(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(a)基体上に請求項7のフォトレジスト組成物の層を適用し;(b)前記フォトレジスト組成物層を活性化放射線にパターン様に露光し;(c)前記露光されたフォトレジスト組成物層を現像してレジストレリーフ像を提供し;並びに(d)前記レジストレリーフパターンを前記下地基体までエッチングする;
ことを含む電子デバイスを形成する方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の上述のおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面と合わせて以下の詳細な記載から明らかである。
本明細書において開示されるのは、ラジカル重合性(メタ)アクリラート型モノマーをベースにして酸脱保護性電子感受性基を組み込んだ新規コポリマーである。この酸脱保護性電子感受性モノマーは、酸の存在下でのこの基の容易な脱離を可能にする第三級アルキルスペーサー構造を有し、かつハロゲン化EUV発色団(例えば、フッ素基)を有するペンダント芳香環を含むか、または前記スペーサー自体がハロゲン化発色団を含むか、または両方である。このコポリマーはオニウムカチオンをベースにした光酸発生モノマー、酸脱保護性モノマー、塩基可溶性モノマーおよびラクトン含有モノマーをさらに含む。このコポリマーは向上したLWRおよびサブ−22nmフィーチャサイズに到達することができる増大した解像度を有する。
【0014】
本明細書において使用される場合、「オニウム」とはヨードニウムまたはスルホニウムカチオンを言う。また、本明細書において使用される場合、「置換」とはハロゲン(すなわち、F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、アミノ、チオール、カルボキシル、カルボキシラート、アミド、ニトリル、チオール、スルフィド、ジスルフィド、ニトロ、C
1−10アルキル、C
1−10アルコキシ、C
6−10アリール、C
6−10アリールオキシ、C
7−10アルキルアリール、C
7−10アルキルアリールオキシ、または前述のものの少なくとも1種を含む組み合わせのような置換基を含むことを意味する。本明細書において式に関して開示されたあらゆる基もしくは構造は、他に特定されない限りは、またはこの置換が結果的に得られる構造の望まれる特性に有意に悪影響を及ぼさない限りは、そのように置換されうるであろうことが理解される。本明細書において使用される場合、また「(メタ)アクリラート」はアクリラートまたはメタクリラートを意味し、他に特定されない限りはこれらのいずれかに限定されない。さらに、「フッ素化」とは、その特徴部分に組み込まれた1以上のフッ素原子を有することを意味し、例えば、C
1−10フルオロアルキル基が示される場合には、その基は単一のフッ素原子、ジフルオロメチレン基、トリフルオロメチレン基、これらの組合わせを含むか、またはその基は過フッ素化基(例えば、CF
3、C
2F
5、C
3F
7、C
4F
9など)である。本明細書において使用される場合、「ペルフルオロ」は、その基における非構造的な利用可能な価数の全ての70%超、好ましくは80%超、より好ましくは90%超、さらにより好ましくは95%超がフッ素原子を有することを意味する。
【0015】
ある実施形態においては、コポリマーは、式(I)を有する電子感受性モノマーとコモノマーとの重合生成物を含む:
【化3】
式中、各R
aは独立してH、F、−CN、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルであり、S
1は環式または非環式、芳香族または非芳香族C
3−20第三級基であり(すなわち、第三級炭素原子が隣のエステル酸素原子に結合されているC
3−20基)、並びにA
1は置換されているかまたは置換されておらず、かつフッ素化C
6−20芳香族含有基、フッ素化C
6−20環式脂肪族含有基、または前述のものの少なくとも1種を含む組み合わせである。典型的なこの芳香族基には、フェニル、ナフチル、フルオレニル、ビフェニルが挙げられ、および典型的な環式脂肪族基には、単純なシクロアルキル基、例えば、シクロペンチルおよびシクロヘキシル、または多環式脂肪族、例えば、ノルボルネニル基およびアダマンチル基が挙げられる。好ましくは、A
1は置換されているかまたは置換されておらず、かつフッ素化C
6−20芳香族含有基である。
【0016】
ある実施形態においては、電子感受性モノマーは式(II)を有する:
【化4】
式中、R
aはH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルであり、各R
cは独立してC
1−10アルキルもしくはC
3−10シクロアルキルであり、S
2は単結合、C
1−10アルキレン基、もしくはC
3−10シクロアルキレン基であり、並びにA
2はC
6−10アリール基もしくはC
7−10アラルキル基であり、A
2はフッ素化されているかもしくはC
1−4フルオロアルキル基で置換されている。
【0017】
ある実施形態においては、電子感受性モノマーは式(III)または(IV)を有する:
【化5】
式中、各R
aは独立してH、F、−CN、CH
3、もしくはCF
3であり、R
cはC
1−10アルキルもしくはC
3−10シクロアルキルであり、R
d、R
e、R
f、およびR
gは独立してC
1−6ペルフルオロアルキル、もしくはC
3−6ペルフルオロシクロアルキルであり、S
2は単結合、C
1−10アルキレン基、もしくはC
3−10シクロアルキレン基であり、xは1〜20の整数であり、yは1〜20の整数であり、mは0〜5の整数であり、nは1〜5の整数であり、並びにpは0〜2x+6の整数である。
