特許第6371915号(P6371915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社エス・ディー・エス バイオテックの特許一覧

特許63719154−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物の製造方法
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6371915
(24)【登録日】2018年7月20日
(45)【発行日】2018年8月8日
(54)【発明の名称】4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 417/04 20060101AFI20180730BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20180730BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20180730BHJP
   C07D 211/62 20060101ALI20180730BHJP
   C07B 61/00 20060101ALN20180730BHJP
【FI】
   C07D417/04
   C07D417/14
   C07D401/06CSP
   C07D211/62
   !C07B61/00 300
【請求項の数】20
【全頁数】112
(21)【出願番号】特願2017-539799(P2017-539799)
(86)(22)【出願日】2016年8月23日
(86)【国際出願番号】JP2016074506
(87)【国際公開番号】WO2017047337
(87)【国際公開日】20170323
【審査請求日】2017年12月6日
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2015/076682
(32)【優先日】2015年9月18日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-24958(P2016-24958)
(32)【優先日】2016年2月12日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000127879
【氏名又は名称】株式会社エス・ディー・エス バイオテック
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100122644
【弁理士】
【氏名又は名称】寺地 拓己
(74)【代理人】
【識別番号】100196597
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 晃一
(72)【発明者】
【氏名】堀越 大輔
(72)【発明者】
【氏名】番場 誠
(72)【発明者】
【氏名】川野 剛
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/075874(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/075873(WO,A1)
【文献】 特表2013−528602(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104650061(CN,A)
【文献】 CEULEMANS, E. et al.,A Novel Ring Transformation of 5-Azidothiazoles,Tetrahedron,1999年,55(7),pp. 1977-1988,ISSN: 0040-4020
【文献】 ANDO, N. et al.,A novel synthesis of the 2-amino-1H-imidazol-4-carbaldehyde derivatives and its application to the e,Tetrahedron,2010年,66(32),pp. 6224-6237,ISSN 0040-4020
【文献】 STN International,Piperidine, 4-[4-(difluoromethyl)-2-thiazolyl]-,File REGISTRY [online],Entered STN: 18 Jun 2015,検索日:2016年10月25日,CAS Registry No. 1783742-25-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY/CASREACT(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式[5’
【化1】
{式中
は水素原子、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C〜Cアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SOであり、
はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はフェニル(ここでフェニル基のベンゼン環はハロゲン原子、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はニトロから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)である}
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2
【化2】
で表される化合物又はその塩と、
式[3
【化3】
{式中、Lはハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを溶媒存在下反応させ、式[5’]で表される化合物又はその塩を得る工程
を含む、前記製造方法。
【請求項2】
式[1]
【化4】
{式中、Aは、
【化5】
から選択される基であり、
及びRは、それぞれ独立してC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロシクロアルキル、C〜C10シクロアルキルアルキル、C〜C10アルキルシクロアルキル、C〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cハロアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cハロアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニルオキシ、C〜Cアルキルカルボニルチオ、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜C(ジアルキルアミノ)カルボニル、又はC〜Cトリアルキルシリルであり、
は水素原子、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C〜Cアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cアルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SOであり、
はC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル又はフェニル(ここでフェニル基のベンゼン環はハロゲン原子、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はニトロから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)である}
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2’]
【化6】
で表される化合物又はその塩と、
式[3’]
【化7】
{式中、Lはハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを溶媒存在下反応させ、
式[5’]
【化8】
で表される化合物又はその塩を得る工程
を含む、前記製造方法。
【請求項3】
式[1]
【化9】
{式中、Aは請求項に定義した通りである}
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2]
【化10】
で表される化合物又はその塩と、
式[3a]
【化11】
{式中、R10はそれぞれ独立してC〜Cアルキルであり、は請求項に定義した通りである}
で表される化合物とを塩基の存在下反応させ、
式[4]
【化12】
で表される化合物又はその塩を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物又はその塩を、酸またはルイス酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【請求項4】
式[5a]
【化13】
{式中、Aは請求項に定義した通りであり、R10はそれぞれ独立してC〜Cアルキルである
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2]
【化14】
で表される化合物又はその塩と、
式[3a]
【化15】
{式中、Lは請求項に定義した通りである}
で表される化合物とを、塩基の存在下反応させ、
式[4]
【化16】
で表される化合物又はその塩を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物又はその塩、ルイス酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【請求項5】
及びRは、それぞれ独立してC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
、R及びRは水素原子であり、
及びRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル又はC〜Cハロアルキルであ
求項〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又は塩素原子であり、
及びRは、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
は塩素原子又は臭素原子である、
請求項〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
は、C〜Cアルキルカルボニル、ベンジル、フェニルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニルである、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項8】
は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項9】
AがA−1であ
求項〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項10】
は臭素原子である、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項11】
Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルである請求項6及び9のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項12】
又はAはアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
は臭素原子である、
請求項1〜のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項13】
式[4]
【化17】
{式中、Aは、
【化18】
から選択される基であり、
は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
、R及びRは水素原子であり、
及びRは、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルである}
で表される化合物又はその塩。
【請求項14】
Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルであり、
10はメチルである
請求項13に記載の化合物又はその塩。
【請求項15】
Aがアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10はメチルである
請求項13に記載の化合物又はその塩。
【請求項16】
式[5]
【化19】
{式中、Aは,
【化20】
から選択される基であり、
は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
、R及びRは水素原子であり、
及びRは、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xは塩素原子又は−OR10であり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルである}
で表される化合物又はその塩。
【請求項17】
Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルであり、
Xはメトキシであり、
請求項16に記載の化合物又はその塩。
【請求項18】
Aがアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xはメトキシであり、
請求項16に記載の化合物又はその塩。
【請求項19】
式[1]
【化21】
{式中、Aは請求項に定義した通りである}
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2]
【化22】
{式中、Rは請求項2に定義した通りである}
で表される化合物又はその塩と、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オンとを、溶媒存在下反応させ、
式[6
【化23】
で表される化合物又はその塩を得る工
を含む、前記製造方法。
【請求項20】
式[5a’]
【化24】
{式中、Aは請求項2に定義した通りである}
で表される化合物又はその塩の製造方法であって、
式[2]
【化25】
で表される化合物又はその塩と、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オンとを、塩基の存在下反応させ、
式[4’]
【化26】
で表される化合物又はその塩を得る工程、及び
前記式[4’]で表される化合物又はその塩を、ルイス酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでに、4−チアゾリルピペリジン誘導体が殺菌性作物保護剤として使用可能であることが報告されている(例えば、特許文献1〜8)。該化合物合成において重要な中間体である4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物は特許文献2〜8などに製造方法が示されているが、この方法を用いて当該化合物を工業的に製造しようとした場合、低温下での有機金属反応、還元反応又は酸化反応等を用いてアルデヒドを構築する必要がある点が問題となっており、作業効率及び経済性の点から、より効率的な該化合物の製造方法が求められてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2007/014290号公報
【特許文献2】WO2008/013925号公報
【特許文献3】WO2010/066353号公報
【特許文献4】WO2011/076699号公報
【特許文献5】WO2011/146182号公報
【特許文献6】WO2012/020060号公報
【特許文献7】WO2012/025557号公報
【特許文献8】WO2014/118143号公報
【特許文献9】WO2014/075874号公報
【特許文献10】WO2014/075873号公報
【特許文献11】CN104650061
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ANDO, N. et al., A novel synthesis of the 2-amino-1H-imidazol-4-carbaldehyde derivatives and its application to the efficient synthesis of 2-aminoimidazole alkaloids, oroidin, hymenidin, dispacamide, monobromodispacamide, and ageladine A, Tetrahedron, 2010, Volume 66, Issue 32, pages 6224-6237
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、殺菌性作物保護剤として有用なピペリジン誘導体の合成中間体である4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物を効率的に調製する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意検討した結果、式[1]で示される4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物を効率的に調製する方法を見出し、かかる知見に基づき本発明を完成した。
【0007】
本発明は、以下の化合物の製造方法、又は化合物若しくはその塩の開示を包含する。
【0008】
(1)式[1]
【0009】
【化1】
【0010】
{式中、Aは、
【0011】
【化2】
【0012】
から選択される基であり、
1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6アルキルカルボニルチオ、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C8(ジアルキルアミノ)カルボニル、又はC3〜C6トリアルキルシリルであり、
8は水素原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、
9はC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル又はフェニル(ここでフェニル基のベンゼン環はハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ又はニトロから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)である}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0013】
【化3】
【0014】
で表される化合物と、
式[3]
【0015】
【化4】
【0016】
{式中、Xはハロゲン原子又は−OR10であり、
10は、それぞれ独立してC1〜C4アルキルであり、
1はハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0017】
(2)式[1]
【0018】
【化5】
【0019】
{式中、Aは(1)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0020】
【化6】
【0021】
で表される化合物と、
式[3a]
【0022】
【化7】
【0023】
{式中、R10及びL1は(1)に定義した通りである}
で表される化合物とを塩基の存在下反応させ、
式[4]
【0024】
【化8】
【0025】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0026】
(3)式[5a]
【0027】
【化9】
【0028】
{式中、A及びR10は(1)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0029】
【化10】
【0030】
で表される化合物と、
式[3a]
【0031】
【化11】
【0032】
{式中、L1は(1)に定義した通りである}
で表される化合物とを、塩基の存在下反応させ、
式[4]
【0033】
【化12】
【0034】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0035】
(4)式[1]
【0036】
【化13】
【0037】
{式中、Aは(1)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[5]
【0038】
【化14】
【0039】
{式中、Xは(1)に定義した通りである}
で表される化合物を前記式[1]で表される化合物に変換する工程
を含む、前記製造方法。
【0040】
(5)式[1]
【0041】
【化15】
【0042】
{式中、Aは、
【0043】
【化16】
【0044】
から選択される基であり、
1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6アルキルカルボニルチオ、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C8(ジアルキルアミノ)カルボニル、又はC3〜C6トリアルキルシリルであり、
8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、
9はC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル又はフェニル(ここでフェニル基のベンゼン環はハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ又はニトロから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)である}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0045】
【化17】
【0046】
で表される化合物と、
式[3a]
【0047】
【化18】
【0048】
{式中、R10は、それぞれ独立してC1〜C4アルキルであり、
1はハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0049】
(6)式[1]
【0050】
【化19】
【0051】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0052】
【化20】
【0053】
で表される化合物と、
式[3a]
【0054】
【化21】
【0055】
{式中、R10及びL1は(5)に定義した通りである}
で表される化合物とを塩基の存在下反応させ、
式[4]
【0056】
【化22】
【0057】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0058】
(7)式[5a]
【0059】
【化23】
【0060】
{式中、A及びR10は(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0061】
【化24】
【0062】
で表される化合物と、
式[3a]
【0063】
【化25】
【0064】
{式中、L1は(5)に定義した通りである}
で表される化合物とを、塩基の存在下反応させ、
式[4]
【0065】
【化26】
【0066】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[4]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0067】
(8)式[1]
【0068】
【化27】
【0069】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[5a]
【0070】
【化28】
【0071】
{式中、R10は(5)に定義した通りである}
で表される化合物を酸またはルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0072】
(9)式[1]
【0073】
