(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0027]説明する態様は、電源の現在の充電の状態に基づいてUEの電源を管理するためのシステム及び方法を対象とする。幾つかの例によれば、電力管理回路が、UEのバッテリーの充電の状態を調べるように構成され得る。UEモデムは、電力管理回路にポーリングするか、又はさもなければバッテリーの充電の状態を決定し得る。バッテリーの現在の充電の状態を周期的に調べることにより、モデムは、バッテリーが2つ以上の充電状態レベルのうちの1つにあることを決定し得、また、決定することに応答して、充電状態レベルに基づいてモデムの省電力モードを呼び出し得る。
【0018】
[0028]幾つかの例によれば、特定のモデム機能は、UEのバッテリーなどの電源の有効寿命を延長するのに役立つように、充電状態に基づいて実施され得る。例えば、受信回路は、不連続受信(DRX)動作の間に電源遮断され得、それによって、そのような受信回路が常に電源投入されている場合に対して、電力が節約され得る。加えて、送信及び/又は受信回路は、例えば送信キュー内におけるバッファリングされたデータの存在など、1つ又は複数の基準に基づいて、アイドルモードに置かれ得るか、又はオンライン/オフラインに置かれ得る。
【0019】
[0029]幾つかの例では、種々の省電力モードの組合せの1つ又は複数が、UEのバッテリー充電状態に基づいて呼び出され得る。モデムの省電力モードは、UE内の利用可能な受信チェーンの数を低減すること、UEによって実施される1つ又は複数の周波数スキャン要求の間の時間遅延を開始すること、UEによって実施される近隣探索要求の度合いを低減すること、UEの実際のバッファデータ量に対する低減されたバッファデータ量を示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供すること、及び/又はアップリンクチャネルの最大送信電力レベルを調整することを含み得る。
【0020】
[0030]本明細書で説明される技法は、セルラーワイヤレスシステム、ピアツーピアワイヤレス通信、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)、アドホックネットワーク、衛星通信システム、及び他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」及び「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。これらのワイヤレス通信システムは、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、及び/又は他の無線技術など、様々な無線通信技術を採用し得る。概して、ワイヤレス通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つ又は複数の無線通信技術の規格化された実装形態に従って行われる。無線アクセス技術を実装するワイヤレス通信システム又はネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれ得る。
【0021】
[0031]CDMA技法を利用する無線アクセス技術の例は、CDMA2000、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)などを含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、IS−856規格を包含する。IS−2000 Release 0及びAは、通常、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、通常、CDMA2000 1xEV−DO、High Rate Packet Data(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形形態とを含む。TDMAシステムの例としては、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)の様々な実装形態がある。OFDM及び/又はOFDMAを採用する無線アクセス技術の例としては、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMなどがある。UTRA及びE−UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)及びLTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体の文書に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体の文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、上で言及されたシステム及び無線技術、並びに他のシステム及び無線技術に使用され得る。
【0022】
[0032]従って、以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、又は構成を限定するものではない。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、論じられる要素の機能及び構成において変更が行われ得る。様々な実施形態は、適宜に様々な手順又は構成要素を省略、置換、又は追加し得る。例えば、説明される方法は、説明される順序と異なる順序で実施されてよく、様々なステップが追加され、省略され、又は組み合わせられてよい。また、幾つかの実施形態に関して説明される特徴は、他の実施形態において組み合わせられ得る。
【0023】
[0033]最初に
図1を参照すると、図は、ワイヤレス通信システム100の一例を示している。システム100は、基地局(又はセル)105と、通信機器115と、コアネットワーク130とを含む。基地局105は、様々な例ではコアネットワーク130又は基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ(図示せず)の制御下で通信機器115と通信し得る。基地局105は、バックホールリンク132を通じてコアネットワーク130と制御情報及び/又はユーザデータを通信し得る。基地局105は、有線又はワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を介して、直接的又は間接的のいずれかで、互いに通信し得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。例えば、各通信リンク125は、上記で説明した様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、制御情報(例えば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
【0024】
[0034]基地局105は、1つ又は複数の基地局アンテナを介して機器115とワイヤレス通信し得る。基地局105サイトの各々は、それぞれの地理的エリア110に通信範囲を与え得る。幾つかの例では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、又は幾つかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局に対するカバー領域110は、カバー領域(図示せず)の一部のみを形成するセクタに分割され得る。システム100は、異なるタイプの基地局105(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、及び/又はピコ基地局)を含み得る。異なる技術について重複するカバー領域があり得る。
【0025】
[0035]機器115は、例えばバッテリー式機器であり得る。幾つかの例によれば、機器115は、機器115のバッテリーの充電の状態を調べるように構成され得る。バッテリーの現在の充電の状態を周期的に調べることにより、機器115は、バッテリーが2つ以上の充電状態レベルのうちの1つにあることを決定し得、その充電状態レベルに基づいてモデムの省電力モードを呼び出し得る。
【0026】
