(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの再充電可能な電池と通信するメモリユニットを更に含み、前記メモリユニットは、前記外部装置に情報を送信し、前記外部装置から情報を受信するように動作可能である、請求項16に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の特定の実施例の以下の説明は、本発明の範囲を限定するために用いられるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点が以下の説明から当業者には明らかとなろう。以下の説明は、実例として、本発明を実施するために企図される最良の形態の1つである。明らかなように、本発明は、本発明から逸脱することなく、他の様々な明白な態様が可能である。したがって、図面及び説明文は、例示的な性質のものであって限定的なものと見なすべきではない。
【0008】
用語「近位」及び「遠位」は本明細書において、ハンドピースアセンブリを把持している臨床医に準拠して用いられることが理解されよう。故に、エンドエフェクタは、より近位のハンドピースアセンブリに対して遠位にある。更に言うまでもなく、便宜及び明確さのために、「上部」及び「下部」などの空間に関する用語もまた、本明細書において、ハンドピースアセンブリを握持する臨床医を基準として用いられている。しかしながら、手術器具は、多くの配向及び配置において使用され、これらの用語は、制限的及び絶対的であることが意図されない。
【0009】
I.挿入可能又は再生可能な構成要素と共に使用するための医療用装置
図1は、概略的なブロック形態における、代表的な医療用装置及び/又は外科用器具(10)の構成要素を示す。図示されるように、医療用装置(10)は、制御モジュール(12)、電源(14)、エンドエフェクタ(16)を備える。単に例示的な電源(14)には、NiMH電池、Liイオン電池(例えば、プリズムセル式リチウムイオン電池、等)、Ni−カドミ電池、又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる任意の他のタイプの電源を含んでもよい。制御モジュール(12)は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、メモリ、プリント回路基板(PCB)、記憶装置(例えば、ソリッドステートドライブ若しくはハードディスク)、ファームウェア、ソフトウェア、又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる他の適切な任意の他の好適な制御モジュール部品を含んでもよい。制御モジュール(12)及び電源(14)は、回路基板等において、ケーブル及び/又はプリントパターン等の電気的接続(22)によって連結されて、電力を電源(14)から制御モジュール(12)へ運搬する。代替的に、電源(14)は、制御モジュール(12)に選択的に連結されてもよい。このことによって、電源(14)を医療用装置(10)から切り離し、かつ取り外すことが可能となり、そのことによって、例えば、本明細書の様々な教示に従って、再滅菌及び再使用を行うため電源(14)を容易に再充電又は再利用することが更に可能となる。加えて又は代替的に、制御モジュール(12)は、アフターサービス、試験、交換、又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる他のあらゆる目的のために取り外されることが可能である。
【0010】
エンドエフェクタ(16)は、もう1つの電気的接続(22)によって、制御モジュール(12)に連結される。エンドエフェクタ(16)は、医療用装置(10)の望ましい機能を果たすように構成される。ほんの一例として、そのような機能には、組織を焼灼すること、組織を切除すること、組織を切断すること、超音波によって振動させること、組織をステープルで閉じること、又は医療用装置(10)のための望ましい他のあらゆる仕事が包含される。したがって、エンドエフェクタ(16)は、能動的機構、例えば、超音波ブレード、一対の掴み具、鋭いナイフ、ステープル駆動アセンブリ、単極無線周波電極、一対の双極性無線周波電極、加熱素子、及び/又は他の様々な構成要素を包含することができる。エンドエフェクタ(16)は更に、整備、試験、交換、又は本明細書における教示を考慮して当業者には明らかであると思われる他のあらゆる目的のために、医療用装置(10)から取り外すことができる。幾つかのバージョンにおいて、エンドエフェクタ(16)は、医療用装置(10)を、様々な種類のエンドエフェクタ(例えば、米国仮出願シリアル番号第61/410,603号等に教示されるようなもの)と一緒に用いることができるようなモジュール式である。エンドエフェクタ(16)の様々な他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような医療用装置(10)の目的に応じて様々な異なる機能を得るために提供され得る。同様に、電源(14)から電力を受け取ることのできる、医療用装置(10)の他のタイプの構成要素は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。
【0011】
本実施例の医療用装置(10)は、トリガー(18)及びセンサー(20)を含むが、そのような構成要素は任意的であるに過ぎないものと解釈されるべきである。トリガー(18)は、電気的接続(22)によって、制御モジュール(12)及び電源(14)に連結される。トリガー(18)は、処置が実施されるとき、医療用装置(10)を起動させるため、電源(14)からの電力をエンドエフェクタ(16)へ(かつ/又は、医療用装置(10)のある種の他の構成要素へ)選択的に提供するように構成することができる。センサー(20)は、また、電気的接続(22)によって、制御モジュール(12)に連結され、処置の間、様々な情報を制御モジュール(12)に提供するように構成することができる。単純に例として、このような構成は、エンドエフェクタ(16)において温度を感知すること、又はエンドエフェクタ(16)の振動速度を決定することを含み得る。センサー(20)からのデータは、制御モジュール(12)によって処理されて、電力をエンドエフェクタ(16)へ(例えば、フィードバック・ループで)搬送することができる。本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる、医療用装置(10)の目的によって、センサー(20)の他の様々な構成を提供することができる。当然ながら、本明細書に記載の他の構成要素と同様、医療用装置(10)は、1つ以上のセンサー(20)を備えることができるか、又はセンサー(20)は、所望により単に除外することができる。
【0012】
図2は、医療用装置(10)がとることのできる、単に例示的な形態を表す。特に、