【0018】
典型的な電子感受性モノマーには、下記式(IIIa)および(IVa)を有するものが挙げられる:
【化6】
式中、各R
aはH、F、−CN、CH
3、もしくはCF
3であり、並びにxは1〜19の整数であり、並びにyは1〜20の整数である。
【0019】
別の実施形態は式(XIV)を有する電子感受性酸脱保護性モノマーとコモノマーとのコポリマーである:
【化7】
式中、R
aは独立してH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルであり、S
1は環式または非環式、芳香族または非芳香族、ハロゲン化または非ハロゲン化C
3−20第三級基であり、A
1は置換されているかまたは置換されておらず、かつハロゲン化されているかもしくはハロゲン化されていない、C
6−20芳香族含有基、ハロゲン化されているかもしくはハロゲン化されていないC
6−20環式脂肪族含有基、または前述のものの少なくとも1種を含む組み合わせであり、S
1およびA
1の少なくとも1つがハロゲン化されている。
【0020】
ある実施形態においては、コポリマーは式(XX)を有する電子感受性酸脱保護性モノマーとコモノマーとの重合生成物を含む:
【化8】
式中、R
aはH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルであり、R
xおよびR
yはそれぞれ独立して置換もしくは非置換C
1−10アルキル基またはC
3−10シクロアルキル基であり、R
zは置換もしくは非置換C
6−20芳香族含有基またはC
6−20環式脂肪族含有基であり、R
xおよびR
yは場合によっては一緒に環を形成し、並びにR
x、R
yおよびR
zの少なくとも1つはハロゲン化されている。ある実施形態においては、R
x、R
yおよびR
zの少なくとも1つはフッ素化されている。ある実施形態においては、R
zは置換もしくは非置換C
6−20芳香族含有基である。ある実施形態においては、電子感受性酸脱保護性モノマーは
【化9】
またはこの組み合わせを含む。
【0021】
ある実施形態においては、コポリマーを形成するために使用されるコモノマーは以下のモノマーの少なくとも1種を含む:式(V)を有する酸脱保護性モノマー、式(VI)のラクトン含有モノマー、アルカリ現像剤における溶解速度を調節するための式(VII)の塩基可溶性モノマー、式(VIII)の光酸発生モノマー、または前述のモノマーの少なくとも1種を含む組み合わせ:
【化10】
【0022】
式中、各R
aは独立してH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルである。式(V)の酸脱保護性モノマーにおいては、各R
bは独立してC
1−20アルキル、C
3−20シクロアルキル、C
6−20アリールもしくはC
7−20アラルキルであり、各R
bは別々に分かれているか、または少なくとも1つのR
bは隣のR
bに結合されて環構造を形成している。式(VI)のラクトン含有モノマーにおいては、Lは単環式、多環式または縮合多環式C
4−20ラクトン含有基である。式(VII)の塩基可溶性モノマーにおいては、Wは12以下のpKaを有するハロゲン化されているかもしくはハロゲン化されていない、芳香族もしくは非芳香族C
2−50ヒドロキシル含有有機基である。式(VIII)の光酸発生モノマーにおいては、Qはエステル含有またはエステル非含有で、かつフッ素化されているかまたはフッ素化されておらず、かつC
1−20アルキレン、C
3−20シクロアルキレン、C
6−20アリーレンまたはC
7−20アラルキレン基である。Aはエステル含有またはエステル非含有で、かつフッ素化されているかまたはフッ素化されておらず、かつC
1−20アルキレン、C
3−20シクロアルキレン、C
6−20アリーレンまたはC
7−20アラルキレン基である。Z
−はスルホナートを含むアニオン性部分、スルホンアミドのアニオン、またはスルホンイミドのアニオンであり、並びにG
+はスルホニウムもしくはヨードニウムカチオンである。
【0023】
酸脱保護性モノマーは電子感受性モノマーと同じではないあらゆる酸脱保護性モノマーである。典型的なこの酸脱保護性モノマーには、これに限定されないが、
【化11】
または、前述のものの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられ、式中、R
aはH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルである。
【0024】
ラクトンモノマーは好ましくは式(IX)のものである:
【化12】
式中、R
aはH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルである。RはC
1−10アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、並びにwは0〜6の整数である。式(IX)においては、Rはラクトン環に直接結合されるか、またはラクトン環および/または1以上の他のR基に共通に結合され、かつエステル部分がラクトン環に直接結合されるかまたは間接的にRによって結合される。
【0025】
典型的なラクトン含有モノマーには、これに限定されないが:
【化13】
(式中、R
aはH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルである)
または、前述のモノマーの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。
【0026】
塩基可溶性モノマーは好ましくは式(X)のものである:
【化14】
式中、R
aはH、F、−CN、C
1−10アルキルもしくはC
