(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6373758
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】医療計測システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20180806BHJP
A61B 90/00 20160101ALI20180806BHJP
【FI】
A61B5/00 C
A61B5/00 D
A61B90/00
【請求項の数】72
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2014-542464(P2014-542464)
(86)(22)【出願日】2012年11月15日
(65)【公表番号】特表2015-502206(P2015-502206A)
(43)【公表日】2015年1月22日
(86)【国際出願番号】US2012065293
(87)【国際公開番号】WO2013074800
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2015年10月30日
(31)【優先権主張番号】61/560,677
(32)【優先日】2011年11月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515122402
【氏名又は名称】ボルケーノ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ファーガス・ジェイ・メリット
(72)【発明者】
【氏名】アッシャー・コーエン
(72)【発明者】
【氏名】デュエイン・デ・ヨング
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド・エル・リッツァ
(72)【発明者】
【氏名】アーロン・ジェイ・シェリーン
【審査官】
後藤 孝平
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−240198(JP,A)
【文献】
特開2009−082365(JP,A)
【文献】
特表2003−534079(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0195514(US,A1)
【文献】
特表2009−545398(JP,A)
【文献】
特開2001−353125(JP,A)
【文献】
特開2005−312552(JP,A)
【文献】
特表2002−534148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
A61B 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイとプロセッサとを備えるベッドサイドコントローラの作動方法であって、前記方法は、
前記プロセッサが、超音波振動子及び光干渉断層撮影部材を含む血管内撮像装置によってリアルタイムで得られ、前記タッチ式ディスプレイ上に表示される血管内画像上で、前記タッチ式ディスプレイを介してユーザの計測入力を受信することであって、前記ユーザの計測入力は、前記タッチ式ディスプレイに最初に接触した点によって画定される開始点と、前記タッチ式ディスプレイに最後に接触した点によって画定される終了点とを含むことと、
前記プロセッサが、計測モードを前記ユーザの計測入力の形状に基づいて選択することと、
前記プロセッサが、前記計測モードに基づいて前記ユーザの計測入力に関連して計測値を計算することと、を含み、
前記計測モードの選択は、
前記プロセッサが、前記開始点と前記終了点との間の前記ユーザの計測入力に沿った任意の中継点が境界閾値外であるかを判定することと、
前記プロセッサが、前記中継点のいずれもが前記境界閾値の外部でない場合は、直径計測モードを選択することと、
前記プロセッサが、少なくとも1つの中継点が前記境界閾値の外部である場合は、面積計測モードを選択することと、を含む、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記直径計測モードを選択することは、前記プロセッサが、前記開始点と前記終了点との間に直線を引くことを含み、
前記計測値を計算することは、前記プロセッサが、前記直線の長さを計算することを含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記面積計測モードを選択することは、前記プロセッサが、前記開始点と前記終了点とを結んで境界線のある対象物を作成することを含み、
前記計測値を計算することは、前記プロセッサが、前記境界線のある対象物の前記面積を計算することを含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記計測モードを選択することは、
前記プロセッサが、前記画像上の前記ユーザの計測入力の前記開始点と前記終了点との間の距離を計算することと、
前記プロセッサが、前記距離を閾値と比較することと、
前記プロセッサが、前記比較に基づいて計測モードを選択すること、
を含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記比較に基づいて計測モードを選択することは、前記プロセッサが、前記距離が前記閾値未満の場合に、面積−点モードを選択することを含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記面積−点モードを選択することは、
前記プロセッサが、後続するユーザの計測入力を点として解釈することと、
前記プロセッサが、前記点を結んで境界線のある対象物を作成することと、
を含み、
前記計測値を計算することは、前記プロセッサが、前記境界線のある対象物の前記面積を計算することを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、計測モードを選択することは、前記プロセッサが、直径計測モード、面積−点モード、および面積−線モードのうちから計測モードを選択することを含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、前記ユーザの計測入力を受信することは、前記プロセッサが、タッチペンと体の一部のうちの1つが前記タッチ式ディスプレイに接触することを検出することを含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記ユーザの計測入力を受信することは、前記プロセッサが、滅菌ドレープおよび手袋のうちの1つを通じて前記タッチ式ディスプレイに接触することを検出することを含む、方法。
【請求項10】
ベッドサイドコントローラであって、
内蔵式取り付け構造を含むハウジングと、
前記ハウジングの表面内に配置され、前記表面上に画像を表示し、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、
前記ハウジング内に配置されるプロセッサと、
前記ハウジング内に配置される通信モジュールであって、前記プロセッサと通信可能に接続し、医療データを処理システムに向けて送信し、前記処理システムから受信するように構成される通信モジュールと、
前記ハウジング内に配置される非一時的コンピュータ可読記憶モジュールであって、前記プロセッサと通信可能に接続し、内部に記憶された複数の指示を含み、前記プロセッサによって実行可能である非一時的コンピュータ可読記憶モジュールと、
を備え、前記複数の指示は、
患者の血管内に配置された、超音波振動子及び光干渉断層撮影部材を含む血管内撮像装置によってリアルタイムで得られ、前記タッチ式ディスプレイを通じて、前記ディスプレイ上に表示される血管内画像上のユーザの計測入力を受信するための指示と、
前記ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択するための指示と、
前記計測モードに基づいて、前記ユーザの計測入力に関連する計測値を計算するための指示と、を含み、
ユーザの計測入力を受信するための前記指示は、前記タッチ式ディスプレイに最初に接触した点によって画定される開始点と、前記タッチ式ディスプレイに最後に接触した点によって画定される終了点とを受信するための指示を含み、
前記計測モードの選択は、
前記開始点と前記終了点との間の前記ユーザの計測入力に沿った任意の中継点が、境界閾値外であるかを判定することと、
前記中継点のいずれもが前記境界閾値の外部でない場合は、直径計測モードを選択することと、
少なくとも1つの中継点が前記境界閾値の外部である場合は、面積計測モードを選択することと、
を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項11】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは、滅菌ドレープを介してユーザ入力を受信するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項12】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは手袋越しのタッチからユーザ入力を受信するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項13】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは触覚のフィードバックをユーザに提供するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項14】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記ハウジングは耐水性である、ベッドサイドコントローラ。
【請求項15】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記通信モジュールは無線通信モジュールである、ベッドサイドコントローラ。
【請求項16】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、前記ハウジング内に配置される再充電可能なバッテリを含み、前記バッテリは、前記非一時的コンピュータ可読記憶モジュール、前記通信モジュール、前記プロセッサ、および前記タッチ式ディスプレイに電力を供給するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項17】
