(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6372233
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】エレベータ用乗場ドアの解錠器具
(51)【国際特許分類】
B66B 13/16 20060101AFI20180806BHJP
【FI】
B66B13/16 A
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-159421(P2014-159421)
(22)【出願日】2014年8月5日
(65)【公開番号】特開2016-37326(P2016-37326A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2017年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】武田 佳祐
(72)【発明者】
【氏名】濱田 幸児
(72)【発明者】
【氏名】染田 雅弘
【審査官】
有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】
実用新案登録第2580296(JP,Y2)
【文献】
実開昭63−067581(JP,U)
【文献】
特開2002−234683(JP,A)
【文献】
特開平08−059152(JP,A)
【文献】
特開昭47−036444(JP,A)
【文献】
特開2013−103833(JP,A)
【文献】
特開平06−064878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗場ドアに設けられた鍵穴に挿入して前記乗場ドアを解錠する解錠キーを有する解錠器具において、
延長器具と、回動自在に構成され前記延長器具に取り付けられた支持部と、前記解錠キーを前記支持部に取り付ける取付部とを備え、
前記解錠キーは特定方向に屈曲可能であり、
前記延長器具は長手方向に伸縮可能であり、
前記支持部は、ヒンジ状をなし、その一片が前記延長器具の長手方向の端部に取り付けられるとともに、その軸の方向が前記解錠キーの使用時における前記解錠キーの非屈曲時の長手方向になるように配置され、その他片には前記取付部が取り付けられる構成であり、 前記取付部は、前記解錠キーを回動自在に保持する保持部と、前記解錠キーの前記取付部に対する揺動を阻止するストッパ部を備えた構成であり、
前記支持部の軸を中心にして前記他片を回動することにより、前記解錠キーを重力によって屈曲可能になる位置と重力によっては屈曲可能にならない位置でそれぞれ保持可能であることを特徴とするエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項2】
前記支持部と取付部は一体に製作されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項3】
前記解錠キーは基部とこの基部に固定された作動部と、この作動部に特定方向に屈曲可能に連結された可動部とを有しており、前記乗場ドアには屈曲していない状態の前記可動部と前記作動部が挿入可能な鍵穴が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項4】
前記延長器具は、長手方向にスライド可能な第1柄部と第2柄部とを備え、前記第1柄部と第2柄部とを長手方向に伸ばした場合における第1柄部の第2柄部側、及び同じく第2柄部の第1柄部側にそれぞれ長手方向の長穴が設けられ、前記両長穴を連結する構成であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項5】
前記取付部は、基板と、前記解錠キーを保持するとともに前記基板に着脱可能な保持部と、前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトとを備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項6】
前記保持部は前記基板に係合可能な係合爪を備えており、前記解錠キーを保持した状態で、前記係合爪を前記基板に係合することにより、前記解錠キーを前記取付部に保持する構成であることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項7】
前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトは手回し可能なつまみネジであることを特徴とする請求項5又は6に記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【請求項8】
前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトと前記保持部との間にはばねが設けられており、このばねによって前記保持部を前記基板に押圧する構成であることを特徴とする請求項5又は6に記載のエレベータ用乗場ドアの解錠器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンス時などに保守員がエレベータ乗場から乗場ドアを手動で解錠する際に使用する解錠器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、エレベータには、メンテナンス時やかご内乗客の非常救出時などの際に、乗場側から乗場ドアを解錠するための装置が設けられている。この種の装置のなかでは、乗場ドアに鍵穴を設け、この鍵穴に解錠キーを挿入して回転することにより、乗場ドアを解錠する構成のものが多い。
