(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374095
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】ロングタームエボリューションのためのライセンスされた共有アクセス
(51)【国際特許分類】
H04W 16/14 20090101AFI20180806BHJP
H04W 16/02 20090101ALI20180806BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W16/02
【請求項の数】21
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-507678(P2017-507678)
(86)(22)【出願日】2015年4月15日
(65)【公表番号】特表2017-520200(P2017-520200A)
(43)【公表日】2017年7月20日
(86)【国際出願番号】US2015025936
(87)【国際公開番号】WO2015175134
(87)【国際公開日】20151119
【審査請求日】2016年10月25日
(31)【優先権主張番号】14/280,363
(32)【優先日】2014年5月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ラシッド,モハマド マムヌール
(72)【発明者】
【氏名】ヴァニサムビー,ラス
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−531446(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0011509(US,A1)
【文献】
国際公開第2013/132893(WO,A1)
【文献】
Huawei, HiSilicon,New SID: Study on Spectrum Sharing in Licensed Bands for LTE [online],3GPP TSG-RAN♯63 RP-140158,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_63/Docs/RP-140158.zip>,2014年 2月25日
【文献】
Motivation of the New SI Proposal: Spectrum Sharing in Licensed Bands for LTE [online],3GPP TSG-RAN♯63 RP-140159,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_63/Docs/RP-140159.zip>,2014年 2月25日
【文献】
3GPP TS 36.413 V12.1.0 [online],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/36413.htm>,2014年 3月17日,pp. 22-29, 76-80
【文献】
DIGITALEUROPE,DIGITALEUROPE Position Paper on Licensed Shared Access (LSA) Common Understanding, Status and Next Steps,インターネット<URL:http://www.digitaleurope.org/Press-Room/Policy-Information>,2013年 2月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
進化型ノードB(eNB)における電波スペクトル資源再割り当てのための方法であって、
現有者から、ライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し;
オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、前記の取得されたLSA電波スペクトル資源を放棄するよう指令を受信し;
残りの電波スペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適電波スペクトル資源再割り当ての解析を実行し;
残りの電波スペクトル資源の前記提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し;
前記ネットワーク・コアから、通信された再割り当てに基づく、残りの電波スペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し;
受信された命令に従って残りの電波スペクトル資源を再割り当てすることを含む、
方法。
【請求項2】
前記OA&MエンディティからのLSA電波スペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、残りの電波スペクトル資源の使用を最適化し、ユーザーに対する否定的なサービス品質(QoS)経験影響を最小にする仕方で、確立されたベアラーの間での電波スペクトル資源再割り当てのための資源再割り当てアルゴリズムの実行を引き起こす、前記eNBにおけるトリガーを生成する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
残りの電波スペクトル資源の前記提案される再割り当てを通信することはさらに、前記ネットワーク・コアが評価し、一つまたは複数の適切なベアラー更新または削除手順をもって応答できるよう、資源再割り当て解析アルゴリズムの結果に基づいてベアラー修正の提案を通信することを含み、ここで、ベアラー修正はベアラー更新および/または削除を含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記eNBは、残りの電波スペクトル資源の前記提案される再割り当てを前記ネットワーク・コアに通信することを、提案されるベアラー更新または削除のリストとともに、通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)を介して行なう、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記eNBに通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)が、提案される向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)修正をEPSベアラー資源修正に変換し、次いで、変換されたEPSベアラー資源修正を含む修正メッセージを、サービス・ゲートウェイ(S-GW)およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW)を介して前記ネットワーク・コアのポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)にルーティングし、次いで、前記PCRFが前記修正メッセージを評価して、前記P-GW、S-GWおよびMMEをそれぞれ通じて前記eNBがeNB提案に基づくE-RAB修正のためのコマンドを受け取れるようにする、請求項1記載の方法。
【請求項6】
取得されたLSA電波スペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、放棄されるべきLSA電波スペクトル資源を同定する地理的エリアのようなLSA帯域記述情報を含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
残りの電波スペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適電波スペクトル資源再割り当ての解析を実行することが、ベンダー固有の資源再割り当てアルゴリズムを実行することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
電波スペクトル資源再割り当てを実行するよう構成された通信局であって、前記通信局は、
放棄されるべきライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を同定するLSA帯域記述情報を含む、管理フレームおよび/またはパラメータを担持するメッセージM1を受信する段階であって、前記メッセージM1は資源再割り当てアルゴリズムの実行をトリガーする、段階と;
