(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1マルチプレクサを、前記画素部の列出力をシャッフルして、前記列出力に対応して配置された前記列信号処理部と異なる列信号処理部にランダムに入力するように制御し、前記第2マルチプレクサを、前記読み出し部の前記複数の列信号処理部で処理された信号を前記第1マルチプレクサでシャッフルされる前の前記画素部の列出力の順となるように並べ替えて前記出力部に供給するように制御する制御部を有する
請求項1から8のいずれか一に記載の固体撮像装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の画素部の列出力の読み出し系の要部をより具体的に示すブロック図である。
図2においては、図面の簡単化のため、画素部の列出力を第0列出力CLM0〜第10列出力CLM10の11列出力についてのみ示している。
本実施形態において、固体撮像装置10は、たとえばCMOSイメージセンサにより構成される。
【0019】
この固体撮像装置10は、
図1および
図2に示すように、撮像部としての画素部(PXLP)20、垂直走査(行走査)回路(VSCN)30、制御部としてのタイミング制御回路(TMGC)40、読み出し回路(RDOC)50、出力回路(OTPC)60、第1マルチプレクサアレイ(MPX1)70、および第2マルチプレクサアレイ(MPX2)80を主構成要素として有している。
【0020】
画素部20は、フォトダイオード(光電変換素子)と画素内アンプとを含む複数の画素がn行×m列の2次元の行列状(マトリクス状)に配列されている。
【0021】
図3は、本実施形態に係る画素の一例を示す回路図である。
【0022】
この画素PXLは、たとえば光電変換素子であるフォトダイオード(PD)を有する。
そして、このフォトダイオードPDに対して、転送トランジスタTRG−Tr、リセットトランジスタRST−Tr、ソースフォロワトランジスタSF−Tr、および選択トランジスタSEL−Trをそれぞれ一つずつ有する。
【0023】
フォトダイオードPDは、入射光量に応じた量の信号電荷(ここでは電子)を発生し、蓄積する。
以下、信号電荷は電子であり、各トランジスタがN型トランジスタである場合について説明するが、信号電荷がホールであったり、各トランジスタがP型トランジスタであっても構わない。
また、本実施形態は、複数のフォトダイオード間で、各トランジスタを共有している場合や、選択トランジスタを有していない3トランジスタ(3Tr)画素を採用している場合にも有効である。
【0024】
転送トランジスタTRG−Trは、フォトダイオードPDとフローティングディフュージョンFD(Floating Diffusion;浮遊拡散層)の間に接続され、制御線TRGを通じて制御される。
転送トランジスタTRG−Trは、制御線TRGがハイレベル(H)の期間に選択されて導通状態となり、フォトダイオードPDで光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
【0025】
リセットトランジスタRST−Trは、電源線VRstとフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御線RSTを通じて制御される。
なお、リセットトランジスタRST−Trは、電源線VDDとフローティングディフュージョンFDの間に接続され、制御線RSTを通じて制御されるように構成してもよい。
リセットトランジスタRST−Trは、制御線RSTがHレベルの期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFDを電源線VRst(またはVDD)の電位にリセットする。
【0026】
ソースフォロワトランジスタSF−Trと選択トランジスタSEL−Trは、電源線VDDと列出力信号線LSGNの間に直列に接続されている。
ソースフォロワトランジスタSF−TrのゲートにはフローティングディフュージョンFDが接続され、選択トランジスタSEL−Trは制御線SELを通じて制御される。
ソースフォロワトランジスタSF−Trは、選択トランジスタSEL−Trを介して列出力信号線LSGNに接続され、画素部20外で出力信号線LSGNに接続された負荷回路とでソースフォロワを構成している。
選択トランジスタSEL−Trは、制御線SELがHの期間に選択されて導通状態となる。これにより、ソースフォロワトランジスタSF−TrはフローティングディフュージョンFDの電位に応じた列出力アナログ信号VSLを列出力CLMに対応する列出力信号線LSGNに出力する。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタTRG−Tr、リセットトランジスタRST−Tr、および選択トランジスタSEL−Trの各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時並列的に行われる。
【0027】
画素部20には、画素PXLがn行×m列配置されているので、各制御線SEL、RST、TRGはそれぞれn本、列出力CLM(列出力アナログ信号VSL)の列出力信号線LSGNはm本ある。
図1においては、各制御線SEL、RST、TRGを1本の行走査制御線として表している。
【0028】
垂直走査回路30は、タイミング制御回路40の制御に応じてシャッタ行および読み出し行において行走査制御線を通して画素の駆動を行う。
また、垂直走査回路30は、アドレス信号に従い、信号の読み出しを行うリード行と、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットするシャッタ行の行アドレスの行選択信号を出力する。
【0029】
タイミング制御回路40は、画素部20、垂直走査回路30、読み出し回路50、出力回路60、第1マルチプレクサアレイ70、および第2マルチプレクサアレイ80の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
【0030】
本実施形態において、タイミング制御回路40は、画素部20の複数の列出力CLMによる列出力信号をシャッフルして読み出し回路50の列毎に配置される列信号処理回路(CSPC)51−0〜51−10、・・・(
図2参照)に入力する第1マルチプレクサアレイ70における動作、並びに、読み出し回路50にて列信号処理回路51−0〜51−10、・・・で各列単位で処理された複数の信号を第1マルチプレクサアレイ70でシャッフルされる前の画素部20に列出力の順となるように並べ替えて出力回路60に供給する第2マルチプレクサアレイ80における動作を制御する制御部として機能する。
タイミング制御回路40は、第1制御信号CTL41により第1マルチプレクサアレイ70の動作を制御し、第2制御信号CTL42により第2マルチプレクサアレイ80の動作を制御する。
【0031】
ここで、シャッフルとは、画素部20の複数の列出力CLMによる列出力信号の供給先経路をシャッフリング回路(シャッフルエンコーダ)によりランダムに切り替えて、切り替えた列出力の列出力信号を、後述するグループ内またはグループ外(本実施形態ではグループ内を一例としている)のたとえば列出力毎に配置される列信号処理回路のいずれかに入力する処理をいい、この処理により列信号処理回路が列毎に固有に持つノイズを、時間的、空間的にばらけさせることで観察され難くする。
そして、本実施形態においては、後で詳述するように、シャッフリング回路のシャッフル対象をグループ間でオーバーラップさせることで、隣り合うグループ間でのばらけさせたノイズレベルの差を緩和するように第1マルチプレクサアレイ70および第2マルチプレクサアレイ80が構成される。
【0032】
なお、本実施形態においては、切り替えた列出力の列出力信号を、後述するグループ内またはグループ外のたとえば列出力毎に配置される列信号処理回路のいずれかに入力するように構成することも可能である。これにより、列信号処理回路が列毎に固有に持つノイズを、任意の幅をもって随意に分散させることが可能となり、時間的、空間的に随意にばらけさせることができ、より効果的に観察され難くすることが可能となる。
【0033】
読み出し回路50は、画素部20の各列出力CLMに対応して配置された複数の列信号処理回路(CSPC)51−0〜51−10、・・・(
図2参照)を含み、複数の列信号処理回路51(−0〜−10、・・・)で列並列処理が可能に構成されている。
読み出し回路50は、第1マルチプレクサアレイ70により供給される画素部20の各列出力信号に対して所定の信号処理を施して第2マルチプレクサアレイ80に供給する。
【0034】
読み出し回路50の列信号処理回路51(−0〜−10、・・・)は、たとえば
図4(A)に示すように、画素部20の各列出力アナログ信号VSLをデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータ(ADC)52(−0〜−10、・・・)を含んで構成される。
また、読み出し回路50の列信号処理回路51(−0〜−10、・・・)は、たとえば
