特許第6373407号(P6373407)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社ソシオネクストの特許一覧

<>
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000016
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000017
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000018
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000019
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000020
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000021
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000022
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000023
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000024
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000025
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000026
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000027
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000028
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000029
  • 特許6373407-適応等化器、適応等化方法及び受信機 図000030
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6373407
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】適応等化器、適応等化方法及び受信機
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20180806BHJP
   H04B 3/06 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   H04L27/26 410
   H04B3/06 A
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-563415(P2016-563415)
(86)(22)【出願日】2015年3月4日
(65)【公表番号】特表2017-517936(P2017-517936A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】CN2015073598
(87)【国際公開番号】WO2015161719
(87)【国際公開日】20151029
【審査請求日】2016年11月25日
(31)【優先権主張番号】201410168797.6
(32)【優先日】2014年4月24日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】514315159
【氏名又は名称】株式会社ソシオネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リィウ・ボ
(72)【発明者】
【氏名】イェヌ・ウエイジェヌ
(72)【発明者】
【氏名】リ・レイ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ラデッキー・アンヂュジェイ
【審査官】 川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06608864(US,B1)
【文献】 特開2001−237796(JP,A)
【文献】 特開2010−062643(JP,A)
【文献】 特表2009−524285(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化器であって、
各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成する等化係数生成手段であって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、等化係数生成手段と、
各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う等化処理手段と、を含み、
前記等化係数生成手段は、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成する第1等化係数生成手段と、
今回の等化処理に用いられる等化係数、前記ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成する第2等化係数生成手段と、を含み、
前記第2等化係数生成手段は、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて前記ステップ長を生成するステップ長生成手段と、
前記周波数領域の信号及び前記誤差信号に基づいて前記第1パラメータを計算する第1パラメータ計算手段と、
前記ステップ長と前記第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算する第1計算手段と、を含
前記ステップ長生成手段は、
前記初期等化係数の絶対値の二乗を計算する第2計算手段と、
前記第2計算手段の計算結果とステップ長因子とを乗算し、前記ステップ長を生成する第1乗算手段と、を含む、適応等化器。
【請求項2】
前記第1パラメータ計算手段は、
前記周波数領域の信号の共役信号を生成する共役手段と、
