特許第6373622号(P6373622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6373622コントロールパネル、コントロールパネルの制御方法及びコントロールパネルが設けられた衣類処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6373622
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】コントロールパネル、コントロールパネルの制御方法及びコントロールパネルが設けられた衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/02 20060101AFI20180806BHJP
【FI】
   D06F33/02 A
【請求項の数】12
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-77911(P2014-77911)
(22)【出願日】2014年4月4日
(65)【公開番号】特開2014-200688(P2014-200688A)
(43)【公開日】2014年10月27日
【審査請求日】2016年10月17日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0037105
(32)【優先日】2013年4月4日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】パク ヨンベ
(72)【発明者】
【氏名】チュン ノラン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジメン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヨンウン
【審査官】 石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−127977(JP,A)
【文献】 特開2002−095886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/00−33/10
D06F 39/00−39/12
D06F 58/02−58/08
D06F 58/20−58/28
F24C 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外観を形成するパネルボディーと、前記パネルボディーに設けられた光放出部と、前記光放出部の下部に位置して、前記光放出部に向かって光を放出する複数個の発光部とを含む衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法において、
電源入力部を介して前記衣類処理装置に電源供給命令が入力されるステップと、
電源が入力されると、前記複数個の発光部のそれぞれに供給される電流のデューティサイクルを、ターゲット発光部のデューティサイクルとバックグラウンド発光部のデューティサイクルとで制御して、前記ターゲット発光部が前記バックグラウンド発光部に比べてさらに明るく発光するように制御するステップと、を含
前記複数個の発光部は、行列の形態で設けられ、スキャンラインを介して、それぞれの発光部列において同一の大きさの電流を一定の周期で受け、データラインを介して、特定の発光部が特定のスキャンラインから電流を受けるデューティサイクルが制御され、
前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルで発光するように制御され、前記バックグラウンド発光部は、最も暗いレベルで発光するように制御され、
前記電源が入力されると、前記ターゲット発光部及び前記バックグラウンド発光部は複数の段階を経て徐々に明るくなった後、前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルの状態で発光を維持し、前記バックグラウンド発光部は、徐々に暗くなって最も暗いレベルの状態で発光を維持するか、または、
前記電源が入力されると、前記ターゲット発光部及び前記バックグラウンド発光部が最も明るいレベルの状態に明るくなった後、前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルの状態で発光を維持し、前記バックグラウンド発光部は、徐々に暗くなって最も暗いレベルの状態で発光を維持する、衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項2】
前記複数個の発光部に同一の大きさの電流を供給し、前記ターゲット発光部のデューティサイクルが、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルよりも大きくなるように制御することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項3】
前記ターゲット発光部のデューティサイクルは、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルよりも4倍大きいことを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項4】
タイマーを通じて、スキャンラインが供給する電流の供給時間が制御されることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項5】
前記タイマーを通じて、複数個のスキャンラインに電流が同時に供給されずに、一定の周期によってそれぞれのスキャンラインに電流が供給されることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項6】
前記タイマーは、複数個の電流供給時間によって前記スキャンラインに電流を供給することを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項7】
前記複数個の電流供給時間は、1ms、875μs、750μs、625μs、500μs、375μs、250μs、及び125μsのいずれか一つであることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項8】
前記コントロールパネルは、入力部を介して入力される制御命令に応じて前記衣類処理装置を作動させるコントローラを含み、
前記コントローラは、前記データラインを介して、特定の発光部が特定のスキャンラインと連結されるようにする信号をそれぞれの発光部に伝送することを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記データラインを介して、前記ターゲット発光部に、前記ターゲット発光部のデューティサイクルで前記スキャンラインと連結及び分離させる信号を伝送し、
前記データラインを介して、前記ターゲット発光部を除外したバックグラウンド発光部に、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルで前記スキャンラインと連結及び分離させる信号を伝送することを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項10】
前記ターゲット発光部は既に設定されていることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項11】
前記ターゲット発光部は、使用者の入力部による選択を通じて設定されることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【請求項12】
前記光放出部は、入力部を介して使用者が選択できる制御命令を前記パネルボディーに表示し、前記入力部を介して選択された制御命令に該当する発光部が、前記ターゲット発光部のデューティサイクルで制御されることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の制御のために機器に設けられるコントロールパネルに係り、より具体的には、家電製品、特に衣類処理装置のコントロールパネル及びその制御方法に関する。また、本発明は、コントロールパネルを有する衣類処理装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、洗剤の乳化作用、パルセータ(またはドラム)の回転による水流の摩擦力及び衝撃力などを用いて、衣服及び寝具など(洗濯対象)に付着した各種汚染物質を除去する機器である。
【0003】
また、衣類処理装置は、洗濯対象の洗濯だけでなく、洗濯対象の乾燥、洗濯対象の洗濯及び乾燥が可能な家電機器を含む概念である。
【0004】
一方、従来の衣類処理装置は、衣類処理装置の外観を形成するキャビネットに、衣類処理装置に洗濯コースのような制御命令を入力するためのコントロールパネルが設けられている。
【0005】