前記資源再割り当てアルゴリズムによって決定された向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)修正の提案を担持するメッセージM2を移動性管理エンティティ(MME)に送信する段階であって、E-RAB修正はE-RAB更新および/またはE-RAB削除を含む、段階と;
前記MMEから、残りの電波スペクトル資源を再割り当てするためのE-RAB修正コマンドを担持するメッセージM6を受信する段階とを実行するための
物理層回路および処理要素を有する、
通信局。
【請求項9】
前記MMEから、残りの電波スペクトル資源を再割り当てするためのE-RAB修正コマンドを担持するメッセージM6を受信することを、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ/ポリシーおよび課金向上機能(P-GW/PCEF)に通信上結合されたサービス・ゲートウェイ(S-GW)を介して行なうようさらに構成されており、前記P-GW/PCEFはポリシーおよび課金規則機能に通信上結合されており、前記PCRFは、前記P-GW/PCEFによってE-RAB修正コマンドに変換される規則更新を生成する、請求項8記載の通信局。
【請求項10】
前記メッセージM2が3GPP 36.413 3GPPTS36.413V11.4.0(2013-06)「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Access Network (E-UTRAN); S1 Application Protocol (S1AP) (Release11)」において定義されるS1APメッセージ構造を含む、請求項8記載の通信局。
【請求項11】
メッセージM2に応答して、要求参照識別情報を担持する受け取り確認メッセージを受信するようさらに構成されており、前記受け取り確認メッセージはS1アプリケーション・プロトコル構造のメッセージである、請求項8記載の通信局。
【請求項12】
残りの電波スペクトル資源を再割り当てするためのE-RAB修正コマンドを担持する前記メッセージM6が、手順参照IDを有するS1アプリケーション・プロトコル・メッセージを含む、請求項8記載の通信局。
【請求項13】
前記通信局が進化型ノードB(eNB)である、請求項8記載の通信局。
【請求項14】
現有者から、ライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し;
オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、前記の取得されたLSA電波スペクトル資源を放棄するよう指令を受信し;
残りの電波スペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適電波スペクトル資源再割り当ての解析を実行し;
残りの電波スペクトル資源の提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し;
前記ネットワーク・コアから、通信された再割り当てに基づく、残りの電波スペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し;
受信された命令に従って残りの電波スペクトル資源を再割り当てする
ことを機械に実行させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
前記OA&MエンティティからのLSA電波スペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、残りの電波スペクトル資源の使用を最適化し、ユーザーに対する否定的なサービス品質(QoS)経験影響を最小にする仕方で、確立されたベアラーの間での電波スペクトル資源再割り当てのための資源再割り当てアルゴリズムの実行を引き起こすトリガーを生成する、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項16】
残りの電波スペクトル資源の前記提案される再割り当てを通信することはさらに、前記ネットワーク・コアが評価し、一つまたは複数の適切なベアラー更新または削除手順をもって応答できるよう、資源再割り当て解析アルゴリズムの結果に基づいてベアラー修正の提案を通信することを含み、ここで、ベアラー修正はベアラー更新および/または削除を含む、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
前記eNBは、残りの電波スペクトル資源の前記提案される再割り当てを前記ネットワーク・コアに通信することを、提案されるベアラー更新または削除のリストとともに、通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)を介して行なう、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
eNBに通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)が、提案される向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)修正をEPSベアラー資源修正に変換し、次いで、変換されたEPSベアラー資源修正を含む修正メッセージを、サービス・ゲートウェイ(S-GW)およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW)を介して前記ネットワーク・コアのポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)にルーティングし、次いで、前記PCRFが前記修正メッセージを評価して、前記P-GW、S-GWおよびMMEをそれぞれ通じて前記eNBがeNB提案に基づくE-RAB修正のためのコマンドを受け取れるようにする、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項19】
取得されたLSA電波スペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、放棄されるべきLSA電波スペクトル資源を同定する地理的エリアのようなLSA帯域記述情報を含む、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
残りの電波スペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適電波スペクトル資源再割り当ての解析を実行することが、ベンダー固有の資源再割り当てアルゴリズムを実行することを含む、請求項14記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項21】
請求項14ないし20のうちいずれか一項記載のコンピュータ・プログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2014年5月16日に出願された米国特許出願第14/280,363号の優先権の利益を主張するものである。同出願の内容はここに参照によってその全体において組み込まれる。
【0002】
技術分野
例は概括的にはロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)ネットワークに関する。一つまたは複数の例は、LTEネットワークにおけるライセンスされた共有アクセス(LSA: Licensed Shared Access)の実装に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、音声、データおよび他のメディアといったさまざまな型の通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステム資源(たとえば帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザーでの通信を支援することができる多重アクセス・システムでありうる。そのような多重アクセス・システムの例は、符号分割多重アクセス(CDMA: code division multiple access)システム、時分割多重アクセス(TDMA: time division multiple access)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA: frequency division multiple access)システム、3GPPロングタームエボリューション(LTE)システムおよび直交周波数分割多重アクセス(OFDMA: orthogonal frequency division multiple access)システムを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在のところ、LSAスペクトルの解放に起因するeNB資源再割り当てのための3GPP LTE規格において提供されているプロトコルも、eNBがベアラー修正提案をそのEPSコアに通信するための信号伝達機構もない。このように、提案された動的な周波数共有システムの十全な恩恵を実現するためには、3GPP LTE規格における現在の資源割り当てプロトコルおよびベアラー管理信号伝達に対する向上が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図面は必ずしも縮尺通りに描かれておらず、図面において同様の符号は異なる図における同様の構成要素を記述しうる。異なる文字サフィックスをもつ同様の符号は同様の構成要素の異なるインスタンスを表わしうる。図面は、一般に、限定ではなく例として、本稿で論じられるさまざまな実施形態を示している。
