(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記消音部材は、前記吸音材が前記遮音材を挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部側から前記ケースと前記排気通路部材との間に挿入されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の消音器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の吸音材の厚みを単純に薄くすると消音効果が低下するため、消音効果を維持しつつ消音器を小型化することは困難である。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、消音効果を維持しつつ小型化することができる消音器およびそれを備えた燃焼装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の消音器は、燃焼ガスの燃焼騒音を低減するための消音器であって、ケースと、排気通路部材と、消音部材とを備えている。ケースは燃焼ガスを受け入れる受入口と燃焼ガスを排気する排気口とを有する。排気通路部材はケース内に配置され、かつ受入口から排気口に燃焼ガスを流通させるためのものである。消音部材はケース内においてケースと排気通路部材との間に配置されている。消音部材は、吸音材と、吸音材よりも密度の高い遮音材とを含む。遮音材は、折り畳まれた吸音材に挟み込まれている。
【0008】
本発明の消音器によれば、ケース内においてケースと排気通路部材との間に配置された消音部材では、吸音材よりも密度の高い遮音材が折り畳まれた吸音材に挟み込まれている。このため、吸音材で燃焼騒音を吸収し、かつ遮音材で燃焼騒音を遮断することができる。そのため、消音部材によって単純に吸音材だけで燃焼騒音が低減される場合よりも燃焼騒音を低減することができる。したがって、単純に吸音材だけによる消音効果を当該吸音材より厚みの薄い消音部材で得ることができる。よって、消音効果を維持しつつ消音器を小型化することができる。
【0009】
上記の消音器においては、ケースは、受入口が設けられた一方端と、排気口が設けられ、かつ一方端に対向する他方端とを有している。排気通路部材は、第1の排気通路と、第2の排気通路と、第3の排気通路とを含む。第1の排気通路は、受入口に連通し、かつ一方端から他方端に向かって延びる。第2の排気通路は、排気口に連通し、かつ他方端から一方端に向かって延びる。第3の排気通路は、第1の排気通路と第2の排気通路とに挟まれ、一方端と他方端とが対向する方向に延び、かつ他方端側で第1の排気通路に連通し、一方端側で第2の排気通路に連通する。このため、排気ガスが第1の排気通路を通って一方端から他方端側に流れた後に、第3の排気通路を通って他方端側から一方端側に流れ、続いて第2の排気通路を通って一方端側から他方端に流れる。したがって、排気通路を長くすることができる。これにより、消音器の消音効果を高めることができる。
【0010】
上記の消音器においては、遮音材は、吸音材よりも変形し難いように構成されている。このため、遮音材が消音部材の芯となるので、消音部材をケースと排気通路部材との間に取り付けることが容易である。
【0011】
上記の消音器においては、消音部材は、吸音材が遮音材を挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部側からケースと排気通路部材との間に挿入されている。このため、ケースと排気通路部材との間に消音部材が挿入される際に遮音材により吸音材が押し込まれるので、ケースと排気通路部材との間に消音部材を挿入することが容易である。
【0012】
上記の消音器においては、吸音材は、吸音材と遮音材とが重ね合された方向から見て、遮音材の全ての領域を覆っている。このため、吸音材と遮音材とが重ね合された方向から見て吸音材から遮音材がはみ出さないので吸音材を隙間なく配置することができる。これにより、消音器の消音効果を高めることができる。
【0013】
上記の消音器においては、吸音材は、吸音材を折り畳むための折目を構成する切り込みを有している。切り込みは、吸音材の前記折目に沿う方向の中央部に形成されており、吸音材の前記折目に沿う方向の外側端部には形成されていない。このため、切り込みにより吸音材を折り畳み易くすることができる。さらに、切り込みが吸音材の外側端部には形成されていないため、吸音材が折り畳まれた状態で吸音材の外側端部が切り込みによって拡がることはない。これにより、吸音材の外側端部がケースまたは排気通路部材に引っ掛かることを抑制できる。よって、ケースと排気通路部材との間に消音部材を挿入することが容易である。
