(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
近位端及び遠位端を有するカニューレであって、当該カニューレは、第1のチャンバと流体連通するように、第1のチャンバを有する第1の容器に取付け可能である、カニューレ、
ハウジングと、弾性スリーブを備えるカニューレシールと、スプリングとを有するシリンジアダプタであって、当該カニューレシールは、前記ハウジング内に配置され、前記カニューレの前記遠位端が前記カニューレシールによって囲繞されるシールされた位置と、前記カニューレの前記遠位端が前記カニューレシールの外に配置される引き込まれた位置との間で前記ハウジングに対して移動可能であり、前記スプリングは前記カニューレと前記カニューレシールとの間に配置され、当該ハウジングは第1の連結要素を含んでいる、シリンジアダプタ、及び
第2のチャンバを有する第2の容器に取付け可能な第2の容器アダプタであって、当該第2の容器アダプタは第2の容器シール及び第2の連結要素を有する第2の容器アダプタ、を備え、
シリンジアダプタの第1の連結要素が第2の容器アダプタの第2の連結要素に係合された状態で、当該シリンジアダプタは、第2の容器アダプタに固定され、前記スプリングは、前記カニューレシールが前記第2の容器シールに接するように、前記カニューレシールを前記第2の容器シールに向けて付勢する前記カニューレシールへの付勢力を提供し、前記カニューレの第2の容器との係合中、前記第2の容器の前記第2のチャンバから前記第1の容器の前記第1のチャンバまでの前記カニューレを介しての第1の物質の移動中、及び前記第2の容器からの前記カニューレの係合解除中に、実質的に漏れのないシールを提供することを特徴とするシステム。
第2の容器アダプタは、第2の容器アダプタハウジングを含み、当該ドーナツ型をした拡張可能なバルーンの一部分は、当該第2の容器アダプタハウジングによっては覆われていないことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
当該第1の連結要素は第1の突出要素を備え、及び第2の連結要素は第1の連結チャネル、第1の連結解除チャネル、及び当該第1の連結チャネルと第1の連結解除チャネルとの間に配置された第1の固定要素を備え、当該第1の連結チャネルと第1の連結解除チャネルとは異なり、第1の突出要素が第1の固定要素に係合されている状態で、当該シリンジアダプタは、第2の容器アダプタに固定されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
当該第2の容器アダプタは、第2の容器アダプタハウジングを含み、ドーナツ型をした拡張可能なバルーンの一部分は、第2の容器アダプタハウジングによって覆われないことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
当該第1の連結要素は第1の突出要素を備え、及び第2の連結要素は第1の連結チャネル、第1の連結解除チャネル、及び当該第1の連結チャネルと第1の連結解除チャネルとの間に配置された第1の固定要素を備え、当該第1の連結チャネルと第1の連結解除チャネルとは異なり、第1の突出要素が第1の固定要素に係合されている状態で、当該シリンジアダプタは、第2の容器アダプタに固定されることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0022】
前記ならびに本開示の他の特徴及び利点、ならびにそれらを達成する方法がより明らかになり、開示自体は、添付図面と併せて、本開示の実施形態の以下の説明を参照することによって理解されるであろう、ここで、
【
図1A】
図1Aは、本発明の実施形態によるシステムの分解斜視図である。
【
図1B】1Bは、本発明の一実施形態による
図1Aのシステムの断面図である。
【
図2A】
図2Aは、本発明の実施形態によるシリンジアダプタの分解斜視図である。
【
図2C】
図2Cは、本発明の実施形態によるシリンジアダプタの別の分解斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、本発明の一実施形態によるバレルアセンブリの斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、本発明の実施形態によるバレル内に摺動可能に配置されたストッパと当該ストッパ部に係合されたプランジャロッドとを備える、
図3Aのバレルアセンブリの断面図である。
【
図4A】
図4Aは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの分解斜視図である。
【
図4C】
図4Cは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの側面斜視図である。
【
図4D】
図4Dは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの斜視図である。
【
図4E】
図4Eは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの平面図である。
【
図4F】
図4Fは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの底面図である。
【
図4H】
図4Hは、本発明の実施形態によるバイアルアクセスシステムの斜視図である。
【
図4I】
図4Iは、本発明の実施形態によるバイアルアクセスシステムの平面図である。
【
図4J】
図4Jは、本発明の実施形態によるバイアルアクセスシステムの底面図である。
【
図4K】
図4Kは、本発明の実施形態による、
図4Jの4K-4K線に沿うバイアルアクセスシステムの断面図である。
【
図4L】
図4Lは、本発明の実施形態による圧力等化システムの斜視図である。
【
図4M】
図4Mは、本発明の実施例による圧力等化システムの平面図である。
【
図4N】
図4Nは、本発明の一実施形態による均圧装置の底面図である。
【
図4O】
図4Oは、本発明の一実施形態による
図4Nの4040線に沿って取られた圧力均等化システムの断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態によるバイアルの断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る静脈ラインアダプタの斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、本発明の実施形態による,バイアルに連結されたバイアルアダプタの斜視図である。
【
図7B】
図7Bは、本発明の実施形態による,
図7Aのバイアルに連結されたバイアルアダプタの断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの一部に連結されたシリンジアダプタの斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の実施形態によるバイアルアダプタの一部に連結されたシリンジアダプタの側面図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の一実施形態による
図9Aの9B-9B線に沿って取られバイアルアダプタの一部に連結されたシリンジアダプタの断面図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態によるシステムの組立斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の一実施形態によるカニューレシールがバイアルシールと連通していない
図10のシステムの断面図である。
【
図14】
図14は、本発明の一実施形態によるバイアルシールと連通するカニューレシールを有する
図10のシステムの断面図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態による、システムが反転され、カニューレシールがバイアルシールと連通し、且つカニューレがバイアルチャンバ内に収容された物質と流体連通している状態の
図10のシステムの断面図である。
【
図16】
図16は、本発明の実施形態による、システムが反転され、カニューレシールがバイアルシールと連通せず、且つバイアルチャンバ内に含まれる物質の一部分がカニューレを介してバレルチャンバに移送されている状態の
図10のシステムの断面図である。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態による、バイアルチャンバ内に含まれる物質の一部分がカニューレを介してバレルチャンバに移送され、且つシリンジアダプタが静脈ラインアダプタに隣接して位置決めされている状態の
図16のシステムの断面図である。
【
図18A】
図18Aは、本発明の実施形態による、バイアルに連結されたバイアルアダプタの斜視図である。
【
図18B】
図18Bは、本発明の実施形態による、バイアルに連結されたバイアルアダプタの他の斜視図である。
【
図18C】
図18Cは、本発明の一実施形態による、
図18Bの18C-18C線に沿って取られた、バイアルに連結されたバイアルアダプタの断面図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態によるシステムの分解斜視図である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態による包装部材内に含まれるバイアルアダプタの斜視図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態による包装部材内に含まれるバイアルアダプタの断面図である。
【
図23A】
図23Aは、本発明の実施形態による本発明のシステムを使用する最初の段階を示す斜視図である。
【
図23B】
図23Bは、本発明の実施形態による本発明のシステムを使用する第2段階を示す斜視図である。
【
図23C】
図23Cは、本発明の実施形態による本発明のシステムを使用する第三ステップの斜視図である。
【0023】
対応する参照文字は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書に記載の例示は、本開示の例示的な実施形態を示し、このような例示は、いかなる方法においても本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明は、本発明を実施するために企図されて記載された実施形態を、当業者が作り且つ用いることを可能にするために提供されている。しかしながら、種々の変更、均等物、変形、及び代替が、当業者には容易に明らかに残っている。このような変更、変形、均等物、及び代替物のありとあらゆるものは、本発明の精神及び範囲内に入ることが意図されている。
【0025】
以下の説明の目的のために、用語「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「横」、「縦」、及びそれらの派生語は、それが図面に配向されたままで本発明に関連するものとする。しかしながら、本発明は、明白に反対に指定された場合を除き、様々な代替的な変形を取り得ることが理解されるべきである。添付の図面に示され、且つ以下の明細書に記載された特定の装置は、単に本発明の例示的な実施形態であることもまた理解されるべきである。したがって、本明細書に開示された実施形態に関連する特定の寸法及び他の物理的特性は、限定的なものと考えるべきではない。
