(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374086
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】知能タイヤ空気圧モニタリングシステム及びその方法
(51)【国際特許分類】
B60C 23/00 20060101AFI20180806BHJP
B60C 23/02 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
B60C23/00 A
B60C23/02 R
B60C23/02 H
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-501707(P2017-501707)
(86)(22)【出願日】2015年1月15日
(65)【公表番号】特表2017-521316(P2017-521316A)
(43)【公表日】2017年8月3日
(86)【国際出願番号】CN2015070785
(87)【国際公開番号】WO2016019707
(87)【国際公開日】20160211
【審査請求日】2017年1月12日
(31)【優先権主張番号】201410387960.8
(32)【優先日】2014年8月7日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516365909
【氏名又は名称】深▲せん▼市元征科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】劉 均
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲けい▼超
【審査官】
菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−297228(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0211623(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0080282(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 23/00
B60C 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CANバスモジュール及び診断モジュールと、プロセッサユニットと、3Gモジュールと、GPSモジュールと、サーバと、警告モジュールと、を包含し、
前記CANバスモジュール及び前記診断モジュールは、自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出し、検出結果のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記GPSモジュールは、自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記プロセッサユニットは、受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い、前記3Gモジュールを介して前記サーバにアップロードすることに用い、
前記サーバは、受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて各タイヤの空気圧値と温度を算出して前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記警告モジュールは、アラーム警告を行うことに用い、
前記プロセッサユニットは、前記サーバから受信した各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値と比較するとともに、各タイヤの温度を所定の高温閾値、低温閾値と比較し、各タイヤの空気圧値と温度が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧値と温度の算出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの空気圧値と温度の少なくともいずれかに不正常が発生した場合、前記警告モジュールを介してアラーム警告を行うことを特徴とする、知能タイヤ空気圧モニタリングシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えることに用いることを特徴とする請求項1に記載の、知能タイヤ空気圧モニタリングシステム。
【請求項3】
前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にすることに更に用いることを特徴とする請求項1に記載の、知能タイヤ空気圧モニタリングシステム。
【請求項4】
前記プロセッサユニットは、前記3Gモジュールを介して警告情報を指定のユーザの携帯端末に送信することに用いることを特徴とする請求項1に記載の知能タイヤ空気圧モニタリングシステム。
【請求項5】
自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出し、検出結果のデータをプロセッサユニットに送信するステップaと、
自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報を前記プロセッサユニットに送信するステップbと、
受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い、3Gモジュールを介してサーバにアップロードするステップcと、
受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて、前記サーバが各タイヤの空気圧値と温度を算出し、前記プロセッサユニットがこれ等タイヤの空気圧値と温度に基づいて相応した対応を行うステップdと、を包含し、
ステップdにおいて、前記プロセッサユニットは、各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値と比較するとともに、各タイヤの温度を所定の高温閾値、低温閾値と比較し、各タイヤの空気圧値と温度が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧値と温度の算出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの空気圧値と温度の少なくともいずれかに不正常が発生した場合、アラーム警告を行う
ことを特徴とする、知能タイヤ空気圧モニタリング方法。
【請求項6】
ステップdにおける前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えることを特徴とする請求項5に記載の、知能タイヤ空気圧モニタリング方法。
【請求項7】
ステップdにおける前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にすることを特徴とする請求項5に記載の、知能タイヤ空気圧モニタリング方法。
【請求項8】
