(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同じ参照符号は、同じ部材を表わす。
【0017】
図1は、本発明の実施形態によるメモリ装置の全体ブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、メモリ装置10は、ホスト1と連結される。メモリ装置10とホスト1は、一実施形態によって、パケット形態にデータを送受信することもでき、他の実施形態によって、ピンで構成されたポートでデータを送受信することもできる。
【0019】
ホスト1は、メモリ装置10に入力情報を送る。すなわち、ホスト1は、メモリ装置10に明示的にリード要請(Read)、ライト要請(Write)またはイレーズ要請(Erase)など多様な入力情報を出力する。ホスト1は、多様な実施形態によって、メモリコントローラ及びCPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphic Processing Unit)などを含んだプロセッシングユニットとして具現可能である。入力情報は、命令、アドレス、優先順位情報を含む。前記命令が、ライト命令である場合、前記入力情報は、ライトデータをさらに含みうる。入力情報は、一実施形態によって、パケット形態でも、他の実施形態によって、既定の複数のピンで構成されたポートに伝送される形態でもあり得る。
【0020】
メモリ装置10は、ホスト1の多様な入力情報に基づいて、データをリード(read)するか、ライト(write)または消去(erase)することができる。メモリ装置10は、メモリ入出力インターフェース部11、コントロールロジック100、及びメモリセルアレイ12を含む。
【0021】
メモリ入出力インターフェース部11は、ホスト1とコントロールロジック100との間でデータ通信をインターフェーシングする。コントロールロジック100は、メモリセルアレイ12を含んだメモリ装置10の動作を制御する。
【0022】
メモリセルアレイ12は、複数のメモリセル及び周辺回路を含んで、コントロールロジック100の制御によって、メモリセルにデータをライトし、メモリセルからデータをリードするか、メモリセルに保存されたデータを消去することができる。
【0023】
実施形態によって、メモリセルアレイ12に含まれた多数のメモリセルのそれぞれは、揮発性メモリ、すなわち、それぞれは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、T−RAM(Thyrister RAM)、Z−RAM(Zero Capacitor RAM)またはTTRAM(Twin Transistor RAM)として具現可能である。実施形態によって、メモリセルのそれぞれは、不揮発性メモリ、すなわち、それぞれは、磁気メモリ(Magnetic Random Access Memory、MRAM)、スピン伝達トルクMRAM(Spin−Transfer Torque MRAM、STT−MRAM)、抵抗性メモリ(Resistive Memory)、相変化メモリ(Phase change Random Access Memory、PRAM)、またはフラッシュメモリ(Flash Memory)として具現可能である。フラッシュメモリは、NORフラッシュメモリとNANDフラッシュメモリとに分類されうる。
【0024】
図2は、
図1のメモリ装置を具体的に示すブロック図である。
【0025】
図2を参照すると、コントロールロジック101は、入力ユニット110、出力ユニット120、及びコントロールファイ(Control Phy)130を含む。
【0026】
入力ユニット110は、ホスト1から受信した入力情報の優先順位情報を確認して、各命令の実行順序を可変してメモリセルアレイ12に出力する。すなわち、メモリセルアレイ12に優先順位情報に基づいて、ホストから受信したデータのライト命令、ホストから受信したリード命令またはイレーズ命令などの実行順序を可変し、該可変された前記実行順序に各命令をメモリセルアレイ12に伝達する。入力ユニット110は、パケットデコーダ(PACKET_DECODER)111、命令キュー(CMD_QUEUE)112、ライトデータキュー(WRITE_DATA_QUEUE)113、バンクコントローラ(BANK_CTRL)114、アービタ(ARBITER)115、バンク状態ブロック(BANK_STATE)116、及び入力FIFO(INPUT_FIFO)117を含む。
【0027】
パケットデコーダ111は、前記ホストから受信した入力情報をデコーディング(decoding)する。各入力情報は、メモリセルアレイ12で処理されなければならない命令CMD、前記メモリセルアレイ12内アドレスADD、前記命令の実行順序についての優先順位情報及び処理されなければならないデータWR_DATAを含む。リード命令またはイレーズ命令の場合、パケットデコーダ111は、ホスト1から受けた命令CMD及びアドレスADDを分離する。また、ライト要請である場合、パケットデコーダ111は、命令CMD、ライトアドレス、及びライトデータWR_DATAをライトデータキュー113に入れる。
【0028】
命令キュー112は、ホスト1から受けた多数の入力情報のうち、処理されていない(メモリセルアレイ12に出力されていない)少なくとも1つの入力情報を保存する。この際、命令キュー112には、入力情報のうち、命令、アドレス及び優先順位情報が保存される。実施形態によって、アービタ115は、命令キュー112内のあらゆる命令をモニタリングするか、一部の命令を選択的にモニタリングして、実行順序を決定することができる。
【0029】
ライトデータキュー113は、前記入力情報が、ライト命令、ライトアドレス、優先順位情報及びライトデータを含む時、デコーディングされたライトデータWR_DATAを受信して保存する。ライトデータキュー113は、前記ライト命令が前記メモリセルアレイ12に出力される時、前記ライトデータを共に出力する。すなわち、ライトデータキュー113は、メモリセルアレイ12にライト命令が伝達されれば、前記ライトするデータWR_DATA_OUTをコントロールファイ130を通じてメモリセルアレイ12に伝送する。
【0030】
バンク状態ブロック116は、メモリセルアレイ内のバンクに対するそれぞれの状態を保存する。バンクコントローラ114は、バンク状態ブロック116へのアクセスを制御する。バンクコントローラ114は、バンク状態ブロック116からバンクの現在状態をリードして、アービタ115に知らせ、アービタ115から各バンクのアップデートされた状態を受信すれば、バンク状態ブロック116が、前記アップデートされた状態を保存するように制御する。
【0031】