コントロールパネルには、電源供給、コース選択及び選択されたコースの実行と中止を命令するためにボタン(物理的形態のボタン)として設けられる入力部と、入力部を介して入力された制御命令や洗濯対象物の洗濯過程を表示する表示部とが設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施例を通じて、使用者の生体電流を用いて制御命令の入力が可能なコントロールパネル、及び該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置を提供しようとする。
【0007】
本発明の一実施例を通じて、二つ以上の入力部を介して生体電流が入力されても、使用者の意図に反して衣類処理装置が作動することを防止できるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【0008】
本発明の一実施例を通じて、電流が供給される時間を通じて発光部の明るさの制御が可能なコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【0009】
本発明の一実施例を通じて、衣類処理装置に電源供給信号が入力されるとき、多数の発光部が様々なパターンで光を放出するコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【0010】
本発明の一実施例を通じて、ターゲット発光部の明るさとバックグラウンド発光部の明るさとを異なるようにして、使用者が、ターゲット発光部が表示するコースなどが選択されたことを明確に認識できるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【0011】
本発明の一実施例を通じて、電源が入力されると、光放出部に向かって光を放出する発光部の明るさを異なるようにして、光放出部で表示する制御命令が既に設定されているか否か、または選択されたか否かを明確に把握できるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【0012】
本発明の一実施例を通じて、電源が入力された後、発光部の初期発光パターンを多様に具現して、製品の満足度を増進させることができるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施例によれば、外観を形成するパネルボディーと、使用者が認識可能な形状に前記パネルボディーに設けられた光放出部と、前記光放出部の下部に位置して、前記光放出部に向かって光を放出させる発光部と、前記発光部に供給される電流の供給時間を制御して、前記発光部の明るさを制御する制御部と、が備えられたコントロールパネルを提供することができる。
【0014】
前記制御部は、コントローラと、電流が供給される第1回路(スキャンライン)と、前記第1回路と前記コントローラとを連結し、前記第1回路に一定の量の電流が既に設定された周期によって供給されるようにするタイマーと、前記コントローラが提供するデューティサイクル(Duty Cycle)に基づいて、前記第1回路から供給される電流を前記発光部に供給する第2回路(データライン)と、を含むことができる。
【0015】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施例によれば、外観を形成するパネルボディーと、前記パネルボディーに設けられた光放出部と、前記光放出部の下部に位置して、前記光放出部に向かって光を放出する複数個の発光部とを含む衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法において、電源入力部を介して前記衣類処理装置に電源供給命令が入力されるステップと、電源が入力されると、前記複数個の発光部のそれぞれに供給される電流のデューティサイクルを、ターゲット発光部のデューティサイクルとバックグラウンド発光部のデューティサイクルとで制御して、ターゲット発光部がバックグラウンド発光部に比べてさらに明るく発光するように制御するステップと、を含む衣類処理装置のコントロールパネルの制御方法を提供することができる。
【0016】
すなわち、ターゲット発光部だけでなくバックグラウンド発光部も発光させ、明るさが互いに異なるように制御することができる。
【0017】
前記複数個の発光部に同一の大きさの電流を供給し、前記ターゲット発光部のデューティサイクルが、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルより大きくなるように制御することが好ましい。すなわち、電流の大きさを可変させずに、電流を印加するサイクルを異なるようにして、これを通じて明るさの差が発生するように制御することが好ましい。
【0018】
前記ターゲット発光部のデューティサイクルは、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルよりも4倍大きいことが好ましい。例えば、ターゲット発光部のデューティサイクルが1ms/8ms(1ms=1000seconds)であり、バックグラウンド発光部のデューティサイクルは0.5ms/16msであってもよい。
【0019】
前記複数個の発光部は、行列の形態で設けられ、スキャンラインを介して、それぞれの発光部列(column)において同一の大きさの電流を一定の周期で受け、データラインを介して、特定の発光部が特定のスキャンラインから電流を受けるデューティサイクルが制御されることが好ましい。
【0020】
前記発光部の制御のためにタイマーを設けることができる。
【0021】
具体的に、前記タイマーを通じて、スキャンラインが供給する電流の供給時間を制御することができる。また、前記タイマーを通じて、複数個のスキャンラインに電流が同時に供給されずに、一定の周期によってそれぞれのスキャンラインに電流を供給することができる。
【0022】
前記タイマーは、複数個の電流供給時間によって前記スキャンラインに電流を供給することができる。前記複数個の電流供給時間は、1ms、875μs、750μs、625μs、500μs、375μs、250μs、及び125μsのいずれか一つであってもよい。したがって、電流供給時間が大きくなるほど、発光部の明るさが明るくなる。したがって、8個の電流供給時間を選択できるので、8個の明るさレベルを具現することができる。
【0023】
入力部を介して入力される制御命令に応じて前記衣類処理装置を作動させるコントローラを含み、前記コントローラは、前記データラインを介して、特定の発光部が特定のスキャンラインと連結されるようにする信号をそれぞれの発光部に伝送することができる。
【0024】
前記コントローラは、前記データラインを介して、前記ターゲット発光部に、前記ターゲット発光部のデューティサイクルで前記スキャンラインと連結及び分離させる信号を伝送し、前記データラインを介して、前記ターゲット発光部を除外したバックグラウンド発光部に、前記バックグラウンド発光部のデューティサイクルで前記スキャンラインと連結及び分離させる信号を伝送することができる。
【0025】
前記ターゲット発光部は既に設定されていてもよい。したがって、前記既に設定されたターゲット発光部に対応する光放出部を通じて、使用者は、既に設定された制御命令を容易に把握することができる。例えば、電源が印加された後、ターゲット発光部によってさらに明るく表示される制御命令を通じて、使用者は、既に設定された制御命令を容易に把握することができる。
【0026】
前記ターゲット発光部は、使用者の入力部による選択を通じて設定されてもよい。設定されたターゲット発光部は、バックグラウンド発光部よりもさらに明るく発光する。したがって、使用者は、ターゲット発光部に対応する制御命令が設定されたことを明確に把握することができる。
【0027】
前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルで発光するように制御され、前記バックグラウンド発光部は、最も暗いレベルで発光するように制御されることが好ましい。したがって、両者の差を使用者が直観的に容易に把握することができる。
【0028】
前記コントロールパネルは、黒色のような無彩色のパネルボディーを有することが好ましい。すなわち、パネルボディーの表面を黒色のような無彩色でコーティングまたは彩色することが好ましい。したがって、発光部が発光しない場合、例えば、電源が印加されていない場合、前記光放出部に表示された記号、文字または図形などを使用者が認識しにくくなる。これは、使用者がブラックディスプレイを連想するようにするためである。特に、使用者が光放出部からブラックディスプレイを連想するようにするためである。したがって、外観が非常に美麗で且つミニマルなデザインを具現することが可能になる。
【0029】
なお、電源が印加されると、前記光放出部に表示された記号、文字または図形などを認識できるようにすることが好ましい。前記光放出部には複数個の制御命令が表示されている。したがって、複数個の制御命令のうち選択された命令と、選択されなかった命令とを明確に区分する必要がある。そのために、ターゲット発光部だけでなくバックグラウンド発光部も発光するように制御することがさらに好ましい。
