(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の信号は、前記第1のセルから前記第1の周波数レイヤにおける前記UEへの第1の信号と、前記第2の周波数レイヤを用いた前記第2のセルからの第2の信号とを含む、請求項2記載のUE。
前記UEが静止しているという判定に応答して、前記第1のパフォーマンス指標の第2の測定を遅延させるよう構成される前記回路は、前記UEが静止しているというインジケータとして前記測定遅延インジケータを処理するよう構成される回路を含む、請求項8記載のUE。
前記UEに関連する第2の位置情報を決定し、前記第1の位置情報は第1の時間期間中に決定され、前記第2の位置情報は前記第1の時間期間の後である第2の時間期間中に決定され、
前記第2の測定の後に前記第2の位置情報を用いて前記UEが静止していないと判断し、
前記UEが静止しているという判定に応答して、前記第1のパフォーマンス指標の第2の測定を開始するよう構成される回路を更に有する、請求項11記載のUE。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の説明及び図面は、当業者が実施することを可能にするように特定の実施例を十分に示す。他の実施例は、構造的、論理的、電気的、処理及び他の変更を含むものであってもよい。ある実施例の一部及び特徴は、他の実施例のものに含まれるか、又は置換されてもよい。請求項において提供される実施例は、これらの請求項の全ての利用可能な等価を網羅する。
【0006】
図1は、ある実施例によるネットワークの各種コンポーネントを備えたLTEネットワークのエンド・ツー・エンドアーキテクチャの一部を示す。ネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)100(例えば、図示されるように、E−UTRAN、すなわち、evolved universal terrestrial radio access networkなど)と、S1インタフェース115を介し一緒に結合されるコアネットワーク120(例えば、進化型パケットコア(EPC)として示される)とを有する。便宜上及び簡単化のため、RAN100と共にコアネットワーク120の一部しか示されていない。
【0007】
コアネットワーク120は、モビリティマネージメントエンティティ(MME)122、サービングゲートウェイ(serving GW)124及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)126を有する。RAN100は、UE102と通信するためのエンハンストノードB(eNB)104(基地局として動作しうる)を有する。eNB104は、マクロeNBと低電力(LP)eNBとを有してもよい。UE102及びeNB104は通信150を送受信する。
【0008】
MME122は、従来のサービングGPRSサポートノード(SGSN)の制御プレーンと機能的に同様である。MME122は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスにおけるモビリティの側面を管理する。サービングGW124は、RAN100に対してインタフェースを終端し、RAN100とコアネットワーク120との間でデータパケットをルーティングする。さらに、それはeNB間ハンドオーバのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、また3GPP間モビリティのアンカーを提供してもよい。他の役割は、正当な傍受、課金及びポリシーの実施を含むものであってもよい。サービングGW124及びMME122は、1つの物理ノード又は別々の物理ノードにおいて実現されてもよい。PDN GW126は、パケットデータネットワーク(PDN)に対するSGiインタフェースを終端する。PDN GW126は、コアネットワーク(ここでは、EPCネットワーク)と外部のPDNとの間でデータパケットをルーティングし、ポリシー実施及び課金データ収集のためのキーノードであってもよい。それはまた、非LTEアクセスによるモビリティのためのアンカーポイントを提供しうる。外部PDNは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインと共に何れかのタイプのIPネットワークとすることができる。PDN GW126及びサービングGW124は、1つの物理ノード又は別々の物理ノードにおいて実現されてもよい。
【0009】
eNB(マクロ及びミクロ)104は、無線インタフェースプロトコルを終端し、UE102の最初のコンタクトポイントであってもよい。ある実施例では、eNB104は、限定することなく、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクダイナミック無線リソース管理又は制御(RRC)及びデータスケジューリング並びにモビリティ管理などのRNC(無線ネットワークコントローラ機能)を含むRAN100の各種論理機能を実現する。あるケースでは、RRC機能はRAN100の他の部分によって処理される。実施例によると、UE102は、OFDMA通信技術に従ってマルチキャリア通信チャネルを介しeNB104とOFDM通信信号を通信するよう構成されてもよい。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを有してもよい。
【0010】
S1インタフェース115は、RAN100と、EPCネットワークであってもよいコアネットワーク120とを分離するインタフェースである。それは、eNB104とサービングGW124との間でトラフィックデータを搬送するS1−Uと、eNB104とMME122との間のシグナリングインタフェースであるS1−MMEとの2つの部分に分割される。X2インタフェースは、eNB104の間のインタフェースである。X2インタフェースは、X2−C及びX2−Uの2つの部分を含む。X2−CはeNB104の間の制御プレーンインタフェースであり、X2−UはeNB104の間のユーザプレーンインタフェースである。
【0011】
セルラネットワークによると、LPセルは、屋外信号が良好に届かない屋内エリアにカバレッジを拡大するか、あるいは、ネットワーク容量を追加するか、又はデータレートを増大するのに利用されてもよい。ここで用いられるように、低電力(LP)eNBという用語は、フェムトセル、ピコセル又はミクロセルなどのより狭いセル(マクロセルより狭い)を実現するのに適した何れかの比較的低電力なeNBを表す。フェムトセルeNBは、典型的には、それの住宅又は企業カスタマに対してモバイルネットワークオペレータによって提供される。フェムトセルは、典型的には、住宅のゲートウェイ又はより小さいサイズであり、一般にユーザのブロードバンドラインに接続する。プラグインされると、フェムトセルは、モバイルオペレータのモバイルネットワークに接続し、住宅用フェムトセルのため、典型的には30〜50メータの範囲において追加的なカバレッジを提供する。従って、LP eNBは、PDN GW126を介し結合されるため、フェムトセルeNBであってもよい。同様に、ピコセルは、建物内(オフィス、ショッピングモール、駅など)又はより最近では飛行機内など、小さなエリアを典型的にカバーする無線通信システムである。ピコセルeNBは、一般にそれの基地局コントローラ(BSC)機能を通じてマクロeNBなどの他のeNBにX2リンクを介し接続可能である。従って、LP eNBは、X2インタフェースを介しマクロeNBに結合されるため、ピコセルeNBにより実現されてもよい。ピコセルeNB又は他のLP eNBは、マクロeNBの一部又は全ての機能を搭載してもよい。あるケースでは、これは、アクセスポイント基地局又は企業フェムトセルとして参照されてもよい。
