(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子マガジン作成装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、電子マガジン作成装置1は、入力部2と検索時機条件データ記憶部3と検索実行部4とコンテンツ取得部5とコンテンツデータ記憶部6とマガジン作成部7とマガジンデータ記憶部8と既読管理部9と既読管理データ記憶部10と出力部11を備える。
【0010】
入力部2は、電子マガジン作成装置1で使用されるデータの入力を行う。検索時機条件データ記憶部3は、検索時機や検索条件を示すデータを記憶する。検索実行部4は、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う。その所定の時機や所定の検索条件は、検索時機条件データ記憶部3に記憶されているデータに基づいている。コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果に基づいて、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する。コンテンツデータ記憶部6は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツのデータを記憶する。マガジン作成部7は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。マガジンデータ記憶部8は、マガジン作成部7によって作成されたマガジンデータを記憶する。既読管理部9は、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。既読管理データ記憶部10は、マガジンデータに関するコンテンツの既読の管理についてのデータを記憶する。出力部11は、マガジンデータ等のデータの出力を行う。
【0011】
図2は、
図1に示す電子マガジン作成装置1を実現するハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図2において、電子マガジン作成装置1は、CPU部21と記憶部22と通信部23と操作部24と表示部25を備える。これら各部はデータを交換できるように構成されている。
【0012】
CPU部21は電子マガジン作成装置1の制御を行う。この制御機能は、CPU部21がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部22は、CPU部21で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部22は、電子マガジン作成プログラム31を記憶している。
図1に示される電子マガジン作成装置1の各部の機能は、
図2に示されるCPU部21が記憶部22に記憶される電子マガジン作成プログラム31を実行することにより実現される。また、
図1に示される電子マガジン作成装置1の各記憶部は、
図2に示される記憶部22内に設けられる。
【0013】
通信部23は、通信ネットワークを介して他の装置と通信する。操作部24は、キーボード、テンキー、マウス等の入力デバイスから構成され、利用者の操作に応じたデータ入力を行う。表示部25は、液晶表示装置等の表示デバイスから構成され、データ表示を行う。また、データ入力とデータ表示の両方が可能なタッチパネルを備えてもよい。
【0014】
なお、電子マガジン作成装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。また、電子マガジン作成装置1として、スマートフォン等の携帯通信端末装置、タブレット型のコンピュータ装置、据置き型のパーソナルコンピュータ装置などを利用してもよい。
【0015】
図3は、本実施形態に係る電子マガジン作成装置1を使用した電子マガジン作成システムの構成例を示す図である。電子マガジン作成装置1は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNS(Social Networking Service)サーバ43、動画共有サーバ44などのコンテンツ提供元と通信する。電子マガジン作成装置1は、コンテンツ提供元に対して所定の検索条件でコンテンツの検索を行い、当該検索の結果に基づいてコンテンツ提供元からコンテンツを取得する。
【0016】
図4は、本実施形態に係る電子マガジン作成方法の全体の手順を示すフローチャートである。
図4を参照して、本実施形態の電子マガジン作成装置1が行う電子マガジン作成に係る動作の全体の概要を説明する。
【0017】
(ステップS1)まず検索時機および検索条件の設定を行う。検索時機および検索条件として、利用者が指定したもの、デフォルトとして予め設定されているものなどがある。利用者が指定した検索時機や検索条件を示すデータは、入力部2から入力されたデータが検索時機条件データ記憶部3に記憶される。デフォルトの検索時機や検索条件を示すデータは、予め検索時機条件データ記憶部3に記憶される。本実施形態では、検索条件を示すデータは、利用者が指定して入力部2から入力されたデータを用いる。
【0018】
(ステップS2)検索実行部4が、所定の時機に所定の検索条件(本実施形態では、利用者により入力された検索条件)で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う。当該所定の時機および所定の検索条件は、検索時機条件データ記憶部3に記憶されているデータに基づいている。
