特許第6372213号(P6372213)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6372213
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】アクチュエータのガイドユニット
(51)【国際特許分類】
   F15B 15/14 20060101AFI20180806BHJP
【FI】
   F15B15/14 335B
   F15B15/14 365
   F15B15/14 340A
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-144725(P2014-144725)
(22)【出願日】2014年7月15日
(65)【公開番号】特開2016-20719(P2016-20719A)
(43)【公開日】2016年2月4日
【審査請求日】2017年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102511
【氏名又は名称】SMC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100149261
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 秀治
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100169225
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 明
(72)【発明者】
【氏名】脇 和文
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−133610(JP,U)
【文献】 実開平05−045205(JP,U)
【文献】 米国特許第06305668(US,B1)
【文献】 登録実用新案第3055487(JP,U)
【文献】 実開平05−058905(JP,U)
【文献】 特開2010−223305(JP,A)
【文献】 特開昭59−151607(JP,A)
【文献】 特開昭56−116904(JP,A)
【文献】 特開2000−046009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 15/00−15/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド部とガイド部を含むアクチュエータのガイドユニットであって、
前記アクチュエータは、シリンダ本体から延出する駆動ロッドを備え、
前記スライド部は、前記駆動ロッドに着脱自在に連結されるスライダと、前記スライダに固定されるガイドロッドを有し、
前記ガイド部は、前記シリンダ本体に固定されるガイドプレートと、前記ガイドプレートに固定されるガイド筒を有し、
前記ガイドロッドは、前記ガイド筒に摺動自在に挿通され
前記スライダは、前記駆動ロッドの軸線に直交する方向に遊動できるように隙間を設けたフローティング機構を介して前記駆動ロッドに連結される
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項2】
請求項1記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記ガイドプレートは、矩形状の板材からなり、厚み方向に貫通する取付穴が隅部に形成されている
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項3】
請求項1記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記ガイドプレートは、矩形状の板材からなり、一方の側部端面から対向する他方の側部端面にかけて貫通する取付穴が形成されている
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項4】
請求項1記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記ガイドプレートは、断面L字状の板材からなり、前記ガイドロッドに略直交する第1プレート部と前記ガイドロッドに略平行な第2プレート部を有し、前記第2プレート部の厚み方向に貫通する取付穴が形成されている
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記ガイド筒は、ボルト、ねじ嵌合または止め輪により前記ガイドプレートに固定される
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記スライダは、ボルトまたはナットにより前記駆動ロッドに固定される
