【実施例】
【0158】
以下の非限定的な実施例は、本出願の実施形態をさらに例示するために提供される。当業者には、実施例に開示されている技法は、本出願の実施においてよく機能することが出願人らによって発見された代表的な手法に従い、したがって、それを実施するための形式の例を構成するとみなすことができることが理解されるべきである。しかし、当業者は、本開示に照らして、開示されている特定の実施形態において多くの変更を行い、それでも本出願の主旨および範囲から逸脱することなく同様または類似の結果を得ることができることを理解するべきである。
【0159】
(実施例1)
アオウキクサ類を加工する例示的な方法
ここには、アオウキクサ類を加工する例示的な方法が記載されている。工程は、実験によって試験した。
【0160】
収穫の間、自動スキマーシステムにより、等量のマイクロクロップ、例えばアオウキクサ類を、池(バイオリアクター)を含めた成長システム内の指定区域から抜き取り、バイオマスを含有するスラリー(生の供給原料とも称される)を、傾斜振動スクリーン上のポンプ装置を介して移送した。バイオマススラリーを、スクリーンによって収集し、ナイフ型ハンマーミル(knife−style hammer mill)に運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して内部の水およびタンパク質を露出させた。次いで、これらの葉状体由来のタンパク質を含むジュースを、ベルトプレスおよびスクリュープレスで順番に圧縮することによって抽出した。スクリュープレスから射出された湿ったバイオクルードは、スピンフラッシュ乾燥機で乾燥させるために収集し、一方、ジュースは、振動分離器を使用して濾過した。濾過されたジュースは、遠心分離によって取り出された微細な粒子状の固体を含んでいた。次いで、遠心分離されたジュース中のタンパク質を、遠心分離されたジュースのpH値を低下させることによって凝固させて、または、熱交換器を使用して熱凝固させて、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成した。次いで、湿ったタンパク質濃縮物を、高速マルチディスクスタック遠心分離機を使用して分離した。上清液は廃棄し、一方、湿ったタンパク質濃縮物は、スプレー乾燥機を使用して乾燥させた。乾燥生成物を包装した。
【0161】
本実施例では行わなかったが、アオウキクサ類バイオマスをさらに処理して、最終生成物中の灰分、脂質または他の望ましくない構成成分の量を低下させることができる。
【0162】
洗浄した後、アオウキクサ類をホモジナイズし、混合し、ジュースにし、遠心分離によって清澄にし、濾過し、そして、溶液を低pHに曝露させて、タンパク質を沈降分離し、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。ブロスを遠心分離して、湿ったタンパク質濃縮物を含むペレットを生成した。ペレットを段階的に洗浄し、遠心分離によって清澄にし、次いで、乾燥させて乾燥タンパク質濃縮物を生成した。
【0163】
このように生成された乾燥タンパク質濃縮物は、重量で50%〜80%のタンパク質を含んだ。
【0164】
成長システムから収穫されたバイオマススラリーを加工棟にポンプで送り込み、そこで、いくつもの段階を通じてそれを脱水し、圧搾して、その内部のジュースを抽出した。次いで、ジュースから大きな固体粒子(第1の固相)を、振動分離器(振動スクリーンフィルター)を使用して濾過して取り出した。
【0165】
a.調製
i.傾斜振動スクリーン
バイオマススラリーを、バイオマスを水の大部分と一緒に加工棟にポンプで送り込むことによって水圧で加工棟に運んだ。傾斜振動スクリーンによって、バイオマスと水を分離した。水は、スクリーンを通して流し、池(バイオリアクター)にポンプで戻し、一方、バイオマスは、低振幅の振動によってスクリーンの下に運んだ。スクリーンにより、湿ったバイオマスが傾斜オーガー上のホッパー内に蓄積した。この供給オーガー(feed auger)には、新鮮なバイオマスをナイフ型ハンマーミル(ナイフミル)のホッパーに一定の速度で供給するためにアルキメデススクリューを使用した。供給オーガーを使用することの付加利益は、オーガーの傾斜により、湿ったバイオマスから過剰な水を流し出すことが可能になることであった。
【0166】
ii.ナイフミル
ナイフミルには、ブレードが搭載された水平な回転軸を使用した。ローターを高速で回転させながら、バイオマススラリーを内部に造られた小さな供給ホッパーを介して供給した。バイオマススラリーを溶解し、ミルの底部のスクリーンを通してはき出した。このミルによりバイオマス葉状体をせん断して、内部の細胞構造を露出させ、それにより、より内部の水およびタンパク質を取り出すことを可能にした。
【0167】
iii.ベルトプレス
溶解したバイオマスのための一次的な圧搾段階はベルトプレスであった。溶解したバイオマスを、2つの穴あきベルトフィルター間のホッパーからポンプで汲み出した。これらのベルトを、一連のローラーに通した。ベルトがローラーを通過するにつれて、内部のジュースがはき出された。ジュースは、水ならびに水溶性化合物、例えば、可溶性タンパク質およびミネラルなどを含んだ。一度プレスに通したら、第1の固相をこすり取って二次的な圧搾段階に入れた。
【0168】
iv.スクリュープレス
溶解したバイオマスの第1の固相のための二次的な圧搾段階はスクリュープレスであった。スクリュープレスでは、スクリューの機械的な圧縮を用いて、第1の固相から残りの内部のジュースの少なくとも一部を絞り出した。スクリュープレスに通した後、圧搾された固体(湿ったバイオクルードとも称される)を、乾燥させるために、大きな可動性ホッパー内に収集した。
【0169】
v.振動分離器
ジュースを、スクリュープレスから10〜200ミクロンの振動スクリーンフィルター中に流した。ここで、スクリュープレスを通過した大きな粒子を濾過した。第2の固相とも称される固体(マッシュ)はスクリュープレスに戻してリサイクルし、一方、濾過されたジュースはタンパク質の精製に送った。第2の固相をリサイクルすることにより、第2の固相からさらなるジュースを圧搾することが可能になった。
【0170】
b.タンパク質の精製
一度振動スクリーンを通して濾過したら、次いで、濾過されたジュースを精製して濃縮タンパク質を単離した。この精製では遠心分離および凝固を用いた。
【0171】
i.遠心分離機(清澄化)
濾過されたジュースを、高速マルチディスクスタック遠心分離機にポンプで送り、振動分離器では取り出されなかった小さな粒子を取り出した。このステップにより、炭水化物ならびに繊維の大部分も取り出した。遠心分離機から射出された第3の固相を、タンパク質の損失が低下するように、スクリュープレスにもう一度加えた。次いで、遠心分離されたジュース(清澄化されたジュースとも称される)を、さらに加工する前に冷蔵貯蔵タンク内にポンプで送り込んだ。
【0172】
ii.タンパク質の凝固
遠心分離されたジュース中のタンパク質を、pHを低下させることによって凝固させた。pHを、塩酸または硫酸のいずれかを使用することによって5未満に下げた。この酸処理工程により、タンパク質の少なくとも一部を強制的に凝固させ、沈降分離し、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスが生成した。
【0173】
あるいは、遠心分離されたジュースを、調節された流速で、一連のプレート熱交換器を含有する沈降分離装置にポンプで送り込んだ。沈降分離装置の加熱帯において、遠心分離されたジュースを40℃から90℃までのいずれかの温度に加熱した。次いで、今やブロスとみなされる遠心分離されたジュースを、直ちに10℃から40℃の間の温度に冷却した。この加熱および冷却により、遠心分離されたジュースからタンパク質を強制的に凝固させ、沈降分離処理して、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成した。
【0174】
iii.遠心分離(タンパク質の分離)
湿ったタンパク質濃縮物をブロスの残りの部分から分離した。「リカー」と称される上清液と、湿ったタンパク質濃縮物を分離するために、ブロスを高速マルチディスクスタック遠心分離機に通した。遠心分離機の内側で、リカーは、向心力によって強制的に遠心分離機の上部に行き、ポンプで送り出されるが、一方、密度の高いタンパク質の湿った濃縮物は底部に集まり、定期的に遠心分離機から射出された。次いで、湿ったタンパク質濃縮物を水で洗浄して不純物を除去し、再度遠心分離した。この第2の遠心分離からの湿ったタンパク質濃縮物を、貯蔵所で冷蔵して、分解を低下させ、それを乾燥するまで高い品質を維持した。
【0175】
c.乾燥
湿ったバイオクルードおよび湿ったタンパク質濃縮物を乾燥工程に運んで、それらの含水量を8〜12%に低下させた。湿ったバイオクルードは、スピンフラッシュ乾燥機を用いて乾燥させ、一方、タンパク質の湿った濃縮物は、スプレー乾燥機を使用して乾燥させた。乾燥したら、湿ったタンパク質濃縮物は、乾燥タンパク質濃縮物と称される。
【0176】
i.バイオクルードの乾燥
スクリュープレスからの湿ったバイオクルードを可動性ホッパー内に収集した。次いで、湿ったバイオクルードを、スピンフラッシュ乾燥機の撹拌型供給バット内に降下させることによってスピンフラッシュ乾燥機に導入した。湿ったバイオクルードを、供給バットから回転式ミキサーを備えた乾燥チャンバーに供給した。ミキサーが任意の大きな凝集塊を崩壊させると、湿ったバイオクルード中を熱風が流れた。湿った、重いバイオクルードを、材料が熱風のフローによってサイクロン分離器の中に運搬されるために十分に軽くなるために含水量(water content)(水分含量(moisture content)とも称される)が十分に低くなるまで乾燥チャンバー内で保持した。次いで、乾燥バイオクルードをサイクロンの底部に収集した。
【0177】
ii.タンパク質の乾燥
湿ったタンパク質濃縮物を、冷蔵貯蔵所からスプレー乾燥機の中にポンプで送り込んだ。スプレー乾燥機は、高速遠心噴霧器を使用して、加熱した乾燥チャンバー内に細かいミストを噴霧する。細かいミストにより、表面領域がより多く創出され、したがって、乾燥効率が上昇する。小粒子として蒸発した水は底部に落ちる。次いで、タンパク質乾燥ミールとも称される乾燥タンパク質濃縮物を、サイクロン分離器とバグハウスを組み合わせて使用して収集した。
【0178】
iii.包装
乾燥バイオクルードおよび乾燥タンパク質濃縮物を乾燥機から出し、水分含量について分析した後に、種々のバッグサイズに包装し、密封した。
【0179】
上記のいくつかのステップは任意選択であり、同じまたは同様の機能を実現するために、実施例において明記されているもの以外のデバイスを使用することができることが理解される。いくつかの追加的な例示的な加工方法が本出願の他の箇所に記載されている。
【0180】
(実施例2)
タンパク質の単離
この実施例には、アオウキクサ類からタンパク質を単離するための工程が記載されている。工程は、実験によって試験した。
【0181】
収穫の間、自動スキマーシステムにより、等量のマイクロクロップ、例えばアオウキクサ類を、池(バイオリアクター)を含む成長システム内の指定区域から定期的に抜き取り、バイオマスを含有するスラリー(生の供給原料とも称される)を、傾斜振動スクリーン上のポンプ装置を介して移送した。バイオマススラリーを収集し、ナイフ型ハンマーミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して内部の水およびタンパク質を露出させた。次いで、これらの葉状体由来のタンパク質を含むジュースを、ベルトプレスおよびスクリュープレスで順番に圧縮することにより抽出した。スクリュープレスから射出された湿ったバイオクルードは、スピンフラッシュ乾燥機で乾燥させるために収集し、一方、ジュースは、振動分離器を使用して濾過した。濾過されたジュースは、遠心分離によって取り出された微細な粒子状の固体を含んだ。次いで、遠心分離されたジュース中のタンパク質を、熱交換器を使用して熱凝固させて、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成した。次いで、湿ったタンパク質濃縮物を、高速マルチディスクスタック遠心分離機を使用して分離した。上清液は廃棄し、一方、湿ったタンパク質濃縮物は、スプレー乾燥機を使用して乾燥させた。乾燥生成物を包装した。
【0182】
a.調製
i.傾斜振動スクリーン
バイオマススラリーを、バイオマスを水の大部分と一緒に加工棟にポンプで送り込むことによって水圧で加工棟に運んだ。傾斜振動スクリーンによって、バイオマスと水を分離した。水は、スクリーンを通して流し、池にポンプで戻し、一方、バイオマスは、低振幅の振動によってスクリーンの下に運んだ。スクリーンにより、湿ったバイオマスが傾斜オーガーのホッパー内に投げ落とされた。この供給オーガーには、新鮮なバイオマスをナイフ型ハンマーミル(ナイフミル)のホッパー内に一定の速度で供給するために、アルキメデススクリューを使用した。この供給オーガーの付加利益は、オーガーが傾斜しているので、湿ったバイオマスから過剰な水を流し出すことが可能になることであった。
【0183】
ii.ナイフミル
ナイフミルには、ブレードが搭載された水平な回転軸を使用した。ローターを高速で回転させながら、バイオマススラリーを内部に造られた小さな供給ホッパーを介して供給した。バイオマススラリーを溶解し、ミルの底部のスクリーンを通してはき出した。このミルによりバイオマス葉状体をせん断して、内部の細胞構造を露出させ、それにより、より内部の水およびタンパク質を取り出すことを可能にした。
【0184】
iii.ベルトプレス
溶解したバイオマスのための一次的な圧搾段階はベルトプレスであった。溶解したバイオマスを、2つの穴あきベルトフィルター間のホッパーからポンプで汲み出した。これらのベルトを、一連のローラーに通した。ベルトがローラーを通過するにつれて、内部のジュースがはき出された。ジュースは、水ならびに水溶性化合物、例えば、可溶性タンパク質およびミネラルなどを含んだ。一度プレスに通したら、第1の固相をこすり取って二次的な圧搾段階に入れた。
【0185】
iv.スクリュープレス