【0012】
特定の実現形態では、RAN100におけるセルカバレッジは、異なるeNB104の間でかなり重複しうる。例えば、ピコセルは、マクロセルのカバレッジエリア内に完全にあるカバレッジエリアを有しうる。他のセルは、特定のエリアのみで他のセルと重複しうる。セルカバレッジにおけるこの重複は、セル間のハンドオフを可能にするだけでなく、1つのeNB104が過剰負荷であり、他のeNB104が利用可能であるとき、追加的な容量を提供してもよい。
【0013】
ある実施例によると、UE102及びeNB104は、UE102のモビリティを決定するため、ここで用いられる一例となる実施例の1つ以上について構成されてもよい。UE102及び/又はeNB104はまた、UE102がハンドオーバ前に可動的である場合、UE102のモビリティを報告及び受信すると共に、エンハンストシグナリングなど、モビリティに基づきアクションを実行するよう構成されてもよい。以下で詳細に説明されるように、UE102が複数のeNB104のセルカバレッジエリア内で動作しているとき、UE102は、何れのeNB104を使用するか少なくとも部分的に決定するため、異なるeNB104によって提供される異なる周波数に対して信号品質測定を実行してもよい。複数のチャネルに対して繰り返される信号品質測定は、かなりの量のUE102のバッテリ電力と通信チャネル容量とを使用しうる。UE102が低モビリティ又は“静止”状態にある場合、利用可能なチャネルの品質が変化する可能性は低い。従って、モビリティ測定は、最初の測定セット及びチャネル選択後、チャネル品質測定を遅延させるのに利用されてもよい。チャネル品質測定の当該遅延は、全ての利用可能なチャネル、又は最初の測定セットに続いて選択されなかった利用可能なチャネルのみに適用されてもよい。
【0014】
図2は、ある実施例による測定及び/又は遅延期間により異なる周波数において動作するセル間のデバイスハンドオフの一例となる態様を示す。
図2は、異なる周波数で動作する複数のセルの間の経時的なUE202の動作及びハンドオフを示すシステム動作200の一例となる実施例を示す。システム動作200では、3つのセルが第1のセル240、第2のセル250及び第3のセル260として示される。各セルは、単一のeNB104に関連付けされてもよい。例えば、一実施例では、第1のセル240は第1の周波数292において動作するLP eNBピコセルに関連し、第2のセル150は第2の周波数294において動作する第1のマクロセルeNBに関連し、第3のセル260は第3の周波数296において動作する第2のマクロセルeNBに関連する。他の実施例では、例えば、第2のセル250及び第3のセル260が複数の周波数における動作のための回路を有する単一のeNBの一部となるように、単一のeNBは異なる周波数において動作する複数のセルに関連してもよい。
【0015】
図2のシステム動作200は、そのとき異なる動作期間中に示されるようなUE動作を示す。動作210において、UE202は、第2のセル250を用いる第2の周波数294において動作する。動作212において、UE202は、第2のセル250から第1のセル240に遷移する。動作214,216において、UE202は、第1のセル240を用いて第1の周波数292において動作する。処理218において、UE202は、第1のセル240から第2のセル250に戻る。動作220,222において、UE202は、第2のセル250上の第2の周波数294において動作する。動作224において、UE202は、第2のセル250から第3のセル260に遷移する。このとき、当該セルは、第3のセル260の第3の周波数296において動作するか、あるいは、第2の周波数294、第1の周波数292又は他の何れか利用可能な周波数に遷移してもよい。
【0016】
図2に示されるように、UE202は、説明されたセル重複に基づき、動作220の中間を通じて動作210のエンド時間期間からの周波数292,294及び296の何れかを利用するための選択肢を有することが前提とされてもよい。第1のセル240、第2のセル250又は第3のセル260の何れのセルを利用するか決定するため、UEから各セルへの信号測定が行われてもよい。これは、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、及びチャネル品質指示(CQI)などの信号の測定を含むものであってもよい。このような測定は、特に定期的に繰り返される測定についてリソース集中的であってもよい。一実施例では、測定が40ミリ秒毎に行われる場合、LTEシステムの動作におけるスループットは15%以上劣化しうる。
【0017】
しかしながら、UE202のモビリティ情報は、このような繰り返される測定を遅延又は修正するのに利用されてもよい。例えば、モビリティ情報が、UEが“静止”していることを示す場合、システムは、セル240,250及び260に関する測定結果が変化する可能性が低いと想定しうる。ここで説明されるような“静止”判定は、ネットワーク信号を用いて行われるデバイス位置の測定、デバイス加速度又は速度の測定、衛星リファレンス信号から行われるGPS計算系列、1つ以上の静止したセルアンテナに対する信号のドップラー測定、又はUE202の位置又は移動情報を決定するのに利用可能な他の何れかの測定を表すものであってもよい。静止とは必ずしもゼロの移動を意味するものでなく、UE202の元の位置の閾値距離又は移動値内の移動を表すものであってもよいし、あるいは、選択されたセルに関連するジオフェンス又は境界内の移動を表すものであってもよい。特定の実施例では、このようなジオフェンス又は境界情報は、MME122などの制御元のネットワーク要素に記憶されてもよく、後述されるような測定タイミングの修正又は遅延を選択するため、UE102からのモビリティ情報と共に、制御元のネットワーク要素によって利用されてもよい。
【0018】
UE202の位置情報を利用した判定又は継続中の判定系列に基づき、UE202又はシステム動作200に関係するネットワークは、チャネル品質測定を遅延又は修正してもよい。特定の実施例では、当該修正は、UE202がもはや静止していないときに再開された標準的な定期的測定によって、UE202が静止している間に全てのチャネル品質測定に対する保留を伴うものであってもよい。他の実施例では、当該修正は、全てのチャネルの定期的な測定の間の時間が延長されるが、完全には停止されないことであってもよい。
【0019】
更なる実施例では、当該修正は、UE202がもはや静止しなくなった際の測定再開によって、非選択周波数の品質測定に対する保留を伴うものであってもよい。例えば、UE202が動作214において静止していると判断された場合、周波数292における第1のセル240に対する信号品質は続くが、第2のセル250に対する第2の周波数及び第3のセル260に対する第3の周波数296の測定は、動作214の期間中に遅延され、実行されなくてもよい。UE202が動作216において移動閾値を超過した場合、周波数292,294,296を含む全てのチャネルの測定が、動作216において定期的に実行されてもよい。その後、測定されたチャネル品質又は他の何れかのハンドオーバのための基準が、システム動作200に第1のセル240から第2のセル250にUE202を移動させるとき、第1のセル240から第2のセルへのハンドオーバが動作218において実行されてもよい。特定の実施例では、使用中のチャネルのチャネル品質は、不使用中のチャネルの測定が停止されている際の関連する閾値を有してもよい。UE202が制している間に使用中のチャネルのチャネル品質が閾値以下に低下した場合、全てのチャネルの定期的な測定が、UE202が静止していても再開されてもよい。
