(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
複数の車両を駐車させるために、入出庫空間から出入りする車両を駐車フロアに駐車させる駐車装置を用いることがある。
入出庫空間は入出庫フロアに位置する。
入出庫フロアと駐車フロアとが異なる高さ位置にあることが多い、
駐車装置は、リフタと循環機構とで構成される。
リフタは、入出庫空間と駐車フロアとの間で車両を昇降させる機構である。
複数の車両を各々に駐車させる複数の駐車空間が駐車フロアに配置される。
複数の駐車空間がひとつの駐車区画に属する。
循環機器は、駐車区画の中で複数の車両を移動して駐車させ、駐車空間に属する駐車空間とリフタとの間で車両を移載できる。
例えば、循環機器は、駐車区画の中で複数の車両を循環させ、駐車空間に属する駐車空間とリフタとの間で車両を移載できる。
例えば、循環機器は、駐車区画に属する複数の駐車空間のうちの特定の複数の駐車空間を繋いで設定される特定の循環経路に沿って複数の車両を循環させる。
例えば、循環機器は、駐車区画に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を繋いで設定される所定の循環経路に沿って複数の車両を循環させる。
例えば、循環機器は、駐車区画に属する複数の駐車空間のうちリフタに隣接する駐車空間とリフタとの間で車両を移載できる。
【0003】
例えば、入出庫空間が道路と同一のレベルに位置し、駐車フロアが建物の地下に位置する。
駐車区画が駐車フロアに区画される。
複数の駐車空間が駐車区画に属する。
リフタが、入出庫空間と地下の駐車フロアとの間で車両を昇降させる。
以下に、入出庫の手順を説明する。
入庫指令があると、リフタが車両を入出庫空間から駐車フロアに降下させる。循環機構が、車両をリフタから駐車区画の駐車空間に移載する。循環機構が、駐車区画の中を複数の車両を移動させ車両を所定の駐車空間に駐車させる。
出庫指令があると、循環機構が、駐車区画の中を複数の車両を循環させて出庫させる車両をリフタに隣接する駐車空間に位置させる。循環機構が、車両を駐車空間からリフタに移載させる。リフタが車両を駐車フロアから入出庫空間に昇降させる。
【0004】
駐車フロアに障害物があると、駐車フロアを空き空間をなくして駐車区画に区画することができない場合がある。
その様な場合、駐車フロアの空間をあまりなく利用できる駐車装置が望まれた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な手順により駐車フロアのスペースを有効に利用できる駐車装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る入出庫空間から出入りする車両を駐車フロアに駐車させる駐車装置であって、入出庫空間と駐車フロアとの間で車両を昇降させるリフタと、駐車フロアに配置され複数の車両を各々に駐車させる複数の駐車空間であって特定の複数の駐車空間の属する区画である第一駐車区画と特定の複数の駐車空間の属する他の区画である第二駐車区画とに駐車フロアを区画される複数の駐車空間と、前記第一駐車区画の中で複数の車両を移動させて駐車させることをでき前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載できる第一循環機構と、前記第二駐車区画の中で複数の車両を移動させて駐車させることをでき前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載できる第二循環機構と、を備え、前記第一駐車区画に属する駐車空間に駐車する車両を入出庫させるときに前記第二循環機構が前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止し、前記第二駐車区画に属する駐車空間に駐車する車両を入出庫させるときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、リフタが、入出庫空間と駐車フロアとの間で車両を昇降させる。複数の車両を各々に駐車させる複数の駐車空間が、駐車フロアに配置される。
特定の複数の駐車空間の属する区画である第一駐車区画と特定の複数の駐車空間の属する他の区画である第二駐車区画とに駐車フロアを区画する。第一循環機構が、前記第一駐車区画の中で複数の車両を移動させて駐車させることをでき、前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載できる。第二循環機構が、前記第二駐車区画の中で複数の車両を移動させて駐車させることをでき、前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載できる。前記第一駐車区画に属する駐車空間に駐車する車両を入出庫させるときに前記第二循環機構が前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。前記第二駐車区画に属する駐車空間に駐車する車両を入出庫させるときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
その結果、駐車フロアに障害物があっても、駐車フロアに区画する複数の駐車区画を適当に配置して、デッドスぺースを減らすことをできる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記リフタの制御モードが前記第一駐車区画に属する前記駐車空間に駐車する車両を入出庫させる第一循環制御モードと前記第二駐車区画に属する前記駐車空間に駐車する車両を入出庫させる第二循環制御モードと入出庫指令を待つ待機モードとの間で遷移でき、前記リフタの制御モードが前記待機モードのときに前記第一駐車区画に属する前記駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があると前記リフタの制御モードを第一循環制御モードへ遷移させ、前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第一駐車区画に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了すると前記リフタの制御モードを前記待機モードへ遷移させ、前記リフタの制御モードが前記待機モードのときに前記第二駐車区画に属する前記駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があると前記リフタの制御モードを第二循環制御モードへ遷移させ、前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第二駐車区画に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了すると前記リフタの制御モードを前記待機モードへ遷移させ、前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第二循環機構が前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止し、前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