溶解したバイオマスの第1の固相のための二次的な圧搾段階はスクリュープレスであった。スクリュープレスでは、スクリューの機械的な圧縮を用いて、第1の固相から残りの内部のジュースの少なくとも一部を絞り出した。スクリュープレスに通した後、圧搾された固体(湿ったバイオクルードとも称される)を、乾燥させるために、大きな可動性ホッパー内に収集した。
【0186】
v.振動分離器
ジュースを、スクリュープレスから10〜200ミクロンの振動スクリーンフィルター内に流した。ここで、スクリュープレスを通過した大きな粒子を濾過した。第2の固相とも称される固体(マッシュ)はスクリュープレスに戻してリサイクルし、一方、濾過されたジュースはタンパク質の精製に送った。第2の固相をリサイクルすることにより、第2の固相からさらなるジュースを圧搾することが可能になった。
【0187】
b.タンパク質の精製
一度振動スクリーンを通して濾過したら、次いで、濾過されたジュースを精製して濃縮タンパク質を単離した。この精製では遠心分離および凝固を用いた。
【0188】
i.遠心分離機(清澄化)
濾過されたジュースを、高速マルチディスクスタック遠心分離機にポンプで送り、振動分離器では取り出されなかった小さな粒子を取り出した。このステップにより、炭水化物ならびに繊維の大部分も取り出すことができる。遠心分離機から射出された第3の固相を、タンパク質の損失が低下するように、スクリュープレスにもう一度加えた。次いで、遠心分離されたジュース(清澄化されたジュースとも称される)を、さらに加工する前に冷蔵貯蔵タンク内にポンプで送り込んだ。
【0189】
ii.タンパク質の凝固
遠心分離されたジュースを、調節された流速で、一連のプレート熱交換器を含有する沈降分離装置にポンプで送り込んだ。沈降分離装置の加熱帯において、遠心分離されたジュースを、80℃から85℃までのいずれかの温度に加熱した。次いで、今やブロスとみなされる遠心分離されたジュースを、10℃〜40℃に直ちに冷却した。この加熱および冷却により、遠心分離されたジュースからタンパク質を強制的に凝固させ、沈降分離して、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成した。
【0190】
iii.遠心分離機(タンパク質の分離)
湿ったタンパク質濃縮物をブロスの残りの部分から分離した。リカーと称される上清液と湿ったタンパク質濃縮物を分離するために、ブロスを高速マルチディスクスタック遠心分離機に流した。遠心分離機の内側で、リカーは、向心力によって強制的に遠心分離機の上部に行き、ポンプで送り出されるが、一方、密度の高いタンパク質の湿った濃縮物は底部に集まり、定期的に遠心分離機から射出された。次いで、湿ったタンパク質濃縮物を水で洗浄して不純物を除去し、再度遠心分離した。この第2の遠心分離からの湿ったタンパク質濃縮物を、貯蔵所で冷蔵して、分解を低下させ、それを乾燥するまで高い品質を維持した。
【0191】
c.乾燥
湿ったバイオクルードおよび湿ったタンパク質濃縮物を乾燥工程に運んで、それらの含水量を8〜12%に低下させた。湿ったバイオクルードは、スピンフラッシュ乾燥機を用いて乾燥させ、一方、タンパク質の湿った濃縮物は、スプレー乾燥機を使用して乾燥させた。乾燥したら、湿ったタンパク質濃縮物は、乾燥タンパク質濃縮物と称される。
【0192】
i.バイオクルードの乾燥
スクリュープレスからの湿ったバイオクルードを可動性ホッパー内に収集した。次いで、湿ったバイオクルードを、乾燥機の撹拌型供給バット内に降下させることによってスピンフラッシュ乾燥機に導入した。湿ったバイオクルードを、回転式ミキサーを備えた乾燥チャンバーに供給した。ミキサーにより任意の大きな凝集塊が崩壊すると、湿ったバイオクルード中を熱風が流れた。湿った、重いバイオクルードを、材料が熱風のフローによってサイクロン分離器の中に運搬されるために十分に軽くなるために含水量(water content)(水分含量(moisture content)とも称される)が十分に低くなるまで乾燥チャンバー内で保持した。次いで、乾燥バイオクルードをサイクロンの底部に収集した。
【0193】
ii.タンパク質の乾燥
湿ったタンパク質濃縮物を、冷蔵貯蔵所からスプレー乾燥機の中にポンプで送り込んだ。スプレー乾燥機は、高速遠心噴霧器を使用して、加熱した乾燥チャンバー内に細かいミストを噴霧した。細かいミストにより、表面領域がより多く創出され、したがって 乾燥効率が上昇した。小粒子として蒸発した水は底部に落ちる。次いで、タンパク質乾燥ミールとも称される乾燥タンパク質濃縮物を、サイクロン分離器とバグハウスを組み合わせて使用して収集した。
【0194】
iii.包装
乾燥バイオクルードおよび乾燥タンパク質濃縮物を乾燥機から出し、水分含量について分析した後に、種々のバッグサイズに包装し、密封した。
【0195】
(実施例3)
タンパク質の単離の例示的な工程のフロー図
図2は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。
【0196】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相をさらに圧搾するためにスクリュープレスに運び、第2のジュース(図では、「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、湿ったバイオクルードとして使用する。スピン濾過されたジュースは、ジュースタンク2に貯蔵し、そのpHを7.0未満に調整する。次いで、スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸処理と熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって湿ったタンパク質濃縮物を洗浄または希釈して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。湿ったタンパク質濃縮物と水の比率は、重量で1:1〜1:10である。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0197】
図2において、点線のそれぞれは、リサイクルされる質量の流れを示し、一方、六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。
【0198】
(実施例4)
乾燥タンパク質濃縮物の収率および湿ったバイオクルードの収率
図2に示され、実施例2において説明されている工程に従って、およそ1カ月にわたって新鮮なアオウキクサを加工した。
【0199】
図3は、
図2のD3において試料採取した、湿ったバイオクルード(「バイオクルード」と表示)の収率、および、
図2のO1において試料採取した、乾燥タンパク質濃縮物(「乾燥タンパク質」と表示)の収率を示す。ここで、および本出願の他の箇所で使用される場合、軸ラベル、例えば、D1、D2、D3などは、分析された試料のロット番号を示す。
【0200】
結果は、バイオクルードまたは乾燥タンパク質濃縮物の質量の、これらの生成物を得るために加工した新鮮なアオウキクサに対する比率として表されている。横軸はロットIDを示す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、バイオクルードについての結果であり、一方、右側の柱は、乾燥タンパク質についての結果である。
【0201】
図3には相対的なデータが示されている。このグラフは、固体の有意に高い部分が、タンパク質の流れと比較して、バイオクルードの流れに残っていることを例示している。
【0202】
(実施例5)
湿ったタンパク質濃縮物および乾燥タンパク質濃縮物の収率
図4は、
図2に示され、実施例4において実施された工程のポイントI1における湿ったタンパク質濃縮物の水分含量(含水量)を示す。結果は、湿ったタンパク質濃縮物の質量に対する水の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。
【0203】
図5は、同じ工程において生成したロットごとのタンパク質の純度を示す。結果は、乾燥タンパク質濃縮物の質量に対するタンパク質の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。
【0204】
図5は、この期間の、生成した乾燥タンパク質濃縮物のタンパク質の純度が52〜67%の範囲を示したことを示す。
【0205】
(実施例6)
湿ったバイオクルードおよび乾燥バイオクルードの収率
図6は、スクリュープレスから得られ、
図2のポイントD3において試料採取した湿ったバイオクルードの水分含量(含水量)を示す。結果は、湿ったバイオクルードの総質量に対する水の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。
【0206】
図7は、
図2に示されている工程において生成された乾燥バイオクルードのロットごとの組成を示す。結果は、乾燥バイオクルードの総質量に対する個々の構成成分の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。1つのロットに対応する各柱において、下から上に、第1のバンドは、水分含量を示し;第2のバンドは、タンパク質含有量を示し;第3のバンドは灰分量を示し;第4のバンドは脂肪含量を示し;第5のバンドは、粗繊維含有量を示し;第6のバンドは、利用可能な炭水化物を示す。
【0207】
図7は、乾燥バイオクルードが、利用可能な炭水化物および粗繊維の形態で、高炭水化物であったことを示す。
【0208】
(実施例7)
湿ったバイオクルードおよび乾燥バイオクルードの収率
図8は、2カ月にわたる、パイロットプラントのアオウキクサの収穫体積を示す。濃い灰色のバンドは、収穫後すぐに加工した湿ったアオウキクサの重量を示し;薄い灰色のバンドは、後で加工するために貯蔵した湿ったアオウキクサの重量を示し;中くらいの灰色のバンドは、現地外の加工に流用した湿ったアオウキクサの重量を示す。
【0209】
(実施例8)
ユニット操作における固体の分割
図9は、上記の通り得られた新鮮なアオウキクサを、
図2に記載の通り溶解し、圧搾した後の固体の分割の例を示す。圧搾は、順番に、ベルトプレスによって、およびスクリュープレスによって実施した。ベルトを、ベルトフィルター洗浄水を用いて洗い流し、洗浄されたベルトフィルター由来の固体をスクリュープレスにリサイクルした。結果は、溶解したバイオマス(
図2においてC1における)中の固体の質量に対する、バイオクルード(
図2の湿ったバイオクルード(D3)に対応する)中の固体の質量またはジュース(
図2の合わせた生のジュース(E1)に対応する)中の固体の質量の百分率比として表されている。これらの数値、および後の実施例における種々の生成物の流れにおける固体の分割に関する数値は、バイオクルードとジュースの両方の試料中の固体の重量を得るために、それらを乾燥することによって得られた。これらの数字を足して、溶解したバイオマス中の固体の仮定量を得た。横軸は、ロットID番号を示す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、バイオクルード中の固体の量を示し、一方、右側の柱は、ジュース中の固体の量を示す。平均のバイオクルードの固体の質量は、溶解したバイオマスの質量の23.5%であり、そのうち21%は湿ったバイオクルードであり、2.5%は、ベルトフィルターから洗浄された固体であった。ジュース中の固体は、平均で76.5%の溶解したバイオマス中の固体を含んだ。
【0210】
図10は、合わせた生のジュースを、
図2に示されている通り振動分離器に通した後の固体の分割の例を示す。結果は、
図2の合わせた生のジュース(E1)中の固体の質量に対するマッシュ(Q1、
図2の「マッシュ(リサイクルされる固体)」(Q1)に対応する)中の固体の質量またはジュース(F1、
図2のジュースタンク1からの「濾過されたジュース」に対応する)中の固体の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、マッシュ(Q1)についての結果を示し、一方、右側の柱は、ジュース(F1)についての結果を示す。
【0211】
図10は、振動分離器についての固体の分割の試験結果の例を示す。
【0212】
図11は、
図9および
図10から材料の分割をどのように算出するかの例示的な算出を示す。点線で結ばれ、「A」と記された領域は、
図9に示されている結果に対応する;一方、点線で結ばれ、「B」と記された領域は、
図10に示されている結果に対応する。Aでは、溶解し、ベルトフィルタープレス(FP)およびスクリュープレス(SP)で圧搾した後、バイオクルード(
図2の「湿ったバイオクルード」(D3)に対応する)中の固体は、平均で、新鮮なアオウキクサバイオマス中の固体の23.5%を含み、一方、ジュース(
図2の「合わせた生のジュース」(E1)に対応する)中の固体は、平均で新鮮なアオウキクサバイオマス中の固体の76.5%を含んだ。Bでは、第2の脱水段階において振動分離器に通した後、マッシュ(Q1、
図2の「マッシュ(リサイクルされる固体)」に対応する)は、平均で、合わせた生のジュース中の固体の28%を含み、一方、濾過されたジュース中の固体(F1、
図2のジュースタンク1からの「濾過されたジュース」に対応する)は、平均で、合わせた生のジュース中の固体の72%を含んだ。したがって、フィルタープレスおよびスクリュープレスに通した後に得られた湿ったバイオクルード、および合わせた生のジュースを、振動分離器を使用して濾過した後に得られたリサイクルされる固体の両方を含む、合わせた湿ったバイオクルードは、平均で、新鮮なアオウキクサバイオマス中の固体の44.9%を含み、一方、濾過されたジュース中の固体は、平均で、新鮮なアオウキクサバイオマス中の固体の55%を含んだ。
【0213】
図12は、濾過されたジュースを、
図2に示されている通り、遠心分離機によって清澄にした後の固体の分割を示す。結果は、
図2の濾過されたジュース中の固体(F1)の質量に対する、遠心分離された固体(Q2、
図2の「濾過されたジュースから遠心分離された固体」に対応する)中の固体の質量、またはジュース(F5、