一例として、メモリセルアレイ12が、8つのバンクで構成された場合、アービタ115は、メモリセルアレイ12の各バンクBANK_0〜BANK_7の現在状態をバンク状態ブロック116からリードして、各バンクに相応するアドレスで処理される命令の実行順序の決定に反映する。そして、アービタ115は、メモリセルアレイ12に対して命令を出力時に、前記命令によって変更される各バンクの状態を知らせて、前記バンク状態ブロック内の各バンクの状態情報をアップデートする。説明の便宜上、8つのバンクを示したが、本発明の実施形態が、これに限定されるものではなく、メモリセルアレイ12のバンク数によって変わりうる。アービタ115は、命令キュー112に保存された命令の優先順位情報及びバンクの状態を確認して、前記優先順位が高い命令が先に実行されるように、各命令の実行順序を可変する。この際、アービタ115は、命令キュー112の命令が実際にメモリセルアレイ12で実行される時、必要な命令CMDを追加的に作って、各命令の可変された実行順序に反映されうる。例えば、DRAMの場合、CAS命令後、当該バンクをプリチャージ(precharge)するように、プリチャージ命令を追加的に生成してスケジュールに反映することができる。また、DRAMセルが含まれる閉じられている(closed)ロウ(row)にアクセスするために、当該バンクをアクティブ(active)するように、アクティブ命令を追加的に生成して反映することができる。
【0032】
入力FIFO117は、前記メモリ入出力インターフェース11から受信される順次に入力情報を出力する。
【0033】
出力ユニット120は、パッケージ生成ブロック(PACKET_GEN)121、出力FIFO(OUTPUT_FIFO)122を含む。
【0034】
パッケージ生成ブロック121は、例えば、ホスト1のリード命令に相応してメモリセルアレイ12からリードされたデータR_DATAを受信して、ホスト1に伝送するための伝送パケットTX_PACKETで生成する。
【0035】
出力FIFO122は、パッケージ生成ブロック121から受信された順次に前記伝送パケットをメモリ入出力インターフェース11’に出力する。コントロールファイ130は、コントロールロジック101がメモリセルアレイ12の動作を制御するための多様なデータを物理的にインターフェーシングする。すなわち、コントロールファイ130は、前記メモリセルアレイ12と連結されて、命令、アドレス及びデータを前記メモリセルアレイ12に伝達し、前記メモリセルアレイ12から処理結果を受信することができる。
【0036】
図3は、
図1のメモリ装置の他の実施形態を具体的に示すブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態によるメモリ装置がホストと並列に送受信するデータを示す概念図である。
【0037】
図3及び
図4を参照すると、実施形態によって、メモリ装置10は、ホスト1と並列的に通信することができる。すなわち、ホスト1及びメモリ装置10は、入力情報に対して命令CMD、アドレスADD、データDQ及び順位ビットPRであるそれぞれ別途のピンを備えた並列ポートを通じて通信することができる。
【0038】
図3を参照すると、メモリインターフェース部11’は、命令アドレス入出力インターフェース部161、及びデータ入出力インターフェース部162を含む。命令アドレス入出力インターフェース部161は、前記各入力情報のうち、命令、アドレス及び前記優先順位情報を受信して、前記コントロールロジックに伝送する。データ入出力インターフェース部162は、前記各入力情報のうち、ライトデータWR_DATAを受信して、前記コントロールロジック102に伝送するか、リードデータRD_DATAを出力する。
【0039】
コントロールロジック102は、命令/アドレスデコーダ(CMD/ADD Decoder)131、命令キュー(CMD_QUEUE)132、タグ応答生成部133、ライトデータキュー(WRITE_DATA_QUEUE)138、バンクコントローラ(BANK_CTRL)134、アービタ(ARBITER)135、バンク状態ブロック(BANK_STATE)136、及び入力FIFO(INPUT_FIFO)137、データ入力FIFO(DINPUT_FIFO)139を含む。
入力FIFO137、データ入力FIFO139は、メモリ入出力装置11’から出力される順次に命令、アドレス及び優先順位情報を受信する。
【0040】
命令/アドレスデコーダ131は、入力情報をデコーディングする。各入力情報は、メモリセルアレイ12で処理されなければならない命令CMD、前記メモリセルアレイ12内アドレスADD、前記命令の実行順序についての優先順位情報PRに分離して出力する。
【0041】
ライトデータキュー(WRITE_DATA_QUEUE)138は、入力情報が、ライト命令、ライトアドレス、優先順位情報及びライトデータを含む場合、前記ライトデータWR_DATAを保存する。ライトデータキュー138は、アービタ135で前記優先順位情報に基づいて可変された実行順序によって、ライト命令をメモリセルアレイに出力する時、保存したライトデータWR_DATAを共に出力する。
【0042】
命令キュー132は、命令/アドレスデコーダ131から前記命令CMD、アドレスADD及び優先順位情報PRを受信して保存する。
【0043】
バンク状態ブロック136は、メモリセルアレイ内のバンクに対するそれぞれの状態を保存する。
【0044】
バンクコントローラ134は、バンク状態ブロック136へのアクセスを制御する。バンクコントローラ134は、バンク状態ブロック136からバンクの現在状態をリードして、アービタ135に知らせ、アービタ135から各バンクのアップデートされた状態を受信すれば、バンク状態ブロック136が、前記アップデートされた状態を保存するように制御する。
【0045】
一例として、メモリセルアレイ12が、8つのバンクで構成された場合、アービタ135は、メモリセルアレイ12の各バンクBANK_0〜BANK_7の現在状態をバンク状態ブロック136からリードして、各バンクに相応するアドレスで処理される命令の実行順序の決定に反映する。そして、アービタ135は、メモリセルアレイ12に対して命令CMDを出力時に、前記命令CMDによって変更される各バンクの状態を知らせて、前記バンク状態ブロック136内の各バンクの状態情報をアップデートする。説明の便宜上、8つのバンクを示したが、本発明の実施形態が、これに限定されるものではなく、メモリセルアレイ12のバンク数は変わりうる。
【0046】
アービタ135は、命令キュー132に保存された命令の優先順位情報PR及び前記バンクの状態を確認して、バンク状態に基づいた前記優先順位が高い命令が先に実行されるように、実行順序を可変する。この際、アービタ135は、命令キュー132の命令が実際にメモリセルアレイ12で実行される時、必要な命令CMDを追加的に作って、可変された実行順序に反映されうる。例えば、DRAMの場合、CAS命令後、当該バンクをプリチャージするように、プリチャージ命令を追加的に生成して反映することができる。また、DRAMセルが含まれる閉じられているロウにアクセスするために、当該バンクをアクティブするように、アクティブ命令を追加的に生成して反映することができる。
【0047】
コントロールロジック102は、タグ応答生成部(Tag Response Generator)133、出力FIFO(OUTPUT_FIFO)151、及びデータ出力FIFO(DOUTPUT_FIFO)152をさらに含みうる。
【0048】
タグ応答生成部133は、アービタ135が可変された実行順序によって、命令CMD及びアドレスADDをメモリセルアレイ12に出力すれば、タグ応答(Tag Response)を生成して、命令アドレス入出力インターフェース161を通じて出力する。
【0049】