[0036]システム100が、範囲の重複するエリアを含む場合、又はシステム100が複数の信号周波数をサポートする場合、機器115は、ワイヤレス通信に対する特定の周波数の適合性を決定するために、利用可能な周波数のスキャンを周期的に実施し得る。そのようなスキャンは、周波数スキャン(FSCAN)要求と呼ばれ得るものであり、機器115に好適であるワイヤレス通信の周波数を検出するために、機器115によって周期的に実施され得る。FSCAN要求に加えて、機器115はまた、周期的な近隣探索要求の実施を通じて1つ又は複数の近隣基地局105からの信号を監視し得、そのような近隣探索要求からの情報は、種々の基地局105間における機器115のハンドオーバに使用され得る。
【0027】
[0037]幾つかの例では、システム100は、LTE/LTE−Aネットワークを含む。LTE/LTE−Aネットワークでは、発展型ノードB(eNB)及びユーザ機器(UE)という用語は、概して、それぞれ基地局105及び機器115について説明するために使用され得る。システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域に範囲を提供する、異種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。例えば、各eNB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、及び/又は他のタイプのセルに通信範囲を提供し得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスをも提供し得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNB又はホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つ又は複数(例えば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートすることができる。
【0028】
[0038]コアネットワーク130は、帰路132(例えば、S1など)を介してeNB105と通信し得る。eNB105はまた、例えば、帰路リンク134(例えば、X2など)を介して及び/又は帰路リンク132を介して(例えば、コアネットワーク130を介して)、直接的又は間接的に、互いに通信し得る。ワイヤレスネットワーク100は同期動作又は非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作又は非同期動作のいずれかに対して使用され得る。
【0029】
[0039]UE115はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは固定又はモバイルであり得る。UE115は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイル機器、ワイヤレス機器、ワイヤレス通信機器、リモート機器、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又は何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信機器、ハンドヘルド機器、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
【0030】
[0040]次に
図2を参照すると、UEの電力を管理する例示的なワイヤレス通信システム200が示されている。システム200はまた、
図1のユーザ機器115の一例であり得るUE115−aを含む。UE115−aは、プロセッサモジュール210と、メモリ220と、通信管理モジュール230と、電力管理モジュール240と、1つ又は複数のモデムモジュール270と、1つ又は複数のアンテナ280とを含み得、これらはそれぞれ、(例えば1つ又は複数のバス235を介して)互いに直接的又は間接的に通信し得る。UE115−aはまた、UE115−aの構成要素に動作電力を供給し得る内部電源285を含む。幾つかの例では、UEは、内部電源285の現在の充電の状態を決定するように構成される。幾つかの例では、電力管理モジュール240は、内部電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。電力管理モジュール240は、例えば電力管理集積回路(PMIC)を含み得る。幾つかの例では、内部電源285は、1つ又は複数のバッテリーを、関連する充電制御回路とともに含む。本明細書で使用する内部電源及びバッテリーという用語は、互換的に使用され得る。
【0031】
[0041]プロセッサモジュール210は、インテリジェントハードウェア機器、例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。メモリモジュール220は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリモジュール220は、実行されると(又はコンパイルされ、実行されると)プロセッサモジュール210に本明細書で説明する様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード225を記憶し得る。UE115−aの構成要素は、個別に又は集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部又は全部を実施するように適応された1つ又は複数のASICを用いて実現され得る。言及したモジュールの各々は、UE115−aの動作に関係する1つ又は複数の機能を実施するための手段であり得る。
【0032】
[0042]幾つかの例では、モデムモジュール270は、例えば、UE115−aと、
図1の基地局105などの1つ又は複数の基地局との間のエアインターフェースに関連付けられる様々な機能を実施するように構成され得る。そのような機能は、例えば、信号の変調及び復調、並びに基地局との通信に必要な様々な符号化及び通信機能を含み得る。幾つかの例では、モデムモジュール270は、電源285の現在の充電の状態を決定し得、その決定した充電の状態に基づいてモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整し得る。例えば、モデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することは、モデムによる使用のために利用可能なUEの受信チェーンの数を低減することを含む。幾つかの例では、1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することは、現在の充電の状態に基づいて1つ又は複数の省電力動作モードを呼び出すことを含み得る。モデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。
【0033】
[0043]幾つかの例では、電源285の現在の充電の状態は、1つ又は複数の充電状態レベルに分類され得る。これらの充電状態レベルは、電源285の利用可能な電力の残留レベルに対応し得、例えば、残留電荷量に基づいた1つ又は複数の警告状態を含み得る。例えば、電源285の残留電力の第1のレベルは、第1の充電状態レベルに対応し得、電力の第1のレベル未満の、残留電力の第2のレベルは、第2の充電状態レベルに対応し得る。更に、充電状態レベルは、電源285が外部電源に接続されているかどうかに依存し得る。従って、電源285が比較的低い充電状態レベルを有するが、外部電源に接続されている場合、電源285は再充電されており、現在の電力消費要件が外部電源によって満たされ得るため、電力管理モジュール240及び/又はモデムモジュール270は、低い充電状態レベルを無視し得る。
【0034】
[0044]上述のように、種々の充電状態レベルが定義され得、第1の充電状態レベルは、完全に充電された内部電源285に対応し得、1つ又は複数の他の充電状態レベルは、残留電荷の幾つかの閾値パーセンテージ又は比率を有する電源に対応し得る。幾つかの例では、10%超と10%以下など、2つの充電状態レベルが存在する。他の例では、3つの充電状態レベルが存在する。しかしながら、任意の数の充電状態レベルが使用され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は、内部電源285の現在の充電の状態に基づいて充電状態レベルを識別し得る。他の例では、モデムモジュール270は、電源285の現在の充電の状態に基づいて充電状態レベルを識別し得る。
【0035】
