(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0049】
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
【0050】
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
【0051】
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる報知手段70が形成されている。この報知手段70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、表示装置84と、演出用ランプ78とを備えている。なお、回転リール62は、通常、遊技進行のために用いられるが、遊技の進行を停止している状態において、通常の回転動作とは異なる挙動による演出(いわゆるリール演出)を示すことにより報知手段70の一種として使用してもよい。
【0052】
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行うための液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
【0053】
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として後述するメダル投入口38からあらかじめメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
【0054】
前記メダル投入口38の下には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。この精算スイッチ36の左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0055】
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するマックスベットスイッチ34の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。このスタートスイッチ40の上には、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34が設けられている。なお、後述するRBB中には上記3枚投入が2枚投入に設定されている。
【0056】
なお、マックスベットスイッチ34に加えて、又はマックスベットスイッチ34に代えて、クレジットしたメダル数を1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けてもよい。
なお、マックスベットスイッチ34とメダル投入口28との間に、操作手段31として遊技の進行に関与しないスイッチとしてのチャンススイッチのようなものを設けてもよい。そして、この操作手段31としてのチャンススイッチを所定の契機で遊技者に1回又は所定回数以上、操作させることで所定の特典を付与するようにしてもよい。
【0057】
上述したスタートスイッチ40、ストップスイッチ50、精算スイッチ36及びマックスベットスイッチ34により、遊技者が操作可能な操作手段31(
図3参照)を構成している。
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(
図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0058】
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御装置110の各状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
【0059】
なお「有効ライン86」は、当選役が当該ライン上に並んだ場合に入賞となるラインを意味し、後述する小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64の下段と、中回転リール66の上段と、右回転リール68の下段とを結んだ逆V字折れ線状の1本のみからなるものである。
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、「赤7(R7)」、「青7(B7)」、「白7(W7)」、「バー(BR)」、「ブランク図柄(BL)」、「チェリー(CH)」、「スイカ(WM)」、「ベル(BE)」、「リプレイ1(R1)」、「リプレイ2(R2)」の複数の種々の図柄61が形成されている。本実施の形態では、特に図示していないが、上述した図柄の組み合わせにより役a、役b、役c、・・等が予め設定されている。
【0060】
後述する特別役(役物)としてのシングルボーナス(SB1〜SB64)へ移行可能な図柄61の組み合わせを構成する4つの図柄(赤7(R7)、チェリー(CH)、青7(B7)、白7(W7))は、リールの図柄配列上、図柄番号2(R7、R7、R7)、7(CH、CH、CH)、12(B7、B7、B7)、17(W7、W7、W7)に各回転リール62とも5図柄毎に規則的に配置されている。また、この特別役(役物)としてのSB1〜SB64へ移行可能な図柄61の図柄間隔は、5図柄に限定されるものではなく、5以上の図柄毎に配置してもよく、また、5図柄未満の間隔に配置してもよい。さらに、それらの場合、全ての図柄間隔が、4図柄間隔や、10図柄間隔等の均等に配置可能なものが好ましい。
【0061】
なお、本実施の形態では、この
図2に示すテーブル(いわゆる図柄配列テーブル)自体をそのままデータとして記憶しているものではなく、このような図柄配列テーブルを用いて入賞判定を行っているものではない、この点に関しては後で説明する。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、
図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
【0062】
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて各状態を制御するメイン制御装置110と、このメイン制御装置110からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出の各状態を制御するサブ制御装置300とを備えている。
【0063】
なお、メイン制御装置110とサブ制御装置300との間は、メイン制御装置110への不正操作を防止するために、メイン制御装置110からサブ制御装置300への一方向の通信により行われ、サブ制御装置300からメイン制御装置110への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御装置110は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、マックスベットスイッチ34、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及び貯留払出手段24の作動を制御する。サブ制御装置300は、メイン制御装置110から信号を入力し、表示装置84等の報知手段70の作動を制御する。サブ制御装置300の出力側には、報知手段70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
【0064】
なお、特に図示していないが、メイン制御装置110を有するメイン基板と、サブ制御装置300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御装置110は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御装置300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0065】
メイン制御装置110及びサブ制御装置300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0066】
本実施の形態に係る遊技機10のメイン制御装置110では、通常に行われる通常状態が設けられている。メイン制御装置110では、この通常状態よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)状態が設けられている。このRT状態は、メイン制御装置110により制御される。
サブ制御装置300では、ストップスイッチ50の停止操作順序や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組合せを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態が設けられている。このAT状態は、主にサブ制御装置300により制御される。
【0067】
もちろん、各状態を制御する装置(メイン制御装置110、サブ制御装置300)は、上述したものに限定されるものではなく、各状態を他方の制御装置で制御するようにしてもよく、また、部分的に一部の手段を他の制御装置で制御し、両方の制御装置に跨がって制御するようにしてもよいものである。なお、その際、サブ制御装置300からメイン制御装置110への直接的な送信は行われていないが、所定の停止操作順序をサブ制御装置300から報知して遊技者の停止操作等によりメイン制御装置110へ間接的に情報を送信することができる。
上記アシストタイム(AT)状態は、通常状態(非アシストタイム状態)よりも遊技者に利益となる特典を付与する可能性が高い特別状態となるように形成されている。
【0068】
本実施の形態に係る遊技機10では、通常の状態である通常状態と、この通常状態中において移行するか否かの抽選(移行抽選)に当選することで移行可能であり通常状態よりも多くの特典を付与可能な特別状態としてのアシストタイム状態(AT状態)とを備えている。
【0069】
特別状態としてのAT状態は、所定の開始条件を達成したときに開始可能であり、所定の終了条件を達成したときに終了可能に形成されている。具体的には、特別状態としてのAT状態は、役抽選の抽選結果、所定の移行役に当選した場合や、後述する移行抽選手段330により所定の移行抽選に当選した場合等に移行可能である。また、AT状態は、AT中に遊技者が獲得した(遊技者に払い出された)メダルの枚数が所定の遊技枚数(いわゆる獲得規定枚数、具体的には、120枚に設定されている。もちろん当該枚数に限定されるものではない。)に到達することで終了可能なものである。
【0070】
特別状態としてのAT状態は、所定の移行抽選の結果に応じて実施した際に遊技者が獲得したメダルの獲得枚数(払出枚数)が獲得規定枚数に到達するまで実行可能であるが、この実行可能な獲得規定枚数は、所定の抽選により上乗せ可能に設定されている。この上乗せを決定する際には、特別状態の獲得規定枚数に上乗せするときの演出、いわゆる上乗せ演出が実行可能であり、この上乗せ演出としては、回転リール62を用いたリール演出と、表示装置84を用いた表示演出との両方が実行可能に形成されている。
【0071】
なお、これらの開始条件や終了条件に限定されるものではなく、上述したメダルの獲得枚数として払出枚数の代わりに、払い出されたメダル枚数から投入したメダルの数を引いて計算した実質的なメダルの獲得枚数である純増枚数で設定してもよい。また、AT中に実行した遊技回数が所定の遊技回数(いわゆる初期遊技可能回数や最大遊技可能回数等と称されるもの)に達する等の他の内容の条件に設定してもよいものである。すなわち、AT中の遊技回数が所定の遊技回数(いわゆる初期遊技可能回数や最大遊技可能回数)を実行することで終了可能にしてもよいものである。また、それらの条件を、遊技回数とメダルの獲得枚数(又は純増枚数)とを組み合わせたものにしてもよい。
【0072】
前記上乗せでは、獲得規定枚数(又は純増枚数)に上乗せされるメダルの枚数が設定される。もちろん、この上乗せに関しても、上述したようにメダルの獲得枚数(純増枚数)ではなく、実行可能な遊技回数を上乗せするようにしてもよく、また、遊技回数とメダルの獲得枚数(又は純増枚数)とを組み合わせたものにしてもよいものである。
【0073】
リール演出は、回転リール62を用いた演出であって、3個の回転リール62の回転や停止、回転方向の変更、回転速度の変更、回転加速度の変更、所定図柄61を揃えた状態で回転させる等の種々の手段により行われるものである。表示演出は、液晶表示装置84である表示装置84に表示される動画像や静止画像等により行われる演出である。なお、表示演出に伴ってスピーカー72からの音声や音楽や効果音等は適宜行われる。
【0074】
特別状態としてのAT状態には、AT状態の開始条件の達成により開始され繰り返し実施可能なAT中通常状態と、このAT中通常状態中により移行し、所定回数だけ繰り返し実施可能なAT中上乗せ演出状態とが設けられている(
図6参照)。
AT状態の開始に伴ってAT中通常状態が開始されるものであり、AT中上乗せ演出状態において上乗せ演出(上乗せ遊技)が実行可能となっている。
【0075】
メイン制御装置110は、役抽選手段120、リール制御手段130(開始制御手段135、停止制御手段140)、通常状態制御手段160、RT制御手段170、ボーナス制御手段180、フリーズ演出制御手段230、上乗せ演出決定実行手段390、特別状態決定手段200、獲得規定枚数カウント手段210、リール演出実行手段245、払出制御手段250、移行抽選手段330及び送信手段260の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
【0076】
なお、これらの手段、特に、特別状態決定手段200、獲得規定枚数カウント手段210、移行抽選手段330等は、メイン制御装置110ではなく、サブ制御装置300が有しても良い。その際、サブ制御装置300からメイン制御装置110へのデータの直接的な送信は行われていないので、そのような送信が必要な場合は、サブ制御装置300によりストップスイッチ50による停止操作の順番を報知手段70により遊技者に報知して、遊技者がその停止操作順序で停止操作すること等の間接的な伝達手段を介して、サブ制御装置300からの情報がメイン制御装置110へ伝達される。
また、メイン制御装置110とサブ制御装置300とに対する各手段の配置(振り分け、区切り)は、上述したものに限定されるものではなく、種々の配置(振り分け、区切り)にすることができる。例えば、リールユニット60及び貯留払出手段24もサブ制御装置300で制御するようにして、メイン制御装置110には、役抽選手段120又は役抽選の乱数抽出の処理を行う部分のみ残して、他の全ての手段を、サブ制御装置300に配置するようなことも可能となる。
以上の構成をもって、メイン制御装置110は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
【0077】
メイン制御装置110は、主として遊技を制御するためのものであって、主に遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(
図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段120により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間(4.1秒)が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。なお、本実施の形態では、後述するボーナス遊技(RBB)中のみ上記規定数が2に設定されている。
【0078】
本実施の形態では、役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技や演出の状態の移行を伴う役)が設けられている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
【0079】
本実施の形態では、停止制御により後述する特定値(CW)に基づいて、後述する所定の払出枚数の処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、後述する特定値(CW)に基づいて、最終的には、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
【0080】
本実施の形態に係る遊技機10では、メイン制御装置110の状態として、通常に(一般的に)行われる通常状態と、この通常状態において役抽選手段120の役抽選によりボーナス(RBB)に当選したにもかかわらず当該ボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止しなかった場合に、通常状態から移行する内部当選状態(具体的にはRBB当選中状態であって、RT1状態)と、この内部当選状態(RBB当選中状態、RT1状態)においてボーナス移行役に係る図柄61が有効ライン86上に停止した場合に移行し、通常状態よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得るボーナス状態(RBB状態)と、通常状態から役抽選の結果、移行可能な特別役(具体的には役物)としてのSB(シングルボーナス)状態とが設けられている(
図5参照)。
【0081】
本実施の形態では、役抽選の結果により当選可能な複数の特別役(役物)としてのSB(シングルボーナス)が設けられている。具体的には、このSB(シングルボーナス)は、種類の異なるものがSB1からSB64まで64個設けられている。
このSB1〜SB64に対応した移行可能な図柄61の組み合わせ(例えば、SB1は、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の有効ライン86上の図柄の組み合わせが「赤7(R7)、赤7(R7)、赤7(R7)」となっているもの)が有効ライン86上に揃うと、揃った遊技の次回の遊技から1ゲームだけ開始されるように形成されている。このSB1〜SB64へ移行可能な図柄61の組み合わせを構成する図柄64は、赤7(R7)、チェリー(CH)、青7(B7)、白7(W7)の4種類からなる。SB1からSB64まで、移行可能な図柄61の組み合わせは、各回転リール62において規則的に配列されている。具体的には、SB1、SB2、・・・への移行可能な図柄62の組み合わせは、特別役(左回転リール64の図柄61、中回転リール66の図柄61、右回転リール68の図柄61)の形式で示すと、上記4種類の図柄を順に用いて、SB1(R7、R7、R7)、SB2(R7、R7、CH)、SB3(R7、R7、B7)、SB4(R7、R7、W7)、SB5(R7、CH、R7)、・・・SB64(W7、W7、W7)となる。もちろん、図柄62の組み合わせはこれに限定されるものではなく、他の組み合わせでもよい。
【0082】
