特許第6373706号(P6373706)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6373706
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】空調システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/32 20180101AFI20180806BHJP
   F24F 11/46 20180101ALI20180806BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20180806BHJP
   F24F 140/20 20180101ALN20180806BHJP
【FI】
   F24F11/32
   F24F11/46
   F24F5/00 102Z
   F24F140:20
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-199704(P2014-199704)
(22)【出願日】2014年9月30日
(65)【公開番号】特開2016-70579(P2016-70579A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2017年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】593063161
【氏名又は名称】株式会社NTTファシリティーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100107490
【弁理士】
【氏名又は名称】杉原 鉄郎
(72)【発明者】
【氏名】吉井 存
(72)【発明者】
【氏名】関口 圭輔
(72)【発明者】
【氏名】中田 達也
【審査官】 河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−338648(JP,A)
【文献】 特開2011−227566(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3182633(JP,U)
【文献】 特開平11−281204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 5/00,11/00−11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源機で製造した冷水を、冷水循環配管を介して冷房対象空間に供給して、該冷房対象空間を冷房する空調システムにおいて、
非常用電源として、水冷式エンジン発電装置を備え、
該エンジン発電装置は、エンジン冷却水を循環供給するための冷却水漕を備え、かつ、
所定のシステム稼働条件において、該冷却水漕貯水の蓄冷熱を該冷房対象空間に供給可能に構成した、
ことを特徴とする空調システム。
【請求項2】
非常用バッテリー(UPS)を、さらに備え、
前記所定のシステム稼働条件が、停電時であって、かつ、前記エンジン発電装置の起動から安定運転に至るまでの間、であることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記所定のシステム稼働条件が、デマンドカット要求時であることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記冷水循環配管の冷水温度(Tr)が、前記冷却水漕貯水温度(Tc)より高い場合に、冷却水漕貯水の蓄冷熱を前記冷房対象空間に供給するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空調システム。
【請求項5】
通常運転時に、前記熱源機により前記冷却水漕内貯水を冷却可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、停電等、電力供給不安定時におけるデータセンター等の空調信頼性を確保する空調システム技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、データセンターにおいては、ICT装置及び空調機に対する電力供給品質(信頼度)を確保するため、非常用電源としてエンジン発電装置を装備している。
また、高レベルの信頼度が要求されるICT装置については、要求信頼度に応じた容量(バックアップ時間)の無停電電源設備(UPS)が設置されている。
【0003】
一方、熱源機、空調機等については非常用発電装置のみの給電バックアップが一般的であるが、エンジン起動から安定運転までの間のサーバ室温度上昇が無視できない場合もあり得るため、これに備えて専用の蓄冷熱漕を備えるケースもある。
また、データセンターにおける非常用発電装置立ち上がりまでの間の最小限度の空調を確保を図るシステムとして、例えば潜熱蓄熱材を利用する技術が提案されている(特許文献1)。
【0004】