[0045]上述のように、幾つかの例では、UE115−aは1つ又は複数の省電力モードを含み得る。1つ又は複数の省電力モードは、UE115−aの様々な機能、及び/又はUE115−a内に収容された様々なモジュール並びにプロセッサを制御し得る。幾つかの例では、省電力モードは、1つ又は複数のアルゴリズムによって制御されるか、又は1つ又は複数のアルゴリズムに関連付けられる。1つ又は複数の省電力モードは、プロセッサモジュール210、1つ又は複数のモデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって制御され得る。幾つかの例では、識別された充電状態レベルは1つ又は複数の省電力モードを呼び出し得る。例えば、上記で説明したように、電源285の現在の充電の状態が決定され得、モデムモジュール270の1つ又は複数のモデム制御パラメータが、電源285の現在の充電の状態に基づいて調整され得る。3つ以上の充電状態を含み得る例では、モデムモジュール270の1つ又は複数の制御パラメータの調整は、識別された充電状態レベルに基づいて1つ又は複数の省電力モードを選択することを含み得る。
【0036】
[0046]例えば、UE115−aの各アンテナ280は1つ又は複数の受信チェーンを含み得る。複数の受信チェーンは、UE115−aが複数の信号を同時に受信及び処理することを可能にし得る。しかしながら、利用可能な受信チェーンの数はUE115−aの電力消費量に影響を及ぼし得る。上述のように、電源285の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aは、UE115−aの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって、1つ又は複数の受信チェーンを選択的に有効化又は無効化し、それによってUE115−aの電力要件を変更し得る。この有効化又は無効化は、モデムモジュール270、プロセッサモジュール210、通信管理モジュール230又は電力管理モジュール240のうちの1つ又は複数によって開始され得る。従って、有効な又は利用可能な受信チェーンの数は、UE115−aに含まれた受信チェーンの実際の又は最大の数よりも少なくなり得る。
【0037】
[0047]利用可能な受信チェーンの数は、例えば、電源285の充電状態に基づいてUEのランクを通知することによって変更され得る。例えば、通知された「1」のランクは、利用可能な受信チェーンを1つのみ持つUE115−aに対応し得る。通知されたランクは、UE115−aに含まれた受信チェーンの全てが有効又は利用可能であるときに最高となる。従って、幾つかの例では、利用可能な受信チェーンの数は、(例えば電源285の充電状態に基づいて)UE115−aの最高ランクよりも低いUE115−aのランクを通知することによって低減され得る。同様に、キャリアアグリゲーションが有効化されている場合、UE115−aは、2つ以上のダウンリンク(DL)キャリア(周波数)上で複数の受信チェーンを監視し得、それによってデータスループットの増大が可能となる。そのような場合、内部電源285の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aは、ネットワークに2次キャリアのうちの1つ又は複数を無効化させ得るゼロとして、チャネル品質インジケータ(CQI)を通知し得る。
【0038】
[0048]追加又は代替として、電力消費量は、UEのFSCAN要求に対する1つ又は複数の変更を通じて調整され得る。上記で説明したように、UE115−aは、ワイヤレス通信に好適な信号及び/又は基地局を探索するために、周波数スキャン(FSCAN)要求を周期的に実施し得る。チャネル状態が不十分であるときなど、特定の場合には、高頻度のFSCAN要求は、かなりの量のバッテリー電力を消費し得る。幾つかの例では、UE115−aの電力を管理するために、1つ又は複数のFSCAN要求の間の時間遅延が増加され得る。時間遅延は、電源285の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aのモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって増加され得る。プロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230及び/又は電力管理モジュール240のうちのいずれか1つが、FSCAN要求の間の時間遅延を制御し得る。幾つかの例では、時間遅延は、連続する不成功のFSCAN要求の数に基づいて増加される。例えば、連続する不成功のFSCAN要求に続いて、ある遅延が、別のFSCAN要求を開始する前に実施され得、その遅延は、電源285の充電状態又は更なる連続する不成功のFSCAN要求の1つ又は複数に基づいて、更に増加され得る。
【0039】
[0049]追加又は代替として、無線リソース制御(RRC)接続状態におけるUE115−aの電力消費量は、UE115−aの実際のカテゴリよりも低いUE115−aのカテゴリ及び/又はUE115−aが通知することができる最高のカテゴリよりも低いUE115−aのカテゴリを通知することによって、低減及び/又は調整され得る。例えば、内部電源285の現在の充電の状態に基づいて、Cat 4のUE115−aはそのカテゴリをCat 3として通知し得、Cat 3のUE115−aはそのカテゴリをCat 2として通知し得る。
【0040】
[0050]上述のように、UE115−aは、1つ又は複数の近隣基地局のチャネル状態を識別するために、近隣探索を周期的に実施し得る。近隣探索要求の一部として、UE115−aはまた1つ又は複数の測定を行い得る。幾つかの例では、1つ又は複数の測定は、1つ又は複数の周波数間又は無線アクセス技術間の測定を含み得る。他の例では、UE115−aは、サービス基地局及び1つ又は複数の近隣基地局の基準信号受信電力(RSRP)を決定し得る。各態様では、これらの近隣探索要求が実施される度合いは、プロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって制御され得る。幾つかの例では、UEによって実施される近隣探索要求の度合いは、UE115−aのモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって低減される。近隣探索要求の度合いは、電源285の現在の充電の状態に基づいて低減され得る。幾つかの例では、近隣探索要求がUE115−aによって実施される度合いは、1つ又は複数の周波数間又は無線アクセス技術間の測定に基づき得る。更に、近隣探索要求の度合いは、幾つかの例ではRSRPに基づき得る。例えば、電源が低い充電状態を有し、サービス基地局のRSRPが比較的強い場合、UE115−aが近隣基地局にハンドオーバされることが必要となる可能性は低くなり得、連続する近隣探索要求間の時間期間は、電源285の寿命を延長するために増加され得る。
【0041】
[0051]UE115−aは、更なる例では、UE115−aがアップリンク上で送信すべきデータを有するかどうか、及び/又はどれだけのデータが送信されるべきかを示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供し得る。幾つかの例では、UEの実際のデータ量に対する低減されたデータ量を示すBSRが提供され得る。幾つかの例では、BSRは、UE115−aの内部電源の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aのモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって提供され得る。バッテリー電力を温存するため、UE115−aは、低減されたBSR値又はゼロのBSR値を通知し得る。そのような動作の結果として、UE115−aに与えられるアップリンクリソース許可が低減されるか、又はUE115−aにアップリンクリソース許可が与えられなくなり、それによって電源285の寿命が延長される。更なる例では、UE115−aは、電源285の現在の充電の状態に基づいて、アップリンクチャネルの最大送信電力レベルを調整し得る。
【0042】
[0052]
図3は、
図2の1つ又は複数のモデムモジュール270の一例であり得る機器270−aの一例を示す。幾つかの例では、機器270−aは、
図1及び/又は
図2を参照しながら説明したUE115の1つ又は複数の態様の一例であり得る。機器270−aは、モデムプロセッサモジュール305と、1つ又は複数の受信機モジュール310と、1つ又は複数の送信機モジュール315とを含む。これらのコンポーネントの各々は、互いに、直接又は間接的に通信し得る。
【0043】