【0026】
以下の説明において、「遠位」とは、患者に接触する及び/又は針アセンブリ又はIV連結アセンブリなどの別の装置に係合ように適合されたバレルの端部に概ね向かう方向を指し、そして「近位」とは、遠位の反対方向、すなわち、別の装置と係合するように適合されたバレルの端から離れる方向を指す。本開示の目的のために、上記の参照は、本開示によるバレルの構成部品の説明に使用されている。
【0027】
図1A〜
図18Cは、本開示の例示的な実施形態を示す。
図1A及び1Bを参照するに、流体の閉鎖移送のためのシステム10は、以下により詳細に説明するように、シリンジアダプタ12、バイアルアダプタ14、バレルアセンブリ16、及び静脈内(IV)ラインアダプタ18を含んでいる。システム10は、バイアルとカニューレの係合中、カニューレを介してのバイアルチャンバからバレルチャンバへの物質の移送中、及びバイアルからのカニューレの係合解除中に、実質的に漏れのないシールと圧力バランスを提供する。システム10の漏れ防止シールは、システム10の使用中に空気及び液体の両方の漏れを実質的に防止する。システム10は、患者に薬剤を投与するために、バイアル内に包含されている薬物にアクセスするための針とシリンジアセンブリと互換性がある。システム10はまた、以下により詳細に説明するように、薬物再構成システムで使用することと互換性がある。
【0028】
図2A-2Cを参照するに、シリンジアダプタ12は、一般に、カニューレ20、カニューレシール22、スプリング24、針ハブ26、カニューレ安定化部材28、ハウジング29、滑りリング31、一方向弁232及びフィルタ234を含んでいる。
図2Aを参照するに、カニューレ20は、遠位端30、近位端32、及びそれらの間に延びる内腔34を含んでいる。遠位端30は、カニューレ20の内腔34を経由して、近位端32と流体連通している。
図15に示すように、カニューレ20の遠位端30は、以下でより詳細に説明するように、カニューレ20を介してバイアルチャンバ96をバレルチャンバ176と流体連通状態に置くべく、カニューレシール22とバイアルのシール膜344を貫通することが可能である。一実施形態では、カニューレ20の遠位端30は尖ったポイントを画定している。
【0029】
図2A-2Cを参照するに、カニューレシール22は、一般に、カニューレ20を覆って固定された自己封止シールを含む。カニューレシール22は、液体、空気又は薬物の残留物のいずれもが、シリンジアダプタ12を用いて薬剤を移送、再構成、運搬、又は投与しているヘルスケア提供者に露出されることを防ぐ実質的な漏れ止めシールを提供するために、カニューレ20をシールされた位置(
図11及び16)に囲繞している。
図11及び16を参照するに、カニューレシール22がシール位置にある状態で、カニューレシール22はまた、シリンジアダプタ12のユーザへの偶発的な針刺し傷害を防止するために、カニューレ20を囲繞している。カニューレシール22は、遠位端40、近位端42、それらの間に延びる環状リブ付き部材46、及びカニューレシール22の遠位端40に近い内壁48に位置されている肩部44(
図2B)を含んでいる。一実施形態では、カニューレシール22の遠位端40は、環状キャビティ41を含んでいる。カニューレシール22の遠位端40は、凸状の表面を画定し、それは、遠位端40の他の形状及びサイズが使用されてもよいと考えられるが、概ね円形である横断面形状を有している。例えば、カニューレシール22の遠位端40は、正方形のような他の多角形断面形状又は楕円形の断面形状を有することができる。カニューレシール22は、カニューレ20の長さにほぼ等しい長さを有することができ、且つシリンジアダプタ12の組立時に、カニューレシール22は、カニューレ20の全長について延在してもよい。
【0030】
一実施形態では、カニューレシール22は弾性材料からなる。例えば、カニューレシール22は、好ましくは、従来、耐ガス性の閉鎖体を製造するために使用された任意の可撓性の弾性材料で成形される単一のデバイスである。カニューレシール22は、天然ゴム材料、ポリウレタンエラストマー、ブチルゴム、又は同様の材料で形成することができる。カニューレシール22は、約10〜50のショアA硬度を有する材料で形成されることが企図されている。シール位置においてカニューレシール22によって実質的に漏れのないシールを提供し、それによっていずれの液体又は薬物残留物もが、シリンジアダプタ12を使用して、薬剤を移送、再構成、輸送、又は投与しているヘルスケア提供者に露出されるのを防止するために、カニューレシール22は、適切な自己シール材料を提供する他の材料の硬度値を有することができることもまた想定されている。一実施形態では、カニューレシール22は弾性スリーブからなる。
【0031】
図2Aを参照するに、スプリング24は、遠位端60及び近位端62を含んでいる。スプリング24は、以下により詳細に説明するように、シールされた位置でカニューレ20を囲むべく、カニューレシール22を推進する付勢力を提供する。
図2Bを参照すると、スプリング24は、当該スプリング24がカニューレ20及びカニューレシール22の間に半径方向に配置される、すなわち、カニューレシール22がスプリング24とカニューレ20を囲繞するように、カニューレ20を覆って配置されている。
【0032】
図2Bを参照するに、スプリング24は、当該スプリング24の遠位端60がカニューレシール22の肩部44に係合するように、カニューレ20を覆って及びカニューレシール22内に配置されている。このようにして、スプリング24は、カニューレシール22の肩部44に付勢力を及ぼす。カニューレシール22の肩部44はまた、スプリング24が、肩部44と針ハブ26との間に固定されることを保証する。
【0033】
図2A〜
図2Cを参照するに、針ハブ26は、一般に、遠位端50及び近位端52を含んでいる。針ハブ26の近位端52は、バレル連結部54を含んでいる。他の適切なコネクタを利用してもよいが、一実施形態では、バレル連結部54は、雄ルアーコネクタと嵌合するように構成された雌ルアーコネクタである。バレル連結部54は、雄ルアーコネクタの対応するねじ付き部によって受容されるように構成された突出部を含んでいる。バレル連結部54についての他の構成が、針ハブ26からの望ましくない分離を阻止することに利用されてもよい。
図11-16を参照するに、針ハブ26はカニューレ20の一部を支持し、且つカニューレ20の一部に固定されている。針ハブ26にカニューレ20を固定するためには他の適切な構成が利用されてもよいが、一実施形態では、針ハブ26は、エポキシのような接着剤を介してカニューレ20に固定されている。針ハブ26の遠位端50はまた、以下により詳細に説明するように、カニューレ20がカニューレシール22を穿刺したときに、スプリング24の遠位端60がスプリング24の近位端62に対して圧縮されるように、スプリング24の近位端62との連結部を提供する。スプリング24が圧縮されると、スプリング24は、カニューレシール22がカニューレ20を弾性的に囲むのを促進する付勢力を与える。
図11及び16を参照するに、一実施形態では、カニューレシール22がシールされた位置にある状態で、このスプリング24は、カニューレシール22をシールされた位置に保持する付勢力をスプリング24が与えるように、カニューレシール22の肩部44とニードルハブ26との間で少し圧縮された位置に装着されている。
【0034】
一実施形態では、
図2A-2Cを参照すると、カニューレシール22の環状リブ付き部材46が、カニューレシール22をシールされた位置に保持する付加的な付勢力を与えている。
図11〜14を参照するに、カニューレ20がバイアルアダプタ14に接触させられたとき、カニューレシール22の環状リブ付き部材46とスプリング24は、カニューレ20が貫通カニューレシール22及びバイアルアダプタ14を穿刺するにつれ、圧縮される。カニューレシール22の環状リブ付き部材46が圧縮された状態で、環状リブ付き部材46は、カニューレシール22が弾性的にカニューレ20を囲むのを促進する追加の付勢力を与える。
【0035】
図2A〜
図2Cを参照すると、ハウジング29は、一般的に、遠位又は第1の端部110、近位又は第2の端部112、及びそれらの間に延びる側壁114を含んでいる。ハウジング29の側壁114は、ハウジングチャンバ115を画定している。ハウジングチャンバ115は、シリンジアダプタ12の構成部品を含有し、且つ収容するような大きさの形状である。ハウジング29の側壁114は、外壁面116及び内壁面118を含んでいる。一実施形態では、側壁114の内壁面118は、第1連結要素120を含んでいる。
図2Bを参照するに、第1連結要素120は、側壁114の内壁面118から遠位の端部110に隣接するハウジングチャンバ115に内方に延びている。第1連結要素120は、シリンジアダプタ12とバイアルアダプタ又は静脈ラインアダプタ18との間の有意な相対的な動きが防止されるように、シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ又は静脈ラインアダプタ18に固定するべく、バイアルアダプタ又は静脈ラインアダプタ18の連結要素に係合可能である。一実施形態では、第1連結要素120は第1突出部材121からなる。
【0036】
一実施形態では、側壁114の内壁面118は、第2の連結要素122を含んでいる。
図2Cを参照すると、第2の連結要素122は、側壁114の内壁面118から遠位の端部110に隣接するハウジングチャンバ115に内方に延びている。第2の連結要素122は、第1の連結要素120から距離が離れている。一実施形態では、第2の連結要素122は、第1連結要素120から約180度(180°)離間されている。第2の連結要素122は、シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ又はIVラインアダプタ18に固定するために、バイアルアダプタ又はバイアルアダプタ又はIVラインアダプタ18の連結要素と係合可能である。一実施形態では、第2の連結要素122は第2突出部材123からなる。
【0037】
ハウジング29は、ハウジング29内のシリンジアダプタ12の構成部品をシールする保護ハウジングを提供する、すなわち、ハウジング29は、ハウジング29内に包含されるシリンジアダプタ12の構成部品を保護、及び/又はハウジング29内にシールされ、滅菌された環境を維持する、漏洩防止と保護囲いを提供する。ハウジング29はまた、シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ又はIVラインアダプタ18に固定するために、バイアルアダプタ又はIVラインアダプタ18の連結要素との係合を提供する連結要素120、122を提供する。
【0038】
図2A〜
図2Cを参照すると、一実施形態では、シリンジアダプタ12がカニューレ安定化部材28を含んでいる。当該カニューレ安定化部材28は、遠位端70、近位端72、及びそれらの間の環状リング74を含んでいる。