請求項16に記載のベッドサイドコントローラであって、前記ベッドサイドコントローラは処理システムに結合し、電力を前記処理システムから引いて前記バッテリを再充電するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項18】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、
前記直径計測モードを選択するための前記指示は、前記開始点と前記終了点との間に直線を引くための指示を含み、
前記計測値を計算するための前記指示は、前記直線の長さを計算するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項19】
請求項10に記載のベッドサイドコントローラであって、
前記面積計測モードを選択するための前記指示は、前記開始点と前記終了点とを結んで境界線のある対象物を作成するための指示を含み、
前記計測値を計算するための前記指示は、前記境界線のある対象物の前記面積を計算するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項20】
請求項19に記載のベッドサイドコントローラであって、前記計測モードを選択するための指示は、
前記画像上の前記ユーザの計測入力の前記開始点と前記終了点との間の距離を計算するための指示と、
前記距離を閾値と比較するための指示と、
前記比較に基づいて計測モードを選択するための指示と、
を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項21】
医療計測システムであって、
医療データを患者から収集するように構成される医療センサ装置と、
前記医療センサ装置と通信可能に接続し、前記医療データを前記医療センサ装置から受信するように操作可能である処理システムであって、前記処理システムはさらに、前記患者を表す医療画像に前記医療データを変換するように操作可能である処理システムと、
前記処理システムと通信可能に接続し、前記医療画像を前記処理システムから受信し、前記医療画像をタッチ式ディスプレイ上に表示するように操作可能であるベッドサイドコントローラであって、前記ベッドサイドコントローラはさらに、患者の血管内に配置された、超音波振動子及び光干渉断層撮影部材を含む血管内撮像装置によってリアルタイムで得られ、前記タッチ式ディスプレイを通じて、前記ディスプレイ上に表示される血管内画像上のユーザの計測入力を受信し、前記ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択し、前記計測モードに基づいて、前記ユーザの計測入力に関連する計測値を計算するように構成されるベッドサイドコントローラと、を備え、
前記ベッドサイドコントローラは、前記タッチ式ディスプレイに最初に接触した点によって画定されるユーザの計測入力開始点と、前記タッチ式ディスプレイに最後に接触した点によって画定されるユーザの計測入力終了点を受信するように構成され、
前記計測モードの選択は、
前記開始点と前記終了点との間の前記ユーザの計測入力に沿った任意の中継点が、境界閾値外であるかを判定することと、
前記中継点のいずれもが前記境界閾値の外部でない場合は、直径計測モードを選択することと、
少なくとも1つの中継点が前記境界閾値の外部である場合は、面積計測モードを選択することと、を含む、医療計測システム。
【請求項22】
請求項21に記載の医療計測システムであって、前記ベッドサイドコントローラはさらに、前記画像上の前記ユーザの計測入力の前記開始点と前記終了点との間の距離を計算し、前記距離を閾値と比較し、前記比較に基づいて計測モードを選択するように構成される、システム。
【請求項23】
請求項21に記載の医療計測システムであって、前記ベッドサイドコントローラは、前記医療センサ装置が撮像した医療データの記録の開始および終了を制御するように構成される、システム。
【請求項24】
ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイとプロセッサとを備えるベッドサイドコントローラを用いて医療ワークフローを実施するための医療計測システムの作動方法であって、前記方法は、
前記プロセッサが、前記タッチ式ディスプレイ上のグラフィカルユーザインタフェースの実行を開始することと、
前記プロセッサが、前記グラフィカルユーザインタフェース上で、超音波振動子及び光干渉断層撮影部材を含む血管内撮像装置によってリアルタイムで得られ録画された血管内画像を検索して対象血管内画像を選択する操作を受け付け、前記録画された血管内画像の中から対象血管内画像を特定することと、
前記プロセッサが、前記タッチ式ディスプレイに表示されている前記対象血管内画像上で計測を実施することと、を含み、
前記計測の実施は、前記プロセッサが、前記タッチ式ディスプレイに最初に接触した点によって画定される開始点と、前記タッチ式ディスプレイに最後に接触した点によって画定される終了点とを含むユーザの計測入力を受け付け、前記ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択することを含み、
前記計測モードの選択は、
前記プロセッサが、前記開始点と前記終了点との間の前記ユーザの計測入力に沿った任意の中継点が境界閾値外であるかを判定することと、
前記プロセッサが、前記中継点のいずれもが前記境界閾値の外部でない場合は、直径計測モードを選択することと、
前記プロセッサが、少なくとも1つの中継点が前記境界閾値の外部である場合は、面積計測モードを選択することと、を含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記プロセッサが、選択可能なオプションとして前記グラフィカルユーザインタフェース内に複数の医療ワークフローを表示して選択を受け付けることを含む、方法。
【請求項26】
請求項24に記載の方法であって、前記録画された画像を検索することは、前記プロセッサが、前記録画された画像すべての圧縮図を前記タッチ式ディスプレイに表示して画像の選択を受け付けることを含む、方法。
【請求項27】
請求項24に記載の方法であって、前記録画された画像を検索することは、前記プロセッサが、自由検索タイプのジェスチャを前記タッチ式ディスプレイ上で受け付けることを含む、方法。
【請求項28】
請求項24に記載の方法であって、前記計測を実施することは、前記プロセッサが、前記対象血管内画像に前記計測を注釈として付けることを含む、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記プロセッサが、前記対象血管内画像の上に前記計測の注釈を付けて処理システムに保存することをさらに含む、方法。
【請求項30】
請求項24に記載の方法であって、前記プロセッサが、前記グラフィカルユーザインタフェースを用いて前記対象血管内画像の計測を実施することに対応して、前記タッチ式ディスプレイの画面に触覚のフィードバックを提供することを含む、方法。
【請求項31】
ベッドサイドコントローラであって、
ハウジングと、
前記ハウジングの表面内に配置され、前記表面上に画像を表示し、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、
前記ハウジング内に配置されるプロセッサと、
前記ハウジング内に配置される通信モジュールであって、前記プロセッサと通信可能に接続し、医療データを送受信するように構成されるモジュールと、
前記ハウジング内に配置される非一時的コンピュータ可読記憶モジュールであって、前記プロセッサと通信可能に接続し、内部に記憶され且つ前記プロセッサによって実行可能である複数の指示を含み、モジュールと、
を備え、前記複数の指示は、
前記タッチ式ディスプレイのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)をレンダリングするための指示と、
患者の体内に配置された、超音波振動子及び光干渉断層撮影部材を含む血管内撮像装置によってリアルタイムで得られる患者の血管内画像を表示するための指示と、
前記GUIに対するユーザ入力に基づいて、前記血管内画像の録画を開始および終了するための指示と、
ユーザが対象血管内画像を特定できるように、前記録画された血管内画像を前記GUIで表示するための指示と、
前記GUIに対するユーザの計測入力に基づいて、前記対象血管内画像上で計測を行うための指示と、を含み、
前記対象血管内画像上で計測を行うための前記指示は、前記タッチ式ディスプレイに最初に接触した点によって画定される開始点と、前記タッチ式ディスプレイに最後に接触した点によって画定される終了点とを含む前記ユーザの計測入力を受け付け、前記ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択することを含み、
前記計測モードの選択は、
前記開始点と前記終了点との間の前記ユーザの計測入力に沿った任意の中継点が、境界閾値外であるかを判定することと、
前記中継点のいずれもが前記境界閾値の外部でない場合は、直径計測モードを選択することと、
少なくとも1つの中継点が前記境界閾値の外部である場合は、面積計測モードを選択することと、を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項32】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記複数の指示は、前記GUIを通じてユーザが選択可能な複数のワークフローモードを提示するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項33】
請求項32に記載のベッドサイドコントローラであって、前記複数の指示は、前記GUIを通じて、前記複数のワークフローモードからワークフローモードをユーザが選択することを受信するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項34】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記録画された画像を前記GUIに表示するための前記指示は、前記録画された画像すべての圧縮図を表示するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項35】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記録画された画像を前記GUIに表示するための前記指示は、前記タッチ式ディスプレイを介して、前記録画された画像を自由に検索するために、ジェスチャによる入力を受信するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項36】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記複数の指示は、前記対象血管内画像に前記計測を注釈として付けるための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項37】