ボーナス状態は、移行役としてのボーナス移行役に当選し、さらにボーナス移行役に対応した図柄61の組合せ(例えば、「チェリー(CH)、スイカ(WM)、チェリー(CH)」)が有効ライン86上に揃うと、揃った遊技の次回の遊技から開始される遊技である。
【0083】
なお、ボーナス移行役は、当選時の遊技で有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃わなくても、次回の遊技以降、有効ライン86上にボーナス移行役に対応する図柄61の組合せが揃うまでボーナス移行役に当選した状態が有効である(なお、SBは有効とならない)。その他の役(SBも含まれる)は、当選時の遊技で有効ライン86上に役に対応する図柄61の組合せが揃わなければ、次回の遊技以降は無効となる。ボーナス状態は、ボーナス状態中に遊技者へ払い出したメダルの総枚数が予め設定された枚数(具体的には例えば26枚)を越えたときに終了する。
【0084】
本実施の形態では、ボーナス状態として、主にメイン制御装置110により制御されるビッグボーナス状態(RBB状態)が設けられている。ビッグボーナス状態は、全ての小役の抽選確率が通常状態よりも高確率にすることで小役の入賞を容易にしているものである。本実施の形態に係るビッグボーナス状態は26枚を越える払出枚数で終了する。もちろん、この終了条件は26枚に限定されるものではなく、他の枚数でもよいものである。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
【0085】
役抽選手段120は、メイン制御装置110が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段120は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として通常状態用、ボーナス状態(RBB状態)用、内部当選状態(RBB当選中状態)用、SB用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御装置110のROM上に記憶されている。役抽選手段120は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段120による処理は、後述するステップ113(
図18参照)において行われる。
【0086】
役抽選手段120の役抽選に用いる抽選確率は、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その抽選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ(図示せず)を操作することにより、複数の設定値(具体的には、1〜6の6個)のうちいずれか1つを選択することで前記抽選確率の変更が可能となる。本実施の形態では、1〜6の6個の設定値が設けられ、設定値の数値が大きくなるほど、抽選確率が遊技者に原則として有利になり得るように規定されている。
【0087】
役抽選の抽選結果の一部に対応するパラメータとして、小役等の抽選結果に対応する第1抽選フラグ値(FPL)が設けられている。具体的には、第1抽選フラグ値(FPL)は、リプレイ、ベル、スイカ、チェリー、ハズレ等の抽選結果に対応する16進数の1桁又は2桁の数値(00、01、02・・・等)から構成されている。役抽選結果の前記一部(第1抽選フラグ値)とは異なるものに対応するパラメータとして、役物等の抽選結果に対応する第2抽選フラグ値(FPH)が設けられている。第2抽選フラグ値(FPH)は、ボーナス(RBB)や、シングルボーナス(SB)等の抽選結果に対応する16進数の1桁又は2桁の数値から構成されている。
【0088】
なお、ここで、特定値(CW)、第1抽選フラグ値(FPL)及び第2抽選フラグ値(FPH)における前記1桁又は2桁の16進数の数値は、具体的には、00〜FFであって、1桁である0、1、2、・・・、9も表記上は、2桁目に0を表記して、00、01、02、・・・、09と表記し、2桁の数値として取り扱われている。
また、役には、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役とが重複して当選可能な重複当選役であり、且つ、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役とは単独でも当選可能な単独当選役であるものが設けられている。
【0089】
リール制御手段130は、メイン制御装置110が備える手段であり、各回転リール62の回転を開始させるための開始制御手段135と、各回転リール62の回転を停止させるための停止制御を行う停止制御手段140とを備えている。なお、リール制御手段130(開始制御手段135及び停止制御手段140)の中で特に停止制御手段140に関しては、後で詳細に説明する。
【0090】
通常状態制御手段160は、通常状態の進行を制御するものである。ここで、メイン制御装置110における通常状態とは、後述するRT制御手段170によるリプレイタイム(RT)や、ボーナス制御手段180によるRBB以外の状態をいう。なお、通常状態中における再遊技役の当選確率は、内部当選状態(RBB当選中状態、RT1状態)におけるリプレイタイム(RT)よりも低く設定されている。
【0091】
RT制御手段170は、本実施の形態では、リプレイタイム(RT)状態を制御するものである。
ボーナス制御手段180は、ボーナス遊技、具体的には、RBB状態を制御するものである。
フリーズ演出制御手段230は、遊技の進行を一時的に停止させるフリーズ演出を実行するためのものである。具体的には、移行抽選手段330の移行抽選に当選したと判定された時には、フリーズ演出制御手段230は、フリーズ演出を実行する。なお、このフリーズ演出中に、リール演出実行手段245により、回転リール62の回転、停止、逆回転等を組み合わせた回胴演出を実行してもよいものである。
【0092】
上乗せ演出決定実行手段390は、特別状態(AT)中のAT中通常状態において、所定の契機(具体的には、AT中通常状態の毎回の遊技におけるスタートスイッチ40の操作タイミングの契機)により、AT中上乗せ演出状態(いわゆる上乗せ遊技)へ移行するか否かの抽選による決定を行う。
上乗せ演出決定実行手段390は、AT中の上乗せ演出が実行される上乗せ遊技において、所定の契機(具体的には、上乗せ遊技中の毎回の遊技におけるスタートスイッチ40の操作タイミングの契機、なお、上乗せ遊技中の役抽選の結果、予め定めた所定役の当選を契機としてもよい)により、特別状態(AT)の上乗せの有無及びその上乗せされる特別状態のメダルの獲得規定枚数を抽選(上乗せ遊技獲得抽選)により決定するものである。
【0093】
特別状態決定手段200は、特別状態の遊技区間の終了判定を行うためのものである。
具体的には、特別状態決定手段200は、後述する獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定のメダル枚数(具体的には0枚)に到達したことを条件として特別状態の遊技区間を終了させる。
なお、後述する移行抽選手段330の移行抽選に当選した場合、特別状態決定手段200により、特別状態(AT)中に獲得可能な最大のメダル枚数(初期獲得規定枚数)が設定される。
獲得規定枚数カウント手段210は、特別状態の遊技区間中に獲得規定枚数を減算(又は加算)によりカウントするためのものである。
【0094】
本実施の形態では、特に図示していないが、獲得規定枚数カウント手段210は、特別状態として獲得可能なメダルの枚数として当初に設定されている初期獲得規定枚数(120枚)をカウントし記憶するカウント手段と、上乗せ遊技により獲得された上乗せによる特別状態の獲得枚数(上乗せ獲得規定枚数)をカウントし記憶するカウント手段との両方を有している。
各獲得規定枚数カウント手段210は、特に図示していないが、メダルの払い出しが行われるごとに、獲得規定枚数から払出枚数を減算する演算手段と、この演算手段により算出された数値を記憶する記憶手段とを備えているものである。
【0095】
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述した初期獲得規定枚数と、上乗せ獲得規定枚数との両方を合計した合計獲得規定枚数をカウントし記憶するようにしてもよいものである。
また、この初期獲得規定枚数は、予め120枚に設定されてあるが、特にこれに限定されるものではなく、120枚未満、又は、120枚を越える枚数であってもよいものである。また、この初期獲得規定枚数は、乱数を用いた抽選により毎回、決定してもよい。
また、獲得規定枚数カウント手段210は、上述したように初期獲得規定枚数から払出枚数を減算するものに限定されるものではなく、遊技者に対するメダルの払出が行われるごとに、当初の0枚から払出枚数を加算するようにして、所定の獲得規定枚数に到達することで特別状態を終了させるように特別状態決定手段200により判定されるようにしてもよい。
【0096】
獲得規定枚数カウント手段210は、特別状態の遊技区間中に上乗せ遊技に移行した場合、当該上乗せ遊技中に獲得した払出枚数をカウントしているが、特にこれに限定されることなく、上乗せ遊技中の払出はカウントしないようにしてもよい。
獲得規定枚数カウント手段210がカウントした獲得規定枚数が所定の枚数(具体的には0回)に到達したことを条件として特別状態決定手段200が特別状態の遊技区間の終了を決定する。
【0097】
すなわち、獲得規定枚数カウント手段210が特別状態の遊技区間中にカウントする枚数は、特別状態としてのATの遊技区間の終了を決定するための直接的なパラメータである。かかる獲得したメダルの枚数が、特別状態において獲得可能な最大のメダル枚数に到達したか否かによって特別状態の遊技区間の終了を判断するか否かが特別状態決定手段200により判断される。
【0098】
なお、特別状態の遊技区間を決定するパラメータとして、上述したように獲得したメダル枚数(獲得規定枚数)を用いているが、必ずしもこれに限定されるものではない。最終的に特別状態の遊技区間を決定する(遊技区間の長さに影響を与える(長さを左右し、制限する))パラメータになり得るものであれば、他のパラメータを用いてもよい。具体的には、直接的な遊技回数を前記パラメータとして用いてもよい。特別状態としてのAT中に実行可能な遊技回数の最大の遊技回数(いわゆる最大遊技回数)が決定され、特別状態としてのATは、AT中に実行される遊技回数が最大遊技回数に達することで終了するようにしてもよいものである(なお、この場合は、遊技回数を加算する場合であるが、減算する場合には、最大遊技回数から実行した遊技回数を減算して、減算後の数値が0回に達することで終了するようにしてもよい)。また、その他の最終的な遊技区間を決定可能(制限可能)な直接的又は間接的なパラメータ、または、それらのパラメータを組み合わせたものを用いてもよい。
【0099】
リール演出実行手段245は、フリーズ状態において、上乗せ演出としてのリール演出を報知手段70として作動中の回転リール62により実行するためのものである。このリール演出実行手段245は、上乗せ演出のリール演出を実行する。
【0100】
払出制御手段250は、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段250は、後述する特定値(CW)や規定数(2枚又は3枚)等の値に基づいて決定される払出枚数のメダルの払い出しを行う。
移行抽選手段330は、予め定められた移行抽選確率を用いて非AT中に移行抽選を行うものであり、特別状態としてのAT状態へ移行するか否かを抽選(移行抽選)で決定するものである。具体的には、移行抽選手段330は、非AT中、毎回の遊技において移行抽選を行うように設定されている。もちろん、移行抽選を実施する契機は、これに限定されるものではなく、他の所定の契機(例えば、所定の状態が開始又は終了するタイミングや、所定の契機から所定の遊技回数が経過したタイミング、所定の役当選時等)でもよいものである。
【0101】
送信手段260は、サブ制御装置300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御装置300は、受信手段310及びAT制御手段320の各手段を有する。
受信手段310は、送信手段260からの信号を受信するものである。
AT制御手段320は、AT状態の演出を制御するものである。具体的には、AT制御手段320は、表示演出実行手段370を備えている。
表示演出実行手段370は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
【0102】
なお、これらの手段はメイン制御装置110に配置してもよいものであり、表示演出実行手段370を、サブ制御装置300ではなくメイン制御装置110に配置してもよい。
以上の構成をもって、サブ制御装置300は、メイン制御装置110からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
【0103】
図4に示すように、リール制御手段130は、回転リール62の回転を開始させるための開始制御手段135と、役抽選手段120の役抽選の結果及びストップスイッチ50の停止操作タイミングに応じて回転リール62の停止制御を行う停止制御手段140とを備えている。
開始制御手段135は、遊技者によるスタートスイッチ40の操作により、全回転リール62の回転を開始させ、予め定めた所定の回転速度に到達した状態で、当該回転速度を維持するように設定されている。
【0104】
停止制御手段140は、役抽選手段120の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置(ストップスイッチ50の停止操作タイミング)とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、停止制御手段140は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(停止操作順序)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。停止制御手段140による処理は、後述するステップ114(
図18参照)及び
図19〜
図26において行われる。
【0105】
停止制御手段140は、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置(図柄番号(コマ番号)による操作位置)に応じた回転リール62の停止位置に関する情報(具体的には、滑りコマ数)を定めた複数の停止テーブル440を予め記憶している停止テーブル記憶手段400と、複数の停止テーブル440から使用する単一の停止テーブル440を選択するテーブル選択手段500と、テーブル選択手段500が選択した単一の停止テーブル440を用いて回転リール62の停止処理を行うリール停止処理手段600とを備えている。
【0106】
停止テーブル記憶手段400は、停止テーブル440(具体的には、単一の停止テーブル440として「00」、「01」、「02」、・・・等、
図11参照)を複数個有している停止データテーブル420を記憶しているものである(
図11参照)。この各停止テーブル440には、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄番号と、各回転リール62の中段からの滑りコマ数(具体的には、0、1、2、3等)とが記憶されている(
図11参照)。
【0107】
テーブル選択手段500は、役抽選の結果と、停止操作が行われた回転リール62とに対応する特定値(具体的には、コントロールワード(CW))を取得し、この特定値(CW)に基づいて、最終的には、単一の停止テーブル440を選択するものである。
テーブル選択手段500は、役抽選の結果と第1番目に停止操作(第1停止操作)が行われた回転リール62とに対応する特定値(CW)を取得する特定値取得手段520と、この特定値(CW)及び停止操作が行われた回転リール62に基づいて予め定めたポインタを決定するポインタ決定手段540と、ポインタと役抽選結果の一部である第2抽選フラグ値(FPH)とに基づいて、前記ポインタを変更する処理(特殊処理)を実行可能な特殊処理手段580と、パラメータに基づいて複数の処理の中から特定の処理を決定する分岐処理を行う分岐処理決定手段560と、後述する特定値移行判定処理を行うための特定値移行判定手段680と、後述する特定値変更選択処理を行うための特定値変更選択手段620と、特定値変更選択手段620により選択された処理を実行するための特定値変更実行手段640とを備えている。
【0108】
特定値取得手段520は、役抽選の結果と、第1番目に停止操作した第1停止操作が行われた回転リール62(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに対応する特定値(CW)を記憶した特定値取得テーブルを有している(
図7参照)。
ここで、「役抽選の結果」とは、小役等(リプレイ、ベル、スイカ、チェリー、ハズレ等)の抽選結果に対応するフラグポインタとしての第1抽選フラグ値(FPL)を意味するものであって、役抽選の抽選結果により、第1抽選フラグ値(FPL)は、リプレイ、ベル、スイカ、チェリー、ハズレ等の抽選結果に対応する16進数の1桁又は2桁の数値(00、01、02・・・等)として決定されているものである。
特定値取得手段520は、この特定値取得テーブルを用いて、役抽選の抽選結果(第1抽選フラグ値)と、第1停止操作の回転リール62とにより、予め定めた所定数の数値の中から取得する特定値(CW)を取得する(
図7参照)。
【0109】
ここで、「前記ポインタを所定数の数値の中から決定する」とは、予め定められた個数の数値群の中から、いずれか1つの数値を選択し、この選択した数値をポインタとして決定している。具体的には、ポインタが2桁の「00」〜「FF」までの16進数の数値(10進数では、0〜255)であって、この中から1個の数値(例えば「50」)が選択され、当該「50」が特定値として取得される。この場合の「所定数」は、16×16=256個(10進数)となり、256個の数値の中から1個の数値がポインタとして決定されるものである。これは、8ビットCPUを用いる場合に8ビット(2の8乗=256=16×16)の数値を取り扱い易い16進数の2桁の数値が記憶容量を抑えるのに最も都合がよいことに起因している。もちろん、「所定数」は、これに限定されるものではなく、上述した256個の範囲の中の一部に設定するようにしてもよいものであり、上述した数値256を越える数値に設定してもよいものである。
【0110】
