(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記癌が脳癌(神経膠腫)、膠芽腫、白血病、リンパ腫、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−ダクロス病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣細胞腫、髄芽細胞腫、結腸癌、胃癌、膀胱癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨の巨細胞腫瘍、および甲状腺癌からなる群から選択される、請求項20に記載の医薬組成物。
前記癌が脳癌(神経膠腫)、膠芽腫、白血病、リンパ腫、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−ダクロス病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣細胞腫、髄芽細胞腫、結腸癌、胃癌、膀胱癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、腎臓癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨の巨細胞腫瘍、および甲状腺癌からなる群から選択される、請求項22に記載の使用。
【実施例】
【0167】
化合物の製造
略号
Ac
2O 無水酢酸
AcOH 酢酸
Boc
2O 二炭酸ジ−tert−ブチル
CHCl
3 クロロホルム
CH
3CN アセトニトリル
Cs
2CO
3 炭酸セシウム
CuBr 臭化銅(I)
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドヒドロクロリド
ES エレクトロスプレー
Et
2O ジエチルエーテル
EtOH エタノール
h 時間
H
2 水素ガス
HBr 臭化水素酸
HCl 塩酸
H
2O 水
H
2SO
4 硫酸
HOAt 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
I
2 ヨウ素
In(OTf)
3 トリフルオロメタンスルホン酸インジウム(III)
KOEt カリウムエトキシド
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LiClO
4 過塩素酸リチウム
LiOH 水酸化リチウム
Me
3OBF
4 テトラフルオロホウ酸トリメチルオキソニウム
MeOH メタノール
MgCl
2 塩化マグネシウム
MgSO
4 硫酸マグネシウム
min 分
MS 質量分析
NaBH
4 水素化ホウ素ナトリウム
NaBH
3CN シアノ水素化ホウ素ナトリウム
NaBH(OAc)
3 トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NaCl 塩化ナトリウム
Na
2CO
3 炭酸ナトリウム
NaH 水素化ナトリウム
NaHCO
3 重炭酸ナトリウム
NaOAc 酢酸ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
NaOMe ナトリウムメトキシド
Na
2SO
4 硫酸ナトリウム
Na
2S
2O
3 チオ硫酸ナトリウム
NBS N−ブロモスクシンイミド
NCS N−クロロスクシンイミド
NH
3 アンモニア
NH
4Cl 塩化アンモニウム
NH
4OAc 酢酸アンモニウム
NH
4OH 水酸化アンモニウム
NIS N−ヨードスクシンイミド
NMM N−メチルモルホリン
PCl
5 五塩化リン
Pd/C パラジウム炭素
PdCl
2(dppf) [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd
2(dba)
3 トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
Pd(PPh
3)
4 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
POCl
3 塩化ホスホリル
PtO
2 酸化白金
RT 室温
SOCl
2 塩化チオニル
TBME メチルエーテルtert−ブチル
t−BuOH tert−ブタノール
t−BuOK カリウムtert−ブトキシド
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
Ti(OCH(CH
3)
2)
4 チタン(IV)イソプロポキシド
TFA トリフルオロ酢酸
キサントホス (9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)
Zn(OTf)
2 トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛
【0168】
一般合成スキーム
本発明の化合物は、周知の標準的な合成峰を含む様々な方法によって作製することができる。例示的な一般合成法を以下に示し、その後、本発明の具体的化合物を実施例において製造する。当業者ならば、本明細書に記載の置換基が本明細書に記載の合成法に適合しなければ、その置換基は反応条件に適した好適な保護基で保護されてもよい。保護基は、所望の中間体または目的化合物を提供するために、一連の反応の適切な時点で除去することができる。下記のスキームの総てにおいて、有機合成の一般原則に従い、要すれば、感受性または反応性の基に対する保護基が使用される。保護基は有機合成の標準的方法(T.W. Green and P.G.M. Wuts, (1991) Protecting Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons,保護基に関して引用することより本明細書の一部とされる)に従って操作される。これらの基は、化合物合成の都合のよい段階で、当業者に容易に明らかとなる方法を用いて除去される。方法の選択、ならびに反応条件およびそれらの実行順序は、本発明の化合物の製法と一致するものとする。標準的な材料は市販されているか、または市販の出発材料から、当業者に公知の方法を用いて製造される。
【0169】
式(I)の化合物は、スキーム1または類似の方法に従って製造することができる。適宜置換されたアルコールと適宜置換された4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸(またはその位置異性体(regiosomer))を銅媒介反応によりカップリングさせると、アルコキシ置換チオフェンが得られる。このカルボン酸を適宜置換されたアミンとカップリングさせると式(I)の化合物が得られる。
【0170】
スキーム1:式(I)の化合物の合成
【化7】
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式(I)の化合物はまた、スキーム2または類類似の方法に従って製造することもできる。適宜置換された4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸(またはその位置異性体)のエステル化により、対応するエステルが得られる。ベンゾフェノンイミンとのパラジウム媒介カップリング反応により、アミノチオフェンが得られる。適宜置換されたアルデヒドまたはケトンでのアミノ基の一連の還元的アルキル化により、置換アミンが得られる。エステルの鹸化とその後の得られたカルボン酸と適宜置換されたアミンのカップリングにより式(I)の化合物が得られる。
【0171】
スキーム2:式(I)の化合物の合成
【化8】
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式(I)の化合物はまた、スキーム3または類類似の方法に従って製造することもできる。適宜置換されたチオフェン−3−カルボン酸(またはその位置異性体)のエステル化により、対応するエステルが得られる。適宜置換された無水物(または塩化アシル)でのインジウム媒介アシル化反応により、5−アシルチオフェンが得られる。ケトンの還元とその後の、塩化チオニルを用いたアルコールの対応する塩化物への変換、および続いての適宜置換されたアミン(またはアルコール)での置換により、置換誘導体が得られる。エステルの鹸化とその後の得られたカルボン酸と適宜置換されたアミンのカップリングにより式(I)の化合物が得られる。
【0172】
スキーム3:式(I)の化合物の合成
【化9】
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式(I)の化合物はまた、スキーム4または類類似の方法に従って製造することもできる。適宜置換された4−チオフェン−3−カルボン酸塩のニトロ化とその後のニトロ基の還元により、対応するアミノチオフェンが得られる。適宜置換されたアルデヒドまたはケトンによるアミノ基の一連の還元的アルキル化により、置換アミンが得られる。チオフェン環の臭素化により、対応するブロモチオフェンが得られる。エステルの鹸化とその後の得られたカルボン酸と適宜置換されたアミンのカップリングにより式(I)の化合物が得られる。
【0173】
スキーム4:式(I)の化合物の合成
【化10】
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式(I)の化合物は、スキーム5または類類似の方法に従って製造することもできる。適宜置換された4−チオフェン−3−カルボキシレートのヨウ素化により、対応するヨードチオフェンが得られる。適宜置換されたアルデヒドの銅媒介カップリングとその後の得られたアルコールの酸化により、対応するチオフェン−ケトンが得られる。ウィッティヒ(Wittig)オレフィン化とその後の二重結合の還元により、対応する置換チオフェンが得られる。エステルの鹸化とその後の得られたカルボン酸と適宜置換されたアミンのカップリングにより、式(I)の化合物が得られる。
【0174】
スキーム5:式(I)の化合物の合成
【化11】
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あるいは、スキーム5から得られる式(I)の化合物は、スキーム6または類類似の方法に従って製造することもできる。適宜置換されたカルボン酸のその対応するワインレブアミド(Weinreb amide)への変換とその後のアルキルグリニャール試薬での処理により、対応する置換ケトンが得られる。ビニルトリフレートの形成とその後の適宜置換されたチオフェンボロネートとのパラジウム媒介クロスカップリングにより、対応する置換チオフェンが得られる。二重結合の還元とその後のエステルの鹸化および得られたカルボン酸と適宜置換されたアミンのカップリングにより、式(I)の化合物が得られる。
【0175】
スキーム6:式(I)の化合物の合成
【化12】
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【0176】
実験
以下の指針は、本明細書に記載の総ての実験手順に当てはまる。反応は総て、特に断りのない限り、炉で乾燥させたガラス器具を用い、陽圧窒素下で行った。示されている温度は外部温度(すなわち、槽温)であり、およその数値である。空気および水分感受性の液体は、シリンジを介して移した。試薬は受け取ったものをそのまま使用した。使用溶媒は、販売者により「無水」として挙げられているものである。溶液中の試薬に関して挙げられているモル濃度はおよその数値であり、対応する標品に対して事前に滴定を行うことなく用いた。反応は総て、特に断りのない限り撹拌子により撹拌した。加熱は、特に断りのない限り、シリコーン油(silicon oil)を含有する加熱浴を用いて行った。マイクロ波照射(2.45GHzで0〜400W)により行う反応は、Biotageイニシエーター(商標)2.0装置をBiotageマイクロ波EXPバイアル(0.2〜20mL)およびセプタムおよびキャップとともに用いて行った。溶媒およびイオン電荷に基づいて使用した照射レベル(すなわち、高、通常、低)は、販売者の仕様書に基づいた。−70℃より低い温度への冷却は、ドライアイス/アセトンまたはドライアイス/2−プロパノールを用いて行った。乾燥剤として用いた硫酸マグネシウムおよび硫酸ナトリウムは無水級であり、互換的に使用された。「真空」または「減圧下」で除去されると記載されている溶媒は、回転蒸発によりこれを行った。
【0177】
分取順相シリカゲルクロマトグラフィーは、RediSepもしくはISCO Goldシリカゲルカートリッジ(4g〜330g)を備えたTeledyne ISCO CombiFlash Companion装置、またはSF25シリカゲルカートリッジ(4g〜300g)を備えたAnalogix IF280装置、またはHPシリカゲルカートリッジ(10g〜100g)を備えたBiotage SP1装置を使用して行った。逆相HPLCによる精製は、特に断りのない限り、固相としてYMC−packカラム(ODS−A 75×30mm)を用いて行った。特に断りのない限り、25mL/分 A(CH
3CN−0.1%TFA):B(水−0.1%TFA)、10〜80%勾配A(10分)の移動相を、214nMでのUV検出とともに用いた。
【0178】
A PE Sciex API 150 シングル四重極 質量分析計 (PE Sciex、Thornhill、Ontario、Canada) was operate PE Sciex API 150シングル四重極質量分析計(PE Sciex、ソーンヒル、オンタリオ州、カナダ)を、エレクトロスプレーイオン化法を陽イオン検出モードで用いて作動させた。ゼロエア発生器(Balston Inc.、へーバリル、MA、USA)から霧化ガスを生成し、65psiで送達し、カーテンガスは、Dewar液体窒素容器から50psiで送達される高純度窒素であった。エレクトロスプレーニードルにかけられる電圧は4.8kVであった。オリフィスは25Vに設定し、質量分析計は、0.2amuのステップマスを用い、プロファイルデータを回収しながら、0.5スキャン/秒の速度でスキャンを行った。
【0179】
方法A LCMS。 サンプルを、ハミルトン10μLシリンジを備えたCTC PALオートサンプラー(LEAP Technologies、キャルボロ、NC)を用いて質量分析計に導入し、Valco 10ポートインジェクションバルブに注入を行った。HPLCポンプはShimadzu LC−10ADvp(Shimadzu Scientific Instruments、コロンビア、MD)であり、0.3mL/分、および3.2分で4.5%Aから90%Bへの直線勾配、0.4分の保持で作動させた。移動相は容器Aの100%(H
2O 0.02%TFA)および容器Bの100%(CH
3CN 0.018%TFA)から構成された。固定相はAquasil(C18)であり、カラム寸法は1mm×40mmであった。検出は214nmでのUV、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによった。
【0180】
方法B、LCMS。 あるいは、LC/MSを備えたAgilent 1100分析HPLCシステムを用い、1mL/分、および2.2分で5%Aから100%Bへの直線勾配、0.4分保持で作動させた。移動相は、容器Aの100%(H
2O 0.02%TFA)および容器Bの100%(CH
3CN 0.018% TFA)から構成された。固定相は粒径3.5μmのZobax(C8)であり、カラム寸法は2.1mm×50mmであった。検出は214nmでのUV、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによった。
【0181】
方法C、LCMS。 あるいは、キャピラリーカラム(50×4.6mm、5μm)を備えたMDSSCIEX API 2000を用いた。HPLCは、CH
3CN:NH
4OAcバッファーで溶出するZorbax SB−C18(50×4.6mm、1.8μm)カラムを備えたAgilent−1200シリーズUPLCシステムにて行った。反応はマイクロ波(CEM、Discover)中で行った。
【0182】
1H−NMRスペクトルは、Bruker AVANCE 400MHz装置を、再処理のために使用されるACD Spect manager v.10とともに用いて、400MHzで記録した。示されている多重度は、s=一重線、d=二重線、t=t三重線、q=四重線、quint=五重線、sxt=六重線、m=多重線、dd=二重の二重線、dt=二重の三重線などであり、brは幅広のシグナルを示す。そうではないことが示されない限り、NMRはDMSO−d
6中のものである。
【0183】
分析的HPLC: 生成物は、Agilent 1100 Analyticalクロマトグラフィーシステムにより、4.5×75mm Zorbax XDB−C18カラム(3.5μm)を、2mL/分、H
2O(0.1%ギ酸)中、5%CH
3CN(0.1%ギ酸)から95%CH
3CN(0.1%ギ酸)への4分勾配、1分保持で用いて分析した。
【0184】
中間体
中間体1
3−(アミノメチル)−4,6−ジメチル−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリド
【化13】
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Pd/C(10%)(3.24g)を2Lの乾燥パールボトル(Parr bottle)に装填し、少量のAcOHを加えた。次に、4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニトリル(30g、202.7mmol)、NaOAc(30.75g、375.0mmol)、PtO
2(0.218g)、およびAcOH(1L)を加えた。このボトルに蓋をし、パール装置上に置き、H
2(100psi)雰囲気下で2日間振盪した。この反応混合物を濾過した。溶媒を除去して残渣を得、これを150mLの濃HClで処理し、生じた固体を濾過した。この黄色濾液を濃縮した。この粗化合物に30mLの濃HClおよび150mL EtOHを加え、内容物を0℃に冷却し、0℃で2時間撹拌した。生じた固体を濾過し、冷EtOH、Et
2Oで洗浄し、乾燥させた。生成物を36gとして回収した。このバッチを、小スケールで製造した他のバッチと合わせEt
2O、で摩砕し、51gの紫色の標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.85 (br s,1 H) 8.13 (br s, 3 H) 5.93 - 6.01 (m, 1 H) 3.72- 3.80 (m, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H)。
【0185】
中間体2
3−(アミノメチル)−6−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリド
【化14】
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窒素流入口を備えた乾燥した500mLのパールボトルに窒素流下でNaOAc(1.502g、18.30mmol)、10%Pd/C(1.579g、0.742mmol)、PtO
2(0.011g、0.049mmol)および少量のAcOHを加えて触媒を湿らせた。次に、窒素雰囲気下で2−ヒドロキシ−6−メチル−4−(トリフルオロメチル)−3−ピリジンカルボニトリル(2.0g、9.89mmol)、次いで、AcOH(175mL)を加えた。これらの内容物を密閉し、パールシェカー上に置き、40psiのH
2で、H
2圧を20〜40psiの間に維持しつつ約6時間反応させた(容器を2回再充填した)。この容器を窒素でパージし、反応混合物をセライト(商標)で濾過し、フィルターパッドを少量のAcOHでさらに洗浄した。揮発性物質を真空除去して残渣を得、これを高真空下で45分間乾燥させた。固体を濃HCl(12mL)に懸濁させ、撹拌し、濾過した。透明な濾液を真空濃縮し、残渣を高真空下で乾燥させた。回収した固体を濃HCl(2mL)に懸濁させ、EtOH(13mL)で希釈した。内容物を振盪させ、約0℃で(冷凍庫)で30分間保存して白色固体を得た。この固体を濾過し、冷EtOH(5mL)で洗浄した。この固体を濾過し、真空炉内で1時間乾燥させ、3−(アミノメチル)−6−メチル−4−(トリフルオロメチル)−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリドを得た(0.95g、40%)。LCMS ES (M+H) = 206.9。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.31 (s, 3 H), 3.40 - 3.62 (m, 2 H), 3.87 (d, J = 5.05 Hz, 2 H), 8.12 - 8.37 (m, 3 H)。
【0186】
中間体3
3−(アミノメチル)−6−メチル−4−プロピル−2(1H)−ピリジノン
【化15】
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a)6−メチル−2−オキソ−4−プロピル−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル
t−BuOK(20g、178mmol)およびシアノアセトアミド(16.5g、196mmol)を含有するDMSO(300mL)の溶液に、(3E)−3−ヘプテン−2−オン(20g、178mmol)を加え、内容物を室温で30分間撹拌した。さらなるt−BuOK(60g、534mmol)を追加し、この反応混合物をさらに1時間、酸素雰囲気下に置いた。この反応混合物をアルゴンでパージし、4容量のH
2Oで、5容量の4N HClで希釈した(これらはゆっくり加えた)。この反応混合物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、6−メチル−2−オキソ−4−プロピル−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリルを得た(10g、32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.25 - 12.40 (br s, 1H), 6.18 (s, 1H), 2.53 (t, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.57 - 1.64 (m, 2H), 0.84 (t, 3H)。
【0187】
b)3−(アミノメチル)−6−メチル−4−プロピル−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリド
氷浴で冷却した、6−メチル−2−オキソ−4−プロピル−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル(3g、17mmol)のTHF(100mL)溶液に、NaBH
4(1.5g、39.2mmol)およびI
2(4.3g、17mmol)を加え、この混合物を30分間撹拌した。次に、この反応混合物を3時間、還流下で加熱した後、室温まで冷却した。0℃に冷却した後、この反応混合物を、6N HCl(1mL)をゆっくり加えることにより酸性化した。この反応混合物を真空濃縮し、粗生成物を逆相HPLCにより精製し、3−(アミノメチル)−4−シクロヘキシル−6−メチル−2(1H)−ピリジノンを固体として得た(1.2g、60%)。LCMS ES (M+H) = 181.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.85 - 7.95 (br s, 3H), 5.99 (s, 1H), 3.80 - 3.85 (m, 2H), 2.42 (t, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.43 - 1.49 (m, 2H), 0.86 (t, 3H)。
【0188】
中間体4
3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド
【化16】
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a)4−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル
【化17】
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CHCl
3(100mL)中、PCl
5(18.03g、87mmol)の撹拌溶液に、POCl
3(8.07mL、87mmol)、次いで、4−ヒドロキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(10g、66.6mmol)を加えた。得られた懸濁液を出発材料が消失するまで(LCMSによる)72℃で加熱した。反応容量を真空下で約1/2まで減量し、この時この混合物を激しく撹拌しながら氷/水に注いだ。この混合物に窒素を1時間流して揮発性物質を除去し、懸濁液を得た。固体を濾過し、少量の水で洗浄し、真空下で一晩乾燥させた。単離された固体(9.7g)をEtOH(97mL)で希釈し、この混合物を30分間温めた後、1時間、室温まで冷却した。固体を濾過し、EtOHで洗浄し、真空下で乾燥させ、4−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリルを得た(4.37g、18.15mmol、収率27.2%、推定70%純度)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.85 (br. s., 1H), 6.54 (s, 1H), 2.28 (s, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 168.9。
【0189】
b)4−クロロ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル
【化18】
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DCM(100mL)中、4−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(2.96g、17.56mmol)の撹拌懸濁液に、Me
3OBF
4(3.25g、21.95mmol)を加えた。この反応混合物を45℃で18時間加熱し、この時点で1N NaOH/氷水(150mL)を加えた。この混合物を約20分間撹拌した。有機層を除去し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCMおよびトルエンに溶かし、フラッシュクロマトグラフィー(Isco 40gおよび80gシリカカラム、勾配B:5〜40%、A:ヘプタン、B:EtOAc)により2回精製し、4−クロロ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(1.10g、5.90mmol、収率33.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.35 (s, 1H), 3.96 - 4.04 (m, 3H), 2.45 - 2.49 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 183。
【0190】
c)2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリル
【化19】
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MeOH(10mL)中、4−クロロ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(1.10g、6.02mmol)の懸濁液に、NaOMe(MeOH中0.5M、48.2mL、24.10mmol)を加えた。この反応混合物を窒素下で1時間、還流下で加熱した(懸濁液がゆっくり溶解した)。この反応物を氷浴中で5分間冷却した後、AcOH(1.379mL、24.10mmol)を加えた。この混合物を15分間撹拌し、この時点で揮発性物質を真空除去した。この白色固体を水で希釈してスラリーとし、飽和NaHCO
3(1〜2mL)を加えた。固体を濾過し、少量の水で洗浄し、2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリルを得た(1.03g、5.66mmol、収率94%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 6.88 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 2.39 - 2.47 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 179。
【0191】
d)((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル
【化20】
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MeOH(25mL)およびTHF(25mL)中、2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリル(1.03g、5.78mmol)の溶液に、TEA(4.03mL、28.9mmol)およびBoc
2O(4.03mL、17.34mmol)を加えた。この混合物をH−キューブリアクター(ラネーニッケルカートリッジ、1mL/分、40psi)に入れ、40℃で24時間加熱し、この時点でそれを真空濃縮した。残渣を少量のDCMに溶かし、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカカラム、B:8−75%の勾配、A:ヘプタン B:EtOAc)により精製し、((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(950mg、3.23mmol、収率55.9%)を白色固体として得た(Et
2Oでの摩砕後)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 6.61 (s, 1H), 6.44 (br. s., 1H), 4.04 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.37 (s, 9H)。MS(ES) [M+H]
+ 283。
【0192】
e)3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド
【化21】
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1,4−ジオキサン中4M HCl(10.09ml、40.4mmol)中、((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.95g、3.36mmol)の溶液を、出発材料が消費されるまで(LCMSによる)90℃で加熱した。揮発性物質を真空除去し、得られた残渣をEtOH(15mL)で処理した。白色固体が沈澱した。揮発性物質を真空除去し、残渣をTBMEで処理し、濃縮し(2倍)、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(638mg、2.96mmol、収率88%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.77 (br. s., 1H), 7.98 (br. s., 3H), 6.20 (s, 1H), 3.80 - 3.90 (m, 3H), 3.72 (q, J = 5.7 Hz, 2H), 2.16 - 2.30 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 169。
【0193】
中間体5
3−(アミノメチル)−1,4,6−トリメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド
【化22】
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乾燥した500mLパールボトルにNaOAc(1.871g、22.81mmol)、Pd/C(1.968g、0.925mmol)およびPtO
2(0.014g、0.062mmol)を装填した。少量のAcOHを加えて触媒を湿らせた。1,4,6−トリメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル(2.0g、12.33mmol)をAcOH(175mL)に溶かした[注:完全な溶解を果たすには加熱が必要であった]。この温溶液をパールボトルに加えた。パールボトルを試薬移行の間、窒素下で維持した。この反応混合物を40psiのH
2にて約1時間振盪した。振盪を止め、混合物をH
2(40psi)下で一晩静置した。翌日、H
2消費が収まるまで振盪した。振盪を止め、混合物をH
2(40psi)下で1時間静置し、この時点で反応混合物をセライト(商標)で濾過し、少量のAcOHで洗浄した。この混合物を濃縮し、得られた残渣を濃HCl(12mL)に溶かした。固体NaClを濾去し、濾液を濃縮した。残渣を濃HCl(1mL)に溶かし、EtOH(13mL)でさらに希釈した。このフラスコを掻き取り、冷却し、白色固体を得た。この混合物を冷凍庫で30分間冷却し、この時点でそれを濾過し、固体を冷EtOH(5mL)で洗浄した。回収した固体を真空下(45℃)で乾燥させ、3−(アミノメチル)−1,4,6−トリメチル−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリド(1.10g、5.43mmol、収率44.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.23 (s, 3 H) 2.35 (s, 3 H) 3.46 (s, 3 H) 3.78 (q, J = 5.73 Hz, 2 H) 6.14 (s, 1 H) 8.15 (br. s., 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 150.1。
【0194】
中間体6
4−メチルチオフェン−3−カルボン酸塩メチル
【化23】
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THF(50mL)中、3−ブロモ−4−メチルチオフェン(25g、141mmol)の溶液に、窒素下室温で、イソプロピルマグネシウムクロリド・塩化リチウム複合体(THF中1.3N、120mL、156mmol)を滴下した。この反応物を24時間維持し、この時点でそれを−78℃に冷却し、クロロギ酸メチル(12mL、155mmol)で一度に処理した。反応物を室温までゆっくり温め、一晩撹拌した。この反応物を真空濃縮して大部分のTHFを除去し、EtOAc(200mL)で希釈した。この溶液を飽和NaHCO
3(300mL)に加え、60分間撹拌した(水相は白色懸濁液を含んでいた)。この混合物を分液漏斗に移し、白色懸濁液を含有する水相を除去した。EtOAc相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。生成物を真空下(3〜2mmHg)で短経路蒸留に付した。主要画分は55〜65℃(油浴75〜90℃)で蒸留され、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(15.3g、98mmol、収率69.4%)を透明な液体として含んでいた(LCMSによれば94%の純度)。前画分(forerun)(3.2g、20.48mmol、14.5%)は、LCMSによれば88%の純度であった。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.10 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.95 (dd, J = 1.1, 3.4 Hz, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 2.49 (d, J = 1.0 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 156.8。
【0195】
中間体7
5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化24】
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a)4−メチル−5−ニトロチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化25】
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Ac
2Oの冷(0℃)溶液(82mL、864mmol)に、温度を5℃より低く保ちながら硝酸(38.6mL、864mmol)を滴下した。この溶液を30分間維持し、この時点でAc
2O中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(15g、96mmol)の溶液(82mL、864mmol)を、この場合にも温度を5℃より低く保ちながら滴下した。反応混合物を5℃で30分間撹拌し、氷水(800mL)に注いだ。固体を濾過し、水(300mL)に懸濁させ、30分間撹拌し、再び濾過した。4−メチル−5−ニトロチオフェン−3−カルボン酸メチル(20g、94mmol、収率98%)が白色固体として単離された。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.61 (s, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.78 (s, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 201.9。
【0196】
b)5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化26】
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EtOAc(350mL)中、4−メチル−5−ニトロチオフェン−3−カルボン酸メチル(10g、49.7mmol)の溶液をN
2下で脱気した。この溶液に10%Pd/C(湿潤デグサ(Degussa)、13.22g、12.43mmol)、次いで、トリエチルシラン(35.7mL、224mmol)を30分かけて滴下した(H
2発生)。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、この時点でセライト(商標)で濾過した。この混合物を飽和NH
4Cl(50mL)で希釈し、層を分離した。有機層を1M HCl(2×50mL)で抽出した。酸性溶液を6M NaOH(pH約8.5)で中和し、Et
2O(200mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(5.2g、28.9mmol、収率58.1%)が黄色固体として単離された。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 171.9。
【0197】
中間体8
5−(エチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化27】
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a)5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化28】
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MeOH(100mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.28g、7.48mmol)の溶液に、Boc
2O(6.08ml、26.2mmol)、次いで、TEA(3.65ml、26.2mmol)を加えた。この反応物を50℃で48時間撹拌した。さらなるBoc
2O(2当量)を追加し、反応混合物をさらに24時間撹拌した。溶液を蒸発させ、得られた油状物を水(100mL)とEtOAc(100mL)とで分液した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(10%EtAOc:ヘキサン)による残渣の精製により、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.25g、4.38mmol、収率58.5%)を無色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.75 (s, 1H), 6.60 (br. s., 1H), 3.85 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.54 (s, 9H)。MS(ES) [M+H]
+ 272.0。
【0198】
b)5−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化29】
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無水DMF(50ml)中、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.25g、4.61mmol)の冷却(5℃)溶液に、60%NaH(0.276g、6.91mmol)を加えた。この反応物を30分間撹拌し、この時点でヨウ化エチル(0.447ml、5.53mmol)を加えた。この反応物(氷浴中)を3時間撹拌し、この時点でそれを飽和NH
4ClおよびEtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、5−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.28g、4.06mmol、収率88%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.96 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.61 (q, J=7.07 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.41 (br. s., 9H), 1.16 (t, J=7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 322.0。
【0199】
c)5−(エチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化30】
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CHCl
3(20mL)中、5−((tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.1g、3.67mmol)の溶液に、TFA(10mL)を加えた。この反応混合物を1時間撹拌し、この時点でそれを蒸発させた。残渣をEt
2O(100mL)と1M Na
2CO
3(50mL)とで分液した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、5−(エチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(920mg、4.39mmol、収率119%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.44 (s, 1H), 3.78-3.86 (m, 3H), 3.19 (q, J=7.07 Hz, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.29 (t, J=7.07 Hz, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 199.0。
【0200】
中間体9
トリフルオロメタンスルホン酸(E)−1−(トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル
【化31】
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a)((トランス)−4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化32】
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DCM(30mL)中、(トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサンカルボン酸(2.0g、8.22mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.9g、9.23mmol)、およびHOAt(1.2g、8.82mmol)の撹拌混合物に、DIPEA(1.6mL、9.16mmol)およびEDC遊離塩基(1.5g、9.66mmol)を加えた。この反応物を一晩室温で撹拌し、この時点でそれをDCMで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。この反応物をシリカゲルクロマトグラフィー(Isco RediSep Rf Gold 80g、ヘキサン中30〜70%EtOAc)(UVネガティブ)を精製し、((トランス)−4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(2.05g、7.16mmol、収率87%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.39 (br. s., 1H), 3.71 (s, 3H), 3.45 (br. s., 1H), 3.19 (s, 3H), 2.63 (t, J=11.62 Hz, 1H), 2.11 (d, J=9.85 Hz, 2H), 1.84-1.96 (m, 1H), 1.56-1.75 (m, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.16 (dq, J=3.41, 12.59 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ - イソブチレン 231.0, M+Na
+ 309.1。
【0201】
b)((トランス)−4−プロピオニルシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化33】
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窒素下、THF(15mL)中、((トランス)−4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(1.0g、3.49mmol)の冷却(0℃)溶液に、エチルマグネシウムクロリド(THF中2M、4.5mL、9.0mmol)を5分かけて滴下した。反応を4時間0℃で維持し、この時点でそれを飽和NH
4Clで急冷した。この混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Isco RediSep Rf Gold 80g、ヘキサン中10〜35%EtOAc)(UVネガティブ)により精製し、((トランス)−4−プロピオニルシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(0.77g、3.02mmol、収率86%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.39 (br. s., 1H), 3.41 (br. s., 1H), 2.47 (q, J=7.24 Hz, 2H), 2.29 (tt, J=3.32, 12.09 Hz, 1H), 2.07-2.18 (m, 2H), 1.84-2.00 (m, 2H), 1.39-1.54 (m, 10H), 1.08-1.22 (m, 2H), 1.05 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ -Boc 156.0, [M+H]
+-イソブチレン 199.9, M+Na
+ 278.1。
【0202】
c)トリフルオロメタンスルホン酸(E)−1−(トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル
【化34】
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窒素下、THF(15mL)中、((トランス)−4−プロピオニルシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(0.7g、2.74mmol)の冷却(−78℃)溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、5.5mL、5.50mmol)を滴下した。この反応物は不均質となった(白い懸濁液)。45分後、THF(5mL)中、1,1,1−トリフルオロ−N−(ピリジン−2−イル)−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.1g、3.07mmol)の溶液を加えた。この反応物を−78℃で1時間撹拌し(この反応物はゆっきり不均質となった)、その後、氷浴中で0℃まで温め、さらに30分間撹拌した。この反応物を冷水で急冷し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Isco RediSep Rf Gold 40g、ヘキサン中5〜20%EtOAc)(UVネガティブ)により精製し、トリフルオロメタンスルホン酸(E)−1−(トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル(0.93g、2.401mmol、収率88%)を無色の油状物として得た。この生成物は真空下で固化して白色固体となった。
1H NMRは、単一のオレフィンプロトンを示し、これは化学シフトに基づきE−オレフィンであると推定される。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.28-5.38 (m, 1H), 4.39 (br. s., 1H), 3.42 (br. s., 1H), 2.19 (t, J=11.49 Hz, 1H), 1.94-2.13 (m, 4H), 1.75 (dd, J=1.52, 6.82 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.07-1.37 (m, 5H)。MS(ES) [M+H]
+ -イソブチレン 332.0。
【0203】
中間体10
4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサborolan−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化35】
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a)5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化36】
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DMF(50mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(5.0g、32.0mmol)の溶液に、NIS(12.5g、55.6mmol)を加えた。この反応物を100℃で24時間加熱した。この反応物をEtOAcで希釈し、Na
2S
2O
3水溶液およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製し、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(7.89g、28.0mmol、収率87%)を淡黄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.26 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 2.47 (s, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 282.8。
【0204】
b)4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化37】
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THF(15mL)中、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、3.54mmol)およびヨウ化銅(I)(70mg、0.368mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でNaH(鉱油中60%、213mg、5.33mmol)を加えた。この反応物にTHF中1Nの4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの溶液(5.32mL、5.32mmol)を、シリンジを介して5分かけて滴下した。この反応物を室温で3日間撹拌した。LCMSは出発臭化物の不在、79%の目的ボロネートとボロン酸、および20%のデス−ブロモチオフェンを示した。この反応物を飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。有機相を濾過し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Isco RediSep Rf Gold 40g、ヘキサン中10〜100%DCM)により精製し、4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(550mg、1.949mmol、収率55.0%)を無色の油状物として得た。この生成物は真空下で固化して蝋状の白色固体となった。この反応を5.0g、17.72mmolのスケールで繰り返し、上記と同じさらなる生成物を得た(1.44g、5.10mmol、28.8%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 2.70 (s, 3H), 1.36 (s, 12H)。MS(ES) [M+H]
+ 200.9 (ボロン酸), [M+H]
+ 283.1 (ボロネート)。
【0205】
中間体11
5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化38】
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MeOH(4mL)中、5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(2.9g、7.33mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(30mL、120mmol)を加えた。この反応物を45分間撹拌し、この時点でそれを蒸発乾固させ、MeOHで2回、n−ヘキサン/DCMで1回再蒸発させ、真空下で乾燥させ、塩酸アミンを白色固体として得た。
【0206】
上記からの固体をEtOH(75mL)に溶かし、ホルムアルデヒド(水中37重量%、6.0mL、81mmol)およびNaOAc(0.65g、7.92mmol)で処理した。この反応物を15分間撹拌し、この時点でNaBH(OAc)
3(6.3g、29.7mmol)を加えた。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応物を真空下で蒸発乾固させ、DCMに取り、1N Na
2CO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix(商標)、Isco(商標)RediSep Rf Gold 80g、DCM中4−16%NH
4OH/MeOH)により精製し、5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(2.17g、6.71mmol、収率91%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.50 (s, 1H), 2.69 (ddd, J=3.92, 7.77, 11.05 Hz, 1H), 2.29 (s, 6H), 2.03-2.22 (m, 3H), 1.77-2.00 (m, 4H), 1.56-1.68 (m, 1H), 1.35-1.52 (m, 2H), 1.07-1.31 (m, 2H), 0.87-1.07 (m, 2H), 0.76 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 324.2.