図4(B)に示すように、ADC52(−0〜−10、・・・)の入力側にアナログ信号を増幅する増幅器(AMP)53(−0〜−10、・・・)が配置されてもよい。
また、この増幅器(AMP)53(−0〜−10、・・・)の配置位置はADC52(−0〜−10、・・・)の入力側であればよく、たとえば
図4(C)に示すように、第1マルチプレクサアレイ70の入力側に配置してもよい。
【0035】
本実施形態においては、一例として、読み出し回路50の各列信号処理回路51(−0〜−10、・・・)は、画素部20の各列出力CLMに、たとえば画素ピッチで1対1に対応して配置されている構成が示されている。
ただし、本発明でいう列出力に対応して配置される列信号処理回路は各列出力CLMに1対1に対応して配置されている構成に限定されるものではない。
列出力に対応して配置される列信号処理回路51とは、画素部20の列配列順に従った列出力による列出力信号を列配列順に正規に処理可能なように配置される列信号処理回路をいい、配置位置や配置方法が特定されるものではない。
そして、列出力に対応して配置される列信号処理回路51は、たとえば対応する列出力による列出力信号および対応する列出力とは異なる列出力による列出力信号を処理可能に構成される。
【0036】
出力回路60は、第2マルチプレクサアレイ80により供給される、読み出し回路50の複数の列信号処理回路51で処理された信号を図示しない処理系に出力する。
【0037】
第1マルチプレクサアレイ70は、画素部20の列出力CLMによる列出力信号の供給先をシャッフルして、列出力に対応して配置された列信号処理回路と異なる列信号処理回路に入力するように切り替え可能に構成されている。
【0038】
第1マルチプレクサアレイ70は、
図2に示すように、画素部20の複数の列出力CLM(0〜10、・・・)が複数のグループGRP1a〜1d、GRP2a〜2d、・・・にグループ化され、グループに属する複数の列出力CLM0〜10、・・・をシャッフル可能なシャッフルエンコーダ(SFLENC)71−0〜71−7、・・・を複数含んで構成されている。
そして、隣接するシャッフルエンコーダ71は、少なくとも一つの列出力、
図2の例では3つの列出力がシャッフル対象(切り替え対象)として部分的にオーバーラップ(重複)するように構成されている。
【0039】
図2の例では、連続して隣接する4つの列出力(信号)CLMを1つのグループとしてグループ化されている。上述したように、隣接するシャッフルエンコーダ71は、3つの列出力がシャッフル対象としてオーバーラップしていることから、具体的にグループ化は以下のように行われている。
【0040】
グループGRP1aは4つの列出力CLM0,CLM1,CLM2,CLM3を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−0がこのグループGRP1aの4つの列出力CLM0,CLM1,CLM2,CLM3をシャッフル対象としている。
【0041】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−0は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第0列出力CLM0、第1列出力CLM1、第2列出力CLM2、および第3列出力CLM3のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第0列出力CLM0に対応するように配置された第0列に配列の列信号処理回路51−0に入力する。
【0042】
グループGRP1bは4つの列出力CLM1,CLM2,CLM3,CLM4を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−1がこのグループGRP1bの4つの列出力CLM1,CLM2,CLM3,CLM4をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−1の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM1,CLM2,CLM3が隣接のシャッフルエンコーダ71−0とオーバーラップしている。
【0043】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−1は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第1列出力CLM1、第2列出力CLM2、第3列出力CLM3、および第4列出力CLM4のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第1列出力CLM1に対応するように配置された第1列に配列の列信号処理回路51−1に入力する。
【0044】
グループGRP1cは4つの列出力CLM2,CLM3,CLM4,CLM5を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−2がこのグループGRP1cの4つの列出力CLM2,CLM3,CLM4,CLM5をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−2の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM2,CLM3,CLM4が隣接のシャッフルエンコーダ71−1とオーバーラップしている。
【0045】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−2は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第2列出力CLM2、第3列出力CLM3、第4列出力CLM4、および第5列出力CLM5のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第2列出力CLM2に対応するように配置された第2列に配列の列信号処理回路51−2に入力する。
【0046】
グループGRP1dは4つの列出力CLM3,CLM4,CLM5,CLM6を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−3がこのグループGRP1dの4つの列出力CLM3,CLM4,CLM5,CLM6をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−3の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM3,CLM4,CLM5が隣接のシャッフルエンコーダ71−2とオーバーラップしている。
【0047】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−3は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第3列出力CLM3、第4列出力CLM4、第5列出力CLM5、および第6列出力CLM6のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第3列出力CLM3に対応するように配置された第3列に配列の列信号処理回路51−3に入力する。
【0048】
グループGRP2aは4つの列出力CLM4,CLM5,CLM6,CLM7を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−4がこのグループGRP2aの4つの列出力CLM4,CLM5,CLM6,CLM7をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−4の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM4,CLM5,CLM6が隣接のシャッフルエンコーダ71−3とオーバーラップしている。
【0049】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−4は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第4列出力CLM4、第5列出力CLM5、第6列出力CLM6、および第7列出力CLM7のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第4列出力CLM4に対応するように配置された第4列に配列の列信号処理回路51−4に入力する。
【0050】
グループGRP2bは4つの列出力CLM5,CLM6,CLM7,CLM8を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−5がこのグループGRP2bの4つの列出力CLM5,CLM6,CLM7,CLM8をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−5の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM5,CLM6,CLM7が隣接のシャッフルエンコーダ71−4とオーバーラップしている。