図2の「スピン濾過されたジュース」に対応する)中の固体の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、遠心分離マッシュ(遠心分離された固体、Q2)についての結果を示し、一方、右側の柱は、ジュース(F5)についての結果を示す。
【0214】
図12は、清澄化遠心分離機の固体の分割の試験例を示す。
【0215】
図13は、スピン濾過されたジュースを、タンパク質を凝固させるために沈降分離装置に通した後の固体の分割の試験結果の例を示す。結果は、沈降分離処理する前のスピン濾過されたジュース(
図2のF6)中の固体の質量に対する、(算出された)損失した固体の質量(「損失」)またはブロス(
図2のH1における)中の固体の質量の百分率比として表されている。横軸は、ロットID番号を示す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、損失質量を示し、一方、右側の柱は、沈降分離ブロス(H1)の質量を示す。
【0216】
図13は、大多数の固体を、さらに加工するために沈降分離装置に通したことを例示している。
【0217】
遠心分離機によってタンパク質を分離することにより生じる固体の分割も評価した。本実施例では(ステップ6、
図15)、リカー(液体上清)中の固体は、遠心分離する前のブロスの固体の質量の70%を含み、一方、ペレットから得られた湿ったタンパク質濃縮物中の固体は、ブロス中の固体の30%を含んだ。
【0218】
図14は、タンパク質乾燥機の効率に関する生成物の捕捉の例を示す。
図14は、乾燥タンパク質濃縮物は、平均で、湿ったタンパク質濃縮物の固体の質量の63%を含み、乾燥手順において、平均で、湿ったタンパク質濃縮物の固体の質量の37%が損失したことを示す。
【0219】
例として、表5に
図9〜
図14に示されている結果が要約されている。
【0220】
【表5】
【0221】
図15は、表5において要約されている結果の例を示す。同じステップに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、タンパク質になる生じたジュース中の処理前の固体の質量の割合を示し、一方、右側の柱は、その他/バイオクルードになる生じた固体中の処理前の固体の質量の割合を示す。
【0222】
図16は、タンパク質の生産収率をどのように算出するかの例を示している。表5および
図15のステップ1〜3は、
図16の「固体の脱水−抽出」を含み、一方、表5および
図15のステップ4〜7は、
図16の「固体の分離」を含む。本実施例では、乾燥タンパク質濃縮物では、平均してアオウキクサバイオマス中の固体の質量の6%が得られた。これは、
図3に示されている通り実験的に得られた乾燥タンパク質の量によって確認される。
【0223】
(実施例9)
タンパク質の単離の例示的な工程のフロー図
図17は、アオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。
【0224】
概要では、この工程は、アオウキクサバイオマス(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)を溶解し、かつ/または圧搾して、ジュースおよびバイオクルードを生成するステップ(「バイオクルードビッグプレス(Bio Crude Big Press)」;この工程は、「溶解脱水#1」および「抽出#1」と称される)と;ジュースを濾過し、かつ/または清澄にして、別のジュースおよびさらなるバイオクルードを生成するステップ(「バイオクルードスモールプレス(Bio Crude Small Press)」;この工程は、「脱水#2清澄化」または「抽出#2」と称される)と;濾過されたジュースまたは清澄化されたジュースからタンパク質を凝固させて、タンパク質を含有するブロスを生成するステップ(「タンパク質の凝固」と称される)と;ブロスを分離して、タンパク質生成物およびリカーを生成するステップ(「タンパク質の分離」と称される)とを含む。リカーは、池(バイオリアクター)にリサイクルされる。
【0225】
図18は、
図17に示されているアオウキクサからタンパク質を単離するための例示的な工程を示す、より詳細なフロー図を含有する。
【0226】
図18に示されている通り、アオウキクサを上記の成長システムにおいて培養する。収穫されたアオウキクサを含むバイオマススラリー(生の供給原料とも称される)を、ポンプ装置(例えば、ポンプハウス)を介して振動スクリーン(A0〜A5)に移送し、次いで、傾斜オーガー(B)の上部に移送する。傾斜オーガー(B)の上部から、バイオマススラリーを、ナイフミル(C)に運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスを、大きなスクリュープレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、湿ったバイオクルード(D2)およびジュースを生成する。湿ったバイオクルード(D2)は、乾燥させて(「ベンダー乾燥」)、乾燥バイオクルード(「乾燥バイオクルードラージプレス(Dried Bio Crude Large Press)」と称される)(P2)を生成し、一方、ジュースは、振動分離器を使用して濾過して、マッシュ(リサイクルされる固体、Q1)およびジュース(「生のジュース/処理されたジュース」と称される)(E1&E2)を生成する。マッシュ(Q1)を、さらに圧搾して第2のジュースおよびさらなる湿ったバイオクルード(D1)を生成するために小さなスクリュープレスに運ぶ。この湿ったバイオクルード(D1)を、スピンフラッシュ乾燥によって乾燥させて、乾燥バイオクルード(「乾燥バイオクルードスモールプレス」と称される)(P1)を生成し、一方、第2のジュースは、濾過するために振動分離器に運ぶ。スクリーンから出てくる生のジュースまたは処理されたジュース(E1&E2)を、遠心分離機を使用して清澄にして、マッシュ(「遠心分離から出たマッシュ(Mash Exit Centrifuge)」)(Q2)および清澄化されたジュースを生成する。このステップは、「遠心分離機#1」とも称される。清澄化されたジュースを冷蔵タンク内で貯蔵し、そこでそれを「冷蔵タンク濾過されたジュース」(F&G)と称する。次いで、清澄化されたジュースを、タンパク質を凝固させて、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成するために沈降分離装置または酸処理に通す。ブロスをブロスタンク内で貯蔵する(H1&H2)。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカー(J1&J2)および湿ったタンパク質濃縮物(I1&I2)を生成する。このステップは、「遠心分離機#2」とも称される。リカーは、成長池(バイオリアクター)に戻してリサイクルする、または廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、水を用いて洗浄または希釈する。湿ったタンパク質濃縮物を噴霧乾燥によって乾燥させて、乾燥タンパク質生成物(乾燥タンパク質濃縮物、O1&O2)を生成する。乾燥タンパク質生成物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0227】
(実施例10)
ユニット操作における固体の分割
アオウキクサを、
図17および
図18に示され、実施例9において説明されている工程に従って加工する。
【0228】
図19は、
図17および
図18に示されている工程におけるユニット操作による相対的な固体の回収を示す。結果は、個々のユニット操作の最初の出発材料中の固体の質量に対する、ジュースもしくはタンパク質生成物(生のジュースまたは処理されたジュースE1&E2、清澄化されたジュース、またはブロス)中の固体の質量、または他のアウトプット(マッシュ、湿ったバイオクルード、リカーなど)中の固体の質量の百分率比として例示されている。横軸はユニット操作を示す。「抽出・脱水#1」は、
図17の「抽出#1」に対応し;「抽出・脱水#2」は、
図17の「抽出#2」に対応し;「沈降分離」は、
図18の沈降分離装置におけるタンパク質の凝固工程に対応し;一方、「遠心分離機#1」、「遠心分離機#2」、および「噴霧乾燥」と称される工程は、
図18に示されているものと同じ工程を指す。同じロットIDに対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、バイオクルードの流れを示し、右側の柱は、タンパク質の流れを示す。
【0229】
図20は、
図19において要約されている抽出・脱水#1工程および抽出・脱水#2工程によって生じる固体の分割の例を示す。点線で囲まれ、「A」と記された領域は、抽出・脱水#1工程に対応し、点線で囲まれ、「B」と記された領域は、抽出・脱水#2工程に対応する。
図20は、本実施例では、抽出・脱水#1工程および抽出・脱水#2工程の後に、平均して、アオウキクサバイオマス中の固体の62%が、「ビッグプレスバイオクルード(Big Press Bio Crude)」および「スモールプレスバイオクルード(Small Press Bio Crude)」(バイオクルードスモールプレスとも称される)を含めたバイオクルードに存在し、一方元のアオウキクサバイオマス中の固体の38%は、ジュースに存在することを示す。
【0230】
図21は、乾燥タンパク質濃縮物の生産収率を、ユニット操作を通したマスフローに基づいてどのように算出するかの例をもたらす。この図の「固体の抽出」は、
図19の抽出・脱水#1工程および抽出・脱水#2工程を含み、一方、この図の「固体の分離」は、
図19の「遠心分離機#1」工程、「沈降分離」工程、「遠心分離機#2」工程、および「噴霧乾燥」工程を含む。乾燥タンパク質濃縮物は、平均すると、元のアオウキクサバイオマスの8.5重量%である。
【0231】
(実施例11)
ユニット操作におけるタンパク質の回収
アオウキクサバイオマスを、
図17および
図18に示され、実施例9において説明されている工程に従って加工する。
【0232】
図22は、
図17および
図18に示されている工程におけるユニット操作によるタンパク質の回収を示す。結果は、タンパク質もしくはタンパク質を含有するジュースの質量、またはバイオクルードにつながる他のアウトプットの質量、または他のアウトプット(マッシュ、湿ったバイオクルード、リカーなど)の質量の、その個々のユニット操作のインプットを形成する組成物の質量に対する百分率比として表されている。横軸は個々のユニット操作を示す。「抽出・脱水#1」は、
図17の「抽出#1」に対応し;「抽出・脱水#2」は、
図17の「抽出#2」に対応し;「沈降分離装置」は、
図18に示されている沈降分離装置におけるタンパク質の凝固工程に対応し;「遠心分離機#1」、「遠心分離機#2」および「噴霧乾燥」は、
図18における類似の工程に、それぞれ対応する。同じロットID番号に対応する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、バイオクルードおよび他の生成物についての結果を示し、一方、右側の柱は、タンパク質およびタンパク質を含有するジュースについての結果を示す。例えば、抽出・脱水#1工程に対する最初のインプットは、アオウキクサバイオマスであり;
図22は、バイオマスが抽出・脱水#1工程を経た後、バイオクルード(「バイオクルードビッグプレス」)は、平均で、インプットバイオマスの質量の20%を含み、一方、生じたジュースは、平均で、アオウキクサバイオマスの80%を含んだことを示す。
【0233】
図23は、タンパク質の収率を、ユニット操作を通したマスフローに基づいてどのように算出するかを例示している。この図では、「タンパク質の抽出」は、
図22の抽出・脱水#1工程および抽出・脱水#2工程を含み、一方、「タンパク質の分離」は、
図22の遠心分離機#1工程、沈降分離工程、遠心分離機#2工程および噴霧乾燥工程を含む。タンパク質の収率は、平均で、アオウキクサバイオマスの12重量%である。
【0234】
(実施例12)
ユニット操作における固体の分割
アオウキクサバイオマスを、
図17および
図18に示され、実施例9において説明されている工程に従って加工した。
【0235】
図24は、生のジュースまたは処理されたジュース(E1&E2)を、遠心分離機によって清澄にした後の固体の分割を示す。この清澄化は、
図18における、マッシュ(
図18、「遠心分離から出たマッシュ」(Q2))および濾過されたジュースを生成する第1の遠心分離工程に対応する。
図18の「遠心分離から出たマッシュ」(Q2)は、組成データが
図24において提供されている「遠心分離マッシュ」に対応し、一方、
図18の濾過されたジュースは、データが同じく
図24に示されている、沈降分離処理する前のブロスに対応する。結果は、遠心分離マッシュの個々の構成成分の質量または沈降分離処理する前のブロス個々の構成成分の質量の、清澄化工程に供された材料、この場合は、生のジュースまたは処理されたジュース(E1&E2)中の同じ構成成分の質量に対する百分率比として表されている。横軸は構成成分を示す。同じ構成成分に対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、遠心分離マッシュについての結果を示し、一方、右側の柱は、沈降分離処理する前のブロスの結果を示す。
【0236】
図25は、濾過されたジュースを、タンパク質を凝固させるために沈降分離処理した後の固体の分割を示す。この図の沈降分離は、
図18の沈降分離装置における熱によって誘導されるタンパク質の凝固の工程に対応する。「損失算出」は、算出された、沈降分離手順における固体の損失量を示し、一方、「沈降分離後のブロス」は、沈降分離手順の後に得られたブロスを示す。結果は、損失算出における個々の構成成分の質量または沈降分離後のブロスにおける個々の構成成分の質量の、組成が
図24に示されている沈降分離処理する前のブロスである低温殺菌手順の材料中の同じ構成成分の質量に対する百分率比として表されている。横軸は種々の構成成分を示す。同じ構成成分に対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、算出された損失についての結果を示し、一方、右側の柱は、沈降分離後のブロス中の構成成分の量を示す。
【0237】
