【文献】
Ning Deng,et al.,A Novel Optical Burst Ring Network with Optical-Layer Aggregation and Flexible Bandwidth Provisining,Optical Fiber Communication Conference and Exposition(OFC/NFOEC),2011 and the National Fiber Optic Engineers Conference,2011年 3月
【文献】
C.Y.Li,et al.,Performance Analysis and Experimental Demonstration of a Novel Network Architecture Using Optical Burst Rings for Interpod communications in Data Centers,IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics,2012年11月,Volume:19, Issue:2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
マスターノードが制御フレームに含まれる帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップを新規に作成し、リソース状態テーブルを新規に作成し、新規に作成されたリソース状態テーブルにおける全てのリソース状態を使用可能に設定すること、
更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加し、そのリソース占有に応じて前記リソース状態テーブルを更新すること、
制御フレームに含まれる帯域幅レポートに基づいて、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当て、前記新規に作成された帯域幅マップに追加し、新たな帯域幅マップを生成し、且つ前記リソース状態テーブルを更新すること、
制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分すること、を含み、
前記リソース状態テーブルを新規に作成することは、
現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル、現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを新規に作成すること、を含む帯域幅マップ更新方法。
更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加することは、
更新対象の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうち前記クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置を、前記新規に作成された帯域幅マップでの同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置として設定すること、を含む請求項1に記載の方法。
前記ソース/シンクリソース状態テーブルは、N×I×M三次元マトリクステーブルであり、ノードnのi番目の送信機/受信機のm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、n=1,2,・・・,Nであり、i=1, 2,・・・,Iであり、m=1,2,・・・,Mであり、N,I,Mはいずれも1より大きい整数であり、NはOBTNリングネットワークのノード数を表し、Iはノードデータチャネル送受信機の数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表し、
前記リンクリソース状態テーブルはL×W×M三次元マトリクステーブルであり、リンクlでの波長wのm番の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、l=1,2,・・・・・・,Lであり、w=1, 2,・・・,Wであり、m=1,2,・・・,Mであり、L,W,Mはいずれも1より大きい整数であり、Lはリンクの数を表し、Wはデータチャネル波長数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表す、請求項1に記載の方法。
前記新たな帯域幅マップは、それぞれのバースト伝送チャネルの波長と光バーストタイムスロット設定情報を含み、前記新たな帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは1つの波長フィールド及び1つの光バーストタイムスロット割り当てフィールドを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
前記波長フィールドは波長識別子と光バーストの数からなり、前記光バーストタイムスロット割り当てフィールドはビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つの光バーストタイムスロット位置と対応する、請求項6に記載の方法。
前記割り当てモジュールは、更新対象の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうちの前記クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置を、前記新規に作成された帯域幅マップでの同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置として設定するという方式で、更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加するように設定される、請求項9に記載の装置。
前記ソース/シンクリソース状態テーブルは、N×I×M三次元マトリクステーブルであり、ノードnのi番目の送信機/受信機のm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、n=1,2,・・・,Nであり、i=1,2,・・・,Iであり、m=1,2,・・・,Mであり、N,I,Mはいずれも1より大きい整数であり、NはOBTNリングネットワークのノード数を表し、Iはノードデータチャネル送受信機の数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表し、前記リンクリソース状態テーブルはL×W×M三次元マトリクステーブルであり、リンクlでの波長wのm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、l=1,2,・・・・・・,Lであり、w=1,2,・・・,Wであり、m=1,2,・・・,Mであり、L,W,Mはいずれも1より大きい整数であり、Lはリンクの数を表し、Wはデータチャネル波長数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表す、請求項9に記載の装置。
前記更新モジュールは、非クロスマスターノードサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードアッドサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び前記次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードドロップサービスに対して、前記現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新するという方式で、前記リソース状態テーブルを更新するように設定される、請求項11に記載の装置。
前記生成モジュールは、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいて、順にソースリソース状態テーブル及びシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、前記ソースリソース状態テーブル及び前記シンクリソース状態テーブルにおいて使用可能な一致している光バーストタイムスロットがあると、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいてルーティングテーブルを問い合わせし、前記ルーティングテーブルにおいて選択されていないルーティングがあると、1つのルーティングを選択し、選択されたルーティングに基づいて、波長の順に応じて前記リンクリソース状態テーブルを問い合わせし、リンクは同一の波長及びソース端シンク端に使用可能な一致している光バーストタイムスロットリソースがあると、要件を満たす1つの波長と光バーストタイムスロット位置を選択して割り当てするという方式で、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てするように設定される、請求項9に記載の装置。