【0051】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−5は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第5列出力CLM5、第6列出力CLM6、第7列出力CLM7、および第8列出力CLM8のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第5列出力CLM5に対応するように配置された第5列に配列の列信号処理回路51−5に入力する。
【0052】
グループGRP2cは4つの列出力CLM6,CLM7,CLM8,CLM9を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−6がこのグループGRP2cの4つの列出力CLM6,CLM7,CLM8,CLM9をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−6の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM6,CLM7,CLM8が隣接のシャッフルエンコーダ71−5とオーバーラップしている。
【0053】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−6は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第6列出力CLM6、第7列出力CLM7、第8列出力CLM8、および第9列出力CLM9のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第6列出力CLM6に対応するように配置された第6列に配列の列信号処理回路51−6に入力する。
【0054】
グループGRP2dは4つの列出力CLM7,CLM8,CLM9,CLM10を1つのグループとしてグループ化されている。シャッフルエンコーダ71−7がこのグループGRP2dの4つの列出力CLM7,CLM8,CLM9,CLM10をシャッフル対象としている。このシャッフルエンコーダ71−7の4つのシャッフル対象のうち3つの列出力CLM7,CLM8,CLM9が隣接のシャッフルエンコーダ71−6とオーバーラップしている。
【0055】
本実施形態において一例として、シャッフルエンコーダ71−7は、タイミング制御回路40の制御の下、画素部20の第7列出力CLM7、第8列出力CLM8、第9列出力CLM9、および第10列出力CLM10のうちの1つを選択して、選択した列出力信号を、読み出し回路50において、画素部20の第7列出力CLM7に対応するように配置された第7列に配列の列信号処理回路51−7に入力する。
【0056】
以上のように、本実施形態において、シャッフルエンコーダ71−0は、属するグループGRP1aの基準となる列出力CLM0および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM1,CLM2,CLM3をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM0に対応して配置された列信号処理回路51−0に入力させる。そして、基準となる列出力CLM0に連続して隣接する複数の列出力CLM1,CLM2,CLM3がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−1,71−2,71−3の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM0に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM1が隣接するシャッフルエンコーダ71−1の基準となる列出力である。
【0057】
ここで、基準となる列出力とは、グループに属するシャッフル対象の複数の列出力のうち、グループ内において、シャッフル後の列出力信号を列出力に対応して配置された列信号処理回路に入力させることが可能な列出力をいう。
たとえば、上述したように、グループ1aでは、グループに属するシャッフル対象の複数の列出力CLM0、CLM1,CLM2,CLM3のうち、シャッフル後の列出力信号を列出力に対応して配置された列信号処理回路51−0に入力させることが可能な列出力CLM0をいう。なお、この例では、グループに属するシャッフル対象の複数の列出力CLM0、CLM1,CLM2,CLM3のうち、列出力CLM1,CLM2,CLM3が基準となる列出力CLM0以外の他の列出力に相当する。
以下、基準となる列出力については他のグループにおいても同様に定義される。したがって、以下ではその記述は省略する。
【0058】
シャッフルエンコーダ71−1は、属するグループGRP1bの基準となる列出力CLM1および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM2,CLM3,CLM4をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM1に対応して配置された列信号処理回路51−1に入力させる。そして、基準となる列出力CLM1に連続して隣接する複数の列出力CLM2,CLM3,CLM4がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−2,71−3,71−4の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM1に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM2が隣接するシャッフルエンコーダ71−2の基準となる列出力である。
【0059】
シャッフルエンコーダ71−2は、属するグループGRP1cの基準となる列出力CLM2および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM3,CLM4,CLM5をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM2に対応して配置された列信号処理回路51−2に入力させる。そして、基準となる列出力CLM2に連続して隣接する複数の列出力CLM3,CLM4,CLM5がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−3,71−4,71−5の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM2に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM3が隣接するシャッフルエンコーダ71−3の基準となる列出力である。
【0060】
シャッフルエンコーダ71−3は、属するグループGRP1dの基準となる列出力CLM3および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM4,CLM5,CLM6をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM3に対応して配置された列信号処理回路51−3に入力させる。そして、基準となる列出力CLM3に連続して隣接する複数の列出力CLM4,CLM5,CLM6がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−4,71−5,71−6の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM3に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM4が隣接するシャッフルエンコーダ71−4の基準となる列出力である。
【0061】
同様に、シャッフルエンコーダ71−4は、属するグループGRP2aの基準となる列出力CLM4および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM5,CLM6,CLM7をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM4に対応して配置された列信号処理回路51−4に入力させる。そして、基準となる列出力CLM4に連続して隣接する複数の列出力CLM5,CLM6,CLM7がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−5,71−6,71−7の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM4に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM5が隣接するシャッフルエンコーダ71−5の基準となる列出力である。
【0062】