この乗場ドアの鍵穴は、意匠性やいたずら防止の観点から、乗場ドアの上方に設けられている。そのため、小柄な作業員にとっては解錠操作が困難であるという問題がある。
【0003】
そこで、解錠キーに延長器具を取り付ける構成のものが知られている。
図8は従来の解錠器具の一例を示す斜視図であり、
図9はこの解錠器具を使って乗場ドアを解錠している状態を示す図である。
図において、101は乗場ドア、102は乗場ドア101の上部に空けられた横長の鍵穴である。110は断面コ字状の延長器具、111は軸112によって延長器具110に枢着されたヒンジ部で、このヒンジ部111の板片113には、ピン114によって解錠キー115が枢着されている。116は解錠キー115の先端に形成された幅広部である。
【0004】
この解錠器具で乗場ドア101を解錠するときは、
図9に示すように、幅広部116を鍵穴102に挿入して、延長器具110を押し上げる。そうすると軸112を中心にしてヒンジ部111が、
図9の時計方向に回転し、幅広部116も時計方向に回転して、乗場ドア101のドアロック(図示省略)を解錠する。
この従来の解錠器具によれば、延長器具110があるため、小柄な作業員であっても容易に操作できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第2580296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記の技術は、延長器具が大きいため解錠器具が大型になるだけでなく、解錠キーを延長器具にピンで接合しているため、解錠操作が安定しにくい。そのため、解錠操作が確実に行えるようにするために、解錠キーとして先端に幅広部が形成された固定キーを使用しており、その結果、乗場ドアの鍵穴が横長で大きくなり、目立ってしまうという問題がある。本発明は、これらの問題を解決する解錠器具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、乗場ドアに設けられた鍵穴に挿入して前記乗場ドアを解錠する解錠キーを有する解錠器具において、延長器具と、回動自在に構成され前記延長器具に取り付けられた支持部と、前記解錠キーを前記支持部に取り付ける取付部とを備え、前記解錠キーは特定方向に屈曲可能であり、前記延長器具は長手方向に伸縮可能であり、前記支持部は、ヒンジ状をなし、その一片が前記延長器具の長手方向の端部に取り付けられるとともに、その軸の方向が前記解錠キーの使用時における前記解錠キーの非屈曲時の長手方向になるように配置され、その他片には前記取付部が取り付けられる構成であり、前記取付部は、前記解錠キーを回動自在に保持する
保持部と、前記解錠キーの前記取付部に対する
揺動を阻止するストッパ部を備えた構成であり、前記支持部の軸を中心にして前記他片を回動することにより、前記解錠キーを重力によって屈曲可能になる位置と重力によっては屈曲可能にならない位置でそれぞれ保持可能であることを特徴とするものである。
【0008】
また本発明は、前記支持部と取付部は一体に製作されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】
更に本発明は、
前記解錠キーは基部とこの基部に固定された作動部と、この作動部に特定方向に屈曲可能に連結された可動部とを有しており、前記乗場ドアには屈曲していない状態の前記可動部と前記作動部が挿入可能な鍵穴が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記延長器具は、長手方向にスライド可能な第1柄部と第2柄部とを備え、前記第1柄部と第2柄部とを長手方向に伸ばした場合における第1柄部の第2柄部側、及び同じく第2柄部の第1柄部側にそれぞれ長手方向の長穴が設けられ、前記両長穴を連結する構成であることを特徴とするものである。
【0011】
更にまた本発明は、前記取付部は、基板と、前記解錠キーを保持するとともに前記基板に着脱可能な保持部と、前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトとを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記保持部は前記基板に係合可能な係合爪を備えており、前記解錠キーを保持した状態で、前記係合爪を前記基板に係合することにより、前記解錠キーを前記取付部に保持する構成であることを特徴とするものである。
更に、前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトは手回し可能なつまみネジとしたものであり、また前記保持部を任意の回動位置で保持するボルトと前記保持部との間にはばねが設けられており、このばねによって前記保持部を前記基板に押圧する構成としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、小型で安定した解錠操作が行える乗場ドアの解錠器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態による解錠器具を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態による解錠器具を縮めた状態を示す正面図及び左側面図である。
【