【0030】
前記電源が入力されると、前記バックグラウンド発光部は、最も暗いレベルで発光するように制御し、使用者の入力部による選択を通じて設定されるターゲット発光部は、最も明るいレベルで発光するように制御することができる。したがって、ターゲット発光部に対応する制御命令だけでなく、バックグラウンド発光部に対応する制御命令を容易に認識することができる。勿論、明るさの差を通じて、選択された制御命令及び選択可能な制御命令を使用者がより明確に把握することができる。
【0031】
前記電源が入力されると、前記ターゲット発光部及びバックグラウンド発光部は複数の段階を経て徐々に明るくなった後、前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルの状態で発光を維持し、前記バックグラウンド発光部は、徐々に暗くなって最も暗いレベルの状態で発光を維持することができる。このような発光部の制御を通じて、単純な制御命令の表示及び選択のためのコントロールパネルではなく、使用者に面白さを提供し得るコントロールパネルを提供できるようになる。
【0032】
前記電源が入力されると、前記ターゲット発光部及びバックグラウンド発光部が最も明るいレベルの状態に明るくなった後、前記ターゲット発光部は、最も明るいレベルの状態で発光を維持し、前記バックグラウンド発光部は、徐々に暗くなって最も暗いレベルの状態で発光を維持することができる。このような発光部の制御を通じて、単純な制御命令の表示及び選択のためのコントロールパネルではなく、使用者に面白さを提供し得るコントロールパネルを提供できるようになる。
【0033】
前記光放出部は、入力部を介して使用者が選択できる制御命令を前記パネルボディーに表示し、前記入力部を介して選択された制御命令に該当する発光部が、前記ターゲット発光部のデューティサイクルで制御されることが好ましい。したがって、使用者は、入力部を介して選択された制御命令をより明確に認識することができる。
【0034】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施例によれば、外観を形成するパネルボディーと、使用者が認識可能な文字、数字または記号の形状に前記パネルボディーに設けられた光放出部と、前記光放出部の下部に位置して、前記光放出部に向かって光を放出する複数個の発光部と、前記発光部の明るさを制御する制御部とを含む衣類処理装置のコントロールパネルにおいて、前記制御部は、前記複数個の発光部のそれぞれに供給される電流のデューティサイクルを、ターゲット発光部のデューティサイクルとバックグラウンド発光部のデューティサイクルとで制御して、ターゲット発光部が、バックグラウンド発光部に比べてさらに明るく発光するように制御することを特徴とする衣類処理装置のコントロールパネルを提供することができる。
【0035】
前記制御部は、コントローラと、電流が供給されるスキャンラインと、前記スキャンラインと前記コントローラとを連結し、前記スキャンラインに一定の量の電流を既に設定された周期によって供給するようにするタイマーと、前記コントローラが提供するデューティサイクルに基づいて、前記スキャンラインから供給される電流を前記発光部に供給するデータラインと、を含むことを特徴とする衣類処理装置のコントロールパネルを提供することができる。
【0036】
前記複数個の発光部は、行列の形態で設けられ、前記スキャンラインを介して、それぞれの発光部列において同一の大きさの電流を一定の周期で受け、前記データラインを介して、特定の発光部が特定のスキャンラインから電流を受けるデューティサイクルが制御されることが好ましい。
【発明の効果】
【0037】
本発明の一実施例を通じて、使用者の生体電流を用いて制御命令の入力が可能なコントロールパネル及び該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0038】
本発明の一実施例を通じて、二つ以上の入力部を介して生体電流が入力されても、使用者の意図に反して衣類処理装置が作動されることを防止するコントロールパネル及び該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0039】
本発明の一実施例を通じて、電流が供給される時間を通じて発光部の明るさの制御が可能なコントロールパネル及び該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0040】
本発明の一実施例を通じて、衣類処理装置に電源供給信号が入力されるとき、多数の発光部が様々なパターンで光を放出するコントロールパネル及び該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0041】
本発明の一実施例を通じて、ターゲット発光部の明るさとバックグラウンド発光部の明さとを異なるようにして、使用者が、ターゲット発光部が表示するコースなどが選択されたことを明確に認識できるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供する効果を図ることができる。
【0042】
本発明の一実施例を通じて、電源が入力されると、光放出部に向かって光を放出する発光部の明るさを異なるようにして、光放出部で表示する制御命令が既に設定されているか否か、または選択されたか否かを明確に把握できるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供する効果を図ることができる。
【0043】
本発明の一実施例を通じて、電源が入力された後、発光部の初期発光パターンを多様に具現して、製品の満足度を増進させることができるコントロールパネル、該コントロールパネルが設けられた衣類処理装置及びその制御方法を提供する効果を図ることができる。
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明の実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の一実施例に係るコントロールパネルが設けられた衣類処理装置を示す図である。
図2】本発明の一実施例に係るコントロールパネルが設けられた衣類処理装置を示す図である。
図3】本発明の一実施例に係るコントロールパネルの分解斜視図である。
図4図3に示したコントロールパネルに設けられた制御部のブロック図と電流供給周期及び電流供給時間を示すグラフである。
図5図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図6A図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図6B図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図7A図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図7B図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図8A図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図8B図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
図8C図3に示したコントロールパネルの作動過程に対する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下では、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。
【0046】
特に定義がない限り、本明細書の全ての用語は、本発明の属する技術分野における通常の技術者が理解する当該用語の一般的な意味と同一であり、仮に、本明細書に使用された用語が当該用語の一般的な意味と衝突する場合には、本明細書に使用された定義に従う。
【0047】
一方、以下に記述する装置の構成や制御方法は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するためではない。明細書全般にわたって同一に使用された参照番号は同一の構成要素を示す。
【0048】
図1に示すように、衣類処理装置100は、外観を形成するキャビネット1と、キャビネット1の内部に設けられ、衣類が収容される衣類収容部2と、キャビネット1に設けられ、使用者が衣類処理装置100に制御命令を入力するコントロールパネルCPと、を含むことができる。
【0049】
キャビネット1は、上部面が開放された六面体形状のキャビネットボディー11と、キャビネットボディーの開放面に設けられたカバー12とを含むことができる。
【0050】
カバー12には投入口121が設けられ、使用者は、投入口121を介して衣類収容部2に衣類を投入したり、または衣類収容部2から衣類を取り出したりすることができる。投入口121は、カバー12に回転可能に結合されたドア13によって開閉可能である。
【0051】