【0207】
このラセミ化合物を分取キラルHPLC(Chiralpak(商標)AD−H、5ミクロン、50mm×250mm、250nm UV吸収、100mL/分、22℃、MeOH中0.1%イソプロピルアミン)により分割し、C
*における絶対配置が未知の精製鏡像異性体を得た。
【0208】
5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(+)−メチルのデータ。[α]
D=+28.0°(メタノール、c=0.5、24℃)。
【0209】
5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(−)−メチルのデータ。[α]
D=−27.6°(メタノール、c=0.5、24℃)。
【0210】
例
実施例1
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−イソプロポキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロピルアルコール(3.49mL、45.2mmol)およびDMF(20mL)の冷却(氷浴)溶液に、60%NaH(1.809g、45.2mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を15分間撹拌し、この時点で氷浴を外した。この反応物を室温で一晩撹拌し、この時点で4−ブロモ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸(1.0g、4.52mmol)およびCuBr(0.162g、1.131mmol)を加えた。この反応物を5分間よく撹拌した後、一晩120℃で加熱した。この反応物を室温まで冷却し、氷/飽和NH
4Clに注いだ。この混合物をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機液をMgSO
4で乾燥させ、セライト(商標)で濾過し、濃縮し、粗4−イソプロポキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸を固体として得た。
【0211】
DMF(25mL)中、粗4−イソプロポキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチル−2(1H)−ピリジノンヒドロクロリド(1.130g、5.99mmol)、HOAt(0.816g、5.99mmol)、およびEDC(1.149g、5.99mmol)の混合物に、NMM(2.196mL、19.97mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌し、この時点でそれを氷水(250mL)に注いだ。この混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH/DCMに溶かし、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(40gシリカカラム、B:5−65%の勾配、A:DCM、B:CHCl
3中10%(MeOH中2MのNH
3))により精製した。残渣を分取HPLC(Gilson、B:10−65%の勾配、A:水+0.1%TFA、B:CH
3CN+0.1%TFA)によりさらに精製した。得られた残渣をMeOH/DCMに溶かし、数滴のNH
4OHを加えた。この溶液をシリカパッドで濾過し、CHCl
3中10%(MeOH中2M NH
3)(60mL)で洗浄した。この溶液を濃縮し、残渣を、TBMEを用いた蒸発から固化させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−イソプロポキシ−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミドを得た(7mg、0.411%)。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 11.55 (br. s., 1H), 7.83 - 7.94 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.37 - 4.49 (m, 1H), 4.25 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.26 (d, J = 6.1 Hz, 6H)。MS(ES) [M+H]
+ 335.2。
【0212】
実施例2
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
a)4−ブロモ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(75mL)中、4−ブロモ−3−メチルチオフェン(mehylthiophene)−2−カルボン酸(5.0g、22.62mmol)の溶液に、H
2SO
4(6.03mL、113mmol)を滴下した。この混合物を60℃で12時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、EtOAcおよび1N HClで希釈した。有機層を濃縮し、残渣をMeOH/水(9/1)から沈澱させた。この白色固体を真空下で乾燥させ、4−ブロモ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルを得た(4.5g、76%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.06 (s, 1 H) 3.83 (s, 3 H) 2.47 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 236.8。
【0213】
b)4−アミノ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
20mLのマイクロ波バイアルに、4−ブロモ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(2.0g、8.51mmol)、Cs
2CO
3(5.54g、17.01mmol)、ベンゾフェノンイミン(2.141mL、12.76mmol)、1,4−ジオキサン(7mL)、およびトルエン(7mL)を加えた。この混合物をN
2で5分間脱気し、この時点でそれをキサントホス(0.984g、1.701mmol)およびPd
2(dba)
3(0.779g、0.851mmol)で処理した。このバイアルに蓋をし、マイクロ波反応器にて80℃で12時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3で希釈した。この混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Varian 971FP、0〜20%EtOAc/ヘキサン、SF25−40g、9分)により精製し、粗イミン中間体を黄色油状物として得た。
【0214】
MeOH(20mL)中の粗残渣に、NaOAc(3.49g、42.5mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(2.365g、34.0mmol)を加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌し、この時点で0.1N NaOHを加えた。この混合物をDCMで抽出し、濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(Gilson、5〜55%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um)により精製し、0.1N NaOHで希釈した。この混合物をEtOAcで抽出し、濃縮し、4−アミノ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸(930mg、60.0%)を油性の半固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.40 (s, 1 H) 3.87 (s, 3 H) 2.43 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 171.9。
【0215】
c)4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中、4−アミノ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(540mg、3.15mmol)の溶液に、AcOH(0.361mL、6.31mmol) およびジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(347mg、3.47mmol)を加えた。この反応物を室温で20分間維持し、この時点でNaBH(OAc)
3(2674mg、12.62mmol)を少量ずつ加えた。この反応物を90分間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。この反応混合物にアセトアルデヒド(0.214mL、3.78mmol)およびNaBH(OAc)
3(約100mg)を加えた。この反応物を1時間撹拌し、この時点でそれを飽和NaHCO
3で急冷し、DCMで抽出し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Varian 971IF、0〜100%EtOAc/ヘキサン、SF25−40g)により精製し、4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(700mg、74.4%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.01 (s, 1 H) 3.95 - 4.03 (m, 2 H) 3.88 (s, 3 H) 3.35 (td, J = 11.68, 2.15 Hz, 2 H) 3.02 (d, J = 7.07 Hz, 3 H) 2.43 (s, 3 H) 1.73 (br. s., 2 H) 1.63 (br. s., 2 H) 0.93 (t, J = 6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 284.0。
【0216】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH中、4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(150mg、0.529mmol)の溶液に、5N NaOH(0.635mL、3.18mmol)を加えた。この反応物を室温で2時間、次いで、40℃で4時間撹拌した。この反応物を室温まで冷却し、6N HCl(0.529mL、3.18mmol)で希釈した。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0217】
DMSO(5mL)中、粗残渣の溶液に、NMM(0.291mL、2.65mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(97mg、0.635mmol)、EDC(203mg、1.059mmol)、HOBt(162mg、1.059mmol)、およびさらなるNMM(0.291mL、2.65mmol)を加えた。この反応物を室温で18時間維持し、この時点でそれを逆相HPLC(Gilson、5〜50%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOHとで分液した。有機層を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド(100mg、44.5%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.56 (br. s., 1 H) 7.84 (t, J = 5.18 Hz, 1 H) 7.19 (s, 1 H) 5.88 (s, 1 H) 4.27 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 3.80 - 3.87 (m, 2 H) 3.24 (t, J = 10.99 Hz, 2 H) 2.96 (q, J = 6.82 Hz, 3 H) 2.21 (d, J = 8.84 Hz, 6 H) 2.12 (s, 3 H) 1.62 (br. s., 2 H) 1.44 (dd, J = 11.87, 3.79 Hz, 2 H) 0.83 (t, J = 6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 404.1。
【0218】
実施例3
5−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化45】
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a)5−クロロ−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル
【化46】
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CH
3CN(10mL)中、4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(500mg、1.764mmol)の溶液に、NCS(353mg、2.65mmol)を加えた。この混合物を室温で24時間撹拌し、この時点でそれを10%Na
2S
2O
3で急冷し、EtOAcで抽出した。シリカゲルクロマトグラフィー(Varian 971、0〜20%EtOAc/ヘキサン、SF25−40g、9分)により精製し、5−クロロ−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(350mg、59.3%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 3.96 (br. s., 2 H) 3.87 (s, 3 H) 3.31 - 3.45 (m, 4 H) 3.02 - 3.24 (m, 1 H) 2.43 (s, 3 H) 1.43-1.87 (m, 4 H) 0.94 (t, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 318.0。
【0219】
b)5−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH中、5−クロロ−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(150mg、0.472mmol)の溶液に、5N NaOH(0.566mL、2.83mmol)を加えた。この混合物を40℃で2時間加熱し、この時点で6N HCl(0.472mL、2.83mmol)を加えた。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0220】
DMSO(5mL)中、粗材料の溶液に、NMM(0.259mL、2.360mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(86mg、0.566mmol)、次いで、EDC(181mg、0.944mmol)、HOBT(145mg、0.944mmol)、およびさらなるNMM(0.259mL、2.360mmol)を加えた。この反応物を室温で48時間撹拌した。この反応混合物をそのまま逆相Gilson HPLC(10〜80%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム、75×30mm、ID S−5um、12nMカラム、7分)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと飽和NaHCO
3とで分液した。有機液を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮し、5−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド(130mg、59.7%)を灰白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.55 (br. s., 1 H) 8.01 (br. s., 1 H) 5.88 (s, 1 H) 4.25 (d, J = 4.80 Hz, 2 H) 3.82 (d, J = 11.12 Hz, 2 H) 3.23 - 3.31 (m, 3 H) 3.12 (br. s., 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.19 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 1.67 (br. s., 2 H) 1.36 (br. s., 2 H) 0.85 (t, J = 7.20 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 438.1。
【0221】
実施例4
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
a)4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルおよび4−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
DCE(10mL)中、4−アミノ−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(215mg、1.256mmol)の溶液に、AcOH(0.144mL、2.51mmol)および4−(ジメチルアミノ)シクロヘキサノン(195mg、1.381mmol)を加えた。この反応物を室温で40分間維持し、この時点でNaBH(OAc)
3(1065mg、5.02mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を室温で30分間撹拌し、この時点でアセトアルデヒド(0.085mL、1.507mmol)さらにNaBH(OAc)
3(1065mg、5.02mmol)を加えた。この反応物を1時間撹拌し、この時点でそれをNaHCO
3で急冷し、DCMで抽出し、濃縮した。逆相Gilson HPLC(10〜90%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um、12nMカラム)により精製し、2つの生成物(シスおよびトランスジアステレオマー)を得た。
【0222】
速く流れる画分を濃縮した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOH/ブラインとで分液し、有機液を濃縮し、4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルを得た(140mg、34.4%)。分析的HPLC(Agilent 1100 Series、5〜95%MeCN/H
2O+各移動相中0.1%TFA、254nm、5分)は、95%の純度を示す(保持時間1.87分)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 6.96 (s, 1 H) 3.88 (s, 3 H) 3.00 (q, J = 6.91 Hz, 2 H) 2.71 (t, J = 2.78 Hz, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 2.30 (s, 6 H) 2.17 (br. s., 1 H) 1.94 (dd, J = 10.11, 2.02 Hz, 4 H) 1.19 - 1.38 (m, 5 H) 0.91 (t, J = 6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1 。
【0223】
遅く流れる画分を濃縮した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOH/ブラインとで分液し、有機液を濃縮し、4−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルを得た(110mg、27.0%)。分析的HPLC(Agilent 1100 Series、5〜95%MeCN/H
2O+各移動相中0.1%TFA、254nm、5分)は、95%の純度を示す(保持時間2.42分)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3-d) δ 6.98 (s, 1 H) 3.88 (s, 3 H) 3.14 - 3.20 (m, 1 H) 2.97 - 3.03 (m, 2 H) 2.46 (s, 3 H) 2.33 (s, 6 H) 2.28 (d, J = 9.35 Hz, 1 H) 1.86 - 1.95 (m, 2 H) 1.70 - 1.78 (m, 2 H) 1.42 - 1.49 (m, 4 H) 0.90 (t, J = 6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。
【0224】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH中、4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(140mg、0.431mmol)の溶液に、5N NaOH(0.518mL、2.59mmol)を加えた。この混合物を一晩40℃で撹拌し、この時点で6N HCl(0.431mL、2.59mmol)を加えた。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0225】
DMSO(5mL)中、粗残渣の溶液に、NMM(0.237mL、2.157mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(79mg、0.518mmol)、次いで、EDC(165mg、0.863mmol)、HOBT(132mg、0.863mmol)、およびさらなるNMM(0.237mL、2.157mmol)を加えた。この反応物を室温で48時間撹拌した。この反応物をそのまま逆相Gilson HPLC(10〜60%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um、12nMカラム)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOHとで分液した。有機液を濃縮し、DCMで希釈し、濃縮し、ヘキサンで希釈し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド(80mg、0.169mmol、39.2%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.55 (s, 1 H) 7.82 (t, J = 5.31 Hz, 1 H) 7.10 (s, 1 H) 5.88 (s, 1 H) 4.26 (d, J = 5.31 Hz, 2 H) 2.89-3.00 (m, 2 H) 2.59-2.69 (m, 1 H) 2.10 - 2.23 (m, 16 H) 1.76-1.83 (m, Hz, 4 H) 1.14 - 1.32 (m, 4 H) 0.82 (t, J = 6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。
【0226】
実施例5
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH中、4−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(110mg、0.339mmol)の50溶液に、5N NaOH(0.407mL、2.034mmol)を加えた。この混合物を40℃で一晩撹拌し、この時点で6N HCl(0.339mL、2.034mmol)を加えた。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0227】
DMSO(5mL)中、粗残渣の溶液に、NMM(0.186mL、1.695mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(61.9mg、0.407mmol)、次いで、EDC(130mg、0.678mmol)、HOBT(104mg、0.678mmol)、およびさらなるNMM(0.186mL、1.695mmol)を加えた。この反応物を室温で48時間撹拌した。この反応物をそのまま逆相Gilson HPLC(10〜60%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um、12nMカラム)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOHとで分液した。有機液を濃縮し、DCMで希釈し、濃縮し、ヘキサンで希釈し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−3−メチルチオフェン−2−カルボキサミド(50mg、0.107mmol、31.5%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.55 (br. s., 1 H) 7.83 (t, J = 5.18 Hz, 1 H) 7.12 (s, 1 H) 5.88 (s, 1 H) 4.27 (d, J = 5.31 Hz, 2 H) 2.96-3.02 (m, 1 H) 2.91 (q, J = 6.82 Hz, 2 H) 2.18 - 2.25 (m, 6 H) 2.10 - 2.16 (m, 9 H) 1.95-2.03 (m, 1 H) 1.66-1.77 (m, 4 H) 1.26 - 1.42 (m, 4 H) 0.82 (t, J = 6.82 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。
【0228】
実施例6
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
a)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化53】
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実施例2cの一般手順に従い、市販の5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(750mg、89%)に変換した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1 H) 3.99 (dt, J = 10.36, 2.02 Hz, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 3.37 (td, J = 11.87, 2.02 Hz, 2 H) 2.94 - 3.04 (m, 3 H) 2.35 (s, 3 H) 1.75 - 1.82 (m, 2 H) 1.58-1.62 (m, 2 H) 0.96 (t, J = 7.20 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 284.0。
【0229】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
実施例2dの一般手順に従い、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを白色固体としてのN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(210mg、70%)に変換した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (br. s., 1 H) 7.97 (t, J = 5.05 Hz, 1 H) 7.65 (s, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.23 (d, J = 4.80 Hz, 2 H) 3.83 (dd, J = 11.75, 2.40 Hz, 2 H) 3.22 - 3.29 (m, 2 H) 2.88 - 2.96 (m, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 2.15 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.69 (dd, J = 12.38, 1.52 Hz, 2 H) 1.34 - 1.44 (m, 2 H) 0.87 (t, J = 7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 404.1。
【0230】
実施例7および8
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(実施例7)およびN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(実施例8)
【化55】
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a)5−((−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(シスおよびトランス異性体の混合物)
【化56】
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DCE(10mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(290mg、1.694mmol)の溶液に、AcOH(0.194mL、3.39mmol)および4−(ジメチルアミノ)シクロヘキサノン(263mg、1.863mmol)を加えた。この反応物を室温で40分間維持し、この時点でNaBH(OAc)
3(1436mg、6.78mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を室温で30分間撹拌し、この時点でアセトアルデヒド(0.115mL、2.03mmol)およびさらなるNaBH(OAc)
3(359mg、1.69mmol)を加えた。この反応物を1時間撹拌し、この時点でそれをNaHCO
3で急冷し、DCMで抽出し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドとN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(590mg、1.81mmol)の混合物を褐色油状物として得た。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。
【0231】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−((−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(シスおよびトランス異性体の混合物)
【化57】
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MeOH中、5−((4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(590mg、1.81mmol)の粗溶液に、5N NaOH(2.18mL、10.91mmol)を加えた。この混合物を40℃で一晩撹拌し、この時点で6N HCl(1.81mL、10.91mmol)を加えた。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0232】
DMSO中、上記からの粗残渣の溶液(10mL)に、NMM(1.00mL、9.09mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(332mg、2.18mmol)、次いで、EDC(697mg、3.64mmol)、HOBT(555mg、3.64mmol)、およびさらなるNMM(1.00mL、9.09mmol)を加えた。この反応を室温で48時間撹拌した。この反応物をそのまま逆相Gilson HPLC(5〜80%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um、12nMカラム)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと0.1N NaOHとで分液した。有機液を濃縮し、DCMで希釈し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−((−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(440mg)をシスおよびトランス異性体の混合物として得た。
【0233】
この混合物をHPLC(Gilson、IC 20×250mmカラム、20mL/分、0.1%イソプロピルアミンを含む30:70 MeOH:CH
3CN)によりさらに精製し、これらの異性体を分割した。ピーク1(保持時間=7.3分)画分を濃縮してN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(実施例7、65mg、7.64%)を灰白色固体として得た。
【化58】
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異性体純度>99.5%。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 11.67 (br. s., 1 H) 7.43 (s, 1 H) 7.36 (t, J = 5.81 Hz, 1 H) 5.96 (s, 1 H) 4.52 (d, J = 5.81 Hz, 2 H) 2.95 (q, J = 7.07 Hz, 3 H) 2.40 (s, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 2.28 (s, 9 H) 2.16 (d, J = 3.54 Hz, 1 H) 1.83 - 1.91 (m, 2 H) 1.70 - 1.78 (m, 2 H) 1.42 - 1.49 (m, 4 H) 0.91 (t, J = 7.07 Hz, 3 H)。さらなるNMR試験(NOE)でシス立体化学を確認した。
【0234】
ピーク2(保持時間=9.5分)画分を濃縮してN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(実施例8、210mg、24.68%)を灰白色固体として得た。
【化59】
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異性体純度>99.5%。MS(ES) [M+H]
+ 445.2
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 11.85 (br. s., 1 H) 7.42 (s, 1 H) 7.36 (t, J = 5.81 Hz, 1 H) 5.96 (s, 1 H) 4.52 (d, J = 6.06 Hz, 2 H) 2.93 - 2.98 (m, 2 H) 2.69 - 2.76 (m, 1 H) 2.40 (s, 3 H) 2.28 - 2.30 (m, 9 H) 2.26 (s, 3 H) 2.10-2.13 (m, 1 H) 1.90 - 1.99 (m, 5 H) 1.21 - 1.31 (m, 4 H) 0.92 (t, J = 7.07 Hz, 3 H)。さらなるNMR試験(NOE)でトランス立体化学を確認した。
【0235】
実施例9
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化60】
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撹拌子を含む50mLの丸底フラスコに、5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(202mg、1.000mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(225mg、1.200mmol)、HOAT(272mg、2.000mmol)、EDC(383mg、2.000mmol)、次いで、DMSO(5mL)を導入した。内容物は淡褐色であり、不均質であった。この反応混合物にNMM(0.440mL、4.00mmol)を加え、この混合物を窒素下室温で20時間撹拌し、この時点で水(30mL)を加えた。内容物を30分間 撹拌し、この時点でこの反応物を真空濾過し、淡黄褐色の固体と帯黄色の濾液を得た。この固体を真空炉にて40℃で一晩乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(280mg、収率83%)を灰白色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.12 (s, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 4.27 (d, J = 4.80 Hz, 2 H) 5.87 (s, 1 H) 7.44 - 7.58 (m, 5 H) 7.98 (s, 1 H) 8.13 (s, 1 H) 11.50 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 337.2。
【0236】
実施例10
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化61】
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a)5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル
【化62】
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EtOH(20mL)中、((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ヒドラジンジヒドロクロリド(1g、4.92mmol)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソブタン酸(E)−エチル(1.834g、9.85mmol)の混合物を2時間還流下で加熱し、この時点で溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Varian 971IF、0〜100%EtOAc/ヘキサン、SF25−40g、25分)により精製し、5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(220mg、0.785mmol、収率15.94%を油状物として得た。不純物画分を個別に蒸発させ、純度の低いさらなる生成物を得た(750mg)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (s, 1 H) 4.28 - 4.33 (m, 2 H) 3.95 - 4.02 (m, 4 H) 3.37 (td, J = 11.62, 2.02 Hz, 2 H) 2.58 (s, 3 H) 2.19 - 2.29 (m, 1 H) 1.48 - 1.53 (m, 2 H) 1.35 - 1.45 (m, 5 H)。MS(ES) [M+H]
+ 253.1。
【0237】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH中、5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(220mg、0.872mmol)の溶液に、5N NaOH(1.046mL、5.23mmol)を加えた。この反応を50℃で8時間加熱し、この時点でそれを室温まで冷却し、6N HCl(0.872mL、5.23mmol)で希釈した。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、再び濃縮した。
【0238】
DMSO(5mL)中、粗残渣の溶液に、NMM(0.479mL、4.36mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(159mg、1.046mmol)、EDC(201mg、1.046mmol)、HOBT(160mg、1.046mmol)およびさらなるNMM(0.479mL、4.36mmol)を加えた。この反応物を室温で12時間維持し、この時点でそれを逆相HPLC(Gilson、5〜55%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム75×30mm ID S−5um)により精製した。残渣をEtOAc/MeOHと飽和NaHCO
3水溶液とで分液した。有機層を濃縮し、残渣をDCMで摩砕し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(55mg、0.146mmol、収率16.72%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.31 - 11.54 (m, 1 H) 7.88 (s, 1 H) 7.79 (t, J = 4.93 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 4.21 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 3.91 (d, J = 7.33 Hz, 2 H) 3.81 (dd, J = 11.37, 2.78 Hz, 2 H) 3.22 (td, J = 11.56, 1.89 Hz, 2 H) 2.48 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.99-2.05 (m, 1 H) 1.33 - 1.39 (m, 2 H) 1.20-1.30 (m, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 359.2。さらなるNMR試験(NOE)を割り当てた構造を確認した。
【0239】
実施例11
4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化64】
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実施例2cおよび2d(4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを出発材料として使用)の一般手順に従うことによって製造した5−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(200mg、0.543mmol)の、DMSO(2mL)およびDMF(4mL)中の溶液に、EDC(125mg、0.651mmol)、次いで、HOBT(100mg、0.651mmol)を加えた。10分後、TEA(0.303mL、2.171mmol)を加え、この溶液を室温で18時間維持した。水(50mL)およびEtOAc(50mL)を加えた。これらの層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(10%EtOH:EtOAc)により精製し、4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.321mmol、収率59.2%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.55 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 4.39-4.54 (m, 2H), 4.04 (d, J = 13.14 Hz, 2H), 2.95-3.07 (m, 5H), 2.37 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 1.85 (d, J = 11.37 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.37 (dq, J = 4.29, 12.04 Hz, 2H), 0.95 (t, J = 7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 503.4。
【0240】
実施例12
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(ピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
1M HCl(5mL、5.00mmol)中、4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(150mg、0.298mmol)の混合物を5分間、還流下で加熱し、この時点でこの反応混合物を蒸発させた。N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(ピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(120mg、0.260mmol、収率87%)がその白色塩酸塩として単離された。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.88 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.56 (s, 2H), 3.63 (q, J = 7.07 Hz, 2H), 3.41 (td, J = 3.38, 13.20 Hz, 2H), 3.14-3.24 (m, 1H), 3.05-3.10 (m, 2H), 2.62 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.12 (dd, J = 2.02, 13.89 Hz, 2H), 1.62-1.83 (m, 2H), 1.20 (t, J = 6.95 Hz, 3H). MS(ES) [M+H]
+ 403.4。
【0241】
実施例13
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
(a)5−アセチル−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(5mL)中、5−アセチルチオフェン−3−カルボン酸(300mg、1.763mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(399mg、2.115mmol)、HOAt(360mg、2.64mmol)、EDC(507mg、2.64mmol)およびNMM(0.581mL、5.29mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。LCMS分析は完全な変換を示したことから、この反応混合物を水(100mL)に注ぎ、30分間撹拌した後、濾過し、水(50mL)で洗浄した。残渣を真空で2時間、次いで、真空炉内で一晩乾燥させ、5−アセチル−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド(481mg、90%)を淡ベージュ色の固体として得た。MS(ES) [M+H]
+ 305。
【0242】
(b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中、5−アセチル−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド(176mg、0.578mmol)の溶液に、N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(222mg、1.735mmol)およびTi(OCH(CH
3)
2)
4(0.508mL、1.735mmol)を加えた。この反応物を48時間還流下で加熱した。この反応物を室温まで冷却した後、NaBH
4(65.6mg、1.735mmol)を加え、この反応物を室温で2時間撹拌した。MeOH(1mL)、次いで、追加のNaBH
4(65.6mg、1.735mmol)を加え、この反応混合物をさらに1時間撹拌した。この反応物を水(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(50mL)に注いだ後、EtOAcで抽出した(3×100mL)。合わせた有機液を濾過し、濃縮し、残渣を逆相HPLC(Gilson instrument、Trilutionソフトウエア、Waters SunFire Prep C18 OBD 5uM、19×50mmカラム、0.1%TFAを含む水中5〜30%CH
3CNを使用)により精製した後、濃縮した。残渣をMeOHに溶かし、Silicycle(カーボネート)カートリッジ(1g)に通し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)チオフェン−3−カルボキサミド(26mg、収率10.79%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.44 (s, 1H), 8.07 (br. s., 1H), 7.99 (d, J = 1.26 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.24 (d, J = 4.80 Hz, 2H), 3.81 - 3.94 (m, 1H), 2.83 (br. s., 1H), 2.69 - 2.77 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 2.13 (s, 6H), 2.11 (s, 3H), 2.07 - 2.10 (m, 1H), 1.90 - 2.02 (m, 2H), 1.64 - 1.77 (m, 2H), 1.20 -1.40 (m,
5H)。MS(ES) [M+H]
+ 417。
【0243】
実施例14
N−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)メチル]−5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化69】
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a)カリウム3−シアノ−1−エトキシ−1−オキソブト−2−エン−2−オレート
【化70】
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20mLのマイクロ波バイアルに、576mgのKOEtおよびEtOH(12mL)を加えた。KOEtが総て溶解した後に、シュウ酸ジエチル(928μl、6.84mmol)を加えた(すぐに沈澱が生じた)。この混合物にプロピオノニトリル(0.522μl、6.84mmol)を加え、マイクロ波バイアルに蓋をし、120℃で16時間加熱した。これを他の7本の反応バイアルについても繰り返した。8本総てのバイアルの内容物を合わせ、濾過した。濾液を濃縮し、3.87gの粗カリウム3−シアノ−1−エトキシ−1−オキソブト−2−エン−2−オレートを得た。
【0244】
b)5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
【化71】
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EtOH(40mL)中、カリウム3−シアノ−1−エトキシ−1−オキソブト−2−エン−2−オレート(3.87g、20.03mmol)、メチルヒドラジン(1.054mL、20.03mmol)および1M HCl(0.608mL、20.03mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。この混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3を塩基性下で加えた。この混合物をEtOAcで抽出し、合わせた抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(930mg、25%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.40 (t, J = 7.07 Hz, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 3.18 - 3.53 (m, 2 H) 3.77 (s, 3 H) 4.39 (q, J = 7.07 Hz, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 184.0。
【0245】
c)5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
【化72】
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DCE(25mL)およびAcOH(0.322mL、5.63mmol)中、5−アミノ−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(516mg、2.82mmol)およびジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(310mg、3.10mmol)の溶液を室温で20分間撹拌した。この溶液にNaBH(OAc)
3(2388mg、11.27mmol)を少量ずつ加え、この混合物を90分間撹拌した。アセトアルデヒド(0.191mL、3.38mmol)を加え、この反応物を16時間撹拌し、この時点でそれをNaHCO
3で急冷し、DCMで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%〜50%EtOAc:ヘクス、50g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルを得た(590mg、70.9%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.93 (t, J = 7.07 Hz, 3 H) 1.38 - 1.56 (m, 5 H) 2.25 (s, 3 H) 3.12 (q, J = 7.07 Hz, 2 H) 3.21 (tt, J = 10.99, 4.04 Hz, 1 H) 3.37 (td, J = 11.81, 1.39 Hz, 2 H) 3.77 (s, 3 H) 3.90 - 4.05 (m, 2 H) 4.40 (q, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 296.2。