【
図1】いくつかの実施形態に基づく、セルラー・ネットワークにおける動的な周波数共有のための高レベルのブロック図の例である。
【
図2】いくつかの実施形態に基づく、例示的なライセンスされた共有アクセス(LSA)システムを示す高レベルの図である。
【
図3】いくつかの実施形態に基づく、ロングタームエボリューションのためのライセンスされた共有アクセスを示す高レベルの概観フローチャートである。
【
図4】いくつかの実施形態に基づく、ロングタームエボリューションのためのライセンスされた共有アクセスのための例示的な手順を示す図である。
【
図5】いくつかの実施形態に基づく、例示的な通信局の機能図である。
【
図6】本稿で論じられる一つまたは複数の技法(たとえば方法)のうち任意のものが実行されうる機械の例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の記述および図面は、当業者が実施できるよう個別的な実施形態を十分に例解する。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセスおよび他の変化を組み込んでもよい。いくつかの実施形態の部分および特徴は、他の実施形態の部分および特徴に含まれたり、あるいは代用されたりしてもよい。請求項に記載される実施形態は、それらの請求項のあらゆる利用可能な等価物を包含する。
【0007】
単語「例示的」は本稿では「例、インスタンスまたは例解のはたらきをする」ことを意味するために使われる。本稿で「例示的」と記載されているいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態より好まれるまたは有利であると解釈されるものではない。
【0008】
本稿で使われるところの用語「通信局」「局」「ハンドヘルド装置」「モバイル装置」「無線装置」および「ユーザー装置」(UE)は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、無線端末、ラップトップ・コンピュータ、フェムトセル、高データレート(HDR: High Data Rate)加入者局、アクセスポイント、アクセス端末または他のパーソナル通信システム(PCS: personal communication system)装置といった無線通信装置をいう。装置は移動〔モバイル〕または静止でありうる。
【0009】
本稿で使われるところの用語「アクセスポイント」は、固定局であってもよい。アクセスポイントは、アクセスノード、基地局または当技術分野で知られている他の何らかの同様の用語で称されてもよい。アクセス端末は、移動局〔モバイル局〕、ユーザー装置(UE)、無線通信装置または当技術分野で知られている他の何らかの同様の用語で呼ばれてもよい。
【0010】
用語「放棄する(relinquish)」「解放する(release)」および「返す/返還する(return)」は、本稿では、LSAスペクトルを現有者(incumbent)に明け渡すこと(surrender)を意味する。
【0011】
LTEのようなセルラー・ネットワークは、装置が他の装置と接続または通信することを許容できる。現代のLTEネットワークは、不均質ネットワーク(HetNet: Heterogeneous Network)構成で構成された大小両方のセルを含むことができる。大セルおよび小セルの基地局(たとえば向上ノードB(eノードB))は、異なる周波数帯域で動作するよう構成されることができる。装置が他の装置に接続するまたは他の装置と通信するためには、さまざまな型の通信コンテンツのために十分な周波数帯域、すなわちスペクトルが基地局に対して利用可能である必要がある。
【0012】
ライセンスされた共有アクセス(LSA)は、利用可能なスペクトルを拡張するための機構を提供することによって、3GPP LTEシステムの容量を有意に向上させることができる。LSAスペクトル共有フレームワークは、主要なワイヤレス設備ベンダー、事業者、規制当局、政府機関および標準化団体によって強く支持され、切に待ち望まれている。この枠組みでは、現有スペクトル保有者が、そのライセンスされたスペクトルの未使用部分への、二次ユーザーの群(すなわち、ネットワーク事業者)による協調された共有アクセスを許容する。それにより、そのままでは未使用のままとなる無線スペクトルの大きな部分が、LTEネットワークに対するますます増え続けるトラフィック需要を満たすためにネットワーク事業者に対して利用可能になる。
【0013】
しかしながら、未使用スペクトルの共有の恩恵を実現するためには、借りたスペクトルの取得および放棄を与えるために、LTEシステム設計においてLSA資源管理が実装される必要がある。特に、LSAフレームワークを使うとき、LTEネットワークは、現有スペクトル保有者によるスペクトル取り戻し(reclamation)を効率的に受け入れることによって、利用可能なスペクトルの動的な性質に適応しなければならない。
【0014】
LTEネットワークが現在使用中のLSAスペクトルを放棄(すなわち解放)する指令を受信するとき、そのLSAスペクトルが利用可能であることに基づいてサービス品質(QoS)パラメータを承認され、スペクトル資源を割り当てられた多くの確立されたベアラーがあることがありうる。ひとたびLSAスペクトルが利用不能になると、これらのベアラーの承認されたQoSレベルを維持するための十分な残り電波資源がないことがありうる。換言すれば、割り当てられたLSAスペクトルを使ってユーザーによって要求されるQoSレベルでのアプリケーションの加入者要求をサポートするネットワーク事業者は、LSAスペクトルが突然現有者によって取り戻されるとき、これらの電波資源の突然の減少に対して準備ができていない。現行の3GPP LTE仕様における資源割り当ておよびベアラー管理信号伝達は、固定スペクトル・アクセス・モデルによって定義されているからである。
【0015】
現在のところ、動的なスペクトル解放を受け入れるよう資源再割り当ておよびベアラー修正を管理するための3GPP LTE規格におけるプロトコルや信号伝達機構はない。そのような機構なしでは、LSAスペクトル取り戻しが発生したとき、LTEネットワークはユーザーのQoS経験に対する悪影響を制御できない。利用可能なスペクトル資源の潜在的に大きな部分のこれから起こる喪失を受け入れるために、進化型ノードB(eNB)は、これらの確立されたベアラー(すなわち、現在使用中のアプリケーション)の間での資源再割り当てを実行し、どのベアラーのQoSを修正(または解放)するかを決定し、残りのスペクトルの使用を最適化し、ユーザー経験への影響を最小にすることができる必要がある。eNBは、その提案される資源修正をその進化型パケットシステム(EPS: Evolved Packet System)コア(すなわち、ネットワーク・コア)に通信する機能をもつ必要がある。そのEPSコアがこれらの提案を評価し、必要に応じてベアラーに対して更新を開始することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、本稿に開示される提案される3GPP LTEプロトコル向上は、LSAスペクトル取り戻しの場合にユーザー経験に対する悪影響を最小にするために必要な、最適な資源再割り当ておよびベアラー修正を達成するために、eNBがそのEPSコアとインターフェースをもつことを可能にする。
