特許第6373162号(P6373162)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6373162
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】給湯器の異常検出装置
(51)【国際特許分類】
   F23N 5/10 20060101AFI20180806BHJP
   F23N 5/00 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   F23N5/10 310B
   F23N5/00 C
   F23N5/10 310A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-216924(P2014-216924)
(22)【出願日】2014年10月24日
(65)【公開番号】特開2016-84958(P2016-84958A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2017年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】301071893
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
(74)【代理人】
【識別番号】100092071
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 均
(72)【発明者】
【氏名】谷村 愛隆
【審査官】 柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−181150(JP,U)
【文献】 実開平3−112643(JP,U)
【文献】 実開平4−73729(JP,U)
【文献】 特開平8−226638(JP,A)
【文献】 特開2002−81646(JP,A)
【文献】 米国特許第5741072(US,A)
【文献】 特開2010−230505(JP,A)
【文献】 特開2005−5150(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/114950(WO,A1)
【文献】 実開昭4−63567(JP,U)
【文献】 米国特許第8187023(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23N 5/10
F23N 5/00
G01K 7/02
H01R 4/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナにより加熱される熱交換器が、前記バーナの燃焼室を形成する筒胴の上部に設けられ、かつ、前記筒胴に形成された測温用開口を通して前記燃焼室に臨む状態で設けられた燃焼室温度検出手段と、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御する制御手段とを備えた給湯器の異常検出装置であって、
前記燃焼室温度検出手段が熱電対によって構成され、
前記熱電対が、異なる種類の金属からなる、断面が円形の2種類の線材を接合部において接合することにより形成され、
前記熱電対の出力端に、中継コネクタ用コンタクトがかしめられ、
前記熱電対の前記出力端にかしめられた前記中継コネクタ用コンタク卜が、中継コネクタ用ハウジングに接続、結合され、
前記熱電対が前記中継コネクタ用コンタクトを介して接続、結合された前記中継コネクタ用ハウジングが、前記筒胴に設けられた固定部材に固定され、
前記熱電対の前記接合部が、前記筒胴に形成された測温用開口を通して前記燃焼室に臨む位置に保持されていること
を特徴とする給湯器の異常検出装置。
【請求項2】
前記熱電対の前記出力端と前記中継コネクタ用コンタクトのかしめ部とが、半田付けまたは溶接により接合されていることを特徴とする請求項1記載の給湯器の異常検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器に関し、詳しくは、給湯器の異常を検出するための異常検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給湯器には、安全性を向上させる目的で、燃焼の異常などを検出するための異常検出装置を備えたものが広く用いられている。そして、そのような給湯器の1つに、特許文献1に開示されているような給湯器(瞬間的湯沸器)がある。
【0003】
この特許文献1に開示されている給湯器は、図5に示すように、メインバーナ101の燃焼室103と、熱交換器104を備えた給湯器であって、パイロットバーナ102により加熱される熱電対105と、その熱起電力によりメインバーナ101およびパイロットバーナ102への燃料供給路に配設した遮断弁Vを吸着して開に保持するマグネットMを備えたパイロットセフティ回路Cに、メインバーナ101の燃焼雰囲気温度の上昇に伴って、漸次増大する抵抗体106を設けた酸欠検知安全装置付き給湯器(瞬間式湯沸器)である。
【0004】
この特許文献1の給湯器においては、抵抗体106として、熱電対105による熱起電力に対して逆起電力を発生すべく接続した雰囲気温度検出用熱電対が用いられている。また、雰囲気温度検出用熱電対として、熱電対105とは逆極性となる状態に接続した副熱電対(抵抗体)106が用いられている。