前記共役手段の出力と前記誤差信号とを乗算する第2乗算手段と、を含む、請求項1に記載の適応等化器。
【請求項3】
前記第1パラメータ計算手段は、
前記第2乗算手段の出力の平均値を求め、前記第1パラメータを生成する平均化手段、をさらに含む、請求項に記載の適応等化器。
【請求項4】
請求項1に記載の適応等化器を含む受信機であって、
該受信機に入力される時間領域の信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を生成する高速フーリエ変換器と、
前記適応等化器により等化処理された周波数領域の信号を判定して判定信号を生成し、前記等化処理された周波数領域の信号と判定信号との差を誤差信号として、前記適応等化器にフィードバックする判定フィードバック器と、をさらに含む、受信機。
【請求項5】
複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化方法であって、
各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成するステップであって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、ステップと、
各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行うステップと、を含み、
該サブキャリアに対応する等化係数を生成するステップは、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成するステップと、
今回の等化処理に用いられる等化係数、前記ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成するステップと、を含み、
次回の等化処理に用いられる等化係数を生成するステップは、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて前記ステップ長を生成するステップと、
前記周波数領域の信号及び前記誤差信号に基づいて前記第1パラメータを計算するステップと、
前記ステップ長と前記第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算するステップと、を含
前記ステップ長を生成するステップは、
前記初期等化係数の絶対値の二乗を計算するステップと、
前記初期等化係数の絶対値の二乗とステップ長因子とを乗算し、前記ステップ長を生成するステップと、を含む、適応等化方法。
【請求項6】
前記第1パラメータを計算するステップは、
前記周波数領域の信号の共役信号を生成するステップと、
前記周波数領域の信号の共役信号と前記誤差信号とを乗算するステップと、を含む、請求項に記載の適応等化方法。
【請求項7】
前記第1パラメータを計算するステップは、
前記乗算の結果の出力の平均値を求め、前記第1パラメータを生成するステップ、をさらに含む、請求項に記載の適応等化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特に適応等化器、適応等化方法及び受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
離散マルチトーン(Discrete Multi−Tone、DMT)技術及び直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)技術などのマルチキャリア通信技術は、光通信システムに広く用いられ、その特徴はチャネルを複数のサブキャリアに分割して各サブキャリアの信号対雑音比に基づいて異なる変調フォーマットを割り当てることである。
【0003】
マルチキャリア通信技術では、通信の効果はチャネルの変化に非常に敏感であり、チャネルの応答特性及び雑音の変化は伝送ビット誤り率の上昇に繋がるため、チャネルに対して追跡及び適応等化処理を行う必要がある。従来の適応等化処理は、一般的に反復アルゴリズムに基づくものであり、即ち初期等化係数及びステップ長に基づいて反復演算を行い、該適応等化処理に用いられる等化係数を生成する。
【0004】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の技術案をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものであり。これら技術案が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、異なるサブキャリアについて、一般的に、固定の初期等化係数及びステップ長を用いて適応等化処理を行うため、各サブキャリアについて同一の適応等化処理を行うが、各サブキャリアのチャネル変化に対して追跡及び等化処理を行うことができない。しかし、マルチキャリア通信システムでは、各サブキャリアの帯域幅の利用率が非常に高く、チャネル変化に敏感であり、チャネルの応答特性及び雑音の変化が共に伝送ビット誤り率の上昇に繋がるため、各サブキャリアのチャネル変化に対して追跡及び適応等化処理を行う必要がある。
【0006】
本発明の実施例は、マルチキャリア通信システムに用いられ、各サブキャリアに対して異なる適応等化処理を行うことができる適応等化器、適応等化方法及び受信機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の第1の態様では、複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化器であって、各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成する等化係数生成手段であって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、等化係数生成手段と、各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う等化処理手段と、を含む、適応等化器を提供する。
【0008】
