(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数の他のフェムトノードが前記デバイスにサービスすることができると判定する前記ステップが、前記デバイスから受信した前記1つまたは複数の他のフェムトノードの信号品質に部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数の他のフェムトノードが前記デバイスにサービスすることができると判定する前記ステップが、前記デバイスから受信した前記フェムトノードの信号品質に基づいて前記電力を調整した後に、前記デバイスが前記フェムトノードの範囲外になり得ると判定するステップに部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のパラメータが、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、いくつかのスケジュールされたリソース、およびバックホール帯域幅のアベイラビリティのうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記1つまたは複数の他のフェムトノードが前記フェムトノードと通信するデバイスにサービスすることができると判定するステップに部分的に基づいて、前記電力を調整する、請求項8に記載の装置。
前記1つまたは複数のパラメータが、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、いくつかのスケジュールされたリソース、およびバックホール帯域幅のアベイラビリティのうちの1つまたは複数を含む、請求項8に記載の装置。
判定するための前記手段が、前記デバイスから受信した前記1つまたは複数の他のフェムトノードの信号品質に部分的に基づいて、前記1つまたは複数の他のフェムトノードが前記デバイスにサービスすることができると判定する、請求項12に記載の装置。
前記1つまたは複数のパラメータが、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、いくつかのスケジュールされたリソース、およびバックホール帯域幅のアベイラビリティのうちの1つまたは複数を含む、請求項14に記載の装置。
前記少なくとも1つのコンピュータに調整させるための前記コードが、前記デバイスから受信した前記1つまたは複数の他のフェムトノードの信号品質に部分的に基づいて、前記1つまたは複数の他のフェムトノードが前記デバイスにサービスすることができると判定する、請求項16に記載のコンピュータプログラム。
前記1つまたは複数のパラメータが、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、いくつかのスケジュールされたリソース、およびバックホール帯域幅のアベイラビリティのうちの1つまたは複数を含む、請求項16に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。以下の説明では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、そのような態様をこれらの具体的な詳細なしに実施できることは明白であり得る。
【0017】
本明細書でさらに説明するように、複数の低電力基地局のネットワークは、自律的な電力較正手順を実行して、干渉を管理するおよび/または1つもしくは複数のデバイスのための適切なネットワークカバレージを保証することができる。加えて、低電力基地局は、電力較正の一部として、低電力基地局のうちの1つまたは複数における負荷および容量などの他の要因を考慮することができる。本明細書で使用する場合、負荷はリソース負荷を指し得る。この点について、低電力基地局の電力を調整して、低電力基地局の負荷を増加または低下させることができ、このことは、異なる低電力基地局の電力を調整して、それに応じてその負荷を低下または増加させることを含むこともできる。一例では、低電力基地局上の負荷を管理するために電力を調整すべきかどうかを判定することは、他の低電力基地局がその低電力基地局に近い(たとえば、その低電力基地局の閾値距離内)かどうかに部分的に基づき得る。別の例では、電力を調整すべきかどうかを判定することは、現在時刻に与えられた予想される負荷などの1つまたは複数の負荷予想パラメータまたは他の学習したパラメータに基づき得る。さらに、一例では、低電力基地局は、電力調整によって影響を受ける可能性があるモバイルデバイスをリダイレクトすることができる。このようにして、フェムトノードは電力を自律的に調整して、フェムトノードのネットワーク内で所望の負荷を受け取ることができる。
【0018】
本明細書で参照される低電力基地局は、フェムトノード、ピコノード、マイクロノード、ホームノードBもしくはホーム発展型ノードB(H(e)NB)、リレー、および/または他の低電力基地局を含むことができ、これらの用語の1つを使用して本明細書では呼ぶことができるが、これらの用語の使用は概して低電力基地局を包含するものとする。たとえば、低電力基地局は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)に関連するマクロ基地局と比較して、比較的低い電力で送信する。したがって、低電力基地局のカバレージエリアは、マクロ基地局のカバレージエリアよりも実質的に小さい可能性がある。
【0019】
本出願で使用される場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方が、構成要素であり得る。1つまたは複数の構成要素が、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素が、1つのコンピュータ上に配置されてよく、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散されてよい。加えて、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらの構成要素は、信号によって、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素と対話し、かつ/またはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと対話する1つの構成要素からのデータなどの、1つまたは複数のデータパケットを有する信号に従うことなどによって、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスによって通信し得る。
【0020】
さらに、ワイヤード端末またはワイヤレス端末であり得る端末に関して、様々な態様について本明細書で説明する。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。ワイヤレス端末またはデバイスは、セルラー電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、タブレット、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスであり得る。さらに、基地局に関して、様々な態様について本明細書で説明する。基地局は、ワイヤレス端末と通信するために利用することができ、アクセスポイント、ノードB、発展型ノードB(eNB)、H(e)NBと総称されるホームノードB(HNB)もしくはホーム発展型ノードB(HeNB)、または何らかの他の用語で呼ばれる場合もある。
【0021】
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段の規定がない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを使用する」という語句は、自然な包括的置換のいずれかを意味するものとする。すなわち、「XはAまたはBを使用する」という語句は、以下の例のいずれかによって満足される。XはAを使用する。XはBを使用する。XはAとBの両方を使用する。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段の規定がない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
【0022】