【0017】
図1は、セルラー・ネットワークにおける動的なLSA周波数共有のための高レベルのブロック図の例を示している。
図1は、矢印104において追加的なLSAスペクトル帯域106からスペクトルを受け取り、追加的なLSAスペクトル帯域106にスペクトルを返すレガシー帯域102を含むシステムの例を描いている。レガシー帯域102は、時分割複信(TDD: Time Division Duplexing)帯域108または周波数分割複信(FDD: Frequency Division Duplexing)帯域110を含みうる。追加的なLSAスペクトル帯域106からの追加的なスペクトルはTDDまたはFDD帯域でありうる。
【0018】
図2は、例示的な伝統的なライセンスされた共有アクセス(LSA)システム200を示す高レベルの図を示している。現在のLSAシステムでは、現有者201a〜cがもとのスペクトル所有者である。たとえば、現有者201a〜cは、いくつかのヨーロッパの国における2.3〜2.4GHzからの電子ニュース収集(ENG: Electronic News Gathering)スペクトルを所有してもよい。LSA貯蔵部〔レポジトリー〕203は、スペクトル共有のより短期の側面のスペクトル利用可能性についての情報を含むデータベースである。LSA貯蔵部203はLSAコントローラ205に通信上結合されており、LSAコントローラ205は情報管理を実行し、LSA貯蔵部203データベース内容をLSAラインセンシーのためのスペクトル・アクセス条件に変換する。一方、オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M: Operator Administration & Management)207は、ネットワーク事業者のネットワークについての運用、アドミニストレーションおよびマネジメントを提供する。OA&Mは、モバイル・ユーザー211にサービスする、ネットワーク事業者のeNBまたは基地局209a〜bのために限られた短期の追加的スペクトルを管理する。
【0019】
図3は、いくつかの実施形態に基づく、ロングタームエボリューションのためのライセンスされた共有アクセスを例解する高レベルの概観フローチャート300である。ロングタームエボリューションのためのライセンスされた共有アクセスは、LTEネットワークがLSAスペクトルの切迫した解放に従わなければならないときの、確立されたベアラーの間での残りの資源の柔軟な再割り当てのための、堅牢なプロトコルおよび信号伝達機能を提供する。伝統的な3GPP LTE規格は、さまざまなシナリオに応答して確立されたベアラーに割り当てられた資源を修正するためのいくつかの限られたプロトコルを維持している。そうしたシナリオは、ユーザー装置(UE)もしくはアプリケーション機能(AF: application function)の要求、新たなアプリケーション/サービス・フローまたはQoS/課金ポリシー変更の承認に起因するポリシーおよび課金規則機能(PCRF: policy and charging rules function)エンティティにおける新しいポリシーおよび課金コントロール(PCC: policy and charging control)の提供、ポリシーおよび課金実施機能(PCEF: policy and charging enforcement function)エンティティにおけるベアラーに関係したいくつかのあらかじめ定義されたイベントの検出ならびにUEハンドオーバー・プロセスを含む。
【0020】
しかしながら、これらのシナリオのいずれも、利用可能なスペクトルの有意な部分を放棄することを要求し、確立されたベアラーを、その承認された構成およびQoSパラメータをもってサポートできなくするようなeNBへの指令に対処するものではない。残りの資源を再割り当てし、ベアラー修正を達成する機構なしでは、LSAスペクトル放棄の際に多くのユーザーのQoS経験に対する、制御されない悪影響が起こりうる。現在のところ、そのような機構を含めようとする3GPP LTE仕様のために提案された既知の向上はない。開示される機構は、eNBが資源再割り当てを実行するとともに、残りのスペクトルの使用を最適化し、ユーザーのQoS経験への影響を最小にするベアラー・スペクトル資源割り当て修正を要求することができるようにする。
【0021】
たとえば、事業者は、そのネットワークにおけるより多くのeNBの一つのカバレッジ・エリア内のいくつかのLTE互換LSAスペクトル資源を日和見的に(opportunistically)使ってもよい。これらのeNBは、搬送波結合(CA: carrier aggregation)技法を用いることによって、主要LTEスペクトルを補足するために追加的なLSAスペクトル資源を利用してもよい。事業者のネットワークにおけるOA&Mエンティティが、LSA管理システムとのインターフェースをもつことを受け持ち、特定の地理的位置におけるあるLSAスペクトルを取得または放棄する指令を受領できる。OA&Mは、放棄指令を受信すると、対応する放棄コマンドを、指令において指定されている地理的エリアにおいて現在LSAスペクトルを使っているeNBに対して発する。LSAスペクトル取り戻しの場合にユーザー経験への悪影響を最小にするために必要な最適な資源再割り当ておよびベアラー修正を達成するためにeNBがEPSコアとインターフェースをもつことができるようにする例示的な方法が、動作302〜312において詳述される。
【0022】
動作302では、eNBが、現有者からLSAスペクトルを取得し、利用した。eNBがこの追加的なLSAスペクトルを所有したままである間は、確立されたベアラーに対するQoS影響はないことがありうる。制御は動作304に進む。
【0023】
動作304では、eNBは、OA&Mエンティティによって、取得されたLSAスペクトルを放棄するよう指令される。ある例示的実施形態では、OA&Mエンティティは、LSAスペクトルが放棄されなければならないところのサービスするセルであるeNBに通知する。制御は動作306に進む。
【0024】
動作306では、eNBは、OA&Mによって指定されたLSAスペクトルが放棄された後に残るスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために、最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行する。ある例示的実施形態では、解析は、残りのスペクトル資源を再分配するための資源再割り当てアルゴリズムを含む。最適な再割り当ては、ユーザーのQoS経験への影響を最小にし、最も少数のユーザーに影響し、ベアラーのハード脱落を防止または最小化する。eNBは、OA&M指令において特定されたLSAスペクトルの喪失に備えてこの資源再割り当てアルゴリズムを実行する。このアルゴリズムは、LSAスペクトルが利用不能になった後に残りの資源を最適に利用するために既存の電波アクセス・ベアラー(RAB: Radio Access Bearer)に対してどんな修正が必要かをeNBが決定できるようにする。eNBは、いくつかの既存のRABが現在のレベルとは異なるQoSレベルでサポートされうることおよび/またはいくつかのRABがもはやサポート可能ではないことを決定してもよい。制御は動作308に進む。
【0025】
動作308では、eNBは、スペクトル資源を再割り当てするためのその提案されるベアラー修正を、そのネットワーク・コアに通信する。eNBは、ベアラーに対する提案される修正を決定することを受け持つポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)に直接結合されていないので、eNBは、提案される向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB: Enhanced Radio Access Bearer)更新(修正または削除)のリストとともにその提案を、通信上結合された移動性〔モビリティー〕管理エンティティ(MME: Mobility Management Entity)に通信してもよい。MMEは提案されたE-RAB更新をEPSベアラー資源修正に変換し、次いで、変換された修正メッセージを、サービス・ゲートウェイ(S-GW: serving gateway)およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW: packet data network gateway)を通じてネットワーク・コアのポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)までルーティングする。次いで、PCRFが提案された修正を評価し、eNB提案に基づくベアラー更新コマンドを、それぞれP-GW、S-GWおよびMMEを通じてeNBに返し、MMEは必要に応じてE-RAB修正を処理する。PCRFは、修正されたベアラーに関連するアプリケーションがしかるべく適応することを許容するために、迫り来るQoS影響に関するアプリケーション機能(AF: application Function)を信号伝達してもよい。制御は動作310に進む。
