(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記錘は、前記錘の重心が、前記フェース部の重心位置からゴルフボールの半径の長さ以内の前記インパクトエリアの面に直交する方向と、前記穴又は前記凹部に前記錘を挿入する方向との交点に位置するように設けられていることを特徴とする、
請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゴルフクラブヘッドに錘を固定して設ける場合、錘の仕様を変更することができないため、ユーザに応じて、ゴルフクラブヘッドの重さや重心の位置を変更することができないという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、打球時の飛距離を向上させ、かつ、ユーザに応じて錘を変更可能なゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、ソール部、フェース部、及びクラウン部を有する中空のボディ部と、前記フェース部のインパクトエリアの後方に位置し、かつ前記ソール部に着脱可能に設けられた、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘から選択された錘と、を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドを提供する。
【0007】
また、前記錘は、前記フェース部の重心位置からゴルフボールの半径の長さ以内の前記インパクトエリアの面に直交する線上に設けられていてもよい。また、前記錘は、前記ソール部の前後方向における中心の位置よりも後方の位置に設けられていてもよい。
【0008】
また、前記ソール部には穴又は凹部が形成されており、前記錘は、前記穴又は前記凹部に設けられていてもよい。また、前記錘は、前記錘の重心が、前記フェース部の重心位置からゴルフボールの半径の長さ以内の前記インパクトエリアの面に直交する方向と、前記穴又は前記凹部に前記錘を挿入する方向との交点に位置するように設けられていてもよい。
【0009】
また、前記穴又は前記凹部は、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の前記錘から選択された一つの前記錘を固定可能であってもよい。また、前記錘は、前記ソール部に形成されている穴に固定可能な錘固定部と、前記錘固定部に固定可能な錘本体と、を有していてもよい。
【0010】
また、前記錘固定部は、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の前記錘本体から選択された一つの前記錘本体を固定可能であってもよい。また、前記錘本体は、前記錘本体の上部に位置する頭部と、前記頭部の下端に設けられており、かつ前記錘固定部に固定可能な錘本体固定部と、を有していてもよい。
【0011】
また、前記ボディ部は、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、複合材料、及びカーボンのうちの少なくとも一つからなり、前記錘は、前記ボディ部よりも比重が大きい金属により形成されていてもよい。
【0012】
本発明の第2の態様においては、ゴルフクラブヘッドに装着可能な複数の錘から構成される錘セットであって、前記複数の錘それぞれは、前記ソール部に形成されている穴に固定可能な一以上の錘固定部と、前記錘固定部に固定可能な、それぞれ重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる錘本体と、を有する錘セットであってもよい。
【0013】
本発明の第3の態様においては、ソール部、フェース部、及びクラウン部を有する中空のボディ部を準備するボディ部準備ステップと、前記フェース部のインパクトエリアの後方に位置し、かつ前記ソール部に着脱可能に設けられた、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘から選択された錘を準備する錘準備ステップと、前記ソール部に前記錘を固定する固定ステップと、を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法を提供する。
【0014】