出力FIFO(OUTPUT_FIFO)151は、タグ応答生成部133から出力される応答の順次にタグ応答を生成して、命令/アドレス入出力インターフェース161に出力する。データ出力FIFO152は、入力情報が、リード命令、リードアドレス及び優先順位情報を含む場合、リード命令に相応してメモリセルアレイ12からリードされたデータR_DATAを受信して、データ入出力インターフェース162に出力する。
【0050】
図5は、本発明の他の一実施形態によるメモリ装置がホストと直列に送受信するデータを示す概念図である。
【0051】
図5を参照すると、実施形態によって、メモリ装置10’は、ホスト1と直列的に通信することができる。すなわち、入力情報は、命令CMD、アドレスADD、データDQ及び順位ビットPRを含んだパケット形態に直列ポートを通じて送受信されうる。
【0052】
図6は、本発明の一実施形態によるメモリ装置がホストから受信された多数の命令のそれぞれに対して実行順序を可変することを示す概念図であり、
図7は、
図6のメモリ装置がホストから受信するデータを示す信号タイミング図である。
【0053】
図6を参照すると、命令キュー112は、入力FIFO117を通じて受信した入力情報の順次にそれぞれ保存する。命令キュー112は、前記各入力情報をデコーディングした命令CMD、アドレスADD及び優先順位情報を共に保存する。
【0054】
優先順位情報は、前記各命令の処理順序に対する順位ビット、前記データのデータタイプ、前記各命令に対する処理制限時間であるタイムアウトカウント、ページ政策またはアルゴリズム制御信号などを含みうる。各命令の実行順序は、前記各命令の処理順序に対する順位ビット、前記データのデータタイプ、前記各命令に対する処理制限時間であるタイムアウトカウント、ページ政策またはアルゴリズム制御信号のうち少なくとも何れか1つ、及び前記命令が実行されるバンクの現在状態によって決定されうる。
【0055】
例えば、第1テーブルT1で順位ビットPRを優先順位情報として使う場合を説明する。前記例で、メモリ装置10は、ホスト1からread(a、m、n、low)、write(b、k、l、low)、write(a、m、p、low)、read(b、k、q、low)、read(a、s、t、low)、read(a、s、v、low)、read(b、y、z、low)、及びread(a、w、x、high)命令を受信されたとする。コントロールロジック100は、ホスト1から受けた入力情報のうち、命令、アドレス及び優先順位情報を順次に命令キュー112に保存する。
【0056】
コントロールロジック100は、メモリセルアレイ12に対する動作制御のために、前記命令だけではなく、リード命令またはライト命令に補助的に必要な命令を自体的に生成して実行することができる。例えば、メモリ装置10が、DRAMをメモリとして利用する場合、リード命令またはライト命令を行うために、アービタ115は、各ロウを開閉するアクティブ命令/プリチャージ命令を自体的に生成することができる。
【0057】
アービタ115は、命令キュー112から受信したホスト1の命令と自体的に生成したアクティブ命令/プリチャージ命令とを優先順位情報を反映して、実行順序を可変する。そして、アービタ115は、前記命令CMDを可変された実行順序によって、コントロールファイ130を通じてメモリセルアレイ12に伝送して動作を制御する。
【0058】
前記例で、第2テーブルT2を見れば、アービタ115は、ホスト1から受信された入力情報のうち、命令のそれぞれに対して順位ビット及び自体的に生成した命令をいずれも考慮して、active(a、w)、active(b、k)、read(a、w、x)、read(b、k、q)、write(b、k、l)、pre−charge(a)、pre−charge(b)、active(a、m)、active(b、y)、read(a、m、n)、read(b、y、z)、write(a、m、p)、pre−charge(a)、pre−charge(b)、active(a、s)、read(a、s、t)、read(a、s、v)、pre−charge(a)のようにスケジューリングして、メモリセルアレイ12に対する動作を制御する。
【0059】
すなわち、アービタ115は、同一バンク内の隣接したセルに対して動作するために、レイテンシーが重視される命令、すなわち、順位ビットが高い命令(前記例で、read(a、w、x)を優先順位が低い命令(Priority=low)よりも先に処理されるように、実行順序を可変することができる。
【0060】
図7を見れば、クロックCKと反転クロックCK#とが変わる度に、入力FIFO117からリード命令(Read)、リードされるデータのアドレスADD及び順位ビットPR情報が、コントロールロジック100に印加される。この際、前記信号を実施形態によって、それぞれ
図5に示したように、パケット形態に直列的に受信することもでき、
図4に示したように、別途のピンを通じて並列的に受信することもできる。
【0061】
アービタ115は、パケットデコーダ111でデコーディングされたそれぞれの情報のうち、前記順位ビットPRまたはアドレスADD、すなわち、バンクの現在状態のうち少なくとも1つを考慮して、ホストの命令と自体的に生成した命令とをスケジューリングして、高い優先順位情報を有した命令を先に実行処理し、低い優先順位情報を有した命令をより後で実行する。この場合、同一バンク内のアクティブ状態であるか、プリチャージ状態であるかによって、前記実行順序を可変することができる。
【0062】
順位ビットPRは、ロー(low)及びハイ(high)、2種の状態に示したが、本発明の実施形態が、これに限定されるものではなく、実施形態によって、少なくとも2つ以上のマルチビット形態に具現されることもある。
【0063】
図8は、本発明の他の一実施形態によるメモリ装置がホストから受信した多数の命令のそれぞれの実行順序を決めるのに必要な優先順位テーブルを示すものであり、
図9は、
図8のメモリ装置がホストから受信するデータを示す信号である。
【0064】
図8を参照すると、命令キュー112は、ホスト1から受信した順次に前記命令CMD、アドレスADD及び優先順位情報PRをそれぞれ出力する。この際、優先順位情報は、
図6と異なって、ホスト1からデータタイプ情報(Data type;以下、DTと称する)方式で伝送することができる。
【0065】
アービタ115は、データタイプ情報(DT)に基づいて実行順序を設定することができる。データタイプ(DT)によってレイテンシーに敏感なデータがあり得るので、これを考慮して、実行順序を決めることができる。
【0066】
例えば、データタイプが、全体で4種であると仮定する時、第1DTに対しては、実行順序の優先順位を4に、第2DTに対しては、実行順序の優先順位を3に、第3DTに対しては、実行順序の優先順位を2に、第4DTに対しては、実行順序の優先順位を1にそれぞれ設定することができる。
【0067】
図9に示したように、クロックCKと反転クロックCK#とが変わる度に、ホスト1から入力情報、すなわち、リード命令(Read)、リードされるデータのアドレスADD及びデータタイプ情報(DT)がコントロールロジック100に印加される。この際、前記信号を実施形態によって、それぞれ
図5に示したように、パケット形態に直列的に受信することもでき、