上記の実施形態の構成により、前記リフタの制御モードが前記第一駐車区画に属する前記駐車空間に駐車する車両を入出庫させる第一循環制御モードと前記第二駐車区画に属する前記駐車空間に駐車する車両を入出庫させる第二循環制御モードと入出庫指令を待つ待機モードとの間で遷移できる。前記リフタの制御モードが前記待機モードのときに前記第一駐車区画に属する前記駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があると前記リフタの制御モードを第一循環制御モードへ遷移させる。前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第一駐車区画に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了すると前記リフタの制御モードを前記待機モードへ遷移させる。前記リフタの制御モードが前記待機モードのときに前記第二駐車区画に属する前記駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があると前記リフタの制御モードを第二循環制御モードへ遷移させる。前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第二駐車区画に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了すると前記リフタの制御モードを前記待機モードへ遷移させる。前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第二循環機構が前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
その結果、第一駐車区画と第二駐車区画での入出庫の際にリフタを共用できる。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第二循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出し、前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す。
上記の実施形態の構成により、前記リフタの制御モードが前記第一循環制御モードのときに前記第二循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す。前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す。
その結果、前記リフタが第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構/第一循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記リフタと前記第一駐車区画に属する前記駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの1つの方向に車両を移動して移載でき、前記リフタと前記第二駐車区画に属する前記駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の1つの方向に車両を移動して移載できる。
上記の実施形態の構成により、前記リフタと前記第一駐車区画に属する前記駐車空間との間で車両の前記左右方向のうちの1つの方向に車両を移動して移載できる。前記リフタと前記第二駐車区画に属する前記駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の少なくとも1つの方向に車両を移動して移載できる。
その結果、駐車フロアーでリフタの前記左右方向の1つの方向と他の1つに方向に駐車区画を配置して、駐車フロアーのデッドスペースを減らすことをできる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
駐車フロアを複数の駐車空間の属する前記第一駐車区画と複数の駐車空間の属する前記第二駐車区画とに区画して、第一循環機構が前記第一駐車区画の中で車両を移動させて駐車させ、第二循環機構が前記第二駐車区画の中で車両を移動させて駐車させ、第一循環機構がリフタと第一駐車区画との間で車両を移載でき、第二循環機構が李蓋と第二駐車区画との間で車両を移載できる様にしたので、駐車フロアに障害物があっても、駐車フロアに区画する複数の駐車区画を適当に配置して、デッドスぺースを減らすことをできる。
また、前記リフタが待機モードのときに前記第一駐車区画/前記第二駐車区画での入出庫指令があると前記リフタを第一循環制御モード/第二循環制御モードに遷移させ、前記第一駐車区画/第二駐車区画での入出庫作業が完了すると前記リフタを待機モードに遷移させ、前記リフタが第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構/第一循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止する様にしたので、第一駐車区画と第二駐車区画での入出庫の際にリフタを共用できる。
また、前記リフタは前記第一循環制御モード/前記第二循環制御モードのときに前記第二循環機構/第一循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す様にしたので、前記リフタが第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構/第一循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止できる。
また、リフタと前記第一駐車区画/前記第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの1つの方向/前後左右方向のうちの他の1つの方向に車両を移動して移載できる様にしたので、駐車フロアーでリフタの前記左右方向の1つの方向と他の1つに方向に駐車区画を配置して、駐車フロアーのデッドスペースを減らすことができる。
従って、簡易な手順により駐車フロアのスペースを有効に利用できる駐車装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の側面断面図である。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置の機能ブロック図である。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る駐車装置のリフタの状態遷移図である。
【0015】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、入出庫空間から出入りする車両を駐車フロアに駐車させる装置である。
以下では、車両を駐車空間に駐車させるのに、パレット30を駐車フロアF2に配置し、車両5をパレット30に乗せる場合を例に、説明する。
入出庫空間Qは、駐車装置に車両を入出庫させるフロアである入出庫フロアF1に位置する。
【0016】