[0053]機器270−aの構成要素は、適用可能な機能の一部又は全部をハードウェアで実施するように適応された1つ又は複数のASICを用いて、個々に又はまとめて実装され得る。代替的には、それらの機能は、1つ又は複数の他の処理ユニット(又はコア)によって、1つ又は複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(例えば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的又は部分的に、1つ又は複数の汎用プロセッサ又は特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに組み込まれた命令を用いて実装され得る。
【0044】
[0054]送信機モジュール315は、上記で説明したように、1つ又は複数のワイヤレス通信ネットワーク(例えば、E−UTRAN、UTRANなど)との通信を確立するために、
図1の基地局105などの基地局に送信し得る。受信機モジュール310は、上記で説明したように、
図1の基地局105などの基地局からダウンリンク送信を受信し得る。幾つかの例では、モデムプロセッサモジュール305は、例えば、UE電源の現在の充電状態を決定し、その現在の充電状態に基づいて、
図1及び/又は
図2に関して上記で説明したような1つ又は複数の省電力技法を呼び出し得る。
【0045】
[0055]ここで
図4を参照すると、機器270−bの一例が示されている。機器270−bは、
図2のモデムモジュール270及び/又は
図3の機器270−aの一例であり得る。幾つかの例では、機器270−bは、
図1及び/又は
図2を参照して説明したUE115又はUE115−aの1つ又は複数の態様の一例であり得る。この例における機器270−bは、省電力モードモジュール415を含んだモデムプロセッサモジュール305−aを含む。任意のアプリケーションプロセッサモジュール410がモデムプロセッサモジュール305−aと通信し得る。モデムプロセッサモジュール305−aは、
図3のモデムプロセッサモジュールの一例であり得る。アプリケーションプロセッサモジュール410は、例えば、
図2の電力管理モジュール240及び/又はPMICなどの電力管理モジュールと通信可能に結合され得る。
【0046】
[0056]機器270−bはまた、それぞれモデムプロセッサモジュール305−aと通信可能に結合された送信/受信変調器/復調器420−a〜420−nを含む。送信/受信変調器/復調器420−a〜420−nの各々は、アンテナ425−a〜425−nと通信可能に結合されている。モデムプロセッサモジュール305−aは、例えば、2つ以上のコンポーネントキャリア上における複数の同時のワイヤレス送信をサポートするために、2つ以上の送信/受信変調器/復調器420及び関連付けられたアンテナ425を使用し得る。モデムプロセッサモジュール305−aは、UEが、UEにおける利用可能な送信/受信チェーンの数を示すUEのランクを通知することによって、複数の同時送信を使用して通信を送信及び/又は受信することが可能であることを通信し得る。
【0047】
[0057]幾つかの例では、省電力モードモジュール415は、例えば、UE電源の現在の充電状態を決定し、その現在の充電状態に基づいて、
図1、2及び/又は3に関して上記で説明したような1つ又は複数の省電力技法を呼び出し得る。省電力モードモジュール415は、現在の充電状態を、例えばアプリケーションプロセッサモジュール410から受信し得る。アプリケーションプロセッサモジュール410は、上述のように電力管理モジュールと通信し、電力管理モジュールからの情報に基づいてUE電源の現在の充電状態を取得し得る。アプリケーションプロセッサは、例えば、UEのユーザインターフェース上に充電インジケータを設けるために、この現在の充電状態を使用し得、また省電力モードモジュール415にこの現在の充電状態を提供し得る。他の例では、省電力モードモジュール415は、例えば、
図2の電力管理モジュール240及び/又はPMICと通信し得る。
【0048】
[0058]上記で説明したように、電源の現在の充電の状態に基づいて、省電力モードモジュール415は、1つ又は複数の受信チェーンを選択的に有効化又は無効化し、それによって機器270−aの電力要件を変更し得る。例えば、電源の現在の充電の状態が閾値レベル未満であると省電力モードモジュール415が決定した場合、機器の通知されるランクは低減され得、それによって、有効な又は利用可能な受信チェーンの数は実際の受信チェーンの数よりも少なくなり得る。幾つかの例では、利用可能な受信チェーンの数は、電源の充電の2つ以上の閾値レベルに基づいて、1つ又は複数の増分で低減され得る。例えば、最高ランクが4である場合、省電力モードモジュール415は、電源が20%以下にあるときにはランクを4から2に変更し得、また電源が10%以下にあるときにはランクを2から1に更に変更し得る。
【0049】
[0059]省電力モードモジュール415は、同じく又は代替的に、例えばFSCAN要求の頻度に関する1つ又は複数の変更を通じて、電力消費量を低減し得る。上記で説明したように、UE115−aは、ワイヤレス通信に好適な信号及び/又は基地局を探索するために、FSCAN操作を周期的に実施し得る。幾つかの例によれば、1つ又は複数のFSCAN要求の間の時間遅延は、電源の現在の充電の状態に基づいて増加され得る。幾つかの例では、時間遅延は、連続する不成功のFSCAN要求の数に基づいて増分される。例えば、連続する不成功のFSCAN要求に続いて、別のFSCAN要求を開始する前に遅延が実施され得、その遅延は、電源の充電状態及び/又は更なる連続する不成功のFSCAN要求の1つ又は複数に基づいて、更に増加され得る。更に、この遅延は、電源の現在の充電の状態の、2つ以上の閾値レベルに基づいて、増分的に増加され得る。
【0050】
[0060]同様に、上述のように、省電力モードモジュール415は、近隣探索の頻度を低減する省電力モードを呼び出し得る。幾つかの例では、実施される近隣探索要求の度合いは、電源の現在の充電の状態及び/又はサービスセル(serving cell)のRSRPの1つ又は複数に基づいて低減され得る。更に、この近隣探索の度合いは、電源の現在の充電の状態の、2つ以上の閾値レベルに基づいて、2つ以上の増分で低減され得る。例えば、電源が低い充電状態を有し、サービス基地局のRSRPが比較的強い場合、連続する近隣探索要求の間の遅延は、電源285の寿命を延長するために増加され得る。
【0051】
[0061]省電力モードモジュール415は、更なる例では、機器270−bから送信されるためにバッファリングされたデータの実際の量に対する低減されたデータの量を示すためのBSRパラメータを調整するために、省電力モードを呼び出し得る。そのような動作により、結果として、UEに与えられるアップリンクリソース許可が低減されるか、又はUEにアップリンクリソース許可が与えられなくなり、それによって電源285の寿命が延長される。更なる例では、省電力モードモジュール415は、電源の現在の充電の状態に基づいて、アップリンクチャネルの最大送信電力レベルを調整し得る。上述のように、省電力モードモジュール415は、機器270−bの電源の現在の充電の状態に基づいて1つ又は複数の省電力モードを呼び出し得る。例えば、電源の現在の充電の状態が30%である場合、省電力モードモジュール415は、FSCAN及び/又は近隣探索動作において1つ又は複数の遅延を増加させるために、省電力モードを呼び出し得る。そのような動作は、電源の寿命を延長し、ユーザエクスペリエンスに比較的小さな影響をもたらし得る。
【0052】
[0062]現在の充電の状態が20%未満に低下した場合、省電力モードモジュール415は、前に呼び出された省電力モードに加えて、UEの通知されるランクを低減するための省電力モードを呼び出し得る。そのような動作は、データを送信するために利用可能なデータレートを低減し、また電力消費量をも低減し得、それによって電源の寿命が延長される。幾つかの例では、現在の充電の状態が10%未満に低下した場合、省電力モードモジュール415は、前に呼び出された省電力モードに加えて、BSRで報告される通知される値を低減するための省電力モードを呼び出し得る。最後に、現在の充電の状態が5%未満に低下した場合、省電力モードモジュール415は、前に呼び出された省電力モードに加えて、アップリンクチャネルの最大送信電力レベルを低減するための省電力モードを呼び出し得る。
【0053】