【0014】
上記の消音器においては、ケースは、互いに対向する第1および第2の側面と、第1および第2の側面のそれぞれの前方端に接続された正面と、第1および第2の側面のそれぞれの後方端に接続され、かつ正面に対向する背面とを含む。第1の側面は、後方端において第2の側面と反対側に突出する第1のフランジ部を含む。第2の側面は、後方端において第1の側面と反対側に突出する第2のフランジ部を含む。背面は、第1および第2の側面が対向する方向において背面の両端に設けられた第1および第2のかしめ部とを含む。第1のかしめ部は、第1のフランジ部の後方端側から第1のフランジ部の第2のフランジ部と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第1のフランジ部にかしめられている。第2のかしめ部は、第2のフランジ部の後方端側から第2のフランジ部の第1のフランジ部と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第2のフランジ部にかしめられている。このため、背面を第1のかしめ部により第1のフランジ部に隙間なく取り付けることができ、第2のかしめ部により第2のフランジ部に隙間なく取り付けることができる。また、かしめにより背面を取り付けることができるため、作業性を向上できる。
【0015】
本発明の燃焼装置は、上記の消音器と、消音器に燃焼ガスを供給するバーナとを備えている。このため、消音効果を維持しつつ小型化することができる消音器を備えた燃焼装置を提供することができる。また、消音器を小型化することができるので、燃焼装置も小型化することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、消音効果を維持しつつ小型化することができる消音器およびそれを備えた燃焼装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本実施の形態の燃焼装置の構成について説明する。本実施の形態の燃焼装置は、燃焼ガスを排気可能な燃焼装置である。
【0019】
図1を参照して、本実施の形態の燃焼装置1は、筺体2と、バーナ3と、送風機4と、熱交換器5と、給水配管6、入水口6aと、給湯配管7と、出湯口7aと、集合筒8と、消音器10とを主に有している。
【0020】
筺体2は、バーナ3と、送風機4と、熱交換器5と、給水配管6と、給湯配管7と、集合筒8と、消音器10とを内部に収容可能に構成されている。筺体2の前面に排気用孔EPが配置されている。排気用孔EPは、バーナ3で発生し、送風機4によって熱交換器5に送られてから集合筒8を通って消音器10に到達した燃焼ガスを排気するためのものである。排気用孔EPは、熱交換器5によって熱が回収された燃焼ガスを筺体2の外部に排気可能に構成されている。また、筺体2の側面には給水のための入水口6aと給湯のための出湯口7aとが設けられている。
【0021】
バーナ3は燃焼ガスを供給するためのものである。バーナ3は筺体2内において送風機4の下方に配置されている。バーナ3は、熱交換器5との間で熱交換を行なうための燃焼ガスを発生させて熱交換器5に供給するためのものである。バーナ3は、灯油などの液体燃料を下向きに噴霧して燃焼させる逆燃式の装置である。具体的にはバーナ3はたとえばガンタイプバーナである。
【0022】
送風機4は、バーナ3に対して燃焼に必要な空気を供給するためのものである。送風機4は筺体2内においてバーナ3の上方に配置されている。送風機4は、バーナ3の上方から下向きに燃焼用空気を供給可能に構成されている。具体的には送風機4はたとえばファンである。
【0023】
熱交換器5は顕熱回収型の熱交換器である。高温の燃焼ガスとの熱交換によって熱交換器5内の湯水が加熱される。熱交換器5は筺体2内においてバーナ3の下方に配置されている。熱交換器5の一方端には給水配管6が接続されており、熱交換器5の他方端には給湯配管7が接続されている。
【0024】
入水口6aは給水配管6に接続されており給水配管6を経由して熱交換器5に水を給水可能に構成されている。出湯口7aは給湯配管7に接続されており熱交換器5で温められた温水を給湯可能に構成されている。これにより、入水口6aから給水された水は、給水配管6を経由して熱交換器5を通過する際に燃焼ガスによって加熱されて給湯配管7を経由して出湯口7aから給湯される。
【0025】
集合筒8および消音器10は一連に繋がった燃焼ガス流路を構成している。集合筒8は筺体2内において熱交換器5の下流側に位置している。集合筒8は筺体2内において熱交換器5の下方に配置されている。集合筒8は筺体2の一方側面側から他方側面側に向かって横方向に延在している。集合筒8は、筺体2の一方側面側において熱交換器5に接続されており、筺体2の他方側面側において消音器10に接続されている。
