(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記インターフェースは、前記パノラマイメージのための第1イメージを獲得した後で前記タッチディスプレイ上に表示されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
前記第1イメージは、プレビューイメージが前記タッチディスプレイ上に表示される間、前記タッチディスプレイの入力に基づいて獲得されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
前記第1イメージは、プレビューイメージが前記タッチディスプレイ上に表示される間、前記タッチディスプレイの入力に基づいて獲得されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記インターフェースは、前記パノラマイメージのための第1イメージを獲得した後で前記タッチディスプレイ上に表示されることを特徴とする請求項11に記載の媒体。
前記第1イメージは、プレビューイメージが前記タッチディスプレイ上に表示される間、前記タッチディスプレイの入力に基づいて獲得されることを特徴とする請求項11に記載の媒体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複数個のガイドイメージを提供し、パノラマ撮影を便利に利用することができる撮影機器及びそのパノラマ撮影方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る撮影機器は、撮影部と、上記撮影部に入射される光に対応する画面イメージを表示するディスプレイ部と、上記撮影機器の動きを検知する検知部と、パノラマ撮影のための複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスを生成して上記画面イメージ上に表示し、上記撮影機器の動きに応じて上記撮影フォーカスの位置を変更するグラフィック処理部と、上記撮影フォーカスが上記複数個のガイドイメージのうちの一つと一致すると、自動的に撮影を行うように上記撮影部を制御する制御部と、上記撮影されたイメージデータを保存する保存部とを含む。
【0008】
ここで、上記制御部は、上記撮影が行われると、上記複数個のガイドイメージのうち、上記撮影フォーカスと一致しているガイドイメージを削除するように上記グラフィック処理部を制御してよい。
【0009】
そして、上記制御部は、上記撮影が行われると、上記複数個のガイドイメージのうち、上記撮影フォーカスと一致しているガイドイメージの表示状態を変更するように上記グラフィック処理部を制御してよい。
【0010】
一方、上記制御部は、上記複数個のガイドイメージの全てと上記撮影フォーカスとが順次に一致して撮影が行われるか、撮影終了命令が入力されると、撮影完了したイメージデータを連結してパノラマイメージデータを生成し、上記保存部に保存してよい。
【0011】
そして、上記制御部は、上記撮影フォーカスが上記複数個のガイドイメージのうちの一つと一致すると、上記撮影部を制御して上記撮影を行いつつ、上記撮影状況であることを通知するための視覚効果及び音響効果のいずれか一方を出力してよい。
【0012】
ここで、上記複数個のガイドイメージは、360度球面のパノラマイメージを構成するための撮影方向によって区分され、上記画面イメージ上で複数個のラインで整列されて表示され、各ライン別ガイドイメージ個数は中間ラインで最大であり、上記中間ラインを基準に外郭ラインに進むほど順次に減少してよい。
【0013】
一方、上記制御部は、パノラマ撮影モードに切り替わると、画面中央を基準に上下左右方向に上記複数個のガイドイメージを表示するように上記グラフィック処理部を制御してよい。
【0014】
そして、上記複数個のガイドイメージのそれぞれ及び上記撮影フォーカスの形態は、上記画面イメージの形態をそのまま縮小させた縮小画面イメージであってよい。
【0015】