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、WiFiキャリア検知多重アクセス(CSMA)、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W-CDMA)およびCDMAの他の変形形態を含む。さらに、cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格およびIS-856規格をカバーする。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを利用し、アップリンク上ではSC-FDMAを利用する、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTEおよびGSM(登録商標)は、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。加えて、cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、不対無認可スペクトル、802.xxワイヤレスLAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離のワイヤレス通信技法をしばしば使用する、ピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含むことができる。
【0023】
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含み得るシステムに関して、様々な態様または特徴が提示される。様々なシステムが、さらなるデバイス、構成要素、モジュールなどを含む場合があり、かつ/または図に関して論じられるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含むとは限らないことを、理解および諒解されたい。これらの手法の組合せも使用され得る。
【0024】
図1を参照すると、電力を調整することによってフェムトノードの負荷を管理するのを容易にする、例示的なワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、フェムトノード102、104および106を含み、フェムトノード102、104および106は、それぞれのカバレージエリア108、110、および112を提供する実質的に任意のタイプの低電力基地局または少なくともその一部であり得る。システム100は、ワイヤレスネットワークアクセスを受けるためにフェムトノード102、104、または106と通信する複数のデバイス114、116、118、120、122、124、126、および128も含む。説明したように、フェムトノード102、104、および106は、ブロードバンド接続を介してワイヤレスネットワーク(図示せず)と通信することができる。加えて、フェムトノード102、104、および106は、バックホール接続130、132、および/または134を介して互いに通信することができる。たとえば、初期化時に、フェムトノード102、104および/または106のうちの1つまたは複数は、互いに通信して、アドホックネットワークを形成することができる。代替として、フェムトノード102、104および/または106は、ゲートウェイまたは同様のネットワーク要素などの中央エンティティを介して互いに通信することができる。ネットワークを形成すると、フェムトノード102、104、および/または106は、これらのフェムトノードに接続された様々なデバイスにサービスすることに関連するパラメータを判定するために通信することができる。したがって、フェムトノード102、104、および/または106は、デバイスに提供されるネットワークアクセスを改善するためにパラメータを調整することができる。
【0025】
説明したように、フェムトノード102、104、および106の配置は計画外である場合があり、その結果として、互いと通信するフェムトノードおよび/またはデバイスは他のフェムトノードまたは関連するデバイスに対する干渉を引き起こす可能性がある。したがって、フェムトノード102、104、および106は、自律的な電力較正を実行して、その伝送が互いに干渉しないことを保証しようと試みることができる。一例では、フェムトノード102、104、および/または106は、それぞれのバックホール接続130、132、および/または134を介して送信電力、送信リソースなどを調整することができる。別の例では、フェムトノード102、104、および106の各々に接続された中央エンティティは、これらのフェムトノード間の電力、リソースなどを協調させるのを容易にすることができる。
【0026】
加えて、フェムトノード102、104、および106は、その負荷に基づいて送信電力を変更することができる。たとえば、フェムトノード102、104、および106上の負荷は、それぞれのフェムトノードによって使用されている1つまたは複数の通信リソースの量を指すことができ、これは、それぞれのフェムトノードによってサービスされているデバイスの数、フェムトノードによってデバイスに提供されるリソースの数などに関し得るが、それらに関することに限定されない。たとえば、デバイス114、116、118、120、および122向けの通信をサポートするフェムトノード102は、容量が低くなっていると判定することができる。たとえば、これは、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、いくつかのスケジュールされたリソース、バックホール帯域幅のアベイラビリティなどの、閾値に対する1つまたは複数の容量制限を測定することに基づき得る。そのような測定値が閾値に達している場合、たとえば、フェムトノード102はその送信電力を低下させて、そのカバレージエリアを縮小すると決定することができる。このことは、低下した電力によってフェムトノード102が範囲外になる可能性があるので、デバイス114、116、118、120、および/または122のうちの1つまたは複数との通信に影響を及ぼす場合がある。
【0027】
一態様では、フェムトノード106は、フェムトノード102が送信電力を低下させたと判定することができ、したがって、フェムトノード106は、送信電力を増加させて、フェムトノード102のカバレージを失っている1つまたは複数のデバイス(たとえば、デバイス122)にカバレージを提供しようと試みることができる。たとえば、フェムトノード102はバックホール接続132を介して(および/またはフェムトノード104はバックホール接続130を介して)フェムトノード106に電力調整を通知することができる。別の例では、説明したように、集中型エンティティを使用して、フェムトノード106および/またはフェムトノード104にフェムトノード102の電力低下を通知することを容易にすることができる。一例では、フェムトノード102は、電力調整のレベルを示すことができ、フェムトノード106は、フェムトノード102によって示されたレベル(たとえば、その逆数または他の比率)に基づいてその電力を調整することができる。この電力調整は、フェムトノード102によってサービスされるモバイルデバイスによって送られる無線周波(RF)環境の測定報告に基づいて、フェムトノード102によって計算され得る。たとえば、フェムトノード102が電力低下を示す場合、フェムトノード106は電力を増加させて、フェムトノード102の電力低下の結果として残される、それぞれのカバレージエリアにおけるカバレージギャップを埋めることができる。
【0028】
他の例では、デバイス114、116、118、120、および/または122のうちの1つまたは複数は、フェムトノード102に無線周波(RF)環境の報告を提供して、他のフェムトノードが近傍内にあるかどうかをフェムトノード102が判定するのを可能にすることができるおよび/またはフェムトノード102が電力を低下させたときに1つまたは複数のデバイスからの通信を受けることができる。たとえば、報告は、近隣のフェムトノードおよび関連する信号強度を示すことができる、モビリティに関する測定報告の形態であってもよい。一例では、デバイス122は、フェムトノード106からの信号を測定し、フェムトノード102に報告することができる。フェムトノード102は、フェムトノード102がデバイス122の範囲外となるほど送信電力を低下させた場合、フェムトノード106がデバイス122との通信を処理することができるかどうかをその報告から判定することができる。たとえば、フェムトノード102は、デバイス122によって報告されたフェムトノード106の信号強度が少なくとも、フェムトノード102が電力を低下させた場合、フェムトノード106が電力を増加させ、デバイス122との通信を処理することを可能にするほど十分な閾値レベルであるかどうかを判定することができる。加えて、このことは、フェムトノード102が、あるデバイスにおけるそれ自体の受信信号強度を解析して、そのデバイス上での変化の影響を判定すること、たとえば、デバイス122によって報告されたフェムトノード102の信号強度を解析して、フェムトノード102が電力を低下させた場合、デバイス122が範囲外になり得ると判定することを含むことができる。別の例では、フェムトノード102は、(たとえば、バックホールを介して、フェムトノード106によるシグナリングを介して、などによって学習した)フェムトノード106の現在の送信電力を考慮して、フェムトノード106が送信電力を増加させることが可能かどうかを決定することもできる。フェムトノード102は、この考慮に基づいて、送信電力をさらに低下させるべきかどうかを判定することができる。
