【実施例】
【0042】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。例中の各評価測定値は次の方法で測定した。
【0043】
(1)表面動摩擦係数(μk)、及びその標準偏差(σ、μk)
株式会社トリニティーラボ製の静・動摩擦測定器TL201TS(テーブル搖動型)を用いる。幅5cm、長さ(タテ)25cmにカットした試料を、肌にあたる面を上にして錘を用いて、生地を2%伸長させた状態で測定機に固定する。接触子として、1.5cm
2の触覚接触子(指先相当の硬度を有した幾何学指紋パターンが施されたもの)を用い、この上に3.75gの重りをかけ10cmの移動距離で3往復させた。移動速度は30mm/sとした。3往復分の両方向の摩擦それぞれについて、10cm移動内の最大動摩擦係数、動摩擦係数の標準偏差を求めた。往/復、其々の方向で3往復分の値の平均値を算出し、値の高い摩擦方向の数値を採用した。
【0044】
(2)隣り合うセルロース複合糸条のシンカーループと合繊糸条のシンカーループの間隔比(X1/X2)
日立製電子顕微鏡S−3500Nを用い、肌にあたる面の生地表面を撮影した。生地経方向の編始め側を左側にし、手前に30℃傾けて65倍の倍率で撮影した。撮影した写真をもとに、
図1〜3に示すように、同一ウェール内に並ぶシンカーループにおいて、コース昇順に、隣接する、複合糸条のシンカーループの凸部先端から合繊糸条のシンカーループの凸部先端までの間隔X2に対する、同コース昇順に、隣接する、合繊糸条のシンカーループの凸部先端から複合糸条のシンカーループの凸部先端までの間隔X1の比(X1/X2)を算出した。生地の場所を変えて10点、間隔品を算出し、その最大値を採用した。
【0045】
(3)隣り合うセルロース複合糸条のシンカーループと合繊糸条のシンカーループの高さ比(H1/H2)
日立製電子顕微鏡S−3500Nを用い、肌にあたる面の生地表面を撮影した。生地経方向の編始め側を下側にし、60倍の倍率で撮影した。撮影した写真をもとに、
図4と5に示すように、同一ウェール内に並ぶシンカーループにおいて、コース昇順に、隣接する、複合糸条のニードルループからシンカーループまでの高さH2に対する、合繊糸条のニードルループからシンカーループまでの高さH1の比(H1/H2)を算出した。生地の場所を変えて10点、間隔品を算出し、その最大値を採用した。
【0046】
(4)拡散性(面積)(cm
2)
20℃65%Rhの環境下で1昼夜調湿した試料を、20℃65%環境下、プラカップ上に肌にあたる面を上にしてのせ、この生地の上から0.1mlの水を滴下、5分後の拡散面積を下記式:
a×b×π/4
(式中、a、bはそれぞれ楕円面積の長半径、短半径である。)より算出した。
【0047】
(5)速乾性(残留水分率%)
20℃65%Rhの環境下で1昼夜調湿した試料を、10cm四方にサンプリングし、その重量を測定する。その後その試料を20℃65%環境下の元、プラカップ上に肌に触れる面を上にしてのせ、この生地の上から0.1mlの水を滴下し、滴下直後の重量を測定する。プラカップに載せたまま30分放置した後に湿潤した生地の重量を測定し、下記式:
{(X1−X0)/Y}×100
(式中、X0は水滴下前の生地重量、X1は滴下放置30分後の湿潤生地重量である。)により、30分後の残留水分率(%)を算出した。
【0048】
(6)接触冷感性(Qmax(w/cm
2/10℃))
20℃65%Rh環境下で1昼夜調湿した試料を、7cm四方にサンプリングする。20℃65%Rh環境下、カトーテック社製のサーモラボIIを使用し、発泡スチロール上に肌に触れる面を上にして載せた生地に、室温より10℃高い30℃に熱した熱板を載せた瞬間の最大熱移動量(Qmax)を測定し、評価した。
【0049】
(7)着心地(着用感)
28℃60%RHの環境下で、10人のモニターに試作生地で作製したTシャツを着用させ、着脱時や着用時の肌触り、ザラツキの有無、清涼感を総合的に評価させ、「着心地(着用感)」として下記の5段階で官能評価し、最頻値を評価結果とした。
5:良い
4:やや良い
3:どちらとも言えない
2:やや悪い
1:悪い
【0050】
[実施例1]
ナイロン6未延伸糸41dtex26fをTMT−マシーナリー社製ディスクフリクションタイプ仮撚機にて加工速度400m/分、第一ヒーター温度130℃、ディスク枚数4枚の条件で仮撚加工して得られた1ヒーター仮撚糸と66dtex43fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))とを、仮撚加工後にヘバライン社製インターレースノズルにて混繊し、102dtex22fの複合糸条を得た。この複合糸条と、130℃で仮撚した83dtex68fの1ヒーターナイロン6仮撚糸、及び22dtexのスパンデックス糸を用いて、28ゲージの丸編機にて複合糸条と合繊仮撚糸が1本交互に配置するようにしてベア天組織の編地を得た。編製時複合糸条と合繊仮撚糸の編み込長(100ウェール分の糸長)は同じとした。