図4に示したように、別途のピンを通じて並列的に受信することもできる。
【0068】
アービタ115は、前記データタイプ情報(DT)またはアドレスADDに基づいて分かるようになるバンクの現在状態のうち少なくとも1つを考慮して、ホストの命令と自体的に生成した命令とを実行順序に反映して、高い優先順位に属するデータタイプ情報を有した命令を先に実行処理し、低い優先順位に属するデータタイプ情報を有した命令をよりも後で実行できるように、実行順序を可変する。この場合、同一バンク内のアクティブ状態であるか、プリチャージ状態であるかによって、前記実行順序を可変することができる。
【0069】
前記実施形態で、データタイプ情報(DT)は、4種のタイプの場合に示したが、本発明の実施形態が、これに限定されるものではなく、実施形態によって、複数のタイプとして具現可能である。
【0070】
図10は、本発明のさらに他の一実施形態によるメモリ装置がホストから受信した多数の命令のそれぞれの実行順序を決めるのに必要な優先順位テーブルを示すものであり、
図11は、
図10のメモリ装置がホストから受信するデータを示す信号である。
【0071】
図10を見れば、各入力情報は、タイムアウトカウント情報(Time Out;以下、TOと称する)を有しうる。タイムアウトカウント情報とは、クロックカウント数を基準に最大タイムアウトカウントを越す前まで前記各入力情報が実行されなければならないことを言う。
【0072】
クロックカウントは、各入力情報ごとにホスト1から受信した時点からカウント数が増加するようにしたものであって、前記入力情報のコントロールロジック100内での待機時間を言う。例えば、リード命令を含んだ所定の入力情報に対してタイムアウトカウント情報が1に設定されているとすれば、前記リード命令は、クロックカウントが最大タイムアウトカウントである5回を越す前にメモリ装置10で実行されなければならない。また、リード命令を含んだ所定の他の入力情報に対してタイムアウトカウント情報が2に設定されているとすれば、前記リード命令は、クロックカウントが最大タイムアウトカウントである20回を越す前にメモリ装置10で実行されなければならない。
【0073】
コントロールロジック100は、
図11に示したように、ホスト1からクロック信号CK、命令CMD、アドレスADD、タイムアウトカウント情報TOを受信することができる。アービタ115は、前記タイムアウトカウント情報TOに基づいて最大タイムアウトカウントに至ったにも、メモリ装置10の内部で実行されていないならば、実行順序の優先順位を高めうる。すなわち、前記命令の現在クロックカウントと最大タイムアウトカウントとの差を比較して、前記差が小さな命令を残りの命令よりも先に実行させうる。
【0074】
例えば、
図11に示したように、リード命令(Read)のタイムアウトカウント情報が、‘4’であれば、クロックカウントが最大タイムアウトカウント‘100’に近くなったにも、まだメモリ装置10で実行されていない場合、アービタ115は、命令キュー112に待機中である他の命令(現在クロックカウントと最大タイムアウトカウントとの差が小さいか否かを比較して)よりも先に処理されるように、実行順序を可変することができる。
【0075】
図12は、本発明のさらに他の一実施形態によるメモリ装置がページ政策を決定する動作方法を示すフローチャートであり、
図13は、
図12のメモリ装置がクローズページ政策によって多数の命令のそれぞれに対する実行順序を可変することを示す概念図であり、
図14は、
図12のメモリ装置がオープンページ政策によって多数の命令のそれぞれに対する実行順序を可変することを示す概念図である。一例として、メモリセルが、DRAMである場合とする。
【0076】
コントロールロジック100は、メモリセルアレイ12に対するアクセス動作時に、アクセスしようとするメモリセルのローカリティー(Locality)によってページ政策を変更することができる。例えば、1つのCAS命令のみ行い、直ちに当該ページをプリチャージする場合、直後に前記ページの同一ロウにアクセスする時、前記ページをアクティブさせた後、アクセスしなければならないので、レイテンシー及び消耗電流量の効率が問題になる。したがって、アクセスしようとするセル間のローカリティーによって、オープンページ政策またはクローズページ政策を選択して行う。
【0077】
図12を参照すると、コントロールロジック100は、まず、基本ページ政策でセッティングされる(ステップS10)。コントロールロジック100は、ホストの命令に相応するアドレスを確認して、既定の時間tの間に、同一ロウにアクセスする回数nをカウントする(ステップS11)。
【0078】
もし、命令キューにある前記アドレスが、同一ロウに反復的にアクセスする回数nが既定の臨界値(thershold、p)よりも少ない場合には、コントロールロジック100は、クローズページ政策(close Page Policy)による(ステップS13)。この際、クローズページ政策とは、当該ページ及びバンクに対する命令遂行後、即時プリチャージし、今後当該ページ及びバンクにアクセスしなければならない場合、再びアクティブに転換させる場合を言う。
【0079】
命令キューにある前記アドレスが、同一ロウに反復的にアクセスする回数nが既定の臨界値(thershold、p)よりも多い場合には、コントロールロジック100は、オープンページ政策(Open Page Policy)による(ステップS14)。この際、オープンページ政策とは、当該ページ及びバンクに対する命令遂行後、即時プリチャージせず、アクティブ状態に置いて、次の命令遂行が可能である場合を言う。
【0080】
図13を参照すると、クローズページ政策による場合、第3テーブルT3に示したように、コントロールロジック100は、ホスト1の最初のリード命令read(a、m、n)を受信する。
【0081】
コントロールロジック100は、前記命令に対して第4テーブルT4に示したように、アービタ115(実行Sequence)で当該メモリセルが位置したバンクa、ロウmを開いて(active)、リード命令(read)を実行した後、即時前記バンクaを閉める(precharge)。引き続き、命令キュー112に待機中である最初の書き込み命令(write)は、前記バンクaが閉まった後、アービタ115を通じてバンクbに対して処理された後、前記バンクbを閉める(precharge)。
【0082】
第4テーブルT4で、命令キュー112に待機中である二番目の書き込み命令(write)は、前記バンクa、前記バンクbがそれぞれ閉まっているので(precharged)、書き込み命令を処理するために、対象メモリセル(bank b、row k、column p)を再び開けなければ(active)ならない。
【0083】
すなわち、メモリのアクセス頻度が低い場合(同一ロウに反復的にアクセスする回数が、既定の臨界値pよりも小さければ)、コントロールロジック100は、メモリセルアレイ12に対する命令処理時に、クローズページ政策によって、実行順序を可変して命令を行う。
【0084】
図14を参照すると、オープンページ政策による場合、第5テーブルT5に示したように、コントロールロジック100は、最初のリード命令read(a、m、n)を受信する。
【0085】