図2Bを参照すると、カニューレ安定化部材28は、当該カニューレ安定化部材28の環状リング74がカニューレシール22の肩部44に係合するようにカニューレ22のシール内に配置されている。この位置において、カニューレ安定化部材28は、カニューレ20のバイアル又は他のデバイスとの係合時にカニューレ20の一部を支持し、カニューレ20に安定性を提供する。カニューレ安定化部材28がカニューレシール22内に配置されている状態で、スプリング24は、スプリング24の遠位端60がカニューレ安定化部材28の環状リング74と係合するように、カニューレ20を覆って且つカニューレシール22内に配置されている。このようにして、スプリング24は、カニューレシール22の肩部44に付勢力を及ぼす、カニューレ安定化部材28の環状リング74に付勢力を与える。
【0039】
図2B及び
図2Cを参照するに、一実施形態では、シリンジアダプタ12は、滑りリング31を含んでいる。滑りリング31は、外壁面、すなわち、滑走面252と内側面254を含んでいる。一実施形態では、滑りリング31の内側面254は、環状突起256を含んでいる。環状突起256は、内側面254から半径方向内方に延びている。
図2Bを参照するに、滑りリング31は、滑りリング31がカニューレシール22とハウジング29の内壁面118との間に配置されるように滑りリング31をカニューレシール22に固定し、環状突出部256がカニューレシール22の環状キャビティ41内に受容されるように、ハウジング29内に配置されている。この位置では、滑りリング31がカニューレシール22の一部を支持し、カニューレ20のバイアル又は他のデバイスとの係合中に、ハウジング29内でカニューレシール22に安定性を提供する。滑りリング31はまた、カニューレシール22のハウジング29内での移動状態で、カニューレシール22に安定性を提供する。
【0040】
図2A-2Cを参照すると、一実施形態では、シリンジアダプタ12は、システム10の使用中に、シリンジバレル内に空気を吸引するために空気がシリンジアダプタ12に入るのを許容する、吸引装置230を提供するように構成されている。具体的には、吸引装置230は、シリンジアダプタ12がバレルアセンブリ16に固定された後に、ユーザがバレルチャンバ176内に空気を吸引することを許容する。一実施形態では、吸引装置230は、一方向弁232及びフィルタ234を含んでいる。
図2Bに示すように、針ハブ26は、環状凹部240を画定する内側壁236と外側壁238とを含んでいる。針ハブ26は、ニードルハブ26の長手方向軸に対して直交して延びる少なくとも一つの通路242をさらに画定している。通路242は、内側壁236を通って延びている。外側壁238は、フィルタ234を受容するように構成された切欠き243を画定している。切欠き243は、通路242と環状凹部240とに流体連通している。一実施形態では、
図2A-2Cに示すように、フィルタ234は、他の適切な構成を利用してもよいが、切欠き243内に配置された平坦なフィルタシートである。例えば、フィルタ234は、切欠き243内に配置されているよりもむしろリング状で環状凹部240内に取付けられてもよい。フィルタ234は、0.2μm以上の細孔径を有する粒子空気フィルタなどの任意の適切な市販のフィルタであってもよい。フィルタ234は、生存微生物を除去するように構成されてもよい。
【0041】
図2Bを再び参照するに、一実施形態では、一方向弁232は、針ハブ26内に延びるカニューレシール22の延長部244として具現化されている。延長部244は別々に形成してもよいが、当該延長部244は、カニューレシール22と一体に形成されている。カニューレシール22の延長部244は、内側壁236の内面246の少なくとも一部に当接し、それに沿って延びている。延長部244は、外気の流れが通路242及びフィルタ234をカニューレシール22内に通過するのを選択的に許容するように構成されている。特に、吸引によって引き起こされるカニューレシール22内の圧力低下に応じて、延長部244は、通路242を開いて、そして外気がバレルアセンブリ16のバレルチャンバ176に引き込まれるのを許容すべく、内向きに曲がる。吸引後、延長部244は、通路242を塞ぐすなわち閉じるために元の位置に戻る。カニューレシール22が正の圧力下にあるときは、延長部244は、半径方向外向きに強制され、通路242を塞ぎ且つシールし続ける。チャンバ96から物質98のような流体を吸引する前に、空気がバイアル90のバイアルチャンバ96内に最初に注入されてもよい。したがって、一方向弁232及びフィルタ234は、シリンジアダプタ12がバレル組立体16に固定された後に、ユーザがバレルチャンバ176内に空気を吸引することを許容する。さらにまた、フィルタ234はバレルアセンブリ16の中に吸引される外気を濾過するように構成されており、有利には、クリーンな濾過空気がバイアルチャンバ96に注入されることを可能にする。
【0042】
図11-16を参照するに、針ハブ26の近位端52は、バレルアセンブリ16のバレル160に取付けられている。針ハブ26がカニューレ20の一部を支持し、そして針ハブ26の近位端52がバレルアセンブリ16のバレル160に取付けられた状態で、針ハブ26は、以下により詳細に説明されるように、カニューレ20がバレル160のバレルチャンバ176と流体連通するように、カニューレ20をバレルアセンブリ16に取付ける。
【0043】
図3A及び
図3Bを参照するに、バレルアセンブリ16は、バレル160、プランジャロッド162、及びストッパ164を含んでいる。バレルアセンブリ16は、流体の調剤及び送達のため及び/又は流体の収集のために適合させることができる。例えば、バレルアセンブリ16は、薬剤のような流体を患者へ注射又は注入のために使用することができる。バレルアセンブリ16は、説明したように、バレルアセンブリ16をカニューレ20に連結する、バレルアセンブリ16を別個の針アセンブリ(図示せず)に連結することなどによって、あるいはIVラインアダプタ18のような静脈内(IV)連結アセンブリとの連結のために、針に関連して使用することが企図されている。本開示は、計量された用量の注射器、患者から流体を、又は容器又はバイアルから薬物を抜き取るための吸引シリンジなどに限定されないが、これらを含む任意のタイプのシリンジアセンブリと共に使用され得ることが理解される。
【0044】
図3A及び
図3Bを参照するに、バレル160は、一般的に、第1のすなわち遠位端172と第2のすなわち近位端174との間に延びるバレル本体すなわち側壁170を含んでいる。側壁170は、バレル160の細長い開口部すなわちバレルチャンバ176を画定している。一実施形態では、バレルチャンバ176は、バレル160がその全長に沿ってカニューレを挿入されるように、バレル160の範囲に及ぶことができる。一実施形態において、バレル160は、皮下注射器の一般的な形で、当技術分野で知られているように、細長い円筒形バレルの一般的な形態であってもよい。代替的な実施形態において、バレル160は、例えば、細長い矩形状のバレルの一般的な形のように、送達するための流体を収容するための他の形態であってもよい。バレル160は、ガラスから形成されてもよく、又はバレル160は、他の適切な材料から及びその他の適用可能な技術によって作られてもよいことが理解されるべきであるが、当業者に公知の技術による、ポリプロピレン及びポリエチレンなどの熱可塑性材料から射出成形されてもよい。
【0045】
図3A及び
図3Bを参照するに、バレル160の遠位端172は、バレルチャンバ176と流体連通する出口開口部178を含んでいる。出口開口部178は、カニューレ20、針アセンブリ、又はIV連結アセンブリのような別の装置と係合するような、大きさに適合され、したがって、従来より知られているように、そのような係合のための機構を含むことができる。例えば、遠位端172は、シリンジアダプタ12のバレル連結部分54のように、取付けのためにそのような別の装置の任意の別個のテーパ付きルアー嵌合面と係合する、一般にテーパ付きのルアーチップを含んでもよい。バレル160の遠位端172はまた、針ハブ連結部180のように、針ハブ26との係合をロックするための機構を含んでいる。一実施形態では、針ハブ連結部180は、ねじ付き部分である。
図11- 16を参照すると、針ハブ26は、針ハブ26のバレル連結部54をバレル160の針ハブ連結部180に固定することによって、バレル160に取付けられている。
【0046】
バレル160の近位端174は、一般的にオープンエンドであるが、本明細書で説明されるように、外部環境に対して閉鎖されることが意図されている。バレル160はまた、バレル160のバレルチャンバ176内に含まれている流体のレベル又は量についての表示を提供するために、側壁170に配置された目盛りのような充填線を含んでもよい。このようなマーキングは、側壁170の外面、側壁170の内面、又は一体的に形成されて設けられ、そうでなければ、バレル160の側壁170内に設けられてもよい。他の実施形態では、代わりに、又はそれに加えて、マーキングはまた、シリンジの内容物の記述、又は最大及び/又は最小の充填線などのような他の識別情報を提供してもよい。
【0047】
図3A及び
図3Bを参照するに、バレルアセンブリ16は、バレルチャンバ176内に移動可能すなわち摺動可能に配置され、バレル160の側壁170の内面に接触してシールするストッパ164を含んでいる。ストッパー164は、バレル160の側壁170の内面とのシール係合を提供するべく、バレル160に対しての大きさにされている。また、ストッパ164は、ストッパ164とバレル160の側壁170の内面との間のシール係合を高めるために、ストッパー164の周囲に延びる1つ以上の環状リブを含んでいてもよい。
【0048】
図3A及び
図3Bを参照するに、一実施形態では、ストッパー164はまた、プランジャーロッド162をストッパ164に固定するための係合部166を含んでいる。一実施形態では、ストッパー164の係合部166は、プランジャロッド162のねじ付き部分と係合するためのねじ付き部分を含むことができる。他の実施形態では、ストッパー164の係合部166は、スナップ嵌合機構、ボール止め、ロッキングタブ、スプリング式ロック機構、ラッチ、接着剤、又は他の同様の機構を含んでもよい。別の実施形態では、プランジャロッド162及びストッパ164は、共押出成形などによって一緒に形成されてもよい。
【0049】
図3A及び
図3Bを参照するに、バレルアセンブリ16は、ストッパ164を介してバレル160にプランジャロッド162の連結時に20をカニューレに出口開口178を介してバレル160のバレルチャンバ176内に収容された流体を分配するためのメカニズムを提供し、プランジャロッド162を含んでいる。プランジャロッド162は、ストッパ164を前進させるように適合されている。一実施形態では、プランジャロッド162は、バレル160の遠位端172に隣接する第1の位置とバレル160の近位端174に隣接する第2の位置との間でストッパ164を作動させるために、バレル160のバレルチャンバ176内を移動するように寸法決めされている。
図3A及び
図3Bを参照するに、プランジャロッド162は、上述のように、遠位端182、近位端184、近位端184に配置されたフランジ部186、及びプランジャロッド162をストッパ164に固定するための固定機能すなわち係合部188を含んでいる。
