特許第6372017号(P6372017)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6372017
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】検知器
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/00 20060101AFI20180806BHJP
【FI】
   G01N27/00 K
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-151912(P2013-151912)
(22)【出願日】2013年7月22日
(65)【公開番号】特開2015-21897(P2015-21897A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000190301
【氏名又は名称】新コスモス電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100126930
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 隆司
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 信二
【審査官】 蔵田 真彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−073077(JP,A)
【文献】 特開2009−244075(JP,A)
【文献】 特開2003−215001(JP,A)
【文献】 特開2001−201436(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/066316(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0283707(US,A1)
【文献】 特開2004−12344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00−1/26、27/00−27/24、
G08B 19/00−21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知器であって、
前記検知器がセンサユニットを複数備えたセンサアレイシステムであり、
各センサユニットには、筐体に形成した開口部から前記センサを着脱できるように、前記センサを収容するセンサ収容部を備え、
前記センサ収容部は、前記センサおよび前記センサ以外の他の機器を着脱できる取付け部を備え
複数の前記センサユニットは並置して備えてあり、各センサユニットに備えてある各取付け部は前記筐体の同一の側面の側に並置して備えてあり、前記取付け部が同じ方向を向くように構成してある検知器。
【請求項2】
前記開口部を覆う蓋部を備え、前記蓋部を開けて全ての前記取付け部に対して前記センサおよび前記他の機器の着脱作業ができるように構成してある請求項に記載の検知器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検知器として、外部環境の変化を検知するセンサを有するセンサユニットを備え、このようなセンサユニットを複数備えたセンサアレイシステムが知られていた。当該センサアレイシステムはセンサとして、複数種のガスを識別検知するため複数種類のガスセンサを備える、或いは、環境に応じてその場の外部環境の変化を検知するため、酸素センサ、COセンサ、都市ガスセンサ、LPガスセンサなどを備えていた。
【0003】
センサアレイシステムは、その内部に各センサを備えたセンサユニットを並置しており、各センサユニットは、例えば配管で接続して、上流側のセンサユニットから順に下流側のセンサユニットへ環境中の雰囲気ガスを流下させて、それぞれのセンサユニットに設けたセンサによって外部環境の変化を検知していた。
【0004】
尚、本発明における従来技術となる上述したセンサアレイシステムは、一般的な技術であるため、特許文献等の従来技術文献は示さない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、各センサユニットを流下する雰囲気ガスの流量を調べたい場合、筐体を開いて所望の配管に流量計などの測定機器(他の機器)を接続する作業が必要であったため、煩雑であった。
【0006】
従って、本発明の目的は、他の機器を容易に接続できる検知器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る検知器は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知器であって、その特徴構成は、前記検知器がセンサユニットを複数備えたセンサアレイシステムであり、各センサユニットには、筐体に形成した開口部から前記センサを着脱できるように、前記センサを収容するセンサ収容部を備え、前記センサ収容部は、前記センサおよび前記センサ以外の他の機器を着脱できる取付け部を備え、複数の前記センサユニットは並置して備えてあり、各センサユニットに備えてある各取付け部は前記筐体の同一の側面の側に並置して備えてあり、前記取付け部が同じ方向を向くように構成した点にある。