請求項19に記載のベッドサイドコントローラであって、前記複数の指示は、前記対象血管内画像の上に前記計測の注釈を付けて処理システムに保存するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項38】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記血管内撮像装置は、前記患者の血管内のカテーテル上に配置されるセンサである、ベッドサイドコントローラ。
【請求項39】
請求項38に記載のベッドサイドコントローラであって、開始および終了のための前記指示は、前記録画と前記カテーテルの引き戻しとを調整するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項40】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、GUIを前記タッチ式ディスプレイ上でレンダリングするための前記指示は、前記GUIにタッチして入力することに対応して、触覚のフィードバックを提供するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項41】
請求項31に記載のベッドサイドコントローラであって、前記録画された画像を表示するための前記指示は、前記患者の体の一部の三次元レンダリングを表示するための指示を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項42】
請求項41に記載のベッドサイドコントローラであって、三次元レンダリングを表示するための前記指示は、前記タッチ式ディスプレイを介する複数の同時タッチ入力を受信するための指示と、前記三次元レンダリングを前記複数の同時タッチ入力に基づいて、軸の周りを回転させるための指示とを含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項43】
ベッドサイドコントローラであって、
一体形成されたハウジングであって、該ハウジングの外縁近くに配置される前壁、後壁、及び上壁によって確定される取り付け溝を確定するハウジングと、
前記取り付け溝に隣接して前記ハウジングに取り付けられる保持クランプと、
前記ハウジングの表面に配置され、画像を表示し、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、
前記ハウジング内に配置されるプロセッサと、
前記ハウジング内に配置され、前記プロセッサと通信可能に接続される通信モジュールと、
前記ハウジング内に配置され、前記タッチ式ディスプレイ、前記プロセッサ、および前記通信モジュールと電気的に接続するバッテリと、を含み、
前記保持クランプは、前記保持クランプの幅方向に延在するスロットを有し、
前記保持クランプは、取り付けプラットフォームへの前記取り付け溝の取り付け/該取り付けプラットフォームからの取り外しを可能にする第1の位置と、
前記取り付け溝で受けた前記取り付けプラットフォームが前記ハウジングの前記上壁及び前記保持クランプのスロットと係合して、前記ベッドサイドコントローラがカンチレバー方式で前記取り付けプラットフォームに取り付けられるように前記取り付け溝で受けた該取り付けプラットフォームに対して前記ベッドサイドコントローラを固定する第2の位置との間で、前記ハウジングに対して回動自在である、
ベッドサイドコントローラ。
【請求項44】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記内蔵式取り付け構造は前記ハウジングの外縁近くに配置され、それによって、前記取り付け構造が取り付けプラットフォームに取り外し可能に固定されるとき、前記ベッドサイドコントローラは張り出した様式で取り付けられる、ベッドサイドコントローラ。
【請求項45】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記内蔵式取り付け構造は、前記ベッドサイドコントローラを滅菌野のベッドレールに取り外し可能に固定するように操作可能である、ベッドサイドコントローラ。
【請求項46】
請求項45に記載のベッドサイドコントローラであって、前記ベッドサイドコントローラの前記ディスプレイが概ね、前記ベッドレールに関連する台の上面と平行となるように、前記内蔵式取り付け構造は、前記ベッドサイドコントローラを前記ベッドレールに取り外し可能に固定するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項47】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、
前記前壁および後壁は概ね、前記ディスプレイに垂直であり、前記上壁は概ね、前記ディスプレイに平行である、ベッドサイドコントローラ。
【請求項48】
請求項47に記載のベッドサイドコントローラであって、前記前壁、上壁、および後壁および前記スロットは細長い対象物の表面とそれぞれ協働し、前記ベッドサイドコントローラを細長い対象物に取り外し可能に固定する、ベッドサイドコントローラ。
【請求項49】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記一体形成されたハウジングは継ぎ目なく成形されている、ベッドサイドコントローラ。
【請求項50】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記画像は、血管内超音波(IVUS)撮像、血管内光音響(IVPA)撮像、光干渉断層撮影法(OCT)、フォワードルッキングIVUS(FL−IVUS)、冠血流予備量比(FFR)、冠血流予備能(CFR)、および血管造影法のうちの1つに関連する画像を含む、ベッドサイドコントローラ。
【請求項51】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、さらに、前記ハウジングの表面外部に配置される電気接点を含み、前記バッテリと電気的に接続し、前記電気接点は充電を受け、前記充電を前記バッテリに伝えるように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項52】
請求項51に記載のベッドサイドコントローラであって、前記電気接点は前記取り付け溝内に配置され、前記ベッドサイドコントローラが取り付けられるときに充電を受けるように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項53】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは、滅菌ドレープを通じてユーザ入力を受信する、ベッドサイドコントローラ。
【請求項54】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは、ユーザ入力を手袋越しのタッチから受信するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項55】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記タッチ式ディスプレイは触覚のフィードバックをユーザに提供するように構成される、ベッドサイドコントローラ。
【請求項56】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記ハウジングは耐水性である、ベッドサイドコントローラ。
【請求項57】
請求項43に記載のベッドサイドコントローラであって、前記通信モジュールは無線通信モジュールである、ベッドサイドコントローラ。
【請求項58】
血管内ワークフローを受ける患者に関連して、ベッドサイドコントローラを取り付けプラットフォームに取り外し可能に取り付ける方法であって、
保持クランプを開放位置まで枢動させることであって、前記保持クランプは前記ベッドサイドコントローラ上に配置され、それによって前記ベッドサイドコントローラのハウジングに画定される取り付け溝上に延在することと、
前記取り付けプラットフォームが前記取り付け溝を通って延在するように前記ベッドサイドコントローラを配置することと、
前記保持クランプを解放して、それによって、前記保持クランプは前記取り付けプラットフォームと係合し、前記取り付けプラットフォームを前記取り付け溝内に取り外し可能に固定し、それによって前記ベッドサイドコントローラを前記取り付けプラットフォームに取り付けることと、
前記ベッドサイドコントローラのタッチ式ディスプレイに表示された前記患者に関連する血管内医療情報を見ることと、
前記タッチ式ディスプレイ上でユーザ入力を入力し、前記タッチ式ディスプレイ上に表示された前記医療情報を操作することと、を含み、
前記ハウジングは、該ハウジングの外縁近くに配置される前壁、後壁、及び上壁によって確定される前記取り付け溝を確定し、
前記保持クランプは、前記取り付け溝に隣接して前記ハウジングに取り付けられ、
前記保持クランプは、前記保持クランプの幅方向に延在するスロットを有し、
前記保持クランプは、取り付けプラットフォームへの前記取り付け溝の取り付け/該取り付けプラットフォームからの取り外しを可能にする第1の位置と、
前記取り付け溝で受けた前記取り付けプラットフォームが前記ハウジングの前記上壁及び前記保持クランプのスロットと係合して、前記ベッドサイドコントローラがカンチレバー方式で前記取り付けプラットフォームに取り付けられるように前記取り付け溝で受けた該取り付けプラットフォームに対して前記ベッドサイドコントローラを固定する第2の位置との間で、前記ハウジングに対して回動自在である、方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、
前記前壁および後壁は概ね、前記タッチ式ディスプレイに垂直であり、前記上壁は概ね、前記タッチ式ディスプレイに平行であり、
前記ベッドサイドコントローラを配置することは、前記前壁、上壁、および後壁および前記スロットが前記取り付けプラットフォームの前記それぞれの表面と係合するように、前記ベッドサイドコントローラを配置することを含む、方法。
【請求項60】
請求項58に記載の方法であって、
前記保持クランプの解放は、前記保持クランプが閉鎖位置にあるとき、前記取り付けプラットフォームの一部を前記スロット内に固定することを含む、方法。