前記生成モジュールは生成した新たな帯域幅マップにそれぞれのバースト伝送チャネルの波長と光バーストタイムスロット設定情報が含まれ、前記新たな帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは1つの波長フィールド及び1つの光バーストタイムスロット割り当てフィールドを含み、前記波長フィールドは波長識別子と光バーストの数からなり、前記光バーストタイムスロット割り当てフィールドはビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つの光バーストタイムスロット位置と対応する、請求項9〜13のいずれか1項に記載の装置。
前記配分モジュールは、前記新たな帯域幅マップに基づいてオブジェクト符号化を行い、制御フレームにより、符号化された後の新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するように設定される、請求項9に記載の装置。
プログラム命令を含み、該プログラム命令がマスターノードに実行される場合、該マスターノードに請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法を実行させることができるコンピュータプログラム。
【背景技術】
【0002】
グローバル・データトラフィックが爆発的に増加し、ビデオとストリームメディアサービスを代表とする新興サービスが急速に発展しつつあり、動的、高帯域幅及び高品質要求のデータサービスが主要なネットワークトラフィックとなり、ネットワークのパケット化への進化を推進する。伝送ネットワークの面で、明らかなように、従来のSDH(Synchronous Digital Hierarchy、同期デジタルハイアラーキ)回線交換ネットワークから、マルチサービスアクセス機能を具備するMSTP(Multi-Service Transfer Platform、SDHに基づくマルチサービス伝送プラットフォーム)に発展してきて、且つ徐々に今日のPTN(Packet Transport Network、パケット伝送ネットワーク)に進化し、これはネットワークトラフィックデータ化の発展の結果である。本質的には、回線交換ネットワークがリジッドパイプ及び粗粒度交換のみを提供でき、データサービスのダイナミック及びバーストなニーズを効果的に満たすことができず、パケット交換ネットワークのフレキシブルパイプ及び統計多重化の特性は、自然としてデータサービスに適合されている。しかしながら、従来のパケット交換は基本的に電気層処理に基づくものであり、コストが高く、消費電力が大きく、トラフィックの急速な増加に伴って、その処理のボトルネックがますます顕著になり、将来のネットワークの高速、柔軟性、低コスト、低消費電力の要件に適応することが難しい。光ネットワークは低コスト、低消費電力及び高速・大容量の利点を具備するが、従来の光回線交換ネットワーク(例えばWDM(Wavelength Division Multiplexing、波長分割多重化)及びOTN(Optical Transport Network、光伝送ネットワーク)は、大粒度のリジッドパイプのみを提供でき、電気パケット交換の柔軟性が欠如し、データサービスを効果的に乗せることができない。
【0003】
アクセスネットワークでは、GPON(Gigabit-Capable Passive Optical Network、ギガビット受動光ネットワーク)技術はある程度まで光学層及び電気層の利点を組み合わせた。下りリンク方向では、光学層放送モードを採用して、OLT(Optical Line Terminal、事業者側の光回線終端装置)の送信した下りリンク信号を光学スプリッタで各ONU(Optical Network Unit、光ネットワークユニット)に配送するとともに、各ONUの上りリンクデータの送信時間と長さを示すために下りリンクフレームヘッダーに上りリンクフレームの帯域幅マップを携え、上りリンク方向では、各ONUは、帯域幅マップの指示に応じてデータを送信し、フォトカプラを介して1本の波長チャネルに多重化してOLTにアップロードする。このように、GPONは、一方で光学層の高速、大容量及び低コストの特徴を有し、他方で、上りリンク方向で多重化データの光学層の統計多重化を実現し、柔軟性及び帯域幅利用率を向上させる。GPONは、一般的にはスター/ツリーネットワークトポロジーを採用し、その作動原理は、マルチポイント・ツー・シングルポイントの収束型トラフィック(南北トラフィックが主導的な地位を占める)を乗せることに適し、従って、アクセスネットワークで応用されて大規模に展開されていた。
【0004】
しかしながら、非収束型アプリケーションシーン、例えばメトロ(メトロポリタンエリア)コアネットワーク及びデータセンタ内部交換ネットワークに対しては、東西トラフィックが大部分であり、ひいては主導的な地位を占め、GPON技術は明らかに適切ではない(東西向きトラフィックはOLT電気層で転送する必要があり、且つGPONの容量の限りがある)。光バースト伝送ネットワーク(Optical Burst Transport Network、OBTNと略称する)は、OB(Optical Burst、光バースト)に基づく全光交換技術を採用し、ネットワークの任意のノード対間に光学層帯域幅を必要に応じて提供し且つ高速にスケジューリングする能力を具備し、各種のトラフィック(例えば南北バーストトラフィック、東西バーストトラフィック等)シーンの動的適応と良好なサポートを実現することができ、リソース利用効率及びネットワーク柔軟性を向上させると同時に、光学層の高速、大容量及び低コストの利点を保つことができ、且つスター/ツリー/リングの様々なネットワークトポロジーに適用できる。
図1は、4ノードOBTN単方向リングネットワークの模式図であり、それぞれのノードには、1対の高速波長可変バースト送信機及び高速波長可変バースト受信機(複数に拡張可能)が設定され、ネットワーク全体は2つの波長をデータチャネルとし、1つの波長を制御チャネルとし、ノードAをマスターノードとする。OBTNの技術特徴は、以下のとおりである。
【0005】
(1)データチャネルでは、最も基本的な伝送ユニットがOBである。OB間にガードタイムの間隔を有し、1つ又は複数のOBは1つのデータフレームを構成し、波長の異なるチャネルの対応するOBフレームとOBタイムスロットの開始位置は揃う必要がある。データチャネルはバースト光受信機/送信機を採用し、バーストデータはソースシンクノード対間の光学層で直接伝送され、中間ノードで電気層転送する必要がない。ソース端はクライアント側のデータパケットを収集してOBにパケット化して送信する必要がある。
【0006】
(2)制御チャネルは、データチャネルと分離している。OBTNは、独立した波長チャネルで制御情報を乗せ、そのうちOAM(Operations Administration and Maintenance、操作保守管理)情報、各ノードの帯域幅要求を収集するための帯域幅レポート及び各ノードがデータを送信/受信するように指示する帯域幅マップを含み、且つ対応するデータフレームに先立って、制御フレームが送信される。制御チャネルは、普通の光受信機/送信機を送受信装置とすることができ、対応する制御情報を受信、更新するように、それぞれのノードいずれも電気ドメイン処理を行う。制御フレームとデータフレームのタイミング関係は
図2に示される。
【0007】
(3)高速波長可変光デバイスを採用してOBに基づく全光交換を実現する。OBTNノードは(ns(ナノ秒)レベル)送信機/受信機の送信/受信波長を高速に調整することができ、帯域幅マップに基づいて対応する波長及びOBタイムスロットを選択してバーストデータ送信/受信を行い、OBに基づく全光交換を実現する。
【0008】
(4)トラフィック検知のリアルタイムな光学層リソーススケジューリング。OBTNは集中制御方式を採用し、各スレーブノードは制御フレームにより周期的に帯域幅要求をマスターノードに報告し、マスターノードは、現在のリソース状態及び帯域幅割り当てポリシーに基づいて波長及びOBタイムスロットの割り当てを行い、且つ割り当て結果を帯域幅マップに記録し、更に制御フレームにより各スレーブノードに配分し、トラフィックニーズに応じて光学層リソースの高速スケジューリングを実現する。
【0009】
しかしながら、バーストデータパケットは、電気処理を行わずに、ソースシンクノード対間の光学層で直接伝送され、従って、波長一致性及びタイムスロット一致性に制約される。
図1に示すように、ノードAからノードDに送信する1つのバーストデータパケットは、ノードAで、帯域幅マップにより指定されるように、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットにアッド(Add)され、光学層で直接伝送されるのに起因し、且つ波長インバータ及び光バッファ(波長インバータのコストが非常に高く、信号品質に対して深刻な影響をもたらし、光バッファ技術が画期的な発展を遂げていない)がないため、ノードB、ノードCを経てノードDに至ってドロップ(Drop)する場合、このバーストデータパケットは、波長及びタイムスロット位置を変更できずに、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットを占有する必要がある。波長タイムスロット割り当ては、上記の様々な要素に制約され、且つ帯域幅リソースの限りがあるため、従って、割り当てが不適切であると、リソース衝突を引き起こし、大量のパケット損失をもたらし、ネットワーク性能を深刻に低下させる。OBTNにおいてリソース衝突は主に下記の3種類を含む。