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータのガイドユニットにおいて、
前記ガイドロッドは、ボルト、ねじ嵌合、加締めまたは溶接により、前記スライダに固定される
ことを特徴とするアクチュエータのガイドユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータのガイドユニット、特に、流体圧アクチュエータのガイドユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ワーク等を搬送する手段として、流体圧やモータによってロッドを軸方向に駆動し、ワークを搬送するスライダを変位させるアクチュエータが広く用いられている。
【0003】
本出願人は、駆動ユニットに対して、一対のガイドロッドを備えたガイドユニットを着脱自在に設け、駆動ユニットを構成するピストンロッドの端部に、ガイドロッドに連結された連結プレートを連結することにより、ピストンロッドとともにガイドロッドを変位させるようにしたアクチュエータを提案した(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−106489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、要求される負荷の大きさ、取付スペース、用途等に応じて、ガイドロッドの外径、ガイドロッド相互の間隔(ピッチ)、ガイドロッドの軸受支持スパンを容易に変更することが可能であり、しかも、構成が簡単なアクチュエータのガイドユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明は、スライド部とガイド部を含むアクチュエータのガイドユニットであって、アクチュエータは、シリンダ本体から延出する駆動ロッドを備え、スライド部は、駆動ロッドに着脱自在に連結されるスライダと、スライダに固定されるガイドロッドを有し、ガイド部は、シリンダ本体に固定されるガイドプレートと、ガイドプレートに固定されるガイド筒を有し、ガイドロッドは、ガイド筒に摺動自在に挿通され、スライダは、駆動ロッドの軸線に直交する方向に遊動できるように隙間を設けたフローティング機構を介して駆動ロッドに連結されることを特徴とする。

【0007】
上記のガイドユニットによれば、スライダ、ガイドロッド、ガイドプレート及びガイド筒の組み合わせを変更することによって、ガイドロッドの外径、ガイドロッド相互の間隔またはガイドロッドの軸受支持スパンを所望のものに容易に変更することができる。しかも、スライダ、ガイドロッド、ガイドプレート及びガイド筒のそれぞれを簡単な構成とすることができる。また、駆動ロッド(ピストンロッド)、シリンダ本体、ガイド部及びスライド部の相互間で、駆動ロッドの軸線と直交する方向に取付誤差が生じても、これを吸収することができる。
【0008】
上記のガイドユニットにおいて、ガイドプレートは、矩形状の板材からなり、厚み方向に貫通する取付穴が隅部に形成されているのが好ましい。これによれば、ガイドプレートを特に簡単な構成にすることができる。
【0009】
また、ガイドプレートは、矩形状の板材からなり、一方の側部端面から対向する他方の側部端面にかけて貫通する取付穴が形成されていてもよい。これによれば、ガイドプレートを簡単な構成にすることができ、また、ガイドユニットを被取付部材である装置の壁面等に沿う向きに取り付けることが容易である。
【0010】
さらに、ガイドプレートは、断面L字状の板材からなり、ガイドロッドに略直交する第1プレート部とガイドロッドに略平行な第2プレート部を有し、第2プレート部の厚み方向に貫通する取付穴が形成されていてもよい。これによれば、ガイドプレートの製造が容易で、また、ガイドユニットを被取付部材である装置の壁面等に沿う向きに取り付けることが容易である。
【0012】
また、ガイド筒は、ボルト、ねじ嵌合または止め輪によりガイドプレートに固定されるのが好ましい。これによれば、ガイドプレートとガイド筒の固定と分離が自在で、ガイドプレートとガイド筒の組み合わせを変更する場合に、その一方を再び使用することができる。
【0013】
さらに、スライダは、ボルトまたはナットにより駆動ロッドに固定されてもよい。これによれば、スライダと駆動ロッドの固定が簡単である。
【0014】
さらに、ガイドロッドは、ボルト、ねじ嵌合、加締めまたは溶接により、スライダに固定されてもよい。これによれば、ガイドロッドとスライダの固定が簡単である。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るアクチュエータのガイドユニットによれば、スライダ、ガイドロッド、ガイドプレート及びガイド筒の組み合わせを変更することによって、ガイドロッドの外径、ガイドロッド相互の間隔またはガイドロッドの軸受支持スパンを所望のものに容易に変更することができる。しかも、スライダ、ガイドロッド、ガイドプレート及びガイド筒のそれぞれについて、単純な形状のものを採用することができ、製造が容易で、低廉化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係るガイドユニットの斜視図である。