また、前記錘準備ステップは、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘本体から選択された一つの錘本体を前記ソール部に固定するための錘固定部に固定する錘本体固定ステップを有し、前記固定ステップは、前記錘本体が固定された前記錘固定部を前記ソール部に形成されている穴に固定する錘固定部固定ステップを有するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ゴルフクラブヘッドにおいて、打球時の飛距離を向上させ、かつ、ユーザに応じて錘を変更できるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<本実施形態>
[ゴルフクラブヘッドSの概要]
図1は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドSの構成を示す図である。
図2は、
図1で示すゴルフクラブヘッドSを下方から見た構成を示す図である。
図3は、
図1で示すゴルフクラブヘッドSの断面図である。
図4は、
図1で示すゴルフクラブヘッドSでゴルフボールUを打球している状態の断面図である。
【0018】
ゴルフクラブヘッドSは、ゴルフクラブの下端に設けられており、ゴルフクラブにおけるゴルフボールUを当てる部分である。ゴルフクラブヘッドSは、中空のボディ部1と錘2とを有する。ボディ部1は、ゴルフボールUを当てる部分である。ボディ部1は、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、複合材料、及びカーボンのうちの少なくとも一つからなる。
【0019】
ボディ部1は、ソール部11、接続部12、ネック部13、フェース部14、及びクラウン部15を有する。ソール部11は、下方が凸形状になった湾曲面を有し、ボディ部1における底面を形成する。ソール部11には、凹部111、穴112、及び固定部113が形成されている。凹部111は、ソール部11の面に形成されており、例えば円形状の底面を有する。穴112は、凹部111の底面に形成されており、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘から選択された一つの錘2が固定可能である。穴112は、例えば円形状である。
【0020】
固定部113には、錘2が固定される。固定部113の形状は、穴112の内径と同じ内径の円筒形状である。固定部113は、ソール部11から上方、すなわちボディ部1の内側に向かって延伸している。穴112及び固定部113の内側面には、例えば、ねじ溝が形成されており、穴112及び固定部113は、雌ねじ部としての機能を有する。固定部113は、ソール部11と一体に、ソール部11の他の領域よりも厚く形成されている。
【0021】
接続部12は、ソール部11のトウ側の上端とヒール側の上端とを接続する、ソール部11の前端付近の上方に位置する部分である。接続部12は、ソール部11と一体的に形成されている。ネック部13は、図示しないゴルフクラブのシャフトが取り付けられる部分である。ネック部13は、円筒形状である。ネック部13は、接続部12におけるヒール側の端部付近から略上方に向かって延伸している。
【0022】
フェース部14は、滑らかな湾曲面を有し、ボディ部1における前面を形成する。フェース部14は、ソール部11の前端の縁と接続部12の前端の縁とで形成されている穴を塞ぐようにして、当該穴の縁に固定されている。フェース部14は、例えばソール部11よりも硬い材質で形成されている。フェース部14は、インパクトエリア141を有する。インパクトエリア141は、フェース部14におけるゴルフボールUとの衝突が意図された領域である。
【0023】
クラウン部15は、滑らかな湾曲面を有し、ボディ部1における上面を形成する。クラウン部15は、ソール部11の上端の縁と接続部12の後端の縁とで形成されている穴を塞ぐようにして、当該穴の縁に固定されている。
【0024】
[錘2の詳細]
錘2は、ゴルフクラブヘッドSの重さ、及び重心の位置を変更する機能を有する。錘2は、フェース部14のインパクトエリア141の後方に位置し、かつソール部11に着脱可能に設けられた、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘から選択された錘2である。錘2は、例えば、ボディ部1よりも比重が大きい金属により形成されている。錘2をボディ部1よりも比重が大きい金属により形成することで、錘2を小さくすることができる。ボディ部1の形成材料がチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、複合材料、及びカーボンのうちの少なくとも一つである場合、錘2の形成材料は、例えば鉄、ステンレス又は銅である。