1−10フルオロアルキルであり;Aはヒドロキシル含有もしくはヒドロキシル非含有で、エステル含有もしくはエステル非含有で、フッ素化されているかもしくはフッ素化されておらず、C
1−20アルキレン、C
3−20シクロアルキレン、C
6−20アリーレンまたはC
7−20アラルキレン基であるか、またはAはヒドロキシル含有C
6−20アリールであり;並びにxは0〜4の整数であり、ここでxが0の場合にはAはヒドロキシル含有C
6−20アリールである。
【0027】
典型的な塩基可溶性モノマーには、下記構造:
【化15】
(R
aはH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルである)
を有するものまたは前述の少なくとも1種を含む組合わせが挙げられるがこれに限定されない。
【0028】
ある実施形態においては、コモノマーは式(XI)または(XII)を有する光酸発生モノマーを含む:
【化16】
式中、各R
aは独立してH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルであり;Aはフッ素置換C
1−30アルキレン基、フッ素置換C
1−30シクロアルキレン基、フッ素置換C
6−30アリーレン基またはフッ素置換C
7−30アラルキレン基であり、並びにG
+はスルホニウムまたはヨードニウムカチオンである。
【0029】
好ましくは、式(XI)および(XII)において、Aは−[(C(R
1)
2)
xC(=O)O]
b−(C(R
2)
2)
y(CF
2)
z−基、またはo−、m−、もしくはp−置換−C
6F
4−基であり、ここで各R
1およびR
2はそれぞれ独立してH、F、−CN、C
1−6フルオロアルキルもしくはC
1−6アルキルであり、bは0または1であり、xは1〜10の整数であり、yおよびzは独立して0〜10の整数であり、並びにy+zの合計は少なくとも1である。
【0030】
典型的には光酸発生モノマーには:
【化17】
(各R
aは独立してH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルであり、並びにG
+はスルホニウムまたはヨードニウムカチオンである)
または、前述のものの少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。
【0031】
光酸発生モノマーはスルホニウムまたはヨードニウムカチオンを含む。好ましくは、式(IV)においては、G
+は式(XIII)のものである:
【化18】
式中、XはSまたはIであり、各R
0はハロゲン化されているかまたはハロゲン化されておらず、かつ独立してC
1−30アルキル基、多環式もしくは単環式C
3−30シクロアルキル基、多環式もしくは単環式C
4−30アリール基、または前記のものの少なくとも1つを含む組み合わせであるが、ただし、XがSの場合には、R
0基のうちの1つが場合によっては単結合によって隣の1つのR
0基に結合されており、XがIの場合にはaは2であり、XがSの場合にはaは3である。
【0032】
典型的な光酸発生モノマーには、これに限定されないが、下記式を有するものが挙げられる:
【化19】
式中、R
aはH、F、−CN、C
1−6アルキルもしくはC
1−6フルオロアルキルである。
【0033】
このコポリマーはフォトレジストを製造するために使用される。フォトレジストは光酸発生モノマーの代わりに、またはそれに加えて、非モノマーPAG化合物;場合によっては追加のポリマー;添加剤、例えば、光分解性(photo−destroyable)塩基および界面活性剤なども含みうる。他の添加剤、例えば、溶解速度抑制剤、増感剤、追加のPAGなども含まれうる。フォトレジスト成分は分配およびコーティングのために溶媒中に溶解される。
【0034】
フォトレジストは光分解性塩基を含むことができる。塩基材料、好ましくは光分解性カチオンのカルボキシラート塩の含有は酸分解性基からの酸の中和のためのメカニズムを提供し、かつ光発生酸の拡散を制限し、それによりフォトレジストにおける向上したコントラストを提供する。
【0035】
光分解性塩基には、有機酸、例えば、C
1−20カルボン酸、またはスルホン酸のアニオンと対になった、光分解性カチオンおよび好ましくはPAGを製造するのにも有用なものが挙げられる。典型的なこのカルボン酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、コハク酸、シクロヘキシルカルボン酸、安息香酸、サリチル酸、および他のこのようなカルボン酸が挙げられる。典型的なスルホン酸には、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、シクロヘキサンスルホン酸、カンフルスルホン酸および他のこのようなスルホン酸が挙げられる。光分解性塩基には、カチオンがトリフェニルスルホニウムもしくは下記のいずれかである、以下の構造のカチオン/アニオンペアが挙げられる:
【化20】
式中、Rは独立して、H、C
1−20アルキル、C
6−20アリールもしくはC
6−20アルキルアリールであり、アニオンは
【化21】
RC(=O)−O
−、またはRS(=O)
2−O
−
であり、式中、Rは独立してH、C
1−20アルキル、C
1−20アルコキシ、C
3−20シクロアルキル、C
3−20シクロアルコキシ、C
6−20アリールもしくはC
6−20アルキルアリールである。他の光分解性塩基には、非イオン性光分解性発色団、例えば、2−ニトロベンジル基およびベンゾイン基などをベースにしたものが挙げられる。典型的な光塩基発生剤はオルト−ニトロベンジルカルバマートである。
【0036】