コントロールロジック100は、第6テーブルT6に示したように、アービタ115(実行Sequence)で当該メモリセルが位置したバンクa、ロウmを開いて(active)、リード命令(read)を実行する。しかし、
図13の第4テーブルT4と異なって、コントロールロジック100は、即時前記バンクaを閉め(precharge)ず、命令キュー112に待機していた残りの命令write(b、k、l)、write(b、k、p)、read(a、m、q)を行う。
【0086】
すなわち、隣接したメモリセルに反復的にアクセスする回数が、既定の臨界値pよりも大きければ、ローカリティーが高いので、一回開いた(active)ページに対して同一バンクの他のロウにCAS命令があるか、既定の時間tが経過される前までは開いておく。その結果、ページを開くのに(active)必要な電流消耗量及びレイテンシーが減少しうる。
【0087】
しかし、アクセスしようとするメモリセルのローカリティーが少ない場合(すなわち、同一ロウに対するメモリアクセスが少ない場合)、当該ページを引き続き開いておくと、電流消耗が大きくなるので、ローカリティーによって、再びクローズページ政策に変える。
【0088】
前記実施形態は、データのローカリティーによってページ政策を変更すると説明したが、本発明の実施形態が、これに限定されるものではなく、
図13のクローズページ政策または
図14のオープンページ政策のうち、如何なる政策によるかは、多様な実施形態によって、ホストからモードレジスタセッティングに基づいた制御、ホストからの命令(request、CMD)による制御、メモリ装置のパワー状態、メモリアクセス頻度、メモリ装置の動作周波数、命令キュー112に待機中であるページの数などを基にして定められうる。
【0089】
ページ政策は、システムが行う演算の種類によって、遂行速度を増加させるために変更されうる。多様な実施形態によって、メモリ装置10が、モードレジスタを変更するか、ホスト1が、ページ政策変更命令をメモリ装置に伝送することによって、ページ政策が変更されうる。
【0090】
また、ページ政策は、メモリ装置でリード/ライト動作が実行されていない時、変更されうる。メモリ装置でリード/ライト動作が実行されていない時、ページをオープン(open)状態に置けば、ページをクローズ(close)状態に置く場合よりも待機電流がさらに大きくなる。メモリ装置は、メモリアクセス頻度が低いか、動作周波数が低い時には、クローズページ政策で自動的に転換されうる。その結果、メモリ装置の消費電力が減る効果がある。
【0091】
図15は、本発明の実施形態によるメモリ装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0092】
図15を参照すると、メモリ装置10は、まず、ホストから命令CMD、アドレスADD及び優先順位情報PRを含んだ入力情報を受信される(ステップS20)。メモリ装置10は、前記各入力情報をデコーディングする(ライト命令である場合、ライトデータWDATAが含まれうる)(ステップS21)。
【0093】
メモリ装置10は、前記アドレスに相応するバンクの状態情報及び前記優先順位情報をそれぞれ確認する(ステップS22)。そして、バンクの状態情報及び優先順位情報のうち少なくとも1つに基づいて実行順序を可変する(ステップS23)。すなわち、レイテンシーに敏感であって、高い優先順位情報を有する命令は、実行順序を繰り上げ、低い優先順位情報を有する命令は、実行順序を延ばすことができる。この際、優先順位情報は、前記各入力情報の処理順序に対する順位ビット、前記データのデータタイプ、前記各入力情報に対する処理制限時間であるタイムアウトカウント、ページ政策またはアルゴリズム制御信号などを含みうる。
【0094】
一例として、メモリ装置10は、前記各命令CMDが処理する各データのデータタイプに基づいて、前記命令の実行順序を前記優先順位が高い順次に実行順序を可変することができる。
【0095】
一例として、メモリ装置10は、前記各命令ごとに前記ホストから各入力情報を受信した時点からクロックカウントを増加させ、実行順序を決定する時、命令の現在クロックカウントを確認し、前記命令の現在クロックカウントと最大タイムアウトカウントとの差を比較する。そして、メモリ装置10は、前記差が小さな命令を残りの命令よりも先に実行するように、実行順序を可変することができる。
【0096】
一例として、メモリ装置10は、順位ビットに基づいて、前記命令の実行順序を前記優先順位が高い順次に実行順序を可変することができる。
【0097】
一例として、メモリ装置10は、基本ページ政策によって入力情報の処理順序を可変するが、前記アドレスが連続して前記メモリセルの同一ロウに属する回数が、既定の臨界値以下である場合、前記アドレスに相応する命令をクローズページ政策によって、実行順序を可変することができる。しかし、前記アドレスが連続して前記メモリセルの同一ロウに属する回数が、既定の臨界値よりも大きな場合、前記アドレスに相応する命令をオープンページ政策によって、実行順序を可変することができる。
【0098】
メモリ装置10は、前記スケジューリングされた命令及び前記各命令に相応するアドレス及びデータを可変された実行順序にメモリセルアレイ12に出力する(ステップS24)。メモリセルアレイ12は、前記可変された実行順序によって、それぞれの命令を当該メモリセルで実行する。その結果、レイテンシーが改善されて、メモリ装置10の動作速度が速くなり、電流消耗量も減らしうるだけではなく、さらにシステム全体の性能の低下を防止することができる効果がある。
【0099】
図16は、多数のアルゴリズムを含んだ本発明のさらに他の一実施形態によるメモリ装置を示す概念図である。
【0100】
図16のコントロールロジック200は、少なくとも2つ以上のスケジューリングアルゴリズム部220、230と選択部210とを含みうる。
【0101】
選択部210は、各入力情報の処理順序に対する順位ビット、データのデータタイプ、前記各入力情報に対する処理制限時間であるタイムアウトカウント、ページ政策のうち、少なくとも1つを選択する。
【0102】
それぞれのアルゴリズム部220、230は、順位ビットPRについての設定情報、データタイプ(DT)についての優先順位設定テーブル情報、タイムアウトカウントの設定情報、ページ政策設定情報など各特性によって、ホストから受信した入力情報をそれぞれ実行順序を可変する。
【0103】
コントロールロジック200は、選択されたアルゴリズムによってメモリセルアレイ12にアクセスする。
【0104】
その結果、コントロールロジック200は、
図1ないし
図14で説明したように、多様なアルゴリズムによってホストから受信した命令CMDの実行順序を可変して、メモリ装置10”の動作を制御することができる。
【0105】
図17は、本発明の実施形態による多数のメモリ装置を含んだモジュールの一実施形態を示すブロック図である。
【0106】
図17を参照すると、モジュール500は、入出力インターフェース装置510、及び複数のメモリ装置550−1〜550−4を含みうる。
【0107】
入出力インターフェース装置510は、メモリ装置550と別途に具現されて、ホスト1と通信することができる。
【0108】
図18は、本発明の実施形態による多数のメモリ装置を含んだモジュールの他の実施形態を示すブロック図である。