【請求項61】
請求項58に記載の方法であって、前記取り付け溝は前記ハウジングの外縁近くに配置され、それによって、前記保持クランプの解放に引き続き、前記ベッドサイドコントローラは張り出した様式で前記取り付けプラットフォームに取り外し可能に取り付けられる、方法。
【請求項62】
請求項58に記載の方法であって、
前記保持クランプはばね仕掛けであり、
前記保持クランプの解放は、前記取り付け溝内の前記取り付けプラットフォームに圧力を行使することを含む、方法。
【請求項63】
請求項58に記載の方法であって、前記取り付けプラットフォームは滅菌野のベッドレールである、方法。
【請求項64】
請求項63に記載の方法であって、前記保持クランプの解放は、前記ベッドサイドコントローラの前記タッチ式ディスプレイが概ね、前記ベッドレールに関連する台の上面と平行となるように、前記ベッドサイドコントローラを前記ベッドレールに取り外し可能に固定することを含む、方法。
【請求項65】
請求項58に記載の方法であって、前記取り付けプラットフォームはIVポール上に配置される、方法。
【請求項66】
請求項58に記載の方法であって、前記取り付けプラットフォームは可動カート上に配置される、方法。
【請求項67】
請求項58に記載の方法であって、前記ベッドサイドコントローラが前記取り付けプラットフォームに取り付けられるとき、前記ベッドサイドコントローラのバッテリを前記取り付け溝内に配置される電気接点を介して電気的に充電することをさらに含む、方法。
【請求項68】
請求項58に記載の方法であって、ユーザ入力を入力することは、滅菌ドレープを介してユーザ入力を入力することを含む、方法。
【請求項69】
請求項58に記載の方法であって、ユーザ入力を入力することは、ユーザ入力を手袋越しのタッチから入力することを含む、方法。
【請求項70】
請求項58に記載の方法であって、医療情報を見ることは、前記患者内に配置される撮像ツールが撮像し、前記タッチ式ディスプレイが表示する画像を見ることを含む、方法。
【請求項71】
請求項70に記載の方法であって、前記ユーザ入力によって、前記画像上で計測を実施することをさらに含む、方法。
【請求項72】
請求項58に記載の方法であって、医療情報を見ることは、血管内超音波(IVUS)撮像情報、血管内光音響(IVPA)撮像情報、光干渉断層撮影法(OCT)情報、フォワードルッキングIVUS(FL−IVUS)情報、冠血流予備量比(FFR)情報、および冠血流予備能(CFR)情報のうちの1つを見ることを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、医療装置の分野に関し、より詳細には、医療計測システムおよび関連する使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2011年11月16日に出願された「医療感知制御システムおよび方法」という名称の特許文献1の利点を請求し、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0003】
疾病の治療の成功度を診断し、検証する方法は、単なる外部撮像処理から内部診断処理を含むように進歩してきた。X線、MRI、CTスキャン、X線透視検査、および血管造影法などの従来の外部画像技術に加えて、今では小型のセンサを直接体内に配置することができる。たとえば、カテーテルまたはカテーテル処置のために用いられるガイドワイヤなどの可撓性の細長い部材の遠位端上に超小型センサを配置することによって、血管閉塞およびその他の血管疾病を診断するために、診断器具および処置が開発されてきた。たとえば、既知の医療感知技術には、血管内超音波(IVUS)フォワードルッキングIVUS(FL−IVUS)、冠血流予備量比(FFR)判定、冠血流予備能(CFR)判定、光干渉断層撮影法(OCT)、経食道心エコー法、および画像誘導治療が含まれる。従来、これらの処置の多くは複数の医師および臨床医によって実行され、それぞれが割り当てられた業務を実施する。たとえば、医師は滅菌野において患者の隣に立ち、撮像カテーテルの挿入および引き出しを誘導する。医師の近くの臨床医は、たとえばコントローラを用いて撮像を開始および停止することによって、処置ワークフローを制御してもよい。さらに、画像を撮像した後に、隣の制御室にいる第2の臨床医は、デスクトップコンピュータで対象画像を選択し、その計測を行ってもよい。一般に、カテーテル検査室の医師は、制御室の臨床医にそのような計測を行う方法について指示を与えなければならない。そのため、処置時間が長くなり、処置費用が増加することもあり、誤解や臨床医の未熟さによって、計測の誤差につながることもある。さらに、医療感知画像上で計測するとき、臨床医は一般に、計測を行う前に計測モードを選択しなくてはならず、医療感知ワークフローの効率が低減することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国仮特許出願第61/560,677号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、医療感知ワークフローを実施するための既存の装置および方法は、意図する目的としては概ね適切である一方、あらゆる点で完全に満足のいくものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
代表的な一態様では、本開示は、ベッドサイドコントローラを用いて医療画像に対する計測を行う方法を対象とする。本方法は、ベッドサイドコントローラのタッチ式ディスプレイによって、ディスプレイ上に表示される画像に対するユーザの計測入力を受信することを含む。ユーザの計測入力は、タッチ式ディスプレイに最初に触れる点によって画定される開始点と、タッチ式ディスプレイに最後に触れる点によって画定される終了点とを含む。本方法はまた、ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択することと、計測モードに基づいてユーザの計測入力に関連する計測値を計算することとを含む。
【0007】
一部の例では、計測を実施する方法は、ユーザの計測入力の形状に基づいて、直径計測モードと面積計測モードのうちの1つを選択することを含んでいてもよい。
【0008】
別の代表的な態様では、本開示はベッドサイドコントローラを対象とする。ベッドサイドコントローラはハウジングを含む。ハウジングは内蔵式取り付け構造を含む。ベッドサイドコントローラはさらに、ハウジングの表面内に配置され、画像を表示して表面上のユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、ハウジング内に配置されるプロセッサと、ハウジング内に配置される通信モジュールとを含む。通信モジュールはプロセッサに通信可能に接続し、医療データを処理システムに送信し、処理システムから受信するように構成される。ベッドサイドコントローラはまた、ハウジング内に配置され、且つプロセッサと通信可能に接続する非一時的コンピュータ可読記憶モジュールを含む。非一時的コンピュータ可読記憶モジュールはそこに記憶される複数の指示を含み、プロセッサによって実行可能である。複数の指示は、タッチ式ディスプレイを通じて、ディスプレイ上に表示される画像上のユーザの計測入力を受信するための指示と、ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択するための指示と、計測モードに基づいて、ユーザの計測入力に関連する計測値を計算するための指示とを含む。
【0009】
別の代表的な態様では、本開示は医療計測システムを対象とする。医療処置ワークフローシステムは、医療データを患者から収集するように構成される医療センサ装置と、医療センサ装置と通信可能に接続し、医療データを医療センサ装置から受信するように操作可能である処理システムとを含む。処理システムはさらに、患者を表す医療画像に医療データを変換するように操作可能である。システムはまた、処理システムと通信可能に接続し、医療画像を処理システムから受信し、医療画像をタッチ式ディスプレイ上に表示するように操作可能であるベッドサイドコントローラも含む。ベッドサイドコントローラはさらに、タッチ式ディスプレイを通じて、ディスプレイ上に表示される医療画像上のユーザの計測入力を受信し、ユーザの計測入力の形状に基づいて計測モードを選択し、計測モードに基づいて、ユーザの計測入力に関連する計測値を計算するように構成される。
【0010】
一部の例では、ベッドサイドコントローラは、患者を囲む滅菌野内において、ユーザの計測入力を受信するように構成されてもよい。さらに、ベッドサイドコントローラは、ユーザの計測入力の形状に基づいて、直径計測モードと、面積計測モードのうちの1つを選択するように構成されてもよい。
【0011】
さらに別の代表的な態様では、本開示は、タッチ式ベッドサイドコントローラを用いて医療ワークフローを実施する方法を対象とする。本方法は、ベッドサイドコントローラ上のグラフィカルユーザインタフェースを用いて医療ワークフローを開始することと、撮像ツールによって撮像され、ベッドサイドコントローラ上に表示される画像に基づいて、患者の体内に撮像ツールを配置することと、撮像ツールによって撮像した画像の録画の開始および終了を、ベッドサイドコントローラ上のグラフィカルユーザインタフェースを用いて制御することと、録画された画像を自由に検索して(Navigating)、ベッドサイドコントローラ上のグラフィカルユーザインタフェースを用いて対象画像を特定することと、対象画像上で、ベッドサイドコントローラ上のグラフィカルユーザインタフェースを用いて計測を実施することと、を含む。
【0012】
一部の例では、計測を実施することは、ベッドサイドコントローラに表示された対象画像の部分にタッチし、解放して、面積計測および直径計測のうちの1つを行うことを含むことができる。
【0013】
別の代表的な態様では、本開示はベッドサイドコントローラを対象とする。ベッドサイドコントローラはハウジングと、ハウジングの表面内に配置され、表面上に画像を表示し、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、ハウジング内に配置されるプロセッサとを含む。ベッドサイドコントローラはまた、ハウジング内に配置される通信モジュールであって、プロセッサと通信可能に接続し、医療データを送受信する通信モジュールと、ハウジング内に配置される非一時的コンピュータ可読記憶モジュールであって、プロセッサと通信可能に接続し、内部に記憶された複数の指示を含み、プロセッサによって実行可能である非一時的コンピュータ可読記憶モジュールとを含む。複数の指示は、タッチ式ディスプレイのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)をレンダリングするための指示と、患者の体内に配置された撮像ツールによって撮像されている患者の画像を表示するための指示と、GUIに対するユーザ入力に基づいて、画像の録画を開始および終了するための指示とを含む。複数の指示はまた、ユーザが対象画像を特定できるように、録画された画像をGUIで表示するための指示と、GUIに対するユーザの計測入力に基づいて、対象画像上で計測を行うための指示とを含む。
