(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6372256
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】オイルシール
(51)【国際特許分類】
F16J 15/3232 20160101AFI20180806BHJP
【FI】
F16J15/3232 201
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-174488(P2014-174488)
(22)【出願日】2014年8月28日
(65)【公開番号】特開2015-148337(P2015-148337A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2017年7月18日
(31)【優先権主張番号】14/172,409
(32)【優先日】2014年2月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125357
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100096873
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 廣泰
(74)【代理人】
【識別番号】100131532
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 浩一郎
(72)【発明者】
【氏名】フェイ ネオー カー
(72)【発明者】
【氏名】アズニ ムハマド ムジャヒド
(72)【発明者】
【氏名】ベルディヒフスキー アレキサンダー
【審査官】
山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2005/0098959(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0143055(US,A1)
【文献】
実開昭60−126760(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J 15/3232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールであって、
前記軸孔の内周面に対して固定される固定部と、
前記固定部から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部と、
前記ベローズ部の径方向内側の端から前記大気側に向かって軸方向に延びる円筒部と、
前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記オイル側に向かって軸方向に延びる、前記軸の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップと、
を備え、
前記シールリップの外周側に、径方向外側に突出する環状のビード部が設けられると共に、
前記オイル側に負圧が生じているときにおいて、前記円筒部が、前記負圧によって径方向内側に撓んで前記ビード部に密着するように構成されている、オイルシール。
【請求項2】
軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールであって、
前記軸孔の内周面に対して固定される固定部と、
前記固定部から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部と、
前記ベローズ部の径方向内側の端から前記大気側に向かって軸方向に延びる円筒部と、
前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記オイル側に向かって軸方向に延びる、前記軸の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップと、
を備え、
前記円筒部の内周側に、径方向内側に突出する環状のビード部が設けられると共に、
前記オイル側に負圧が生じているときに、前記円筒部が、前記負圧によって径方向内側に撓むことにより、前記ビード部が前記シールリップに密着するように構成されている、オイルシール。
【請求項3】
前記ビード部に軸方向に貫通した通気孔が設けられている、請求項1または2に記載のオイルシール。
【請求項4】
前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記大気側に向かって軸方向に延びるダストリップを備える、請求項1,2または3に記載のオイルシール。
【請求項5】
前記オイル側に負圧が生じているときに、前記円筒部の前記大気側の端が、前記ダストリップを前記軸に密着させるように撓む、請求項4に記載のオイルシール。
【請求項6】