代替的にもしくは追加的に、他の添加剤には、非光分解性塩基であるクエンチャー(quencher)、例えば、ヒドロキシド、カルボキシラート、アミン、イミンおよびアミドをベースにしたものが挙げられうる。好ましくは、このクエンチャーには、C
1−30有機アミン、イミンもしくはアミドが挙げられ、または強塩基(例えば、ヒドロキシドもしくはアルコキシド)もしくは弱塩基(例えば、カルボキシラート)のC
1−30第四級アンモニウム塩であり得る。典型的なクエンチャーには、アミン、例えば、Troger’s塩基、ヒンダードアミン、例えば、ジアザビシクロウンデセン(DBU)もしくはジアザビシクロノネン(DBM)、またはイオン性クエンチャー、例えば、第四級アルキルアンモニウム塩、例えば、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAH)もしくは乳酸テトラブチルアンモニウムが挙げられる。
【0037】
界面活性剤には、フッ素化および非フッ素化界面活性剤が挙げられ、好ましくは非イオン性である。典型的なフッ素化非イオン性界面活性剤には、ペルフルオロC
4界面活性剤、例えば、FC−4430およびFC−4432界面活性剤(3Mコーポレーションから入手可能);並びに、フルオロジオール、例えば、ポリフォックス(POLYFOX)PF−636、PF−6320、PF−656およびPF−6520フルオロ界面活性剤(Omnovaから)が挙げられる。
【0038】
フォトレジストは、フォトレジストに使用される成分を溶解し、分配し、そしてコーティングするのに概して好適な溶媒をさらに含む。典型的な溶媒には、アニソール、アルコール、例えば、乳酸エチル、1−メトキシ−2−プロパノールおよび1−エトキシ−2プロパノール、エステル、例えば、酢酸n−ブチル、酢酸1−メトキシ−2−プロピル、メトキシエトキシプロピオナート、エトキシエトキシプロピオナート、ケトン、例えば、シクロヘキサノンおよび2−ヘプタノン、並びに上記溶媒の少なくとも1種を含む組み合わせが挙げられる。
【0039】
本明細書に開示されるフォトレジスト組成物は、固形分の全重量を基準にして50〜99重量%、具体的には55〜95重量%、より具体的には60〜90重量%、およびさらにより具体的には65〜90の量でコポリマーを含むことができる。フォトレジストにおける成分のこの文脈において使用される「コポリマー」は、本明細書に開示されるコポリマーのみ、またはこのコポリマーとフォトレジストにおいて有用な別のポリマーとの組み合わせを意味しうることが理解されるであろう。光分解性塩基は、固形分の全重量を基準にして0.01〜5重量%、具体的には0.1〜4重量%、さらにより具体的には0.2〜3重量%の量でフォトレジスト中に存在しうる。界面活性剤は、固形分の全重量を基準にして0.01〜5重量%、具体的には0.1〜4重量%、およびさらにより具体的には0.2〜3重量%の量で含まれることができる。クエンチャーは、固形分の全重量を基準にして、例えば、0.03〜5重量%の比較的少量で含まれることができる。他の添加剤は、固形分の全重量を基準にして30重量%以下、具体的には20%以下、もしくはより具体的には10%以下の量で含まれうる。フォトレジスト組成物の全固形分量は固形分および溶媒の合計重量を基準にして0.5〜50重量%、具体的には1〜45重量%、より具体的には2〜40重量%、およびさらにより具体的には5〜35重量%でありうる。固形分は、溶媒を除く、コポリマー、光分解性塩基、クエンチャー、界面活性剤、添加されるPAG、および任意成分の添加剤を含むと理解される。
【0040】
コーティングされた基体はポリマー結合PAGを含むフォトレジストから形成されうる。このコーティングされた基体は(a)基体表面上のパターン形成される1以上の層を有する基体、および(b)パターン形成される1以上の層上の、ポリマー結合PAGを含むフォトレジスト組成物の層を含む。
【0041】
基体は任意の寸法および形状であることができ、好ましくはフォトリソグラフィに有用なもの、例えば、ケイ素、二酸化ケイ素、シリコンオンインシュレータ(silicon−on−insulator;SOI)、ストレインドシリコン(strained silicon)、ガリウムヒ素、コーティングされた基体、例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化チタン、窒化タンタルでコーティングされた基体、超薄型ゲート(ultrathin gate)酸化物、例えば、酸化ハフニウム、金属もしくは金属コーティングされた基体、例えば、チタン、タンタル、銅、アルミニウム、タングステン、これらの合金およびこれらの組み合わせでコーティングされた基体である。好ましくは、本明細書においては、基体の表面はパターン形成される限界寸法層、例えば、1以上のゲートレベル層もしくは半導体製造のための基体上の他の限界寸法層を含む。このような基体には、例えば、直径が20cm、30cmもしくはより大きい寸法、またはウェハ製造に有用な他の寸法を有する円形ウェハとして形成されるケイ素、SOI、ストレインドシリコンおよび他のこのような基体材料が好ましくは挙げられうる。
【0042】
さらに、電子デバイスを形成する方法は(a)基体の表面上にフォトレジスト組成物の層を適用し;(b)前記フォトレジスト組成物層を活性化放射線にパターン様に露光し;並びに(c)前記露光されたフォトレジスト組成物層を現像してレジストレリーフ像を提供することを含む。この方法はさらに、(d)前記レジストレリーフパターンを前記下地基体までエッチングすることを含む。
【0043】