【0026】
消音器10は燃焼ガスの燃焼騒音を低減するための装置である。消音器10は筺体2内において集合筒8の下流側に位置している。消音器10は集合筒8の上方に配置されている。消音器10は集合筒8から筺体2の上面に向かって延在している。消音器10は上部に排気用孔EPを有している。
【0027】
図1中矢印で示すように、バーナ3で発生した燃焼ガスは、送風機4によって下方に送られる。この燃焼ガスは熱交換器5の周囲を通過して熱交換器5内の水と熱交換した後、集合筒8を通って消音器10に供給される。つまり、バーナ3で発生した燃焼ガスは熱交換器5を経由して集合筒8でUターンするように消音器10に導かれる。そして、消音器10に送られた燃焼ガスは消音器10を通って、排気用孔EPから筺体2外に排出される。
【0028】
続いて、
図2〜
図9を参照して本実施の形態の消音器10の構成について詳しく説明する。なお、
図2では、集合筒8の断面は示されていない。また、
図3では、後述する吸音部材13の一部は示されていない。
【0029】
図2および
図3を参照して、消音器10は、消音部10aと、排気部10bとを有している。消音部10aは燃焼ガスの燃焼騒音を消音するためのものである。排気部10bは消音部10aに連通している。排気部10bは排気用孔EPを有している。排気部10bは消音部10aを通ってきた燃焼ガスを排気用孔EPから筺体2外に排気するためのものである。排気部10bは消音部10aの上方に配置されている。
【0030】
消音器10は、ケース11と、排気通路部材12と、吸音部材13と、消音部材14とを主に備えている。ケース11は、正面FSと、背面RSと、天面TSと、底面BSと、第1の側面S1と、第2の側面S2とを有している。正面FSは筺体2の前面側に配置されている。背面RSは筺体2の後面側に配置されている。背面RSは正面FSに対向している。天面TSは筺体2の上面側に配置されている。底面BSは筺体2の下面側に配置されている。第1の側面S1は筺体2の他方側面側に配置されている。第2の側面S2は筺体2の一方側面側に配置されている。第1の側面S1と第2の側面S2とは互いに対向している。第1の側面S1および第2の側面S2のそれぞれの前方端に正面FSが接続されている。第1の側面S1および第2の側面S2のそれぞれの後方端に背面RSが接続されている。
【0031】
ケース11は、一方端E1と、他方端E2とを有している。他方端E2は一方端E1と対向している。一方端E1はケース11の底面BSを構成している。他方端E2は消音部10aと排気部10bとの仕切り部材を構成している。一方端E1に燃焼ガスを受け入れる受入口11aが設けられている。つまり、ケース11の底面BSに受入口11aが設けられている。他方端E2に燃焼ガスを排気する排気口11bが設けられている。つまり、ケース11の消音部10aと排気部10bとの仕切り部材に排気口11bが設けられている。
【0032】
排気通路部材12はケース11内に配置されている。排気通路部材12は受入口11aから排気口11bに燃焼ガスを流通させるためのものである。排気通路部材12はたとえば金属で形成されている。排気通路部材12は、第1の排気通路121と、第2の排気通路122と、第3の排気通路123とを含んでいる。第1の排気通路121、第2の排気通路122、第3の排気通路123はそれぞれ筒状に形成されている。
【0033】
第1の排気通路121は、受入口11aに連通している。第1の排気通路121は一方端E1から他方端E2に向かって延びている。第1の排気通路121は、第1の連通口T1および第2の連通口T2を有している。第1の連通口T1はケース11の一方端E1に配置されている。第2の連通口T2は第1の連通口T1よりもケース11の他方端E2側に配置されている。第1の連通口T1は受入口11aに連通している。第1の排気通路121は、第1の連通口T1および受入口11aを通じて集合筒8に連通している。第1の排気通路121は、第2の連通口T2を通じて第3の排気通路123に連通している。
【0034】
第2の排気通路122は、排気口11bに連通している。第2の排気通路122は他方端E2から一方端E1に向かって延びている。第2の排気通路122は、第3の連通口T3および第4の連通口T4を有している。第3の連通口T3はケース11の他方端E2に配置されている。第4の連通口T4は第3の連通口T3よりもケース11の一方端E1側に配置されている。第3の連通口T3は排気口11bに連通している。第2の排気通路122は、第3の連通口T3および排気口11bを通じて排気部10bに連通している。第2の排気通路122は、第4の連通口T4を通じて第3の排気通路123に連通している。
