【文献】
NTT DOCOMO, INC.,Views on D2D discovery resource allocation[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140630,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140630.zip>,2014年 2月 1日
【文献】
CATT,Details of discovery signal design[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140097,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140097.zip>,2014年 1月31日
【文献】
CATT,Considerations on D2D Discovery Resource Allocation[online],3GPP TSG−RAN WG2#84 3GPP TSG-RAN WG2#84 R2-134062,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_84/Docs/R2-134062.zip>,2013年11月 2日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記物理リソース構成情報は、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)シンボル及びサブキャリアのリソース格子を含む直接通信リンクサブフレームを定義し、前記1つ以上のプロセッサは更に:
前記直接通信リンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルをガード期間として使用して、前記直接通信リンクを通して前記1つ以上の他のUEへの又は前記1つ以上の他のUEからの信号を処理するように構成される、
請求項1に記載の機器。
前記サイクリックプレフィックス長は、直接通信リンクサブフレームのスロット内の7つのシンボルに対応する通常のサイクリックプレフィックス、又は前記直接通信リンクサブフレームの前記スロット内の6つのシンボルに対応する拡張型サイクリックプレフィックスのいずれかの長さとして定義される、
請求項1に記載の機器。
前記物理リソース構成情報は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)構造を有する直接通信リンクサブフレームを定義し、該サブフレームは、前記特定されたサイクリックプレフィックス長を備える、
請求項1に記載の機器。
前記直接通信リンクは、近接サービス(ProSe)通信リンク、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク又はピアツーピア(P2P)通信リンクを備えるグループから選択される、
請求項1に記載の機器。
前記リソースプールを識別するために、前記ロジックは更に、リソースプール構成情報を備える基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージを処理するように構成される、
請求項9に記載の機器。
前記サイクリックプレフィックスを選択するために、前記ロジックは更に、前記リソースプールの構成に基づいて、通常のサイクリックプレフィックスと拡張型サイクリックプレフィックスとの間を選択するように構成される、
請求項9に記載の機器。
前記ガード期間の長さは、1つのSC−FDMAシンボル長の固定ギャップサイズを備え、前記ロジックは更に、直接通信リンクサブフレームの前記最後のSC−FDMAシンボルをパンクチャドして、前記ガード期間を適用するように構成される、
請求項9に記載の機器。
直接リンクが、近接サービス(ProSe)通信リンク、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク又はピアツーピア(P2P)通信リンクを備えるグループから選択される、
請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
無線モバイル通信技術は、様々な規格及びプロトコルを使用して、基地局と無線通信デバイスとの間でデータを伝送する。無線通信システム規格及びプロトコルには、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution);業界団体に一般にWiMAX(worldwide interoperability for microwave access)として知られるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16規格;業界団体には一般にWi-Fiとして知られるIEEE802.11が含まれ得る。LTEによる3GPP無線アクセスネットワーク(RAN)では、基地局はE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)NodeB(一般には発展型ノードB(evolved Node B)、eNodeB又はeNBと示されることもある)と呼ばれる。基地局は、LTEではユーザ装置(UE)としても知られる無線通信デバイスと通信することができる。本開示は一般的に、3GPPシステム及び規格を対象とする技術及び例を用いて提示されるが、本明細書で開示される教示は任意のタイプの無線ネットワーク又は通信規格に適用され得る。
【0013】
図1は、eNB102及び複数のUE104a、104b、104c及び104dを含む通信システム100を示す概略図である。eNB102は、カバレッジエリア106内で通信サービスを提供する。eNB102及びUE104a〜104dは、ライセンスされた無線スペクトルで信号を送受信するように構成される無線機を含むことができる。カバレッジ内にあるとき、UE104a〜104dは、ライセンスされたセルラスペクトルでUuエアインタフェースを使用してeNB102と通信することができる。UE104aはカバレッジエリア106内にあるので、UE104aはカバレッジ内(in-coverage)と見なされ、eNB102に通信を送り、eNB102から通信を受け取ることができる。UE104bはカバレッジエリア106の外にいるが、カバレッジ内のUE104aの通信範囲内にある。したがって、UE104bは、カバレッジ内のUE104aを介してeNB102からの情報を間接的に受け取ることができるので、部分ネットワークカバレッジ(partial network coverage)内にあると見なすことができる。2つのカバレッジ外(out-of-coverage)UE104c及び104dが示されており、UE104c及び104dは、カバレッジエリア106の外にあり、いずれのカバレッジ内UEの通信範囲内にもない。
【0014】
UE104及びeNB102は、制御データ及びユーザデータを互いに通信することができる。LTEネットワークにおけるダウンリンク(DL)伝送を、eNB102からUE104a〜104dへの通信として定義することができ、アップリンク(UL)伝送を、UE104a〜104dからeNB102への通信として定義することができる。Uuインタフェース上のDL及びUL伝送に加えて、UE104a〜104dは、Udエアインタフェース上で互いに直接通信しているようにも示されている。例えばカバレッジ内のUE104aは、部分カバレッジUE104bと通信するように示されており、2つのカバレッジ外のUE104c及び104dは、互いに通信するように示されている。デバイス間の直接通信は、一般に、近接サービス(ProSe:proximity service)、デバイスツーデバイス(D2D)通信又はピアツーピア(P2P)通信としても知られる。D2Dでは、UE104a〜104dは、
図1においてUd D2Dインタフェースにより示されるように、eNB102又はコアネットワークを介して通信をルーティングする必要なく、別のUE104a〜104dと直接通信することができる。
【0015】
D2Dは、ネットワークインフラストラクチャを使用するよりも、モバイルステーション間の直接通信を可能にすることによって、ネットワークのスループットを向上させる強力な技術であり、多様な用途を有する。例えばD2Dは、ローカルソーシャルネットワーク、コンテンツ共有、位置ベースのマーケティング、サービス広告、公的セーフティネットワーク、モバイルツーモバイルアプリケーション及び他のサービスについて提案されている。D2D通信(D2D communication)は、コアネットワーク又はRANに対する負荷を低減するという能力に起因して注目されており、直接かつ短い通信経路のためにデータレートを向上させ、公的なセーフティ通信経路を提供し、そして他の機能を提供する。一部の実施形態では、UE104a〜104dは、異なるeNB102に接続されてよく、あるいは異なるモバイルネットワークオペレータ(MNO)によって操作される完全に異なるネットワークに接続されてもよい。