図2は、電源(110)、制御モジュール(120)、ハウジング(130)、エンドエフェクタ(140)、及び電気接続部(150)を含む医療用装置(100)を示す。この実施例において、電源(110)は、医療用装置(100)のハウジング(130)の内側に位置する。あるいは、電源(110)は、一部のみがハウジング(130)内に延び、ハウジング(130)の一部に選択的に取り付け可能であり得る。また更なる代表的な構成において、ハウジング(130)の一部が電源(110)内に延びてもよく、電源(110)は、ハウジング(130)のこの部分に選択的に取り付け可能であり得る。電源(110)はまた、医療装置(100)から取り外され、制御モジュール(120)又は電気接続部(150)から分離されるように構成され得る。結果として、電源(110)は、いくつかの変化形態において、医療用装置(100)から完全に分離され得る。容易に明らかになるように、これは電源(110)が、例えば、本明細書における様々な教示に従い、再滅菌及び再使用するために、再充電又は再生されるように取り外されることを可能にする。再充電の後、又は最初の充電の後、電源(110)は、医療用装置(100)に挿入又は再挿入されて、ハウジング(130)に固定されるか、ハウジング(130)の内側に固定される。当然、医療用装置(100)はまた、電源(110)がまだハウジング(130)内にあるかないしは別の方法でこれに連結されている際に、電源(110)が充電及び/又は再充電されることを可能にし得る。
【0013】
制御モジュール(120)は、整備、試験、交換、又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる他のあらゆる目的のために取り外されることが可能であることを理解するべきである。更に、エンドエフェクタ(140)は更に、整備、試験、交換、又は本明細書における教示を考慮して当業者には明らかであると思われる他のあらゆる目的のために、医療用装置(100)から取り外すことができる。一定の構成の代表的な医療用装置(100)が記載されてきたが、医療用装置(100)が構成され得る他の様々な方法が、本明細書における教示を考慮した上で、当業者には明らかとなり得る。
【0014】
単に例として、本明細書において言及される医療用装置(10、100)及び/他の任意の医療用装置は、米国特許番号第5,980,510号、同第6,500,176号、同第6,783,524号、同第7,112,201号、同第7,125,409号、同第7,169,146号、同第7,186,253号、同第7,189,233号、同第7,220,951号、同第7,309,849号、同第7,311,709号、同第7,354,440号、同第7,381,209号、同第7,416,101号、同第7,738,971号、米国特許番号第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2009/0143797号、同第2009/0209990号、同第2010/0069940号、同第2011/0015660、米国特許公開番号第2011/0087218米国特許出願公開番号第13/151,181号、及び/又は米国仮特許出願番号第61/410,603号の教示の少なくともいくつかに従って構成され得る。これらの文献それぞれの開示は、本明細書においてその全体が組み込まれる。
【0015】
更に、本明細書で述べる教示、表現、実施形態、例などのいずれの1つ又は複数も、本明細書で述べる他の教示、表現、実施形態、例などのいずれの1つ又は複数とも組み合わせることができることを理解されたい。したがって、下記に述べる教示、表現、実施形態、例などは、互いに独立であると考えられるべきでない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の適切な方法は、本明細書の教示を考慮して当業者には容易に明らかになるであろう。こうした修正及び変形は特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0016】
II.代表的なRF通信装置
いくつかの例において、医療用装置(10、100)に、及び/又はこれから無線上方通信を提供することが望ましい場合がある。例えば、このような情報は、医療用装置(10、100)の特徴、医療用装置(10、100)の動作、医療用装置(10、100)の外科的環境、及び/又は他の情報に関連し得る。このような情報は保存されてもよく、及び/又はユーザーがリアルタイムでフィードバックを受け取れるように、医療用装置(10、100)のユーザーに提示されてもよい。このワイヤレス通信が提供され、実施され得る様々な代表的な方法は、以下でより詳細に記載されが、本明細書における教示を考慮して、追加的な実施例が、当業者には明らかとなる。以下の教示は、医療用装置(10、100)、及び本明細書において引用される様々な参照文献において教示される器具を容易に組み込まれることが理解されるべきである。
【0017】
図3は、伝達アセンブリ(320)に接続されたハンドルアセンブリ(310)を有する、代表的な外科用器具(300)を表す。外科用器具(300)は、ハンドルアセンブリ(310)内の本実施例の中に位置付けられる、通信装置(330)を更に含む。外科用器具(300)は更に、通信装置(330)を通じて外部装置(340)と通信する。代表的な変化形態において、外科用器具(300)は、RF通信により外部装置(340)と通信するが、本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなるように、任意の好適な通信手段が使用され得る。例えば、Bluetooth通信、Wi−Fi、又は任意の好適な通信が使用され得る。外科用器具(300)及び外部装置(340)が互いに通信し、及び/又は外科用器具(300)に外部装置(340)を登録するための権限を有することを検証するために、ソフトウェアハンドシェークが使用されてもよいことがまた理解される。いくつかの他の代表的な変化形態において、外科用器具(300)及び外部装置(340)は、外科用器具(300)が単純に、外部装置(340)などの近位の装置に接続しようとするように、主に近接性に基づいて相互の接続を確立するよう動作可能である。例えば、通信装置(330)は、外部装置(340)が反応するまで、定期的及び/又は連続的に信号を送信してもよい。逆に、外部装置(340)は、通信装置(330)が反応するまで送信してもよい。
【0018】
外科用器具(300)の通信装置(330)は制御ユニット(380)と通信し、これは、マイクロプロセッサ、又は本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかになる他の任意の好適な演算チップを含んでもよい。制御ユニット(380)は、外科用器具(900)の機能性/動作と関連するパラメーターを測定するように動作可能なセンサーの使用を通じて、外科用器具(900)の作業構成要素の多く又は全てを通信することが理解される。結果として、制御ユニット(380)は、外科用器具(900)の動作をモニタリングし、外科用器具(900)の様々な診断読み取り値を記録するように動作可能である。診断読み取り値は、装置(330)に、及び/又はいくつかの変化形態においては、以下でより詳細に記載されるように、記憶のためにメモリカードに伝達されてもよい。診断情報に加えて、外科用器具(300)の同一性情報が記録され得ることが理解される。更に、外科用器具(300)の動作に関する情報も、同様に記録され得る。例えば、外科用器具(300)の使用後、制御ユニット(380)は、動作が良好であるかどうかを判定するように動作可能である。他の好適な情報片も、本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなる。