本発明の実施例の第2の態様では、複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化方法であって、各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成するステップであって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、ステップと、各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行うステップと、を含む、適応等化方法を提供する。
【0009】
本発明の実施例の第3の態様では、実施例の第1の態様に記載の適応等化器を含む受信機であって、該受信機に入力される時間領域の信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を生成する高速フーリエ変換器と、前記適応等化器により等化処理された周波数領域の信号を判定して判定信号を生成し、前記等化処理された周波数領域の信号と判定信号との差を誤差信号として、前記適応等化器にフィードバックする判定フィードバック器と、をさらに含む、受信機を提供する。
【0010】
本発明の有益な効果としては、マルチキャリア通信システムにおける各サブキャリアは異なるステップ長に対応するため、各サブキャリアに対して異なる適応等化処理を行うことができる。
【0011】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0012】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0013】
なお、本文では、用語「包括/含む」は、特徴、部材、ステップ又はコンポーネントが存在することを指し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又はコンポーネントの存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の多くの態様は、以下の図面を参照しながら理解できる。図面における素子は比例に応じて記載されたものではなく、本発明の原理を示すためのものである。本発明の一部分を示す又は記載するため、図面における対応部分は拡大或いは縮小される可能性がある。
【0015】
本発明の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
図1】本発明の実施例1の適応等化器の構成を示す図である。
図2】本発明の実施例1の等化係数生成部の構成を示す図である。
図3】本発明の実施例1の第2等化係数生成部の構成を示す図である。
図4】本発明の実施例1のステップ長生成部の構成を示す図である。
図5】本発明の実施例1の第1パラメータ計算部の構成を示す図である。
図6】各周波数帯の利得の差異の大きいチャネルを示す図である。
図7】チャネル利得全体のステップが1dbだけ増加する場合に本発明の実施例の等化器を用いるシステムのBERの変化を示す図である。
図8】チャネル利得全体のステップが0.8ms以内に1dbだけ増加する場合に本発明の実施例の等化器を用いるシステムのBERの変化を示す図である。
図9】本発明の実施例2の受信機の1つの構成を示す図である。
図10】本発明の実施例2の受信機の1つの構成を示す図である。
図11】本発明の実施例3の電子機器の1つの構成を示す図である。
図12】本発明の実施例4の適応等化方法のフローチャートである。
図13】本発明の実施例4のサブキャリアに対応する等化係数の生成方法のフローチャートである。
図14】本発明の実施例4の次回の等化処理に用いられる等化係数の生成方法のフローチャートである。
図15】本発明の実施例4のステップ長の生成方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の上記及びその他の特徴は、図面及び下記の説明により理解できるものである。明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態、即ち本発明の原則に従う一部の実施形態を表すものを公開している。なお、本発明は説明される実施形態に限定されず、本発明は、特許請求の範囲内の全ての修正、変更されたもの、及び均等なものを含む。
【0017】
<実施例1>
本発明の実施例1は適応等化器を提供する。図1は本発明の実施例1の適応等化器の構成を示す図であり、該適応等化器はマルチキャリア通信システムに用いられ、周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うことができる。図1に示すように、適応等化器100は、等化係数生成部101及び等化処理部102を含む。
【0018】
ここで、等化係数生成部101は、各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成する。等化処理部102は、各サブキャリアについて、等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う。ここで、異なる該サブキャリアは、異なるステップ長に対応する。
【0019】
本発明の実施例の適応等化器は、マルチキャリア通信技術、例えば離散マルチトーン(Discrete Multi−Tone、DMT)技術及び直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)技術などに適用されてもよいが、本発明の実施例はこれに限定されず、他のマルチキャリア通信技術に適用されてもよい。
【0020】
本発明の実施例では、適応等化器は、入力された周波数領域の信号に対して等化処理を行い、処理後の信号を出力する。等化処理の作用は、信号の受ける線形的損傷を回復することであり、該等化処理は最小平均二乗誤差(Least Mean Square、LMS)に基づくアルゴリズムを採用してもよい。最小平均二乗誤差の具体的なアルゴリズムについて、従来技術を参照してもよく、本発明の実施例ではその説明が省略される。
【0021】
該等化処理のプロセスでは、周波数領域の信号に対して反復処理を行ってもよく、Yn,kがn回目の等化処理の時に該適応等化器に入力された周波数領域のデータフレームのk番目のサブキャリアにおいて変調される信号であり、Zn,kがn回目の等化処理の後に該適応等化器から出力された周波数領域のデータフレームのk番目のサブキャリアにおいて変調される信号であり、Wn,kがn回目の等化処理の時にk番目のサブキャリアに対応する等化係数であり、μがk番目のサブキャリアに対応するステップ長であり、且つWn,kがk番目のサブキャリアのチャネル情報及びステップ長μに関連し、ここで、n及びkは自然数である、と仮定する。