なお、ここで、上述したように「役抽選の抽選結果」は、役抽選の抽選結果の中の小役等に関連する第1抽選フラグ値であるが、必ずしもこれに限定されるものではない。具体的には、この特定値取得手段520における「役抽選の抽選結果」として、役抽選の抽選結果の中の小役等に関連する第1抽選フラグ値と、役物(小役の入賞を容易にするものであってSB(シングルボーナス)やRBB(ビッグボーナス)等が含まれる)に関連するフラグポインタである第2抽選フラグ値(FPH)との両方を含めるようにすることもできる。このようにすると、特定値取得手段520において、役抽選の抽選結果の全てと、第1停止操作とにより、特定値(CW)が特定されることになる。これは、役物の数が少なくて第2抽選フラグ値(FPH)の種類が少ない場合に好適なものであって、後述する特殊処理を設けることなく、特定値取得手段520において、役抽選の抽選結果の全てを一度に反映させることが可能となる。なお、この場合、
図7の左欄がFPLだけではなく、FPHとFPLとの2列の組み合わせとなり、さらに、後述する
図21のステップ511の特殊処理が不要となる。
【0111】
本実施の形態では、特定値(CW)は、
図7では、74、87、8B、8C・・等と表示され、16進数からなる数値である。もちろん、特定値(CW)は、これらの16進数の数値に限定されるものではなく、所定の順番に並ぶ数値や、記号であれば、他の数値や、記号等であってもよいものである。
【0112】
ポインタ決定手段540は、特定値取得手段520により取得された特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに基づいて、予め定めた所定数の数値の範囲内(16進数の数値「00」〜「FF」)でポインタを記憶しているポインタ決定テーブル542(
図8)を有している。ポインタ決定手段540は、このポインタ決定テーブル542を用いて、特定値取得手段520により取得された特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに基づいて、予め定めた所定数の数値の範囲内(16進数の数値「00」〜「FF」)からポインタを決定する(
図8参照)。このポインタも、特定値と同様に、「予め定めた所定数の数値」の中から決定しているものである。もちろん、「所定数の数値」は上述したものに限定されるものではなく、当該所定数以下であっても所定数を越えるような数値であってもよいものであり、また、特定値とポインタとの上記「所定数」は、同一であることに限定されるものではなく、互いに異なる数値に設定することもできる。
【0113】
本実施の形態では、このポインタも、16進数からなる数値により形成されているが、もちろん、ポインタは、これらの16進数の数値に限定されるものではなく、他の数値や、記号であってもよいものである。
このポインタ決定手段540が決定するポインタは、大分類として、その数値範囲により4つに分類される。具体的には、ポインタは、その数値(16進数)範囲が00〜0F(00以上且つ0F以下)である停止テーブルポインタ(BTRP)と、その数値範囲が10〜4F(10以上且つ4F以下)である移行判定ポインタ(BTRG)と、その数値範囲が50〜EF(50以上且つEF以下)である特定ポインタ(この特定ポインタは最終的には新たな特定値CWとして設定される)と、その数値範囲がF0〜FF(F0以上且つFF以下)である特殊処理用ポインタの4つに分類される(
図12参照)。
なお、特定ポインタ及び特殊処理用ポインタは、上述した範囲をさらに小分類として、複数の範囲に分類されるものであって、これらの内容は後で詳細に説明する。
また、ポインタ決定手段は、
図8に示すポインタ決定テーブル542の他に後述する特定値変更処理のテーブル切換処理において使用する複数のポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1、2、3)を有しており(
図17参照)、これは後で特定値変更処理において説明する。
【0114】
特殊処理手段580は、ポインタと第2抽選フラグ値(FPH)とに基づいて、ポインタを変更可能な処理(特殊処理)を実行するためのものである。
特殊処理手段580は、ポインタを変更するための複数種類の変更処理を有し、ポインタ決定手段540が決定したポインタに基づいて、複数種類の変更処理のいずれかを実行可能としている。具体的には、特殊処理手段580は、ポインタを変更するために、特殊処理1、特殊処理2、特殊処理3の3つの変更処理を有している。
【0115】
特殊処理手段580における特殊処理1では、特定値(CW)と第2抽選フラグ値(FPH)と予め定めた固定値とが加算され、この加算後の数値が新たな特定値(CW)として決定される。停止制御において、役抽選の抽選結果の全てを一度に反映させずに、特定値取得手段520により、当初は、役抽選の抽選結果の一部である小役等に関連する第1抽選フラグ値(FPL)だけを反映させ、その後、この特殊処理手段580により、役抽選の抽選結果の残りに相当する役物に対応する第2抽選フラグ値(FPH)の結果を、特定値(CW)に反映させているものである。特定値取得手段520の処理段階では、第1抽選フラグ値(FPL)だけを反映させているので、単独当選と重複当選との相違に関係無く、単独当選であろうが、重複当選であろうが同一の制御を行い両者共通の特定値(CW)を決定し、その後に特殊処理手段580の処理段階で、第2抽選フラグ値(FPH)の内容を特定値(CW)及びポインタに反映させて、単独当選と、重複当選との相違を特定値(CW)及びポインタに反映させ、制御の途中からボーナス等の役物の内容を参照させるようにしているものである。具体的には、この特殊処理1は、抽選確率が低く設定されて稀にしか当選しない、いわゆるレア役と、ボーナス等の役物との重複当選時に好適(有効)なものとなる。
なお、ここで、予め定めた固定値は、具体的には、16進数の数値「01」であって、FPHが「00」であっても、特定値(CW)を「+1」させて当該数値とは異なる新たな特定値(CW)に変更(更新)させるために設定されているものである。もちろん、固定値は、「01」に限定されるものではなく、「00」以外の数値であれば、「02」や「03」等の他の数値(整数)であってもよいものである。そして、この新たな特定値(CW)と停止操作が行われた回転リール62とに基づいてポインタ決定手段540により新たなポインタが決定されるように形成されている。
【0116】
具体的には、例えば、役抽選の抽選結果が、レア役であるチェリーの単独当選であっても、チェリーとボーナスの重複当選であっても、そのときの第1停止操作が左回転リール64の場合は、特定値(CW)は「66」となるように設定されている。なお、ここで、ボーナス(RBB)の当選時の第2抽選フラグ値(FPH)は、「01」に設定され、役物に関して当選していない(ハズレ)時の第2抽選フラグ値(FPH)が「00」に設定されている。
【0117】
そのときのポインタは、「1A」となり(
図8参照)、後述する移行判定処理が行われ、停止操作タイミングでチェリー役の図柄を停止させることができる場合(移行判定処理で移行しない場合)には、単独当選や重複当選の区別に関係無く、移行判定関連テーブルにより停止テーブル440(BTRP)が選択され、当該停止テーブル440によりチェリー役の図柄を有効ライン86上に停止させることができて、3枚のメダルが払い出される。
停止操作タイミングでチェリー役の図柄を停止させることができない場合(移行判定処理で移行する場合)では、単独当選や重複当選の区別に関係無く、現在の特定値(CW)に「+1」が加算(更新)され、特定値(CW)は、「67」となる。この特定値(CW)「67」で、ループ処理(後述する
図21のステップ517からステップ510に戻って繰り返される処理)を経て、現在の特定値(CW)「67」と停止操作した回転リール62である左回転リール64とによりポインタとして「FF」が取得される(
図8参照)。
【0118】
ポインタが「FF」となり、チェリーの単独当選の場合には、現在の特定値(CW)である「67」と、第2抽選フラグ値(FPH)のハズレに対応する「00」と、固定値「01」とが加算されて、加算後の数値が「68」となり、この加算後の数値「68」が新たな特定値(CW)として、決定され、この新たな特定値(CW)「68」と停止操作が行われた回転リール(具体的には、左回転リール64)とに基づいてポインタ決定手段540によりポインタが「75」と決定される(
図8参照)。分岐処理により、このポインタ「75」は、絶対参照用の特定値(CW)となり、特定値変更選択処理において、第1設定処理となって、現在の特定値(CW)にポインタ「75」が設定され、現在の特定値(CW)が「75」(図示せず)となり、ループ処理(後述する
図21のステップ517からステップ510に戻って繰り返される処理)を経て、ポインタ決定手段540のポインタ決定テーブル542により、現在の特定値(CW)の「75」と、停止操作リールとに対応したポインタが「08」(図示せず)と決定され、このポインタ「08」に対応した単一の停止テーブル440が取得されて、当該停止テーブル440により滑りコマ数が算出されて、滑りコマ数だけ左回転リール64が回転移動して停止する。
【0119】
特殊処理手段580における特殊処理2では、特定値(CW)と第2抽選フラグ値が予め定めた所定範囲に含まれるか否かに基づいて決定される決定値と予め定めた固定値とが加算され、この加算後の数値が新たな特定値(CW)として決定され、この新たな特定値(CW)と停止操作が行われた回転リール62とに基づいてポインタ決定手段540により新たなポインタが決定されるものである。
【0120】
ここで、「第2抽選フラグ値(FPH)が予め定めた所定範囲に含まれるか否かに基づいて決定される決定値」とは、第2抽選フラグ値(FPH)が「00」である場合(役抽選の抽選結果、役物に関連するものがハズレの場合)に決定値「0」が設定され、第2抽選フラグ値(FPH)が「01」〜「04」の範囲に含まれる場合(役抽選の抽選結果、役物のRB1、RB2、RB3、RB4に当選している場合)決定値「1」が設定され、第2抽選フラグ値(FPH)が「05」〜「44」(16進数。10進数では68)の範囲に含まれる場合(役抽選の抽選結果、シングルボーナスのSB1、SB2、・・・、SB64に当選している場合)に決定値「2」が設定されるものである(
図13(a)参照)。
【0121】
また、この特殊処理2における固定値は、上述した特殊処理1における固定値で説明した内容と同様のものである。
特殊処理2では、複数種類のボーナス(RB1〜RB4や、SB1〜SB64)が搭載されている場合に、当該ボーナスに対応するグループが当選しているか否か(内部中であるか否か)によって、停止制御を分けるために使用しているものである。
この特殊処理2では、第1抽選フラグ値で判別されるAT役と、第2抽選フラグ値で判別される複数種類のボーナス役(RB1〜RB4、SB1〜SB64)とが、単独当選である場合と、重複当選である場合とで停止制御をグループ単位で異なるものにすることができるものである。具体的には、特殊処理2を用いることにより、以下のような停止制御が可能となる。例えば、AT役だけが当選している単独当選の場合は、停止操作順序が正解の押し順でないと当選している図柄を有効ライン86上に停止させることができないような停止制御が設定されている。これに対して、AT役と、複数のボーナス役のいずれか1つとが重複当選している場合には、停止操作順序が正解の押し順でなくても当選している図柄を有効ライン86上に停止させることができるような停止制御(上記単独当選のときとは異なる停止制御)に設定することができるものである。その際、複数種類のボーナス(例えば、RB1〜RB4)のうち、いずれのボーナス(RB1からRB4のいずれか1つ)に当選しているか否を判明させなくても、上記RB1〜RB4のいずれかのボーナスに当選していれば、押し順に関係なく当選図柄を停止させることができるような停止制御を、それらに共通の決定値「1」を用いることで複数のボーナス役をグループ単位で効率的に実施することができるものである。すなわち、各ボーナス毎にデータを設定して、それぞれ停止制御を行うようなものと比較して、グループで纏めて記憶することができることで記憶容量を少なくすることができ、プログラムも簡単にすることができるものである。なお、上記の場合、停止操作順序を有するAT役の個数が多い場合にも、記憶容量の削減に有効なものとなる。
【0122】
具体的には、特定値(CW)が「77」のとき、ポインタは「FE」となる(
図13(b)参照)。このとき、役抽選の抽選結果は、第2抽選フラグ値(FPH)に関連して、ハズレと、単独ボーナス当選と、シングルボーナスSBの当選とのいずれかとなる(
図13(a)参照)。
【0123】
役抽選の抽選結果、役物に関連するものがハズレの場合は決定値が「0」となり、特定値(CW)「77」と、決定値「0」と、固定値「1」とを加算した値は、「78」となり、新たな特定値(CW)は「78」に決定され、この新たな特定値(CW)「78」のポインタが採取される(
図13(a)(b)参照)。
役抽選の抽選結果、役物に関連するものがRB1〜RB4の場合は決定値が「1」となり、特定値(CW)「77」と、決定値「1」と、固定値「1」とを加算した値は、「79」となり、新たな特定値(CW)は「79」に決定され、この新たな特定値(CW)「79」のポインタが採取される(
図13(a)(b)参照)。
【0124】
役抽選の抽選結果、役物に関連するものがSB1〜SB64の場合は決定値が「2」となり、特定値(CW)「77」と、決定値「2」と、固定値「1」とを加算した値は、「7A」となり、新たな特定値(CW)は「7A」に決定され、この新たな特定値(CW)「7A」のポインタが採取される。なお、第1停止操作が、左回転リール64の場合は、ポインタは「FD」となり、中回転リール66の場合は、ポインタは「FC」となり、右回転リール68の場合は、ポインタは「FB」となる(
図13(a)(b)参照)。
特殊処理手段580における特殊処理3では、ポインタに基づいて決定される基本値と、第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値とを加算し、この加算後の数値を新たなポインタとして決定するものである。
【0125】
特殊処理3では、図柄組み合わせが、複数種類の図柄の組み合わせが規則的な繰り返しになっているようなものに対して記憶容量の節約化という点で有効なものである。本実施の形態では、役物としてシングルボーナスSB1〜SB64の当選図柄は、特に図示していないが、回転リール62の図柄配列の中で、図柄番号2に位置する「赤7(R7)」と、図柄番号7に位置する「チェリー(CH)」と、図柄番号12に位置する「青7(B7)」と、図柄番号17に位置する「白7(W7)」との4つの図柄により規則的に形成されているものである。
【0126】
SB1〜SB64へ移行可能な図柄61の組み合わせを構成する4つの図柄(赤7(R7)、青7(B7)、チェリー(CH)、白7(W7))は、リールの図柄配列上、図柄番号2(R7、R7、R7)、図柄番号7(CH、CH、CH)、図柄番号12(B7、B7、B7)、図柄番号17(W7、W7、W7)に各回転リール62とも5図柄毎に規則的に配置されている。
SBに関する停止制御が行われる場合、特定値(CW)として「7A」が取得され、停止操作する回転リール62が、左回転リール64の場合、ポインタ「FD」が取得され、中回転リール66の場合、ポインタ「FC」が取得され、右回転リール68の場合、ポインタ「FB」が取得される。
【0127】
ここで、「ポインタに基づいて決定される基本値(いずれも16進数)」は、ポインタ「FD」の場合は、基本値「20」が設定されてあり、ポインタ「FC」の場合は、基本値「24」が設定されてあり、ポインタ「FB」の場合は、基本値「28」が設定されてある(
図14参照)。
また、「第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値(いずれも16進数)」は、以下のようにして算出される。
【0128】
先ず、第2抽選フラグ値(FPH)は、16進数の1桁又は2桁の数値(なお、表記上は、「01」等の2桁となっている)からなるものであるが、この数値を、2進数のビット表示「−−abcdef」(
図14参照)とする。具体的には、例えば、第2抽選フラグ値(FPH)が、「68」(16進数。10進数では「104」、2進数では、「1101000」)である場合には、ビット表示は「−−1101000」となり、部分値「ab」は「10」となり、部分値「cd」は「10」となり、部分値「ef」は「00」となる(
図14参照)。
【0129】
停止操作した回転リール62が左回転リール64であって、ポインタが「FD」である場合には、ポインタに基づいて決定される基本値「20」(16進数)と、第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値「ef」=「00」(2進数)とを加算し、この加算後の数値を新たなポインタ「20」(16進数)として決定するものである(
図14参照)。
停止操作した回転リール62が中回転リール66であって、ポインタが「FC」である場合には、ポインタに基づいて決定される基本値「24」(16進数。10進数では「36」)と、第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値「cd」=「10」(2進数であって、10進数では「02」)とを加算し、この加算後の数値を新たなポインタ「26」(16進数。10進数では「38」)として決定するものである。
【0130】
停止操作した回転リール62が右回転リール68であって、ポインタが「FB」である場合には、ポインタに基づいて決定される基本値「28」(16進数。10進数では「40」)と、第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値「ab」=「10」(2進数であって、10進数では「02」)とを加算し、この加算後の数値を新たなポインタ「2A」(16進数。10進数では「42」)として決定するものである。
このように、1つの第2抽選フラグ値(FPH)から、3つの部分値(「ab」「cd」「ef」)を採取することができ、それぞれのFPHを設定するようなものと比較して、記憶容量の削減を図ることが可能なものである。さらに、この部分値は、2進数の2桁の数値であるため、「00」「01」「10」「11」の4個のデータを設定することができる。
【0131】
特定値(CW)「7A」で、ポインタ「FD」を取得した場合は、基本値「20」と、4個の部分値「ef」とを、それぞれ加算することで、新たなポインタ(BTRG)として、「20」「21」「22」「23」の4個を算出することが可能となる(
図15(a)(b)参照)。
特定値(CW)「7A」で、ポインタ「FC」を取得した場合は、基本値「24」と、4個の部分値「cd」とを、それぞれ加算することで、新たなポインタ(BTRG)として、「24」「25」「26」「27」の4個を算出することが可能となる(
図15(a)(b)参照)。
【0132】
特定値(CW)「7A」で、ポインタ「FB」を取得した場合は、基本値「28」と、4個の部分値「ab」とを、それぞれ加算することで、新たなポインタ(BTRG)として、「28」「29」「2A」「2B」の4個を算出することが可能となる(
図15(a)(b)参照)。