適用はスピンコーティング、スプレーコーティング、ディップコーティング、ドクターブレーディングなどをはじめとするあらゆる好適な方法によって達成されうる。フォトレジストの層の適用は好ましくは、回転するウェハ上にフォトレジストが分配されるコーティングトラックを使用して、溶媒中のフォトレジストをスピンコーティングすることにより達成される。分配中に、ウェハは4,000rpm以下、好ましくは約500〜3,000rpm、およびより好ましくは1,000〜2,500rpmの速度で回転させられうる。コーティングされたウェハは回転させられて溶媒を除去し、そしてホットプレート上でベークされて、残留する溶媒を除去し、そして膜から自由体積を除いて膜を均一な高密度にする。
【0044】
次いで、ステッパのような露光ツールを用いてパターン様露光が行われ、露光ツールにおいてはパターンマスクを通して膜が照射され、それによりパターン様に露光される。この方法は好ましくは、極紫外線(EUV)もしくはe−ビーム放射線をはじめとする高解像が可能な波長で活性化放射線を発生させる改良型の露光ツールを使用する。活性化放射線を使用する露光は露光領域でPAGを分解して、酸および分解副生成物を発生させ、次いでその酸はポリマーの化学変化をもたらす(酸感受性基をデブロッキング(deblocking)して塩基可溶性基を生じさせるか、あるいは露光領域において架橋反応を触媒する)ことが認識される。この露光ツールの解像度は30nm未満であり得る。
【0045】
次いで、露光された層を、その膜の露光部分を選択的に除去できる(この場合、フォトレジストはポジティブトーンである)、またはその膜の未露光部分を選択的に除去できる(この場合、フォトレジストは露光領域で架橋可能となり、すなわちネガティブトーンである)好適な現像剤で処理することにより、露光されたフォトレジスト層の現像が達成される。ある実施形態においては、フォトレジストは、酸感受性(脱保護性)基を有するポリマーをベースにしたポジティブトーンであり、そして現像剤は好ましくは金属イオンを含まない、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド溶液、例えば、水性の0.26Nのテトラメチルアンモニウムヒドロキシドである。あるいは、適する有機溶媒現像剤の使用によってネガティブトーン現像(NTD)が行われうる。NTDは結果的に、フォトレジスト層の未露光領域の除去を生じさせ、これら領域の極性反転のせいで露光領域を残す。適するNTD現像剤には、例えば、ケトン、エステル、エーテル、炭化水素およびこれらの混合物から選択される溶媒が挙げられる。他の適する溶媒には、フォトレジスト組成物に使用される溶媒が挙げられる。ある実施形態においては、現像剤は2−ヘプタノンまたは酢酸ブチル、例えば、酢酸n−ブチルである。現像剤がポジティブトーンかネガティブトーンかにかかわらず、パターンは現像によって形成される。
【0046】
1以上のこのパターン形成プロセスに使用される場合には、フォトレジストは電子および光電子デバイス、例えば、メモリデバイス、プロセッサチップ(CPU)、グラフィックチップおよび他のこのようなデバイスを製造するために使用されることができる。
【0047】
本発明は以下の実施例によってさらに説明される。ここで使用される全ての成分および試薬は、手順が以下に提示されているもの以外は、商業的に入手可能である。
【0048】
構造的な特徴付けはOMNI−PROBEを用いるINOVA 500NMRスペクトロメータ(プロトンについて500MHzで操作する)、またはGEMINI300NMRスペクトロメータ(フッ素について282MHzで操作する)(それぞれ、Varianから)における核磁気共鳴(NMR)スペクトル分析によって行われた。ポリマー組成はNOE抑制技術(すなわち、Cr(アセチルアセトナート)
3および5秒より長いパルスディレイ)を使用する125MHzでの定量的
13C NMRによって決定された。分子量(Mw)および多分散度(PD)は、1mg/mlのサンプル濃度、およびテトラヒドロフランで流量1ml/分で溶離させた、ポリスチレン標準物質を使用して較正されたユニバーサルキャリブレーション曲線を用いる、架橋スチレン−ジビニルベンゼンカラムを使用するゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によって決定された。
【0049】
2種類の異なる脱離基モノマー(電子感受性モノマーLG1およびLG2)が以下の手順に従って製造された。
【0050】
スキーム1に示される脱離基1(LG1)は以下のように調製された。
【化22】
【0051】
1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンチルメタクリラート(スキーム1において、n=1、X=CF
3)の合成。磁気攪拌装置を備えたオーブン乾燥された300mLの三ツ口丸底フラスコに、25gの2(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(1、XはCF
3である)および13.97gの炭酸カリウム(K
2CO
3)が100mLのジオキサン中で懸濁され、そしてこの混合物が室温で1時間にわたって混合され、濃厚なスラリーを形成した。10mLのジオキサンに溶解させられた12.91gのヨウ化メチルが、滴下漏斗を用いて、数時間にわたってこの反応混合物にゆっくりと添加され、この反応は、TLC分析(1:99メタノール/クロロホルム)によって完了が確認されるまで、さらにこの反応は12時間にわたって一晩還流された。この混合物を400mLの0.01%塩酸(HCl)溶液にゆっくりと注ぎ込むことによってこの反応はクエンチされ、300mLの酢酸エチルで抽出され、水およびブラインで中性pHになるまで洗浄された。この酢酸エチル抽出物は、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させられ、ろ過され、そしてロータリーエバポレータで濃縮されて、26g(〜99%)収率のメチル2−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)アセタート(2)を固体として得た。この生成物はさらなる精製なしに使用された。