【化29】
【0074】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0075】
【化30】
【0076】
で表される化合物と、
式[3]
【0077】
【化31】
【0078】
{式中、Xはハロゲン原子又は−OR10であり、
10は、それぞれ独立してC1〜C4アルキルであり、
1はハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0079】
(10)式[1]
【0080】
【化32】
【0081】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[5]
【0082】
【化33】
【0083】
{式中、Xは(9)に定義した通りである}
で表される化合物を前記式[1]で表される化合物に変換する工程
を含む、前記製造方法。
【0084】
(11)R1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、
8は、C2〜C6アルキルカルボニル、ベンジル、フェニルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニルである、
(1)〜(10)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0085】
(12)R1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xは−OR10であり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルであり、
1は塩素原子又は臭素原子である、
(1)〜(11)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0086】
(13)AがA−1であり、
Xは−OR10であり、
10はメチルであり、
1は臭素原子である、
(1)〜(12)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0087】
(14)Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルである(1)〜(13)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0088】
(15)Aはアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xは−OR10であり、
10はメチルであり、
1は臭素原子である、
(1)〜(12)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0089】
(16)式[4]
【0090】
【化34】
【0091】
{式中、Aは、
【0092】
【化35】
【0093】
から選択される基であり、
1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルである}
で表される化合物又はその塩。
【0094】
(17)Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルであり、
10はメチルである
(16)に記載の化合物又はその塩。
【0095】
(18)Aがアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10はメチルである
(16)に記載の化合物又はその塩。
【0096】
(19)式[5]
【0097】
【化36】
【0098】
{式中、Aは,
【0099】
【化37】
【0100】
から選択される基であり、
1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xは塩素原子又は−OR10であり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルである}
で表される化合物又はその塩。
【0101】
(20)式[5a]
【0102】
【化38】
【0103】
{式中、Aは,
【0104】
【化39】
【0105】
から選択される基であり、
1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルである}
で表される化合物又はその塩。
【0106】
(21)Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルであり、
Xは−OR10であり、
10はメチルである
(19)又は(20)に記載の化合物又はその塩。
【0107】
(22)Aがアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
Xは−OR10であり、
10はメチルである
(19)又は(20)に記載の化合物又はその塩。
【0108】
(23)式[1]
【0109】
【化40】
【0110】
{式中、Aがアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである}
で表される化合物又はその塩。
【0111】
(24)Aがベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである
(23)に記載の化合物又はその塩。
【0112】
(25)式[1]
【0113】
【化41】
【0114】
{式中、Aは(1)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0115】
【化42】
【0116】
で表される化合物と、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オンとを、溶媒存在下反応させ、
式[6]
【0117】
【化43】
【0118】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[6]で表される化合物を前記式[1]で表される化合物に変換する工程
を含む、前記製造方法。
【0119】
(26)式[1]
【0120】
【化44】
【0121】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[2]
【0122】
【化45】
【0123】
で表される化合物と、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オンとを、溶媒存在下反応させ、
式[6]
【0124】
【化46】
【0125】
で表される化合物を得る工程、及び
前記式[6]で表される化合物を前記式[1]で表される化合物に変換する工程
を含む、前記製造方法。
【0126】
(27)R1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、
8は、C2〜C6アルキルカルボニル、ベンジル、フェニルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニルである、
(25)又は(26)に記載の製造方法。
【0127】
(28)R1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8は、アセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである、
(25)〜(27)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0128】
(29)AがA−1である(25)〜(28)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0129】
(30)Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルである(25)〜(29)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0130】
(31)Aはアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである(25)〜(28)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0131】
(32)式[1c]
【0132】
【化47】
【0133】
で表される化合物の製造方法であって、
式[2a]
【0134】
【化48】
【0135】
で表される化合物と、
式[3b]
【0136】
【化49】
【0137】
{式中、R23は、それぞれ独立してC1〜C4アルキルであり、L1はハロゲン原子などの脱離基である}
で表される化合物とを、酸の存在下反応させる工程
を含む、前記製造方法。
【0138】
(33)殺菌性作物保護剤の中間体としての(32)に記載の式[1c]で表される化合物の使用。
【0139】
(34)式[7]
【0140】
【化50】
【0141】
{式中、
Aは(1)に定義した通りであり、
11、R12、R13及びR14は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、ハロゲン原子、シアノ又はヒドロキシであり、又はR11とR12及びR13とR14はそれぞれ独立にそれらが結合する炭素原子と一緒になってカルボニル基(C=O)を形成し、
1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、メルカプト、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C6アルケニルオキシ、C2〜C6アルキニルオキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C2〜C6ハロアルケニルオキシ、C2〜C6ハロアルキニルオキシ、カルボキシ、カルバモイル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C2〜C6アルコキシアルキル、C4〜C10シクロアルコキシアルキル、C2〜C6ハロアルコキシアルキル、C4〜C10ハロシクロアルコキシアルキル、C3〜C8アルコキシアルコキシアルキル、C2〜C6アルコキシアルコキシ、C4〜C10シクロアルキルアルコキシ、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C6〜C14シクロアルキルシクロアルキル、C4〜C10ハロシクロアルキルアルキル、C6〜C14ハロシクロアルキルシクロアルキル、C4〜C10ハロアルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8ハロシクロアルケニル、−SR15、−S(O)R15、−S(O)215、−OS(O)215、−(C1〜C6アルキル)S(O)215、C2〜C6アルキルチオアルキル、C2〜C6アルキルスルフィニルアルキル、C2〜C6アルキルスルホニルアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C4〜C8シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C8シクロアルコキシカルボニル、C5〜C10シクロアルキルアルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6ハロアルキルカルボニルオキシ、C4〜C8シクロアルキルカルボニルオキシ、C2〜C6アルコキシカルボニルオキシ、C2〜C6ハロアルコキシカルボニルオキシ、C4〜C8シクロアルコキシカルボニルオキシ、C3〜C6アルキルカルボニルアルコキシ、−NR1617、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C3〜C8(ジアルキルアミノ)アルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C1〜C6アルキルスルホニルアミノ、C1〜C6ハロアルキルスルホニルアミノ、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C10(ジアルキルアミノ)カルボニル、C4〜C8シクロアルキルアミノカルボニル、C2〜C8(N−アルコキシ−N−アルキル)アミノ、C2〜C8(ジアルキルアミノ)ヒドロキシ、C3〜C10トリアルキルヒドラジニル、C3〜C10トリアルキルシリル、C4〜C10トリアルキルシリルアルキル、C5〜C10トリアルキルシリルアルキニル、C3〜C10トリアルキルシリルオキシ、C4〜C12トリアルキルシリルアルキルオキシ、C5〜C12トリアルキルシリルアルコキシアルキル、C5〜C12トリアルキルシリルアルキニルオキシ、C2〜C6アルキルスルホニルオキシアルキル、C2〜C6ハロアルキルスルホニルオキシアルキル、−C(=NOR18)R19、−C(=NR20)R19、C2〜C6シアノアルキル、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、又はX1及びX2、X2及びX3並びにX3及びX4は、一緒になって酸素原子、硫黄原子、窒素原子を含んでもよいC2〜C6アルキレン鎖を形成し、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってチオフェン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾール環、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリミジン環、フラン環、ピラジン環、ピラゾール環又はオキサゾール環を形成し、
15は、それぞれ独立してC1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、フェニル又はベンジルであり、フェニル又はベンジルは少なくとも一つのR21で置換されていてもよく、
21は、それぞれ独立してC1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、ハロゲン原子、シアノ又はヒドロキシであり、
16及びR17は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C4〜C8シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル又はC3〜C10(ジアルキルアミノ)カルボニルであり、
18は、水素原子、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はベンジルであり、
19は、水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、フェニル又はベンジルであり、
20は、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、フェニル又はベンジルである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[1]
【0142】
【化51】
【0143】
{式中、Aは(1)に定義した通りである}
で表される化合物と、
式[8]
【0144】
【化52】
【0145】
で表される化合物とを反応させる工程
を含み、式[1]の化合物は前記(1)、(2)、(4)及び(25)のいずれか1つに記載の方法により製造される、前記製造方法。
【0146】
(35)式[7]
【0147】
【化53】
【0148】
{式中、Aは(1)に定義した通りであり、R11、R12、R13、R14、X1、X2、X3及びX4は(34)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[5a]
【0149】
【化54】
【0150】
{式中、R10は(1)に定義した通りである}
で表される化合物と、
式[8]
【0151】
【化55】
【0152】
で表される化合物とを反応させる工程
を含み、式[5a]の化合物は前記(3)に記載の方法により製造される、前記製造方法。
【0153】
(36)式[7]
【0154】
【化56】
【0155】
{式中、
Aは(5)に定義した通りであり、
11、R12、R13及びR14は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、ハロゲン原子、シアノ又はヒドロキシであり、又はR11とR12及びR13とR14はそれぞれ独立にそれらが結合する炭素原子と一緒になってカルボニル基(C=O)を形成し、
1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、メルカプト、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C6アルケニルオキシ、C2〜C6アルキニルオキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C2〜C6ハロアルケニルオキシ、C2〜C6ハロアルキニルオキシ、カルボキシ、カルバモイル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C2〜C6アルコキシアルキル、C4〜C10シクロアルコキシアルキル、C2〜C6ハロアルコキシアルキル、C4〜C10ハロシクロアルコキシアルキル、C3〜C8アルコキシアルコキシアルキル、C2〜C6アルコキシアルコキシ、C4〜C10シクロアルキルアルコキシ、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C6〜C14シクロアルキルシクロアルキル、C4〜C10ハロシクロアルキルアルキル、C6〜C14ハロシクロアルキルシクロアルキル、C4〜C10ハロアルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8ハロシクロアルケニル、−SR15、−S(O)R15、−S(O)215、−OS(O)215、−(C1〜C6アルキル)S(O)215、C2〜C6アルキルチオアルキル、C2〜C6アルキルスルフィニルアルキル、C2〜C6アルキルスルホニルアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C4〜C8シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C8シクロアルコキシカルボニル、C5〜C10シクロアルキルアルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6ハロアルキルカルボニルオキシ、C4〜C8シクロアルキルカルボニルオキシ、C2〜C6アルコキシカルボニルオキシ、C2〜C6ハロアルコキシカルボニルオキシ、C4〜C8シクロアルコキシカルボニルオキシ、C3〜C6アルキルカルボニルアルコキシ、−NR1617、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C3〜C8(ジアルキルアミノ)アルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C1〜C6アルキルスルホニルアミノ、C1〜C6ハロアルキルスルホニルアミノ、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C10(ジアルキルアミノ)カルボニル、C4〜C8シクロアルキルアミノカルボニル、C2〜C8(N−アルコキシ−N−アルキル)アミノ、C2〜C8(ジアルキルアミノ)ヒドロキシ、C3〜C10トリアルキルヒドラジニル、C3〜C10トリアルキルシリル、C4〜C10トリアルキルシリルアルキル、C5〜C10トリアルキルシリルアルキニル、C3〜C10トリアルキルシリルオキシ、C4〜C12トリアルキルシリルアルキルオキシ、C5〜C12トリアルキルシリルアルコキシアルキル、C5〜C12トリアルキルシリルアルキニルオキシ、C2〜C6アルキルスルホニルオキシアルキル、C2〜C6ハロアルキルスルホニルオキシアルキル、−C(=NOR18)R19、−C(=NR20)R19、C2〜C6シアノアルキル、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、又はX1及びX2、X2及びX3並びにX3及びX4は、一緒になって酸素原子、硫黄原子、窒素原子を含んでもよいC2〜C6アルキレン鎖を形成し、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってチオフェン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾール環、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリミジン環、フラン環、ピラジン環、ピラゾール環又はオキサゾール環を形成し、
15は、それぞれ独立してC1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、フェニル又はベンジルであり、フェニル又はベンジルは少なくとも一つのR21で置換されていてもよく、
21は、それぞれ独立してC1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、ハロゲン原子、シアノ又はヒドロキシであり、
16及びR17は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C2〜C8ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C4〜C8シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル又はC3〜C10(ジアルキルアミノ)カルボニルであり、
18は、水素原子、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はベンジルであり、
19は、水素原子、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、フェニル又はベンジルであり、
20は、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、フェニル又はベンジルである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[1]
【0156】
【化57】
【0157】
{式中、Aは(5)に定義した通りである}
で表される化合物と、
式[8]
【0158】
【化58】
【0159】
で表される化合物とを反応させる工程
を含み、式[1]の化合物は前記(5)、(6)、(8)〜(10)及び(26)のいずれか1つに記載の方法により製造される、前記製造方法。
【0160】
(37)式[7]
【0161】
【化59】
【0162】
{式中、Aは(5)に定義した通りであり、R11、R12、R13、R14、X1、X2、X3及びX4は(36)に定義した通りである}
で表される化合物の製造方法であって、
式[5a]
【0163】
【化60】
【0164】
{式中、R10は(5)に定義した通りである}
で表される化合物と、
式[8]
【0165】
【化61】
【0166】
で表される化合物とを反応させる工程
を含み、式[5a]の化合物は前記(7)に記載の方法により製造される、前記製造方法。
【0167】
(38)R1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
4、R5及びR7は水素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、
8は、C2〜C6アルキルカルボニル、ベンジル、フェニルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニルである、
(34)〜(37)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0168】
(39)R1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルであり、
8はアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10は、それぞれ独立してメチル又はエチルであり、
1は塩素原子又は臭素原子である