図26は、タンパク質の凝固工程によって生じるブロスを遠心分離して、タンパク質を分離した(これは、
図18における遠心分離機#2工程に対応する)後の固体の分割を示す。「WPC」とは、リカーを沈降分離後のブロスから取り出した後に得られる湿ったタンパク質濃縮物を指す。結果は、WPC中の個々の構成成分の質量またはリカー中の個々の構成成分の質量の、
図25の沈降分離後のブロスである、遠心分離機#2工程に供された材料中の同じ構成成分の質量に対する百分率比として表されている。横軸は種々の構成成分を示す。同じ構成成分に対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、WPC中の構成成分の量を示し、一方、右側の柱は、リカー中の構成成分の量を示す。
【0238】
図27は、湿ったタンパク質濃縮物を噴霧乾燥した後の固体の分割を示す。第2の遠心分離によって生成したWPCを噴霧乾燥することにより、乾燥タンパク質濃縮物(「乾燥タンパク質」)が生成した。いくらかの固体の質量が損失した(「水+損失算出」)。結果は、乾燥タンパク質中の個々の構成成分の質量または損失質量中の個々の構成成分の質量の、第2の遠心分離から得られる湿ったタンパク質濃縮物である、噴霧乾燥した材料中の同じ構成成分の質量に対する百分率比として表されている。横軸は種々の構成成分を示す。同じ構成成分に対する柱の対のそれぞれについて、左側の柱は、乾燥タンパク質中の構成成分の量を示し、一方、右側の柱は、損失質量中の構成成分の量を示す。
【0239】
図28は、
図24〜
図27に示されている結果に関連するマスフローの概要を示す。バイオマスから固体を抽出した後(
図17に示されている抽出#1および/または抽出#2を含む)、元のバイオマス中の固体の38%が生のジュース中に残った。生のジュースは、平均で、元のアオウキクサバイオマス中の固体の38%を含有した。生のジュースを、遠心分離(
図28における遠心分離機#1)に供して、ジュースを清澄にする。これにより、平均で、生のジュース中の固体の31%を含むマッシュ(固体ペレット)と、平均で、生のジュース中の固体の66%を含むジュース(上清)が生成した。ジュースを加熱処理または酸処理して、タンパク質を凝固させ、それによりブロスを生成した。平均で、処理前にジュース中に存在した固体の5%が処理工程において損失し、一方、平均で、処理前にジュース中に存在した固体の95%は、処理後にブロス中に残った。次いで、タンパク質を分離するために、この処理ブロスを遠心分離した(遠心分離機#2);この工程では、平均で、ブロス中の固体の14%が損失し、一方、ブロス中の固体の86%がタンパク質生成物(湿ったタンパク質濃縮物)中に残った。タンパク質生成物を噴霧乾燥し、その過程中に、平均で、湿ったタンパク質濃縮物中の固体の41%が損失し、一方、湿ったタンパク質濃縮物中の固体の59%が最終的なタンパク質生成物(乾燥タンパク質濃縮物)中に残った。したがって、平均で、アオウキクサ中の固体の8.4%が、最終的なタンパク質生成物(乾燥タンパク質濃縮物)に変換された。この結果は、
図21に示されている結果と一致する。
【0240】
(実施例13)
工程のフロー図および試料採取ポイント
図29は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0241】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスをベルトフィルター洗浄水と一緒にベルトプレスに運び、溶解したバイオマスを圧搾して第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相をスクリュープレスに運び、第2のジュース(図では、「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、貯蔵タンク、好ましくは冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、湿ったバイオクルードとして使用する。スピン濾過されたジュースは、ジュースタンク2に貯蔵し、そのpHを5未満に調整し、一晩放置した。温度を、35℃未満に維持した。スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物(「WPC」)を、湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって希釈した後に3回洗浄して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。湿ったタンパク質濃縮物と水の比率は、重量で1:1〜1:10である。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。
【0242】
図29において、実線の矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、点線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる質量の流れを示し、一方、六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。「pHを<5に調整し、一晩放置した」、「温度を<35℃に維持した」および「WPC(I1)を、(1:1〜1:10のWPC:H2O)を用いて3時間洗浄し、再遠心分離した」という表記は、工程に対して行われた改定である。
【0243】
(実施例14)
工程のフロー図
図30は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0244】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相をさらに圧搾するためにスクリュープレスに運び、第2のジュース(図では、「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、湿ったバイオクルードとして使用する。スピン濾過されたジュースは、ジュースタンク2に貯蔵し、そのpHを8.5に調整し、pH8.5で1時間保持し、次いで、最終的にpH7.0に再調整する。次いで、スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を酸処理、酸処理と熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって湿ったタンパク質濃縮物を洗浄または希釈して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0245】
図30において、実線の矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる質量の流れを示し、六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。「pHを8.5に調整(NaOH)し、1時間保持し、次いで、最終的にpH7.0に再調整する」という表記は、工程に対する改定を示す。
【0246】
(実施例15)
工程のフロー図
図31は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0247】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相をさらに圧搾するためにスクリュープレスに運び、第2のジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードの一部は、スクリュープレスに戻してリサイクルする。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、湿ったバイオクルードとして使用する。スピン濾過されたジュースは、ジュースタンク2に貯蔵し、そのpHを8.5に調整し、温度を一晩15℃に調整する。次いで、スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸処理と熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって湿ったタンパク質濃縮物を洗浄または希釈して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。湿ったタンパク質濃縮物と水の比率は、重量で4:1である。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0248】
アオウキクサ、ベルトフィルター洗浄水、湿ったバイオクルード、乾燥バイオクルード、pHの調整および温度の調整、湿ったタンパク質濃縮物、および乾燥タンパク質濃縮物は測定値である。溶解したバイオマス、ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード、ベルトプレス由来の生のジュース、スクリュープレス由来の生のジュース、合わせた生のジュース、およびブロスは計算値である。濾過されたジュース、スピン濾過されたジュース、およびリカーは、体積を取得し、密度に基づいて質量を算出した材料である。洗浄されたベルトフィルター由来の固体およびマッシュ(リサイクルされる固体)はリサイクルされる材料である。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、秤量し、廃棄した材料である。
【0249】
図31において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し;破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる材料を示し;点線の矢印のそれぞれは、秤量し、廃棄される材料を示し;六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示し、新鮮なアオウキクサ、ベルトフィルター洗浄水、湿ったバイオクルード、乾燥バイオクルード、湿ったタンパク質濃縮物、および乾燥タンパク質濃縮物は測定値であり;溶解したバイオマス、ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード、ベルトプレス由来の生のジュース、スクリュープレス由来の生のジュース、合わせた生のジュース、およびブロスは、計算値を示し;濾過されたジュース、スピン濾過されたジュース、リカー(成長池に戻してリサイクルされる)は、測定された体積および公知密度から算出された質量値を示し;洗浄されたベルトフィルター由来の固体およびマッシュ(リサイクルされる固体)は、リサイクルされる材料を示し;濾過されたジュースから遠心分離された固体は、秤量し、廃棄される材料を示す。
【0250】
(実施例16)
工程のフロー図
図32は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する、任意選択のpHの調整および湿ったタンパク質の洗浄を伴う例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0251】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相をさらに圧搾するためにスクリュープレスに運び、第2のジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードの一部は、スクリュープレスに戻してリサイクルする。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを、さらに圧搾するためにスクリュープレスに供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を、試料採取するために取得する。濾過されたジュースから遠心分離される固体は、湿ったバイオクルードとして使用する。スピン濾過されたジュースは、ジュースタンク2に貯蔵し、そのpHを7未満に調整する。次いで、スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸処理と熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって洗浄して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成し、最終生成物中の不純物を洗い落とす。湿ったタンパク質濃縮物と水の比率は、重量で4:1〜10:1である。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0252】
図32において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し;破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる材料を示し;「pHを7未満に調整し、沈降分離装置を通じて加工する」、「1日操業」、「ブロス」、「湿ったタンパク質濃縮物洗浄物」、「I2」および「水をタンパク質濃縮物に比率4:1で加えて、最終生成物を洗浄する」という表記は、工程に対して行われた改定である;「1日目の試料採取」、「2日目の試料採取」、および「温度を一晩15℃に調整する」は、工程から取り除かれたパラメータである;六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。
【0253】
(実施例17)
工程のフロー図