【0016】
モバイルデバイス間のそのような直接通信経路を実現するために様々な代替が存在する。一実施形態において、D2DエアインタフェースUdは、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi等の何らかのタイプの短距離技術によって、あるいはULスペクトルのようにライセンスされたLTEスペクトルを再利用することによって実現され得る。さらに、D2D通信を一般的に2つの部分に分けることができる。第1の部分は、デバイス発見であり、これによりUE104a〜104dは、これらがD2D通信の範囲内にあり、かつ/又はD2D通信に利用可能であることを決定することができる。近接性検出を、ネットワークインフラストラクチャによって補助することができ、近接性検出は、少なくとも部分的にUE104a〜104Dによって実行されるか、かつ/又は大部分がネットワークインフラストラクチャとは独立に実行されてもよい。第2の部分は、UE104a〜104dの間の直接通信又はD2Dデータ通信であり、これは、UE104a〜104dの間のD2Dセッション、並びにユーザ又はアプリケーションデータの実際の通信を確立するプロセスを含む。D2D通信は、MNOの連続的な制御下にあっても、そうでなくてもよい。例えばUE104a〜104dは、D2D通信に参加するために、eNB102とのアクティブ接続を有する必要はない。
【0017】
本開示は、D2D発見、構成及び通信のための様々なデバイス、システム及び方法を提示する。本開示は、発見パケット内や直交周波数分割多重(OFDM)パケット又はサブフレームのようなデータ通信パケット内の位置のガード期間(guard period)、参照信号又は同様のものについても検討する。本明細書で使用されるとき「通信」という用語は、プリアンブル(preamble)又はヘッダと、ペイロードデータを含み得る信号又は情報のパケットを意味するように与えられる。通信という用語は、論理データ構造だけでなく、論理リソース構造も指すように広く解釈されるものとする。例えば本明細書で使用されるとき、発見パケットという用語は、ペイロードデータを包含するだけでなく、物理レイヤシグナリング(参照信号等)及び制御データも包含する。さらに、「ピアツーピア通信」及び「D2D通信」という用語は、本明細書では、D2D直接発見及び/又はデータ通信を含め、D2Dデバイス間の任意の通信を意味するように与えられる。
【0018】
背景として、リソース構造の検討が有益であり得る。
図2は、LTEで定義される時間周波数リソースについての基本的構造の一実施形態を図示する。リソースは、約10ミリ秒(ms)の長さの複数の無線フレームを含む。各無線フレームは、各サブフレームが約1msの長さのサブフレームの格子を含む。各サブフレームは、リソース要素を形成する複数のサブキャリア及びシンボルを含む。一実施形態において、サブフレームは2つのスロット又はリソースブロックを含み、その各々が複数のシンボル(7つの期間(seven time period))及びサブキャリア(例えば12個の周波数帯)に及ぶ。通常のサイクリックプレフィックスの場合、各リソースブロックは、図示されるように7つのシンボルを含む。拡張型(extended)サイクリックプレフィックスの場合、各リソースブロックは、例えば6つのシンボルを含んでよい。
【0019】
D2D通信が、ライセンスされた無線リソースを使用する状況では、eNB102又は他のデバイスは、リソースを異なる目的のために割り当てる必要がある可能性がある。ネットワークカバレッジ内のシナリオでは、eNB102は、UE104a〜104dのために特定の発見リソースをD2D発見領域の形で周期的に割り当てて、相互に発見するよう発見情報を伝送することができる。発見情報は、ペイロード情報を有する発見パケット又は発見プリアンブルに先行する発見パケットの形とすることができる。本明細書で開示される概念は、他の発見信号構造に、あるいはD2D通信パケットにもそのまま適合させることができる。D2D発見設計における発見パケット伝送に必要とされるリソースブロック(RB)の数は、
【数1】
と示すことができ、ペイロードサイズ及び全体的な発見パフォーマンスの要件に依存して、1つ又は複数とすることができる。
【0020】
説明の目的のために、発見領域は、各発見ゾーンが周波数領域の一部のRBと、時間領域の幾つかのサブフレームを含む周期的な発見ゾーンから成ると仮定する。
図3は、LTE動作ゾーン(operation zone)304内の発見ゾーン302の例を示す。図において、
【数2】
は、割り当てられたRBの数を示し、
【数3】
は、開始RBインデックス(starting RB index)を示し、
【数4】
は、サブフレームの数を示し、
【数5】
は、発見ゾーン302の開始サブフレームインデックス(starting subframe index)を示す。D2D発見領域の区分に関する情報は、eNB102によって、無線リソース制御シグナリングを使用して、例えばネットワークカバレッジ内のシナリオでは、システム情報ブロック(SIB)を介して半静的(semi-statically)に伝達され得る。部分ネットワークカバレッジのシナリオでは、発見リソース(又はD2D通信のための他のリソース)の構成に関する情報は、ネットワークカバレッジ内の1つ又は複数のUEによって、ネットワークカバレッジの外にあるUEへ(例えばUE104aからUE104bへ)転送され得る。ネットワークカバレッジ外のシナリオでは、発見ゾーンは、3GPP規格によって予め定められる(そして、UE104a〜104dによって格納される)か、集中型(centralized)D2Dデバイスによってブロードキャストされ得る。一実施形態において、発見ゾーンは、独立型同期ソース(independent synchronization source)と関連付けられて、独立型同期ソースによって伝達され、この場合、構成情報は、他の非独立(dependent)/ゲートウェイ同期ソースによって更に転送され得る。
【0021】
一実施形態において、D2D発見信号又はD2Dデータパケットは、既存の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)構造を使用して送信されてよく、デモジュレーション参照信号(DMRS:demodulation reference signal)シーケンスを、D2D発見メッセージの伝送のために再使用することができる。
【0022】
各発見リソースがKプライマリRBペアを含む一般的なケースを考える。M掛けるNのリソースの割り当てスキームK=M×Nでは、各発見パケットの伝送は、N個のサブフレーム及びM個のリソースブロックに及ぶ。
図4は、単一のサブフレームについてのD2D発見のための潜在的な物理レイヤ構造を図示している。図では、発見リソースの第1のシングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)シンボル402が自動利得制御(AGC:automatic gain control)シンボルのために確保され、一方、最後のSC-FDMAシンボル408を、(図に示されるように)部分的又は完全に、ガード期間又はギャップに割り当てることができる。AGCシンボル生成について幾つかのオプションが考えられる。1つのアプローチは、第2のSC-FDMAシンボルのサイクリックプレフィックスを1つの追加の完全なシンボルまで拡張し、第1のSC-FDMAシンボルにおいて、拡張されたサイクリックプレフィックスを割り当てることである。代替的なオプションは、参照信号を第1のSC-FDMA信号へ割り当てることである。一実施形態において、既存の3GPP仕様に対する影響を最小限にし、かつ実装を簡潔にするために、第4のシンボル404又は第7のシンボル406において同一のDMRSシーケンスを再利用して、AGCシンボルを生成することができる。
【0023】
発見リソース(又は他のD2D通信)において2分の1シンボルのギャップサイズを生成するために、ギャップ又はガード期間は、最後のSC-FDMAシンボル408内の2つの繰返し因数(PRF: RePetition Factor)を用いてインターリーブされる周波数分割多重アクセス(IFDMA:interleaved frequency- division multiple access)信号構造を適用し、時間領域の第2の繰返しブロックをパンクチャドする(puncturing)ことによって生成される。最後のSC-FDMAシンボル408において、データ又は参照信号のいずれかを割り当てることができる。