【0020】
図3は、ある実施例によるデバイスモビリティに基づきセル測定を変更する一例となる方法を示す。このとき、
図3は、方法300として示される方法の一例となる実施例を示す。簡単化のため、方法300は、システム動作200(
図2)に関連して説明される。例えば、方法300は、必須ではないが、UE102(
図1)などのUEによって実行されてもよい。他のシステム及びネットワーク構成が方法300を実現するのに利用されてもよいことが明らかであろう。
【0021】
方法300は、1つ以上のeNBに関連するセルからの複数の信号が決定される処理302を備える。このような判定はチャネルを用いて実行されてもよく、あるいは、信号特定処理はeNBの発見の一部である。処理304では、第1のパフォーマンス指標の第1の値が決定される。第1の値は1つ以上のセルの第1のセルに関連し、第1の値は第1の測定から決定される。このような測定は、RSSI、SNR又は他の信号測定など、ここに説明される何れかの測定であってもよい。当該測定は、第1のセル240と通信するUE202によって、UE202と通信する第1のセル240によって、又はUE202と第1のセル240との間の信号からのデータを用いてRAN100の他の何れかの要素によって実行されてもよい。各種実施例では、このような測定は、第1の信号及び第1のセル240の測定に加えて、UE202と通信する何れかの個数の更なるセル又は信号に対して実行されてもよい。
【0022】
処理306では、測定から決定される信号品質値が、第1の値に基づき第1の通信に対して第1のセルを選択するのに利用される。信号品質値に加えて、位置情報、他のユーザからのセル又はeNBロード又は他の何れかのこのようなメトリックなどの他の情報が、第1のセルの選択の一部であってもよい。このような決定は更に、UE202により行われる処理判定、第1のセルのeNBに関連するプロセッサ、RAN100の他の要素又はこれらの何れかの組み合わせを伴うものであってもよい。
【0023】
処理308では、UE202に関連する第1の位置情報が決定される。このような位置情報は、加速度計又は他の何れかのUEベースのセンサなどのUE202のセンサから収集されてもよい。このような位置情報は、第1のセル240との通信を含む、何れかのeNBとのネットワーク通信に基づき収集されてもよい。このような位置情報はまた、GPS位置判定に基づくものであってもよい。各種実施例では、これらの何れかの組み合わせが、第1の位置情報の一部として他の何れかの位置判定又は情報と共に利用されてもよい。このとき、処理310において、第1の測定に従って、第1の位置情報を利用して、UEが静止していることが判定される。処理308における当該判定に基づき、第1のパフォーマンス指標の第2の測定が、その後に処理312の一部として遅延される。
【0024】
各種実施例では、UE202が静止しているという判定と、チャネル品質情報の更新のための第2の測定における以降の遅延とは、異なる方法により実行されてもよい。例えば、位置情報がドップラー測定を含む場合、システムは、ドップラー測定が設定可能な時間ウィンドウの閾値以下であるとき、測定要件を緩和してもよい。そのとき、システムは、ドップラー測定が時間ウィンドウ内において閾値以下になった場合、UEがチャネル品質測定の実行を停止することを可能にしてもよい。
【0025】
他の実施例では、UEは、ドップラー測定などの位置情報を測定し、測定結果又はステータスインジケータをeNB104、RAN100又はシステムの他の何れかの制御要素の他の要素に送信してもよい。当該通信は、第1の周波数292における第1のセル240との接続を介し実行されてもよい。制御要素は、このとき、測定パターンを再設定し、UE202との通信において新たな測定タイミングを設定可能である。これは、システム動作の一部として静止報告のためのシグナリングイベントを加えることによって実現されてもよい。特定の実施例では、静止状態は、更新されたLTEシステムにおける通常の定期的なシグナリングの一部であってもよい。特定の実施例では、これは、リソース割当て及び使用に必要なものとして、システムにより使用されるシステムオプションであってもよい。特定の実施例では、静止インジケータ及び測定タイミングは、LTEシステムの一部としてモビリティ情報として通信されてもよい。ある実施例では、静止インジケータ又は位置情報の使用は、UE202が静止状態を定期的に判断することによって、RAN100又はシステムの他の要素によってオプションとして設定可能である。静止状態がUE202により特定されると、これは制御元のシステム要素に送信される。UE202が再び可動的になった場合、ステータスインジケータの変更がネットワークの制御要素に送信されてもよい。ステータスインジケータの変更毎に、MME122などのネットワークの制御要素は、チャネル測定のタイミングを更新するためUE202と通信してもよい。
【0026】
ネットワークが測定遅延を決定する実施例に加えて、特定の実施例はまたネットワークリソースを使用して、静止状態の判定を支援してもよい。このようなシステムは、MME122などの制御元のシステム要素に位置情報を送信するUE202と共に動作してもよい。このような実施例は、特にシステムが特定のセルに関連する位置又はジオフェンス情報を有し、静止状態がセルに関する情報又はRAN100に基づく位置測定及び情報を用いて決定されてもよい場合に機能してもよい。
【0027】
特定の実施例では、LTEネットワークは、UE202のモビリティに基づきパラメータスケールを設定可能である。例えば、UE202が低モビリティ又は静止状態にある場合、第1の測定変更構成が第2の測定及び以降の測定のため利用されてもよい。UE202が第1の閾値と第2の閾値との間の中程度のモビリティ状態にある場合、第2の測定変更構成が利用されてもよい。UE202が高モビリティ状態にある場合、測定変更は利用されなくてもよい。他の実施例では、何れかの数の変数又は階層化構成における他の何れかの測定変更セットが利用されてもよい。特定の実施例では、例えば、UE202の経時的な平均速度が、速度がゼロに近づくに従って遅延が増加することによって、第1の測定と第2の測定との間の時間遅延のスケーリング値として利用されてもよい。
【0028】
図4は、ある実施例によるUEのモビリティを示す。
図4は、上述した位置情報の判定のための一例となる実施例を示す。
図4において、UE102又は202の速度450は、ある実施例により決定され、上記の方法300又は他の何れかの方法において位置情報として利用されてもよい。
図4において、eNB104a,104b,104c、セル402a,402b,402c、UE102、UE102の速度450、信号406a,406b,406c及び信号407が示される。セル402は、ロングタームエボリューション無線ネットワークのセルであってもよい。セル402aは、UE102のサービングセルであってもよい。セル402b,402cは近傍セルであってもよい。信号406a,406b,406cはそれぞれ、eNB104a,104b,104cから送信された信号であってもよい。信号406a,406b,406c,407は、eNB104a,104b,104c及び/又はUE102によって送信された信号を含むものであってもよい。eNB104a,104b,104cは、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)及びチャネル品質インジケータ(CQI)など、UE102において測定される信号406a,406b,406cを送信してもよい。