図3】本発明の実施の形態による解錠器具を伸ばした状態を示す正面図,左側面図及び正面図のA―A断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態による解錠器具の動作説明図である。
【
図5】本発明の実施の形態による解錠器具の動作説明図である。
【
図6】本発明の実施の形態による解錠器具の動作説明図である。
【
図9】従来の解錠器具を使って乗場ドアを解錠している状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態を図により説明する。
図1は本発明の実施の形態による解錠器具を示す斜視図である。
図2(a),(b)は解錠器具を縮めた状態を示す正面図及び左側面図、
図3(a),(b),(c)は解錠器具を伸ばした状態を示す正面図,左側面図及び正面図のA―A断面図である。
図4は解錠器具の動作説明図であり、
図4(a)は
図3(b)の上部をB方向から見た図、
図4(b),(c)は
図4(a)のC−C断面の要部説明図である。
図5も解錠器具の動作説明図であり、
図3(b)の上部の詳細図である。
図6は本発明の実施の形態による解錠器具の動作説明図である。
【0016】
図において、1は第1柄部2と第2柄部3を重合した形状の延長器具であり、第1柄部2の下半部に設けられた長穴4と第2柄部3の上半部に設けられた長穴5とを蝶ボルト6で連結している。この蝶ボルト6は長穴5及び長穴4を貫通して、当板7に螺合されている。従って蝶ボルト6を緩めて第1柄部2と第2柄部3をスライドさせ、両柄部の重合量を調節して蝶ボルト6を締めることにより、延長器具1の長さを調節することができる。また、8は第2柄部3の一部を折り曲げた屈曲片であり、後述の解錠キー40が収納可能な収納部9を形成している。
【0017】
20はヒンジ状の支持部であり、その一片21は締結具(ボルト・ナット)22によって、第1柄部2の上端に固定され、軸23を介して他片24は締結具(ボルト・ナット)25によって、取付部30に固定されている。
【0018】
取付部30は、締結具25で他片24に固定された基板31と、解錠キー40を挟んで保持する断面U字状の保持部32と、保持部32に保持された解錠キー40を固定する蝶ボルト33を備えている。
図4(a)に示すように基板31の一部は幅の狭い被係合部31aとなっており、その中央には蝶ボルト33が螺合されるねじ穴(図示省略)が設けられている。保持部32の中央には蝶ボルト33が貫通する貫通穴(図示省略)が空けられており、また、その端部4箇所には係合爪32aが形成されており、これらの係合爪32aによって被係合部31aを挟むことが可能となっている。
【0019】
解錠キー40は、基部41と、この基部41の先端に固定された作動部42と、この作動部42の先端にピン43によって特定方向に屈曲可能に取り付けられた可動部44からなっている。基部41は比較的直径の太い円柱状体がL字状に屈曲した形状をなしており、蝶ボルト33が貫通する貫通穴(図示省略)が空けられている。作動部42及び可動部44は、比較的直径の細い円柱状体となっている。ピン43の回動軸は蝶ボルト33のボルト軸と同じ方向になっているため、前記特定方向とは、基板31の表面と水平な方向、
図4(a)において、矢印で示す方向である。
【0020】
解錠キー40を支持部20に取り付けるには、解錠キー40の基部41を保持部32で挟み、蝶ボルト33を、保持部32の貫通穴、基部41の貫通穴、を通して、基板31のねじ穴に螺合する。このとき、
図4に示すように、係合爪32aで被係合部31aを両側から挟むようにする。尚、
図4(b),(c)では支持部20,第1柄部2を図示省略している。
【0021】
これにより、解錠キー40は取付部30を介して支持部20に、更に支持部20を介して延長器具1に取り付けられる。また係合爪32aが被係合部31aを両側から挟んでいるため、蝶ボルト33を中心とした解錠キー40の揺動が抑えられるので、解錠作業を安定して行うことができる。
【0022】
解錠キー40を使用する場合は、
図1,3のように、解錠キー40の作動部42が、延長器具1の長手と直交方向を向くように取り付けられるが、使用しない場合には、
図2のように、作動部42が延長器具1の内部に納まる方向を向くように取り付けられる。
【0023】
解錠キー40を使用しない場合について
図4により説明する。
図4(c)に示すように、蝶ボルト33を緩めて、係合爪32aと被係合部31aとの係合を外す。次に、
図4(a)において、蝶ボルト33を中心にして解錠キー40を時計方向に90度回転して作動部42及び可動部44が下方を向くようにして、蝶ボルト33を締める。このとき係合爪32aは係合部31aに乗っている。
【0024】
そして、延長器具1の蝶ボルト6を緩めて、第1柄部2と第2柄部3を重合して、蝶ボルト6を締める。これにより、
図2の状態になる。通常はこの
図2の状態で保管し、持ち運ぶ。尚、係合爪32aは係合部31aに乗っていて、被係合部31aを挟んではいないため安定性に欠けるが、
図2に示すように解錠キー40を使用しない場合は、作動部42及び可動部44は延長器具1の収納部9に収納されるため、多少不安定であっても問題はない。
【0025】
次に、解錠器具を使用する場合について説明する。
図2の状態にある解錠装置の蝶ボルト6を緩めて、第1柄部2と第2柄部3との重合量を調節して、延長器具1の長さを決め、蝶ボルト6を締める。
【0026】
更に、蝶ボルト33を緩めて、解錠キー40を
図2(a)及び
図3(a)における時計方向に回転することより、解錠キー40が
図3及び
図4の位置に来るようにする。そして、