【0035】
第3の排気通路123は、第1の排気通路121と第2の排気通路122とに挟まれている。第3の排気通路123は、一方端E1と他方端E2とが対向する方向に延びている。第3の排気通路123は、他方端E2側で第1の排気通路121に連通し、一方端E1側で第2の排気通路122に連通している。第3の排気通路123は、第5の連通口T5および第6の連通口T6を有している。第5の連通口T5はケース11の一方端E1側に配置されている。第6の連通口T6は第5の連通口T5よりもケース11の他方端E2側に配置されている。第5の連通口T5は第4の連通口T4に連通している。第6の連通口T6は第2の連通口T2に連通している。
【0036】
排気通路部材12は、第1の排気通路121、第2の排気通路122、第3の排気通路123によりケース11の一方端E1および他方端E2が対向する方向に折り返すように構成されている。このため、
図2中矢印で示すように、燃焼ガスは集合筒8から受入口11aおよび第1の連通口T1を通って第1の排気通路121に流入し、一方端E1から他方端E2側に流れる。この後、燃焼ガスは第2の連通口T2および第6の連通口T6を通って第3の排気通路123に流入し、他方端E2側から一方端E1側に流れる。さらに、燃焼ガスは第5の連通口T5および第4の連通口T4を通って第2の排気通路122に流入し、一方端E1側から他方端E2に流れ、排気口11bおよび第3の連通口T3を通って排気部10bに流入する。
【0037】
また、第1の排気通路121、第2の排気通路122、第3の排気通路123のそれぞれの正面FS側の面は孔が形成されていない金属板で構成されており、第1の排気通路121、第2の排気通路122、第3の排気通路123のそれぞれの背面RS側の面はパンチングメタル等の複数の孔THが形成された金属板で構成されていてもよい。
【0038】
排気通路部材12を覆うように吸音部材13および消音部材14が配置されている。消音部10aにおいて、排気通路部材12とケース11の内面との間に吸音部材13および消音部材14が充填されている。吸音部材13は音のエネルギーを吸収する部材である。吸音部材13は、たとえばロックウールに熱硬化性樹脂がバインダーとして加えられて板状に成形されたものである。吸音部材13の厚みはたとえば25mmである。
【0039】
吸音部材13は、第1〜第6の吸音板131〜136を有している。第1の吸音板131は、ケース11の正面FS側の内面と第1の排気通路121との間に配置されている。第2の吸音板132は、ケース11の背面RS側の内面と第2の排気通路122との間に配置されている。
【0040】
第3の吸音板133は、第1の排気通路121と第3の排気通路123との間に配置されている。第3の吸音板133は貫通孔13aを有している。貫通孔13aは第2の連通口T2および第6の連通口T6にそれぞれ連通している。このため、第1の排気通路121と第3の排気通路123とは第3の吸音板133の貫通孔13aを通じて連通している。
【0041】
第4の吸音板134は、第2の排気通路122と第3の排気通路123との間に配置されている。第4の吸音板134は貫通孔13bを有している。貫通孔13bは第4の連通口T4および第5の連通口T5にそれぞれ連通している。このため、第2の排気通路122と第3の排気通路123とは第4の吸音板134の貫通孔13bを通じて連通している。
【0042】
第5の吸音板135は、ケース11の他方端E2と第1の排気通路121および第2の排気通路122との間に配置されている。第6の吸音板136は、ケース11の一方端E1と第2の排気通路122および第3の排気通路123との間に配置されている。
【0043】
図3および
図4を参照して、消音部材14はケース11内においてケース11と排気通路部材12との間に配置されている。消音部材14は、消音部10aにおいて、ケース11の第1の側面S1の内面と排気通路部材12との間およびケース11の第2の側面S2の内面と排気通路部材12との間に配置されている。つまり、消音部材14はケース11の側面側に配置されている。
【0044】
具体的には、消音部材14は、ケース11の第1の側面S1の内面と第1の排気通路121の第1の側面S1の内面と対向する側面との間、ケース11の第2の側面S2の内面と第1の排気通路121の第2の側面S2の内面と対向する側面との間にそれぞれ配置されている。消音部材14は第1の吸音板131と第3の吸音板133との間にそれぞれ配置されている。
【0045】
また、消音部材14は、ケース11の第1の側面S1の内面と第2の排気通路122の第1の側面S1の内面と対向する側面との間、ケース11の第2の側面S2の内面と第2の排気通路122の第2の側面S2の内面と対向する側面との間にそれぞれ配置されている。消音部材14は第2の吸音板132と第4の吸音板134との間にそれぞれ配置されている。