【0029】
一例となる信号406a,406b,406cは、帯域幅全体でサービングセル402aに固有のリファレンス信号(RS)を搬送するリソースエレメント(RE)の平均電力であるRSRPであり、これにより、RSRPはRSを搬送するシンボルにおいてのみ測定される。UE102は、eNB104aにアタッチされてもよい。UE102は、1つ以上の近傍eNB104b,104cのそれぞれから信号406b,406cを受信してもよい。UE102は、信号407をeNB104aに送信してもよい。
【0030】
UE102の速度450はUE102の動きを示す。例えば、速度450は、x,y,zコンポーネントを含む速度であってもよい。速度450は、UE102が静止しているか判断するのに利用されてもよい。UE102及び/又はeNB104aは、UE102が静止しているか判断するよう構成されてもよい。一例となる実施例では、eNB104a,104b,104cは、無線ネットワークに対する他のアクセスポイントであってもよい。例えば、eNB104a,104b,104cは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11アクセスポイント又は局、IEEE802.15、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)又はGSM(登録商標)/EDGE RAN(GERAN)のために構成された基地局であってもよい。
【0031】
特定の実施例では、ある実施例によるUE102の異なる速度450についてRSRPの分散がある。複数の分散判定は、RSRPのサンプルのウィンドウに基づくものであってもよい。例えば、ウィンドウサイズとして抽出されたRSRPの100個のサンプルがあってもよい。分散は、式(1)に従って決定されてもよい。
【0033】
【数1】
式(1)では、nはサンプルの数であり、xはRSRPであり、
【0034】
【数2】
はRSRP測定の平均である。UE102及び/又はeNB104は、式(1)に基づき分散を決定する。UE102及び/又はeNB104は、閾値を上回るRSRPに対する変化に基づくなど、ある条件に基づく可変的なウィンドウ又はサイズnの固定的なウィンドウを利用してもよい。
【0035】
UE102の異なる速度に対するRSRPの標準偏差は、静止判定又はUEモビリティ判定により利用されてもよい。標準偏差は、式(2)に従って決定されてもよい。
【0037】
【数3】
式(2)において、分散は式(1)を用いて決定されてもよい。UE102及び/又はeNB104は、式(2)に基づき標準偏差を決定する。UE102及び/又はeNB104は、閾値を上回るRSRPに対する変化に基づくなど、ある条件に基づく可変的なウィンドウ又はサイズnの固定的なウィンドウを利用してもよい。
【0038】
それから、これはUE102又はUE202などのUEの位置情報に関連する信頼区間を決定するのに利用されてもよい。これらの信頼区間は更に、静止デバイス状態判定又は他のUEモビリティ判定において利用されてもよい。例えば、RSRPの1つの信頼区間(CI)は、式(3)に従って決定されてもよい。
【0040】
【数4】
式(3)では、CIは信頼区間であり、nはサンプルサイズであり、t
n−1は(n−1)の自由度によるt分布からp%の信頼レベルの臨界値である。RSRPのCIは式(3)を用いて決定される。UE102及び/又はeNB104は、式(3)に基づきRSRPのCIを決定してもよい。UE102及び/又はeNB104は、閾値を上回るRSRPに対する変化に基づくなど、ある条件に基づく可変的なウィンドウ又はサイズnの固定的なウィンドウを利用してもよい。
【0041】
図5は、ある実施例によるUEが静止しているか判断する方法を示す。
図5は、ある実施例によるUE102が静止しているか判断する方法500を示す。方法500は、サービングセル(例えば、動作212,214においては、第1のセル240がUE202にサービス提供している)からの信号を測定することによって処理502において開始される。例えば、信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、チャネル品質インジケータ(CQI)又は第1のセル240からUE202によって測定される他の信号の1つ以上であってもよい。一例となる実施例では、UE202は、第1のセル240に加えて第2のセル250及び第3のセル260などの近傍セルからの1つ以上の信号を測定してもよい。
【0042】
当該測定はスライディングウィンドウ、固定的なウィンドウ又は可変サイズのウィンドウの一部であってもよい。ウィンドウのサイズは、静止しているかUE202が判定する方法などのファクタに依存してもよい。他のファクタは、UE202がサービングセルのエッジ近くにあるかを含むものであってもよい。一例となる実施例では、UE202は、図示された動作212,218,224など、UE202がサービングセルを変える際に測定結果をフラッシュしてもよい。
【0043】
ある実施例では、ローパスフィルタが、サービングセルからの信号を測定するか、あるいは、モビリティ判定に利用される位置情報を生成するのに利用されるセンサデータを収集する際に生じる軽微な誤りをフィルタリングするのに利用されてもよい。
【0044】
方法500は、UEが信号に基づき静止しているか判定する処理504に続く。例えば、UE202は、第1のセル240からUE202により測定されたRSRP又は他の信号の分散を決定してもよい。それから、UE202は、分散の値に基づきUE202が静止しているか判断する。UE202は、分散が閾値レベル以下である場合、UE202が静止していると判断する。一例となる実施例では、UE202は、静止、低又は通常モビリティ、中程度のモビリティ及び高モビリティなどのモビリティのカテゴリ、速度及び/又は方向を含むUE202の近似的なモビリティを決定してもよい。UE202は、UE202のモビリティを決定するため予め決定されている分散の閾値を利用してもよい。
【0045】
他の実施例では、UE102は、第1のセル240、他の何れかのセル又はセルの組み合わせからUE202により測定されたRSRP又は他の信号の標準偏差を決定してもよい。このとき、UE202は、標準偏差の値に基づきUE202が静止しているか判断してもよい。UE202は、分散が閾値レベル以下である場合、UE202が制していると判断してもよい。
【0046】
更なる他の実施例では、上述した実施例の2つ以上が組み合わされてもよい。例えば、UE202は、式(5)に開示される線形結合を利用してもよい。
【0048】
【数5】
ここで、α、β、γは0から1までの間であり、分散、標準偏差及びCIはここで説明されたように決定されてもよい。
【0049】
更なる他の実施例では、複数のセルによる測定が利用されてもよく、あるいは、何れかの数のローカルeNBに耐知る信号の測定が、静止判定又はモビリティ判定を行うのに利用される位置情報を生成するため、何れかの数の他の位置ベースの測定と組み合わされてもよい。ある実施例では、UE202は、UE202が第1のセル240からサービス提供されているとき、第2のセル250及び第3のセル260などの近傍セルからの信号を測定するよう構成されてもよい。UE202は、最も強い近傍セルとサービングセルとの間のオフセット/差分を決定する。例えば、一実施例では、UE202がサービングセルに向かって移動しているとき、RSRPは、近傍セルの信号が低下する間は増加する。このとき、UE202は、分散、閾値指標、標準偏差又はCIなど、ここに説明された方法の1つを用いて決定されたオフセット/差分に基づき、UE202が静止又は移動しているか判断できる。サービングセル及び近傍セルからの測定結果は、近い測定誤差を含むものであってもよい。オフセット/差分は、サービングセルからの測定された信号の低減された誤差及びUE202のモビリティのより正確な判定を提供してもよい。