1H NMR(500MHz、アセトン−d
6):δ7.99(s,1H)、7.93(s,2H)、3.97(s,2H)、3.67(s,3H)。
【0052】
磁気攪拌装置を備えた500mLの丸底フラスコに20gのマグネシウム金属、および100mLのテトラヒドロフランを入れて、窒素で1時間フラッシュした。34mLの1,4−ジブロモブタンが滴下漏斗によって室温でこの反応器にゆっくりと添加され、沸騰が停止しグリニャールの形成を確認するまで、この温度で攪拌された。テトラヒドロフラン(THF)中に溶かされた45gのメチル2−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)アセタート(2)が、次いで、このグリニャール試薬にゆっくりと1時間にわたって添加され、完了まで室温で4時間にわたって攪拌された。この反応は、この混合物を1000mLの飽和塩化アンモニウム溶液1000mLにゆっくりと注ぎ込むことによりクエンチされて、そして1000mLの酢酸エチルで抽出され、そして水およびブラインで中性pHとなるまで洗浄された。次いで、この酢酸エチル抽出物は硫酸ナトリウムで乾燥させられ、ろ過され、ロータリーエバポレータ中で濃縮されて、43gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンタノール(〜95%)収率を琥珀色オイルとして生じさせ、これはさらなる精製なしに使用された。
1H NMR(500MHz、アセトン−d
6):δ7.93(s,1H)、7.83(s,2H)、3.61(ブロード,s,1H、OH)、3.06(s,3H)、1.80〜1.42(m,8H)。
【0053】
100mLの塩化メチレンに溶かされた43gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンタノールおよび16.7gのトリエチルアミンが、磁気攪拌装置および0℃に冷却された100mLのジクロロメタン中の14.93mLの塩化メタクリロイルを備えたフラスコにゆっくりと入れられた。得られた混合物は室温までゆっくりと暖められ、この温度で12時間攪拌された。薄層クロマトグラフィによって確認して、この反応の完了後に、400mLの脱イオン水中に注ぐことによりこの混合物はクエンチされ、塩化メチレンでさらに抽出された。塩化メチレン抽出物は、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させられ、ろ過され、そしてロータリーエバポレータで濃縮されて、34gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンチルメタクリラート(〜65%)収率を琥珀色オイルとして得た。このオイルは、ヘキサン/塩化メチレン60/40混合物での溶出を用いて、シリカゲルプラグを通すことによってさらに精製され、30gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンチルメタクリラート(LG1)を純粋生成物として得た。
1H NMR(500MHz、アセトン−d
6):δ7.97(s,1H)、7.76(s,2H)、5.99(s,1H,ビニル)、5.6(s,1H,ビニル)、3.56(s,2H)、2.23〜1.70(m,8H)、1.80(s,3H)。
【0054】
スキーム2に示される脱離基2(LG2)(式中、n=1およびyはCF
3である)は以下のように調製された。
【化23】
【0055】
磁気攪拌装置およびテトラヒドロフラン中0.50Mの(3,3,3−トリフルオロプロピル)マグネシウムブロミド200mLを備えたオーブン乾燥された500mLの三ツ口丸底フラスコに、12.06gのアセトフェノン(4)が入れられ、この混合物が室温で4時間攪拌された。この混合物を400mLの飽和塩化アンモニウム溶液にゆっくりと注ぎ込むことによって、この反応はクエンチされ、そして400mLの酢酸エチルで抽出され、そして水およびブラインで中性のpHになるまで洗浄された。次いで、この酢酸エチル抽出物が硫酸ナトリウムで乾燥させられ、ろ過され、ロータリーエバポレータ中で濃縮されて、21gの5,5,5−トリフルオロ−2−フェニルペンタン−2−オール(5)(〜96%)収率を琥珀色オイルとして生じさせ、これはさらなる精製なしに使用された。
1H NMR(500MHz、アセトン−d
6):δ7.50(s,3H)、7.23(s,2H)、4.30(s,1H、OH)、2.41〜2.20(m,1H)、2.18〜1.81(m,2H)、1.79〜1.63(m,1H)、1.56(s,3H)。
【0056】
40mLの塩化メチレンに溶かされた21gの5,5,5−トリフルオロ−2−フェニルペンタン−2−オールおよび11.6gのトリエチルアミンが、磁気攪拌装置および0℃に冷却された100mLのジクロロメタン中の11mLの塩化メタクリロイルを備えたフラスコにゆっくりと入れられた。得られた混合物は室温までゆっくりと暖められ、この温度で12時間攪拌された。薄層クロマトグラフィによって確認して、この反応の完了後に、400mLの脱イオン水中に注ぐことによりこの混合物はクエンチされ、塩化メチレンでさらに抽出された。塩化メチレン抽出物は、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させられ、ろ過され、そして真空下で濃縮されて、20gの5,5,5−トリフルオロ−2−フェニルペンタン−2−イルメタクリラート(LG2)(〜72%収率)を琥珀色オイルとして得た。このオイルは、ヘキサン/塩化メチレン70/30混合物での溶出を用いて、シリカゲルプラグを通すことによってさらに精製され、19gの純粋生成物を得た。