【0008】
本構成では、検知器をセンサユニットを複数備えたセンサアレイシステムとすることができる。また、各センサユニットにおいて、開口部よりセンサを容易に着脱でき、センサを着脱した後、開口部より前記センサ以外の他の機器を容易に着脱できる。そのため、例えば他の機器を流量計のような測定機器とした場合、センサを離脱させて当該測定機器を取付け部に装着するだけで、簡便に所望の測定をすることができる。
また、本構成では、複数の前記センサユニットは並置して備えてあり、各センサユニットに備えてある各取付け部は前記筐体の同一の側面の側に並置して備えてあり、前記取付け部が同じ方向を向くように構成してある。
本構成によれば、各センサユニットに備えてある各取付け部を筐体の同一の側面の側に並置して備え、全ての取付け部が同じ方向を向くことで、例えば複数の取付け部に他の機器を着脱する場合は容易に着脱作業を行うことができる。
本発明に係る検知器の更なる特徴構成は、前記開口部を覆う蓋部を備え、前記蓋部を開けて全ての前記取付け部に対して前記センサおよび前記他の機器の着脱作業ができるように構成した点にある。
本構成によれば、蓋部を開けるだけで、全ての取付け部に対してセンサおよび他の機器の着脱作業が行えるため、迅速に着脱作業を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】センサアレイシステムの外観を示す斜視図である。
図2】センサアレイシステムの概要を示すブロック図である。
図3】センサユニットの斜視図である。
図4】センサバッファの分解図である。
図5】センサアレイシステムの接続構造の概要を示す図である。
図6】他の機器を装着した場合の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明は、図1〜6に示したように、外部環境の変化を検知するセンサ12〜52を備えた検知器Xであって、筐体Aに形成した開口部Bからセンサ12〜52を着脱できるように、センサ12〜52を収容するセンサ収容部90a〜eを形成し、センサ収容部90a〜eは、センサ12〜52および他の機器100を着脱できる取付け部91a〜eを備える。
【0011】
開口部Bは蓋部Cによって覆われており、当該蓋部Cには、各センサ12〜52を視認するための窓部a〜eが形成してある。当該窓部a〜eには、それぞれ透明部材a1〜e1が嵌め込んである。
【0012】
本実施形態では、センサ12を有するセンサユニット10を備え、このようなセンサユニットを複数備えたセンサアレイシステムXについて説明する。センサアレイシステムXは、可搬性の態様、或いは、屋内や屋外で壁面に設置する態様などであればどのような機器であってもよい。本実施形態では、可搬性の態様とした場合について説明する。
【0013】
本実施形態では、センサアレイシステムXは、5つのセンサユニット10〜50を備えた場合について説明する。
【0014】
隣接するセンサユニットどうしは環境中の雰囲気ガスが流下する配管60で接続され、上流側のセンサユニット10から順に下流側のセンサユニット50へ環境中の雰囲気ガスを流下させるガス流通路70が形成される。
【0015】
例えばセンサユニット10において、センサブロック11に、配管60と接続する係止穴部を、吸気口1より吸入された雰囲気ガスが流入する上流側および雰囲気ガスが流出する下流側にそれぞれ形成してある。即ち、センサブロック11には、雰囲気ガスが流入する上流側係止穴部11aおよび雰囲気ガスが流出する下流側係止穴部11bを形成する。当該上流側係止穴部11aおよび下流側係止穴部11bにおいて、それぞれが第一配管61および第二配管62と接続する(図5)。
尚、配管60は、Oリング16によって係止穴部に係止される。
【0016】
また、センサユニット10は、センサブロック11に支持され、外部環境の変化を検知するセンサ12、雰囲気ガスの流量を測定するフローセンサ13、雰囲気ガスをバッファリングするセンサバッファ14、雰囲気ガスを吸引するポンプ15を備える。センサブロック11に流入した雰囲気ガスは、ガス流通路70より分岐した分岐路71を通過してセンサ12に流入し、フローセンサ13、センサバッファ14をそれぞれ流下する。
【0017】
他のセンサユニットについても同様の構成、即ち、センサユニット20はセンサブロック21、センサ22、フローセンサ23、センサバッファ24、ポンプ25を備え、センサブロック21に上流側係止穴部21aおよび下流側係止穴部21bを形成する。当該上流側係止穴部21aに第二配管62が接続し、下流側係止穴部21bに第三配管63が接続する。
【0018】
また、センサユニット30はセンサブロック31、センサ32、フローセンサ33、センサバッファ34、ポンプ35を備え、センサブロック31に上流側係止穴部31aおよび下流側係止穴部31bを形成する。当該上流側係止穴部31aに第三配管63が接続し、下流側係止穴部31bに第四配管64が接続する。
【0019】
また、センサユニット40はセンサブロック41、センサ42、フローセンサ43、センサバッファ44、ポンプ45を備え、センサブロック41に上流側係止穴部41aおよび下流側係止穴部41bを形成する。当該上流側係止穴部41aに第四配管64が接続し、下流側係止穴部41bに第五配管65が接続する。
【0020】