【0019】
外部装置(340)は、ユーザー制御装置(360)及びビデオ出力(370)を有するコンソール(350)を含む。ビデオ出力(370)は、ユーザーに情報を表示するように動作可能な、LCDスクリーン、LED、LCDスクリーン、及び/若しくはタッチスクリーン、又は本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなるような、他の任意の好適なスクリーンを含み得る。ユーザー制御装置(360)は、ビデオ出力(370)と共に触覚的ボタンを含むが、いくつかの他の代表的な変化形態においては、ユーザー制御装置(360)は、ビデオ出力(370)に埋め込まれた、ソフトキーを含み得る。このような実施形態において、ユーザー制御装置(360)は、タッチスクリーンの形態でビデオ出力(370)に組み込まれる。ユーザー制御装置(360)のための他の好適な構成要素及び構成が、本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなる。ユーザー制御装置(360)は、ビデオ出力(370)に異なる情報を表示するために、ビデオ出力(370)のディスプレイを変更するように動作可能である。更に、ユーザー制御装置(360)は、例えば、異なる書体又は異なる色で情報を表示するためにビデオ出力(370)のフォーマットを単純に変更するように動作可能であり得る。いくつかの単純な代表的な変化形態において、外部装置(340)は、スマートフォン、例えば、iPhone又は他の任意の好適なモバイル装置などに導入されたソフトウェアを含み得る。
【0020】
いくつかの変化形態において、通信装置(330)は、外科用器具(300)の通信装置(330)から外部装置(340)のみ情報が伝達されるように、外部装置(340)と一方向通信する。例えば、外科用器具(300)の使用中にいずれかのエラーが生じる場合、エラーコードが外科用器具(300)から外部装置(340)へとワイヤレスで送信されてもよい。更に、本明細書本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなるように、他の任意の関連する診断情報が、外科用器具(300)から外部装置(340)へと送信されてもよい。一度エラーコードが外部装置(340)へと送信されると、外部装置(340)は、ユーザーがエラーコードを読めるように、ビデオ出力(370)にエラーコードを出力してもよい。いくつかの変化形態において、エラーコードのための対応する説明がまた出力されてもよい。更に、コンソール(350)は、可聴警告を出力するように動作可能であり得る。可聴警告は、生じる任意のエラーに対する一般的な警告を含む場合があり、又は単お代表的な変化形態においては、可聴警告は、ユーザーが単純に警告を聞いただけ何のエラー(存在する場合)が生じたかを知ることができるように、特定の警告に対応する特定の音を含み得る。ビデオ出力(370)は更に、ユーザーがバージョン、機能、IDなど、外科用器具(300)の様々な構成要素の情報を知ることができるように、外科用器具(300)の様々な構成要素に関する完全な診断リポートを出力するように動作可能であり得る。更に単に代表的な変化形態において、エラーコードが外部装置(350)に送信される場合、外部装置(350)は、報告又は診断目的のためにメーカー又は他の任意の好適な場所にエラーコード情報を送信するように動作可能であり得る。外部装置(350)は、例えば、携帯電話、WiFi、モデム通信、又は本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなる他の任意の好適な通信手段を使用して、エラーコード情報を送信するように動作可能であり得る。更に、エラーコードに加えて、外部装置(350)は、ユーザーがエラーを修正することを可能にするために、外部装置(350)によって送信されたエラーコードに基づいて、関連する問題解決命令を送信するように動作可能であり得る。
【0021】
外科用器具(300)のIDが外部装置(340)に送信されると、外科用器具(300)のモデルに対応するユーザーマニュアルが、ビデオ出力(370)に出力され、ユーザー制御装置(360)を使用して操作され得ることが更に認識される。更に、外部装置(340)は、個別の構成要素に関する有用な情報(ユーザーズマニュアル全体ではなく)をユーザーに表示するように構成され得る。
【0022】
通信装置(330)は、外部装置(340)と双方向通信を行うように動作可能なRF通信モジュールを含んでもよく、よって通信装置(330)が外部装置(340)に情報及び/又は命令を送信してもよく、外部装置(340)が通信装置(330)に情報及び/又は命令を送信してもよい。双方向通信環境において、一方向通信の全ての特徴が実施され得ることが理解される。加えて、通信装置(330)を介して外科用器具(300)に診断命令が送信されてもよく、これは外科用器具(300)内の特定のセンサーにおける読み取り値を記録する命令、又は本明細書本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなるような他の任意の好適な命令を含む場合がある。更に他の代表的な変化形態において、ユーザーは外部装置(340)でユーザープロファイルを選択することができ、その後これが、外科用器具(300)の機能性をカスタマイズするために外科用器具(300)に送信され得る。例えば、ユーザーは、外科用器具(300)のボタンのカスタム最大設定及びカスタム最小設定を構成してもよい。いくつかの変化形態において、ユーザーは、外科用器具(300)を使用して実行される手続きの種類を示すために外部装置(340)を使用してもよい。外部装置(340)は、外科用器具(300)の一定の機能性、パラメーター、及び/又は診断を選択的に有効化/無効化するためにこの情報を使用してもよい。例えば、外科用器具(300)の最大電力レベル、外科用器具(300)の様々な電力レベル、及び/又は外科用器具(300)に供給される電力のパターンのブレード振幅が、ユーザーにより選択される手続きに基づいて決定され得る。
【0023】