シャッフルエンコーダ71−5は、属するグループGRP2bの基準となる列出力CLM5および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM6,CLM7,CLM8をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM5に対応して配置された列信号処理回路51−5に入力させる。そして、基準となる列出力CLM5に連続して隣接する複数の列出力CLM6,CLM7,CLM8がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−6,71−7,71−8の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM5に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM6が隣接するシャッフルエンコーダ71−6の基準となる列出力である。
【0063】
シャッフルエンコーダ71−6は、属するグループGRP2cの基準となる列出力CLM6および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM7,CLM8,CLM9をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM6に対応して配置された列信号処理回路51−6に入力させる。そして、基準となる列出力CLM6に連続して隣接する複数の列出力CLM7,CLM8,CLM9がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−7,71−8,71−9の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM6に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM7が隣接するシャッフルエンコーダ71−7の基準となる列出力である。
【0064】
シャッフルエンコーダ71−7は、属するグループGRP2dの基準となる列出力CLM7および基準となる列出力に連続して隣接する複数の列出力CLM8,CLM9,CLM10をシャッフル対象とし、シャッフルした一つの列出力信号を、読み出し回路50の1つの列信号処理回路51、たとえば基準となる列出力CLM7に対応して配置された列信号処理回路51−7に入力させる。そして、基準となる列出力CLM7に連続して隣接する複数の列出力CLM8,CLM9,CLM10がそれぞれ他のシャッフルエンコーダ71−8,71−9,71−10の基準となる列出力である。
すなわち、たとえば、基準となる列出力CLM7に連続して隣接する複数の列出力のうちの隣接する列出力CLM8が隣接するシャッフルエンコーダ71−8(図示せず)の基準となる列出力である。
【0065】
第2マルチプレクサアレイ80は、読み出し回路50の複数の列信号処理回路51(−0〜−7、・・・)で処理された信号を第1マルチプレクサアレイ70でシャッフルされる前の画素部20の列出力の順となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0066】
第2マルチプレクサアレイ80は、第1マルチプレクサアレイ70の複数のシャッフルエンコーダ71(−0〜−7、・・・)に対応して配置された複数のシャッフルデコーダ(SFLDEC)81−0〜81−7、・・・を含んで構成されている。
シャッフルデコーダ81(−0〜−7、・・・)は、読み出し回路50の複数の列信号処理回路51(−0〜−7、・・・)で処理された信号を第1マルチプレクサアレイ70の各シャッフルエンコーダ71(−0〜−7、・・・)でシャッフルされる前の画素部20の列出力の順となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0067】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP1aのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−0に対応してシャッフルデコーダ81−0が設けられている。
シャッフルデコーダ81−0は、シャッフルエンコーダ71−0でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM0,CLM1,CLM2,CLM3が、読み出し回路50の列信号処理回路51−0でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM0,CLM1,CLM2,CLM3となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0068】
たとえば、列出力CLM1の信号が第0列の列信号処理回路51−0で処理された場合、シャッフルデコーダ81−0は、その出力信号を、第1列の列信号処理回路51−1の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM2の信号が第0列の列信号処理回路51−0で処理された場合、シャッフルデコーダ81−0は、その出力信号を、第2列の列信号処理回路51−2の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM3の信号が第0列の列信号処理回路51−0で処理された場合、シャッフルデコーダ81−0は、その出力信号を、第3列の列信号処理回路51−3の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM0の信号が第0列の列信号処理回路51−0で処理された場合、シャッフルデコーダ81−0は、その出力信号を、そのまま第0列の列信号処理回路51−0の出力として出力回路60に供給する。
【0069】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP1bのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−1に対応してシャッフルデコーダ81−1が設けられている。
シャッフルデコーダ81−1は、シャッフルエンコーダ71−1でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM1,CLM2,CLM3,CLM4が、読み出し回路50の列信号処理回路51−1でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM1,CLM2,CLM3,CLM4となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0070】
たとえば、列出力CLM2の信号が第1列の列信号処理回路51−1で処理された場合、シャッフルデコーダ81−1は、その出力信号を、第2列の列信号処理回路51−2の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM3の信号が第1列の列信号処理回路51−1で処理された場合、シャッフルデコーダ81−1は、その出力信号を、第3列の列信号処理回路51−3の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM4の信号が第1列の列信号処理回路51−1で処理された場合、シャッフルデコーダ81−1は、その出力信号を、第4列の列信号処理回路51−4の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM1の信号が第1列の列信号処理回路51−1で処理された場合、シャッフルデコーダ81−1は、その出力信号を、そのまま第1列の列信号処理回路51−1の出力として出力回路60に供給する。
【0071】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP1cのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−2に対応してシャッフルデコーダ81−2が設けられている。
シャッフルデコーダ81−2は、シャッフルエンコーダ71−2でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM2,CLM3,CLM4,CLM5が、読み出し回路50の列信号処理回路51−2でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM2,CLM3,CLM4,CLM5となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0072】