図2に示すように、衣類収容部2は、キャビネット1の内部に設けられ、洗濯水が貯水されるタブ21(またはアウタータブ)と、タブの内部に回転可能に設けられ、衣類が収容されるドラム23(またはインナータブ)とを備えることができる。
【0052】
タブ21は、キャビネット1の内周面とタブ21の外周面とを連結するタブ支持部25によってキャビネット1の内部に固定され、タブ支持部25は、タブ21に発生した振動を吸収できる構造(スプリングやダンパーなど)として備えることが好ましい。
【0053】
タブ21は給水部(図示せず)を介して洗濯水が供給され、タブ21の内部の洗濯水は排水部(図示せず)を介してタブ21の外部に排出することができる。
【0054】
給水部(図示せず)は、衣類処理装置100の外部に設けられた給水源(図示せず)とタブ21とを連結する給水ホース(図示せず)と、制御部によって給水ホースを開閉する給水弁(図示せず)とを備えることができる。
【0055】
排水部(図示せず)は、タブ21の内部をキャビネット1の外部と連通させる排水ホース(図示せず)と、排水ホースに設けられた排水ポンプ(図示せず)とを備えることができる。
【0056】
ドラム23には、タブ21に貯水された洗濯水をドラム23に流入させたり、またはドラム23の内部の洗濯水をタブ21に排出させたりする多数の貫通孔が設けられ、ドラム23は、モータのような駆動部3によって回転する。
【0057】
駆動部3は、タブ21の外部に固定されるステータ33と、タブ21の外部に位置し、ステータ33と電磁気的作用によって回転するロータ31と、ロータ31とドラム23とを連結する回転軸35と、を備えることができる。
【0058】
この場合、回転軸35は、タブ21の底面を貫通してドラム23の底面に固定され、タブ21には、回転軸35を回転可能に支持すると共に、タブ21の内部の洗濯水が漏れることを防止するベアリングアセンブリをさらに備えることができる。
【0059】
図3に示すように、コントロールパネルCPには、キャビネット1の表面(すなわち、カバー12の上部面またはカバーの前方面)などに設けられたパネルボディー4と、キャビネットの内部に固定され、パネルボディー4の下部に位置する制御部5と、制御部5に使用者が入力する制御命令を伝達する入力部6と、を備えることができる。
【0060】
パネルボディー4はプレートとして備えることができ、パネルボディー4には透明ウィンドウ41及び光放出部43(light emission part)を備えることができる。
【0061】
パネルボディー4は、カバー12の表面と並ぶ平面を形成するようにカバー12を貫通して設けられたホールに挿入して設けてもよく、カバー12の表面に透明ウィンドウ41及び光放出部43を形成することによって設けてもよい。
【0062】
透明ウィンドウ41は、使用者がパネルボディー4の下部に位置した物体を確認できれば、いかなる形態であってもよく、パネルボディー4の一部を透明材質にすることによって形成することができる。
【0063】
光放出部43は、後述する発光部57が放出する光がパネルボディー4を通過できるように、パネルボディー4の表面に設けられる。光放出部43は、使用者が認識可能な文字、数字、記号などの形状を有することができる。
【0064】
光放出部43が、使用者が認識可能な文字、数字、記号などの形状に設けられると、光放出部43は、入力部6を通じて使用者が選択できる制御命令(コース、給水量、ドラムの回転時間、給水温度、ドラムの回転速度など)をパネルボディー4に表示する制御命令表示部として機能するようになる。したがって、発光部が放出する光によって、光放出部が表示する制御命令を使用者が明確に認識することができる。
【0065】
光放出部431〜438は、衣類処理装置100が実行可能な制御命令(洗濯コース、乾燥コースなど)のうち使用者が選択可能な制御命令がパネルボディー4に全て表示されるようにする役割を果たすだけでなく、特定のコースに既に設定されている制御命令(給水量、ドラムの回転時間、給水温度、ドラムの回転速度など)のうち使用者が変更可能な制御命令もパネルボディー4に全て表示する手段であってもよい。
【0066】
但し、光放出部43は、後述する発光部57が光を放出する間、上述した機能を行うことができるように設けることができる。すなわち、発光部が光を放出する間、制御命令の表示及び選択が可能である。
【0067】
パネルボディー4の表面は無彩色や有彩色物質でコーティングまたは彩色することができる。そして、コーティングまたは彩色は、パネルボディー4の領域のうち、光放出部43を通じて表示しようとする文字や記号などが位置する領域を除外した残りの領域にのみ形成することができる。
【0068】
特に、パネルボディー4が黒色のような無彩色でコーティング(または彩色)されると、発光部57が光を放出しない限り、使用者はパネルボディー4において光放出部43を認識できない。コントロールパネルCPの内部は暗い状態を維持するので、これを通じて、使用者はコントロールパネルCPのデザインがシンプルで且つ洗練されたと感じることができる。
【0069】
すなわち、発光部57が発光しない時には、光放出部の文字や記号だけでなくパネルボディー4全体が黒色を有するようになる。すなわち、ブラックディスプレイパネルのように認識できる。発光部57が発光してはじめて使用者は光放出部の文字や記号を容易に認識できるようになる。
【0070】
一方、光放出部43は、入力部6の個数と同一の個数設けてもよく、入力部6の個数と同一の個数の列(column)を形成するように設けてもよい。そして、いずれか一つの入力部6に該当する列(column)は複数個の光放出部を有するように設けることができる。
【0071】
図3は、光放出部43の一部は、入力部の個数と同一の個数の列(column)を形成するように設けられ、光放出部43の残りの一部は、入力部の個数と同一の個数設けられた場合を一例として示している。
【0072】
すなわち、図3は、パネルボディー4の長手方向(X軸方向)に沿って設けられる6個の入力部(6a乃至6f)、及びパネルボディー4の高さ方向(Y軸方向)に沿って設けられる2個の入力部列(入力部第1列6X、入力部第2列6Y)が設けられたコントロールパネルCPを一例として示している。したがって、いずれか一つの入力部(6a乃至6f)に複数個の光放出部が対応することができ、いずれか一つの入力部(6i乃至6l)のそれぞれに、いずれか一つの光放出部が対応することができる。
【0073】
この場合、光放出部43は、8個の放出部列(放出部第1列431、放出部第2列432、放出部第3列433、放出部第4列434、放出部第5列435、放出部第6列436、放出部第7列437、放出部第8列438)を含むようになる。
【0074】
上述した放出部列の個数は、一例に過ぎず、必要に応じて、増加してもよく、または減少してもよい。以下では、説明の便宜のために、8個の放出部列が設けられたコントロールパネルを基準に説明する。
【0075】
制御部5は、入力部6を介して入力される制御命令に応じて衣類処理装置100を作動させるコントローラ53が設けられたPCB51と、PCBに固定されて、コントローラ53によって制御され、透明ウィンドウ41の下部に位置する表示部55と、PCBに固定されて、光放出部43の下部に位置する発光部57(LEDなど)と、を含むことができる。
【0076】
表示部55は、衣類処理装置100の動作情報を表示する手段であって、動作情報は、入力部6を介して使用者が選択したコース(洗濯コース、乾燥コースなど)に設定された時間、使用者が選択したコースの残余時間などのように、使用者が選択したコースと関連した情報を一例とすることができる。
【0077】
発光部57は、光放出部43の下部から光放出部に向かって光を放出することで、使用者が光放出部43が表示する文字、数字または記号を容易に認識できるようにする手段である。
【0078】
発光部57の個数は、光放出部43の個数と同一の個数設けることが好ましい。すなわち、いずれか一つの発光部57と、いずれか一つの光放出部43とは一対一に対応するようにすることが好ましい。
【0079】
したがって、発光部57は、光放出部43が形成する列の個数と同一の個数の列(column)を形成するようになる。光放出部43が8個の列(431〜438)からなる場合、発光部57も8個の発光部列(発光部第1列571、発光部第2列572、発光部第3列573、発光部第4列574、発光部第5列575、発光部第6列576、発光部第7列577、発光部第8列578)からなる。
【0080】
但し、光放出部43の長さ(X軸方向の光放出部の長さ)や高さ(Y軸方向の光放出部の長さ)が長い場合、発光部57は、一つの光放出部の下部に二つ以上設けてもよい。図3には、一例として、コース入力部6a,6bに対応する光放出部のそれぞれの下部に二つの発光部が設けられ、脱水入力部6cに対応する光放出部のそれぞれの下部に一つの発光部が設けられた場合を示している。
【0081】
この場合、発光部57は、入力部6a〜6fの個数と同一の個数の列(cloumn)を形成するように設けられることが好ましい。一つの発光部列(571,572,575,576)が一つの入力部(6a,6b,6e,6f)を介して制御されるようにするためである。