【0024】
本開示では、D2D発見及びD2D直接データ通信のための異なるギャップサイズ及びサイクリックプレフィックス長をサポートするシグナリング機能に焦点を当てる。上記の概念はD2D発見操作に関して説明されたが、これらの概念をD2Dデータ通信の物理的構造設計についても同様に適用することができることに留意されたい。
【0025】
一実施形態において、本開示は、D2D発見及びD2D直接データ通信のためのギャップサイズ(又はガード期間の長さ)を指示又は決定する機構を提案する。一実施形態では、D2D発見及びD2D直接データ通信のためのサイクリックプレフィックス長を指示又は決定する機構を提案する。
【0026】
本出願において、出願人は、D2D発見及び通信のためのシステム、方法及びデバイスを開示する。一実施形態において、UEは、3GPP通信規格を使用して1つ以上のピアUEと通信するように構成される。UEは、デバイスツーデバイス通信のためのギャップサイズを特定するように構成され、ここで、ギャップサイズは、3GPP通信規格によって予め定められる。UEは、デバイスツーデバイス通信のためのサイクリックプレフィックス長を特定し、PUSCH構造を有するサブフレームを備えるデバイスツーデバイス通信を伝送する。サブフレームは、特定されたサイクリックプレフィックス長を有し、サブフレームの1つ以上の最後のシンボルは、特定されたギャップサイズを有するギャップを含む。
【0027】
一実施形態において、無線通信デバイスは、通信コンポーネント、ガード期間コンポーネント、サイクリックプレフィックスコンポーネント及び復号コンポーネントを含む。通信コンポーネントは、複数のSC-FDMAシンボルを有するサブフレームを含むD2D通信を受け取るように構成される。ガード期間コンポーネントは、サブフレームの1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルにおけるギャップのために、D2D通信についてガード期間の長さを決定するように構成される。サイクリックプレフィックスコンポーネントは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときに、サービングセル(serving cell)又はキャンピングセル(camping cell)から受け取る、より高レイヤのシグナリングに基づいて、デバイスツーデバイス通信のサイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。復号コンポーネントは、ガード期間の長さ及びサイクリックプレフィックス長に基づいてD2D通信を復号するように構成される。
【0028】
一実施形態において、eNBは、ライセンスされた無線スペクトルを使用するピアツーピア通信のための無線リソースの1つ以上のセットを決定するように構成される。eNBは更に、ピアツーピア通信のためのサイクリックプレフィックス長を決定する。eNBは、より高レイヤの無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用する。例えばシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストしてもよく、この場合、SIBは、ピアツーピア通信のための1つ以上の無線リソースを指示する情報と、ピアツーピア通信のための無線通信リソースの各セットについてのサイクリックプレフィックス長を指示する情報を含む。
【0029】
ギャップサイズ
ギャップ又はガード期間は、各D2Dサブフレーム又はD2D伝送の1つ以上の最後のシンボルを(部分的又は完全に)パンクチャドすることにより、あるはその1つ以上の最後のシンボルの周囲をレートマッチング(rate matching)することによって実現され得る。一部の状況において、D2D伝送は、時間的に連続する複数のD2Dサブフレームに及ぶことがある。例えばD2D発見リソースが、(時間的に連続する)周波数分割デュプレックス(FDD:frequency division duplex)システム内の2つの連続するD2Dサブフレームに及ぶ場合、あるいはD2Dサブフレームの後に時間分割デュプレックス(TDD:time division duplex)システム内のDLサブフレームのみが続くように制約される場合、最後のD2Dサブフレームの1つ以上の最後のシンボルのみがギャップを含み得る。これは、同じUEによって同じ方向に伝送される連続するサブフレームは、これらの間にギャップ又はガード期間を必要としないことがあるからである。異なるTDDサブフレーム構造に使用されるD2Dリソース構成に応じて、連続するD2Dサブフレームが時間的に連続しないことがあり、したがって、各D2Dサブフレームの1つ以上の最後のシンボルがパンクチャドされるか、レートマッチングが、各D2Dサブブレークの1つ以上の最後のシンボルの周囲に適用され得る。
【0030】
正しいギャップサイズを使用して送信側UEが送信し、受信側UEが受信するために、現在のギャップサイズを決定又は特定するよう、UEによって幾つかのオプションが使用され得る。1つのオプションでは、固定のギャップサイズを予め定めることができる。例えば1つのシンボル、2分の1のシンボル又は2つのシンボルのギャップサイズを、3GPP規格等の通信規格で指定することができる。UEはそれぞれ、D2D通信についてのギャップサイズを格納又は指示する、回路又はストレージを含み得る。1又は2つのシンボルのギャップサイズは、各D2Dサブフレームの最後の1又は2つのシンボル、あるいは各連続D2D伝送の最後のシンボルをパンクチャドするか、その周囲をレートマッチングすることによって実現され得る。
【0031】
第2のオプションでは、ProSe対応型のUE(ProSe-enabled UE)は、発見パケット伝送について複数の可能性のあるギャップサイズ(例えば3つの利用可能なギャップサイズ)のうちの1つをランダムに選択することができる。受信の観点から、受信側UEは、発見パケットの復号のためにギャップサイズのブラインド検出(blind detection)を実行することができる。一実施形態において、受信側UEは、最後の1つ又は2つのSC-FDMAシンボルについてエネルギー検出を用いて、その最後のシンボル内のデータ又は参照信号をパンクチャドするかどうかを判断することができる。
【0032】
第3のオプションでは、ギャップサイズ又はガード期間の長さの構成を、eNB102又は集中型D2Dデバイスを介してブロードキャストすることができる。例えばeNB102は、発見ゾーン構成とともに現在のギャップサイズを含むシステム情報ブロック(SIB)を、周期的にブロードキャストすることができる。
【0033】
上記のオプションのいずれかを、異なるネットワークカバレッジシナリオに適用してもよいことに留意されたい。例えばネットワークカバレッジ内のシナリオでは、ギャップサイズの構成をeNB102によって伝達することができる。部分ネットワークカバレッジのシナリオでは、ギャップサイズの構成を、カバレッジ内にある1又は複数のUEによって、ネットワークカバレッジの外側にあるUEに転送することができる。ネットワークカバレッジ外のシナリオでは、ギャップサイズを、集中型D2Dデバイスによって予め定義するか、ブロードキャストすることができる。同様に、ギャップサイズが、独立型同期ソースに関連付けられて、独立型同期ソースによって伝達されてよく、構成が、他の非独立/ゲートウェイ同期ソースによって更に転送されてもよい。
【0034】
サイクリックプレフィックス長
LTE RAN1ワーキンググループによる合意によると、拡張型サイクリックプレフィックスと通常のサイクリックプレフィックスの双方が、D2D発見及び通信についてサポートされ得る。一実施形態では、サイクリックプレフィックス長のブラインド検出は、UEに対して現在の状況のサイクリックプレフィックス長を
予め構成又は指示することによって回避され得る。ネットワークカバレッジのシナリオに応じて、サイクリックプレフィックス長の指示について異なるオプションを考えることができる。
【0035】
ネットワークカバレッジ内のシナリオでは、サイクリックプレフィックス長の構成が、サービングセルによる発見ゾーン構成とともに関連するSIBを介してブロードキャストされ得る。インターセル発見を促進するために、共通のサイクリックプレフィックス長が、ネットワークを越えて構成され得る(例えばeNB102は、X2インタフェースを介して通信して、サイクリックプレフィックス長に合意することができる)。eNB102は、セルサイズ、展開タイプ(deployment type)等に基づいて、サイクリックプレフィックス長を構成してもよいことに留意されたい。部分ネットワークカバレッジのシナリオでは、サイクリックプレフィックス長の構成は、カバレッジ内にある1又は複数のUEによって、ネットワークカバレッジの外にあるUEに転送され得る。