【0026】
動作310では、eNBは、ネットワーク・コアPCRFエンティティから残りのスペクトル資源を再割り当てするための命令を受信する。該命令は、動作308で通信された提案に基づくものである。制御は動作312に進む。
【0027】
動作312では、eNBは、動作310において受領された命令に従って残りのスペクトル資源を再割り当てした。これらのメッセージング手順が次に
図4において詳述される。
【0028】
図4は、放棄されるLSAスペクトル資源の迫り来る喪失に応答して資源再割り当ておよびベアラー修正/再構成を達成するための信号伝達およびメッセージング機構のメッセージング手順の図である。LSA帯域スペクトルを放棄させるOA&M指令が、残りの電波スペクトル資源の使用を最適化し、ユーザーに対するマイナスのQoS経験影響を最小にする仕方で、確立されたベアラーの間でのスペクトル資源再割り当ての実行を引き起こす、eNBにおけるトリガーを生成する。eNBは、残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するための最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行し、資源再割り当て解析アルゴリズムの結果に基づいてベアラー修正提案を通信するよう、トリガーされる。それにより、ネットワーク・コアは評価し、適切なベアラー更新または削除手順(単数または複数)をもって応答できる。3GPP仕様に対するプロトコルおよびメッセージングの向上は、eNBが使用中のLSAスペクトルを解放するよう指令されたときの資源再割り当ておよびベアラー修正を達成するための機構を詳述する。
【0029】
図4に示されるように、eNB(または基地局)209は、LSAスペクトルを放棄するようにという指令を担持するOA&M 207からのメッセージM1 410を受信するよう構成されていてもよい。メッセージM1 410は、放棄されるべきLSAスペクトルを同定する地理的エリアなどのようなLSA帯域記述情報を含む、管理フレームおよび/またはパラメータを担持してもよい。メッセージM1 410は、資源再割り当てアルゴリズムの実行を引き起こすeNB 209におけるLSA放棄(すなわち解放)トリガーを生成する。ベンダー固有であってもよい資源再割り当てアルゴリズムは、LSAスペクトルが利用不能になったのち、残りの資源を最適に利用するには既存のEUTRAN電波アクセス・ベアラー(E-RAB)にどんな修正が必要かを決定する。eNBは、いくつかの既存のE-RABは現在のレベルとは異なるQoSレベルでサポートされることができることおよび/またはいくつかのE-RABはもはや全くサポート可能でないことがありうることを決定してもよい。
【0030】
eNB 209は、次いで、E-RAB修正および/または削除のための提案を担持する、これらのE-RABに関連付けられたMME 402へのメッセージM2 412を送信するよう構成されていてもよい。メッセージM2 412は、3GPP 36.413 3GPPTS36.413V11.4.0(2013-06)「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Access Network (E-UTRAN); S1 Application Protocol (S1AP) (Release11)」、つまりS1APメッセージ:E-RAB資源修正提案において定義されるS1APメッセージ構造を含んでいてもよい。メッセージM2 412は、資源再割り当ておよびベアラー修正を必要とするあらかじめ定義されたトリガーに応答して同時に複数のUE 211についてE-RAB修正を提案するために、eNB 209によってMME 402に送信される。メッセージM2 412構造は下記の表1で定義される。
【0031】
【表1】
MME 402は、要求参照識別情報(ID)を含むACK 414をもって応答してもよい。MME 402が要求を処理するまたは要求に基づいてアクションを行なうことができなければ、そのことを受け取り確認の原因(cause)フィールドにおいて示してもよい。ACK 414は、E-RAB資源修正提案メッセージM1 410の受信を受け取り確認するためにMME 402からeNB 209に送信される、S1APメッセージ構造、S1APメッセージ、つまりE-RAB資源修正提案受け取り確認を有していてもよい。ACK 414メッセージ構造は下記の表2に定義される。
【0032】
【表2】
MME 402は、提案されたE-RAB修正の、EPSベアラー・レベルでの修正への含意を判別するために、E-RABとEPSベアラーとの間の一対一のマッピング情報を使う。その結果に基づいて、MME 402は次いで、EPSベアラー資源修正提案を担持するメッセージM3 416をサービス・ゲートウェイ(S-GW)404に送信するよう構成されている。メッセージM3 416は今度はS-GW 404によって適切なP-GW/PCEF 406に転送される。メッセージM3 416は、下記の表3で定義される、GTPv2-cメッセージ構造(3GPP 29.274[4]):GTPv2-cメッセージ:ベアラー資源修正提案を有していてもよい。
【0033】
【表3】
P-GW/PCEF 406は、ベアラー資源修正提案メッセージM3 416を受信したのち、提案された修正を必要なPCC規則更新に変換する。PGW/PCEF 406は、提案が受信され、処理されていることを示す受け取り確認メッセージACK 418を、S-GW 404を介してMME 402に送信することによって応答してもよい。要求が処理されることができない場合または供給が拒否される場合には、理由がACK 418の原因フィールドに含められる。ACK 418は、下記の表3に定義される受け取り確認GTPv2-cメッセージ:ベアラー資源修正提案受け取り確認を有していてもよい。
【0034】
【表4】
ACK 418を送信することに加えて、PCEF 406は次いで、3GPP 29.212、3GPP TS29.212 V12.4.0(2014-03)「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core network and Terminals; Policy and Charging Control (PCC); Reference points (Release12)」のセクション4.5.1に従って、変換されたPCC規則更新要求を担持するメッセージM4 420をGxインターフェースを介してPCRF 408に通信するよう構成されていてもよい。メッセージM4は、PCRF 408が要求メッセージM4 420を評価するときにLSA関係ポリシーを参照しうるよう、これらの規則更新要求と一緒に通信されるLSAに固有の新規なイベント・トリガーAvp値を含んでいてもよい。新規のイベント・トリガーAvp値は、3GPP 29.212のセクション5.3.7:LSA解放指示(46)において定義される値のリストに含められてもよい。クレジット制御要求(CCR: Credit Control Request)コマンドで使われるとき、このイベント・トリガーAvp値は、このPCEF 406が生成したPCC規則更新要求が、何らかのLSAスペクトルのその現有者への返還に起因する資源利用可能性変化に関係していることを示す。
【0035】