一方、本発明の一実施形態に係る撮影機器のパノラマ撮影方法は、レンズを通じて入射される光に対応する画面イメージを表示するステップと、パノラマ撮影のための複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスを生成して上記画面イメージ上に表示するステップと、上記撮影機器の動きが検知されると、上記撮影機器の動きに対応するように上記撮影フォーカスの位置を変更するステップと、上記撮影フォーカスが上記複数個のガイドイメージのうちの一つと一致すると、自動的に撮影を行うステップとを含む。
【0016】
そして、上記方法は、上記複数個のガイドイメージの全てと上記撮影フォーカスとが順次に一致して撮影が行われるか、撮影終了命令が入力されると、撮影完了したイメージデータを連結してパノラマイメージデータを生成するステップと、上記パノラマイメージデータを保存するステップとを更に含んでよい。
【0017】
または、上記方法は、上記撮影が行われると、上記複数個のガイドイメージのうち、上記撮影フォーカスと一致しているガイドイメージを削除するステップを更に含んでよい。
【0018】
または、上記方法は、上記撮影が行われると、上記複数個のガイドイメージのうち、上記撮影フォーカスと一致しているガイドイメージの表示状態を変更するステップを更に含んでよい。
または、上記方法は、上記撮影が行われる時、撮影状況であることを通知するための視覚効果及び音響効果のいずれか一方を出力するステップを更に含んでよい。
【0019】
一方、上記複数個のガイドイメージは、360度球面のパノラマイメージを構成するための撮影方向によって区分され、上記画面イメージ上で複数個のラインで整列されて表示され、各ライン別ガイドイメージ個数は中間ラインで最大であり、上記中間ラインを基準に外郭ラインに進むほど順次に減少してよい。
【0020】
そして、上記複数個のガイドイメージ及び上記撮影フォーカスを生成して上記画面イメージ上に表示するステップは、パノラマ撮影モードに切り替わると、画面中央を基準に上下左右方向に上記複数個のガイドイメージを表示し、上記複数個のガイドイメージのそれぞれ及び上記撮影フォーカスの形態は、上記画面イメージの形態をそのまま縮小させた縮小画面イメージであってよい。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザは複数個のガイドイメージに応じて撮影を行い、パノラマ撮影を容易に行うことができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の多様な実施形態に係る撮影機器の構成を説明するためのブロック図である。
【0024】
撮影機器100とは、被写体から反射される光をレンズを通じて撮像素子が受光してイメージを作り、そのイメージを電気信号に変換して磁気テープやメモリカード等のような記録媒体に記録したり、外部に伝送する装置を意味する。
図1の撮影装置は、カムコーダのように動画データを撮影する動画撮影機器であってよく、それに限定されずに、停止映像を撮影するカメラ及びその他に撮影機器を備えた携帯電話、PDA、タブレットパソコン等の多様な装置で実現されてよい。
【0025】
図1に示すように、撮影機器100は、撮影部110と、制御部120と、ディスプレイ部130と、保存部140と、検知部150及びグラフィック処理部160を含む。
【0026】
撮影部110は、撮影対象、すなわち被写体から反射される反射光を受光して撮影を行い、撮影されたイメージデータを出力する。本明細書におけるイメージデータとは、単なる停止映像データだけでなく、動画データも含む。撮影部110は、撮像素子、レンズ、絞り等の多様な構成を含む形態で実現されてよい。
【0027】
撮像素子として、CCDやCMOSイメージセンサが使用されてよい。すなわち、撮影部110は、アレイイメージセンサ(2次元イメージセンサ)を用いて、撮影を行う。撮像素子が、CCDが使用されたか、CMOSが使用されたかによって、イメージセンサはCCDイメージセンサ、CMODイメージセンサと呼ばれてよい。
【0028】
CCDは、Charge−Coupled Deviceの頭文字語として、光を電荷に変換させて画像を得るセンサである。電荷結合素子とも呼ばれる。CCDは、複数個の蓄電器(Condenser)が対となって相互接続されている回路で構成されている。
【0029】
COMSは、PチャネルとNチャネルのMOSFETを電源電圧間で直列に構成し、入力は二つのMOSFETのゲートに同様に接続し、出力は二つのMOSFETドレインの間に接続された集積回路の構造からなるセンサである。