いくつかの変化形態において、外科用器具(300)のソフトウェア/ファームウェアの訂正が外科用器具(300)に送信され、これらは外科用器具(300)の様々な機能性を修正するように動作可能である。例えば、外部装置(340)が通信装置(330)を介して外科用器具(300)と通信するとき、外科用器具(300)は外部装置(340)にファームウェア/ソフトウェアバージョン情報を送信することができる。コンピュータ又は遠隔地とインターネットを介して通信し得る、外部装置(340)はひいては、外科用器具(300)のファームウェアバージョンが最新のバージョンであるかどうかを調べることができる。より新しいファームウェア/ソフトウェアのバージョンが存在する場合、外部装置(340)は外科用器具(300)に更新されたソフトウェアを自動的に送信してもよい。あるいは、外部装置(340)は、外科用器具(300)に更新されたソフトウェアを送信する前にソフトウェアの更新を受信する意図をユーザーが確認するように促す、命令を送信してもよい。このようなソフトウェアは、実施のために制御ユニット(380)に、又は他の任意の好適な構成要素に配布されてもよいことが理解される。他のいくつかの単に代表としての変化形態は、外科用器具(300)の機能性を有効化及び無効化するように動作可能な外部装置(340)から、制御ユニット(380)に伝達される命令を含む場合がある。例えば、命令は、外科用器具(300)が一定の回数のみ使用されうることを可能にするように動作可能であり得る。更に、命令は、外科用器具(300)が特定の時間以外で使用されることを防ぐことがある。構成要素を有効化及び無効化する他の好適な変化形態は、本明細書における教示を考慮し、当業者に明らかとなる。いくつかの変化形態において、外部装置(340)は、外科用器具(300)の自動診断命令、及び/又は問題解決命令を送信するように動作可能であり得る。例えば、ユーザーは、外科用器具(300)に命令を送信するように動作可能な外部装置(340)のキーを押してもよく、ここでユーザーは、ユーザーが外科用器具(300)に関するいずれかの問題を診断及び/又は解決できるように、一連の既定の命令及び/又はルーチンを参照してもよい。
【0024】
本実施例は、通信装置(330)と外部装置(340)との間のRF通信を想定しているが、通信装置(330)と外部装置(340)との間の通信の任意の好適な方法が使用され得ることが認識される。更に、通信装置(330)及び外部装置(340)は、互いに離れた位置にあり、通信装置(330)と外部装置(340)は、セルラ通信しているか、他の何らかの形態で実質的に遠隔通信していてもよいことが想定される。通信装置(330)及び外部装置(340)がセルラ通信している変化形態においては、通信装置(330)と外部装置(340)との間で情報を伝達するために、セルラータワー及び/又は他の通信ポイントが使用され得る。更に他の単純に代表として変化形態において、通信装置(330)及び外部装置(340)は、USB又はイーサネットケーブルなどのハードウェア接続を介して通信してもよい。
【0025】
III.代表的なメモリユニット
図4は、ハンドルアセンブリ(410)、及び例えば、エンドエフェクタを備える伝達アセンブリを含み得る作業端部(420)を有する、代表的な外科用器具(400)を表す。外科用器具(400)は、制御ユニット(480)及びメモリユニット(430)を更に含む。外科用器具(400)は、外科用器具/医療用装置(10、100)に関する教示にしたがって、又はこれと同様に構成され得ることが理解される。
【0026】
メモリユニット(430)は、制御ユニット(480)と通信する固定メモリ又は取り外し可能なメモリを含んでもよい。メモリユニット(430)は、取り外しされ得る又は固定され得るフラッシュメモリカードを含んでもよい。メモリユニット(430)が、ハンドルアセンブリ(410)に対して固定されるいくつかの変化形態において、ハンドルアセンブリ(410)は、メモリユニット(430)とのワイヤ及び/又はワイヤレス通信のためのポートを含んでもよいことが認識される。本実施例は、メモリスロット(432)に接続される、取り外し可能なメモリを含む。制御ユニット(480)は、使用中に外科用器具(400)の動作をモニタリングし、外科用器具(400)の使用に関する情報をメモリユニット(430)に書き込むように動作可能である。このような情報は、動作回数、前回の使用の詳細、外科用器具(400)を構成する様々な構成要素の使用中における仕様など、外科用器具(400)の技術的仕様を含む場合がある。外科用器具(400)に関する使用及び/又は診断情報がメモリユニット(430)に書き込まれた後、メモリユニット(430)の情報が、ダウンロードされてメーカーに送信されてもよい。結果として、外科用器具(400)の使用中に何らかのエラーが生じる場合、メーカー又は他の任意の好適な関係者は、任意の潜在的な問題を診断するために、メモリユニット(430)から回収された情報を使用することができる場合がある。更に他の代表的な変化形態において、メモリユニット(430)の全体が、診断目的のためにメーカーに輸送されてもよい。結果として、いずれのシナリオにおいても、メーカー又は他の任意の好適な支援団体が、外科用器具(400)全体がメーカーに返されることなく、外科用器具(400)を診断することができる場合がある。外科用器具(400)の動作のメモリユニット(430)への書き込みを促進するために、外科用器具(400)にセンサーが適合されてもよいことが理解されるべきである。結果として、メモリユニット(430)は、外科用器具(400)の動作のための「ブラックボックス」として機能する場合があり、これは後に、外科用器具(400)の診断、及び/又はその動作の分析のために使用され得る。
【0027】
メモリユニット(430)はまた、ユーザーの嗜好に関する情報を含んでもよく、これによりメモリユニット(430)が外科用器具(400)に接続される際に、外科用器具(400)の制御ユニット(480)は、ユーザーの嗜好に関するデータにしたがって、外科用器具(400)を構成するように動作可能である。このようなユーザーの嗜好に関する情報は、外科用器具(400)によって行われる特定の手順とともに、外科用器具(400)の最大及び最小設定を含む場合がある。本明細書における教示を考慮し、当業者にとって明らかとなるように、他の好適な種類の、ユーザーの嗜好に関する情報が使用されてもよい。
【0028】
IV.外科用器具の代表的な遠隔起動
図5は、ハンドルアセンブリ(510)、及び例えば、エンドエフェクタを備える伝達アセンブリを含み得る作業端部(520)を有する、代表的な外科用器具(500)を表す。医療用装置、及び/又は外科用器具(10、100)と同様に、又はこれに従って構成され得る、外科用器具(500)は更に、外部制御装置(540)とワイヤレスで通信する、制御ユニット(580)、及び通信装置(530)を含む。
図6は、外部制御装置(540)が取り得る、1つの単に代表的な形態を示す。特に、
図6は、本体(642)、アンテナ(644)、及びペダル(646)を有する、フットスイッチを含む、外部制御装置(640)を示す。アンテナ(644)は、通信装置(530)に信号を送信するように動作可能である。本体(642)は、外部制御装置(640)のための安定なハウジングを含み、これは全体的な外部制御装置(640)に不安定性を生じることなく、ペダル(646)が押圧され得るように、加重されたボタンを含み得る。ペダル(646)の起動は、外部制御装置(640)から外科用器具(500)へと命令信号を送信するように動作可能である。例えば、本明細書における教示を考慮し、当業者にとって明らかとなるように、押圧ペダル(646)は、電力レベル、速度、オン/オフ状態、又は外科用器具(500)の他の任意の属性を変更してもよい。