【0029】
加えて、たとえば、フェムトノード102が電力を低下させた場合に範囲外になる可能性があるデバイス114、116、118、120および/または122のうちの1つまたは複数をフェムトノード102が判定した場合、フェムトノード102はまず、たとえば、電力を低下させる前に、1つまたは複数のデバイス114、116、118、120および/または122を他のフェムトノードにリダイレクトしようと試みることができる。たとえば、説明したように、フェムトノード102は、デバイス114、116、118、120および/または122から測定報告を受信することができ、フェムトノード104および/または106などの1つまたは複数のフェムトノードがデバイス114、116、118、120および/または122の範囲内にあるかどうかを判定することができる。そうである場合、また、デバイス114、116、118、120および/または122が範囲外になる可能性があるとフェムトノード102が判定した場合、フェムトノード102は、フェムトノード102が電力を低下させる前に、デバイス114、116、118、120および/または122を報告された測定報告内で最も高い信号強度を有するフェムトノードまたはマクロノードにハンドオーバしようと試みることができる。さらに、一例では、範囲外になる可能性がある1つまたは複数のデバイス114、116、118、120および/または122を識別すると、フェムトノード102は、アクティブモード通信が電力調整によって影響を受けないように、デバイス114、116、118、120および/または122がアイドル通信モードになるまで電力を低下させるのを待つおよび/またはデバイスからの別のフェムトノードへのアイドルモード再選択を可能にするのを待つことができる。
【0030】
さらに、一例では、フェムトノード102は、フェムトノード102または他のフェムトノード、たとえば、フェムトノード104および/または106の1つまたは複数の負荷予想パラメータに基づいて電力を調整することができる。たとえば、実際の負荷に基づいて電力を調整する代わりに、フェムトノード102は、時刻、曜日などの、予想される負荷を示す1つまたは複数のパラメータおよび/または他の学習したパラメータを評価することができる。たとえば、フェムトノード102は、履歴負荷パラメータに基づいて負荷の時間スケジュールを判定することができ、したがって、高負荷の期間を予測することができる。この例では、フェムトノード102は、高負荷が予想されるときに電力を低下させることができる。加えて、フェムトノード102はフェムトノード104および/または106の同様の統計値を予測することができ、したがって、これらのノードの高負荷の期間中に電力を増加させて、負荷分散を助けることができる。さらに、フェムトノード102は、フェムトノード104および/または106が閾値期間にわたって閾値負荷を超えているかどうかを判定するなど、他の予測も実行することができる。この場合、フェムトノード102は、フェムトノード104および/または106のためにリソースを常に貸し出す(たとえば、このことはフェムトノード102への過度の負担を引き起こし得る)ことがないように、閾値レベルを超えて電力を増加させないと決定し得る。
【0031】
図2は、あるフェムトノードおよび/または他のフェムトノード上の負荷を考慮するために、そのフェムトノードの電力を調整するための例示的なシステム200を示す。システム200は、説明したように、ワイヤレスネットワークアクセスをデバイス204に提供するフェムトノード202、ならびにフェムトノード202の近くにあるフェムトノード206を含む。フェムトノード202および206は、説明したように、デバイス204などの1つまたは複数のデバイスに提供されたアクセスを管理するために通信することができる。したがって、たとえば、フェムトノード202は、フェムトノード102、104、または106のうちの1つと同様のものとすることができ、フェムトノード206は、フェムトノード102、104、または106のうちの別の1つと同様のものとすることができる。この例では、フェムトノード202および206は、ネットワークアクセスをデバイスに提供することに関連するパラメータを管理するために、バックホールを介してまたは場合によっては集中型エンティティ208を介して通信することができる。説明したように、デバイス204は、デバイス114、116、118、120、122、124、126、および/または128のうちの1つと同様のものとすることができ、UE、モデム(または他のテザーデバイス)、その一部などとすることができる。
【0032】
フェムトノード202は、1つまたは複数のパラメータに基づいてフェムトノード202上の負荷を判定するための負荷検出構成要素210および判定された負荷に基づいてフェムトノード202の電力を調整するための電力変更構成要素212を含むことができる。フェムトノード202は、場合によっては、1つまたは複数の他のフェムトノードに電力変更を通知するための電力変更通知構成要素214、1つまたは複数の他のフェムトノードが1つまたは複数のデバイスのハンドオーバを受けるほどフェムトノード202の近くにあるかどうかを判定するためのフェムトノード識別構成要素216、電力調整によって潜在的に影響を受けたデバイスをリダイレクトするためのデバイスリダイレクト構成要素218、および/またはフェムトノード202の予想される負荷に関連する1つまたは複数のパラメータを取得するための負荷予想判定構成要素220を含むこともできる。
【0033】
フェムトノード206は、同様の機能を実行するのを容易にするためにフェムトノード202の同様の構成要素を含むことができる(および/またはその逆も同様である)。フェムトノード206は、場合によっては、近くのフェムトノードが電力を調整したと判定するための電力変更受信構成要素222および/または近くのフェムトノードの判定された調整済み電力に基づいてフェムトノード206の電力を調整するための電力変更構成要素224を含むことができる。
【0034】
集中型エンティティ208は、1つまたは複数のフェムトノード上の負荷に関するパラメータを取得することができる負荷受信構成要素226を含むことができる。いくつかの態様では、負荷受信構成要素はまた、これらのフェムトノードによってサービスされるモバイルデバイスからRF測定報告を取得するように構成され得る。集中型エンティティ208は、必要な電力調整を計算し、1つまたは複数のフェムトノードに、負荷に関するパラメータおよびモバイルデバイスRF測定報告に基づいて電力を調整するよう命令するための電力変更提供構成要素228を含むこともできる。
【0035】
一例によれば、フェムトノード202は、説明したように、ワイヤレスネットワークアクセスをデバイス204および/または他のデバイスに提供することができる。負荷検出構成要素210は、1つまたは複数のパラメータを解析して、リソース負荷などの、フェムトノード202上の負荷を判定することができる。たとえば、1つまたは複数のパラメータは、チャネル要素のアベイラビリティ(たとえば、論理通信チャネルおよび/またはそれに関連するリソース)、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、バックホール帯域幅のアベイラビリティなどの容量制限パラメータに対応し得る。さらに、負荷検出構成要素210は、タイマー、イベントトリガなどに基づいてパラメータを取得および/または解析することができる。パラメータは、フェムトノード202が過負荷であるかどうかを示すことができ、したがって、パラメータを解析することによって、フェムトノード202は、たとえば、負荷を低減するために電力を調整すべきかどうかを判定することができる。
【0036】
負荷が閾値を超えている(たとえば、1つまたは複数の解析されたパラメータが閾値に達している)と負荷検出構成要素210が判定した場合、電力変更構成要素212は、フェムトノード202の電力を調整して、カバレージエリアを縮小することができ、このことにより、デバイス204などのいくつかのサービスされているデバイスに対して、フェムトノード202が範囲外になる場合がある。たとえば、電力変更構成要素212は、1つまたは複数の解析されたパラメータに対して(たとえば、パラメータが閾値を超えるまたは超えないレベルに基づいて)電力を調整することができる。一例では、チャネル要素のアベイラビリティが閾値を下回ると負荷検出構成要素210が判定した場合、電力変更構成要素212は、チャネル要素のアベイラビリティと閾値との差に基づいて、たとえば、正比例、パラメータと閾値との差の範囲に基づいた階段関数などを使用して、フェムトノード202の送信電力を低下させることができる。