【0019】
(ステップS3)コンテンツ取得部5が、検索実行部4による検索の結果に基づいて、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する。この取得されたコンテンツのデータは、コンテンツデータ記憶部6に記憶される。
【0020】
(ステップS4)マガジン作成部7が、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。この作成されたマガジンデータは、マガジンデータ記憶部8に記憶される。
【0021】
(ステップS5)既読管理部9が、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。この既読の管理についてのデータは、既読管理データ記憶部10に記憶される。
【0022】
図5は、本実施形態に係る電子マガジン作成方法の具体例を示すシーケンスチャートである。この
図5の例は、
図3の電子マガジン作成システムに対応している。
図5を参照して、本実施形態の電子マガジン作成装置1が行う電子マガジン作成に係る動作の具体例を説明する。
【0023】
(ステップS11)まず利用者がキーワードを入力する。このキーワードの入力は、例えば操作部24(
図2参照)を操作することにより行われる。入力部2は、当該入力されたキーワードを検索時機条件データ記憶部3に記憶させる。
図5の例では、3個のキーワードX,Y,Zが入力されて検索時機条件データ記憶部3に記憶される。
【0024】
ここで、本実施形態では、入力部2(検索条件入力部の機能)は、利用者が検索条件を入力する欄を複数(本実施形態では、3個)有し、この欄毎に、入力された検索条件を検索時機条件データ記憶部3に記憶させる。本実施形態では、この欄(本実施形態では、3個の欄)は、キーワードを入力する欄であり、表示部25の画面に表示される。また、本実施形態では、3個のキーワードX,Y,Zによって、1つのテーマが検索される。
なお、複数のテーマについて、検索条件(本実施形態では、それぞれのテーマ毎に、3個のキーワード)が設定されてもよい。この場合、それぞれのテーマ毎に、電子マガジンが作成される。
また、本実施形態では、1つのテーマについて3個の検索条件を設定するが、他の構成例として、1つのテーマについて、2個の検索条件を設定する構成、又は、4個以上の検索条件を設定する構成が用いられてもよい。
【0025】
(ステップS12)検索実行部4は、所定の時機に、キーワードX,Y,Zを使用して、コンテンツの検索を行う。本実施形態では、検索実行部4は、入力された全ての欄の検索条件(本実施形態では、キーワードX,Y,Z)のAND条件でコンテンツの検索を行う。また、当該所定の時機として、例えば、毎日午前5時にコンテンツの検索を行う。このコンテンツの検索は、テーマ(キーワードX,Y,Zの組)毎に行われる。具体的には、検索実行部4は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43、動画共有サーバ44のそれぞれに対し、キーワードX,Y,Zの組を送信し、キーワードX,Y,Zの組毎に検索を要求する。検索実行部4は、その検索の要求の応答として、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43、動画共有サーバ44のそれぞれから、キーワードX,Y,Zの組毎に、検索結果を受信する。
【0026】
インターネット52に接続されているニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43及び動画共有サーバ44は、キーワードX,Y,Zの組に該当する自己のコンテンツを示す情報を、キーワードX,Y,Zの組の検索結果として応答する。コンテンツ検索配信システム40では、検索サーバ61が、コンテンツ検索配信システム40に備わるコンテンツデータベース62に格納されているコンテンツに対してキーワードX,Y,Zの組毎に検索を行い、当該検索の結果であるコンテンツを示す情報をキーワードX,Y,Zの組に対する検索結果として応答する。
【0027】
(ステップS13)コンテンツ取得部5は、ステップS12で受信された検索結果で示されるコンテンツの中から、例えば所定の個数だけ、コンテンツをダウンロード(受信)する。コンテンツ取得部5は、そのダウンロードにより取得したコンテンツのデータをコンテンツデータ記憶部6に記憶させる。当該コンテンツのデータは、当該コンテンツの見出しのデータと、当該コンテンツの詳細のデータとを含む。なお、動画共有サーバ44からは、動画の見出しのデータと、当該動画のデータの所在を示すURL(Uniform Resource Locator)をダウンロードし、動画の詳細データについてはダウンロードしない。
【0028】
(ステップS14)マガジン作成部7は、ステップS13で取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。このマガジンデータは、テーマ(キーワードX,Y,Zの組)毎に作成される。つまり、マガジン作成部7は、キーワードX,Y,Zの組による検索の結果に基づいて取得されたコンテンツを使用して、キーワードX,Y,Zの組についてのマガジンデータを作成する。