【0036】
ネットワークカバレッジ外のシナリオでは、サイクリックプレフィックス長の構成は、集中型D2Dデバイスによって予め定義されるかブロードキャストされ、あるいは独立型同期ソースと関連付けられて、独立型同期ソースによって伝達され得る。独立型同期ソースから導出される構成は、他の非独立型/ゲートウェイ同期ソースによって独立型同期ソースの範囲外のデバイスに転送され得る。一実施形態において、拡張型の独立型同期ソースのみがカバレッジ外の発見に使用される。例えばカバレッジ外のシナリオでは、大きな同期エラーが予期されることがあり、通常のサイクリックプレフィックスは、タイミングエラーに対応することができない。
【0037】
部分ネットワークカバレッジ又はネットワークカバレッジ外では、セル固有のサイクリックプレフィックス構成を用いるインターセルD2D動作について、そのような転送される情報を担持するUE中継型伝送について拡張型サイクリックプレフィックスを構成することができ、サイクリックプレフィックス長のUEブラインド検出についてのニーズを最小限にして、構成情報を受け取ることができる。したがって、一部の実施形態において、そのような情報が物理的D2D同期チャネル(PD2DSCH:physical D2D synchronization channel)によって担持される場合、次いで、PD2DSCHチャネルは拡張型サイクリックプレフィックスで構成されることになる。
【0038】
一実施形態において、サイクリックプレフィックス長が、構成情報を担持するメッセージ/チャネルについても構成可能である場合、サイクリックプレフィックス長のブラインド検出は、そのような転送される構成メッセージを受け取るか、(定義される場合)PD2DSCHを受け取る必要があり得る。一実施形態において、全てのD2Dチャネルが、一般的なサイクリックプレフィックスを使用するよう定義される場合、他のD2Dチャネルに使用されるサイクリックプレフィックス長が、PD2DSCHから暗黙的に導出され得る。別の実施形態において、サイクリックプレフィックス長は、D2D同期信号(D2DSS:D2D synchronization signal)を介して又はD2D発見プリアンブルにおいて暗黙的に指示され得る。例えば一部の既存の一次又は二次同期信号(PSS/SSS)設計のように、発見プリアンブルが、D2Dメッセージの部分と別個に伝送される場合、サイクリックプレフィックス長をプリアンブル内で示すことができる。
【0039】
図5は、D2D発見及び通信について構成されるUE104の一実施形態を示す概略的なブロック図である。UE104は、通信コンポーネント502、ガード期間コンポーネント504、サイクリックプレフィックスコンポーネント506及び復号コンポーネント508を含む。これらのコンポーネント502〜508は例として図示されており、これらは必ずしも全ての実施形態において全て含まれる必要はない。一部の実施形態では、コンポーネント502〜508のうちの1つのみ又は2つ以上の任意の組み合わせが含まれてよい。
【0040】
通信コンポーネント502は、1つ以上の無線機及びアンテナを含み、基地局又はピアデバイスと通信することができる。例えば通信コンポーネント502は、LTE等の3GPP通信規格を使用して基地局又はピアデバイスと通信するように構成され得る。一実施形態において、通信コンポーネント502は、D2D発見信号又はD2Dデータ通信を含め、D2D通信を送受信することができる。
【0041】
ガード期間コンポーネント504は、D2D通信のガード期間の長さ(すなわち、ギャップサイズ)を決定するように構成される。例えばガード期間コンポーネント504は、上記で検討したオプションのうちのいずれかに基づいてギャップサイズを決定し、D2D通信を送信又は受信することができる。一実施形態において、D2D発見又はデータ通信に割り当てられるリソースは、UE104が通信モードを切り替える必要がある場合、別のリソースブロック又はフレームの隣に配置され得る。例えばUE104は、後のサブフレーム又はフレームにおいてeNB102からDL通信を受け取り、D2D発見のために割り当てられたリソースに続く信号を伝送するために、同じ無線機のパワーを増加(ramp up)させる必要がある。ガード期間は、UE104が伝送モードと受信モードとの間を切り替えるのに十分な時間を持つことを可能にする。
【0042】
一実施形態において、ガード期間コンポーネント504がガード期間の長さを決定すると、ガード期間コンポーネント504は、同じガード期間の長さが、1つ以上の後のD2D発見信号又はデータ通信に使用されると仮定することができる。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、通信規格内で定義されるように、ガード期間の長さを選択する。例えば3GPP規格は、ネットワークカバレッジ内及び/又はネットワークカバレッジ外のD2D通信について、特定のギャップサイズを指示することがある。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、定義されたギャップサイズを指示する回路又はアクセスメモリを含むことができる。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、最後のSC-FDMAシンボル又は1つ以上の最後のシンボルについてのガード期間を特定する。
【0043】
一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、基地局又は集中型D2Dデバイスから受け取った信号に基づいて、ガード期間の長さを決定する。例えばeNB102は、D2D通信に使用されるべきガード期間の長さの指示を含むSIBを送信することができる。一実施形態では、ガード期間の長さの指示が、D2D発見のための1つ以上の発見ゾーンを示すSIB内に含まれてもよい。UE104が部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、通信コンポーネント502は、ネットワークカバレッジ内にあるピアUEによって転送されたSIBから情報を受け取ることができる。同様に、UEがネットワークカバレッジの外にあるとき、UEはガード期間の長さの指示を集中型D2Dデバイスから直接受け取ってもよく、あるいは集中型D2Dデバイスからの情報を転送しているピアデバイスを介して間接的にその指示を受け取ってもよい。
【0044】
一実施形態において、送信に際して、ガード期間コンポーネント504は、ガード期間の長さを、複数の利用可能なガード期間の長さからランダムに選択することができる。例えば3GPP規格は、(発見を含む)D2D通信のためのギャップサイズが2分の1のシンボル、1つのシンボル又は2つのシンボルのサイズを有してよいことを予め定義することができ、ガード期間コンポーネント504は、これらのギャップサイズのうちの1つをランダムに選択することができる。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、通信チャネルがより劣っているときに大きなギャップサイズを選択し、通信チャネルがより良いときにより小さなギャップサイズを選択することができる。
【0045】
一実施形態において、受信に際して、ガード期間コンポーネント504は、ガード期間の長さ又はギャップサイズをブラインドで検出することができる。例えばガード期間コンポーネント504は、ガード期間が特定のフレーム内に配置されることになることを知っており、これらの特定のフレーム内でガード期間のサイズをブラインドで検出することができる。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、D2D発見信号又はD2D通信の1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルについて、エネルギー信号を使用してガード期間の長さをブラインドで検出することができる。
【0046】
一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、ギャップサイズに関する情報を、別のコンポーネントに提供し、D2D通信を伝送又は復号することができる。一実施形態において、ガード期間コンポーネント504は、1つ以上の最後のシンボルの周囲のレートマッチングと、1つ以上の最後のシンボルのパンクチャドのうちの1つ以上によって、そのギャップサイズを有するギャップを作成することができる。一実施形態において、通信コンポーネント502は、特定されたギャップサイズを有するギャップを含むサブフレームの1つ以上の最後のシンボルとともに、PUSCH構造を有する1つ以上のサブフレームを含むD2D通信を伝送することができる。一実施形態において、通信コンポーネント502は、各々がギャップを含む非連続的なサブフレームを含む通信を伝送することができる。例えば時間的に直接隣接しないサブフレームはそれぞれ、決定されたギャップサイズを有するそのサブフレーム自身のギャップを有することができる。一実施形態において、決定されたガード期間の長さを有するガード期間のD2D通信は、デバイスツーデバイス発見信号及びデバイスツーデバイスデータ信号のうちの1つ以上を含み得る。