【0005】
そして、この特許文献1の給湯器においては、図5に示すように、パイロットバーナ102により加熱される熱電対105の熱起電力により生じる電流がパイロットセフティ回路Cに通電されることにより、別段の増幅回路を必要とすることなく、マグネットMによって、メインバーナ101およびパイロットバーナ102への燃料供給路に設けた遮断弁Vを吸着して開に保持することが可能になる。
【0006】
ところで、増幅回路を用いることなく遮断弁Vを吸着して開に保持するためには、パイロットセフティ回路Cのループ抵抗値が低いことが必要になる。したがって、パイロットセフティ回路Cに、副熱電対(抵抗体)106を設けることによって生じる抵抗値の増大を抑制する必要がある。
【0007】
そこで、パイロットセフティ回路Cと副熱電対106との接続部の抵抗をできるだけ小さくするため、パイロットセフティ回路Cと副熱電対106との接続に用いられるリード線と、副熱電対106とは、通常、溶接によって接続されることになる。
【0008】
また、前記リード線としてより線を用いると、リード線と副熱電対106との溶接の際に、より線を構成する素線が溶接によって溶断するおそれがあるなどの理由から、リード線としては、通常、より線ではなく単線が用いられる。しかしながら、リード線の断面積(導体断面積)が同じである場合、単線の方が、より線に比べて可とう性が低いため、リード線としてより線を用いる場合に比べて、リード線の取り扱い性が悪く、製造工程における作業性が低下するという問題点がある。
【0009】
また、特許文献2には、図6に示すように、熱電対201と、この熱電対201の冷接点206,207である両端部に接続されたリード線205とを備えた熱電対装置が開示されている。
この熱電対装置において、熱電対201は、種類の異なる板状金属材料からなる第1の細片202と第2の細片203とから構成されており、熱電対201の温接点は第1の細片202と第2の細片203の先端部202a,203a同士を溶接することにより形成されている。また、リード線205と接続する第1および第2の細片202,203の他端部は、かしめることによりリード線205に圧着されてこれを保持するかしめ部202d,203dとなっており、かつ、かしめ部202d,203dをかしめてリード線205を保持固定することにより、熱電対201とリード線205とが電気的に接続されている。
【0010】
そして、熱電対201は、リード線205を介してバーナコントローラ212に接続されており、バーナコントローラ(図示せず)を介してメイン弁(図示せず)を作動させるように構成されている。
【0011】
このように構成された特許文献2の熱電対装置の場合、製造が容易で生産性に優れている。すなわち、上述の特許文献1では、増幅由路を用いずに遮断弁Vを吸着して開に保持するようにしているが故に、リード線205と、熱電対201とを溶接によって接続するとともに、リード線205としてより線ではなく単線を用いることが必要になるのに対して、この特許文献2では、熱電対を、リード線205を介してバーナコントローラに接続して、バーナコントローラを介してメイン弁を作動させるように構成しているので、熱電対201とリード線205とを溶接ではなく、かしめによって接続することが可能になり、また、リード線としてより線を使用することが可能になるため、製造工程における作業性を向上させることが可能で、生産性に優れている。
【0012】
しかしながら、特許文献2の熱電対装置の場合、種類の異なる板状金属材料からなる第1の細片202と第2の細片203から構成された熱電対201が用いられていることから、以下に説明するような別の課題がある。
【0013】
すなわち、特許文献2のように、種類の異なる板状金属材料を打ち抜いて形成した細片202,203から熱電対201を構成する場合、板状金属材料を打ち抜く際に、抜きかすが材料のロスとなる。
【0014】
そして、熱電対を構成する金属として好適に用いられるクロメル、コンスタンタンなどの金属材料は、一般に高価な材料であり、製造工程におけるロスは、コストの増大を招くという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】実開昭58−181150号公報
【特許文献2】実開平3−112643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上記課題を解決するものであり、製造工程における作業性を損なうことがなく、かつ、高価な金属材料のロスを低減することが可能で、生産性、経済性に優れた給湯器の異常検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するため、本発明の給湯器の異常検出装置は、
バーナにより加熱される熱交換器が、前記バーナの燃焼室を形成する筒胴の上部に設けられ、かつ、前記筒胴に形成された測温用開口を通して前記燃焼室に臨む状態で設けられた燃焼室温度検出手段と、前記燃焼室温度検出手段の検出情報に基づいて、前記バーナの燃焼を制御する制御手段とを備えた給湯器の異常検出装置であって、
前記燃焼室温度検出手段が熱電対によって構成され、
前記熱電対が、異なる種類の金属からなる、断面が円形の2種類の線材を接合部において接合することにより形成され、