【0029】
マガジン作成部7は、その作成したマガジンデータをマガジンデータ記憶部8に記憶させる。出力部11は、その作成されたマガジンデータを出力する。この出力されたマガジンデータは、例えば表示部25(
図2参照)の表示画面上に表示される。このマガジンデータの表示では、例えば最初に当該マガジンの表紙が表示される。なお、マガジンデータの表示は、電子マガジン作成装置1の表示部25で表示してもよく、又は、電子マガジン作成装置1の外部の表示装置へマガジンデータを出力することにより当該外部の表示装置で表示してもよい。
【0030】
(ステップS15)利用者が画面表示されたマガジンデータについての閲覧の操作を行うことにより、マガジンデータに含まれるコンテンツの見出しや詳細が画面表示される。当該マガジンデータについての閲覧の操作は、例えば、マガジンデータが表示されているタッチパネル上で行われる。当該利用者の操作によって画面表示されたコンテンツの見出しや詳細についての情報は、入力部2によって入力される。既読管理部9は、当該入力された情報に基づいて、コンテンツの既読の管理を行う。
【0031】
(ステップS16、S17、S18)利用者は、動画共有サーバ44から取得されたコンテンツで示される動画を再生する際には、画面表示されている動画の再生ボタンを操作する(ステップS16)。この操作の情報は、入力部2によって入力される。コンテンツ取得部5は、その入力された操作の情報に応じて、該当する動画のURLへアクセスし、動画のストリーミング再生を要求する(ステップS17)。これにより、動画のストリーミング再生が行われる(ステップS18)。
【0032】
次に、本実施形態に係るコンテンツの既読管理方法を説明する。
【0033】
例えば日刊で、コンテンツ配信端末から利用者端末へディジタルコンテンツを配信する場合を考える。ある日(説明の便宜上、5月1日とする)、利用者から指定されたキーワードX,Y,Zに基づいて検索された掲載用コンテンツを使用して作成されたディジタルコンテンツ(ディジタルコンテンツ5月1日号)が、コンテンツ配信端末から利用者端末へ配信される。次いで、次の日(5月2日)に、同様に、キーワードX,Y,Zに基づいて検索された掲載用コンテンツを使用して作成されたディジタルコンテンツ5月2日号が、コンテンツ配信端末から利用者端末へ配信される。ここで、ディジタルコンテンツ5月1日号とディジタルコンテンツ5月2日号とは、同じキーワードX,Y,Zに基づいて検索された掲載用コンテンツを使用するので、同じ掲載用コンテンツ(説明の便宜上、ニュースAとする)が含まれる可能性がある。
【0034】
ここで、ディジタルコンテンツ5月1日号とディジタルコンテンツ5月2日号とに同じニュースAが含まれている場合において、利用者がディジタルコンテンツ5月1日号のニュースAを読まなかったときは、ディジタルコンテンツ5月2日号にもニュースAが含まれていることにより、当該利用者に対してニュースAを読む機会を再び与えることができる。一方、利用者がディジタルコンテンツ5月1日号のニュースAを読んだときには、ディジタルコンテンツ5月2日号に含まれるニュースAは当該利用者にとって余計なものとなってしまう可能性が高い。
【0035】
このため、利用者端末へ配信済みのディジタルコンテンツに含まれる掲載用コンテンツについて、利用者によって読まれたのか(既読なのか)又はまだ読まれていないのか(未読なのか)を把握して、ディジタルコンテンツの作成に使用する掲載用コンテンツを選択することが好ましい。しかしながら、コンテンツ配信端末が、利用者端末毎に、配信済みのディジタルコンテンツに含まれる掲載用コンテンツ一つ一つの既読/未読を把握することは、コンテンツ配信端末にかかる負荷が大きい場合もあり得る。
そこで、本実施形態では、以下に説明するように、異なる時機に検索されたコンテンツについての既読の管理にかかる負荷の軽減を図る構成例を示す。なお、このような既読の管理に関し、本実施形態とは異なる構成が用いられても構わない。
【0036】
[コンテンツの既読管理:コンテンツIDについて]
既読管理部9は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツの種類に応じたコンテンツ識別子(コンテンツID)を使用して、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。具体的には、コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが有るコンテンツについては、当該コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDを使用する。一方、コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが無いコンテンツについては、当該コンテンツに固有の情報をコンテンツIDに使用する。
【0037】
例えば、