【0047】
サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、D2D通信を受信又は送信するためのサイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。例えばサイクリックプレフィックスコンポーネント506は、上記で検討したオプションのいずれかに基づいてサイクリックプレフィックス長を選択することができる。一実施形態において、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、eNB102から受け取ったブロードキャスト信号に基づいてサイクリックプレフィックス長を決定する。サイクリックプレフィックス長は、D2D通信及び発見のための理的リソースの各セットについて構成される。例えばUE104は、該UE104がネットワークカバレッジ内にあるとき、サイクリックプレフィックス長を示すブロードキャスト信号を受け取ることができる。UE104がネットワークカバレッジの外にあるとき、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、集中型ピアUEからの信号に基づいてサイクリックプレフィックス長を決定することができる。一実施形態において、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、UE104が部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、eNB102からの情報又はピアUEによって転送される集中型デバイスからの情報に基づいて、サイクリックプレフィックスを決定するように構成される。一実施形態において、サイクリックプレフィックス長は、部分ネットワークカバレッジ動作又はネットワークカバレッジ外の動作のために予め構成され得るリソースの1つ以上のセットについて、予め構成される。例えば伝達又は予め構成されたサイクリックプレフィックス長を、発見又は通信リソースプールに関連付けることができる(すなわち、サイクリックプレフィックスは、リソースごとのプールベースで予め構成/伝達され得る)。
【0048】
一実施形態において、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、D2D発見チャネル信号又はD2Dデータ信号のように、ピアデバイスから受け取られるD2D通信に基づいて、サイクリックプレフィックスを決定するように構成される。例えばサイクリックプレフィックスコンポーネント506は、D2D通信のプリアンブルに基づいてサイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。一実施形態において、UE104がネットワークカバレッジの外にあるとき、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、拡張型サイクリックプレフィックス長を使用するように構成され得る。
【0049】
復号コンポーネント508は、ガード期間コンポーネント504及びサイクリックプレフィックスコンポーネント506によって決定されるガード期間の長さ及びサイクリックプレフィックス長に基づいて、D2D通信を復号するように構成される。例えば通信コンポーネント502が、D2D通信を受け取り、復号コンポーネント508が、D2D通信を復号して、その通信からデータ又は他の情報を取り出すか導出することができる。
【0050】
図6は、D2D発見信号又はD2Dデータ通信等のD2D通信を伝送する方法600を示す概略的なフローチャート図である。一実施形態において、方法600は、
図5のUE104等の無線通信デバイスによって実行される。一実施形態において、UE104は方法600を実行して、D2D発見信号を送信するかPD2DSCHを送信することができる。
【0051】
方法600が開始し、ガード期間コンポーネント504は、D2D通信のためのギャップサイズを特定602する。一実施形態において、ギャップサイズは3GPP通信規格によって予め定義される。ギャップサイズは、OFDMサブフレームの最後のシンボル内に配置されるギャップについてのサイズとすることができる。サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、D2D通信についてのサイクリックプレフィックス長を特定604する。例えばサイクリックプレフィックスコンポーネント506は、SIB、D2D通信のプリアンブル、あるいは通信規格によって予め定義されるD2D通信のサイクリックプレフィックス長に基づいて、特定のサイクリックプレフィックスを使用すべきことを特定604する。
【0052】
通信コンポーネント502は、特定されたギャップサイズ及びサイクリックプレフィックスに基づいてD2D通信を伝送606する。D2D通信は、PUSCH構造を有する(例えばPUSCH通信と同じ数のシンボルと周波数サブキャリアを有する)サブフレームを含む。一実施形態において、ギャップは、サブフレームの1つ以上の最後のシンボルに配置されるギャップサイズを有する。
【0053】
図7は、D2D発見信号又はD2Dデータ通信等のD2D通信を受け取る方法700を示す概略的なフローチャート図である。一実施形態において、方法700は、
図5のUE104等の無線通信デバイスによって実行される。一実施形態において、UE104は方法700を実行して、D2D発見信号を受信して復号するかPD2DSCHを受信して復号することができる。
【0054】
方法700が開始し、通信コンポーネント502は、複数のSC-FDMAシンボルを有するサブフレームを含むD2D通信を受信702する。例えばD2D通信は、PUSCHと同様のOFDM構造を有することができる。ガード期間コンポーネント504は、サブフレームの1つ以上の最後のSC-FDMAシンボル内のグアップについて、D2D通信のためのガード期間の長さを決定704する。例えばガード期間コンポーネント504は、ブラインド検出、所定のギャップサイズ又は本明細書で検討される任意の他の方法若しくはオプションに基づいて、ガード期間の長さを決定704することができる。
【0055】
サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、D2D通信のためのサイクリックプレフィックス長を決定706する。サイクリックプレフィックス長を決定706することは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるとき、eNB102等の基地局から受け取ったブロードキャスト信号に基づいて決定することを含み得る。例えばブロードキャスト信号は、UE102がネットワークカバレッジ内にあるとき、eNB102からのSIBを含み、UE104がネットワークカバレッジ外にあるとき、集中型D2Dデバイスからのブロードキャストを含む。サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、本明細書で説明される方法又はオプションのいずれかを使用して、サイクリックプレフィックス長を決定706することができる。実際、サイクリックプレフィックスコンポーネント506は、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内であるか、部分ネットワークカバレッジ内であるか、あるいはネットワークカバレッジ外であるかに応じて異なる方法を使用して、サイクリックプレフィックス長を決定706することができる。
【0056】
復号コンポーネント508は、ガード期間コンポーネント504及びサイクリックプレフィックスコンポーネント506によって決定されるガード期間の長さ及びサイクリックプレフィックス長に基づいて、D2D通信を復号708する。
【0057】
図8は、1つ以上の無線通信デバイスによってD2D通信のためのサイクリックプレフィックス長を構成する方法800を示す概略的なフローチャート図である。一実施形態において、方法800は、eNB102によって実行され、
図5のUE104等の1つ以上のUE104において、無線通信デバイスのD2D通信を構成する。
【0058】