【0037】
一例では、電力変更受信構成要素222は、フェムトノード202による電力調整を検出することができる。これは、電力変更通知構成要素214が電力調整の指標をフェムトノード206に送信する一例では、フェムトノード202から指標を受信することに基づき得る。別の例では、電力変更受信構成要素222は、フェムトノード202からの信号を受信し、フェムトノード202からの変更された信号強度を検出することに基づいて電力調整を検出することができる。いずれの場合も、電力変更構成要素224は、フェムトノード202の電力調整に基づいてフェムトノード206の電力を調整することができる。一例では、電力変更構成要素224は、フェムトノード202によって実行される電力調整に比例して、固定の電力調整としてなど、フェムトノード206の電力調整を実行することができる。
【0038】
さらに、負荷を管理するために電力を調整すべきかどうかを判定する際に、フェムトノード識別構成要素216を使用して、負荷を管理するために電力を低下させるフェムトノード202によって残されるカバレージギャップを埋めるために対応する電力調整を実行することができる他のフェムトノードが近くにあるかどうかを判定することができる。一例では、フェムトノード識別構成要素216は、モビリティに関する測定報告などの、デバイス204から受信した報告に基づいて、1つまたは複数の近くのフェムトノードを検出することができる。一例では、フェムトノード識別構成要素216は、フェムトノード202についてデバイス204および/または他のデバイスによって報告された信号強度を解析することができ、信号強度が閾値を下回る場合、フェムトノード識別構成要素216は、フェムトノード202が電力を低下させると、デバイス204または他のデバイスが範囲外になる可能性があると判定することができる。
【0039】
この場合、たとえば、フェムトノード識別構成要素216は、デバイス204から測定報告を取得すると決定し、フェムトノード202が範囲外になったときに、フェムトノード206などの、測定報告内の1つまたは複数のフェムトノード(または基地局)が、デバイス204にサービスすることができるかどうかを判定することができ、電力変更構成要素212は、1つまたは複数のフェムトノードがデバイス204にサービスすることができるかどうかに基づいて、フェムトノード202の電力をさらに調整すべきかどうかを判定することができる。たとえば、フェムトノード識別構成要素216は、フェムトノード206の報告された信号強度に基づいて、そのようなこと(たとえば、フェムトノード206において許容される電力増加によって、フェムトノード206が少なくとも閾値信号強度でデバイス204にサービスするようになり得るほど、信号強度が十分に高いかどうか)を判定することができる。別の例では、フェムトノード識別構成要素216は、フェムトノード206からの信号を測定して、フェムトノード206が電力を低下させるフェムトノード202によって影響されるデバイスにサービスすることができるかどうかを判定することができる。さらに、たとえば、フェムトノード識別構成要素216は、フェムトノード206がすでに全電力で送信しており、したがって、デバイス204にサービスするほどに電力を増加させることができないかどうかを判定することができる。
【0040】
別の例では、フェムトノード206がデバイス204にサービスすることができるとフェムトノード202が判定した場合、デバイスリダイレクト構成要素218は、電力変更構成要素212が電力を低下させる前に、デバイス204をフェムトノード206にリダイレクトすることができる。たとえば、このことは、フェムトノード202からフェムトノード206へのデバイス204の再選択を実行することを含むことができる。別の例では、電力変更構成要素212は、電力変更構成要素212が電力を調整する前に、デバイス204および/または他のデバイスがアイドル通信モードに入るまで待つことができる。
【0041】
さらに、たとえば、負荷予想判定構成要素220は、フェムトノード202における予想される負荷に関連する1つまたは複数のパラメータを判定することができる。たとえば、予想される負荷は、時刻に従って負荷を観察することに基づいて判定され得る。この例では、負荷予想判定構成要素220は、観察された負荷に基づいて、負荷が閾値を超えると予想されるときを判定することができ、電力変更構成要素212がフェムトノード202の電力を調整することができるように、予想される負荷に基づいて負荷検出構成要素210に高負荷を検出させることができる。別の例では、負荷予想判定構成要素220は、説明したように、受信した電力変更通知に基づいて、別のフェムトノード上の予想される負荷を判定することができ、予想される負荷に基づいて電力変更構成要素212に電力を増加させることができる。別の例では、負荷予想判定構成要素220は、その他のフェムトノードが頻繁に負荷を受けていると判定することができ、電力の調整を先行することができる。
【0042】
負荷の増加に関して説明したが、説明した構成要素および機能は負荷の低下にも適用され得ることを諒解されたい。たとえば、フェムトノード202上の負荷が低下していると(たとえば、同様のパラメータに基づいて)負荷検出構成要素210が判定した場合、電力変更構成要素212は送信電力を増加させて、カバレージを拡大することができる。このことはまた、フェムトノード202がそれぞれ当初のまたは構成された電力に対して動作している電力に基づき得る。加えて、この例では、電力変更通知構成要素214は、1つまたは複数の他のフェムトノードに電力増加を通知することができ、今度は、1つまたは複数の他のフェムトノードが電力を低下させて、カバレージエリアを縮小することができる。
【0043】
さらに別の例では、集中型エンティティ208を使用して、フェムトノード202と206との間で通信するおよび/またはネットワークアクセスを提供するためのパラメータを管理するのを容易にすることができる。一例では、負荷受信構成要素226は、フェムトノード202および206などの1つまたは複数のフェムトノードにおける負荷に関するパラメータを取得することができる。一例では、負荷検出構成要素210によって、フェムトノード202の負荷を集中型エンティティ208に報告することができる。上記で説明したように、負荷受信構成要素226はまた、フェムトノードによってサービスされるモバイルデバイスからRF測定報告を取得するように構成され得る。いくつかの態様では、負荷受信構成要素226は、電力調整を判定する際に、モバイルデバイスRF報告を考慮に入れることもできる。電力変更提供構成要素228は、報告された負荷および/またはモバイルデバイスRF測定報告に基づいて、フェムトノード202および206の電力変更を計算することができる。たとえば、電力変更提供構成要素228は、電力変更を計算する際に、報告された負荷、フェムトノード202および206の相対的な位置、フェムトノード202および206の現在の電力などを考慮することができる。電力調整を判定すると、電力変更提供構成要素228は、たとえば、フェムトノード202および/またはフェムトノード206の各々に電力変更のレベルを示すことができる。
【0044】
図3〜
図4を参照すると、フェムトノードのネットワーク内の負荷を管理するために電力を調整することに関する例示的な方法が示されている。説明を簡単にするために、方法は、一連の行為として図示および説明しているが、いくつかの行為は、1つまたは複数の実施形態に従って、本明細書で図示および説明したものと異なる順序で、かつ/または他の行為と同時に行うことができるため、方法は、行為の順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。たとえば、方法は、代わりに、状態図においてなど、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表すことができることを、諒解されたい。さらに、1つまたは複数の実施形態に従って方法を実施するために、示したすべての行為が必要とされ得るわけではない。
【0045】
図3を参照すると、フェムトノード上の負荷を変更するために電力を調整するのを容易にする例示的な方法300が表示されている。
【0046】