【0014】
別の代表的な態様では、本開示はベッドサイドコントローラを対象とする。ベッドサイドコントローラは、一体形成されたハウジングと、ハウジング上に配置される内蔵式取り付け構造とを含む。取り付け構造は、ハウジング内に画定される取り付け溝と、取り付け溝上に配置され、取り付け溝内の取り付けプラットフォームに取り外し可能に固定されるように構成される保持クランプとを含む。それによってベッドサイドコントローラは取り付けプラットフォームに取り付けられる。ベッドサイドコントローラはまた、ハウジングの表面内に配置され、表面上に画像を表示し、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチ式ディスプレイと、ハウジング内に配置されるプロセッサと、ハウジング内に配置される通信モジュールであって、プロセッサと通信可能に接続し、医療データを送受信するように構成される通信モジュールと、一体形成されたハウジング内に配置され、タッチ式ディスプレイ、プロセッサ、通信モジュールと電気的に接続するバッテリとを含む。
【0015】
一部の例では、内蔵式取り付け構造はベッドサイドコントローラをベッドレールに取り外し可能に固定するように構成されることができ、それによってベッドサイドコントローラのディスプレイは概ね、ベッドレールに関連する台の上面と平行となる。
【0016】
さらに別の代表的な態様では、本開示は、血管内ワークフローを受ける患者に関連して、ベッドサイドコントローラを取り付けプラットフォームに取り外し可能に取り付ける方法を対象とする。本方法は、保持クランプを開放位置まで枢動させることを含む。保持クランプはベッドサイドコントローラ上に配置され、その結果ベッドサイドコントローラのハウジングに画定される取り付け溝上に延在する。本方法はまた、取り付けプラットフォームが取り付け溝を通って延在するようにベッドサイドコントローラを配置することと、保持クランプを解放して、保持クランプが取り付けプラットフォームと係合し、取り付けプラットフォームを取り付け溝内に取り外し可能に固定し、それによってベッドサイドコントローラを取り付けプラットフォームに取り付けることとを含む。本方法はまた、ベッドサイドコントローラのタッチ式ディスプレイに表示された、患者に関連する血管内医療情報を見ることと、タッチ式ディスプレイ上でユーザ入力を入力し、タッチ式ディスプレイ上に表示された医療情報を操作することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示の一実施形態によるベッドサイドコントローラを含む医療感知システムを示す概略図である。
【
図2】本開示の別の実施形態による無線ベッドサイドコントローラを含む医療感知システムを示す概略図である。
【
図3A】ベッドサイドコントローラの概略斜視図である。
【
図3B】
図3Aのベッドサイドコントローラの後部概略斜視図である。
【
図3C】ベッドレールに取り付けた
図3Aのベッドサイドコントローラの概略斜視図である。
【
図4】本開示の態様による
図3Aおよび
図3Bのベッドサイドコントローラの機能ブロック図である。
【
図5】
図3Aおよび
図3Bのベッドサイドコントローラを備える集学的(multi−modality)可動処理システムの概略斜視図である。ベッドサイドコントローラは集学的可動処理システムに取り付けられている。
【
図6】IVポールに取り外し可能に取り付けられる
図3Aおよび
図3Bのベッドサイドコントローラの概略斜視図である。
【
図7】本開示の様々な態様によるベッドサイドコントローラを用いて、医療感知ワークフローを行う方法を例示する、高レベルフローチャートである。
【
図8】本開示の様々な態様によるベッドサイドコントローラ上で行われる計測ワークフローを説明する方法の高レベルフローチャートである。
【
図9】
図8の方法の様々な態様を例示する部分的な画面画像である。
【
図10】
図8の方法の様々な態様を例示する部分的な画面画像である。
【
図11】
図8の方法の様々な態様を例示する部分的な画面画像である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の原則の理解を促すために、図に例示される実施形態を参照し、特定の用語を用いて説明する。前記説明にかかわらず本開示の限定を意図するものではないことを理解されたい。記載する装置、機器、方法の任意の変更およびさらなる修正、ならびに本明細書に記載する開示の原則をさらに応用することは、開示分野の当業者には通常想到されるものとして企図する。具体的には、一実施形態に関して記載する特徴、部品、および/またはステップは、本開示の別の実施形態に関して記載する特徴、部品、および/またはステップと組み合わせてもよいことが完全に企図される。
【0019】
図1は、本開示の一実施形態によるベッドサイドコントローラ102を含む医療感知システム100を示す概略図である。一般に、医療感知システム100は、複数の形態の獲得要素及び処理要素を整合性をもって統合したもの及び連結したものを備える。これは、人間の生物学的生理情報および形態学的情報を取得して、解釈するために用いる、様々な方法に影響を受けるように設計される。より具体的には、システム100において、ベッドサイドコントローラ102は集学的医療感知データの取得、制御、解釈、計測、および表示のためのタッチ式統合計算装置である。例示実施形態では、ベッドサイドコントローラ102はタブレットタイプのタッチ式コンピュータであり、ユーザ制御および診断画像を単一の表面で提供する。医療感知システム100において、ベッドサイドコントローラ102は、複数の医療感知手法に対応するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を介して、ワークフロー制御オプションと患者画像データを提示するように操作可能である。ベッドサイドコントローラ102は、
図3A、
図3B、および
図4と関連してより詳細に説明する。
【0020】
例示実施形態では、医療感知システム100はカテーテル検査室104に配備される。カテーテル検査室104を用いて、任意の数の医療感知処置を患者106に単独で、または組み合わせて実施してもよい。医療感知処置には、たとえば、血管造影法、血管内超音波(IVUS)、仮想組織診断(VH)、フォワードルッキングIVUS(FL−IVUS)、血管内光音響(IVPA)撮像、冠血流予備量比(FFR)判定、冠血流予備能(CFR)判定、光干渉断層撮影法(OCT)、コンピュータ断層撮影、心腔内心エコー法(ICE)、フォワードルッキングICE(FLICE)、血管内パルポグラフィ、経食道超音波、または従来技術で既知の任意の別の医療感知手法などを含むが、これらに限定されない。医療感知システムの制御に加えて、ベッドサイドコントローラを用いて、医療処置システムと協働し、及び医療処置システムを制御してもよい。医療処置システムには、たとえば、ステント植込み、コイル塞栓術、アブレーション治療、腎臓結石処置、膀胱鏡検査のバスケット留置、腫瘍除去、および化学療法に用いられるシステムなどが含まれるが、これらに限定されない。カテーテル検査室104は滅菌野105をさらに含む。滅菌野105は、処置台109上の患者106および臨床医107を囲むカテーテル検査室の一部を含有する。臨床医107は任意の数の医療感知処置または治療を実施することができる。
図1に示すように、ベッドサイドコントローラ102は滅菌野105内に配置されてもよく、臨床医107はベッドサイドコントローラ102を用いて、医療感知処置のワークフローまたは患者106に施している治療を制御してもよい。たとえば、臨床医107は、処置ワークフローを開始してもよく、処置中に撮像したIVUS画像をリアルタイムで見てもよく、IVUS画像上で計測してもよい。これらはすべて滅菌野105内部のベッドサイドコントローラ102のみを用いて行うことができる。代替的な実施形態では、ベッドサイドコントローラ102は滅菌野105外部で使用されてもよい。たとえば、カテーテル検査室104内の別の場所で、またはカテーテル検査室に隣接する制御室で使用されてもよい。ベッドサイドコントローラ102を使用して、医療感知ワークフローまたは治療ワークフローを制御する方法は、
図7および
図8に関連してより詳細に説明される。
【0021】
図1に例示する実施形態では、医療感知システム100は、複数の相互接続した医療感知に関するツールをカテーテル検査室104内にさらに含み、集学的ワークフロー処置を容易にする。このツールには、例えば、IVUSカテーテル108、IVUS患者隔離モジュール(PIM)112、OCTカテーテル110、およびOCT PIM114、心電図(ECG)装置116、血管造影システム117、ブームディスプレイ122、集学的処理システム124などが含まれる。ベッドサイドコントローラ102、PIM112および114、ECG装置116、血管造影法システム117、およびブームディスプレイ122は処理システム124と通信可能に接続する。一実施形態では、処理システム124はコンピュータワークステーションであり、集学的医療感知データを取得し、処理し、表示するためにハードウェアおよびソフトウェアを備える。別の実施形態では、処理システムは、医療感知データを処理するように操作可能である別の種類の計算システムであってもよい。たとえば、IVUSワークフロー中に、処理システム124は、IVUSの未加工データをIVUS PIM112から受信し、未加工データをIVUS画像に変換し、ベッドサイドコントローラ124で画像を利用できるように操作可能である。それによって、画像は臨床医107が分析できるように表示される。処理システム124がコンピュータワークステーションである実施形態では、システムは、少なくともマイクロコントローラまたは専用中央演算処理装置(CPU)などのプロセッサと、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/またはコンパクトディスク読み出し専用記憶媒体(CD−ROM)などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)などの映像コントローラと、イーサネット(登録商標)コントローラなどのネットワーク通信装置とを含む。さらに、集学的処理システム124はデータネットワーク125に通信可能に接続する。例示実施形態では、データネットワーク125はTCP/IPベースのローカルエリアネットワーク(LAN)であるが、別の実施形態では、同期型光ネットワーク(SONET)などの異なるプロトコルを利用してもよく、またはワイドエリアネットワーク(WAN)であってもよい。処理システム124は、ネットワーク125を介して様々なリソースに接続してもよい。たとえば、処理システム124は、医用デジタル撮像および通信(DICOM)システム、画像保存通信システム(PACS)、および病院情報システムなどと接続してもよい。「集学的医療感知システムおよび方法」という名称の2011年4月8日出願の米国特許出願番号第61/473,570号は、医療感知データを処理する集学的処理システムを開示しており、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0022】