【0082】
さらに、発光部57は、PCB51に固定された発光部ハウジング59によって支持されるように設けることができる。
【0083】
発光部ハウジング59には、発光部ハウジング59を貫通するように設けられ、発光部57の外周面を取り囲む多数の収容孔591を設けることができる。収容孔591は、発光部の上端と同一であるか、または発光部の上端よりも高い位置までPCBから延設することができる。
【0084】
発光部57が収容孔591に挿入されてPCBに結合されると、特定の発光部57から放出された光は、特定の発光部57の上部に位置した光放出部43にのみ供給されるので、視認性(visibility)を向上させる効果を期待することができる。
【0085】
すなわち、光を放出する発光部57の上部に位置した光放出部43以外の光放出部に光が放出されることを最小化することが可能である。
【0086】
入力部6は、パネルボディー4の長手方向(X軸方向)に沿って設けられる8個の入力部として設けることができる。
【0087】
但し、図3は、入力部6の配置を通じてコントロールパネルCPが様々な形態のデザインを有するように変形可能であることを知らせるために、パネルボディーの長手方向に沿って設けられる6個の入力部6a〜6f、及びパネルボディー4の高さ方向(Y軸方向)に沿って設けられる2個の入力部列6X,6Yが備えられた場合を示している。
【0088】
この場合、入力部第1列6Xは、パネルボディー4の高さ方向に沿って配置された2つ以上の入力部6g,6h,6iによって形成され、入力部第2列6Yは、パネルボディー4の高さ方向に沿って配置される2つ以上の入力部6j,6k,6lによって形成されてもよい。
【0089】
以下では、説明の便宜のため、パネルボディー4の長手方向に沿って設けられる6個の入力部6a〜6fと、パネルボディー4の高さ方向に沿って設けられる2個の入力部列6X,6Yとを備えたコントロールパネルCPを基準に本発明の一実施例について説明する。
【0090】
上述した各入力部6a〜6lは、同一の構造で設けることができる。
【0091】
すなわち、各入力部6a〜6lは、パネルボディー4の表面に設けられ、使用者の生体電流(bioelectric currents)が入力される接触部61と、コントローラ53と電気的に接続され、PCB51に固定されるバー(bar)65と、バー65と接触部61とを電気的に接続する連結ダンパー67と、を備えることができる。
【0092】
バー65は、伝導体として備えて、PCB51に固定され、接触部61の下部に位置する。
【0093】
接触部61は、連結ダンパー67に使用者の生体電流を伝達できれば、いかなる材質であってもよい。すなわち、接触部61は、パネルボディー4を貫通するように設けられる伝導体として備えてもよく、薄い厚さを有する絶縁体として備えてもよい。
【0094】
薄い厚さを有する絶縁体は、電気の伝導を完全に遮断させる完全な絶縁体ではないため、一定の厚さ以下の絶縁体として接触部61を備えても、使用者の生体電流が連結ダンパー67に伝達可能であるからである。出願人は、厚さ2.7〜3.0mmのプラスチックとして備えられた接触部61を通じて、入力部6の機能が具現可能であることを確認した。
【0095】
さらに、薄い厚さを有する絶縁体として接触部61を備える場合、入力部6は、接触部61の外周面を取り囲む閉曲線形態の境界部63をさらに備えることができる。
【0096】
境界部63は、伝導体が接触部61の外周面を取り囲むようにパネルボディー4の表面に固定されて設けられる。これは、使用者の生体電流が伝導体である境界部63に集中されるようにすることによって、生体電流が接触部61の外部に移動することを防止するためである。
【0097】
連結ダンパー67は、バー65の上部に固定することができる。そして、連結ダンパー67は、接触部61とバー65とを連結する伝導体671を備えることができる。
【0098】
一方、連結ダンパー67が伝導体671のみを備える場合、コントロールパネルの製作コストが増加し、コントロールパネルに衝撃が発生する場合に連結ダンパー67が破損するという問題が発生し得る。
【0099】
したがって、本発明に設けられた連結ダンパー67は弾性体673をさらに含むことができる。この場合、弾性体673の外周面は、伝導体671によって取り囲まれるように設けることが好ましい。したがって、生体電流の伝達は伝導体671で行い、衝撃吸収は弾性体673で行うようになる。
【0100】
図3に示すように、本発明の実施例に係るコントロールパネルCPには多数の入力部6a〜6l を設けることができる。パネルボディー4の長手方向に沿って設けられた入力部6a〜6fは、このような入力部6a〜6fと対応する位置の放出部列431〜436の下部の発光部57を制御するように設けることができる。
【0101】
すなわち、本発明の一実施例は、ある発光部列に位置した一つの入力部が、一つの発光部列(571乃至578)を構成する多数の発光部をON−OFF(ON:発光部が光を放出、OFF:発光部が光を放出しない)させるか、またはON状態にある発光部の位置変更を制御する。
【0102】
この場合、コントローラ53は、使用者の身体が入力部6に接触するごとに、発光部列571乃至567を構成する多数の発光部に電力を順次供給(一つの発光部のみが光を放出するようになる)することができる。
【0103】
また、コントローラは、使用者の身体が入力部6に接触するごとに、他の発光部に比べて明るい状態にある発光部の位置が順次移動するように発光部を制御することができる。
【0104】
一方、入力部第1列6Xを形成する入力部6g〜6i、及び入力部第2列6Yを形成する入力部6j〜6lの個数は発光部の個数と同一であるので、コントローラ53は、生体電流が感知される各入力部6g〜6lの下部に位置した発光部57のみを制御(発光部のON−OFF、または発光部の明るさ)するように設けることができる。
【0105】
パネルボディー4には、駆動部3や制御部5のように電力の供給が必要な構成への電力の供給を制御する電源入力部8と、衣類処理装置9の作動を一時的に中断させたり、一時中断を解除させたりする一時停止入力部9とをさらに備えることができる。
【0106】
電源入力部8及び一時停止入力部9は、使用者が一定の圧力以上に押した時にのみ作動するプッシュボタン(push button)として設けてもよく、上述した入力部6の構造と同一の構造であってもよい。
【0107】
後者の場合、電源入力部8及び一時停止入力部9は、パネルボディー4の表面に設けられ、使用者の生体電流(bioelectric currents)が入力される接触部81,91と、接触部81,91の外周面を取り囲む閉曲線形態の境界部83,93と、コントローラ53と電気的に接続され、PCB51に固定されるバー85,95と、バー85、95と接触部81,91とを電気的に接続する連結ダンパー87,97と、を備えることができる。
【0108】
上述した構造を有するコントロールパネルCPは、複数個の入力部6,8,9に生体電流が同時に入力される場合、衣類処理装置100に使用者の意思に反する制御命令が入力される可能性がある。
【0109】
すなわち、指以外の使用者の身体がパネルボディー4に接触して、複数個の入力部に生体電流が供給される場合、または使用者が制御命令を入力する意図なしに、パネルボディー4に手を接触させて複数個の入力部に生体電流が同時に供給される場合などで上述した問題が発生し得る。
【0110】
本発明は、上述した問題を解決するために、制御部5が次のような制御を行うように設けることができる。
【0111】
まず、制御部5は、入力部6,8,9を介して使用者の生体電流が入力されるか否かを持続的に判断するステップを行う。
【0112】
生体電流が入力部を介して入力されると、制御部5は、いくつの入力部を介して生体電流が入力されるかを判断する。
【0113】
一つの入力部を介して生体電流が入力されると、制御部5は、該当の入力部を介して入力された制御命令に応じて衣類処理装置を制御するようになる。
【0114】
すなわち、一つの入力部を介して生体電流が入力されると、制御部5は、衣類処理装置100に電源を供給したり、または衣類処理装置の動作を一時中断させたり、または動作が一時中断された衣類処理装置を再作動させたり、または使用者が選択した制御命令を確認できるように発光部57ないし表示部55を制御するようになる。
【0115】
一方、2つ以上の入力部を介して生体電流が入力された場合であれば、制御部5は、生体電流の入力間隔が既に設定された基準間隔よりも大きいか否かを判断する。
【0116】
仮に、2つ以上の生体電流の入力間隔が基準間隔(時間)よりも大きいと、制御部5は、入力部を介して入力された各制御命令を順次実行するが、2つ以上の生体電流の入力間隔が基準間隔以下であれば、制御部5は、入力部を介して入力された制御命令を無視する。
【0117】