方法800が開始し、eNB102は、ピアツーピア通信のための1つ以上のライセンスされた無線リソースを決定802する。例えばeNB102は、発見ゾーンとしての使用のためにLTE動作ゾーンの一部を特定することができる。eNB102は、ピアツーピア通信のためにサイクリックプレフィックス長を決定804する。例えばeNB102は、セルサイズ、展開タイプ、干渉等のうちの1つ以上に基づいて、サイクリックプレフィックス長を決定804する。
【0059】
eNB102は、SIBをブロードキャスト806する。SIBは、ピアツーピア通信のための1つ以上の無線リソースを示す情報と、ピアツーピア信号のサイクリックプレフィックス長を示す情報とを含む。一実施形態において、SIBは更に、ピアツーピア通信サブフレームの1つ以上の最後のシンボルについてのギャップサイズを示す情報を含んでもよい。例えば情報は、2分の1のシンボル、1つのシンボル及び2つのシンボルのうちの1つのギャップサイズを示すことができる。
【0060】
図9は、UE、モバイルステーション(MS)、モバイル無線デバイス、モバイル通信デバイス、タブレット、ハンドセット又は別のタイプの無線通信デバイスのようなモバイルデバイスの例を示す図である。モバイルデバイスは、基地局(BS)、eNB、ベースバンドユニット(BBU)、リモート無線ヘッド(RRH)、リモート無線装置(REE)、中継局(RS)、無線装置(RE)又は別のタイプの無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)アクセスポイントのような、伝送局と通信するように構成される1つ以上のアンテナを含むことができる。モバイルデバイスは、3GPP LTE、WiMAX、高速パケットアクセス(HSPA)、Bluetooth(登録商標)及びWi-Fiを含め、少なくとも1つの無線通信規格を使用して通信するように構成され得る。モバイルデバイスは、無線通信規格ごとに別個のアンテナを使用して、あるいは複数の無線通信規格に共通のアンテナを使用して通信することができる。モバイルデバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)及び/又はWWANで通信することができる。
【0061】
図9は、モバイルデバイスからのオーディ入力及び出力のために使用することができるマイクロフォン及び1つ以上のスピーカの図も提供している。ディスプレイ画面は、液晶ディスプレイ(LCD)画面、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等の他のタイプのディスプレイ画面とすることができる。ディスプレイ画面はタッチスクリーンとしても構成され得る。タッチスクリーンは、容量式、抵抗式又は別のタイプのタッチスクリーン技術を使用することができる。アプリケーションプロセッサ及びグラフィクスプロセッサを、内部メモリに結合して、処理及びディスプレイ能力を提供することができる。不揮発性メモリポートを使用して、データの入力/出力オプションをユーザに提供することができる。不揮発性メモリポートを使用して、モバイルデバイスのメモリ能力を拡張してもよい。キーボードをモバイルデバイスに一体化するかモバイルデバイスに無線で接続して、追加のユーザ入力を提供してもよい。タッチスクリーンを使用して仮想キーボードを提供してもよい。画面及び/又は入力デバイス、例えばキーボード又はタッチスクリーンは、ユーザがモバイルデバイスと対話するためのユーザ入力インタフェースを提供することができる。
【0062】
例
以下の例は、更なる実施形態に関する。
【0063】
例1は、3GPP通信規格を使用して1つ以上の他のUEと直接通信する能力を有するUEである。UEは、3GPP通信規格を使用して1つ以上のピアUEと通信するように構成される。UEは、デバイスツーデバイス通信のためのギャップサイズを特定し、デバイスツーデバイス通信のためのサイクリックプレフィックス長を特定するように構成される。UEは、PUSCH構造を有するサブフレームを備えるデバイスツーデバイス通信を伝送又は復号するように構成され、サブフレームは、特定されたサイクリックプレフィックス長を備え、サブフレームの1つ以上の最後のシンボルは、特定されたギャップサイズのギャップを備える。
【0064】
例2において、例1のサブフレームは、第1のサブフレームを備え、ギャップは第1のギャップを備え、デバイスツーデバイス通信は、第1のサブフレームと時間的に非連続の第2のサブフレームを更に含む。第2のサブフレームは、特定されたギャップサイズを有する1つ以上の最後のシンボルにおいて第2のギャップを含む。
【0065】
例3において、例1−2のUEは、サイクリックプレフィックス長を示す信号を受け取るように更に構成される。サイクリックプレフィックス長を特定することは、サイクリックプレフィックス長を示す信号に基づいて決定することを含む。
【0066】
例4において、例1−2のいずれかのサイクリックプレフィックス長を示す信号は:UEがネットワークカバレッジ内にあるとき、eNBによるSIBブロードキャスト;UEが部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、1つ以上の他のUEによって転送されたSIBブロードキャストからの情報;及びUEがネットワークカバレッジ外にあるとき、集中型デバイスツーデバイスピアUEからの信号;のうちの1つ以上を備える。
【0067】
例5において、例1−4のいずれかのUEは、部分ネットワークカバレッジ動作(partial network coverage operation)及びネットワークカバレッジ外の動作(out of network coverage operation)のうちの1つ以上のために、1つ以上の予め構成されたリソースのセットについて、予め構成されたサイクリックプレフィックス長を決定することにより、サイクリックプレフィックス長を特定するように構成される。
【0068】
例6において、例1−5のいずれかのUEは、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上を受け取るように更に構成され、サイクリックプレフィックス長を特定することは、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上に基づくサイクリックプレフィックス長のブラインド検出を備える。
【0069】
例7において、例1−6のいずれかにおいてサイクリックプレフィックス長を特定することは、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上のプリアンブルに基づいて、サイクリックプレフィックス長を特定することを備える。
【0070】
例8は、通信コンポーネントと、ガード期間コンポーネントと、サイクリックプレフィックスコンポーネントと、復号コンポーネントとを含む無線通信デバイスである。通信コンポーネントは、複数のSC-FDMAシンボルを備えるサブフレームを備えるデバイスツーデバイス通信を受け取るように構成される。ガード期間コンポーネントは、サブフレームの1つ以上の最後のSC-FDMAシンボル内のギャップのために、デバイスツーデバイス通信についてガード期間の長さを決定するように構成される。サイクリックプレフィックスコンポーネントは、デバイスツーデバイス通信又は発見のためにサイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。サイクリックプレフィックス長を決定することは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときに、基地局から受け取ったより高レイヤの信号に基づいて決定することを含む。より高レイヤの信号は、物理リソースの関連するセットについてサイクリックプレフィックス長を示す。復号コンポーネントは、ガード期間の長さとサイクリックプレフィックス長とに基づいて、デバイスツーデバイス通信を復号するよう構成される。
【0071】
例9において、例8のガード期間コンポーネントは、1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルにおいてガード期間の長さをブラインドで検出することによって、ガード期間の長さを決定する。
【0072】
例10において、例8−9のいずれかのガード期間コンポーネントは、1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルについて、エネルギー検出を使用してガード期間の長さをブラインドで検出する。
【0073】
例11において、例8−10のいずれかのガード期間コンポーネントは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときに基地局から受け取られるブロードキャスト信号に基づいて、ガード期間の長さを決定し、ブロードキャスト信号は更に、ガード期間の長さを示す。
【0074】