医療感知システム100において、IVUS PIM112およびOCT PIM114は、それぞれ、IVUSカテーテル108およびOCTカテーテル110によって、患者106から収集した医療感知データを受信するように操作可能であり、受信したデータを処理システム124に送信するように操作可能である。一実施形態では、IVUS PIM112およびOCT PIM114は医療感知データを周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)データバス接続で送信するが、別の実施形態では、データをUSB接続、サンダーボルト接続、ファイヤワイヤ接続、または別の高速データバス接続で送信してもよい。さらに、ECG装置116は、患者106からの心電図信号または別の血行動態データを処理システム124に送信するように操作可能である。臨床医がデータを収集しやすいように、ベッドサイドコントローラ102は、医療感知データに沿ってECGデータを表示するように操作可能である。さらに、一部の実施形態では、処理システム124は、ECG116からのECG信号を用いて、カテーテル108と110からのデータ収集を同期するように操作可能であってもよい。さらに、血管造影システム117は、患者106のX線、コンピュータ断層撮影(CT)、または磁気共鳴画像診断(MRI)を収集し、処理システム124に送信するように操作可能である。X線、CT、またはMRIデータが処理システム124によって人間可読画像に処理された後に、臨床医107はベッドサイドコントローラ124上でGUIを自由に検索し、画像を処理システム124から取り出し、画像をコントローラ上に表示してもよい。一部の実施形態では、処理システム124は血管造影システム117からの画像データ(たとえばX線データ、MRIデータ、CTデータなど)と、IVUSおよびOCTカテーテル108および110からの感知データとを重ね合わせてもよい(co-register)。この一態様として、重ね合わせを実施して、感知データを備える三次元画像を生成してもよい。このように重ね合わせた三次元画像データはベッドサイドコントローラ124上で見ることができる。一実施形態では、臨床医は、同時タッチ入力(つまり多点接触)およびジェスチャを用いて、三次元画像をベッドサイドコントローラ102上で回転、ズームおよびその他の方法で操作してもよい。
【0023】
さらに、
図1に例示する実施形態では、システム100の医療感知ツールは、処理システム124に、標準銅リンクまたは光ファイバリンクなどの有線接続を介して通信可能に接続する。特に、ベッドサイドコントローラ124はユニバーサルシリアルバス(USB)接続、パワーオーバーイーサネット接続、サンダーボルト接続、ファイヤワイヤ(登録商標)接続、または別の高速データバス接続を介して、通信可能に、および/または電気的に処理システム124に接続してもよい。
【0024】
ただし、
図2に示すような代替的な実施形態では、医療感知ツールは無線で通信してもよい。この点について、
図2は医療感知システム200を示す概略図である。医療感知システム200は、本開示の別の実施形態による無線ベッドサイドコントローラ202を含む。医療感知システム200は、無線ベッドサイドコントローラ202と、無線IVUS PIM204と、無線OCT PIM206とを含む医療感知ツールが無線ネットワークプロトコルを介して無線ネットワーク208と通信することを除いては、
図1のシステム100に似ている。たとえば、ベッドサイドコントローラ202は、IEEE802.11Wi−Fi(登録商標)規格、超広帯域無線(UWB)規格、無線ファイヤワイヤ、無線USB、ブルートゥース(登録商標)、または別の高速無線ネットワーク規格を介して、ワークフロー制御パラメータ、医療感知画像、および計測データを遠隔処理システムに送信し、遠隔処理システムから受信してもよい。このような無線の性能によって、臨床医107はベッドサイドコントローラ202を滅菌野105の内部または外部により自由に配置しやすくなり、ワークフロー管理をより良好に行うことができる。
【0025】
ここで
図3A、
図3B、
図3Cおよび
図4を参照すると、
図3Aはベッドサイドコントローラ300の概略斜視図、
図3Bはベッドサイドコントローラの後部概略斜視図、
図3Cはベッドレールに取り付けたベッドサイドコントローラの概略斜視図、および
図4は本開示の態様によるベッドサイドコントローラ300の機能ブロック図である。ベッドサイドコントローラ300は医療感知システム100および200のベッドサイドコントローラ102および202と似ており、とりわけ、医療感知または治療処置ワークフローを開始し、処置中に撮像した画像をリアルタイムに表示し、臨床医による画像上の計測入力を受信するように操作可能である。ベッドサイドコントローラ300は一般に、患者台で作業する臨床医が利用可能なシステム制御を改善する。たとえば、臨床医が滅菌野内のワークフロー制御と、計測能力の両方を得ると、誤差が減少し、ワークフロー効率が改善する。
【0026】
図3Aに示すように、ベッドサイドコントローラ300は一体形成されたハウジング302を含む。ハウジング302はつかみやすく、カテーテル検査室または別の医療現場で動かしやすい。一実施形態では、一体形成されたハウジング302は、熱可塑性プラスチックまたは熱硬化性プラスチックまたは成形用金属などの素材から継ぎ目なく成形されてもよい。別の実施形態では、一体形成されたハウジング302は複数のハウジング部分を備えていてもよい。複数のハウジング部分は、実質的に恒久的な方法で固定して接着され、一体型ハウジングを形成する。ハウジング302は耐水性(resistant to fluids)であり、一実施形態では、国際電気標準会議(IEC)規格60529が定義する防滴格付けIPX4を有していてもよい。別の実施形態では、ハウジング302は異なる環境で用いられてもよく、ハブは異なる防滴格付けを得ていてもよい。例示実施形態では、ハウジング302は幅約10.5インチ、高さ約8.25インチ、厚さ約2.75インチである。代替的な実施形態では、ハウジングは、同様に持ち運びしやすい異なる幅、高さ、または厚さを有していてもよい。
【0027】
図3Bに示すように、ハウジング302はさらに、ハウジング上に配置される内蔵式取り付け構造303を含む。例示実施形態では、取り付け構造はハウジングの外縁近くに配置される。取り付け構造303によって、ベッドサイドコントローラ300は、カテーテル検査室内外の様々な場所で内蔵式に取り外し可能に取り付けられる。つまり、ベッドサイドコントローラ300は、個別の外部取り付け具を用いずに、別の対象物に直接固定することができる。例示実施形態では、取り付け構造303は、取り付け溝304と、保持クランプ305とを含む。保持クランプ305は取り付け溝上を枢動して、取り付けプラットフォームを取り付け溝内に固定する。取り付け溝304は、長めの前壁350と、上壁352と、短めの後壁354とによって画定される。保持クランプはスロット356を含む。スロット356は、クランプを通って、概ね取り付け溝に平行して延在する。前壁350および後壁354は、概ねハウジング302のタッチ式ディスプレイ307に垂直であり、上壁352は、概ねディスプレイ307に平行である。例示実施形態では、保持クランプはばね仕掛けであり、取り付け溝内にある対象物を取り外すように圧力をかける。代替的な実施形態では、保持クランプは異なるように構成されてもよく、ばね以外の機構を介して力を行使してもよい。
【0028】
図3Cに示すように、動作中には、ベッドサイドコントローラ300を取り付けプラットフォーム、たとえばベッドレール306に取り外し可能に固定してもよい。これは、取り付けクランプ305を開放位置に枢動し、レールが溝304の長さを通って延在するようにコントローラを配置し、クランプがレールを溝内部に固定するようにクランプを解放することによって行われる。レール306が取り付け溝304に配置され、クランプ305がレール306を中に保持すると、レールの三面はそれぞれ前壁350、上壁352、および後壁354と係合し、レールの第四面はクランプ305のスロット356を通って延在する。このようにして、取り付け構造303は、
図3Bに示すように、ベッドサイドコントローラ300をベッドレール306に関連する処置台350に概ね平行に維持することができる。別の言い方をすると、取り付け構造303は、コントローラの一端を対象物に固定する一方、コントローラの大部分は支持されずに、対象物から離れて延在するという点で張り出し(カンチレバー)取り付け構造である。このような張り出し位置によって、コントローラのディスプレイはオペレータが読みやすく、入力しやすい角度になる。さらに、内蔵式取り付け構造303によって、ベッドサイドコントローラ300を迅速にベッドレール306から解放し、IVポール、処理システムが配備されているカート、または滅菌野内外の別の場所に再取り付けすることができる。それによって、ワークフロー制御および画像分析が簡便になる。代替的な実施形態では、ベッドサイドコントローラの取り付け構造303は
図3Aおよび
図3Bに例示する設計から変化していてもよく、内蔵式取り付けを可能にする追加の部品および/または異なる部品を含んでいてもよい。
【0029】