【0022】
本発明の実施例では、Yn,kとZn,kとの関係は下記の式(1)で表されてもよい。
【0023】
n,k=Yn,kn,k (1)
式(1)から分かるように、該適応等化器では、等化係数生成部101により等化係数Wn,kを生成してもよく、等化処理部102により等化係数Wn,kに基づいて入力信号Yn,kに対して等化処理を行ってもよい。本発明の実施例では、等化処理部102は、乗算器であってもよいが、本発明の実施例はこれに限定されず、他の装置を用いて等化処理部の機能を果たしてもよい。
【0024】
本発明の実施例では、各サブキャリアに対応する等化係数をリストに形成し、リストからk番目のサブキャリアに対応する等化係数Wn,kを選択し、該サブキャリアにおいて変調される周波数領域の信号に対して等化処理を行ってもよい。
【0025】
また、複数のサブキャリア上の周波数領域の信号に対して等化処理を同時に行ってもよいし、各サブキャリア上の周波数領域の信号に対して等化処理を順次に行ってもよい。
【0026】
本発明の実施例によれば、マルチキャリア通信システムにおける各サブキャリアは異なるステップ長に対応するため、各サブキャリアに対して異なる適応等化処理を行うことができる。
【0027】
以下は、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【0028】
図2は本発明の実施例1の等化係数生成部の構成を示す図である。図2に示すように、本発明の等化係数生成部101は、第1等化係数生成部201及び第2等化係数生成部202を含む。
【0029】
ここで、第1等化係数生成部201は、該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成する。第2等化係数生成部202は、今回の等化処理に用いられる等化係数、該ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成する。
【0030】
本発明の実施例では、第1等化係数生成部201は、k番目のサブキャリアのチャネル情報に基づいて、k番目のサブキャリに対応する初期等化係数W0,kを生成してもよい。これによって、異なるサブキャリアのチャネル情報に基づいて異なる初期等化係数を取得するため、各サブキャリアについて異なる適応等化処理をさらに行うことができる。
【0031】
本発明の実施例では、多種の方法でk番目のサブキャリアのチャネル情報を取得し、初期等化係数W0,kを取得してもよい。例えば、マルチキャリア通信システムは、情報を正式に伝送する前に、チャネルプロービング(Probing)を行い、チャネルの初期状態を測定してもよい。本発明の実施例は、安定の結果を取得するように、チャネルプロービング段階の測定結果を用いて初期等化係数を取得してもよい。チャネルプロービングの具体的な態様について、従来技術を参照してもよく、本発明の実施例ではその説明が省略される。
【0032】
チャネルプロービング段階で送信された周波数領域の信号がXであると仮定し、ここで、X0,kがk番目のサブキャリア上の変調信号であり、チャネル応答関数がHであり、H0,kはk番目のサブキャリアのチャネル応答関数であり、受信された周波数領域の信号がYであり、Y0,kがk番目のサブキャリアの受信信号であり、下記の式(2)及び(3)を取得できる。
【0033】
0,k=H0,k0,k (2)
【数1】
【0034】
本発明の実施例では、上記(3)から分かるように、
(外1)
を初期等化係数W0,kとしてもよい。
【0035】
ゆっくりと変化するチャネルの仮定では、チャネルプロービングが終了した後の伝送段階のチャネルの変化が非常に小さく、チャネルプロービング段階で取得された各サブキャリアのチャネル応答関数の逆数
(外2)
が実際の収束値に近いため、
(外3)
を初期等化係数とする場合は、非常に大きな収束確率を取得できる。
【0036】
また、他の方法を用いてk番目のサブキャリアのチャネル情報を取得し、対応する初期等化係数W0,kを取得してもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
本発明の実施例では、初期等化係数W0,kは入力された周波数領域の信号に対して初期等化処理を行うために用いられ、反復のプロセスでは、入力された周波数領域の信号のn番目のフレームに対してn回目の等化処理を行う必要があり、n回目の等化処理に用いられる等化係数はWn,kであり、ここで、nは自然数である。
【0038】
本発明の実施例では、第2等化係数生成部202により等化係数Wn,kを生成してもよい。第2等化係数生成部202は、今回の等化処理に用いられる等化係数Wn,k、ステップ長μ、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータAn,kに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数Wn+1,kを生成してもよい。ここで、初期等化係数W0,k、ステップ長μ、及び初期等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータA0,kに基づいて、1回目の等化処理に用いられる等化係数W1,kを生成する。
【0039】
図3は本発明の実施例1の第2等化係数生成部の構成を示す図である。図3に示すように、本発明の第2等化係数生成部202は、ステップ長生成部301、第1パラメータ計算部302及び第1計算部303を含む。
【0040】
ステップ長生成部301は、サブキャリアのチャネル情報に基づいてステップ長を生成する。
【0041】
第1パラメータ計算部302は、周波数領域の信号及び誤差信号に基づいて第1パラメータを計算する。
【0042】
第1計算部303は、ステップ長と第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算する。
【0043】