図3に例示されるニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、動画共有サーバ44、コンテンツ検索配信システム40のそれぞれでは、各コンテンツに固有のコンテンツIDが付与されているとする。この場合、ニュース配信サーバ41から取得されたコンテンツに対しては、当該ニュース配信サーバ41で当該コンテンツに付与されている当該ニュース配信サーバ41に固有のコンテンツIDを使用する。また、電子商取引サーバ42から取得されたコンテンツに対しては、当該電子商取引サーバ42で当該コンテンツに付与されている当該電子商取引サーバ42に固有のコンテンツIDを使用する。また、動画共有サーバ44から取得されたコンテンツに対しては、当該動画共有サーバ44で当該コンテンツに付与されている当該動画共有サーバ44に固有のコンテンツIDを使用する。また、コンテンツ検索配信システム40から取得されたコンテンツに対しては、当該コンテンツ検索配信システム40で当該コンテンツに付与されている当該コンテンツ検索配信システム40に固有のコンテンツIDを使用する。それらコンテンツ提供元に固有のコンテンツIDは、例えば、コンテンツ提供元へ送信する検索要求のAPI(Application Programming Interface)に対する応答メッセージ中のコンテンツIDフィールドに含まれるものである。
【0038】
一方、
図3に例示されるSNSサーバ43のそれぞれでは、各コンテンツに固有のコンテンツIDが付与されていないとする。この場合、SNSサーバ43から取得されたコンテンツに対しては、当該コンテンツに固有の情報をコンテンツIDに使用する。例えば、SNSサーバ43から取得されたコンテンツの所在を示すURL(コンテンツの位置情報)を当該コンテンツのコンテンツIDに使用する。
【0039】
既読管理部9は、コンテンツIDによってコンテンツの識別を行い、個々のコンテンツについての既読を管理する。
図6は、本実施形態に係る既読管理データの構成例を示す図である。既読管理データは、マガジンデータに使用されたコンテンツについての既読を管理するためのデータであり、既読管理データ記憶部10に記憶される。
図6の例では、コンテンツ取得部5がコンテンツを取得したコンテンツ提供元ごとに、各コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
図6中のコンテンツIDに対応する欄に「既読」が示されている場合は当該コンテンツIDのコンテンツが既読であることを示し、当該欄が空白である場合は当該コンテンツIDのコンテンツが既読ではない(つまり、未読である)ことを示す。
【0040】
図6において、ニュース配信サーバAから取得されたコンテンツについては、ニュース配信サーバ41に固有のコンテンツIDが付与されており、当該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。例えば、ニュース配信サーバAから取得されたコンテンツのうち、コンテンツID_1のコンテンツは「既読」であり、コンテンツID_2のコンテンツは「未読」であることが示されている。同様に、電子商取引サーバB、動画共有サーバC、動画共有サーバD、コンテンツ検索配信システムEのそれぞれから取得されたコンテンツについては、各コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが付与されており、コンテンツ提供元毎に、当該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
【0041】
また、
図6において、SNSサーバFから取得されたコンテンツについては、当該コンテンツの位置情報であるURLが当該コンテンツのコンテンツIDに使用されており、当該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。例えば、SNSサーバFから取得されたコンテンツのうち、URL_F1のコンテンツは「既読」であり、URL_F2のコンテンツは「未読」であることが示されている。同様に、SNSサーバGから取得されたコンテンツについては、当該コンテンツの位置情報であるURLが当該コンテンツのコンテンツIDに使用されており、当該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
【0042】
[コンテンツの既読管理:コンテンツの既読の付与契機について]
既読管理部9は、マガジンデータの見出しが表示された場合に当該表示された見出しのコンテンツを既読にする。マガジンデータには、コンテンツの見出しのデータと当該コンテンツの詳細のデータが含まれるが、その見出しのデータが画面表示された場合に、既読管理部9は、既読管理データにおいて、当該画面表示された見出しのコンテンツのコンテンツIDに対応する欄に「既読」を示す。画面表示された見出しについての情報は、入力部2によって入力される。既読管理部9は、当該入力された見出しについての情報に基づいて、既読管理データの更新を行う。
【0043】
なお、マガジンデータの見出しは、ジャンル又は日時別に表示される。当該ジャンルとして、コンテンツ提供元の種類が挙げられる。
図3の例では、コンテンツ提供元の種類として、ニュース(ニュース配信サーバ)、ショッピング(電子商取引サーバ)、SNS(SNSサーバ)、エンターテインメント(動画共有サーバ)の4種類がある。例えば、ニュース配信サーバ41から取得されたコンテンツのジャンルはニュースであり、マガジンデータに含まれるニュースについてのコンテンツの見出しのデータは、ニュースについての見出しとして分類されて表示される。コンテンツ検索配信システム40については、コンテンツ検索配信システム40に備わる各コンテンツデータベース62がジャンル別である場合に、当該コンテンツデータベース62のジャンルを使用する。日時別に見出しを表示する場合には、同じ日付の同じ時間帯に作成されたコンテンツの見出しのデータが同じ日時として分類されて表示される。また、ジャンル別かつ日時別に、コンテンツの見出しのデータが分類されて表示されてもよい。