図7は、外部制御装置(540)が取り得る、更に別の代表的な形態を示す。特に、
図7は、ユーザー制御装置(748)、及び電源レベルメーター(746)を備える、本体(742)を有する外部制御装置(740)を表す。
図6に示される代表的な変化形態におけるように、外部制御装置(740)は、アンテナ(744)を介して外科用器具(500)に命令を送信するように動作可能である。加えて、
図7のアンテナ(744)は、外科用器具(500)の電力使用に関する情報を含み得る信号を受信するように動作可能である。ユーザー制御装置(748)は、外科用器具(500)に伝達される命令を決定するように動作可能なLCDスクリーンのハードウェアボタン又はソフトキーを含む場合がある。例えば、ユーザー制御装置(748)は、外科用器具(500)の電力レベルを設定するように動作可能であり得る。更に他の変化形態において、ユーザー制御(748)は、外科用器具(500)の動作モードを設定するように動作可能であり、これには切断モードと凝固モードとの間での選択が含まれる。本実施例の電源レベルメーター(746)は、外科用器具(500)の特定の電力レベルに対応する一連の数値インジケータを含み、これはユーザーに外科用器具(500)の現在の電力レベルを知らせるように動作可能である。本実施例は、電力レベルメーター(746)に数値インジケータを使用するが、本明細書における教示を考慮し、当業者にとって明らかとなるように、任意の好適なインジケータが使用され得ることが認識される。例えば、電力レベルメーター(746)は、棒状メーター、円形メーター、又は他の任意好適なインジケータを含み得る。
【0029】
V.充電器ユニットを備える代表的な電池パック
図8〜10は、外科用器具(800)及び腹腔鏡モニター(820)と共に使用するための、代表的な充電器ユニット(810)を表す。本実施例において、充電器ユニット(810)は、本体(822)、クランプ部分(814)、プラグ(812)、ディスプレイ(816)、及び通信モジュール(818)を含む。
図9において、本体(822)の前方から見ることができる、本体(822)は、矩形の形状を有するが、本明細書における教示を考慮し、当業者にとって明らかとなるように、本体(822)の任意の好適な形状が使用され得ることが認識される。本体(822)の側面図により
図10に示されるクランプ部分(814)は、クランプ部分(814)が腹腔鏡モニター(820)を把持するように動作可能であるように、互いに対して付勢された一対のジョーを含む。本明細書における教示を考慮し、当業者にとって明らかとなるように、クランプ部分(814)は、任意の好適な表面又は部材を把持するように動作可能であり得る。プラグ(812)は、充電器ユニット(810)を壁コンセントに接続し、充電器ユニット(810)内に収容される、再充電可能な電池を充電するためにコンセントから電流を引くように動作可能である。本実施例において、プラグ(812)は、本体(822)内に形成された陥没部内へと折り曲がるように動作可能である。しかしながら、プラグ(812)は、内側に折れ曲がることができずに、固定される場合もあることが認識される。
【0030】
いくつかの変化形態において、充電器ユニット(810)は、外科用器具(800)に動力を提供するために、使用される、1つ以上の電池を取り外し可能に受容し、かつ再充電するように動作可能である。例えば、外科用器具(800)において1つの再充電可能な電池が使用され得るが、別の再充電可能な電池が充電器ユニット(810)内で充電/保持される。外科用器具(800)内の電池が一度消耗すると、これは、充電器ユニット(810)からの完全に充電した電池と交換されてもよく、充電器ユニット(810)は、消耗した電池の再充電を開始してもよい。再充電可能な電池が充電器ユニット(810)内に保存されるため、再充電可能な電池は、充電器ユニット(810)の電気的機能に動力を提供するためにも使用され得ることが認識される。例えば、充電器ユニット(810)がプラグ(812)と連結されていない、又は(812)が壁コンセントと連結されていない環境において、充電器ユニット(810)は、充電器ユニット(810)内の1つ以上の電池で動作してもよい。このような電池は、外科用器具(800)に動力を提供するために使用されるものと同じ電池であってもよく、又は専用のバックアップ電池であってもよい。充電器ユニット(810)が専用のバックアップ電池を有する変化形態において、このようなバックアップ電池はまた、外科用器具(800)の1つ以上の電池を再充電するために使用されもよい。専用のバックアップ電池を有する充電器ユニット(810)の別の変化形態において、充電器ユニット(810)がプラグ(812)に連結されないとき、又はプラグ(812)が壁コンセントに連結されていないときに、充電器ユニット(810)は、外科用器具の電池も充電することなく、単純にバックアップ電池で動作し得る。他の適切なスキームは、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。
【0031】
通信モジュール(818)は、外科用器具(800)とワイヤレスで通信するように動作可能である。結果として、通信モジュール(818)は、外科用器具(800)にデータを送信し、ここからデータを受信するように動作可能であり、このデータは外科用器具(800)からの様々な診断読み取り値を含み得る。充電器ユニット(810)はその後、外科用器具(800)からディスプレイ(816)に情報を出力するように動作可能である。ディスプレイ(816)は、診断情報、及び/又は外科用器具(800)の動作に関する情報を示すように動作可能なLCDスクリーンを含む場合がある。ディスプレイ(816)は、外科用器具(800)の状態、アラーム、問題解決ヘルプ、及びアドバイス、組織フィードバックインジケータ、外科用器具(800)の性能に関する情報、電池及び/又は外科用器具(800)の電力に関する最小及び最大値、充電器ユニット(810)又は外科用器具(800)の電力駆動情報、組織厚さの情報、周期完了インジケータ、ブレードヒート情報、及び/又は本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる、他の任意の情報片を出力し得る。例えば、ディスプレイ(816)は、外科用器具(800)の現在の電力レベルを示すために使用されてもよく、又は外科用器具(800)の内部動作のグラフ表示を示すために使用されてもよく、これによりユーザーは、外科手術中にディスプレイ(816)を使用して外科用器具(800)をモニタリングすることができる場合がある。腹腔鏡モニター(820)は、外科手術が行われる手術部位を観察するように動作可能であり得る。充電器ユニット(810)のクランプ部分(814)を、腹腔鏡モニター(820)に取り付けることにより、ユーザーは充電器ユニット(810)上で外科用器具(800)に関する診断情報をモニタリングする間に、外科手術のリアルタイムビューを同時に観察し得ることが認識される。