たとえば、列出力CLM3の信号が第2列の列信号処理回路51−2で処理された場合、シャッフルデコーダ81−2は、その出力信号を、第3列の列信号処理回路51−3の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM4の信号が第2列の列信号処理回路51−2で処理された場合、シャッフルデコーダ81−2は、その出力信号を、第4列の列信号処理回路51−4の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM5の信号が第2列の列信号処理回路51−2で処理された場合、シャッフルデコーダ81−2は、その出力信号を、第5列の列信号処理回路51−5の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM2の信号が第2列の列信号処理回路51−2で処理された場合、シャッフルデコーダ81−2は、その出力信号を、そのまま第2列の列信号処理回路51−2の出力として出力回路60に供給する。
【0073】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP1dのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−3に対応してシャッフルデコーダ81−3が設けられている。
シャッフルデコーダ81−3は、シャッフルエンコーダ71−3でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM3,CLM4,CLM5,CLM6が、読み出し回路50の列信号処理回路51−3でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM3,CLM4,CLM5,CLM6となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0074】
たとえば、列出力CLM4の信号が第3列の列信号処理回路51−3で処理された場合、シャッフルデコーダ81−3は、その出力信号を、第4列の列信号処理回路51−4の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM5の信号が第3列の列信号処理回路51−3で処理された場合、シャッフルデコーダ81−3は、その出力信号を、第5列の列信号処理回路51−5の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM6の信号が第3列の列信号処理回路51−3で処理された場合、シャッフルデコーダ81−3は、その出力信号を、第6列の列信号処理回路51−6の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM3の信号が第3列の列信号処理回路51−3で処理された場合、シャッフルデコーダ81−3は、その出力信号を、そのまま第3列の列信号処理回路51−3の出力として出力回路60に供給する。
【0075】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP2aのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−4に対応してシャッフルデコーダ81−4が設けられている。
シャッフルデコーダ81−4は、シャッフルエンコーダ71−4でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM4,CLM5,CLM6,CLM7が、読み出し回路50の列信号処理回路51−4でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM4,CLM5,CLM6,CLM7となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0076】
たとえば、列出力CLM5の信号が第4列の列信号処理回路51−4で処理された場合、シャッフルデコーダ81−4は、その出力信号を、第5列の列信号処理回路51−5の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM6の信号が第4列の列信号処理回路51−4で処理された場合、シャッフルデコーダ81−4は、その出力信号を、第6列の列信号処理回路51−6の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM7の信号が第4列の列信号処理回路51−4で処理された場合、シャッフルデコーダ81−4は、その出力信号を、第7列の列信号処理回路51−7の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM4の信号が第4列の列信号処理回路51−4で処理された場合、シャッフルデコーダ81−4は、その出力信号を、そのまま第4列の列信号処理回路51−4の出力として出力回路60に供給する。
【0077】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP2bのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−5に対応してシャッフルデコーダ81−5が設けられている。
シャッフルデコーダ81−5は、シャッフルエンコーダ71−5でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM5,CLM6,CLM7,CLM8が、読み出し回路50の列信号処理回路51−5でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM5,CLM6,CLM7,CLM8となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0078】
たとえば、列出力CLM6の信号が第5列の列信号処理回路51−5で処理された場合、シャッフルデコーダ81−5は、その出力信号を、第6列の列信号処理回路51−6の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM7の信号が第5列の列信号処理回路51−5で処理された場合、シャッフルデコーダ81−5は、その出力信号を、第7列の列信号処理回路51−7の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM8の信号が第5列の列信号処理回路51−5で処理された場合、シャッフルデコーダ81−5は、その出力信号を、第8列の列信号処理回路51−8の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM5の信号が第5列の列信号処理回路51−5で処理された場合、シャッフルデコーダ81−5は、その出力信号を、そのまま第5列の列信号処理回路51−5の出力として出力回路60に供給する。
【0079】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP2cのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−6に対応してシャッフルデコーダ81−6が設けられている。
シャッフルデコーダ81−6は、シャッフルエンコーダ71−6でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM6,CLM7,CLM8,CLM9が、読み出し回路50の列信号処理回路51−6でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM6,CLM7,CLM8,CLM9となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0080】
たとえば、列出力CLM7の信号が第6列の列信号処理回路51−6で処理された場合、シャッフルデコーダ81−6は、その出力信号を、第7列の列信号処理回路51−7の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM8の信号が第6列の列信号処理回路51−6で処理された場合、シャッフルデコーダ81−6は、その出力信号を、第8列の列信号処理回路51−8の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM9の信号が第6列の列信号処理回路51−6で処理された場合、シャッフルデコーダ81−6は、その出力信号を、第9列の列信号処理回路51−9の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM6の信号が第6列の列信号処理回路51−6で処理された場合、シャッフルデコーダ81−6は、その出力信号を、そのまま第6列の列信号処理回路51−6の出力として出力回路60に供給する。
【0081】
第2マルチプレクサアレイ80において、第1マルチプレクサアレイ70のグループGRP2dのシャッフル動作を担当するシャッフルエンコーダ71−7に対応してシャッフルデコーダ81−7が設けられている。
シャッフルデコーダ81−7は、シャッフルエンコーダ71−7でシャッフルされた画素部20の4つの列出力(信号)CLM7,CLM8,CLM9,CLM10が、読み出し回路50の列信号処理回路51−7でAD変換等の所定の信号処理を受けた処理後信号を受けて、シャッフルされる前の画素部20の列出力の順CLM7,CLM8,CLM9,CLM10となるように並べ替えて出力回路60に供給する。