【0246】
d)5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
【化73】
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水(20mL)およびEtOH(20mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(580mg、1.964mmol)および1M NaOH(2.356mL、2.356mmol)の溶液を、2時間、還流下で加熱した。この反応混合物を濃縮し、1N HClを加えることにより酸性化した後、DCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(523mg、100%)を白色固体として濃縮した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.95 (t, 3 H) 1.31 - 2.00 (m, 4 H) 2.27 (s, 3 H) 3.13 (q, J = 7.07 Hz, 2 H) 3.18 - 3.29 (m, 1 H) 3.39 (td, J = 11.87, 2.02 Hz, 2 H) 3.79 (s, 3 H) 3.99 (d, J = 10.86 Hz, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 268.1。
【0247】
e)N−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)メチル]−5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化74】
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5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(208mg、0.778mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチル−2(1H)−ピリジノン(176mg、0.934mmol)、HOAt(212mg、1.556mmol)、EDC(298mg、1.556mmol)およびNMM(0.342mL、3.11mmol)をDMSO(10mL)に加え、この混合物を室温で16時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出した。合わせたDCM抽出物を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%〜100%EtOAc:ヘクス、次いで、0%〜20%MeOH:DCM、10g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、N−[(4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)メチル]−5−[エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(240mg、77%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.90 (t, J = 7.20 Hz, 6 H) 1.32 - 1.58 (m, 4 H) 2.29 (s, 6 H) 2.37 (s, 6 H) 2.39 (s, 6 H) 3.09 (q, J = 7.07 Hz, 4 H) 3.18 (tt, J = 10.99, 4.04 Hz, 2 H) 3.35 (t, J = 11.37 Hz, 3 H) 3.64 (s, 5 H) 3.94 (d, J = 9.85 Hz, 3 H) 4.52 (d, J = 6.06 Hz, 3 H) 5.93 (s, 1 H) 7.91 (t, J = 6.06 Hz, 1 H) 12.97 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 402.3。
【0248】
実施例15
5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−N−((6−メチル−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化75】
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3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンを3−(アミノメチル)−6−メチル−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンに置き換えること以外は実施例6の一般手順に従い、標題材料を黄褐色固体として合成した(30mg、11%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.22 (br.s., 1H) 8.55 (br. s., 1 H) 7.57 (s, 1 H) 6.18 (s, 1 H) 4.30 (d, J = 3.79 Hz, 2 H) 3.83 (dd, J = 11.37, 2.53 Hz, 2 H) 3.22 - 3.27 (m, 2 H) 2.90 - 2.96 (m, 3 H) 2.20 (s, 3 H) 2.15 (s, 3 H) 1.69 (dd, J = 12.25, 1.89 Hz, 2 H) 1.39 (td, J = 11.87, 7.83 Hz, 2 H) 0.85 - 0.89 (m, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 458.2。
【0249】
実施例16
5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((6−メチル−2−オキソ−4−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化76】
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反応バイアルに下記の固体を装填した:5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.174g、0.280mmol)、HOAt(0.046g、0.336mmol)、EDC(0.064g、0.336mmol)、および3−(アミノメチル)−6−メチル−4−プロピルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.079g、0.364mmol)。DMSO(3.0mL)、次いで、NMM(0.185mL、1.681mmol)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌し、この時点でそれを水(30mL)で希釈し、氷浴で冷却し、15分間撹拌した。固体が沈殿した。濃NH
4OHを加えてpHを10.9に調整した後、DCM/MeOH/NH
4OH−90/10/1(3×35mL)で抽出した。合わせた有機液をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCMに溶かし、シリカゲルに予め吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(4gシリカカラム、B:8−95%の勾配、A:DCM、B:90/10/1のDCM/MeOH/NH
4OH)により精製し、5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((6−メチル−2−オキソ−4−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド(85mg、0.176mmol、収率62.9%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.49 (br. s., 1H), 7.92 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.24 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 2.90 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.61 - 2.72 (m, 1H), 2.47 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.08 - 2.15 (m, 12H), 1.95 - 2.04 (m, 1H), 1.85 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 1.76 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 1.43 - 1.56 (m, 2H), 1.11 - 1.27 (m, 4H), 1.11 (s, 1H),
0.84 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 473.3。
【0250】
実施例17
5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((4−メチル−2−オキソ−6−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化77】
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反応バイアルに下記の固体を装填した:5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(.170g、0.274mmol)、HOAt(0.045g、0.329mmol)、EDC(0.063g、0.329mmol)、および3−(アミノメチル)−4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.086g、0.356mmol)。DMSO(3.0mL)、次いで、NMM(0.181mL、1.643mmol)を加え、この反応物を室温で20時間撹拌した。この撹拌反応混合物を水(約12mL)でゆっくり希釈した後、冷凍内に30分間置いた。pHを濃NH
4OHで9.1に調整し、濾過した。これらの固体を回収し、少量の水で洗浄し、15分間風乾した。残渣をDCM/MeOHに溶かした。シリカゲルを加え、この混合物を真空濃縮し、流動状の固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(4gシリカカラム、B:8−100%の勾配、A:DCM、B:90/10/1のDCM/MeOH/NH
4OH)により精製し、TBMEで摩砕した後に5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((4−メチル−2−オキソ−6−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド(58mg、0.111mmol、収率40.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.81 (br. s., 1H), 8.24 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.37 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 2.91 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 2.61 - 2.71 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.10 - 2.16 (m, 9H), 2.04 (br. s., 1H), 1.84 (br. s., 2H), 1.78 (br. s., 2H), 1.11 - 1.21 (m, 4H), 0.85 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 473.3。
【0251】
実施例18
5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
反応バイアルに下記の固体を装填した:5−((4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(.24g、0.387mmol)、HOAt(0.063g、0.464mmol)、EDC(0.089g、0.464mmol)および3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.095g、0.464mmol)。この混合物をDMF(5mL)、次いで、NMM(0.170mL、1.546mmol)で希釈した。この反応混合物を、反応が完了するまで(LCMSによる)室温で撹拌した。この混合物を水(50mL)で希釈し、濃NH
4OHでpH11まで塩基性化し、この時点でそれを5分間撹拌し、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDCMに溶かし、フラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカカラム、B:8〜100%の勾配、A:DCM.B:90/10/1のDCM/MeOH/NH
4OH)により精製し、5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(57mg、0.118mmol、収率30.4%)を固体として得た(TBMEから)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.46 (br. s., 1H), 7.79 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 7.51 - 7.61 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.17 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.91 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.60 - 2.74 (m, 1H), 2.17 - 2.22 (m, 3H), 2.06 - 2.15 (m, 9H), 2.00 (td, J = 10.7, 3.3 Hz, 1H), 1.86 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 1.76 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 1.07 - 1.26 (m, 4H), 0.85 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 461。
【0252】
実施例19
2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化79】
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a)2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化80】
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DMF(5mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.580g、2.153mmol)の溶液をNBS(0.383g、2.153mmol)で処理し、アルゴン下、室温で10分間撹拌した。この反応物を水(100mL)で希釈し、生じた沈澱を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.808g、1.856mmol、収率86%)を暗色のタールとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 13.19 (s, 1 H) 3.79 - 3.89 (m, 2 H) 3.22 - 3.32 (m, 2 H) 2.91 - 3.02 (m, 2 H) 2.57 (s, 1 H) 2.15 (s, 3 H) 1.65 - 1.76 (m, 2 H) 1.30 - 1.47 (m, 2 H) 0.90 (t, J = 7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 348, 350。
【0253】
b)2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.136g、0.391mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.081g、0.430mmol)、EDC(0.090g、0.469mmol)、およびHOAt(0.064g、0.469mmol)をDMF(3mL)およびNMM(0.172mL、1.562mmol)中で合わせた。この反応バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉し、室温で2時間撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機液を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。得られた溶液を濃縮して粘稠な橙色のタールとし、CHCl
3:MeOHw/1%NH
4OH(0−5%)の勾配を用いた、12gシリカでのISCO Combiflash Rf(液体ロード)を用いて精製した。生成物画分を合わせ、濃縮して油状物とし、これをCHCl
3から蒸発させ、2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.109g、0.217mmol、収率55.5%)を黄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 12.64 (br. s., 1 H) 7.11 - 7.23 (m, 1 H) 5.98 (s, 1 H) 4.57 (d, J = 5.81 Hz, 2 H) 3.90 - 4.03 (m, 2 H) 3.28 - 3.42 (m, 2 H) 2.83 - 2.99 (m, 3 H) 2.40 (s, 3 H) 2.29 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 1.69 - 1.80 (m, 2 H) 1.44 - 1.65 (m, 2 H) 0.97 (t, J = 7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 482, 484。
【0254】
実施例20
4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化82】
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a)4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化83】
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MeOH(100mL)に、氷浴にて0℃で撹拌しながら、SOCl
2(10ml、137mmol)を、フラスコの側面を伝わせてゆっくり加えた。このフラスコをMeOHですすぎ落とし、15分間撹拌した。4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(5.0g、35.2mmol)を加え、この反応物を室温まで温め、一晩撹拌した。この反応物を還流下で4時間加熱し、この時点でこれを室温まで冷却した。この反応物を真空下で蒸発させ、EtOAcに取り、飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させ、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(4.68g、30.0mmol、収率85%)を淡褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.10 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.95 (dd, J = 1.1, 3.4 Hz, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 2.49 (d, J = 1.0 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 156.9。
【0255】
b)5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化84】
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DMF(25mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、6.40mmol)の溶液に、NIS(2.5g、11.11mmol)を加えた。この反応混合物を100℃で24時間加熱し、この時点でこれを室温まで冷却し、真空下で蒸発乾固させた(DMFの大部分を除去するため)。残渣をEtOAcに取り、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固せた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製し、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.86g、3.05mmol、収率47.6%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.26 (s, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 2.47 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 282.9。
【0256】
c)4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化85】
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窒素下、THF(20mL)中、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、3.54mmol)の冷却(−78℃)溶液に、THF中、1.3Nの塩化イソプロピルマグネシウム・塩化リチウム複合体(3.0mL、3.90mmol)を滴下した。この反応を1時間維持し、この時点でTHF中(5mL)、N−Boc−4−ピペリジンカルボキシアルデヒド(1.0g、4.69mmol)の溶液を加えた。この反応物を−78℃で30分間維持し、この時点でそれを1N HCl(5mL)で急冷し、室温まで温めた。この反応物を水で希釈し、しEtOAcで抽出、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中10〜50%EtOAc)により精製し、4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.84g、2.273mmol、収率64.1%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.07 (s, 1 H), 4.77 (dd, J = 3.0, 8.1 Hz, 1 H), 4.27 - 4.01 (m, 2 H), 3.86 (s, 3 H), 2.76 - 2.55 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.14 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 2.08 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 1.87 - 1.73 (m, J = 3.7, 3.7, 3.7, 7.9, 7.9, 11.7 Hz, 1 H), 1.48 (br. s., 1 H), 1.47 (s, 9 H), 1.40 - 1.25 (m, 2 H), 1.24 - 1.11 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 252.1 (-Boc -H
2O), [M+Na]
+ 392.2。
【0257】
d)4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化86】
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MeOH(25mL)中、4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.83g、2.246mmol)の溶液に、1N NaOH(5mL、5.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で4時間加熱し、この時点でそれを真空濃縮し、1N HCl(5.0mL)で酸性化し、DCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。
【0258】
上記の残渣に3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.45g、2.385mmol)、HOAt(0.31g、2.278mmol)およびDCM(25mL)を加えた。得られた懸濁液を撹拌棒で崩した後、NMM(270μL、2.456mmol)、次いで、EDC遊離塩基(0.42g、2.71mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌した。この懸濁液を濾過して不溶性物質を除去し、少量のDCMですすいだ。この透明な濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、DCM中2−10%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。残渣を10%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.82g、1.675mmol、収率74.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 11.48 (br. s., 1 H), 7.98 (t, J = 5.1 Hz, 1 H), 7.73 (s, 1 H), 5.86 (s, 1 H), 5.61 (d, J = 3.8 Hz, 1 H), 4.60 (dd, J = 3.3, 7.1 Hz, 1 H), 4.29 - 4.16 (m, 2 H), 4.02 - 3.85 (m, 2 H), 2.70 - 2.54 (m, 2 H), 2.21 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.11 (s, 3 H), 1.82 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 1.67 - 1.55 (m, 1 H), 1.38 (s, 9 H), 1.28 (d, J = 11.9 Hz, 1 H), 1.19 - 1.01 (m, J = 3.8, 12.4, 12.4, 12.4, 12.4 Hz, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 490.3。
【0259】
実施例21
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(ヒドロキシ(ピペリジン−4−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化87】
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4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(750mg、1.532mmol)に、1,4−ジオキサン(15mL、494mmol)およびMeOH(2mL)中4NのHClを加えた。この反応物を室温で30分間撹拌た後、真空下で蒸発乾固させた。残留する混合物を1N Na
2CO
3で塩基性化し、DCM中10%MeOHで抽出し(2回)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix SF25−60g、DCM中20−100%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、蒸発乾固させ、Et
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(ヒドロキシ(ピペリジン−4−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(47mg、0.121mmol、収率7.88%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.98 (t, J = 4.9 Hz, 3 H), 7.71 (s, 1 H), 5.86 (s, 1 H), 5.52 (br. s., 1 H), 4.55 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 4.29 - 4.15 (m, 2 H), 3.02 - 2.79 (m, 2 H), 2.43 - 2.28 (m, 2 H), 2.20 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.11 (s, 3 H), 1.88 - 1.62 (m, 2 H), 1.57 - 1.46 (m, 1 H), 1.28 - 1.18 (m, 1 H), 1.17 - 1.01 (m, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 390.1。
【0260】
実施例22
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化88】
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a)5−(4−クロロブタノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化89】
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ニトロメタン(20mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.2g、7.68mmol)の溶液に、塩化4−クロロブタノイル(0.946mL、8.45mmol)およびZn(OTf)
2(0.279g、0.768mmol)を加え、この混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、10%NaHCO
3水溶液で処理した。有機層を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、5−(4−クロロブタノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(850mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.63 (s, 3 H), 2.24 (quin, J = 6.57 Hz, 2 H), 2.84 (s, 3 H), 3.09 (t, J = 6.95 Hz, 2 H), 3.69 (t, J = 6.19 Hz, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 8.25 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 261.0。
【0261】
b)4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化90】
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MeOH(3mL)中、5−(4−クロロブタノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(180mg、0.690mmol)の溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(419mg、4.14mmol)およびAcOH(0.040mL、0.690mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、この時点でNaBH
3CN(130mg、2.071mmol)を加えた。この混合物を18時間、還流下で加熱し、この時点でそれを水で急冷し、10%NaHCO
3水溶液で中和し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(41mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ 1.72 - 1.92 (m, 2 H), 1.99 - 2.18 (m, 2 H), 2.30 - 2.98 (m, 7 H), 3.01 - 3.59 (m, 4 H), 3.73 - 3.96 (m, 3H), 4.12 (d, J = 6.80 Hz, 3 H), 4.65 (br. s., 1 H), 8.23 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 310.1。
【0262】
c)4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸
【化91】
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MeOH(2mL)中、4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(40mg、0.129mmol)の溶液に、NaOH(0.032mL、0.129mmol)を加え、この混合物を室温で20時間撹拌した。この混合物を、逆相HPLCを用いて精製し、4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸(30mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 1.60 - 1.80 (m, 3 H), 1.83 - 2.16 (m, 4 H), 2.34 - 2.49 (m, 4 H), 2.97 - 3.11 (m, 2 H), 3.88 - 4.07 (m, 2 H), 4.68 (t, J = 7.33 Hz, 1 H), 8.16 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 296.1。
【0263】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化92】
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DMSO(2mL)中、4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸(30mg、0.102mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(24.91mg、0.132mmol)、NMM(0.067mL、0.609mmol)、HOAt(27.6mg、0.203mmol)、およびEDC(38.9mg、0.203mmol)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を、逆相HPLCを用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、1N HClで処理し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロリジン−2−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(17mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 1.76 - 1.90 (m, 3 H), 2.03 (m, 1 H), 2.23 - 2.33 (m, 3 H), 2.40-2.59 (m, 6H), 2.60 - 2.67 (m, 1 H), 3.38 - 3.60 (m, 4 H), 3.64 - 3.76 (m, 1 H), 3.92 - 4.13 (m, 2 H), 5.18 - 5.31 (m, 1 H), 6.86 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 430.2。
【0264】
実施例23
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
a)4−(4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
10mLのマイクロ波管に、5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(150mg、0.638mmol)、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(313mg、0.829mmol)、DMF(4mL)、および2M Na
2CO
3水溶液(1.436mL、2.87mmol)を加え、この混合物を、N
2をバブリングさせることにより5分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(73.7mg、0.064mmol)を加え、この試験管を密閉した。この混合物をマイクロ波条件下、80℃で90分間加熱した。この混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。この抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−(4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(240mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.45 - 1.54 (s, 9 H), 1.97 (qd, J = 12.25, 4.42 Hz, 2 H), 2.20 (dd, J = 12.13, 2.02 Hz, 2 H), 2.45 - 2.56 (m, 3 H), 2.93 (m, 2 H), 3.85 - 3.91 (m, 3 H), 4.24 - 4.42 (m, 3 H), 7.53 - 7.60 (m, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 7.95 - 8.05 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 406.2。
【0265】
b)5−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(4mL)中、4−(4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(240mg、0.592mmol)の溶液に、4M NaOH(0.740mL、2.96mmol)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を濃縮してMeOHを除去し、残渣を、1N HClを用いて酸性化し、EtOAcで抽出した(3回)。この抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、5−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(195mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.47 - 1.57 (m, 9 H), 1.98 (qd, J = 12.25, 4.42 Hz, 2 H), 2.16 - 2.26 (m, 2 H), 2.51 (s, 3 H), 2.93 (br. s., 2 H), 4.21 - 4.43 (m, 3 H), 7.57 (s, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 392.1。
【0266】
c)4−(4−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(3mL)中、5−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(187mg、0.478mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(117mg、0.621mmol)、NMM(0.263mL、2.388mmol)、EDC(183mg、0.955mmol)、およびHOAt(130mg、0.955mmol)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を水で急冷した。沈澱を濾取し、真空下で乾燥させ、4−(4−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(240mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (s, 9 H), 1.82 (qd, J = 12.21, 4.55 Hz, 2 H), 2.01 (m, 2 H), 2.12 (s, 3 H), 2.18 (s, 3 H), 2.30 (s, 3 H), 2.83 - 3.03 (m, 2 H), 4.04 (m, 2 H), 4.25 (d, J = 5.05 Hz, 2 H), 4.34 - 4.49 (m, 1 H), 5.87 (s, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 8.00 - 8.15 (m, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 526.4。
【0267】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(1mL)中、4−(4−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(45mg、0.086mmol)の懸濁液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl(0.5mL、2.000mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣を、逆相HPLCを用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、1N HClで処理し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(32mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.09 - 2.27 (m, 10 H), 2.29 - 2.33 (m, 3 H), 2.98 - 3.13 (m, 2 H), 3.33 - 3.44 (m, 2 H), 4.26 (d, J = 4.55 Hz, 2 H), 4.54 (tt, J = 9.95, 4.96 Hz, 1 H), 5.94 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 8.03 (s, 1 H), 8.13 - 8.26 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 426.2。
【0268】
実施例24
3−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化98】
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a)3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル
【化99】
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30mLのマイクロ波管に、5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(500mg、2.127mmol)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(816mg、2.76mmol)、DMF(14mL)、および2M Na
2CO
3(4.79mL、9.57mmol)を加え、この混合物を、N
2をバブリングさせることにより5分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(246mg、0.213mmol)を加え、この試験管を密閉した。この混合物をマイクロ波条件下、80℃で90分間加熱した。この混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(650mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.52 (s, 9 H), 2.55 (s, 3 H), 3.87 (s, 3 H), 4.25 - 4.57 (m, 4 H), 5.95 (m, 1 H), 8.02 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 346.2。
【0269】
b)3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化100】
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MeOH(50mL)中、3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(520mg、1.608mmol)の溶液を、H−キューブ上、60バール、35℃、10%Pd/C(171mg、1.608mmol)を用いて20時間水素化した。この反応混合物を濃縮し、3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(510mg)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.41 - 1.55 (m, 9 H), 2.01 (br. s., 1 H), 2.29 (d, J = 1.52 Hz, 1 H), 2.44 (s, 3H), 3.10-3.70 (m, 5H), 3.86 (s, 3 H), 7.93 - 8.02 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 348.1。
【0270】
c)5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化101】
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MeOH(8mL)中、3−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(510mg、1.567mmol)の溶液に、4M NaOH(1.959mL、7.84mmol)を加え、この混合物を室温で20時間撹拌した。この混合物を濃縮した。残渣を水で処理し、1N HClを用いて酸性化し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(460mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.40 - 1.63 (m, 9 H), 1.93 - 2.08 (m, 1 H), 2.25 - 2.40 (m, 1 H), 2.45 (br. s., 3 H), 3.18 - 3.37 (m, 1 H), 3.38 - 3.52 (m, 1 H), 3.54 - 3.99 (m, 3 H), 8.13 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 311.9。
【0271】
d)3−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化102】
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DMSO(4mL)中、5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(450mg、1.445mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(354mg、1.879mmol)、NMM(0.794mL、7.23mmol)、HOAt(393mg、2.89mmol)およびEDC(554mg、2.89mmol)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を水で急冷し、生じた沈澱を濾取し、真空下で乾燥させ、3−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(590mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (d, 9 H), 1.75 - 1.92 (m, 1 H), 2.07 - 2.29 (m, 10 H), 3.02 - 3.15 (m, 1 H), 3.46 (m, 1 H), 3.60 - 3.82 (m, 2 H), 4.23 (d, J = 5.05 Hz, 2 H), 5.86 (s, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 8.02 (t, J = 4.93 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 446.2。
【0272】
実施例25
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化103】
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a)4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化104】
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MeOH(3mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(100mg、0.584mmol)の溶液に、5−クロロペンタン−2−オン(0.802mL、7.01mmol)、AcOH(0.067mL、1.168mmol)、およびNaBH
3CN(184mg、2.92mmol)を加え、この混合物を4時間、還流下で加熱した。この混合物を濃縮し、残渣を水で処理し、10%NaHCO
3水溶液を用いて中和し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(110mg)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.03 - 1.11 (m, 3 H), 1.52 - 1.70 (m, 1 H), 1.80 - 2.02 (m, 2 H), 2.08 - 2.19 (m, 1 H), 2.29 - 2.41 (m, 3 H), 2.78 - 2.93 (m, 1 H), 3.16 - 3.30 (m, 1 H), 3.43 (ddd, J = 9.09, 7.83, 5.05 Hz, 1 H), 3.79 - 3.90 (m, 3 H), 4.14 (q, 2 H), 7.72 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 240.0。
【0273】
b)4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸
【化105】
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MeOH(3mL)中、4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(110mg、0.460mmol)の溶液に、4M NaOH(0.575mL、2.298mmol)を加え、この混合物を40℃で18時間加熱した。この混合物を、逆相HPLCを用いて精製し、4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸(72mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 1.06 (d, 3 H), 1.52 - 1.69 (m, 1 H), 1.83 - 2.05 (m, 2 H), 2.09 - 2.24 (m, 1 H), 2.27 - 2.34 (m, 3 H), 2.85 (td, J = 8.72, 7.07 Hz, 1 H), 3.15 - 3.28 (m, 1 H), 3.43 (ddd, J = 9.09, 7.83, 5.05 Hz, 1 H), 7.86 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 225.9。