【0051】
該編地を200℃設定のピンテンターにて生機セットした後、一般的なセルロース/ナイロン染色法と同様、液流染色機を用い精練・漂白を行った後、反応染料にてキュプラ側を60℃で染色、洗浄し次いで98℃でナイロン側を染色、洗浄処理し、脱水後シュリンクサーファー等で乾燥した後、吸水シリコーン(日華社製エーポールAQ88)をDIP−NIPにて付与し、ピンテンターにて140℃×60秒の仕上げ加工を行った。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。表裏面ともに凹凸が少なく滑らかな表面で拡散性に優れており、また接触冷感性も高く着用感に優れるものであった。
【0052】
[実施例2]
交編するナイロンを160℃で仮撚した1ヒーター6ナイロン仮撚糸とし、編成時に複合糸条よりも交編ナイロン糸の編込長を10mm短くする以外は実施例1と同様にベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、実施例1と同様、表裏面ともに凹凸が少なく、拡散性、接触冷感性が高く、着用感に優れたものであった。
【0053】
[実施例3]
編成時に複合糸条と合繊マルチフィラメント仮撚糸の配置を1:2にする以外は実施例1と同様に処理し、ベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、肌触り良く、拡散性、速乾性も良好で接触冷感性も高く、着用快適に優れるものであった。
【0054】
[実施例4]
交編用合繊として160℃で仮撚した1ヒーター6ナイロン仮撚糸75dtex68fを用い、編成時に複合糸条よりも交編ナイロン糸側の編込長を10mm長くする以外は実施例1と同様に処理し、ベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、肌触り良く、拡散性接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0055】
[実施例5]
交編用合繊として160℃で仮撚した1ヒーター6ナイロン仮撚糸57dtex52fを用い、編成時に複合糸条よりも交編ナイロン糸側の編込長を15mm長くする以外は実施例1と同様に処理し、ベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、肌触り良く、拡散性接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0056】
[実施例6]
33dtex26fの6ナイロン糸をTMT−マシーナリー社製ディスクフリクションタイプ仮撚機にて加工速度400m/分、第一ヒーター温度130℃、ディスク枚数4枚の条件で仮撚加工して得られた1ヒーター仮撚糸と44dtex45fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))とを、仮撚加工後にヘバライン社製インターレースノズルにて混繊し、75dtex71fの複合糸条を得た。この複合糸条と、160℃で仮撚した6ナイロン仮撚糸57dtex52f、及び22dtexのスパンデックス糸を用いて、28ゲージの丸編機にて複合糸条と合繊仮撚糸が1本交互になるように配置し、編製時に複合糸条よりも交編ナイロン糸の編み込長を10mm長くして編製し、ベア天竺組織の生機を得た後、該生機を実施例1と同様に、加工処理して編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、ソフトで肌触り良く、拡散性接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0057】
[実施例7]
22dtex20fの66ナイロン糸をTMT−マシーナリー社製ディスクフリクションタイプ仮撚機にて加工速度400m/分、第一ヒーター温度130℃、ディスク枚数4枚の条件で仮撚加工して得られた1ヒーター仮撚糸と56dtex45fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))とを、仮撚加工後にヘバライン社製インターレースノズルにて混繊し、79dtex65fの複合糸条を得た。この複合糸条と、160℃で仮撚した6ナイロン仮撚糸57dtex52f、及び17dtexのスパンデックス糸を用いて、32ゲージの丸編機にて複合糸条と合繊仮撚糸を1本交互に配置、編製時に複合糸条よりも交編ナイロン糸の編み込長を10mm長くして編製し、ベア天竺組織の生機を得た後、該生機を実施例1と同様に、加工処理して編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、ソフトで肌触り良く、拡散性接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0058】