【0109】
図18を参照すると、モジュール600は、複数のメモリ装置610−1〜610−5を含みうる。複数のメモリ装置610−1〜610−5のうち、何れか1つ610−3は、ホスト(Host)と直接連結されて通信することができる。各メモリ装置610は、コントロールロジックをそれぞれ含んで、複数のメモリ装置610−1〜610−5相互間にチェーン(chain)方式で連結されうる。ホスト1と連結されていない残りのメモリ装置610は、チェーンに沿って間接的にホスト1と通信することができる。
【0110】
実施形態によって、メモリ装置610の動作を制御することができるコントロールロジックは、メモリ装置610内の一部として具現されることもある。
【0111】
図19は、本発明の実施形態による多数のメモリ装置を含んだモジュールのさらに他の実施形態を示すブロック図である。
【0112】
図19を参照すると、モジュール700は、複数のメモリ装置720−1〜720−5と複数のメモリ装置720−1〜720−5のそれぞれのデータ入出力をインターフェーシングする光学インターフェース(Optical IO)710とを含みうる。
【0113】
光学インターフェース710は、複数のメモリ装置720−1〜720−5のそれぞれの入出力動作を制御することができる入出力制御装置(図示せず)及びメモリ装置のデータ入出力を光信号に変換させる信号変換装置(図示せず)を含みうる。
【0114】
光学インターフェース710は、光学的通信を用いてメモリ装置720−1〜720−5のそれぞれとホストとの間でデータ交換を提供する。光学インターフェース710は、光繊維(optical fiber)または導波管(waveguide)を用いてデータを送受信することができる。前記交換されるデータは、SATA(Serial ATA)規格によるような高速の信号を送受信する場合に適し、波長分割多重(Wavelength Division Multiplex)方式でデータを送受信することも可能である。
【0115】
実施形態によって、メモリ装置720の動作を制御することができるコントロールロジックは、メモリ装置720内の一部として具現され、また、メモリ装置720内に積層された構造で具現されることもある。
【0116】
図20は、
図1に示されたメモリ装置を含むデータ処理システムの他の実施形態を示す。
図20を参照すると、データ処理システム800は、PC(Personal Computer)、タブレット(tablet)PC、ネットブック(net−book)、e−リーダー(e−reader)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、MP3プレーヤー、またはMP4プレーヤーとして具現可能である。
【0117】
データ処理システム800は、メモリ装置840を含む。メモリ装置840は、メモリ装置840のデータ処理動作を制御し、スケジューリングすることができるコントロールロジックを含む。
【0118】
プロセッサ820は、入力装置830を通じて入力されたデータによって、メモリ装置840に保存されたデータをディスプレイ810を通じてディスプレイすることができる。例えば、入力装置830は、タッチパッドまたはコンピュータマウスのようなポインティング装置、キーパッド、またはキーボードとして具現可能である。
【0119】
プロセッサ820は、データ処理システム800の全般的な動作を制御することができる。実施形態によって、メモリ装置840の動作を制御することができるコントロールロジックは、メモリ装置840内の一部として具現され、また、メモリ装置840内に積層された構造で具現されることもある。
【0120】
図21は、
図1に示されたメモリ装置を含むデータ処理システムの他の実施形態を示す。
図21を参照すると、データ処理システム900は、携帯電話(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、PDA、または無線通信装置として具現可能である。
【0121】
データ処理システム900は、メモリ装置950を含む。メモリ装置950は、メモリ装置950の動作を制御し、処理順序をスケジューリングすることができるコントロールロジックを含む。コントロールロジックは、プロセッサ940の制御によってメモリ装置950のデータ(DATA)アクセス動作、例えば、プログラム(program)動作、イレーズ(erase)動作、またはリード(read)動作の処理順序を制御することができる。
【0122】
メモリ装置950にプログラムされたページデータは、プロセッサ940とコントロールロジック960との制御によって、ディスプレイ930を通じてディスプレイされうる。
【0123】
無線送受信器910は、アンテナANTを通じて無線信号を送受信することができる。例えば、無線送受信器910は、アンテナANTを通じて受信された無線信号をプロセッサ940で処理される信号に変更することができる。
【0124】
したがって、プロセッサ940は、無線送受信器910から出力された信号を処理し、該処理された信号をコントロールロジック960またはディスプレイ930に伝送しうる。コントロールロジック960は、プロセッサ940によって処理された信号をメモリ装置950にプログラムすることができる。無線送受信器910は、プロセッサ940から出力された信号を無線信号に変更し、該変更された無線信号をアンテナANTを通じて外部装置に出力することができる。
【0125】
入力装置920は、プロセッサ940の動作を制御するための制御信号またはプロセッサ940によって処理されるデータを入力することができる装置であって、タッチパッド(touch pad)とコンピュータマウス(computer mouse)のようなポインティング装置(pointing device)、キーパッド(keypad)、またはキーボードとして具現可能である。
【0126】
プロセッサ940は、コントロールロジック960から出力されたデータ、無線送受信器910から出力されたデータ、または入力装置920から出力されたデータが、ディスプレイ930を通じてディスプレイされるように、ディスプレイ930の動作を制御することができる。実施形態によって、メモリ装置950の動作を制御し、処理順序をスケジューリングすることができるコントロールロジックは、メモリ装置950内の一部として具現され、また、メモリ装置950内に積層された構造で具現されることもある。
【0127】
図22は、
図1に示されたメモリ装置を含むデータ処理システムのさらに他の一実施形態を示す。
図22を参照すると、データ処理システム1000は、イメージ処理装置、例えば、デジタルカメラまたはデジタルカメラ付き携帯電話として具現可能である。
【0128】
データ処理システム1000は、メモリ装置1040のデータ処理動作、例えば、プログラム動作、イレーズ動作、またはリード動作の処理順序をスケジューリングすることができるコントロールロジックを含んだメモリ装置1040を含む。
【0129】