ハウジング302の正面にはタッチ式ディスプレイ307が埋め込まれている。タッチ式ディスプレイ307は、タッチパネル308と、フラットパネルディスプレイ309の両方を備える。タッチパネル308はフラットパネルディスプレイ308に重ねて配置され、人間が接触して行う入力、タッチペンによる入力、または別の類似する入力方法を介してユーザ入力を受信する。つまり、タッチ式ディスプレイ307は画像を表示し、同一の表面でユーザ入力を受信する。本実施形態では、タッチパネル308は抵抗膜式パネルであるが、代替的な実施形態では、容量方式パネル、投影式パネル、または別の適切な種類のタッチが可能な入力パネルであってもよい。さらに、タッチパネル308は、複数の入力を同時に(多点接触)受信するように操作可能である。たとえば、複数の軸に沿った血管を三次元レンダリングする回転が可能となるように操作可能である。さらに、タッチパネル308は、滅菌ドレープ301がベッドサイドコントローラ300を覆っていても、またユーザが手袋をしていても、入力を受信可能である。タッチパネル308は、ハウジング302内に配置されるタッチコントローラ310によって制御される。さらに、臨床医がタッチパネル308に触れるとき、タッチパネルは、触覚コントローラ312および触覚ドライバ314を介して、触覚のフィードバックを提供するように操作可能である。この触覚技術は、ユーザがタッチパネルに触れるときに振動の強さと周波数を変えて生成することによって、複数の感覚をタッチパネル308上でシミュレーションするように操作可能である。一部の実施形態では、ハウジング302は、タッチペンを中に保管するように構成されるシースを含んでいてもよい。このように、臨床医はタッチペンをハウジングのシースから取り出し、ベッドサイドコントローラ上で計測を行い、計測終了後には、タッチペンを保存することができる。
【0030】
タッチパネル308の下には、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)316をユーザに提示するフラットパネルディスプレイ309がある。例示実施形態では、フラットパネルディスプレイ309はLCDディスプレイであるが、代替的な実施形態では、フラットパネルディスプレイ309は異なる種類のディスプレイ、たとえばLEDディスプレイまたはAMOLEDディスプレイであってもよい。例示実施形態では、フラットパネルディスプレイ309はLEDバックライト電力変換装置318によって照明される。前述のとおり、GUI316によって、臨床医は医療感知ワークフローを制御するだけではなく、患者の滅菌野で撮像した画像上で計測を行うこともできる。GUI316と相互作用して血管計測を行う方法は、
図8〜
図11に関連して更に詳しく説明する。
【0031】
ベッドサイドコントローラ300は、単板式処理プラットフォーム320をハウジング302内に含む。単板式処理プラットフォーム320は、GUI316をレンダリングし、ユーザ入力を処理するように操作可能である。例示実施形態では、処理プラットフォームはピコフォームファクタを有し、プロセッサ321、システムメモリ322、グラフイックスプロセッシングユニット(GPU)、通信モジュール323、およびI/Oバスコントローラなどの一体型処理部品を含む。一部の実施形態では、プロセッサ321は低出力プロセッサ、たとえばインテル社のアトム(登録商標)プロセッサまたはARMを用いたプロセッサであってもよい。通信モジュール323は、10/100/1Gbイーサネットモジュールであってもよい。I/Oバスコントローラはユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラであってもよい。ベッドサイドコントローラ300はさらに記憶モジュール324を含む。記憶モジュール324は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり、オペレーティングシステム(つまりGUIをレンダリングまたは制御するソフトウェア)と、画像操作ソフトウェアと、医療感知データと、処理システムから受信する画像と、別の医療感知に関するソフトウェアとを記憶するように操作可能である。プロセッサ321は、記憶モジュール324に記憶されるソフトウェアおよび指示を実施するように構成される。例示実施形態では、記憶モジュール324はソリッドステートドライブ(SSD)ハードドライブであり、処理プラットフォーム320にSATA接続を介して通信可能に接続するが、代替的な実施形態では、任意の別の種類の非揮発性または一時的記憶モジュールであってもよい。ベッドサイドコントローラ300はさらに、処理プラットフォーム320に通信可能に接続する無線通信モジュール326を含む。一部の実施形態では、無線通信モジュールはIEEE802.11Wi−Fiモジュールであるが、別の実施形態では、超広帯域(UWB)無線モジュール、無線ファイヤワイヤモジュール、無線USBモジュール、ブルートゥースモジュール、または別の高速無線ネットワークモジュールであってもよい。
【0032】
例示実施形態では、ベッドサイドコントローラ300は、有線12VDCパワーオーバーイーサネット(PoE)接続328およびハウジング302内に配置されるバッテリ330の両方を電源とする。一実施形態では、バッテリ330は一体形成されたハウジング302内に密封されてもよく、ハウジングの外部に配置され、且つバッテリに電気的に接続された電気接点を介して充電されてもよい。
図3Bの実施形態に示すように、前壁350は1または複数の電気接点358を含んでいてもよい。コントローラが対象物に取り付けられるとき、互換性のある充電構造を用いて、バッテリ330は電気接点358によって充電されてもよい。別の実施形態では、ハウジング302は、バッテリ交換ができるように、取り外し可能なカバーを備えるバッテリ収納部を含んでいてもよい。このようなバッテリ収納部カバーは、防滴であってもよい(たとえば、IPX4格付けを有する)。ベッドサイドコントローラ300は、カテーテル検査室の処理システムにPoE接続328を介して接続してもよい。PoE接続328を介して、ベッドサイドコントローラ300は、患者から撮像し、処理システムでレンダリングされた医療感知画像を受信する。動作中には、ベッドサイドコントローラがPoE接続328に接続するとき、ベッドサイドコントローラは同一の物理的な線から電力および通信を受ける。ベッドサイドコントローラ300がPoE接続328から切り離されると、ベッドサイドコントローラ300はバッテリをオンにして、データを無線で無線通信モジュール326を介して受信する。カテーテル検査室において無線で用いられるとき、ベッドサイドコントローラは処理システムと直接(つまり特定(アドホック)の無線モードで)通信してもよく、または、代替的には、複数の無線装置と通信する無線ネットワークと通信してもよい。代替的な実施形態では、ベッドサイドコントローラ300は、電力およびデータを異なる有線接続を介して受け取ってもよく、またはデータ通信を有線データ接続から受信し、電力をバッテリ330から受け取ってもよい。またはデータ通信を無線モジュール326から受信し、電力を有線電気的接続から受け取ってもよい。一部の実施形態では、ベッドサイドコントローラ300を半無線構成で用いてもよい。この構成では、コントローラが一時的に有線電力源から切断されるとき、バッテリ330はバックアップ電力をコントローラに供給する。たとえば、処置の最初に、ベッドサイドコントローラ300はPoE接続(または別の種類の有線接続)に接続しているが、処置中には、コントローラは配線調整のために、PoE接続から切断されなければならず、PoE接続が再確立するまでバッテリ330がコントローラを生かした状態に維持する。このようにして、処置中に、コントローラ300が全出力からオフになり、再起動することを回避することができる。
図4に示すように、DC−DC電力変換装置332は入力電圧を変換して、処理プラットフォーム320が利用可能な電圧にする。
【0033】
図3および
図4に例示する実施形態では、ベッドサイドコントローラ300は本明細書に記載する特定の部品を含むものの、代替的な実施形態では、ベッドサイドコントローラは、任意の数の追加の部品、たとえば電気接点とバッテリとの間に配置される充電制御装置を含んでいてもよく、任意の数の代替的な構成で構成されてもよいことを理解されたい。
【0034】
図5および
図6を参照すると、ベッドサイドコントローラ300を取り付けてもよい場所の例が例示される。
図5は集学的可動処理システム500の概略斜視図である。処理システム500はカート502上に配置される。それによって、異なるカテーテル検査室など、異なる場所から場所へ処理システムを容易に移動することができる。
図5に示すように、ベッドサイドコントローラ300はカート502に取り付けられる。それによって、処理システムを備えるカテーテル検査室にベッドサイドコントローラ300を移動することができる。ベッドサイドコントローラ300は内蔵式取り付け構造303によって取り外し可能にカートに固定される。内蔵式取り付け構造303はハウジング302に内蔵される。さらに、一部の実施形態では、カート502はベッドサイドコントローラ300用の結合部分(dock)を含んでいてもよい。それによって、コントローラがカート上に置かれているときに、バッテリはハウジング302上に配置される電気接点358を介して再充電される。
図6に示すように、ベッドサイドコントローラ300はまた、内蔵式取り付け構造303を介してIVポール600に取り外し可能に取り付けられてもよい。このように取り付けられると、ベッドサイドコントローラ300を患者の滅菌野の近くまで、つまり臨床医の手が届く範囲まで移動することができる。臨床医は片手でコントローラを操作してもよい。
【0035】
図7は高レベルフローチャートであり、本開示の様々な態様による
図3〜