さらに、センサユニット50はセンサブロック51、センサ52、フローセンサ53、センサバッファ54、ポンプ55を備え、センサブロック51に上流側係止穴部51aおよび下流側係止穴部51bを形成する。当該上流側係止穴部51aに第五配管65が接続する。センサユニット50は、最下流側のユニットなので、下流側係止穴部51bは、それより下流に雰囲気ガスが流入しない構成であればよい。従って、下流側係止穴部51bは封止されていてもよく、下流側係止穴部を設けない構成でもよい。
【0021】
センサブロック21〜51に流入した雰囲気ガスは、ガス流通路70より分岐した分岐路72〜75をそれぞれ通過してセンサ22〜52に流入し、フローセンサ23〜53、センサバッファ24〜54をそれぞれ流下する。
尚、フローセンサ23〜53から外部に流量などの情報を含んだ信号を出力することが可能であり、このとき当該信号を受信して流量などの情報を表示できる外部機器と接続してモニタリングすることで、汚れ等による配管の詰まりやポンプユニットの故障などを早期に検知することができる。
【0022】
ポンプ15〜55から排出された雰囲気ガスは、アウトバッファ80を経由して排気口2よりセンサアレイシステムXの外部に排出される。
【0023】
各センサユニット10〜50は、その内部に外部環境の変化を検知するセンサ12〜52をそれぞれ備える。このようなセンサとして、酸素センサ、COセンサ、都市ガスセンサ、LPガスセンサなどのガスセンサなどを使用することができるが、これに限られるものではない。
【0024】
ガスセンサは、被検知ガスを検知するものであれば、どのような態様であってもよい。例えば、酸素センサは酸素ガスを検出でき、COセンサは不完全燃焼で発生する一酸化炭素ガスを検出でき、都市ガスセンサは炭化水素ガス等の漏洩ガスを検出することができるものであれば、公知の半導体式センサ素子、接触燃焼式センサ素子および電気化学式センサなどが使用できる。
【0025】
センサアレイシステムXは、例えばセンサ12が警報レベル以上の被検知ガスを継続して検知したことを後述の演算手段(図外)が判定した場合、当該演算手段から警報信号を受け取り、音声により警報を発する放音部(図外)と接続される。当該放音部は、センサアレイシステムXに組み込んでもよい。
【0026】
演算手段は、上述したセンサ12が被検知ガスを検知した出力に基づき、被検知ガス濃度を算出する濃度算出部(図外)を備える。さらに演算手段は、センサ12が警報レベル以上の被検知ガス濃度を継続して検知した場合、警報信号を放音部に送信して当該放音部により警報を発するように制御する。
尚、本発明のセンサアレイシステムXには、演算手段の結果を表示する表示部(図外)を筐体に設け、被検知ガス濃度などを表示できるように構成してもよい。
【0027】
例えばセンサ12は、センサ収容部90aに収容してある。当該センサ収容部90aは、開口部Bを覆う蓋部Cを開けてアクセスできるようにしてある。また、センサ収容部90aは、センサ12および他の機器100を着脱できる取付け部91aを備える。
【0028】
取付け部91aは、センサ12および他の機器100を着脱できる態様であれば、どのような態様でもよい。例えば、センサ12はセンサブロック11に支持されており、分岐路71とセンサ12は、これらを接続する筒状部材92aを介して接続されている。即ち、センサ12は、当該筒状部材92aを係入する係入凹部12aを有する。
従って、他の機器100は、センサ12を離脱させた後に、筒状部材92aを介して接続できるように構成するとよい。そのため他の機器100には、筒状部材92aを係入する係入凹部100aを有するとよい。
【0029】
他のセンサ22〜52もセンサ12と同様に、それぞれセンサ収容部90b〜90eに収容してあり、分岐路72〜75とセンサ22〜52は、これらを接続する筒状部材92b〜eを介して接続されている。即ち、センサ22〜52は、当該筒状部材92b〜eを係入する係入凹部22a〜52aを有する。よって、センサ収容部90b〜90eにおける取付け部91b〜eについても、他の機器100を着脱できるように構成する。
【0030】
当該他の機器100は、特に限定されるものではないが、例えば、流量計などの測定機器とすればよい。また、特殊なガス種の検知を目的とする場合は、他の機器100を熱分解炉(ユニット)などとしてもよく、ダミーのセンサや封止材としてもよい。
【0031】
本構成のように、開口部Bからセンサ12〜52を着脱できるようにセンサ収容部90a〜eを形成し、センサ12〜52および他の機器100を着脱できる取付け部91a〜eを備えることで、開口部Bよりセンサ12〜52を容易に着脱でき、センサ12〜52を着脱した後、開口部Bより他の機器100を容易に着脱できる。そのため、例えば他の機器100を流量計のような測定機器とした場合、センサ12〜52を離脱させて当該測定機器を取付け部91a〜eに装着するだけで、簡便に所望の測定をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、隣接する機器どうしを配管で接続する機器の接続構造に利用できる。
【符号の説明】
【0033】
X 検知器
A 筐体
a 開口部
12 センサ
90a センサ収容部
91a 取付け部
100 他の機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6