(34)〜(38)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0169】
(40)AがA−1であり、
10はメチルであり、
1は臭素原子である
(34)〜(39)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0170】
(41)Aが2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル又は2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルである(34)〜(40)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0171】
(42)Aはアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルであり、
10はメチルであり、
1は臭素原子である
(34)〜(39)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0172】
(43)R11及びR13は、水素原子であり、
12及びR14は、それぞれ独立して水素原子又はメチルであり、
1、X2、X3及びX4がそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、メルカプト、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、カルボキシ、C2〜C6アルキニルオキシ、C2〜C6アルコキシアルキル、−SR15、−S(O)R15、−S(O)215、−OS(O)215、C2〜C6アルキルチオアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6アルコキシカルボニルオキシ、−NR1617、C1〜C6アルキルスルホニルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、−C(=NOR18)R19、C2〜C6シアノアルキル、フェニル、フェノキシ又はベンジルであり、又はX1及びX2、X2及びX3並びにX3及びX4は、一緒になって酸素原子を含んでもよいC2〜C6アルキレン鎖を形成し、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってベンゼン環を形成し、
15は、それぞれ独立してC1〜C8アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、又はC1〜C6アルキルアミノであり、
16及びR17は、それぞれ独立して水素原子、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルキルカルボニル又はC2〜C6アルコキシカルボニルであり、
18及びR19は、それぞれ独立して水素原子又はC1〜C6アルキルであり、
1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、
4、R5及びR7は、水素原子である、
(34)〜(37)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0173】
(44)R12及びR14は、水素原子であり、
1、X2、X3及びX4がそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、−SR15、−S(O)215、−OS(O)215、C2〜C4アルキルカルボニルオキシ、C2〜C4アルコキシカルボニルオキシ、又は−C(=NOR18)R19であり、
15は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、シクロプロピル又はC1〜C4ハロアルキルであり、
18及びR19は、それぞれ独立して水素原子又はメチルであり、
1及びR2は、それぞれ独立してC1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、メチル又はトリフルオロメチルである、
(34)〜(37)及び(43)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0174】
(45)X1、X2、X3及びX4がそれぞれ独立して水素原子、ニトロ、フッ素原子、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は−OS(O)215であり、
15はメチルであり、
1は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
2は、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子であり、
3及びR6は、それぞれ独立して水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルである、
(34)〜(37)、(43)及び(44)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0175】
(46)X1、X2、X3、X4の何れか一つは、−OS(O)215である(34)〜(37)及び(43)〜(45)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0176】
(47)X1は−OS(O)215である(34)〜(37)及び(43)〜(46)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0177】
(48)X2及びX3は水素原子である(34)〜(37)及び(43)〜(47)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0178】
(49)AがA−1である(34)〜(37)及び(43)〜(48)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0179】
(50)式[7]で表される化合物が、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7,8−ジメチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7,8−ジクロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−エチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ナフトジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シクロプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[7−(トリフルオロメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7,8,9−テトラフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−プロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−オクチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−エチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(1,1,1−トリフルオロプロパン−3−イル)スルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5,7,8,9−ペンタヒドロ−3H−2,4−インデノジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヒドロキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シクロプロピルカルボニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(トリフルオロメチル)スルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシカルボニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−クロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルアミノ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フェニルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7,8,9−テトラフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フェニル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−オクチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[7−(トリフルオロメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5,7,8,9−ペンタヒドロ−3H−2,4−インデノジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(メトキシイミノ)メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、及び
4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン
から選択される(34)〜(37)及び(43)〜(49)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0180】
(51)式[7]で表される化合物が、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−エチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シクロプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−プロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−オクチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−エチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(1,1,1−トリフルオロプロパン−3−イル)スルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(トリフルオロメチル)スルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フェニルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−オクチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジメチルアミノスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、及び
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン
から選択される(34)〜(37)及び(43)〜(49)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0181】
(52)式[7]で表される化合物が、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−イソプロピルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(クロロメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ホルミル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(2,2−ジメチルヒドラゾノ)メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(シアノメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フェニル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ナフトジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ターシャリーブチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ターシャリーブチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[7−(トリフルオロメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7,8,9−テトラフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(トリフルオロメトキシ)−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ナフトジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジメチルアミノスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ターシャリーブチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ヒドロキシイミノ)メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメチル)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,9−ジブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シアノ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジクロロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジクロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−アセトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ヒドロキシイミノ)メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シアノ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ヒドロキシイミノ)メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−シアノ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−ヒドロキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(1−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7,8,9−テトラフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7,8,9−テトラフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6,7−ジメチル−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ブロモ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−9−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ニトロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−クロロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−ヨード−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−9−メチル−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−[6−(ジフルオロメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(7−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン、
4−[4−(6−フルオロ−9−メトキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン、及び
4−[4−[6,9−ビス(メチルスルホニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル]−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン
から選択される(34)〜(37)及び(43)〜(49)のいずれか1つに記載の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0182】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0183】
式[1]は、本発明によって調製し得る4−(4−ホルミルチアゾリル)ピペリジン化合物の一般的な定義を与えている。上記及び下記において示される式に関する基の好ましい定義について、以下に記載する。そのような定義は、式[1]で表される最終生成物に適用され、及び、同様に、全ての中間体にも適用される。
【0184】
Aは、好ましくはA−1又はR8であり、さらに好ましくはA−1である。
【0185】
1及びR2は、それぞれ独立して好ましくはC1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、又はハロゲン原子であり、さらに好ましくはメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、又は塩素原子である。
【0186】
4、R5及びR7は、好ましくは水素原子である。
【0187】
3及びR6は、それぞれ独立して好ましくは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり、さらに好ましくは水素原子、塩素原子、トリフルオロメチル又はメチルである。
【0188】
8は、好ましくはC2〜C6アルキルカルボニル、ベンジル、フェニルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニルであり、さらに好ましくはアセチル、ベンジル、フェニルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル又は2,2−ジメチルプロピオニルである。
【0189】
10はそれぞれ独立して、好ましくはメチルまたはエチルであり、さらに好ましくはメチルである。
【0190】
11、R12、R13及びR14は、好ましくは水素原子又はメチルであり、さらに好ましくは水素原子である。
【0191】
1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立して、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、−SR15、−S(O)215、−OS(O)215、C2〜C4アルキルカルボニルオキシ、C2〜C4アルコキシカルボニルオキシ、又は−C(=NOR18)R19であり、さらに好ましくは、X1、X2、X3及びX4のうち少なくとも一つは−OS(O)215であり、特に好ましくは、X1は、−OS(O)215であり、特に好ましくは、X2及びX3は、水素原子であり、特に好ましくは、X4は、水素原子、ニトロ、ハロゲン原子、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は−OS(O)215であり、最も好ましくは、X4は、水素原子、ニトロ、メチル、フッ素原子又はメトキシである。
【0192】
15は、それぞれ独立して、好ましくは、C1〜C4アルキル、シクロプロピル又はC1〜C4ハロアルキルであり、さらに好ましくは、メチルである。
【0193】
18は、好ましくは、水素原子又はC1〜C4アルキルであり、さらに好ましくは、水素原子又はメチルである。
【0194】
19は、好ましくは、水素原子又はC1〜C4アルキルであり、さらに好ましくは、水素原子又はメチルである。
【0195】
1は好ましくは塩素原子又は臭素原子であり、さらに好ましくは臭素原子である。
【0196】
一般的な範囲又は好ましい範囲において、上記で示されている基の定義及び説明は、必要に応じて互いに組み合わせることも可能である。即ち、それぞれの範囲と好ましい範囲の間で組み合わせることも可能である。それらは、最終生成物とそれに対応する前駆体及び中間体の両方に適用される。
【0197】
好ましい1つの態様は、式[1]{式中、Aは、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0198】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0199】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0200】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0201】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0202】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0203】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−(2,5−ジブロモフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0204】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0205】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0206】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0207】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0208】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0209】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2−[2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0210】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、アセチルを表す}で表される化合物である。
【0211】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、ベンジルを表す}で表される化合物である。