【0044】
[コンテンツの既読管理:コンテンツの既読判定について]
既読管理部9は、既読管理データ記憶部10に記憶される既読管理データに基づいて、マガジンデータの新規発行時にコンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツ(新規取得コンテンツ)についての既読を判定する。この判定の結果が既読である新規取得コンテンツについては破棄する。これにより、マガジン作成部7は、新規取得コンテンツの中から、既読の判定の結果として未読のコンテンツのみを新規発行のマガジンデータの作成に使用する。
【0045】
図7は、本実施形態に係るコンテンツの既読判定方法の手順を示すフローチャートである。
図7を参照して、本実施形態の既読管理部9が行うコンテンツの既読判定に係る動作を説明する。
【0046】
(ステップS101)既読管理部9は、新規取得コンテンツのコンテンツIDと同じコンテンツIDが既読管理データ中に有るかを調べる。この調査では、既読管理データにおいて、新規取得コンテンツのコンテンツ提供元についてのコンテンツIDだけを対象にして、当該新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するかを調べる。例えば、
図6の既読管理データにおいて、新規取得コンテンツのコンテンツ提供元がニュース配信サーバAである場合には、既読管理データ中のニュース配信サーバAについてのコンテンツIDのみを対象にして、当該新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するかを調べる。
【0047】
(ステップS102)ステップS101の調査の結果、新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDが既読管理データ中に有る場合にはステップS103へ進む。一方、当該一致するコンテンツIDが既読管理データ中に無い場合には
図7の処理を終了する。
【0048】
(ステップS103)既読管理部9は、既読管理データにおいて、ステップS101で発見されたコンテンツID毎に、既読であるかを調べる。
【0049】
(ステップS104)ステップS103の調査の結果、既読であるコンテンツIDについてはステップS105の処理を行う。一方、既読ではないコンテンツIDについては何も処理を行わない。
【0050】
(ステップS105)既読管理部9は、ステップS103の調査の結果、既読のコンテンツIDである新規取得コンテンツを破棄する。この後、
図7の処理を終了する。
【0051】
なお、上述した
図7のコンテンツの既読判定は、所定の期間だけ行うようにしてもよい。例えば、既読管理部9は、マガジンデータの作成時点から所定期間経過後に、当該マガジンデータに使用されたコンテンツの既読判定を停止する。マガジンデータの作成日時と、当該マガジンデータに使用されたコンテンツのコンテンツIDとは、別途、記録しておく。既読判定を停止するコンテンツのコンテンツIDについては、既読管理データから削除することにより、既読判定が停止される。所定期間として例えば1週間で該当するコンテンツの既読判定を停止することが挙げられる。既読判定が停止されたコンテンツIDのコンテンツについては、新規取得コンテンツとして新たなマガジンデータの作成に使用される可能性がある。しかしながら、例えば最新ニュースとしてマガジンデータに掲載されてから、例えば1週間後に再び最新ニュースとして検索される可能性は低いと考えられる。このため、コンテンツがマガジンデータに使用されてから1週間などの所定期間だけで当該コンテンツの既読判定を停止しても、そのデメリットが許容できるならば、その既読判定を停止した分だけの負荷軽減の効果が得られる。
【0052】
上述した実施形態によれば、電子マガジン作成装置1が異なる時機に検索されたコンテンツについての既読の管理を行う。これにより、コンテンツ提供元は、コンテンツ提供先ごとに、配信したコンテンツの既読の管理を行う必要はない。
【0053】
また、本実施形態によれば、電子マガジン作成装置1が保持する既読管理データ中で既読か否かが付されたコンテンツIDと、新規取得コンテンツのコンテンツIDとの突合せによって、新規取得コンテンツの既読の判定を行うことができる。これは、新規取得コンテンツの既読の判定にかかる負荷の軽減に大きく寄与する。この点を説明する。既に発行されたマガジンデータに使用されたコンテンツ(使用コンテンツ)と、新規取得コンテンツとが同じであるか否かは、使用コンテンツと新規取得コンテンツとを一つ一つ照合することによっても判定することができる。しかしながら、使用コンテンツと新規取得コンテンツとを一つ一つ照合することは負荷が大きく、また、時間もかかる。このため、同じコンテンツに対して同じコンテンツIDを付与できれば、コンテンツIDによって使用コンテンツと新規取得コンテンツとの一致を簡単に判定できる。但し、ここで、同じコンテンツであっても異なる時機に検索されたコンテンツのそれぞれに対して、どのようにして同じコンテンツIDを付与するのかが課題となる。この課題の解決手段として、本実施形態では、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツの種類に応じたコンテンツIDを使用する。これにより、異なる時機にそれぞれ検索された同じコンテンツに対して、同じコンテンツIDを付与できるようにしている。