データ処理システム1000のセンサー1010は、イメージセンサー、温度センサー、モーションセンサー、音声センサーなどであり得る。センサー1010は、マルチメディアイメージをデジタル信号に変換し、該変換されたデジタル信号は、プロセッサ1020またはメモリ装置1040に伝送される。プロセッサ1020の制御によって、前記変換されたデジタル信号は、ディスプレイ1030を通じてディスプレイされるか、またはメモリ装置1040に保存することができる。
【0130】
また、メモリ装置1040に保存されたデータは、プロセッサ1010またはコントロールロジックの制御によって、ディスプレイ1030を通じてディスプレイされる。コントロールロジックは、メモリ装置1040の動作を制御することができる。
【0131】
図23は、
図1に示されたメモリ装置を含むデータ処理システムのさらに他の一実施形態を示す。
図23を参照すると、データ処理システム1100は、メモリカード(memory card)またはスマートカード(smart card)として具現可能である。データ処理システム1100は、メモリ装置1120及びカードインターフェース1110を含む。
【0132】
コントロールロジックは、メモリ装置1120に含まれて、メモリ装置1120とカードインターフェース1110とのデータの交換時に、実行順序を制御することができる。実施形態によって、カードインターフェース1110は、SD(Secure Digital)カードインターフェースまたはMMC(Multi−Media Card)インターフェースであり得るが、これに限定されるものではない。
【0133】
カードインターフェース1110は、ホストHOST1のプロトコルによってホストHOST1とメモリ装置1120との間でデータ交換をインターフェースすることができる。実施形態によって、カードインターフェース1110は、USB(Universal Serial Bus)プロトコル、IC(InterChip)−USBプロトコルを支援することができる。ここで、カードインターフェースとは、ホストHOST1が使うプロトコルを支援することができるハードウェア、前記ハードウェアに搭載されたソフトウェア、または信号伝送方式を意味する。
【0134】
データ処理システム1100が、PC、タブレットPC、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、携帯電話、コンソールビデオゲームハードウェア、またはデジタルセットトップボックスのようなホストHOST1と接続される時、ホストHOST1は、カードインターフェース1110を通じてメモリ装置200とデータ通信を行うことができる。
【0135】
図24は、
図1に示されたメモリ装置を含むデータ保存装置1200のさらに他の一実施形態を示す。
図24を参照すると、RAID(Redundant Array of Independent Disks)システムとして具現可能なデータ保存装置1200は、RAIDコントローラ1210と複数のモジュール1220−1〜1220−n(nは、自然数)とを含みうる。
【0136】
複数のメモリモジュール1220−1〜1220−nのそれぞれは、
図23に示されたデータ処理システム1100であり得る。複数のメモリモジュール1220−1〜1220−nは、RAIDアレイを構成することができる。メモリモジュールのそれぞれは、メモリモジュール1220−1〜1220−nのデータ処理動作、例えば、プログラム動作、イレーズ動作、またはリード動作の処理順序をスケジューリングすることができるコントロールロジックを含む。
【0137】
データ保存装置1220は、PCまたはSSDとして具現可能である。
【0138】
プログラム動作時に、RAIDコントローラ1210は、ホストから出力されたプログラム命令に基づいて、前記ホストから出力されたプログラムデータをRAIDレベル情報に基づいて、複数のRAIDレベルのうちから選択された何れか1つのRAIDレベルによって、複数のメモリモジュール1220−1〜1220−nのうちの何れか1つのメモリモジュールに出力することができる。
【0139】
また、読み取り動作時に、RAIDコントローラ1210は、ホストから出力された読み取り命令に基づいて、RAIDレベル情報に基づいて、複数のRAIDレベルのうちから選択された何れか1つのRAIDレベルによって、複数のメモリモジュール1220−1〜1220−nのうちの何れか1つのメモリモジュールから読み取られたデータを前記ホストに伝送しうる。
【0140】
図25は、
図1に示されたメモリ装置を含むマルチチップパッケージの一実施形態を概略的に示す概念図である。
【0141】
図25を参照すると、マルチチップパッケージ1300は、パッケージ基板1310上に順次に積層される多数の半導体装置1330〜1350(Chip #1〜Chip #3)を含みうる。多数の半導体装置1330〜1350のそれぞれは、メモリ装置であり得る。メモリ装置は、前述した揮発性メモリ装置または不揮発性メモリ装置であり得る。本発明の実施形態によるコントロールロジックは、多数の半導体装置1330〜1350のうち、1つ以上の半導体装置の内部に備えられることもあり、パッケージ基板1310上に具現されることもある。多数の半導体装置1330〜1350間の電気的連結のために、シリコン貫通電極(TSV:Through−silicon via、図示せず)、連結線(図示せず)、バンプ(bump、図示せず)、ソルダボール1320などが使われる。
【0142】
一例として、
図25のように、第1半導体装置1330は、ロジックダイ(logicdie)であって、入出力インターフェース装置及びコントロールロジックを含み、第2半導体装置1340と第3半導体装置1350は、複数のメモリ装置が積層されたダイ(die)であって、それぞれメモリセルアレイを含みうる。この際、第2半導体装置1340のメモリ装置と第3半導体装置1350は、実施形態によって、同じ種類のメモリ装置でも、他種のメモリ装置でもあり得る。
【0143】
他の一例として、
図25のように、第1半導体装置ないし第3半導体装置1330〜1350のそれぞれは、それぞれのコントロールロジックを含みうる。この際、コントロールロジックは、実施形態によって、メモリセルアレイと同一なダイにも、メモリセルアレイと異なるダイにもあり得る。
【0144】
さらに他の一例として、
図25のように、第1半導体装置(Die 1)1330は、光学インターフェース装置を含みうる。コントロールロジックは、第1半導体装置1330または第2半導体装置1340に位置し、メモリ装置は、第2半導体装置1340または第3半導体装置1350に位置して、コントロールロジックとシリコン貫通電極(TSV)とに連結されうる。また、前記実施形態は、複数のメモリセルアレイダイが積層された構造として具現可能である。前記積層された構造で具現することによって、帯域幅の増加によるメモリ装置の性能向上、メモリ装置が占める面積を最小化することによって、電力消耗及び生産コストを減少させることができる。
【0145】
図26は、
図25に示されたメモリ装置を含むマルチチップパッケージの一実施形態を立体的に示す概念図である。
【0146】
図26を参照すると、マルチチップパッケージ1300’は、シリコン貫通電極(TSV)1360を通じて相互連結された積層構造の多数のダイ(Die1〜Die3)1330〜1350を含む。ダイ(Die1〜Die3)1330〜1350のそれぞれは、メモリ装置10の機能を具現するための複数の回路ブロック(図示せず)、周辺回路(Periphery circuit)を含みうる。半導体装置10の一例として、メモリセルアレイを含む半導体メモリ装置が適用され、