図4(c)→
図4(b)に示すように、係合爪32aが被係合部31aを両側から挟むように、蝶ボルト33を締める。これにより、
図4(a)及び
図3(a),(b)に示すように、解錠キー40は取付部30に固定される。この状態では、ピン43の回動軸が水平方向になっているため、
図4(a)の二点鎖線で示すように、解錠キー40の可動部44は、重力によって、ピン43から下垂した状態になる。
【0027】
次に、
図5に示すように、取付部30及び解錠キー40を、軸23を中心にして、時計方向に回転する。このとき締結具25が締結具22に接触することによって、取付部30及び解錠キー40は270度回転した位置(
図5の二点鎖線)で停止する。そうすると
図1の状態になる。この状態では、ピン43の軸は上下方向になるため、可動部44が下垂することはなく、
図1に示すように可動部44が伸びた状態になる。
【0028】
この状態で可動部44及び作動部42を乗場ドア50の鍵穴51に挿入する。そして、解錠キー40の作動部42を中心にして、解錠装置全体を先ほどとは逆方向に270度回転する。これによって、
図3(a),(b)及び
図4(a)に示す状態に戻る。そうするとピン43の回動軸が水平方向になるため、乗場ドア50の背面側で、
図6や
図4(a)に示すように、解錠キー40の可動部44は、重力によって、ピン43から下垂した状態になる。
【0029】
更にこの状態で、解錠装置全体を、作動部42を中心にして、左右に回転させると、ピン43を中心にして、可動部44も左右に回転(
図6矢印)することになる。これにより、可動部44で乗場ドア50のロック(図示省略)を外すことができる。このとき、作業者は、延長器具1を持って作業できるから、小柄な作業員であっても容易に操作できる。
【0030】
作業終了後は、前記と逆の動作を行う。このとき、解錠キー40の可動部44が曲がった状態で、鍵穴51から解錠キー40を引き出すことになるが、可動部44はピン43で容易に揺動できるため、問題はない。
【0031】
上記のように、本実施の形態によれば、乗場ドア50の鍵穴51は小さな穴で良いため、
図9の従来技術に比べ意匠的に好適なものになる。また、解錠装置の延長器具1は伸縮可能であるため、保管や持ち運びに便利である。また、係合爪32aを備えた取付部30によって、解錠キー40を支持部20に取り付けているため、解錠キー40が揺動しにくくなっている、という効果もある。
【0032】
次に本発明の他の実施の形態について説明する。
図7は
図4に相当する図であり、
図4との相違点は、蝶ボルト33に代えて、ボルト60を設けた点である。このボルト60は、保持部32,基部41及び基板31を貫通して、基板31に溶接固定されたナット61に螺合されるとともに、ボルト60の頭部と保持部32との間に圧縮ばね62を設け、このばね62によって保持部32を基板31に押し付けた構成である。
【0033】
この実施の形態では、解錠キー40を回転する場合には、
図7(b)→(c)に示すように、保持部32又は基部41を持って保持部32を
図7(c)の下方に引いてばね62を圧縮し、係合爪32aを被係合部31aから離す。そして保持部32とともに解錠キー40を回転して、ばね62の力により、保持部32を基板31に押し付けるものである。尚、基板31にナット61を溶接固定する代わりに、基板31にタップねじを切っておいてもよい。
【0034】
上記の各実施の形態においては、支持部20と取付部30を締結具で固
定しているが、両者を一体物として製作してもよい。また、締結具22,25としてボルト・ナットを使用しているが、これに限ることはなく、溶接,接着など他の手段を用いてもよい。また、
図5において、取付部30及び解錠キー40は270度回転した位置(
図5の二点鎖線)停止させる手段として、締結具25と締結具22との接触を利用しているが、締結具がより小さい場合や締結具を使用しない場合は、取付部30及び解錠キー40の回転量を規制するためのストッパを別途設けても良い。また、蝶ボルト6,33は蝶ボルトに限ることはなく、グリップボルトやローレットネジのような、手回し可能なつまみネジを使用することもできる。
【0035】
更に、取付部30で、係合爪32aで被係合部31aの両側を挟んでいるが、解錠キー40の揺動を防止できれば他の構成であっても良い。つまり、取付部30と解錠キー40の取付構造は、蝶ボルト33やボルト60のような、解錠キー
40の回動軸部と係合爪32aと被係合部31aのようなストッパ部を備えたものであれば良い。例えばストッパ部の例として、係合爪32aの数を減らしても、従来に比べると解錠キー40の揺動防止効果はあるし、また、被係合部32aに穴を空け、係合爪をその穴に挿入するような構成も可能である。
【0036】
更にまた、上記の実施の形態においては、解錠キー40はL字型の基部を備えているが、これは貫通穴が空けられている従来のL型の解錠キー40を使用しているからであり、従来の解錠キーであっても本発明の解錠キー40として使用できることを示している。従って、本願発明専用の解錠キーを製作するのであれば、基部をL字型にする必要はない。
【符号の説明】
【0037】
1 延長器具
2 第1柄部
3 第2柄部
4,5 長穴
6,33 蝶ボルト
9 収納部
20 支持部
21 一片
22,25 締結具
23 軸
24 他片
30 取付部
31 基板
31a 被係合部
32 保持部
32a 係合爪
40 解錠キー
41 基部
42 作動部
43 ピン
44 可動部
50 乗場ドア
51 鍵穴
60 ボルト
61 ナット
62 ばね