【0046】
また、消音部材14は、ケース11の第1の側面S1の内面と第3の排気通路123の第1の側面S1の内面と対向する側面との間、ケース11の第2の側面S2の内面と第3の排気通路123の第2の側面S2の内面と対向する側面との間にそれぞれ配置されている。消音部材14は第3の吸音板133と第4の吸音板134との間にそれぞれ配置されている。
【0047】
図3、
図5および
図6を参照して、消音部材14は、吸音材14aと、遮音材14bとを有している。吸音材14aは音のエネルギーを吸収する部材である。吸音材14aは、たとえばガラスマットである。吸音材14aの厚みはたとえば5mm以上10mm以下である。吸音材14aの厚みは8mmが好ましい。吸音材14aは板状に形成されたものが折り畳まれている。このため、吸音材14aには拡がるように復元力が作用している。
【0048】
図5に示すように、吸音材14aは、吸音材14aを折り畳むための折目を構成する切り込みSPを有している。切り込みSPは吸音材14aの長手方向に延在している。切り込みSPは、吸音材14aの折目に沿う方向の中央部14a1に形成されており、吸音材14aの折目に沿う方向の外側端部14a2には形成されていない。外側端部14a2は中央部14a1の吸音材14aの長手方向の両側に配置されている。
【0049】
遮音材14bは音を遮断する部材である。遮音材14bは吸音材14aよりも密度の高いものである。遮音材14bはたとえば鉄板である。遮音材14bの厚みはたとえば0.5mmである。遮音材14bは、折り畳まれた吸音材14aに挟み込まれている。また、遮音材14bは、吸音材14aよりも変形し難いように構成されている。遮音材14bは吸音材14aよりも硬度の高いものである。
【0050】
図3、
図6および
図7を参照して、消音部材14は、吸音材14aが遮音材14bを挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部BP側からケース11と排気通路部材12との間に挿入されている。吸音材14aが遮音材14bを挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部BPとは、吸音材14aの湾曲している部分である。吸音材14aが遮音材14bを挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部BP側とは、吸音材14aが山折りされた状態での頂点側である。
【0051】
図6および
図7に示すように、吸音材14aは、吸音材14aと遮音材14bとが重ね合された方向から見て、遮音材14bの全ての領域を覆っている。遮音材14bの長手方向の寸法は吸音材の長手方向の寸法よりも小さい。また、遮音材14bの短手方向の寸法は吸音材が折り畳まれた状態における短手方向の寸法よりも小さい。
【0052】
再び
図2を参照して、燃焼ガスの燃焼騒音のうち高周波成分は、第1の排気通路121、第2の排気通路122、第3の排気通路123の背面RS側のそれぞれの金属板に設けられた複数の孔THから第2の吸音板132、第3の吸音板133、第4の吸音板134を通過して吸音される。さらに、燃焼ガスの燃焼騒音のうち高周波成分は、第2の排気通路122、第3の排気通路123の正面FS側の金属板、ケース11の背面RS側の内面に当たって反射されて再び第2の吸音板132、第3の吸音板133、第4の吸音板134によって吸音される。
【0053】
また燃焼ガスの燃焼騒音のうち低周波成分は、複数の孔THから第2の吸音板132、第3の吸音板133、第4の吸音板134を通過して、それらに接する第5の吸音板135、第6の吸音板136、消音部材14によって吸音される。さらに第1の吸音材131によっても吸音される。
【0054】
図3、
図8および
図9を参照して、ケース11の第1の側面S1は第1のフランジ部F1を有している。第1のフランジ部F1は第1の側面S1の後方端において第2の側面S2と反対側に突出している。ケース11の第2の側面S2は第2のフランジ部F2を有している。第2のフランジ部F2は第2の側面S2の後方端において第1の側面S1と反対側に突出している。
【0055】
ケース11の背面RSは、第1のかしめ部C1および第2のかしめ部C2を有している。第1のかしめ部C1および第2のかしめ部C2は、第1の側面S1および第2の側面S2が対向する方向において背面RSの両端に設けられている。第1のかしめ部C1は、第1のフランジ部F1の後方端側から第1のフランジ部F1の第2のフランジ部F2と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第1のフランジ部F1にかしめられている。第2のかしめ部C2は、第2のフランジ部F2の後方端側から第2のフランジ部F2の第1のフランジ部F1と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第2のフランジ部F2にかしめられている。