【0030】
ディスプレイ部130は、撮影部110で撮影されるイメージを画面上に表示する。撮影部110は、撮影装置の電源がオンされたり、撮影メニューが選択された時点から反射光に対応するイメージを出力するため、ディスプレイ部120は、撮影待ち受け状態でも撮影部に入射される光に対応する画面イメージを表示する。
【0031】
ディスプレイ部130は、通常の携帯型機器のようにLCDパネルで実現されてよいが、必ずしもそれに限定されるものではない。なお、ディスプレイ部130は、タッチスクリーンで実現されてよい。それにより、ユーザはタッチスクリーンを直接タッチしたり、撮影機器100の本体に備えられた各種キー(図示せず)を選択し、撮影命令のような多様な命令を入力してよい。
【0032】
撮影待ち受け状態で、ユーザが撮影命令を入力すると、制御部120は撮影部110を制御して撮影を行う。それにより、撮影命令が入力された際の画面イメージに該当するイメージデータが生成され、保存部140に記録される。
【0033】
検知部150は、撮影機器の動きを検知する。ここでの動きとは、撮影機器が回転して撮影角度そのものが変更される動き、撮影角度は保持しつつ一方向に移動する動き等のように、撮影機器の本体そのものの動きを意味する。
【0034】
動き検知のために、検知部150は、重量加速度センサや、地磁気センサ、ジャイロセンサ等の多様なセンサで実現されてよい。
【0035】
一例として、フラックスゲート(flux gate)を利用するフラックスゲート地磁気センサで実現された場合について説明すると、検知部150はパーマロイ(permalloy)のような高投資率の材料からなるフラックスゲートコア、コアを捲線した駆動コイル、及び検出コイルから構成されたフラックスゲートセンサを含んでよい。ここで、フラックスゲートコアの数は、2つまたは3つであってよい。各フラックスゲートコアは、相互直交する形態で製作される。すなわち、2軸フラックスゲートセンサの場合、X軸及びY軸フラックスゲートで実現され、3軸フラックスゲートセンサの場合には、X軸、Y軸及びZ軸フラックスゲートで実現される。それにより、各フラックスゲートコアを捲線した各駆動コイルに駆動信号を印加した後、コアによって磁気が誘導されると、検出コイルを用いて外部磁場に比例する2次高調波成分を検出することで、外部磁場の大きさ及び方向を測定するようになる。それにより、以前に測定された磁場の方向と、現在測定された磁場の方向とを比較し、回転角度及び回転方向を検知することができるようになる。
【0036】
別の例として、検知部150は、ジャイロセンサを含んでよい。ジャイロセンサとは、1秒間で角度がどれくらい動いたかを測定するセンサである。すなわち、物体が運動をすると、コリオリの力が発生するが、ジャイロセンサは、このコリオリの力に対する公式を用いて慣性系に働く角速度を検知する。それにより、回転角度及び回転方向を検知することができるようになる。
【0037】
一方、撮影機器100は、傾斜する程度による影響を補償するために、加速度センサを更に備えることもできる。すなわち、検知部150は、加速度センサによって測定されるピッチ角やロール角のような傾斜角まで考慮し、回転角度及び回転方向を正確に算出することができる。
【0038】
以上のように、検知部150は、多様なセンサを利用することができ、このようなセンサの構成及びその動作に対するこれ以上の具体的な説明は省略する。
【0039】
グラフィック処理部160は、ディスプレイ部130の画面上に、パノラマ撮影のための複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスを生成して表示する。
【0040】
ここで、複数個のガイドイメージとは、パノラマイメージを構成するために必要な撮影角度で動くように誘導するためのイメージである。ガイドイメージの数は、パノラマイメージを構成するために必要なイメージの数と同様になるように合わせられる。
【0041】
パノラマイメージが水平の方向に長く繋がる一般のパノラマイメージであれば、複数個のガイドイメージは一つのラインで配列されて画面イメージ上に表示される。一方、パノラマイメージが一つの球面をなす360度球面パノラマイメージであれば、複数個のガイドイメージは複数のラインで配列されて画面イメージ上に表示される。このようなガイドイメージは、画面イメージ上で固定的な位置に表示される。ガイドイメージの配列方式及び形態については、具体的に後述する。