1H NMR(500MHz、アセトン−d
6):δ7.32(s,3H)、7.24(s,2H)、6.11(s,1H,ビニル)、5.6(s,1H,ビニル)、2.45〜2.05(m/m,5H)、1.92(s,3H)、1.87(s,3H)。
【0057】
比較ポリマー例
ヒール、フィードおよび開始剤のための3種類の別々の溶液が製造された。このヒール溶液は1.93gの2−フェニル−2−プロピルメタクリラート(PPMA)、1.68gのアルファ(ガンマ−ブチロラクトン)メタクリラート(α−GBLMA)、2.84gの3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−オール)シクロヘキシルメタクリラート(DiHFA)、1.63gのフェニルジベンゾチオフェニウム−1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタン−1−スルホナート(PDBT−F
2)を66.58gの乳酸エチル/ガンマブチロラクトン(GBL)(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。フィード溶液は30.06gのPPMA、33.11gのα−GBLMA、20.81gのDiHFA、9.0gのPDBT−F
2を131gの乳酸エチル/GBL(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。開始剤溶液は10.6gのVAZO V−65を22gのアセトニトリル/テトラヒドロフラン(THF;1:2v/v)に溶解させることにより調製された。
【0058】
水凝縮器を取り付けた500mlの三ツ口丸底フラスコにヒール溶液を入れ、そしてこの内容物を75℃に加熱した。平衡温度が達成された後で、2つの別々の供給ラインを用いて、フィード溶液および開始剤溶液がこの反応器に一定の供給量で4時間にわたって供給された。この内容物は75℃でさらに2時間攪拌された。反応の間中、GPCおよびHPLCによってアリコートが分析されて、Mwおよびモノマー消費をそれぞれ決定した。
【0059】
全ての溶液が反応器に供給されたあとで、0.05gの禁止剤(ヒドロキノン)が反応器に添加され、この内容物が室温まで冷却された。10体積のジイソプロピルエーテル/メタノール(95:5v/v)中で沈殿処理が実施された。最終ポリマーは真空で一晩乾燥させられた。
【0060】
実施例1(ポリマーA)
ヒール、フィードおよび開始剤のための3種類の別々の溶液が製造された。このヒール溶液は3.42gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンチルメタクリラート、1.68gのα−GBLMA、2.84gのDiHFA、1.63gのPDBT−F
2を66.58gの乳酸エチル/GBL(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。フィード溶液は39.33gの1−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロペンチルメタクリラート、33.11gのα−GBLMA、20.81gのDiHFA、9.0gのPDBT−F
2を131gの乳酸エチル/GBL(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。開始剤溶液は10.6g(0.04mol)のVAZO V−65を22gのアセトニトリル/THF(1:2v/v)に溶解させることにより調製された。
【0061】
水凝縮器を取り付けた500mlの三ツ口丸底フラスコにヒール溶液を入れ、そしてこの内容物を75℃に加熱した。平衡温度が達成された後で、2つの別々の供給ラインを用いて、フィード溶液および開始剤溶液がこの反応器に一定の供給量で4時間にわたって供給された。この内容物は75℃でさらに2時間攪拌された。反応の間中、様々なアリコートが反応器から抜き出されて、GPCおよびHPLCによってアリコートが分析されて、Mwおよびモノマー消費をそれぞれ決定した。
【0062】
全ての溶液が反応器に供給されたあとで、0.05gの禁止剤(ヒドロキノン)が反応器に添加され、この内容物が室温まで冷却された。10体積のジイソプロピルエーテル/メタノール(95:5v/v)中で沈殿処理が実施された。最終ポリマーは真空で一晩乾燥させられた。
【0063】
実施例2(ポリマーB)
ヒール、フィードおよび開始剤のための3種類の別々の溶液が製造された。このヒール溶液は2.57gの5,5,5−トリフルオロ−2−フェニルペンタン−2−イルメタクリラート、1.68g(0.009mol)のα−GBLMA、2.84gのDiHFA、1.63gのPDBT−F
2を66.58gの乳酸エチル/GBL(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。フィード溶液は29.55gのLG2、33.11gのα−GBLMA、20.81gのDiHFA、9.0gのPDBT−F
2を131gの乳酸エチル/GBL(70:30v/v)に溶解させることによって調製された。開始剤溶液は10.6gのV−65を22gのアセトニトリル/THF(1:2v/v)に溶解させることにより調製された。
【0064】
水凝縮器を取り付けた500mlの三ツ口丸底フラスコにヒール溶液を入れ、そしてこの内容物を75℃に加熱した。平衡温度が達成された後で、2つの別々の供給ラインを用いて、フィード溶液および開始剤溶液がこの反応器に一定の供給量で4時間にわたって供給された。この内容物は75℃でさらに2時間攪拌された。反応の間中、様々なアリコートが反応器から抜き出されて、GPCおよびHPLCによってアリコートが分析されて、Mwおよびモノマー消費をそれぞれ決定した。