図12を参照して、上記文献による空調システム100は、サーバー室104内に収容されるICT装置105を冷房するシステムである。予めICT装置の単位時間当たり発熱量を算出し、停電発生から非常用発電装置起動までの間のICT装置105の総発熱量を予測する。そして、予測発熱量分の蓄冷熱容量を持った潜熱蓄熱材102を空調機101の冷風領域に置き、通常運転時に空調機101の冷風により潜熱蓄熱材102を凝固させておく。停電時には、ファン103を作動させて潜熱蓄熱材102に送風して融解させて、蓄冷熱を放出させることにより非常用発電装置起動までサーバー室104内を冷却するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−26620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、多数の高発熱ICT装置を収容するデータセンターは、空調機設備スペースが狭隘であり、専用の蓄冷熱漕の設置スペースを確保することは困難なケースが多い。
また、潜熱蓄熱材を二重床等に設置するシステムについても、設備コスト、維持コストが大となるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に鑑み、本発明はデータセンター空調システムにおいて、既存の設備を利用でき、かつ、電力供給不安定時に空調信頼性を確保できる空調システムを提供するものである。本発明は以下の内容をその要旨とする。すなわち、本発明に係る空調システムは、
(1)熱源機で製造した冷水を、冷水循環配管を介して冷房対象空間に供給して、該冷房対象空間を冷房する空調システムにおいて、
非常用電源として、水冷式エンジン発電装置を備え、
該エンジン発電装置は、エンジン冷却水を循環供給するための冷却水漕を備え、かつ、
所定のシステム稼働条件において、該冷却水漕貯水の蓄冷熱を該冷房対象空間に供給可能に構成した、
ことを特徴とする。
【0008】
「冷房対象空間」とは、例えばデータセンター・サーバー室等をいい、具体的にはサーバー室等に配設される室内空調機(AHU)、ファンコイルユニット(FCU)等が備える熱交換器を介して冷水と室内空気とを熱交換し、室内(冷房対象空間)を冷房する。
【0009】
(2)上記(1)の発明において、非常用バッテリー(UPS)をさらに備え、前記所定のシステム稼働条件が、停電時であって、かつ、前記エンジン発電装置の起動から安定運転に至るまでの間、であることを特徴とする。
【0010】
(3)上記(1)の発明において、前記所定のシステム稼働条件時が、デマンドカット要求時であることを特徴とする。
【0011】
(4)上記各発明において、前記冷水循環配管の冷水出口温度(Tr)が、前記冷却水漕貯水温度(Tc)より高い場合に、冷却水漕貯水の蓄冷熱を該冷房対象空間に供給するように構成したことを特徴とする。
【0012】
(5)上記各発明において、通常運転時に、前記熱源機により前記冷却水漕内貯水を冷却可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記各発明によれば、専用の蓄冷熱漕や潜熱蓄熱材を装備することなく、停電発生等の緊急時にサーバ室冷房を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1(a)】本発明の第一の実施形態に係る空調システム1の構成を示す図である。
図1(b)】空調システム1の通常運転時における冷水循環経路を示す図である。
図1(c)】同じく、停電時におけるエンジン発電装置3が定常運転状態に至るまでの冷水循環経路を示す図である。
図2】空調システム1の給電系統を示す図である。
図3】空調システム1の停電発生時における冷水供給制御フローを示す図である。
図4】通常運転時の給電系統を示す図である。
図5】UPS9からの給電に切り替えられた状態の給電系統を示す図である。
図6】冷却水槽4内の冷水による冷房に移行した状態の給電系統を示す図である。
図7】エンジン給電に切り替えられた状態の給電系統を示す図である。
図8】第二の実施形態に係る空調システム20の構成を示す図である。
図9】空調システム20の停電発生時における冷水供給制御フローを示す図である。
図10】第三の実施形態に係る空調システム30の構成を示す図である。
図11(a)】第四の実施形態に係る空調システム40の構成を示す図である。
図11(b)】空調システム40の通常運転時における冷却水槽温度Tcが閾値以下Thの場合の冷水循環経路を示す図である。
図11(c)】同じく、冷却水槽温度Tcが閾値Thを超えた場合の冷水循環経路を示す図である。
図12】従来の空調システム100の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る空調システムの各実施形態について、図1(a)乃至11(c)を参照してさらに詳細に説明する。重複説明回避のため、各図において同一構成には同一符号を用いて示している。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0016】
(第一の実施形態)
本実施形態は、停電発生時におけるサーバー室冷房維持の態様に関する。
<空調システム構成>
図1(a)を参照して、空調システム1は、冷水を製造する熱源機(チラー)2と、サーバー室7内に配置され、熱源機2から冷水の供給を受けてサーバラック6に収容される複数のICT装置6aを冷却する空調機(AHU)5と、停電時に熱源機2及びICT装置6aに電力供給する非常用エンジン発電装置3と、エンジン発電装置3に冷却水を循環供給するための冷却水槽4を主要構成として備えている。