302において、フェムトノード上の負荷に対応する1つまたは複数のパラメータを検出することができる。たとえば、1つまたは複数のパラメータは、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティ、受信したアップリンク電力レベルまたはリソースのアベイラビリティ、バックホール帯域幅のアベイラビリティなどに対応し得る。別の例では、1つまたは複数のパラメータは、フェムトノード上の予想される負荷に対応し得る。たとえば、パラメータのうちの1つまたは複数が閾値に達した場合、このことは、たとえば、フェムトノードが過負荷であることと、したがって負荷を低減するようにフェムトノードの電力が調整されるべきであることとを示すことができる。
【0047】
304において、フェムトノード上の負荷を低下させるために、1つまたは複数のパラメータに基づいてフェムトノードの電力を調整することができる。たとえば、このことは、フェムトノードの送信電力を変更することを含むことができる。フェムトノードが過負荷であると1つまたは複数のパラメータが示す場合、フェムトノードは送信電力を低下させることができ、このことは、1つまたは複数のデバイスに対してフェムトノードが範囲外になる原因となる可能性がある。たとえば、電力の低下によってデバイスにおけるフェムトノードの信号品質が低下し、このことは、デバイスにワイヤレスネットワークアクセスのために他のフェムトノードに関与させる可能性がある。304において、1つまたは複数のパラメータおよび/または1つまたは複数のパラメータが閾値を超えるもしくは閾値を下回るレベルに比例してフェムトノードの電力を調整することができる。加えて、説明したように、近くにあり、かつフェムトノードにおける電力調整によって影響される1つまたは複数のデバイスと通信することができる1つまたは複数の他のフェムトノードを判定すること、1つまたは複数のデバイスを1つまたは複数の他のフェムトノードにリダイレクトすること、アイドル通信モードに移行している1つまたは複数のデバイスを判定することなどのうちの少なくとも1つを含む他の考慮事項に基づいて、電力を調整することができる。
【0048】
306において、1つまたは複数の他のフェムトノードに電力調整を通知することができる。たとえば、このことは、バックホール接続を介しておよび/または集中型エンティティを介して、電力調整および/または関連するパラメータを1つまたは複数の他のフェムトノードに通信することを含むことができる。いずれの場合も、このことは、1つまたは複数の他のフェムトノードに、その電力を低下させるフェムトノードによって残されるカバレージギャップを埋めるために電力を増加させる原因となる可能性がある。
【0049】
図4を参照すると、フェムトノード電力を調整するための例示的な方法400が示されている。
【0050】
402において、フェムトノードのネットワーク内の近くのフェムトノードによって実行された電力調整の通知を受信することができる。バックホール接続を介しておよび/または集中型エンティティを介して、近くのフェムトノードから通知を受信することができる。通知は、一例では、電力調整値を含むことができる。
【0051】
404において、電力調整に基づいてフェムトノードの電力を調整することができる。説明したように、たとえば、電力は、近くのフェムトノードによって残されるカバレージギャップを埋めるために、電力調整に比例することができる。電力を調整することは、説明したように、送信電力を変更することを含むことができ、このことにより、デバイスが、(たとえば、デバイスによって測定された信号品質の増加により)送信電力が増加されるフェムトノードに関与する可能性がある。
【0052】
本明細書で説明する1つまたは複数の態様によれば、説明したように、フェムトノード上の負荷を判定すること、判定された負荷に基づいて電力を調整すべきかどうかなどに関して推論を行うことができることが諒解されよう。本明細書で使用する場合、「推論する」または「推論」という用語は、一般に、イベントおよび/またはデータを介して捕捉される1組の観察値から、システム、環境、および/またはユーザの状態を推理または推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストもしくはアクションを識別するために使用することができるか、または、たとえば、状態上の確率分布を生成することができる。
推論は、確率的、すなわち、データおよびイベントの考慮事項に基づいた、当該の状態上の確率分布の計算であり得る。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高レベルのイベントを構成するために使用される技法を指すこともできる。イベントが時間的近さにおいて相関しているかどうか、ならびにイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータソースに由来するかどうかにかかわらず、そのような推論によって、1組の観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータから新しいイベントまたはアクションの構築がもたらされる。
【0053】
図5を参照すると、フェムトノードの電力を調整するためのシステム500が示されている。たとえば、システム500は、少なくとも部分的にフェムトノード内にあり得る。システム500は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る機能ブロックを含むものとして表されていることを諒解されたい。システム500は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング502を含む。たとえば、論理グルーピング502は、フェムトノード上の負荷に対応する1つまたは複数のパラメータを検出するための電気的構成要素504を含むことができる。説明したように、電気的構成要素504は、1つまたは複数のパラメータが電力を調整することになるほどの閾値に達していることを検出することができる。
1つまたは複数のパラメータは、チャネル要素のアベイラビリティ、ダウンリンクチャネルリソースのアベイラビリティなどに対応し得る。さらに、論理グルーピング502は、フェムトノード上の負荷を低下させるために、1つまたは複数のパラメータに基づいてフェムトノードの電力を調整するための電気的構成要素506を含むことができる。
【0054】
説明したように、一例では、1つまたは複数のパラメータと閾値との差に比例してまたはそれ以外で電力を調整することができる。電気的構成要素506は、説明したように、フェムトノードと通信する1つまたは複数のデバイスのハンドオーバを受けることができる1つまたは複数の他のフェムトノードを判定すること、デバイスがアイドル通信モードに移行すると判定することなどの他の要素にも基づいて電力を調整することができる。さらに、論理グルーピング502は、1つまたは複数の他のフェムトノードに電力調整を通知するための電気的構成要素508を含むことができる。
【0055】
たとえば、電気的構成要素504は、説明したように、負荷検出構成要素210を含むことができる。加えて、たとえば、電気的構成要素506は、一態様では、説明したように、電力変更構成要素212を含むことができる。さらに、電気的構成要素508は、たとえば、電力変更通知構成要素214を含むことができる。
【0056】
加えて、システム500は、電気的構成要素504、506、および508に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ510を含むことができる。メモリ510の外部にあるものとして示されているが、電気的構成要素504、506、および508のうちの1つまたは複数は、メモリ510内に存在し得ることを理解されたい。一例では、電気的構成要素504、506、および508は、少なくとも1つのプロセッサを含むことができ、または各電気的構成要素504、506、および508は、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールとすることができる。
さらに、追加または代替の例では、電気的構成要素504、506、および508はコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品とすることができ、各電気的構成要素504、506、および508は対応するコードとすることができる。
【0057】
図6を参照すると、フェムトノードの電力を調整するためのシステム600が示されている。たとえば、システム600は、少なくとも部分的にフェムトノード内にあり得る。システム600は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る機能ブロックを含むものとして表されていることを諒解されたい。システム600は、連携して動作することができる電気的構成要素の論理グルーピング602を含む。たとえば、論理グルーピング602は、フェムトノードのネットワーク内の近くのフェムトノードによって実行された電力調整の通知を受信するための電気的構成要素604を含むことができる。たとえば、バックホール接続を介しておよび/または集中型エンティティを介して、近くのフェムトノードから通知を受信することができる。