【0050】
ある実施例では、UE202は、2つ以上の近傍セルからの信号を測定するよう構成される。UE202は、他の近傍セルからのより強い信号を有する2つ以上の近傍セルを選択してもよい。分散、標準返済及び/又はCIなど、ここに説明される方法の1つ以上は、サービングセル及び2つ以上の近傍セルのそれぞれからの測定に対して利用されてもよい。1つの近傍セルからの信号を使用することは、UE202がサービングセルの周りで円状に移動しているとき、UE202が制しているか判定可能であるという技術的効果を有する。さらに、2つ以上の近傍セルからの信号を利用することは、UE202がサービングセル及び1つの近傍セルから等距離で直線状に移動しているとき、UE202が静止しているか判断可能であるという技術的効果を有する。
【0051】
更なる他の実施例では、サービングセルからの信号の加重和及びオフセット/差分が利用されてもよい。UE202は、最も強い信号を有する近傍セルの信号を測定するよう選択する。このとき、UE202は式(6)を決定する。
【0053】
【数6】
式(6)では、α
iは時間iにおける第1セル240などのサービングセルの指標であり、β
iは時間Iにおける第2のセル250及び第3のセル260などの近傍セルの指標であり、f,gは分散、標準偏差又はCIなど、ここに説明される方法の1つであってもよい。UE202は、このとき加重和に基づきUE202のモビリティを決定する。例えば、加重和が閾値以上である場合、UE202は、静止していないと判断してもよい。一例となる実施例では、UE202は、速度及び/又は方向を含み、及び/又は静止、低又は通常モビリティ、中程度のモビリティ及び高モビリティなどのモビリティのカテゴリを含むものであってもよいUE202の近似的なモビリティを決定してもよい。UE202は、UE202のモビリティを決定するため予め決定されうる重み付けされた平均の閾値を利用してもよい。
【0054】
方法500は、UEが静止しているか判定することによって処理506に続く。例えば、UE202は、ここに説明された方法の1つに基づきUE202が制しているか判断してもよい。UE202が静止していないと判断した場合、方法500は処理508に続く。例えば、UE202が静止していない場合、UE202は、UE202が静止していないことに基づきハンドオーバパラメータを選択するなど、異なるパラメータを選択するか、又はエンハンスメントを適用してもよい。UE202は、UE202が静止していないことを示すメッセージをサービングセルに送信してもよい。
【0055】
UE202が静止していると判断した場合、方法500は処理510に続く。例えば、UE202が静止している場合、UE202は、UE202が静止していることに基づき、ハンドオーバパラメータなどの異なるパラメータを使用するか、又は異なるエンハンスメントを適用してもよい。処理508と510との双方において、UE202は、UE202のモビリティをネットワークに報告してもよい。
【0056】
図6は、ある実施例による情報要素600を示す。例えば、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のRAN2において、UE102又は202は、UEのモビリティ602を通知するための情報要素600をネットワーク100に送信してもよい。UEは、RRC(Radio Resource Control)アイドルからRRC接続モードに遷移する際、UEのモビリティ602をネットワークに報告するよう構成されてもよい。モビリティ602は、通常、中程度、高及び静止604の4つの可能な状態によって2ビットで表現されてもよい。
【0057】
図7は、ある実施例による一例となるUE700のブロック図を示す。ある実施例では、UE102又はUE202は、UE700の実施例として実現されてもよい。他の各種実施例では、何れかのUEが
図8のUE700及び/又はマシーン800の要素を利用してもよい。ここでの何れかのUEとは、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、無線通信機能を備えたラップトップ又はポータブルコンピュータ、ウェブタブレット、無線電話、スマートフォン、無線ヘッドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、デジタルカメラ、アクセスポイント、テレビ、医療デバイス(例えば、心拍モニタ、血圧モニタ又はウェアラブルデバイスなど)又は情報を無線送受信する他のデバイスなどのポータブル無線通信デバイスであってもよい。実施例によると、UE700及び/又はマシーン800は、UE700のモビリティを決定し、eNBに関連するサービングセルとの通信のためのチャネル測定を変更するため、ここで説明される一例となる実施例の1つ以上について構成されてもよい。
【0058】
図7は、UE700の一例を示す。UE700は、ホットスポット、基地局(BS)、eNB又は他のタイプのWLAN若しくはWWANアクセスポイントと通信するよう構成されるハウジング702内の1つ以上のアンテナ708を有することが可能である。従って、UEは、上述されるようなアシンメトリックRANの一部として実現されるeNB又は基地局の送受信機を介しインターネットなどのWANと通信してもよい。UE700は、3GPP LTE、WiMAX、HSPA(High Speed Packet Access)、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fi規格規定から選ばれた規格を含む複数の無線通信規格を用いて通信するよう構成可能である。UE700は、各無線通信規格のための個別のアンテナ又は複数の無線通信規格のための共有アンテナを用いて通信可能である。UE700は、WLAN、WPAN及び/又はWWANにおいて通信可能である。
【0059】
図7はまた、UE700からのオーディオ入出力のために利用可能なマイクロフォン720及び1つ以上のスピーカ712を示す。表示画面704は、液晶ディスプレイ(LCD)画面又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの他のタイプの表示画面とすることができる。表示画面704は、タッチ画面として構成可能である。タッチ画面は、容量型、抵抗型又は他のタイプのタッチ画面技術を利用可能である。アプリケーションプロセッサ714及びグラフィクスプロセッサ718は、処理及び表示機能を提供するため、内部メモリ716に結合可能である。不揮発性メモリポート710はまた、データ入出力オプションをユーザに提供するため利用可能である。不揮発性メモリポート710はまた、UE700のメモリ容量を拡張するのに利用可能である。キーボード706は、更なるユーザ入力を提供するため、UE700に一体化されるか、又はUE700に無線接続可能である。バーチャルキーボードがまた、タッチ画面を用いて提供可能である。UE700のフロントサイド(表示画面)又はリササイドに配置されたカメラ722がまた、UE700のハウジング702に一体化可能である。このような何れかの要素は、ここで説明されるように、アシンメトリックC−RANを介しアップリンクデータとして通信される情報を生成し、アシンメトリックC−RANを介しダウンリンクデータとして通信される情報を受信するのに利用されてもよい。