【0042】
撮影フォーカスとは、現在の撮影方向に対応するフォーカスガイドイメージを意味する。撮影フォーカスは、撮影機器100の動きに沿って移動されつつ表示される。すなわち、ユーザが撮影機器100の左方に回すと、撮影フォーカスも左方に移動されつつ表示される。逆に、上方に持ち上げると、撮影フォーカスも上方に移動されつつ表示される。このように、撮影フォーカスは、画面イメージ上で上下左右方向に移動されてよい。
【0043】
ユーザは、撮影機器100を動かしつつ撮影フォーカスがガイドイメージに重なるように調整することができる。それにより、一つのガイドイメージと撮影フォーカスとが一致すると、制御部120は、その時点で撮影を自動的に行うように撮影部110を制御する。それにより、ユーザは、電子ゲートを楽しむように撮影フォーカスを移動させながらガイドイメージを合わせさえすれば、パノラマイメージに適した多様な角度から撮影されるイメージを得ることができるようになる。
【0044】
制御部120は、各ガイドイメージに応じて撮影が完了すると、それまでに撮影されて保存部140に保存されているイメージデータを組み合わせて、パノラマイメージを生成する。
【0045】
具体的には、制御部120は、各ガイドイメージに対して撮影された複数のイメージの特徴部に対するデータを抽出する。それにより、抽出されたデータを比較してマッチする部分を判断する。その後、マッチする部分を相互連結した後、連結された部分をブレンディング処理して一つのパノラマイメージを生成することができる。生成されたパノラマイメージは保存部140に再度保存されてよい。
【0046】
保存部140は、撮影機器110そのものに設けられた内部メモリであってよいが、撮影機器100に装着及び分離が容易なメモリカード、USBメモリスティック等であってよい。または、撮影機器100と有線または無線インターフェースを通じて接続された外部保存ユニットであってよい。
【0047】
図2は、本発明の多様な実施形態に係る撮影画面の構成を示す図である。
図2の(a)のように、撮影機器の画面10上には撮影範囲内に入っている各被写体のイメージを含む画面イメージが表示される。この場合、画面イメージ上には、撮影命令を入力するための領域11が同時に表示されてよい。ユーザは、このような領域をタッチ12して撮影命令を入力することができる。
図2の(a)は、タッチスクリーンで実現された場合を示すものであるため、タッチスクリーンではない本体キーで撮影命令を入力する場合には、上述の領域11の表示は省略されてよい。
【0048】
ユーザがパノラマ撮影モードを選択してモード切り替えが行われた状態で、写真撮影が行われると、
図2(b)のように、画面イメージ10上に複数個のガイドイメージ50−1〜50−12と、撮影フォーカス60が表示される。
【0049】
この場合、画面中央を基準に上下左右方向にガイドイメージ50−1〜50−12が配列される。このとき、最初に撮影が既に行われた状態であれば、中央部にはガイドイメージ表示が省略され、
図2の(b)のように、撮影フォーカス60が中央部に位置してよい。一方で、最初の撮影なしにパノラマ撮影モード切り替え時に即座に複数個のガイドイメージが表示されるように実現された場合であれば、最中央部にもガイドイメージ(図示せず)が表示されてよい。この場合、撮影フォーカス60の初期位置は、最中央部のガイドイメージと重なって表示してもよく、他の所に表示してもよい。
【0050】
一方、最初に撮影されたイメージを含む中央ラインには最も多くのガイドイメージ50−1、50−2、50−3、50−4が表示され、その上下側ラインにはそれより少ないガイドイメージが表示される。最外郭ライン、すなわち、最上位ラインと最下位ラインには、最も少ないガイドイメージ50−8、50−12を表示してもよい。
図2の(b)によると、中央ラインには4つのガイドイメージが表示され、その上下側ラインにはそれぞれ3つのガイドイメージが表示され、最上位ライン及び最下位ラインにはそれぞれ1つずつのガイドイメージが表示される。
【0051】