すなわち、2つ以上の生体電流の入力間隔が基準間隔以下であれば、制御部5は、衣類処理装置100の現在状態を維持する。衣類処理装置100が作動中であれば、制御部5は、衣類処理装置100が現在実行中の制御命令を継続して行うようにし、衣類処理装置100が作動していない状態であれば、制御部5は、衣類処理装置100に電源が供給されないように衣類処理装置100を制御する。
【0118】
従来、発光部(LEDなど)が設けられたコントロールパネルは、発光部に供給される電流量を制御して発光部の明るさを制御したが、本発明は、発光部57のデューティサイクル(duty cycle)を制御して発光部57の明るさを調節することが特徴である。
【0119】
デューティサイクルは、1周期に対する電流が供給された時間の比を意味する値(電流が供給された時間/(電流が供給された時間と電流が供給されていない時間との合計))であって、1周期は、発光部に電流が供給された時間と発光部に電流が供給されていない時間との合計を意味する。
【0120】
図4aは、発光部のデューティサイクル(または発光部のON−OFF周期)を制御することによって発光部57の明るさの調節が可能な制御部5の一例を示す。
【0121】
PCB51に固定された発光部57は、データライン(Data line)DT1〜DTn及びスキャンライン(Scan line)SC1〜SC8を介してコントローラ53に連結される。
【0122】
データラインDT1〜DT3及びスキャンラインSC1〜SC9は構造的に区別することができる。
【0123】
データラインDT1〜DTnは、コントローラ53に直接連結される反面、スキャンラインSC1〜SC8は、タイマー54を経てコントローラ53に連結されるという点で異なる。そして、データラインDT1〜DTnは、一つの行(row)を形成する発光部57がコントローラ53の制御を受けるようにPCBに設けられる反面、スキャンラインSC1〜SC8は、一つの列(column)を形成する発光部57がコントローラ53及びタイマー54の制御を受けるようにPCBに設けられるという点で異なる。
【0124】
機能的な観点から見ると、各スキャンラインSC1〜SC8は、一定の大きさの電流を各発光部列571乃至578に向かって一定の周期で供給する手段である反面、データラインDT1〜DT3は、特定の発光部57が特定のスキャンラインから電流の供給を受ける時間を制御(デューティサイクル制御)することによって、特定の発光部57が光を放出するようにする手段(特定の発光部をON−OFFさせる手段)であるという点で異なる。
【0125】
タイマー54は、一つのスキャンラインが供給する電流(一定の大きさ)の供給時間を制御(電流供給周期を制御)する手段(図4(c)参照)であるだけでなく、多数のスキャンラインが設けられた場合、全てのスキャンラインSC1〜SC8に電流を同時に供給せずに、一定の周期によって各スキャンラインSC1〜SC8に電流を供給する手段(図4(b)参照、各スキャンラインに電流を一定の周期で供給する手段)であり得る。
【0126】
8個のスキャンラインが設けられる場合、タイマー54は1/8の周期で各スキャンラインに電流を供給することができる。
【0127】
すなわち、図4(b)に示すように、タイマー54は、第1スキャンラインSC1に1msの間電流を供給した後、7msが経過する間(第2スキャンラインSC2から第8スキャンラインSC8まで順次に1msの間電流を供給する時間の間)には電流の供給を受けない。
【0128】
一方、タイマー54が最小125μs(micro second)の単位で電流供給時間を制御できれば、一つのスキャンラインに電流が供給される間、タイマー54は、図4(c)に示したような8個の電流供給時間によって一つのスキャンラインに電流を供給することができる。言い換えると、1/8の周期で電流を供給するとき、8個の供給時間のいずれか一つに基づいて電流を供給することができる。
【0129】
すなわち、第1スキャンラインSC1が現在電流の供給を受けるスキャンラインであるとすると、タイマー54は、第1スキャンラインSC1を介して最小第1時間(125μs)の間電流を供給することもでき、最大第8時間(1ms)の間電流を供給することができる。
【0130】
上述した構造を有する制御部5が発光部57の明るさを制御する過程は、次の通りである。
【0131】
タイマー54は、設定された周期によって各スキャンラインに順次に電流を供給する。このとき、コントローラ53は、データラインを介して特定の発光部が特定のスキャンラインと連結されるようにする信号を各発光部57に伝送するようになる。
【0132】
例えば、タイマー54は、スキャンラインSC1〜SC8を介して、予め設定された周期(1/8:1msの間電流を供給し、7msの間電流を遮断)によって各発光部57に同一の大きさの電流を供給する。
【0133】
このとき、コントローラ53は、発光部第1列571、第2行にある発光部TL(ターゲット発光部)を1msの間スキャンラインと連結させ、7msの間スキャンラインと分離させる信号を、データラインDT2を介してターゲット発光部に伝送する。
【0134】
また、コントローラ53は、ターゲット発光部TLを除外した発光部57(以下、「バックグラウンド発光部」という)に0.5msの間スキャンラインと連結されるようにし、15.5msの間スキャンラインと分離されるようにする信号を全てのデータラインDT1,DT2,DT3,...,DTnを介して各発光部に伝送する。
【0135】
この場合、ターゲット発光部TLのデューティサイクルは1/8(周期8ms)となり、バックグラウンド発光部57のデューティサイクルは1/32(周期16ms)となる。すなわち、ターゲット発光部のデューティサイクルが、バックグラウンド発光部のデューティサイクルよりも4倍大きいと言える。したがって、発光部に同一の大きさの電流を供給し、デューティサイクルを異なるようにすると、ターゲット発光部が、バックグラウンド発光部に比べてさらに明るく発光するようになる。すなわち、バックグラウンド発光部の電流供給周期を長く(周波数を小さく)すると、使用者は、ターゲット発光部TLが残りのバックグラウンド発光部57よりも明るい状態にあると感じるようになる。
【0136】
また、発光部に電力を供給する周期を小さく設定して、発光部の周波数がフリッカリング(flickering)を認知可能な臨界周波数(約10Hz)以上になるようにすると、使用者は、発光部が点滅することを認知できない。したがって、使用者は、ターゲット発光部TLがバックグラウンド発光部に比べて明るい状態を持続的に維持すると認識するようになる。
【0137】
バックグラウンド発光部のデューティサイクルにおいて周波数は31.25Hzであり、ターゲット発光部のデューティサイクルにおいて周波数は125Hzであってもよい。したがって、使用者は、ターゲット発光部とバックグラウンド発光部が発光するか否か、及びターゲット発光部とバックグラウンド発光部との明るさの差を明確に認識することができる。
【0138】
したがって、本発明は、各発光部に供給される電流の大きさの変化なしに、各発光部に供給される電流のデューティサイクルの制御を通じて発光部の明るさを制御することができる。
【0139】
図5は、使用者が、電源入力部8を介して衣類処理装置100に電源供給命令を入力した時に、コントロールパネルCPが作動する過程を示す。
【0140】
本実施例は、使用者が、電源入力部8を介して衣類処理装置100に制御命令(電源供給命令)を入力すると、予め設定されたターゲット発光部のみが明るい状態を維持し、残りの発光部はターゲット発光部よりも低い明るさを有するように制御されることが特徴である。
【0141】
ターゲット発光部は、ターゲット放出部Tの下部に位置した発光部57を意味し、ターゲット放出部Tは、使用者の使用頻度が高いコース、使用者の使用頻度が高い細部設定を表示する光放出部43を意味する。
【0142】
ターゲット放出部Tは、使用者によって設定されてもよく、衣類処理装置100の設計者によって設定されてもよい。図5は、標準コース及び冷水洗濯をターゲット放出部Tとして設定した場合を一例として示している。
【0143】
使用者が電源入力部8に身体(指など)を接触させないと、発光部57に電流が供給されない。そのため、発光部57に電流が供給されない限り、使用者は文字、記号または数字の形態を有する光放出部43を認識できない(図5(a))。
【0144】
このような効果は、パネルボディー4を黒色のような無彩色の物質でコーティングまたは彩色して設ける場合、極大化する。したがって、光放出部43全体をブラックパネルディスプレイのように認識できる。
【0145】
一方、使用者が電源入力部8に身体を接触させると、タイマー54は、設定された周期(1ms供給/7ms供給遮断)によって選択される一つのスキャンライン(SC1乃至SC8)に、設定された時間(図4(c)の第1時間乃至第8時間)の間電流を供給するようになる。
【0146】
これと同時に、各データラインDTは、コントローラ53の制御を受けて、ターゲット放出部Tの下部に位置したターゲット発光部のデューティサイクルが、残りの発光部に比べて大きくなるように、各発光部に電流を供給する。
【0147】