[0063]もちろん、上記で説明した省電力モードを呼び出す割合及び順序は例示的なものであり、当業者には直ちに明らかとなるように、種々の値及び省電力モードを呼び出す順序は変更され得る。更に、幾つかの例では、省電力モードを呼び出すための順序及び閾値レベルは、機器の現在の使用率及び/又は現在のチャネル条件に基づいて、適応的に決定され得る。例えば、UEを使用してデータ又はボイストラフィックが送信されておらず、機器が比較的長い時間期間の間、アイドル状態であった場合、省電力モードモジュール415は、通知されるランクを低減し、BSR値を調整するとき、単純に近隣探索及びFSCANのための遅延を単一の閾値レベルで呼び出し得、送信電力は、限定的な影響を残りの電源寿命に及ぼす。同様に、複数の連続するFSCAN動作が不成功となったと決定された場合、電源における電力の消耗を低減するために、連続するFSCAN動作の間の遅延を増加させるための省電力モードが、電源の比較的高い充電レベルで実現され得る。
【0054】
[0064]
図5は、基地局505とモバイル機器515とを含むシステム500のブロック図である。このシステム500は、
図1のシステム100の一例であり得る。基地局505は、アンテナ534−1〜534−xを装備され得、モバイル機器515は、アンテナ552−1〜552−nを装備され得る。基地局505において、送信プロセッサ520がデータソースからデータを受信し得る。
【0055】
[0065]送信プロセッサ520は、データを処理し得る。送信プロセッサ520はまた、基準シンボルと、セル固有基準信号とを生成し得る。送信(TX)MIMOプロセッサ530が、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、及び/又は基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実施し得、出力シンボルストリームを送信変調器532−1〜532−xに与え得る。各変調器532は、出力サンプルストリームを取得するために(例えば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器532は、ダウンリンク(DL)信号を取得するために、その出力サンプルストリームを更に処理(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、及びアップコンバート)し得る。一例では、変調器532−1〜532−xからのDL信号は、アンテナ534−1〜534−xを介して送信され得る。
【0056】
[0066]モバイル機器515において、モバイル機器アンテナ552−1〜552−nが、基地局505から特定のTDDアップリンク/ダウンリンク構成に従ってDL信号を受信し得、その受信された信号をそれぞれ復調器554−1〜554−nに与え得る。各復調器554は入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、及びデジタル化)し得る。各復調器554は更に、受信シンボルを取得するために、(例えば、OFDMなどのために)入力サンプルを更に処理し得る。MIMO検波器556は、全ての復調器554−1〜554−nから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検波を実施し、検出されたシンボルを供給し得る。受信機プロセッサ558は、検出シンボルを処理(例えば、復調、デインターリーブ、及び復号)して、モバイル機器515に関して復号されたデータをデータ出力に与えて、復号された制御情報をプロセッサ580、又はメモリ582に与え得る。プロセッサ580は、例えば、
図1〜4に関して上記で説明した省電力モード動作を実施し得る。しかしながら、
図5における任意の他のUEプロセッサ又はモジュールが、
図1〜4に関して上記で説明した省電力モード動作を実施するために利用され得る。
【0057】
[0067]アップリンク(UL)上で、モバイル機器515において、送信プロセッサ564は、データソースからデータを受信し処理し得る。送信プロセッサ564はまた、参照信号のための参照シンボルを生成し得る。送信プロセッサ564からのシンボルは、適用可能な場合、送信MIMOプロセッサ566によってプリコーディングされ、更に(例えば、SC−FDMAなどのための)復調器554−1〜554−nによって処理され、基地局505から受信された送信パラメータに従って基地局505に送信され得る。基地局505において、モバイル機器515からのUL信号がアンテナ534によって受信され、復調器532によって処理され、適用可能な場合、MIMO検波器536によって検出され、受信プロセッサ538によって更に処理され得る。受信プロセッサ538は、復号されたデータをデータ出力及びプロセッサ540に与え得る。メモリ542はプロセッサ540に結合され得る。同様に上記で説明されたように、システム500は複数のコンポーネントキャリア上での動作をサポートし得、コンポーネントキャリアの各々は、基地局505と機器515との間で送信される種々の周波数の波形信号を含む。複数のコンポーネントキャリアは、モバイル機器515と基地局505との間のアップリンク及びダウンリンク送信を搬送し得、基地局505は、複数のコンポーネントキャリア上での動作をサポートし得る。モバイル機器515の構成要素は、個別に又は集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部又は全部を実施するように適応された1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。言及されたモジュールの各々は、システム500の動作に関係する1つ又は複数の機能を実施するための手段であり得る。同様に、基地局505の構成要素は、個々に又はまとめて、適用可能な機能の一部又は全部をハードウェアで実施するように適応された1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。言及された構成要素の各々は、システム500の動作に関係する1つ又は複数の機能を実施するための手段であり得る。
【0058】
[0068]
図6は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る別の方法600を示している。方法600は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法600は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0059】
[0069]最初、ブロック605において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。UEの内部電源は、例えばバッテリーであり得る。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UE115の内部電源の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0060】
[0070]ブロック610において、UEのモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータが、UEの内部電源の、決定された現在の充電の状態に応答して調整される。例えば、UEのモードの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することは、モデムによる使用のために利用可能なUEの受信チェーンの数を低減することを含み得る。1つ又は複数のモデム制御パラメータは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、通信管理モジュール230、電力管理モジュール240、及び/又はモデムモジュール270のうちのいずれかによって調整され得る。幾つかの例では、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580はそれぞれ、内部電源の決定された現在の充電の状態に応答して、1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整するように構成され得る。
【0061】
[0071]
図7は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る別の方法700を示している。方法700は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法700は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0062】
[0072]最初、ブロック705において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UE115−aの内部電源285の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0063】