このように、1個の第2抽選フラグ値(FPH)から多数のデータを算出することが可能となり、記憶容量の削減を図ることができるものである。これは、本実施の形態のSBのように、入賞図柄の組み合わせが、規則的に繰り返される多数のパターンとして設定され、SB1〜SB64まで多数のパターンを有するようなものに対して、記憶容量の削減化に効果的なものとなる。
【0133】
分岐処理決定手段560は、ポインタ決定手段540により決定されたポインタに基づいて、特定値(CW)として新たな特定値(CW)を設定するか又は単一の停止テーブルを選択するか複数の処理の中から、いずれかの処理を決定する分岐処理を行うものである。
具体的には、分岐処理決定手段560は、ポインタに基づいて、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行(設定)するか否かの判定を行う(特定値移行判定処理)か、単一の停止テーブルを選択するか(停止テーブル選択処理)、又は、特定値(CW)として新たな特定値(CW)を設定する(特定値変更処理)かの複数の処理の中から、いずれかの処理を決定する分岐処理を行っている。
【0134】
この分岐処理において特定値移行判定処理により新たな特定値(CW)に移行する場合又は特定値変更処理により新たな特定値(CW)が設定された場合には、ポインタ決定手段540により新たな特定値(CW)と停止操作が行われた回転リール62とに基づいて新たなポインタが決定され、この新たなポインタと第2抽選フラグ値とに基づいて特殊処理が行われ、この特殊処理後のポインタに基づいて分岐処理が繰り返されるものである。
なお、特定値取得手段520により、役抽選の抽選結果を、第1抽選フラグ値(FPL)と第2抽選フラグ値(FPH)との2回に分けずに両者(FPL、FPH)を組み合わせたものを1度に特定値(CW)に反映させるようにすることもでき、そのような場合には、上記特殊処理を行わず、ポインタ決定手段540により決定された新たなポインタに基づいて分岐処理が繰り返される。
【0135】
停止テーブル選択処理により、分岐処理において単一の停止テーブル440が選択された場合には、リール停止処理手段600により単一の停止テーブル440を用いて停止処理が行われるものである。
分岐処理決定手段560が決定する複数の処理には、上述したように停止テーブル選択処理と、特定値移行判定処理と、特定値変更処理との3つからなる。
【0136】
分岐処理決定手段560は、ポインタ決定手段540により決定されたポインタ(16進数)の数値が、「00」以上且つ「0F」以下(「00」〜「0F」)である場合には、停止テーブル選択処理を選択する。このときのポインタの名称は、停止テーブルポインタ(BTRP)となる。
停止テーブル選択処理では、ポインタ決定手段540により決定されたポインタ(停止テーブルポインタ(BTRP))に基づいて停止データテーブル(
図11参照)を用いて単一の停止テーブル440が選択される。
【0137】
分岐処理決定手段560は、ポインタ決定手段540により決定されたポインタ(16進数)の数値が、「10」以上且つ「4F」以下(「10」〜「4F」)である場合には、特定値移行判定処理を選択する。このときのポインタの名称は、移行判定ポインタ(BTRG)となる。この特定値移行判定処理は、後述する特定値移行判定手段680により実行されるものである。
分岐処理決定手段560は、ポインタ(16進数)の数値が、「50」以上である場合には、特定値変更処理(CW変更処理)を選択する。この特定値変更処理(CW変更処理)は、後述する特定値変更選択手段620により実行される。
特定値移行判定手段680は、特定値移行判定処理を実行するものである。
特定値移行判定処理では、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置が取得され、この図柄位置及びポインタ決定手段540により決定されたポインタ(移行判定ポインタ(BTRG))を用いて移行判定データテーブル(
図10参照)により特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行するか否かの判定、いわゆる特定値移行判定が行われる。
【0138】
ここで、特定値移行判定手段680は、特定値移行判定処理を行うために移行判定関連テーブル(
図9参照)と、移行判定データテーブル(
図10参照)との2つのテーブルを有している。
移行判定関連テーブル(
図9参照)は、移行判定ポインタ(BTRG)と、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させるか否かの判定(特定値移行判定)の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させる場合に用いる移行テーブルポインタ(移行P)と、停止テーブルポインタ(BTRP)との関係を示すものである。後述する特定値移行判定手段680は、移行判定関連テーブルを用いて、移行判定ポインタ(BTRG)における移行テーブルポインタ(移行P)と、移行判定ポインタ(BTRG)における停止テーブルポインタ(BTRP)とを取得する。
【0139】
移行判定データテーブル(
図10参照)は、ストップスイッチ50を停止操作したときの図柄番号(図柄位置)と、移行判定関連テーブル(
図9参照)により採取された移行テーブルポインタ(移行P)とにより決定される移行判定値(「0」又は「1」)を示すものである。
具体的には、特定値移行判定の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行する場合(移行判定データテーブルで移行判定値として「0」が成立している場合)には、現在の特定値(CW)に所定の数値(具体的には、「1」)を加算した値が新たな特定値(CW)として設定され、当該新たな特定値(CW)に基づいて、ポインタ決定手段540により新たなポインタが決定され、特殊処理手段580の特殊処理の後、この特殊処理後のポインタに基づいて分岐処理が繰り返される。
【0140】
一方、特定値移行判定処理では、特定値移行判定の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行しない場合(移行判定データテーブルで移行判定値として「1」が成立している場合)には、ポインタ(移行判定ポインタ(BTRG))を別のポインタ(停止テーブルポインタ(BTRP))に書き換え、当該別のポインタ(停止テーブルポインタ(BTRP))を用いて決定された単一の停止テーブル440が使用される。
特定値変更選択手段620は、特定値変更処理(CW変更処理)を実行するものである。
【0141】
特定値変更処理(CW変更処理)では、特定値(CW)として新たな特定値(CW)を設定する複数の設定処理(後述する第1設定処理、第2設定処理、第3設定処理)が設けられている。特定値変更選択手段620は、ポインタに基づいて、いずれかの処理の実行を選択する特定値変更選択処理を行う。そして、特定値変更選択手段620の特定値変更選択処理により選択された各設定処理を、後述する特定値変更実行手段640が実行するように形成されている。
特定値変更選択処理には、ポインタを新たな特定値(CW)として設定する第1設定処理と、ポインタに基づいて決定される加算値を特定値(CW)に加算し、この加算後の数値を新たな特定値(CW)として設定する第2設定処理と、ポインタ決定テーブル542を他のポインタ決定テーブル542に切り換える第3設定処理としてのテーブル切換処理とが設けられている。
【0142】
特定値変更選択手段620による特定値変更選択処理では、16進数からなるポインタの数値に基づいて、第1〜第3設定処理を選択する。具体的には、特定変更選択手段620は、特定値変更選択処理において、ポインタが「50」以上且つ「8F」以下(「50」〜「8F」)である場合、第1設定処理を選択し、ポインタが「90」以上且つ「CF」以下(「90」〜「CF」)である場合、第2設定処理を選択し、ポインタが「D0」以上且つ「EF」以下(「D0」〜「EF」)である場合、第3設定処理(テーブル切換処理)を選択する。
【0143】
特定値変更実行手段640は、特定値変更選択手段620がポインタに基づいて選択した各設定処理(第1、第2、第3設定処理)を実行するためのものである。なお、本実施の形態では、複数の設定処理(第1、第2、第3設定処理)を有しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、いずれか1つ(例えば、第1設定処理のみ)又は2つ(例えば、第1設定処理及び第2設定処理のみ)だけを有するようなものでもよく、また、この3つ以外に別の設定処理を加えて4つ以上の設定処理からポインタにより選択するようにしてもよいものである。
特定値変更実行手段640は、第1設定処理において、現在のCWとして、ポインタを設定する。いわゆる、取得ポインタを現在の特定値(CW)に上書き(絶対参照)するものである。例えば、現在のポインタが「50」である場合、現在の特定値(CW)が「50」に設定される。この第1設定処理の絶対参照は、他の設定処理(第2、第3設定処理)よりも処理が単純で簡単なため、可能な限り、第1設定処理で行われるのが好ましいものである。停止処理のパターン数が多くなって、この単純な第1設定処理の絶対参照だけで対応することができないときに他の第2設定処理や、第3設定処理を用いるようにするのが好適なものである。なお、ここで絶対参照とは、ポインタの数値がそのままCWの数値になるものであり、相対参照とは、ポインタの数値がそのままCWの数値とはならずに他の相対的な数値となるものである。
【0144】
特定値変更実行手段640は、第2設定処理において、ポインタに基づいて決定される加算値を特定値(CW)に加算し、この加算後の数値を新たな特定値(CW)として設定する。
ここで、加算値は、ポインタに基づいて決定されるものであって、具体的には、
図16に示されるような「−32」〜「31」のような数値(なお、
図16では、加算値は10進数で表記してある。)である。この加算値は、現在のポインタが、基準となる加算値「0」のポインタから、どれくらい増加(「0」〜「+31」)しているのか、又は、どれくらい減少(「−1」〜「−32」)しているのかを示すことになり、現在のポインタと、基準となる加算値「0」のポインタとの差として示されている。もちろん、加算値は、これに限定されるものではなく、ポインタに基づいて決定されるものであって、特定値に加算されることで新たな特定値を示すことができるものであれば他の数値であってもよいものである。
第2設定処理に用いられるポインタは、現在の特定値(CW)を増加も減少もさせずに現状維持となる加算値「0」から現在の特定値(CW)を「+31」(10進数)まで段階的に増加させる「B0」〜「CF」が設定され、これらは、「CW+」の略記号で示される。
【0145】
また、第2設定処理に用いられるポインタは、加算値「−1」から「−32」(10進数)まで段階的に減少させる「AF」〜「90」が設定され、これらは、「CW−」の略記号で示される。
基準値は、16進数の数値が2桁から3桁に移行する100(16進数。10進数では256)から上述した現状維持となるポインタ「B0」(16進数。10進数では176)の数値を減算することにより算出される数値であって、「50」(16進数。10進数では80)に設定されている。
【0146】
なお、上述した基準値や、加算値や、予め設定されている「CW−」「CW+」のポインタは、上述した数値に限定されるものではなく、基準値を変更すると、取得ポインタの範囲も変更可能なものである。
なお、ここで、上記説明において、「CW+」では、「0」〜「31」を加算し、「CW−」では、「−1」〜「−32」を「加算する」という表現を用いているが、特にこの表現に限定されるものではなく、例えば、「CW+」では、「0」〜「31」を加算し、「CW−」では、「1」〜「32」を「減算する」というような表現を用いても良いものである。
【0147】
第2設定処理は、実質的には、ポインタに基づいて決定される加算値(「−32」〜「32」)を特定値に加算し、この加算後の数値を新たな特定値とするものである。そのための具体的な演算処理方法は、種々のものが可能であるが、本実施の形態では、記憶容量を抑えるために、現在のポインタと、予め定めた基準値「50」と、現在の特定値とを加算し、この加算後の数値の予め定めた桁数(2桁)の数値を新たな数値として設定する演算処理を採用している。当該演算処理により、実質的には、
図16に示す加算値(「−32」〜「32」)を特定値に加算することになるものである。もちろん、第2設定処理における具体的な演算処理方法は、上述したものに限定されるものではなく、
図16に示すようにポインタに基づいて決定される加算値(「−32」〜「32」)を予め算出して所定のテーブルに記憶しておき、ポインタに基づいて加算値を採取し、採取した加算値を特定値に直接加算して、新たな特定値を算出するようにしてもよい。
【0148】
具体的には、現在の特定値(CW)を「CW+」を用いて、「+1」だけ変更(更新)したい場合には、ポインタ「B1」(16進数)を指定する。ポインタ「B1」に基準値「50」(16進数)を加算すると、「101」(16進数。10進数では257)になる。ここで、予め定めた桁数は2桁であり、桁あふれ(オーバーフロー)することになり、3桁目の「100」は切り捨てられ、「01」となる。これを現在の特定値(CW)に加算した数値が新たな特定値(CW)となる。例えば、現在の特定値(CW)が「11」(16進数)であった場合は、新たな特定値(CW)=現在の特定値「11」+取得ポインタ「B1」+基準値「50」=「11」+「B1」+「50」=「112」となり、この「112」が桁溢れ(オーバーフロー)して、2桁の数値が採取されて新たな特定値(CW)は「12」となる(いずれも16進数)(
図16参照)。
【0149】
また、現在の特定値(CW)を「CW−」を用いて、「−1」だけ変更(更新)したい場合には、ポインタ「AF」(16進数)を指定する。ポインタ「AF」に基準値「50」(16進数)を加算すると、「FF」(16進数。10進数では255)になる。これを現在の特定値(CW)に加算した数値が新たな特定値(CW)となる。例えば、現在の特定値(CW)が「11」(16進数)であった場合は、新たな特定値(CW)=現在の特定値(CW)「11」+取得ポインタ「AF」+基準値「50」=「11」+「AF」+「50」=「110」となり、この「110」の3桁目が桁溢れ(オーバーフロー)して、2桁の数値が採取されて新たな特定値(CW)は「10」となる(いずれも16進数)(
図16参照)。
【0150】
特定値変更選択手段620による特定値変更選択処理において、第3設定処理(テーブル切換処理)が選択された場合、特定値変更実行手段640は、第3設定処理としてのテーブル切換処理を実行する。
第3設定処理において、ポインタ決定テーブル542は、複数個、設けられている。
ポインタ決定手段540のポインタ決定テーブル(
図8)のポインタの一部(
図17)には、ポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1、2、3)に対応する選択値(「D1」、「D2」、「D3」)が予め格納されている。
【0151】
このテーブル切換処理では、ポインタ決定テーブル542を他のポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1,2、3)に切り換えるものである。
テーブル切換処理では、ポインタ決定手段540が決定したポインタが選択値(「D1」、「D2」、「D3」)でない場合には、ポインタ決定手段540は当該ポインタ決定テーブル542(
図8に示すポインタ決定テーブル542であって、
図17に示すポインタ決定テーブル0)を用いてポインタが決定されるように形成されている。
なお、本実施の形態では、
図17に示すように、ポインタ決定テーブル540として、ポインタ決定テーブル0、1、2、3が設けられ、ポインタ決定テーブル0からポインタ決定テーブル1、2又は3へ切り換えられるように設定されているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、ポインタ決定テーブル1、2又は3からポインタ決定テーブル0に戻る場合や、ポインタ決定テーブル1からポインタ決定テーブル2又は3に切り換えられる場合や、ポインタ決定テーブル2からポインタ決定テーブル1又は3に切り換えられる場合や、ポインタ決定テーブル3からポインタ決定テーブル1又は2に切り換えられる場合を含めてもよく、また、これらの複数を組み合わせたものを含めてもよいものである。
【0152】
ポインタ決定手段540が決定したポインタが選択値(「D1」、「D2」、「D3」)である場合には、選択値(「D1」、「D2」、「D3」)に対応するポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1,2、3)への切り換えが行われる。ポインタとして「D1」が取得された場合には、ポインタ決定テーブル1が用いられ、ポインタとして「D2」が取得された場合には、ポインタ決定テーブル2が用いられ、ポインタとして「D3」が取得された場合には、ポインタ決定テーブル3が用いられる。
ポインタ決定手段540は、切り換え後のポインタ決定テーブル542を用いて、ポインタを決定するように形成されている。なお、この選択値及びポインタ決定テーブル1、2、3は、1個のポインタ決定テーブル0だけでは、役抽選の抽選結果のパターン数の増加に対応することができないような場合に設けるものであって、1個のポインタ決定テーブル0だけで役抽選のパターン数に対応することができるような場合には、設けずに省略することができるものである。
【0153】
リール停止処理手段600は、テーブル選択手段500が選択した単一の停止テーブル440を用いて回転リール62の停止処理を行うためのものであり、具体的には、単一の停止テーブル440に記載されている滑りコマ数(具体的には停止操作したタイミングにおける図柄番号の位置の滑りコマ数)だけ、回転リール62を回転させて、その後、回転を停止させるものである。
図5に示すように、メイン制御装置110における移行状態は、通常状態と、内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)と、ボーナス状態(RBB状態)と、SB状態とがある。
【0154】
通常状態は、通常状態制御手段160により制御される。通常状態又はSB状態において役抽選手段120による役抽選によりボーナス(RBB)に当選した場合に、通常状態又はSB状態から内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)に移行する。なお、この内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)では、通常状態よりも再遊技の抽選確率が高い状態となっている。