ステップcにおける前記検出結果のデータは、自動車の各タイヤの回転速度及びハンドルの舵角データであることを特徴とする請求項6に記載の、知能タイヤ空気圧モニタリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のタイヤ空気圧検出分野、とりわけ知能タイヤ空気圧モニタリングシステム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の走行過程において、タイヤの空気圧が高すぎると、タイヤと地面との接触面積が小さくなり、この時、タイヤが受ける圧力は、相対的に高くなり、タイヤのグリップ力は、影響を受けてしまう。また、車両が砂利道や未舗装路といった悪路を通過すると、タイヤ内は、振動を吸収する十分な空間がないため、走行中の安定性や乗り心地具合に影響するだけでなく、サスペンションシステムに対する衝撃力も大きくなることから、危険をもたらしてしまう。このことから、適切なタイヤ内の空気圧は、走行中の快適性を助けるだけでなく、安全走行に対する大きな保障でもある。
【0003】
車両のタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)は、先進的なセンサ技術を介するものであって、車両の走行過程において、圧力センサ、温度センサを利用してタイヤの空気圧及び温度を測定し、ワイヤレス変調を介して操縦席の制御パネル上に送信しており、ユーザは、各タイヤの空気圧と温度との状況を直接見ることができ、且つタイヤの空気漏れ、低空気圧及び高温に対して自動警告を行うことで、走行の安全を保障している。しかし、このような方法は、コストが高く、設置が面倒な上、設置時間も長い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、設置が簡単で、コストが低い知能タイヤ空気圧モニタリングシステム及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の技術的手段によって実現している。
【0006】
本発明は、CANバスモジュール及び診断モジュールと、プロセッサユニットと、3Gモジュールと、GPSモジュールと、サーバと、
警告モジュールと、を包含し、
前記CANバスモジュール及び前記診断モジュールは、自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出し、検出結果のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記GPSモジュールは、自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記プロセッサユニットは、受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い、前記3Gモジュールを介して前記サーバにアップロードすることに用い、
前記サーバは、受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて各タイヤの空気圧値
と温度を算出し
て前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記警告モジュールは、アラーム警告を行うことに用い、
前記プロセッサユニットは、前記サーバから受信した各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値と比較するとともに、各タイヤの温度を所定の高温閾値、低温閾値と比較し、各タイヤの空気圧値と温度が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧値と温度の算出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの空気圧値と温度の少なくともいずれかに不正常が発生した場合、前記警告モジュールを介してアラーム警告を行う、知能タイヤ空気圧モニタリングシステムである。
【0007】
更に言うと、前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えることに用いている。
【0008】
更に言うと、前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にすることに更に用いている。
【0010】
更に言うと、前記プロセッサユニットは、前記3Gモジュールを介して警告情報を指定のユーザの携帯端末に送信することに用いている。
【0011】
また、本発明は、自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出し、検出結果のデータ
をプロセッサユニットに送信するステップaと、
自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報を前記プロセッサユニットに送信するステップbと、
受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い
、3Gモジュールを介し
てサーバにアップロードするステップcと、
受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて、前記サーバが各タイヤの空気圧値
と温度を算出し、
前記プロセッサユニットがこれ等タイヤの空気圧値
と温度に基づいて相応した対応を行うステップdと、を包含
し、
ステップdにおいて、前記プロセッサユニットは、各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値と比較するとともに、各タイヤの温度を所定の高温閾値、低温閾値と比較し、各タイヤの空気圧値と温度が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧値と温度の算出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの空気圧値と温度の少なくともいずれかに不正常が発生した場合、アラーム警告を行う、知能タイヤ空気圧モニタリング方法を提供している。
【0012】
更に言うと、ステップdにおける前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えている。
【0013】
更に言うと、ステップdにおける前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にしている。
【0015】
更に言うと、ステップcにおける前記検出結果のデータは、自動車の各タイヤの回転速度及びハンドルの舵角データである。
【発明の効果】
【0016】
本発明が提供する知能タイヤ空気圧モニタリングシステム及びその方法は、従来の技術と比べ、プラグを自動車にあるOBD診断コネクタ上に挿入するだけで、タイヤ空気圧に対するモニタリングを実現することができるため、利便的であり、プラグを介して、取得した自動車にある各タイヤの走行中の速度、ハンドルの舵角、自動車の位置等の情報をサービスセンターにアップロードし、自動車のタイヤ空気圧を取得し、正常範囲値を超えた場合、サーバは、ユーザに通知或いは警告を行うというメリットを有している。従って、本発明は、コストが安く、安全性があり、設置が簡単な上、自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る知能タイヤ空気圧モニタリングシステムの原理を示すブロック図である。
【