前記シールリップが、内周側にポンプ溝を備える、請求項1から5の何れか一項に記載のオイルシール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸と軸孔との間を封止するオイルシールに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、クランクケース内圧が比較的に低いエンジンには、摩擦を低くすることによって抵抗力が低下されたリップシールの使用が推奨されている。ここで、オイルシールの径方向の力は、リップシールと軸との接触を保つのに十分でありつつ、摩擦が最小限となるように十分低くされる。しかしながら、ターボ式やスーパーチャージャー式等の過給エンジンの一部では、クランクケース内圧が負圧になることによって、リップシールが軸との接触を保てなくなることがある。これにより、大気側からクランクケース内へ向かう空気の流れが引き起こされる。この空気の流れは、シールリップ、オイル及び軸との相互作用によって、需要者にとって不快な異音(音程の高い異音)を生じ得る。したがって、オイル側に負圧が生じても軸との接触を保ち得る、低摩擦なオイルシールが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第8066287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールにおいて、オイル側に負圧が生じても軸との接触を保つことのできるオイルシールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明に係るオイルシールは、
軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールであって、
前記軸孔の内周面に対して固定される固定部と、
前記固定部から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部と、
前記ベローズ部の径方向内側の端から前記大気側に向かって軸方向に延びる円筒部と、
前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記オイル側に向かって軸方向に延びる、前記軸の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップと、
を備え、
前記シールリップの外周側に、径方向外側に突出する環状のビード部が設けられる。
【0006】
このオイルシールにおいては、前記オイル側に負圧が生じているときに、前記円筒部が、前記負圧によって径方向内側に撓んで前記ビード部に密着するように構成されて
いる。
【0007】
これにより、オイル側に負圧が生じているときに、シールリップを軸に密着した状態で保持する自己接触構造が提供される。したがって、負圧によってシールリップを軸から離間させるような力が生じても、シールリップと軸との接触を保つことが可能になる。
【0008】
また、本発明に係る他のオイルシールは、
軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールであって、
前記軸孔の内周面に対して固定される固定部と、
前記固定部から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部と、
前記ベローズ部の径方向内側の端から前記大気側に向かって軸方向に延びる円筒部と、
前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記オイル側に向かって軸方向に延びる、前記軸の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップと、
を備え、
前記円筒部の内周側に、径方向内側に突出する環状のビード部が設けられる。
【0009】
このオイルシールにおいては、前記オイル側に負圧が生じているときに、前記円筒部が、前記負圧によって径方向内側に撓むことにより、前記ビード部が前記シールリップに密着するように構成されて
いる。
【0010】
これにより、オイル側に負圧が生じているときに、シールリップを軸に密着した状態で保持する自己接触構造が提供される。したがって、負圧によってシールリップを軸から離間させるような力が生じても、シールリップと軸との接触を保つことが可能になる。
【0011】
なお、本発明に係るオイルシールは、前記ビード部に軸方向に貫通した通気孔が設けられてもよい。
【0012】
これにより、負圧が生じているときに円筒部が撓むことによって形成される空洞内を真空にさせることができるため、シールリップと軸との間を適切に封止できるようになる。
【0013】
また、本発明に係るオイルシールは、前記円筒部の前記大気側の端から、径方向内側に、かつ、前記大気側に向かって軸方向に延びるダストリップを更に備えてもよい。そして、前記オイル側に負圧が生じているときに、前記円筒部の前記大気側の端が、前記ダストリップを前記軸に密着させるように撓むようにしてもよい。
【0014】
これにより、オイルシールに材料弛緩が生じた後においても、ダストリップを軸に対して接触させることによって、オイルシールを通過する空気の流れを発達させないようにすることができる。
【0015】
また、前記シールリップが、内周側にポンプ溝を備えてもよい。
【0016】
これにより、シールリップと軸との間の接触面の潤滑が維持される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、軸と軸孔との間を封止して、大気側とオイル側とを隔てるオイルシールにおいて、オイル側に負圧が生じても軸との接触を保つことのできるオイルシールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例1に係るオイルシールの構成を示す模式的断面図であって、通常の使用条件下での状態を示している。