図33は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する、逆混合、および任意選択のタンパク質の洗浄を伴う例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0254】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスを混合タンクに運び、そこにR/O水を加える。水とバイオマスの比率は1:1である。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)、ジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)、およびすくい取られた固体(図では「ベルトプレス由来の濾過固体」で識別される)を生成する。第1の固相をスクリュープレス#1に運んで、第2のジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。バイオクルードを、さらに圧搾するためにスクリュープレス#2に運んで、ジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体は廃棄する。スクリュープレス#1およびスクリュープレス#2から射出される湿ったバイオクルードの一部を逆混合容器に供給する。スクリュープレス#2から射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースならびにスクリュープレス#1およびスクリュープレス#2からのスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを逆混合容器に供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を逆混合容器に供給する。スピン濾過されたジュースをジュースタンク2内に貯蔵する。次いで、スピン濾過されたジュースを沈降分離装置において加工して、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸処理と熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物は、任意選択で、湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって洗浄または希釈して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。湿ったタンパク質濃縮物と水の比率は、重量で4:1である。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0255】
図33において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、点線および点線の矢印のそれぞれは、任意選択の工程のステップを示し、破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる材料を示し、六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。
【0256】
(実施例18)
工程のフロー図
図34は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する、逆混合および混合タンクへの水の添加を伴う例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0257】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をナイフミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスを混合タンクに運び、そこにR/O水を加える。水とバイオマスの比率は、1:1〜5:1である。溶解したバイオマスをベルトプレスに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して第1の固相(図では「ベルトプレス由来の湿ったバイオクルード」で識別される)、ジュース(図では「ベルトプレス由来の生のジュース」で識別される)、およびすくい取られた固体(図では「ベルトプレス由来の濾過固体」で識別される)を生成する。第1の固相を、さらに圧搾して第2のジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成するために、スクリュープレス#1およびスクリュープレス#2に運ぶ。ベルトプレス内に残った第1の固相を、水(図では「ベルトフィルター洗浄水」で識別される)を用いて洗い流す。それによって得られる、洗浄されたベルトフィルター由来の固体を逆混合容器に供給する。スクリュープレスから射出される湿ったバイオクルードの一部を逆混合容器に供給する。スクリュープレス#2から射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。ベルトプレス由来の生のジュースならびにスクリュープレス#1およびスクリュープレス#2からのスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、振動分離器に供給し、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを逆混合容器に供給する。濾過されたジュースをジュースタンク1内に貯蔵する。ジュースタンク1は、冷蔵貯蔵タンクである。ジュースタンク1からの濾過されたジュースを、遠心分離機を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体およびスピン濾過されたジュース(「清澄化されたジュース」とも称される)を生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を逆混合容器に供給する。スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸の添加および/または熱凝固の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、水(1:1〜10:1)を湿ったタンパク質濃縮物に加えることによって洗浄または希釈して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥させて、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0258】
図34において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる材料を示し、および六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。
【0259】
(実施例19)
工程のフロー図
図35は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからボールミルおよびデカンターを用いてタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0260】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をボールミルに運び、それにR/O水を加え、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。水とバイオマスの比率は、1:1〜5:1である。溶解したバイオマスをデカンターに運び、そこで、溶解したバイオマスを圧搾して、第1の固相(図では「湿ったバイオクルード」で識別される)およびジュース(図では「生のジュース」で識別される)を生成する。第1の固相を、さらに圧搾するためにスクリュープレス#2に運んで、第2のジュース(図では「生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成する。スクリュープレス#2から射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。スクリュープレス#1由来の生のジュースとスクリュープレス#2由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、酸調製タンク(工程混合タンク)に供給し、そこで、H
2SO
4酸添加によってスピン濾過されたジュース中のタンパク質を凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを、遠心分離機#1で遠心分離してリカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、公知量の水(1:1〜10:1)を湿ったタンパク質濃縮物に加えることによって洗浄して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。タンパク質を、遠心分離機#2で分離して洗浄リカーを生成し、それを成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、洗浄リカーは廃棄する。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。乾燥タンパク質濃縮物を、さらに使用または分析するために包装する。
【0261】
図35において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる材料を示し、六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。
【0262】
(実施例20)
アオウキクサを成長させ、収穫するための試験的な商業的ユニットの工程のフロー図
図36は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサを成長させ、収穫する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0263】
「成長リアクター」とも称されるバイオリアクターを、許容できる水質、およびその次に適正にバランスのとれた栄養についての適切な規格に適合する井戸水で満たす。小さな池を設計し、より大きなバイオリアクターに対する「フィーダー」池としての機能を適切に果たすようなサイズにする。小さな池に最初に接種し、より大きな池に、最も急速な成長を支持するように最適に播種することができるポイントである高密度まで成長させる。肥料を栄養ステーションに供給し、栄養分をアオウキクサ成長リアクターに供給する。
【0264】
井戸水を、貯水池から水をポンプで出し入れするポンプステーションからの水と一緒に急速砂濾過に運ぶ。急速砂濾過からの水および井戸水の一部を栄養ステーションに加える。急速砂濾過からの水および井戸水の一部をアオウキクサ成長リアクターに加えて、リアクターのレベルを特定の設定ポイントで維持する。急速砂濾過からの水および井戸水の一部を、アオウキクサ成長リアクターに対する冷却システムとして作用するスプリンクラーに加える。マイクロクロップの生産性を最適にするために、水を厳密にモニターして、必要な栄養分および水の要素を標準のレベルの範囲内に維持する。池に設置した感知器により、アンモニアのレベル、pH、酸化還元電位(ORP)、および温度をモニターし、記録する。アンモニア感知器を、池の中の窒素のレベルを栄養タンク注入システムによって制御するためのフィードバックとして使用する。各池に設置した液体のレベルのトランスミッターにより、水のレベルが所望の深さを下回らないことが保証される。
【0265】
バイオマスの生産性を最大にするために、マイクロクロップマットの厚さをモニターし、所望の厚さに維持する。収穫は、環境条件および対応する特定の種の成長に基づいて、いくつかの物理的機構を通じて、1年を通じて様々な時期に行われ得る。所望の収穫条件に見合ったら、マイクロクロップマットを、スキマーを渡って輸送し、振動スクリーンにポンプで送り込み、そこで、マイクロクロップを分離し、さらに加工するためにホッパーに収集する。収穫工程は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)およびヒューマンマシンインターフェース(HMI)によって制御する。
【0266】
アオウキクサ成長リアクターからの排水オーバーフロー(drainage overflow)および収穫物集団からの流出を収穫物溜め(harvest sump)に運ぶ。収穫物溜めからの水を均等化タンクに供給し、そこから、水をポンプステーションおよび貯水池に供給する。
【0267】
収穫物溜めからの材料を機械的スクレーパに運ぶ。湿ったアオウキクサを脱水ステーションに運んで、さらに加工するための脱水アオウキクサをもたらす。
【0268】
図36において、黒いテキストのそれぞれは、工程の流れを示し;「井戸水#1」、「急速砂濾過」、「ポンプステーション」、「貯水池」および「均等化タンク」は、水の供給(supply)を示し;「栄養ステーション」および「肥料」は、栄養分を示し;「収穫物溜め」、「機械的スクレーパ」および「脱水ステーション」は、収穫物の脱水を示し;菱形の中の数字のそれぞれは、ユニット操作を示す。
【0269】
(実施例21)
アオウキクサからタンパク質を単離するための試験的な商業的ユニットの工程のフロー図
図37は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離する例示的な工程のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0270】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をサニテーションシステムに運び、そこから、オーバーフローおよび固体廃棄物を廃棄する。材料を脱水遠心分離機または振とうスクリーンコンベアシステムに運び、分離された水は、サニテーションシステムに戻してリサイクルする。材料をコンベア、次いでボールミルに供給し、そこで、湿ったバイオマス葉状体を溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスを、混合ステップのためにデカンター供給タンクに運ぶ。溶解したバイオマスを、デカンター由来の生のジュースを生成するデカンターに運ぶ。固相を機械的圧搾段階#1に運んで、第2のジュース(図では「生のジュース」で識別される)およびバイオクルードを生成する。バイオクルードを、さらに圧搾してジュース(図では「スクリュープレス由来の生のジュース」で識別される)および湿ったバイオクルードを生成するために機械的圧搾段階#2に運ぶ。湿ったバイオクルードを機械的圧搾段階#3に運ぶ。スクリュープレス#3から射出される湿ったバイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。