駐車装置10は、リフタ11と複数の駐車空間Rと第一循環機構21と第二循環機構22とで構成される。
駐車装置10は、リフタ11と複数の駐車空間Rと複数の第一循環機構21と複数の第二循環機構22とで構成されてもよい。複数の第一循環機構21が多段に重なり、複数の第二循環機構22が多段に重なる。
図3に、2つの第一循環機構21が多段に重なる様子を示す。
【0017】
リフタ11は、入出庫空間Qと駐車フロアF2との間で車両を昇降させる機能である。
図3は、リフタが入出庫空間Qと駐車フロアF2との間で車両を昇降させる様子を示す。
【0018】
複数の駐車空間Rは、駐車フロアF2に配置され複数の車両を各々に駐車させる複数の空間である。
複数の駐車空間Rは、駐車フロアF2に配置され、特定の複数の駐車空間の属する区画である第一駐車区画S1と特定の複数の駐車空間の属する他の区画である第二駐車区画S2とに区画される。
第一駐車区画S1に属する全ての駐車空間Rと第二駐車区画に属する全ての駐車空間Rとが、異なっていてもよい。
第一駐車区画S1に属する複数の駐車空間Rのうちの一部の駐車空間Rと第二駐車区画に属する複数の駐車空間Rのうちの一部の駐車空間Rが、重複してもよい。
【0019】
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数の車両5を移動させて駐車させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できる循環機構である。
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数の車両5を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数のパレット30を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載できてもよい。
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で第二駐車区画S1に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を跨いで設定される所定の循環経路に沿って複数の車両を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
【0020】
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数の車両5を移動させて駐車させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できる循環機構である。
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数の車両5を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数のパレット30を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載できてもよい。
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で第二駐車区画S2に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を跨いで設定される所定の循環経路に沿って複数の車両を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
【0021】
車両を第一駐車区画S1に属する駐車空間からリフタ11を介して第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに移載してもよい。また、車両を第二駐車区画S2に属する駐車空間Rからリフタ11を介して第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに移載してもよい。
例えば、第一駐車区画S1に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫指令があったときに、車両を第一駐車区画S1に属する駐車空間からリフタ11を介して第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに移載してもよい。例えば、第二駐車区画S2に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫指令があったときに、車両を第二駐車区画S2に属する駐車空間Rからリフタ11を介して第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに移載してもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、パレット30を第一駐車区画S1に属する駐車空間Rからリフタ11を介して第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに移載してもよい。また、パレット30を第二駐車区画S2に属する駐車空間Rからリフタ11を介して第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに移載してもよい。
例えば、第一駐車区画S1に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫指令があったときに、パレット30を第一駐車区画S1に属する駐車空間からリフタ11を介して第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに移載し、その後で第一駐車区画S1に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫を実行してもよい。
例えば、第二駐車区画S2に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫指令があったときに、パレット30を第二駐車区画S2に属する駐車空間Rからリフタ11を介して第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに移載し、その後で第二駐車区画S2に属する駐車空間に駐車する車両の入出庫を実施してもよい。
この様にすると、車両またはパレットが減った駐車区画Rでの車両またはパレットの循環の円滑性が高まる。
【0022】
図8は、循環機構20に用いる搬送機構40の一例を示す。
例えば、循環機構20は、碁盤の目状に配置される複数の搬送機構40で構成される。
搬送機構40は、パレット30を仮想横方向軸Dxと仮想縦方向軸Dyとのどちらか一方に切り替えて搬送する機構であり、固定側ガイド機構41とパレット移動機構42とで構成される。
固定側ガイド機構41は、基礎等の固定側に設けられ、パレット30をガイドする機構である。固定側ガイド機構41は、パレット30の底部に設けられた1対のガイドローラに挟まれ、パレット30を案内する。
例えば、固定側ガイド機構41は、1対の横送りガイド部材41aと縦送りガイド部材41bと1対の可動ガイド部材41cとで構成される。