【0010】
(1)送信機リソース衝突。1つのソース端送信機は、任意のタイムスロット位置で、1つのみの波長でバーストデータを送信することができる。図に示すように、ノードAは、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットで1つのA→Dのバーストデータパケットを送信し、この時、帯域幅マップに、更にAノードをソースノードとする1つのサービスが波長λ2と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットにあると、送信機リソース衝突が生じる。
【0011】
(2)受信機リソース衝突。1つの目的端受信機は、任意のタイムスロット位置で、1つのみの波長でバーストデータを受信することができる。図に示すように、ノードDは、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットで1つのA→Dのバーストデータパケットを受信し、この時、帯域幅マップに、更にDノードを目的ノードとする1つのサービスが波長λ2と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットにあると、受信機リソース衝突が生じる。
【0012】
(3)リンクリソース衝突。同一のリンクで任意の波長と対応するデータフレームの任意のタイムスロットは、1回のみ割り当てすることができる。図に示すように、サービスA→Dは、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットを占有し、この時、帯域幅マップに、波長λ1と対応するデータフレームの3番目のOBタイムスロットを占有するサービスB→Aが更にあると、リンクBC及びリンクCDでリンクリソース衝突が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の実施例は、帯域幅マップの計算及び更新過程中でリソース衝突を解消する帯域幅マップ更新方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、帯域幅マップ更新方法を提供しており、
マスターノードが制御フレームに含まれる帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップを新規に作成し、リソース状態テーブルを新規に作成し、新規に作成されたリソース状態テーブルにおける全てのリソース状態を使用可能に設定すること、
更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加し、そのリソース占有に応じて前記リソース状態テーブルを更新すること、
制御フレームに含まれる帯域幅レポートに基づいて、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てし、前記新規に作成された帯域幅マップに追加し、新たな帯域幅マップを生成し、且つ前記リソース状態テーブルを更新すること、
制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分すること、を含む。
【0015】
好ましくは、上記方法では、
更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加することは、
更新対象の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうち前記クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置を、前記新規に作成された帯域幅マップでの同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置として設定すること、を含むことを更に特徴とする。
【0016】
好ましくは、上記方法では、
前記リソース状態テーブルを新規に作成することは、
現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル、現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを新規に作成すること、を更に特徴とする。
【0017】
好ましくは、上記方法では、
前記ソース/シンクリソース状態テーブルは、N×I×M三次元マトリクステーブルであり、ノードnのi番目の送信機/受信機のm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、n=1,2,・・・,Nであり、i=1,2,・・・,Iであり、m=1,2,・・・,Mであり、N、I、Mはいずれも1より大きい整数であり、NはOBTNリングネットワークのノード数を表し、Iはノードデータチャネルの送受信機の数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表し、
前記リンクリソース状態テーブルは、L×W×M三次元マトリクステーブルであり、リンクlでの波長wのm番の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、l=1,2,・・・・・・,Lであり、w=1,2,・・・,Wであり、m=1,2,・・・,Mであり、L,W,Mはいずれも1より大きい整数であり、Lはリンクの数を表し、Wはデータチャネル波長数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表す、ことを更に特徴とする。
【0018】
好ましくは、上記方法では、リソース状態テーブルを更新することは、
非クロスマスターノードサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新すること、
クロスマスターノードアッドサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、前記現在のリンクリソース状態テーブル及び前記次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードドロップサービスに対して、前記現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新すること、を更に特徴とする。
【0019】
好ましくは、上記方法では、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てすることは、
前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいて、順にソースリソース状態テーブル及びシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、前記ソースリソース状態テーブル及び前記シンクリソース状態テーブルにおいて使用可能な一致している光バーストタイムスロットがあると、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいてルーティングテーブルを問い合わせし、前記ルーティングテーブルにおいて選択されていないルーティングがあると、1つのルーティングを選択し、選択されたルーティングに基づいて、波長の順に応じて前記リンクリソース状態テーブルを問い合わせし、リンクは同一の波長及びソース端シンク端に使用可能な一致している光バーストタイムスロットリソースがあると、要件を満たす1つの波長と光バーストタイムスロット位置を選択して割り当てすること、を含むことを更に特徴とする。
【0020】
好ましくは、上記方法では、
前記新たな帯域幅マップは、それぞれのバースト伝送チャネルの波長と光バーストタイムスロット設定情報を含み、前記新たな帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは1つの波長フィールド及び1つの光バーストタイムスロット割り当てフィールドを含む、ことを更に特徴とする。
【0021】
好ましくは、上記方法では、
前記波長フィールドは波長識別子と光バーストの数からなり、前記光バーストタイムスロット割り当てフィールドはビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つの光バーストタイムスロット位置と対応する、ことを更に特徴とする。
【0022】
好ましくは、上記方法では、制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分することは、
前記新たな帯域幅マップに基づいてオブジェクト符号化を行い、制御フレームにより符号化された後の新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するのを含むこと、を更に特徴とする。
【0023】
上記問題を解決するために、本発明は、帯域幅マップ更新装置を提供しており、初期化モジュール、割り当てモジュール、生成モジュール、配分モジュール及び更新モジュールを備え、そのうち、