[0073]ブロック710において、内部電源の現在の充電の状態を決定することに応答して、内部電源の充電状態レベルが、複数の充電状態レベルから識別される。この充電状態レベルは、電源の利用可能な電力の残留レベルに対応し得、例えば、残留電荷量に基づいた1つ又は複数の警告状態を含み得る。例えば、電源285の残留電力の第1のレベルは、第1の充電状態レベルに対応し得、電力の第1のレベル未満の、残留電力の第2のレベルは、第2の充電状態レベルに対応し得る。他の例では、3つの充電状態レベルが存在する。しかしながら、任意の数の充電状態レベルが使用され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240は、電源285の現在の充電の状態に基づいて充電状態レベルを識別し得る。他の例では、
図2を参照しながら説明したモデムモジュール270は、電源285の現在の充電の状態に基づいて充電状態レベルを識別し得る。UE115−aの内部電源285の充電状態レベルはまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって識別され得る。
【0064】
[0074]ブロック715において、モデム動作の複数の省電力モードのうちの1つ又は複数が、充電状態レベルに基づいて選択される。1つ又は複数の省電力モードは、UE115−aの様々な機能、及び/又はUE115−a内に収容された様々なモジュール及びプロセッサを制御し得る。幾つかの例では、省電力モードは、1つ又は複数のアルゴリズムによって制御されるか、又は1つ又は複数のアルゴリズムに関連付けられる。1つ又は複数の省電力モードは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、1つ又は複数のモデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって制御され得る。幾つかの例では、1つ又は複数の省電力モードは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580のいずれかによって制御され得る。
【0065】
[0075]
図8は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る方法800を示している。方法800は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法800は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0066】
[0076]最初、ブロック805において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UEの内部電源285の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0067】
[0077]ブロック810において、モデムによる使用のために利用可能なUEの受信チェーンの数が、内部電源の充電の状態に基づいて低減される。複数の受信チェーンは、UE115が複数の信号を同時に受信及び処理することを可能にし得る。しかしながら、利用可能な受信チェーンの数は、UE115の電力消費量に影響を及ぼし得る。上述のように、電源285の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aは、UE115−aの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって、1つ又は複数の受信チェーンを選択的に有効化又は無効化し、それによってUE115−aの電力要件を変更し得る。この有効化又は無効化は、
図2を参照しながら説明したモデムモジュール270、プロセッサモジュール210、通信管理モジュール230及び/又は電力管理モジュール240のうちの1つ又は複数によって開始され得る。幾つかの例では、有効化又は無効化は、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって制御され得る。
【0068】
[0078]ブロック815において、UEの最高ランクよりも低いUEのランクが通知される。別個のブロックとして示されているが、各態様において、ブロック815は、ブロック810のサブブロックに含まれ得るか、又はブロック810のサブブロックであり得る。上記で説明したように、利用可能な受信チェーンの数は、例えば、電源285の充電状態に基づいてUE115のランクを通知することによって変更され得る。通知されるランクは、UE115に含まれた受信チェーンの全てが有効又は利用可能であるときに最高となる。従って、幾つかの例では、利用可能な受信チェーンの数は、UE115の最高ランクよりも低いUE115のランクを通知することによって低減され得る。UE115−aの最高ランクよりも低いUE115−aのランクは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、1つ又は複数のモデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって通知され得る。幾つかの例では、通知されるランクは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって制御され得る。
【0069】
[0079]
図9は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る方法900を示している。方法900は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法900は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0070】
[0080]最初、ブロック905において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UE115−aの内部電源285の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0071】
[0081]ブロック910において、UEによって実施される1つ又は複数の周波数スキャン要求の間の時間遅延が、内部電源の充電の状態に基づいて増加される。上記で説明したように、幾つかの例では、UEの電力消費量は、UEのFSCAN要求に対する1つ又は複数の変更を通じて調整され得る。例えば、チャネル状態が不十分であるとき、高頻度のFSCAN要求は、かなりの量のバッテリー電力を消費し得る。幾つかの例では、UE115−aの電力を管理するために、1つ又は複数のFSCAN要求の間の時間遅延が増加され得る。時間遅延は、電源285の現在の充電の状態に基づいて、UE115−aのモデムの1つ又は複数のモデム制御パラメータを調整することによって増加され得る。
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230及び/又は電力管理モジュール240のうちの1つ又は複数が、FSCAN要求間の時間遅延を制御し得る。幾つかの例では、FSCAN要求の間の時間遅延は、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって制御され得る。
【0072】
[0082]
図10は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る方法1000を示している。方法1000は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法1000は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0073】
[0083]最初、ブロック1005において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UE115−aの内部電源285の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0074】