【0032】
いくつかの代表的な変化形態において、充電器ユニット(810)は充電器ユニット(810)の向きを検出するように動作可能である重力センサーを更に含んでもよく、それにより充電器ユニット(810)は、ユーザーにとって読み取り可能な向きを維持する一方で、水平向き又は垂直向きのいずれかで把持され得る。更に他の代表的な変化形態において、充電器ユニット(810)は、充電器ユニット(810)のソフトウェアを更新するために、充電器ユニット(810)を外部装置に接続するように動作可能なUSBポート又は他のハードウェアポートを含み得る。他の代表的な変化形態において、充電器ユニット(810)のファームウェア又は他のソフトウェアを更新するために、充電器ユニット(810)に更新されたソフトウェアがワイヤレスで送信されてもよい。
【0033】
VI.代表的なワイヤレス電力ステーション
図11〜13は、再充電可能な電池(924)を保持するように動作可能な電池区画(926)を備える、ハンドルアセンブリ(928)を有する、代表的な外科用器具(900)を示す。外科用器具(900)は、医療用装置(10、100)に関する上記の教示、及び/又は本明細書において引用される参照文献のいずれかの教示にしたがって、構成され得ることが理解される。
図11は、外科手術において使用され、かつ充電ステーション(910)と通信する、外科用器具(900)を示す。充電ステーション(910)は、再充電容器(912)、発生器(932)、及びプラットフォーム(934)を含む。本実施例において、再充電区画(912)は、発生器(932)の上に位置するが、任意の好適な構成が使用され得る。例えば、再充電容器(912)は、発生器(932)の横に、発生器(932)の下に配置され得るか、又は発生器(932)と共に単一のハウジング内に組み込まれてもよい。他の好適な構成が本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる。
【0034】
再充電容器(912)は、複数の電池(924)を保持するように動作可能な電池区画(922)を含む。再充電容器(912)は、電池区画(922)を選択的に被覆するよう蓋(914)を更に含む。電池区画(922)は、電池(924)を保持するように動作可能な矩形の容器を含むが、任意の好適な形状が使用され得ることが認識されるべきである。本実施例の再充電容器(912)は、単一の階層の電池区画(922)のみを有するが、再充電容器は、複数の階層の電池区画(922)を含んでもよい。電池区画(922)の基部は、複数の電池スロット(938)を含み、各スロット(938)は、電池(924)を受容するように動作可能である。スロット(938)は、一度電池(924)がスロット(938)にはめ込まれると、スロット(938)がスナップ音、又は他の形態のフィードバックをもたらすように構成され得る。スロット(938)は、ユーザーが電池(924)を取り除く際に隣接する電池(924)に応力又は望ましくない力をかけることなく、電池(924)が個別に把持されるか、スロット(938)から取り除かれ得るように、離間している。
【0035】
スロット(938)は、電池(924)の充電状態に基づき異なる色で点灯するように動作可能なLEDライトなどのライト(940)と共に使用され得る。いくつかの代表的な変化形態において、ライト(940)は、スロット(938)に隣接するように位置付けられてもよい。例えば、ライト(940)は、スロット(938)に取り付けられた電池(924)の充電が切れている場合に赤く点灯してもよい。スロット(938)は、スロット(938)に取り付けられた電池(924)が、現在充電中であれば、黄色く点灯してもよく、スロット(938)は電池(924)が完全に充電されていれば緑色に点灯してもよい。他の好適な構成が本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる。例えば、異なる色のライト(940)ではなく、電池(924)の相対的な充電状態、及び/又は電池(924)に関する他の情報を示すために、数値インジケータ、又は他の任意の好適なインジケータが使用されてもよい。
【0036】
電池区画(922)を被覆する蓋(914)は、電池区画(922)の後部に取り付けられた、ヒンジ付きの蓋を含む。更に、電池(924)が充電されているときに、ユーザーが再充電容器(912)の中を見ることができるように、蓋(922)は、半透明又は透明な材料で構成される。蓋(922)を通じて電池(924)を見ることにより、ユーザーは、再充電容器(912)を開くことなく、電池(924)の状態を確認することができる。本実施例が蓋(914)のためのヒンジ付きの蓋を含む一方で、上部でスナップする蓋、摺動カバーなど、又は本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる他の任意の好適な変化形態など、蓋(914)のための他の構成が使用され得ることが認識される。
【0037】
再充電容器(912)の前部は、電池(924)の充電レベルを含む様々な情報をユーザーに提供するように動作可能である、ディスプレイパネル(936)を含む。他の代表的な情報は、電池区画(922)内の電池(924)の合計数、並びに再充電容器(912)のオン/オフ状態の表示を含み得る。他の任意の好適な情報は、本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなるように、パネル(936)に表示され得る。ライト(940)に加えて、又はその代わりに、ディスプレイパネル(936)が使用され得る。
【0038】
再充電容器(912)は、発生器(932)のユニバーサルポート(939)内に接続される、通信ケーブル(918)を介して発生器(932)と連結される。通信ケーブル(918)は、電力、加えて動作命令を発生器(932)から再充電容器(912)へと供給するように動作可能である。通信ケーブル(918)はまた、再充電容器(912)から発生器(932)へとデータを送信してもよい。本実施例において、ケーブル(918)は、再充電容器(912)内に選択的に格納可能である。特に、格納されているとき、ケーブル(918)は、再充電容器(912)から延びるように、引かれてもよい。再充電容器(912)は、伸びたケーブル(918)を、再充電容器(912)内へと格納するために押すことができる、格納ボタン(917)を含む。弾性部材は、ケーブル(918)を格納位置へと付勢してもよい。当然、ケーブル(918)の格納性は任意のものでしかない。
【0039】