前記初期化モジュールは、制御フレームに含まれる帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップを新規に作成し、リソース状態テーブルを新規に作成し、新規に作成されたリソース状態テーブルにおける全てのリソース状態を使用可能に設定するように設定され、
前記割り当てモジュールは、更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加し、且つ前記更新モジュールをトリガーするように設定され、
前記生成モジュールは、制御フレームが報告した帯域幅レポートに基づいて、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てし、前記新規に作成された帯域幅マップに追加し、新たな帯域幅マップを生成し、且つ前記更新モジュールをトリガーするように設定され、
前記配分モジュールは、制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するように設定され、
前記更新モジュールは、トリガーされた後、前記リソース状態テーブルを更新するように設定される。
【0024】
好ましくは、上記装置では、
前記割り当てモジュールは、更新対象の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうち前記クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置を、前記新規に作成された帯域幅マップでの同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置として設定するという方式で、更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加するように設定される、ことを更に特徴とする。
【0025】
好ましくは、上記装置では、
前記初期化モジュールは、現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル、現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを新規に作成するという方式で、リソース状態テーブルを新規に作成するように設定され、前記ソース/シンクリソース状態テーブルは、N×I×M三次元マトリクステーブルであり、ノードnのi番目の送信機/受信機のm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、n=1,2,・・・,Nであり、i=1,2,・・・,Iであり、m=1,2,・・・,Mであり、N,I,Mはいずれも1より大きい整数であり、NはOBTNリングネットワークのノード数を表し、Iはノードデータチャネル送受信機の数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表し、前記リンクリソース状態テーブルはL×W×M三次元マトリクステーブルであり、リンクlでの波長wのm番の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、l=1,2,・・・・・・,Lであり、w=1,2,・・・,Wであり、m=1,2・・・,Mであり、L,W,Mはいずれも1より大きい整数であり、Lはリンクの数を表し、Wはデータチャネル波長数を表し、Mは1つのデータフレームの光バーストタイムスロット総数を表す、ことを更に特徴とする。
【0026】
好ましくは、上記装置では、
前記更新モジュールは、非クロスマスターノードサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードアッドサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び前記次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードドロップサービスに対して、前記現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新するという方式で、前記対応するリソース状態テーブルを更新するように設定される、ことを更に特徴とする。
【0027】
好ましくは、上記装置では、
前記生成モジュールは、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいて、順にソースリソース状態テーブル及びシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、前記ソースリソース状態テーブル及び前記シンクリソース状態テーブルにおいて使用可能な一致している光バーストタイムスロットがあると、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいてルーティングテーブルを問い合わせし、前記ルーティングテーブルにおいて選択されていないルーティングがあると、1つのルーティングを選択し、選択されたルーティングに基づいて、波長の順に応じて前記リンクリソース状態テーブルを問い合わせし、リンクは同一の波長及びソース端シンク端に使用可能な一致している光バーストタイムスロットリソースがあると、要件を満たす1つの波長と光バーストタイムスロット位置を選択して割り当てするという方式で、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てするように設定される、ことを更に特徴とする。
【0028】
好ましくは、上記装置では、
前記生成モジュールが生成した新たな帯域幅マップにそれぞれのバースト伝送チャネルの波長と光バーストタイムスロット設定情報が含まれ、前記新たな帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは1つの波長フィールド及び1つの光バーストタイムスロット割り当てフィールドを含み、前記波長フィールドは波長識別子と光バーストの数からなり、前記光バーストタイムスロット割り当てフィールドはビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つの光バーストタイムスロット位置と対応する、ことを更に特徴とする。
【0029】
好ましくは、上記装置では、
前記配分モジュールは、前記新たな帯域幅マップに基づいてオブジェクト符号化を行い、制御フレームにより符号化された後の新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するように設定される、ことを更に特徴とする。
【0030】
本発明の実施例は、プログラム命令を含み、該プログラム命令がマスターノードに実行される場合、該マスターノードに上記方法を実行させることができるコンピュータプログラムを更に提供する。
【0031】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが含まれているキャリアを更に提供する。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、本発明は、帯域幅マップ更新方法及び装置を提供し、OBTNネットワークでは、帯域幅マップ計算及び更新過程ではリソース衝突を解消し、任意ノード対間に帯域幅を動的に割り当てすることを実現すると同時に、パケット損失率を低下させ、ネットワークサービスベアラ能力を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
OBTNは、全光子波長交換の利点を持っているが、光バッファ技術と波長変換技術の未熟のため、従来の電気層パッキング装置の「記憶−転送」方式を使用することができず、リソース衝突の可能性を大幅に増加させ、大量なパケット損失をもたらす恐れがある。そのため、帯域幅マップ計算段階でリソース衝突問題を配慮する必要があり、合理的な波長タイムスロットリソース割り当てにより、且つ対応する帯域幅マップ更新方法を結合し、リソース衝突を避け、OBTNネットワーク効率を向上させ、同時に、OBTNネットワークは高速リソーススケジューリングを実現する必要があるため、リアルタイム性ニーズを満たすように、波長タイムスロット割り当てアルゴリズムの複雑度が合理的でなければならない。しかしながら、現在のOBTNに関連する文献及び特許では、この問題を配慮していない。
【0035】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。ただし、矛盾がない場合、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合せることができる。
【0036】
本発明の実施例のOBTNネットワークシーンに対する要求は、リングトポロジーネットワークをサポートし、1芯単方向であってもよく、2芯双方向又は多芯双方向であってもよいことである。
【0037】