【0050】
図4A-40を参照するに、バイアルアダプタ14は、バイアルアクセスシステム312及び圧力等化システム314を含んでいる。バイアルアダプタ14は、第1の容器と第2の容器との間の流体連通を確立するように構成されている。例えば、バイアルアダプタ14は、バイアル90に取付け可能である。
図5を参照すると、バイアル90は、エラストマー材料の穿刺可能な隔膜94で覆われた開口ヘッド部93を有する任意のタイプの標準的な薬剤バイアルであってもよい。バイアル90の壁95は、物質98を収容するバイアルチャンバ96を画定している。バイアルを隔膜94は、バイアルチャンバ96内に物質98をシールするために、バイアル90のヘッド部93に係合されている。
【0051】
図4A-4Gに示すように、圧力等化システム314がバイアルアクセスシステム312に固定された状態で、バイアルアダプタ14は、第1の端部302と反対側の第2の端部303、及び第1の端部302と第2の端部303の間に延びる壁304を含んでいる。壁304は、外側輪郭306を画定している。バイアルアダプタ14がバイアル90に取付けられた状態で、バイアルアダプタ14は、バイアルのチャンバ内に包含されている任意の物質が、薬剤を再構成、移送、又は投与しているヘルスケア提供者に対してさらされることを防止する漏れ防止シール及び圧力等化システムを提供する。
【0052】
バイアルアダプタ14と包装部材との間の嵌合は、バイアルアダプタ14が包装部材内に受容れられている状態で、当該包装部材が、ユーザの手とバイアルアダプタとの間のインターフェースとして使用され得るように、両者間のしっかりとした嵌め合わせを提供する。その結果、バイアルアダプタ14は、包装部材からバイアルアダプタ14を取出すことなく、バイアル90の上に配置され得る。
【0053】
図4H-4Kを参照すると、バイアルアダプタ14のバイアルアクセスシステム312は、第1の端部332及び反対側の第2の端部334を有しているバイアルアクセスハウジング330を含んでいる。バイアルアクセスハウジング330の第1の端部332は、第1連結要素ないしは連結システム336を含んでいる。第1連結要素336は、シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ14に固定するため、シリンジアダプタ12の連結部材120,122と係合可能である。一実施形態では、バイアルアクセスハウジング330の第1の端部332は、第2連結要素ないしは第2の連結システム339を含んでいる。第2連結要素339は、第1連結要素336から距離が離れている。一実施形態では、第2連結要素339は、第1連結要素336から約180度(180°)離間されている。第2連結要素339は、シリンジアダプタ12とバイアルアダプタ14との間の有意な相対的移動が防止されるように、シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ14に固定するため、シリンジアダプタ12の連結要素120、122と係合可能である。
【0054】
バイアルアクセスハウジング330の第1の端部332は、ネック部333によって実質的に形成されている。一実施形態では、ネック部333は、カニューレアダプタ又はシリンジアセンブリの対応する案内突起を案内するため、その中に配置された案内溝を含み、例えば、カニューレアダプタ又はシリンジアセンブリとバイアルアダプタ14との間の確実な取付けを確立するために、その後に、流体連通を確立することができる。
【0055】
図4H-4Kを参照するに、バイアル連結部材又はバイアル係合部材337は、バイアルアクセスハウジング330の第2の端部334に配置されている。一実施形態では、バイアル連結部材337は、バイアルアクセスハウジング330の第2の端部334に配置されているバイアル把持部材338を備えている。バイアル把持部材338は、バイアル90にバイアルアダプタ14を固定するためにバイアル90に取付け可能である。各バイアルの把持部材338は、
図7A及び7Bに示すように、バイアル90のような容器の対応するフランジに係合するように配置されたフック状突起部340を含んでいる。バイアルアクセスハウジング330のバイアル連結部材337は、任意の大きさ及び容量の容器に取付けられるように寸法決めされてもよい。他の実施形態では、バイアルアクセスハウジング330のバイアル連結部材337は、ねじ付き部分、スナップ嵌合機構、ロック用タブ、又は他の同様の機構などのバイアル90にバイアルアダプタ14を固定するための他の連結機構を含むことができる。
【0056】
流体移送チャネル342は、バイアルアクセスハウジング330の第1の端部332と第2の端部との間に実質的に延在している。流体移送チャネル342の目的は、針カニューレがバイアルアダプタ14のバイアルアクセスハウジング330を貫通することを可能にし、それによって、流体がバイアルアダプタ14を介して移送されるのを可能にすることである。
【0057】
図7Bを参照すると、穿刺可能なバリア部材すなわちバイアルシール膜344は、バイアルアクセスハウジング330の第1の端部332における流体移送チャネル342内に配置されている。穿刺可能なバリア部材344は、漏れを最小限にするために、流体移送中における穿刺部材と穿刺可能なバリア部材344との間に液密且つ気密なシールを提供し、それによってユーザへの危険な薬剤の曝露を防止する。バイアルシール膜344は、バイアルシール膜344がバイアル隔膜94と整列されるようにバイアルアダプタ14がバイアル90に取付けられた状態で、バイアルチャンバ96内に包含されている任意の物質が、システム10を使用して、薬剤の再構成、輸送又は投与を行っているヘルスケア提供者に対して露出されるのを防止する漏れ防止シールを提供する自己封止シールを提供する。
図13〜15を参照するに、バイアルシール膜344、バイアルスリーブシール350、及びカニューレシール22は、以下でより詳細に説明するように、再構成中又はバイアル90からカニューレ20を介してバレル160へ物質98を抜き出している間、ヘルスケア提供者に任意の物質の残留物がさらされることを防止する液密且つ気密である漏れのないシールを提供する。
【0058】
一実施形態では、バイアルシール膜344は弾性材料からなる。例えば、バイアルシール膜344は、好ましくは、耐ガス性の閉鎖体を製造するために従来用いられていた任意の可撓性の弾性材料から成形された単一のデバイスである。バイアルシール膜344は、天然ゴム材料、ポリウレタンエラストマー、ブチルゴム、又は同様の材料で形成することができる。バイアルのシール膜344は、約10〜50のショアA硬度を有する材料で形成されることが企図されている。バイアルのシール膜344は、バイアル90のバイアル隔壁94及びカニューレシール22と共に漏れ防止シールを提供し、それによってシステム10を使用して、薬剤の再構成、輸送、又は投与を行っているヘルスケア提供者に任意の液体又は薬物残留物がさらされるのを防止する、適切な自己封止材料を提供する他の材料硬度値を有することができることもまた想定されている。
【0059】
第2の端部334でバイアルアクセスハウジング330から突出しているのは、穿刺用先端348を含む穿刺部材又はスパイク部材346である。一実施形態では、流体移送チャネル342が、スパイク部材346の内部に延在している。スパイク部材346は、複数のバイアル把持部材338と実質的に平行な方向に延びており、
図7Bに詳細に示されているように、バイアル90へのバイアルアダプタ14の組み立ての際に、バイアル90のような流体容器を穿刺する目的を果たす。
【0060】
一実施形態では、バイアルスリーブシール350が、スパイク部材346を覆って配置されている。バイアルスリーブシール350は、スパイク部材346の穿刺先端348がバイアル90に係合された状態で、バイアルアダプタ14とバイアル90との間にシールを提供する。一実施形態では、バイアルスリーブシール350は、ゴムのスパイクスリーブを備えている。
【0061】
図4L-40を参照するに、圧力等化システム314は、圧力等化ハウジング360及び拡張チャンバ366を含むドーナツ型をした拡張可能なバルーン362を含んでいる。圧力等化ハウジング360は、テーパ付き外壁部分361と内側の環状リングキャビティ部363を画定している。一実施形態では、テーパ付き外壁部分361は、複数の安定化リブ365を含んでいる。一実施形態では、安定化リブ365は圧力等化ハウジング360のテーパ付き外壁部分361に沿って軸方向に延びていてもよく、そしてリブ365は、圧力等化ハウジング360の周囲に間隔を置いて配置されてもよい。拡張可能なバルーン362は、可変容量を含んでいる。圧力等化ハウジング360は、比較的剛性の材料からなり、そして拡張可能なバルーン362は、比較的柔軟な材料からなる。一実施形態では、拡張可能なバルーン362は、圧力等化ハウジング360に気密に取付けられている薄い透明プラスチックフィルムを含んでいる。一実施形態では、拡張可能なバルーン362は、圧縮可能且つ拡張可能であり、かくて、拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366の容積がそれによって増加且つ減少され得る、ベローとして設計されている。一実施形態では、圧力等化ハウジング360の内側環状リングキャビティ部363は、バイアルアクセスハウジング330の周りに半径方向に延び、及び拡張可能なバルーン362は、バイアルアクセスハウジング330の周りに半径方向に延びている。
【0062】
圧力等化ハウジング360は、カニューレ20を介してのカニューレのバイアル90への係合中、バイアルチャンバからバレルチャンバへの物質の移送中、及びカニューレ20のバイアル90からの離脱中に、拡張可能なバルーン362が引き裂かれるのを保護する障壁部材を提供している。一実施形態では、バイアルアクセスハウジング330の全周で半径方向に延びる拡張可能なバルーン362を有することにより、バイアルアダプタ14は、質量の中心がバイアルアダプタ14の長手方向軸の周りに位置されるように、バランスされている。一実施形態では、拡張可能なバルーン362は、バイアルアクセスハウジング330の周りの360°半径方向に延在している。一実施形態では、ドーナツ型をした拡張可能なバルーン362の一部が、圧力等化ハウジング360によって覆われていない。このようにして、拡張可能なバルーン362は、軸方向に拡大することが可能である。
【0063】
一実施形態では、圧力等化ハウジング360及びバイアルアクセスハウジング330は、単一の一体構成部品である。別の実施形態では、圧力等化ハウジング360とバイアルアクセスハウジング330は、別個の構成部品であり、圧力等化ハウジング360は、圧力等化ハウジング360とバイアルアクセスハウジング330との間の有意な相対的な移動が防止されるように、バイアルアクセスハウジング330に取付け可能である。
【0064】