【
図2】本発明の実施例1に係るオイルシールの模式的断面図であって、オイル側に負圧が発生しているときの状態を示している。
【
図3】本発明の実施例1に係るオイルシールが材料弛緩した後の状態を示す模式的断面図であって、オイル側に負圧が発生しているときに、ダストリップが円筒部周りに揺動して軸に対して密着している状態を示している。
【
図4】円筒部がビード部に接触しているときに形成される空洞内を真空にさせるための、ビード部を貫通した軸方向通気通路を有する、本発明の変形例に係るオイルシールの模式的断面図である。
【
図5】本発明の実施例2に係るオイルシールの構成を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本実施例に係るオイルシールは、エンジンのクランクケース内の空間を密封するために用いられるものである。
【0020】
なお、以下の説明において、ある要素や層が、他の要素や層の「上にある」、「密着する」などと表現されている場合は、その要素や層は、直接的に他の要素や層の上にあったり、直接的に密着したりしてよく、あるいは、介在する要素や層が間に存在してもよい。
【0021】
(実施例1)
図1を参照して、本発明の実施例1に係る、省エネ型で自己接触型のオイルシール10について説明する。オイルシール10は、軸16と、ハウジング14の軸孔12との間を封止して、大気側Aとオイル側Oを隔てるように設計されている。オイルシール10は、軸孔12の内周面に対して固定される固定部20を備えている。本実施例においては、固定部20は、軸孔12の内周面に固定された、金属からなる環状部材22に対して取り付けられている。なお、固定部20と環状部材22の形状は、図示された形状以外の形状であってもよい。また、環状部材22を設けずに、固定部20が軸孔12の内周面に対して直接的に密着するように構成してもよい。
【0022】
オイルシール10は、固定部20から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部24を備えている。ベローズ部24は、軸方向と径方向の双方に延びているため、径方向内側に向かって撓むことが可能になる。また、オイルシール10は、ベローズ部24の径方向内側の端25から大気側Aに向かって軸方向に延びる円筒部26を備えている。そして、オイルシール10は、円筒部26の大気側Aの端部28から、径方向内側に、かつ、オイル側Oに向かって軸方向に延びる、軸16の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップ30を備えている。更に、オイルシール10は、円筒部26の端部28から、径方向内側に、かつ、大気側Aに向かって軸方向に延びるダストリップ32を備えている。なお、ダストリップ32は省かれてもよい。端部28は、円筒部26、シールリップ30、ダストリップ32の何れよりも肉厚に構成されている。これにより、端部28を、容易に変形する形状ではなく、円筒部26に対して旋回する(曲がる)ように構成することができる。
【0023】
シールリップ30は、径方向内側に複数のポンプ溝34を備えている。また、シールリップ30は、その外周側に、円筒部26に向かって径方向外側に突出する環状のビード部36を備えている。オイル側Oに負圧が発生していない、あるいは、発生していたとしても極僅かである使用条件下では、
図1に示されるように、シールリップ30が軸16に密着するのに対して、ダストリップ32は軸16から離間する。リップシール30は、軸16に対して、低摩擦で密着するように構成されている。
【0024】
オイル側Oに負圧が発生する使用状況下では、オイルシール10の円筒部26は、負圧によって、
図2中の矢印に示される方向に向かって、径方向内側に撓む。なお、この負圧は、シールリップ30を径方向外側へ向かって持ち上げるような(軸16から離間させるような)傾向を有する。しかしながら、円筒部26は、軸16に対するシールリップ30の密着を保つように、ビード部36に対して自己接触する。この自己接触は、ビード部36が円筒部26を径方向外側へ向かって支持することによって、ダストリップ32を軸16から離間した状態で維持するように設計されている。このような自己接触は、オイルシ
ール10が軸16に対して低摩擦で接触する状態が維持されるように、ダストリップ32と軸16との間に微小隙間を保つために行われる。
【0025】
ここで、軸孔12に対する軸16の位置決めの精度が低いときなどは、円筒部26とビード部36との自己接触が、オイルシール10の周方向に連続しなくなる。このときには、空洞38内を真空状態にする隙間が、円筒部26とビード部36との間に生じ得る。これにより、円筒部26とシールリップ30とが撓むことによって両者の全周的な自己接触が回復されるため、シールリップ30が軸16との間を適切に封止できるようになる。そこで、
図4に示されるように、空洞38内への真空の広がりをより強固なものとするために、オイル側Oと空洞38とを連結して両領域間の圧力を平衡化する、ビード部36を軸方向に貫通した通気孔としての軸方向通気通路40を設けてもよい。
【0026】
長期間に亘って使用された後には、オイルシール10に重度の材料弛緩が生じることによって、円筒部26とビード部36との間の自己接触が周方向において大きく分断されることがある。この場合には、シールリップ30と円筒部26の撓みが、自己接触を誘発するのに十分でないことがある。しかしながら、シール全体が端部28周りに