[0084]ブロック1010において、UEのサービスセルの基準信号受信電力(RSRP)が決定される。上述のように、UE115−aは、1つ又は複数の近隣基地局のチャネル状態を識別するために、近隣探索を周期的に実施し得る。近隣探索要求の一部として、UE115−aはまた1つ又は複数の測定を行い得る。例えば、UE115−aは、サービス基地局及び1つ又は複数の近隣基地局の基準信号受信電力(RSRP)を決定し得る。各態様では、サービスセルのRSRPは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって決定され得る。幾つかの例では、RSRPは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって決定され得る。
【0075】
[0085]ブロック1015において、RSRPが所定の閾値と比較される。RSRPが所定の閾値よりも大きくない場合、近隣探索要求がUE115−aによって実施される度合いがブロック1025において維持される。各態様では、RSRPは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって、所定の閾値と比較され得る。幾つかの例では、RSRPは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって、所定の閾値と比較され得る。
【0076】
[0086]しかしながら、ブロック1015において、RSRPが所定の閾値よりも大きい場合、ブロック1020において、近隣探索要求がUE115−aによって実施される度合いが低減される。各態様では、これらの近隣探索要求が実施される度合いは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって制御され得る。幾つかの例では、近隣探索要求が実施される度合いは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410のいずれかによって制御され得る。
【0077】
[0087]
図11は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る方法1100を示している。方法1100は、例えば、
図1、2、及び/又は5のUE115によって実施され得る。加えて、方法1100は、それぞれ
図2、3、及び/又は4の機器270、270−a及び/又は270−bによって実行され得る。一例では、eNB、UE、又は機器は、以下で説明する機能を実施するためにeNB、UE、又は機器の機能要素を制御するためのコードの1つ又は複数のセットを実行し得る。
【0078】
[0088]最初、ブロック1105において、UEの内部電源の現在の充電の状態が決定される。例によれば、
図2を参照しながら説明した電力管理モジュール240などの電力管理回路が、内部電源285の充電の状態を決定するために、UE115−aの内部電源285を調べるように構成され得る。幾つかの例では、
図2を参照しながら説明したUE115−aのモデムモジュール270は、直接的に又は間接的に電源285の充電の状態を調べるように構成され得る。幾つかの例では、電力管理モジュール240は電源285の充電の状態を調べ、モデムモジュール270は、内部電源285の現在の充電の状態を決定するために、電力管理モジュール240に周期的にポーリングし得る。UE115−aの内部電源285の現在の充電の状態はまた、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、及び/又は
図5のプロセッサ580によって決定され得る。
【0079】
[0089]ブロック1110において、UEの実際のデータ量の値に対する低減されたデータ量の値を示すBSRパラメータが提供される。そのような動作の結果として、UEに与えられるアップリンクリソース許可が低減されるか、又はUEにアップリンクリソース許可が与えられなくなり、それによって電源285の寿命が延長される。一態様では、BSRパラメータは、
図2を参照しながら説明したプロセッサモジュール210、モデムモジュール270、通信管理モジュール230、及び/又は電力管理モジュール240のいずれかによって制御され得る。幾つかの例では、BSRパラメータは、
図3を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305、
図4を参照しながら説明したモデムプロセッサモジュール305−a、
図5のプロセッサ580、
図4を参照しながら説明した省電力モードモジュール415、及び/又はアプリケーションプロセッサモジュール410によって制御され得る。
【0080】
[0090]添付の図面に関して上に記載された発明を実施するための形態は、例示的な実施形態について説明しており、実装され得る又は特許請求の範囲内に入る実施形態のみを表すものではない。本明細書全体にわたって使用される「例示的」という用語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味し、「好ましい」又は「他の実施形態よりも有利である」ことを意味しない。発明を実施するための形態は、説明する技法の理解を与える目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの特定の詳細なしに実践される場合がある。幾つかの事例では、説明した実施形態の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造及び機器がブロック図の形式で示されている。
【0081】
[0091]情報及び信号は、多種多様な技術及び技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0082】
[0092]本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロック及びモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理機器、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピュータ機器の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0083】
[0093]本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得、又はコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例及び実装形態は、本開示及び添付の特許請求の範囲及び趣旨の中にある。例えば、ソフトウェアの性質により、上記で説明した機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、異なる物理的ロケーションにおいて機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で始まる項目の列挙中で使用される「又は」は、例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」の列挙は、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(即ち、A及びB及びC)を意味するような選言的列挙を示す。
【0084】
[0094]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、又は、命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送又は記憶するために使用され、汎用若しくは専用コンピュータ又は汎用若しくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)と、レーザーディスク(登録商標)と、光ディスクと、デジタル多用途ディスク(DVD)と、フロッピー(登録商標)ディスクと、Blu−ray(登録商標)ディスクとを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はレーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0085】
[0095]本開示の前述の説明は、当業者が本開示を作製又は使用することを可能にするために与えられる。本開示に対する様々な修正が当業者には容易に明らかとなり、本明細書において規定された一般原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」又は「例示的」という用語は、一例又は一事例を示すものであり、言及された例についていかなる選好も暗示せず、又は必要としない。従って、本開示は、本明細書で説明した例及び設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示した原理及び新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)の電力を管理するための方法であって、