図4Gを参照するに、圧力正規化チャネル370が、バイアルアクセスハウジング330の第2の端部334から圧力等化ハウジング360の出口開口部364に延びている。圧力正規化チャネル370は、バイアルアダプタ14がバイアル90に連結されたとき、拡張可能なバルーン362とバイアル90の内部との間のガス連通を提供するように配置されている。バイアルアダプタ14がバイアル90に連結された状態で、シリンジ又はカニューレアセンブリは、以下でより詳細に説明するように、流体をバイアル90に注入するか、又はそこから流体を引き出すために使用されてもよい。一実施形態では、圧力正規化チャネル370は、スパイク部材346の穿刺用先端部348の一部から、スパイク部材346の内部の流体移送チャネル342と実質的に平行に延びている。圧力正規化チャネル370は、圧力正規化チャネル370の実質的に肩部372において、流体移送チャネル342に対して直交方向に分岐している。圧力正規化チャネル370は、スパイク部材346の穿刺用先端348の実質的に一部に配置された入口開口部374、及び圧力等化ハウジング360の実質的に出口開口部364において位置付けられた出口開口部376を含んでいる。
【0065】
図4A及び
図4Gを参照すると、一実施形態では、圧力正規化チャネル370は、圧力正規化チャネル370の領域を覆うように配置されたフィルタ380を備えている。フィルタ380は、バイアルのような容器から任意の流体が拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366に到達するのを防止する目的を果たす。一実施形態では、フィルタ380は、好ましくは、気体が通過するのは許容するが液体が通過するのは阻止する疎水性フィルタである。フィルタ380は、フィルタホルダ382を介して圧力等化ハウジング360内に固定されてもよい。
【0066】
一実施形態では、バイアルアダプタ14は、圧力正規化チャネル370の出口開口376の近傍に位置するバルブ装置を含むことができる。このようなバルブ装置は、反対方向への、好ましくは、最小のクラッキング圧を可能にしながら、圧力正規化チャネル370の入口開口部374から出口開口376への方向に流れる流体のためのバルブ装置にクラッキング圧力を提供することによって、フィルタ380の目詰まりを防止する。
【0067】
本開示によるバイアルアダプタ14の機能及び利点がより詳細に説明される。薬を調製し、投与する場合、医療や薬理学的な人材であるような人々を有毒物質にさらすリスクを最小にし、又は好ましくは排除するために注意が払わなければならない。いくつかの薬物は、一つの容器から粉末又は液体の形態で薬物を含有している密封バイアルへ、例えば、針によって、溶媒を移送することをも含み、それらが投与される前に、溶解又は希釈されねばならない。薬物は、バイアルから針を引き抜く際、及び針がバイアル内にある間にバイアルの内部と周囲の大気との間にいくらかの圧力差が存在する場合には、ガスの形態で、又はエアロゾル化によって大気中に不用意に放出され得る。本開示によるバイアルアダプタ14は、薬物の調製中にバイアルに取付けることができる、バイアルアダプタ14の圧力等化システム314を使用することによって、この問題を排除する。圧力等化システム314は、バイアル90の内部と連通している拡張可能なバルーン362を含み、ガス又は液体がバイアル90中に注入され、又はバイアル90から引き出されたときに、増加された圧力や真空のいずれもが、バイアル90の内部で発生しないことを保証する。一実施形態では、拡張可能なバルーン362は、バイアル90の内容物が、埃、花粉、カビや細菌、又は他の望ましくない物質などの空気中の粒子でもって汚染されないように、使用前に、洗浄された又は滅菌された空気で充満されてもよい。
【0068】
図12〜15を参照すると、バイアルアダプタ14は、バイアルアクセスハウジング330のその連結要素336を経由してシリンジアダプタ12のカニューレ20に組み立てられ、カニューレ20は順にバレルアセンブリ16などの流体容器に連結されすることができ、そして、バイアルアダプタ14はまた、そのバイアル連結部材337を経由してバイアル90のような第2流体容器と組み立てられる。バイアルアダプタ14がバイアル90に組み付けられるにつれ、スパイク部材346の穿刺先端348は、バイアル90の隔膜94を貫通して突き刺される。バイアル90は、エラストマー材料の穿刺可能な隔膜によって覆われた開口ヘッド部を有する任意のタイプの標準的な薬物バイアルであってよい。バイアル90の壁95は、物質98を収容するバイアルチャンバ96を画定している。バイアルを隔膜94は、バイアルチャンバ96内の物質をシールするために、バイアル90のヘッド部93に係合されている。複数のバイアル把持部材338は、バイアル把持部材338のフック突起340が
図7Bに示されるように、バイアル90の対応するフランジ97に係合するとき、バイアルアダプタ14をバイアル90に固定して連結する。組み立て後、ユーザは、バイアル90に流体を注入するか、又は必要に応じて、バイアル90から流体を引き込むことができる。
【0069】
カニューレ20及びバレルアセンブリ16を使用して流体がバイアル90内に注入されると、過剰圧力がバイアル90内に作成される。バイアルアダプタ14の圧力等化システム314は、バイアル90と拡張可能なバルーン362との間で、圧力等化を可能にする。圧力正規化チャネル370は、
図18A-18Cに示すように、バイアル90内の圧力を拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366に解放することによって、バイアル90内の圧力を正規化する。
【0070】
換言すると、
図12-16及び
図18A-18Cは、バイアル90に取付けられたバイアルアダプタ14、及びカニューレ20がバイアルアダプタ14を介して、バイアル90の内部に挿入された状態を示している。流体がバイアル90に注入され、又はバイアル90から引き出されるとき、バイアルアダプタ14の圧力等化システム314の圧力正規化チャネル370は、ガスがバイアル90の内部から拡張可能なバルーン362へ、又は拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366からバイアル90へ流れるのを可能にし、これによりバイアル90の内部の圧力を等化する。ガスは拡張可能なバルーン362に出口開口376を介して入ることができる、しかしながら、ガスは拡張可能なバルーン362から出ることはできない。このことは、針の挿入又はバイアル90からの引き抜きの際、又は針がバイアル90中に挿入されている間に、バイアル90内部の如何なる物質も、ガスの形態、又はエアロゾル化によって大気中に放出されるリスクを排除し、又は少なくとも減少させる。それはまた、バイアル90内部での圧力の増加のせいでバイアル90が変形し、これにより、かかる変形が、例えば、バイアル90の壁95からのバイアル90の隔壁94の分離のせいでバイアルの内容物の漏洩を引き起こすという、変形バイアル90のリスクを排除、又は低減する。
【0071】
図6を参照するに、IVラインアダプタ18は、第1の端部402と反対側の第2の端部404とを含んでいる。IVラインアダプタ18は、薬剤を含むカートリッジ又はバレルを静脈ライン又は患者に薬剤を投与するための注入装置へ連結するための、コンパクトでアクセス可能なコネクタを提供する。
【0072】
IVラインアダプタ18の第1の端部402は、連結要素又は連結システム406を含んでいる。第1連結要素406は、シリンジアダプタ12を静脈ラインアダプタ18に固定するためにシリンジアダプタ12の連結部材120,122と係合可能である。一実施形態では、IVラインアダプタ18の第1の端部402は、第2の連結要素又は第2の連結システム408を含んでいる。第2の連結要素408は、第1の連結要素406からの距離が離れている。一実施形態では、第2の連結要素408は、第1連結要素406から約180度(180°)離間している。第2の連結要素408は、シリンジアダプタ12と静脈ラインアダプタ18との間の有意な相対的な移動が防止されるように、シリンジアダプタ12を静脈ラインアダプタ18に固定すべくシリンジアダプタ12の連結部材120,122と係合可能である。
【0073】
IVラインアダプタ18の第1の端部402は、穿刺可能な障壁膜410を含んでいる。穿刺可能な障壁膜410は、患者への薬剤の流体移送中にバレルアセンブリの穿刺部材と穿刺可能な障壁膜410との間の液体と気密シールを提供するので、漏れを最小限にするために、それによってユーザに危険な薬剤の曝露を防止する。障壁膜410は、バレルアセンブリがIVラインアダプタ18に取付けられた状態で、患者に投与されている如何なる物質も薬剤を投与しているヘルスケア提供者に露出されることを防止する漏れ防止シールをもたらす自己封止シールを提供する。一実施形態では、障壁膜410は、弾性材料からなる。例えば、障壁膜410は、好ましくは、従来ガス防止閉鎖体を製造するために使用されていた柔軟なエラストマー材料から成形された一体型の装置である。隔膜410は、天然ゴム材料、ポリウレタンエラストマー、ブチルゴム、又は同様の材料で形成することができる。
【0074】
図10-18Cを参照するに、シリンジのようなバレルアセンブリ16を使用して、バイアル90から物質98のような薬剤を引き出すための、システム10の使用がここで説明される。最初に、
図11を参照すると、上述のように、バイアルアダプタ14がバイアル90に取付けられた状態で、ヘルスケア提供者は、バレルアセンブリ16に取付けられたシリンジアダプタ12をバイアルアダプタ14に隣接する位置にもたらす。次に、
図12B-14を参照するに、、カニューレシール22がバイアルアダプタ14のバイアルシール膜344と連通している状態で、カニューレ20がカニューレシール22とバイアルシール膜344とを穿刺する。カニューレシール22はバイアルシール膜344と連通しているので、カニューレ20がカニューレシール22を穿刺するにつれ、カニューレ20はバイアルシール膜344に入る。このようにして、カニューレ20は、カニューレ20がバイアルアダプタ14及びバイアル90と係合するプロセスを通して、漏れ防止シールシステム内に維持される。
【0075】
カニューレ20がカニューレシール22を穿刺するために、バレルアセンブリ16に対して概ね矢印Aに沿う方向に(
図11)力が加えられる。カニューレ20がバイアルアダプタ14に接触するようにもたらされるにつれ、カニューレ20がカニューレシール22とバイアルシール膜344とを穿刺しつつスプリング24とカニューレシール22の環状リブ付き部材46とが圧縮される。スプリング24の圧縮は、以下に論じられるように、バイアルシール膜344を出ているカニューレ20と同時にカニューレ20を弾性的に囲むように、カニューレシール22に作用するスプリング付勢力を作成する。また、カニューレシール22の環状リブ付き部材46の圧縮は、以下に論じられるように、バイアルシール膜344を出ているカニューレ20と同時にカニューレ20を弾性的に囲むように、カニューレシール22に作用するカニューレシール付勢力を作成する。
【0076】
力がシリンジアダプタ12に矢印A(
図11)に概ね沿う方向に加えられつつ、シリンジアダプタ12がバイアルアダプタ14に係合されるとき、シリンジアダプタ12の連結要素120,122はバイアルアダプタ14の連結システム336と係合するようにスナップ嵌めされる。シリンジアダプタ12の連結要素120、122とバイアルアダプタ14の連結システム336との間の連結は、連結経路と連結解除経路との使用を介して、シリンジアダプタ12とバイアルアダプタ14との迅速且つ直感的な結合と結合解除とを提供する。当該連結経路は連結解除経路から独立して別個のものである。さらに、シリンジアダプタ12の連結要素120、122が、バイアルアダプタ14の連結システム336と係合するようにスナップ嵌めされるとき、連結システムは、弾性変形可能な連結要素を使用することにより、可聴性且つ触知性の連結フィードバックを提供する。