【0025】
図4に示すように、錘2は、フェース部14の重心位置からゴルフボールUの半径の長さ以内のインパクトエリア141の面に直交する線上に設けられている。具体的には、錘2がソール部11の穴112及び固定部113に固定された状態では、錘2の重心が、フェース部14の重心位置からゴルフボールUの半径の長さ以内のインパクトエリア141の面に直交する方向と、穴112に錘2を挿入する方向との交点に位置する。
【0026】
より具体的には、錘2がソール部11の穴112及び固定部113に固定された状態では、錘2の重心が、フェース部14の重心位置からインパクトエリア141の面に直交する方向と、穴112に錘2を挿入する方向との交点に位置する。後述する錘2の頭部221の中心点が、フェース部14の重心位置からインパクトエリア141の面に直交する方向と、穴112に錘2を挿入する方向との交点に位置してもよい。
【0027】
また、錘2は、ソール部11の幅方向、すなわちソール部11の前後方向と直交する方向(すなわち、ソール部11のヒール側とトウ側を結ぶ方向)における、中心位置に設けられていてもよい。錘2がソール部11における上記の位置に設けられていることで、ゴルフクラブヘッドSは、重心深度を深くできるとともに、ゴルフボールUを打つ際に、錘2により生じる力をゴルフボールUに作用させ易くすることができるので、ゴルフボールUの飛距離を向上させることができる。
【0028】
また、錘2は、ソール部11の前後方向における中心の位置よりも後方の位置に設けられている。錘2がソール部11の前後方向における中心の位置よりも後方の位置に設けられていることで、重心深度を深くとることができるので、例えばゴルフクラブヘッドSの慣性モーメントが大きくなる。したがって、ゴルフクラブヘッドSがゴルフボールUに当たった瞬間にゴルフクラブヘッドSの向きがぶれにくくなるので、ゴルフボールUの飛距離を向上させることができる。
【0029】
図5は、錘2の構成を示す図である。
図5(a)は、錘本体22が錘固定部21に固定されている状態を示す図である。
図5(b)は、錘本体22と錘固定部21とが分離されている状態を示す図である。
図6は、錘固定部21の構成を示す図である。
図6(a)は、錘固定部21の断面図である。
図6(b)は、錘固定部21を下方から見た構成を示す図である。
【0030】
錘2は、錘固定部21と錘本体22とを有する。錘固定部21は、ソール部11に形成されている穴112に固定可能である。また、錘固定部21は、後述するように、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘本体から選択された一つの錘本体22を固定可能である。
【0031】
錘固定部21は、軸部211、凹部212、底部213、及び凹部214を有する。軸部211は、円柱形状を有する。軸部211の外側面には、ねじ溝が形成されており、軸部211は、雄ねじ部としての機能を有する。軸部211の雄ねじ部は、ソール部11の穴112及び固定部113の雌ねじ部と螺合する。
【0032】
軸部211の先端には、凹部212が形成されている。凹部212は、錘本体22の錘本体固定部222が挿入される凹部である。凹部212の内側面には、例えば、ねじ溝が形成されており、凹部212は、雌ねじ部としての機能を有する。
【0033】
底部213は、錘固定部21の底面を形成する。底部213は、軸部211の下端に接続されている。底部213は、円板形状を有する。底部213の中心、軸部211の中心、及び凹部212の中心は、同軸上に位置する。底部213の外径は、軸部211の外径よりも大きい。また、底部213の外径は、ソール部11の凹部111の内径よりも若干小さく、かつソール部11の穴112の内径及び固定部113の内径よりも大きい。
【0034】
底部213の外径がこのような形状を有することで、錘固定部21は、ソール部11の穴112及び固定部113に挿入されたときに、底部213が凹部111の底面における穴112の縁付近の領域に接する。よって、錘固定部21がソール部11の穴112及び固定部113の内側を通過してボディ部1の内側に入ってしまうことを防ぐことができる。
【0035】