【0082】
たとえば、列出力CLM8の信号が第7列の列信号処理回路51−7で処理された場合、シャッフルデコーダ81−7は、その出力信号を、第8列の列信号処理回路51−8の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM9の信号が第7列の列信号処理回路51−7で処理された場合、シャッフルデコーダ81−7は、その出力信号を、第9列の列信号処理回路51−9の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM10の信号が第7列の列信号処理回路51−7で処理された場合、シャッフルデコーダ81−7は、その出力信号を、第10列の列信号処理回路51−10の出力として出力回路60に供給する。
列出力CLM7の信号が第7列の列信号処理回路51−7で処理された場合、シャッフルデコーダ81−7は、その出力信号を、そのまま第7列の列信号処理回路51−7の出力として出力回路60に供給する。
【0083】
ここで、上記構成および機能を有する第1マルチプレクサアレイのシャッフルエンコーダおよび第2マルチプレクサアレイのシャッフルデコーダを実現する構成例について説明する。
図5は、本実施形態に係る第1マルチプレクサアレイのシャッフルエンコーダおよび第2マルチプレクサアレイのシャッフルデコーダの構成例を示す図である。
【0084】
第1マルチプレクサアレイ70のシャッフルエンコーダ71−0〜71−7、・・・は、本実施形態においてグループ化する列出力が4つであることから、4つのオン、オフスイッチSWを含んで構成されている。
同様に、第2マルチプレクサアレイ80のシャッフルデコーダ81−0〜81−7、・・・も、4つのオン、オフスイッチSWを含んで構成されている。
シャッフルエンコーダ71−0〜71−7はスイッチSW0〜SW3を有する。シャッフルデコーダ81−0〜81−7もスイッチSW10〜SW13を有する。
対応するグループのシャッフルエンコーダ71とシャッフルデコーダ81において、スイッチSW0とSW10、スイッチSW1とSW11、スイッチSW2とSW12、スイッチSW3とスイッチSW13が対をなし、同時並列的にオン、オフされる。
【0085】
シャッフルエンコーダ71−0においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第0列に配置された列信号処理回路51−0の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第0列出力CLM0に接続され、スイッチSW1の端子bが第1列出力CLM1に接続され、スイッチSW2の端子bが第2列出力CLM2に接続され、スイッチSW3の端子bが第3列出力CLM3に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−0においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM0〜CLM3の信号のいずれかが第0列の列信号処理回路51−0に入力される。
【0086】
シャッフルエンコーダ71−1においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第1列に配置された列信号処理回路51−1の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第1列出力CLM1に接続され、スイッチSW1の端子bが第2列出力CLM2に接続され、スイッチSW2の端子bが第3列出力CLM3に接続され、スイッチSW3の端子bが第4列出力CLM4に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−1においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM1〜CLM4の信号のいずれかが第1列の列信号処理回路51−1に入力される。
【0087】
シャッフルエンコーダ71−2においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第2列に配置された列信号処理回路51−2の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第2列出力CLM2に接続され、スイッチSW1の端子bが第3列出力CLM3に接続され、スイッチSW2の端子bが第4列出力CLM4に接続され、スイッチSW3の端子bが第5列出力CLM5に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−2においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM2〜CLM5の信号のいずれかが第2列の列信号処理回路51−2に入力される。
【0088】
シャッフルエンコーダ71−3においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第3列に配置された列信号処理回路51−3の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第3列出力CLM3に接続され、スイッチSW1の端子bが第4列出力CLM4に接続され、スイッチSW2の端子bが第5列出力CLM5に接続され、スイッチSW3の端子bが第6列出力CLM6に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−3においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM3〜CLM6の信号のいずれかが第3列の列信号処理回路51−3に入力される。
【0089】
シャッフルエンコーダ71−4においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第4列に配置された列信号処理回路51−4の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第4列出力CLM4に接続され、スイッチSW1の端子bが第5列出力CLM5に接続され、スイッチSW2の端子bが第6列出力CLM6に接続され、スイッチSW3の端子bが第7列出力CLM7に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−4においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM4〜CLM7の信号のいずれかが第4列の列信号処理回路51−4に入力される。
【0090】
シャッフルエンコーダ71−5においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第5列に配置された列信号処理回路51−5の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第5列出力CLM5に接続され、スイッチSW1の端子bが第6列出力CLM6に接続され、スイッチSW2の端子bが第7列出力CLM7に接続され、スイッチSW3の端子bが第8列出力CLM8(図示せず)に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−5においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM5〜CLM8の信号のいずれかが第5列の列信号処理回路51−5に入力される。
【0091】
シャッフルエンコーダ71−6においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第6列に配置された列信号処理回路51−6の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第6列出力CLM6に接続され、スイッチSW1の端子bが第7列出力CLM7に接続され、スイッチSW2の端子bが第8列出力CLM8(図示せず)に接続され、スイッチSW3の端子bが第9列出力CLM9(図示せず)に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−6においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM6〜CLM9の信号のいずれかが第6列の列信号処理回路51−6に入力される。
【0092】
シャッフルエンコーダ71−7においては、スイッチSW0〜SW3の端子aがそれぞれ第7列に配置された列信号処理回路51−7の入力に接続されている。スイッチSW0の端子bが第7列出力CLM7に接続され、スイッチSW1の端子bが第8列出力CLM8(図示せず)に接続され、スイッチSW2の端子bが第9列出力CLM9(図示せず)に接続され、スイッチSW3の端子bが第10列出力CLM10(図示せず)に接続されている。