本発明の実施例のOBTNノード構造に対する要求は:ネットワークにおけるノードにはトラフィックニーズに応じて、1対又は複数対のデータチャネル送受信機を設定してもよいことであり、データチャネル送受信機は:a.高速波長可変バースト送信機(Fast Tunable Burst Mode Transmitter、FT−BMTと略称する)+普通の受信機(Fast Tunable Burst Mode Receiver、FT−BMRと略称する)、b.普通の送信機+FT−BMR、c.FT−BMT+FT−BMRの3種の方式を採用することができる。
【0038】
図1は、OBTN単方向リングネットワークの基本構造図であり、そのネットワークシーンは、以下のとおりである。
1)ネットワークトポロジーは4ノード単方向リングネットワークであり、ノードAはマスターノードであり、他のノードはスレーブノードであり、
2)各ノードはデータチャネルに1対の高速波長可変バースト送信機/受信機が配置され、制御チャネルに1対の普通送信機/受信機が配置され、
3)リングネットワークのデータチャネルには2つの波長が配置され、制御チャネルに1つの波長が配置され、
4)データフレームは10個のOBタイムスロットを含み、リングネットワークのデータリングの長さはデータフレームの長さの4倍であり、
5)制御フレームはマスターノードにより発生され、スレーブノードにより更新され、リングに沿って一周転送してマスターノードで終結し、
6)DBA(動的帯域幅割り当て)アルゴリズムは1つのデータフレームで1回実行される。
【0039】
本発明の内容を詳細に説明するために、主に
図1のシーンに対して実施例の説明を行うが、このシーンの以外、本発明は任意の単方向/双方向のOBTNリングネットワークシーンに適合し、スター及びツリートポロジーは簡単であり、発明の実施例の内容を簡略化して適用することができる。
【0040】
図1における帯域幅マップ更新は主に下記の4つの段階に分けられる。
【0041】
1)帯域幅要求の報告:
制御フレームが帯域幅を含んでマスターノードに報告し、マスターノードが受信して、各ノードのOBタイムスロットに対する要求に定量化し、
2)帯域幅マップ割り当て:
マスターノードが現在のリソース状態及び帯域幅要求に基づいて、DBAアルゴリズムを実行し、波長・タイムスロット割り当てを行い、新たな帯域幅マップを生成し、
3)帯域幅マップ配分:
制御フレームが帯域幅マップを携え、予め対応するデータフレームでホップごとに各スレーブノードに送信し、スレーブノードが受信して本ノードアッドマップ及びドロップマップを生成し、同時に、制御フレームがそれぞれのスレーブノードで帯域幅要求を収集し、
4)帯域幅マップ更新及び実行:
スレーブノードが制御フレームを受信した後、制御フレームとデータフレームの相対的なタイムラグに応じて、しばらく延期して新たな帯域幅マップを発効させる。
【0042】
図9a〜
図9dは、
図1のネットワークシーンに対しての帯域幅マップ更新の実施例であり、詳細なプロセスは以下のとおりである。
マスターノードが制御フレームの帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップ計算過程に入る場合、まず帯域幅マップ更新を実行し、
図6に示すように、ステップは以下のとおりである。
ステップ101:マスターノードは、制御フレームが報告した帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップを新規に作成し、対応するリソース状態テーブルを新規に作成し、新規に作成されたリソース状態テーブルにおける全てのリソース状態を使用可能に設定する。
マスターノードは、1枚の未割り当て帯域幅マップを新規に作成し、新たな帯域幅マップと呼称される。現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及びリンクリソース状態テーブルを新規に作成し、次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル(次周期シンクリソース状態テーブルとも略称する)を新規に作成し、次周期シンクリソース状態テーブルと略称する、全てのリソース状態を使用可能に設定する。
【0043】
マスターノードが制御フレーム帯域幅レポートを受信し、帯域幅マップ計算過程に入って、まず初期化する場合、新たな帯域幅マップ及び上記3つのテーブルを新規に作成する。
【0044】
本実施例では、
図9aに示すように、ネットワーク構成に基づいて、2つの波長及び10個のOBタイムスロットを含み、現在のソース/シンクリソース状態テーブル、次周期シンクリソース状態テーブルを初期化する。本実施例では、次周期シンクリソース状態テーブルは本帯域幅マップと対応する現在のデータフレームの後の4番目のデータフレームのシンクリソース状態テーブル(現在の帯域幅マップでクロスマスターノードアッドサービスに割り当てられたOBタイムスロットがマスターノードをパススルーし、次周期帯域幅マップのクロスマスターノードドロップサービスに割り当てられたOBタイムスロットと見なされ、次周期データフレームと対応するシンクドロップリソースを占有する)及びリンクリソース状態テーブルを代表し、且つ全てを1に設定し、リソースが占有されていないことを示す。
【0045】
ステップ102:更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新たな帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加し、そのリソース占有に応じて、現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及びリンクリソース状態テーブルを更新する。
マスターノードは更新対象の帯域幅マップ、即ち元の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうちのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長とOBタイムスロット位置を、新たな帯域幅マップにおける同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長及びタイムスロット位置として設定し、同時に現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及び現在のリンクリソース状態テーブルを更新する。
【0046】
元の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッドサービスに割り当てられたOBタイムスロットは、マスターノードをパススルーした後、新たな帯域幅マップ発効周期内の対応するリンク及びシンクドロップリソースを占有し、即ち新たな帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップサービスに割り当てられたOBタイムスロットと見なされ、従って、元の帯域幅マップをトラバーサルする必要があり、「そのうちのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長及びOBタイムスロット位置を、新たな帯域幅マップにおける同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長及びタイムスロット位置として設定する」。
【0047】
更新対象の帯域幅マップでは、クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造は:波長1の5番目のOBタイムスロットのD→Cアッド、波長2の2番目のOBタイムスロットのC→Bアッド、3番目のOBタイムスロットD→Bアッド、4番目のOBタイムスロットD→Cアッド、6番目のOBタイムスロットD→Cアッドを含む。
【0048】
それを新たな帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造に変換し、波長1の5番目のOBタイムスロットのD→Cドロップ、波長2の2番目のOBタイムスロットのC→Bドロップ、3番目のOBタイムスロットD→Bドロップ、4番目のOBタイムスロットD→Cドロップ、6番目のOBタイムスロットD→Cドロップを含む。
【0049】
同時に、クロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造のリソース占有状態に応じて、現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及びリンクリソース状態テーブルを更新する。例えば、波長1の5番目のOBタイムスロットのD→Cドロップは、5番目のOBタイムスロットのCノードドロップリソース、及びリンクABとBCの波長1の5番目のOBタイムスロットでのタイムスロットリソースを占有する必要があるため、それを0に設定して「使用不可能」とマークし、その後、波長・タイムスロット割り当て過程ではこのリソースを選択しない。最終的なリソース状態テーブル更新結果は
図9bに示される。
【0050】
本実施例では、更新対象の帯域幅マップは現在のデータフレームの前の4番目のデータフレームと対応する帯域幅マップを代表し、更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノードアッドサービスに割り当てられたOBタイムスロットはマスターノードをパススルーし、現在の帯域幅マップのクロスマスターノードドロップサービスに割り当てられたOBタイムスロットと見なされるため、本データフレームと対応するシンクドロップリソースを占有する。前後周期の帯域幅マップ間に相互影響が存在するため、本実施例では、マスターノードは少なくとも4つの帯域幅マップを保存する必要がある。
