(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1側面に対向する第2側面に垂直に配置され、互いに平行に延伸する複数の第3リードピンを備えることを特徴とする請求項1に記載の両面接続用実装パッケージ。
前記第2側面に配置され、前記複数の第3リードピンに対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピンを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の両面接続用実装パッケージ。
前記複数の第3リードピンは、第2実装基板の上面実装用に第3段差を有し、前記複数の第4リードピンは、前記第2実装基板の下面実装用に第4段差を有することを特徴とする請求項4または5に記載の両面接続用実装パッケージ。
前記複数の第3リードピンは、第2実装基板の下面実装用に第3段差を有し、前記複数の第4リードピンは、前記第2実装基板の上面実装用に第4段差を有することを特徴とする請求項4または5に記載の両面接続用実装パッケージ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0011】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0012】
(比較例)
比較例に係る面実装パッケージであって、PCB100上に搭載した面実装パッケージ2の模式的平面構成は、
図1(a)に示すように表される。
図1(a)の面実装パッケージ2は、QFP構造を備える。PCB100上には、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)200が搭載される。QFPの4方向側面には、
図1(a)に示すように、リードピン20a・20b・20c・20dが配置され、PCB100上に面実装されている。
【0013】
一方、比較例に係る面実装パッケージであって、長方形の形状を有するPCB100上に搭載した面実装パッケージ2の模式的平面構成は、
図1(b)に示すように表される。
図1(b)の面実装パッケージ2は、SOP構造を備える。SOP上には、大規模集積回路(LSI)202が搭載される。SOPの互いに対向する側面には、
図1(b)に示すように、リードピン20a・20bが配置され、PCB100上に面実装されている。
【0014】
PCB100が細くなるにつれて、大規模集積回路(LSI)のパッケージへの要求が、小型化や長方形化に変化している。
【0015】
比較例に係るパッケージであって、PCB100上にDIP3を搭載した模式的鳥瞰構成は、
図2(a)に示すように表わされ、
図2(a)の模式的断面構造は、
図2(b)に示すように表される。また、DIP3の右側面から観た模式的鳥瞰構成は、
図2(c)に示すように表わされ、DIP3の左側面から観た模式的鳥瞰構成は、
図2(d)に示すように表される。
図2のDIP3上には、集積回路(LSI)204が搭載される。DIPの底面には、
図2(a)〜
図2(d)に示すように、リードピン20
1・20
2が配置される。このリードピン20
1・20
2は、
図2(b)に示すように、PCB100に対して垂直方向に差し込まれて実装されている。このように、リードフレームを振り分ける手法は存在しているが、DIP対応を主目的としている。
【0016】
(実施の形態)
集積回路(IC:Integrated Circuit)の組立・検査工程は、一般的に半導体ウェハをチップ単位に分離するダイシング工程と、チップをリードフレーム上に接着固定するダイボンディング工程と、チップとリードフレーム端子間を金属線で結線するワイヤボンディング工程と、例えば、トランスファ成型法でチップを樹脂封止するモールディング工程と、製品名を捺印し最終リード形状に加工するマーキング・リード加工工程と、特性検査により良品を選別し、出荷形態に梱包する最終検査工程を備える。リード加工工程では、モールドで発生したパッケージ周辺の樹脂バリをレジンパンチで打ち抜く樹脂バリ打ち抜き工程と、外部リードを電気的に分離するために、タイバー(樹脂止め)を切り離すタイバーカット工程と、リード先端をカットし、リードフレームから個々のICに分離する工程とを有する。
【0017】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージにおいては、集積回路(IC:Integrated Circuit)のフォーミングを上下に分け、かつ様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完するために、フォーミングに段差を備える。
【0018】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージは、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、携帯電話、タブレットPCなどのような狭いスペースにPCBを配置し、かつデータ(信号)や電力を外部から若しくは外部へ供給可能なインタフェースを有するPCBへの搭載に有利なIC形状を提供可能である。
【0019】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1であって、片側に垂直リードピン20S
1、他方の側に両面実装用の段差リードピン20U
2・20D
2を備える構成例の模式的鳥瞰構造は、
図3に示すように表される。また、
図3の構成例の上面図は、
図4に示すように表される。さらに、
図3の構成例において、リードピン20U
2・20D
2が接続される面から観た側面図は、
図5(a)に示すように表わされ、段差リードピン20U
2・20D
2が接続される面および垂直リードピン20S
1が接続される面に直交する面から観た側面は、
図5(b)に示すように表される。
【0020】
両面接続用実装パッケージ1は、
図3〜
図5に示すように、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
2と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
2に対して互い違いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
2と、第1側面に対向する第2側面に配置され、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20S
1とを備える。ここで、複数の第1リードピン20U
2は、PCBの上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
2は、PCBの下面実装用に第2段差を有する。
【0021】
ここで、複数の第1リードピン20U
2・複数の第2リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。
【0022】
また、複数の第3リードピン20S
1は、
図3に示すように、第2側面に垂直に配置され、段差は備えていなくても良い。
【0023】