シャッフルエンコーダ71−7においてはスイッチSW0〜SW3がランダムに切り替えられて、画素部20の列出力CLM7〜CLM10の信号のいずれかが第7列の列信号処理回路51−7に入力される。
【0093】
シャッフルデコーダ81−0においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第0列に配置された列信号処理回路51−0の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第0列出力ラインOUT0に接続され、スイッチSW11の端子aが第1列出力ラインOUT1に接続され、スイッチSW12の端子aが第2列出力ラインOUT2に接続され、スイッチSW13の端子aが第3列出力ラインOUT3に接続されている。
シャッフルデコーダ81−0においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第0列の列信号処理回路51−0の出力が、列出力ラインOUT0〜OUT3のいずれかに出力される。
【0094】
シャッフルデコーダ81−1においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第1列に配置された列信号処理回路51−1の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第1列出力ラインOUT1に接続され、スイッチSW11の端子aが第2列出力ラインOUT2に接続され、スイッチSW12の端子aが第3列出力ラインOUT3に接続され、スイッチSW13の端子aが第4列出力ラインOUT4に接続されている。
シャッフルデコーダ81−1においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第1列の列信号処理回路51−1の出力が、列出力ラインOUT1〜OUT4のいずれかに出力される。
【0095】
シャッフルデコーダ81−2においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第2列に配置された列信号処理回路51−2の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第2列出力ラインOUT2に接続され、スイッチSW11の端子aが第3列出力ラインOUT3に接続され、スイッチSW12の端子aが第4列出力ラインOUT4に接続され、スイッチSW13の端子aが第5列出力ラインOUT5に接続されている。
シャッフルデコーダ81−2においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第2列の列信号処理回路51−2の出力が、列出力ラインOUT2〜OUT5のいずれかに出力される。
【0096】
シャッフルデコーダ81−3においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第3列に配置された列信号処理回路51−3の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第3列出力ラインOUT3に接続され、スイッチSW11の端子aが第4列出力ラインOUT4に接続され、スイッチSW12の端子aが第5列出力ラインOUT5に接続され、スイッチSW13の端子aが第6列出力ラインOUT6に接続されている。
シャッフルデコーダ81−3においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第3列の列信号処理回路51−3の出力が、列出力ラインOUT3〜OUT6のいずれかに出力される。
【0097】
シャッフルデコーダ81−4においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第4列に配置された列信号処理回路51−4の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第4列出力ラインOUT4に接続され、スイッチSW11の端子aが第5列出力ラインOUT5に接続され、スイッチSW12の端子aが第6列出力ラインOUT6に接続され、スイッチSW13の端子aが第7列出力ラインOUT7に接続されている。
シャッフルデコーダ81−4においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第4列の列信号処理回路51−4の出力が、列出力ラインOUT4〜OUT7のいずれかに出力される。
【0098】
シャッフルデコーダ81−5においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第5列に配置された列信号処理回路51−5の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第5列出力ラインOUT5に接続され、スイッチSW11の端子aが第6列出力ラインOUT6に接続され、スイッチSW12の端子aが第7列出力ラインOUT7に接続され、スイッチSW13の端子aが第8列出力ラインOUT8(図示せず)に接続されている。
シャッフルデコーダ81−5においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第5列の列信号処理回路51−5の出力が、列出力ラインOUT5〜OUT8のいずれかに出力される。
【0099】
シャッフルデコーダ81−6においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第6列に配置された列信号処理回路51−6の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第6列出力ラインOUT6に接続され、スイッチSW11の端子aが第7列出力ラインOUT7に接続され、スイッチSW12の端子aが第8列出力ラインOUT8(図示せず)に接続され、スイッチSW13の端子aが第9列出力ラインOUT9(図示せず)に接続されている。
シャッフルデコーダ81−6においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第6列の列信号処理回路51−6の出力が、列出力ラインOUT6〜OUT9のいずれかに出力される。
【0100】
シャッフルデコーダ81−7においては、スイッチSW10〜SW13の端子bがそれぞれ第7列に配置された列信号処理回路51−7の出力に接続されている。スイッチSW10の端子aが第7列出力ラインOUT7に接続され、スイッチSW11の端子aが第8列出力ラインOUT8(図示せず)に接続され、スイッチSW12の端子aが第9列出力ラインOUT9(図示せず)に接続され、スイッチSW13の端子aが第10列出力ラインOUT10(図示せず)に接続されている。
シャッフルデコーダ81−7においてはスイッチSW10〜SW13がランダムに切り替えられて、第7列の列信号処理回路51−7の出力が、列出力ラインOUT7〜OUT10のいずれかに出力される。
【0101】
なお、以上の説明では、グループ化する列出力が4つの場合を例に説明したが、本発明は4つに限定されず、3または5以上のp個であってもよい。
図6は、グループ化する列出力がp個である場合の第1マルチプレクサアレイのシャッフルエンコーダの構成例を一般化して示す図である。
【0102】
この場合、第1マルチプレクサアレイ70Aのシャッフルエンコーダ71A−0〜71A−5、・・・は、グループ化する列出力が4より多いp個であることから、p個のオン、オフスイッチSW0〜SWp−1を含んで構成される。
シャッフルデコーダも同様の構成となる。
この構成は、
図5の構成を一般化したものであり、基本的に、
図5に関連付けて説明した構成および機能と同様であることから、その詳細な説明は省略する。
【0103】
上記構成を有する固体撮像装置10において、読み出し動作は概略次のように行われる。
【0104】
タイミング制御回路40の制御の下、光電変換を行う複数の画素PXLが行列状に配列された画素部20の中で、垂直走査回路30により指定された行の画素信号が列出力CLM0〜CLMnとして同時並列的に列方向へと出力される。
画素部20の列出力CLM0〜CLMmの信号は第1マルチプレクサアレイ70に入力される。
【0105】
第1マルチプレクサアレイ70においては、タイミング制御回路40による第1制御信号CTL41の指示に応じて、画素部20の列出力CLM0〜CLMmによる列出力信号の供給先がシャッフルされて、読み出し回路50内の列出力に対応して配置された列信号処理回路51に、あるいは列出力に対応して配置された列信号処理回路とは異なる列信号処理回路51に入力するように切り替えが行われる。
第1マルチプレクサアレイ70では、画素部20の複数の列出力が複数のグループにグループ化されており、グループに属する複数の列出力がグループに対応するシャッフルエンコーダ71でシャッフルされる。そして、第1マルチプレクサアレイ70においては、隣接するシャッフルエンコーダが1つまたは複数の列出力がシャッフル対象としてオーバーラップされており、オーバーラップされた列出力を含めてシャッフル動作が行われる。