【0058】
さらに、論理グルーピング602は、電力調整に基づいてフェムトノードの電力を調整するための電気的構成要素606を含むことができる。説明したように、電力を低下させるときに近くのフェムトノードによって残されるカバレージギャップを埋めるために、近くのフェムトノードの電力調整に比例して、フェムトノードの電力を調整することができる。たとえば、電気的構成要素604は、説明したように、電力変更受信決定構成要素222を含むことができる。加えて、たとえば、電気的構成要素606は、説明したように、電力変更構成要素224を含むことができる。
【0059】
加えて、システム600は、電気的構成要素604および606に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ608を含み得る。メモリ608の外部にあるものとして示されているが、電気的構成要素604および606のうちの1つまたは複数は、メモリ608内に存在し得ることを理解されたい。一例では、電気的構成要素604および606は、少なくとも1つのプロセッサを含むことができ、または各電気的構成要素604および606は、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールとすることができる。さらに、追加または代替の例では、電気的構成要素604および606はコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品とすることができ、各電気的構成要素604および606は対応するコードとすることができる。
【0060】
次に
図7を参照すると、本明細書で提示する様々な実施形態によるワイヤレス通信システム700が示されている。システム700は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局702を備える。たとえば、1つのアンテナグループはアンテナ704および706を含むことができ、別のグループはアンテナ708および710を含むことができ、さらなるグループはアンテナ712および714を含むことができる。アンテナグループごとに2つのアンテナが示されているが、グループごとにより多いか、またはより少ないアンテナを利用することができる。基地局702は、送信機チェーンおよび受信機チェーンをさらに含むことができ、それらの各々は、諒解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。
【0061】
基地局702は、モバイルデバイス716およびモバイルデバイス722などの1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局702は、モバイルデバイス716および722と同様の実質的に任意の数のモバイルデバイスと通信することができることを諒解されたい。モバイルデバイス716および722は、たとえば、セルラー電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線、全地球測位システム、PDA、および/または、ワイヤレス通信システム700を介して通信するための任意の他の適切なデバイスであり得る。図示のように、モバイルデバイス716は、アンテナ712および714と通信中であり、ここでアンテナ712および714は、順方向リンク718を介してモバイルデバイス716に情報を送信し、逆方向リンク720を介してモバイルデバイス716から情報を受信する。さらに、モバイルデバイス722は、アンテナ704および706と通信中であり、ここでアンテナ704および706は、順方向リンク724を介してモバイルデバイス722に情報を送信し、逆方向リンク726を介してモバイルデバイス722から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、たとえば、順方向リンク718は、逆方向リンク720によって使用される周波数帯域とは異なる周波数帯域を利用することができ、順方向リンク724は、逆方向リンク726によって使用される周波数帯域とは異なる周波数帯域を使用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク718および逆方向リンク720は、共通の周波数帯域を利用することができ、順方向リンク724および逆方向リンク726は、共通の周波数帯域を利用することができる。
【0062】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように指定されたエリアは、基地局702のセクタと呼ぶことができる。たとえば、アンテナグループは、基地局702によってカバーされるエリアのセクタ内のモバイルデバイスと通信するように設計することができる。順方向リンク718および724を介した通信では、基地局702の送信アンテナはビームフォーミングを利用して、モバイルデバイス716用の順方向リンク718およびモバイルデバイス722用の順方向リンク724の信号対雑音比を改善することができる。また、基地局702はビームフォーミングを利用して、関連するカバレージを介して不規則に分散したモバイルデバイス716および722に送信するが、隣接するセル内のモバイルデバイスは、単一のアンテナを介してすべてのそのモバイルデバイスに送信する基地局と比較して、干渉を被る可能性が少ない。さらに、モバイルデバイス716および722は、図示のように、ピアツーピアまたはアドホック技術を使用して、互いに直接通信することができる。一例によれば、システム700は多入力多出力(MIMO)通信システムであり得る。
【0063】
図8は、例示的なワイヤレス通信システム800を示す。ワイヤレス通信システム800は、簡潔にするために、フェムトノードを含むことができる1つの基地局810、および1つのモバイルデバイス850を図示している。しかしながら、システム800は、2つ以上の基地局および/または2つ以上のモバイルデバイスを含むことができ、さらなる基地局および/またはモバイルデバイスは、以下で説明する例示的な基地局810およびモバイルデバイス850と実質的に同様か、または異なる可能性があることを諒解されたい。加えて、基地局810および/またはモバイルデバイス850は、本明細書で説明するシステム(
図1、
図2、および
図5〜
図7)および/または方法(
図3〜
図4)を使用して、それらの間のワイヤレス通信を容易にすることができることを諒解されたい。たとえば、本明細書で説明するシステムの構成要素もしくは機能および/または方法は、以下で説明するメモリ832および/もしくは872、またはプロセッサ830および/もしくは870の一部とすることができ、かつ/あるいは、プロセッサ830および/もしくは870によって実行されて、開示した機能を実行することができる。
【0064】
基地局810で、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース812から送信(TX)データプロセッサ814に供給される。一例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナを介して送信することができる。TXデータプロセッサ814は、そのデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、トラフィックデータストリームをフォーマットし、符号化し、インターリーブして、符号化されたデータを供給する。
【0065】
各データストリームの符号化データは、直交周波数分割多重(OFDM)技法を使用して、パイロットデータとともに多重化することができる。追加または代替として、パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、または符号分割多重(CDM)であり得る。パイロットデータは、通常、既知の方法で処理され、かつモバイルデバイス850で使用されて、チャネル応答を推定することができる既知のデータパターンである。データストリームごとに多重化されたパイロットデータと符号化データは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M直角位相振幅変調(M-QAM)など)に基づいて、変調(たとえば、シンボルマップ)されて、変調シンボルを供給することができる。データストリームごとのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ830によって実行または提供された命令によって決定することができる。
【0066】