例を挙げて説明すると、使用者が電源入力部8に身体を接触させると、タイマー54は、8ms周期(1msの間電流供給/7msの間供給遮断)で一つのスキャンラインを選択して、選択されたスキャンラインに一定の大きさの電流を一定の時間(例:1ms(第8時間)など)の間供給する。
【0148】
このとき、コントローラ53は、ターゲット発光部には、1msの間スキャンラインに連結されるようにし、7msの間スキャンラインと分離されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8、周波数125Hz)を伝送し、バックグラウンド発光部には、0.5msの間スキャンラインに連結されるようにし、15.5msの間スキャンラインと分離されるようにする制御信号(デューティサイクル1/32、周波数約31.25Hz)を伝送することができる。
【0149】
上述した場合、ターゲット発光部とその他の全ての発光部の周波数が、フリッカリングが認知される臨界周波数(約10Hz)以上であるので、使用者は、発光部が点滅することを認知することができず、ターゲット発光部のデューティサイクルがバックグラウンド発光部のデューティサイクルよりも大きいので、使用者は、ターゲット発光部の上部に位置したターゲット放出部Tが表示するコースが選択されたことを認識できるようになる。
【0150】
したがって、本発明は、発光部の周波数が、発光部の点滅を認知できない臨界周波数以上の周波数を有するので、発光部のデューティサイクルの制御を通じて、発光部の明るさを調節すると共に、使用者がフリッカリングを認知できないという効果がある。
【0151】
勿論、図5(b)に示した状態で使用者がコース入力部6bを押すことによって、ターゲット発光部は順次変更される。すなわち、コース入力部6bに対応する放出部第2列432のターゲット発光部は可変できる。したがって、使用者は、選択されたコースを明確に把握することができる。
【0152】
図6A及び図6Bは、使用者が電源入力部8を介して衣類処理装置100に電源供給命令を入力した時に、コントロールパネルCPが作動する過程を示す。
【0153】
図6A及び図6Bの実施例は、図5の実施例とは異なり、光放出部43が複数の段階を経て徐々に明るくなった後、ターゲット放出部Tは明るい状態を維持し、バックグラウンド放出部は徐々に暗くなってターゲット放出部Tよりも暗い状態を維持することが特徴である。すなわち、電源が印加されると、複数の段階を経て、図6B(b)に示す状態に到達し得る。図6B(b)は、図5(b)と同一の状態であり得る。
【0154】
本実施例の場合にも、使用者が電源供給命令を入力しないと、発光部57に電流が供給されないので、使用者は、文字、記号または数字の形態を有する光放出部43を認識しにくい(図6A(a))。
【0155】
タイマー54は、1msごとに電流が供給されるスキャンラインを変更しながら、選択されたスキャンラインに電流が供給される時間を8段階(第1時間ないし第8時間)に区分して制御することができる(図4(b)、図4(c)参照)。
【0156】
したがって、使用者が電源入力部8を介して電源供給命令を入力すると、タイマー54は、1msの単位で、第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択した後、第1時間(125μs)の間一定の大きさの電流を、選択されたスキャンラインに供給する。コントローラ53が、データラインを介して、発光部57が各発光部に電流を供給するスキャンラインと125μsの間連結されるようにする信号(第1デューティサイクル、125μs/7ms+825μs))を伝送すると、8個の発光部列571〜578は、最も低いレベルの明るさ(第1レベルの明るさ)を一定時間の間維持できるようになる(図6A(b))。
【0157】
一方、タイマー54が、1msごとに第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択した後、第8時間(1ms)の間一定の大きさの電流を、選択されたスキャンラインに供給し、コントローラ53は、データラインを介して、発光部57が1msの間スキャンラインに連結されるようにする信号(第8デューティサイクル、1/8)を伝送すると、8個の発光部列571〜578は、最も高いレベル(第8レベル)の明るさを一定時間の間維持するようになる(図6B(a))。
【0158】
したがって、図6A(b)に示した状態と図6B(a)に示した状態との間に、第1レベルと第8レベル間の明るさを具現する発光部制御過程を設けると、本発明は、光放出部43が少なくても2つ以上の明るさレベルによって徐々に明るくなるイメージを具現できるようになる。
【0159】
一方、図6B(a)に示すように、8個の発光部列571〜578が第8レベルの明るさに到達すると、ターゲット発光部は、第8レベルの明るさを維持する反面、バックグラウンド発光部は、徐々に第1レベルの明るさまで暗くなるように制御される。
【0160】
すなわち、8個の発光部列571〜578が第8レベルの明るさに到達すると、タイマー54は、1msごとに第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択した後、第8時間(1ms)の間電流を供給する。コントローラ53は、ターゲット発光部には、1msの間スキャンラインに連結させ、7msの間スキャンラインと分離させる制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送し、バックグラウンド発光部には、125μsの間のみスキャンラインに連結させる信号を伝送することができる(図6B(b))。
【0161】
したがって、ターゲット発光部の上部に位置したターゲット放出部Tは、残りの放出部に比べて明るい状態を維持するようになるので、使用者は、ターゲット放出部Tが表示するコースが選択されたことを認識することができる。
【0162】
勿論、図6B(b)に示した状態で使用者がコース入力部6bを押すことによって、ターゲット発光部は順次変更される。すなわち、コース入力部6bに対応する放出部第2列432のターゲット発光部は可変できる。したがって、使用者は、選択されたコースを明確に把握することができる。
【0163】
図7A及び図7Bの実施例は、図6A及び図6Bの実施例とは異なり、使用者が電源入力部8を介して電源供給命令を入力したとき、全ての発光部57が最も明るい状態(第8レベル)になった後、ターゲット発光部(ターゲット放出部Tの下部に位置した発光部)を除外した残りの発光部は徐々に暗くなって最も暗い状態(第1レベル)に変化することが特徴である。
【0164】
すなわち、図7A(a)状態で、使用者が電源入力部8を介して電源供給命令を入力すると、タイマー54は、1msごとに第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択した後、第8時間(1ms)の間一定の大きさの電流を、選択されたスキャンラインに供給する。
【0165】
このとき、コントローラ53は、全ての発光部に、1msの間スキャンラインに連結されるようにし、7msの間スキャンラインと分離されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送する。したがって、全ての光放出部43は、図7A(b)に示すように、最も明るい状態を維持するようになる。
【0166】
その後、タイマー54は、1msごとに第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択して、第8時間(1ms)の間一定の大きさの電流を、選択されたスキャンラインに供給する。コントローラ53は、ターゲット発光部のデューティサイクルは維持(デューティサイクル1/8)する一方、バックグラウンド発光部のデューティサイクルは下げることができる(バックグラウンド発光部には、125μsの間のみスキャンラインに連結されるようにする信号を伝送)。
【0167】
したがって、図7Bに示すように、ターゲット放出部Tはバックグラウンド放出部に比べて明るい状態を維持するようになるので、使用者は、ターゲット放出部Tが表示するコースが選択されたことを認識することができる。
【0168】
図7A(b)に示した状態と図7Bに示した状態との間に、第8レベルと第1レベル間の明るさを具現する発光部制御過程を設けると、本発明は、光放出部43が少なくても2つ以上の明るさレベルによって徐々に暗くなるイメージを具現できるようになる。
【0169】
図5乃至図7Bを通じて説明したように、電源が印加されると、コントロールパネルの状態は、図5(b)、図6B(b)、そして図7Bのように互いに同一の状態となり得る。すなわち、使用者が制御命令を入力できる状態となる。このような各実施例は、使用者が制御命令を入力する状態に至るまで、多様に発光部の明るさを互いに異なるように調節できるということを意味する。したがって、電源が印加される前には、ミニマルなデザインを具現することができ、電源が印加されると、視認性が向上したコントロールパネルを具現することができる。
【0170】