【0056】
再び、
図2、
図3を参照して、本実施の形態の消音部材14の製造方法について説明する。ケース11の背面RS側からケース11内に第1の吸音板131が挿入され、正面FS側の内面に接するように第1の吸音板131が組み付けられる。続いて、ケース11の背面RS側から第1の吸音板131に接するように第1の排気通路121が組み付けられる。この後、第1の排気通路121とケース11の第1の側面S1との間および第1の排気通路121とケース11の第2の側面S2との間にそれぞれ消音部材14が組み付けられる。この際、消音部材14は、吸音材14aが遮音材14bを挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部側からケース11と排気通路部材12との間に挿入される。
【0057】
続いて、ケース11の背面RS側から第1の排気通路121に接するように第3の吸音板133が組み付けられる。この後、第6の吸音板136がケース11の背面RS側から第3の吸音板133に接し、かつケース11の底面BS接するように組み付けられる。
【0058】
続いて、ケース11の背面RS側から第3の吸音板133に接するように第6の吸音板136上に第3の排気通路123が組み付けられる。この後、第3の排気通路123とケース11の第1の側面S1との間および第3の排気通路123とケース11の第2の側面S2との間にそれぞれ消音部材14が組み付けられる。
【0059】
続いて、ケース11の背面RS側から第3の排気通路123に接するように第6の吸音板136上に第4の吸音板134が組み付けられる。この後、ケース11の正面FS側の内面に接するように、第1の吸音板131、第1の排気通路121、第3の吸音板133、第3の排気通路123、第4の吸音板134のそれぞれの上に第5の吸音板135が組み付けられる。
【0060】
続いて、ケース11の背面RS側から第4の吸音板134、第5の吸音板135に接するように第6の吸音板136上に第2の排気通路122が組み付けられる。この後、第2の排気通路122とケース11の第1の側面S1との間および第2の排気通路122とケース11の第2の側面S2との間にそれぞれ消音部材14が組み付けられる。
【0061】
さらに、ケース11の背面RS側から第2の排気通路122に接するように第6の吸音板136上に第2の吸音板132が組み付けられる。この後、ケース11の背面RS側から第2の吸音板132に接するように背面RSが第1の側面S1および第2の側面S2に組み付けられる。
【0062】
具体的には、再び
図8、
図9を参照して、ケース11の背面RSの第1のかしめ部C1が第1の側面S1の第1のフランジ部F1にかしめられる。また、ケース11の背面RSの第2のかしめ部C2が第2の側面S2の第2のフランジ部F2にかしめられる。また、ケース11の背面RSの背面フランジ部RS1がケース11の天面TSに延在している。背面フランジ部RS1はビス30によって天面TSにネジ止めされている。
【0063】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
再び
図1を参照して、燃焼装置1では、バーナ3において燃料が燃焼する際に騒音が発生する。また、逆燃式の燃焼装置1は、噴霧された燃料と燃焼用空気との混合を促進するために、バーナ3において旋回流を発生させる。この旋回流も騒音を発生させるため、逆燃式の燃焼装置1では燃焼による騒音である燃焼騒音が大きくなる。
【0064】
再び
図3および
図6を参照して、本実施の形態の消音器10によれば、ケース11内においてケース11と排気通路部材12との間に配置された消音部材14では、吸音材14aよりも密度の高い遮音材14bが折り畳まれた吸音材14aに挟み込まれている。このため、吸音材14aで燃焼騒音を吸収し、かつ遮音材14bで燃焼騒音を遮断することができる。そのため、消音部材14によって単純に吸音材だけで燃焼騒音が低減される場合よりも燃焼騒音を低減することができる。したがって、単純に吸音材だけによる消音効果を当該吸音材より厚みの薄い消音部材14で得ることができる。よって、消音効果を維持しつつ消音器10を小型化することができる。
【0065】