全ガイドイメージの数は、撮影機器100のスペックに応じて異なるように設定してもよい。すなわち、撮影角度が大きい撮影機器であれば、360度方向の各被写体を相対的に少ないイメージを盛り込むことができるため、ガイドイメージの数が相対的に少なくてよい。例えば、一度に60度範囲内の被写体を一度に撮影することができれば、中央ラインには6つ程度のガイドイメージのみが表示されてよい。一方、撮影角度が小さい撮影機器であれば、より多くのイメージが必要になる。よって、ガイドイメージの数もより増大してよい。例えば、一度に30度範囲程度の被写体を撮影することができれば、中央ラインには最低12のガイドイメージが表示されてよい。
【0052】
このような状態で、ユーザは撮影機器100を動かして撮影フォーカス60の位置を移動させる。
図2の(c)のように、撮影フォーカス60が右側ガイドイメージ50−3方向に移動して
図2の(d)のように一致すると、一致する瞬間撮影が行われる。この場合、
図2の(d)のように、撮影状況であることを通知するための視覚効果が表示されてよい。具体的には、画面上でフラッシュがついたようなグラフィック効果を出力し、自動撮影が行われたことをユーザが認識できるようにすることができる。
【0053】
図2の(d)では、視覚効果が表示される場合を示しているが、視覚効果の代わりに音響効果が出力されてよい。すなわち、撮影機器100にスピーカのような音響出力素子が具備された場合であれば、撮影フォーカス60及びガイドイメージ50−3が一致する瞬間、“カシャ”といった音響効果を出力しつつ自動撮影を行うことができる。このような視覚効果及び音響効果は同時に出力されてユーザに提供されることもできる。
【0054】
自動撮影が行われると、当該ガイドイメージ50−3の表示は削除されるか、その表示状態が変更されてよい。表示状態の変更とは、具体的には、ガイドイメージのカラーが変化したり、ガイドイメージが非活性化状態で不鮮明に変わるようになる場合を意味してよい。その他にも、撮影が行われたガイドイメージに対しては、全ガイドイメージの整列状態から飛び出るようなアニメーション効果を施すこともでき、画面10の一部分に設けられた別途の領域(図示せず)に移動するようなアニメーション効果を施すこともできる。それにより、ユーザはパノラマイメージを構成するための一つのイメージが生成されていることを容易に認識することができる。
【0055】
一つのガイドイメージ50−3による撮影が完了すると、ユーザは撮影機器100を再び動かして次のガイドイメージ50−3方向に撮影フォーカス60を動かすことができる。
図2の(e)によると、撮影フォーカス60が上位ラインのガイドイメージ50−7方向に移動されていることを知ることができる。このように、ユーザはパノラマイメージ生成のための撮影方向と撮影順番とを任意に定めることができるようになり、選択の自由度が大幅に向上する。なお、全対象物の中で、現在どの部分に対する撮影が行われているかを直観的に知ることができる。
【0056】
このような方式で、ユーザは全ガイドイメージに対して撮影フォーカスを順次に一致させて撮影を行うことができる。それにより、全ガイドイメージに対する撮影が全部完了すると、各イメージデータを組み合わせて、パノラマイメージを生成することができる。
【0057】
一方、
図2の(b)ないし(e)に示すように、画面上の一部分には撮影終了命令を入力するためのメニュー13が同時に表示されてよい。それにより、全ガイドイメージに対する撮影が全て完了する前にでもユーザが撮影終了命令を入力すると、撮影が終了し、それまで撮影完了しているイメージデータを組み合わせてパノラマイメージを生成する。上述のように、タッチスクリーンではない場合には、撮影終了命令は撮影機器100の本体キーを用いて入力できることはいうまでもない。
なお、
図2に示すように、複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスの形態は、画面イメージの形を象って縮小画面イメージの形態であってよい。
【0058】
または、現在表示されている画面イメージを撮影角度変更に対応するようにシフトさせたイメージが当該ガイドイメージで表示されてよい。すなわち、現在撮影されたイメージが真ん中に配置されるものであれば、右側ガイドイメージ50−3は60度程度右方に回転させたイメージ形状であってよく、その右側ガイドイメージ50−4は、120度程度右方に回転させたイメージ形状であってよい。上側ガイドイメージ50−6は、上方に45度程度持ち上げたイメージ形状であってよく、下側ガイドイメージ50−10は下方に45度程度に下げたイメージ形状であってよい。