データストリーム用の変調シンボルをTX MIMOプロセッサ820に供給することができ、TX MIMOプロセッサ820は、さらに(たとえば、OFDM用の)変調シンボルを処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ820は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)822a〜822tに供給する。様々な実施形態では、TX MIMOプロセッサ820は、データストリームのシンボル、およびシンボルがそこから送信されるアンテナに、ビームフォーミング重みを加える。
【0067】
各送信機822は、それぞれのシンボルストリームを受信および処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給し、さらにアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を供給する。さらに、送信機822a〜822tからのN
T個の変調信号が、それぞれN
T個のアンテナ824a〜824tから送信される。
【0068】
モバイルデバイス850で、送信された変調信号は、N
R個のアンテナ852a〜852rによって受信され、各アンテナ852から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)854a〜854rに供給される。各受信機854は、それぞれの信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを供給し、さらにそのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを供給する。
【0069】
RXデータプロセッサ860は、N
R個の受信機854からN
R個の受信シンボルストリームを受信し、特定の受信機処理技法に基づいて処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを供給することができる。RXデータプロセッサ860は、検出された各シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリーム用のトラフィックデータを復元することができる。RXデータプロセッサ860による処理は、基地局810でのTX MIMOプロセッサ820およびTXデータプロセッサ814によって実行された処理と相補関係にある。
【0070】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含むことができる。逆方向リンクメッセージは、データソース836からいくつかのデータストリーム用のトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ838によって処理され、変調器880によって変調され、送信機854a〜854rによって調整され、基地局810に送り返すことができる。
【0071】
基地局810で、モバイルデバイス850からの変調信号は、アンテナ824によって受信され、受信機822によって調整され、復調器840によって復調され、RXデータプロセッサ842によって処理されて、モバイルデバイス850によって送信される逆方向リンクメッセージを抽出する。さらに、プロセッサ830は、抽出されたメッセージを処理して、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを判定することができる。
【0072】
プロセッサ830および870は、それぞれ基地局810およびモバイルデバイス850での動作を指示(たとえば、制御、調整、管理など)することができる。それぞれのプロセッサ830および870は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ832および872に関連付けることができる。プロセッサ830および870は、1つまたは複数のフェムトノードの送信電力の調整をサポートするための本明細書で説明する機能を実行することもできる。
【0073】
図9は、本明細書の教示が実施され得る、何人かのユーザをサポートするように構成されたワイヤレス通信システム900を示す。システム900は、たとえば、マクロセル902A〜902Gなどの複数のセル902用の通信を提供し、各セルは、対応するアクセスノード904(たとえば、アクセスノード904A〜904G)によってサービスされる。
図9に示すように、アクセス端末906(たとえば、アクセス端末906A〜906L)は、時間とともにシステム全体にわたって様々な位置に分散する可能性がある。各アクセス端末906は、たとえば、アクセス端末906がアクティブであるかどうか、およびソフトハンドオフにあるかどうかに応じて、所与のときに順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)上の1つまたは複数のアクセスノード904と通信することができる。ワイヤレス通信システム900は、広い地理的領域にわたってサービスを提供することができる。
【0074】
図10は、1つまたは複数のフェムトノードがネットワーク環境内に配置される、例示的な通信システム1000を示す。具体的には、システム1000は、比較的小規模のネットワーク環境内(たとえば、1つまたは複数のユーザの住宅1030内)に設置された、複数のフェムトノード1010Aおよび1010B(たとえば、フェムトセルノードまたはH(e)NB)を含む。各フェムトノード1010は、デジタル加入者回線(DSL)ルータ、ケーブルモデム、ワイヤレスリンク、または他の接続手段(図示せず)を介して、ワイドエリアネットワーク1040(たとえば、インターネット)およびモバイル事業者コアネットワーク1050に結合することができる。
以下で論じるように、各フェムトノード1010は、関連するアクセス端末1020(たとえば、アクセス端末1020A)、および場合によっては異種のアクセス端末1020(たとえば、アクセス端末1020B)にサービスするように構成することができる。言い換えれば、フェムトノード1010に対するアクセスは、所与のアクセス端末1020が1組の指定された(たとえば、ホーム)フェムトノード1010によってサービスされ得るが、任意の指定されていないフェムトノード1010(たとえば、隣接するフェムトノード)によってサービスされ得ないように、制限することができる。
【0075】
図11は、各々がいくつかのマクロカバレージエリア1104を含むいくつかのトラッキングエリア1102(またはルーティングエリアまたはロケーションエリア)が画定された、カバレージマップ1100の一例を示す。ここでは、トラッキングエリア1102A、1102Bおよび1102Cに関連するカバレージのエリアが太線によって示され、マクロカバレージエリア1104が六角形によって表されている。トラッキングエリア1102は、フェムトカバレージエリア1106も含む。この例では、フェムトカバレージエリア1106の各々(たとえば、フェムトカバレージエリア1106C)は、マクロカバレージエリア1104(たとえば、マクロカバレージエリア1104B)内に図示されている。しかしながら、フェムトカバレージエリア1106は、完全にマクロカバレージエリア1104内にあるとは限らないことを諒解されたい。実際には、多数のフェムトカバレージエリア1106は、所与のトラッキングエリア1102またはマクロカバレージエリア1104で画定することができる。また、1つまたは複数のピコカバレージエリア(図示せず)は、所与のトラッキングエリア1102またはマクロカバレージエリア1104内に画定することができる。
【0076】
再び
図10を参照すると、フェムトノード1010の所有者は、たとえば、モバイル事業者コアネットワーク1050を介して提供される、3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入することができる。別の例では、ワイヤレスネットワークのカバレージを拡大するために、モバイル事業者コアネットワーク1050によってフェムトノード1010を動作させることができる。加えて、アクセス端末1020は、マクロ環境内と、より小規模(たとえば、住宅)のネットワーク環境内の両方で動作可能であり得る。したがって、たとえば、アクセス端末1020の現在の位置に応じて、アクセス端末1020は、マクロセルアクセスノード1060によって、または1組のフェムトノード1010(たとえば、対応するユーザの住宅1030内に存在するフェムトノード1010Aおよび1010B)のうちのいずれか1つによってサービスされ得る。ここで、フェムトノード1010は、既存のアクセス端末1020との後方互換性があり得ることを諒解されたい。
【0077】