第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図3に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0024】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージによれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能である。
【0025】
(変形例)
実施の形態の変形例に係る両面接続用実装パッケージ1であって、片側に両面実装用の段差リードピン20U
1・20D
1、他方の側に垂直リードピン20S
2を備える構成例(変形例1)の側面図は、
図6(a)に示すように表わされ、片側に両面実装用の段差リードピン20U
1・20D
1、他方の側にも両面実装用の段差リードピン20U
2・20D
2を備える構成例(変形例2)の側面図は、
図6(b)に示すように表わされ、片側に両面実装用の段差リードピン20D
1・20U
1、他方の側にも両面実装用の段差リードピン20U
2・20D
2を備える構成例(変形例3)の側面図は、
図6(c)に示すように表される。
【0026】
―変形例1―
実施の形態の変形例1に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図6(a)に示すように、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20S
2とを備える。ここで、複数の第1リードピン20U
1は、PCBの上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、PCBの下面実装用に第2段差を有する。
【0027】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。
【0028】
また、複数の第3リードピン20S
2は、
図6(a)に示すように、第2側面に垂直に配置され、段差は備えていなくても良い。
【0029】
第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図6(a)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0030】
―変形例2―
実施の形態の変形例2に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図6(b)に示すように、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、第2側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20U
2と、第2側面に配置され、複数の第3リードピン20U
2に対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピン20D
2とを備える。ここで、複数の第1リードピン20U
1は、第1PCBの上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、第1PCBの下面実装用に第2段差を有する。複数の第3リードピン20U
2は、第2PCBの上面実装用に第3段差を有し、複数の第4リードピン20D
2は、第2PCBの下面実装用に第4段差を有する。
【0031】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第3リードピン20U
2・複数の第4リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。
【0032】
また、第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図6(b)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、第3段差および第4段差も、複数であっても良い。例えば、
図6(b)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0033】
―変形例3―
実施の形態の変形例3に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図6(c)に示すように、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、第2側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20U
2と、第2側面に配置され、複数の第3リードピン20U
2に対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピン20D
2とを備える。ここで、複数の第1リードピン20U
1は、第1PCBの
下面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、第1PCBの
上面実装用に第2段差を有する。複数の第3リードピン20U
2は、第2PCBの上面実装用に第3段差を有し、複数の第4リードピン20D
2は、第2PCBの下面実装用に第4段差を有する。
【0034】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第3リードピン20U
2・複数の第4リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。
【0035】
また、第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図6(c)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、第3段差および第4段差も、複数であっても良い。例えば、
図6(c)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0036】
(実装構造)
―比較例―
大規模集積回路(LSI)200を搭載した面実装パッケージ2を実装したPCB101と別のPCB102をFPC基板300を介して接続する比較例の実装構造は、
図7に示すように表される。
【0037】
PCB101上には、大規模集積回路(LSI)200を搭載した面実装パッケージ2が面実装されており、リードピン20は、PCB101上に配置されたコネクタ30
1に接続されている。PCB102上はコネクタ30
2が配置されており、PCB101・102間は、コネクタ30
1・30
2に接続されるFPC基板300を介して接続される。
【0038】
―実施の形態の変形例1―
実施の形態の変形例1に係る両面接続用実装パッケージ1に搭載した大規模集積回路(LSI)206と2枚のPCB101・102を接続する実装構造は、
図8(a)に示すように表される。また、
図8(a)において、FPC基板300を介して大規模集積回路(LSI)206とPCB102を接続する部分の拡大された模式的鳥瞰図は、
図8(b)に示すように表される。
【0039】
図8において適用される両面接続用実装パッケージ1は、
図6(a)に示す構造に対応している。すなわち、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20S