【0155】
この内部当選状態(RT1状態、RBB当選中状態)におけるRT状態は、RT制御手段170により制御される再遊技が高確率で当選する状態である。RT状態において、RBBのボーナス移行役の図柄61の組合せが揃った場合に、RBB当選中状態、いわゆるRT1状態からボーナス状態(RBB状態)に移行する。このボーナス状態(RBB状態)は、ボーナス制御手段180により制御される。このボーナス状態(RBB状態)では、再遊技の抽選確率は0に設定されている。
【0156】
ボーナス状態(RBB状態)において所定枚数、例えば、26枚の払出がされた場合に、RBB状態から通常状態に移行する。
SB状態は、いわゆるシングルボーナスであって、通常状態から移行可能なものであって、遊技回数1回のみ行われ、当選しても入賞しない場合には、当選の権利(当選フラグ)は、次の遊技に持ち越されない。
なお、本実施の形態では、メイン制御装置110がRBB状態及びSB状態以外(すなわち、通常状態及び内部当選状態)であって、且つ、サブ制御装置300がAT状態以外の状態(すなわち、非AT状態)が、通常遊技となっている。
【0157】
図6に示すように、特別状態(AT)中における移行状態(演出状態)には、AT中通常状態と、AT中上乗せ演出状態との2つが設けられている。
特別状態(AT)へ移行すると、AT中通常状態となる。このAT中通常状態において、上乗せ演出決定実行手段390により、AT中上乗せ演出状態へ移行するか否かの抽選において、AT中上乗せ演出状態へ移行することに当選した場合、AT中上乗せ演出状態への移行が決定され、AT中上乗せ演出状態(上乗せ遊技)への移行が実施される。
【0158】
なお、特別状態(AT)は、所定のメダル枚数(獲得規定枚数)が払い出されたときに、終了条件を達成したものとして、終了するように設定されている。
AT中上乗せ演出状態において、上乗せ遊技が実行される。
図7に示すように、特定値取得テーブルでは、役抽選の結果の一部(具体的には、第1抽選フラグ値(FPL:小役を含めた当選役を表すフラグポインタ))と、第1停止操作が行われた回転リール62(L:左回転リール64、C:中回転リール66、R:右回転リール68)とに対応する特定値(CW)が設定されている。この特定値取得テーブルは、特定値取得手段520に記憶されている。特定値取得手段520により、この特定値取得テーブルを用いて、役抽選結果の一部(第1抽選フラグ値(FPL))と、第1停止操作の回転リール62とにより、特定値(CW)が取得されるものである。
【0159】
図8に示すように、ポインタ決定テーブル542は、特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62(L:左回転リール64、C:中回転リール66、R:右回転リール68)とに基づいて、予め定めたポインタが設定されているものである。このポインタ決定テーブル542は、ポインタ決定手段540に記憶されている。このポインタ決定テーブル542を用いることにより、ポインタ決定手段540が、特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに基づいて、予め定めたポインタ(16進数)を決定する。このポインタ決定テーブル542におけるポインタは、その数値範囲により複数種類に分類される。具体的には、ポインタは、その数値(16進数)範囲が「00」〜「0F」(「00」以上且つ「0F」以下)である停止テーブルポインタ(BTRP)と、その数値範囲が「10」〜「4F」(「10」以上且つ「4F」以下)である移行判定ポインタ(BTRG)と、その数値範囲が「50」〜「EF」(「50」以上且つ「EF」以下)である特定ポインタ(この特定ポインタの一部は新たな特定値(CW)として設定される)と、その数値範囲が「F0」(なお、「F0」〜「FC」は未設定であり、実質的には「FB」からとなる)〜「FF」である特殊処理用のポインタとの場合の主として4つに分類される。
【0160】
なお、
図8に示すように、特定値(CW)が「51」の中回転リール66のポインタ等の表記は、「−−」となっているが、これは、「未使用」であり、「選択されることは有り得ない」ことを意味している(その他の「−−」も同様)。ここで、この「−−」が異なる複数の特定値(CW)に設けられているような場合、それらを組み合わせることで、データの圧縮が可能である。例えば、1つの特定値(CW)の左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の各ポインタが「ポインタA」、「ポインタB」、「−−」であり、他の1つの特定値(CW)の左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の各ポインタが「−−」、「−−」、「ポインタC」であるような場合には、これら2つの特定値(CW)の左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68のポインタのデータを「ポインタA」、「ポインタB」、「ポインタC」のように1つの特定値(CW)のポインタのデータとしてまとめて記憶させることができる。これにより、ポインタのデータに関してデータ圧縮することが可能となり、記憶容量(メモリ)の節約を図ることができる。
図9に示すように、移行判定関連テーブルでは、移行判定ポインタ(BTRG)に関連して、移行テーブルポインタ(移行P)と、停止テーブルポインタ(BTRP)とが対応付けられている。
【0161】
分岐処理決定手段560により、移行判定ポインタ(BTRG)における移行テーブルポインタ(移行P)が取得されて特定値移行判定が行われ、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させる場合には、特定値(CW)が現在の特定値(CW)の値に「1」加算した値に更新される(書き換えられる)。また、分岐処理決定手段560により、特定値移行判定の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させない場合には、移行判定ポインタ(BTRG)における停止テーブルポインタ(BTRP)が取得され、それに対応する停止テーブル440により回転リール62の停止処理が行われる。
【0162】
なお、
図9の移行判定関連テーブルにおける移行テーブルポインタ(移行P)は、移行判定ポインタ(BTRG)のデータから所定の演算処理及び条件判断等の組み合わせにより算出できるように設定されている。
【0163】
また、上述した
図9の移行判定関連テーブルにおいて、移行判定ポインタ(BTRG)及び移行テーブルポインタ(移行P)の両方のデータは同一になっている状態で表示(格納)されているが、実際には、同一である箇所も、非同一となる箇所も発生する。移行判定ポインタ(BTRG)及び移行テーブルポインタ(移行P)の数値が同一である場合(一致する場合)には、一方の移行判定ポインタ(BTRG)のみ記憶し、他方の移行テーブルポインタ(移行P)は省略する(データを格納していない)ようにしてもよいものである。
【0164】
具体的には、例えば、
図9に示すように、移行判定ポインタ(BTRG)が「16」のときの停止テーブルポインタも「16」となり数値が同一であるため、移行判定ポインタ(BTRG)の「16」のみ記憶し、停止テーブルポインタの「16」は記憶せずに、移行判定ポインタ(BTRG)に記憶したデータ「16」を利用するものである。これにより、所定のフラグ等により両者の値が同一であると判別された場合には、移行テーブルポインタ(移行P)として、移行判定ポインタ(BTRG)のデータをそのまま用いることで、データを共通して利用することができ、記憶容量(メモリ)の節約を図ることができる。なお、記憶するデータは逆にしてもよく、移行判定ポインタ(BTRG)を省略して、移行テーブルポインタ(移行P)のみ記憶するようにしてもよい。
【0165】
ここで、
図9に示す移行判定関連テーブルでは、使用頻度の高い移行判定ポインタ(BTRG)がデータの先頭側(プログラムの処理が行われる順番の早い側)に配置されるように、いわゆる前詰めしている。プログラムを実行する際、先頭側のデータから該当するか否かを判断していくために使用頻度の高いデータを先頭側に配置することで、プログラムの実行処理速度を速めることができる。
【0166】
また、これらのデータを配置する際に、上述したようにデータが所定のパターンで繰り返し発生するような場合には、上述したようにデータを共有して利用することができる。このため、
図9に示す移行判定関連テーブルのデータを配置する際、そのようなデータが繰り返し発生するように配置し、さらに、それらの繰り返されるデータが先頭側に配置されるように設定されている。これにより、さらに、実行処理速度を速めることができる。
【0167】
図10に示す移行判定データテーブルでは、ストップスイッチ50を停止操作したときの図柄番号(図柄位置)と、移行判定関連テーブル(
図10参照)により採取された移行テーブルポインタ(移行P)とにより、移行判定値(「0」又は「1」)が決定される。
分岐処理決定手段560は、特定値移行判定処理において、この移行判定データテーブルを用いて、ストップスイッチ50を操作したときの図柄番号と、移行テーブルポインタ(移行P)とにより決定される移行判定値が「0」の場合、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させる。具体的には、現在の特定値(CW)に1を加算した値に更新したものを新たな特定値(CW)とする(書き換える)。
【0168】
分岐処理決定手段560は、特定値移行判定処理において、この移行判定データテーブルを用いて、ストップスイッチ50を操作したときの図柄番号と、移行テーブルポインタ(移行P)とにより決定される移行判定値が「1」の場合、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行させない。
【0169】
なお、図柄番号(図柄位置)と、それに対応するデータ(具体的には、「0」と「1」とからなるデータ)を格納する際、従来(当初)の場合は、
図10の記号Xに示すように、各図柄番号(各図柄位置)の1図柄(1コマ)毎に8個のデータ(8種類の移行テーブルポインタ(移行P)の移行判定値「0」又は「1」)を1バイトとして格納していた。この場合、移行テーブルポインタ(移行P)の種類が増えると、8個のデータ分の容量(枠)を用意しなければならないため、データ分の容量(枠)の無駄が発生してしまう。移行テーブルポインタ(移行P)の種類が必ずしも8の倍数とならないため、空きデータが発生し、空きデータ分の容量(枠)の無駄が発生してまう。本実施の形態では、
図10の記号Pに示すように、2種類の移行テーブルポインタ(移行P)の図柄番号(図柄位置)の4図柄(4コマ)分の合計8個のデータ(移行判定値)を1バイトとして格納している。同様に、
図10の記号Q、R、S、Tのそれぞれに示すように、2種類の移行テーブルポインタ(移行P)の図柄番号(図柄位置)の4図柄(4コマ)分の合計8個のデータ(移行判定値)を1バイトとして格納している。
【0170】
すなわち、2種類の移行テーブルポインタ(移行P)の移行判定値のデータは、記号P、Q、R、S、Tの合計5バイトの構成になっている。このように、2種類の移行テーブルポインタ(移行P)の図柄番号(図柄位置)の4図柄(4コマ)分の合計8個のデータ(移行判定値)を1バイトとして格納するようにしたことで、移行テーブルポインタ(移行P)の種類が追加されても、上述した従来のような1図柄(1コマ)毎に8個(8種類の移行テーブルポインタ(移行P))のデータ(移行判定値)を1バイトとして格納するような場合と比較して、空きデータ分の容量(枠)の無駄を抑えることができる。なお、上述した構成が可能なのは、本実施の形態の図柄番号(図柄位置)を0〜19の合計20図柄(20コマ)にしていることも要因の1つとなっている。
【0171】
図11に示すように、停止データテーブル420は、複数個の停止テーブル440(具体的には、停止テーブル440の例えば「05」、「06」、「07」、・・・等)により構成されている。なお、この停止テーブル440の「05」等の数値が、停止テーブルポインタ(BTRP)の数値となる。この各停止テーブル440には、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄番号と、各回転リール62の中段位置からの滑りコマ数(具体的には、0、1、2、3等)との関係が示されている。
【0172】
具体的には、例えば、左回転リール64を用いて、停止テーブルポインタ(BTRP)が「05」である場合には、停止テーブル440の「05」が選択され、そのときのストップスイッチ50が停止操作されたときの中段位置の図柄番号が「4」である場合には、この停止データテーブル420により、滑りコマ数「0」となり、回転移動する(滑る)ことなくそのまま停止し(ビタ止まり)、「ベル(BE)」が中段位置に停止する。また、この停止テーブル440の「06」において、停止操作されたときの中段位置の図柄番号が「16」である場合には、この停止データテーブル420により、滑りコマ数「4」となり、4コマ回転移動して(滑って)停止し、図柄番号「12」の「青7(B7)」が中段位置に停止する。
【0173】
なお、
図11に示す停止データテーブル420には、理解を容易にするため滑りコマ数が示されているが、実際には、各欄に滑りコマ数の数値が格納されているものではなく、実際のデータ上は、「0」と「1」のビット表示となっており、停止可能な図柄位置が「1」、停止不可能な図柄位置が「0」となっている。前記ビット表示に基づいて、停止可能なコマ数まで回転移動させるものである。もちろん、これに限定されることなく、滑りコマ数の数値を直接、格納して、その図柄数(コマ数)だけ、回転リール62を回転移動させるようにしてもよい。
【0174】
図12に示すポインタに基づく処理の一覧テーブルでは、取得ポインタの範囲と、名称と、その仕様内容とが記載されている。取得ポインタ「00」〜「0F」は、停止テーブルポインタ(BTRP)となって、単一の停止テーブルの選択に用いられる。取得ポインタ「10」〜「4F」は、移行判定ポインタ(BTRG)となって、移行判定処理に用いられる。取得ポインタ「50」〜「EF」は、特定ポインタとなって、特定値変更選択処理に用いられ、特定値(CW)に所定のポインタが設定される。取得ポインタ「50」〜「8F」は、CWに直接、ポインタを指定して変更する。取得ポインタ「90」〜「AF」は、「CW−」であって、現在のCWにプラスのポインタを減算(マイナスのポインタを加算)し、新たなCWとするものである。取得ポインタ「B0」〜「CF」は、「CW+」であって、現在のCWにポインタを加算(プラスのポインタを加算)し、新たなCWとするものである。取得ポインタ「D0」〜「EF」は、テーブル切換処理用のCWであって、ポインタ(選択値)がポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1、2、3)を示している。
【0175】
取得ポインタ「F0」〜「FF」(なお、「F0」〜「FC」は未設定)は、特殊処理用ポインタであって、複数の特殊処理に対応しているものである。それらのうち、取得ポインタ「FB」〜「FD」は、特殊処理3(基本値と部分値ちを加算)に対応し、取得ポインタ「FE」は、特殊処理2(特定値(CW)に、第2抽選フラグ値(FPH)に基づいて決定される決定値と固定値とを加算)に対応し、取得ポインタ「FF」は、特殊処理1(特定値(CW)に第2抽選フラグ値(FPH)と固定値とを加算)に対応している。
図13(a)では、特殊処理2において、役物の種類に対応する役抽選の抽選結果、第2抽選フラグ値(FPH)の所定のグループに含まれるものが、共通の決定値(0、1、2)を有している。
【0176】
役抽選の抽選結果、役物に関連する内容がハズレの場合は、第2抽選フラグ値(FPH)は、「00」となり、決定値として「0」が設定される。役抽選の抽選結果、RB1が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は「01」となり、RB2が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は「02」となり、RB3が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は「03」となり、RB4が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は「04」となり、これらは全て共通の決定値「1」が設定されている。また、同様に役抽選の抽選結果、SB1が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は、「05」となり、・・・SB64が当選しているときの第2抽選フラグ値(FPH)は「44」となり、これらは全て共通の決定値「2」が設定されている。
【0177】
図13(b)では、既に説明したように、特殊処理2において、上述した決定値(「0」、「1」、「2」)と、固定値「1」とが加算されることにより、ハズレの場合は、特定値「77」から「78」へ移行し、ボーナスRB1〜RB4のいずれかに当選している場合は、特定値「77」から「79」へ移行し、SB1〜SB64のいずれかに当選している場合は、特定値「77」から「7A」に移行するものである。
図14では、既に説明したように、特殊処理3において、第2抽選フラグ値(FPH)を8ビット表示をして、ポインタに基づく部分値を採取し、その部分値とポインタに基づく基本値とを加算して新たなポインタが採取されるものである。ポインタ「FD」では、部分値「ef」が採取され、ポインタ「FC」では、部分値「cd」が採取され、ポインタ「FB」では、部分値「ab」が採取され、各ポインタに基づく基本値(「20」」「24」「28」)と、それぞれ加算され、新たなポインタ(「20」「26」「2A」)が採取される。
【0178】
図15(a)では、既に説明したように、特殊処理3において、各回転リール62において、ポインタ「FD」「FC」「FB」が取得され、上述したような新たなポインタが採取される。そして、移行判定関連テーブルでは、
図15(b)に示すように、部分値で表現される4つの数値「00」「01」「10」「11」により4種類のデータが隣接して並んで配置されている。なお、停止テーブルポインタ(BTRG)が採取され、特定値移行判定処理において、移行する場合には、
図15(a)の特定値(CW)の「7A」から「7B」へ移行する。
【0179】
図16では、既に説明したように、第2設定処理において、ポインタ「90」〜「AF」では、加算値「−32」〜「−1」まで設定され、ポインタ「B0」〜「CF」では、加算値「0」〜「32」が設定されている。