【0106】
第1マルチプレクサアレイ70でシャッフルされた列出力の出力信号は読み出し回路50のシャッフル先の列信号処理回路51に入力される。
読み出し回路50の各列信号処理回路51においては、第1マルチプレクサアレイ70により供給される列出力信号に対して所定の信号処理が行われ、処理後の信号は第2マルチプレクサアレイ80に入力される。
【0107】
第2マルチプレクサアレイ80においては、タイミング制御回路40による第2制御信号CTL42の指示に応じて、読み出し回路50の各列信号処理回路51において信号処理された信号が第1マルチプレクサアレイ70でシャッフルされる前の画素部20の列出力CLMの順となるように並べ替えられ出力回路60に供給される。
【0108】
以上説明したように、本実施形態においては、第1マルチプレクサアレイ70は、
図2および
図5に示すように、画素部20の複数の列出力CLM(0〜10、・・・)が複数のグループGRP1a〜1d、GRP2a〜2d、・・・にグループ化され、グループに属する複数の列出力CLM0〜10、・・・をシャッフル可能なシャッフルエンコーダ71−0〜71−7、・・・を複数含んで構成されている。
そして、隣接するシャッフルエンコーダ71は、少なくとも一つの列出力、
図2の例では3つの列出力がシャッフル対象(切り替え対象)として部分的にオーバーラップ(重複)するように構成されている。
【0109】
以下に、隣接するシャッフルエンコーダ71が、少なくとも一つの列出力、
図2の例では3つの列出力がシャッフル対象(切り替え対象)として部分的にオーバーラップ(重複)するように構成されている本実施形態の効果を、グループ化するが切り替え対象をオーバーラップさせない構成を持つ比較例と比較しつつ考察する。
【0110】
図7は、グループ化するが切り替え対象をオーバーラップさせない比較例の構成を示す図である。
図7においては、理解を容易にするために、
図2と同様の部分は同一符号をもって表している。
図7の例では、シャッフルエンコーダ71B−0はグループGRP1の4つの列出力CLM0〜CLM3のみをシャッフル対象(切り替え対象)とし、シャッフルエンコーダ71B−1はグループGRP2の4つの列出力CLM4〜CLM7のみをシャッフル対象(切り替え対象)としている。
シャッフルデコーダ81B−0,81B−1もシャッフルエンコーダ71B−0,71B−1に応じた構成を有している。
【0111】
図8は、本実施形態に係る固体撮像装置の効果と比較例の効果を説明するための図である。
図8(A)が本実施形態に係る固体撮像装置の効果を説明するための図であり、
図8(B)が比較例の効果を説明するための図である。
図8(A)および(B)において、横軸が画素アドレスを示し、縦軸が相対的なノイズレベルを示している。
また、
図8(A)および(B)において、Xで示す曲線が列毎の列信号処理回路の持つノイズ成分を示し、Y1、Y2で示す曲線がばらけさせたノイズ成分を示している。
【0112】
また、
図9は、本実施形態に係る固体撮像装置と比較例のノイズの見え方を示す図である。
図9(A)が本実施形態に係る固体撮像装置のノイズの見え方を示し、
図9(B)が比較例のノイズの見え方を示している。
【0113】
本実施形態に係る固体撮像装置10および比較例では、列信号処理回路51が列毎に固有に持つノイズを、信号処理列を行ごとにランダムに切り替えること(シャッフリング)により、時間的、空間的にばらけさせることで抑制することができる。
【0114】
ところが、比較例では、任意の数の列(カラム)をグループ化してノイズを時間的、空間的にばらけさせているのみのため、
図8(B)に示すように、隣り合うグループ間でのばらけさせたノイズレベルの差が強調される傾向がある。
その結果、比較例においては、
図9(B)に示すように、ノイズがくっきりと明確に視認される。
【0115】
これに対して、本実施形態に係る固体撮像装置10では、隣接するシャッフルエンコーダ71は、少なくとも一つの列出力、たとえば3つの列出力がシャッフル対象(切り替え対象)として部分的にオーバーラップ(重複)するように構成されていることから、
図8(A)に示すように、隣り合うグループ間でのばらけさせたノイズレベルの差を緩和する効果を得る。
その結果、本実施形態に係る固体撮像装置10においては、
図9(A)に示すように、ノイズがぼやけ不明確な形でかろうじて視認されることから、画質の向上を図ることができる。
【0116】
なお、上述した実施形態においては、一例として、読み出し回路50の各列信号処理回路51(−0〜−10、・・・)は、
図10(A)に示すように、画素部20の各列出力CLMに、たとえば画素ピッチで1対1に対応して配置されている構成が示されている。
ただし、前述したように、本発明でいう列出力に対応して配置される列信号処理回路は各列出力CLMに1対1に対応して配置されている構成に限定されるものではない。
列出力に対応して配置される列信号処理回路51とは、画素部20の列配列順に従った列出力による列出力信号を列配列順に正規に処理可能なように配置される列信号処理回路をいい、配置位置や配置方法が特定されるものではない。
【0117】
図10(A)〜(C)は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置における画素の列出力と列信号処理回路との対応関係に特化した配置例について説明するための図である。
なお、
図10においては、画素の列出力と列信号処理回路との対応関係に特化した配置例についての概要を説明するにあたって理解を容易にするために、第1マルチプレクサアレイ等は省略してある。
【0118】
たとえば、
図10(A)に示すように、画素ピッチで1対1に対応して配置される例の他に、画素ピッチの2倍、4倍等に配置される場合が例示される。
たとえば,
図10(B)に示すように、画素部(画素アレイ)20の上下(垂直信号線の配線方向の両端部)に列信号処理回路51T,51Bを配置する場合が例示される。この例では、列信号処理回路が、偶数列と奇数列で列信号処理回路51T,51Bに分けられて画素アレイの上下に配置されている。
【0119】
あるいは
図10(C)に示すように、一つの列信号処理回路51を2画素毎、4画素毎等に配置する場合が例示される。
ここで、一つの列信号処理回路51を2画素毎、4画素毎等に配置するとは、2つ、あるいは4つの画素の信号を受け持って処理可能なように、一つの列信号処理回路51を複数の画素で共有するように構成されていることをいう。
図10(C)では、2画素で列信号処理回路51を共有する構成であり、スイッチSWで切り替えを行っている。
【0120】
このような構成が採用された場合であっても、上述した実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0121】
以上説明した固体撮像装置10は、デジタルカメラやビデオカメラ、携帯端末、あるいは監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器に、撮像デバイスとして適用することができる。
【0122】
図11は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用されるカメラシステムを搭載した電子機器の構成の一例を示す図である。
【0123】
本電子機器100は、
図11に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置10が適用可能なCMOSイメージセンサ(IMGSNS)110を有する。
さらに、電子機器100は、このCMOSイメージセンサ110の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系(レンズ等)120を有する。
電子機器100は、CMOSイメージセンサ110の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)130を有する。
【0124】
信号処理回路130は、CMOSイメージセンサ110の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路130で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等からなるモニタに動画として映し出し、あるいはプリンタに出力することも可能であり、またメモリカード等の記録媒体に直接記録する等、種々の態様が可能である。
【0125】
上述したように、CMOSイメージセンサ110として、前述した固体撮像装置10を搭載することで、高性能、小型、低コストのカメラシステムを提供することが可能となる。
そして、カメラの設置の要件に実装サイズ、接続可能ケーブル本数、ケーブル長さ、設置高さなどの制約がある用途に使われる、たとえば、監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器を実現することができる。