n’−R’
3 (I’)
(式中、n’は4〜25の数を表し、R’
3は、12個〜22個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖又は分枝状のアルキルを表す)のモノマー由来のモノマー単位と、
c)4%以上かつ19%以下のモル比の、遊離型、部分的に塩化された又は完全に塩化された2−メチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)アミノ]−1−プロパンスルホン酸に由来するモノマー単位と、
を含む、上記に規定されるポリマー、及び、
100mol%当たり、
a)アルキルラジカルがそれぞれ1個〜4個の炭素原子を含む、80%以上かつ95%以下のモル比の、N,N−ジアルキルアクリルアミドに由来するモノマー単位と、
b)0.1%以上かつ0.5%以下のモル比の、式(I’):
CH
2=C(CH
3)−C(=O)−O−[(CH
2−CH
2−O]
n’−R’
3 (I’)
(式中、n’は4〜25の数を表し、R’
3は、12個〜22個の炭素原子を含む飽和又
は不飽和の直鎖又は分枝状のアルキルを表す)のモノマー由来のモノマー単位と、
c)4%以上かつ19%以下のモル比の、ジメチルアミノエチルメタクリレート、又はN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミドに由来するモノマー単位と、
を含む、上記に規定されるポリマーである。
【0030】
本発明の主題は特に詳細には下記のポリマーである:
DMAM/BEM−25(EO)コポリマー、
DMAM/ATBS(ナトリウム塩)/BEM−25(EO)コポリマー、及び、
DMAM/DMAPAA/BEM−25(EO)コポリマー。
【0031】
本発明の別の主題は、上記に規定されるポリマーを製造する方法であって、
モノマーの全てを、撹拌しながら、水又は水/アルコール混合物中に投入すること、前記アルコールはより詳細には、メタノール、エタノール又はイソプロパノールから選ばれるものとする、
窒素による散布によって混合物を脱酸素化させること、
温度を50℃周辺に維持しながら、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド(V50とも称する)等の水溶性ラジカル重合開始剤を、続いてそこに投入した後、モノマーが完全に消費されるまで重合を起こさせること、
を特徴とする、上記に規定されるポリマーを製造する方法である。
【0032】
別の態様によれば、本発明の主題は、疎水性材料から全て又は部分的に構成される表面を処理する方法であって、
上記に規定されるポリマーの水性、水性/有機又は有機溶液を上記表面に接触させて、インキュベートさせる段階a)と、
上記表面上に吸着しなかったポリマーを該表面から除去するように、段階a)によって得られる該表面をすすぐ段階b)と、
任意に、上記段階b)によって得られるすすがれた表面を乾燥させる段階c)と、
を含むことを特徴とする、「静的な前処理」として通常知られている疎水性材料から全て又は部分的に構成される表面を処理する方法である。
【0033】
上記に規定される方法に用いられる疎水性材料はポリマー材料、例えばCOC、COP、より一般にはポリ(シクロオレフィン)、PMMA、より一般にはアクリル系ポリマー、ポリカーボネート、ポリエステル、シリコーン、幾つかのポリウレタン、より一般には、低温条件下又は高温条件下で重合可能な、熱成形材料の任意の種類の樹脂であるのが好ましい。
【0034】
好ましくは、上記に規定される方法によって処理すべき表面は、チップ、マイクロ流体システム、マイクロシステム又はラボオンチップの表面とする。
【0035】
ポリマーの有機溶液は、上記に規定される方法の段階a)中、有機溶媒に溶解させた上記ポリマーの溶液を指すものである。
【0036】
水性/有機溶液は、上記に規定される方法の段階a)中、水と水混和性の有機化合物との混和性混合物に溶解させた上記ポリマーの溶液を指すものである。かかる水性/有機混合物は、特にクロマトグラフィ用の移動相として当業者に既知のものである。
【0037】
上記に規定される方法の好ましい実施形態によっては、上記有機化合物は、純物質で(pure)又は本発明によるポリマーを溶解する水との混合物として使用され、アルコール、エステル、ケトン、カルボン酸、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、又は当業者に既知の任意の他の有機溶媒とすることができる。
【0038】
上記に規定される方法の別の好ましい形態によれば、上記有機化合物は、処理すべき表面を構成する材料用の非溶媒である。
【0039】
上記に規定される方法の好ましい実施形態によっては、上記有機化合物は極性化合物である。
【0040】
上記に規定される方法の特に好ましい実施形態によれば、上記有機化合物はエタノールである。
【0041】
上記に規定される方法において、チップとは特に、およそ0.1cm〜1cmの厚みを有する、およそ5cm
2〜50cm
2のプレートを指すものである。
【0042】
上記に規定される方法において、マイクロ流体システムとは、1ミリメートル未満の寸法を少なくとも一方向に有する少なくとも1つの閉じた又は開いたマイクロキャビティを含むシステムを指すものである。
【0043】