本発明の実施例では、ステップ長生成部301は、k番目のサブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリアに対応するステップ長μを生成する。各サブキャリアのチャネル情報が異なるため、異なるサブキャリアについて異なるステップ長μを取得でき、異なるサブキャリアについて異なる等化係数を取得でき、異なる等化処理を行うことができる。
【0044】
本発明の実施例では、第1パラメータ計算部302は、k番目のサブキャリア上に変調される周波数領域の信号Yn,k及びk回目の等化処理後に取得された誤差信号en,kに基づいて第1パラメータAn,kを取得してもよい。よって、第1パラメータはn回目の等化処理後のフィードバック情報を含み、フィードバック情報に基づいて適応の等化処理に有利である。
【0045】
本発明の実施例では、第1計算部303は、ステップ長μ、第1パラメータAn,k、及びn回目の等化処理に用いられる等化係数Wn,kに基づいて、次回の等化処理、即ちn+1回目の等化処理に必要な等化係数Wn+1,kを取得してもよい。例えば、第1計算部303は、下記の式(4)に従ってWn+1,kを計算してもよい。
【0046】
n+1,k=Wn,k−μn,k (4)
また、第1計算部303は、下記の式(5)に従ってW1,kを計算してもよい。
【0047】
1,k=W0,k−μ0,k (5)
以下は、ステップ長生成部301及び第1パラメータ計算部302の構成をそれぞれ説明する。
【0048】
最小平均二乗誤差(Least Mean Square、LMS)に基づく適応等化アルゴリズムでは、演算結果の収束性を確保するために、ステップ長μは下記式(6)の条件を満たすべきである。
【数2】
【0049】
ここで、E(Yn,k)はYn,kの平均二乗誤差を表す。
【0050】
ゆっくりと変化するチャネルの仮定では、E(Yn,k)はE(Y0,k)に近似することができます。式(3)、(6)に従って下記の式(7)を取得できる。
【数3】
【0051】
伝送帯域全体内にチャネル減衰が激しい場合は、|W0,k|の変化が非常に激しく、しばしば10dB以上の変化がある。このため、固定のステップ長を用いて各サブキャリアの反復速度が近接すると共に、全てのサブキャリアの収束条件を満たすことは困難である。
【0052】
本発明の実施例では、測定された|W0,k|を反復ステップ長の基準値リストとし、全ての基準値は統一のステップ長因子を用いて反復速度を調整してもよく、E(X0,k)がサブキャリアの変調フォーマットにのみ関連し、同一の平均電力で各変調フォーマットの平均二乗誤差の変化が|W0,k|よりも遥かに小さいため、1つの適切なステップ長因子により全てのサブキャリアが収束条件を満たしたうえで早い収束速度を容易に取得できる。
【0053】
図4は本発明の実施例1のステップ長生成部の構成を示す図である。図4に示すように、ステップ長生成部301は、第2計算部401及び第1乗算部402を含んでもよい。第2計算部401は、初期等化係数W0,kの絶対値の二乗を計算する。第1乗算部402は、第2計算部401の計算結果とステップ長因子とを乗算し、ステップ長μを生成する。
【0054】
本発明の実施例では、全てのサブキャリアについて同一のステップ長因子を用い、該ステップ長因子により、全てのサブキャリアが収束条件を満たした上で早い収束速度を取得することができ、該ステップ長因子は例えば0.4であってもよい。また、異なるサブキャリアについて異なるステップ長因子を設定してもよい。
【0055】
本発明の実施例では、ステップ長生成部301は、ステップ長因子を記憶する記憶部をさらに有してもよい。また、ステップ長生成部301は、各サブキャリアに対応するステップ長μを記憶するもう1つの記憶部をさらに有してもよい。
【0056】
図5は本発明の実施例1の第1パラメータ計算部の構成を示す図である。図5に示すように、第1パラメータ計算部302は、共役部501及び第2乗算部502を含んでもよい。共役部501は、周波数領域の信号Yn,kの共役信号Yn,kを生成してもよい。第2乗算部502は、共役部の出力信号Yn,kと誤差信号en,kとを乗算する。
【0057】
本発明の実施例では、誤差信号en,kは、n回目の等化処理後に生成された信号Zn,k及びZn,kについての判定信号
(外4)
に基づいて生成されてもよく、例えば、en,kは下記の式(8)に従って取得されてもよい。
【数4】
【0058】
n,kについて判定を行い、判定信号
(外5)
を生成する方法は従来技術を参照してもよく、本発明の実施例ではその説明が省略される。
【0059】
本発明の実施例では、第1パラメータ計算部302は、ランダム雑音の影響を除去するように、第2乗算部502の出力を累積した後にその平均値を求める平均化部、をさらに含んでもよい。
【0060】
本発明の実施例では、第1パラメータ計算部302は、下記の式(9)従って第1パラメータAn,kを計算してもよい。
【0061】
n,k=en,kn,k (9)
また、第1パラメータ計算部302は、下記の式(10)に従ってパラメータA0,kを計算してもよい。
【0062】
0,k=e0,k0,k (10)
本発明の実施例によれば、各サブキャリアのチャネル情報に基づいて、各サブキャリアについて異なるステップ長を設定できるため、異なるサブキャリアに対して異なる等化処理を行うことができる。また、各サブキャリアについて異なる初期等化係数を設定することで、異なるサブキャリアに対して異なる等化処理を行うことができる。
【0063】
図6は各周波数帯の利得の差異の大きいチャネルを示す図であり、図7はチャネル利得全体のステップが1dbだけ増加する場合に本発明の実施例の等化器を用いるシステムのBERの変化を示す図であり、図8はチャネル利得全体のステップが0.8ms以内に1dbだけ増加する場合に本発明の実施例の等化器を用いるシステムのBERの変化を示す図である。
【0064】
図7図8から分かるように、本発明の実施例の等化器を用いるシステムは、チャネル利得全体のステップが1dbだけ増加する場合は、システムのビット誤り率(Bit Error Ratio、BER)が反復の回数に伴い増加し、徐々に低いレベルで安定する。チャネル利得全体が0.8ms以内に1dbだけ増加する場合は、システムのビット誤り率(BER)の変動が大きくなく、低いレベルで安定して維持する。
【0065】
図6図8から分かるように、本発明の実施例の適応等化器を用いて、チャネル内の各サブキャリアの利得の差が大きい場合であっても、依然として早く収束でき、良い追跡結果を取得できる。