【0212】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、フェニルカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0213】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、メトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0214】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、エトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0215】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0216】
好ましい別の態様は、式[1]{式中、Aは、2,2−ジメチルプロピオニルを表す}で表される化合物である。
【0217】
好ましい1つの態様は、式[5]{式中、Aは、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0218】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0219】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0220】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0221】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0222】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(2,5−ジフルオロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0223】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0224】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(2,5−ジブロモフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0225】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0226】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0227】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0228】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0229】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0230】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2−[2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0231】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、アセチルを表す}で表される化合物である。
【0232】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、ベンジルを表す}で表される化合物である。
【0233】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、フェニルカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0234】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、メトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0235】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、エトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0236】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0237】
好ましい別の態様は、式[5]{式中、Aは、2,2−ジメチルプロピオニルを表す}で表される化合物である。
【0238】
好ましい1つの態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0239】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0240】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0241】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0242】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0243】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(2,5−ジフルオロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0244】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0245】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(2,5−ジブロモフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0246】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0247】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0248】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0249】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0250】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0251】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2−[2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0252】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、アセチルを表す}で表される化合物である。
【0253】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、ベンジルを表す}で表される化合物である。
【0254】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、フェニルカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0255】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、メトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0256】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、エトキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0257】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、1,1−ジメチルエチルオキシカルボニルを表す}で表される化合物である。
【0258】
好ましい別の態様は、式[5a]{式中、Aは、2,2−ジメチルプロピオニルを表す}で表される化合物である。
【0259】
好ましい1つの態様は、式[7]{式中、Aは、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0260】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0261】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0262】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0263】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0264】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(2,5−ジフルオロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0265】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0266】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(2,5−ジブロモフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0267】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0268】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)アセチルを表す}で表される化合物である。
【0269】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[2−メチル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0270】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0271】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0272】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、Aは、2−[2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチルを表す}で表される化合物である。
【0273】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、X1、X2、X3及びX4のうち少なくとも一つはメチルスルホニルオキシを表す}で表される化合物である。
【0274】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、X1はメチルスルホニルオキシであり、X2、X3及びX4は水素原子を表す}で表される化合物である。
【0275】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、X1はメチルスルホニルオキシであり、X2及びX3は水素原子であり、X4はフッ素原子を表す}で表される化合物である。
【0276】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、X1はメチルスルホニルオキシであり、X2及びX3は水素原子であり、X4はメトキシを表す}で表される化合物である。
【0277】
好ましい別の態様は、式[7]{式中、X1はメチルスルホニルオキシであり、X2及びX3は水素原子であり、X4はシアノを表す}で表される化合物である。
【0278】
本明細書に記載された用語について説明する。
【0279】
ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を包含する。
【0280】
1〜C6のような元素記号と下付きの数字による表記は、これに続いて表記されている基の元素数が下付きの数字で示される範囲であることを示している。例えば、この場合では炭素数が1〜6であることを示しており、C2〜C6の表記では炭素数が2〜6であることを示している。
【0281】
1〜C6のような元素記号と下付きの数字による表記に続いて複合置換基が表記されている場合、複合置換基全体の元素数が下付きの数字で示される範囲であることを示している。例えば、C4〜C8シクロアルキルカルボニルオキシにおいては、シクロアルキルカルボニルオキシ全体の炭素数が4〜8であることを示しており、シクロプロピルカルボニル基などを含む。また、例えば、C2〜C8シアノアルキルにおいては、シアノアルキル全体の炭素数が2〜8であることを示している。C2〜C8シアノアルキルにおいては、1又は複数のシアノ基を含んでおり、シアノメチル基などを含む。
【0282】
アルキルとは、特に限定しない限り、炭素数が1〜8、好ましくは炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキルを意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−へキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキル、アルキルチオ、アルキルカルボキル、アルキルスルホニルオキシなどの複合置換基の一部としてのアルキルにも適用される。例えばアルキルシクロアルキルのように、アルキルを末端に含む複合置換基の場合、シクロアルキルのその部分は、同一にもしくは異なるアルキルにより独立にモノ置換又は多置換されていてもよい。他の基、例えばアルケニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン原子などが末端にある複合置換基も同様に解される。
【0283】
シクロアルキルとは、特に限定しない限り、炭素数が3〜8、好ましくは炭素数が3〜6の分岐鎖を有するシクロアルキルを意味し、例えばシクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4,4−ジメチルシクロヘキシル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロシクロアルキルなどの複合置換基の一部としてのシクロアルキルにも適用される。
【0284】
シクロアルケニルとは、特に限定しない限り、炭素数が3〜8、好ましくは炭素数が3〜6の分岐鎖を有するシクロアルケニルを意味し、例えばシクロプロペニル、1−メチルシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロシクロアルケニルなどの複合置換基の一部としてのシクロアルケニルにも適用される。
【0285】
シクロアルコキシとは、特に限定しない限り、炭素数が3〜8、好ましくは炭素数が3〜6の分岐鎖を有するシクロアルコキシを意味し、例えばシクロプロピルオキシ、1−メチルシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロシクロアルコキシなどの複合置換基の一部としてのシクロアルコキシにも適用される。
【0286】
「ハロ・・・」(例えば、「ハロアルキル」)における「ハロ」という用語は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子を包含する。「ハロ」との接頭語で表されるハロ置換は、モノ置換又は多置換を包含し、好ましくはモノ置換、ジ置換及びトリ置換を含む。
【0287】
ハロアルキルとは、特に限定しない限り、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキルであって、それらの基における水素原子の一部又は全てがハロゲン原子によって置換された基を意味し、例えばフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、ジヨードメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、2−トリフルオロエチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、4−トリフルオロブチル、5−クロロペンチル、6−クロロヘキシル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルカルボニルなどの複合置換基の一部としてのハロアルキルにも適用される。
【0288】
アルケニルとは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニルを意味し、例えばビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、3−ブテニル、1,3−ブタジエニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルケニルなどの複合置換基の一部としてのアルケニルにも適用される。
【0289】
アルキニルとは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキニルを意味し、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、1−メチル−3−プロピニル、4−ペンチニル、5−ヘキシニル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキニルなどの複合置換基の一部としてのアルキニルにも適用される。
【0290】
アルコキシとは、特に限定しない限り、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルコキシを意味し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルコキシ、アルコキシカルボニルなどの複合置換基の一部としてのアルコキシにも適用される。
【0291】
ハロアルコキシとは、特に限定しない限り、1個以上、好ましくは1〜10個のハロゲン原子によって置換された炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルコキシを意味し、例えばフルオロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ヨードメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブロモメトキシ、ジヨードメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ、トリヨードメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、2−トリフルオロエトキシ、3−クロロプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、4−クロロブトキシ、4−ブロモブトキシ、4−トリフルオロブトキシ、5−クロロペントキシ、6−クロロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルコキシカルボニルなどの複合置換基の一部としてのハロアルコキシにも適用される。
【0292】
アルキルチオとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−S−基を意味し、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルチオなどの複合置換基の一部としてのアルキルチオにも適用される。
【0293】
アルキルスルフィニルとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−SO−基を意味し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルスルフィニルなどの複合置換基の一部としてのアルキルスルフィニルにも適用される。
【0294】
アルキルスルホニルとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−SO2−基を意味し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルスルホニルなどの複合置換基の一部としてのアルキルスルホニルにも適用される。
【0295】
ヒドロキシアルキルとは、1〜5個のヒドロキシ基により置換された炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基を意味し、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル又はヒドロキシイソプロピル等を挙げることができる。
【0296】
アルキルスルホニルオキシとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−S(O)2O−基を意味し、例えばメチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルスルホニルオキシなどの複合置換基の一部としてのアルキルスルホニルオキシにも適用される。
【0297】
アルキルカルボニルとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(アルキル)−C(=O)−基を意味し、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルカルボニルなどの複合置換基の一部としてのアルキルカルボニルにも適用される。
【0298】
アルキルカルボニルオキシとは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(アルキル)−C(=O)O−基を意味し、例えばメチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。この定義は、別段の定義が無い限り、例えばハロアルキルカルボニルオキシなどの複合置換基の一部としてのアルキルカルボニルオキシにも適用される。
【0299】
本発明に係る反応で使用する酸とは、特に言及が無ければ、反応系中でプロトンを放出するブレンステッド酸を意味し、塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの有機酸が例示される。本発明に係る反応で使用するルイス酸は、水素イオン以外で反応系中で電子対受容体として機能する化合物を意味し、例えば塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化錫、三塩化ホウ素、三ふっ化ホウ素、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどが例示される。
【0300】
本発明に係る反応で使用する塩基とは、特に言及が無ければ、反応系中でプロトンを受け取る化合物、又は反応系中で電子対供与体として機能する化合物を意味し、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンなどの有機アミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウムなどの金属酢酸塩類に代表されるカルボン酸金属塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリーブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムターシャリーブトキシドなどの金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウムなどの金属水素化物などが例示される。
【0301】
本発明において、式[3]で表される化合物における脱離基L1とは、特に言及が無ければ、ヘテロリシス結合開裂において電子対をもって離れる化学基を意味し、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などのアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基などのアリールスルホニルオキシ基、硝酸エステル基、リン酸エステル基などの無機酸エステル基が例示される。