【0017】
冷却水槽4には漕内貯蔵水を冷却するための冷却塔4aが付設されており、エンジン排熱を回収して配管W5を介して冷却塔4aに搬送し、冷水として配管W6を介して冷却水槽4に戻すように構成されている。
漕内の冷水は、循環ポンプP2及び冷水配管W3,W4を介して冷水配管W1,W2に合流し、停電時において後述の制御に従い、エンジン発電装置3の安定運転までの間、空調機5に供給可能に構成されている。
【0018】
<冷水循環及びサーバー室冷房>
図1(b)を参照して、通常運転時において熱源機2で作られた冷水は、冷水配管W1を経由して空調機5に供給され、サーバー室7の冷却が行われる。サーバー室7からの回収排熱は、冷水配管W2を経由して熱源機2に戻され、外気との熱交換により大気中に捨てられる。
空調機5は、機内に戻入される高温排気を熱交換器5a内で冷水と熱交換して冷気とし、送風ファン5bにより二重床7a空間に送出する。二重床7a空間を経てサーバー室7に送出される冷気は各サーバラック6に吸込まれ、各ICT装置6aを冷却して高温排気となり、再び空調機5に戻される。
【0019】
<給電系統構成>
図2を参照して、空調システム1の給電系統は、商用電源8、非常用エンジン発電装置3、無停電電源装置(UPS)9、停電時に熱源機2等への給電をエンジン発電装置3側に切り替える系統連係装置8a、同じくICT装置6a等への給電をUPS9側に切り替える給電系統切替装置9a、これら各装置間を結ぶ電力ラインE1−E10、により構成されている。
【0020】
UPS9はいずれも不図示のバッテリー、整流器、インバータを主要構成として備え、停電時には給電系統切替装置9aの系統切り替えにより、ICT装置6aにバッテリー給電可能に構成されている。さらにUPS9は、停電時に空調機5の送風ファン5b及び冷水配管W4経路中の主循環ポンプP1、補助循環ポンプP2に対しても給電可能に構成されている。
一方、熱源機2、冷却水槽4等については、系統連係装置8aにより通常時は商用電源8側から給電を受け、停電時にはエンジン発電装置3側から給電を受けるように構成されている。
【0021】
<制御系統構成>
空調システム1の停電時の給電制御は不図示の制御部の指令により行われ、後述するように停電時には温度センサS1,S2の計測値に基づき循環ポンプP2を稼働させて、エンジン発電装置3安定運転に至るまでの間の、サーバー室7冷房を可能とするよう構成されている。
<停電時の冷水供給制御>
【0022】
空調システム1は以上のように構成されており、次に、空調システム1の冷房運転中に停電発生があった場合における冷水供給制御の態様について説明する。
図3を参照して、通常運転時には商用電源により全ての機器・装置に対して給電が行われている(S101)。停電発生があった場合(S102においてY)、エンジン発電装置3が起動する(S103)。この場合の給電系統は図4のように示される。
さらに給電系統切替装置9aにより、ICT装置6aについては無瞬断でUPS9側からの給電に切り替えられる。循環ポンプP1、送風ファン5bについても同様である(S104)。これによりデータ処理は継続され、さらに冷水配管W1内の畜冷熱により応急的にサーバー室冷房が維持される。この場合の給電系統は図5のように示される。
【0023】
この間、温度センサS1、S2により空調機5冷水出口温度(Tr)とエンジン冷却水槽4内温度(Tc)との比較が行われる(S105)。Tr>Tcの場合には(S105においてY)、冷却水槽4内の冷水を用いる方が効果的と判定され、循環ポンプP1を停止し、UPS9からの給電により循環ポンプP2を運転開始する(S106)。この場合の給電系統は図6のように示される。これにより、冷却水系統については図1(c)に示すように、冷却水槽4の蓄冷熱によりサーバー室冷房を維持する(S107)。
S105においてN、すなわちTr≦Tcの場合には、冷却水槽4内の冷水を用いることが効果的ではないため、冷水配管W1内の畜冷熱による冷房を継続する。
【0024】
エンジン発電装置3の起動(S103)から定常運転状態に至るまでは(S108においてN)、UPSからの給電が継続される。S107においてY,すなわち定常運転状態に至った場合には、全ての装置類がエンジン給電に切り替えられる(S109)。この場合の給電系統は図7のように示される。
その後、電源復旧に至るまではエンジン給電が継続され(S110においてN)、電源復旧した場合には(S110においてY)、商用電源8による給電に戻される(S111)。
【0025】
なお、本実施形態では冷房運転中に停電発生があった場合の冷水供給制御について説明したが、これに限らず例えばデマンドカット(ピーク電力抑制)実行の場合においても同様に対応することができる。なお、この場合にはエンジン発電装置3の起動はなく、空調機5冷水出口温度(Tr)>エンジン冷却水槽4内温度(Tc)のときに、冷却水槽4の蓄冷熱によりサーバー室冷房を行う。
以下の各実施形態においても同様である。
【0026】
(第二の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図8を参照して、本実施形態に係る空調システム20の構成が上述の空調システム1と異なる点は、エンジン冷却水槽の冷却機構である。すなわち、空調システム20ではエンジン排熱を冷却塔により冷却するのではなく、熱源機2から循環供給される冷水との熱交換により冷却するものである。