【0274】
c)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化106】
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DMSO(2mL)中、4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸(68mg、0.302mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(74.0mg、0.392mmol)、NMM(0.199mL、1.811mmol)、EDC(116mg、0.604mmol)およびHOAt(82mg、0.604mmol)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した、この反応混合物を、逆相HPLCを用いて精製し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−メチルピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(41mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.99 (d, 3 H), 1.44 - 1.60 (m, 1 H), 1.77 - 1.96 (m, 2 H), 2.04 - 2.22 (m, 10 H), 2.70 - 2.82 (m, 1 H), 3.07 - 3.22 (m, 1 H), 3.30 - 3.44 (m, 1 H), 4.23 (d, J = 5.31 Hz, 2 H), 5.86 (s, 1 H), 7.34 - 7.52 (m, 1 H), 7.94 (t, J = 4.93 Hz, 1 H) 11.48 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 360.2。
【0275】
実施例26
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化107】
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a)4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化108】
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250mLの丸底フラスコに、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(5.0g、35.2mmol)およびMeOH(75mL)、次いで、H
2SO
4(9.37mL、176mmol)を滴下した。この混合物を72℃で4時間加熱した。この反応物を放冷し、EtOAc/Et
2O(1/2)で希釈し、1N HCl/ブライン(1/2)で抽出した。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(4.3g、27.5mmol、収率78%)を黄褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.10 (d, J = 3.28 Hz, 1 H) 6.95 (dd, J = 3.41, 1.14 Hz, 1 H) 3.87 (s, 3 H) 2.49 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 156.9。
【0276】
b)5−アセチル−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化109】
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ニトロメタン(5mL)、In(OTf)
3(0.090g、0.160mmol)、LiClO
4(0.409g、3.84mmol)およびAc
2O(0.302mL、3.20mmol)を50℃で40分間加熱した。この反応物に水を加え、溶液を分離した。水をDCMで抽出し、有機液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、5−アセチル−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(549mg、2.63mmol、収率82%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.57 (s, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 2.71 (s, 3 H) 2.55 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 198.9。
【0277】
c)5−(1−ヒドロキシエチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化110】
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THF(15mL)中、5−アセチル−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(300mg、1.513mmol)の冷却(0℃)溶液に、NaBH
4(34.4mg、0.908mmol)を加えた。この反応物を室温まで温め、25時間撹拌した。この反応物を水で急冷し、EtOAcで抽出した。合わせた有機液を蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Varian 971FP、0〜30%EtOAc/ヘキサン、SF25−40g、15分)により精製し、5−(1−ヒドロキシエチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(250mg、1.236mmol、収率82%)を透明油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.02 (s, 1 H) 5.23-5.30 (m, 1 H) 3.86 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 1.97 (br. s., 1 H) 1.58 (d, J = 6.32 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 182.9, 200.9。
【0278】
d)4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化111】
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DCM(5mL)中、5−(1−ヒドロキシエチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(190mg、0.949mmol)の溶液に、SOCl
2(1.898mL、3.80mmol)を加えた。この反応物を室温で4時間撹拌した。この混合物を蒸発させ、再びDCMから蒸発させた。この粗蒸発材料に、CH
3CN(5.00mL)中、モルホリンの溶液(0.331mL、3.80mmol)を加えた。この反応物を65℃で1時間撹拌し、この時点でそれを室温まで冷却し、一晩撹拌した。この反応物を蒸発させ、残渣をEtOAcに懸濁させた。固体が生じ、濾過した。濾液を蒸発させた。逆相Gilson HPLC(2〜40%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム 75×30mm ID S−5um、12nMカラム5分)により精製し、単離および飽和NaHCO
3水溶液から20%MeOH/EtOAcへの抽出後に4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(180mg、0.668mmol、収率70.4%)を透明油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.18 (s, 1 H) 3.72 - 3.79 (m, 4 H) 3.55 (t, J = 4.67 Hz, 4 H) 2.42 - 2.49 (m, 2 H) 2.31 - 2.38 (m, 5 H) 1.28 (d, J = 6.57 Hz, 3 H) H)。MS(ES) [M+H]
+ 270.0。
【0279】
e)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化112】
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4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(180mg、0.668mmol)、MeOH(5mL)、および5N NaOH(1.337mL、6.68mmol)の混合物を45℃で一晩加熱した。この反応物を室温まで冷却し、6N HCl(1.114mL、6.68mmol)で中和した。この反応混合物を蒸発させ、再びDCMから蒸発させた。
【0280】
DMSO(5.00mL)中、粗残渣の溶液に、NMM(0.367mL、3.34mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(153mg、1.002mmol)、次いで、EDC(192mg、1.002mmol)、HOBT(154mg、1.002mmol)およびさらなるNMM(0.367mL、3.34mmol)を加えた。この反応物を室温で3時間撹拌した。逆相HPLC(5〜55%CH
3CN/水+0.1%TFA、YMC ODS−A C18カラム 75×30mm ID S−5um、12nMカラム 6分)により精製して目的の粗生成物を得、これを目的の清澄画分を飽和NaHCO
3水溶液から10%MeOH/EtOAcで抽出し、有機液を蒸発させ、2mL 10%MeOH/水から濾過することにより単離し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−モルホリノエチル)チオフェン−3−カルボキサミド(65mg、0.159mmol、収率23.72%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.47 (br. s., 1 H) 7.98 (t, J = 5.05 Hz, 1 H) 7.70 (s, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.23 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 3.71 (d, J = 6.57 Hz, 1 H) 3.54 (t, J = 4.55 Hz, 4 H) 2.31 - 2.48 (m, 4 H) 2.24 (s, 3 H) 2.17 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.26 (d, J = 6.57 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 390.2。
【0281】
実施例27
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化113】
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工程dのモルホリンをN,N−ジメチルピペリジン−4−アミンに置き換えること以外は実施例26の一般手順に従って、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(50mg、0.098mmol、収率34.0%)がその塩酸塩として単離された。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.73 (d, J = 6.57 Hz, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 2.15 - 2.28 (m, 7 H) 2.34 (s, 3 H) 2.62 - 2.69 (m, 6 H) 2.76 - 2.84 (m,1 H) 2.85 - 2.95 (m, 1 H) 3.33 (br. s., 1 H) 3.42 (d, J = 11.12 Hz, 1 H) 3.78 (br. s., 1 H) 4.18 - 4.32 (m, 2 H) 4.93 (d, J = 5.56 Hz, 1 H) 5.88 (s, 1 H) 8.06 (s, 1 H) 8.14 (t, J = 4.93 Hz, 1 H) 11.55 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 216.1, 431.3。
【0282】
実施例28
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化114】
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工程bのAc
2Oをプロピオン酸無水物に、また、工程dのモルホリンをN,N−ジメチルピペリジン−4−アミンに置き換えること以外は実施例26の一般手順に従い、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)エチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(65mg、0.139mmol、収率25.04%)が淡黄色固体として単離された。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.47 (br. s., 1 H) 7.99 (t, J = 5.05 Hz, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.23 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 3.66 (dd, J = 8.84, 5.31 Hz, 1 H) 2.96-3.01 (m, 1 H) 2.76-2.82 (m, 1 H) 2.23 (s, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 2.11 (s, 9 H) 1.85 - 1.97 (m, 4 H) 1.63-1.72 (m, 2 H) 1.49 - 1.56 (m, 1 H) 1.20-1.39 (m, 2 H) 0.73 (t, J = 7.33 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.3。
【0283】
実施例29
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−モルホリノプロピル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化115】
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実施例13の一般手順に従い、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−モルホリノプロピル)チオフェン−3−カルボキサミド(75mg、0.177mmol、収率20.85%)が淡黄色固体として単離された。
1H NMR (400 MH z, DMSO-d
6) δ 11.47 (br. s., 1 H) 8.00 (t, J = 5.05 Hz, 1 H) 7.75 (s, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.23 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 3.61 (dd, J = 9.09, 4.80 Hz, 1 H) 3.50 - 3.57 (m, 4 H) 2.41 - 2.48 (m, 2 H) 2.29 - 2.35 (m, 2 H) 2.24 (s, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.93 (ddd, J = 13.07, 7.39, 5.05 Hz, 1 H) 1.49 (ddd, J = 13.39, 8.97, 7.45 Hz, 1 H) 0.72 (t, J = 7.33 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 404.2。
【0284】
実施例30
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボキサミド
【化116】
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a)5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
【化117】
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DCM(80mL)中、5−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(4.5g、28.6mmol)の溶液に、ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(2.64mL、28.6mmol)、AcOH(1.639mL、28.6mmol)、およびNaBH(OAc)
3(8.49g、40.1mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した後、飽和NaHCO
3水溶液で急冷した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage SNAP 100g、10〜50%EtOAc/ヘキサン、R
f0.50(50%EtOAc/ヘキサン))により精製し、5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチルを得た(4.80g、70%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.49 - 1.62 (m, 2 H), 2.08 - 2.16 (m, 2 H), 3.35 - 3.46 (m, 1 H), 3.51 (td, J = 11.62, 2.02 Hz, 2 H), 3.84 (s, 3 H), 3.98 - 4.07 (m, 2 H), 4.33 - 4.51 (m, 1 H), 5.97 (d, J = 4.29 Hz, 1 H), 7.51 (d, J = 4.04 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 241.9。
【0285】
b)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチル
【化118】
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DCM(40mL)中、5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(2.8g、11.6mmol)の溶液に、アセトアルデヒド(1.965mL、34.8mmol)、AcOH(0.664mL、11.6mmol)、およびNaBH(OAc)
3(4.92g、23.2mmol)を加えた。この混合物を室温で66時間撹拌した後、飽和NaHCO
3水溶液で急冷した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage SNAP 100g、0〜40%EtOAc/ヘキサン、R
f0.38(25% EtOAc/ヘキサン))により精製し、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチルを得た(2.27g、73%)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ1.24 (t, J = 7.07 Hz, 3 H), 1.80 - 1.93 (m, 4 H), 3.41 (q, J = 7.07 Hz, 2 H), 3.48 - 3.57 (m, 2 H), 3.69 - 3.77 (m, 1 H), 3.79 (s, 3 H), 4.01 - 4.10 (m, 2 H), 6.01 (d, J = 4.29 Hz, 1 H), 7.54 (d, J = 4.55 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 270.4。
【0286】
c)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸
【化119】
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THF(18mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(810mg、3.01mmol)の溶液に、LiOH(9.02mL、9.02mmol)を加えた。この混合物を室温で16時間撹拌した後、80℃で18時間撹拌した。濃縮後、残渣を水に懸濁させ、6M HClで酸性化した。この酸性化混合物に2−メチルテトラヒドロフランを加え、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸を得た(600mg、78%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.13 (t, J = 6.95 Hz, 3 H), 1.65 - 1.81 (m, 4 H), 3.29 - 3.34 (m, 2 H), 3.37 - 3.47 (m, 2 H), 3.61 - 3.73 (m, 1 H), 3.87 - 4.01 (m, 2 H), 5.99 (d, J = 4.29 Hz, 1 H), 7.41 (d, J = 4.29 Hz, 1 H), 12.00 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 255.9。
【0287】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボキサミド
【化120】
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THF(9mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボン酸(100mg、0.39mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(73.6mg、0.39mmol)、DIPEA(0.136mL、0.78mmol)、EDC(90mg、0.47mmol)、およびHOBt(72.0mg、0.47mmol)を加えた。この混合物を室温で16時間撹拌した後、濃縮した。残渣をDMSOに溶かし、逆相HPLC[Phenomenex Luna 5μm C18、50×30mm、10〜90%CH
3CN(0.1%TFA)/水(0.1%TFA)])により精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、PL−HCO3 MP SPEカートリッジに通した。溶出液を部分的に濃縮して生成物を沈澱させ、これを濾過し、水ですすぎ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)チオフェン−2−カルボキサミドを得た(50mg、33%)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 1.22 (t, J = 7.07 Hz, 3 H), 1.79 - 1.88 (m, 4 H), 2.26 (s, 3 H), 2.36 (s, 3 H), 3.35 - 3.41 (m, 2 H), 3.46 - 3.57 (m, 2 H), 3.64 - 3.77 (m, 1 H), 4.01 - 4.08 (m, 2 H), 4.43 (s, 2 H), 5.93 (d, J = 4.29 Hz, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 7.39 (d, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 390.3。
【0288】
実施例31
5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−N−((1,4,6−トリメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化121】
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DMF(3mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.10g、0.334mmol)、HOAt(0.055g、0.401mmol)、EDC(0.077g、0.401mmol)、および3−(アミノメチル)−1,4,6−トリメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.074g、0.368mmol)の混合物に、シリンジを介してNMM(0.147mL、1.337mmol)を加えた。この反応混合物を室温で3日間撹拌し、この時点でそれを水(50mL)で希釈した。濃NH
4OH(1mL)を加え、この混合物を15分間撹拌した後、冷凍庫内に20分間置いた。固体を濾過し、水で洗浄し、5分間風乾し、真空炉で4時間乾燥させ、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−N−((1,4,6−トリメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミドを得た(105mg、0.246mmol、収率73.8%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.86 (t, J = 7.07 Hz, 3 H) 1.38 (qd, J = 12.00, 4.42 Hz, 2 H) 1.61 - 1.74 (m, 2 H) 2.14 (s, 3 H) 2.20 (s, 3 H) 2.30 (s, 3 H) 2.86 - 2.97 (m, 3 H) 3.20 - 3.29 (m, 2 H) 3.41 (s, 3 H) 3.82 (dd, J = 11.62, 2.53 Hz, 2 H) 4.26 (d, J = 5.05 Hz, 2 H) 6.02 (s, 1 H) 7.65 (s, 1 H) 7.95 (t, J = 5.18 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 418.2。
【0289】
実施例32
5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((1,4,6−トリメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化122】
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DMF(5mL)中、5−((4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.24g、0.387mmol)、HOAt(0.063g、0.464mmol)、EDC(0.089g、0.464mmol)、および3−(アミノメチル)−1,4,6−トリメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.086g、0.425mmol)の混合物に、シリンジを介してNMM(0.170mL、1.546mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、この時点でそれを水(50mL)で希釈し、濃NH
4OHでpH11まで塩基性化した。この混合物を5分間撹拌し、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣を2時間、真空下で乾燥させ、この時点でそれを少量のDCMに溶かした。シリカゲルを加え、この混合物を1時間、真空下で乾燥させた。残渣の精製(12g Iscoシリカカラム、勾配B:8−95%、A:DCM、B:90/10/1のDCM/MeOH/NH
4OH)により黄色固体(131mg、トランス/シス異性体の混合物)を得た。
【0290】
残渣を分取HPLC(Gilson、Sunfire 30×75mmカラム、勾配B:10−45%、A:水+0.1%TFA、B:CH
3CN+0.1%TFA)によりさらに精製した。得られた残渣をDCMに溶かし、90/10/1 DCM/MeOH/NH
4OHおよびシリカゲルで処理した。溶媒を真空除去して流動状の固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(4g Iscoシリカカラム、勾配B:25−100%、A:DCM、B:90/10/1のDCM/MeOH/NH
4OH)により精製し、5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチル−N−((1,4,6−トリメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)チオフェン−3−カルボキサミドを得た(53mg、0.113mmol、収率29.3%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.85 (t, J = 7.07 Hz, 3 H) 1.12 - 1.27 (m, 4 H) 1.74 - 1.82 (m, 2 H) 1.82 - 1.91 (m, 2 H) 2.09 - 2.22 (m, 13 H) 2.30 (s, 3 H) 2.67 (br. s., 1 H) 2.90 (q, J = 7.07 Hz, 2 H) 3.41 (s, 3 H) 4.26 (d, J = 5.31 Hz, 2 H) 6.02 (s, 1 H) 7.61 (s, 1 H) 7.92 (t, J = 5.18 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 459.3。さらなるNMRデータは割り当てられた構造(トランス異性体)と一致した。対応するシス異性体は単離されなかった。
【0291】
実施例33
(E)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)プロプ−1−エン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化123】
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a)5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化124】
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DMF(25mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、6.40mmol)の溶液に、NIS(2.5g、11.11mmol)を加えた。この反応物を100℃で24時間撹拌した。この反応物を真空下で蒸発乾固させてDMFの大部分を除去した。残留する残渣をEtOAcに取り、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製し、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.86g、3.05mmol、収率47.6%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.26 (s, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 2.47 (s, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 282.9。
【0292】
b)4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化125】
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窒素下、THF(20mL)中、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、3.54mmol)の冷却(−78℃)溶液に、THF中、1.3Nの塩化イソプロピルマグネシウム・塩化リチウム複合体(3.0mL、3.90mmol)を滴下した。この反応物を1時間撹拌し、この時点でTHF(5mL)中、N−Boc−4−ピペリジンカルボキシアルデヒド(1.0g、4.69mmol)の溶液を加えた。この反応物を−78℃で30分間維持し、この時点でそれを1N HCl(5mL)で急冷し、室温まで温めた。この反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中10〜50%EtOAc)により精製し、4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.84g、2.273mmol、収率64.1%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.07 (s, 1 H), 4.77 (dd, J = 3.0, 8.1 Hz, 1 H), 4.27 - 4.01 (m, 2 H), 3.86 (s, 3 H), 2.76 - 2.55 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.14 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 2.08 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 1.87 - 1.73 (m, J = 3.7, 3.7, 3.7, 7.9, 7.9, 11.7 Hz, 1 H), 1.48 (br. s., 1 H), 1.47 (s, 9 H), 1.40 - 1.25 (m, 2 H), 1.24 - 1.11 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 252.1(-Boc, -H
2O), [M+Na]
+ 392.2。
【0293】
c)4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化126】
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DCM(40mL)中、4−(ヒドロキシ(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.7g、4.60mmol)およびピリジン(0.75mL、9.27mmol)の冷却(0℃)溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.0g、4.72mmol)を30分かけて少量ずつ加えた。この反応物を室温まで温め、4時間撹拌した。この反応物を真空濃縮し、EtOAcに取り、およびチオ硫酸ナトリウム五水和物水溶液(9.0g、36.3mmol)および飽和NaHCO
3(50mL)で処理した。この懸濁液をほぼ均質となるまで(30分)撹拌し、セライト(商標)パッドで濾過した。EtOAc相を除去し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix SF25−60g、ヘキサン中10〜40%EtOAc)により精製し、4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.05g、収率44.1%)を透明油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.24 (s, 1H), 4.19 (br. s., 2H), 3.90 (s, 3H), 3.09 (tt, J = 3.8, 11.1 Hz, 1H), 2.92 - 2.85 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 1.88 (d, J=12.4 Hz, 2H), 1.80 - 1.68 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。MS(ES) [M+H]
+ [M+Na]
+ 390.0, 312.0 (-イソブチレン)。
【0294】
d)4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル
【化127】
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窒素下、THF(10mL)中、エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.2g、3.23mmol)の冷却(0℃)溶液に、カリウムtert−ブトキシド溶液(THF中1N、3.2mL、3.20mmol)を滴下した。この反応物を室温まで温め、1時間撹拌し、この時点でそれを−78℃に冷却した。この時、明橙色の反応液に、THF(5mL)中、4−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.0g、2.72mmol)の溶液を加えた。この反応物を室温まで温め、一晩撹拌した。この反応物を真空下で蒸発乾固させ、EtOAcに取り、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、ヘキサン中10〜40%EtOAc)により精製し、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル(0.37g、0.975mmol、収率35.8%)を透明油状物として得た(約10%のZオレフィン異性体が混入)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.08 (s, 1H), 5.83 - 5.74 (m, 1H), 4.14 (br. s., 2H), 3.87 (s, 3H), 2.72 - 2.63 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.71 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 1.48 (dd, J=1.0, 6.6 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.35 (d, J = 10.9 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 324.1 (-イソブチレン), [M+Na]
+ 402.0。
【0295】
e)4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル
【化128】
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MeOH(15mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル(0.36g、0.949mmol)の溶液に、1N NaOH(3mL、3.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で4時間撹拌し、この時点でそれを真空濃縮し、1N HCl(3.0mL)で酸性化し、DCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。
【0296】
得られた残渣に3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(200mg、1.060mmol)、HOAt(130mg、0.955mmol)およびDCM(15mL)を加えた。この懸濁液を撹拌棒で崩した。この撹拌懸濁液にNMM(120μL、1.091mmol)、次いで、EDC遊離塩基(180mg、1.159mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でこの懸濁液を濾過して不溶性物質を除き、少量のDCMですすいた。透明な濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、EtOAc中2−10%EtOH)により精製した。固体残渣を10%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル(360mg、0.720mmol、収率76%)を白色固体として得た(約10%のZオレフィン異性体が混入)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.49 (br. s., 1H), 8.04 (t, J=5.1 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.76 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 4.24 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.96 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 2.65 (br. s., 2H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.06 (s, 3H), 1.62 (d, J=12.4 Hz, 2H), 1.40 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.37 (s, 9H), 1.17 (dq, J=4.3, 12.4 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 500.2。
【0297】
f)(E)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)プロプ−1−エン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化129】
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4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル(300mg、0.600mmol)に、1,4−ジオキサン中4N HCl(15mL、494mmol)およびMeOH(2mL)を加えた。この反応物を室温で30分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。残留する材料を1N Na
2CO
3で塩基性化し、DCM中10%MeOHで抽出し(2回)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix SF25−40g、DCM中10−30%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。得られた固体をEt
2O/石油エーテルで摩砕し、真空下で乾燥させ、(E)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)プロプ−1−エン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(230mg、0.576mmol、収率96%)を白色固体として得た(約10%のZオレフィン異性体が混入)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.05 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.77 - 5.71 (m, 3H), 4.24 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.03 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 2.61 - 2.53 (m, 2H), 2.26 - 2.20 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.06 (s, 3H), 1.63 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 1.41 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.32 (dt, J = 9.0, 12.3 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 400.1。
【0298】
実施例34
((トランス)−4−((E)−1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化130】
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a)5−(((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化131】
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窒素下、THF(25mL)中、5−ヨード−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(2.0g、7.09mmol)の冷却(−78℃)溶液に、THF中1.3Nの塩化イソプロピルマグネシウム・塩化リチウム複合体(6.0mL、7.80mmol)を滴下した。この反応物を1時間撹拌し、この時点でTHF(5mL)中、((トランス)−4−ホルミルシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(2.0g、8.80mmol)の溶液を加えた。この反応物を−78℃で45分間維持し、この時点でそれを1N HCl(10mL)で急冷し、室温まで温めた。この反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、ヘキサン中15〜40%EtOAc)により精製し、5−(((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.78g、2.034mmol、収率28.7%)を白色固体泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.06 (s, 1H), 4.74 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.39 (br. s., 1H), 2.41 (s, 3H), 2.25 - 2.15 (m, 1H), 2.14 - 2.03 (m, 2H), 2.03 - 1.93 (m, 1H), 1.69 - 1.56 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.25 - 0.98 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 266.0 (-Boc, -H
2O), [M+Na]
+ 406.1。
【0299】
b)5−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化132】
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DCM(50mL)中、5−(((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(2.1g、5.48mmol)およびピリジン(0.9mL、11.13mmol)の冷却(0℃)溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.5g、5.89mmol)を30分かけて少量ずつ加えた。この反応物を室温まで温め、4時間撹拌し、この時点でそれを真空濃縮し、EtOAcに取り、チオ硫酸ナトリウム五水和物水溶液(10.0g、40.3mmol)および飽和NaHCO
3(50mL)で処理した。この懸濁液をほぼ均質になるまで(30分)撹拌し、この時点でそれをセライト(商標)パッドで濾過した。EtOAc相を除去し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Isco RediSep Rf Goldカラム、DCM中0−5%EtOAc)により精製した。得られた固体をヘキサン中10%EtOAcで摩砕し、真空下で乾燥させ、5−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.07g、2.80mmol、収率51.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.22 (s, 1H), 4.43 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.48 (br. s., 1H), 2.89 (tt, J = 3.4, 11.8 Hz, 1H), 2.81 (s, 3H), 2.16 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 2.00 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 1.73 - 1.62 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.29 - 1.17 (m, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 326.0 (-イソブチレン), [M+Na]
+ 404.1。
【0300】
c1)5−((E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化133】
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窒素下、THF(10mL)中、エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.2g、3.23mmol)の冷却(0℃)溶液に、カリウムtert−ブトキシド溶液(THF中1N、3.0mL、3.00mmol)を滴下した。この反応物を室温まで温め、1時間撹拌し、この時点でそれを−78℃に冷却した。この明橙色反応物に、THF(5mL)中、5−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.0g、2.62mmol)の溶液を加えた。この反応物を−78℃で1時間撹拌し、氷浴中で0℃まで温め、1時間撹拌し、一晩室温までゆっくり温めた。この反応物を真空下で蒸発乾固させ、EtOAcに取り、NH
4Cl水溶液およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー((Isco RediSep Rf Gold 80g、ヘキサン中10〜40%EtOAc)により精製し、5−((E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(480mg、1.220mmol、収率46.5%)を透明油状物として得た(約10%のZオレフィン異性体が混入)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.06 (s, 1H), 5.80 - 5.72 (m, 1H), 4.36 (br. s., 1H), 3.87 (s, 3H), 3.35 (br. s., 1H), 2.23 (s, 3H), 2.04 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 1.85 - 1.78 (m, 2H), 1.66 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.37 - 1.23 (m, 2H), 1.17 - 1.04 (m, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ -Boc 294.1, [M+H]
+ -Boc +Na
+ 306.1, [M+H]
+ -イソブチレン 338.1, [M+Na]
+ 416.1。
【0301】
c2)あるいは、標題化合物は下記の手順により製造してもよい。
【化134】
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1,4−ジオキサン(80mL)および水(20mL)中、4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(3.5g、12.40mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル(4.81g、12.40mmol)、およびNaHCO
3(3.13g、37.2mmol)の溶液を脱気した(N
2)。この溶液にPd(PPh
3)
4(0.717g、0.620mmol)を加えた。この反応物を60℃で2時間加熱し、この時点でそれをEtOAc(30mL)で希釈した。有機液をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(7%EtOAc:ヘキサン)により精製し、5−((E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを得た(3.6g、8.69mmol、収率70.1%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 5.68-5.88 (m, 1H), 4.35 (br. s., 1H), 3.80-3.91 (m, 3H), 3.36 (br. s., 1H), 2.23 (s, 3H), 1.98-2.12 (m, 3H), 1.76-1.87 (m, 2H), 1.62 (br. s., 1H), 1.41-1.50 (m, 9H), 1.23-1.37 (m, 3H), 1.02-1.18 (m, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 200.9。MS(ES) [M+Na]