図2図1に示すガイドユニットの正面図である。
図3図2に示すガイドユニットのIII−III線に沿った断面図である。
図4図2に示すガイドユニットの所定の動作状態におけるIII−III線に沿った断面図である。
図5】本発明の第2実施形態に係るガイドユニットの斜視図である。
図6】本発明の第3実施形態に係るガイドユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るアクチュエータのガイドユニットについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
第1実施形態に係るガイドユニット10を、図1図4を参照しながら説明する。
【0019】
このガイドユニット10は、流体圧アクチュエータ12、例えば空気圧シリンダと組み合わせて構成され、スライド部14とガイド部16を含む。
【0020】
流体圧アクチュエータ12は、シリンダチューブ18、ピストン20、ピストンロッド(駆動ロッド)22等を有し、シリンダチューブ18の内部にピストン20が摺動自在に配設される。薄肉円筒状のシリンダチューブ18の一端側に円筒状のロッドカバー24が嵌合固定されるとともに、シリンダチューブ18の他端側にヘッドカバー26が嵌合固定されて、シリンダ本体28が構成される。ピストン20の一端側とロッドカバー24との間に第1圧力室30が形成され、ピストン20の他端側とヘッドカバー26との間に第2圧力室32が形成される。第1圧力室30と第2圧力室32には、それぞれ第1ポート34と第2ポート36を通じてエアが給排される。シリンダチューブ18とは反対側のロッドカバー24の端部は、雄ねじ部38を有する。
【0021】
ピストン20の一端側にピストンロッド22が連結され、該ピストンロッド22は、ロッドカバー24の内部を通って外部に延出する。外部に延出したピストンロッド22の端部には、有底状のねじ穴40が形成されている。ピストン20の外周にはピストンパッキン42が設けられ、ピストンパッキン42はシリンダチューブ18の内面に摺接する。ロッドカバー24の内周にはロッドパッキン44が設けられ、ロッドパッキン44は、ピストンロッド22に摺接し、第1圧力室30を外部から気密に保つ。
【0022】
スライド部14は、スライダ46とガイドロッド48を有する。スライダ46は、細長い矩形状の板材からなり、中央に円形の第1貫通穴50を有する。第1貫通穴50は段付き形状で、ピストンロッド22に近接する側において、内方に向けて突出するフランジ部52が形成されている。スライダ46の長手方向両端近傍には、第1貫通穴50から略等しい距離をおいて、第2貫通穴54が形成されている。第2貫通穴54には雌ねじが形成されている。
【0023】
スライダ46は、第1ボルト56、平板状の第1止め輪58及び断面L字状の第2止め輪60を用いて、ロッドカバー24から延出するピストンロッド22の端部に連結される。第2止め輪60は、環状板部の一方の面から突出する筒状部59を有する。筒状部59の外径は、スライダ46のフランジ部52の内径よりも小さく、筒状部59の軸方向長さは、フランジ部52の厚さと略等しい。第1止め輪58及び第2止め輪60には第1ボルト56の軸部が挿通される。
【0024】
一対のガイドロッド48は、外周に雄ねじが形成された小径の突出軸部62を有し、突出軸部62がスライダ46の第2貫通穴54にねじ込まれることにより、各ガイドロッド48がスライダ46に固定される。
【0025】
第1貫通穴50から第2貫通穴54までの距離が異なる複数のスライダ46が予め用意されるとともに、外径の異なる複数のガイドロッド48が予め用意される。複数のスライダ46は、第1貫通穴50から第2貫通穴54までの距離に応じて、長手方向の長さが異なるものとしてもよい。
【0026】
ガイド部16は、ガイドプレート64と一対のガイド筒66を有する。ガイドプレート64は、鉄製またはアルミ製で、細長い矩形状の板材からなり、中央にロッドカバー24挿通用の第3貫通穴68を有するとともに、その両側にガイド筒66取付用の第4貫通穴70を有する。第4貫通穴70には雌ねじが形成されている。さらに、ガイドプレート64の四隅には、装置の壁面等の被取付部材に取り付けるための取付穴72が形成されている。
【0027】
ガイド筒66は、略円筒形状で、ガイドロッド48挿通用の第5貫通穴74を有する。ガイド筒66の軸方向一端には、ガイドプレート64の第4貫通穴70に螺合する雄ねじを有する小径部67が形成されている。
【0028】