すなわち、空調システム20の冷却水槽21は内部に熱交換器21aを、及び、冷水配管W1、W2と分岐・合流するW20,W21を備えている。このような構成により、エンジン排熱を回収し、さらに水漕内温度を所定温度以下に常時予冷可能としている。
その他の構成は上述の空調システム1と同様であるので、重複説明を省略する。
【0027】
次に、空調システム20停電発生の場合の電力供給及びサーバ室冷房の態様について説明する。図9を参照して、通常運転時には商用電源により全ての機器・装置に対して給電が行われている(S201)。さらに、冷却水槽21内の水温を所定温度以下に維持するように、熱源機2からの冷水循環が行われている。
【0028】
停電発生があった場合(S203においてY)、エンジン発電装置3が起動する(S204)。さらに給電系統切替装置9aにより、ICT装置6aについては無瞬断でUPS9側からの給電に切り替えられる。循環ポンプP1、送風ファン5aについても同様である(S205)。これによりデータ処理は継続され、さらに冷水配管W1内の畜冷熱により応急的にサーバー室冷房が維持される。
【0029】
次いで循環ポンプP1を停止し、UPS9からの給電により循環ポンプP2を運転開始する(S206)。これにより、冷却水系統については冷却水槽4の蓄冷熱によりサーバー室冷房を維持する(S207)。
S208以降のフローは上述の実施形態における図3のS108以降と同様である。
【0030】
(第三の実施形態)
さらに、本発明の他の実施形態について説明する。図10を参照して、本実施形態に係る空調システム30の構成が上述の空調システム1,20と異なる点は、エンジン冷却水槽の冷却機構である。すなわち、空調システム30の冷却水槽31は内部に熱交換器32を備えており、冷水配管W3,W4に接続している。その他の構成は上述の空調システム1と同様であるので、重複説明を省略する。
このような構成により、停電発生等の非常時において、冷却水槽31の水を直接循環させることなく、熱交換器32を介して間接的に冷水配管W1,W2内の水と熱交換させるものである。
本方式の採用により、エンジン冷却水槽貯水の水質を冷水配管W1,W2内を流れる循環冷水と必ずしも同等に保つ必要がなく、直接循環供給方式と比較してメンテナンス・コスト面のメリットがある。
また、本方式では配管系統が密閉となるので、配管系統が開放される直接循環供給方式と比較して、搬送動力が少なくて済むというメリットもある。
【0031】
(第四の実施形態)
さらに、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は通常運転時にエンジン冷却水槽内の冷却水温度に対応して、冷水循環経路を変化させる態様に関する。
図11(a)を参照して、本実施形態に係る空調システム40の構成が上述の空調システム1等と異なる点は、エンジン冷却水槽4と戻り側冷水配管W2を結ぶ配管W41を、冷水配管W4に加えさらに備えていることである。配管W41経路中には開閉弁V41が介装されている。また、配管W4経路中には開閉弁V42、循環ポンプP42が介装されている。さらに、冷水配管W2の配管W4、配管W41の接続点45,46の間に、開閉弁V43が介装されている。
その他の構成は上述の空調システム1と同様であるので、重複説明を省略する。
【0032】
次に、本実施形態の通常運転時における冷水循環系統について説明する。運転中は温度センサS2により冷却水槽4内の水温Tcが計測されている。
図11(b)を参照して、水温Tcが所定の閾値(Th)以下の場合には(Tc≦Th)、開閉弁V41,V42閉、V43開、循環ポンプ41停止となる。これにより、熱源機2で製造された冷水は、同図太線の経路を循環する。この場合、冷却水槽4には戻り側冷水は通過しない。
【0033】
図11(c)を参照して、水温Tcが所定の閾値(Th)を超えた場合には(Tc>Th)、開閉弁V41,V42開、V43閉、循環ポンプ41運転となる。これにより、戻り側冷水は冷却水槽4内を経由して熱源機2に戻される。
このような制御により、冷却水槽内温度を一定以下の低温に維持することができ、停電時にエンジン発電装置3が安定運転に至るまでの間のサーバー室7冷房維持能力のさらなる向上が可能となる。
【0034】
なお、本実施形態においても上述の実施形態と同様に、冷却水槽内部に熱交換器を備え、冷却水槽の水を直接循環させることなく、熱交換器を介して間接的に冷水配管内の水と熱交換させる態様とすることもできる。
【符号の説明】
【0035】
1、20、30,40・・・・空調システム
2・・・・熱源機
3・・・・非常用エンジン発電装置
4、21、31・・・・エンジン冷却水槽
5・・・・空調機
5a・・・熱交換器
5b・・・送風ファン
6a・・・ICT装置
7・・・・サーバー室
8・・・・商用電源
E1〜E10・・・・電力ライン
P1,P2、P42・・・・循環ポンプ
S1,S2・・・・温度センサ
V41〜V43・・・・開閉弁
図1(a)】
図1(b)】
図1(c)】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
図12