【0302】
本明細書における表中の次の表記は下記の通りそれぞれ該当する基を表す。
【0303】
例えば、
Meとはメチル基を示し、
Etとはエチル基を示し、
n−Prとはn−プロピル基を示し、
i−Prとはイソプロピル基を示し、
c−Prとはシクロプロピル基を示し、
n−Buとはn−ブチル基を示し、
t−Buとはtert−ブチル基を示し、
Phとはフェニル基を示す。
【0304】
式[1]で示される化合物の代表的な製造方法を以下に例示するが、これらの方法に限定されるものではない。
【0305】
<製造方法1>
式[1]で示される化合物は、下記に例示する反応式からなる方法により製造することができる。
【0306】
【化62】
【0307】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りであり、R10及びL1はそれぞれ(1)に定義した通りである。)
式[2](WO2008/013925の記載などに基づいて製造可能である)で表される化合物と式[3a]で表される化合物とを、溶媒中反応させることにより、式[1]で表される化合物を製造することができる。
【0308】
ここで使用する式[3a]の化合物の使用量は、式[2]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
【0309】
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えばアセトニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のイミダゾリノン類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等を使用することができ、さらにこれらの混合溶媒も使用することができる。
【0310】
溶媒の使用量は式[2]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0311】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0312】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0313】
反応の目的物である式[1]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法2>
式[1]で示される化合物は、下記に例示する反応式からなる方法により製造することもできる。
【0314】
【化63】
【0315】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りであり、R10及びL1はそれぞれ(1)に定義した通りである。)
(工程1)
式[4]の化合物は、式[2]で表される化合物と式[3a]で表される化合物とを、塩基の存在下、溶媒中で反応させることによって製造することができる。
【0316】
本工程で使用する式[3a]の化合物の使用量は、式[2]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
【0317】
本工程で使用できる塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン等の有機アミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等の金属酢酸塩類に代表されるカルボン酸金属塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリーブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物等が挙げられる。
【0318】
本反応で使用する塩基の使用量は式[2]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。
【0319】
本工程で使用することができる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0320】
また、溶媒の使用量は式[2]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0321】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0322】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0323】
本工程によって得られる式[4]の化合物は単離せずに次の工程に用いても良いが、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製しても良い。
(工程2)
式[1]の化合物は、式[4]で表される化合物を、溶媒存在下/非存在下、酸またはルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下反応させることによって製造することができる。
【0324】
本工程で使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸などが挙げられる。
【0325】
本工程で使用できるルイス酸としては、例えば塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化錫、三塩化ホウ素、三ふっ化ホウ素、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル等が挙げられる。
【0326】
酸又はルイス酸の使用量は式[4]の化合物1モルに対して0.01〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10モルである。
【0327】
本工程で使用することができる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0328】
また、溶媒の使用量は式[4]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜10Lである。
【0329】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0330】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0331】
反応の目的物である式[1]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法3>
式[1]で示される化合物は、下記に例示する反応式からなる方法により製造することもできる。
【0332】
【化64】
【0333】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りであり、R10は(1)に定義した通りである。)
(工程1)
式[5a]の化合物は、式[4]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下、溶媒中で反応させることによって製造することができる。
【0334】
本工程で使用できる酸及びルイス酸としては、製造方法2工程2で説明した同様のものを挙げることができる。
【0335】
酸又はルイス酸の使用量は式[4]の化合物1モルに対して0.01〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜3.0モルである。
【0336】
本工程で使用することができる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0337】
また、溶媒の使用量は式[4]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜10Lである。
【0338】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0339】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0340】
本工程によって得られる式[5a]の化合物は単離せずに次の工程に用いても良いが、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製しても良い。
(工程2)
式[1]の化合物は、式[5a]で表される化合物を、酸またはルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下、溶媒中で反応させることによって製造することができる。
【0341】
本工程で使用できる酸及びルイス酸としては、製造方法2工程2で説明した同様のものを挙げることができる。
【0342】
酸又はルイス酸の使用量は式[5a]の化合物1モルに対して0.01〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜3.0モルである。
【0343】
本工程で使用することができる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0344】
また、溶媒の使用量は式[5a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜10Lである。
【0345】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0346】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0347】
反応の目的物である式[1]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法4>
式[1]で示される化合物は、下記に例示する反応式からなる方法により製造することもできる。
【0348】
【化65】
【0349】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りである。)
(工程1)
式[6]の化合物は、式[2]で表される化合物と、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オンとを、溶媒中で反応させることによって製造することができる。本反応では必要に応じて相関移動触媒を添加しても良い。
【0350】
1,1,3−トリクロロプロパン−2−オンの使用量は式[2]の化合物1モルに対して1.0〜5.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
【0351】
本工程で使用できる相関移動触媒としては、テトラブチルアンモニウムフルオライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムヨージド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等のアンモニウム塩;ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド、テトラメチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムヨージド、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等のホスホニウム塩;15−クラウン−5−エーテル、15−クラウン5−エーテル18−クラウン6−エーテル等のクラウンエーテル等を挙げることができる。
【0352】
相関移動触媒の使用量は式[2]の化合物1モルに対して0〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜0.1モルである。
【0353】
本工程で使用することができる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0354】
また、溶媒の使用量は式[2]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜10Lである。
【0355】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0356】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0357】
本工程によって得られる式[6]の化合物は単離せずに次の工程に用いても良いが、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製しても良い。
(工程2)
式[1]の化合物は、式[6]で表される化合物を、酸又は塩基の存在下、水中で反応させることによって製造することができる。
【0358】
本工程で使用できる酸としては、製造方法2工程2で説明した同様のものを挙げることができる。
【0359】
酸の使用量は式[6]の化合物1モルに対して0.1〜50モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜10モルである。
【0360】
本工程で使用できる塩基としては、製造方法2工程1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0361】
本反応で使用する塩基の使用量は式[2]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.0モルである。
【0362】
水の使用量は式[6]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0〜10Lである。
【0363】
反応温度は水の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは20℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0364】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0365】
反応の目的物である式[1]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0366】
さらに、本製造方法で得られた式[1b](AがA−2又はA−3である化合物)の化合物は、適切な脱保護条件によって脱保護した後に、既知の方法を用いることで殺菌性作物保護剤の中間体である式[1a](AがA−1である化合物)の化合物へと変換することが出来る(例えば、WO2008/013925号公報の第79頁第8〜26行を参照されたい)。保護基の方法については化学合成分野の当業者であれは自明であろう(例えば、T.W.Greene及びP.G.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版;Wiley:New York、2007を参照のこと)。
【0367】
【化66】
【0368】
<製造方法5>
式[1c]で示される化合物は、下記に例示する反応式からなる方法により製造することができる。
【0369】
【化67】
【0370】
(式中、R23及びL1はそれぞれ(32)に定義した通りである。)
式[2a](WO2015/189115号公報の記載などに基づいて製造可能である)で表される化合物と式[3b]で表される化合物とを、酸の存在下、溶媒中反応させることにより、式[1c]で表される化合物を製造することができる。
【0371】
ここで使用する式[3b]の化合物の使用量は、式[2a]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
【0372】
本工程で使用することができる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール等のアルコール類、アセトニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のイミダゾリノン類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等を使用することができ、さらにこれらの混合溶媒も使用することができ、好ましくはメタノール、エタノール又は2−プロパノールである。
【0373】
本工程で使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸などが挙げることができ、好ましくは塩酸である。
【0374】
酸の使用量は式[2a]の化合物1モルに対して0.01〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜2.0モルである。
【0375】
溶媒の使用量は式[2a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0376】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0377】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0378】
反応の目的物である式[1c]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。あるいは、従来技術において周知の基本方法によって、式[1c]のアミンを酸塩として単離可能である。
【0379】
さらに、本製造方法で得られた式[1c]の化合物は、既知の方法を用いることで殺菌性作物保護剤の中間体である式[1a]の化合物へと変換することが出来る(例えば、WO2008/013925号公報の第79頁第8〜26行を参照されたい)。
【0380】
【化68】
【0381】
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立してメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである。)
<製造方法6>
式[7]で示される本発明化合物は下記に例示する反応式からなる方法により製造することができる。
【0382】
【化69】
【0383】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りであり、R11、R12、R13、R14、X1、X2、X3、及びX4はそれぞれ(34)に定義した通りである。)
式[1]で表される化合物と式[8]で表される化合物とを、溶媒中、酸又はルイス酸の存在下、好ましくは酸の存在下で反応させることにより、式[7]で表される本発明化合物を製造することができる。
【0384】
ここで使用する式[8]の化合物の使用量は、式[1]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。
【0385】
本工程で使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸などが挙げられる。
【0386】
本工程で使用できるルイス酸としては、例えば塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化錫、三塩化ホウ素、三ふっ化ホウ素、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル等が挙げられる。
【0387】
酸又はルイス酸の使用量は式[1]の化合物1モルに対して0.01〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜1.0モルである。
【0388】
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えばアセトニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のイミダゾリノン類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等を使用することができ、さらにこれらの混合溶媒も使用することができる。
【0389】
溶媒の使用量は式[1]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0390】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
【0391】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0392】
反応の目的物である式[7]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0393】
<製造方法7>
式[7]で示される本発明化合物は下記に例示する反応式からなる方法により製造することができる。
【0394】
【化70】
【0395】
(式中、Aは(1)に定義したA−1、A−2及びA−3から選択される基であり、R1〜R7は(1)に定義した通りであり、R8はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、ベンジル(ここでベンジル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここでフェニルカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、C2〜C6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(ここでベンジルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、フェニルオキシカルボニル(ここでフェニルオキシカルボニル基のベンゼン環は、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)、トリフェニルメチル、ホルミル又は基−SO29であり、R9は(1)に定義した通りであり、R10は(1)に定義した通りであり、R11、R12、R13、R14、X1、X2、X3、及びX4はそれぞれ(34)に定義した通りである。)
式[5a]で表される化合物と式[8]で表される化合物とを、溶媒中、酸又はルイス酸の存在下で反応させることにより、式[7]で表される本発明化合物を製造することができる。
【0396】
ここで使用する式[8]の化合物の使用量は、式[5a]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。
【0397】
本工程で使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸などが挙げられる。
【0398】
本工程で使用できるルイス酸としては、例えば塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化錫、三塩化ホウ素、三ふっ化ホウ素、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル等が挙げられる。
【0399】
酸又はルイス酸の使用量は式[5a]の化合物1モルに対して0.01〜5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜1.0モルである。
【0400】
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えばアセトニトリル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のイミダゾリノン類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等を使用することができ、さらにこれらの混合溶媒も使用することができる。
【0401】
溶媒の使用量は式[5a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0402】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。
【0403】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0404】
反応の目的物である式[7]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0405】
<中間体製造方法1>
【0406】
【化71】
【0407】