【0077】
次に、
図12B-15を参照するに、カニューレ20は、バイアルチャンバ96をカニューレ20を介してバレルチャンバ176と流体連通するように置くために、シール膜344及びバイアル隔壁94を穿刺する。
図15を参照すると、バイアルチャンバ96がカニューレ20を介してバレルチャンバ176と流体連通されている状態で、システム10は反転され、その結果、バイアルチャンバ96内に収容されている物質98は、物質98がバイアルチャンバ96からカニューレ20を介してバレルチャンバー176に移送され得るように、カニューレ20と流体連通される。
【0078】
図15に示す位置にあるシステム10では、ストッパ164が(
図3Bに示されるように)バレル160の遠位端172に隣接して配置されている。物質98のような流体をバレル160のバレルチャンバ176内に吸引すなわち引き込むことが所望されるとき、ユーザは、プランジャロッド162のフランジ部186を、物質98の所望の量がバレル160のバレルチャンバ176に引き込まれるまで、一般に、矢印B(
図3B)に沿い、且つバレル160の近位端174から離れる方向に移動させる。このように、プランジャロッド162の動きは、カニューレ20を介して物質98をバイアルチャンバ96からバレルチャンバー176に引き込むべく、ストッパ164を(
図3Bに示すように)バレル160の遠位端172に隣接する位置からバレル160の近位端174に隣接する位置に向かって作動させる。
【0079】
このように、一般的に矢印B(
図3B)に沿った方向へのストッパー164の動きは、
バレルチャンバー176内に真空を作成する。ユーザが、一般的に、矢印Bに沿った方向にプランジャロッド162を介してストッパー164を移動させるとき、ユーザはバレルチャンバ176内の容積を積極的に増大させている。ストッパー164は、上述のように、バレル160の内壁とのシール係合を提供するための、バレル160に対する大きさであり、且つ、針ハブ26を介してバレル160の遠位端172にロックされているカニューレ20は、流体を含むバイアル90中に配置されているので、バレルチャンバ176には全く空気が入ることができず、かくて、ユーザがバレルチャンバ176内の容積を積極的に増加させるにつれ、同数の空気分子がバレルチャンバー176内に配置される。これは、バレル160の外の空気圧に対してバレルチャンバ176内の圧力を低下させる。それ故に、真空、すなわち、より低い空気圧の空間が、バレルチャンバー176に物質98のような流体を引くために作成される。有利には、バレルアセンブリ16は、以下に説明するように、バレルチャンバ176内に流体を収集するため、又はバレルチャンバ176から流体を排出するために使用することができる。
【0080】
バイアルチャンバ96内に負圧を作成することを回避するために、シリンジアダプタ12とバイアルアダプタ14との連結の前に空気がバレルチャンバ176内に吸引されてもよい。特に、プランジャロッド162が引かれるとき、空気は、吸気フィルタ234、針ハブ26の開口部すなわち通路242を通過することによって、外部環境からカニューレ20内に引き込まれ、及びそれによってカニューレシール22の延長部244が半径方向内方に撓むのを引き起こす。一方向弁232として機能する、カニューレシール22の延長部244を通過した後、空気は、カニューレシール22を通ってカニューレ20に移動し、その後、バレルチャンバ176へ移動する。上述のように、シリンジアダプタ12のバイアルアダプタ14への連結の後、バレルチャンバ176内の空気がバイアルチャンバ96内に注入され、バイアルアダプタ14の圧力正規化チャネル370を介して拡張室366へ通過し、それによって拡張可能なバルーン362の拡張を発生させる。バイアルチャンバ96からの流体又は物質98の引き出しの際には、空気が拡張チャンバ366からバイアルチャンバ96内に引き込まれ、これは負圧がバイアルチャンバ96内に作成されるのを防止する。拡張可能なバルーン362は、空気がバイアルチャンバ96に引き戻されたときに、その非拡張状態に戻る。バイアルチャンバ96内に注入するためバレルチャンバ176内に吸引される空気の量は、好ましくは、バイアルチャンバ96から除去されることが意図された流体の容量に相当する。
【0081】
物質98の所望の量がバレル160のバレルチャンバ176に引き込まれた状態で、ユーザは、
図16に示すように、バイアル90からカニューレ20を取り外すことができる。
【0082】
シリンジアダプタ12をバイアルアダプタ14から連結解除することが一旦所望されると、シリンジアダプタ12の連結要素120、122は反時計方向に回転され、バイアルアダプタ14の連結システム336との係合から解除されることができる。連結要素120、122がバイアルアダプタ14の連結システム336との係合解除に回転された状態で、バイアルアダプタ14からシリンジアダプタ12を引っ張るべく、引っ張り力がバイアルアダプタ14から離れる方向にシリンジアダプタ12に作用され得る。
【0083】
本開示のシステム10は、ユーザが漏れ防止シールを維持しているバイアル90からカニューレ20を係合解除することを許容する。上述したように、カニューレ20がバイアルアダプタ14に接触させられるとき、カニューレシール22のスプリング24と環状リブ付き部材46は、カニューレ20がカニューレシール22及びバイアルシール膜344を穿刺するにつれ、圧縮される。スプリング24の圧縮は、カニューレシール22に及ぼされるスプリング付勢力を作成し、且つカニューレシール22の環状リブ付き部材46の圧縮は、カニューレシール22に及ぼされるカニューレシール付勢力を作成する。カニューレシール22は、カニューレ20を介して、バイアルチャンバ96からバレルチャンバ176に物質98を移送するプロセスを通して、バイアルのシール膜344と連通しているので、カニューレ20が、バイアル90及びバイアルのシール膜344から除去されるとき、スプリング24のスプリング付勢力及びカニューレシール22の環状リブ付き部材46のカニューレシール付勢力が、バイアルシール膜344を出たカニューレ20と同時にカニューレ20を弾性的に囲むべく、カニューレシール22に及ぼされる。有利なことに、システム10は、バイアル90とカニューレ20の係合中、カニューレ20を介してのバイアルチャンバ96からバレルチャンバー176への物質98の移送中、及びバイアル90からのカニューレ20の係合解除中の全てのときに、システム10からの液体や空気の漏れを実質的に防止するべく、カニューレ20を囲む漏れ防止シールを維持する。
【0084】
上で論じたように、システム10はまた、薬剤の再構成システムと互換性がある。
特定の薬物は、好ましくは、(例えば、凍結乾燥形態のような)粉末又は乾燥形態で提供され、投与前に再構成を必要としている。凍結乾燥された薬剤は、例えば、典型的には、注射するのに適した形態に物質を再構成するため、希釈剤と混合する必要がある、凍結乾燥形態で供給される。さらに、薬物は、投与の前に混合することを要求するマルチパーツシステムとして提供されてもよい。例えば、流動性スラリーのような一つ以上の液体成分、及び粉末状又は顆粒状の構成成分のような一つ以上の乾燥成分が、投与前に混合することを要求する別々の容器で提供されてもよい。
【0085】
一実施形態では、バレル160は、第1の物質又は希釈剤としての流動性物質(例えば、スラリー又は液体)を含み、バイアル90は、再構成のために意図された粉又は粒体物質としての第2の物質を含んでいる。例えば、バレル160のバレルチャンバ176は、液体希釈剤又はその中で薬物の再構成のために意図された他の物質などの流動性材料を含むように適合されてもよい。流動性材料は、薬物又は薬剤の液体又はスラリー成分であってもよい。流動性材料は、1つ以上の薬理学的に活性な薬剤を含有する1つ又は複数の構成部品(例えば、薬物成分の二種類)を含んでもよいことがさらに理解される。あるいはまた、流動性材料は、単独で、乾燥薬物のための希釈剤として機能し、いかなる薬理学的に活性な元素を含有しなくてもよい。
【0086】
一実施形態では、バレル160のバレルチャンバ176は、液体希釈剤又は薬物再構成のために意図された他の物質で予め充填されてもよい。このようにして、バレル1 0は、製造され、希釈剤で予め充填され、滅菌され、そして、配送、保管、及びエンドユーザによる使用のために適切な包装内にパッケージされる。
【0087】
バイアル90は、再構成される薬剤の第2の成分を含んでいる。第2の薬剤成分は、粉末や顆粒状(例えば、凍結乾燥粉末)で提供することができる。あるいは、第2の成分は、バレル160内の流動性材料との組み合わせのため、例えば、液体又はスラリーのような、湿った形態で提供される。
【0088】
図10-18Cを参照して、バレル160のバレルチャンバ176内に含まれている第1の物質すなわち液体をバイアル90内に含まれている第2の物質すなわち粉末とで再構成するために、システム10を使用することが説明される。最初に、
図11を参照するに、バイアルアダプタ14はバイアル90に取付けられた状態にあり、ヘルスケア提供者が、バレルアセンブリ16に取付けられたシリンジアダプタ12をバイアルアダプタ14に隣接する位置にもたらしている。次に、
図12B-14を参照すると、カニューレシール22がバイアルアダプタ14のバイアルシール膜344と連通する状態で、カニューレ20がカニューレシール22とバイアルシール膜344とを穿刺する。
カニューレシール22はバイアルシール膜344と連通しているので、カニューレ20がカニューレシール22を穿刺するにつれ、カニューレ20はバイアルシール膜344に入る。このようにして、カニューレ20は、カニューレ20がバイアルアダプタ14及びバイアル90と係合するプロセスを通して漏れ防止シールシステム内に維持される。
【0089】
シリンジアダプタ12は、力が一般的に矢印A(
図11)の方向に沿って印加されつつ、バイアルアダプタ14と係合するようにもたらされると、シリンジアダプタ12の連結要素120,122がバイアルアダプタ14の連結システム336と係合するようにスナップ嵌めされる。シリンジアダプタ12の連結要素120、122とバイアルアダプタ14の連結システム336との間の連結は、連結経路と連結解除経路の使用を通じて、シリンジアダプタ12とバイアルアダプタ14との迅速且つ直感的な結合と結合解除を提供する。なお、連結経路は連結解除経路から独立して別個である。さらに、シリンジアダプタ12の連結要素120、122が、バイアルアダプタ14の連結システム336と係合するようにスナップ嵌めされると、連結システムは、弾性変形可能な連結要素を使用することにより、可聴及び触覚的名な連結フィードバックを提供する。
【0090】
カニューレ20がカニューレシール22を穿刺するべく、力がバレルアセンブリ16に対して概ね矢印A(