図2】本発明に係る知能タイヤ空気圧モニタリング方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、技術方法及びメリットをより明白に理解してもらうため、図面及び実施例を併せて、以下のように、本発明に対して更に詳細な説明を行う。なお、ここで叙述する具体的な実施例は、あくまでも本発明を説明するために用いたに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0019】
図1を参照すると、本発明に係る知能タイヤ空気圧モニタリングシステムは、 CANバスモジュール及び診断モジュールと、プロセッサユニットと、3Gモジュールと、GPSモジュールと、警告モジュールと、サーバと、を包含し、
前記CANバスモジュール及び前記診断モジュールは、自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出し、検出結果のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
前記GPSモジュールは、自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報のデータを前記プロセッサユニットに送信することに用い、
具体的に言うと、前記GPSモジュールは、アンテナを介してGPS衛星が提供する信号を受信し、車両の正確な位置、走行速度、時間を確定し、前記プロセッサユニットに送信している。
【0020】
また、前記プロセッサユニットは、受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い、前記3Gモジュールを介して前記サーバにアップロードしている。
作業工程中、前記プロセッサユニットは、組み込み式操作システム及びアプリケーションを実行することに用い、各モジュールに対して、制御、データ計算及び処理を行い、所定の警告閾値を超えた数値を検出すれば、相応した対応を即座に行っており、
前記プロセッサユニットは、前記3Gモジュールを介し、ワイヤレス通信ネットワークに接続し、前記サーバ(車両モニタリングセンター、ロードサイドアシスタンスセンター或いは特定の部署または個人を含む)と通信を行い、タイヤに関する情報、警告及び位置情報を送信しており、
前記サーバは、受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて各タイヤの空気圧値を算出し、これ等タイヤの空気圧値に基づいて相応した対応、例えば、警告や通知を行うことに用いており、
具体的にいうと、前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えている。
【0021】
更に言うと、前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にすることに更に用いている。
【0022】
また、前記警告モジュールは、自動車のタイヤ空気圧値が設定の閾値を超えると、アラーム警告を行うことに用いている。
【0023】
具体的に言うと、前記プロセッサユニットは、受信した各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値、高温閾値及び低温閾値と比較し、タイヤ空気圧が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧の検出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの温度或いは空気圧等に不正常が発生した場合、前記警告モジュールを介してアラーム警告を行っている。
【0024】
更に言うと、前記プロセッサユニットは、前記3Gモジュールを介して、警告メッセージを指定のユーザの携帯端末に送信することに用いることもできる。異常が発生すれば、モニター画面に音声及び警告表示が出現し、警告期間中、ユーザが中止するまでアラームが鳴り続けいている。ユーザが異常を排除すると、タイヤ空気圧モニタリング機能を再開することができる。
【0025】
図2を参照すると、本発明に係る知能タイヤ空気圧モニタリング方法は、以下のようなステップを包含している。
【0026】
ステップa201:自動車の各タイヤの回転速度とハンドルの舵角データとを検出する。
【0027】
ステップb202:自動車の位置情報を取得し、自動車の位置情報を前記プロセッサユニットに送信する。
【0028】
具体的に言うと、前記GPSモジュールは、アンテナを介してGPS衛星が提供する信号を受信し、車両の正確な位置、走行速度、時間を確定し、前記プロセッサユニットに送信している。
【0029】
ステップc203:受信した検出結果のデータ及び自動車の位置情報のデータに対して計算及び処理を行い、前記3Gモジュールを介して前記サーバにアップロードする。
【0030】
前記プロセッサユニットは、前記3Gモジュールを介し、ワイヤレス通信ネットワークに接続し、前記サーバ(車両モニタリングセンター、ロードサイドアシスタンスセンター或いは特定の部署または個人を含む)と通信を行い、タイヤに関する情報、警告及び位置情報を送信している。
【0031】
ステップd204:受信した検出結果のデータ、自動車の位置情報のデータ、ここ数日間の現地の天気状況及び自動車が走行する路面状況に基づいて、前記サーバが各タイヤの空気圧値を算出し、これ等タイヤの空気圧値に基づいて相応した対応を行う。
【0032】
更に言うと、前記サーバは、ネットワークを介して前記各タイヤの空気圧値を指定のユーザ或いは指定の車両所有者の携帯端末に送信し、ユーザが携帯端末を介して自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧可能にしている。
【0033】
具体的には、前記サーバは、前記3Gモジュールを介して前記各タイヤの空気圧値を前記プロセッサユニットに送信し、さらに車載表示装置を介して前記各タイヤの空気圧値を表示することで、車両所有者に自動車のタイヤ空気圧データを伝えている。
【0034】
前記プロセッサユニットは、受信した各タイヤの空気圧値を所定の高空気圧閾値、低空気圧閾値、高温閾値及び低温閾値と比較し、タイヤ空気圧が正常範囲内の場合、引き続きタイヤ空気圧の検出を繰り返し、一つ又は複数のタイヤの温度或いは空気圧等に不正常が発生した場合、前記警告モジュールを介してアラーム警告を行っている。
【0035】
本発明が提供する知能タイヤ空気圧モニタリングシステム及びその方法は、プラグを自動車にあるOBD診断コネクタ上に挿入するだけで、タイヤ空気圧に対するモニタリングを実現することができるため、利便的であり、プラグを介して、取得した自動車にある各タイヤの走行中の速度、ハンドルの舵角、自動車の位置等の情報をサービスセンターにアップロードし、自動車のタイヤ空気圧を取得し、正常範囲値を超えた場合、サーバは、ユーザに通知或いは警告を行っている。このことから、本発明は、コストが安く、安全性があり、設置が簡単な上、自動車のタイヤ空気圧値の履歴を閲覧するのに便利である。
【0036】
なお、上述したものは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の範囲を制限するためのものではなく、本発明の精神及び原則内で行われた如何なる修正や変更は、いずれも本発明が請求する範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0037】
201 ステップa
202 ステップb
203 ステップc
204 ステップd