図3の矢印で示されるように揺動するように、オイルシール10を設計することで、オイル側Oに真空が形成されたときに、ダストリップ32を軸16に対して接触させて、オイルシール10を通過する空気の流れを発達させないようにすることができる。円筒部26は径方向内側に向かって撓むことができるため、オイル側Oに形成された真空によってビード部36を再び円筒部26に密着させることができる。ダストリップ32を軸16の近くに維持しておくことで、材料弛緩が進行した後に、ダストリップ32を軸16に対して接触させることが容易になる。
【0027】
ビード部36は、シールリップ30の先端に設けられるように図示されているものの、自己接触するビード部36の位置は、シールリップ30上で変更することができる。加えて、ビード部36の位置は、軸16に対するシールリップ30のシール接触圧力が最適化されるように選択してよく、更に、シールリップ30の軸16に対する接触面に設けられたポンプ溝34のポンプ特性に応じて調節することができる。このポンプ特性には、加圧領域を有する固定された静的エッジ溝をポンプ溝34に設けることや、中間帯に位置する特性や、他のポンプ特性が含まれる。ポンプ溝34は、シールリップ30と軸16との間の接触面の潤滑が維持されるように設計されている。
【0028】
シール材料の構成としては、プラスチック、ゴムや、PTFE、TPE(熱可塑性エラストマー)、TPV(架橋型熱可塑性エラストマー)等の幅広いエラストマーを用いることができる。
【0029】
(実施例2)
次に、
図5を参照して、本発明の実施例2に係る、省エネ型で自己接触型のオイルシール110について説明する。なお、オイルシール110も、軸16と、ハウジング14の軸孔12との間を封止して、大気側Aとオイル側Oを隔てるように設計されている。オイルシール110は、軸孔12の内周面に対して固定される固定部120を備えている。本実施例においては、固定部120は、軸孔12の内周面に固定された、金属からなる環状部材122に対して取り付けられている。なお、固定部120と環状部材122の形状は、図示された形状以外の形状であってもよい。また、環状部材122を設けずに、固定部120が軸孔12の内周面に対して直接的に密着するように構成してもよい。
【0030】
オイルシール110は、固定部120から軸方向かつ径方向内側に延びるベローズ部124を備えている。ベローズ部124は、軸方向と径方向の双方に延びているため、径方向内側に向かって撓むことが可能になる。また、オイルシール110は、ベローズ部24
の径方向内側の端125から大気側Aに向かって軸方向に延びる円筒部126を備えている。そして、オイルシール110は、円筒部126の大気側Aの端部128から、径方向内側に、かつ、オイル側Oに向かって軸方向に延びる、軸16の外周面に摺動自在に密着する寝かせられたシールリップ130を備えている。更に、オイルシール110は、円筒部126の端部128から、径方向内側に、かつ、大気側Aに向かって軸方向に延びるダストリップ132を備えている。なお、ダストリップ132は省かれてもよい。端部128は、円筒部126、シールリップ130、ダストリップ132の何れよりも肉厚に構成されている。これにより、端部128を、容易に変形する形状ではなく、円筒部126に対して旋回する(曲がる)ように構成することができる。
【0031】
シールリップ130は、径方向内側に複数のポンプ溝134を備えている。また、円筒部126は、その内周側に、シールリップ130に向かって径方向内側に突出する環状のビード部136を備えている。オイル側Oに負圧が発生していない、あるいは、発生していたとしても極僅かである使用条件下では、
図5に示されるように、シールリップ130が軸16に密着するのに対して、ダストリップ132は軸16から離間する。リップシール130は、軸16に対して、低摩擦で密着するように構成されている。
【0032】
オイル側Oに負圧が発生する使用状況下では、オイルシール110の円筒部126は、負圧によって、
図2中の矢印に示される方向と同様の方向に向かって、径方向内側に撓む。なお、この負圧は、シールリップ130を径方向外側へ向かって持ち上げるような(軸16から離間させるような)傾向を有する。しかしながら、円筒部126のビード部136は、軸16に対するシールリップ130の密着を保つように、シールリップ130に対して自己接触する。この自己接触は、ビード部136が円筒部126を径方向外側へ向かって支持することによって、ダストリップ132を軸16から離間した状態で維持するように設計されている。このような自己接触は、オイルシール110が軸16に対して低摩擦で接触する状態が維持されるように、ダストリップ132と軸16との間に微小隙間を保つために行われる。なお、
図4に示される構成と同様に、ビード部136は、軸方向に貫通した通気孔としての軸方向通気通路を備えていてもよい。以上のように構成されるオイルシール110は、上記のオイルシール10と同様の作用効果を奏するものである。
【符号の説明】
【0033】
10、110:オイルシール 12:軸孔 14:ハウジング 軸:16
20、120:固定部 24、124:ベローズ部
26、126:円筒部 30、130:シールリップ
32、132:ダストリップ 40:軸方向通気通路
A:大気側 O:オイル側