図4のベッドサイドコントローラ300を用いて、医療感知ワークフローを実施する方法700を例示する。方法700を、IVUS処置に関連して説明するが、任意の数の医療感知または治療処置、たとえばOCT処置、FLIVUS処置、ICE処置などに同等に適用されてもよい。方法700は、ブロック702で開始する。ブロック702では、医療感知ワークフローはベッドサイドコントローラ300を用いて開始される。IVUS処置を例に取ると、滅菌野内で患者の近くにいる臨床医は、ベッドサイドコントローラのGUIで「IVUS」オプションを複数のモード(たとえば、OCT、クロマフロー、FLIVUSなど)から選択して、IVUSワークフローを開始してもよい。次に、ブロック704において、IVUS撮像カテーテルを患者に挿入後、臨床医は「生画像」オプションをベッドサイドコントローラのGUIで選択して、生画像をカテーテルから受信してもよい。リアルタイムの画像を用いて、臨床医はカテーテルを患者の体内で所望する位置まで誘導してもよい。典型的な実施形態では、処理システムは未加工IVUSデータをカテーテルから収集し、データを処理してIVUS画像をレンダリングしてもよい。ベッドサイドコントローラはIVUS画像を処理システムから取り出し、リアルタイムでユーザに表示する。次に、ブロック706において、生画像を用いてIVUSカテーテルを患者の体内に適切に配置すると、臨床医は「記録」オプションをベッドサイドコントローラGUIで選択し、カテーテルを引き抜き始める。処理システムは記録コマンドに対応して、レンダリングを開始し、IVUS画像を記憶する。方法700はブロック708に進み、IVUSカテーテルの引き抜きが完了後、臨床医はベッドサイドコントローラのGUIを介してIVUS画像の記録を終了する。次に、ブロック710において、ベッドサイドの臨床医は撮像したIVUS画像をベッドサイドコントローラに呼び出し、対象領域に関連するIVUS画像を見つける。具体的には、ベッドサイドコントローラは撮像したすべての画像の圧縮図を提示してもよく、臨床医は、ベッドサイドコントローラのタッチパネル上でジェスチャを用いて圧縮図を自由に検索し、対象領域を見つけてもよい。最後に、ブロック720において、臨床医はベッドサイドコントローラのIVUS画像上で直接計測を実施する。ベッドサイドコントローラのユーザはコントローラのタッチ式ディスプレイ上で指またはタッチペンを用いて押したり、移動させたり、放したりする一連の動作を介して画像と相互作用することによって、計測を行う。これらの動作はベッドサイドコントローラの内部プロセッサによって解釈され、ディスプレイ上に計測として変換される。正確に計測するために、臨床医は、タッチペン、またはベッドサイドコントローラのタッチパネルと互換性のある別のツールを用いて画像に注釈を付けてもよい。計測が適切に終了後、臨床医はベッドサイドコントローラGUIで適切なオプションを選択して、処理システムに画像を保存してもよい。ベッドサイドコントローラ上で計測を実施する方法は、以下で説明する。
【0036】
図8は方法800の高レベルフローチャートであり、
図3A〜
図4のベッドサイドコントローラ300上の計測ワークフローを説明する。一実施形態では、方法800は、血管内画像の医療感知ワークフローの一部として、
図7に示す方法700のブロック720の間に実施されてもよい。さらに、例示実施形態では、方法800はベッドサイドコントローラ300上で計測を行う方法であり、ベッドサイドコントローラの記憶モジュール324に記憶される計測ソフトウェアで実装されてもよい。一般に、血管内画像などの画像を計測するときは、臨床医は直径計測および面積計測などの異なる種類の計測を行うというオプションを有する。一般に、面積計測を行うときには、臨床医は、一連の別々の点を連続的に描いて、後の工程でそれらの点をつなげて対象物の縁を表示するか、または計測する対象物の周囲に連続した線を引いて対象物の縁を表示してもよい。この点において、計測を画像上で行う方法800は、ベッドサイドコントローラ上で画像と相互作用する前にユーザが具体的な計測モードを選択する必要はないという点で「スマート」である。たとえば、ユーザがベッドサイドコントローラ上で一連の計測入力を実施するときに、GUIソフトウェアはユーザの計測入力の性質(たとえば形状)を解釈し、自動的に直径モードか、面積−点モードまたは面積−線モードかのいずれかを入力し、希望する計測をコントローラのディスプレイ上に出力する。
【0037】
より詳細には、方法800はブロック802で開始する。ブロック802では、計測する画像がベッドサイドコントローラ上に表示され、ユーザは入力装置を用いて画像上で計測開始点を入力する。たとえば、ユーザは指またはタッチペンを用いて、血管の境界上に点を示してもよく、その点から計測が開始される。計測開始点を選択する前には、ユーザが計測モードを選択することを計測ソフトウェアは必要としない点に留意されたい。次に、ブロック804において、ユーザは開始点を指示した後、入力装置を画像から離さずに、入力装置を画像上で距離をとってドラッグして線を引く。次に、ブロック806において、ユーザは計測終了点で入力装置を画像から離す。方法800は決定ブロック808に進む。決定ブロック808では、計測ソフトウェアは開始点と終了点との間の距離が閾値未満であるかを判定する。一実施形態では、閾値は10画素に等しいが、代替的な実施形態では、閾値はそれより小さくても大きくてもよく、または異なる単位で計測されてもよい。さらに、一部の実施形態では、検出した誤差率に基づいて、ユーザが手動で、または自動的に閾値を調整可能である。距離が閾値未満のときは、本方法はブロック810に進む。ブロック810では、計測ソフトウェアは面積−点モードを入力し、終了点(つまりユーザがタッチ式ディスプレイから入力装置を持ち上げた点)に対応する点を画像上に描く。この一連の動作を
図9に例示する。具体的には、ユーザが画像上で入力装置を押して(900)、すぐに入力装置を持ち上げる(902)と、入力は点の入力として解釈され、点904は画像上には描かれる。
【0038】
方法800は次に決定ブロック812に進む。決定ブロック812では、画像の計測を行うために追加の点が必要かどうかを判定する。追加の点が必要な場合は、本方法はブロック814に進む。ブロック814では、ユーザは表示された画像の異なる場所でタッチし、解放する。方法800のこの分岐では、計測ソフトウェアは面積−点モードであるため、すべての入力は点と解釈され、入力が検出されるときは、入力の開始点と終了点との間の距離にかかわらず、ブロック810において画像上に点が描かれることに注意されたい。決定ブロック812で計測を行うために、追加の点が必要ではない場合は、方法800はブロック816に進む。ブロック816では、ユーザは「終了」ボタンをベッドサイドコントローラGUIで選択し、面積−点モードを終了する。ブロック818において、計測ソフトウェアは入力した点を用いて面積計測を行う。たとえば、血管計測を対象とする一実施形態では、計測ソフトウェアは入力した点を接続し、血管の外縁を囲む円を作成する。一実施形態では、計測ソフトウェアは入力した点を種子点(seed points)として用いて、エッジ検出アルゴリズムを支援する。
【0039】
決定ブロック808を再び参照すると、開始点と終了点との間の距離が閾値以上である場合は、方法800は決定ブロック820に進む。決定ブロック820では、計測ソフトウェアは引いた線が「比較的直線」かどうかを判定する。つまり、ユーザが線で引いた直径を計測することを所望しているのか、囲まれた形状の面積を所望しているのかを判定する。
図10に示すように、このような判定を行うために、計測ソフトウェアは、開始点1000と終了点1002の間に引いた線上の中継点を境界閾値1004と比較する。すべての中継点が境界閾値1004内である場合は、計測ソフトウェアはユーザが直径計測を行うことを望んでいると判定し、引いた線を開始点から終了点まで延在する直線1006に変換する。したがって、直径計測は直線1006の長さに基づく。ただし、代替的な実施形態では、計測ソフトウェアは異なる方法を利用して、ユーザが直径計測と面積計測のどちらを行うことを望んでいるかを判定してもよい。たとえば、開始点と終了点との間の中継点から開始点までの距離が増加してから減少するかを検出することによって、または開始点、少なくとも1つの中継点、および終了点を通って延在して引かれた線が、閾値度を超えて弓状であるかを検出することによって、ユーザが直径計測と面積計測のどちらを行うことを望んでいるかを判定してもよい。決定ブロック820では、ユーザの引いた線が比較的直線である場合は、本方法はブロック822に進む。ブロック822では、計測ソフトウェアは直径モードを入力し、開始点と終了点との間に作成した直線1006の計測を出力する。ただし、引いた線が比較的直線ではない場合は、方法800は818に進む。ブロック818では、計測ソフトウェアは面積−線モードを入力する。
図11に示すように、開始点1102と終了点1104との間に引いた線1100は境界閾値(不図示)外部に延在し、したがって比較的直線ではないため、計測ソフトウェアは面積−線モードを入力する。この決定が行われると、ソフトウェアは開始点と終了点を接続して、切れ目のない境界線1006を作成する。ここから面積が計算されてもよい。面積計測がブロック818において(面積−点モードまたは面積−線モードのいずれかで)行われると、本方法は決定ブロック824に進む。決定ブロック824では、別の計測が必要かどうかを判定する。別の計測が必要な場合は、本方法はブロック802に戻る。ブロック802では、ユーザは最初に計測モードを選択せずに、別の開始点を画像上で選択する。すべての計測が終了すると、方法800は終了する。
【0040】
図7および
図8のフローチャートに例示する方法700および800は、代替的な実施形態では、異なる順序で実施されてもよく、一部の実施形態では、異なるブロックおよび/または追加のブロックを含んでいてもよい。たとえば、一部の医療感知処置用のワークフローによって、容積計測などの追加の計測モードが利用可能となってもよい。本開示で記載した態様によれば、ユーザは最初に計測モードを選択せずに、任意のそのような追加の計測モードを開始してもよいため、ワークフローが簡略化される。さらに、前述の方法700および800のステップは、カテーテル検査室を訪れる2人以上の患者の治療にわたって完了されてもよい。
【0041】
例示実施形態を示し、説明してきたが、広範な修正、変更、および代替が前述の開示において企図される。たとえば、本開示の特徴の中には、対応して別の特徴を使用せずに実施してもよいものもある。たとえば、一部の実施形態では、タッチ式の一体型ベッドサイドコントローラ102および300を用いて、頭部動脈または抹消動脈からのデータなどの心臓血管ではない診断データならびに脈管ではない身体部分からのデータを制御して計測してもよい。さらに、コントローラ102および300を用いて、MRIワークフローを制御し、MRI画像データを計測してもよく、またはコンピュータ支援手術(CAS)の適用に使用してもよい。さらに、ベッドサイドコントローラ300に関連する前述のモジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、または両方の組み合わせにおいて実装されてもよい。ベッドサイドコントローラは、多くの異なるネットワーク設定において、たとえば、特定のネットワーク、ローカルエリアネットワーク、クライアント−サーバネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネットにおいて、ユーザ制御が可能となるように設計されてもよい。コントローラはタブレット、スマートフォン、ラップトップ、または任意の別の同様な装置など、複数の形状要素を有していてもよい。このような変形は前述の本開示の範囲から逸脱することなく行われることが理解されよう。したがって、添付の請求項が広範囲にかつ本開示の範囲に一致して解釈されることが適切である。