【0060】
図8は、ある実施例によるデバイスモビリティに基づきセル測定を変更する各種態様のシステム、デバイス及び方法を実現するのに利用可能なデバイスのブロック図を示す。
図8は、PDNゲートウェイ126、サービングゲートウェイ124、MME122、eNB104、第1のセル240、第2のセル250又は第3のセル260を可能にする何れかのマシーン、UE700又はここに説明される他の何れかのデバイスを含む、ここに説明される方法の何れか1つ以上が実行可能な一例となるコンピュータシステムマシーン800を示す。他の各種実施例では、マシーンは、スタンドアローンデバイスとして動作するか、あるいは、他のマシーンに接続(例えば、ネットワーク化)可能である。ネットワーク化された配置では、マシーンは、サーバ・クライアントネットワーク環境におけるサーバ又はクライアントの能力で動作可能であるか、あるいは、ピア・ツー・ピア(又は分散)ネットワーク環境におけるピアマシーンとして動作可能である。マシーンは、ポータブルであってもよいし、なくてもよいパーソナルコンピュータ(PC)(例えば、ノートブック又はネットブックなど)、タブレット、セットトップボックス(STB)、ゲームコンソール、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、携帯電話又はスマートフォン、ウェブ機器、ネットワークルータ、スイッチ又はブリッジ、又は当該マシーンにより行われるアクションを指示する命令(シーケンシャル又はそれ以外)を実行可能な何れかのマシーンとすることができる。さらに、単一のマシーンしか示されていないが、“マシーン”という用語はまた、ここに説明された方法の何れか1つ以上を実行するための命令セット(又は複数のセット)を個別に又は結合して実行する何れかのマシーンの集まりを含むと解釈される。
【0061】
一例となるコンピュータシステムマシーン800は、プロセッサ802(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィクス処理ユニット(GPU)又は双方など)、メインメモリ804及びスタティックメモリ806を有し、それらはインターコネクト808(リンク、バスなど)を介し相互通信する。コンピュータシステムマシーン800は更に、ビデオ表示ユニット810、英数字入力デバイス812(キーボードなど)及びユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス814(マウスなど)を有することが可能である。一実施例では、ビデオ表示ユニット810、入力デバイス812及びUIナビゲーションデバイス814は、タッチ画面ディスプレイである。コンピュータシステムマシーン800は更に、ストレージデバイス816(ドライブユニットなど)、信号生成デバイス818(スピーカなど)、出力コントローラ832、電力管理コントローラ834、ネットワークインタフェースデバイス820(1つ以上のアンテナ830、送受信機又は他の無線通信ハードウェアを有するか、又は動作可能に通信可能である)及びGPSセンサ、コンパス、位置センサ、加速度計又は他のセンサなどの1つ以上のセンサ828を有することが可能である。
【0062】
ストレージデバイス816は、ここに説明された方法又は機能の何れか1つ以上によって実現又は利用される1つ以上のデータ構造命令セット824(例えば、ソフトウェア)を記憶したマシーン可読媒体822を有する。命令824はまた。コンピュータシステムマシーン800による実行中にメインメモリ804、スタティックメモリ806及び/又はプロセッサ802内に完全に又は少なくとも部分的に配置可能であり、メインメモリ804、スタティックメモリ806及びプロセッサ802はまたマシーン可読媒体を構成する。
【0063】
マシーン可読媒体822が単一の媒体であるとして一例となる実施例において示されるが、“マシーン可読媒体”という用語は、1つ以上の命令824を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、中央又は分散データベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバなど)を含みうる。“マシーン可読媒体”という用語はまた、マシーンによる実行用の命令を記憶、符号化又は担持可能であって、マシーンに本開示の方法の何れか1つ以上を実行させるか、又は当該命令によって利用又は関連するデータ構造を記憶、符号化又は担持可能な何れか有形の媒体を含むと解釈される。
【0064】
命令824は更に、複数の周知の伝送プロトコル(HTTPなど)の何れか1つを利用するネットワークインタフェースデバイス820を介し伝送媒体を用いて通信ネットワーク826を介し送受信可能である。“伝送媒体”という用語は、マシーンによる実行用の命令を記憶、符号化又は担持可能な何れかの無形の媒体を含み、ソフトウェアの通信を実現するためのデジタル又はアナログ通信信号又は他の無形の媒体を含むと解釈される。
【0065】
各種技術又はその特定の態様又は部分は、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体又は他の何れかのマシーン可読記憶媒体など、有形の媒体に実現されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態をとりうるものであり、プログラムコードがコンピュータなどのマシーンにロードされて実行されると、マシーンは各種技術を実践する装置になる。プログラマブルコンピュータ上でのプログラムコードの実行の場合、計算デバイスは、プロセッサ、プロセッサによる可読な記憶媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はストレージ要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス及び少なくとも1つの出力デバイスを含むものであってもよい。揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はストレージ要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ又は電子データを記憶する他の媒体であってもよい。基地局及び移動局はまた、送受信モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール及び/又はクロックモジュール若しくはタイマモジュールを有してもよい。ここに説明された各種技術を実現又は利用可能な1つ以上のプログラムは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、再利用可能なコントロールなどを利用してもよい。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するためのハイレベル手続き型又はオブジェクト指向型プログラミング言語により実現されてもよい。しかしながら、プログラムは、所望される場合、アセンブリ又は機械語により実現されてもよい。何れのケースでも、言語はコンパイル又はインタープリット言語であってもよく、ハードウェア実現形態と組み合わされてもよい。
【0066】