+ 416.1。
【0302】
d)((トランス)−4−((E)−1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化135】
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MeOH(25mL)中、5−((E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(470mg、1.194mmol)の溶液に1N NaOH(4.0mL、4.00mmol)を加えた。この反応物を6時間、還流下で加熱し、この時点でそれを真空濃縮し、1N HCl(4.0mL)で酸性化し、DCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。
【0303】
この残渣に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(250mg、1.325mmol)、HOAt(170mg、1.249mmol)およびDCM(25.00mL)を加えた。この懸濁液を撹拌棒で崩した。この撹拌懸濁液に、NMM(150μL、1.364mmol)、次いで、EDC遊離塩基(220mg、1.417mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でこの懸濁液を濾過して不溶性物質を除き、少量のDCMですすいだ。透明な濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、Isco RediSep Rf Gold 80g、EtOAc中2−10%EtOH)により精製した。得られた固体を10%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、((トランス)−4−((E)−1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(430mg、0.837mmol、収率70.1%)を白色固体として得た(約13%のZオレフィン異性体が混入)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 8.05 - 8.02 (m, 1H), 7.83 (s, 1H), 6.69 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.73 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.10 (br. s., 1H), 2.19 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.96 (br. s., 1H), 1.76 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.72 - 1.66 (m, 2H), 1.40 - 1.37 (m, 3H), 1.36 (s, 9H), 1.23 - 1.09 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 514.3。
【0304】
実施例35
5−((E)−1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化136】
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【0305】
MeOH(1mL)中、((トランス)−4−((E)−1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(390mg、0.759mmol)に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(20mL、80mmol)を加えた。この反応物を45分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。得られた固体をMeOH(5mL)に溶かし、1N Na
2CO
3(3mL)で塩基性化し、真空下で蒸発乾固させた。残渣をDCM中10%MeOHで摩砕し、濾過して不溶性材料を除き、DCM中10%MeOHですすぎ、真空濃縮したた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−40g、DCM中10−25%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固、Et
2O/石油エーテルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、5−((E)−1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(310mg、0.750mmol、収率99%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.04 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.72 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 2.45 - 2.36 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.98 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.65 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 1.38 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.22 - 1.07 (m, 2H), 1.06 - 0.91 (m, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 414.1。
【0306】
実施例36
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−((E)−1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化137】
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MeOH(15mL)中、5−((E)−1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(300mg、0.725mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(水中37重量%、0.7mL、9.40mmol)を加えた。この反応物を15分間撹拌し、この時点でNaBH
3CN(100mg、1.591mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−40g、EtOAc中10−50%(5%NH
4OH/EtOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固、DCM/ヘキサンで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−((E)−1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(200mg、0.453mmol、収率62.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.49 (br. s., 1H), 8.04 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.74 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 2.43 - 2.35 (m, 1H), 2.31 (s, 6H), 2.19 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.04 - 2.00 (m, 1H), 1.84 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 1.80 - 1.71 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.30 - 1.10 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 442.2。
【0307】
実施例37
5−(((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化138】
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a)((トランス)−4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(25mL)中、5−(((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.77g、2.008mmol)の溶液に、1N NaOH(5mL、5.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で4時間加熱し、この時点でそれを真空濃縮した。残渣を1N HCl(5.0mL)で酸性化し、DCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。
【0308】
得られた材料に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.4g、2.120mmol)、HOAt(0.3g、2.204mmol)およびDCM(25mL)を加えた。この懸濁液撹拌棒で崩し、この懸濁液にNMM(0.235mL、2.137mmol)、次いで、EDC遊離塩基(0.4g、2.58mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でこの懸濁液を濾過して不溶性物質を除き、少量のDCMですすいだ。透明な濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−60g、EtOAc中2−10%EtOH)により精製した。純粋な画分を合わせ、真空下で蒸発乾固させた。得られた固体を5%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥、((トランス)−4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(0.64g、1.271mmol、収率63.3%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 7.98 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 6.65 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.50 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.53 (dd, J = 4.2, 6.7 Hz, 1H), 4.31 - 4.14 (m, 2H), 3.11 (br. s., 1H), 2.19 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.95 (br. s., 1H), 1.77 (br. S., 1H), 1.71 (br. S., 1H), 1.36 (s, 9H), 1.33 (br. S., 1H), 1.12 - 0.97 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 504.3。
【0309】
b)5−(((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
((トランス)−4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(600mg、1.191mmol)に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(20mL、80mmol)および6N HCl(1mL)を加え、この反応物を溶液中に維持した。この反応物を30分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させ、Et
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、5−(((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(550mg、1.188mmol、収率100%)を白色固体として得た。このHCl塩(500mg)を、1N Na
2CO
3を用いて遊離塩基に変換し、10%MeOH/DCMで抽出し(3回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−40g、DCM中10−60%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固させた。得られた残渣をEt
2Oで摩砕し、濾過し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させ、5−(((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(168mg、0.396mmol、収率33.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.98 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.48 (br. s., 1H), 4.53 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.31 - 4.11 (m, 2H), 3.34 (br. s., 2H), 2.41 (t, J = 10.6 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.91 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.83 - 1.62 (m, 2H), 1.42 - 1.26 (m, 2H), 1.07 - 0.79 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 404.1。
【0310】
実施例38
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化141】
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MeOH(25mL)中、5−(((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(490mg、1.114mmol)およびNaOAc(100mg、1.219mmol)の混合物に、ホルムアルデヒド(水中37重量%、1.0mL、13.43mmol)を加えた。この反応物を15分間撹拌し、この時点でNaBH
3CN(150mg、2.387mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でそれを6N HCl(2mL)で急冷し、30分間撹拌し、真空下で蒸発乾固させた。残渣を1N Na
2CO
3で塩基性化し、DCMで抽出し(3回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−40g、DCM中10−30%(5%NH
4OH/MeOH))により精製し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(ヒドロキシ)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(136mg、0.315mmol、収率28.3%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (br. s., 1H), 7.98 (br. s., 1H), 7.70 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.49 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.53 (br. s., 1H), 4.22 (br. s., 2H), 2.19 (br. s., 3H), 2.17 (br. s., 3H), 2.13 (br. s., 6H), 2.11 (br. s., 3H), 2.01 (br. s., 1H), 1.84 - 1.69 (m, 2H), 1.39 (br. s., 2H), 1.13 - 0.94 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 432.2。
【0311】
実施例39
4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化142】
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a)4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化143】
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N
2下で、10%Pd/C(活性化、乾燥)(2.0g、1.879mmol)に、イソプロパノール(5mL)を注意深く加えて触媒を湿らせた。MeOH(25mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロプ−1−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸(E)−tert−ブチル(900mg、2.371mmol)の溶液を加え、フラスコにH
2のバルーンを2つ取り付けた。この反応物を3日間撹拌し、この時点でそれをセライト(商標)パッドで注意深く濾過し、MeOHですすいだ。濾液を真空下で蒸発乾固させ、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(720mg、1.887mmol、収率80%)を透明油状物として得た(約11%のエチルエステルが混入)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.01 (s, 1H), 4.21 - 3.98 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.77 - 2.51 (m, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.99 - 1.87 (m, 2H), 1.59 - 1.53 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.22 - 1.06 (m, 2H), 0.77 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 326.1 (-イソブチレン), [M+Na]
+ 404.1。
【0312】
b)4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化144】
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MeOH(25mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(710mg、1.861mmol)の溶液に、1N NaOH(5.0mL、5.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で18時間加熱し、この時点でMeOHを減圧下で除去した。この混合物を1N HCl(5.0mL)で酸性化した。沈澱を濾別し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥させて白色固体を得た。
【0313】
白色固体に3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(370mg、1.961mmol)、HOAt(260mg、1.910mmol)およびDCM(25mL)を加えた。この懸濁液を撹拌棒で崩した。この撹拌懸濁液に、NMM(220μL、2.001mmol)、次いで、EDC遊離塩基(320mg、2.061mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でそれをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(Isco RediSep Rf Glod 80g、EtOAc中2−10%EtOH)。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で蒸発乾固させた。残渣を10%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(840mg、1.674mmol、収率90%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 7.99 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.00 - 3.82 (m, 2H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.18 (s, 6H), 2.11 (s, 3H), 1.90 - 1.79 (m, 2H), 1.56 - 1.47 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.40 - 1.30 (m, 2H), 1.08 - 0.91 (m, 2H), 0.70 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 502.2。
【0314】
実施例40
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)プロピル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化145】
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MeOH(1mL)中、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(790mg、1.575mmol)に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(20mL、80mmol)を加えた。この反応物を45分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。残渣を1N Na
2CO
3で塩基性化し、DCM中10%MeOHで抽出し(2回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix SF25−40g、DCM中10−35%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固させ、Et
2O/石油エーテルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)プロピル)チオフェン−3−カルボキサミド(600mg、1.494mmol、収率95%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.98 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.34 (br. s., 2H), 2.91 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.82 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.73 - 2.63 (m, 1H), 2.43 - 2.34 (m, 1H), 2.29 (t, J = 11.1 Hz, 1H), 2.18 (s, 6H), 2.11 (s, 3H), 1.86 (ddd, J = 3.9, 7.3, 13.5 Hz, 1H), 1.76 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 1.49 - 1.30 (m, 2H), 1.27 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 1.07 - 0.92 (m, 2H), 0.70 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 402.1。
【0315】
実施例41
(S)−(−)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化146】
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a)4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化147】
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窒素下、室温で、THF(50mL)中、3−ブロモ−4−メチルチオフェン(25g、141mmol)の溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム・塩化リチウム複合体(THF中1.3N、120mL、156mmol)を滴下した。この反応物を一晩、24時間撹拌した。この反応物を−78℃に冷却し(アセトン、CO
2)、クロロギ酸メチル(12mL、155mmol)で一度に処理した。この反応物を室温までゆっくり温め、一晩撹拌した。この反応物を真空濃縮してTHFの大部分を除去し、EtOAc(200mL)で希釈した。この溶液を飽和NaHCO
3(300mL)に加え、60分間撹拌した(水相は白色懸濁液を含んでいた)。この混合物を分液漏斗に移した。白色懸濁液を含有する下方の水相を温め、EtOAc相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。生成物を真空下(3〜2mmHg)で短経路蒸留に付した。主要画分は55〜65℃(油浴75〜90℃)で蒸留された。前画分(forerun)および主要画分を回収した。主要画分からは生成物4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(15.3g、98mmol、収率69.4%)が透明な液体として得られた(LCMSによれば94%の純度)。前画分(forerun)(3.2g、20.48mmol、14.5%)はLCMSによれば88%の純度であった。残留する暗褐色油状物はLCMSによって検出可能な生成物を含んでいなかった:MS(ES) [M+H]
+ 156.8。
【0316】
b)4−メチル−5−プロピオニルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
250mLの丸底フラスコをN
2でパージし、不活性雰囲気下で維持した。この反応フラスコに4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(9.99g、64.0mmol)をニトロメタン溶液(118mL)として装填した。この反応物にプロピオン酸無水物(9.84mL、77mmol)、過塩素酸リチウム(8.17g、77mmol)、およびトリフルオロメタンスルホン酸インジウム(III)(0.844g、3.20mmol)を加えた。この混合物を50℃で2時間加熱し、この時点でそれを水(100mL)で急冷した。層を分離し、水相をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を高真空下で一晩さらに乾燥させ、4−メチル−5−プロピオニルチオフェン−3−カルボン酸メチル(11.99g、56.5mmol、収率88%)を薄い灰色/褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.56 (s, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.94 (q, J=7.16 Hz, 2H), 2.71 (s, 3H), 1.05-1.11 (m, 3H)。LCMS [M+H]
+ 212.9。HPLC(Agilent 1100 Series、5〜95%MeCN/H
2O(それぞれ0.1%TFAを含む)、5分)は、>99%純度、rt 3.05分、UV 254nmを示した。
【0317】
c)5−(1−ヒドロキシプロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化149】
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1Lの丸底フラスコをN
2でパージした後、4−メチル−5−プロピオニルチオフェン−3−カルボン酸メチル(11.99g、56.5mmol)、およびTHF(565mL)を装填した。この反応系には磁気撹拌子、ゴム隔膜およびN
2ラインを装備した。不活性雰囲気下でこの反応物を0℃で20分間撹拌し、この時点でNaBH
4(1.069g、28.2mmol)を、3分間隔で4等分して加えた。この反応物をN
2下で維持し、氷浴を室温までゆっくり温めながら一晩撹拌した。16時間後、LCMSは28%の変換を示した。さらなるNaBH
4(0.759g、20.05mmol)を追加し、この反応物を室温で撹拌し続けた。3時間後、LCMSは、反応の進行にほとんど、ないし全く変化が内ことを示した。さらなるNaBH
4(0.759g、20.05mmol)を追加し、この反応物を室温で撹拌し続けた。3時間後、LCMSは42%の変換を示した。最終のNaBH
4(0.759g、20.05mmol)を加え、この反応物を室温で一晩撹拌し続けた。16時間後、LCMSは92%の変換を示した。この反応物を水(200mL)で急冷し、発泡がゆっくりになるまで室温で撹拌した。生成物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(200g SiO
2カラム、150mL/分、100%ヘクス 2分、0〜30% 18分、257nm)により精製し、5−(1−ヒドロキシプロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを半透明の薄いゴールデンイエローの油状物として得た(9.94g、45.5mmol、収率80%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.15 (s, 1H), 5.62 (d, J=4.04 Hz, 1H), 4.80 (ddd, J=4.17, 5.75, 7.01 Hz, 1H), 3.72-3.78 (m, 3H), 2.30 (s, 3H), 1.54-1.73 (m, 2H), 0.82-0.90 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 196.9。
【0318】
d)5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(S)−(+)−メチル
【化150】
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N
2でパージした250mLの丸底フラスコに、5−(1−ヒドロキシプロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(9.94g、46.4mmol)をDCM溶液(60mL)として加えた。この反応物をN
2陽圧下で維持し、氷中で冷却した。塩化チオニル(4.37mL、60.3mmol)をDCM溶液(20.89mL、325mmol)としてゆっくり加え、この反応物を0℃で10分間撹拌し、この時点で氷浴を外し、この反応物を室温で3時間維持した。この反応物を真空濃縮し、残渣をDCM(2×60mL)から蒸発させた。不活性雰囲気下で、残渣をCH
3CN(60.6mL、1160mmol)に溶かし、0℃に冷却した。この反応物を0℃で30分間維持し、この時点でCH
3CN(10mL)中、N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(21.83mL、186mmol)の溶液を2回に分けて加えた。この反応物を0℃で1時間、次いで、室温で3日間撹拌した。過剰なジメチルアミノ−ピペリジン−HCl塩を濾去し、この反応物を濃縮した。残渣をEtOAc(200mL)で摩砕すると、黄色固体が形成した。この固体をCH
3CN(50mL)およびシクロプロピルメチルエーテル中3NのHCl(30mL)で処理した。残留する固体を回収し、CH
3CN(2×20mL)およびEt
2O(20mL)で洗浄した。合わせた有機液を濃縮した。残渣をEtOAcに溶かし、水(100mL)中飽和NaHCO
3(5mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAc/ヘキサンを用いてシリカプラグに通し、濃縮した。残渣をEtOAc(200mL)に溶かし、0.5N HCl(200mL)で洗浄した。水層を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で洗浄し、1N Na
2CO
3(120mL)で塩基性化し、EtOAc(3×70mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(±)−メチル(9.3g、28.6mmol、収率61.7%)を淡褐色の半透明油状物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.20 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.70 (dd, J=5.31, 8.84 Hz, 1H), 3.01 (d, J=9.09 Hz, 1H), 2.79 (dd, J=1.77, 11.12 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.12 (s, 6H), 1.81-1.98 (m, 4H), 1.61-1.78 (m, 2H), 1.45-1.60 (m, 1H), 1.20-1.42 (m, 2H), 0.72 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。
【0319】
ラセミ混合物を分取HPLC(Chiralpak AD−H、5ミクロン、50mm×250mm、250nm UV、100mL/分、22℃、MeOH中0.1%イソプロピルアミン、無勾配)により分割し、5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(+)−メチル(4.36g、>99.8%ee、+14.0°、48%)および5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(−)−メチル(4.34g、99.0%ee、−14.2°、48%)を淡黄色油状物として得た。
5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(+)−メチルのデータ:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) d 8.21 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.70 (dd, J=5.18, 8.72 Hz, 1H), 3.01 (d, J=11.12 Hz, 1H), 2.79 (dd, J=2.02, 11.12 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.12 (s, 6H), 1.83-2.00 (m, 4H), 1.61-1.76 (m, 2H), 1.55 (s, 1H), 1.18-1.42 (m, 2H), 0.72 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。 [α]
D = +14.0°(MeOH, c = 0.5, 21℃)。
5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(−)−メチルのデータ:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.21 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.70 (dd, J=5.05, 8.84 Hz, 1H), 2.96-3.06 (m, 1H), 2.74-2.83 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.12 (s, 6H), 1.84-1.98 (m, 4H), 1.66 (d, J=15.66 Hz, 2H), 1.46-1.60 (m, 1H), 1.18-1.43 (m, 2H), 0.72 (t, J=7.20 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ = 325.1。 [α]
D = -14.2°(MeOH, c = 0.5, 21℃)。
【0320】
e)(S)−(−)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(24.46mL、605mmol)およびTHF(25.3mL、309mmol)中、5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(+)−メチル(4.36g、13.44mmol)の溶液に、8M NaOH(10.08mL、81mmol)を加えた。この反応物を55℃で2時間加熱し、この時点で有機溶媒を真空除去した。残留する水溶液を水(20mL)で希釈し、撹拌しながら氷浴中で冷却した。この冷却溶液を6M HCl(13.55mL、81mmol)でpH約4.5に酸性化した。水を55℃で真空除去し、残留する固体を、一定質量となるまで高真空下で乾燥させた。
【0321】
DMF(50mL)中、残渣の溶液に、NMM(14.77mL、134mmol)およびHATU(7.66g、20.16mmol)を加えた。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、この時点で3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(2.66g、14.11mmol)を加えた。反応が完了した後(LCMSによる)、それを飽和NaHCO
3(37.5mL)および水(112.5mL)の撹拌溶液に注いだ。この水溶液をDCM(5×200mL)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDCM(20mL)に溶かし、シリカパッドに装填し、順相フラッシュクロマトグラフィー(330g、ISCO(商標)gold、100mL/分、A:DCM、B:5%NH
4OH/MeOH、2分間0%B、次いで、25分で0−20%B、20%で保持5分間)により精製し、(S)−(−)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドを白色結晶性固体として得た(2.83g、6.36mmol、収率47.3%、−0.017°)。注:絶対立体化学は振動円偏光二色性(VCD)により信頼水準92%で決定した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 7.99 (t, J=4.93 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J=5.05 Hz, 2H), 3.66 (dd, J=5.31, 8.84 Hz, 1H), 2.98 (d, J=10.36 Hz, 1H), 2.79 (d, J=11.37 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.08-2.15 (m, 9H), 1.82-1.99 (m, 4H), 1.68 (t, J=13.89 Hz, 2H), 1.52 (dd, J=5.68, 7.96 Hz, 1H), 1.18-1.42 (m, 2H), 0.73 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。 [α]
D = -1.6°(EtOH, c = 1.0, 23.2℃)。
【0322】
実施例42
(R)−(+)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化152】
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実施例41eの一般手順に従い、5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(−)−メチルを、白色固体としての(R)−(+)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(1.72g、3.86mmol、収率28.8%、+0.017°)に変換した。注:絶対立体化学は振動円偏光二色性(VCD)により信頼水準92%で決定した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 7.99 (t, J=4.93 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J=5.05 Hz, 2H), 3.66 (dd, J=5.31, 8.84 Hz, 1H), 2.98 (d, J=9.85 Hz, 1H), 2.79 (d, J=10.86 Hz, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.07-2.14 (m, 9H), 1.80-1.99 (m, 4H), 1.60-1.75 (m, 2H), 1.52 (dd, J=5.94, 8.46 Hz, 1H), 1.18-1.41 (m, 2H), 0.73 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。[α]
D = +1.6°(EtOH, c = 1.0, 22.7℃)。
【0323】
実施例43
5−(1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロピル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化153】
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a1)5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化154】
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N
2下、100mLの丸底フラスコにて、10%Pd/C(活性化 乾燥)(2.0g、1.879mmol)に、イソプロパノール(5mL)を注意深く加えて触媒を湿らせた。次に、MeOH(25mL)中、5−((E)−1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(900mg、2.287mmol)の溶液を加え、H
2のバルーンを2つ取り付けた。この反応物を3日間撹拌し、この時点でそれをセライト(商標)パッドで注意深く濾過し、MeOHですすいだ。濾液を真空下で蒸発乾固させ、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix(商標)、ISCO(商標)RediSep Rf Gold 80g、ヘキサン中5〜25%EtOAc)により精製し、5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(480mg、1.213mmol、収率53.1%)を白色固体泡沫として得た。この材料には約20%のシス−シクロヘキサン異性体が混入していた(
1H NMRによる)。
1H NMR (主要なトランス異性体, 400MHz, CDCl
3) δ 7.99 (s, 1H), 4.35 (br. s., 1H), 3.85 (s, 3H), 3.34 (br. s., 1H), 2.74 - 2.60 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.06 - 1.99 (m, 2H), 1.96 - 1.88 (m, 2H), 1.58 - 1.51 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.42 - 1.35 (m, 2H), 1.13 - 0.95 (m, 2H), 0.75 (t, J=7.3 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ -Boc 296.1, [M+H]
+ -Boc +Na
+ 308.0, [M+H]
+ -イソブチレン 340.1, M+Na
+ 418.1。
【0324】
a2)あるいは、標題化合物は以下の手順によって製造することもできる:
N
2下、250mLの丸底フラスコにて、10%Pd/C(活性化 乾燥、11.4g、107mmol)に、1−プロパノール(20mL)を、フラスコの側面を伝わせて注意深く加えて触媒を湿らせた。MeOH(100mL)中、5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロプ−1−エン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(実施例34c2と類似の方法によって製造)(5.74g、14.59mmol)の溶液を加え、H
2のバルーンを2つ取り付けた。この反応物を、バルーンが萎んだら定期的に充填しながら3日間撹拌した。この反応物をセライト(商標)パッドで注意深く濾過し、MeOHですすいだ。濾液を真空下で蒸発乾固させ、シリカゲルクロマトグラフィー(Analogix(商標)、Isco(商標) RediSep Rf Gold 120g、ヘキサン中5〜25%EtOAc)により精製し、5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(4.23g、10.69mmol、収率73.3%)を白色固体泡沫として得た。
1H NMRは>95%トランス対シスシクロヘキサン位置異性体を示した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.92-8.09 (m, 1H), 4.35 (br. s., 1H), 3.79-3.92 (m, 3H), 3.34 (br. s., 1H), 2.68-2.82 (m, 1H), 2.28-2.41 (m, 3H), 1.86-2.12 (m, 5H), 1.34-1.49 (m, 11H), 0.93-1.14 (m, 4H), 0.63-0.81 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ -Boc 296.1, [M+H]
+ -Boc +Na
+ 308.1, [M+H]
+ -イソブチレン 340.1, M+Na
+ 418.2。
【0325】
b)((トランス)−4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル
【化155】
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【0326】
MeOH(25mL)中、5−(1−((トランス)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(470mg、1.188mmol)の溶液に、1N NaOH(5.0mL、5.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で18時間加熱した。この反応物を真空濃縮してMeOHを除去し、1N HCl(5.0mL)で酸性化した。沈澱をDCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。
【0327】
上記の残渣に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(250mg、1.325mmol)、HOAt(170mg、1.249mmol)およびDCM(25mL)を加えた。この懸濁液を撹拌棒で崩した。この撹拌懸濁液にNMM(145μL、1.319mmol)、次いで、EDC遊離塩基(220mg、1.417mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、そのままシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(商標) RediSep Rf Gold 80g、EtOAc中2−10%EtOH)により精製し、((トランス)−4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(520mg、1.008mmol、収率85%)を白色固体として得た(鏡像異性体の混合物、約20%のシス−シクロヘキサンを含有する)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 11.85 (br. s., 1H), 7.44 - 7.42 (m, 1H), 7.35 (d, J=5.1 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.51 (d, J=5.8 Hz, 2H), 4.36 (d, J=6.6 Hz, 1H), 3.33 (br. s., 1H), 2.69 - 2.58 (m, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.02 (m, 1H), 1.95 - 1.83 (m, 2H), 1.54 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.41 - 1.32 (m, 2H), 1.11 - 0.93 (m, 4H), 0.73 (t, J=7.3 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 516.3。
【0328】
c)5−(1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロピル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化156】
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MeOH(1mL)中、((トランス)−4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(510mg、0.989mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(20mL、80mmol)を加えた。この反応物を45分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。残留する固体をMeOH(10mL)に溶かし、1N Na
2CO
3(2mL)で塩基性化し、真空下で蒸発乾固させた。これらの固体を摩砕し、DCM中10%MeOHで抽出し(2×25mL)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix SF25−40g、DCM中10−35%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固させ、Et
2O/石油エーテルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、5−(1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロピル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(410mg、0.987mmol、収率100%)を白色固体として得た(鏡像異性体の混合物、約20%のシス−シクロヘキサンを含有する)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 7.99 (t, J=4.9 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J=5.1 Hz, 2H), 2.71 - 2.60 (m, 1H), 2.41 (br. s., 1H), 2.18 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.91 - 1.79 (m, 2H), 1.68 (m, 1H), 1.47 - 1.22 (m, 4H), 1.03 - 0.81 (m, 4H), 0.68 (t, J=7.2 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 416.2。
【0329】
実施例44〜47
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドおよびN−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化157】