(式中、X1、X2、X3、X4はそれぞれ(34)に定義した通りである。)
式[8a]の化合物は、式[70]の化合物を、溶媒中、還元剤を用いて還元することによって製造することができる。
【0408】
本工程で使用できる還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ボラン等を挙げることができる。
【0409】
還元剤の使用量は式[70]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは2.0〜5.0モルである。
【0410】
本工程で使用できる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0411】
溶媒の使用量は式[70]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0412】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0413】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0414】
反応の目的物である式[8a]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0415】
<中間体製造方法2>
【0416】
【化72】
【0417】
(式中、X1、X2、X3、X4はそれぞれ(34)に定義した通りであり、R22は水素原子又はC1〜C4アルキルを表す。)
また、式[8a]の化合物は、式[71]の化合物を、溶媒中、還元剤を用いて還元することによっても製造することができる。
【0418】
本工程で使用できる還元剤としては、中間体製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0419】
還元剤の使用量は式[71]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは2.0〜5.0モルである。
【0420】
本工程で使用できる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0421】
溶媒の使用量は式[71]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0422】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0423】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0424】
反応の目的物である式[8a]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0425】
<中間体製造方法3>
【0426】
【化73】
【0427】
(式中、R11、R12、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ(34)に定義した通りである。)
式[8b]の化合物は、式[72]の化合物を、溶媒中、還元剤を用いて還元することによって製造することができる。
【0428】
本工程で使用できる還元剤としては、中間体製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0429】
還元剤の使用量は式[72]の化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。
【0430】
本工程で使用できる溶媒としては、製造方法1で説明した同様のものを挙げることができる。
【0431】
溶媒の使用量は式[72]の化合物1モルに対して0.01〜100Lの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10Lである。
【0432】
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
【0433】
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
【0434】
反応の目的物である式[8b]の化合物は、反応終了後、定法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
【0435】
式[1]、式[1c]、式[4]、式[5]、式[5a]又は式[7]の化合物を調製するための上述したいくつかの試薬及び反応条件が中間体に存在する特定の官能基に適合しない場合が想定される。これらの例において、合成に保護/脱保護の手法又は官能基の相互転換を取り入れることで、所望の生成物を得ることができる。保護基の使用と選択肢については化学合成分野の当業者であれは自明であろう(たとえば、T.W.Greene及びP.G.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis、第4版;Wiley:New York、2007を参照のこと)。場合によっては、個々のスキームで説明したように特定の試薬を導入後、式[1]、式[1c]、式[4]、式[5]、式[5a]又は式[7]の化合物の合成を完了するためには説明していない定法の合成工程を追加で実行する必要があり得ることを当業者は認識するであろう。式[1]、式[1c]、式[4]、式[5]、式[5a]又は式[7]の化合物を調製するために提案された特定の順に示した以外の順番で、上記スキームに例示した工程の組み合わせを実行する必要があり得ることも当業者は認識するであろう。
【実施例】
【0436】
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、これ以上詳細に説明しなくても、当業者であれば、本発明を最大限に利用できると考えられる。したがって、以下の実施例は単に例示的なものと解釈され、本開示を何ら限定するものではない。以下の例での工程は全体的な合成展開における各工程の手順を説明するものであり、各工程の出発原料が、他の例又は工程に手順を記載した特定の調製の実施によって必ずしも調製される必要はない。
【0437】
なお、以下の説明において「%」は重量百分率を示し、「部」は重量部を示す。
【0438】
[実施例1]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(990mg)(WO2008/013925号公報記載の化合物)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(710mg)(WO2003/008282号公報記載の化合物)を加え室温で一晩撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:50%−100%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を黄色アモルファス状固体(650mg、収率56%)として得た。
【0439】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.75〜1.85(m,2H)、2.16〜2.28(m,2H)、2.37(s,3H)、2.93(t,1H)、3.28〜3.38(m,2H)、4.10(d,1H)、4.59(d,1H)、5.00(m,2H)、6.34(s,1H)、8.11(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0440】
[実施例2]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(1.0g)を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(770mg)と酢酸ナトリウム(500mg)を加え室温で一晩撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:50%−100%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を無色アモルファス状固体(1.2g、収率89%)として得た。
【0441】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.67〜1.71(m,2H)、1.98〜2.04(m,2H)、2.29(s,3H)、2.76〜2.87(m,2H)、2.87(m,1H)、3.20(s,3H)、3.51(s,3H)、3.55(m,1H)、3.56(d,1H)、3.95(d,1H)、4.38(s,1H)、4.40〜4.50(m,1H)、4.96(m,2H)、6.32(s,1H)。
【0442】
工程2:4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
上記実施例2の工程1において得られた生成物(250mg)を酢酸(5mL)に溶解させ、70℃で4時間撹拌した。減圧下酢酸を留去し、残渣に水を加え酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:50%−100%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を無色アモルファス状固体(192mg、収率90%)として得た。
【0443】
[実施例3]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
工程1:4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
上記実施例2の工程1において得られた生成物(338mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、塩化亜鉛(76mg)を加え70℃で5.5時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出し、有機層を、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:50%−100%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を無色アモルファス状固体(160mg、収率49%)として得た。
【0444】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.70〜1.83(m,2H)、2.15〜2.28(m,2H)、2.32(s,3H)、2.85(t,1H)、3.24〜3.36(m,2H)、3.38(s,6H)、4.03(d,1H)、4.98(m,2H)、5.50(s,1H)、6.33(s,1H)、7.30(s,1H)。
【0445】
工程2:4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
上記実施例3の工程1により得られた生成物(690mg)をアセトン(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.3g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去することで、表題化合物を無色アモルファス状固体(607mg、収率99%)として得た。
【0446】
[実施例4]1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(実施例1の1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミドと同様の方法で合成した)(90mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(76mg)を加え、実施例1の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(53mg、収率51%)として得た。
【0447】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.78〜1.95(m,2H)、2.26(dd,2H)、2.94(t,1H)、3.32〜3.39(m,2H)、3.94(d,1H)、4.59(d,1H)、5.16(m,2H)、6.53〜7.02(m,3H)、8.11(s,1H)、10.01(s,1H)。
【0448】
[実施例5]1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(790mg)を酢酸エチル(10mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(570mg)と酢酸ナトリウム(360mg)を加え、実施例2工程1の調製と同様に反応させることで、目的の生成物を黄色油状物(800mg、収率100%)として得た。
【0449】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.66〜1.74(m,2H)、1.98〜2.13(m,2H)、2.75〜2.94(m,2H)、3.17〜3.27(m,3H)、3.53(s,3H)、3.57(s,3H)、3.82(d,1H)、4.39(s,1H)、4.40〜4.49(m,1H)、5.11(s,2H)、6.52〜7.00(m,3H)。
【0450】
工程2:4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
上記実施例5の工程1において得られた生成物(800mg)を酢酸(11mL)に溶解させ、実施例2の工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(900mg、収率100%)として得た。
【0451】
[実施例6]1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例5の工程1において得られた生成物(190mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、塩化亜鉛(27mg)を加え、実施例3の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、目的の生成物を黄色油状物(89mg、収率50%)として得た。
【0452】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.67〜1.83(m,2H)、2.32(d,1H)、2.52(d,1H)、2.86(t,1H)、3.33〜3.45(m,2H)、3.53(s,3H)、3.55(s,3H)、3.98(d,1H)、4.73(d,1H)、5.18(m,2H)、5.83(s,1H)、6.55〜7.02(m,3H)、7.48(s,1H)。
【0453】
工程2:1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例6の工程1において得られた生成物(210mg)をアセトン(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.3g)を加え、実施例3の工程2の調製と同様に反応させることで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(193mg、収率100%)として得た。
【0454】
[実施例7]1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(370mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(450mg)を加え、実施例1の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色固体(310mg、収率70%)として得た。
【0455】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.48(s,9H)、1.73〜1.82(m,2H)、2.12(d,2H)、2.90(t,2H)、3.19〜3.25(m,1H)、4.22(m,2H)、8.09(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0456】
[実施例8]1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(266mg)を酢酸エチル(8mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(280mg)と酢酸ナトリウム(180mg)を加え、実施例2の工程1の調製と同様に反応させることで、目的の生成物を黄色油状物(390mg、収率100%)として得た。
【0457】
工程2:1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例8の工程1において得られた生成物(1.47g)を酢酸(10mL)に溶解させ、実施例2の工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色固体(450mg、収率37%)として得た。
【0458】
[実施例9]1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)−1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジンの調製
3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエート(320mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、塩化亜鉛(74mg)を加え、実施例3の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、目的の生成物を黄色油状物(280mg、収率76%)として得た。
【0459】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.47(s,9H)、1.72(m,2H)、2.08(m,2H)、2.85(m,2H)、3.20(m,1H)、3.37(s,6H)、4.14(m,1H)、5.50(s,1H)、7.27(s,1H)。
【0460】
工程2:1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例9の工程1において得られた生成物(230mg)をアセトン(10mL)に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(30mg)を加え、実施例3の工程2の調製と同様に反応させることで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(175mg、収率88%)として得た。
【0461】
[実施例10]1−ベンジルオキシカルボニル−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−カルボチオアミド(0.9g)をN,アセトン(16mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(0.99g)を加え2時間加熱還流した。反応液を濃縮後、残渣に水を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機層を、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:30%−80%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を黄色油状物(0.88mg、収率83%)として得た。
【0462】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.73〜1.87(m,2H)、2.10〜2.21(m,2H)、2.99(t,1H)、3.18〜3.29(m,2H)、4.29(m,2H)、5.15(s,2H)、7.29〜7.36(m,6H)、8.09(s,1H)、10.00(s,1H)
[実施例11]1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(190mg)を酢酸エチル(10mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(195mg)と酢酸ナトリウム(126mg)を加え、実施例2の工程1の調製と同様に反応させることで、目的の生成物を黄色油状物(280mg、収率100%)として得た。
【0463】
工程2:1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例11の工程1により得られた生成物(460mg)を酢酸(10mL)に溶解させ、実施例2の工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(220mg、収率58%)として得た。
【0464】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.88(m,2H)、2.18(m,1H)、3.08(m,2H)、3.35(m,1H)、3.90(brs,1H)、4.80(brs,1H)、7.42(s,5H)、8.11(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0465】
[実施例12]1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例11の工程1において得られた生成物(280mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、塩化亜鉛(52mg)を加え、実施例3の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(100mg、収率38%)として得た。
【0466】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.88(m,3H)、2.18(m,2H)、2.93(m,2H)、3.41(s,6H)、3.85(m,1H)、4.84(m,1H)、5.58(s,1H)、7.33(s,1H)、7.41(s,5H)。
【0467】
[実施例13]1−アセチル−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−アセチルピペリジン−4−カルボチオアミド(430mg)(WO2014/075874号公報記載の化合物)をアセトン(24mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(700mg)を加え、実施例10の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色アモルファス状固体(300mg、収率55%)として得た。
【0468】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.75〜1.86(m,2H)、2.13(s,3H)、2.20(m,2H)、2.76(t,1H)、3.21〜3.34(m,2H)、3.95(d,1H)、4.70(d,1H)、8.10(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0469】
[実施例14]1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(2,2−ジメチルプロピオニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(470mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(590mg)を加え、実施例1の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(390mg、収率70%)として得た。
【0470】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.31(s,9H)、1.75〜1.89(m,2H)、2.10(d,2H)、3.00(t,2H)、3.29〜3.39(m,1H)、4.52(d,2H)、8.10(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0471】