【0271】
機械的圧搾段階#1および機械的圧搾段階#2からのデカンター由来の生のジュースおよびスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、粗い固体濾過容器に供給して、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを逆混合容器に供給する。濾過されたジュースをジュースタンク内に貯蔵する。ジュースタンクは冷蔵装置に接続されている。ジュースタンクからの濾過されたジュースを、ポリッシング遠心分離機(polishing centrifuge)を使用して清澄にして、濾過されたジュースから遠心分離された固体および清澄化されたジュースを生成する。濾過されたジュースから遠心分離される固体を逆混合容器に供給する。清澄化されたジュースを熱沈降分離装置に運んで、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。他の実施形態では、スピン濾過されたジュース中のタンパク質を、酸処理、酸処理および/または熱処理の組合せによって凝固させる。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、タンパク質タンク内で、湿ったタンパク質濃縮物に水を加えることによって洗浄して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。タンパク質を遠心分離機で分離して洗浄リカーを生成し、それを成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、洗浄リカーは廃棄する。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。
【0272】
図37において、黒い矢印のそれぞれは、工程の流れを示し;破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる流れを示し;点線の矢印のそれぞれは、有用性を示し;「サニテーションシステム」、「脱水遠心分離機」、および「コンベア」は、サニテーションシステムを示し;「ボールミル」、「デカンター供給タンク(混合)」、「デカンター」、「機械的圧搾段階#1」、「機械的圧搾段階#2」、「機械的圧搾段階#3」、「バイオクルード乾燥機」および「逆混合」は、バイオクルードの加工を示し;「粗い固体濾過」、「ジュースタンク」、「ポリッシング遠心分離機」、「冷蔵装置」、「遠心分離ジュースタンク」、「熱沈降分離装置」、「タンパク質の分離(遠心分離機)」、「タンパク質タンク(タンパク質の洗浄)」、「タンパク質の分離・洗浄(遠心分離機)」、「タンパク質タンク」および「タンパク質乾燥機」は、タンパク質の加工を示す。
【0273】
(実施例22)
アオウキクサからタンパク質を単離するための認定操業の工程のフロー図
図38は、水生生物種、例えば、新鮮なアオウキクサからタンパク質を単離するための例示的な認定操業のフロー図を示す。工程は、実験によって試験した。
【0274】
新鮮なアオウキクサ(バイオマススラリーまたは生の供給原料とも称される)をボールミルに運び、そこで、湿ったバイオマス葉状体を水と混合し、溶解して、内部の水およびタンパク質を露出させる。溶解したバイオマスを、混合ステップのためにデカンター供給タンクに運ぶ。溶解したバイオマスを、デカンター由来の生のジュースおよびデカンター由来の湿ったバイオクルードを生成するデカンターに運ぶ。デカンター由来の湿ったバイオクルードを機械的圧搾段階#1に運んで、生のジュースおよび第1の圧搾バイオクルードを生成する。第1の圧搾バイオクルードを機械的圧搾段階#2に運んで、スクリュープレス由来の生のジュースおよび第2の圧搾バイオクルードを生成する。第2の圧搾バイオクルードを、バイオクルード乾燥機(スピンフラッシュ乾燥機)を使用して乾燥させるために収集して、乾燥バイオクルードを生成する。
【0275】
デカンター由来の生のジュース、機械的圧搾段階#1からのスクリュープレス由来の生のジュース、および機械的圧搾段階#2からのスクリュープレス由来の生のジュースを合わせて、合わせた生のジュースを形成し、粗い固体濾過容器に供給して、そこで、合わせた生のジュースを濾過して、リサイクルされる固体を含むマッシュおよび濾過されたジュースを生成する。マッシュを機械的圧搾段階#1に供給する。濾過されたジュースをジュースタンク内に貯蔵する。ジュースタンクからの濾過されたジュースを、ポリッシング遠心分離機を使用して清澄にし、水で洗浄して、濾過されたジュースから遠心分離された固体および清澄化されたジュースを生成する。清澄化されたジュースを熱沈降分離装置に運んで、熱によって誘導されるタンパク質の凝固を引き起こし、それによって湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成する。タンパク質をブロスの残りの部分から分離するために、ブロスを遠心分離して、リカーおよび湿ったタンパク質濃縮物を生成する。リカーを、成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、リカーは廃棄する。湿ったタンパク質濃縮物を、タンパク質タンク内で水(1:1〜10:1)を湿ったタンパク質濃縮物に加えることによって洗浄して、湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を形成する。タンパク質を遠心分離機で分離して洗浄リカーを生成し、それを成長池(バイオリアクターとも称される)に戻してリサイクルする。他の実施形態では、洗浄リカーは廃棄する。生じた湿ったタンパク質濃縮物洗浄物を、タンパク質乾燥機(スプレー乾燥機)を使用して乾燥して、乾燥タンパク質濃縮物を生成する。
【0276】
図38において、ブロックの矢印のそれぞれは、工程の流れを示し、破線の矢印のそれぞれは、リサイクルされる流れを示し;点線の矢印のそれぞれは、廃棄される流れを示し;六角形の中の文字または文字/数の組合せのそれぞれは、試料採取場所または材料IDを示す。A0、P1、およびO1−Wは、内部分析および外部分析のために取得する試料を示す。C1、K2、D2、D3、F5、Q2、J1、J1−W、I1、およびI1−Wは、内部分析のために取得する試料を示す。
【0277】
(実施例23)
アオウキクサの成長および加工設備
この実施例には、アオウキクサを成長させ、収穫する工程が記載されている。工程は、実験によって試験した。
【0278】
a.レースウェイバイオリアクター
設備を、多数のレースウェイバイオリアクターを利用するために設計する。各レースウェイに、ジオメンブレン(8oz)の上にLDPE(30mil)プラスティックを敷いた。PE材料の風よけによって、風からの防御をもたらす。
【0279】
レースウェイへの水の供給は、一次保持池を起点とする返送ポンプによって送達される。交互の水の供給は、以下の水の供給および貯蔵の段落において考察されている。各レースウェイへの全体的な水のフローをモニターする。各レースウェイの収穫物への水のフローを自動的に制御する。
【0280】
レースウェイに水を送達するための、中央PLCによって制御される自動バルブを使用するいくつかの代替が存在する。水の供給は、レインメーカー(Rainmaker)分配管の対、パドルホイールブレードクリーナー(Blade Cleaner)分配管、または水マニホールド(Water Manifold)分配管を通じて誘導することができる。レインメーカー、ブレードクリーナー、および水マニホールドでは、流速を制御する。水の供給は、水面下のクリーンサクション(Clean Suction)/イリゲーション(Irrigation)分配管を通じて誘導することができる。
【0281】
いくつかの実施形態では、パドルホイールを通じてレースウェイの循環を誘導する。パドルホイールは、作動末端である、各レースウェイの外側のターンアラウンド末端に位置する。パドルホイールの回転速度を可変周波数駆動(VFD)によって制御し、表面流速を自動的に制御する。
【0282】
収穫スキマーに浸すことによってアオウキクサを成長レースウェイから収穫する。2つのスキマーモジュールを各レースウェイに設置する。第1のスキマーモジュールは、パドルホイール付近の外側のターンアラウンドの下流に位置する。第2のスキマーモジュールは、内側のターンアラウンドの下流に位置する。スキマーは、水中のコンクリートの箱に設置されたPVC配管で構成される。収穫サイクルは、各レースウェイの収穫スキマー対を通じて収穫することからなる。収穫サイクルの間、スキマーはリニアアクチュエータおよび機械的な連結によって池の表面に上昇させる。収穫は、2つの平行のマット収穫ポンプ(Mat Harvest Pump)のうちの1つを有するスキマー配管を通じた引き抜き吸引によって実現される。収穫されたアオウキクサを、これらに限定されないが、タンパク質濃縮物、バイオクルード、およびアオウキクサ(動物)ミールを含めた種々の生成物に加工するために加工棟にポンプで送り込む。マット収穫ポンプを通じたフローを、スキマーフローバルブ(Skimmer Flow Valve)をFIC−141についての設定点に適合するように発動させることによって制御する。2つのマット収穫ポンプは3つのレースウェイ全てに供する。ポンプは、レースウェイの作動末端の収穫ステーションに位置する。
【0283】
バイオマスデトリタスを、水面下の収穫システムによってレースウェイフロアから収穫する。水面下の収穫フローは、水面下の収穫ポンプを用いた引き抜き吸引によって実現される。バイオマスデトリタスを、スキマー収穫物と一緒に加工するために、加工棟にポンプで送り込む。水面下の収穫は、3つのレースウェイ全てから連続的になされる。水面下の収穫の間、フローをモニターし、コンピュータ機能によって合計する。水面下の収穫を、中央PLC(プログラマブルロジックコントローラ)によって制御される自動バルブを使用してレースウェイから引き抜く。あるいは、水面下の収穫は、各レースウェイにおける水面下の収穫物スクリーン箱から、または各レースウェイにおける水面下の吸引配管から誘導することができる。
【0284】
レースウェイの水の分析および計測は、水のレベルおよび水温をモニターすることによって実施される。レースウェイの水のレベルをモニターし、高い警報器設定点または低い警報器設定点に達すると警報器によりPLCに通知する。水のレベルの制御は、自動化して、または自動化せずに実施することができる。レースウェイの水温もモニターし、高い警報器設定点または低い警報器設定点に達すると警報器によりPLCに通知する。水温の制御は、自動化して、または自動化せずに実施することができる。
【0285】
自動試料採取システムでは、分析的な試料採取ポンプにより、3つのレースウェイのいずれかから試料採取バルブを開口することによって水を引き抜くことができる。試料採取ポンプからの放出は試料フィルターを通り抜け、特定のサイズの粒子が取り出される。
【0286】
激しい雨事象の間は、各レースウェイのオーバーフロー末端に位置する受動システムによってレースウェイをオーバーフローから保護する。レースウェイ壁の高さより下の高さに位置づけられたグーズネックにより、水が放出される。
【0287】
b.水の供給および貯蔵
供給水は、水の供給ポンプによって、または、井戸水ポンプによって設備に供給することができる。地表水または井戸水を供給水スクリーナーによってポンプで送り込んで、特定のサイズの粒子を取り出す。スクリーニングされた水は、供給水砂濾過器を通り抜け、成長&収穫システムに運ばれる。工程から再利用のために回収された水は、加工棟内の再利用水タンクから重力によってレースウェイおよび保持池に流し出される。
【0288】
水返送システムでは、返送ポンプにより、一次保持池からレースウェイおよび加工棟に水が送達される。あるいは、返送ポンプにより、二次保持池から引き抜き吸引し、設備または一次保持池に送達することができる。返流水を供給水スクリーナーによってポンプで送り込んで、特定のサイズの粒子を取り出す。
【0289】
必要に応じて、二次保持池を、一次保持池を補うための加工用水の貯水池として利用する。水は、重力によって一次保持池およびレースウェイから移送することができる。
【0290】
c.栄養システム
栄養システムは栄養タンクの対からなり、その中のバッチ内で栄養溶液を混和し、それをレースウェイに送達する。栄養分の混和は、供給水が、計量しながら栄養タンクに供給される、半自動化された工程である。操作員は、自動バルブを利用して栄養タンクを満たす。乾燥した栄養分混和物を、所望の投与濃度に従って手動で、または自動的に加える。乾燥した栄養分混和物を加えながら、栄養分ポンプによって栄養タンク内の供給水を再循環させる。
【0291】
レースウェイが試運転および始動するために満たされると、初回用量の栄養分が送達される。レースウェイ内の水中に所望の栄養分濃度を維持するために、維持レベル用量の栄養分が定期的に必要である。各用量は、所望の栄養レベルを維持する濃度の栄養分の混和物である。一旦栄養溶液を混和し、栄養タンクが調製した溶液を含有したら、送達工程は半自動化される。いずれの栄養ポンプでも、自動バルブを使用することによって用量を任意のレースウェイに送達することができる。
【0292】
ii.アオウキクサの加工
a.脱水およびスクリーニング
マット収穫ポンプによって収穫スキマーを通じて収穫されたアオウキクサを、サイズが大きすぎる材料および破片をアオウキクサから分離する二階建てスクリーナーである収穫アオウキクサスクリーナーによって脱水する。デトリタスを、水面下の収穫ポンプによってレースウェイから取り出し、水面下の収穫スクリーナーによってスクリーニングする。両方のスクリーナーからのレースウェイの収穫水を、スクリーナーの中二階のすぐ下に位置する上昇したプラットフォーム上に搭載された2つの水平なタンクである再利用水タンク内に収集する。再利用水タンクは、水圧で連結されて、それらの体積が有効に合わさり、両方のスクリーナーから再利用するために回収された水のフローを収容する。タンクは、以下のより小さな体積の、工程からの放出の流れも供する:スクリュープレス#3からの廃棄圧搾ジュース、タンパク質ブロス遠心分離機からのリカー、洗浄したタンパク質遠心分離機からのリカー、およびジュース冷却器からリサイクルされる冷却水。タンクは、重力によってPVC管を通って一次保持池に流し出す。高レベルに到達すると、高レベルスイッチが警報を発し、連動してマット収穫ポンプおよび水面下の収穫ポンプが運転停止する。アオウキクサ収穫速度を測定するために、収穫アオウキクサスクリーナーから収穫されたアオウキクサおよび水面下の収穫スクリーナーからのデトリタスを、秤量ベルトフィーダーに滴下して、工程に運ばれるロードセルによって計量しながら供給する。