図8A乃至図8Cの実施例は、使用者が電源入力部8を介して電源供給命令を入力したとき、発光部第1列571から発光部第8列578が順次に明るくなるように(順次に光を放出するように)制御されることが特徴である。
【0171】
特に、本実施例は、一つの発光部列(571乃至578)が光を放出すると、以前に光を放出した発光部列は、現在光を放出する発光部列に比べて暗い状態を維持するように発光部を制御することができる。
【0172】
すなわち、本実施例は、電源供給命令が入力されると、発光部第1列571が第8レベルの明るさを一定時間維持するように発光部を制御し、設定された時間が経過すると、発光部第2列572は第8レベルの明るさとなる一方、発光部第1列571は第7レベル以下の明るさとなるように発光部を制御することができる。
【0173】
図8A(a)に示した状態で、使用者が電源入力部8を介して電源供給命令を入力すると、タイマー54は、1msの単位で、第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択した後、第8時間(1ms)の間一定の大きさの電流を選択されたスキャンラインに供給する。
【0174】
第1スキャンラインSC1に第8時間の間電流が供給されるとき、コントローラ53は、発光部第1列571を形成する発光部にのみ、1msの間第1スキャンラインに連結されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送する。したがって、発光部第1列571の上部に位置した放出部第1列431は、第8レベルの明るさ(最も明るい状態)を維持するようになる(図8A(b))。
【0175】
放出部第1列431が第8レベルの明るさを維持する時間(基準時間)は、電流供給周期を連続する回数によって変更可能である。タイマー54によって第1スキャンラインSC1にのみ電流が供給される間、コントローラ53が放出部第1列431の発光部にのみ電流を供給する制御を繰り返す回数だけ明るさ維持時間が比例するようになる。
【0176】
タイマー54は、8msの周期で、第1スキャンラインSC1に第1時間ないし第8時間(図4(c)参照)の間一定の大きさの電流を供給する。コントローラ53は、第1スキャンラインSC1が選択された場合にのみ、発光部第1列571を形成する発光部に第1スキャンラインと連結されるようにする制御信号を伝送することができる。このような伝送をn回の周期(nは、2以上)の間行うことができる。したがって、発光部第1列571は、基準時間(周期の倍数(multiple)に該当する時間)の間一定のレベルの明るさを維持するようになる。
【0177】
一方、発光部第1列571が基準時間の間一定のレベルの明るさで光を放出した後、コントローラ53は、タイマー54が第2スキャンラインSC2に第8時間1msの間電流を供給する間、発光部第2列572を形成する発光部に、1msの間第2スキャンラインSC2に連結されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送する。
【0178】
これと共に、コントローラ53は、タイマー54が第1スキャンラインSC1に第7時間(875μs)の間電流を供給する間、発光部第1列571の各発光部57に、875μsの間、第1スキャンラインSC1に連結されるようにする信号を伝送するようになる。
【0179】
このような制御をスキャンラインの周期の倍数(multiple)に該当する時間(基準時間)の間維持すると、放出部第2列432は、最も明るい状態(第8レベル)を維持時間の間維持し、放出部第1列431は、放出部第2列432よりも暗い状態(第1レベル)を維持時間の間維持するようになる(図8B(a))。
【0180】
一方、タイマー54が、第8スキャンラインSC8から第1スキャンラインSC1に順次に1ms(第8時間)、875μs、750μs、625μs、500μs、375μs、250μs、125μs(第1時)の間電流を供給する間、コントローラ53が、発光部第8列578から発光部第1列571が、それぞれ1ms、875μs、750μs、625μs、500μs、375μs、250μs、125μsの間スキャンラインに連結されるように発光部を制御すると、光放出部43は、第8列438から第1列431に向かうほど次第に暗くなる状態が基準時間の間維持される(図8B(b))。
【0181】
その後、タイマー54は、1msごとに第1スキャンラインSC1ないし第8スキャンラインSC8のいずれか一つを選択して、第8時間(1ms)の間、選択されたスキャンラインに一定の大きさの電流を供給し、コントローラ53は、ターゲット発光部には、1msの間スキャンラインに連結されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送し、バックグラウンド発光部には、1msより短い時間(例:125μs)の間のみスキャンラインに連結されるようにする信号を伝送することができる(図8(c))。
【0182】
上述した実施例は、発光部第1列571から発光部第8列578に向かって、第8レベルの明るさを有する発光部列(column)が移動する場合を説明したものであるが、発光部第8列578から発光部第1列571に向かって第8レベルの明るさを有する発光部列(column)が移動するように変更してもよい。
【0183】
また、本発明は、パネルボディー4の下端からパネルボディー4の上端に向かって、第8レベルの明るさを有する発光部行(row)が移動するか、またはパネルボディー4の上端からパネルボディー4の下端に向かって、第8レベルの明るさを有する発光部行(row)が移動するように変更してもよい。
【0184】
また、本発明は、パネルボディー4の上端角部からパネルボディーの下端角部に向かって、第8レベルの明るさを有する斜線(diagonal line)形態の発光部列(column)が移動するように変更してもよい。
【0185】
さらに、上述した実施例は、8個の放出部列(column)の全てが互いに異なるレベルの明るさを有する場合を説明したものであるが、本実施例は、第8レベルの明るさを維持する放出部列は、パネルボディー4の一側から他側に向かって移動する一方、残りの放出部列は、低い水準の明るさレベル(第1レベルまたは第2レベル)の明るさに固定されるように変更してもよい。
【0186】
すなわち、発光部第2列572が、基準時間の間、第8レベルの明るさで光を放出した後、コントローラ53は、発光部第3列573は、基準時間の間、第8レベルの明るさで光を放出するようにし、発光部第2列572及び発光部第1列571は、基準時間の間、第1レベルの明るさを維持するように発光部を制御することができる。
【0187】
具体的に、タイマー54が、第3スキャンラインSC2には第8時間(1ms)、第2スキャンラインSC2及び第1スキャンラインSC1には第1時間(125μs)の間電流を供給するようにスキャンラインを制御することができる。そして、コントローラ53は、発光部第3列573を形成する発光部には、1msの間第3スキャンラインSC3に連結されるようにする制御信号(デューティサイクル1/8)を伝送し、発光部第2列572及び第1列571には、各発光部57が125μsの間第2スキャンラインSC2及び第1スキャンラインSC1にそれぞれ連結されるようにする信号を伝送することができる。これを通じて、上述した制御が可能である。
【0188】
さらに、光放出部43が8個の明るさレベルによって制御されることは、上述した実施例に設けられたタイマー54が1msごとに一つのスキャンラインを選択し、電流供給の最小時間が125μsに設定されているからである。したがって、タイマー54の仕様によって、光放出部43の明るさレベルの個数は変更可能である。
【0189】
図5乃至図8Cを通じて説明したように、電源が印加されると、コントロールパネルの状態は、図5b、図6B(b)、図7B、そして図8Cのように互いに同一の状態となり得る。すなわち、使用者が制御命令を入力できる状態となる。このような各実施例は、電源の印加後、使用者が制御命令を入力する状態に至るまで、発光部の明るさを多様に調節できるということを意味する。したがって、電源が印加される前にはミニマルなデザインを具現することができ、電源が印加されると、華麗で且つ視認性が向上したコントロールパネルを具現することができる。
【0190】
また、上述した実施例は、多数の発光部が設けられた場合を基準に説明したが、本発明は一つの発光部の制御にも適用可能である。
【0191】
また、上述したコントロールパネルCPは、衣類収容部2がキャビネット1の底面に対して垂直な方向に設けられるトップローディングタイプの衣類処理装置に適用された場合を説明したものであるが、本発明のコントロールパネルは、衣類収容部2がキャビネット1の底面に対して並んで設けられるフロントローディングタイプにも適用することができる。
【0192】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形された実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C