発生器(932)は、電源コード(916)を介して電源(例えば、壁コンセントなど)と連結される。電源コード(916)はしたがって、発生器(932)に電力を供給するように動作可能であり、これにより充電容器(912)に電力を供給し、電池(924)を再充電する。発生器(932)は、発生器(932)の状態を示すように動作可能な、発生器パネル(920)を含む。ユニバーサルポート(939)は、ケーブル(918)を介して再充電容器(912)からの接続部を受容するものとしても示されるが、ユニバーサルポート(939)は、超音波外科用器具及びRF電気外科用器具からの接続部を受容するように動作可能である。発生器(932)はしたがってまた、超音波外科用器具、及びRF電気外科用器具に直接電力を供給するように動作可能である。例えば、発生器(932)は、他の種類の器具の中でもとりわけ、本明細書において引用される参照文献のいずれかに教示される器具のいずれかと適合性がある場合がある。ユニバーサルポート(939)は、ユニバーサルポート(939)内に接続されるケーブルプラグ内に収容される、RFIDチップを読み取るように動作可能である、RFIDチップリーダーを含む場合がある。その後、発生器(932)は、ユニバーサルポート(939)に接続される装置のIDを判定し、かつ接続された装置の適切な動作のための、適切な命令及び/又は電力パラメーターを判定する。本明細書の教示を考慮して当業者に明らかとなるように、発生器(932)に接続された装置を認識する他の好適な方法が使用され得る。
【0040】
いくつかの変化形態において、再充電器ユニット(912)がネットワーク(例えば、インターネットなど)に接続されてもよく、それにより再充電器ユニット(912)と関連するいずれかのメモリユニット上に保存される情報が、ネットワークを介して送信される。このような情報は、電池(924)、外科用器具(900)、ネットワークなどに関する情報を含んでもよく、ユーザー、病院、又はメーカーなどに送信されてもよい。再充電器ユニット(912)はまた、電池(924)を充電するために、再充電器ユニット(912)に命令を送信するため、及び/又は再充電器ユニット(912)への、及びここから情報の送信を命令するために、再充電器ユニット(912)に命令を送信するためにユーザーが使用し得るように、キーボード及び/又は他の好適な入力装置を含んでもよい。発生器(932)は、必ずしもこのような通信に含まれる必要がないことが理解されるべきである。
【0041】
再充電容器(912)は、電池充電レベル情報、及び発生器(932)のID情報、又は本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる任意の好適な情報を含む、情報を発生器(932)に送信するように動作可能であることが認識される。発生器パネル(920)は、再充電容器(912)から送信される情報、及び/又は本明細書の教示を考慮して、当業者に明らかとなる他の任意の好適な情報を表示するように動作可能である。超音波器具、又はRFに基づく器具が発生器(932)に直接接続される場合、超音波器具、及び/又はRFに基づく器具は、超音波及び/又はRFに基づく器具の動作及び/又は状態に関する情報を送信することができる場合があり、これは全体的に又は部分的に発生器パネル(920)に出力され得る。単に例として、発生器(932)及び関連する構成要素は、2011年4月14日に発行された、米国特許出願公開番号第2011/0087212号、表題「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」(その開示は本明細書において参照として組み込まれる)の教示にしたがって構成されてもよい。本実施例は発生器(932)を示すが、いくつかの変化形態において、発生器(932)が取り除かれて、再充電ステーション(912)が単純に、壁に直接接続されてもよい。
【0042】
更に、再充電容器(912)は外科用器具(900)とワイヤレス通信していてもよく、それにより外科用器具(900)は、外科用器具(900)の診断、及び/若しく状態に関する情報、又は本明細書の教示を考慮して、当業者にとって好適である情報を、再充電容器(912)に送信するように動作可能であることが想到される。例えば、外科用器具(900)は、外科用器具(900)内に収容される、電池(924)の充電状態に関する情報を、再充電容器(912)に送信してもよい。再充電容器(912)は、外科用器具(900)の電池(924)の充電レベルが、閾値を下回る際に、ユーザーの聴覚的及び/又は視覚的警告を提供し、ユーザーに電池(924)を交換するように警告してもよい。外科用器具(900)から送信されるいずれかの情報が、発生器パネル(912)に表示するために、及び/又は発生器(932)による他の処理のために、発生器(932)に出力されてもよい。発生器(932)が外科用器具(900)に直接接続されているかのようにして、外科用器具(900)に関する情報を示すために、発生器(932)が使用され得ることが認識される。
【0043】
電池(924)が使用できる状態にある場合、
図12は、電池ドア(930)を開き、電池(924)を挿入することにより、外科用器具(900)のハンドルアセンブリ(928)に電池(924)が挿入されることを示している。いくつかの代表的な変化形態において、電池(924)は、補完的な形状を有するハンドルアセンブリ(928)を備える非対称な形状を有する場合があり、それによって電池(924)は、一方向においてのみ、ハンドルアセンブリ(928)に挿入され得る。電池(924)は例えば、電池(924)の交換が、ハンドルアセンブリ(928)の殺菌性を損なわないように、手を殺菌した技術者又は外科医によって適切に扱われ得る。
図13は、閉じた電池ドア(930)及び使用できる状態の外科用器具(900)を示す。
【0044】
本明細書に援用されると言われるいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、その全体又は一部において、援用文献が現行の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲で本明細書に援用するものであることが認識されるべきである。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込んだ任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により組み込むと称されているが現行の定義、記載、又は本明細書に記載されている他の開示物と矛盾するいずれの事物、又はそれらの部分は、組み込まれた事物と現行の開示事物との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれるものとする。
【0045】
本発明の実施形態は、従来の内視鏡及び開腹手術器具、並びにロボット支援手術における応用が可能である。例えば、当業者は、本明細書の様々な教示が、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題された2004年8月31日公開の米国特許第6,783,524号の様々な教示と容易に組み合わせ得ることを理解するであろう。
【0046】