フェムトノード1010は、単一の周波数上か、または代替として、複数の周波数上に配置することができる。特定の構成に応じて、単一の周波数、または複数の周波数のうちの1つもしくは複数は、マクロセルアクセスノード(たとえば、ノード1060)によって使用される1つまたは複数の周波数と重なる可能性がある。いくつかの態様では、アクセス端末1020は、そのような接続が可能であるときはいつでも、好ましいフェムトノード(たとえば、アクセス端末1020のホームフェムトノード)に接続するように構成することができる。たとえば、アクセス端末1020がユーザの住宅1030内にあるときはいつでも、アクセス端末1020はホームフェムトノード1010と通信することができる。
【0078】
いくつかの態様では、アクセス端末1020がモバイル事業者コアネットワーク1050内で動作するが、(たとえば、好ましいローミングリスト内に規定されたような)その最も好ましいネットワーク上に存在していない場合、より良いシステムが現在利用可能かどうかを判定するための利用可能なシステムの周期的走査、およびそのような好ましいシステムに関連付けるためのその後の努力を含み得るBetter System Reselection(BSR)を使用して、ア
クセス端末1020は最も好ましいネットワーク(たとえば、フェムトノード1010)を探し続けることができる。一例では、(たとえば、好ましいローミングリスト内の)取得テーブル項目を使用して、アクセス端末1020は特定の帯域およびチャネルに対する探索を制限することができる。たとえば、最も好ましいシステムに対する探索は、周期的に繰り返すことができる。フェムトノード1010などの好ましいフェムトノードが発見されると、アクセス端末1020は、そのカバレージエリア内のキャンピング用にフェムトノード1010を選択する。
【0079】
いくつかの態様では、フェムトノードは制限される可能性がある。たとえば、所与のフェムトノードは、特定のアクセス端末に特定のサービスを提供することしかできない。いわゆる制限された(または限定された)関連付けを有する配置では、所与のアクセス端末は、マクロセルモバイルネットワークおよび規定されたセットのフェムトノード(たとえば、対応するユーザの住宅1030内に存在するフェムトノード1010)のみによってサービスされ得る。いくつかの実装形態では、フェムトノードは、少なくとも1つのアクセス端末に、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され得る。
【0080】
いくつかの態様では、(限定加入者グループH(e)NBと呼ばれることもある)制限フェムトノードは、制限付きの供給されたセットのアクセス端末にサービスを提供するフェムトノードである。このセットは、必要に応じて一時的または永続的に拡大することができる。いくつかの態様では、限定加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通アクセス制御リストを共有するアクセスノード(たとえば、フェムトノード)のセットとして規定することができる。ある領域内のすべてのフェムトノード(またはすべての制限フェムトノード)が動作するチャネルは、フェムトチャネルと呼ぶことができる。
【0081】
所与のフェムトノードと所与のアクセス端末との間には、このように様々な関係が存在する可能性がある。たとえば、アクセス端末の観点から、オープンフェムトノードは制限された関連付けがないフェムトノードを指すことができる。制限フェムトノードは、何らかの方式で制限された(たとえば、関連付けおよび/または登録について制限された)フェムトノードを指すことができる。ホームフェムトノードは、その上でアクセス端末がアクセスおよび動作することを認可されたフェムトノードを指すことができる。ゲストフェムトノードは、その上でアクセス端末がアクセスまたは動作することを一時的に認可されたフェムトノードを指すことができる。異種フェムトノードは、おそらく緊急事態(たとえば911呼)を除いて、その上でアクセス端末がアクセスまたは動作することを認可されないフェムトノードを指すことができる。
【0082】
制限フェムトノードの観点から、ホームアクセス端末は、制限フェムトノードにアクセスすることを認可されたアクセス端末を指すことができる。ゲストアクセス端末は、制限フェムトノードへの一時的なアクセス権を有するアクセス端末を指すことができる。異種アクセス端末は、おそらく緊急事態、たとえば911呼を除いて、制限フェムトノードにアクセスする許可を有さないアクセス端末(たとえば、制限フェムトノードに登録する資格証明または許可を有さないアクセス端末)を指すことができる。
【0083】
便宜上、本開示は、フェムトノードの文脈で様々な機能について本明細書で説明する。しかしながら、ピコノードは、より大きいカバレージエリアに対して、フェムトノードと同じまたは同様の機能を提供することができることを諒解されたい。たとえば、所与のアクセス端末に対して、ピコノードが制限される場合があり、ホームピコノードが規定される場合がある、などである。
【0084】
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスアクセス端末用の通信を同時にサポートすることができる。上述のように、各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して、1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局から端末までの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は端末から基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力システム、MIMOシステム、または何らかの他のタイプのシステムを介して確立することができる。
【0085】
一態様では、付録A(添付)が組み込まれる。付録Aは、フェムトノードのネットワークに対する負荷に基づく自律的な電力較正に関する例示的な態様について説明する。
【0086】
本明細書で開示する実施形態に関して説明した、様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、構成要素、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート論理もしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって、実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上記で説明したステップおよび/またはアクションのうちの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備え得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。加えて、ASICはユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0087】
1つまたは複数の態様では、説明した機能、方法、またはアルゴリズムは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装された場合、機能は、1つまたは複数の命令もしくはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶することができるか、または、コンピュータ可読媒体上で送信することができ、コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム製品に組み込むことができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる、任意の他の媒体を含むことができる。また、実質的にいかなる接続もコンピュータ可読媒体と呼ぶことができる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、通常、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0088】
上記の開示は、例示的な態様および/または実施形態について論じたが、添付の特許請求の範囲によって定義される、説明した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。さらに、説明した態様および/または実施形態の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。加えて、任意の態様および/または実施形態の全部または一部は、別段に記載されていない限り、任意の他の態様および/または実施形態の全部または一部とともに利用され得る。