【0054】
また、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
上述したように本実施形態によれば、電子マガジン作成装置1において、新規取得コンテンツの中から未読のコンテンツを選択し、当該選択した未読のコンテンツのみを新規発行のマガジンデータの作成に使用する。このため、コンテンツ提供元では、電子マガジン作成装置1から受信したキーワードによる検索の結果の中から、未読のコンテンツについての結果のみを抽出しなくてよい。つまり、コンテンツ提供元では、当該検索の結果をそのまま電子マガジン作成装置1へ送信すればよい。これは、コンテンツ提供元に対する制約を減らすことに寄与することから、電子マガジン作成システムを構成する際に有用となる。
【0055】
例えば、電子マガジン作成システムとして、検索条件A「直近1週間以内に作成されたコンテンツのみ」と検索条件B「未読のコンテンツのみ」の両方を満たすコンテンツを、コンテンツ提供元Xとコンテンツ提供元Yのそれぞれから取得するものを開発したいとする。ここで、コンテンツ提供元Xは開発元に属するため、コンテンツ提供元Xについて、検索条件A,Bのそれぞれを指定するAPIを新規に作成することができる。一方、コンテンツ提供元Yは開発元に属さないため、コンテンツ提供元Yについては新規にAPIを作成することは難しく、例えば検索条件Aは既存のAPIを利用できるが、検索条件Bは該当するAPIがなく、検索条件Bの指定ができないという不都合が生じる。このような状況下においても、本実施形態によれば、検索条件Bの処理については、電子マガジン作成装置1で行うので、検索条件Aのみをコンテンツ提供元X,Yに要求すればよい。このように、本実施形態によれば、電子マガジン作成システムの開発における自由度が大きくなるという効果が得られる。
【0056】
また、コンテンツ提供元Xに対して検索条件A,BのAPIを使用すると、検索条件A,Bについての処理をコンテンツ提供元Xで行うので、コンテンツ提供元Xにかかる負荷が増大する。これに対して本実施形態によれば、電子マガジン作成装置1が検索条件A,Bの処理を行うことにより、コンテンツ提供元Xでは検索条件A,Bの処理を行う必要がない。このように、本実施形態により、電子マガジン作成装置1とコンテンツ提供元との間で負荷の分散を行うことができるという効果が得られる。
【0057】
[検索条件の変更]
利用者は、電子マガジン作成装置1に設定された検索条件を変更することが可能である。なお、初期などにおいて、電子マガジン作成装置1に検索条件が設定されていないときには、利用者は、新規に検索条件を設定する。
図8は、本発明の一実施形態に係る検索条件の変更方法の手順を示すフローチャートである。
図8を参照して、本実施形態の入力部2(検索条件入力部の機能)が行う検索条件の変更に係る動作を説明する。
【0058】
(ステップS201)入力部2は、利用者による操作に応じて、既に設定されているテーマを指定する情報を入力する。これにより、入力部2は、指定されたテーマの検索条件(本実施形態では、3個のキーワードX,Y,Z)を検索時機条件データ記憶部3から読み出す。ここで、本実施形態では、1つのテーマについて、利用者が検索条件を入力する欄を複数有し、欄毎に、入力された検索条件を保持する。
【0059】
(ステップS202)出力部11(本実施形態では、表示部25の画面)は、前記指定を受けて読み出されたテーマの検索条件を表示出力する。本実施形態では、指定されたテーマの検索条件である3個のキーワードX,Y,Zが読み出されて、画面に表示される3個の欄のそれぞれにそれぞれのキーワードX,Y,Zが表示される。
なお、本実施形態では、1つのテーマについての複数の検索条件(本実施形態では、キーワード)の欄を1つの画面にまとめて表示するが、他の構成例として、1つのテーマについての複数の検索条件の欄を2つ以上の画面に分けて表示する構成が用いられてもよく、例えば、検索条件毎に異なる画面に表示する(つまり、1つの画面に1つの検索条件の欄を表示する)構成、または、1つの画面にすべてではないが2つ以上の検索条件の欄を表示する構成が用いられてもよい。
【0060】
(ステップS203)入力部2は、表示された検索条件に対して、利用者から変更の指示を受け付けたか否かを判定する。
入力部2は、表示された検索条件に対して、利用者から変更の指示を受け付けた場合には、ステップS204の処理を行う。一方、そうでない場合には、
図8の処理を終了する。
【0061】
(ステップS204)入力部2は、利用者から変更の指示を受け付けた場合には、利用者からの変更の指示にしたがって、画面に表示される検索条件(本実施形態では、各キーワードX,Y,Z)を変更し、変更後の検索条件を検索時機条件データ記憶部3に記憶(例えば、上書き)させる。その後、
図8の処理を終了する。
【0062】
このように、本実施形態の電子マガジン作成装置1では、電子マガジンのテーマとして、検索条件を入力する欄を複数有する。そして、各欄毎に、入力された検索条件を保持する。このため、本実施形態では、電子マガジンのテーマを利用者が変更する手間を軽減することができる。