図17では、既に説明したように、第3設定処理としてのテーブル切換処理において、ポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル0)のポインタとしての選択値(「D1」「D2」「D3」)が採取されることにより、他のポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1、2、3)へのテーブル切換処理が行われる。テーブル切換が行われた後は、切り換えられたポインタ決定テーブル542に基づいて、新たなポインタが採取されるものである。
【0180】
図18に示すフローチャートに基づいて、メイン制御装置110が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップ112において、メイン制御装置110により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御装置110により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ113に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ112となる。
【0181】
なお、このステップ112の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御装置110により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(2又は3)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップ113において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御装置110からサブ制御装置300へ送信される。さらに、移行抽選手段330により、移行抽選処理が行われる。これらの処理が終了すると、次のステップ114に進む。
【0182】
ステップ114において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、メイン制御装置110により、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、停止制御手段140により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する停止操作順序は、メイン制御装置110に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御装置110の送信手段260からサブ制御装置300の受信手段310へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、全ての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップ115に進む。
【0183】
ステップ115において、払出制御手段250により、特定値(CW)等に基づいて決定されているメダルの払出枚数に対応した払出処理等が行われる。なお、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理が終了する。
図18に示すフローチャートでは、一般的な遊技制御処理全体にわたって説明していたが、
図19〜
図26に示すフローチャートでは、停止制御処理に特化して説明する。
図19に示すフローチャートに基づいて、第1停止操作処理について説明する。
先ず、ステップ311において、遊技者によりスタートスイッチ40の操作が行われてON状態となる。そして、次のステップ312に進む。
ステップ312において、役抽選手段120により、役抽選処理が行われる。そして、次のステップ313に進む。
【0184】
ステップ313において、リールユニット60において回転リール62の回転が開始される。そして、回転リール62の回転速度が予め定めた所定回転速度に到達することで定常回転となる。そして、次のステップ314に進む。
ステップ314において、遊技者により、第1番目の停止操作となるストップスイッチ50が操作されることで、第1停止操作としてのストップスイッチ50が作動(ON状態となる)する。そして、次のステップ315に進む。
ステップ315において、特定値取得手段520により、役抽選の結果の一部である第1抽選フラグ値(FPL)と、第1停止操作の回転リール62とに対応した特定値(CW)が取得される。そして、次のステップ316に進む。
【0185】
なお、本実施の形態では、役抽選の結果の一部である第1抽選フラグ値(FPL)と、第1停止リールとに対応する特定値(CW)を取得しているが、特にこれに限定されることはなく、役抽選の結果の全部である第1抽選フラグ値(FPL)と、第2抽選フラグ値(FPH)との両方の組み合わせと、第1停止操作リールとで特定値(CW)を取得するようにすることもできる。
【0186】
ステップ316において、特定値取得手段520により取得された特定値(CW)及び停止操作した回転リール62に対応した種々の処理が行われる。最終的には、単一の停止テーブル440が選択される。この種々の処理の内容は後で詳細に説明する。そして、次のステップ317に進む。
ステップ317において、選択された単一の停止テーブル440を用いて、リール停止処理手段600により、第1停止操作の回転リール62の停止処理が行われる。具体的には、選択された停止テーブル440により算出された滑りコマ数の分だけ回転リール62の回転移動が行われる。そして、当該処理が終了する。
【0187】
図20に示すフローチャートに基づいて、第2停止操作処理及び第3停止処理について説明する。
なお、第2停止操作処理では、第1停止操作処理の最終的な特定値(CW)を現在の特定値(CW)として用い、第3停止処理では、第2停止操作処理の最終的な特定値(CW)を現在の特定値(CW)として用いる。
【0188】
ステップ411において、遊技者により、第2番目(第2停止操作の場合)又は第3番目(第3停止操作の場合)の停止操作となるストップスイッチ50が操作されることで、第2停止操作又は第3停止操作としてのストップスイッチ50が作動(ON状態となる)する。そして、次のステップ412に進む。
ステップ412において、現在の特定値(CW)及び停止操作した回転リール62に対応した種々の処理が行われる。最終的には、単一の停止テーブル440が選択される。この種々の処理の内容は後で詳細に説明する。そして、次のステップ413に進む。
【0189】
ステップ413において、第2停止操作又は第3停止操作による回転リール62の停止処理が行われる。選択された単一の停止テーブル440を用いて、リール停止処理手段600により、第2停止操作又は第3停止操作の回転リール62の停止処理が行われる。具体的には、選択された停止テーブル440により算出された滑りコマ数の分だけ回転リール62の回転移動が行われる。そして、当該処理が終了する。なお、本フローチャートは、第2停止操作の処理が行われた場合には、第2停止操作処理が行われ、第3停止操作の処理が行われた場合には、第3停止操作処理が行われるものであって、両者が混在することはない。
図21に示すフローチャートに基づいて、現在の特定値(CW)及び停止操作した回転リール62に対応した種々の処理について説明する。
【0190】
先ず、ステップ510において、ポインタ決定手段540により、ポインタ決定テーブル542(
図8参照)を用いて、現在の特定値(CW)と、停止操作した回転リール62の種類(左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68)とに対応したポインタが決定される。そして、次のステップ511に進む。
【0191】
ステップ511において、特殊処理手段580により特殊処理が行われる。この特殊処理の内容は
図22により後で説明する。そして、次のステップ512に進む。
ポインタ決定手段540により決定されたポインタに基づいて、ステップ512において、分岐処理決定手段560により、複数の処理(具体的には、特定値移行判定処理、停止テーブル選択処理、特定値変更処理の合計3つの処理)の中から、いずれの処理となるか判定される。
具体的には、ポインタの数値が、いずれの処理に対応する範囲となるか判定されるものである。ポインタとしての16進数の数値が「50」以上(「50」〜)の場合は、特定値変更処理と判定されステップ518に進む。また、ポインタとしての16進数の数値が「00」以上「0F」以下(「00」〜「0F」)の場合は、停止テーブル選択処理と判定されステップ513に進む。また、ポインタとしての16進数の数値が「10」以上「4F」以下(「10」〜「4F」)の場合は、特定値移行判定処理と判定されてステップ515に進む。
【0192】
ステップ512にて、ポインタとしての16進数の数値が「50」以上(「50」〜)と判断され、特定値変更処理を実行すると判定された場合には、ステップ518において、特定値変更実行手段640により特定値変更処理(CW変更処理)が実行される。なお、この特定値変更処理の内容は、後で、
図26により詳細に説明する。そして、ステップ510に戻る。
【0193】
ステップ512にて、ポインタとしての16進数の数値が「00」以上「0F」以下(「00」〜「0F」)と判断され、停止テーブル選択処理を実行すると判定された場合には、ステップ513において、停止データテーブル420(
図11)を用いて、ポインタ(停止テーブルポインタ(BTRP))に対応した単一の停止テーブル440のデータが取得される。そして、次のステップ513に進む。
ステップ513において、停止データテーブル420(
図11)により取得された単一の停止テーブル440を用いて、ストップスイッチ50を操作した図柄番号に対応する滑りコマ数(0、1、2、3等)を取得(算出)する。そして、当該処理が終了する。
【0194】
ステップ512にて、ポインタとしての16進数の数値が「10」以上「4F」以下(「10」〜「4F」)と判断され、特定値移行判定処理を実行すると判定された場合には、ステップ515において、移行判定関連テーブル(
図9)を用いて、ポインタ(移行判定ポインタ(BTRG))に対応した移行データ(具体的には、移行テーブルポインタ(移行P))と、停止テーブル440のデータ(具体的には、停止テーブルポインタ(BTRP))とが取得される。そして、次のステップ516に進む。
【0195】
ステップ516において、特定値移行判定手段660により、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行するか否かの判定(特定値移行判定)が行われる。具体的には、移行判定データテーブル(
図10)により、移行テーブルポインタ(移行P)と、ストップスイッチ50を停止操作した図柄番号とにより、移行判定値が「0」又は「1」のいずれであるか否かが判定されるものである。移行テーブルポインタ(移行P)と、図柄番号とにより決定される移行判定値が「0」の場合は、「移行する」に決定され、移行判定値が「1」の場合は、「移行しない」に決定される。特定値移行判定により「移行しない」場合には、ステップ514に進み、「移行する」場合には、ステップ517に進む。
ステップ517において、現在の特定値(CW)の数値(16進数)に1を加算し、その加算後の数値を新たな特定値(CW)とする(更新する)。そして、ステップ510に戻る 。
【0196】
図22に示すフローチャートに基づいて、
図21のステップ511の特殊処理について、説明する。
先ず、ステップ551において、特殊処理手段により、取得されたポインタに基づいて、複数の特殊処理(特殊処理1、2、3)の中から、いずれの特殊処理となるか判定される。具体的には、特殊処理手段580により、現在のポインタの数値が、予め定めたいずれの特殊操作に対応する範囲(数値)に該当するか判定が行われる。
【0197】
ポインタとしての16進数の数値が「FF」の場合は、特殊処理1と判定されてステップ553に進む。また、ポインタとしての16進数の数値が「FE」の場合は、特殊処理2と判定されてステップ552に進む。また、ポインタとしての16進数の数値が「FB」〜「FD」の場合は、特殊処理3と判定されてステップ554に進む。ポインタとしての16進数の数値が「FB」未満であると判定された場合は、当該処理は終了する。
ステップ551にて、ポインタが「FF」と判断された場合には、ステップ553において、特殊処理手段580により特殊処理1が実行される。なお、この特殊処理1の内容は、後で、
図23により詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
ステップ551にて、ポインタが「FE」と判断された場合には、ステップ552において、特殊処理手段580により特殊処理2が実行される。なお、この特殊処理2の内容は、後で、
図24により詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
【0198】
ステップ551にて、ポインタが「FB」〜「FD」と判断された場合には、ステップ553において、特殊処理手段580により特殊処理3が実行される。なお、この特殊処理3の内容は、後で、
図25により詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図23に示すフローチャートに基づいて、
図22のステップ553の特殊処理1の内容について、説明する。
ステップ561において、現在の特定値(CW)に第2抽選フラグ値(FPH)の値を加算したものを、新たな特定値(CW)とする。そして、次のステップ562に進む。
ステップ562において、この新たな特定値(CW)に固定値「1」を加算したものを、新たな特定値(CW)として上書きし、この新たな特定値(CW)により、ポインタ決定手段540により、ポインタ決定テーブル542を用いて、ポインタを採取する。そして、当該処理が終了する。
【0199】
図24に示すフローチャートに基づいて、
図22のステップ552の特殊処理2について、説明する。
ステップ581において、特殊処理手段580により、第2抽選フラグ値(FPH)の数値が、予め定めた所定数値のいずれの数値に該当するか判定する。
具体的には、特殊処理手段580により、第2抽選フラグ値(FPH)の数値は、いずれの数値に対応するか判定されるものである。第2抽選フラグ値(FPH)が「0」の場合は、役抽選の抽選結果、役物に関連するものはハズレであって、ステップ583に進む。
また、第2抽選フラグ値(FPH)が「01」〜「04」の場合は、役抽選の抽選結果、役物に関連するものは、ボーナスRB1〜RB3のいずれかに当選しているものであって、ステップ582に進む。
また、第2抽選フラグ値(FPH)が「05」〜「44」の場合は、役抽選の抽選結果、役物に関連するものは、シングルボーナスSB1〜SB64のいずれかに当選しているものであって、ステップ584に進む。
【0200】
ステップ581にて、第2抽選フラグ値(FPH)が「01」〜「04」のいずれかであると判断された場合には、ステップ582において、現在の特定値(CW)に決定値「1」を加算したものを新たな特定値(CW)とする。そして、次のステップ583に進む。
ステップ581にて、第2抽選フラグ値(FPH)が「05」〜「44」のいずれかであると判断された場合には、ステップ584において、現在の特定値(CW)に決定値「2」を加算したものを新たな特定値(CW)とする。そして、次のステップ583に進む。
【0201】
ステップ583において、新たな特定値(CW)に固定値「1」を加算したものを、新たな特定値(CW)と上書きし、この新たな特定値(CW)により、ポインタ決定手段540がポインタ決定テーブル542を用いて、ポインタを採取する。そして、当該処理が終了する。
図25に示すフローチャートに基づいて、
図22のステップ554の特殊処理3について、説明する。
【0202】
ステップ590において、特殊処理手段580により、採取したポインタに基づいて決定される基本値が取得される。具体的には、ポインタが「FD」の場合は、基本値「20」が取得され、ポインタが「FC」の場合は、基本値「24」が取得され、ポインタ「FB」の場合は、基本値「28」が取得される。そして、次のステップ591に進む。
ステップ591において、ポインタに対応した第2抽選フラグ値(FPH)の部分値が取得される。具体的には、16進数の1桁又は2桁(表記上は「01」等の2桁)からなる数値が2進数からなるビット表示され「−−abcdef」の形式となる。なお、「a」、「b」、「c」、「d」、「e」及び「f」は、「0」又は「1」の数値からなる。具体的には、ポインタが「FD」の場合は、部分値「ef」が取得され、ポインタが「FC」の場合は、基本値「cd」が取得され、ポインタ「FB」の場合は、基本値「ab」が取得される。そして、次のステップ592に進む。
【0203】
ステップ592において、基本値と、部分値とを加算した数値を
、ポインタ
として決定する。そして、当該処理が終了する。
図26に示すフローチャートに基づいて、
図21のステップ518の特定値変更処理(CW変更処理)について説明する。
ステップ610において、特定値変更選択手段620により、取得したポインタに基づい
て、第1設定処理、第2設定処理(減算、加算)、第3設定処理のいずれの処理に該当するか判定される。
特定値変更選択手段620は、ポインタの数値が、「50」以上且つ「8F」以下(「5
0」〜「8F」)である場合には、第1設定処理を選択する。そして、ステップ611に進む。
【0204】
特定値変更選択手段620は、ポインタの数値が、「90」以上且つ「CF」以下(「90」〜「CF」)である場合(具体的には、「90」以上且つ「AF」以下(「90」〜「AF」)と、「B0」以上且つ「CF」以下(「B0」〜「CF」)との両方を含む範囲)には、加算値(正負の両方を含む「−32」〜「31」)を加算(実質的には、加算又は減算)する第2設定処理を選択する。この第2設定処理は、加算値が「−32」〜「−1」であって、マイナスの数値を加算して実質的には減算となる減算範囲と、加算値が「0」〜「31」の実質的に加算となる加算範囲との2つに分類される。
具体的には、特定値変更選択手段620は、ポインタの数値が、「90」以上且つ「AF」以下(「90」〜「AF」)である場合には、加算値が「−32」〜「−1」の実質的には減算となる第2設定処理(減算)を選択する。そして、ステップ612に進む。
【0205】
特定値変更選択手段620は、ポインタの数値が、「B0」以上且つ「CF」以下(「B0」〜「CF」)である場合には、加算値が「0」〜「31」の実質的に加算となる第2設定処理(加算)を選択する。そして、ステップ613に進む。
特定値変更選択手段620は、ポインタの数値が、「D0」以上且つ「EF」以下(「D0」〜「EF」)である場合には、第3設定処理としてのテーブル切換処理を選択する。そして、ステップ614に進む。
ステップ610にて、第1設定処理が選択された場合には、ステップ611において、現在の特定値(CW)にポインタを設定する。そして、当該処理は終了する。