前記熱電対の出力端に、中継コネクタ用コンタクトがかしめられ、
前記熱電対の前記出力端にかしめられた前記中継コネクタ用コンタク卜が、中継コネクタ用ハウジングに接続、結合され、
前記熱電対が前記中継コネクタ用コンタクトを介して接続、結合された前記中継コネクタ用ハウジングが、前記筒胴に設けられた固定部材に固定され、
前記熱電対の前記接合部が、前記筒胴に形成された測温用開口を通して前記燃焼室に臨む位置に保持されていること
を特徴としている。
【0018】
また、本発明の給湯器の異常検出装置においては、前記熱電対の前記出力端と前記中継コネクタ用コンタクトのかしめ部とが、半田付けまたは溶接により接合されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の給湯器の異常検出装置は、異なる種類の金属からなる、断面が円形の2種類の線材を接合部において接合することにより熱電対(感熱部)を形成するようにしているので、例えば、板材をプレス加工して打ち抜いて熱電対(感熱部)を形成する場合のように材料ロスが生じず、高価な熱電対形成用の金属材料の損失を抑制することができる。
【0020】
また、熱電対の出力端に、中継コネクタ用コンタクトがかしめられ、このかしめられた中継コネクタ用コンタク卜が中継コネクタ用ハウジングに接続、結合され、前記熱電対が前記中継コネクタ用コンタクトを介して接続、結合された中継コネクタ用ハウジングが、筒胴に設けられた固定部材に固定され、2種類の異種金属を接合した熱電対の接合部が筒胴に形成された測温用開口を通して燃焼室に臨む位置に保持された構成を備えているので、例えば、筒胴に設けた固定部材に保持、固定された中継コネクタ用ハウジングに、中継コネクタ用コンタクトを接続、結合する(通常は中継コネクタ用コンタクトを、中継コネクタ用ハウジングのポートに挿入することにより行われる)とともに、中継コネクタ用コンタクトが接続された中継コネクタ用ハウジングに、制御手段と直接または間接に接続されたリード線が接続された相手側の中継コネクタを接続することにより、燃焼室温度検出手段である熱電対と制御手段とを容易かつ確実に接続することが可能になる。
【0021】
また、制御手段と直接または間接に接続されたリード線が接続された上述の中継コネクタが接続されていない状態で(すなわち、他の部材が接続されていない状態で)、熱電対を取り扱うことができるため、製造工程における作業性が向上し、生産性を高めることができる。
また、リード線について考えた場合、熱電対に対して溶接の方法で接続する必然性がないため、より線を用いることが可能になり、リード線のとり扱い性に関し、製造工程における作業性を向上させることができる。
【0022】
また、本発明の給湯器の異常検出装置において、熱電対の出力端と中継コネクタ用コンタクトのかしめ部とを、半田付けまたは溶接により接合するようにした場合、熱電対の出力端と中継コネクタ用コンタクトとの接合がより強固なものになり、熱電対の抜脱を防止することが可能になるとともに、経年変化により熱電対を形成する金属材料の表面が酸化されて、起電力信号が中継コネクタ用コンタクトに伝わらず、出力できなくなるという不具合の発生を抑制することが可能になり、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態にかかる異常検出装置を備えた給湯器を示す正面図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる異常検出装置を備えた給湯器において、中継コネクタ用コンタクト、中継コネクタ用ハウジングを介して固定部材に取り付けられた状態の熱電対を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる異常検出装置を備えた給湯器において、中継コネクタ用コンタクトを介して、中継コネクタ用ハウジングに接続(挿入)された状態の熱電対を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる異常検出装置を備えた給湯器における、中継コネクタ用ハウジング、中継コネクタ用コンタクト、および熱電対の接続態様を説明するための分解斜視図である。
図5】従来の酸欠検知安全装置付き給湯器(瞬間式湯沸器)を示す図である。
図6】従来の熱電対装置であって、熱電対の両端部の冷接点にリード線が接続された構造を有する熱電対装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態にかかる給湯器Aは、図1に示すように、給湯器本体10と、給湯装置本体10を覆うカバー20と、燃料ガスを燃焼させるバーナ21と、燃焼室22と、燃焼室22を形成する筒胴24と、筒胴24の上部に設けられ、バーナ21により燃料を燃焼させた燃焼ガスと水との間の熱交換を行うための熱交換器23と、筒胴24に形成された測温用開口25を通して燃焼室23に臨む状態で設けられた熱電対(燃焼室温度検出手段)1と、熱電対1の検出情報に基づいて、バーナ21の燃焼を制御する制御手段(図示せず)とを備えている。
【0025】
また、給湯器Aは、異常検出装置を備えており、熱電対1による検出温度が所定温度より高いときには、熱交換器23が目詰りを起こし、結果として、燃焼室22を形成する筒胴24内の圧力が上昇し、測温用開口25を通して筒胴24の外へ高温の燃焼ガスが流れ出ていると判断するとともに、制御手段が電磁弁(図示せず)を閉止して燃料供給路を遮断し、バーナ21の燃焼を停止するように構成されている。なお、制御手段は、電池(図示せず)を電源として駆動されるように構成されている。