[実施例8]
22dtex24fのセミダルタイプのポリエステル糸をTMT−マシーナリー社製ディスクフリクションタイプ仮撚機にて加工速度400m/分、第一ヒーター温度170℃、ディスク枚数4枚の条件で仮撚加工して得られた1ヒーター仮撚糸と無機顔料を含有する56dtex30fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))とを、仮撚加工後にヘバライン社製インターレースノズルにて混繊し、78dtex54fの複合糸条を得た。この複合糸条と、170℃で仮撚したフルダルタイプのポリエステル仮撚糸84dtex144f、及び22dtexのスパンデックス糸を用いて、32ゲージの丸編機にて複合糸条と合繊仮撚糸を1本交互に配置、編製時の複合糸条と交編用ナイロン糸の編み込長は同じとして、ベア天竺組織の生機を得た。
【0059】
該編地をピンテンターにて200℃で生機セットした後、一般的なセルロース/ポリエステル染色法と同様、液流染色機を用い精練・漂白を行った後、分散染料にて130℃でポリエステル側を染色、洗浄した後、反応染料にてキュプラ側を60℃で染色、洗浄処理し、脱水後シュリンクサーファー等で乾燥した後、吸水シリコーン(日華社製エーポールAQ88)をDIP−NIPにて付与し、ピンテンターにて140℃×60秒にて仕上げ加工を行った。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は表裏面ともに滑らかな表面性を有し、ソフトで肌触り良く、拡散性、速乾性、及び接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0060】
[実施例9]
交編する合繊糸を170℃で仮撚されたフルダルタイプのポリエステル仮撚糸56dtex72fとし、編成時に交編エステル糸の編み込長を複合糸条よりも10mm長くする以外は実施例8と同様に処理してベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表1に示す。得られた編地は、表裏面ともに凹凸が少なく滑らかな表面で拡散性に優れており、また、接触冷感性も高く着用感に優れるものであった。該生機を実施例1と同様に加工処理し編地を得た。得られた編地は表裏面ともに滑らかな表面性を有し、肌触り良く、拡散性、速乾性、及び接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0061】
[実施例10]
34dtex18fのW型断面ポリエステル糸をTMT−マシーナリー社製ディスクフリクションタイプ仮撚機にて加工速度400m/分、第1ヒーター温度170℃、ディスク枚数4枚の条件で仮撚加工して得られた1ヒーター仮撚糸と56dtex30fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))とを、仮撚加工後にヘバライン社製インターレースノズルにて混繊し、87dtex48fの複合糸条を得た。この複合糸条と、170℃で仮撚した丸断面の56dtex24fのポリエステル仮撚糸、及び22dtexのスパンデックス糸を用いて、32ゲージの丸編機にて複合糸条と合繊仮撚糸が1本交互に配置、編成時に交編エステル糸の編み込長を複合糸条よりも10mm長くし、実施例8と同様に加工処理してベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は、表裏面ともに滑らかな表面性を有し、ソフトで肌触り良く、拡散性や速乾性に優れ、接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0062】
[実施例11]
84dtex45fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))と34dtex18fのW型断面ポリエステル糸を京セラ社製インターレースノズルで加工速度300m/分でインターレース混繊させ、118T68fの複合糸条を得た。この複合糸条と、W型断面ポリエステル84dtex30fの原糸、及び22dtexのスパンデックス糸を用いて、32ゲージの丸編機にて複合糸条と交編エステル糸の編み込長は同じとし、其々が1本交互に配置するようにして編成しベア天竺組織の生機を得た。
該生機を実施例8と同様に加工処理してベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は、表裏面ともに極めて滑らかな表面性を有し、薄くソフトで肌触り良く、拡散性や速乾性に優れ、接触冷感性が高く、着用快適に優れるものであった。
【0063】
[
参考例12]
実施例1に記載の複合糸条と、同じく実施例1記載のNy仮撚糸を用い、28ゲージの丸編み機にて両者の編み込長は同じとし、複合糸条と合繊仮撚糸が1本交互になるよう配置し製編し、天竺の生機を得た。