【0206】
ステップ610にて、第2設定処理(減算)が選択された場合には、ステップ612において、現在の特定値(CW)からポインタに対応した値を減算する。所定の演算処理を実施することで、実質的には、現在の特定値(CW)にポインタに対応した加算値「−32」〜「−1」のいずれかの値を加算することになる。そして、当該処理は終了する。
ステップ610にて、第2設定処理(加算)が選択された場合には、ステップ613において、現在の特定値(CW)からポインタに対応した値を加算する。所定の演算処理を実施することで、実質的には、現在の特定値(CW)にポインタに対応した加算値「0」〜「31」のいずれかの値を加算することになる。そして、当該処理は終了する。
【0207】
ステップ610にて、第3設定処理としてのテーブル切換処理が選択された場合には、ステップ614において、ポインタ(選択値)に対応した他のポインタ決定テーブル542(ポインタ決定テーブル1、2又は3)に変更する。具体的には、ポインタが選択値「D1」である場合には、ポインタ決定テーブル542はポインタ決定テーブル1に変更され、ポインタが選択値「D2」である場合には、ポインタ決定テーブル542はポインタ決定テーブル2に変更され、ポインタが選択値「D3」である場合には、ポインタ決定テーブル542はポインタ決定テーブル3に変更される。そして、次のステップ615に進む。
ステップ615において、現在の特定値(CW)として、他のポインタ決定テーブル1、2又は3で決定されたポインタを設定する。そして、当該処理は終了する。
【0208】
本実施の形態では、特定値取得手段520が、役抽選の結果の第1抽選フラグ値と第1番目に停止操作(第1停止操作)が行われた回転リール62とに対応する特定値(CW)を取得する。
そして、ポインタ決定手段540が、特定値取得手段520により取得された特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62とに基づいて、ポインタを決定する。
そして、特殊処理手段580が、ポインタと、役抽選の結果の第2抽選フラグ値とに基づいて、ポインタを変更可能な特殊処理を実行する。
【0209】
分岐処理決定手段560が、この特殊処理後のポインタに基づいて、分岐処理において、いずれかの処理を決定する。分岐処理において、新たな特定値(CW)が設定された場合には、ポインタ決定手段540が、新たな特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62とに基づいて、パラメータとしての新たなポインタを決定する。この新たなポインタに基づいて、分岐処理が繰り返される。そして、その間にポインタに基づいて、単一の停止テーブル440が選択された場合には、この停止テーブル440により停止処理が行われる。
すなわち、最終的には、役抽選の結果と、停止操作が行われた回転リール62とに対応する特定値(CW)が取得されると、この特定値(CW)に基づいて、ポインタを介して単一の停止テーブル440が決定される。
【0210】
これにより、当選した役の種類に応じて、各回転リール
62毎に、停止操作順序に対応する停止テーブル440の全パターンを必要とするようなことがない。例えば、ベル役が当選役である場合に、左回転リール64を第1番目に停止操作(第1停止操作)したときの停止テーブル、次に中回転リール66を第2番目に停止操作(第2停止操作)したときの停止テーブル、次に右回転リール68を第3番目に停止操作(第3停止操作)したときの停止テーブルのように各停止テーブルを別個独立に有しているようなものと比べると、停止テーブル440の全個数を少なくすることができる。停止テーブル440の種類を少なくすることができることで、回転リール62の停止制御における全体としてのデータ容量を削減することができる。
【0211】
また、停止制御全体にわたって、特定値(CW)というパラメータを用いて、ポインタを介して最終的には、単一の停止テーブル440を選択している。複数の停止可能な停止テーブル440の中から単一の停止テーブル440を選択するにあたって抽選を行ったり、単一の停止テーブル440を選択するための優先順位を決定する所定のパラメータ(例えば、メダルの払出枚数等の遊技者に付与する利益量等)を算出する等の処理を行っていない。すなわち、そのような数多くのパラメータを多用し、多数の処理工程を経るような停止制御と比べると、停止制御全体にわたって特定値(CW)というパラメータを用いることで停止制御処理の効率化を図ることができる。
【0212】
特定値取得手段520により、役抽選の抽選結果の一部に対応するパラメータとしての第1抽選フラグ値(FPL)と、第1番目に停止操作が行われた回転リール62(いわゆる第1停止操作リール)とに対応する特定値(CW)が取得される。その後に、ポインタ決定手段540により、特定値(CW)及び回転リール62によりポインタが決定される。そして、特殊処理手段580により、このポインタと、役抽選の抽選結果の前記一部とは異なる(すなわち第1抽選フラグ値(FPL)とは異なる)ものに対応するパラメータとしての第2抽選フラグ値(FPH)とに基づいて、特殊処理が実行される。
【0213】
このように、本実施の形態では、特定値取得手段520は、一度に役抽選の結果の全てと、第1停止操作リールとに基づく特定値(CW)を設定するようなことをしていない。役抽選の抽選結果は第1抽選フラグ値(FPL)と第2抽選フラグ値(FPH)とに分けられ、特定値取得手段520では第1抽選フラグ値(FPL)を用いて特定値(CW)を取得し、その後の処理の途中において、特殊処理手段580では第2抽選フラグ値(FPH)を用いてポインタに反映させている。
【0214】
特定値取得手段520により役抽選の結果の全てを一度に反映させて特定値(CW)を取得しようとすると、役抽選の抽選結果の全てのパターンと第1停止操作とに対応する特定値(CW)を予め設ける必要がある。このようにすると、役抽選の抽選結果のパターン数が少ない場合は問題無いが、役抽選の抽選結果のパターン数が多くなると、全ての抽選結果のパターン数の全部に対して最初から別個の特定値(CW)を設定して対応しなければならず、多数のパターンのデータの作成やそれらを格納する記憶容量の確保等を考慮すると、特定値取得手段520による処理が容易ではないものとなる。
【0215】
本実施の形態では、役抽選の抽選結果を、第1抽選フラグ値(FPL)と、第2抽選フラグ値(FPH)との複数に分けて、特定値(CW)やポインタに反映させることで、特定値取得手段520に予め保有(記憶)するデータ量を抑え、その後の処理を容易にすることができる。
本実施の形態では、役として、第1抽選フラグ値(FPL)に対応する役と第2抽選フラグ値(FPH)に対応する役との中には重複当選役であり、且つ、単独当選役でもあるものを有している。
【0216】
特定値取得手段520により、第1抽選フラグ値と第1停止操作リールとに対応する特定値を取得する場合には、役抽選結果の一部である第2抽選フラグ値を反映させていないため、第1抽選フラグ値に対応する役が単独当選であるか、又は、重複当選であるかの相違に関係なく、同一の処理により特定値が取得される。そして、特殊処理手段580により、ポインタと第2抽選フラグ値とに基づいてポインタを変更する場合、第1抽選フラグ値の結果に第2抽選フラグ値の結果を反映させることが可能となり、単独当選であるか、重複当選であるか等をポインタの変更処理を介して停止制御に反映させることができる。すなわち、当初の特定値には、第1抽選フラグ値だけが反映されるので、重複当選の有無は反映されておらず、第2抽選フラグ値がポインタに反映されることで、重複当選の有無が反映されることになる。第1抽選フラグ値が反映された特定値によって重複当選の有無を判断するか否が分かれることになる。
【0217】
本実施の形態では、処理の途中までは単独当選や重複当選の区別に拘わらず同一の処理を行い、処理の途中から単独当選と重複当選との相違を反映させることができ、当初から全ての区分のデータを予め保有する場合よりもデータ量を抑えることができる。
本実施の形態では、ポインタを変更するための複数種類の変更処理を有し、ポインタに基づいて、複数種類の変更処理のいずれかを実行する。このため、ポインタを変更するための変更処理の内容が異なるものを複数種類有することができ、ポインタにより、いずれの内容の変更処理を行うかを選択することができる。これにより、元のデータの特徴に応じて、ポインタの変更処理の内容を適当なものに対応させるようにすることができ、データの特徴に応じて最もデータの圧縮や、停止制御処理の効率化の効果が最大となるような変更処理の内容を選択することが可能となる。
【0218】
本実施の形態では、特殊処理1において、特定値(CW)に第2抽選フラグ値(FPH)を直接加算することで、各第2抽選フラグ値で決定されている個々の抽選結果の内容を特定値(CW)に対して直接的に反映させることができる。これにより、処理の途中で重複当選と単独当選との抽選結果の相違を反映させることができる。
また、固定値を加算することで、第2抽選フラグ値が0の場合であっても、特定値(CW)を変更することが可能となり、この特定値(CW)の変更により、ポインタを変更させることが可能となる。固定値は、「1」を用いているが特にこれに限定されるものではなく、0でない数値(正の整数)であればよい。
【0219】
本実施の形態では、特殊処理2において、特定値(CW)に、第2抽選フラグ値が予め定めた所定範囲に含まれるか否かに基づいて決定される決定値を加算している。これにより、第2抽選フラグ値を直接加算するような場合と比較して、第2抽選フラグ値の予め定めた所定範囲により示されるグループを共通した1つのデータとして取り扱うことができ、それぞれ別個にデータを設けるよりも、データを圧縮することができ、記憶容量の節約を図ることができる。
【0220】
なお、決定値は、
図13(a)に示すように、役(役物)の種類がRB1〜RB4であって第2抽選フラグ値が順に「01」「02」「03」「04」である場合に決定値は「1」に設定されている。
また、特殊処理2において、固定値を加算することで、第2抽選フラグ値が0の場合であっても、ポインタを変更させることを可能にしている。
本実施の形態では、特殊処理3において、ポインタに基づいて決定される基本値と、第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値とを加算し、この加算後の数値を新たなポインタとして決定している。
【0221】
「第2抽選フラグ値の一部により決定される部分値」とは、第2抽選フラグ値を2桁の16進数表記から8桁の2進数表記に変換し、その2進数表記の数値の中で前記ポインタにより決定される所定桁の数値を部分値とするものである。具体的には、左回転リール64用の停止テーブル440を設定するために、16進数の2桁の数値からなる第2抽選フラグ値(例えば、68(16進数))を、2進数の8桁の数値(01101000(2進数)、後述する記号で表すと、01abcdef)に変換し、その8桁の数値の中の右から2桁目(右端の最下位ビットを1ビット目とし、右から順に1ビット目、2ビット目、・・・8ビット目と定義したときの2ビット目。なお、以下同様の表現方法とする)の数値「e」と右から1桁目(1ビット目)の数値「f」とからなる2進数の2桁の数値「ef」=「00」(10進数で示すと、((e×2の1乗)+(f×2の0乗))が部分値として決定される。
【0222】
また、中回転リール66用の停止テーブル440を設定するために、16進数の2桁の数値からなる第2抽選フラグ値(例えば、68(16進数))を、2進数の8桁の数値(01101000(2進数))に変換し、その8桁の数値の中の右から4桁目(4ビット目)の数値「c」と右から3桁目(3ビット目)の数値「d」とからなる2進数の2桁の数値「cd」=「10」(10進数で示すと、((c×2の1乗)+(d×2の0乗))が部分値として決定される。
【0223】
また、右回転リール68用の停止テーブル440を設定するために、16進数の2桁の数値からなる第2抽選フラグ値(例えば、68(16進数))を、2進数の8桁の数値(1101000(2進数))に変換し、その8桁の数値の中の右から6桁目(6ビット目)の数値「a」と右から5桁目(5ビット目)の数値「b」とからなる2進数の2桁の数値「ab」=「10」(10進数で示すと、((a×2の1乗)+(b×2の0乗))が部分値として決定される。
特殊処理3では、第2抽選フラグ値の全部ではなく、第2抽選フラグ値をビット表示(「−−abcdef」)して、その一部(「ab」、「cd」又は「ef」)を用いているため、同一の第2抽選フラグ値であっても、第2抽選フラグ値のビット表示した一部の桁部分の箇所を、異なる箇所から採取するようにすることで、1個の第2抽選フラグ値のデータ(ビット表示「−−abcdef」)から複数種類のデータ(「ab」、「cd」又は「ef」)を採取することができる。これにより、それぞれの第2抽選フラグ値のデータを個別に有するよりもデータの圧縮をすることができて、記憶容量の節約をすることができる。
【0224】
本実施の形態では、ポインタ決定テーブル542は、所定数の数値(具体的には、16進数の「00」〜「FF」)の中からポインタを決定している。分岐処理決定手段560は、このポインタに基づいて、(1)特定値移行判定処理、(2)単一の停止テーブル440の選択処理、又は、(3)特定値変更処理の3つの中のいずれかを決定している。このため、(1)、(2)又は(3)の各ポインタとして用いられる所定数の数値は、上記(1)、(2)又は(3)のいずれかに分岐するために用いられており、(1)、(2)又は(3)として分類するためのポインタは、(1)、(2)又は(3)のそれぞれにおいて重複しないように設ける必要がある。ポインタとして用いられる数値の個数は所定数に設定されているため、(1)特定値移行判定処理、(2)単一の停止テーブル440の選択処理に多数のポインタが必要となるような場合には、(3)特定値変更処理に対して割り当て可能な残りのポインタの数は少なくなることになる。
【0225】
そのようなとき、(3)特定値変更処理における処理が、仮にポインタを、そのまま新たな特定値として設定する第1設定処理(いわゆる絶対参照処理)だけであると、新たな特定値として設定できる数が少なくなる。本実施の形態では、その第1設定処理(絶対参照処理)以外に、特定値に、ポインタに基づいて決定される加算値を加算し、この加算後の数値を新たな特定値として設定する第2設定処理(いわゆる相対参照処理)を有している。
分岐処理における(3)特定値変更処理に割り当てられるポインタの数が少なくても、その後の第2設定処理において、ポインタに基づいて加算される加算値が特定値に加算され、この加算後の数値を新たな特定値として設定することができ、特定値のバリエーションを増加させることができる。このように前記第1設定処理(絶対参照処理)に加えて前記第2設定処理(相対参照処理)が行われることにより、結果として、(1)特定値移行判定処理及び(2)単一の停止テーブル440の選択処理に割り当てることができるポインタの数(範囲)も十分に確保することができる。
【0226】
これにより、上記(1)(2)(3)におけるポインタの割り当ての自由度が増加することにより、停止制御の設計の自由度が増え、遊技機10の機種毎に(1)(2)(3)に必要なポインタの変動に容易に対応することができる。また、このように停止制御の設計の自由度が増加することで、(1)(2)(3)の各処理に必要なパラメータとしてのポインタを十分に確保することができない場合に当該不足分をカバーするために必要となる余分なデータや、プログラム等が不要となって、必要なデータやプログラムを適正に配置することが可能となり、データの圧縮化を図り、記憶容量の節約をすることができる。
【0227】
ポインタ決定テーブル542は、16進数の「00」〜「FF」の中からポインタを決定している。すなわち、ポインタは、「00」〜「FF」の16×16=256個(10進数)の範囲の数値(整数)の中から1個の数値(使用するときには2桁の16進数の数値となる)がポインタとして決定されるものである。なお、これは、本実施の形態に係る遊技機10の制御装置において8ビットCPUが用いられており、8ビット(2の8乗=256=16×16)の数値を取り扱い易い16進数の2桁の数値が記憶容量を抑えるのに最も都合がよいことに起因している。
【0228】
本実施の形態の特定値変更処理の第2設定処理におけるポインタに基づいて決定される加算値は、現在のポインタと、予め定めた基準値とに基づいて算出されるものであって、この加算値を適当な数値に設定することにより、新たな特定値(CW)を、当初の特定値(CW)とは異なる数値に変更することができる。
本実施の形態では、現在のポインタと、予め定めた基準値と、現在の特定値(CW)とを加算し、この加算後の数値の予め定めた桁数の数値(16進数による2桁の数値)を新たな特定値(CW)としている。加算後の数値が、予め定めた桁数(16進数による2桁の数値)の範囲内であれば、そのままの数値が新たな特定値(CW)とされる。また、加算後の数値が、予め定めた桁数(16進数による2桁の数値)を超えるような場合には、当該超えた桁数(16進数の3桁目以上)は省略され、予め定めた桁数(16進数による2桁の数値)の数値のみが、新たな特定値(CW)とされる。これは、いわゆる桁溢れ(オーバーフロー)であって、この桁溢れを利用することで、使用する数値の桁数を限定した範囲内で行うことができ、特定値(CW)を予め定めた桁数の範囲内にすることができ、その後の処理や参照の範囲を限定し、数値処理を容易なものにすることができる。
【0229】
具体的に説明すると、例えば、現在の特定値(CW)が11(16進数)であって、現在のCWを+1更新(変更)したい場合は、
図16の加算値「1」の欄のポインタ「B1」が採取される。基準値は、50(16進数)に設定されている。(なお、基準値は、加算値が「0」となるポインタ「B0」に加算して2桁から3桁への桁溢れが行われる数値に設定されている。すなわち、「B0」から2桁の最終値「FF」までの個数となる数値であって、「FF」−「B0」+1=50(16進数。10進数では80)となる。)
この場合に、現在の特定値(CW)である11(16進数)と、ポインタとしてのB1(16進数)と、基準値としての50(16進数)とを合計した数値は、112(16進数)となる。ここで、予め定めた桁数として16進数による2桁が設定されてあり、この112(16進数)は桁溢れ(オーバーフロー)が発生しており、予め定めた桁数である2桁の数値は、12(16進数)となる。この12(16進数)の数値が、新たな特定値(CW)となるものである。これにより、元の特定値11(16進数)が、新たな特定値12(16進数)となって、特定値(CW)が+1更新されることになる。すなわち、上記演算処理により、現在の特定値(CW)としての「11」(16進数)に、加算値「+1」(10進数)を加算した結果、新たな特定値「12」(16進数)となるものである。