例12において、例8−11のいずれかのサイクリックプレフィックスコンポーネントは、デバイスツーデバイス同期信号、デバイスツーデバイス発見信号及びデバイスツーデバイスデータ信号のうちの1つ以上のプリアンブルに基づいて、サイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。
【0075】
例13において、例8−12のいずれかのより高レイヤの信号は、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときにeNBによって伝送される。
【0076】
例14において、例8−13のいずれかのサイクリックプレフィックスコンポーネントは、部分ネットワークカバレッジ内又はネットワークカバレッジ外では、物理リソースの予め構成されたセットについての予め構成されたサイクリックプレフィックス長に従って、サイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。
【0077】
例15において、例8−14のいずれかのサイクリックプレフィックスコンポーネントは、無線通信デバイスが部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、ピア無線通信デバイスによって転送されるブロードキャスト信号からの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。
【0078】
例16において、例8−15のいずれかのサイクリックプレフィックスコンポーネントは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ外にあるとき、集中型ピア無線通信デバイスからの信号に基づいて、サイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。
【0079】
例17において、例8−16のいずれかのサイクリックプレフィックスコンポーネントは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ外にあるとき、拡張型サイクリックプレフィックス長を使用するように構成される。
【0080】
例18は、ライセンスされた無線スペクトルを使用して、ピアツーピア通信のための無線物理リソースの1つ以上のセットを決定するよう構成されるeNBである。eNBは、無線物理リソースの各セットについて、ピアツーピア通信のためのサイクリックプレフィックス長を決定するように構成される。eNBは、SIBをブロードキャストし、SIBは、ピアツーピア通信のための1つ以上の無線リソースを示す情報を含み、ピアツーピア通信のための無線物理リソースの各セットについてのサイクリックプレフィックス長を示す情報を更に含む。
【0081】
例19において、例18のSIBは、ピアツーピア通信サブフレームの1つ以上の最後のシンボルについてのギャップサイズを示す情報を更に含む。
【0082】
例20において、例18−19のいずれかのギャップサイズを示す情報は、2分の1のシンボル、1つのシンボル及び2つのシンボルのうちの1つのギャップサイズを示す。
【0083】
例21は、3GPP通信規格を使用して1つ以上の他のUEと直接通信する能力を有するUEを用いて、3GPP通信規格を使用して1つ以上のピアと通信するステップを含む方法である。方法は、デバイスツーデバイス通信のためのギャップサイズを特定するステップを含む。方法は、デバイスツーデバイス通信のためのサイクリックプレフィックス長を特定するステップを含む。方法は、PUSCH構造を有するサブフレームを備えるデバイスツーデバイス通信を伝送又は復号するステップを含む。サブフレームは、特定されたサイクリックプレフィックス長を備え、サブフレームの1つ以上の最後のシンボルは、特定されたギャップサイズのギャップを備える。
【0084】
例22において、例21のサブフレームは、第1のサブフレームを含み、ギャップは第1のギャップを含む。デバイスツーデバイス通信は、第1のサブフレームと時間的に非連続の第2のサブフレームを更に含む。第2のサブフレームは、特定されたギャップサイズを有する1つ以上の最後のシンボルにおいて第2のギャップを含む。
【0085】
例23において、例21−22の方法は、サイクリックプレフィックス長を示す信号を受け取るステップを更に含み、サイクリックプレフィックス長を特定するステップは、サイクリックプレフィックス長を示す信号に基づいて決定することを含む。
【0086】
例24において、例23のサイクリックプレフィックス長を示す信号は:UEがネットワークカバレッジ内にあるとき、eNBによるSIBブロードキャスト;UEが部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、1つ以上の他のUEによって転送されたSIBブロードキャストからの情報;及びUEがネットワークカバレッジ外にあるとき、集中型デバイスツーデバイスピアUEからの信号;のうちの1つ以上を備える。
【0087】
例25において、例21−24のいずれかのサイクリックプレフィックス長を特定するステップは、部分ネットワークカバレッジ動作及びネットワークカバレッジ外の動作のうちの1つ以上のために、1つ以上の予め構成されたリソースのセットについて、予め構成されたサイクリックプレフィックス長を決定することを含む。
【0088】
例26において、例21−25のいずれかの方法は、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上を受け取るステップを更に含み、サイクリックプレフィックス長を特定するステップは、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上に基づくサイクリックプレフィックス長のブラインド検出を備える。
【0089】
例27において、例21−26のいずれかのサイクリックプレフィックス長を特定するステップは、デバイスツーデバイス同期信号と、デバイスツーデバイス発見チャネル信号と、デバイスツーデバイス共有チャネル信号のうちの1つ以上のプリアンブルに基づいて、サイクリックプレフィックス長を特定することを含む。
【0090】
例28は、無線通信デバイスにおいて、複数のSC-FDMAシンボルを備えるサブフレームを備えるデバイスツーデバイス通信を受け取るステップを含む方法である。方法は、サブフレームの1つ以上の最後のSC-FDMAシンボル内のギャップのために、デバイスツーデバイス通信についてガード期間の長さを決定するステップを含む。方法は、デバイスツーデバイス通信又は発見のためにサイクリックプレフィックス長を決定するステップを含む。サイクリックプレフィックス長を決定するステップは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときに、基地局から受け取ったより高レイヤの信号に基づいて決定するステップを含む。より高レイヤの信号は、物理リソースの関連するセットについてサイクリックプレフィックス長を示す。方法は、ガード期間の長さとサイクリックプレフィックス長とに基づいて、デバイスツーデバイス通信を復号するステップを含む。
【0091】
例29において、例28においてガード期間の長さを決定するステップは、1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルにおいてガード期間の長さをブラインドで検出することを含む。
【0092】
例30において、例29においてガード期間の長さをブラインドで検出することは、1つ以上の最後のSC-FDMAシンボルについて、エネルギー検出を使用することを含む。
【0093】
例31において、例28−30のいずれかにおいてガード期間の長さを決定するステップは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときに基地局から受け取られるブロードキャスト信号に基づいて、ガード期間の長さを決定することを含み、ブロードキャスト信号は更に、ガード期間の長さを示す。
【0094】
例32において、例28−39のいずれかにおいてサイクリックプレフィックス長を決定するステップは、デバイスツーデバイス同期信号、デバイスツーデバイス発見信号及びデバイスツーデバイスデータ信号のうちの1つ以上のプリアンブルに基づいて決定することを含む。
【0095】
例33において、例28−31のいずれかにおいてより高レイヤの信号は、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ内にあるときにeNBによって伝送される。
【0096】
例34において、例28−33のいずれかの方法は、部分ネットワークカバレッジ又はネットワークカバレッジ外では、物理リソースの予め構成されたセットについての予め構成されたサイクリックプレフィックス長に従って、サイクリックプレフィックス長を決定するステップを更に含む。