凹部214は、錘固定部21の下端に形成されている凹部である。具体的には、凹部214は、錘固定部21の底部213の軸部211が設けられている側とは反対側の面に形成されている。凹部214は、工具、例えばドライバー等の先端の形状と篏合する形状を有する。錘固定部21の軸部211をソール部11の穴112及び固定部113の内側に挿入して、錘固定部21の凹部214に当該工具の先端を挿入して当該工具を回転させて締め付けることで、軸部211の雄ねじ部が穴112及び固定部113の雌ねじ部に螺合して、錘固定部21は、ソール部11の穴112及び固定部113に固定される。
【0036】
錘本体22は、錘固定部21に固定可能である。錘本体22は、頭部221、錘本体固定部222、及び凹部223を有する。頭部221は、錘本体22の上部に位置する。頭部221は、例えば球形状である。頭部221の直径は、例えばソール部11の穴112の内径及び固定部113の内径よりも小さい。錘本体22の頭部221の直径がこのような大きさを有するので、錘本体22の頭部221を、ソール部11の穴112及び固定部113の内側を通過させて、ボディ部1の内側に位置させることができる。
【0037】
錘本体固定部222は、錘固定部21に固定可能である。錘本体固定部222は、頭部221の下端に設けられている。錘本体固定部222は、例えば円柱形状である。錘本体固定部222は、錘固定部21の凹部212に挿入される。錘本体固定部222の外側面には、例えば、ねじ溝が形成されており、錘本体固定部222は、雄ねじ部としての機能を有する。錘本体固定部222の雄ねじ部は、錘固定部21の凹部212の雌ねじ部と螺合する。
【0038】
凹部223は、錘本体22の上端に形成されている凹部である。錘本体22の頭部221の上端には、平坦な面が形成されており、凹部223は、当該平坦な面に形成されている。凹部223は、工具、例えばドライバー等の先端の形状と篏合する形状を有する。凹部223は、例えば錘固定部21の凹部214と同じ形状を有する。
【0039】
錘本体22の錘本体固定部222を錘固定部21の凹部212に挿入して、錘本体22の凹部223に当該工具の先端を挿入して当該工具を回転させて締め付けることで、錘本体固定部222の雄ねじ部が錘固定部21の凹部212の雌ねじ部に螺合して、錘本体22は、錘固定部21に固定される。
【0040】
錘2がソール部11の穴112及び固定部113に固定された状態では、錘固定部21の底部213は、ソール部11の凹部111の内側に位置するため、錘固定部21の底部213が、ソール部11の外側面から外側に突出することを防ぐことができる。
【0041】
[錘セットT]
錘セットTは、ゴルフクラブヘッドSに装着可能な複数の錘から構成される。
図7は、錘セットTが有する複数の錘本体22、22a、22bの構成を示す図である。
図7(a)は、錘本体22の構成を示す図である。
図7(b)は、錘本体22の変形例1である錘本体22aの構成を示す図である。
図7(c)は、錘本体22の変形例2である錘本体22bの構成を示す図である。
図7(d)は、
図7(a)で示す錘本体22を上方から見た状態の構成を示す図である。
図7(e)は、
図7(b)で示す錘本体22aを上方から見た状態の構成を示すである。
図7(f)は、
図7(c)で示す錘本体22bを上方から見た状態の構成を示す図である。
【0042】
図7においては、錘セットTが有する複数の錘本体の個数が3個である場合を例示しているが、錘セットTが有する複数の錘本体の個数は任意である。複数の錘それぞれは、ソール部11に形成されている穴112に固定可能な一以上の錘固定部21と、錘固定部21に固定可能な、それぞれ重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる錘本体22、22a、22bと、を有する。
【0043】
錘本体22aは、頭部221aと錘本体固定部222aとを有する。頭部221aは、球形状であり、頭部221と同じ形状である。錘本体固定部222aは円柱形状を有し、錘本体固定部222と同じ外径を有するが、錘本体固定部222の長さよりも若干長い。よって、錘本体22aは、錘本体22と比べて、錘本体22よりも若干長いが、錘本体22と比べて軽い材質で製造されているため、錘本体22よりも軽い。
【0044】
錘本体22bは、頭部221bと錘本体固定部222bとを有する。頭部221bは、球形状であり、頭部221及び頭部221aよりも外径が小さい。錘本体固定部222bは円柱形状を有し、錘本体固定部222と同じ外径を有するが、錘本体固定部222の長さよりも短い。よって、錘本体22bは、錘本体22及び錘本体22aと比べて、錘本体22及び錘本体22aよりも短く、錘本体22aと同じ材質で製造されているため、錘本体22aよりも軽い。