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MeOH(15mL)中、5−(1−((トランス)−4−アミノシクロヘキシル)プロピル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(400mg、0.962mmol、鏡像異性体の混合物、約20%のシス−シクロヘキサンを含有する)の溶液に、ホルムアルデヒド(水中37重量%、0.8mL、10.75mmol)を加えた。この反応物を15分間撹拌し、この時点でNaBH
3CN(130mg、2.069mmol)を加えた。この反応混合物を一晩撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Analogix、SF25−40g、DCM中10−35%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発乾固させ、Et
2O/石油エーテルで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(240mg、0.541mmol、収率56.2%)を白色固体として得た(鏡像異性体の混合物、約20%のシス−シクロヘキサンを含有する、全部で4種類の化合物)。
【0330】
この混合物をキラル分取HPLC(Chiralpak AD−H、5ミクロン、30mm×250mm、300nm UV、45mL/分、22℃、85:15:0.2 n−ヘプタン:EtOH:イソプロピルアミン、無勾配)により分割し、C
*における絶対配置が未知の、4種類総ての精製化合物を得た。
【0331】
実施例44
(−)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化158】
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63mg(>99.8%ee)が得られた:
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1H), 7.99 (t, J=5.05 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.22 (d, J=5.05 Hz, 2H), 2.62-2.76 (m, 1H), 2.18 (d, J=3.03 Hz, 6H), 2.11 (s, 9H), 1.91-2.05 (m, 2H), 1.76-1.89 (m, 2H), 1.71 (d, J=12.63 Hz, 1H), 1.49 (d, J=12.13 Hz, 1H), 1.21-1.40 (m, 2H), 0.83-1.15 (m, 4H), 0.69 (t, J=7.20 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 444.2。[α]
D = -13.5°(MeOH, c = 0.20, 22℃)。C
*における絶対配置は未知。
【0332】
実施例45
(+)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化159】
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64mg(97.4%ee)が得られた:
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (br. s., 1H), 7.99 (t, J=4.93 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.22 (d, J=5.05 Hz, 2H), 2.60-2.80 (m, 1H), 2.18 (d, J=3.03 Hz, 6H), 2.11 (s, 9H), 1.91-2.04 (m, 2H), 1.75-1.89 (m, 2H), 1.71 (d, J=12.63 Hz, 1H), 1.49 (d, J=12.63 Hz, 1H), 1.21-1.42 (m, 2H), 0.80-1.16 (m, 4H), 0.69 (t, J=7.20 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 444.2。[α]
D = +13.0°(MeOH, c = 0.20, 22℃)。C
*における絶対配置は未知。
【0333】
実施例46
(+)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化160】
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21mg(>99.8%ee)が得られた:
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.45 (br. s., 1H), 7.97 (t, J=5.05 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.23 (d, J=5.05 Hz, 2H), 2.72-2.87 (m, 1H), 2.19 (d, J=4.29 Hz, 6H), 2.12 (d, J=3.54 Hz, 9H), 1.98 (br. s., 1H), 1.88 (ddd, J=4.29, 7.39, 13.58 Hz, 1H), 1.74 (d, J=13.64 Hz, 1H), 1.46-1.67 (m, 3H), 1.40 (d, J=5.05 Hz, 1H), 1.19-1.33 (m, 4H), 1.14 (d, J=3.54 Hz, 1H), 0.68 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 444.2。[α]
D = +38.5°(MeOH, c = 0.20, 22℃)。C
*における絶対配置は未知。
【0334】
実施例47
(−)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(1−((シス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)プロピル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化161】
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22mg(99.2%ee)が得られた:
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (br. s., 1H), 7.99 (t, J=5.05 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.22 (d, J=5.05 Hz, 2H), 2.78 (br. s., 1H), 2.19 (d, J=3.54 Hz, 6H), 2.11 (s, 9H), 1.83-2.00 (m, 2H), 1.74 (d, J=13.14 Hz, 1H), 1.45-1.67 (m, 4H), 1.17-1.42 (m, 5H), 0.68 (t, J=7.33 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 444.2。[α]
D = -37.5°(MeOH, c = 0.20, 22℃)。C
*における絶対配置は未知。
【0335】
実施例48
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イリデン)プロピル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化162】
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a)4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化163】
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窒素下、THF(30mL)中、亜鉛粉末(2.1g、32.1mmol)の冷却(0℃)懸濁液に、塩化チタン(IV)(1.7mL、15.51mmol)をゆっくり加えた。得られた黒色スラリーを2時間、還流下で加熱した(70℃の油浴)。この反応物を、撹拌を可能とするために新鮮なTHFですすぎ落とした。THF(5mL)中、4−メチル−5−プロピオニルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.5g、2.356mmol)、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.5g、7.53mmol)およびピリジン(2.0mL、24.73mmol)の溶液を加え、3日間、還流下で加熱した。この反応物を室温まで冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(100mL)で急冷し、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機液をセライト(商標)パッドで濾過し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗塩酸アミンをDCM(30.0mL)に取り、TEA(0.4mL、2.87mmol)およびBoc
2O(0.638mL、2.75mmol)で処理した。この反応物を1時間維持し、この時点でそれをシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(商標)RediSep Rf Gold 40g、ヘキサン中5−30%EtOAc)により精製し、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.36g、0.949mmol、収率40.3%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.04 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.51 (br. s., 2H), 3.34 (br. s., 2H), 2.44 (t, J=5.7 Hz, 2H), 2.35 (d, J=6.6 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.02 (t, J=5.8 Hz, 2H), 1.48 (s, 9H), 0.95 (t, J=7.5 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ -Boc 280.0, [M+H]
+ -イソブチレン 324.1, M+N
+ 402.1。
【0336】
b)4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化164】
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MeOH(15mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(350mg、0.922mmol)の溶液に、1N NaOH(3.0mL、3.00mmol)を加えた。この反応物を70℃で18時間加熱した。この反応物を真空濃縮してMeOHを除去し、1N HCl(3.0mL)で酸性化した。この混合物をDCMで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で乾燥させて白色固体を得た。
【0337】
上記の残渣に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(190mg、1.007mmol)、HOAt(126mg、0.922mmol)、DCM(DCM)(20mL)およびNMM(111μL、1.010mmol)を加えた。懸濁液を撹拌棒で崩した。この撹拌懸濁液にEDC遊離塩基(160mg、1.031mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌した。この反応物をシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(商標) RediSep Rf Gold 40g、EtOAc中2−10%EtOH)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空下で蒸発乾固させた。残渣を冷10%MeOH/H
2Oで摩砕し、濾過し、真空下で乾燥させ、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(380mg、0.761mmol、収率82%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (br. s., 1H), 8.01 (t, J=5.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.24 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.40 (br. s., 2H), 3.23 (br. s., 2H), 2.36 (t, J=5.7 Hz, 2H), 2.28 (d, J=7.1 Hz, 2H), 2.19 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.07 (s, 3H), 1.90 (t, J=5.7 Hz, 2H), 1.39 (s, 9H), 0.87 (t, J=7.5 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 500.2。
【0338】
c)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イリデン)プロピル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化165】
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MeOH(2mL)中、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)プロピリデン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、0.700mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中4NのHCl(15mL、60.0mmol)を撹拌しながら加えた。この反応物を30分間撹拌し、この時点でそれを真空下で蒸発乾固させた。残渣を1N Na
2CO
3(2mL)で塩基性化し、再蒸発乾固させた。残留する固体をDCM中20%MeOH(30mL)で摩砕し、濾過し、新鮮なDCM中20%MeOH(20mL)ですすいだ。濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(商標)RediSep Rf Gold 40g、DCM中20−70%(5%NH
4OH/MeOH))により精製した。精製残渣を石油エーテル中Et
2O(1:1)で摩砕し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イリデン)プロピル)チオフェン−3−カルボキサミド(245mg、0.613mmol、収率88%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 8.00 (t, J=4.9 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.24 (d, J=5.1 Hz, 2H), 2.74 (br. s., 2H), 2.59 (br. s., 2H), 2.33 - 2.21 (m, 4H), 2.18 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.07 (s, 3H), 1.83 (t, J=5.2 Hz, 2H), 0.86 (t, J=7.6 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 400.1。
【0339】
実施例49
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)ビニル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化166】
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実施例33の一般手順に従い、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1−(ピペリジン−4−イル)ビニルチオフェン−3−カルボキサミドを製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.26 - 1.33 (m, 1 H) 1.48 (s, 1 H) 1.68 (d, J=13.39 Hz, 2 H) 2.09 (s, 3 H) 2.30 (s, 3 H) 2.36 s, 3 H) 2.4-2.5 (m,1 H) 2.56 - 2.63 (m, 2 H), 3.02-3.05 (m, 2 H) 4.11 - 4.30 (m, 2 H) 5.06 (s, 1 H) 5.29 (s, 1 H) 5.76 (s, 1 H) 5.8 (s,1H) 7.7 (s, 1 H) 8.0 (m, 1 H) 12.5 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 386.1。
【0340】
実施例50
2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化167】
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a)2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化168】
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DMF(32mL)中、5−((4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(5.21g、16.06mmol)の溶液をNBS(4.00g、22.48mmol)で処理し、アルゴン下、室温で30分間撹拌した。この反応物を水(10mL)および飽和Na
2CO
3溶液(pH9、1mL)で希釈した。得られた懸濁液をEtOAc(3×75mL)で抽出した。有機液を水(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、シリカ上で濃縮した。この材料を、CHCl
3:MeOHw/1%NH
4OH(0−15%)の勾配を用い、24gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製し、生成物画分を合わせ、濃縮し、2−ブロモ−5−((4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(3.83g)をシス−シクロヘキシル異性体とトランス−シクロヘキシル異性体の混合物として得た。次に、この混合物をHPLC(Chiralpak AD−H、5ミクロン、50mm×250mm、97:3:0.1 CH
3CN:イソプロピルアルコール:イソプロピルアミン、100mL/分)により分割し、2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸エチル(2.64g、6.41mmol、収率39.9%)を橙色のタールとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.90 (s, 3 H) 2.94 (q, J=7.07 Hz, 2 H) 2.64 - 2.77 (m, 1 H) 2.27 (s, 6 H) 2.21 (s, 3 H) 2.05 - 2.16 (m, 1 H) 1.89 - 2.00 (m, 4 H) 1.16 - 1.34 (m, 4 H) 0.96 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 403, 405。
【0341】
b)2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化169】
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MeOH(1.5mL)およびTHF(0.300mL)中、2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.150g、0.372mmol)の溶液を、6M NaOH(0.310mL、1.859mmol)で処理した。この反応物を45℃の油浴中で18時間加熱した。この反応物を5M HCl(0.372mL、1.859mmol)で中和し、濃縮乾固した。MS(ES) [M+H]
+ 389。
【0342】
c)2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化170】
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2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.145g、0.372mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.077g、0.410mmol)、EDC(0.086g、0.447mmol)、およびHOAt(0.061g、0.447mmol)を合わせた。DMF(3.5mL)およびNMM(0.164mL、1.490mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で18時間撹拌した。この反応物を水(10mL)で希釈すると、不均質な溶液となった。この反応混合物をRP−HPLC(Gilson(商標)、30×100、Varian Polaris C18、0.1%ギ酸を含む水中5−95%MeCNの勾配)により精製した。生成物画分を合わせ、5M HCl(1mL)で処理し、濃縮し(TBMEとともに共蒸発)、2−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(0.178g、0.302mmol、収率81%)を明橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 - 10.47 (m, 1 H) 8.19 - 8.29 (m, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 4.26 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 2.98 - 3.07 (m, 1 H) 2.89 (q, J=6.99 Hz, 2 H) 2.70 - 2.80 (m, 1 H) 2.62 - 2.65 (m, 6 H) 2.19 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 1.99 - 2.06 (m, 2 H) 1.94 (s, 3 H) 1.89 - 1.97 (m, 2 H) 1.38 - 1.52 (m, 2 H) 1.18 - 1.33 (m, 2 H) 0.90 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 523, 525。
【0343】
実施例51
2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化171】
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a)2−シアノ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化172】
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DMF(3mL)中、2−ブロモ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.240g、0.595mmol)の溶液をシアン化銅(I)(0.064g、0.714mmol)で処理した。得られた黄褐色混合物をアルゴン下、130℃で15分間加熱し、この時点でそれを室温まで冷却し、水(8mL)で希釈した。異種混合物を15分間撹拌し、濾過した。固体を水およびヘプタンで洗浄し、粗2−シアノ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.167g、0.430mmol、収率72.3%)を薄緑色の固体として得た。MS(ES) [M+H]
+ 350。
【0344】
b)2−シアノ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化173】
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MeOH(1.5mL)およびTHF(0.300mL)中、2−シアノ−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.067g、0.192mmol)の溶液を6M NaOH(0.160mL、0.959mmol)で処理した。この反応物を45℃の油浴中で18時間加熱した。この反応物を中性アルミナ上で濃縮し、CHCl
3:MeOHw/1%NH
4OH(0−10%)の勾配を用い、24g塩基性アルミナでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、灰色の残渣を得た。MS(ES) [M+H]
+ 336。
【0345】
c)2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.034g、0.064mmol、収率34.0%)は、実施例50cの一般手順に従い、その塩酸塩(橙色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.34 (br. s., 1 H) 8.52 - 8.61 (m, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 4.29 (d, J=4.80 Hz, 2 H) 2.98 - 3.13 (m, 3 H) 2.87 - 2.96 (m, 1 H) 2.65 (d, J=5.05 Hz, 6 H) 2.19 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 1.97 - 2.08 (m, 5 H) 1.84 - 1.94 (m, 2 H) 1.29 - 1.58 (m, 4 H) 0.91 - 0.98 (m, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 470。
【0346】
実施例52
2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化175】
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a)5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化176】
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[注:この手順は、この反応物からの微量副生成物の単離を詳説する]
アルゴン下、DCE(15mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.322g、1.881mmol)および4−(ジメチルアミノ)シクロヘキサノン(0.33mL、2.243mmol)の溶液に、NaBH(OAc)
3(1.196g、5.64mmol)、次いで、AcOH(0.32mL、5.59mmol)を加えた。この反応物を4.5時間激しく撹拌した(3時間後にさらなるNaBH(OAc)
3(0.399g、1.881mmol)を追加した)。次に、アセトアルデヒド(0.159mL、2.82mmol)を加えた。15分撹拌した後、この混合物をDCM(20mL)および水(10mL)で希釈した。pHを飽和NaHCO
3で7.5に調整し、二相溶液を室温で3日間撹拌した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、シリカ上で濃縮した。この材料を、CHCl
3:MeOHw/1%NH
4OH(0−10%)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。微量副生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.054g、0.226mmol、収率12%)を明赤色の油状物として得た。MS(ES) [M+H]
+ 228。
【0347】
b)2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化177】
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2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.056g、0.174mmol、収率73.1%)は、実施例50aの手順に従い、暗色のタールとして得、精製せずに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.91 (s, 3 H) 2.92 (q, J=7.16 Hz, 4 H) 2.24 (s, 3 H) 1.03 (t, J=7.20 Hz, 6 H)。MS(ES) [M+H]
+ 348, 350。
【0348】
c)2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化178】
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2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.052g、0.169mmol、収率94%)は、実施例50bの手順に従い、淡黄色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 292, 294。
【0349】
d)2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化179】
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2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.050g、0.171mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.036g、0.188mmol)、EDC(0.039g、0.205mmol)、およびHOAt(0.028g、0.205mmol)を合わせた。DMF(2mL)およびNMM(0.075mL、0.684mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で18時間撹拌した。この反応物を水(15mL)で希釈した。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、2−ブロモ−5−(ジエチルアミノ)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.019g、0.042mmol、収率24.74%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ11.48 (br. s., 1 H) 8.13 - 8.33 (m, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.25 (d, J=4.80 Hz, 2 H) 2.84 (q, J=7.07 Hz, 4 H) 2.19 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.95 (s, 3 H) 0.95 (t, J=7.07 Hz, 6 H) MS(ES) [M+H]
+ 426, 428。
【0350】
実施例53
2−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化180】
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a)2−クロロ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化181】
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DMF(2mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.217g、0.766mmol)の溶液をNCS(0.143g、1.072mmol)で処理し、アルゴン下、室温で撹拌した。最小の反応しか起こらなかったので、この混合物を95℃で10分間加熱し、この時点でそれを室温まで冷却し、20mLの水で希釈し、1mLの飽和Na
2CO
3溶液で処理した。水性混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機液をシリカ上で濃縮した。材料を、ヘプタン中EtOAc(0−30%)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製し、2−クロロ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.163g、0.472mmol、収率61.6%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.95 - 4.04 (m, 2 H) 3.91 (s, 3 H) 3.31 - 3.43 (m, 2 H) 2.88 - 3.03 (m, 3 H) 2.25 (s, 3 H) 1.74 - 1.83 (m, 2 H) 1.53 - 1.68 (m, 2 H) 1.00 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 318。
【0351】
b)2−クロロ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化182】
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2−クロロ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.156g、0.488mmol、収率95%)は、実施例50bの一般手順に従い、白色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 304。
【0352】
c)2−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化183】
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2−クロロ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.152g、0.500mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.104g、0.550mmol)、EDC(0.115g、0.600mmol)、およびHOAt(0.082g、0.600mmol)を合わせた。DMF(5mL)およびNMM(0.220mL、2.001mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で18時間撹拌した。この反応物を25mLの水で希釈し、15分間撹拌し、濾過し、2−クロロ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.099g、0.215mmol、収率42.9%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.50 (br. s., 1 H) 8.29 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.25 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 3.78 - 3.88 (m, 2 H) 3.20 - 3.30 (m, 2 H) 2.83 - 2.97 (m, 3 H) 2.18 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.94 (s, 3 H) 1.63 - 1.75 (m, 2 H) 1.31 - 1.47 (m, 2 H) 0.90 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 438。
【0353】
実施例54
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化184】
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a)2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化185】
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DMF(2mL)中、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.307g、1.083mmol)の溶液をNBS(0.270g、1.517mmol)で処理し、アルゴン下、室温で撹拌した。15分後、この反応物を水(10mL)および飽和Na
2CO
3(1mL、pH9)で希釈した。得られた懸濁液をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機液を水(50mL)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、帯緑色のタールを得た。この材料を、ヘプタン:EtOAc(0−30%)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製し、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.258g、0.691mmol、収率63.8%)を橙色のタールとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.79 - 3.88 (m, 5 H) 3.27 (m, J=11.70, 11.70, 1.90 Hz, 2 H) 2.88 - 2.98 (m, 3 H) 2.14 (s, 3 H) 1.70 (m, J=12.40, 1.80 Hz, 2 H) 1.38 (m, J=12.00, 12.00, 12.00, 4.50 Hz, 2 H) 0.90 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 362, 364。
【0354】
b)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化186】
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1,4−ジオキサン(5mL)および水(1.667mL)中、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.258g、0.712mmol)、Cs
2CO
3(0.464g、1.424mmol)およびPdCl
2(dppf)−DCM付加物(0.058g、0.071mmol)を、2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(0.149mL、1.068mmol)で処理した。この反応バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉し、85℃で30分間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、有機相をシリカ上で濃縮した。この材料を、ヘプタン中EtOAc(0−20%)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製し、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.122g、0.345mmol、収率48.4%)を透明油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.98 (dd, J=12.00, 1.89 Hz, 2 H) 3.86 (s, 3 H) 3.37 (td, J=11.75, 1.77 Hz, 2 H) 2.83 - 3.06 (m, 3 H) 2.63 (s, 3 H) 2.25 (s, 3 H) 1.78 (dd, J=12.63, 1.77 Hz, 2 H) 1.49 - 1.67 (m, 2 H) 0.91 - 1.04 (m, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 298。
【0355】
c)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸
【化187】
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5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸(0.116g、0.344mmol、収率84%)は、実施例50bの一般手順に従い、白色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 284。
【0356】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化188】
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5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボン酸(0.116g、0.409mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.085g、0.450mmol)、EDC(0.094g、0.491mmol)、およびHOAt(0.067g、0.491mmol)を合わせた。DMF(3mL)およびNMM(0.180mL、1.637mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で2時間撹拌した。この反応物をrotavap(槽温60℃)上で濃縮して粘稠なタールを得た。この材料をシリカ上で濃縮し、CHCl
3:MeOHw/1%NH
4OH(0−15%)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を合わせ、濃縮し、透明粘稠なタールを得た。残渣を3mLの50/50 MeOH/水(2滴のTFAを含有)に溶かし、RP−HPLC(Gilson(商標)、Sunfire C18 OBD 5uMカラム、0.1%TFAを含む水中5−55%MeCNの勾配)により精製した。生成物画分を合わせ、5M HCl(1mL)で処理し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2,4−ジメチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.124g、0.259mmol、収率63.4%)をその塩酸塩として得た(透明ガラス質固体、これを高真空下で乾燥させて白色泡沫とした)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.33 (s, 1 H) 8.02 (t, J=5.05 Hz, 1 H) 5.92 (s, 1 H) 4.25 (d, J=4.80 Hz, 2 H) 3.83 (dd, J=11.75, 2.40 Hz, 2 H) 3.18 - 3.31 (m, 2 H) 2.87 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.30 (s, 3 H) 2.20 (s, 3 H) 2.13 (s, 3 H) 1.95 (s, 3 H) 1.69 (d, J=10.86 Hz, 2 H) 1.30 - 1.48 (m, 2 H) 0.88 (t, J=7.07 H
z, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 418。
【0357】
実施例55
2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化189】
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a)2−シアノ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化190】
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DMF(3mL)中、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.276g、0.762mmol)の溶液をシアン化銅(I)(0.082g、0.914mmol)で処理した。得られた黄褐色混合物をアルゴン下、130℃で30分間加熱し、この時点でそれを室温まで冷却し、ヘプタン:EtOAc(0−5%)の勾配を用い、24gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製し、2−シアノ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.045g、0.131mmol、収率17.24%)を粗赤色油状物として得た。MS(ES) [M+H]
+ 309。
【0358】
b)2−シアノ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化191】
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2−シアノ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.043g、0.139mmol、収率95%)は、実施例50bの一般手順に従い、白色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 295。
【0359】
c)2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
2−シアノ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.041g、0.139mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.029g、0.153mmol)、EDC(0.032g、0.167mmol)、およびHOAt(0.023g、0.167mmol)を合わせた。DMF(1.5mL)およびNMM(0.061mL、0.557mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で1時間撹拌した。この反応物を水(8mL)で希釈し、5分間撹拌した。得られた不均質な混合物をIsolute(商標)HM−N上で濃縮した。この材料を、0.1%ギ酸を含む水中0−100%MeOHの勾配を用い、30g C18aq GOLDでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を5M HCl(1mL)で処理し、濃縮し、黄色ガラス質固体を得た。MeOHから蒸発させ、2−シアノ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(0.039g、0.080mmol、収率57.2%)をその塩酸塩(淡黄色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.57 (s, 1 H) 8.57 (t, J=4.80 Hz, 1 H) 5.90 (s, 1 H) 4.29 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 3.85 (dd, J=11.24, 3.41 Hz, 2 H) 3.22 - 3.32 (m, 2 H) 2.97 - 3.13 (m, 3 H) 2.19 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 2.01 (s, 3 H) 1.68 (d, J=10.36 Hz, 2 H) 1.50 (qd, J=12.00, 4.42 Hz, 2 H) 0.94 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 429。
【0360】
実施例56
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
a)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)中、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.169g、0.466mmol)、1−メチルピペラジン(0.078mL、0.700mmol)およびCs
2CO
3(0.228g、0.700mmol)を、アルゴンをバブリングさせて10分間脱気した。Pd
2(dba)
3(0.043g、0.047mmol)およびキサントホス(0.040g、0.070mmol)を加えた。この反応バイアルを密閉し、110℃で一晩加熱した。この反応物を室温まで冷却し、Isolute(商標)HM−N上で濃縮し、水:MeOHw/0.1%ギ酸(0−60%)の勾配を用い、50g C18aq GoldでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を濃縮し、5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(0.039g、0.097mmol、収率20.82%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 3.94 (dd, J=11.87, 2.27 Hz, 2 H) 3.84 (s, 3 H) 3.35 - 3.45 (m, 2 H) 3.18 - 3.29 (m, 8 H) 2.90 - 3.02 (m, 3 H) 2.80 (s, 3 H) 2.20 (s, 3 H) 1.79 (dd, J=12.76, 1.64 Hz, 2 H) 1.52 (qd, J=12.00, 4.42 Hz, 2 H) 0.95 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 382。
【0361】
b)5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸(0.037g、0.096mmol、収率94%)は、実施例50bの一般手順に従い、黄色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 368。
【0362】
c)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボン酸(0.037g、0.101mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.021g、0.111mmol)、EDC(0.023g、0.121mmol)、およびHOAt(0.016g、0.121mmol)を合わせた。DMF(1.5mL)およびNMM(0.044mL、0.403mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で2時間撹拌した。この混合物を水(1.5mL)で希釈し、水:MeOHw/0.1%ギ酸(0−60%)の勾配を用い、30 g C18aq GoldでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を合わせ、濃縮し、薄桃色のガラス質固体を得た。この材料をRP−HPLC(Gilson(商標)、30×100 Varian Polaris C18、0.1%ギ酸を含む水中10−90%MeCNの勾配)により再精製した。生成物画分を合わせ、1M HCl(1mL)で処理し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.009g、0.016mmol、収率16.28%)をその塩酸塩(透明なガラス質固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 6.14 (s, 1 H) 4.47 (d, J=5.56 Hz, 2 H) 3.93 (d, J=11.62 Hz, 2 H) 3.37 - 3.44 (m, 3 H) 3.03 (t, J=4.55 Hz, 4 H) 2.85 - 2.99 (m, 6 H) 2.60 (s, 3 H) 2.37 (s, 3 H) 2.28 (s, 3 H) 2.22 (s, 3 H) 1.78 (d, J=12.38 Hz, 2 H) 1.41 - 1.64 (m, 2 H) 0.94 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 502。
【0363】
実施例57
3−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化197】
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a)3−(5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル
【化198】