【0066】
<実施例2>
本発明の実施例2は受信機を提供し、該受信機は実施例1に記載された適応等化器を含む。
【0067】
図9は本発明の実施例2の受信機の1つの構成を示す図である。図9に示すように、本発明の実施例の受信機900は、高速フーリエ変換器901、適応等化器902及び判定フィードバック器903を有してもよい。
【0068】
高速フーリエ変換器901は、該受信機に入力される時間領域の信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を生成し、該周波数領域の信号のチャネルは複数のサブキャリアを含む。適応等化器902は、周波数領域の信号に対して等化処理を行い、等化処理された周波数領域の信号を出力する。判定フィードバック器903は、等化処理された周波数領域の信号を判定して判定信号を生成し、等化処理された周波数領域の信号と判定信号との差を誤差信号として、該適応等化器にフィードバックする。
【0069】
本発明の実施例では、高速フーリエ変換器901は、該受信機に入力される時間領域の信号yに対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)を行い、周波数領域の信号Yを生成する。高速フーリエ変換器の構成及び原理について、従来技術を参照してもよく、本発明の実施例ではその説明が省略される。
【0070】
本発明の実施例では、適応等化器902は、周波数領域の信号Yに対して等化処理を行い、信号Zを生成する。本発明の実施例の適応等化器902は、本発明の実施例1に記載された適応等化器100であってもよく、実施例1における適応等化器についての説明をここで援用し、本発明の実施例では重複する説明が省略される。
【0071】
本発明の実施例では、判定フィードバック器903は、信号Zを判定して、判定信号
(外6)
を生成し、信号Zと判定信号
(外7)
との差を誤差信号eとして、該適応等化器にフィードバックする。本発明の実施例では、判定フィードバック器903は、判定器及び減算器により構成され、ここで、判定器は信号Zに基づいて判定信号
(外8)
を生成し、減算器は信号Zと判定信号
(外9)
との差を計算し、誤差信号eを生成する。判定器の構成及び原理について、従来技術を参照してもよく、本発明の実施例ではその説明が省略される。
【0072】
図10は本発明の実施例2の受信機の1つの構成を示す図であり、図10に示す受信機の構成を示す図は、図9に示す受信機の構成を示す図をさらに説明する。
【0073】
図10に示すように、本発明の実施例の受信機1000は、時間領域の信号yを受信し、高速フーリエ変換器1001の処理を経て、周波数領域の信号Yを生成し、該周波数領域の信号Yのチャネルは複数のサブキャリアを含む。等化処理部1002は、等化係数Wに基づいて、周波数領域の信号Yに対してn回目の等化処理を行い、信号Zを生成する。信号Zは判定フィードバック器1003を経て、判定信号
(外10)
及び誤差信号eが生成される。周波数領域の信号Yは共役部1004を経て、共役信号Yが生成され、共役信号Yと誤差信号eとが第2乗算部1005で乗算され、信号eが生成される。平均化部1006は信号eを累積した後に平均値を求め、ランダム雑音の影響を除去する。ステップ長生成部1007により生成されたステップ長μと平均化部1006の出力信号とが第1乗算部1008で乗算され、μeが生成される。等化係数生成部1009は、n回目の等化処理を行うために、等化係数Wを等化処理部1002に出力し、また、等化係数生成部1009は記憶装置1010に記憶された等化係数Wと第1乗算部1008の出力信号とを減算し、等化係数Wn+1を取得し、該等化係数Wn+1は、n+1回目の等化処理を行うために、記憶装置1010における等化係数Wを更新する。
【0074】
本発明の実施例では、高速フーリエ変換器1001及び判定フィードバック器1003は図9の高速フーリエ変換器901及び判定フィードバック器903の構成及び原理とそれぞれ同じであり、ここで重複する説明が省略される。図10における他のユニットの構成及び原理は本発明の実施例における適応等化器の対応するユニットと同じであり、本発明の実施例では重複する説明が省略される。
【0075】
本発明の実施例によれば、受信機は各サブキャリアのチャネル情報に基づいて、各サブキャリアについて異なるステップ長を設定するため、異なるサブキャリアについて異なる等化処理を行うことができ、受信機の性能を向上できる。また、各サブキャリアについて異なる初期等化係数を設定することで、異なるサブキャリアについて異なる等化処理をさらに行うことができ、受信機の性能をさらに向上できる。
【0076】
<実施例3>
本発明の実施例は、実施例2に記載された受信機を含む電子機器をさらに提供する。
【0077】
図11は本発明の実施例3の電子機器の1つの構成を示す図である。図11に示すように、電子機器1100は、中央処理装置1101及び記憶装置1102を含んでもよく、記憶装置1102は中央処理装置1101に接続される。なお、該図は単なる例示的なものであり、電気通信機能又は他の機能を実現するように、他の種類の構成を用いて、該構成を補充又は代替してもよい。
【0078】
1つの態様では、受信機装置の機能は中央処理装置1101に統合されてもよい。
【0079】
ここで、中央処理装置1101は、該受信機に入力される時間領域の信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号Ynを生成し、該周波数領域の信号Ynに用いられるチャネルは複数のサブキャリアを含み、周波数領域の信号Ynに対する検出結果に基づいて、該周波数領域の信号Yn対して等化処理を行い、ここで、異なるサブキャリアは異なるステップ長に対応し、等化処理された周波数領域の信号を判定して、判定信号を生成し、等化処理された周波数領域の信号と判定信号との差を、該等化処理に用いられる誤差信号とする。
【0080】
各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成し、異なる該サブキャリアは異なるステップ長に対応し、各サブキャリアについて、等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う。