PCRF 408は、これらの更新要求に応答して、修正されたPCC規則をPCEF 406に提供する。スペクトル資源の喪失を反映する新たに提供された規則に基づいて、PCEF 406は次いで、3GPP 29.274, 3GPPTS 29.274V12.1.0 (2013-06)、「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; 3GPP Evolved Packet System (EPS) Evolved General Packet Radio Service (GPRS) Tunneling Protocol for Control plane (GTPv2-C); Stage3 (Release 12)」のそれぞれセクション7.2.15および7.2.9.2において記載されるベアラー更新要求および/またはベアラー削除要求のメッセージを使ってベアラー更新および/または削除手順を開始する。通信M4 420において、PCEF 408は、MME 402によって送信されたベアラー資源修正提案メッセージM3 416の手順参照IDを含める。こうして、MME 402は、P-GW/PCEF 406メッセージからのM5 422応答を、以前に送信した要求M3 416と相関付ける。相関付けのために、GTPv2-Cのベアラー更新および削除要求のメッセージは、型PTIの新規の手順参照IDフィールドを有していてもよい。
【0036】
MME 402は、その後、適切なE-RAB修正要求/E-RAB解放コマンドを担持するメッセージM6 424をeNB 209に送信して、その対応するE-RABを修正するよう命令する。eNB 209がこれらのコマンドを、先にeNB 209が送信したE-RAB資源修正提案メッセージM2 412と相関付けできるようにするために、MME 403は、E-RAB修正要求およびE-RAB解放コマンドM6 424において、これらのS1APメッセージ内の新規の手順参照IDフィールドにおいて手順参照IDを含めてもよい。次いで、eNB 209は電波資源コマンド(RRC: Radio Resource Command)レベルで対応するデータ電波ベアラー(DRB: data radio bearer)を修正するよう適切な段階を講じてもよい。
【0037】
図5は、いくつかの実施形態に基づく例示的な通信局の機能図を示している。ある実施形態では、
図5は、いくつかの実施形態に基づく基地局209またはUE 211(
図2)の機能ブロック図を示している。通信局500は、ハンドヘルド装置、モバイル装置、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、無線端末、ラップトップ・コンピュータ、フェムトセル、高データレート(HDR)加入者局、アクセスポイント、アクセス端末または他のパーソナル通信システム(PCS)装置として使うのに好適であってもよい。
【0038】
通信局500は、一つまたは複数のアンテナを使って他の通信局との間で信号を送受信するための物理層回路502を含んでいてもよい。通信局500は、無線媒体へのアクセスを制御するための媒体アクセス制御層(MAC)回路504をも含んでいてもよい。通信局500は、本稿に記載される動作を実行するよう構成された、処理回路506およびメモリ508をも含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、物理層回路502および処理回路504は、
図3および
図4に詳述された動作を実行するよう構成されていてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態によれば、MAC回路504は、通信媒体を求めて競争し、該通信媒体で通信するためのフレームまたはパケットを構成するよう構成されていてもよく、PHY回路502は信号を送信および受信するよう構成されていてもよい。PHY回路502は、変調/復調、上方変換〔アップコンバージョン〕/下方変換〔ダウンコンバージョン〕、フィルタリング、増幅などのための回路を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、通信局500の処理回路504は一つまたは複数のプロセッサを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、二つ以上のアンテナ501が、信号を送信および受信するよう構成された物理層回路502に結合されていてもよい。メモリ508は、メッセージ・フレームを構成して送信し、本稿に記載されるさまざまな動作を実行するための動作を実行するよう処理回路506を構成するための情報を記憶していてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、通信局500は、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能をもつラップトップもしくはポータブル・コンピュータ、ウェブ・タブレット、無線電話、スマートフォン、無線ヘッドセット、ポケベル、インスタント・メッセージング装置、デジタル・カメラ、アクセスポイント、テレビ、医療装置(たとえば、心拍モニター、血圧モニターなど)または無線で情報を受信および/または送信しうる他の装置といった、ポータブルな無線通信装置の一部であってもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、通信局500は、一つまたは複数のアンテナ501を含んでいてもよい。アンテナ501は、たとえばダイポール・アンテナ、モノポール・アンテナ、パッチ・アンテナ、ループ・アンテナ、マイクロストリップ・アンテナまたはRF信号の送信のために好適な他の型のアンテナを含む、一つまたは複数の指向性もしくは無指向性アンテナを含みうる。いくつかの実施形態では、二つ以上のアンテナの代わりに、複数の開口〔アパーチャ〕をもつ単一のアンテナが使われてもよい。これらの実施形態において、各開口が別個のアンテナと考えられてもよい。いくつかの複数入力複数出力(MIMO)実施形態では、空間的ダイバーシチならびに各アンテナと送信局のアンテナとの間で帰結しうる異なるチャネル特性を活用するために、アンテナは効果的に分離されてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、通信局500は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリ・ポート、複数アンテナ、グラフィック・プロセッサ、アプリケーション・プロセッサ、スピーカーおよび他のモバイル装置要素を含んでいてもよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってもよい。
【0043】
通信局500はいくつかの別個の機能要素をもつものとして示されているが、それらの機能要素の一つまたは複数は組み合わされてもよく、ソフトウェア構成された要素、たとえばデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む処理要素および/またはハードウェア要素の組み合わせによって実装されてもよい。たとえば、いくつかの要素は、一つまたは複数のマイクロプロセッサ、DSP、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、電波周波数集積回路(RFIC)および少なくとも本稿に記載される機能を実行するためのさまざまなハードウェアおよび論理回路の組み合わせを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、通信局500の機能要素は、一つまたは複数の処理要素上で動作する一つまたは複数のプロセスを指してもよい。
【0044】
実施形態は、ハードウェア、ファームウェアおよびソフトウェアの一つまたは組み合わせで実装されてもよい。実施形態は、コンピュータ可読記憶デバイス上に記憶された命令であって、本稿に記載される動作を実行するために少なくとも一つのプロセッサによって読まれ、実行されうるものとして実装されてもよい。コンピュータ可読記憶デバイスは、機械(たとえばコンピュータ)によって読み出し可能な形で情報を記憶するための任意の非一時的なメモリ機構508を含みうる。たとえば、コンピュータ可読記憶デバイスは、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュ・メモリ・デバイスおよび他の記憶デバイスおよび媒体を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、通信局STA 400は一つまたは複数のプロセッサを含んでいてもよく、コンピュータ可読記憶デバイス・メモリ508に記憶された命令をもって構成されてもよい。
【0045】