【0045】
錘セットTは、このように重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる複数の錘本体22、22a、及び22bを有するので、ゴルフクラブヘッドSの調整者は複数の錘本体22、22a、及び22bから任意の錘本体を選択することができる。そして、調整者は、選択した錘本体を錘固定部21に固定することで、ユーザの好みに合わせてゴルフクラブヘッドSを調整することができる。
【0046】
また、錘2が、穴112に固定可能な一以上の錘固定部21と、錘固定部21に固定可能な、それぞれ重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる錘本体22、22a、22bとを有するようにすることで、例えば錘本体を錘固定部21から取外して用いたり、錘固定部21と錘本体とを別々の材料で形成したりすることが可能となり、錘2の重さ及び形状の種類を増やすことができる。
【0047】
また、錘2が、それぞれ重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる錘固定部21と、錘固定部21に固定可能な、それぞれ重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる錘本体22、22a、22bとを有するようにしてもよい。錘2が、このような構成を有することで、錘2の重さ及び形状の種類をさらに増やすことができる。
【0048】
[ゴルフクラブヘッドSの製造方法]
次に、ゴルフクラブヘッドSの製造方法を説明する。
図8は、ゴルフクラブヘッドSの製造方法を示す図である。
図8(a)は、錘固定部21と錘本体22とが分離された状態を示す図である。
図8(b)は、錘固定部21と錘本体22とが固定された状態を示す図である。
図8(c)は、錘2とゴルフクラブヘッドSとが分離された状態を示す図である。
図8(d)は、錘2とゴルフクラブヘッドSとが固定された状態を示す図である。
【0049】
まず、調整者は、ボディ部1と錘を準備する。錘を準備する際には、具体的には、調整者は、錘セットTから任意の錘本体を選択する。調整者は、例えば、錘セットTから錘本体22を選択する(
図8(a))。そして、調整者は、錘固定部21に錘本体22を固定する(
図8(b))。より具体的には、調整者は、錘本体22の錘本体固定部222を錘固定部21の凹部212に挿入して、錘本体22の凹部223に工具の先端を挿入して当該工具を回転させて締め付けることで、錘本体固定部222の雄ねじ部が錘固定部21の凹部212の雌ねじ部に螺合して、錘本体22は、錘固定部21に固定される。このようにして、錘が準備される。
【0050】
次に、調整者は、準備されたボディ部1のソール部11に、錘2を固定する。具体的には、調整者は、準備されたボディ部1のソール部11に形成されている穴112に錘2を挿入して(
図8(c))、錘2を穴112に固定する(
図8(d))。
【0051】
より具体的には、錘本体22が固定された錘固定部21の軸部211をソール部11の穴112及び固定部113の内側に挿入して、錘固定部21の凹部214に工具の先端を挿入して当該工具を回転させて締め付けることで、軸部211の雄ねじ部が穴112及び固定部113の雌ねじ部に螺合して、錘本体22が固定された錘固定部21は、ソール部11の穴112及び固定部113に固定される。このようにして、調整者は、重さや重心を調整したゴルフクラブヘッドSを製造することができる。
【0052】
調整者は、例えばゴルフクラブヘッドSのクラウン部15を取り外したりしてゴルフクラブヘッドSを分解したりせずに、錘2をゴルフクラブヘッドSの外側から着脱することができる。また、任意の重さ及び形状を有する錘本体を選択して、錘固定部21に固定することで、任意の重さ及び形状を有する錘2を製造することができる。この結果、調整者は、簡単にゴルフクラブヘッドSの重さ及び重心の位置を変更することができる。
【0053】
[変形例]
図9は、錘本体22の変形例を示す図である。
図9(a)は、錘本体22の構成を示す図である。
図9(b)は、錘本体22の変形例3である錘本体22cの構成を示す図である。
図9(c)は、錘本体22の変形例4である錘本体22dの構成を示す図である。