横送りガイド部材41aは、仮想横方向軸Dxに沿って延び、パレット30を車両の左右方向に移動自在に案内するガイド部材である。
縦送りガイド部材41bは、仮想縦方向軸Dyに沿って延び、パレット30を車両の前後方向に移動自在に案内するガイド部材である。
可動ガイド部材41cは、仮想横方向軸Dxと仮想縦方向軸Dyとの交差する位置に配され、垂直軸Fの回りに揺動し、パレット30を車両の左右方向または前後方向のどちらか一方に切り替えて移動自在に案内するガイド部材である。
パレット移動機構42は、パレットを下方から支持して仮想横方向軸Dxと仮想縦方向軸Dyとのどちらか一方に切り替えて移動させる機構であって、転向式回転ローラ機構42aと転向機構42bで構成される。
転向式回転ローラ機構42aは、水平軸の回りに回転でき垂直軸Fの回りに転向する回転ローラでパレットを仮想横方向軸Dxと仮想縦方向軸Dyとのどちらか一方に切り替えて移動させる。
転向機構42bは、転向式回転ローラ機構42aと可動ガイド部材41cとを連動して転向させる機構である。
搬送機構40がパレットを循環経路に沿って順次に隣の搬送装置40へ搬送する。
循環機構を構成する複数の搬送機構が支持するパレットの数が搬送機構の数より少ないと、円滑にパレット30を移動させることをできる。
例えば、循環機構を構成する複数の搬送機構が支持するパレットの数が搬送機構の数より1または3少ない。
【0023】
第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止し、さらに第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止する。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間でパレット30を移載するのを禁止し、さらに第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載するのを禁止する。
【0024】
リフタの制御モードが、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させる第一循環制御モードと第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第二循環制御モードと入出庫指令を待つ待機モードとの間で遷移できてもよい。
駐車装置の制御装置は、リフタ制御機能K0と第一循環制御機能K1と第二循環制御機能K2とを実施する。
リフタ制御機能K0はリフタ11の制御モードを遷移させる。
第一循環制御機能K1は、リフタ11の制御モードに応じて第一循環機構を制御する。
第二循環制御機能K2とは、リフタ11の制御モードに応じて第二循環機構を制御する。
【0025】
リフタ11の制御モードが待機モードのときに第一駐車区画S1に属する駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があるとリフタ11の制御モードを第一循環制御モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに第一駐車区画S1に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了するとリフタ11の制御モードを待機モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが待機モードのときに第二駐車区画S2に属する駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があるとリフタ11の制御モードを第二循環制御モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに第二駐車区画S2に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了するとリフタの制御モードを待機モードへ遷移させる。
リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間で車両を移載するのを禁止し、リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間とリフタとの間で車両を移載するのを禁止してもよい。
【0026】
リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに第二循環機構22にリフタが駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出してもよい。その結果、リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両を移載するのを禁止する。
リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに第一循環機構21にリフタ11が駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出してもよい。その結果、リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに、第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両を移載するのを禁止する。
【0027】
リフタと第一駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの任意の方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の任意の方向に車両を移動して移載できてもよい。
リフタと第一駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの1つの方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の2つの方向に車両を移動して移載できてもよい。
リフタと第一駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの2つの方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の2つの方向に車両を移動して移載できてもよい。
リフタと第一駐車区画に属する駐車空間との間で車両の左右方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後方向に車両を移動して移載できてもよい。
【0028】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置の作用を、説明する。
説明の便宜のために、第一駐車区画S1に駐車する車両の出庫指令を受けた後で、第二駐車区画S2に駐車する車両の出庫指令を受けた場合を例に、説明する。
また、説明の容易のために、第一駐車区画に属する複数の駐車区画のうちでリフタとの間で車両を移載する駐車区画を第一リフタ隣接駐車区画と呼称し、第二駐車区画に属する複数の駐車区画のうちでリフタとの間で車両を移載する駐車区画を第二リフタ隣接駐車区画と呼称する。