【0065】
全ての溶液が反応器に供給されたあとで、0.05gの禁止剤(ヒドロキノン)が反応器に添加され、この内容物が室温まで冷却された。10体積のジイソプロピルエーテル/メタノール(95:5v/v)中で沈殿処理が実施された。最終ポリマーは真空で一晩乾燥させられた。
【0066】
表1は評価されたポリマーの物理的特性を示す。40nm膜厚さでの透過率は、それぞれの化学組成物についての実施されたおよび推定された材料密度(1.2g/cm
3)を用いて計算された。
【0068】
次いで、上記ポリマーは配合され、そしてKrFおよびEUV露光条件下で評価された。
【0069】
フォトレジスト製造および処理
上述のように製造されたポリマー4.95g、乳酸エチル中のオムノバPF656界面活性剤の5重量%溶液0.1g、塩基添加剤(Troger’s Base)の1重量%溶液1.0g、ヒドロキシメチルイソブチラート溶媒(HBM)37.91g、および乳酸エチル溶媒156gを混合することによりポジティブトーンフォトレジスト組成物が製造された。
【0070】
このレジスト溶液は0.01μmPTFEフィルタを通された。レジスト配合物は60nmのレジスト厚さに対して25nmの下層(AR
(商標)19、ロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズLLC)でコーティングされた200mmSiウェハ上にスピンキャストされた。この膜は130℃で90秒間アニールされ、そしてコントラスト曲線を得るためのオープンフレームアレイを用いて、ダークフィールドライン/スペースパターンを含むバイナリマスクを通して、EUV光源(NA=0.30;クアッド(Quad);0.22σ/0.68σ)に露光された。この露光されたウェハは100℃で60秒間ベークされ、次いで、0.26Nのテトラメチルアンモニウムヒドロキシド溶液で60秒間現像された。
【0071】
表2はポリマーAおよびB、並びに比較ポリマーのリソグラフィ特性のまとめを示す。ポリマーBはポリマーAと比べてかなり低い17nm解像限界、かつポリマーBは比較例およびポリマーAと比べて解像限界およびLWRが有意に低いという独特の向上を示す。
【0073】
図2は比較例、ポリマーAおよびポリマーBについてのEUV露光(ダイポール照明)での28nmの1:1ライン/スペースのサイドバイサイド比較を示す。ポリマーB(モノマーLG2を使用)を含むフォトレジストは比較例またはポリマーA(モノマーLG1を使用)よりも低い程度のLWRを有する。表2に認められるように、28nm hp ライン/スペースのトップダウンSEM像はポリマーBが4.0のLWRで、比較例およびポリマーA(それぞれ6.4および7.5のLWR)と比べて最も良い性能を有することを示す。
【0074】
しかし、表2に認められるように、感度の目立った向上は観察されなかった。感度の向上がないのは、ポリマーAに基づく脱離基と比較して、これら2種類の新たな脱離基の低い脱保護効率の結果であった。この3種類の脱離基の酸触媒脱保護率は様々なモノマーを50/50ジオキサン−d
6/D
2O混合物中に溶解させることにより、
1H NMRを用いて測定された。この混合物は攪拌されて、無色透明溶液を形成し、5mmのNMRチューブに入れられ、そして使用するまで−40℃の冷凍庫に貯蔵された。この脱離基脱保護率は、等モル量のメタンスルホン酸をジオキサン−d
6/D
2O中のモノマー溶液に添加することによって室温でおよび60℃でモニターされた。バリアン400−MR NMRスペクトロメータのプローブが60℃に加熱され、メタンスルホン酸がNMRチューブのモノマー溶液に添加され、そしてそのサンプルがスペクトロメータにロードされた。この装置によってこのサンプルをロックオンするのに必要とされる時間を予測するために、サンプルがこの装置にロードされてから合計5分後にデータ収集が停止させられた。脱保護量はメタクリル酸のビニルピーク形成の出現によって定量化された。
【0075】
表3は脱離基動力学的検討のまとめを示す。表3に示されるように、ポリマーAは最も高い脱保護効率を有する脱離基を有しているが、これは脱保護が起こるのに幾分かの加熱を必要とする評価された他の脱離基と比べて、室温で10%の脱離基脱保護の証拠があるからである。
【0077】
向上したパターン崩壊限度は、ポリマーAと比較して露光領域からのより遅い酸拡散を生じさせる追加された発色団(より低いT
gも証拠)の構造に由来する増大した疎水性の結果として起こると考えられる。
【0078】
図2および
図3は、35nm膜厚さ(EUV露光)での相シフトマスキングを使用した、ポリマーBの線量依存性(
図2)およびフォーカス依存性(
図3)のトップダウンSEM像を示す。これら図に認められるように、ポリマーBは広い露光寛容度(22nm〜13nmフィーチャサイズ、14.5mJ/cm
2露光線量で)および14.5mJ/cm
2で同じフィーチャサイズにわたって広いフォーカス寛容度(focus latitude)を示す。
【0079】
本明細書に開示された全ての範囲は終点を含み、その終点は互いに独立して組み合わせ可能である。「場合によって」および「任意の」とはその後に記載された事象もしくは状況が起こってよく、または起こらなくてよく、そしてその記載はその事象が起こる例およびその事象が起こらない例を含む。本明細書において使用される場合、「組み合わせ」は、ブレンド、混合物、合金もしくは反応生成物を包含する。
【0080】
さらに、用語「第1」、「第2」などは、本明細書においては、順序、品質もしくは重要性を示すものではなく、1つの要素を他のものから区別するために使用されることもさらに留意されたい。