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1,4−ジオキサン(4mL)および水(1.333mL)中、2−ブロモ−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(0.191g、0.527mmol)、Cs
2CO
3(0.344g、1.054mmol)およびPdCl
2(dppf)−DCM付加物(0.043g、0.053mmol)を3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.191mL、0.580mmol)で処理した。この反応バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉し、85℃で60分間加熱した。この反応物を室温まで冷却した。この材料をIsolute(商標)HM−N上で濃縮し、水:MeOHw/0.1%ギ酸(0−100%)の勾配を用い、50g C18aq GoldでのISCO(商標)Combiflash Rf on により精製した。生成物画分を濃縮し、3−(5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.195g、0.411mmol、収率78%)を明橙色固体として得た。MS(ES) [M+H]
+ 451。
【0364】
b)3−(5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化199】
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室温で、MeOH(7.5mL)中、3−(5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチルチオフェン−2−イル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.150g、0.333mmol)の溶液を、炭素上20%水酸化パラジウム触媒(Degussa type)(0.023g、0.033mmol)とともに、H
2雰囲気下で一晩還元した。翌日、この材料をIsolute(商標)HM−N上で濃縮し、水:MeOHw/0.1%ギ酸(0−100%)の勾配を用い、50g C18aq GoldでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を濃縮し、3−(5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.115g、0.229mmol、収率68.7%)を淡黄色油状物として得た。MS(ES) [M+H]
+ 453。
【0365】
c)2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化200】
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2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.111g、0.240mmol、収率95%)は、実施例50bの一般手順に従い、黄色固体として得、精製せずに使用した。MS(ES) [M+H]
+ 439。
【0366】
d)3−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化201】
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2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(0.111g、0.253mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(0.053g、0.278mmol)、EDC(0.058g、0.304mmol)、およびHOAt(0.041g、0.304mmol)を合わせた。DMF(3mL)およびNMM(0.111mL、1.012mmol)を加えた。この反応物をアルゴン下、室温で一晩撹拌した。この混合物を10mLの水で希釈し、水:MeOHw/0.1%ギ酸(0−35%)の勾配を用い、50g C18aq GoldでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を合わせ、濃縮し、MeOHから再濃縮し、3−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.073g、0.121mmol、収率47.8%)を淡黄色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.50 (s, 1 H) 8.10 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 4.23 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 3.83 (d, J=9.09 Hz, 2 H) 3.62 - 3.72 (m, 1 H) 3.53 - 3.61 (m, 1 H) 3.37 - 3.47 (m, 1 H) 3.14 - 3.29 (m, 3 H) 3.00 - 3.10 (m, 1 H) 2.83 - 2.95 (m, 3 H) 2.19 (s, 3 H) 2.14 (br. s., 1 H) 2.10 (s, 3 H) 1.92 (s, 3 H) 1.74 - 1.86 (m, 1 H) 1.68 (d, J=12.63 Hz, 2 H) 1.32 - 1.47 (m, 11 H) 0.88 (t, J=6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 573。
【0367】
実施例58
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(ピロリジン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化202】
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1,4−ジオキサン(3mL)中、3−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.063g、0.110mmol)の溶液を、ジオキサン中4MのHCl(0.1mL、0.400mmol)で処理し、室温で撹拌した。3日後、この反応物を濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(ピロリジン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.051g、0.095mmol、収率87%)をその塩酸塩(灰白色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 6.60 (s, 1 H) 4.53 (s, 2 H) 3.89 - 4.04 (m, 3 H) 3.75 (dd, J=11.49, 8.21 Hz, 1 H) 3.56 (ddd, J=11.62, 8.59, 2.78 Hz, 1 H) 3.37 - 3.45 (m, 3 H) 3.01 - 3.19 (m, 4 H) 2.45 - 2.56 (m, 4 H) 2.41 (s, 3 H) 1.99 - 2.18 (m, 4 H) 1.82 (d, J=12.38 Hz, 2 H) 1.50 - 1.62 (m, 2 H) 0.98 (t, J=6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 473。
【0368】
実施例59
4−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化203】
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4−(3−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.360g、0.583mmol、収率64.5%)は、実施例57の一般手順に従って製造し、灰白色固体として単離された。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.48 (s, 1 H) 8.00 (t, J=5.05 Hz, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 4.22 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 3.96 (d, J=10.36 Hz, 2 H) 3.83 (d, J=8.59 Hz, 2 H) 3.25 (t, J=10.86 Hz, 2 H) 3.02 - 3.14 (m, 1 H) 2.83 - 2.94 (m, 3 H) 2.58 - 2.65 (m, 1 H) 2.21 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.92 (s, 3 H) 1.79 (d, J=11.37 Hz, 2 H) 1.67 (d, J=10.61 Hz, 2 H) 1.35 - 1.47 (m, 12 H) 1.19 - 1.33 (m, 2 H) 0.87 (t, J=6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 587。
【0369】
実施例60
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化204】
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N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.177g、0.346mmol、収率60.5%)は、実施例58の一般手順に従って製造し、薄桃色の泡沫として単離された。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 6.12 (s, 1 H) 4.44 (s, 2 H) 3.92 (dd, J=12.00, 2.40 Hz, 2 H) 3.39 - 3.49 (m, 2 H) 3.34 - 3.39 (m, 3 H) 3.07 (td, J=13.07, 2.91 Hz, 2 H) 2.92 - 3.02 (m, 3 H) 2.38 (s, 3 H) 2.27 (s, 3 H) 2.14 (d, J=13.89 Hz, 2 H) 2.03 (s, 3 H) 1.73 - 1.94 (m, 4 H) 1.47 - 1.60 (m, 2 H) 0.94 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 487。
【0370】
実施例61
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化205】
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N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.104g、0.198mmol、収率47.8%)は、実施例57の一般手順に従って製造し、淡黄色泡沫として単離された。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.16 (s, 1 H) 8.04 (t, J=5.18 Hz, 1 H) 5.86 (s, 1 H) 5.81 (m, J=3.50, 3.50 Hz, 1 H) 4.20 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 3.83 (dd, J=11.37, 2.78 Hz, 2 H) 3.25 (t, J=10.86 Hz, 2 H) 2.82 - 2.98 (m, 5 H) 2.38 - 2.45 (m, 2 H) 2.30 (br. s., 2 H) 2.23 (s, 3 H) 2.20 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 1.90 (s, 3 H) 1.69 (d, J=10.86 Hz, 2 H) 1.41 (qd, J=12.04, 4.29 Hz, 2 H) 0.89 (t, J=6.95 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 499。
【0371】
実施例62
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化206】
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CHCl
3(2mL)中、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(ピロリジン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド(0.051g、0.100mmol)のスラリーをTEA(60μL、0.430mmol)で処理した。1分の撹拌の後、均質な黄褐色溶液を塩化メタンスルホニル(9μL、0.115mmol)で処理し、アルゴン下、室温で30分間維持した。この反応溶液を、ヘプタン:(3/1)EtOAc/EtOHw/1%NH
4OH)の勾配を用い、12gシリカでのISCO(商標)Combiflash Rfにより精製した。生成物画分を濃縮して透明な油状物を得た。MeOHで摩砕し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.032g、0.055mmol、収率55.1%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 6.11 (s, 1 H) 4.45 (d, J=2.53 Hz, 2 H) 3.93 (dd, J=12.00, 2.15 Hz, 2 H) 3.80 (tt, J=9.66, 7.14 Hz, 1 H) 3.59 - 3.69 (m, 1 H) 3.54 (ddd, J=9.92, 8.27, 2.78 Hz, 1 H) 3.35 - 3.43 (m, 3 H) 3.16 (t, J=9.47 Hz, 1 H) 2.93 - 3.04 (m, 3 H) 2.89 (s, 3 H) 2.40 (s, 3 H) 2.33 (dtd, J=12.60, 6.52, 6.52, 2.91 Hz, 1 H) 2.26 (s, 3 H) 2.04 (s, 3 H) 1.97 - 2.02 (m, 1 H) 1.79 (dt, J=12.76, 1.96 Hz, 2 H) 1.47 - 1.61 (m, 2 H) 0.95 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 551。
【0372】
実施例63
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(0.026g、0.044mmol、収率42.6%)は、実施例62の一般手順に従って製造し、白色固体として単離された。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 6.11 (s, 1 H) 4.44 (s, 2 H) 3.93 (d, J=8.08 Hz, 2 H) 3.75 (d, J=12.13 Hz, 2 H) 3.36 - 3.43 (m, 2 H) 3.00 - 3.13 (m, 1 H) 2.92 - 2.99 (m, 3 H) 2.86 (s, 3 H) 2.64 - 2.78 (m, 2 H) 2.40 (s, 3 H) 2.26 (s, 3 H) 1.93 - 2.08 (m, 5 H) 1.78 (d, J=12.13 Hz, 2 H) 1.45 - 1.71 (m, 4 H) 0.94 (t, J=7.07 Hz, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 565。
【0373】
実施例64
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
a)5−((4−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化209】
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DCE(6mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(160mg、0.934mmol)、メチル(4−オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(255mg、1.121mmol)およびAcOH(0.053mL、0.934mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)
3(792mg、3.74mmol)を加え、この溶液を1時間撹拌した。アセトアルデヒド(0.079mL、1.402mmol)を加え、この溶液を1時間撹拌した。この反応物を水(5mL)および1M Na
2CO
3(5mL)で急冷した。この混合物をDCM(40mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(10%EtAOc:ヘキサン)により精製し、5−((4−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(203mg、0.470mmol、収率50.3%)を無色の油状物として得た(シス異性体とトランス異性体の7:3混合物)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.94 (d, J=16.42 Hz, 1H), 3.86 (s, 4H), 2.87-3.05 (m, 2H), 2.63-2.83 (m, 4H), 2.34 (s, 2H), 2.00 (d, J=7.58 Hz, 2H), 1.57-1.86 (m, 3H), 1.43-1.51 (m, 11H), 0.86-1.05 (m, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 411.2。
【0374】
b)5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化210】
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DCM(5mL)中、5−((4−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(203mg、0.494mmol)の溶液に、TFA(2.5mL)を加えた。この反応物を1時間撹拌し、この時点でそれを蒸発させた。残渣をEtOAc(30mL)と1M Na
2CO
3(20mL)とで分液した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。
【0375】
アセトン(7.5mL)中、この残渣の溶液に、炭酸カリウム(205mg、1.483mmol)およびヨードエタン(0.034mL、0.544mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌し、この時点でそれを濾過し、蒸発させた。
【0376】
MeOH(10mL)中、この残渣の溶液に、5M NaOH(0.494mL、2.472mmol)を加えた。この反応物を45℃で24時間加熱し、この時点で6M HCl(0.5mL)を加えた。この混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(12−25%AcCN:H
2O(0.1%ギ酸改質剤含有))により精製し、5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(80mg、0.231mmol、収率46.7%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.97 (s, 1H), 3.15-3.28 (m, 3H), 3.05 (q, J=7.07 Hz, 2H), 2.83-2.94 (m, 1H), 2.78 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 2.00-2.21 (m, 4H), 1.61 (dq, J=2.53, 12.38 Hz, 2H), 1.38-1.51 (m, 2H), 1.34 (t, J=7.20 Hz, 3H), 0.96 (t, J=7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.2。
【0377】
c)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化211】
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DMF(5mL)中、5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(80mg、0.247mmol)の懸濁液に、EDC(56.7mg、0.296mmol)、次いで、HOAt(40.3mg、0.296mmol)および3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(55.8mg、0.296mmol)を加えた。5分後、NMM(0.108mL、0.986mmol)を加え、この反応混合物を4時間撹拌した。水(1mL)を加え、この反応混合物をそのまま分取HPLC(5−30%AcCN:水(0.1%ギ酸含有))により精製し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル((トランス)−4−(エチル(メチル)アミノ)シクロヘキシル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(30mg、0.062mmol、収率25.2%)を白色泡沫として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.56 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.11-3.26 (m, 3H), 3.02 (q, J=6.91 Hz, 2H), 2.86 (tt, J=3.47, 11.56 Hz, 1H), 2.76 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 2.01-2.18 (m, 4H), 1.52-1.66 (m, 2H), 1.37-1.51 (m, 2H), 1.32 (t, J=7.33 Hz, 3H), 0.95 (t, J=7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 459.3。
【0378】
実施例65
(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)カルバミン酸エチル
【化212】
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a)5−((エトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化213】
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CHCl
3(10mL)中、5−(エチルアミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(100mg、0.502mmol)の溶液に、クロロギ酸エチル(0.241mL、2.509mmol)を加えた。この反応物を一晩維持し、この時点でそれを濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(10%EtAOc:ヘキサン)により精製した。
【0379】
MeOH(5mL)中、精製残渣の溶液に、1M NaOH(2mL、2.0mmol)を加えた。この反応物を一晩撹拌し、この時点でそれを6M HClで中和し、蒸発させ、5−((エトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(100mg、0.194mmol、収率38.7%)(NaCl(推定50w/w%)が混入)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.99 - 1.22 (m, 6 H) 2.09 - 2.16 (m, 3 H) 3.55 (q, J=7.07 Hz, 3 H) 4.06 (br. s., 2 H) 8.13 (s, 1 H) 12.69 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 258.0。
【0380】
b)(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)カルバミン酸エチル
【化214】
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DMF(5mL)中、5−((エトキシカルボニル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(50mg、0.194mmol)(推定50w/w%のNaClとの混合物)の懸濁液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(32.5mg、0.214mmol)、EDC(44.7mg、0.233mmol)およびHOAt(31.7mg、0.233mmol)を加えた。この反応混合物を30分間撹拌し、この時点でNMM(0.085mL、0.777mmol)を加えた。この反応混合物を40℃で1時間加熱した。水(2mL)を加え、この反応混合物を分取HPLC(5−70%AcCN:H
2O(0.1%ギ酸含有))により精製し、(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)カルバミン酸エチル(35mg、0.085mmol、収率43.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 1.18 (t, J=7.07 Hz, 6 H) 2.15 (s, 3 H) 2.26 (s, 3 H) 2.37 (s, 3 H) 3.64 (q, J=7.07 Hz, 2 H) 4.14 (br. s., 2 H) 4.39 - 4.53 (m, 2 H) 6.13 (s, 1 H) 7.66 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 392.1。
【0381】
実施例66
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化215】
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a)5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化216】
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実施例64aに記載の一般手順に従い、1−イソプロピルピペリジン−4−オンを使用し、5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(収率70.2%)を白色固体として製造した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.07 (s, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.98-3.29 (m, 6H), 2.78 (t, J=11.62 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H), 2.07 (d, J=13.14 Hz, 2H), 1.65-1.84 (m, 2H), 1.25 (d, J=6.82 Hz, 6H), 0.97 (t, J=7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。
【0382】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化217】
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MeOH(8mL)中、5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(280mg、0.863mmol)の溶液に、6M NaOH(1mL、6.0mmol)を加えた。この反応混合物を45℃で一晩加熱し、この時点で6M HCl(1mL)を加え、この混合物を濃縮した。
【0383】
DMF(5mL)中、得られた固体の懸濁液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(144mg、0.949mmol)、EDC(199mg、1.035mmol)およびHOAt(141mg、1.035mmol)を加えた。この反応混合物を30分間撹拌し、この時点でNMM(0.379mL、3.45mmol)を加えた。この反応混合物を40℃で1時間加熱した。この反応混合物をそのまま分取HPLC(5−40%AcCN:H
2O(改質剤として0.1%ギ酸を含有))により精製し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(156mg、0.305mmol、収率35.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 7.62 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.40-3.56 (m, 3H), 2.90-3.20 (m, 5H), 2.37 (s, 3H), 2.26 (d, J=6.06 Hz, 6H), 2.15 (d, J=12.13 Hz, 2H), 1.82 (br. s., 1H), 1.34 (d, J=6.82 Hz, 6H), 0.97 (t, J=7.07 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 445.2。
【0384】
実施例67
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化218】
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【0385】
a)4−(エチル(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化219】
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実施例64aに記載の一般的な還元的アミノ化手順に従い、4−(エチル(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(728mg、51%)を油性残渣として製造した。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.11 (s, 1H), 4.59 - 5.03 (m, 1H), 4.16 (br. s., 1H), 4.00 (br. s., 1H), 3.76 (s, 3H), 2.91 - 3.11 (m, 3H), 2.80 (br. s., 1H), 2.67 (dd, J = 3.8, 1.8 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.50 - 1.71 (m, 2H), 1.37 (s, 8H), 0.80 - 0.90 (m, 4H)。MS(ES) [M+H]
+ 401。
【0386】
b)5−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化220】
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実施例64aに記載の一般的鹸化手順に従い、5−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)(エチル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(1.3g)を製造した。MS(ES) [M+H]
+ 387。
【0387】
c)4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化221】
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実施例64cに記載の一般的カップリング手順に従い、4−((4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)(エチル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(848mg、92%)を製造した。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 11.49 (s, 1H), 7.96 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.91 (br. s., 1H), 4.78 (br. s., 1H), 4.22 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 4.00 (br. s., 1H), 2.86 - 3.09 (m, 4H), 2.73 (s, 1H), 2.08 - 2.21 (m, 9H), 1.56 - 1.71 (m, 2H), 1.30 - 1.45 (m, 9H), 0.86 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 521。
【0388】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化222】
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記載の一般的Boc脱保護手順およびフラッシュクロマトグラフィー(DCM:90/10/1 DCM/MeOH/NH4OH)による精製に従い、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(264mg、78%)を製造した。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 11.49 (br. s., 1H), 7.95 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 7.60 - 7.67 (m, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.77 (br. s., 1H), 4.22 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 2.96 - 3.07 (m, 3H), 2.76 - 2.95 (m, 2H), 2.55 - 2.67 (m, 1H), 2.25 - 2.47 (m, 1H), 2.06 - 2.21 (m, 9H), 1.60 (qd, J = 12.3, 4.2 Hz, 1H), 1.44 - 1.52 (m, 1H), 0.86 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 421。
【0389】
実施例68
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化223】
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a)4−(1−ヒドロキシペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【化224】
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THF(70mL)中、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(2.3g、9.30mmol)の冷却(−78℃)溶液に、THF中0.5Mのブト−3−エン−1−イルマグネシウムブロミド(37.2mL、18.60mmol)を20分かけて滴下した。この混合物を−78℃で2時間撹拌した。この反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−80%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−(1−ヒドロキシペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.21g)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.17 - 1.89 (m, 9 H), 2.08 - 2.38 (m, 2 H), 2.76 (br. s., 2 H), 3.39 - 3.50 (m, 1 H), 4.26 (br. s., 2 H), 4.93 - 5.21 (m, 5 H), 5.86 (ddt, J=17.05, 10.23, 6.69, 6.69 Hz, 1 H), 7.31 - 7.46 (m, 5 H)。MS(ES) [M+H]
+ 304.1。
【0390】
b)4−(1−ブロモペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【化225】
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THF(16mL)中、4−(1−ヒドロキシペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(850mg、2.80mmol)および四臭化炭素(1208mg、3.64mmol)の冷却(0℃)溶液に、トリフェニルホスフィン(955mg、3.64mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を室温で5時間撹拌した。この混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−(1−ブロモペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(402mg)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.37 - 1.55 (m, 1 H), 1.68 - 2.03 (m, 5 H), 2.21 (dq, J=15.16, 7.49 Hz, 1 H), 2.33 - 2.46 (m, 1 H), 2.78 (br. s., 2 H), 3.89 - 4.05 (m, 1 H), 4.98 - 5.23 (m, 4 H), 5.79 (m, 1 H), 7.30 - 7.47 (m, 5 H)。MS(ES) [M+H]
+ 366.0, 368.0。
【0391】
c)4−(1−ブロモ−4−オキソブチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【化226】
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アセトン(3mL)および水(0.667mL)中、4−(1−ブロモペント−4−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(400mg、1.092mmol)の溶液に、NMO(154mg、1.310mmol)およびt−BuOH中2.5%四酸化オスミウム(0.055mL、4.37μmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をTHF(6mL)および水(3mL)で処理し、過ヨウ素酸ナトリウム(467mg、2.184mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、4−(1−ブロモ−4−オキソブチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(360mg)を淡黄色油状物としてえた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.39 - 1.57 (m, 1 H), 1.69 - 1.94 (m, 2 H), 1.99 - 2.11 (m, 1 H), 2.16 - 2.32 (m, 1 H), 2.69 - 2.91 (m, 4 H), 3.91 - 4.06 (m, 1 H), 4.21 - 4.45 (m, 2 H), 5.15 (s, 2 H), 7.31 - 7.44 (m, 5 H), 9.81 - 9.90 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 368.0, 370.0。
【0392】
d)4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
【化227】
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MeOH(8mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(150mg、0.876mmol)の溶液に、4−(1−ブロモ−4−オキソブチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(355mg、0.964mmol)およびAcOH(0.050mL、0.876mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。NaBH
3CN(138mg、2.190mmol)を加え、この混合物を1時間、還流下で加熱した。この混合物を水で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−60%EtOAc/ヘキサン)を用い、精製し、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(203mg)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.10 - 1.32 (m, 2 H) 1.52 -2.04 (m, 7 H) 2.30 - 2.37 (m, 3 H) 2.56 - 2.86 (m, 3 H) 3.18 - 3.32 (m, 1 H) 3.42 (dt, J=9.28, 5.72 Hz, 1 H) 3.83 - 3.88 (m, 3 H) 4.22 (br. s., 2 H) 5.13 (s, 2 H) 7.29 - 7.46 (m, 5 H) 7.70 - 7.81 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 443.2。
【0393】
e)4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化228】
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DCM(5mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(200mg、0.452mmol)の溶液に、AcOH中33%のHBr(0.744mL、4.52mmol)を加えた。この混合物を室温で5時間を撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣を10%NaHCO
3で処理し、EtOAcで抽出した。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。
【0394】
DCM(5mL)中、油性残渣の溶液に、TEA(0.189mL、1.356mmol)およびBo
2O(0.210mL、0.904mmol)を加えた。この混合物を室温で6時間撹拌し、10%NaHCO
3で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.09 - 1.32 (m, 3 H), 1.41 - 2.04 (m, 21 H), 2.33 (s, 3 H), 2.46 - 2.66 (m, 2 H), 2.78 (dt, J=9.16, 7.42 Hz, 1 H), 3.16 - 3.29 (m, 1 H), 3.42 (dt, J=9.35, 5.68 Hz, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 4.14 (q, J=7.16 Hz, 1 H), 7.76 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 409.1。
【0395】
f)5−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化229】
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MeOH(3mL)中、4−(1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg、0.294mmol)の溶液に、8M NaOH(0.184mL、1.469mmol)を加えた。この混合物を60℃で18時間加熱した。この混合物を濃縮してMeOHを除去した。残渣を水で処理し、1N HClで酸性化した。沈澱を濾取し、真空下で乾燥させ、5−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(110mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.11 - 1.30 (m, 1 H), 1.41 - 2.05 (m, 20 H), 2.35 (s, 3 H), 2.50 - 2.67 (m, 2 H), 2.74 - 2.90 (m, 1 H), 3.19 - 3.31 (m, 1 H), 3.45 (dt, J=9.22, 5.62 Hz, 1 H), 7.91 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 395.1。
【0396】
g)4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化230】
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DMSO(3mL)中、5−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(110mg、0.279mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(68.4mg、0.362mmol)、NMM(0.184mL、1.673mmol)、EDC(107mg、0.558mmol)およびHOAt(76mg、0.558mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を水で急冷した。沈澱を濾取し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.10 - 1.23 (m, 1 H), 1.41 - 2.02 (m, 20 H), 2.27 (m, 6H), 2.40 (s, 3 H), 2.49 - 2.67 (m, 2 H), 2.70 - 2.83 (m, 1 H), 3.16 - 3.27 (m, 1 H), 3.40 (dt, J=9.16, 5.65 Hz, 1 H), 4.47 - 4.56 (m, 2 H), 5.95 (s, 1 H), 7.19 - 7.36 (m, 3 H)。MS(ES) [M+H]
+ 529.2。
【0397】
h)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化231】
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1,4−ジオキサン(3mL)中、4−(1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)ピロリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg、0.227mmol)の懸濁液に、ジオキサン中4NのHCl(1mL、4.00mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣を、逆相HPLCを用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、1N HClで処理し、濃縮し、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(ピペリジン−4−イル)ピロリジン−1−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(55mg)をその塩酸塩(淡褐色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.34 - 1.52 (m, 2 H) 1.60 - 2.01 (m, 8 H) 2.13 - 2.34 (m, 9 H) 2.63 - 2.83 (m, 3 H) 3.12 - 3.41 (m, 4 H) 4.18 - 4.33 (m, 2 H) 5.67 - 5.85 (m, 1 H) 6.06 - 6.15 (m, 1 H) 7.54 (s, 1 H) 8.33 (br. s., 1 H) 8.67 - 9.02 (m, 2 H)。MS(ES) [M+H]
+ 429.2。
【0398】
実施例69
5−([2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化232】
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a)4−(1−ヒドロキシヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化233】
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THF(20mL)中、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1g、4.69mmol)の冷却(−78℃)溶液に、ペント−4−エン−1−イルマグネシウムブロミド(11.25mL、5.63mmol)を10分かけて滴下した。この混合物を−78℃で2時間維持した。この反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−80%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、 4−(1−ヒドロキシヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(780mg)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.14 - 1.87 (m, 18 H), 2.02 - 2.21 (m, 2 H), 2.67 (m, 2H), 3.31 - 3.50 (m, 1 H), 4.02 - 4.29 (m, 2 H), 4.92 - 5.12 (m, 2 H), 5.83 (ddt, J=16.99, 10.29, 6.57, 6.57 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 284.2。
【0399】
b)4−(1−ブロモヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化234】
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THF(12mL)中、4−(1−ヒドロキシヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(770mg、2.72mmol)および四臭化炭素(1171mg、3.53mmol)の冷却(0℃)溶液に、トリフェニルホスフィン(926mg、3.53mmol)を少量ずつ加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、4−(1−ブロモヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(540mg)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.25 - 2.30 (m, 20 H), 2.69 (br. s., 1 H), 3.33 - 3.54 (m, 1 H), 4.19 (br. s., 1 H), 4.93 - 5.07 (m, 2 H), 5.70 - 5.97 (m, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 346.1, 348.1。
【0400】
c)4−(1−ブロモ−5−オキソペンチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化235】
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アセトン(8mL)および水(0.9mL)中、4−(1−ブロモヘクス−5−エン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(530mg、1.530mmol)の溶液に、NMO(215mg、1.837mmol)および四酸化オスミウム(t−BuOH中2.5%、0.077mL、6.12μmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をTHF(6mL)および水(3mL)で処理した。過ヨウ素酸ナトリウム(655mg、3.06mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、4−(1−ブロモ−5−オキソペンチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(480mg)を淡黄色油状物として得た。MS(ES) [M+Na]