また、出庫指令のあった第一駐車区画S1の車両を第一対象車両と、出庫指令のあった第二駐車区画S2の車両を第二対象車両と、呼称する。
【0029】
第一駐車区画S1に駐車する車両の出庫指令を受けると、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止する。
例えば、リフタ11の制御モードを第一循環制御モードへ遷移させ、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両3を移載するのを禁止する。
例えば、第二循環機構22にリフタ11が駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出す。その結果、第二循環機構22はリフタ11と第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとの間で車両を移載する手順を実行しない。
【0030】
第一循環機構21が、第一対象車両を乗せたパレット30を移動させて駐車した駐車空間から第一リフタ隣接駐車区画へ移動させる。
第一対象車両の乗せたパレット30を第一リフタ隣接駐車区画からリフタ11へ移載する。
リフタ11が、第一対象車両を載せたパレットを駐車フロアF2から入出庫フロアF1へ昇降させる。
第一対象車両が入出庫空間Qから自走して出る。
リフタ11が、空のパレット30を入出庫フロアF1から駐車フロアF2へ昇降させる。
空パレット30をリフタ11から第一リフタ隣接駐車区画へ移載する。
リフタ11の制御モードを第一循環制御モードから待機モードへ遷移させる。
【0031】
リフタ11の制御モードが第一循環制御モードであるときに、第二駐車区画に駐車する車両の出庫指令を受ける。
このとき、 第一循環機構22が作動している。
第二循環機構22が、第二対象車両を乗せたパレット30を移動させて駐車する駐車空間から第二リフタ隣接駐車空間へ移動させる。
前記第二循環機構が前記第二駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止している間、第二対象車両を乗せたパレット30を第二リフタ隣接駐車空間に位置したまま待機し、禁止の解除を待つ。
リフタの制御モードが待機モードに遷移すると、リフタ11の制御モードを第二循環制御モードに遷移する。
前記第二駐車区画S2に属する駐車空間に駐車する車両を出庫させるときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
例えば、前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構が前記第一駐車区画に属する駐車空間と前記リフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
例えば、前記リフタの制御モードが前記第二循環制御モードのときに前記第一循環機構に前記リフタが前記駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す。
【0032】
第二対象車両を載せたパレット30を第二リフタ隣接駐車空間からリフタ11へ移載する。
リフタ11が第二対象車両を乗せたパレット30を駐車フロアF2から入出庫フロアF1へ昇降させる。
第二対象車両が入出庫空間Qから自走して出る。
リフタ11が空のパレット30を入出庫フロアF1から駐車フロアF2へ昇降させる。
空のパレットがリフタ11から第二リフタ隣接駐車空間へ移載する。
リフタ11の制御モードを第二循環制御モードから待機モードへ遷移させる。
【0033】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置の機能ブロック図である。
図7は、本発明の第二の実施形態に係る駐車装置のリフタの状態遷移図である。
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置は、入出庫空間から出入りする車両を駐車フロアに駐車させる装置である。
以下では、パレット30を駐車フロアーF2に配置し、車両5をパレット30に乗せて、駐車させる場合を例に、説明する。
入出庫空間Qは、駐車装置に車両を入出庫させるフロアである入出庫フロアF1に位置する。
【0034】
駐車装置10は、リフタ11と複数の駐車空間Rと第一循環機構21と第二循環機構22と第三循環機構(図示せず)とで構成される。
駐車装置10は、リフタ11と複数の駐車空間Rと第一循環機構21と第二循環機構22と第三循環機構と・・・・第N循環機構(図示せず)とで構成されてもよい。
【0035】
リフタ11は、入出庫空間Qと駐車フロアF2との間で車両を昇降させる機能である。
【0036】
複数の駐車空間Rは、駐車フロアF2に配置され複数の車両を各々に駐車させる複数の空間である。
複数の駐車空間Rは、特定の複数の駐車空間の属する区画である第一駐車区画S1と特定の複数の駐車空間の属する他の区画である第二駐車区画S2と特定の複数の駐車空間の属する区画である他の区画である第三駐車区画(図示せす)に駐車フロアF2を区画されてもよい。
複数の駐車空間Rは、特定の複数の駐車空間の属する区画である第一駐車区画S1と特定の複数の駐車空間の属する他の区画である第二駐車区画S2と特定の複数の駐車空間の属する区画である他の区画である第三駐車区画(図示せす)と・・・特定の複数の駐車空間の属する区画である他の区画である第N駐車区画(図示せず)とに駐車フロアF2を区画されてもよい。
【0037】
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数の車両5を移動して駐車させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できる循環機構である。
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数の車両5を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で複数のパレット30を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載できてもよい。
第一循環機構21は、第一駐車区画S1の中で第二駐車区画S1に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を繋いで設定される所定の循環経路に沿って複数の車両を循環させることをでき、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
【0038】
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数の車両5を移動させ駐車させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できる循環機構である。
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数の車両5を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で複数のパレット30を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載できてもよい。