各種実施例は、3GPP LTE/LTE−A、IEEE802.11及びブルートゥース(登録商標)通信規格を利用してもよい。他の各種実施例は、他の各種WWAN、WLAN及びWPANプロトコル及び規格を利用してもよく、ここで説明された技術と共に利用可能である。これらの規格は、限定することなく、3GPP(例えば、HSPA+、UMTS)、IEEE802.16(例えば、802.16p)又はブルートゥース(登録商標)(例えば、Bluetooth(登録商標) Special Interest Groupによって定義されたブルートゥース(登録商標)7.0又は同様の規格など)規格ファミリからの他の規格を含む。他の適用可能なネットワークコンフィギュレーションは、現在説明される通信ネットワークの範囲内に含めることができる。このような通信ネットワーク上の通信は有線又は無線伝送媒体の何れかの組み合わせを利用して何れかの数のパーソナルエリアネットワーク、LAN及びWANを用いて実現可能であることが理解されるであろう。
【0067】
上述した実施例は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの1つ又は組み合わせにより実現可能である。各種方法若しくは技術又はそれらの特定の態様若しくは部分は、フラッシュメモリ、ハードドライブ、ポータブルストレージデバイス、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM(Electrically Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)など)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体及び他の何れかのマシーン可読記憶媒体若しくはストレージデバイスの形態をとることが可能であり、プログラムコードがコンピュータ又はネットワーキングデバイスなどのマシーンにロードされて実行されると、当該マシーンは各種技術を実践する装置になる。
【0068】
マシーン可読記憶媒体又は他のストレージデバイスは、マシーン(コンピュータなど)による可読な形態で情報を記憶する何れかの非一時的な機構を含むことができる。プログラマブルコンピュータ上でプログラムコードが実行される場合、計算デバイスは、プロセッサ、プロセッサによる可読な記憶媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はストレージ要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス及び少なくとも1つの出力デバイスを含むことができる。ここで説明される各種技術を実現又は利用可能な1つ以上のプログラムは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、再利用可能なコントロールなどを利用可能である。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するためのハイレベル手続き型又はオブジェクト指向型プログラミング言語により実現可能である。しかしながら、プログラムは、所望される場合、アセンブリ又は機械語により実現可能である。何れの場合も、言語はコンパイル又はインタープリット言語とすることが可能であり、ハードウェア実現形態と組み合わせ可能である。
【0069】
本明細書において説明される機能ユニット又は能力は、それらの実現形態の独立性をより協調するため、コンポーネント又はモジュールとして参照又はラベル付け可能である。例えば、コンポーネント又はモジュールは、カスタムVLSI(Very−Large−Scale Integration)回路又はゲートアレイ、論理チップなどのオフザシェルフ半導体、トランジスタ又は他の離散的なコンポーネントを含むハードウェア回路として実現可能である。コンポーネント又はモジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにより実現可能である。コンポーネント又はモジュールはまた、各種タイプのプロセッサによる実行用のソフトウェアにより実現可能である。特定された実行可能コードのコンポーネント又はモジュールは、例えば、コンピュータ命令の1つ以上の物理的又は論理的ブロックを有することが可能であり、例えば、オブジェクト、プロシージャ又はファンクションとして編成可能である。にもかかわらず、特定されたコンポーネント又はモジュールの実行可能コードは物理的に一緒に配置される必要はなく、論理的に結合されるとき、コンポーネント又はモジュールを有し、コンポーネント又はモジュールの説明された目的を実現する異なる位置に記憶された命令を有することが可能である。
【0070】
実際、実行可能コードのコンポーネント又はモジュールは、単一又は多数の命令とすることが可能であり、複数の異なるコードセグメント、異なるプログラム及び複数のメモリデバイス上に分散可能である。同様に、処理データはコンポーネント又はモジュール内で特定及び説明可能であり、何れか適切な形態により実現可能であり、何れか適切なタイプのデータ構造内に編成可能である。処理データは、単一のデータセットとして収集可能であるか、又は異なるストレージデバイスを含む異なる位置にわたって分散可能であり、少なくとも部分的にはシステム又はネットワーク上の単なる電子信号として存在しうる。コンポーネント又はモジュールは、所望の機能を実行するよう動作可能なエージェントを含む、パッシブ又はアクティブなものとすることが可能である。
【0071】
現在説明される方法、システム及びデバイスの実施例の更なる具体例は、以下の非限定的なコンフィギュレーションを含む。以下の非限定的な具体例のそれぞれは、それ自体で成立するか、又は以下に提供される他の具体例の何れか1つ以上との何れかの順列又は組み合わせによって又は本開示を通じて組み合わせ可能である。
【0072】
特定の更なる実施例は、ユーザ装置(UE)であって、各セルが進化型ノードB(eNB)に関連する1つ以上のセルからの複数の信号を決定し、1つ以上のセルの第1のセルと関連する第1のパフォーマンス指標の第1の値を決定し、第1の値は第1の測定から決定され、第1の値に基づき第1の通信について第1のセルを選択し、UEに関連する第1の位置情報を決定し、第1の測定の後に第1の位置情報を利用して、UEが静止しているか判断し、UEが静止しているという判定に応答して、第1のパフォーマンス指標の第2の測定を遅延させるよう構成される回路を有するユーザ装置を有してもよい。
【0073】
更なる実施例は、1つ以上のセルは第1のセルと第2のセルとを有し、第1のセルは、第1の周波数レイヤを用いて動作するマクロセルを有し、第2のセルは、第1の周波数レイヤと異なる第2の周波数レイヤを用いて動作するピコセルを有する場合に機能してもよい。
【0074】
更なる実施例は、複数の信号は、第1のセルから第1の周波数レイヤにおけるUEへの第1の信号と、第2の周波数レイヤを用いた第2のセルからの第2の信号とを含む場合に機能してもよい。
【0075】
更なる実施例は、回路は更に、第1の測定の一部として第2のセルに関連する第1のパフォーマンス指標の第2の値を決定するよう構成され、第1のセルは更に、第1の値と第2の値との比較に基づき選択される場合に機能してもよい。
【0076】
更なる実施例は、複数の信号を決定するよう構成される回路は、第1のセルからの複数の信号を決定するよう構成される回路を含み、複数の信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)及びチャネル品質インジケータ(CQI)からの少なくとも1つである場合に機能してもよい。
【0077】
更なる実施例は、UEが静止していると判断するよう構成される回路は、複数の信号のそれぞれのウィンドウサイズの1つ以上の指標を決定するよう構成される回路を含み、1つ以上の指標は、1つ以上の信号値の分散、1つ以上の信号値の標準偏差、1つ以上の指標の平均のパーセント信頼区間(CI)及び1つ以上の指標の2つ以上の他の線形結合からの少なくとも1つである場合に機能してもよい。