【0293】
b.脱水アオウキクササージホッパー
脱水アオウキクササージホッパーは、生産において特定の数のレースウェイを収容するために選択されたサイズを有する直角のスチールホッパーである。脱水アオウキクササージホッパーは、収穫されたアオウキクサを製粉ステップに送達する、スクリューコンベアによって中身が出される底が活動性の(live−bottom)ホッパーである。コンベアの回転速度をVFDによって制御して、下流の製粉工程のフローと釣り合わせる。
【0294】
c.アオウキクサの製粉
ボールミルフィーダーは、脱水アオウキクササージホッパーコンベアからのフローを受け、ボールミルへのフローを制御する。ボールミルによってアオウキクサを製粉してマッシュにし、それをマッシュ混合タンク内に放出させる。製粉マッシュの所望の総固体濃度を最適化して、アオウキクサデカンターにおける加工を容易にする。ボールミルフィーダーは、マッシュ混合タンクからリサイクルされる流れからのフロー、アオウキクサデカンターの液体受け器からのタンパク質ジュース、および加工棟ヘッダーからの水を受容することができる。製粉されたアオウキクサマッシュは、全レースウェイからの予測される脱水アオウキクサの1日当たりの総収穫の全てを保持する能力を有する撹拌タンクであるマッシュ混合タンク内に保持される。
【0295】
d.アオウキクサのデカント
アオウキクサデカンターへの供給速度はマッシュポンプVFDによって制御する。アオウキクサデカンタースキッドの全ての自動化された機能はアオウキクサデカンタースキッド制御パネルによって制御する。デカンターからのバイオクルード固体のアウトプットにより、バイオクルードの加工の流れが開始する。バイオクルードを、湿ったバイオクルードコンベアによってデカンター放出からバイオクルード圧搾ユニットに移送する。デカンターからの液体のアウトプットにより、タンパク質の加工の流れが開始する。タンパク質ジュースはデカンターからジュース受け器に落ち、ジュースポンプによって受け器からジューススクリーナーに送達される。スクリュープレス#1からの圧搾ジュース、スクリュープレス#2からの圧搾ジュース、およびポリッシング遠心分離機からのパルプを含むリサイクルされる流れもジュース受け器に運ぶ。ジュース受け器からの合わせたタンパク質ジュースおよびリサイクルの流れを、ジュースポンプによってジュースフィルターに送達する。タンパク質ジュースの流れからの懸濁固体を、ジュースフィルターを通してスクリーニングする。固体を、バイオクルードの圧搾ステップに送達するために、ジュースフィルターから直接、湿ったバイオクルードコンベアに放出する。ジュースを濾過されたジュースのタンクに放出して、濾過されたジュースポンプによってジュースタンク#1に移す。
【0296】
iii.バイオクルードの加工
a.バイオクルードの圧搾
スクリュープレス#1
アオウキクサデカンターからのバイオクルードの流れを、乾燥に備えて一連のスクリュープレスによって脱水する。最初の段階はスクリュープレス#1である。バイオクルードの最初の圧搾による予測される1日当たりの生産は、バイオリアクターの数および加工センターのサイズに基づいて変動する。
【0297】
スクリュープレス#2
バイオクルードを、スクリュープレス#1からスクリュープレス#2に直接放出した後にさらに脱水する。バイオクルードの第2の圧搾による予測される1日当たりの生産は、バイオリアクターの数および加工設備のサイズに基づいて変動する。
【0298】
圧搾ジュースの回収
スクリュープレス#1およびスクリュープレス#2からの合わせた圧搾ジュースを、圧搾ジュース受け器に運ぶ。回収された圧搾ジュースは、圧搾ジュースポンプによって湿ったバイオクルードコンベアに戻してリサイクルする。
【0299】
スクリュープレス#3
バイオクルードを、スクリュープレス#2からスクリュープレス#3に直接放出した後にさらに脱水する。任意選択の調整は、スクリュープレス#3に蒸気を注入することを含む。バイオクルードの第3の圧搾による予測される1日当たりの生産は、バイオリアクターの数および加工設備のサイズに基づいて変動する。圧搾バイオクルードを、スクリュープレス#3からバイオクルードコンベアに放出し、それによりバイオクルードを圧搾バイオクルードホッパーに送達する。
【0300】
廃棄圧搾ジュースの再利用
スクリュープレス#3からの圧搾ジュースを、廃棄ジュース受け器に運ぶ。廃棄ジュースを、廃棄ジュースポンプによって、一次保持池に戻すための再生水タンクに送り込む。
【0301】
b.バイオクルードの乾燥
圧搾バイオクルードホッパーは、名目上125%の、圧搾バイオクルードの予測される1日当たりの総生産の能力を有する。1日当たりの生産は、その後の、乾燥させ、包装する作動日までホッパー内に保持する。圧搾バイオクルードを、圧搾バイオクルードコンベアによって、VFDによって制御された速度で乾燥機供給ホッパーに移送して、バイオクルード乾燥機供給ホッパーにおける作動レベルを維持する。
【0302】
圧搾バイオクルードをバイオクルード乾燥機によって乾燥させる。いくつかの実施形態では、バイオクルード乾燥機は、天然ガスによって燃料供給される空気加熱器によって加熱される取入れ口を備えたスピンフラッシュ乾燥機である。液化天然ガス(LNG)タンクは、バーナー供給するための部位に位置する。乾燥バイオクルードを生成物ホッパー内に放出し、包装室に移す。バイオクルード乾燥機スキッドの範囲内の自動機能を専用の制御パネルによって制御する。
【0303】
c.バイオクルードの包装
包装区域は、バイオクルード生成物に対する湿度の影響を低下させるために環境を制御した区域である。バイオクルードを、適切な、生成物に特異的なバッグ、繊維ドラムまたは他の容器に包装する。
【0304】
iv.タンパク質濃縮物の加工
a.ポリッシング遠心分離
ジュースのポリッシング
濾過タンパク質ジュースについて、ポリッシング遠心分離することによって残留固体を取り出す。
【0305】
パルプのリサイクル
ポリッシング遠心分離機から放出された固体を、デカンタージュース受け器に運び、そこで、固体をジュースフィルターおよび湿ったアオウキクサコンベアにリサイクルする。
【0306】
b.タンパク質の沈降分離
蒸気注入沈降分離
ポリッシングジュース中の液体タンパク質を、蒸気注入沈降分離装置によって分離するために沈降分離処理する。
【0307】
c.タンパク質ブロスの遠心分離
濃縮タンパク質ブロス
タンパク質ブロスを、タンパク質ブロス遠心分離機によって濃縮する。ブロスを、ブロス保持タンクポンプによってタンパク質ブロス遠心分離機に供給する。
【0308】
リカーの再利用
タンパク質ブロス遠心分離機からの相補的な相はリカー相である。リカーを、一次保持池に返送するための再生水タンクに放出する。
【0309】
d.タンパク質ブロスの洗浄および遠心分離
濃縮タンパク質ブロスを洗浄して、沈降分離されたタンパク質固体をさらに濃縮する。ブロス洗浄タンクの前に、濃縮ブロスを洗浄水と混合する。洗浄ブロスを洗浄ブロス遠心分離機に運ぶ。ブロスを、ブロス洗浄ポンプによって洗浄遠心分離機に供給する。洗浄ブロスを、洗浄遠心分離機によって洗浄水から分離する。洗浄ブロスを、遠心分離機からタンパク質タンクに運ぶ。流速をモニターし、洗浄遠心分離機の制御パネルに送る。洗浄ブロスの予測される1日当たりの生産は、バイオリアクターの数および加工設備のサイズに基づいて変動する。洗浄遠心分離機において分離したリカー相を、一次保持池に戻すための再生水タンクに運ぶ。
【0310】
e.タンパク質の乾燥
タンパク質タンクは、名目上125%の、洗浄されたタンパク質濃縮物の予測される1日当たりの総生産を有する。タンパク質タンクは、内容物の温度を所望の温度に維持するために、冷水ジャケットを備える。1日当たりの生産物は、乾燥させ、包装するまでタンク内に保持する。濃縮タンパク質をタンパク質乾燥機によって乾燥させる。いくつかの実施形態では、タンパク質乾燥機は、天然ガスによって燃料供給される空気加熱器によって加熱される取入れ口を備えたスプレー乾燥機である。液化天然ガス(LNG)タンクは、バーナー供給するための部位に位置する。乾燥タンパク質濃縮物の予測される1日当たりの生産は、バイオリアクターの数および加工設備のサイズに基づいて変動する。乾燥タンパク質濃縮物を、生成物ホッパーに運び、包装室に移送する。
【0311】
f.タンパク質の包装
包装区域は、タンパク質濃縮生成物に対する湿度の影響を低下させるために、環境を制御する。タンパク質濃縮物を、適切な、生成物に特異的なバッグまたは繊維ドラムに包装する。
【0312】
v.加工液の冷蔵および保持
a.システムの設計意図
工程アップセットの間に、部分的に加工されたマッシュ、ジュースまたはブロスを守るために、加工液の冷蔵および保持システムを設計する。以下の工程の位置で、部分的に加工された生成物を冷蔵および保持システムに、またはそこから、移送することができる:濾過されたジュース、ポリッシングジュース、沈降分離ブロス、濃縮ブロス、および洗浄ブロス。
【0313】
b.システムの構成成分
一次冷却
濾過されたジュース、ポリッシングジュース、沈降分離ブロス、濃縮ブロス、および洗浄ブロスからの加工流体を、ジュース冷却器に通して、温度を所望のレベルに設定または維持する。
【0314】
冷蔵
ジュース冷却器から出てくる加工流体も、ジュース冷蔵装置を通して温度を所望のレベルに設定または維持する。冷蔵流体の供給を、閉ループ内で作動する水冷蔵装置スキッドによって生成する。ジュース冷蔵装置から出てくる加工流体の温度を制御する。
【0315】
保持タンク
冷蔵ジュースタンクは、名目上100%の、製粉されたアオウキクサマッシュの予測される1日当たりの総生産能力を有する。冷蔵ジュースタンクは、内容物の温度を所望の設定点に維持するために冷水ジャケットを備える。
【0316】
vi.定置洗浄(Clean−In−Place)(CIP)システム
a.CIPスキッド
CIPスキッドは、加工される材料の体積に適したサイズの2つのタンクを備える。CIPすすぎタンクは、通常、苛性アルカリ溶液を用いて浄化する前およびその後のすすぎ工程の装置に使用する熱水、ならびに再循環による浄化工程の装置に使用する苛性アルカリ溶液を含有する。CIPポンプは、CIP溶液およびリンス剤をCIPシステムのユーザーに送達する遠心性ポンプである。CIP加熱器により、CIP溶液を所望の温度に温める。フローは、CIP加熱器および2つのCIPタンクのいずれかを通じて再循環させて、所望の温度設定点に到達させることができる。
【0317】
b.CIP溶液&リンス剤
CIP溶液は、所望の設定点に加熱した苛性アルカリ溶液である。溶液は、適量の水を用いて希釈することによって調製する。CIPリンス剤とは、指定された設定点に加熱した洗浄水を指す。
【0318】
c.CIP供給&返送
CIPシステムのユーザーは、以下の通りである:マッシュ混合タンク、ジュースタンク#1、ポリッシング遠心分離機、ブロス保持タンク、タンパク質ブロス遠心分離機、ブロス洗浄タンク、洗浄遠心分離機、ジュース冷却器、ジュース冷蔵装置、冷蔵ジュースタンク、およびタンパク質タンク。
【0319】
(実施例24)
タンパク質の純度、タンパク質生成物の収率、およびバイオクルード生成物の収率
乾燥タンパク質濃縮物および乾燥バイオクルードを、
図38に示され、本明細書で説明されている工程のフロー図に従って生産した。
【0320】
タンパク質の純度、タンパク質生成物の収率、およびバイオクルード生成物の収率が表6に要約されている。ここで、および本出願の他の箇所で使用される場合、タンパク質の純度は、最終生成物の乾燥物質の総量の百分率として算出し、タンパク質の収率は、インプットの乾燥物質の総質量の百分率として算出し、およびバイオクルードの収率は、インプットの乾燥物質の総質量の百分率として算出する。
【0321】
【表6】
【0322】
乾燥タンパク質濃縮物および乾燥バイオクルードをさらに分析した。
【0323】
(実施例25)
加工生成物の収率
タンパク質、バイオクルード、およびアオウキクサミールの典型的な収率範囲が表7に要約されている。
【0324】
【表7】
【0325】
上記の種々の方法および技法により、本出願を実施するいくつもの方式が提供される。当然、記載されている全ての目的または利点が、本明細書に記載の任意の特定の実施形態によって必ず実現することができるわけではないことが理解されるべきである。したがって、例えば、方法は、必ずしも本明細書において教示または示唆されている他の目的または利点を実現せずに、本明細書において教示されている1つの利点または利点群が実現または最適化されるように実施することができることが当業者には理解されよう。種々の代替が本明細書において言及されている。いくつかの好ましい実施形態は、1つの、別の、またはいくつかの特徴を具体的に包含し、他の実施形態は、1つの、別の、またはいくつかの特徴を具体的に排除し、さらに他のものは、1つの、別の、またはいくつかの有利な特徴を包含することにより、特定の特徴を弱めることが理解されるべきである。
【0326】
さらに、異なる実施形態による様々な特徴の適用性が当業者には理解されよう。同様に、当業者は、本明細書に記載の原理に従って方法を実施するために、上記の種々の要素、特徴およびステップ、ならびに、そのような要素、特徴またはステップに対する他の公知の等価物を、種々の組合せで使用することができる。種々の要素、特徴およびステップの中で、いくつかは多様な実施形態において具体的に包含され、他のものは多様な実施形態において具体的に排除される。
【0327】
本出願は、特定の実施形態および実施例に照らして開示されているが、本出願の実施形態は、具体的に開示されている実施形態を越えて、他の代替的な実施形態および/またはその使用および改変および等価物にまで及ぶことが当業者には理解されよう。
【0328】