図6は、本稿で論じられる技法(たとえば方法論)の任意の一つまたは複数が実行されうるもう一つの例示的な機械600のブロック図を示す。代替的な諸実施形態において、方法600は、スタンドアローン装置として動作してもよく、あるいは他の機械に接続(たとえばネットワーク接続)されてもよい。ネットワーク接続された展開では、機械600は、サーバー・クライアント・ネットワーク環境において、サーバー機械、クライアント機械または両方の役割で動作してもよい。一例では、機械600はピアツーピア(P2P)(または他の分散式)ネットワーク環境におけるピア機械として作用してもよい。機械600は、パーソナル・コンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ウェブ機器、ネットワーク・ルーター、スイッチもしくはブリッジまたはその機械が取るべきアクションを指定する命令(シーケンシャルでもそうでなくてもよい)を実行することのできる任意の機械、たとえば基地局でありうる。さらに、単一の機械しか示されていないが、用語「機械」は、クラウド・コンピューティング、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、他のコンピュータ・クラスター構成のような、本稿で論じられる方法論の任意の一つまたは複数を実行するための命令の組(または複数組)を個々にまたは合同して実行する機械の任意の集合をも含むと解釈される。
【0046】
本稿に記載される例は、論理またはいくつかのコンポーネント、モジュールまたは機構を含んでいてもよく、あるいはその上で動作してもよい。モジュールは、動作するときに指定された動作を実行できる有体のエンティティ(たとえばハードウェア)である。モジュールはハードウェアを含む。一例では、ハードウェアは、特定の動作を実行するために特定的に構成(たとえば結線)されていてもよい。一例では、ハードウェアは、構成可能な実行ユニット(たとえば、トランジスタ、回路など)と、命令を含むコンピュータ可読媒体とを含んでいてもよい。ここで、命令は、動作中に特定の動作を実行するよう実行ユニットを構成する。構成することは、実行ユニットまたはロード機構の指揮のもとで行なわれてもよい。よって、実行ユニットは、装置が動作しているとき、コンピュータ可読媒体に通信上結合される。この例では、実行ユニットは二つ以上のモジュールのメンバーであってもよい。たとえば、動作中、実行ユニットは、ある時点においては第一のモジュールを実装するよう第一の組の命令によって構成されてもよく、第二のモジュールを実装するよう第二の組の命令によって構成し直されてもよい。
【0047】
機械(たとえばコンピュータ・システム)600は、ハードウェア・プロセッサ602(たとえば中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、ハードウェア・プロセッサ・コアまたはそれらの任意の組み合わせ)、メイン・メモリ604および静的メモリ606を含んでいてもよく、その一部または全部がインターリンク(たとえばバス)608を介して互いと通信してもよい。機械600はさらに、表示ユニット610、英数字入力装置612(たとえばキーボード)およびユーザー・インターフェース(UI)ナビゲーション装置614(たとえばマウス)を含んでいてもよい。一例では、表示ユニット610、入力装置66およびUIナビゲーション装置614はタッチスクリーン・ディスプレイであってもよい。機械600はさらに、記憶デバイス(たとえばドライブ・ユニット)616、信号生成装置618(たとえばスピーカー)、ネットワーク・インターフェース装置620および一つまたは複数のセンサー621、たとえば全地球測位システム(GPS)センサー、コンパス、加速度計または他のセンサーを含んでいてもよい。機械600は、一つまたは複数の周辺装置(たとえばプリンター、カード・リーダーなど)を通信または制御するための、シリアル(たとえばユニバーサル・シリアル・バス(USB))、パラレルまたは他の有線もしくは無線(たとえば赤外線(IR)、近距離場通信(NFC)など)の接続のような出力コントローラ628を含んでいてもよい。
【0048】
記憶デバイス616は、本稿に記載される技法または機能の任意の一つまたは複数を具現するまたはそれによって利用されるデータ構造または命令624(たとえばソフトウェア)の一つまたは複数の集合が記憶されている機械可読媒体622を含んでいてもよい。命令624は、機械600によるその実行の間、完全にまたは少なくとも部分的に、メイン・メモリ604内、静的メモリ606内またはハードウェア・プロセッサ602内に存在してもよい。一例では、ハードウェア・プロセッサ602、メイン・メモリ604、静的メモリ606または記憶デバイス616の一つまたは任意の組み合わせが、機械可読媒体をなしうる。
【0049】
機械可読媒体622は単一の媒体として示されているが、用語「機械可読媒体」は、一つまたは複数の命令624を記憶するよう構成された単一の媒体または複数の媒体(たとえば、中央集中化されたまたは分散されたデータベースおよび/または関連するキャッシュおよびサーバー)を含みうる。
【0050】
用語「機械可読媒体」は、機械600による実行のための命令を記憶、エンコードまたは担持することができ、機械600に本開示の技法の任意の一つまたは複数を実行させる、あるいはそのような命令によって使用されるもしくはそのような命令と関連付けられているデータ構造を記憶、エンコードまたは担持することのできる任意の媒体を含みうる。限定しない幾何可読媒体の例は、半導体メモリおよび光学式および磁気式媒体を含みうる。一例では、集団化された機械可読媒体は、静止質量をもつ複数の粒子をもつ機械可読媒体を有する。集団化された機械可読媒体の具体例は、半導体メモリ・デバイス(たとえば、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能型読み出し専用メモリ(EEPROM))およびフラッシュ・メモリ・デバイス;内蔵ハードディスクおよびリムーバブル・ディスクといった磁気ディスク;光磁気ディスク;およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクといった不揮発性メモリを含みうる。
【0051】
命令624はさらに、いくつもある転送プロトコル(たとえば、フレーム・リレー、インターネット・プロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)の任意の一つを利用して、ネットワーク・インターフェース装置620を介して伝送媒体を使って通信ネットワーク626を通じて送信または受信されてもよい。通信ネットワークの例は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、パケット・データ・ネットワーク(たとえばインターネット)、携帯電話ネットワーク(たとえばセルラー・ネットワーク)、従来式電話(POTS)ネットワークおよび無線データ・ネットワーク(たとえば、Wi-Fi(登録商標)として知られる米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11ファミリーの規格、WiMax(登録商標)として知られるIEEE802.16ファミリーの規格)、IEEE802.15.4ファミリーの規格、ピアツーピア(P2P)ネットワークなどを含みうる。一例では、ネットワーク・インターフェース装置620は、通信ネットワーク626に接続するための、一つまたは複数の物理的なジャック(たとえば、イーサネット〔登録商標〕、同軸または電話ジャック)または一つまたは複数のアンテナを含んでいてもよい。一例では、ネットワーク・インターフェース装置620は、単一入力複数出力(SIMO)、複数入力複数出力(MIMO)または複数入力単一出力(MISO)技法のうちの少なくとも一つを使って無線で通信するために、複数のアンテナを含んでいてもよい。用語「伝送媒体」は、機械600による実行のための命令を記憶、エンコードまたは搬送できる任意の有体でない媒体を含むと解釈され、そのようなソフトウェアの通信を容易にするデジタルもしくはアナログ通信信号または他の非有体媒体を含む。
【0052】
本稿で使われるところでは、HetNetは、マクロ、マイクロ、フェムトまたはピコ・セルのような複数の異なるセル型を使うセルラー・ネットワーク・システム(たとえば3GPPシステム)であってもよい。適用されるセル型の一部または全部は、時間、空間または周波数において(部分的または完全に)重なっていてもいなくてもよい。HetNetは、WiFi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad)、TVWSのためのWiFi(IEEE802.11af)、mmWave〔ミリ波〕システムなどといった他の非セルラー技術のネットワークと組み合わされたセルラー・ネットワークであってもよい。HetNetにおける技術のカバレッジ・エリアまたはセルの一部または全部は、時間、空間または周波数において(部分的または完全に)重なっていてもいなくてもよい。