また、本実施形態では、全ての欄の検索条件のAND条件でコンテンツの検索を行うことができる。また、本実施形態では、利用者が各欄にキーワードを入力して、キーワードによる検索を行うことができる。
【0063】
[利用者に対する検索条件についての助言]
図9は、本発明の一実施形態に係る検索条件についての助言メッセージの出力方法の手順を示すフローチャートである。
図9を参照して、本実施形態の出力部11(メッセージ出力部の機能)が行う検索条件についての助言メッセージの出力に係る動作を説明する。
【0064】
(ステップS301)出力部11は、検索実行部4により取得された検索結果を取得する。
【0065】
(ステップS302)出力部11は、取得された検索結果に基づいて、利用者に対する検索条件(本実施形態では、キーワード)についての助言を示すメッセージを出力するか否かを判定する。出力部11は、利用者に対する検索条件についての助言を示すメッセージを出力する場合には、ステップS303の処理を行う。一方、そうでない場合には、
図9の処理を終了する。
【0066】
(ステップS303)出力部11は、利用者に対する検索条件についての助言を示すメッセージを出力する。
【0067】
ここで、検索条件についての助言を示すメッセージ(助言メッセージ)を出力するか否かを判定する条件としては、様々な条件が用いられてもよい。この条件は、例えば、検索時機条件データ記憶部3に記憶される。
例えば、検索条件についての助言を示すメッセージを出力するか否かを判定する条件として、検索されたコンテンツの数に関する条件が用いられてもよい。この場合、一例として、検索されたコンテンツの数が第1の所定値(例えば、10など)以下であるときには検索数を増加させるための助言メッセージを出力するという条件が用いられてもよい。また、検索されたコンテンツの数が第2の所定値(例えば、100など)以上であるときには検索数を減少させるための助言メッセージを出力するという条件が用いられてもよい。
【0068】
検索数を増加させるための助言メッセージとしては、例えば、あるキーワードが固有名詞である場合には、そのキーワードに代えて、一般名詞を使用することを助言するメッセージが用いられてもよい。
検索数を減少させるための助言メッセージとしては、例えば、あるキーワードが一般名詞である場合には、そのキーワードに代えて、固有名詞を使用することを助言するメッセージが用いられてもよい。
これらの処理(例えば、一般名詞であるか固有名詞であるかを判定する処理)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は一般名詞や固有名詞を含む任意の辞書のデータを記憶してもよく、出力部11は当該辞書のデータを参照してもよい。
【0069】
検索数を増加させるための助言メッセージとしては、例えば、あるキーワードについて、誤字又は漢字違いなどが推測されるときに、その旨を示唆(助言)するメッセージが用いられてもよい。
この処理(例えば、前記した推測)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は任意の辞書のデータを記憶してもよく、出力部11は当該辞書のデータを参照してもよい。
【0070】
検索数を変化(例えば、場合によって、増加又は減少)させるための助言メッセージとしては、例えば、あるキーワードについて、人名であると推測されるときに、氏と名の順序を逆にすることを助言するメッセージ、又は、氏と名の間にスペースが無いときに当該スペースを挿入することを助言するメッセージ、又は、氏と名の間にスペースが有るときに当該スペースを削除することを助言するメッセージが用いられてもよい。
この処理(例えば、前記した推測)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は人名(例えば、一般の人名や、有名人の人名など)を含む任意の辞書のデータを記憶してもよく、出力部11は当該辞書のデータを参照してもよい。
【0071】
このように、本実施形態の電子マガジン作成装置1は、コンテンツの検索の結果に基づいて、利用者に対する検索条件(本実施形態では、キーワード)についての助言を示すメッセージを出力する。これにより、利用者は、電子マガジンのテーマの検索条件を適切に決定することが容易になる。
【0072】
[検索条件に基づく検索時機の変更]
図10は、本発明の一実施形態に係る検索条件に基づく検索時機の変更方法の手順を示すフローチャートである。
図10を参照して、本実施形態の検索実行部4が行う検索条件に基づく検索時機の変更に係る動作を説明する。
【0073】
(ステップS401)検索実行部4は、1つのテーマについて入力された検索条件(本実施形態では、3個のキーワードX,Y,Z)を取得する。
【0074】
(ステップS402)検索実行部4は、取得された検索条件に基づいて、当該検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を変更するか否かを判定する。検索実行部4は、当該検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を変更する場合には、ステップS403の処理を行う。一方、そうでない場合には、
図10の処理を終了する。
【0075】