【0097】
例35において、例28−33のいずれかの方法は、無線通信デバイスが部分ネットワークカバレッジ内にあるとき、ピア無線通信デバイスによって転送されるブロードキャスト信号からの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス長を決定するステップを更に含む。
【0098】
例36において、例28−35のいずれかのサイクリックプレフィックス長を決定するステップは、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ外にあるとき、集中型ピア無線通信デバイスからの信号に基づいて決定することを含む。
【0099】
例37において、例28−36のいずれかの方法は、無線通信デバイスがネットワークカバレッジ外にあるとき、拡張型サイクリックプレフィックス長を使用するように構成される。
【0100】
例38は、eNBにおいて、ライセンスされた無線スペクトルを使用して、ピアツーピア通信のための無線物理リソースの1つ以上のセットを決定するステップを含む方法である。方法は、無線物理リソースの各セットについて、ピアツーピア通信のためのサイクリックプレフィックス長を決定するステップを含む。方法は、SIBをブロードキャストするステップを含み、SIBは、ピアツーピア通信のための1つ以上の無線リソースを示す情報を含み、ピアツーピア通信のための無線物理リソースの各セットについてのサイクリックプレフィックス長を示す情報を更に含む。
【0101】
例39において、例38のSIBは、ピアツーピア通信サブフレームの1つ以上の最後のシンボルについてのギャップサイズを示す情報を更に含む。
【0102】
例40において、例38−39のいずれかにおいて、ギャップサイズを示す情報は、2分の1のシンボル、1つのシンボル及び2つのシンボルのうちの1つのギャップサイズを示す。
【0103】
例41は、例21−40のいずれかにおいて説明される方法を実行する手段を含む装置である。
【0104】
例42は、実行されると、例21−41のいずれかにおいて説明される方法を実施するか装置を実現するマシン読取可能な命令を含む、マシン読取可能ストレージである。
【0105】
様々な技術又はその特定の側面若しくは一部が、有形の媒体に具現化され得るプログラムコード(すなわち、命令)の形を取ってもよい。そのような媒体には、フロッピーディスケット、CD-ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体又は任意の他のマシン読取可能記録媒体があり、この場合、プログラムコードがロードされて、コンピュータ等のマシンによって実行されると、そのマシンは、上記の様々な技術を実施するための装置になる。プログラム可能なコンピュータでのプログラムコードの実行の場合、コンピューティングデバイスには、プロセッサ、プロセッサによって読取可能な記録媒体(揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記録素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス及び少なくとも1つの出力デバイスを含む。揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記録素子は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ又は電子データを格納するための別の媒体とすることができる。eNB(又は他の基地局)及びUE(又は他のモバイルステーション)は、トランシーバコンポーネント、カウンタコンポーネント、処理コンポーネント及び/又はクロックコンポーネント若しくはタイマーコンポーネントも含み得る。本明細書で説明される様々な技術を実装又は利用する1つ以上のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、再利用可能なコントロール等を使用し得る。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するよう、高水準の手続言語又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装され得る。しかしながら、プログラムは、所望によりアセンブリ言語又は機械語で実装されてもよい。いずれの場合も、言語は、コンパイル又はインタプリタされた言語であってよく、ハードウェア実装と組み合され得る。
【0106】
本明細書で説明される機能ユニットの多くは、1つ以上のコンポーネントとして実装されてよく、コンポーネントは、その実装の独立性を特により高めるように使用される言葉であることを理解されたい。例えばコンポーネントは、カスタムの超大型集積回路(VLSI:very large scale integration)又はゲートアレイ、論理チップやトランジスタ、他の別個のコンポーネント等の既製の半導体を備えるハードウェア回路として実装され得る。コンポーネントは、フィールドプログラマグルゲートアレイ、プログラム可能アレイロジック、プログラム可能論理デバイス等といったプログラム可能なハードウェアデバイスで実装されてもよい。
【0107】
コンポーネントは、様々なタイプのプロセッサによる実行のためにソフトウェアで実装されてもよい。実行可能コードの特定されたコンポーネントは、例えばオブジェクト、プロシージャ又は関数として編成され得るコンピュータ命令の1つ以上の物理的又は論理的なブロックを備え得る。それでもなお、特定されるコンポーネントの実行可能ファイルは物理的に一緒に配置されなくてもよいが、論理的に一緒に結合されるときに、そのコンポーネントを備え、かつコンポーネントについて宣言される目的を達成する異なる位置に格納される別個の命令を備え得る。
【0108】
実際、実行可能コードのコンポーネントは、単一の命令又は多数の命令であってよく、幾つかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムにわたって、そして幾つかのメモリデバイスにまたがって分散されてもよい。同様に、オペレーショナルデータが、コンポーネント内で識別されて示されてもよく、任意の適切な形式で具現化されてもよく、任意の適切なタイプのデータ構造で編成されてもよい。オペレーショナルデータは、単一のデータセットとして収集されるか、あるいは異なるストレージデバイスを含む異なる場所にわたって分散されてよく、少なくとも部分的に単にシステム又はネットワーク上の電子信号として存在してもよい。コンポーネントは、受動的であっても能動的であってもよく、所望の機能を実行するよう動作可能なエージェントを含む。
【0109】
本明細書全体を通して「例」への言及は、その例と関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な箇所における「一例において」というフレーズの登場は、必ずしも全て同じ実施形態を指してはいない。
【0110】
本明細書で使用されるとき、複数のアイテム、構造的要素、構成的要素及び/又は物質を、便宜性のために共通の列挙で提示することがある。しかしながら、これらの列挙は、その列挙内の各メンバを別個かつ一意のメンバとして個々に識別するものであるかのように解釈されるべきではない。したがって、そのようなリスト内の個々のメンバはいずれも、反対の指示がない限り、共通のグループ内でのメンバの提示のみに基づいて、同じ列挙内の任意の他のメンバと事実上均等なものとして解釈されるべきではない。加えて、本発明の様々な実施形態及び例は、本明細書においてその様々なコンポーネントについての代替とともに言及されることがある。そのような実施形態、例及び代替は、相互の事実上の均等物として解釈されるべきではないが、本発明の別個の自立した表現として解釈されるべきであることが理解される。
【0111】
上記は明確性の目的のために幾つかの詳細とともに説明されているが、その原理から逸脱することなく、特定の変更及び修正を行うことができることは明らかであろう。本明細書で説明される処理及び装置の双方を実装する多くの代替的な方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、限定ではなく例示であると考えられ、本発明は、本明細書で与えられる詳細に限定されず、添付の請求項の範囲内及び均等物内において修正され得る。
【0112】
当業者には、本発明の基礎となる原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に対して多くの変更を行うことが可能であることが認識されよう。本発明の範囲は、したがって、下記の特許請求の範囲によってのみ確定されるべきである。