図11)に沿う方向に加えられる。カニューレ20がバイアルアダプタ14に接触させられると、カニューレ20がカニューレシール22及びバイアルシール膜344を穿刺するにつれ、カニューレシール22のスプリング24及び環状のリブ付き部材46が圧縮される。スプリング24の圧縮は、以下に説明するように、カニューレ20がバイアルシール膜344を出るのと同時に、カニューレ20を弾性的に囲むべく、カニューレシール22に及ぼされるスプリング付勢力を作成する。さらにまた、カニューレシール22の環状のリブ付き部材46の圧縮は、カニューレ20がバイアルシール膜344を出るのと同時に、カニューレ20を弾性的に囲むべく、カニューレシール22に及ぼされるカニューレシール付勢力を作成する。
【0091】
次に、
図12B-15を参照するに、カニューレ20は、カニューレ20を介してバイアルチャンバ96をバレルチャンバ176と流体連通するように置くために、バイアルシール膜344及びバイアル隔壁94を穿刺する。この時点で、ユーザは、概ね、矢印C(
図3B)に沿った方向にプランジャロッド162を押し下げ、カニューレ20を介して、液体をバレル160のバレルチャンバー176からバイアル90に排出するべく、バレル160内のストッパ164をバレル160の近位端174に隣接する位置からバレル160の遠位端172に隣接する位置に向かって進める。液体がバレルチャンバ176からバイアルチャンバ96内に排出されるにつれ、バイアルチャンバ96内の空気が入ってくる流体によって置換えられ、バイアルアダプタ14の圧力正規化チャネル370を通って拡張チャンバ366に流れ、それによって拡張可能なバルーン362が拡張するのを引き起こす。拡張可能なバルーン362の拡張は、バイアルチャンバ96内の圧力の上昇を防ぐ。一旦液体が完全にバイアル90に注入されると、ユーザは、薬剤の乾燥成分及び液体成分を混合するために、バイアル90を振ることができる。いくつかの実施形態では、混合は、ほんの数秒で達成することができる一方、他の実施形態では、混合は20分の長さかかることがあり得る。ユーザは、ストッパ164がバレル160の基部にあり、プランジャロッド162がさらに前進させられないとき、すべての流体がバレル160から排出されたことを伝えることができる。必要とされる混合量は、再構成されるべくバイアル90及びバレル160中に最初に存在している、乾燥成分及び液体成分の組成、溶解性、及び粘度に基づく。
【0092】
図15を参照するに、乾燥成分と液体成分がバイアル90において、バイアルチャンバ96がカニューレ20を介してバレルチャンバ176と流体連通した状態で再構成された後、バイアルチャンバ96内に含まれる再構成された物質98とカニューレ20とが流体連通するように、システム10は反転され、その結果、再構成された物質98が、カニューレ20を介してバイアルチャンバ96からバレルチャンバ176に移送され得る。
【0093】
図15に示される位置にあるシステム10では、(
図3Bに示すように)、ストッパ164がバレル160の遠位端172に隣接して配置されている。再構成された物質98をバレル160のバレルチャンバ176に吸引すなわち引き込むことが所望される場合、ユーザは、概ね矢印B(
図3B)に沿いバレル160の近位端174から離れる方向で、再構成物質98の所望の量がバレル160のバレルチャンバ176に引き込まれるまで、プランジャロッド162のフランジ部186を移動させる。このようにして、プランジャロッド162の移動は、再構成された物質98をバイアルチャンバ96からバレルチャンバー176にカニューレ20を介して引き出すために、(
図3Bに示すような)バレル160の遠位端172に隣接する位置からバレル160の近位端174に隣接する位置に向かってストッパ164を作動させる。バイアルチャンバ96からの物質98の引出時には、以前にバイアルチャンバ96に流入する流体によって置換された拡張チャンバ内の空気は、バイアルチャンバ96の中に引き込まれ、このことはバイアルチャンバ96内に負圧が作成されるのを防止する。拡張可能なバルーン362は、空気がバイアルチャンバ96に引き戻されたときに、その非拡張状態に戻る。
【0094】
再構成された物質98の所望の量がバレル160のバレルチャンバ176に引き込まれた状態で、ユーザは、
図16に示すようにバイアル90からカニューレ20を取り外すことができる。本開示のシステム10は、漏れ防止シールを維持しながら、ユーザがバイアル90からカニューレ20を係合解除することを許容する。上述したように、カニューレ20がバイアルアダプタ14に接触させられると、カニューレシール22のスプリング24と環状のリブ付き部材46は、カニューレ20がカニューレシール22とバイアルシール膜344とを穿刺するにつれ、圧縮される。スプリング24の圧縮は、カニューレシール22に及ぼされるスプリング付勢力を作成し、そしてカニューレシール22の環状リブ付き部材46の圧縮はカニューレシール22に及ぼされるカニューレシール付勢力を作成する。カニューレシール22は、バイアルチャンバ96からカニューレ20を介してバレルチャンバ176に物質98を移送させるプロセスを通して、バイアルシール膜344と連通しているので、カニューレ20がバイアル90及びバイアルシール膜344から除去されるとき、スプリング24のスプリング付勢力及びカニューレシール22の環状リブ付き部材46のカニューレシール付勢力が、カニューレシール22に及ぼされ、カニューレ20がバイアルシール膜344を出るのと同時に、カニューレ20を弾性的に囲む。有利なことに、システム10は、カニューレ20がバイアル90への係合中、バイアルチャンバ96からバレルチャンバー176へのカニューレ20を介しての物質98の移送中、及びカニューレ20のバイアル90からの係合解除中の全ての時に、カニューレ20を囲む漏れ防止シールを維持し、液体や空気がシステム10から漏れるのを実質的に防止している。
【0095】
上述したように、バレルアセンブリ16を使用して、物質98などの薬剤をバイアル90から引き出すためにシステム10を使用するとき、及び、薬物再構成手順のためにシステム10を使用するときに、医療や薬理学的な人材などの人々を有害物質にさらす危険を最小限に、好ましくは排除すべく注意が払われている。調製及び薬剤を投与する場合、バイアルから針を引き抜く際、及び針がバイアルの内部にある間でバイアルの内部と周囲の雰囲気との間に圧力差が存在している場合に、薬剤がガス状又はエアロゾル化により大気中に誤って放出されるかもしれない。上述したように、本開示のバイアルアダプタ14は、薬物の調製中にバイアルに取付けることができる、バイアルアダプタ14の圧力等化システム314を使用することによって、この問題を排除している。圧力等化システム314は、バイアル90の内部に連通し、上述のように、ガスや液体がバイアル90中に注入され、又はバイアル90から引き抜かれるときに、バイアル90の内部で圧力の増加も真空も発生しないことを保証する拡張可能なバルーン362を含んでいる。
【0096】
図12-15を参照するに、バイアルアダプタ14はシリンジアダプタ12のカニューレ20に組み付けられ、それは順に、バレルアセンブリ16に連結され、バイアルアダプタ14はまた、前述のように、バイアル90に組み立てられる。組み立てた後、ユーザは、バイアル90に流体を注入するか、又は必要に応じて、バイアル90から流体を引き出すことができる。流体が、カニューレ20及びバレルアセンブリ16を使用して、バイアル90内に注入されるにつれ、過剰圧力がバイアル90内に作成される。バイアルアダプタ14の圧力等化システム314は、バイアル90と拡張可能なバルーン362との間の圧力等化を可能にする。圧力正規化チャネル370は、
図18A-18Cに示すように、拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366にバイアル90内の圧力を解放することにより、バイアル90内の圧力を正規化する。
【0097】
バイアルアダプタ14がバイアル90に取付けられ、且つカニューレ20がバイアルアダプタ14を介してバイアル90の内部に挿入された状態で、流体がバイアル90に注入され、又はバイアル90から引き出されると、バイアルアダプタ14の圧力等化システム314の圧力正規化チャネル370は、ガスが、バイアル90の内部から拡張可能なバルーン362に、又は拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366からバイアル90に流れることを許可し、それによってバイアル90の内部及び拡張可能なバルーン362の拡張チャンバ366の圧力を等しくする。ガスは出口開口376を介して、拡張可能なバルーン362に入ることはできる、しかしながら、ガスは拡張可能なバルーン362から出ることはできない。このことは、針の挿入又はバイアル90からの引き抜きの際、又は針がバイアル90中に挿入されている間に、バイアル90内部の如何なる物質もガスの形態で、又はエアロゾル化により大気中に放出されるという、危険性を排除、又は少なくとも減少させる。それはまた、バイアル90内部の圧力の増加のせいでのバイアル90の変形、それによってこのような変形が、例えば、バイアル90の壁95からのバイアル90の隔壁94の分離のせいでバイアルの内容物の漏洩を引き起こすかもしれないという危険性を排除、又は低減する。
【0098】
所望の量の物質98がバレルアセンブリ16のバレルチャンバ176に移送され、且つカニューレ20が、
図16及び
図17に示されるように、バイアル90から係合解除された後は、ユーザは、次に、薬物を含有するバレルアセンブリ16を静脈ライン又は患者に薬物を投与するための注入装置に連結するために、IVラインアダプタ18を使用することができる。
【0099】
さらにまた、図示はしないが、本開示のシステムは、カニューレ20の意図しない曝露を防止するための遮蔽装置又は安全ロック機構を含んでもよい。遮蔽装置は、カニューレ20の遠位端30を選択的に遮蔽するために、針ハブ26又は他の適切な領域にヒンジ結合されている旋回遮蔽部材を含んでもよい。遮蔽装置はまた、システム10の移動を防止するために、カニューレ20の遠位端30に向かって付勢されたシリンダ又は遮蔽部材を含んでもよい。他の任意の適切な遮蔽又は安全ロック機構が、カニューレ20の意図しない曝露を防止するために利用されてもよい。
【0100】
図19-23Cを参照するに、包装システムの例示的な実施形態が示されている。本開示は、外部輪郭を有するバイアルアダプタ14用の包装部材を提供する。包装部材は、その中に、バイアルアダプタ14を受容するような大きさに適合され、内部輪郭を画定する側壁を含み、包装部材の内側輪郭は、バイアルアダプタ14の外側輪郭に実質的に対応するべく、大きさで形状付けられている。本開示の包装部材は、バイアルアダプタ14が包装部材内に受容され、且つシール部材が包装部材から取外された状態で、包装部材が、ユーザの手とバイアルアダプタ14との間のインターフェースとして使用され、その結果、バイアルアダプタ14を包装部材の外に取出すことなく、バイアルアダプタ14がバイアル90上に配置することができるような、両者間の確実な嵌め合いを提供するために、テーパロック及び干渉連結を使用して、包装部材内に固定され且つ包含されべきバイアルアダプタ14を提供する。
【0101】