【0081】
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成し、今回の等化処理に用いられる等化係数、ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成する。
【0082】
該サブキャリアのチャネル情報に基づいてステップ長を生成し、周波数領域の信号及び誤差信号に基づいて第1パラメータを計算し、ステップ長と第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算する。
【0083】
初期等化係数の絶対値の二乗を計算し、初期等化係数の絶対値の二乗とステップ長因子とを乗算し、ステップ長を生成する。
【0084】
周波数領域の信号の共役信号を生成し、周波数領域の信号の共役信号と誤差信号とを乗算する。
【0085】
乗算の結果の出力の平均値を求め、第1パラメータを生成する。
【0086】
もう1つの態様では、受信機は中央処理装置1101とそれぞれ構成されてもよく、例えば受信機は中央処理装置1101に接続されたチップであり、中央処理装置1101の制御により受信機の機能を実現してもよい。
【0087】
図11に示すように、電子機器1100は、受信機の出力信号を処理する通信モジュール1103、入力部1104、音声処理装置1105、表示装置1106及び電源1107をさらに含んでもよい。また、電子機器1100は、図11に示されていない構成部をさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0088】
図11に示すように、中央処理装置1101は、コントローラ又は操作制御部とも称され、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでもよく、中央処理装置1101は入力を受信し、電子機器1100の各部の操作を制御する。
【0089】
記憶装置1102は、例えばバッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、移動可能な媒体、発揮性メモリ、不発揮性メモリ、又は他の適切な装置の1つ又は複数であってもよく、関連情報を実行するプログラムを記憶してもよい。また、中央処理装置1101は、記憶装置1102に記憶されたプログラムを実行し、情報の記憶又は処理などを実現してもよい。他の部材は従来技術に類似するため、ここでその説明が省略される。電子機器1100の各部は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されてもよい。
【0090】
<実施例4>
本発明の実施例は、実施例1における適応等化器に対応する適応等化方法を提供し、実施例1と同一の内容はその説明が省略される。
【0091】
図12は本発明の実施例4の適応等化方法のフローチャートである。図12に示すように、該方法は下記のステップを含む。
【0092】
ステップ1201:各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成する。ここで、異なる該サブキャリアは、異なるステップ長に対応する。
【0093】
ステップ1202:各サブキャリアについて、等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う。
【0094】
図13は本発明の実施例4のサブキャリアに対応する等化係数の生成方法のフローチャートである。図13に示すように、該方法は下記のステップを含む。
【0095】
ステップ1301:該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成する。
【0096】
ステップ1302:今回の等化処理に用いられる等化係数、ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成する。
【0097】
図14は本発明の実施例4の次回の等化処理に用いられる等化係数の生成方法のフローチャートである。図14に示すように、該方法は下記のステップを含む。
【0098】
ステップ1401:該サブキャリアのチャネル情報に基づいてステップ長を生成する。
【0099】
ステップ1402:周波数領域の信号及び誤差信号に基づいて第1パラメータを計算する。
【0100】
ステップ1403:ステップ長と第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算する。
【0101】
図15は本発明の実施例4のステップ長の生成方法のフローチャートである。図15に示すように、該方法は下記のステップを含む。
【0102】
ステップ1501:初期等化係数の絶対値の二乗を計算する。
【0103】
ステップ1502:初期等化係数の絶対値の二乗とステップ長因子とを乗算し、ステップ長を生成する。
【0104】
本実施例の各ステップの具体的な作動方式は実施例1における対応するユニットの具体的な作動方式を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
【0105】
本発明の実施例によれば、各サブキャリアのチャネル情報に基づいて、各サブキャリアについて異なるステップ長を設定するため、異なるサブキャリアについて異なる等化処理を行うことができる。また、各サブキャリアについて異なる初期等化係数を設定することで、異なるサブキャリアについて異なる等化処理をさらに行うことができる。
【0106】
本発明の実施例は、情報処理装置又はユーザ装置においてプログラムを実行する際に、コンピュータに、実施例4に記載の適応等化方法を該情報処理装置又はユーザ装置において実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
【0107】
本発明の実施例は、コンピュータに、実施例4に記載の適応等化方法を情報処理装置又はユーザ装置において実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
【0108】
本発明の実施例は、情報処理装置又は基地局においてプログラムを実行する際に、コンピュータに、実施例4に記載の適応等化方法を該情報処理装置又は基地局において実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