【0051】
ステップ103:制御フレームが報告した帯域幅レポートに基づいて、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長及びOBタイムスロットを割り当てし、新たな帯域幅マップに追加し、対応する状態テーブルを更新する。
【0052】
非クロスマスターノードサービスに対して、現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及びリンクリソース状態テーブルを更新する必要があり、クロスマスターノードアッドサービスに対して、現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、リンクリソース状態テーブル及び次周期シンクリソース状態テーブルを更新する必要があり、クロスマスターノードドロップサービスに対して、前記現在のシンクリソース状態テーブル及び前記現在のリンクリソース状態テーブルを更新する。
【0053】
本実施例では、帯域幅要求に対して定量化及び波長・OBタイムスロット割り当てを行い、対応するリソース状態テーブルを更新する。
【0054】
例えば、A→Cが1つのOBタイムスロットを割り当てすることを要求し、状態テーブルの問い合わせ及び波長タイムスロット割り当てアルゴリズムを経た後、波長1の2番目のOBタイムスロットを割り当てし、そのリソース占有は、ノードAの2番目のOBタイムスロットのアッドリソース、ノードCの2番目のOBタイムスロットのドロップリソース、及びリンクAB及びBCの波長1の2番目のOBタイムスロットでのタイムスロットリソースである。リソース状態テーブルにおいて対応する位置を0に設定し、重複使用による衝突を回避する。
【0055】
更に、例えば、C→Bアッドは1つのOBタイムスロットを割り当てすることを要求し、状態テーブルの問い合わせ及び波長タイムスロット割り当てアルゴリズムを経た後、波長2の3番目のOBタイムスロットを割り当てし、そのリソース占有は、ノードcの3番目のOBタイムスロットのアッドリソース、ノードBの3番目のOBタイムスロットの次の周期のドロップリソース、及びリンクCD及びDAの波長2の3番目のOBタイムスロットでのタイムスロットリソースである。リソース状態テーブルにおいて、対応する位置を0に設定する。ただし、C→Bのルーティングはマスターノードをパススルーし、従って、Cノードの現在の割り当て周期のアッドリソース、リンクCD及びDAのタイムスロットリソースのみを占有し、Bノードドロップリソース及びリンクABタイムスロットリソースの占有は次の割り当て周期の帯域幅マップに反映される。最終的な帯域幅マップ及びリソース状態テーブルは、
図9cに示される。
【0056】
ステップ104:マスターノードは制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分する。
【0057】
新たな帯域幅マップの構築を完了し、マスターノードで保存し、且つ帯域幅マップ符号化方式に従って帯域幅マップオブジェクトを生成し、制御フレームにより携え、ホップごとにスレーブノードに配分する。
【0058】
スレーブノードがどの波長及びタイムスロットでそれらのサービスをアッド・ドロップするかを指導するように、帯域幅マップを制御フレームに携えて各スレーブノードに伝達する必要がある。従って、マスターノードの符号化、制御フレームの携え及びスレーブノードの識別をし易くするために、帯域幅マップは、一致し標準化された符号化方式を有する必要がある。
【0059】
本実施例では、帯域幅マップオブジェクトを符号化し、制御フレームに携えてスレーブノードに伝送し、制御フレーム及びデータフレームタイミングは
図2に示され、スレーブノードは帯域幅マップに基づいて送信波長タイムスロットテーブル及び受信波長タイムスロットテーブルを生成し、
図1に示すように、所定の遅延(ノード遅延は測定により決定され、且つ制御フレームに携えて、その実現メカニズムは本特許の検討範囲以外である)の後発効し、ノードのデータ送信及び受信を制御する。
【0060】
例えばD→Cドロップは本帯域幅マップにおいて共に3つのOBタイムスロットを占有し、それぞれ、波長1の5番目のタイムスロット、波長2の4番目及び6番目のタイムスロットであり、波長1の5番目のタイムスロットは、対応するBTC(バースト伝送チャネル)オーバーヘッドでのOBタイムスロット割り当て符号化において0x0010(5番目のbit置位)として反映し、波長2の4番目及び6番目のタイムスロットは、OBタイムスロット割り当て符号化において0x0028(4番目の及び6番目のbit置位)として反映する。D→Cドロップは本帯域幅マップにおいてクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造に属し、本帯域幅マップの発効範囲内で受信のみをし、従ってアッド位が0に設定され、ドロップ位が1に設定され、クロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造は帯域幅レポートを含まず、このBTCのソースノードは所属するBMS(バースト多重化段階)オーバーヘッドにおいて明示する。
【0061】
例えば、A→Cは本帯域幅マップにおいて非クロスマスターノード伝送チャネルに属し、本帯域幅マップの発効範囲内で送信及び受信をし、従ってアッド位及びドロップ位がいずれも1に設定され、マスターノードをソースノードとするBTCオーバーヘッドにおいて帯域幅レポートを携える必要がなく、ローカルで読み取って直接に取得することができる。
【0062】
更に、例えばC→Bアッドは本帯域幅マップにおいてクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に属し、本帯域幅マップの発効範囲内で送信のみをし、従ってアッド位のみが1に設定され、帯域幅レポートを携える可能性があるが、マスターノードが生成した帯域幅マップが帯域幅レポートを含まずに、制御フレームにより携えてスレーブノードに伝達した場合、
図9dに示すように、スレーブノードがニーズに応じて制御フレームと対応するBTCオーバーヘッド中に加えて報告する。
【0063】
本発明の実施例では、ソース/シンクリソース状態テーブル、リンクリソース状態テーブル、ルーティングテーブルを使用する必要がある。
【0064】
ソース/シンクリソース状態テーブルはN×I×M三次元マトリクスであり、そのうち、NはOBTNリングネットワークノードの数を表し、Iはノードデータチャネル送受信機の数を表し、Mは1つのデータフレームのOBタイムスロットの総数を表す。それはノードnのi番目の送信機/受信機のm番目のOBタイムスロット位置での使用可能状態を表し、1はリソースが使用可能であることで、0はリソースが占有されることである。N,I,Mはいずれも1より大きい整数であり、n=1,2,・・・,Nであり、i=1,2,・・・,Iであり、m=1,2,・・・,Mである。
【0065】
リンクリソース状態テーブルはL×W×M三次元マトリクスであり、そのうち、Lはリンクの数を表し、Wはデータチャネル波長の数を表し、Mは1つのデータフレームのOBタイムスロットの総数を表す。それはリンクlにおける波長wのm番目のOBタイムスロット位置での使用可能状態を表し、1はリソースが使用可能であることで、0はリソースが占有されることである。L,W,Mはいずれも1より大きい整数であり、l=1,2,・・・,Lであり、w=1,2,・・・,Wであり、m=1,2,・・・,Mである。
【0066】
ソース/シンクリソース状態テーブル及びリンクリソース状態テーブルは、空間を節約し、計算効率を向上させるように、ビットマッピングの表現方式を採用することができる。
【0067】
ルーティングテーブルはN×N×P×L四次元マトリクスであり、そのうち、NはOBTNリングネットワークノードの数を表し、Pはノード対(s,d)に対してのルーティングの数を表し、Lはリンクの数を表す。単方向のリングネットワークに対して、値は1であり、双方向のリングネットワークに対して、値は2である。それは、ノードsからノードdまでの第p本のルーティングがリンクlを通過するかどうかを表し、1は通過を表し、逆は0である。N,P,Lはいずれも1より大きい整数であり、n=1,2,・・・,Nであり、p=1,2,・・・,Pであり、l=1,2,・・・,Lである。
【0068】
図3、4、5は、それぞれ本実施例の
図1のシーンに対してのソース/シンクリソース状態テーブル、リンクリソース状態テーブル及びルーティングテーブルの例示である。
【0069】