[実施例15]1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(2,2−ジメチルプロピオニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−(2,2−ジメチルプロピオニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(0.91g)を酢酸エチル(20mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(1.0g)と酢酸ナトリウム(0.66g)を加え、実施例2の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、目的の生成物を黄色油状物(0.67g、収率49%)として得た。
【0472】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.28(s,9H)、1.64〜1.74(m,2H)、1.99(d,2H)、2.75〜2.82(m,1H)、2.91(t,2H)、3.17(m,2H)、3.52(s,3H)、3.56(s,3H)、4.38(s,1H)、4.40(d,2H)。
【0473】
工程2:1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例15の工程1において得られた生成物(320mg)を酢酸(10mL)に溶解させ、実施例2工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(200mg、収率77%)として得た。
【0474】
[実施例16]1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)ピペリジン(176mg)をアセトン(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.1g)を加え、実施例3工程2の調製と同様に反応させることで、表題化合物を黄色油状物(150mg、収率99%)として得た。
【0475】
[実施例17]1−(メトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(1.07g)を酢酸エチル(25mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(1.36g)と酢酸ナトリウム(0.87g)を加え、実施例2の工程1の調製と同様に反応させることで、目的の生成物を黄色油状物(1.58g、収率93%)として得た。
【0476】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.59〜1.72(m,2H)、1.94(d,2H)、2.66〜2.74(m,1H)、2.86(t,2H)、3.47(m,2H)、3.51(s,3H)、3.56(s,3H)、3.69(s,3H)、4.06〜4.21(m,2H)、4.39(s,1H)。
【0477】
工程2:1−(メトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例17の工程1において得られた生成物(1.58g)を酢酸(10mL)に溶解させ、実施例2の工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(0.48g、収率38%)として得た。
【0478】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.76〜1.83(m,2H)、2.15(d,2H)、2.96(t,2H)、3.21〜3.27(m,1H)、3.72(s,3H)、4.26(m,1H)、8.09(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0479】
[実施例18]1−(エトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(0.87g)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、氷冷下、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(1.18g)を加え、実施例1の調製と同様に反応させることで、表題化合物を黄色油状物(0.51g、収率48%)として得た。
【0480】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.28(s,3H)、1.73〜1.84(m,2H)、2.15(d,2H)、2.95(t,2H)、3.21〜3.27(m,1H)、4.15(q,2H)、4.27(d,2H)、8.09(s,1H)、10.00(s,1H)。
【0481】
[実施例19]1−(エトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:3,3−ジメトキシ−2−オキソプロパン−1−イル 1−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボイミドチオエートの調製
1−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(1.97g)を酢酸エチル(30mL)に溶解させ、3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(2.33g)と酢酸ナトリウム(1.49g)を加え、実施例2の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、目的の生成物を黄色油状物(3.1g、収率100%)として得た。
【0482】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.26(t,3H)、1.59〜1.71(m,2H)、1.93(d,2H)、2.67〜2.76(m,1H)、2.86(t,2H)、3.45(m,2H)、3.52(s,3H)、3.56(s,3H)、3.69(s,3H)、4.09〜4.22(m,4H)、4.39(s,1H)。
【0483】
工程2:1−(エトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例19の工程1において得られた生成物(3.1g)を酢酸(18mL)に溶解させ、実施例2の工程2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(1.08g、収率44%)として得た。
【0484】
[実施例20]1−(エトキシカルボニル)−4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例19の工程1において得られた生成物(0.53g)をメタノール(16mL)に溶解させ、塩化亜鉛(110mg)を加え、実施例3の工程1の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を黄色油状物(180mg、収率36%)として得た。
【0485】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.26(t,3H)、1.67〜1.78(m,2H)、211(d,2H)、2.91(t,2H)、3.17〜3.24(m,1H)、3.37(s,6H)、4.15(q,2H)、4.24(m,1H)、5.50(s,1H)、7.28(s,1H)。
【0486】
[実施例21]1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(2,2−ジメチルプロピオニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(400mg)と、臭化テトラブチルアンモニウム(58mg)を酢酸エチル(7mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,389mg)を加え、80℃にて4時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を茶色油状物(250mg、収率43%)として得た。
【0487】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.30(s,9H)、1.69〜1.79(m,2H)、2.18(d,2H)、2.97(t,2H)、3.24〜3.32(m,1H)、4.50(d,2H)、6.81(s,1H)、7.48(s,1H)。
【0488】
工程2:1−(2,2−ジメチルプロピオニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例21の工程1において得られた生成物(250mg)と精製水(1mL)を酢酸(4mL)に溶解させ、80℃で4時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%で溶出)を用いて精製することで表題化合物をベージュ色固体(140mg、収率67%)として得た。
【0489】
[実施例22]1−アセチル−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−アセチル−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−アセチルピペリジン−4−カルボチオアミド(260mg)と、臭化テトラブチルアンモニウム(45mg)を酢酸エチル(7mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,309mg)を加え、80℃にて4時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%、メタノール−酢酸エチル:0%−20%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を茶色油状物(130mg、収率32%)として得た。
【0490】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.76〜1.84(m,2H)、2.12(s,3H)、2.10〜2.23(m,2H)、2.76(m,2H)、3.18〜3.30(m,2H)、3.92(d、1H)、4.68(d,2H)、6.80(s,1H)、7.48(s,1H)。
【0491】
工程2:1−アセチル−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例22の工程1において得られた生成物(130mg)と精製水(1mL)を酢酸(4mL)に溶解させ、80℃で4時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%、メタノール−酢酸エチル:0%−20%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を茶色アモルファス状固体(105mg、収率100%)として得た。
【0492】
[実施例23]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
工程1:4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(5.0g)と、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(250mg)を酢酸エチル(20mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,3.34g)を加え、80℃にて3時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノール−水15%から再結晶することで目的の生成物を淡黄色アモルファス状固体(5.20g、収率79%)として得た。
【0493】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.74〜1.80(m,2H)、2.21(t、2H)、2.32(s,3H)、2.85〜2.92(m,2H)、3.27〜3.32(m,2H)、4.04(d,1H)、5.00(m、2H)、6.34(s,1H)、6.81(s,1H)、7.50(s,1H)。
【0494】
工程2:4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
上記実施例23の工程1において得られた生成物(3.0g)と精製水(2mL)を酢酸(8mL)に溶解させ、100℃で1.5時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、無機物を濾別して除き、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノールに溶解させ、減圧下溶媒を留去することで表題化合物を黄色液体(2.64g、収率99%)として得た。
【0495】
[実施例24]1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン−4−カルボチオアミド(2.0g)と、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(97mg)を酢酸エチル(10mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,1.27g)を加え、80℃にて4.5時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:20%−50%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を淡黄色アモルファス状固体(1.7g、収率65%)として得た。
【0496】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.74〜1.86(m,2H)、2.20(d、2H)、2.28(d,2H)、2.92(t,1H)、3.32(m,2H)、3.92(d,1H)、4.57(d,1H)、5.14(m、2H)、6.52〜7.02(m,4H)、7.50(s,1H)。
【0497】
工程2:1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例24の工程1において得られた生成物(350mg)と精製水(0.75mL)を酢酸(2.25mL)に溶解させ、80℃で2.5時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、無機物を濾別して除き、減圧下溶媒を留去することで表題化合物を淡黄色アモルファス状固体(276mg、90%)として得た。
【0498】
[実施例25]1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(フェニルカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(410mg)と、臭化テトラブチルアンモニウム(27mg)を酢酸エチル(10mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,366mg)を加え、80℃にて3.5時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:20%−50%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を無色固体(365mg、収率62%)として得た。
【0499】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.82(br s,2H)、2.17(br s、2H)、3.08(br d,2H)、3.31(m,1H)、3.89(br s,1H)、4.79(br s,1H)、6.81(s,1H)、7.42(s,5H)、7.49(s,1H)。
【0500】
工程2:1−(フェニルカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例25の工程1において得られた生成物(365mg)と精製水(0.5mL)を酢酸(2mL)に溶解させ、80℃で2.5時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、無機物を濾別して除き、減圧下溶媒を留去した。これによって表題化合物を黄色アモルファス状固体(286mg、90%)として得た。
【0501】
[実施例26]1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(1.0g)を2−ブタノン(30mL)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(80%,830mg)を加え、80℃にて7時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:10%−25%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を淡黄色アモルファス状固体(780mg、収率54%)として得た。
【0502】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.47(s,9H)、1.69〜1.74(m,2H)、2.11(d,2H)、2.87(t,2H)、3.18(m,1H)、4.32(br s,1H)、6.81(s,1H)、7.47(s,1H)。
【0503】
工程2:1−(1,1−ジメチルエチルオキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例26の工程1において得られた生成物(780mg)と、炭酸水素ナトリウム(2.0g)と、精製水(10mL)をメタノール(10mL)に溶解させ、60℃で2時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、無機物を濾別して除き、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:20%−30%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を黄色アモルファス状固体(340mg、78%)として得た。
【0504】
[実施例27]1−(メトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
工程1:1−(メトキシカルボニル)−4−(4−ジクロロメチル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボチオアミド(1.0g)を酢酸エチル(10mL)と臭化テトラブチルアンモニウム(158mg)に溶解させ、1,1,3−トリクロロプロパン−2−オン(95%,878mg)を加え、80℃にて4時間攪拌した。その後室温に戻し、反応液に水を加え、酢酸エチルを用いて2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%で溶出)を用いて精製することで目的の生成物を橙色油状物(1.42g、収率93%)として得た。
【0505】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.68〜1.79(m,2H)、2.13(d,2H)、2.94(t,2H)、3.20(m,1H)、3.71(s,3H)、4.24(br s,1H)、6.81(s,1H)、7.48(s,1H)。
【0506】
工程2:1−(メトキシカルボニル)−4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジンの調製
上記実施例27の工程1において得られた生成物(1.42g)と、精製水(1mL)を酢酸(4mL)に溶解させ、80℃で4時間加熱した。室温に冷ました後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を黄色油状物(0.7g、収率60%)として得た。
【0507】
[実施例28]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)ピペリジン塩酸塩の調製
ピペリジン−4−カルボチオアミド(403mg)をエタノール(8.4mL)に溶解させ、37%濃塩酸(253mg)と3−ブロモ−1,1−ジメトキシプロパン−2−オン(500mg)を加え70℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、水(1mL)を加え室温でさらに一晩撹拌した。減圧下溶媒を留去することで、表題化合物を含む粗生成物(890mg)を得た。この粗生成物を精製せずに次の工程に用いた。
【0508】
1H−NMR(DMSO−d6/TMS δ(ppm)値):1.94〜2.04(m,2H)、2.21(d,2H)、2.98〜3.07(m,2H)、3.33(d,2H)、3.38〜3.47(m,1H)、8.68(s,1H)、9.13(brs,1H)、9.28(brs,1H)、9.90(s,1H)。
【0509】
[実施例29]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
実施例28において得られた粗生成物をジクロロメタン(8.4mL)に溶解させ、1−{5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}−酢酸(580mg)と1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(534mg)を加え室温で一晩撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:0%−100%で溶出)を用いて精製することで、表題化合物(240mg)を得た。
【0510】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.75〜1.85(m,2H)、2.16〜2.28(m,2H)、2.37(s,3H)、2.93(t,1H)、3.28〜3.38(m,2H)、4.10(d,1H)、4.59(d,1H)、5.00(m,2H)、6.34(s,1H)、8.11(s,1H)、10.00(s,1H)。
[実施例30]4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンの調製
実施例28において得られた粗生成物をジクロロメタン(8.4mL)に溶解させ、1−{3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}−酢酸(631mg)と1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(534mg)を加え、実施例2の調製と同様に反応させ、精製することで、表題化合物(230mg)を得た。
【0511】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):1.78〜1.95(m,2H)、2.26(dd,2H)、2.94(t,1H)、3.32〜3.39(m,2H)、3.94(d,1H)、4.59(d,1H)、5.16(m,2H)、6.53〜7.02(m,3H)、8.11(s,1H)、10.01(s,1H)。
【0512】
[実施例31]4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−3)の調製
実施例1において得られた生成物(210mg)と、3,6−ジフルオロ−1,2−ベンゼンジメタノール(210mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(11mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、Dean−Stark装置を用いて1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却後、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:40%−100%で溶出)を用いて精製することで表題化合物を白色アモルファス状固体(245mg、収率83%)として得た。得られたアモルファス状固体にメタノールを加え、加熱還流下溶解させた後に、室温で静置することで白色結晶(融点151℃)を得た。