【0109】
本発明の実施例は、コンピュータに、実施例4に記載の適応等化方法を情報処理装置又は基地局において実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
【0110】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される時に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気的ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等にさらに関する。
【0111】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び修正を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲に属する。
【0112】
また、上述した実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化器であって、
各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成する等化係数生成手段であって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、等化係数生成手段と、
各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行う等化処理手段と、を含む、適応等化器。
(付記2)
前記等化係数生成手段は、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成する第1等化係数生成手段と、
今回の等化処理に用いられる等化係数、前記ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成する第2等化係数生成手段と、を含む、付記1に記載の適応等化器。
(付記3)
前記第2等化係数生成手段は、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて前記ステップ長を生成するステップ長生成手段と、
前記周波数領域の信号及び前記誤差信号に基づいて前記第1パラメータを計算する第1パラメータ計算手段と、
前記ステップ長と前記第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算する第1計算手段と、を含む、付記2に記載の適応等化器。
(付記4)
前記ステップ長生成手段は、
前記初期等化係数の絶対値の二乗を計算する第2計算手段と、
前記第2計算手段の計算結果とステップ長因子とを乗算し、前記ステップ長を生成する第1乗算手段と、を含む、付記3に記載の適応等化器。
(付記5)
前記第1パラメータ計算手段は、
前記周波数領域の信号の共役信号を生成する共役手段と、
前記共役手段の出力と前記誤差信号とを乗算する第2乗算手段と、を含む、付記3に記載の適応等化器。
(付記6)
前記第1パラメータ計算手段は、
前記第2乗算手段の出力の平均値を求め、前記第1パラメータを生成する平均化手段、をさらに含む、付記5に記載の適応等化器。
(付記7)
請求項1〜6のいずれか1つに記載の適応等化器を含む受信機であって、
該受信機に入力される時間領域の信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を生成する高速フーリエ変換器と、
前記適応等化器により等化処理された周波数領域の信号を判定して判定信号を生成し、前記等化処理された周波数領域の信号と判定信号との差を誤差信号として、前記適応等化器にフィードバックする判定フィードバック器と、をさらに含む、受信機。
(付記8)
複数のサブキャリアを含むチャネルを用いる周波数領域の信号に対して適応等化処理を行うための適応等化方法であって、
各サブキャリアについて、該サブキャリアのチャネル情報及びステップ長に基づいて、該サブキャリアに対応する等化係数を生成するステップであって、異なる該サブキャリアは異なる前記ステップ長に対応する、ステップと、
各サブキャリアについて、前記等化係数を用いて該サブキャリア上の信号に対して等化処理を行うステップと、を含む、適応等化方法。
(付記9)
該サブキャリアに対応する等化係数を生成するステップは、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて、該サブキャリア上の信号に対して初期等化処理を行うための、該サブキャリアに対応する初期等化係数を生成するステップと、
今回の等化処理に用いられる等化係数、前記ステップ長、及び今回の等化処理後の誤差信号に対応する第1パラメータに基づいて、次回の等化処理に用いられる等化係数を生成するステップと、を含む、付記8に記載の適応等化方法。
(付記10)
次回の等化処理に用いられる等化係数を生成するステップは、
該サブキャリアのチャネル情報に基づいて前記ステップ長を生成するステップと、
前記周波数領域の信号及び前記誤差信号に基づいて前記第1パラメータを計算するステップと、
前記ステップ長と前記第1パラメータとの乗算の結果と、今回の等化処理に用いられる等化係数との差を、次回の等化処理に用いられる等化係数として計算するステップと、を含む、付記9に記載の適応等化方法。
(付記11)
前記ステップ長を生成するステップは、
前記初期等化係数の絶対値の二乗を計算するステップと、
前記初期等化係数の絶対値の二乗とステップ長因子とを乗算し、前記ステップ長を生成するステップと、を含む、付記10に記載の適応等化方法。
(付記12)
前記第1パラメータを計算するステップは、
前記周波数領域の信号の共役信号を生成するステップと、
前記周波数領域の信号の共役信号と前記誤差信号とを乗算するステップと、を含む、付記11に記載の適応等化方法。
(付記13)
前記第1パラメータを計算するステップは、
前記乗算の結果の出力の平均値を求め、前記第1パラメータを生成するステップ、をさらに含む、付記12に記載の適応等化方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15