+ 370.1, 372.1。
【0401】
d)1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル
【化236】
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MeOH(4mL)中、5−アミノ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(120mg、0.701mmol)の溶液に、4−(1−ブロモ−5−オキソペンチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(269mg、0.771mmol)およびAcOH(0.040mL、0.701mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。NaBH
3CN(176mg、2.80mmol)を加え、この混合物を65℃で7時間加熱した。この混合物を水で急冷し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−60%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル(84mg)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.09 - 1.87 (m, 20 H), 2.28 - 2.73 (m, 8 H), 3.02 (m, 1 H), 3.86 (m, 4 H), 4.76 - 4.79 (m, 1 H), 7.91 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 423.2。
【0402】
e)5−(1’−(tert−ブトキシカルボニル)−[2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化237】
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MeOH(3mL)中、1−(4−(メトキシカルボニル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル(56mg、0.133mmol)の溶液に、NaOH(0.166mL、0.663mmol)を加えた。この混合物を40℃で18時間加熱した。この混合物を濃縮してMeOHを除去した。残留する水溶液を、1N HClを用いて酸性化し、沈澱を濾取し、真空下で乾燥させ、5−(1’−(tert−ブトキシカルボニル)−[2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(50mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.14 - 2.30 (m, 20 H), 2.30 - 2.70 (m, 8 H), 3.05 - 3.07 (m, 1 H), 4.03 - 4.17 (m, 1 H), 8.03 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 409.2。
【0403】
f)1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル
【化238】
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DMSO(2mL)中、5−(1’−(tert−ブトキシカルボニル)−[2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(50mg、0.122mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(30.0mg、0.159mmol)、NMM(0.067mL、0.612mmol)、EDC(46.9mg、0.245mmol)およびHOAt(33.3mg、0.245mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物を水で急冷した。沈澱を濾取し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル(53mg)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.93 - 1.18 (m, 2 H), 1.36 (s, 15 H), 1.48 - 1.73 (m, 5 H), 2.08 - 2.24 (m, 10 H), 2.93 (d, J=11.37 Hz, 1 H), 3.91 (d, J=11.37 Hz, 2 H), 4.17 - 4.29 (m, 2 H), 5.86 (s, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.95 (t, J=5.05 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 543.6。
【0404】
g)5−([2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化239】
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DCM(2mL)中、1−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−[2,4’−ビピペリジン]−1’−カルボン酸tert−ブチル(51mg、0.094mmol)の溶液に、TFA(0.5mL、6.49mmol)を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣を、逆相HPLCを用いて精製した。生成物を含有する画分を1N HClで処理し、濃縮し、5−([2,4’−ビピペリジン]−1−イル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(29mg)を塩酸塩(灰白色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.31 - 1.83 (m, 10 H), 2.09 - 2.25 (m, 8 H), 2.62 - 2.77 (m, 1 H), 2.94 (d, J=11.87 Hz, 1 H), 3.20 (d, J=11.37 Hz, 2 H), 4.17 - 4.33 (m, 2 H), 5.93 (s, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 8.07 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 443.2。
【0405】
実施例70
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化240】
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a)5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸
【化241】
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MeOH(8mL)中、5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(350mg、1.489mmol)の溶液に、4N NaOH(1.861mL、7.44mmol)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌した。この混合物を濃縮した。残渣を水で処理し、1N HClを用いて酸性化し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(320mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.48 (s, 3 H), 8.24 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 220.8, 222.8。
【0406】
b)5−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化242】
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DMSO(8mL)中、5−ブロモ−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸(320mg、1.447mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(355mg、1.882mmol)、NMM(0.955mL、8.68mmol)、EDC(555mg、2.89mmol)およびHOAt(394mg、2.89mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を水で急冷し、沈澱を濾取し、真空下で乾燥させ、5−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(460mg)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.11 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 4.23 (d, J=5.05 Hz, 2 H), 5.86 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 8.18 (t, J=4.93 Hz, 1 H), 11.49 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 355.0, 357.0。
【0407】
c)5−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
【化243】
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10mLのマイクロ波管に、5−ブロモ−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(60mg、0.169mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(79mg、0.220mmol)、DMF(2mL)、および2M Na
2CO
3(0.338mL、0.676mmol)を加えた。この混合物を、窒素をバブリングさせることにより5分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(19.52mg、0.017mmol)を加え、この試験管を密閉した。この混合物をマイクロ波反応器にて80℃で9時間加熱した。この混合物を放冷し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0−100%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、5−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(31mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.50 (s, 9 H), 1.68 (br. s., 3 H), 2.16 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.42 (s, 3 H), 2.60 (m, 2 H), 3.56 (br. s., 2 H), 4.46 - 4.72 (m, 4 H), 5.99 (s, 1 H), 7.06 - 7.27 (m, 3 H), 7.44 (br.s. 1H), 7.64 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 508.2。
【0408】
d)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)チオフェン−3−カルボキサミドヒドロクロリド
【化244】
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DCM(3mL)中、5−(4−(((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−3−メチルチオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(31mg、0.061mmol)の溶液に、TFA(400μL、5.19mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣をTHF(2mL)に再溶解させ、1N HClで処理し、濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−5−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(27mg)をその塩酸塩(淡褐色固体)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.05 (s, 3 H), 2.13 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 2.67 (t, J=6.06 Hz, 2 H), 3.32 (br. s., 2 H), 4.21 - 4.41 (m, 4 H), 5.91 (s, 1 H), 7.21 (dd, J=6.95, 1.64 Hz, 1 H), 7.28 - 7.43 (m, 2 H), 8.18 (t, J=4.93 Hz, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 443.2。
【0409】
実施例71
(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化245】
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a)5−(3−クロロプロパノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化246】
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DCM(30mL)中、塩化アルミニウム(186mg、1.398mmol)の冷却(0℃)混合物に、DCM(5mL)中、塩化3−クロロプロパノイル(0.123mL、1.282mmol)の溶液を滴下し、次いで、DCM(5mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(182mg、1.165mmol)の溶液を滴下した。この反応物を16時間撹拌した。LCMSは10%の変換を示した。この反応物にさらなる塩化アルミニウム(186mg、1.398mmol)および塩化3−クロロプロパノイル(0.123mL、1.282mmol)を追加した。この反応物を16時間撹拌し、この時点でそれを水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、5−(3−クロロプロパノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを得た(265mg、1.07mmol、収率92%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.85 (s, 3 H) 3.36 (t, J=6.69 Hz, 2 H) 3.86 - 4.01 (m, 5 H) 8.27 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 246.9。
【0410】
b)4−メチル−5−(3−モルホリノプロパノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化247】
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5−(3−クロロプロパノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(248mg、1.005mmol)およびモルホリン(4mL、45.9mmol)の混合物をマイクロ波反応器にて150℃で5分間加熱した。この混合物を減圧下で濃縮し、水で希釈した。この混合物をDCMで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、Biotage(商標)(0%−100%EtOAc:ヘクス、10g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、4−メチル−5−(3−モルホリノプロパノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(187mg、0.69mmol、収率62.6%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.53 (br. s., 4 H) 2.78 - 2.95 (m, 5 H) 3.08 (t, J=6.82 Hz, 2 H) 3.73 (t, J=4.29 Hz, 4 H) 3.89 (s, 3 H) 8.24 (s, 1 H)。MS(ES)[M+H]
+ 298.0。
【0411】
c)4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル
【化248】
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エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(278mg、0.748mmol)の冷却(0℃)溶液に、1N t−BuOK(740μL、0.740mmol)を滴下した。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物をドライアイス/アセトン浴で冷却し、4−メチル−5−(3−モルホリノプロパノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(187mg、0.629mmol)を滴下した。この反応物を室温で16時間撹拌し、この時点でそれを減圧下で濃縮した。残渣をBiotage(商標)(0%−100%EtOAc:ヘクス、25g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル(172mg、0.566mmol、収率88%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) d 1.51 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.27 (s, 3 H) 2.31 - 2.66 (m, 8 H) 3.71 (br. s., 4 H) 3.82 - 4.02 (m, 3 H) 5.76 - 6.02 (m, 1 H) 8.07 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 310.1。
【0412】
d)(Z)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸
【化249】
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EtOH(10mL)および水(10mL)中、4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル(45mg、0.145mmol)および1N NaOH(0.218mL、0.218mmol)の溶液を5時間、還流下で加熱し、この時点でそれを減圧下で濃縮した。残渣をRP−HPLC(Gilson(商標)、Gemini NX 5u C18 110A、AXI、100×30mm、5ミクロン、7分 勾配:5%CH
3CN/H
2O/0.1%ギ酸から50%CH
3CN/H
2O/0.1%ギ酸へ)により精製し、(Z)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(24mg、0.84mmol、収率57.7%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.13-12.21 (m, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 5.84 (q, J=6.74 Hz, 1H), 3.85 (t, J=4.67 Hz, 4H), 2.57-3.05 (m, 8H), 2.18 (s, 3H), 1.51 (d, J=6.82 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 296.0。
【0413】
e)(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化250】
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DMSO(20mL)中、(Z)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(24.8mg、0.084mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(20.59mg、0.109mmol)、NMM(0.046mL、0.420mmol)、HOAt(22.85mg、0.168mmol)およびEDC(32.2mg、0.168mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を水で急冷し、DCMで抽出した。DCM抽出液を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(5−モルホリノペント−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(28mg、0.065mmol、収率78%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.60 (br. s., 1H), 7.56 (s, 1H), 7.39 (t, J=5.81 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.80 (d, J=6.06 Hz, 1H), 4.53 (d, J=5.81 Hz, 2H), 3.71 (br. s., 4H), 2.41 (s, 11H), 2.28 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 1.49 (d, J=6.57 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 430.1。
【0414】
実施例72
(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化251】
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a)4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル
【化252】
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DCM(30mL)中、塩化アルミニウム(4.10g、30.7mmol)の冷却(0℃)混合物に、DCM(5mL)中、塩化4−クロロブタノイル(3.07mL、28.8mmol)の溶液を加えた後、DCM(5mL)中、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(3g、19.21mmol)の溶液を滴下した。この反応物を16時間撹拌し、この時点でLCMSは50%の変換を示した。この混合物に、塩化アルミニウム(4.10g、30.7mmol)および塩化4−クロロブタノイル(3.07mL、28.8mmol)を加えた。この反応物を16時間撹拌した。この反応物を氷に注ぎ、相を分離した。有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をBiotage(商標)(0%−100%DCM:ヘクス、50g−HP−シリカゲルカラム)により精製した。残渣をヘプタンで摩砕し、4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(5.3g、10.09mmol、収率52.5%)を灰色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.24 (s, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.69 (t, J=6.19 Hz, 2H), 3.09 (t, J=6.95 Hz, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.24 (quin, J=6.57 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 260.9。
【0415】
b)4−メチル−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化253】
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5−(4−クロロブタノイル)−4−メチルチオフェン−3−カルボン酸メチル(1.30g、4.99mmol)と1−メチルピペラジン(3mL、4.99mmol)の混合物をマイクロ波反応器にて150℃で5分間加熱し、この時点でそれを減圧下で濃縮した。残渣をDCMで希釈し、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をBiotage(商標)(0%−20%MeOH:DCM、50g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、4−メチル−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(645mg、1.988mmol、収率39.9%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 (s, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.89 (t, J=6.95 Hz, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.43 (t, J=7.07 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H), 1.96 (quin, J=7.01 Hz, 2H)。MS(ES) [M+H]
+ 325.1。
【0416】
c)4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル
【化254】
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エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1613mg、4.35mmol)の冷却(0℃)溶液に、1N t−BuOK(4.35mL、4.35mmol)を滴下した。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物をドライアイス/アセトン浴中で冷却し、4−メチル−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタノイル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(470mg、1.449mmol)を滴下した。この反応物を0℃で3時間撹拌し、この時点でそれを減圧下で濃縮した。残渣をDCMで希釈し、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をBiotage(商標)(0%−100%EtOAc:ヘクス、次いで、0−15%MeOH、DCM、25g−HP−シリカゲルカラム)により精製し、4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル(471mg、1.399mmol、収率96%)を油状物として得た。MS(ES) [M+H]
+337.1 77%純度。
【0417】
d)(Z)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸ヒドロクロリド
【化255】
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EtOH(10mL)および水(10mL)中、4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル(270mg、0.743mmol)および1N NaOH(0.218mL、0.218mmol)の溶液を2時間、還流下で加熱し、この時点でそれを減圧下で濃縮した。この残渣に、混合物が酸性となるまで1N HClを加えた。この混合物を濃縮し、(Z)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸ヒドロクロリド(250mg、0.775mmol、収率96%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ 8.12-8.22 (m, 1H), 5.82 (q, J=6.65 Hz, 1H), 3.26-4.06 (m, 8H), 3.05-3.25 (m, 2H), 2.93 (d, J=2.78 Hz, 3H), 2.33 (t, J=7.20 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.60-1.80 (m, 2H), 1.38 (d, J=6.82 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 323.1。
【0418】
e)(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化256】
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DMSO(20mL)中、(Z)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸ヒドロクロリド(250mg、0.697mmol)の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンヒドロクロリド(171mg、0.905mmol)、NMM(0.613mL、5.57mmol)、HOAt(190mg、1.393mmol)およびEDC(267mg、1.393mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。残渣をRP−HPLC(Gilson(商標)、Gemini NX 5u C18 110A、AXIA、100×30mm、5ミクロン、7分 勾配:5%CH
3CN/H
2O/0.1%ギ酸から40%CH
3CN/H
2O/0.1%ギ酸へ)により精製し、(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(173mg、0.379mmol、収率54.4%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.32-7.47 (m, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.74 (q, J=6.65 Hz, 1H), 4.52 (d, J=5.81 Hz, 2H), 2.65-3.06 (m, 8H), 2.54 (s, 3H), 2.38-2.50 (m, 5H), 2.26-2.36 (m, 5H), 2.18 (s, 3H), 1.45-1.62 (m, 5H)。MS(ES) [M+H]
+ 457.2。
【0419】
実施例73
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘキサン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化257】
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a)4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘキサン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル
【化258】
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MeOH中、4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸(Z)−メチル(157mg)の混合物を、H−キューブ(商標)(Pd/C、100バール、50℃)上で、1日当たり7時間、4日間にわたって水素化し、4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘキサン−3−イル)チオフェン−3−カルボン酸メチル(157mg、0.464mmol、収率67.6%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (s, 1H), 3.78-3.93 (m, 3H), 2.50-2.93 (m, 10H), 2.32-2.45 (m, 9H), 1.64-1.81 (m, 2H), 1.32-1.61 (m, 5H), 0.80 (t, J=7.45 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 339.2。
【0420】
b)N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘキサン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化259】
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実施例72dおよび72eの一般手順に従い、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−4−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ヘキサン−3−イル)チオフェン−3−カルボキサミド(151mg、0.329mmol、収率71.0%)を固体として製造した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.38 (br. s., 1H), 7.60 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 4.32-4.64 (m, 2H), 3.37 (s, 2H), 2.91-3.10 (m, 5H), 2.82 (br. s., 3H), 2.55-2.66 (m, 5H), 2.37 (s, 3H), 2.26 (d, J=1.01 Hz, 6H), 1.70-1.95 (m, 2H), 1.34-1.64 (m, 4H), 0.84 (t, J=7.45 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 459.3。
【0421】
実施例74
(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(6−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミドホルメート
【化260】
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実施例72の一般手順に従い、(Z)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(6−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ヘクス−2−エン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド(145mg、0.273mmol、収率69.8%)をそのギ酸塩として製造した。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.41 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 6.13 (s, 1H), 5.85 (q, J=6.82 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.37 (s, 3H), 2.70-2.75 (m, 7H), 2.61-2.69 (m, 2H), 2.32-2.52 (m, 8H), 2.26 (s, 4H), 2.17 (s, 3H), 2.11 (d, J=12.88 Hz, 2H), 1.58-1.90 (m, 5H), 1.51 (d, J=6.82 Hz, 3H)。MS(ES) [M+H]
+ 485.3。
【0422】
記載の一般手順に従い、下記の化合物を製造した。
実施例75
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2−(フラン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化261】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.92 (t, J=6.95 Hz, 3 H) 1.44 (m, J=12.00, 12.00, 12.00, 4.50 Hz, 2 H) 1.72 (m, J=12.40, 1.80 Hz, 2 H) 1.94 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 2.87 - 2.99 (m, 3 H) 3.21 - 3.30 (m, 2 H) 3.84 (m, J=11.40, 3.00 Hz, 2 H) 4.24 (d, J=4.80 Hz, 2 H) 5.85 (s, 1 H) 6.56 (m, J=1.90, 0.90 Hz, 1 H) 7.62 (t, J=1.64 Hz, 1 H) 7.81 (m, J=1.50, 0.80 Hz, 1 H) 8.22 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 11.47 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 470.4。
【0423】
実施例76
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−2−(フラン−2−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化262】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.92 (t, J=6.95 Hz, 3 H) 1.38 - 1.50 (m, 2 H) 1.69 - 1.76 (m, 2 H) 1.94 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 2.19 (s, 3 H) 2.89 - 3.00 (m, 3 H) 3.22 - 3.31 (m, 2 H) 3.84 (dd, J=11.49, 2.91 Hz, 2 H) 4.27 (d, J=4.80 Hz, 2 H) 5.86 (s, 1 H) 6.44 - 6.49 (m, 2 H) 7.59 (t, J=1.26 Hz, 1 H) 8.27 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 11.46 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 470.2。
【0424】
実施例77
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(((トランス)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)(エチル)アミノ)−2−(フラン−3−イル)−4−メチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化263】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.91 (t, J=6.95 Hz, 3 H) 1.16 - 1.29 (m, 4 H) 1.82 (d, J=9.09 Hz, 2 H) 1.88 - 1.95 (m, 5 H) 2.11 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 2.23 (s, 6 H) 2.69 (m, J=9.60 Hz, 2 H) 2.91 (q, J=6.91 Hz, 2 H) 4.24 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 5.85 (s, 1 H) 6.55 (dd, J=1.89, 0.88 Hz, 1 H) 7.61 (t, J=1.64 Hz, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 8.19 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 11.47 (br. s., 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 511.4。
【0425】
実施例78
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−(エチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−4−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化264】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.92 (t, J=7.07 Hz, 3 H) 1.44 (m, J=12.00, 12.00, 12.00, 4.30 Hz, 2 H) 1.72 (m, J=10.60 Hz, 2 H) 1.92 (s, 3 H) 2.11 (s, 3 H) 2.16 (s, 3 H) 2.86 - 2.97 (m, 3 H) 3.21 - 3.30 (m, 2 H) 3.80 (s, 3 H) 3.84 (m, J=11.50, 2.40 Hz, 2 H) 4.24 (d, J=5.05 Hz, 2 H) 5.86 (s, 1 H) 7.45 (s, 1 H) 7.78 (s, 1 H) 8.17 (t, J=4.93 Hz, 1 H) 11.47 (s, 1 H)。MS(ES) [M+H]
+ 484.3。
【0426】
アッセイプロトコール1
本明細書に含まれる化合物を、PRC2複合体内のEZH2のメチルトランスフェラーゼ活性を阻害するそれらの能力に関して評価した。ヒトPRC2複合体は、Sf9細胞で5メンバーのタンパク質(FLAG−EZH2、EED、SUZ12、RbAp48、AEBP2)のそれぞれを共発現させた後、共精製することにより作製した。酵素活性を、トリチウム化メチル基が3H−SAMから、HeLa細胞から精製されたモノヌクレオソームのヒストンH3上のリシン残基へ転移される、シンチレーション近接アッセイ(SPA)で測定した。モノヌクレオソームはSPAビーズに捕捉され、得られたシグナルはViewLuxプレートリーダーで読まれる。
【0427】
パートA 化合物の調製
1.100%DMSO中に、固体からの化合物の10mM原液を調製する。
2.384ウェルプレートに、DMSO対照用の第6列と第18列を残し、各試験化合物に関して100%DMSOで11点連続希釈系(1:3希釈、最高濃度10mM)を設定した。
3.希釈系プレートから反応プレート(Grenier Bio−One、384ウェル、カタログ番号784075)に100nLの化合物を分注する。
【0428】
パートB 試薬の調製
以下の溶液を調製する。
1.50mM Tris−HCl、pH8: 基本バッファー1L当たり、1M Tris−HCl、pH8(50mL)および蒸留水(950mL)を合わせる。
2.1×アッセイバッファー: 1×アッセイバッファー10mL当たり、50mM Tris−HCl、pH8(9958μL)、1M MgCl
2(20μL)、2M DTT(20μL)、および10%Tween−20(2μL)を合わせ、50mM Tris−HCl、pH8、2mM MgCl
2、4mM DTT、0.002%Tween−20の終濃度とする。
3.2×酵素溶液: 2×酵素溶液10mL当たり、1×アッセイバッファーおよびPRC2複合体を合わせ、10nMの最終酵素濃度とする。
4.SPAビーズ懸濁液: SPAビーズ懸濁液1mL当たり、
コームine PS−PEIコーティングLEADSeekerビーズ(40mg)およびH
2O(1mL)を合わせ、終濃度40mg/mLとする。
5.2×基質溶液: 2×基質溶液10mL当たり、1×アッセイバッファー(9728.55μL)、800μg/mLモノヌクレオソーム(125μL)、1mM冷SAM(4μL)、および7.02μM 3H−SAM(142.45μL、0.55mCi/mL)を合わせ、5μg/mLヌクレオソーム、0.2μM冷SAM、および0.05μM 3H−SAMの終濃度とする。
6.2.67×クエンチ/ビーズ混合物: 2.67×クエンチ/ビーズ混合物10mL当たり、ddH
2O(9358μL)、10mM冷SAM(267μL)、40mg/mLビーズ懸濁液(375μL)を合わせ、100μM冷SAMおよび0.5mg/mL SPAビーズの終濃度とする。
【0429】
パートC 384ウェルGrenier Bio−Oneプレートでのアッセイ反応
化合物の添加
1.100nL/ウェルの100×化合物を試験ウェル(上記の通り)に分注する。
2.それぞれ高対照および低対照用の第6列および第8列には100nL/ウェルの100%DMSOを分注する。
【0430】
アッセイ
1.第18列に5μL/ウェルの1×アッセイバッファーを分注する(低対照反応)。
2.第1〜17列、第19〜24列に、5μL/ウェルの2×酵素溶液を分注する。
3.アッセイプレートを約1分間500rpmで回転させる。
4.アッセイプレートを積み重ね、一番上のプレートに蓋をする。
5.化合物/DMSOを酵素とともに室温で30分間インキュベートする。
6.第1〜24列に5μL/ウェルの2×基質溶液を分注する。
7.アッセイプレートを約1分間500rpmで回転させる。
8.アッセイプレートを積み重ね、一番上のプレートに蓋をする。
9.アッセイプレートを室温で1時間インキュベートする。
【0431】
クエンチ/ビーズの添加
1.第1〜24列に5μL/ウェルの3×クエンチ/ビーズ混合物を分注する。
2.各アッセイプレートの上面を接着性TopSealで封止する。
3.アッセイプレートを約1分間500rpmで回転させる。
4.これらのプレートを20分より長い時間平衡化する。
【0432】
プレートの読み取り
1.Viewluxプレートリーダーにて、613nmの発光用フィルターを用い、読み取り時間300秒でアッセイプレートを読み取る。
【0433】
試薬の添加は手作業で行うこともできるし、または自動液体ハンドラーで行うこともできる。
*本アッセイの最終DMSO濃度は1%である。
*陽性対照は第6列であり、陰性対照は第18列である。
*化合物の最終出発濃度は100μMである。
【0434】
結果
阻害パーセントは、各化合物濃度についてDMSO対照に対して計算し、得られた値は、ABASEデータフィッティングソフトウエアパッケージ内の標準的なIC
50フィッティングパラメーターを用いて当てはめを行った。
【0435】
実施例1〜32の化合物は一般に、上記または類似のアッセイに従って試験し、EZH2の阻害剤であることが判明した。このようなアッセイに従って試験された特定の生物活性を下表にまとめる。≦10nMのIC
50値は、化合物の活性がアッセイの検出限界付近であることを示す。アッセイの実行を繰り返すと、若干異なるIC
50値となる場合がある。
【0436】
【表1】
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【0437】
アッセイプロトコール2
本明細書に含まれる化合物を、PRC2複合体内のEZH2のメチルトランスフェラーゼ活性を阻害するそれらの能力に関して評価した。ヒトPRC2複合体は、Sf9細胞で5メンバーのタンパク質(FLAG−EZH2、EED、SUZ12、RbAp48、AEBP2)のそれぞれを共発現させた後、共精製することにより作製した。酵素活性を、トリチウム化メチル基が3H−SAMから、ヒストンH3由来の非メチル化ペプチド基質上のリシン残基へ転移される、シンチレーション近接アッセイ(SPA)で測定した。これらのペプチドはストレプトアビジンコーティングSPAビーズに捕捉され、得られたシグナルはViewLuxプレートリーダーで読んだ。
【0438】
パートA 化合物の調製
4.100%DMSO中に、固体からの化合物の10mM原液を調製する。
5.384ウェルプレートに、DMSO対照用の第6列と第18列を残し、各試験化合物に関して100%DMSOで11点連続希釈系(1:4希釈、最高濃度10mM)を設定した。
6.希釈系プレートから反応プレート(Corning、384ウェル、ポリスチレンNBS、カタログ番号3673)に10nLの化合物を分注する。
【0439】
パートB 試薬の調製
以下の溶液を調製する。
7.1×基本バッファー、50mM Tris−HCl、pH8、2mM MgCl
2:基本バッファー1L当たり、1M Tris−HCl、pH8(50mL)、1M MgCl
2(2mL)、および蒸留水(948mL)を合わせる。
8.1×アッセイバッファー: 1×アッセイバッファー10mL当たり、1×基本バッファー(9.96mL)、1M DTT(40μL)、および10%Tween−20(1 uL)を合わせ、50mM Tris−HCl、pH8、2mM MgCl
2、4mM DTT、0.001%Tween−20の終濃度とする。
9.2×酵素溶液: 2×酵素溶液10mL当たり、1×アッセイバッファー(9.99mL)および3.24μM EZH2 5メンバー複合体(6.17μL)を合わせ、1nMの最終酵素濃度とする。
10.SPAビーズ溶液: SPAビーズ溶液1mL当たり、ストレプトアビジンコーティングSPAビーズ(PerkinElmer、カタログ番号RPNQ0261、40mg)および1×アッセイバッファー(1mL)を合わせ、40mg/mLの実施濃度とする。
11.2×基質溶液: 2×基質溶液10mL当たり、40mg/mL SPAビーズ溶液(375μL)、1mMビオチン化ヒストンH3K27ペプチド(200μL)、12.5μM 3H−SAM(240μL、1mCi/mL)、1mM冷SAM(57μL)、および1×アッセイバッファー(9.13mL)を合わせ、0.75mg/mL SPAビーズ溶液、10μMビオチン化ヒストンH3K27ペプチド、0.15μM 3H−SAM(〜12uCi/mL 3H−SAM)、および2.85μM冷SAMの終濃度とする。
12.2.67×クエンチ溶液: 2.67×クエンチ溶液10mL当たり、1×アッセイバッファー(9.73mL)および10mM冷SAM(267μL)を合わせ、100μM冷SAMの終濃度とする。
【0440】
パートC 384ウェルGrenier Bio−Oneプレートにおけるアッセイ反応
化合物の添加
3.10nL/ウェルの1000×化合物を試験ウェル(上記の通り)にスタンプする。
4.10nL/ウェルの100%DMSOを第6列および第18列(それぞれ高対照および低対照)にスタンプする。
【0441】
アッセイ
10.5μL/ウェルの1×アッセイバッファーを第18列(低対照反応)に分注する。
11.5μL/ウェルの2×基質溶液を第1〜24列に分注する(注:基質溶液はマトリックスリザーバーに分注する前に均質なビーズ懸濁液となるように混合しなければならない)。
12.5μL/ウェルの2×酵素溶液を第1〜17列、第19〜24列に分注する。
13.反応物を室温で60分間インキュベートする。
【0442】
クエンチ
5.6μL/ウェルの2.67×クエンチ溶液を第1〜24列に分注する。
6.アッセイプレートを密閉し、約1分間500rpmで回転させる。
7.ViewLux装置にて15〜60分間、プレートを暗所順応させる。
【0443】
プレートの読み取り
2.Viewluxプレートリーダーにて、613nmの発酵フィルターまたは透明フィルター(300秒露光)を用いてアッセイプレートを読み取る。
【0444】
試薬の添加は手作業で行うこともできるし、または自動液体ハンドラーで行うこともできる。
【0445】
結果
阻害パーセントは、各化合物濃度についてDMSO対照に対して計算し、得られた値は、ABASEデータフィッティングソフトウエアパッケージ内の標準的なIC
50フィッティングパラメーターを用いて当てはめを行った。
【0446】
例示した化合物は総て、一般に、上記または類似のアッセイに従って試験し、EZH2の阻害剤であることが判明した。このようなアッセイに従って試験された特定の生物活性を下表にまとめる。≦10nMのIC
50値は、化合物の活性がアッセイの検出限界付近であることを示す。アッセイの実行を繰り返すと、若干異なるIC
50値となる場合がある。
【0447】
【表2】
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