【0078】
更なる実施例は、第1のパフォーマンス指標は、複数の信号の少なくとも1つに関連するドップラー閾値である場合に機能してもよい。
【0079】
更なる実施例は、UEが静止していると判断するよう構成される回路は、第1の位置情報を進化型ノードB(eNB)に送信し、第1の位置情報の送信に応答して、測定遅延インジケータを受信するよう構成される回路を含む場合に機能してもよい。
【0080】
更なる実施例は、UEが静止しているという判定に応答して、第1のパフォーマンス指標の第2の測定を遅延させるよう構成される回路は、UEが静止しているというインジケータとして測定遅延インジケータを処理するよう構成される回路を含む場合に機能してもよい。
【0081】
更なる実施例は、第1の位置情報は、eNBを介しモビリティマネージメントエンティティ(MME)に送信され、MMEは、第1の位置情報に基づきUEが静止していると判断し、MMEは、UEが静止しているというMMEによる判定に応答して、測定遅延インジケータを発信する場合に機能してもよい。
【0082】
更なる実施例は、第1の測定の後に第1の位置情報を用いてUEが静止していると判定するよう構成される回路は、第1の位置情報を用いてUEのモビリティ値を決定し、静止閾値を特定し、モビリティ値が静止閾値以下であると判定するよう構成される回路を含む場合に機能してもよい。
【0083】
更なる実施例は、UEに関連する第2の位置情報を決定し、第1の位置情報は第1の時間期間中に決定され、第2の位置情報は第1の時間期間の後である第2の時間期間中に決定され、第2の測定の後に第2の位置情報を用いてUEが静止していないと判断し、UEが静止しているという判定に応答して、第1のパフォーマンス指標の第2の測定を開始するよう構成される回路を更に有してもよい。
【0084】
更なる実施例は、第2の測定の後に第2の位置情報を用いてUEが静止していないと判定するよう構成される回路は、第2の位置情報を用いてUEの第2のモビリティ値を決定し、モビリティ値が静止閾値以上であると判定するよう構成される回路を含む場合に機能してもよい。
【0085】
更なる実施例は、モビリティ値が静止閾値以下であるという判定に基づき静止判定メッセージを通信し、静止判定メッセージの通信に応答して、測定遅延通信を受信するよう構成される回路を更に有してもよい。
【0086】
更なる実施例は、アンテナを更に有し、静止判定メッセージは、アンテナを用いて進化型ノードB(eNB)に無線インタフェースを介し送信され、測定遅延通信は、アンテナを用いてeNBから無線インタフェースを介し受信されてもよい。
【0087】
更なる実施例は、回路は更に、第1のセルの選択に基づき、UEが静止しているという判定の後に第1のセルに関連する第1のパフォーマンス指標の値を定期的に決定するよう構成され、UEが静止しているという判定に応答して、第2の測定の遅延は、第1のセルと異なる1つ以上のセルの第2のセルに関連する第1のパフォーマンス指標の第2の値の決定を遅延させることを含む場合に機能してもよい。
【0088】
更なる実施例は、第1のセルを選択する方法であって、処理回路と無線通信回路とを有するユーザ装置(UE)が、複数のセルからの複数の無線信号を決定するステップと、複数のセルの第1のセルの第1の信号品質を決定するステップであって、第1の信号品質は第1の無線信号の第1の測定から決定される、ステップと、複数のセルの第2のセルの第2の信号品質を決定するステップであって、第2の信号品質は第2の無線信号の第2の測定から決定される、ステップと、第1の信号品質と第2の信号品質との比較に基づき、第1の通信のための第1のセルを選択するステップと、UEに関連する第1の位置情報を決定するステップと、第1の位置情報に基づき、第3の信号品質の判定のための第3の測定を遅延させるステップとを有する方法を含むものであってもよい。
【0089】
更なる実施例は、第1の位置情報の決定の後に、UEからの第1のモビリティ通信をモビリティマネージメントエンティティ(MME)に通信するステップと、第3の測定を遅延させるステップの前に、第1のモビリティ通信に応答して、MMEから測定遅延通信を受信するステップとを更に有する場合に機能してもよい。
【0090】
更なる実施例は、第1のセルからの複数の信号を決定するステップであって、複数の信号の各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)及びチャネル品質インジケータ(CQI)からの少なくとも1つである、ステップと、第2のセルからの複数の第2の信号を決定するステップであって、複数の第2の信号の各信号は、リファレンス信号受信電力(RSRP)、リファレンス信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)及びチャネル品質インジケータ(CQI)からの少なくとも1つである、ステップと、第1のセルからの複数の信号の各信号と第2のセルからの複数の第2の信号の対応する信号との間の複数のオフセットを決定するステップと、複数のオフセットのウィンドウサイズのそれぞれの1つ以上の指標を決定するステップであって、1つ以上の指標の各指標は、複数のオフセットの分散、複数のオフセットの標準偏差、複数のオフセットの平均のパーセント信頼区間(CI)及び1つ以上の指標の2つ以上の線形結合からの少なくとも1つである、ステップと、UEが1つ以上の指標に基づき静止しているか判断するステップとによって更に実行してもよい。
【0091】
更なる実施例は、1つ以上の指標が複数の信号の分散であり、複数の信号の分散が閾値分散より低い場合、UEが静止していると判定するステップをによって更に実行してもよい。
【0092】
更なる実施例は、UEがサービングセルのエッジにあるか判断するステップと、UEがサービングセルのエッジにある場合、ウィンドウサイズの第1の数を使用し、UEがサービングセルのエッジにない場合、ウィンドウサイズの第2の数を使用するステップとによって更に実行してもよい。
【0093】
更なる実施例は、1つ以上の指標が複数の信号の標準偏差であり、複数の信号の標準偏差が閾値標準偏差より低い場合、UEが静止していると判定するステップによって更に実行してもよい。
【0094】
更なる実施例は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、ユーザ装置(UE)から第1のセルへの第1の接続の第1の信号品質を測定するステップと、UEから第2のセルへの第2の接続の第2の信号品質を測定するステップと、UEのモビリティを測定するステップと、UEのモビリティに基づき以降の信号品質測定を調整するステップとをUEに実行させるためのコンピュータ可読命令を有する非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0095】
更なる実施例は、命令は第3のセルへの第3の接続の第3の信号品質を測定するステップであって、第3のセルは第1のセル及び第2のセルと異なる、ステップをUEに更に実行させ、以降の信号品質測定を調整するステップは、第1の接続の第4の信号品質、第2の接続の第5の信号品質及び第3の接続の第6の信号品質を遅延させるステップを含む場合に動作してもよい。
【0096】
更なる実施例は、命令はUEのモビリティをモビリティマネージメントエンティティ(MME)に通信するステップと、MMEから測定制御通信を受信するステップと、
をUEに更に実行させ、以降の信号品質は、MMEからの測定制御通信に応答して調整される場合に動作してもよい。