本実施例での帯域幅マップ更新方法のイノベーション及び利点は、(1)リソース状態テーブルにより、クロスマスターノード伝送チャネルの本帯域幅マップサイクルでのリソース占有及び現在の割り当てられた伝送チャネルのリソース占有を効果的にマークし、波長・タイムスロット割り当ての際にリソース衝突を発生させず、従って生成された帯域幅マップもリソース衝突を発生させないこと、(2)本帯域幅マップ更新方法は波長・タイムスロット割り当て過程でリソース衝突問題を配慮し、ネットワークベアラ能力を効果的に向上させることができ、リソース利用率が高いこと、であり、従来の帯域幅マップ更新方法は、帯域幅マップを生成した後衝突を検出し、且つ帯域幅マップにおいて衝突リソースに関連する割り当てられた伝送チャネルを取り消して衝突を回避し、このように、帯域幅割り当ての不安定性をもたらし、リソース利用率が低く、ネットワーク性能を保証することが困難である。
【0070】
本実施例では、状態テーブルに基づく波長・OBタイムスロット割り当て方法は、
図7に示すように、下記のステップを含む。
【0071】
ステップ201:帯域幅要求セットから1つの帯域幅要求を選択しする。
具体的な選択アルゴリズム及び公平性保証メカニズムは本発明の検討範囲以外である。
【0072】
ステップ202:選択された要求のソースシンクノードIDに基づいて、順にソースリソース状態テーブル及びシンクリソース状態テーブルを問い合わせする。
非クロスマスターノードサービスに対して、現在の割り当て周期のソースシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、クロスマスターノードサービスに対して、現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル及び次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを問い合わせする。ソースリソース状態テーブルとシンクリソース状態テーブルは、使用可能な一致しているOBタイムスロットがあると、ステップ203に移行し、状態テーブルをトラバーサルした後、ソースシンクリソース状態テーブルは使用可能な一致しているタイムスロットがないと、割り当てが失敗し、ステップ205に移行する。
【0073】
ステップ203:選択された要求のソースシンクノードIDに基づいてルーティングテーブルを問い合わせし、選択されていないルーティングがあると、このルーティングを選択し、それを選択済みとマークし、ステップ204に移行し、全てのルーティングをトラバーサルしたが、割り当てを完了しないと、ステップ205に移行する。
【0074】
ステップ204:ルーティングに基づいて、波長の順に応じてリンクリソース状態テーブルを問い合わせし、リンクは同一の波長及びソース端シンク端で、使用可能な一致しているOBタイムスロットリソースがあると、要件を満たす1つの波長及びOBタイムスロット位置を選択して割り当てし、帯域幅マップに追加し、割り当てを完了し、各波長をトラバーサルしたが、一致しているOBタイムスロット位置がないと、ステップ203に移行する。
【0075】
ステップ205:帯域幅要求セットからこの要求を除去し、波長・OBタイムスロット割り当てが失敗した。
【0076】
図10aは、
図1のネットワークシーンに対してのA→Cの波長・OBタイムスロット割り当ての例示図であり、
図10bは、
図1のネットワークシーンに対してのC→Bの波長・OBタイムスロット割り当ての例示図である。ここでは、
図9cの帯域幅マップ更新を実行し終わった後、更にA→C及びC→Bアッドがそれぞれ1つのOBタイムスロットを要求すると仮定し、以下、具体的な過程により波長・タイムスロット割り当て方法を説明する。
【0077】
非クロスマスターノードサービスA→Cに対して、
図10aに示すように、割り当てステップは以下の通りである。
(1)前のAノードの現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル及びCノードの現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、一致して使用可能なタイムスロットセット、即ち、タイムスロット7〜10(例えば、bitマッピング方式を採用して、簡単に採用して操作して結果を取得することができ、効率が高く、リアルタイム性を確保することができる)を取得し、
(2)ルーティングテーブルを問い合わせし、A→Cの唯一のルーティング(単方向リングネットワーク)を取得してリンクAB及びBCをパススルーし、
(3)リンクAB及びリンクBCのリソース状態テーブルを問い合わせし、ソースシンク及びリンクの各波長が一致して使用可能なタイムスロットセット、即ち、波長1の7〜10タイムスロット及び波長2の7〜10タイムスロットを取得し、
(4)アルゴリズムポリシーに基づいて、使用可能セットから1つの波長及びOBタイムスロットを選択して割り当てし、本実施例では、波長1の7番目のOBタイムスロットを割り当てする。同時に、それを帯域幅マップに追加し、且つ Aノードの現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、Cノードの現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及びリンクAB及びBCの波長1でのリソース状態テーブルを更新する。
【0078】
クロスマスターノードアッドサービスC→Bに対して、
図10bに示すように、割り当てステップは以下のとおりである。
(1)Cノードの現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル及びBノードの次の周期のシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、一致して使用可能なタイムスロットセット、即ち、タイムスロット4、タイムスロット6〜10を取得し、
(2)ルーティングテーブルを問い合わせし、C→Bの唯一のルーティング(単方向リングネットワーク)を取得してリンクCD、DA及びABをパススルーし、
(3)リンクCD及びリンクDAのリソース状態テーブル(本帯域幅マップの発効範囲内でCD及びDAのリンクリソースのみを占有し、マスターノードをパススルーした後、ABリンクのリソース占有が次の周期に反映する)を問い合わせし、ソースシンク及びリンク各波長が一致して使用可能なタイムスロットセット、即ち、波長1(λ1)の7〜10タイムスロット及び波長2の4、6〜10タイムスロットを取得し、
(4)アルゴリズムポリシーに基づいて、使用可能セットから1つの波長及びOBタイムスロットを選択して割り当てし、本実施例では、波長2の4番目のOBタイムスロットを割り当てする。同時に、それを帯域幅マップに追加し、且つCノードの現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、Bノード次の周期のシンクリソース状態テーブル及びリンクCD及びDAの波長2でのリソース状態テーブルを更新する。
【0079】
本実施例における波長・タイムスロット割り当て方法のイノベーション及び利点は、(1)リソース状態テーブルは、ビットマッピング方式を採用することができ、記憶領域のニーズを効果的に減少させることができること、(2)状態テーブルの波長・タイムスロット割り当て方法に基づいて、簡単なテーブルルックアップ及びAND/OR操作のみを必要とし、複雑度が低く、リアルタイム計算及び高速リソーススケジューリングのニーズを満たし、且つハードウェアによる実現に適すること、(3)本実施例では波長・タイムスロット割り当て方法は全ての3種のOBTNノード構造に適合すること、(4)今までこの問題を解決する関連特許及び文献がないこと、である。
【0080】
本実施例での制御フレーム帯域幅マップオブジェクト符号化構造は
図8に示される。本願は、帯域幅マップに関連する符号化構造のみを注目し、制御フレームの他のオブジェクト構造に対して詳しく説明しない。
【0081】
バースト多重化段階(BMS)オーバーヘッドは、1つのノード(ソースノード)を指定するためのものであり、且つこのノードと関連するOAMオーバーヘッドを携える。BMSオーバーヘッドは、主にソースノードID、ノードOAMオーバーヘッド及び長さインジケータの3つの部分を含み、そのうち、長さインジケータは、帯域幅マップの識別子の有無、バースト伝送チャネル(BTC)の数及びCRC(Cyclic Redundancy Check)チェックの3つの部分からなる。BTCの数はBMSにおけるノードIDがソースノードであるBTC総数を表し、帯域幅マップ識別子はこれらのBTCが帯域幅マップを携えるかどうかを明示する。1つのnノードの光バーストリングネットワークに対して、制御フレームにn個のバースト多重化段階(BMS)オーバーヘッドを含む。
【0082】
バースト伝送チャネル(BTC)オーバーヘッドは、1つのBTCのOAMオーバーヘッド、帯域幅マップ設定情報及び帯域幅レポート情報を携えるためのものである。バースト伝送チャネル(BTC)オーバーヘッドは、長さフィールド、シンクノードID、アッド/ドロップ識別子、帯域幅マップ、帯域幅レポート及び他のバースト伝送チャネルの関連するオーバーヘッドを含む。長さフィールドは、OBの数、波長の数、帯域幅レポートの数及びCRCチェックからなり、そのうちOBの数及び波長の数は、それぞれ帯域幅マップでBTCに割り当てられたOBタイムスロットの総数及び波長の数を表し、このように、帯域幅マップの長さを決定することができ、帯域幅レポートの数はこのBTCに含まれる帯域幅レポートの総数を表し、このように、帯域幅レポートの長さを決定することができる。シンクノードIDは、このBTCのシンクノードを明記するためのものである。アッド識別子及びドロップ識別子はそれぞれこのBTCがこの制御フレームサイクルのアッド及びドロップにあるかどうかを表す。BTCにおけるシンクノードID、アッド識別子及びドロップ識別子はBMSにおけるソースノードIDと組み合わせて唯一的に1つのBTCをマークすることができる。