該編地を、生機セットを除く以外は実施例1と同様に処理して、天竺編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は、表裏面ともに極めて滑らかな表面性を有し、薄くソフトで肌触り良く、拡散性や速乾性に優れ、接触冷感性が高く、ドレープ性に優れ、着用快適に優れるものであった。
【0064】
[
参考例13]
28ゲージの丸編機にてフライス組織の編地にする以外は
参考例12と同様に処理して、フライス編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は凹凸が少なく極めて滑らかであり、肌触りに優れ拡散性、接触冷感性が高く、着用快適性に優れるものであった。
【0065】
[実施例14]
複合糸条用のセルロースマルチフィラメント糸としてレーヨン84dtex30fを用いる以外は実施例1と同様に処理し、ベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は、実施例1の性能には若干劣るものの、凹凸度(ループ高さ比)は小さく、拡散性も良く、着用快適性にも優れるものであった。
【0066】
[比較例1]
交編用合繊仮撚糸を160℃で仮撚された83dtex68fの1ヒーター6ナイロン仮撚糸とする以外は実施例1と同様にしてベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。該編地は複合糸条と交編ナイロン糸との捲縮による膨らみに大きな差異が発生し、特に、肌面側の凹凸度が大きくなるため、肌触りが悪く、かつ、凹凸に水溜りができ易い為、拡散性が低下し、ベタツキ易く汗処理に劣るものであった。また、凹凸部に存在する空気により接触冷感性は低下し、総合的に着用快適に劣るものであった。さらに交編ナイロン糸の高い捲縮が浮き出ることにより、手に引っ掛かり易く引き攣れ易いものであった。
【0067】
[比較例2]
編成時に複合糸条の編み込長を交編用ナイロン糸よりも10mm高くする以外は実施例4と同様にしてベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は複合糸条と交編ナイロン糸との捲縮による膨らみに大きな差異が発生し、特に、肌面側の凹凸度が大きくなるため、肌触りが悪く、かつ、凹凸に水溜りができ易い為、拡散性が低下し、ベタツキ易く汗処理に劣るものであった。また、凹凸部に存在する空気により接触冷感性は低下し、総合的に着用快適に劣るものであった。
【0068】
[比較例3]
編成時に交編ナイロンの編み込長を複合糸条よりも25mm高くする以外は実施例4と同様にしてベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は複合糸条と交編ナイロン糸との捲縮による膨らみに大きな差異が発生し、特に、肌面側の凹凸度が大きくなるため、肌触りが悪く、かつ、凹凸に水溜りができ易い為、拡散性が低下し、ベタツキ易く汗処理に劣るものであった。また、凹凸部に存在する空気により接触冷感性は低下し、総合的に着用快適に劣るものであった。さらに浮き出た交編ナイロン糸が手に引っ掛かり易く、引き攣れ易いものであった。
【0069】
[比較例4]
編成時に複合糸条と交編ナイロン糸との編み込長を同じとする以外は実施例5と同様にしてベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は複合糸条と交編ナイロン糸との捲縮による膨らみに大きな差異が発生し、特に、肌面側の凹凸度が大きくなるため、肌触りが悪く、かつ、凹凸に水溜りができ易い為、拡散性が低下し、ベタツキ易く汗処理に劣るものであった。また、凹凸部に存在する空気により接触冷感性は低下し、総合的に着用快適に劣るものであった。
【0070】
[比較例5]
編成時のセルロース糸条と交編ナイロン糸の編み込長を同じとする以外は実施例6と同様にしてベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は複合糸条と交編ナイロン糸との捲縮による膨らみに大きな差異が発生し、特に、肌面側の凹凸度が大きくなるため、肌触りが悪く、かつ、凹凸に水溜りができ易い為、拡散性が低下し、ベタツキ易く汗処理に劣るものであった。また、凹凸部に存在する空気により接触冷感性は低下し、総合的に着用快適に劣るものであった。
【0071】
[比較例6]
複合糸条と交編ナイロン糸の配置割合を1:3にする以外は全て実施例4と同様にしてセルロース混率19%のベア天編地を得た。
得られた編地の性能結果を以下の表2に示す。得られた編地は、生地凹凸度(ループ高さ比)は低く(2.00)、滑らで、拡散性は良好なものの、セルロース混率が低い為、身体から出る不感蒸泄の処理が劣り、その結果蒸れやすいものとなり着心地の悪いものであった。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】