ロッドカバー24は、ガイドプレート64の第3貫通穴68に挿通され、ロックナット78がロッドカバー24端部の雄ねじ部38に螺合されることにより、ロッドカバー24がガイドプレート64に固定される。ガイド筒66の第5貫通穴74には一対のすべり軸受80が設けられ、ガイドロッド48は、一対のすべり軸受80を介してガイド筒66に摺動自在に挿通される。
【0029】
第3貫通穴68から第4貫通穴70までの距離及び第4貫通穴70の内径のうち、一方または両方が異なる複数のガイドプレート64が予め用意される。これらのガイドプレート64は、第3貫通穴68から第4貫通穴70までの距離に応じて、長手方向の長さが異なるものとしてもよい。また、第5貫通穴74の内径及び軸方向長さのうち、一方または両方が異なる複数のガイド筒66が予め用意される。
【0030】
本実施形態に係るガイドユニット10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、ガイドユニット10の組立方法について説明する。
【0031】
まず、予め用意された複数のスライダ46、ガイドロッド48、ガイドプレート64及びガイド筒66の中から、要求される負荷に応じて、それぞれ適切なものが選択される。要求される負荷が大きい場合は、ガイドロッド48の外径、一対のガイドロッド48相互の間隔(ピッチ)またはガイドロッド48の軸受支持スパンを大きくして、ピストンロッド22にかかる負荷を軽減し、アクチュエータの安定した動作を図ることが必要である。
【0032】
外径の大きいガイドロッド48を選択するときは、ガイドロッド48の外径に見合った内径の第4貫通穴70を有するガイドプレート64を選択するとともに、該ガイドロッド48の外径に見合った内径の第5貫通穴74を有するガイド筒66を選択する。一対のガイドロッド48相互の間隔を大きくするときは、第1貫通穴50から第2貫通穴54までの距離が大きいスライダ46を選択するとともに、これに見合ったガイドプレート64、すなわち、第3貫通穴68から第4貫通穴70までの距離が大きいガイドプレート64を選択する。ガイドロッド48の軸受支持スパンを大きくするときは、軸方向長さの大きいガイド筒66を選択する。
【0033】
選択されたガイド筒66の小径部67を選択されたガイドプレート64の第4貫通穴70に螺合することにより、ガイド部16を一体構成とした後、流体圧アクチュエータ12のロッドカバー24をガイドプレート64の第3貫通穴68に挿通する。そして、ロックナット78をロッドカバー24端部の雄ねじ部38に螺合していき、ロックナット78をガイドプレート64に当接するまでねじ込むことにより、ガイド部16とシリンダ本体28が一体化される。
【0034】
次に、選択されたガイドロッド48の突出軸部62を選択されたスライダ46の第2貫通穴54にねじ込むことにより、スライド部14を一体構成とする。その後、ガイドロッド48をガイド筒66の第5貫通穴74に対して一対のすべり軸受80を介在させて挿通する。また、第1ボルト56、第1止め輪58及び第2止め輪60をスライダ46のフランジ部52にセット(仮固定)した状態で、ロッドカバー24から延出するピストンロッド22の端面にスライダ46を近接させ、第1ボルト56をピストンロッド22のねじ穴40にねじ込む。すなわち、フランジ部52の一方の端面とピストンロッド22の端面との間に第2止め輪60の環状板部を介在させるとともに、フランジ部52の他方の端面と第1ボルト56の頭部背面との間に第1止め輪58を介在させた状態で、ピストンロッド22のねじ穴40に第1ボルト56がねじ込まれる。これにより、スライド部14とピストンロッド22が一体化される。
【0035】
このとき、フランジ部52の内周と第2止め輪60の筒状部59の外周との間には所定の隙間が存在し、フローティング構造とされているため、ピストンロッド22、ロッドカバー24、ガイド部16及びスライド部14の相互間で、ピストンロッド22の軸線と直交する方向に取付誤差が生じても、これを吸収することができる。このようにして組み立てられたガイドユニット10は、ガイドプレート64の取付穴72を利用し、図示しない装置の壁面等にボルトにより取り付けられる。
【0036】
次に、流体圧アクチュエータ12の作用効果について説明する。なお、図3に示されるように、ピストンロッド22が後退してシリンダ本体28の内部に収容された状態を初期位置として説明する。
【0037】
この初期位置において、第2ポート36を通じて第2圧力室32にエアを供給するとともに、第1ポート34を通じて第1圧力室30のエアを排出すると、ピストン20がロッドカバー24に向かって摺動する。これにより、ピストンロッド22及びこのピストンロッド22と一体化されたスライド部14がシリンダ本体28から離れる方向に伸張し(図4参照)、スライダ46の部位において図示しないワークの搬送等が行われる。
【0038】
このとき、所定距離だけ平行に離間した一対のガイドロッド48が、装置の壁面等に固定されたガイド部16に所定長さの支持スパンで摺動案内されるので、スライダ46がピストンロッド22の軸線に交差する方向に負荷を受けることがあっても、ピストンロッド22にこじれ等の無理な荷重がかからない。