図9(d)は、錘本体22の変形例5である錘本体22eの構成を示す図である。
【0054】
錘本体22cは、頭部221cと錘本体固定部222cとを有する。頭部221cは、例えば長方形状の面を有し、当該長方形状の面は錘本体固定部222cの軸方向と直交する。錘本体固定部222cは、錘本体固定部222と同じ外径である円柱形状であり、錘本体固定部222と略同じ長さである。錘本体22cは、錘本体22と比べて、長さが短い。
【0055】
錘本体22dは、頭部221dと錘本体固定部222dとを有する。頭部221dは、例えば円錐形状である。錘本体固定部222dは、錘本体固定部222と同じ外径である円柱形状であり、錘本体固定部222と略同じ長さである。円錐形状の頭部221dの軸が円柱形状の錘本体固定部222dの中心軸の延長線上に位置する。錘本体22dは、錘本体22と比べて、長さが短い。
【0056】
錘本体22eは、頭部221eと錘本体固定部222eとを有する。頭部221eは、例えば直方体形状である。錘本体固定部222eは、錘本体固定部222と同じ外径である円柱形状であり、錘本体固定部222と略同じ長さである。直方体形状の頭部221eの長手方向における長さは、円柱形状の錘本体固定部222eの径方向における直径よりも長い。錘本体固定部222eの上端は、頭部221eの長手方向における一端に接続されている。
【0057】
具体的には、直方体形状の頭部221eの長手方向における一方の端部が、錘本体固定部222eの上端に接続されている。頭部221eの長手方向における錘本体固定部222eの上端と接続されている側の端部は、錘本体固定部222eの径方向において錘本体固定部222eの円形状の断面の縁と略同じ位置に位置している。一方、頭部221eの長手方向における錘本体固定部222eの上端と接続されている側とは反対側の端部は、錘本体固定部222eの径方向において錘本体固定部222eの円形状の断面の縁よりも外側に突出する位置に位置している。頭部221eの長手方向と錘本体固定部222eの軸方向とは直交している。錘本体22eは、錘本体22と比べて、長さが短い。
【0058】
錘セットTが、このように異なる形状の頭部が形成されている複数の錘本体22c、22d、及び22eを有することで、調整者は、さらに様々な重さ及び形状を有する錘本体を選択することができる。この結果、調整者は、ゴルフクラブヘッドSの重さ及び重心の位置をさらに微調整することが可能になる。
【0059】
上記実施形態では、ソール部11には、穴112が形成されており、穴112に錘2が螺合するねじ溝が形成されているとしたが、ソール部11には、例えば凹部が形成されており、当該凹部の内側面に錘2が螺合するねじ溝が形成されているようにしてもよい。
【0060】
上記実施形態では、錘2は、錘固定部21と錘本体22とが別体であり、錘固定部21に錘本体22が固定される構成であるとしたが、錘2は、錘固定部21と錘本体22とが一体に形成されていてもよい。この場合、調整者は、重さ及び形状のうちの少なくとも一つが異なる複数の錘のうちから、任意の錘を選択することができる。
【0061】
[本実施形態に係るゴルフクラブヘッドSによる効果]
本実施形態に係るゴルフクラブヘッドSは、ソール部11、フェース部14、及びクラウン部15を有する中空のボディ部1と、フェース部14のインパクトエリア141の後方に位置し、かつソール部11に着脱可能に設けられた、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘から選択された錘2と、を有する。よって、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドSは、打球時の飛距離を向上させ、かつ、ユーザに応じて錘を変更することができる。この結果、ゴルフクラブヘッドSは、ゴルフクラブヘッドSの重さ、及び重心の位置を変更することができる。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【解決手段】ゴルフクラブヘッドSは、ソール部11、フェース部14、及びクラウン部15を有する中空のボディ部1と、フェース部14のインパクトエリア141の後方に位置し、かつソール部11に着脱可能に設けられた、重さ及び形状のうちの少なくとも一つがそれぞれ異なる複数の錘2から選択された錘と、を有する。また、錘2は、フェース部14の重心位置からゴルフボールの半径の長さ以内のインパクトエリア141の面に直交する線上に設けられている。