2とを備える。ここで、複数の第1リードピン20U
1は、PCB101の上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、PCB101の下面実装用に第2段差を有する。
【0040】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。
【0041】
また、第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図8(a)に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0042】
複数の第3リードピン20S
2は、
図8(b)に示すように、第2側面に垂直に配置され、FPC基板300に接続される。FPC基板300は、コネクタ30を介してPCB102に接続されている。
【0043】
実施の形態の変形例1に係る両面接続用実装パッケージによれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能である。また、コネクタが不要になるなど部品点数を削減可能である。
【0044】
―実施の形態の変形例2―
実施の形態の変形例2に係る両面接続用実装パッケージ1に搭載した大規模集積回路(LSI)206と2枚のPCB101・102を接続する実装構造は、
図9に示すように表される。
【0045】
図9において適用される両面接続用実装パッケージ1は、
図6(b)に示す構造に対応している。すなわち、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、第2側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20U
2と、第2側面に配置され、複数の第3リードピン20U
2に対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピン20D
2とを備える。
【0046】
ここで、複数の第1リードピン20U
1は、第1PCB101の上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、第1PCB101の下面実装用に第2段差を有する。複数の第3リードピン20U
2は、第2PCB102の上面実装用に第3段差を有し、複数の第4リードピン20D
2は、第2PCB102の下面実装用に第4段差を有する。
【0047】
また、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第3リードピン20U
2・複数の第4リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。
【0048】
また、第1段差および第2段差は、複数であっても良い。例えば、
図9に示すように、いずれも2段であっても良い。また、第3段差および第4段差も、複数であっても良い。例えば、
図9に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。
【0049】
実施の形態の変形例2に係る両面接続用実装パッケージ1によれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能である。また、コネクタが不要になるなど部品点数を削減可能である。
【0050】
比較例に係る面実装パッケージ2に搭載されたLSI200をPCB100上に実装した模式的断面構造例は、
図10に示すように表される。
図10において、リードピン20aはPCB100の表面側の実装に使用され、リードピン20bはPCB100の裏面配線20Rに接続されたVIA20Vに接続される。
【0051】
一方、LSI206を搭載した実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1をPCB100に両面実装した模式的断面構造例は、
図11に示すように表される。
【0052】
PCB100の表面側には、PCB配線100U・PCB接続電極100TUが配置され、PCB100の裏面側には、PCB配線100D・PCB接続電極100TDが配置されており、PCB配線100U・PCB接続電極100TU間はボンディングワイヤもしくはPCB表面上の配線パターンで接続可能である。同様に、PCB配線100D・PCB接続電極100TD間はボンディングワイヤもしくはPCB裏面上の配線パターンで接続可能である。
【0053】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1は、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20Uと、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20Uに対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20Dとを備える。複数の第1リードピン20Uは、PCB接続電極100TUに接続可能であり、複数の第2リードピン20Dは、PCB接続電極100TDに接続可能である。複数の第1リードピン20U・複数の第2リードピン20Dはいずれも段差は1段の例が示されているが、複数段であっても良い。
【0054】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1によれば、VIAを削減可能である。
【0055】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージのリードピン部分の拡大された模式的断面構造は、
図12に示すように表される。両面接続用実装パッケージ1は、集積回路206と、集積回路206の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20Uと、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20Uに対して互い違いに平行に延伸する複数の第2リードピン20Dとを備える。第1リードピン20U・第2リードピン20Dの第1段差部の長さはL2、間隔はW2で表わされ、第2段差部の長さはL1、間隔はW1で表わされている。ここで、間隔W1・W2の値は、例えば、約0.5mm・約1.0mm、約1,0mm・約2.0mmなどと適宜選択可能である。また、長さL1・L2の値は、例えば、約0.5mm〜約2.0mmである。
【0056】
また、実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1とPCB100
1との接続例を示すリードピン部分の拡大された模式的断面構造は、
図13に示すように表される。また、実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1とPCB100
2との接続例を示すリードピン部分の拡大された模式的断面構造は、
図13に示すように表される。
【0057】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図13・
図14に示すように、それぞれ厚さのことなるPCB100
1・100
2に対応して、両面実装可能である。