【0059】
または、ガイドイメージ及び撮影フォーカスは、それぞれ枠部分のみが表示される空の箱状に表示されてよい。
【0060】
図3は、球面パノラマイメージを示す図である。
図3のように、撮影機器100は複数個のイメージ(1、2〜n、n+1〜n+m、n+m+1〜n+m+p、n+m+p+1)を生成した後、これらを組み合わせて一つの球面パノラマイメージを生成することができる。撮影機器100は、
図3の球の中央に位置した状態で、ガイドイメージに応じて、上下前後左右方向に撮影を行う。すなわち、ユーザは、撮影機器100を動かして撮影フォーカス60を移動させつつ各ガイドイメージに一致させて、各イメージを撮影することができる。
図3の球面パノラマイメージをなす各イメージに対応するガイドイメージを平面画面上に広げたものが、
図2の(b)等に示すようなガイドイメージである。このように、中央直径が最も大きい球の特性上、中央ラインに配置されるイメージを撮影するためのガイドイメージの数が最大となり、上方、下方から遠いラインであるほど、必要なイメージの数が少なくなるため、それに対するガイドイメージの数も順次に減少するようになる。それにより、球の最上位及び最下位に配置されるイメージ(n+m+1、n+m+p+1)に対するガイドイメージは1つくらい設けられてよい。
【0061】
一方、
図2では、撮影が行われたガイドイメージは削除されるものとして図示及び説明したが、ガイドイメージの表示状態を変更し、他のガイドイメージと差別化させる方式で実現されてよい。
【0062】
すなわち、
図4は、ガイドイメージの他の形態を示す図である。
図4によると、画面中央部にもガイドイメージ70−3が表示されてよい。それにより、中央ラインには5つのガイドイメージ70−1〜70−5が表示され、その上下側ラインにはそれぞれ3つずつのガイドイメージ70−6〜70−8、70−10〜70−12が表示され、最上位及び最下位ラインにはそれぞれ1つずつのガイドイメージ70−9、70−13が表示される。撮影フォーカス60は、画面上で定められた領域(例えば、画面中央部または画面の角部のいずれか一方等)で最初に表示された後、撮影機器100の動きに沿って移動するようになる。それにより、ガイドイメージと一致するようになると、自動撮影が行われ、当該ガイドイメージの表示状態が変更される。
図4によると、撮影が行われたガイドイメージ70−3、70−4、70−7、70−8は非活性形態に変更表示されていることを知ることができる。ユーザは、活性化状態で残留している残りのガイドイメージの方向に撮影フォーカス60を移動させつつ、パノラマ撮影を続けることができる。
【0063】
図5は、一般のパノラマ撮影のためのガイドイメージの例を示す図である。一般のパノラマ撮影のためには、上下側イメージは不要であるため、画面10上にはガイドイメージ80−1、80−2、80−3、80−4が一つのラインで表示される。このような状態で、撮影フォーカス60が移動する途中、ガイドイメージと一致するようになると、当該ガイドイメージは削除されたり、または、表示状態が変更されつつ撮影が行われる。
【0064】
以上のように、ガイドイメージを用いて撮影をするようになると、ユーザは全パノラマイメージのうち、撮影した部分と撮影していない部分を直観的に知ることができるようになり、撮影順番も自分所望の通りに自由に決定することができるようになる。
【0065】
図6は、本発明の一実施形態に係るパノラマ撮影方法を説明するためのフローチャートである。
図6によると、画面イメージが表示され(S610)、その画面イメージ上には複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスが表示される(S620)。
【0066】
このような状態で、撮影機器が動くと、その動きに応じて撮影フォーカスが移動表示される(S630)。移動中であった撮影フォーカスがガイドイメージのうちの一つと一致すると(S640)、撮影を行う(S650)。
【0067】