(ステップS403)検索実行部4は、該当するテーマについて、その検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を変更する。
【0076】
ここで、検索条件に基づいて、当該検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を変更するか否かを判定する条件としては、様々な条件が用いられてもよい。
例えば、検索条件である複数のキーワードのうちの所定数(1個又は2個以上の値)について、所定の言語のキーワードである場合に検索時機を変更する条件が用いられてもよい。
この処理(例えば、言語の特定)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は各国の言語を含む任意の辞書のデータを記憶してもよく、検索実行部4は当該辞書のデータを参照してもよい。
具体例として、検索実行部4は、該当するテーマについて、その検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を、前記した条件に該当する言語(例えば、日本語、中国語、フランス語など)を使用する国(例えば、日本、中国、フランスなど)の時刻に合わせて変更してもよい。一例として、日本については日本の朝の5時が検索時機であれば、中国については中国の朝の5時を検索時機に設定するように変更し、フランスについてはフランスの朝の5時を検索時機に設定するように変更する。
【0077】
例えば、検索条件である複数のキーワードのうちの所定数(1個又は2個以上の値)について、所定の国に関するキーワードである場合に検索時機を変更する条件が用いられてもよい。
この処理(例えば、国の特定)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は各国に関する事項を含む任意の辞書のデータを記憶してもよく、検索実行部4は当該辞書のデータを参照してもよい。
具体例として、検索実行部4は、該当するテーマについて、その検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を、前記した条件に該当する国(例えば、日本、中国、フランスなど)の時刻に合わせて変更してもよい。一例として、「東京」や「京都」や「和食」などのように日本に関するキーワードについては日本の朝の5時が検索時機であれば、「北京」や「上海」や「万里の長城」などのように中国に関するキーワードについては中国の朝の5時を検索時機に設定するように変更し、「パリ」や「ブルゴーニュ」や「エッフェル塔」などのようにフランスに関するキーワードについてはフランスの朝の5時を検索時機に設定するように変更する。
【0078】
例えば、検索条件である複数のキーワードのうちの所定数(1個又は2個以上の値)について、所定の試合や会議などのイベントに関するキーワードである場合に検索時機を変更する条件が用いられてもよい。
この処理(例えば、イベントの特定)を行うために、検索時機条件データ記憶部3は各国(又は、所定の国)のイベントを含む任意の情報のデータを記憶してもよく、検索実行部4は当該データを参照してもよい。
具体例として、検索実行部4は、該当するテーマについて、その検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を、前記した条件に該当するイベントの開催時刻(例えば、開始時刻や終了時刻など)に合わせて変更してもよい。一例として、サッカーなどのワールドカップの試合については当該試合の終了後の所定時間経過後(例えば、30分経過後など)を検索時機に設定するように変更し、世界会議などの会議については当該会議の終了後の所定時間経過後(例えば、1時間経過後など)を検索時機に設定するように変更する。
【0079】
なお、該当するテーマについて、その検索条件に基づいてコンテンツの検索を行う時機を変更する態様としては、様々な態様が用いられてもよい。
【0080】
このように、本実施形態では、検索実行部4は、入力された検索条件(本実施形態では、キーワード)に基づいて、所定の時機(検索の時機)を変更する。これにより、キーワードに適した検索時機を設定するように変更することができる。変更後の検索時機は、例えば、検索時機条件データ記憶部3に記憶(例えば、上書き)される。
【0081】
ここで、以上の実施形態では、
図1に示される電子マガジン作成装置1の各機能が当該電子マガジン作成装置1内で各処理を実行する構成例を示したが、他の構成例として、
図1に示される電子マガジン作成装置1の機能の一部を別の装置(例えば、外部のサーバ装置など)に備え、電子マガジン作成装置1と当該別の装置との間で通信しながら全体の機能による処理を実行して実現する構成が用いられてもよい。
【0082】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、例えば、電子マガジン作成装置、電子マガジン作成システム、電子マガジン作成方法、コンピュータプログラムなどとして実施することができる。
【0083】
また、上述した電子マガジン作成装置1の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0084】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。