【0039】
本実施形態では、ガイド筒66をねじ嵌合によりガイドプレート64に固定したが、ガイドプレート64に対するガイド筒66の固定は、固定と分離が自在な手段であれば、他の手段、例えば、ボルトや止め輪による手段を用いてもよい。固定と分離が自在であれば、ガイドプレート64とガイド筒66の組み合わせを変更する際に、その一方を再び使用することが可能となるからである。
【0040】
また、本実施形態では、スライダ46を第1止め輪58、第2止め輪60等からなるフローティング機構を介してピストンロッド22に連結したが、ピストンロッド22に対するスライダ46の連結は、ボルト、ナット等の固定手段を用いてもよい。
【0041】
さらに、本実施形態では、ガイドロッド48をねじ嵌合によりスライダ46に固定したが、スライダ46に対するガイドロッド48の固定は、ボルト、加締め、溶接等の手段を用いてもよい。
【0042】
ガイドロッド48をスライダ46にボルトで固定し、スライダ46をピストンロッド22にボルトで固定する場合、スライダ46の長手方向または短手方向に延びる凹溝をスライダ46の板面に形成し、該凹溝内にこれらのボルトの頭部を収容してもよい。
【0043】
本実施形態に係るガイドユニット10によれば、スライダ46、ガイドロッド48、ガイドプレート64及びガイド筒66の組み合わせを変更することによって、ガイドロッド48の外径、ガイドロッド48相互の間隔またはガイドロッド48の軸受支持スパンを所望のものに容易に変更することができる。また、スライダ46、ガイドロッド48、ガイドプレート64及びガイド筒66のそれぞれを簡単な構成とすることができる。さらに、スライダ46がフローティング機構を介してピストンロッド22に連結されているので、ピストンロッド22、シリンダ本体28、ガイド部16及びスライド部14の相互間で、ピストンロッド22の軸線と直交する方向に取付誤差が生じても、これを吸収することができる。
【0044】
次に、第2実施形態に係るガイドユニット100を、図5を参照しながら説明する。本実施形態に係るガイドユニット100は、ガイドプレートのみが第1実施形態に係るガイドユニット10と相違する。第1実施形態に係るガイドユニット10と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略し、以下同様とする。
【0045】
ガイドプレート102は、細長い矩形状の板材で、ロッドカバー24に取り付けられる長手方向中央部以外は肉厚に形成されている。そして、長手方向の両端近傍において、ガイドプレート102の一方の長辺側の側部端面から他方の長辺側の側部端面にかけて貫通する取付穴104が形成されている。ガイドユニット100は、一対の取付穴104を利用して、装置の壁面等に沿うように取り付けられる。
【0046】
本実施形態に係るガイドユニット100によれば、第1実施形態に係るガイドユニット10と同様の効果が得られるほか、ガイドプレート102を簡単な構成にすることができ、また、ガイドユニット100を装置の壁面等に沿う向きに取り付けることが容易である。
【0047】
次に、第3実施形態に係るガイドユニット110を、図6を参照しながら説明する。本実施形態に係るガイドユニット110は、ガイドプレートのみが第1実施形態に係るガイドユニット10と相違する。
【0048】
ガイドプレート112は、断面L字状の板材からなり、ガイドロッド48に略直交する第1プレート部114と、第1プレート部114から略直角に折れ曲がり、ガイドロッド48に略平行な第2プレート部116を有する。第2プレート部116には、厚み方向に貫通する取付穴118が四隅近傍に形成されている。ガイドユニット110は、4つの取付穴118を利用して、装置の壁面等に沿うように取り付けられる。
【0049】
本実施形態に係るガイドユニット110によれば、第1実施形態に係るガイドユニット10と同様の効果が得られるほか、ガイドプレート112の製造が容易で、また、ガイドユニット110を装置の壁面等に沿う向きに取り付けることが容易である。
【0050】
本発明に係るアクチュエータのガイドユニットは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、流体圧アクチュエータに替えて、モータでロッドを往復駆動するアクチュエータを採用してもよい。
【符号の説明】
【0051】
10、100、110…ガイドユニット
12…流体圧アクチュエータ(アクチュエータ)
14…スライド部 16…ガイド部
22…ピストンロッド(駆動ロッド) 28…シリンダ本体
46…スライダ 48…ガイドロッド
64、102、112…ガイドプレート 66…ガイド筒
72、104、118…取付穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6