【0026】
上述のように、燃焼室温度を検出するための手段として用いられている熱電対1としては、この実施形態では、図2に示すように、異種金属からなる2つの線材(クロメルを主成分とする断面が円形の線材1aと、コンスタンタンを主成分とする断面が円形の線材1b)を接合部11において接合することにより形成されている。なお、接合部11における接合は、上記2つの線材1a,1b同士を放電などにより高温にして溶融させるなどの方法で行われている。
【0027】
なお、熱電対として用いられる2つの異種金属の組み合わせは、クロメルとコンスタンタンに限らず、公知の他の2種類の金属の組み合わせとすることも可能である。
【0028】
また、この実施形態の給湯器の異常検出装置においては、熱電対1の出力端1a1,1b1に、中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b(図4))がかしめられており、中継コネクタ用ハウジング2のポートに、熱電対1の出力端1a1,1b1にかしめられた中継コネクタ用コンタク卜3(3a,3b)が挿入されることにより、熱電対1が、中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b)を介して、中継コネクタ用ハウジング2に接続、結合されている。また、中継コネクタ用ハウジング2は、筒胴24に設けられた固定部材4に固定されており、熱電対1の接合部11が筒胴24に形成された測温用開口25を通して燃焼室22に臨む位置に保持されるように構成されている(図2〜4参照)。
【0029】
なお、この実施形態の給湯器の異常検出装置においては、中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b)が接続された中継コネクタ用ハウジング2に、特に図示しない制御手段と直接または間接に接続されたリード線5(図1)が接続された相手側の中継コネクタ6(図1)が接続されることにより、燃焼室温度検出手段である熱電対1と制御手段とが接続されるように構成されている。
【0030】
また、中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b(図4))のかしめ部と、熱電対1の出力端1a1,1b1とは、半田付けまたは溶接の方法で接合されている。
【0031】
本発明の実施形態にかかる給湯器の異常検出装置においては、上述のように、熱電対1を、異種金属からなる断面が円形の2つの線材1a,1bから構成し、2つの線材1a,1bを接合して接合部11を形成するようにしているので、板材をプレス加工により打ち抜いて熱電対を形成する場合のように材料ロスが生じず、高価な熱電対形成用の金属材料のロスを抑制して、経済性に優れた異常検出装置を提供することが可能になる。
【0032】
また、この実施形態の給湯器の異常検出装置においては、上述のように、筒胴24の固定部材4に固定され、固定中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b(図4))が接続された中継コネクタ用ハウジング2に、制御手段に接続されたリード線5(図1)を備えた中継コネクタ6(図1)を接続することにより、熱電対1と制御手段(図示せず)とを容易かつ確実に接続することが可能で、リード線5を備えた(リード線5が持続された)中継コネクタ6が接続されていない状態で、熱電対1を取り扱うことができるため、製造工程における作業性を向上させて、生産性を高めることができる。
【0033】
また、この実施形態の給湯器の異常検出装置においては、熱電対1の出力端1a1,1b1と、中継コネクタ用コンタクト3のかしめ部とを半田付けまたは溶接によって接合しているので、かしめのみによる接合の場合に比べて、熱電対1の出力端1a1,1b1と中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b(図4))との接合がより強固なものになり、熱電対1の抜脱を防止することが可能になるとともに、経年変化により熱電対1の表面が酸化されて、起電力信号が中継コネクタ用コンタクト3(3a,3b(図4))に伝わらなくなることを防止して、温度検出の信頼性を向上させることができる。
【0034】
ただし、熱電対1の出力端1a1,1b1と、中継コネクタ用コンタクト3との接続は、かしめのみで行うことも可能であり、中継コネクタ用コンタクト3のかしめ部の形状などによっては、かしめのみでも十分な信頼性を確保することが可能な場合もある。
【0035】
本発明はさらにその他の点においても上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 熱電対(燃焼室温度検出手段)
1a,1b 熱電対を構成する異種金属からなる2つの線材
1a1,1b1 熱電対の出力端
2 中継コネクタ用ハウジング
3(3a,3b) 中継コネクタ用コンタクト
4 固定部材
5 リード線
6 中継コネクタ
10 給湯器本体
11 熱電対の接合部
20 カバー
21 バーナ
22 燃焼室
23 熱交換器
24 筒胴
25 測温用開口
A 給湯器
図1
図2
図3
図4
図5
図6