前記UEの内部電源の現在の充電の状態を決定することと、
前記決定することに応答して、前記UEのモデムの1つ以上のモデム制御パラメータを調整することとを備え、前記調整することは、前記モデムによる使用のために利用可能な前記UEの受信チェーンの数の低減を含む、方法。
[C2] 前記決定することは、前記決定することに応答して、複数の充電状態レベルから前記内部電源の充電状態レベルを識別することを備え、
前記調整することは、前記識別された充電状態レベルに基づいて、前記モデムの省電力モードを選択することを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記UEの利用可能な受信チェーンの前記数の前記低減は、
前記UEの最高ランクよりも低い前記UEのランクを通知することを備える、C1に記載の方法。
[C4] 1つ以上のモデム制御パラメータを前記調整することは、
前記UEによって実施される近隣探索要求の度合いを低減することを更に備える、C1に記載の方法。
[C5] 基準信号受信電力(RSRP)を決定することを更に備え、ここにおいて、近隣探索要求の前記度合いは前記RSRPに基づく、C4に記載の方法。
[C6] 前記近隣探索要求は、周波数間又は無線アクセス技術間の測定の1つ以上を備える、C4に記載の方法。
[C7] 1つ以上のモデム制御パラメータを前記調整することは、
前記UEの実際のデータ量の値に対する低減されたデータ量の値を示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供することを更に備える、C1に記載の方法。
[C8] 1つ以上のモデム制御パラメータを前記調整することは、
アップリンクチャネルの最大送信電力レベルを調整することを更に備える、C1に記載の方法。
[C9] 1つ以上のモデム制御パラメータを前記調整することは、
前記UEによって実施される1つ以上の周波数スキャン要求の間の時間遅延を増加させることを更に備える、C1に記載の方法。
[C10] 前記時間遅延は、連続する不成功の周波数スキャン要求の数に基づいて増加される、C9に記載の方法。
[C11] ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)の電力を管理するための装置であって、
前記UEの内部電源の現在の充電の状態を決定し、
前記決定することに応答して、前記モデムによる使用のために利用可能な前記UEの受信チェーンの数を低減するために、前記UEのモデムの1つ以上のモデム制御パラメータを調整するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える装置。
[C12] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記決定することに応答して、複数の充電状態レベルから前記内部電源の充電状態レベルを識別し、
前記識別された充電状態レベルに基づいて前記モデムの省電力モードを選択するように更に構成される、C11に記載の装置。
[C13] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEの最高ランクよりも低い前記UEのランクを通知するように更に構成される、C11に記載の装置。
[C14] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEによって実施される近隣探索要求の度合いを低減するように更に構成される、C11に記載の装置。
[C15] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
基準信号受信電力(RSRP)を決定するように更に構成され、近隣探索要求の前記度合いは前記RSRPに基づく、C14に記載の装置。
[C16] 前記近隣探索要求は、周波数間又は無線アクセス技術間の測定の1つ以上を備える、C14に記載の装置。
[C17] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEの実際のデータ量の値に対する低減されたデータ量の値を示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供するように更に構成される、C11に記載の装置。
[C18] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
アップリンクチャネルの最大送信電力レベルを調整するように更に構成される、C11に記載の装置。
[C19] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記UEによって実施される1つ以上の周波数スキャン要求の間の時間遅延を増加させるように更に構成される、C11に記載の装置。
[C20] 前記時間遅延は、連続する不成功の周波数スキャン要求の数に基づいて増加される、C19に記載の装置。
[C21] ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)の電力を管理するための装置であって、
前記UEの内部電源の現在の充電の状態を決定するための手段と、
前記決定することに応答して、前記モデムによる使用のために利用可能な前記UEの受信チェーンの数を低減するために、前記UEのモデムの1つ以上のモデム制御パラメータを調整するための手段とを備える装置。
[C22] 決定するための前記手段は、前記決定することに応答して、複数の充電状態レベルから前記内部電源の充電状態レベルを識別するための手段を備え、
調整するための前記手段は、前記識別された充電状態レベルに基づいて、前記モデムの省電力モードを選択するための手段を備える、C21に記載の装置。
[C23] 調整するための前記手段は、前記UEの最高ランクよりも低い前記UEのランクを通知するための手段を含む、C21に記載の装置。
[C24] 1つ以上のモデム制御パラメータを調整するための前記手段は、前記UEによって実施される近隣探索要求の度合いを低減するための手段を備える、C21に記載の装置。
[C25] 1つ以上のモデム制御パラメータを調整するための前記手段は、前記UEの実際のデータ量の値に対する低減されたデータ量の値を示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供するための手段を含むか、
1つ以上のモデム制御パラメータを調整するための前記手段は、前記UEによって実施される1つ以上の周波数スキャン要求の間の時間遅延を増加させるための手段を含むかの少なくとも1つである、C21に記載の装置。
[C26] ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)の電力を管理するためのコンピュータプログラム製品であって、
前記UEの内部電源の現在の充電の状態を決定し、
前記決定することに応答して、前記モデムによる使用のために利用可能な前記UEの受信チェーンの数を低減するために、前記UEのモデムの1つ以上のモデム制御パラメータを調整するように、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
[C27] 前記命令は、前記プロセッサによって、前記決定することに応答して複数の充電状態レベルから前記内部電源の充電状態レベルを識別し、前記識別された充電状態レベルに基づいて前記モデムの省電力モードを選択するように更に実行可能である、C26に記載のコンピュータプログラム製品。
[C28] 前記UEの利用可能な受信チェーンの前記数の前記低減は、前記UEの最高ランクよりも低い前記UEのランクを通知することを備える、C26に記載のコンピュータプログラム製品。
[C29] 前記命令は、前記プロセッサによって、前記UEによって実施される近隣探索要求の度合いを低減するように更に実行可能である、C26に記載のコンピュータプログラム製品。
[C30] 前記命令は、前記プロセッサによって、前記UEの実際のデータ量の値に対する低減されたデータ量の値を示すバッファステータス報告(BSR)パラメータを提供するように、更に実行可能であるか、
前記命令は、前記プロセッサによって、前記UEによって実施される1つ以上の周波数スキャン要求の間の時間遅延を増加させるように更に実行可能であるかの少なくとも一方である、C26に記載のコンピュータプログラム製品。