撮影フォーカス及びガイドイメージが一致するか否かは、画面上における座標値を比較して確認することができる。すなわち、全画面を横軸及び縦軸を基準に区分すると、撮影フォーカス及びガイドイメージの各角は、(x、y)座標値で表示されてよい。撮影機器は、このような座標値を直接比較して完全に一致したり、予め設定された許容範囲内までに接近すると、一致しているものと見なして撮影を行うことができる。
【0068】
更に別の実施形態によると、撮影フォーカス及びガイドイメージが一致している場合、自動撮影を行う代わりに、ユーザに撮影時点であることを通知する音響または視覚メッセージを提供し、ユーザが直接撮影命令を入力するように誘導することもできる。
【0069】
または、撮影フォーカスがガイドイメージと一定部分以上一致すると、撮影時点が到来していることを通知し、ユーザが撮影命令を入力することを準備するようにすることもできる。このように、本撮影機器におけるイメージ撮影は必ずしも自動的に行われるというわけではなく、手動撮影も可能である。
【0070】
図7は、本発明の一実施形態に係るパノラマ撮影方法の詳細な構成例を示すフローチャートである。
【0071】
図7に示すように、パノラマ撮影モードに切り替えると(S710)、画面イメージを表示した状態で(S715)、複数個のガイドイメージ及び撮影フォーカスを表示する(S720)。ユーザは、撮影機器のメニュー項目の中からモード切り替えメニューを選択し、パノラマ撮影モードに切り替えることができる。
【0072】
このような状態で、撮影機器の動きが検知されると(S725)、その動きに応じて撮影フォーカスを移動させる(S730)。それにより、撮影フォーカス及びガイドイメージが一致するようになると(S735)、撮影を行う(S740)。
【0073】
撮影が行われると、当該ガイドイメージの表示状態を変更する(S745)。ここで、表示状態の変更とは、ガイドイメージのカラー変更、点滅状態変更、鮮明度変更、大きさ変更等のような状態変更を含んでよい。または、実施形態によっては、ガイドイメージ表示そのものを削除することもできる。
【0074】
一方、一つのガイドイメージに対する撮影が完了すると、全てのガイドイメージに対する撮影が行われたか、すなわち、残存するガイドイメージがあるか否かを判断することができる(S750)。判断の結果、全てのガイドイメージに対する撮影が完了していると、それまで生成されたイメージを組み合わせてパノラマイメージデータを生成し、生成されたパノラマイメージデータを保存することができる(S765)。
【0075】
一方、全てのガイドイメージに対する撮影が行われた場合でなければ、ユーザが撮影を中断しているかを判断することができる(S760)。すなわち、ユーザが撮影終了命令を入力しているか否かを判断することができる。撮影終了命令が入力されている場合、それまで撮影されたイメージを組み合わせてパノラマイメージデータを生成し、生成されたパノラマイメージデータを保存することができる(S765)。逆に、撮影終了命令が入力された場合でなければ、再度上述のステップを繰り返し行う。すなわち、画面イメージ上に残留するガイドイメージが表示された状態で、撮影機器の動きに応じて撮影フォーカスを移動させて一致する撮影を行う。
【0076】
一方、このようなパノラマ撮影方法でも、上述の
図2ないし
図5に示すように、多様な形態でガイドイメージ及び撮影フォーカスを提供することができる。特に、自動撮影が行われる際は、視覚効果及び音響効果の少なくとも一方を併せて提供するステップが更に含まれてよい。
【0077】
一方、上述の本発明の多様な実施形態に係るパノラマ撮影方法は、プログラムコードで実現されて多様な記録媒体に保存されてよい。具体的には、上述の電源提供方法を行なうためのコードは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、メモリカード、USBメモリ、CD−ROMなどのように、端末機で読取可能な多様な記録媒体に保存されていてよい。
それにより、このような記録媒体が接続されたり搭載される装置で詳述のパノラマ撮影方法が実行されるように、プログラムがインストールされてよい。
【0078】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。