ここで、2桁の16進数の数値は、具体的には、「00」〜「FF」であって、1桁である0、1、2、・・・、9も表記上は、2桁目に0を表記して、00、01、02、・・・、09と表記し、2桁の数値として取り扱われているものである。
【0230】
上述した例は、「CW+」いわゆる+1更新するものであるが、「CW−」いわゆる−1更新する具体例を以下に説明する。
具体的に説明すると、例えば、現在の特定値(CW)が11(16進数)であって、現在のCWを−1更新(変更)したい場合は、
図16の加算値「−1」の欄のポインタ「AF」を採取する。基準値は、50(16進数)に設定されている。なお、基準値は、上述した算出方法と同様である。この場合に、現在の特定値(CW)である11(16進数)と、ポインタとしての「AF」(16進数)と、基準値としての「50」(16進数)とを合計した数値は、「110」(16進数。10進数では272)となる。ここで、予め定めた桁数として16進数による2桁が設定されていると、この「110」(16進数)は桁溢れ(オーバーフロー)が発生しており、予め定めた桁数である2桁の数値は、「10」(16進数)となる。この「10」(16進数)の数値が、新たな特定値(CW)となるものである。これにより、元の特定値「11」(16進数)が、新たな特定値「10」(16進数)となって、特定値(CW)が−1更新(変更)されることになる。すなわち、上記演算処理により、現在の特定値(CW)としての「11」(16進数)に、加算値「−1」(10進数)を加算した結果、新たな特定値「10」(16進数)となるものである。
加算値の全範囲において、共通の1個の基準値(「50」16進数)を予め記憶しておくだけで、上述したような演算処理を採用することで、各ポインタに対応する加算値を別個にそれぞれ記憶することなく、各ポインタに対応する加算値を特定値に加算して加算後の数値を新たな特定値とする処理結果と同一の結果を得ることができる。これにより、全範囲において各加算値をそれぞれ記憶するよりも記憶容量の低減化(データ圧縮)を図ることができる。
【0231】
本実施の形態の特定値変更処理の第3設定処理としてのテーブル切換処理において、ポインタ決定手段540が決定したポインタが選択値でない場合には、当初のポインタ決定テーブル542をそのまま使用してポインタが決定される。
ポインタ決定手段540が決定したポインタが、選択値である場合には、この選択値に対応するポインタ決定テーブル542への切り換えが行われ、当初のポインタ決定テーブル542から、選択値が指し示す(対応する)ポインタ決定テーブル542へ切り換えられ(移行し)、切り換え後のポインタ決定テーブル542を用いてポインタが決定される。特定値移行判定処理や、単一の停止テーブル440の選択処理のパターン数が増加し、当初のポインタ決定テーブル542だけでは、特定値(CW)やポインタの範囲を必要分確保することができなくなった場合に、別途設けたポインタ決定テーブル542により、一度に大量の特定値(CW)やポインタのバリエーションを増加させることができ、大量のパターン数の処理に対応することができる。
【0232】
本実施の形態では、特定値移行判定処理では、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置と、ポインタ決定手段540により決定されたポインタとにより、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行(変更)するか否かの判定が行われている。
【0233】
この特定値移行判定処理の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行しない場合には、ポインタ(具体的には、移行判定ポインタ(BTRG))を別のポインタ(具体的には、停止テーブルポインタ(BTRP))に書き換え、当該別のポインタ(具体的には、停止テーブルポインタ(BTRP))を用いて決定された単一の停止テーブル440が使用される。かかる場合には、特定値(CW)を移行せずに、ポインタ(具体的には、移行判定ポインタ(BTRG))及び別のポインタ(具体的には、停止テーブルポインタ(BTRP))を介して決定された単一の停止テーブル440が使用される。すなわち特定値(CW)に基づいて決定される停止テーブル440の切り換えが行われない(
図21参照)。
【0234】
一方、特定値移行判定処理の結果、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行する場合には、現在の特定値(CW)に所定の数値(具体的には、「1」)を加算した値が新たな特定値(CW)として設定され、当該新たな特定値(CW)に基づいて、ポインタ決定手段540により新たなポインタが決定され、特殊処理手段580による特殊処理の後、特殊処理後のポインタに基づいて分岐処理が繰り返される(
図21参照)。かかる場合には、特定値(CW)を新たな特定値(CW)に移行することで、新たな特定値(CW)に移行する前の特定値(CW)に基づいて決定される停止テーブル440から、新たな特定値(CW)に基づいて決定される停止テーブル440への切り換えが行われることになる。
【0235】
すなわち、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置により、停止テーブル440の切り換えが行われない場合と、停止テーブル440の切り換えが行われる場合とに区別することが可能となる。これにより、ストップスイッチ50が停止操作されたときの回転リール62の図柄位置により、先に決定された特定値(CW)に対応する停止テーブル440を用いて停止させることができる場合と、当該停止テーブル440を用いて停止させることができない場合とに対処することができる。当該停止テーブル440を用いて停止させることができない場合には、特定値(CW)を変更し、同様の処理を経て、それに対応する停止テーブル440も変更させることで、停止させる図柄61も変更させることができて、適正な停止処理を行うことができる。
【0236】
本実施の形態は、特定値取得手段520が取得した第1停止操作により特定値(CW)を取得し、その後、この取得した特定値(CW)と、停止操作(第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作)が行われた回転リール62とに基づいて、停止テーブル440の決定処理が行われることで、特定値(CW)及びその特定値(CW)を用いた決定処理に停止操作順序の要素の一部を停止制御のデータの構成の一部として含ませる(反映させる)ことが可能となる。
【0237】
本実施の形態では、役抽選の結果が同一であっても、停止操作順序がCLRの場合は左、中、右の回転リール62の停止テーブル440は、例えば、「01」、「01」、「04」が用いられ、一方、停止操作順序がCRLの場合は左、中、右の回転リール62の各停止テーブル440は、例えば「03」、「01」、「04」となるように形成されている(図示せず)。役抽選結果が同一であっても停止操作順序の相違により、各停止操作の最終的な特定値(CW)の組み合わせの一部が異なるものとなって、結果として、停止テーブル440の組み合わせの一部(上述の場合は左回転リール64)が相違し、停止図柄を異ならせることができるものである。
【0238】
なお、本実施の形態では、上述したような特定値(CW)や、各種テーブル等を用いて停止制御を行うことにより、停止制御に関するデータ容量の圧縮をすることができるものであるが、それだけでは無い。本実施の形態では、最終的な特定値(CW)が確定すると、この特定値(CW)に1対1に対応する停止図柄が特定される。このため、従来、全ての回転リール62が停止した後、有効ライン86において(複数の有効ライン86を有するような場合には、各有効ライン86毎に)入賞判定を行っていたが、このような従来行われていた入賞判定自体が不要となっている。このため、本実施の形態において、従来の停止制御において、データとして実装されていた
図2に示すような図柄番号(コマ番号)と各回転リール62の図柄配列とをそのまま記憶させた配列データを必要としないものである。この
図2に示すような配列データ自体をそのまま記憶させる必要がない(不要とした)ことにより、記憶させるデータの数も減り、且つ、従来行われていたような入賞判定処理も不要になったため、記憶容量の低減化に加えて、停止制御の処理時間の短縮という効果も生み出しているものである。
【0239】
本実施の形態では、最終的な各特定値(CW)毎に1対1に対応して停止図柄が特定される。そして、この停止図柄に対応して、原則として、メダルの払出枚数が規定されている。
ここで、従来の払出枚数の判定手法としては、
図2に示すような図柄配列データと、有効ライン86のデータと、入賞した役の図柄組み合わせからなる図柄組み合わせデータと、入賞した役毎の払出枚数データと、払出枚数の最大値となる上限枚数データ(具体的には15枚)とを予め有している。従来の払出枚数の処理としては、以下の(a)〜(c)のようになる。(a)図柄配列データと有効ラインデータと図柄組み合わせデータとを使用して、停止している図柄組み合わせを各有効ライン毎に算出する。(b)停止している図柄組み合わせ毎に払出枚数データを使用して、合計の払出枚数を算出する。(c)合計の払出枚数が上限枚数データ以上の場合は、払出枚数を上限枚数に書き換える(例えば、本実施の形態に係る遊技機10とは有効ライン86の本数が異なるが、仮に有効ライン86を複数本(例えば2本)有するような遊技機において、払出枚数が8枚の役に係る図柄が2本の有効ライン86にそれぞれ揃って合計2組、入賞した場合、払出枚数の合計枚数が16枚となるが、実際に払い出される枚数は、上限枚数の15枚に書き換えられる)。
【0240】
一方、本実施の形態に係る払出枚数の判定手法としては、最終的な特定値(CW)が確定した時点で、図柄表示窓部16に表示される3図柄×3図柄の停止図柄(いわゆる停止出目)が確定するとともに、払出枚数も取得されて払出枚数が確定する。この停止出目に対応した払出枚数のデータは、有効ライン86による入賞(仮に、上述したような複数の有効ライン86を有するような場合には、複数本の有効ライン86による複数の入賞(複合入賞)が含まれる)及び上限枚数(具体的には15枚)による算出を前もって行った枚数がデータとして予め格納されている。最終的な特定値(CW)が確定することによって、最後に停止させるべき複数の停止図柄が選択された状態(いわゆる第3停止操作が行われたタイミングの状態)で、その停止図柄(停止出目)に応じて払出枚数が決定されるものであり、左中右の各回転リール62の停止位置の組み合わせが決定した段階で、停止位置の組み合わせに応じて払出枚数が決定されている。
【0241】
更に、具体的には、本実施の形態では、
図27(a)(b)に示すように、入賞枚数判定データ構成や、特定値(CW)及び払出枚数の対応関係を定めた払出枚数参照用テーブルが設けられている。
本実施の形態では、入賞枚数判定用のデータ構成は、払出枚数、ハズレ判定、特定値(CW)の範囲が、
図27(a)に示すように1バイト中の8ビットに振り分けられている。また、
図27(b)に示すように、一例として、特定値(CW)の判定範囲と、特定値(CW)と、払出枚数との対応が予め決定されている。
特定値(CW)が、メダルの払い出しを伴うものである場合には、この払出枚数参照用テーブルにおいて払出枚数の参照等を行っているものである。
【0242】
具体的には、特定値(CW)が、メダルの払い出しを伴うものである場合には、チェリー役やスイカ役のような停止操作タイミングにより当該当選役の図柄の組み合わせを有効ライン86上に停止させることができない、いわゆる取りこぼしが発生し得る役や、また、押し順(各回転リール62の停止操作の順番)により、前記取りこぼしが発生し得る移行役(例えばATへの移行役)や、また、当選した場合には前記押し順を問わずに成立するベル役等は、この払出枚数参照用テーブルを用いて払出枚数の参照及びハズレ判定(取りこぼし判定)が行われている。
【0243】
具体的には、特定値(CW)が予め定めた所定の範囲では、払出枚数が原則として15枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置され、また、特定値(CW)が予め定めた他の所定の範囲では、払出枚数が原則として2枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置され、また、特定値(CW)が予め定めた更に他の所定の範囲では、払出枚数が原則として1枚となるように1つのブロック(範囲)に纏めて配置されている。なお、払出枚数自体は、機種により15枚の範囲内で設定可能なものである。
この
図27(a)の払出枚数判定データ構成では、当選役に係る図柄を有効ライン86に揃えることができなかった前記取りこぼしが発生した場合には、ハズレとなるので、払出枚数判定データ構成の中に、ハズレ判定のフラグを設けて、ハズレフラグが成立している場合には、払い出しが無いように設定されている。
【0244】
例えば、
図27(b)に示すような特定値(CW)と払出枚数との対応が示されている場合において、特定値(CW)の範囲が(1)のブロック(CWがF0〜F2)である場合には、原則として、15枚のメダルが払い出されるように設定され、特定値(CW)の範囲が(2)のブロック(CWがF3〜F4)である場合には、原則として、1枚のメダルが払い出されるように設定されてある。但し、特定値(CW)の範囲(1)のブロック(CWがF0〜F2)であって、1番下のデータ(F2)を参照したときには、ハズレとなるように設定されている。このようなハズレ判定を有していることにより、ハズレの0枚を含めた各払出枚数をデータとしてそれぞれ持つよりもデータの圧縮を図ることができ、優位性を有するように形成することができる。また、従来の払出枚数の判定手法のように複数の有効ライン86を有するような場合において、各有効ライン86毎に停止している図柄の組み合わせを判定し、その図柄の組み合わせ毎に払出枚数を算出し、複数の図柄の組み合わせにより払出枚数が複数の払出枚数の合計となって上限枚数を超えるような場合には、上限枚数に書き換える等のような処理が本実施の形態では全く必要なく、そのための処理プログラムも不要であり且つ処理時間の短縮化を図ることができる。
【0245】
この払出枚数参照用テーブルを設けたのは、上述したような取りこぼしの発生や、停止図柄の組み合わせが同一であっても、メダルの投入枚数が2枚であるか又は3枚であるかの規定数の相違や、遊技状態の相違によって、払出枚数が異なるように設定されている場合等の種々の条件が加わってきても確実に対応できるようにしているものである。停止図柄が同一であっても、規定数等により払出枚数が異なる場合には、払出枚数参照用テーブルの払出枚数の格納場所に所定のデータ格納箇所を特定する数値等(いわゆる一種のポインタとして用いられる数値や記号等)を格納し、当該数値により別の箇所に格納した払出枚数のデータを採取することができるように形成されている。
【0246】
すなわち、本実施の形態では、最終的に特定値(CW)が決定されることで、この特定値(CW)に対応する停止図柄が特定され、停止図柄が特定されることで、原則として、払出枚数も確定する。具体的には、例えば、第1停止操作のタイミングで最終的な特定値(CW)が確定し、払出枚数も確定した場合には、第1停止操作のタイミングで払出枚数等が確定することになる。従来のような全ての回転リール62の停止操作が完了し、全ての回転リール62の停止した図柄により払出枚数を判定するようなものとは異なっている。すなわち、従来の停止制御のように全ての停止図柄の結果によって判定処理を行うものと比べて、早期に払出枚数を確定することが可能になる。これにより、従来よりも遊技や演出の進行をより早い段階で進めることが可能となり、遊技の進行や演出を効果的なものにすることができる。
【0247】
また、本実施の形態では、最終的な特定値(CW)と停止図柄とが1対1に対応するため、ボーナス遊技への移行も、最終的な特定値(CW)の値により行われる。すなわち、特定値(CW)が、最終的に予め定めた特定値(CW)となったときにボーナス遊技への移行であると判定することができる。これにより、最終的な特定値(CW)が確定するタイミングが、第1停止操作や第2停止操作であるような場合には、従来の第3停止操作後に入賞判定処理後に判定するよりも早い段階でボーナス遊技への移行が判定され得ることになり、その後の演出等の遊技や演出の進行を効果的に行うことが可能となる。
【0248】
また、ここで、所定の遊技中には払出枚数が予め定めた固定枚数に設定されているような場合には、上述したような払出枚数参照用テーブルを用いた処理等は行わずに特定値(CW)によって特定される状態により払出枚数を決定するようにしてもよいものである。
上述した本実施の形態では、特別役は、役物としてのSBが設定されているが、特別役には、このSBに限定されるものでは無く、他の役物でも良く、さらに、役物以外の複数のベル等の役(小役)等でもよいものである。
【0249】
上述した本実施の形態における特別役としては、1種類の役物であるSBを複数有しているものであるが、特に1種類の役物に限定されるものでは無く、複数種類の役物を複数有してもよいものである。例えば、役物であるボーナスとしてボーナスAをボーナスA1からボーナスA64まで64個有し、且つ、ボーナスBをボーナスB1からボーナスB64まで有してもよい。また、複数種類の役を複数有してもよいものである。例えば、小役であるベル役としてベルAをベルA1からベルA64まで64個有し、且つ、ベルBをベルB1からベルB64まで有してもよい。
【0250】
また、本実施の形態では、役抽選の抽選結果を、第1抽選フラグ値(FPL)と第2抽選フラグ値(FPH)との2つに分けて反映させているが、役抽選の抽選結果を、第1抽選フラグ値(FPL)と、第2抽選フラグ値(FPH)との2つに分けて特定値(CW)やポインタに反映させずに、役抽選の抽選結果、すなわち、FPHとFPLとの両方を組み合わせた全てを一度に反映させるようにすることもできる。その場合には、上述した特殊処理手段580による特殊処理(ステップ511)を行わず、特定値取得手段520が、役抽選の抽選結果の全てと第1停止操作リールとに対応する特定値(CW)を取得し、ポインタ決定手段540が、その特定値(CW)と、停止操作が行われた回転リール62とに基づいて、ポインタを決定し、分岐処理決定手段が、このポインタに基づいて、分岐処理において、いずれかの処理を決定することになる。
また、本実施の形態では、上述したSB1〜SB64のように入賞図柄の組み合わせが規則的に繰り返される多数のパターンとして設定されているような場合に、停止制御における記憶容量の削減化に効果的なものであるが、効果を奏する対象となるのは、これに限定されるものではない。例えば、停止操作順序が設定されているAT役の個数が多く、入賞図柄の組み合わせが多数のパターンとして設定されているような場合等にも、本実施の形態では、記憶容量の削減化に効果的なものとなる。