第二循環機構22は、第二駐車区画S2の中で第二駐車区画S2に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を繋いで設定される所定の循環経路に沿って複数の車両を循環させることをでき、第二駐車区画S2に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
【0039】
第N循環機構(図示せず)は、第N駐車区画(図示せず)の中で複数の車両5を移動させて駐車させることをでき、第N駐車区画に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できる循環機構である。
第N循環機構(図示せず)は、第N駐車区画(図示せず)の中で複数の車両5を循環させることをでき、第N駐車区画に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第N循環機構(図示せず)は、第N駐車区画の中で複数のパレット30を循環させることをでき、第N駐車区画に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載できてもよい。
第N循環機構(図示せず)は、第N駐車区画(図示せず)の中で第N駐車区画に属する複数の駐車空間のうちの任意の複数の駐車空間を繋いで設定される任意の循環経路に沿って複数の車両を循環させることをでき、第N駐車区画に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載できてもよい。
【0040】
車両を第N駐車区画に属する駐車空間からリフタ11を介して他の駐車区画に属する駐車空間に移載してもよい。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、パレット30を第N駐車区画に属する駐車空間からリフタ11を介して他の駐車区画S2に属する駐車空間に移載してもよい。
この様にすると、車両またはパレットが減った駐車区画での車両またはパレットの循環の円滑性が高まる。
【0041】
第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止し、さらに第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止する。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間でパレット30を移載するのを禁止し、さらに第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとリフタ11との間でパレット30を移載するのを禁止する。
第N駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、他の循環機構が他の駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間で車両5を移載するのを禁止する。
車両5をパレット30に乗せて駐車させる場合に、第N駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させるときに、他の循環機構が他の駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間でパレット30を移載するのを禁止する。
【0042】
リフタの制御モードが、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させる第一循環制御モードと第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第二循環制御モードと第三駐車区画に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第三循環制御モードと入出庫指令を待つ待機モードとの間で遷移できてもよい。
【0043】
リフタの制御モードが、第一駐車区画S1に属する駐車空間Rに駐車する車両5を入出庫させる第一循環制御モードと第二駐車区画S2に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第二循環制御モードと第三駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第三循環制御モードと第N駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに駐車する車両を入出庫させる第N循環制御モードと入出庫指令を待つ待機モードとの間で遷移できてもよい。
【0044】
リフタ11の制御モードが待機モードのときに第一駐車区画S1に属する駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があるとリフタ11の制御モードを第一循環制御モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに第一駐車区画S1に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了するとリフタ11の制御モードを待機モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが待機モードのときに第二駐車区画S2に属する駐車空間に車両を入出庫させる入出庫指令があるとリフタ11の制御モードを第二循環制御モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに第二駐車区画S2に属する駐車空間に車両を入出庫させる作業を完了するとリフタの制御モードを待機モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに第二循環機構22が第二駐車区画S2に属する駐車空間とリフタ11との間で車両を移載するのを禁止し、リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに第一循環機構21が第一駐車区画S1に属する駐車空間とリフタとの間で車両を移載するのを禁止する。
【0045】
リフタ11の制御モードが待機モードのときに第N駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに車両を入出庫させる入出庫指令があるとリフタ11の制御モードを第N循環制御モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第N循環制御モードのときに第N駐車区画(図示せず)に属する駐車空間Rに車両を入出庫させる作業を完了するとリフタ11の制御モードを待機モードへ遷移させ、リフタ11の制御モードが第N循環制御モードのときに他の循環機構が他の駐車区画に属する駐車空間とリフタ11との間で車両を移載するのを禁止する。
【0046】
リフタ11の制御モードが第一循環制御モードのときに他の循環機構にリフタが駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出し、