また、遮音材14bが折り畳まれた吸音材14aに挟み込まれている。本実施の形態では、吸音材14aは板状のガラスマットが折り畳まれているため、吸音材14aには拡がるように復元力が作用している。この復元力により吸音材14aが拡がることにより、ケース11と排気通路部材12との間の隙間を埋めることができる。したがって、ケース11と排気通路部材12との間の隙間から漏れる燃焼騒音を低減することができる。これにより、消音器10の消音効果を高めることができる。
【0066】
また、再び
図2および
図3を参照して、本実施の形態の消音器10においては、排気通路部材12は、第1の排気通路121と、第2の排気通路122と、第3の排気通路123とを含んでいる。このため、排気ガスが第1の排気通路121を通って一方端E1から他方端E2側に流れた後に、第3の排気通路123を通って他方端E2側から一方端E1側に流れ、続いて第2の排気通路122を通って一方端E1側から他方端E2に流れる。したがって、排気通路を長くすることができる。これにより、消音器10の消音効果を高めることができる。
【0067】
また、本実施の形態の消音器10においては、遮音材14bは、吸音材14aよりも変形し難いように構成されている。このため、遮音材14bが消音部材14の芯となるので、消音部材14をケース11と排気通路部材12との間に取り付けることが容易である。本実施の形態では、吸音材14aがガラスマットであり、遮音材14bが鉄板である場合について説明した。この場合には、柔らかいガラスマットを硬い鉄板を芯として取り扱うことができるので消音部材14をケース11と排気通路部材12との間に取り付ける際の作業性を向上することができる。
【0068】
本実施の形態の消音器10においては、消音部材14は、吸音材14aが遮音材14bを挟み込んで折り畳まれた状態における折り畳み部BP側からケース11と排気通路部材12との間に挿入されている。このため、ケース11と排気通路部材12との間に消音部材14が挿入される際に遮音材14bにより吸音材14aが押し込まれるのでケース11と排気通路部材12との間に消音部材14を挿入することが容易である。また、折り畳まれた吸音材14aが拡がり難いので、ケース11と排気通路部材12との間に消音部材14を挿入することが容易である。
【0069】
再び
図6および
図7を参照して、本実施の形態の消音器10においては、吸音材14aは、吸音材14aと遮音材14bとが重ね合された方向から見て、遮音材14bの全ての領域を覆っている。このため、吸音材14aと遮音材14bとが重ね合された方向から見て吸音材14aから遮音材14bがはみ出さないので吸音材14aを隙間なく配置することができる。これにより、消音器10の消音効果を高めることができる。
【0070】
再び
図5を参照して、本実施の形態の消音器10においては、切り込みSPは、吸音材14aの折目に沿う方向の中央部14a1に形成されており、吸音材14aの折目に沿う方向の外側端部14a2には形成されていない。このため、切り込みSPにより吸音材14aを折り畳み易くすることができる。さらに、切り込みSPが吸音材14aの外側端部14a2には形成されていないため、吸音材14aが折り畳まれた状態で吸音材14aの外側端部14a2が切り込みによって拡がることはない。これにより、吸音材14aの外側端部14a2がケース11または排気通路部材12に引っ掛かることを抑制できる。よって、ケース11と排気通路部材12との間に消音部材14を挿入することが容易である。
【0071】
再び
図9を参照して、本実施の形態の消音器10においては、背面RSの第1のかしめ部C1は、第1のフランジ部F1の後方端側から第1のフランジ部F1の第2のフランジ部F2と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第1のフランジ部F1にかしめられている。第2のかしめ部C2は、第2のフランジ部F2の後方端側から第2のフランジ部F2の第1のフランジ部F1と反対側の先端を通って前方端側に回り込んだ状態で第2のフランジ部F2にかしめられている。このため、背面RSを第1のかしめ部C1により第1のフランジ部F1に隙間なく取り付けることができ、第2のかしめ部C2により第2のフランジ部F2に隙間なく取り付けることができる。また、かしめにより背面RSを取り付けることができるため、作業性を向上できる。
【0072】
再び
図1を参照して、本実施の形態の燃焼装置1は、上記の消音器10と、消音器10に燃焼ガスを供給するバーナ3とを備えている。このため、消音効果を維持しつつ小型化することができる消音器を備えた燃焼装置1を提供することができる。また、消音器10を小型化することができるので、燃焼装置1も小型化することができる。
【0073】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。