いくつかの実施形態では、本出願の特定の実施形態を説明し、特許請求するために使用される成分の分量、性質、例えば、分子量、反応条件などを表している数字は、ある場合には「約」という用語で修飾されているものと理解されるべきである。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書および添付されている特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、特定の実施形態により得ようとする所望の性質に応じて変動し得る近似である。いくつかの実施形態では、数値パラメータは、報告されている有意な桁数に照らして、かつ通常の丸め技法を適用することによって解釈されるべきである。広範囲の本出願のいくつかの実施形態を示している数値範囲および数値パラメータは近似であるが、特定の実施例において記載されている数値は、実行可能な限り正確に報告されている。
【0329】
いくつかの実施形態では、本出願の特定の実施形態を説明している文脈において(特に以下の特許請求の範囲の特定の文脈において)使用される「a(1つの)」および「an(1つの)」および「the(その)」という用語および類似した参照は、単数と複数の両方を包含すると解釈されてよい。本明細書では、値の範囲の列挙は、ただ単に、その範囲内に入る別々の値のそれぞれについて個々に参照する簡潔な方法としての機能を果たすものとする。別段の指定のない限り、本明細書では、それが本明細書において個々に列挙されたかのように個々の値が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載の方法は全て、本明細書において別段の指定がある場合、または文脈から明らかに矛盾する場合を除き、任意の適切な順番で実施することができる。本明細書において特定の実施形態に関して提供される任意のかつ全ての例、または例示的な言葉(例えば、「などの(such as)」)の使用は、ただ単に、本出願をよりよく照らし出すためのものであり、別に特許請求された本出願の範囲に対する限定を提起するものではない。本明細書のどの言葉も、本出願の実施に不可欠な任意の特許請求されていない要素を示していると解釈されるべきではない。
【0330】
本出願を実行するための、出願人らに公知の最良の形式を含めた本出願の好ましい実施形態が、本明細書に記載されている。前述の説明を読むとそれらの好ましい実施形態の変形が当業者には明らかになる。当業者は、必要に応じてそのような変形を使用することができ、また、本明細書に具体的に記載されているのとは別の方法で本出願を実施することができると考えられる。したがって、本出願の多くの実施形態は、適用法によって認められる添付の特許請求の範囲において列挙されている主題の改変および等価物の全てを包含する。さらに、その可能性のある変形全てにおける上記の要素の任意の組合せは、本明細書において別段の指定がある場合、または文脈から明らかに矛盾する場合を除き、本出願に包含される。
【0331】
本明細書において参照されている全ての特許、特許出願、公開特許公報、および他の資料、例えば、論文、書籍、仕様書、刊行物、文書、物、および/または同様のものなどは、ここで、同様のものに付随する任意の出願経過、本文書と相反する、または矛盾する任意の同様のもの、または現在または後で本文書に付随する特許請求の範囲の最も広範な範囲に関して影響を及ぼす限定を有し得る任意の同様のものを除いて、全ての目的に関してその全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。例として、組み込まれた資料に付随する説明、定義、および/または用語の使用と、本文書に付随するものとの間に不一致または矛盾がある場合は、本文書における説明、定義、および/または用語の使用がまさる。
【0332】
最後に、本明細書に開示されている本出願の実施形態は本出願の実施形態の原理を例示するものであることが理解されるべきである。使用することができる他の改変は本出願の範囲内であり得る。したがって、限定するものではなく、例として、本明細書における教義に従って本出願の実施形態の代替の構成を利用することができる。したがって、本出願の実施形態は、示され、記載されている通りに正確には限定されない。
【0333】
発明の例示的実施形態の記述
本発明のいくつかの実施形態は、以下の項目に開示される。
項目
1.水生種のバイオマスから複数の生成物を回収する方法であって、
バイオマスを提供するステップと、
バイオマスを溶解させることによって、溶解したバイオマスを生成するステップと、
溶解したバイオマスを分離することによって、ジュースおよび第1の固相を生成するステップと、
ジュースを使用して湿ったタンパク質濃縮物を形成するステップと、
湿ったタンパク質濃縮物を乾燥させることによって、乾燥タンパク質濃縮物を生成するステップと、
第1の固相を使用して湿ったバイオクルードを生産するステップと、
湿ったバイオクルードを乾燥させることによって、乾燥バイオクルードおよび高炭水化物ミールから選択される少なくとも1つの生成物を生成するステップと
を含み、
複数の生成物は、乾燥タンパク質濃縮物、乾燥バイオクルードおよび高炭水化物ミールから選択される生成物を含み、
複数の生成物中のタンパク質の少なくとも50%は、乾燥タンパク質濃縮物中にある方法。
【0334】
2.提供ステップが、
工業規模で水生生物種のバイオマスを生産することと、
バイオマスを収穫することと
を含む、項目1に記載の方法。
【0335】
3.分離ステップが、溶解したバイオマスを圧搾するステップを含む、項目1に記載の方法。
【0336】
4.ジュースを濾過することによって、濾過されたジュースおよび第2の固相を生成するステップと、
濾過されたジュースを清澄にすることによって、清澄化されたジュースおよび第3の固相を生成するステップと、
清澄化されたジュースからタンパク質を凝固させることによって、湿ったタンパク質濃縮物を含むブロスを生成するステップと、
ブロスから湿ったタンパク質濃縮物を分離するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
【0337】
5.第1の固相、第2の固相、第3の固相、およびブロスのうちの少なくとも1つが、バイオクルードおよび高炭水化物ミールを回収するのに使用される、項目4に記載の方法。
【0338】
6.水生種がアオウキクサ属の種を含む、項目1に記載の方法。
【0339】
7.溶解ステップが、ボールミル、コロイドミル、ナイフミル、ハンマーミル、粉砕ミル、ピューレマシン、およびフィルタープレスのうちの少なくとも1つを使用することを含む、項目1に記載の方法。
【0340】
8.圧搾ステップが、ベルトプレス、ファンプレス、ロータリープレス、スクリュープレス、フィルタープレス、および仕上げプレスのうちの少なくとも1つを使用することを含む、項目3に記載の方法。
【0341】
9.ジュースが可溶性タンパク質を含む、項目1に記載の方法。
【0342】
10.第1の固相、第2の固相、または第3の固相のうちの少なくとも1つを圧搾することによって、第2のジュースおよびバイオクルードを生成するステップを含む、項目4に記載の方法。
【0343】
11.第2のジュースが、ジュースと合わされる、項目10に記載の方法。
【0344】
12.さらなる圧搾ステップが、スクリュープレスを使用して実施される、項目10に記載の方法。
【0345】
13.バイオクルードを乾燥させるステップをさらに含む、項目10に記載の方法。
【0346】
14.乾燥ステップが、スピンフラッシュ乾燥機、スプレー乾燥機、ドラム乾燥機、フラッシュ乾燥機、流動床乾燥機、ダブルドラム乾燥機、およびロータリー乾燥機のうちの少なくとも1つを使用して実施される、項目13に記載の方法。
【0347】
15.濾過ステップが、振動分離器、振動スクリーンフィルター、円振動分離器、直線運動シェーカー/斜め運動シェーカー、デカンター遠心分離機、およびフィルタープレスのうちの少なくとも1つを使用して実施される、項目4に記載の方法。
【0348】
16.振動分離器が少なくとも1つの振動スクリーンフィルターを含む、項目15に記載の方法。
【0349】
17.清澄ステップが、濾過されたジュースの遠心分離および/またはさらなる濾過を含む、項目4に記載の方法。
【0350】
18.清澄ステップが、高速マルチディスクスタック遠心分離機、マイクロ濾過、および限外濾過のうちの少なくとも1つの使用を含む、項目17に記載の方法。
【0351】
19.清澄化されたジュースが、冷蔵貯蔵タンクに貯蔵される、項目4に記載の方法。
【0352】
20.凝固ステップが、清澄化されたジュースのpHを下げることを含む、項目4に記載の方法。
【0353】
21.pHが約6未満に下げられる、項目20に記載の方法。
【0354】
22.pHが約5未満に下げられる、項目20に記載の方法。
【0355】
23.pHが約4.5に下げられる、項目20に記載の方法。
【0356】
24.pHを下げることが、塩酸、硝酸、および硫酸から選択される少なくとも1つの酸を使用することを含む、項目20に記載の方法。
【0357】
25.凝固ステップが、少なくとも1つの熱交換器を備える沈降分離装置を使用して実施される、項目4に記載の方法。
【0358】
26.少なくとも1つの熱交換器が、少なくとも1つのプレート熱交換器、またはチューブ熱交換器、または蒸気注入熱交換器を備える、項目25に記載の方法。
【0359】
27.凝固ステップが、
清澄化されたジュースを第1の温度に加熱することによって、ブロスを生成することと、
ブロスを第2の温度に冷却することと
を含む、項目4に記載の方法。
【0360】
28.第1の温度が約40℃〜約100℃である、項目27に記載の方法。
【0361】
29.第2の温度が約40℃未満である、項目27に記載の方法。
【0362】
30.第2の温度が約30℃未満である、項目27に記載の方法。
【0363】
31.分離ステップが、高速マルチディスクスタック遠心分離機を使用することを含む、項目1に記載の方法。
【0364】
32.湿ったタンパク質濃縮物が冷蔵貯蔵タンクに貯蔵される、項目1に記載の方法。
【0365】
33.液状湿ったタンパク質濃縮物を乾燥させることによって、乾燥タンパク質濃縮物を生成するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
【0366】
34.乾燥ステップが、スプレー乾燥機、ドラム乾燥機、スピンフラッシュ乾燥機、フラッシュ乾燥機、流動床乾燥機、ダブルドラム乾燥機、およびロータリー乾燥機を使用して実施される、項目33に記載の方法。
【0367】
35.第3の固相および清澄化されたジュースからなる群から選択される材料を、アルコール、溶媒、または水のうちの少なくとも1つと接触させ、酸触媒と接触させることによって混合物を形成するステップと、混合物を液体と固体に分離し、それによって材料中の脂質および灰分形成成分が液体中に分けられるステップとをさらに含む、項目1に記載の方法。
【0368】
36.溶解ステップの前または直後に、水性溶媒を使用してバイオマスを洗浄するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
【0369】
37.水生種のバイオマスから複数の生成物を回収するシステムであって、
バイオマスを溶解させることによって、溶解したバイオマスを生成するための溶解ユニットと、
溶解したバイオマスを分離することによって、ジュースおよび固相を生成するための分離ユニットと、
ジュースを使用して湿ったタンパク質濃縮物を形成するためのユニットと、
湿ったタンパク質濃縮物を乾燥させることによって、乾燥タンパク質濃縮物を生成するためのタンパク質乾燥ユニットと、
湿ったバイオクルードを乾燥させることによって、乾燥バイオクルードおよび高炭水化物ミールから選択される少なくとも1つの生成物を生成するためのユニットであって、湿ったバイオクルードは固相を含むユニットと
を備え、
複数の生成物は、乾燥タンパク質濃縮物、乾燥バイオクルードおよび高炭水化物ミールから選択される生成物を含み、
複数の生成物中のタンパク質の少なくとも50%は、乾燥タンパク質濃縮物中にあるシステム。
【0370】
38.溶解ユニットが、コロイドミル、ナイフミル、ボールミル、ハンマーミル、粉砕ミル、ピューレマシン、およびフィルタープレスから選択される少なくとも1つの装置を含む、項目37に記載のシステム。
【0371】
39.分離ユニットが、ベルトプレス、デカンター遠心分離機、ファンプレス、ロータリープレス、スクリュープレス、フィルタープレス、および仕上げプレスから選択される少なくとも1つの装置を含む、項目37に記載のシステム。
【0372】
40.ジュースを使用して湿ったタンパク質濃縮物を形成するためのユニットが、濾過ユニット、清澄ユニット、タンパク質凝固ユニット、およびタンパク質収集ユニットから選択される少なくとも1つのユニットを含む、項目37に記載のシステム。
【0373】
41.濾過ユニットが、振動分離器、振動スクリーンフィルター、円振動分離器、リニアシェーカー/斜め運動シェーカー、デカンター遠心分離機、フィルタープレスから選択される少なくとも1つの装置を含む、項目40に記載のシステム。
【0374】
42.清澄ユニットが、高速ディスクスタック遠心分離機、マイクロ濾過、限外濾過から選択され少なくとも1つの装置を含む、項目40に記載のシステム。
【0375】
43.タンパク質凝固ユニットが、熱沈降分離装置および酸沈降分離装置から選択される少なくとも1つの装置を含む、項目40に記載のシステム。
【0376】
44.タンパク質収集ユニットが、高速マルチディスクスタック遠心分離機、静置タンク、清澄器、およびデカンター遠心分離機から選択される少なくとも1つの装置を含む、項目40に記載のシステム。
【0377】
45.タンパク質の乾燥ユニットが、スプレー乾燥機、ダブルドラム乾燥機、およびフラッシュ乾燥機から選択される少なくとも1つの装置を含む、項目37に記載のシステム。
【0378】
46.バイオクルードを乾燥させるためのユニットが、流動床乾燥機、スピンフラッシュ乾燥機、フラッシュ乾燥機、ドラム乾燥機、およびロータリー乾燥機から選択される少なくとも1つの装置を含む、項目37に記載のシステム。
【0379】
47.サニタイジングユニットをさらに含む、項目37に記載のシステム。