リフタ11の制御モードが第二循環制御モードのときに他の循環機構にリフタ11が駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出し、
リフタ11の制御モードが第三循環制御モードのときに他の循環機構にリフタ11が駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出し、
リフタ11の制御モードが第N循環制御モードのときに他の循環機構にリフタが駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出してもよい。
【0047】
リフタ11と第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの任意の方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の任意の方向に車両を移動して移載でき、リフタ11と第N駐車区画に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの他の任意の方向に車両を移載できてもよい。
リフタ11と第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの1つの方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の2つの方向に車両を移動して移載でき、リフタ11と第N駐車区画に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの他の1つの方向に車両を移載できてもよい。
リフタ11と第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの1つの方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後左右方向のうちの他の1つの方向に車両を移動して移載でき、リフタ11と第N駐車区画に属する駐車空間Rとの間で車両の前後左右方向のうちの他の少なくとも1つの方向に車両を移載できてもよい。
リフタ11と第一駐車区画S1に属する駐車空間Rとの間で車両の左右方向に車両を移動して移載でき、リフタと第二駐車区画に属する駐車空間との間で車両の前後方向に車両を移動して移載でき、リフタ11と第N駐車区画に属する駐車空間Rとの間で車両の左右方向または前後方向のうちのひとつの方向に車両を移載できてもよい。
【0048】
本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置の作用は、駐車区画の数が多い他は、本発明の第一に実施形態にかかる駐車装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0049】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
駐車フロアF2を複数の駐車空間Rの属する第一駐車区画S1と複数の駐車空間Rの属する第二駐車区画S2とに区画して、第一循環機構21が第一駐車区画S1の中で車両5を移動させて駐車させ、第二循環機構22が第二駐車区画S2の中で車両5を移動させて駐車させ、第一循環機構21がリフタ11と第一駐車区画S1との間で車両5を移載でき、第二循環機構22がリフタ11と第二駐車区画S2との間で車両を移載できる様にしたので、駐車フロアに障害物があっても、駐車フロアに区画する複数の駐車区画を適当に配置して、デッドスぺースを減らすことをできる。
駐車フロアF2を複数の駐車空間Rの属する第一駐車区画S1と複数の駐車空間Rの属する第二駐車区画S2とに区画して、第一循環機構21が第一駐車区画S1の中で車両を所定の循環経路に沿って循環させ、第二循環機構22が第二駐車区画S2の中で車両を所定の循環経路に沿って循環させ、第一循環機構21がリフタ11と第一駐車区画S1との間で車両を移載でき、第二循環機構22がリフタ11と第二駐車区画S2との間で車両を移載できる様にしたので、駐車フロアに障害物があっても、駐車フロアに区画する複数の駐車区画を適当に配置して、デッドスぺースを減らすことをできる。
また、駐車フロアを第一駐車区画S1、第二駐車区画S2、・・・第n駐車区画(図示せず)に区画して、第N循環機構が第N駐車区画のなかで車両を循環させて、第N循環機構がリフタと第N駐車区画との間で車両を移載できる様にしたので、駐車フロアに障害物があっても、駐車フロアに区画する複数の駐車区画を適当に配置して、デッドスぺースを減らすことをできる。
また、リフタ11が待機モードのときに第一駐車区画/第二駐車区画での入出庫指令があるとリフタを第一循環制御モード/第二循環制御モードに遷移させ、第一駐車区画/第二駐車区画での入出庫作業が完了するとリフタを待機モードに遷移させ、リフタが第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構/第一循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止する様にしたので、第一駐車区画と第二駐車区画での入出庫の際にリフタを共用できる。
また、リフタ11が待機モードのときに第N駐車区画での入出庫指令があるとリフタを第N循環制御モードに遷移させ、第N駐車区画での入出庫作業が完了するとリフタを待機モードに遷移させ、リフタが第N循環制御モードのときに他の循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止する様にしたので、第一駐車区画乃至第N駐車区画での入出庫の際にリフタを共用できる。
また、リフタ11が第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構22/第一循環機構21にリフタ11が駐車フロアF2にいないことを意味する疑似信号を出す様にしたので、リフタ11が第一循環制御モード/第二循環制御モードのときに第二循環機構22/第一循環機構21がリフタ11との間で車両を移載するのを禁止できる。
また、リフタ11は第N循環制御モードのときに他の循環機構にリフタが駐車フロアにいないことを意味する疑似信号を出す様にしたので、リフタ11が第N循環制御モードのときに他の循環機構がリフタとの間で車両を移載するのを禁止できる。
また、リフタ11と第一駐車区画S1/第二駐車区画S2に属する駐車空間との間で車両の左右方向/前後方向に車両を移動して移載できる様にしたので、駐車フロアF2にリフタ11の左右方向と前後方向との駐車区画を配置して、駐車フロアF2のデッドスペースを減らすことをできる。
【0050】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
循環機構の形式として、箱形循環駐車装置または水平循環式駐車装置のものであるとして説明したが、これに限定されない。例えば、メリーゴーランド方式駐車装置、エレベータ方式駐車装置、エレベータ・スライド方式駐車装置、平面往復方式駐車装置、運搬格納方式駐車装置、二段方式・多段方式駐車装置の循環機構であってもよい。