【0513】
[実施例32]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−6)の調製
実施例1において得られた生成物(200mg)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(121mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)とを、トルエン(20mL)に溶解し、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色アモルファス状固体(298mg、収率96%)として得た。
【0514】
[実施例33]4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−8)の調製
実施例1において得られた生成物(220mg)と、3−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(150mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(297mg、収率84%)として得た。
【0515】
[実施例34]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−38)の調製
実施例4において得られた生成物(202mg)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(232mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(164mg、収率53%)として得た。
【0516】
[実施例35]4−[4−(6−メトキシ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−39)の調製
実施例4において得られた生成物(202mg)と、3−メトキシ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(232mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(268mg、収率75%)として得た。
【0517】
[実施例36]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−42)の調製
4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(200mg)(実施例1の4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンと同様の方法で合成した)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(109mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(100mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(96mg、収率31%)として得た。
【0518】
[実施例37]4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−50)の調製
4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(200mg)と、3,6−ジフルオロ−1,2−ベンゼンジメタノール(82mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(100mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(183mg、収率53%)として得た。
【0519】
[実施例38]4−[4−(6−フルオロ−9−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−62)の調製
実施例4において得られた生成物(202mg)と、3−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(250mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(105mg、収率33%)として得た。
【0520】
[実施例39]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン(化合物2−1)の調製
4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−(2,5−ジメチルフェニル)アセチル]ピペリジン(実施例1の4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンと同様の方法で合成した)(200mg)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(142mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)とを、トルエン(15mL)に溶解させ、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(206mg、収率64%)として得た。
【0521】
[実施例40]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン(化合物2−2)の調製
4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン(実施例1の4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジンと同様の方法で合成した)(191mg)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(232mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(15mL)に溶解し、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(267mg、収率72%)として得た。
【0522】
[実施例41]4−[4−(6,9−ジフルオロ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン(化合物2−4)の調製
4−(4−ホルミル−2−チアゾリル)−1−[2−(2,5−ジクロロフェニル)アセチル]ピペリジン(191mg)と、3,6−ジフルオロ−1,2−ベンゼンジメタノール(174mg)と、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg)とを、トルエン(15mL)に溶解し、化合物1−3の調製における反応と同様に反応させ、精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(231mg、収率86%)として得た。
【0523】
[実施例42]4−[4−(6−メチルスルホニルオキシ−1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジオキセピン−3−イル)−2−チアゾリル]−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(化合物1−6)の調製
4−(4−ジメトキシメチル−2−チアゾリル)−1−[2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル]ピペリジン(実施例3の工程1において得られた生成物)(150mg)と、3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノール(81mg)と、三ふっ化ほう素ジエチルエーテル錯体(100mg)とを、ジクロロメタン(10mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応終了後、飽和重層水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去し、化合物1−3の調製と同様に精製することで、表題化合物を白色のアモルファス状固体(200mg、収率96%)として得た。
【0524】
以下の実施例43〜46に、上記実施例31〜42において用いた製造出発物質の製造例を示す。
【0525】
[実施例43]3,6−ジフルオロ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
テトラヒドロフラン27mLに水素化アルミニウムリチウム(870mg)と3,6−ジフルオロフタル酸無水物を、氷冷下、順に溶解させ、反応液を2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却後、氷冷下、水を加え室温で1時間撹拌した。セライトを用いて溶液を濾過し、減圧下溶媒を留去することで表題化合物を白色固体(640mg、収率68%)として得た。
【0526】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):2.89(brs,2H)、4.84(s,4H)、7.03(dd,2H)。
【0527】
〔実施例44]3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
3−メチルスルホニルオキシフタル酸無水物(2.2g)(WO2004/000796号公報記載の化合物)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解させ、ボランテトラヒドロフラン錯体(0.9Mテトラヒドロフラン溶液、50mL)を加え、60℃で6時間撹拌した。反応終了後、氷冷下メタノールを加え、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:30%−100%で溶出)を用いて精製することで3−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールを白色固体(1.36g、収率64%)として得た。
【0528】
1H−NMR(DMSO−d6/TMS δ(ppm)値):3.42(s,3H)、4.57(d,2H)、4.70(d,2H)、4.98(t,1H)、5.27(t,1H)、7.25(d,1H)、7.36(t,1H)、7.46(d,1H)。
【0529】
[実施例45]3−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
工程1:5−フルオロ−2−メチルスルホニルオキシフタリドの調製
5−フルオロ−2−ヒドロキシフタリド(200mg)(WO2003/076424号公報記載の化合物)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、メチルスルホニルクロリド(150mg)とトリエチルアミン(133mg)を加え、室温で1晩撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去することで5−フルオロ−2−メチルスルホニルオキシフタリドを白色固体(290mg、収率100%)として得た。
【0530】
工程2:3−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
5−フルオロ−2−メチルスルホニルオキシフタリド(290mg)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、水素化アルミニウムリチウム(45mg)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に、氷冷下、1N塩酸を加え室温で1時間撹拌した。反応液をジクロロメタンを用いて抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去することで3−フルオロ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールを白色固体(290mg、収率100%)として得た。
【0531】
1H−NMR(CDCl3/TMS δ(ppm)値):3.28(s,3H)、3.45(brs,2H)、4.84(s,4H)、7.11(dd,1H)、7.25〜7.28(m,1H)。
【0532】
[実施例46]3−メトキシ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
工程1:2,3−ビス(メトキシカルボニル)−1−メトキシ−4−メチルスルホニルオキシベンゼンの調製
2,3−ビス(メトキシカルボニル)−4−メトキシフェノール(2.0g)(Synthetic Communication,43(2),260−267;2013記載の化合物)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、メチルスルホニルクロリド(1.05g)とトリエチルアミン(1.01g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去することで2,3−ビス(メトキシカルボニル)−1−メトキシ−4−メチルスルホニルオキシベンゼンを白色固体(2.5g、収率100%)として得た。
【0533】
工程2:3−メトキシ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールの調製
2,3−ビス(メトキシカルボニル)−1−メトキシ−4−メチルスルホニルオキシベンゼン(2.5g)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、氷冷下、水素化アルミニウムリチウム(620mg)を加え、氷冷下で1時間撹拌した。反応液に、氷冷下、1N塩酸を加え室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルを用いて抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、無機物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュ自動精製装置(biotage AB社製/IsoleraTM)によるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン:30%−100%で溶出)を用いて精製することで3−メトキシ−6−メチルスルホニルオキシ−1,2−ベンゼンジメタノールを白色固体(906mg、収率42%)として得た。
【0534】
1H−NMR(DMSO−d6/TMS δ(ppm)値):3.39(s,3H)、3.81(s,3H)、4.62〜4.64(m,4H)、4.84(t,1H)、5.06(t,1H)、7.03(d,1H)、7.28(d,1H)。
【0535】
同様の製造法により、[表1]から[表6]に示される化合物を合成した。
【0536】
【表1】
【0537】
【表2】
【0538】
【表3】
【0539】
【表4】
【0540】
【表5】
【0541】
【表6】
【0542】
上記実施例で得られた化合物及び同様な方法で製造した[表1]から[表6]に示される化合物の1H−NMRデータ(CDCl3/TMS δ(ppm)値)を[表7]から[表19]に示す。
【0543】
【表7】
【0544】
【表8】
【0545】
【表9】
【0546】
【表10】
【0547】
【表11】
【0548】
【表12】
【0549】
【表13】
【0550】
【表14】
【0551】
【表15】
【0552】
【表16】
【0553】
【表17】
【0554】
【表18】
【0555】
【表19】
【0556】
次に、本発明化合物の使用実施例を記載する。
【0557】
(1)製剤化の実施手順
<製剤例1>水和剤
本発明化合物10部を、ラウリル硫酸ナトリウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウム4部、ホワイトカーボン20部及びクレー64部を混合し、粉砕して10%水和剤を得た。
【0558】
<製剤例2>フロアブル剤
本発明化合物10部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテルサルフェート4部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル5部、プロピレングリコール5部、シリコン系消泡剤0.2部、ナトリウムモンモリロナイト0.8部、水50部を加え混合しダイノミルを用いて湿式粉砕して粉砕懸濁液を得た。
【0559】
粉砕懸濁液75部に、キサンタンガム、2−ベンズイソチアゾリン−3−オンをそれぞれ0.2部、0.1部を含むキサンタンガム溶液10部と水15部添加した後、混合して10%水性懸濁状農薬組成物を得た。
【0560】
<製剤例3>乳剤
本発明化合物10部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム2部、ヒマシ油エトキシレート15部を芳香族炭化水素混合物73部と混合し溶解させて均質な10%可乳化油状液体を得た。
【0561】
<製剤例4>顆粒水和剤
本発明化合物10部、リグニンスルホン酸ナトリウム20部、ナフタレンスルホン酸縮合物のナトリウム塩10部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、シリコン系泡消剤0.5部、珪藻土5部、硫酸アンモニウム10部、タルク10部、クレー部31.5部添加して十分撹混合し粉砕して粉砕物を得た。粉砕物に必要に応じた適当量の水を加えて造粒機で造粒し、乾燥後に篩分して10%水和性細粒を得た。
【0562】
<製剤例5>エマルション剤
本発明化合物10部、芳香族炭化水素混合物15部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム2部、ポリオキシエチレンひまし油20部、プロピレングリコール4部加え溶解し混合液を得た。水49部に混合液を添加しホモジナイザーを用いて混合して均質な10%乳濁液体を得た。
【0563】
<製剤例6>粒剤
本発明化合物10部、ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤3部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム0.2部、デキストリン2部、ベントナイトナトリウム15部、炭酸カルシウム69.8部を添加して均一混合した後適当量の水を加えて混練し、バスケット型造粒機で押し出し造粒して乾燥後に篩分して10%細粒を得た。
【0564】
<製剤例7>マイクロエマルション剤
本発明化合物10部と脂肪酸ジメチルアミド12部、シクロヘキサノン10部アリールフェノールエトキシレート15部を混合し、アルコールエトキシレート10部および水を43部添加して加温下で数分間撹拌し、安定した10%水溶性液体を得た。
【0565】
(2)試験懸濁液の調製の実施手順
製剤例1に従い作成した10%水和剤を1/5000の濃度に調製したTeen20水溶液で希釈し、式[1]で示される化合物を4ppmの濃度に調製した。また、試験4では式[1]で示される化合物を1000ppmの濃度に調製した。
【0566】
(3)植物病害に対する防除効果の評価試験手順
<試験1 トマト疫病に対する防除効果試験>
5葉期のトマト(品種:レジナ)に試験懸濁液を1苗当たり20ml散布した。散布の1日後に1.0×105個/mlの濃度に調製したフィトフトラ インフェスタンス(Phytophthora infestans)の遊走子懸濁液を噴霧接種し、22℃に調節した湿室に16時間インキュベートした。その後、室内で発病を促し、接種から4日後に葉に生じた病斑面積率を調査し、以下の式を用いて防除価を算出した。
【0567】
防除価の算出式:防除価値={1−試験薬剤を散布した葉の発病面積率/無処理の発病面積率}×100
<試験2 キュウリべと病に対する防除効果試験>
2葉期のキュウリ(品種:相模半白)に試験懸濁液を1苗当たり20ml散布した。散布の1日後に1.0×104個/mlの濃度に調製したプセウドペロノスポラ クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種し、22℃に調節した湿室に16時間インキュベートした。その後、室内で発病を促し、接種から5日後に葉に生じた病斑面積率を調査し、以下の式を用いて防除価を算出した。
【0568】
防除価の算出式:防除価値={1−試験薬剤を散布した葉の発病面積率/無処理の発病面積率}×100
<試験3 ブドウべと病に対する防除効果試験>
ブドウ(品種:ネオマスカット)実生に試験懸濁液を1苗当たり20ml散布した。散布の1日後に1.0×104個/mlの濃度に調製したプラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種し、22℃に調節した湿室に16時間インキュベートした。その後、室内で発病を促し、接種から5日後に葉に生じた病斑面積率を調査し、以下の式を用いて防除価を算出した。
【0569】
防除価の算出式:防除価値={1−試験薬剤を散布した葉の発病面積率/無処理の発病面積率}×100
<試験4 Pythium菌によるイネ苗立枯病に対する防除効果試験(土壌灌注)>
ベントグラス種子培地で培養したピシウム グラミニコラ(Pythium graminicola)の菌叢に蒸留水を加え、ミキサーで撹拌し、土壌1kgに対して菌が5gとなるよう混和し、汚染土を調製した。
【0570】
1セルが31×31mm2のセルトレイに汚染土を各20ml充てんし、催芽したイネ籾(品種:コシヒカリ)をセルあたり3粒播種し、5mlの覆土を加え、試験懸濁液を2.5ml灌注処理し、28℃に調節した湿室に72時間インキュベートし出芽処理した。その後、5℃の低温室内で2日間発病を促し、その後、25℃の温室内で14日間育病した。
【0571】
土壌を洗い流し、枯死株、生育抑制株、健全株を計測し、下記の式に従い、発病度を算出した。
【0572】
発病度=〔Σ(程度別発病株数×発病指数)/(調査した株×3)〕×100
[発病指数]
0:健全株
1:生育抑制株
3:枯死株
また、算出した発病度から以下の式を用いて防除価を算出した。
【0573】
防除価の算出式:防除価値={1−試験薬剤を散布した区の発病度/無処理区の発病度}×100
(4)植物病害<試験1>から<試験4>に対する防除効果の評価試験の結果
試験1を実施した結果、以下に示す化合物が防除価80以上を示した:
No.1−1〜1−149、2−1〜2−11、2−13〜2−17、2−19〜2−21、2−23〜2−26、2−29、2−31〜2−36、2−38〜2−50。
【0574】
試験2を実施した結果、以下に示す化合物が防除価80以上を示した:
No.1−1〜1−68、1−71〜1−149、2−1〜2−45、2−47〜2−50。
【0575】
試験3を実施した結果、以下に示す化合物が防除価80以上を示した:
No.1−1〜1−143、1−145〜1−149、2−1〜2−50。
【0576】
いくつかの化合物について試験4を実施した結果、いずれの化合物も防除価90以上を示した。以下にその化合物No.を示す:
No.1−3、1−6、1−10、1−11、1−15、1−21〜1−23、1−32〜1−34、1−36、1−40、1−44、1−45、1−47、1−49〜1−51、1−57、1−61、1−62、1−69、1−70、1−72、1−78、1−79、1−84、1−90、1−91、1−95〜1−97、1−100、1−107、1−111、1−113、1−117、1−121、1−126、1−128〜1−130、1−137、1−141、1−144、2−1、2−2、2−4、2−6、2−9、2−11、2−12、2−15〜2−17、2−19、2−20、2−26〜2−28、2−36、2−40〜2−42、2−45、2−49。