図20A-20F、21及び22を参照するに、本開示のシステムは、その中に、バイアルアダプタ14を受容するように寸法決めされている包装部材420をさらに含んでいる。包装部材420は、第1のすなわち近位端424、第2のすなわち遠位端426、及び第1の端部424及び第2の端部426の間に延在する側壁428を有する包装部材本体すなわちシェル422を概略含んでいる。第1の端部424は、閉じられ、シール部材430によってシールされてもよい。シール部材430は、把持領域432を含み、且つシール部材430は、包装部材420の第1のすなわち近位端424に着脱自在に取付け可能である。側壁428は、包装部材420の内部区画434を画定している。内部区画434は、以下でより詳細に説明するように、バイアルアダプタ14を内部に受容するような大きさに適合されている。側壁428は、外壁面436と内壁面438を含んでいる。
【0102】
側壁428の内壁面438は、包装部材420の内部輪郭440を画定している。包装部材420の側壁428は、包装部材420のベル型内部輪郭440を共に概略画定する、円筒部分442、テーパ付き部分444、及び底部円弧部446を一般的に含んでいる。一実施形態では、包装部材420の組が、異なるサイズのバイアルアダプタ14を収容するために提供され得る。底部円弧部446は、以下より詳細に説明されるように、バイアルアダプタ14の圧力等化システム314の一部を受容する圧力等化システム受容部分448、及びバイアルアダプタ14のバイアルアクセスシステム312の一部分を受容するためのバイアルアクセスシステム受容部分450を画定している。
【0103】
ここで、バイアルアダプタ14が包装部材420の内部区画434内に受容された状態での、バイアルアダプタ14と包装部材420との間の嵌合が、説明される。
図21及び22を参照するに、例示的な実施形態では、バイアルアダプタ14は、以下に説明されるように、バイアルアダプタ14が包装部材420内に受容され、且つシール部材430が包装部材420から取外された状態で、包装部材420がユーザの手とバイアルアダプタ14との間のインターフェースとして使用することができ、その結果、バイアルアダプタ14を包装部材420から取出すことなく、バイアルアダプタ14がバイアル上に置かれ得るように、両者間に確実な嵌め合いを提供するために、テーパロック及び干渉連結を使用して包装部材420内に固定され、且つ包含されている。
【0104】
バイアルアダプタ14は、締まり嵌めによって包装部材420内に固定されている。上述したように、バイアルアダプタ14の壁304は、外側輪郭306を画定し、側壁428の内壁面438は包装部材420の内部輪郭440を画定している。
図21及び22を参照するに、包装部材420の内部輪郭440は、バイアルアダプタ14の外側輪郭306に実質的に対応する大きさ及び形状である。
図22を参照すると、一実施形態では、包装部材420の内部輪郭440は、バイアルアダプタ14の外側輪郭306に実質的に対応する大きさ及び形状であり、すなわち、包装部材420の内部輪郭440は、バイアルアダプタ14の圧力等化ハウジング360の外方に面している側部分に実質的に対応する大きさ及び形状であり、圧力等化システム受容部分448(
図2F)とバイアルアクセスシステム受容部分450(
図20F)との間の、包装部材420の一部分は、
図22に示すように、バイアルアダプタ14の全ての部分に対応している必要はない。バイアルアダプタ14と包装部材420との間の上述の締まり嵌めは、2つの結合部品、すなわち、バイアルアダプタ14の外側輪郭306及び包装部材420の内部輪郭440を、包装部材420の内部輪郭440が、バイアルアダプタ14の外側輪郭306から寸法的にほんの少しだけ外れるように、寸法決めし且つ形成することによって達成される。これは、バイアルアダプタ14を包装部材420に挿入した後の摩擦力によって、バイアルアダプタ14を包装部材420内に固定する、締まり嵌めを保証する。バイアルアダプタ14と包装部材420との間のテーパロックと干渉連結は、バイアルアダプタ14とバイアル90との間の係合が完了した後に、バイアルアダプタ14から包装部材420を取外す際に困難を生じないように設計されている。
【0105】
一実施形態では、圧力等化ハウジング360は、バイアルアダプタ14と包装部材420との間に付加的な締まり嵌め機構を提供するべく、複数の安定化リブ365を含んでもよい。安定化リブ365は、包装部材420内にバイアルアダプタ14を挿入した後に、バイアルアダプタ14と包装部材420との間に付加的な摩擦力を提供するために、包装部材420の内壁面438との接触を提供する。
【0106】
さらに、バイアルアダプタ14は、圧力等化ハウジング360のテーパ付き外壁部分361及び包装部材420のテーパ付き部分444の相補的ロック用テーパによって、包装部材420内に固定される。一実施形態では、圧力等化ハウジング360のテーパ付き外壁部分361及び包装部材420のテーパ付き部分444は、ほぼ等しいテーパの挟角を備えるほぼ等しいそれぞれのテーパを有している、すなわち、圧力等化ハウジング360のテーパ付き外壁部分361と包装部材420のテーパ付き部分444は、相補的なロック用テーパを形成している。
【0107】
図21及び22を参照して、包装部材420内のバイアルアダプタ14のパッケージについて説明する。最初に、バイアルアダプタ14及び包装部材420は、当業者に周知の技術に従い滅菌される。次に、バイアルアダプタ14は、バイアルアダプタ14の圧力等化ハウジング360が包装部材420の圧力等化システム受容部分448内に受容され、且つバイアルアクセスハウジング330の第1の端部332がバイアルアクセスシステム受容部分450内に受容されるように、包装部材420の内部区画434内に挿入される。前述のように、バイアルアダプタ14が包装部材420内に適切に配置されている状態で、バイアルアダプタ14は、両者間の確実な嵌め合いを提供するために、テーパロック及び干渉連結を使用して、包装部材420内に固定され且つ包含される。
【0108】
バイアルアダプタ14が包装部材420の内部区画434内に適切に挿入された状態で、バイアルアダプタ14を包装部材420内でシールするために、シール部材430が包装部材420の第1の端部424に固定されてもよい。すなわち、シール部材430は、包装部材420に関して実質的に不透過性の囲いを提供し、漏洩防止と保護囲いを提供し、包装部材420内に含まれているバイアルアダプタ14の内容物を保護し、及び/又は包装部材420内にシールされた、滅菌環境を維持する。包装部材420のシール部材430は、温度、圧力及び湿度のレベルの範囲で十分なシールを提供する。一実施形態では、シール部材430は、製品の滅菌目的のためにエチレンオキサイドガスによって透過され得るシール部材を提供する。一実施形態において、包装部材420の内容物の改ざんを示すために、改ざん証拠が、引き裂きストリップ又はシール部材430及び/又は包装部材420の一部分に固定された他の指示手段を使用することによって提供されている。
【0109】
図23A-23Cを参照して、バイアルアダプタ14をバイアルに係合するのに包装部材420を使用することについて説明する。
図23Aを参照すると、バイアルアダプタ14を包装部材420内でシールするべく、バイアルアダプタ14は包装部材420内に適切に位置され、且つシール部材430は包装部材420の第1の端部424に固定された状態にあり、バイアルアダプタ14を使用すること、及びそれを薬剤バイアル90上に置くことが所望されたとき、当該シール部材430は、把持領域432で把持され、そして取外され得る。
【0110】
次に、包装部材420は、バイアルアダプタ14が、包装部材420の外にバイアルアダプタ14を取出すことなく、バイアル90の上に置かれることができるように、ユーザの手とバイアルアダプタ14との間のインターフェースとして使用することができる。
図23Bを参照するに、バイアルアクセスハウジング330の第2端部334がバイアル90に直面している、すなわち、バイアルアダプタ14が包装部材420の内部区画434内に受容されている間に、バイアルアクセスハウジング330のバイアル連結部材337が、バイアル90と係合可能であるように、包装部材420は、下方に向けて回転させることができる。これにより、上述のように、両者間の確実な嵌め合いを提供するために、テーパロックと干渉連結を使用して包装部材420内にバイアルアダプタ14が固定され、包含されていることから、包装部材420がバイアル90に直面するべく下方に向けて回転されたとき、バイアルアダプタ14は、包装部材420の外に落下しない。バイアルアダプタ14と包装部材420との間のテーパロック及び干渉連結は、バイアルアダプタ14とバイアル90との間の係合が完了した後に、包装部材420をバイアルアダプタ14から取外す際に、困難さを生じさせないように設計されている。
【0111】
バイアルアクセスハウジング330の第2の端部334が、
図23Bに示すように、バイアル90を向くように包装部材420が下方に向けて回転された状態で、バイアルアダプタ14が包装部材420の内部区画434内にまだ受容され、維持されている間に、バイアルアクセスハウジング330の第2の端部334のバイアル連結部材337は、直接にバイアル90と係合可能である。
図23Cを参照するに、バイアルアダプタ14がバイアル90に係合されている状態で、ユーザは、その後、バイアルアダプタ14から包装部材420を取外してもよい。バイアルアダプタ14とバイアル90との間の係合は、バイアルアダプタ14と包装部材420との間のテーパロック及び干渉連結が、バイアルアダプタ14のバイアル90との係合が維持されている間に、ユーザによって及ぼされる引張力によって克服されることを許容する抵抗力を提供している。
【0112】
このようにして、包装部材420は、バイアルアダプタ14に接触することなく、バイアルアダプタ14が薬剤バイアルの上に置かれるのを許容し、これにより、バイアルアダプタ14が無菌環境に維持され、如何なる汚染物質にも接触しないことを保証する。典型的な包装は、バイアルアダプタを薬剤バイアルに係合する前に、バイアルアダプタが包装から取出されることを必要とする。この理由のため、典型的な包装からバイアルアダプタを取出すことは、バイアルアダプタとの直接の接触を必要とする。バイアルアダプタとのこのような接触は、バイアルアダプタを汚染し、バイアルアクセス手順に追加のステップを追加する。このように、本開示の包装部材420は、バイアルアダプタ14を無菌環境下に維持し、そして、バイアルアダプタをバイアルに係合する前に包装からバイアルアダプタを取出すステップを排除する。
【0113】
一実施形態では、包装部材420はまた、使用サイクル間における複数回使用バイアルの保護キャップとして機能することができる。包装部材420が保護キャップとして使用される場合、有効期限や時刻のような関連した医療情報は、包装部材420の側壁428の外側表面上に直接に書き込むことができる。
【0114】
本開示は例示的な設計を有するものとして説明されたが、本開示は、本開示の精神及び範囲内でさらに変更することができる。本出願は、したがって、その一般原則を使用して、本開示の如何なる変形例、用途、又は適応をもカバーすることが意図されている。さらに、本出願は、本開示が関係し及び添付の特許請求の範囲の範囲内に入る、当技術分野で公知又は慣用内に入るような本開示からの逸脱をもカバーすることが意図されている。