【0058】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージとPCBとの別の接続例を示す模式的平面構成は、
図15に示すように表される。実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図15に示すように、4枚のPCB100
1・100
2・100
3・100
4とLSI208の4方向の側面において両面実装可能である。
【0059】
すなわち、実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図15に示すように、集積回路208と、集積回路208の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、第2側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20U
3と、第2側面に配置され、複数の第3リードピン20U
3に対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピン20D
3と、集積回路208の第1側面・第2側面に隣接する第3側面に配置され、第3側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第5リードピン20U
2と、第5側面に配置され、複数の第5リードピン20U
2に対して互いに平行に延伸する複数の第6リードピン20D
2と、第3側面に対向する第4側面に配置され、第4側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第7リードピン20U
4と、第4側面に配置され、複数の第7リードピン20U
4に対して互いに平行に延伸する複数の第8リードピン20D
4とを備える。
【0060】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第3リードピン20U
3・複数の第4リードピン20D
3は、互い違いに配置されていても良い。複数の第5リードピン20U
2・複数の第6リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第7リードピン20U
4・複数の第8リードピン20D
4は、互い違いに配置されていても良い。
【0061】
また、複数の第1リードピン20U
1は、PCB100
1の上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、PCB100
1の下面実装用に第2段差を有する。複数の第3リードピン20U
3は、PCB100
3の上面実装用に第3段差を有し、複数の第4リードピン20D
3は、PCB100
3の下面実装用に第4段差を有する。同様に、複数の第5リードピン20U
2は、PCB100
2の上面実装用に第5段差を有し、複数の第6リードピン20D
2は、PCB100
2の下面実装用に複数の第6段差を有する。複数の第7リードピン20U
4は、PCB100
4の上面実装用に複数の第7段差を有し、複数の第8リードピン20D
4は、PCB100
4の下面実装用に複数の第8段差を有する。
【0062】
第1段差〜第8段差は、複数であっても良い。例えば、
図15に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。段差数は、接続対象のPCBの厚さの違いを補完可能なように選択される。
【0063】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1によれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能である。また、コネクタが不要になるなど部品点数を削減可能である。
【0064】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージとPCBおよびFPC基板との接続例を示す模式的平面構成は、
図16に示すように表される。
【0065】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1は、
図16に示すように、集積回路210と、集積回路210の第1側面に配置され、第1側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第1リードピン20U
1と、第1側面に配置され、複数の第1リードピン20U
1に対して互いに平行に延伸する複数の第2リードピン20D
1と、第1側面に対向する第2側面に配置され、第2側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第3リードピン20U
2と、第2側面に配置され、複数の第3リードピン20U
2に対して互いに平行に延伸する複数の第4リードピン20D
2と、集積回路210の第1側面・第2側面に隣接する第3側面に配置され、第3側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第5リードピン20S
3と、第3側面に対向する第4側面に配置され、第4側面に対して垂直に、互いに平行に延伸する複数の第6リードピン20S
4とを備える。
【0066】
ここで、複数の第1リードピン20U
1・複数の第2リードピン20D
1は、互い違いに配置されていても良い。また、複数の第3リードピン20U
2・複数の第4リードピン20D
2は、互い違いに配置されていても良い。
【0067】
また、複数の第1リードピン20U
1は、PCB100
1の上面実装用に第1段差を有し、複数の第2リードピン20D
1は、PCB100
1の下面実装用に第2段差を有する。複数の第3リードピン20U
2は、PCB100
2の上面実装用に複数の第3段差を有し、複数の第4リードピン20D
2は、PCB100
2の下面実装用に複数の第4段差を有する。
【0068】
第1段差〜第4段差は、複数であっても良い。例えば、
図16に示すように、いずれも2段であっても良い。また、これらの段差数は、1段であっても良い。段差数は、接続対象のPCBの厚さの違いを補完可能なように選択される。
【0069】
一方、第5リードピン20S
3・第6リードピン20S
4は、垂直ピンであり、FPC基板300
3・300
4に接続されている。また、FPC基板300
3・300
4はコネクタ30
3・30
4を介して、PCB100
3・100
4に接続される。
【0070】
実施の形態に係る両面接続用実装パッケージ1によれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能である。また、コネクタが不要になるなど部品点数を削減可能である。
【0071】
以上説明したように、本発明によれば、様々な厚さを有するPCBとの接続において、PCBの厚さの違いを補完可能でかつ部品点数およびVIAを削減可能な両面接続用実装パッケージを提供することができる。
【0072】
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0073】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。