本明細書で開示した装置の実施形態は、1回の使用後に処分されるように設計されることができ、又はそれらの実施形態は、複数回使用されるように設計されることができる。諸実施形態は、いずれの場合も、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整されることができる。再調整することは、装置を分解すること、それに続いて特定の部品を洗浄及び交換すること、並びにその後の再組み立てすることの任意の組み合わせを含んでよい。特に、装置の実施形態は分解されてもよく、また、装置の任意の数の特定の部片又は部品が、任意の組み合わせで選択的に交換されるか、又は取り外されてもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、装置の実施形態は、再調整用の施設で、又は外科的処置の直前に外科チームによって、その後の使用のために再組み立てされてよい。デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることが、当業者には理解されよう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
【0047】
一例に過ぎないが、本明細書で説明した実施形態は、手術前に処理されてもよい。まず、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。器具は次いで、滅菌されてもよい。1つの滅菌法では、プラスチック又はTYVEKバッグなどの閉鎖かつ密封された容器に器具を入れる。次いで、容器及び器具は、γ放射線、x線、又は高エネルギー電子など、容器を透過し得る放射線場に置かれてもよい。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌された器具は、滅菌容器内で保管されてもよい。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。装置はまた、限定されるものではないが、ベータ若しくはガンマ放射線、エチレンオキシド、又は水蒸気を含めて、当該技術分野で既知の任意の他の技術を使用して滅菌されてもよい。
【0048】
本発明の様々な実施形態について図示し説明したが、本明細書で説明した方法及びシステムの更なる改作が、当業者による適切な変更により、本発明の範囲を逸脱することなく達成され得る。そうした可能な改変例の幾つかについて述べたが、その他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上で議論した実施例、実施形態、幾何学的図形、材料、寸法、比率、工程などは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲において考慮されるべきであり、本明細書及び図面において示し、説明した構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
【0049】
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
(a)ハンドルアセンブリを含む、電動外科用器具と、
(b)前記ハンドルアセンブリ内に位置付けられた通信装置であって、前記通信装置は、前記電動外科用器具の少なくとも一部と通信するように構成された、通信装置と、
(c)外部装置であって、前記通信装置は、前記外部装置にワイヤレスで情報を送信するように構成され、前記外部装置は、前記通信装置からの情報を受信及び処理するように構成され、前記外部装置はユーザーにより観察可能な出力を提供するように構成された、外部装置とを含む、装置。
(2) 前記外部装置に送信された前記情報が、前記外科用器具に関するID情報を含む、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記外部装置に送信された前記情報が、前記外科用器具に関する状態情報を含む、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記外部装置は、前記通信装置に情報を送信するように更に構成された、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記外部装置は、前記通信装置に更新されたソフトウェアを送信するように構成された、実施態様4に記載の装置。
【0050】
(6) 前記外部装置は、前記通信装置にユーザーの嗜好を送信するように構成された、実施態様4に記載の装置。
(7) 前記外部装置は、前記電動外科用器具の機能性を修正するように動作可能である命令を、前記通信装置に送信するように構成された、実施態様4に記載の装置。
(8) 前記通信装置、及び前記外部装置は、RF通信により通信している、実施態様1に記載の装置。
(9) 前記ハンドルアセンブリは、取り外し可能なメモリユニットを含む、実施態様1に記載の装置。
(10) 前記外部装置は、再充電可能な電池を保持するように動作可能な充電器ユニットを含む、実施態様1に記載の装置。
【0051】
(11) 前記充電器ユニットは、腹腔鏡モニター上にクランプするように構成された、実施態様10に記載の装置。
(12) 前記充電器ユニットは、前記外科用器具に関連する情報を表示するように動作可能なLCDディスプレイを含む、実施態様11に記載の装置。
(13) 前記外部装置は、前記外科用器具を制御するように動作可能なフットペダルを含む、実施態様1に記載の装置。
(14) 前記外部装置は、前記外科用器具の電力レベルを示すように動作可能な電力メーターを表示するように構成された、実施態様1に記載の装置。
(15) 前記外部装置は、充電ステーションを含む、実施態様1に記載の装置。
【0052】
(16) 装置であって、
(a)電動外科用器具と、
(b)前記電動外科用器具内に位置付けられた通信装置と、
(c)少なくとも1つの再充電可能な電池を保持するように動作可能な外部装置であって、前記外部装置は前記通信装置と通信し、前記外部装置は、前記通信装置から受信される、前記電動外科用器具に関連する情報を表示するように構成され、前記外部装置は、前記少なくとも1つの再充電可能な電池を再充電するように構成された、外部装置とを含む、装置。
(17) 前記外部装置は、前記少なくとも1つの再充電可能な電池の充電状態を示すように動作可能な視覚的インジケータを含む、実施態様16に記載の装置。
(18) 前記少なくとも1つの再充電可能な電池と通信するメモリユニットを更に含み、前記メモリユニットは、前記外部装置に情報を送信し、前記外部装置から情報を受信するように動作可能である、実施態様16に記載の装置。
(19) 前記外部装置は、前記通信装置とワイヤレスで通信するように構成された、実施態様16に記載の装置。
(20) 電動外科用器具、前記外科用器具内に収容される通信装置、及び前記通信装置とワイヤレスで通信する外部装置を使用して、外科手術中にユーザーに情報を提供する方法であって、前記方法は、
(a)外科手術中に前記外科用器具を使用することと、
(b)前記外科用器具から前記通信装置に情報を送信することと、
(c)前記通信装置から前記外部装置にワイヤレスで情報を送信することと、
(d)前記外部装置で前記ユーザーに対して情報を表示することとを含む、方法。