図1のメモリ装置10が、半導体メモリ装置である場合、前記ダイ1330〜1350は、セルレイヤと指称され、複数の回路ブロックは、メモリブロックとして具現可能である。
【0147】
シリコン貫通電極1360は、銅(Cu)などの金属を含む導電性物質からなり、シリコン基板の中央に配され、シリコン基板は、シリコン貫通電極1360を取り囲んでいる構造を有する。シリコン貫通電極1360とシリコン基板との間に絶縁領域(図示せず)が配置される。
【0148】
図27は、本発明の他の実施形態によるメモリ装置の全体ブロック図である。
【0149】
図27を参考にすると、半導体システムは、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ(Tablet Computer)、PDA、EDA(EnterpriseDigital Assistant)、デジタルスチルカメラ(Digital Still Camera)、デジタルビデオカメラ(Digital Video Camera)、PMP、PND(Personal Navigation DeviceまたはPortable Navigation Device)、携帯用ゲームコンソール(handheld game console)、または電子ブック(e−book)のように携帯用装置(handheld device)として具現可能である。
【0150】
半導体システムは、SoC1400、外部メモリ装置1420、及びディスプレイデバイス1412を含む。
【0151】
SoC1400は、ディスプレイコントローラ1401、ROM(Read OnlyMemory)1402、RAM(Random Access Memory)1403、ブリッジ1404、CPU1405、クロック生成器1406、クロックコントローラ1405、GPU1408、及びバス1409を含みうる。SoC1400は、示した構成要素以外にも、他の構成要素、例えば、電源管理ユニット(Power Management Unit)、TVプロセッサなどをさらに含みうる。
【0152】
CPU1405は、メモリ1404または1420に保存されたプログラム及び/またはデータを処理または実行することができる。例えば、CPU1405は、クロック発生器1406から出力された動作クロックに応答して、前記プログラム及び/または前記データを処理または実行することができる。
【0153】
CPU1405は、マルチコアプロセッサ(Multi−Core Processor)として具現可能である。前記マルチコアプロセッサは、2つまたはそれ以上の独立した実質的なプロセッサ(‘コア(cores)’と呼ばれる)を有する1つのコンピューティングコンポーネント(computing component)であり、前記プロセッサのそれぞれは、プログラム命令(program instructions)を読み取って実行することができる。前記マルチコアプロセッサは、多数の加速器を同時に駆動することができるので、前記マルチコアプロセッサを含むデータ処理システムは、マルチ−加速(multi−acceleration)を行うことができる。
【0154】
メモリ1420に保存されたプログラム及び/またはデータは、必要に応じてCPU1405内のメモリにロード(load)されうる。
【0155】
ROM1402は、永久的なプログラム及び/またはデータを保存することができる。ROM1402は、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)として具現可能である。
【0156】
RAM1403は、プログラム、データ、または命令(instructions)を一時的に保存することができる。例えば、メモリ1420に保存されたプログラム及び/またはデータは、CPU1405の制御またはROM1402に保存されたブーティングコード(booting code)によって、RAM1403に一時的に保存することができる。RAM1403は、DRAM(Dynamic RAM)またはSRAM(Static RAM)として具現可能である。
【0157】
ブリッジ(Bridge)1404は、内部バス1409と外部メモリ装置1420とのI/Oインターフェースがインターフェースするためのブロックである。ブリッジ1404は、ホスト1400とメモリ装置1420との間の諸般のデータ交換を制御する。例えば、ブリッジ1404は、ホスト1400の入力情報をメモリ装置1420に伝達して、メモリ装置1420にホスト1400の入力情報によるメモリデータを書き込むか、データを読み出す。
【0158】
ここで、ホスト1400は、CPU1405、GPU1408またはディスプレイコントローラ1401のようなマスタ装置であり得る。
【0159】
メモリ装置1420は、データを保存するための保存場所であって、OS(Operating System)、各種のプログラム、及び各種のデータを保存することができる。メモリ装置1420は、DRAMであり得るが、これに限定されるものではない。例えば、メモリ装置1420は、不揮発性メモリ装置(フラッシュメモリ、PRAM、MRAM、ReRAM、またはFeRAM装置)でもあり得る。本発明の他の実施形態では、外部メモリ装置1420は、SoC1400の内部に備えられる内蔵メモリであり得る。
【0160】
各構成要素は、システムバス1409を通じて互いに通信することができる。
【0161】
ディスプレイデバイス1412は、ディスプレイコントローラ1401にロードされたマルチメディアをディスプレイすることができる。例えば、ディスプレイデバイスは、LCD、LED、OLEDデバイス、あるいは他種のデバイスであり得る。
【0162】
ディスプレイコントローラ1401は、ディスプレイデバイス1412の動作を制御する。
【0163】
SoC1400は、システムオンチップ(SOC:System On chip)として具現可能である。
【0164】
また、本発明の実施形態によるメモリ装置の動作方法は、多様なコンピュータ手段を通じて行われるプログラム命令形態で具現されて、コンピュータ判読可能媒体に記録されうる。前記コンピュータ判読可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含みうる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものでもあり得る。コンピュータ判読可能記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令を保存して行うように、特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使って、コンピュータによって実行可能な高級言語コードを含む。前記ハードウェア装置は、本発明の動作を行うために、1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成され、その逆も同様である。
【0165】
本発明は、図面に示された一実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。