あてがわれる目的に応じて、上記チップ又は上記システムは、上記に規定される処理方法の段階a)の前に、疎水性材料から全て又は部分的に構成される表面上に、1mm未満の少なくとも1つの寸法を一方向に示すチャネルを作成するように、成形又はエッチングする段階d)にかけてもよい。
【0044】
上記に規定される上記方法の主題は特に、上記表面の湿潤性、特に水とのその接触角の改変、及び/又はその電気浸透特性の改変、及び/又は構成要素(分子又は微粒子)に対するその吸着特性の改変である。
【0045】
上記に規定される方法は、構成要素、例えば有機分子、生体分子、例えば核酸、タンパク質、ペプチド、代謝産物、医薬有効成分、グリコールペプチド、多糖類、又は更には細胞、ウイルス、粒子、コロイド若しくはミセル等のマイクロメートル若しくはナノメートルのサイズの物体に対する疎水性表面の接着性を改変させるのに特に有益である。
【0046】
本発明は有益なことに、上記構成要素の付着を低減させるための多数の用途に使用することができる。しかしながら、本発明は、例えば、細胞が自然には付着しないと考えられる疎水性表面への細胞の付着を促すために、カチオン性ポリマーの使用により、又は、それに対して、幾つかの細胞の付着を促すことができる、ポリリジン若しくはフィブロネクチン等のカチオン性ポリマーの吸着を促すために、アニオン性ポリマーの使用により、反対の電荷の構成要素の固着を疎水性表面上に誘起することによって、幾つかの構成要素の付着を容易にさせるのにも有益とすることができ、又は電気浸透特性も改変させることができる。
【0047】
このため、本発明の別の主題は、水性、水性/有機又は有機溶液中に存在する構成要素と疎水性材料から全て又は部分的に構成される表面との間の相互作用を改変させるための作用物質としての、上記に規定されるポリマーの使用である。
【0048】
上記水溶液中に存在する構成要素は特に、核酸、タンパク質、ペプチド、代謝産物、医薬有効成分、グリコペプチド又は多糖類等の有機分子又は生体分子のみを指すものでなく、細胞、ウイルス、粒子、コロイド又はミセル等のマイクロメートル又はナノメートルのサイズの物体も指すものである。
【0049】
上記に規定される使用によるこの実施形態は特に、その処理の間、ポリマーが、表面上
に吸着される部分と、溶液中に存在する部分とで永久的に平衡状態にあり、上記表面上でポリマーが置き換えられることを可能とする、「ダイナミックコーティング(dynamic coating)」として知られる表面処理の原理に対応するものである。この有利な実施形態は、場合によっては、表面処理の寿命を延長させることを可能にする。ダイナミックコーティング中、使用されるポリマーの濃度は好ましくは、静的な前処理に使用されるものよりも低く、好ましくは10
−6重量%〜0.1重量%、好ましくは10
−4重量%〜0.01重量%である。
【0050】
実施形態によっては、2つの形態の利点を合わせるために、上記ダイナミックコーティングを、静的な前処理と併用することができる。
【0051】
別の好ましい実施形態によれば、静的な前処理又はダイナミックコーティングに使用される溶液中のポリマーの濃度は、その臨界ミセル濃度(すなわちCMC)から求められる。
【0052】
CMCを求める方法は、当業者に既知のものであり、文献に記載されている。それ故、静的な前処理では、有利な実施形態では、ポリマーを、表面処理に使用される溶液中、0.1×CMC〜100×CMC、より好ましくは1×CMC〜50×CMCの濃度で使用する。ダイナミックコーティングでは、使用されるポリマーの濃度は好ましくは、10
−3×CMC〜10×CMC、好ましくは10
−2×CMC〜CMCとなると考えられる。
【0053】
本発明の別の主題は、10
−4%〜10%の重量濃度で、上記に規定される直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーを含む、水性、有機又は水性/有機溶液である。
【0054】
特定の形態によれば、上記に規定される上記水性、有機又は水性/有機溶液は、上記直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーの濃度が、10
−4重量%〜1重量%、好ましくは10
−3重量%〜0.1重量%となる水溶液である。
【0055】
別の特定の形態によれば、上記に規定される上記水性、有機又は水性/有機溶液は、上記直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーの濃度が、10
−4重量%〜10重量%、好ましくは10
−2重量%〜1重量%となるエタノール溶液である。
【0056】
最後に、本発明の主題は、キットであって、
a)上記に規定される直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーを含む、少なくとも1つの容器と、
b)上記直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーを含む上記水性、有機又は水性/有機溶液を調製することができかつ調製することを意図した液体ベースを含む、少なくとも1つの容器と、
を含む、キットである。
【0057】
このキットを用いてこのように調製される、上記直鎖、分枝状又は架橋されたポリマーを含む上記水性、有機又は水性/有機溶液は続いて、特に、処理表面をより親水性とするために、又は構成要素に対するその吸着特性を改変させるために、又はその電気浸透特性を改変させるために、上記に規定される処理方法に使用される。