【0083】
帯域幅マップは、それぞれのBTCの波長及びOBタイムスロット設定情報を携えるためのものでる。1つの帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは、1つの波長フィールド及び1つのOBタイムスロット割り当てフィールドを含む。波長フィールドは波長ID及びOBの数からなり、そのうち、波長IDは割り当てられて波長番号を唯一的にマークし、OBの数はこの波長で割り当てられたOBの数を表す。OBタイムスロット割り当てフィールドは、ビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つのOBタイムスロット位置と対応し、対応するOBタイムスロットがこのBTCに割り当てられると、1に設定し、さもないと0に設定する。
【0084】
本実施例では、制御フレーム帯域幅マップオブジェクト符号化構造のイノベーション及び利点は、(1)制御フレームがバースト伝送多重化段階+バースト伝送チャネルの2層の構成方式を採用し、全ての3種のOBTNノード構造に適用できること、(2)帯域幅マップにおける波長及びタイムスロット設定情報はビットマッピング方式を採用し、制御フレームの長さを効果的に減少し、制御フレームのオーバーヘッドを低減させることができること、である。
【0085】
図11は本発明の実施例に係る帯域幅マップ更新装置の模式図であり、
図11に示すように、本実施例に係る装置は、
制御フレームが報告した帯域幅レポートを受信した後、帯域幅マップを新規に作成し、対応するリソース状態テーブルを新規に作成し、新規に作成されたテーブルにおける全てのリソース状態を使用可能に設定するように設定される初期化モジュール、
更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加し、且つ更新モジュールをトリガーするように設定される割り当てモジュール、
制御フレームが報告した帯域幅レポートに基づいて、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てし、前記新規に作成された帯域幅マップに追加し、新たな帯域幅マップを生成し、且つ前記更新モジュールをトリガーするように設定される生成モジュール、
制御フレームにより前記新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するように設定される配分モジュール、
トリガーされた後、前記対応するリソース状態テーブルを更新するように設定される前記更新モジュール、を備える。
【0086】
そのうち、前記割り当てモジュールが、更新対象の帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造に基づいて、新規に作成された帯域幅マップのクロスマスターノード伝送チャネルドロップ割り当て構造を追加することは、更新対象の帯域幅マップをトラバーサルし、そのうち前記クロスマスターノード伝送チャネルアッド割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置を、前記新規に作成された帯域幅マップでの同一の伝送チャネルドロップ割り当て構造の波長と光バーストタイムスロット位置として設定すること、を含む。
【0087】
そのうち、前記初期化モジュールが、対応するリソース状態テーブルを新規に作成することは、現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル、現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを新規に作成すること、を含み、前記ソース/シンクリソース状態テーブルは、三次元マトリクステーブルであり、ノードnのi番目の送信機/受信機のm番目の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表し、前記リンクリソース状態テーブルは三次元マトリクステーブルであり、リンクlでの波長wのm番の光バーストタイムスロット位置での使用可能状態を表す。
【0088】
そのうち、前記更新モジュールが、トリガーされた後、前記対応するリソース状態テーブルを更新することは、非クロスマスターノードサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソース/シンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードアッドサービスに対して、前記現在の割り当て周期のソースリソース状態テーブル、前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブル及び前記次の割り当て周期のシンクリソース状態テーブルを更新し、クロスマスターノードドロップサービスに対して、前記現在の割り当て周期のシンクリソース状態テーブル及び前記現在の割り当て周期のリンクリソース状態テーブルを更新すること、を含む。
【0089】
そのうち、前記生成モジュールが、現在の帯域幅要求に対して、1つずつ波長と光バーストタイムスロットを割り当てすることは、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいて、順にソースリソース状態テーブル及びシンクリソース状態テーブルを問い合わせし、前記ソースリソース状態テーブル及び前記シンクリソース状態テーブルにおいて使用可能な一致している光バーストタイムスロットがあると、前記現在の帯域幅要求のソースノード識別子及びシンクノード識別子に基づいてルーティングテーブルを問い合わせし、前記ルーティングテーブルにおいて選択されていないルーティングがあると、1つのルーティングを選択し、選択されたルーティングに基づいて、波長の順に応じて前記リンクリソース状態テーブルを問い合わせし、リンクは同一の波長及びソース端シンク端に使用可能な一致している光バーストタイムスロットリソースがあると、要件を満たす1つの波長と光バーストタイムスロット位置を選択して割り当てすること、を含む。
【0090】
そのうち、前記生成モジュールが生成した新たな帯域幅マップにそれぞれのバースト伝送チャネルの波長と光バーストタイムスロット設定情報を含み、前記新たな帯域幅マップは1つ又は複数のサブマップからなり、それぞれのサブマップは1つの波長フィールド及び1つの光バーストタイムスロット割り当てフィールドを含み、前記波長フィールドは波長識別子と光バーストの数からなり、前記光バーストタイムスロット割り当てフィールドはビットマッピング方式を採用し、それぞれのビットはデータフレームにおける1つの光バーストタイムスロット位置と対応する。
【0091】
そのうち、前記配分モジュールは、前記新たな帯域幅マップに基づいてオブジェクト符号化を行い、制御フレームにより符号化された後の新たな帯域幅マップを携え、ホップごとにスレーブノードに配分するように設定される。
【0092】
生成モジュールは、波長・タイムスロット割り当て結果、及び初期化された新たな帯域幅マップに基づいて、完全な新たな帯域幅マップを生成する。波長・OBタイムスロット割り当て過程では、状態テーブルはクロスマスターノードリソース占有状況を反映したため、新たな帯域幅マップにはリソース衝突が存在しない。
【0093】
本発明の実施例は、プログラム命令を含み、該プログラム命令がマスターノードに実行される場合、該マスターノードに上記方法を実行させることができるコンピュータプログラムを更に提供する。
【0094】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが含まれているキャリアを更に提供する。
【0095】
一般の当業者は、上記方法における全部又は一部のステップをプログラムによって関連ハードウェアに命令を出して完成させることができ、前記プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば読取り専用メモリ、ディスク又は光ディスク等に記憶してもよいと理解することができる。選択肢として、上記実施例の全部又は一部のステップが1つ又は複数の集積回路(FPGA又はASICチップを用いる)により実現されてもよい。それに対応して、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。本発明はあらゆる特定形式のハードウェアとソフトウェアの組合せに限らない。
【0096】
以上は本発明の好適な実施例に過ぎず、当然ながら、本発明は他の複数種の実施例を有し得る。本発明の精神及びその実質を脱逸することなく、当業者は、本発明に基づいて様々な対応する変更及び変形を行い得るが、これら対応する変更及び変形はいずれも本発明の添付の特許請求の範囲の保護範囲に属すべきである。