【0053】
有線の通信は、イーサネット、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、ファイアワイア、デジタル・ビジュアル・インターフェース(DVI)、高精細度マルチメディア・インターフェース(HDMI)などといった、シリアルおよびパラレルの有線媒体を含んでいてもよい。無線通信はたとえば、近接無線媒体(たとえば、近距離場通信(NFC)規格に基づくような電波周波数(RF)、赤外線(IR)、光学式文字認識(OCR)、磁気文字感知など)、短距離無線媒体(たとえばブルートゥース、WLAN、Wi-Fiなど)、長距離無線媒体(たとえば、セルラー広域電波通信技術)を含んでいてもよい。セルラー広域電波通信技術はたとえば、グローバル移動通信システム(GSM)電波通信技術、一般パケット電波サービス(GPRS)電波通信技術、GSM進化のための向上データレート(EDGE)電波通信技術および/または第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)電波通信技術(たとえば、UTMS(万国移動通信システム)、FOMA(マルチメディア・アクセスの自由)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)、3GPP LTEアドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト))、CDMA2000(符号分割多重アクセス2000)、CDPD(セルラー・デジタル・パケット・データ)、Mobitex、3G(第三世代)、CSD(回線交換データ)、HSCSD(高速回線交換データ)、UMTS(3G)(万国移動通信システム(第三世代))を含みうる。また、W-CDMA UMTS(ワイドバンド符号分割多重アクセス万国移動通信システム)、HSPA(高速パケット・アクセス)、HSDPA(高速下りリンク・パケット・アクセス)、HSUPA(高速上りリンク・パケット・アクセス)、HSPA+(高速パケット・アクセス・プラス)、UMTS-TDD(万国移動通信システム―時分割複信)、TD-CDMA(時分割―符号分割多重アクセス)、TD-CDMA(時分割―同期符号分割多重アクセス)、3GPP Rel.8(Pre-4G)(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース8(プレ第四世代))、3GPP Rel.9(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース9)、3GPP Rel.10(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース10)、3GPP Rel.11(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース11)、3GPP Rel.12(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース12)、3GPP Rel.13(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース13)およびその後のリリース(Rel.14、Rel.15など)、UTRA(UMTS地上波電波アクセス)、E-UTRA(進化型UMTS地上波電波アクセス)、LTEアドバンスト(4G)(ロングタームエボリューションアドバンスト(第四世代))、cdmaOne(2G)、CDMA2000(3G)(符号分割多重アクセス2000(第三世代))、EV-DO(進化―データ最適化または進化―データのみ)、AMPS(1G)(先進携帯電話システム(第一世代))、TACS/ETACS(トータル・アクセス通信システム/拡張トータル・アクセス通信システム)、D-AMPS(2G)(デジタルAMPS(第二世代))、PTT(プッシュ・ツー・トーク)、MTS(モバイル電話システム)、IMTS(改善モバイル電話システム)、AMTS(先進携帯電話システム)、OLT(Offentlig Landmobil Telefoni[公共地上移動電話]のノルウェー語)、MTD(Mobiltelefonisystem Dすなわち移動電話システムDのスウェーデン語の略)、Autotel/PALM(公共自動化地上モバイル)、ARP(Autoradiopuhelin、「自動車無線電話」のフィンランド語)、NMT(北欧モバイル電話)、Hicap(NTT(日本電信電話)の高容量版)、CDPD(セルラー・デジタル・パケット・データ)、Mobitex、データTAC、iDEN(統合デジタル向上ネットワーク)、PDC(パーソナル・デジタル・セルラー)、CSD(回線交換データ)、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)、WiDEN(ワイドバンド統合デジタル向上ネットワーク)、iBurst、未ライセンス・モバイル・アクセス(UMA;3GPP一般アクセス・ネットワーク(Generic Access Network)またはGAN規格とも称される)、音波を介した電子的対話、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad/af、WiFi、TVWSのためのWiFi、IEEE802.16e/m、WiMAXなどを含みうる。
【0054】
ある実施形態では、進化型ノードB(eNB)における電波スペクトル資源再割り当てのための方法は、現有者からライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し、オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、取得されたLSAスペクトル資源を放棄するよう指令を受信し、残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行し、残りのスペクトル資源の提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し、ネットワーク・コアから、通信された提案に基づく、残りのスペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し、受信された命令に従って残りのスペクトル資源を再割り当てすることを含む。
【0055】
もう一つの実施形態では、通信局は、電波スペクトル資源再割り当てを実行するよう構成される。該通信局は、放棄されるべきライセンスされた共有アクセス(LSA)スペクトルを同定するLSA帯域記述情報を含む、管理フレームおよび/またはパラメータを担持するメッセージM1を受信する物理層回路および処理要素を有し、該メッセージM1は資源再割り当てアルゴリズムの実行をトリガーする。該通信局は、前記資源再割り当てアルゴリズムによって決定されたベアラー資源修正提案を担持するメッセージM2を移動性管理エンティティ(MME)に送信し、該MMEから、残りのスペクトル資源を再割り当てするための向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)更新コマンドを担持するメッセージM6を受信する。
【0056】
さらにもう一つの実施形態では、機械によって実行されたときに、該機械に動作を実行させる命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶デバイスであって、前記動作は、現有者からライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し、オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、取得されたLSAスペクトル資源を放棄するよう指令を受信し、残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行し、残りのスペクトル資源の提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し、ネットワーク・コアから、通信された提案に基づく、残りのスペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し、受信された命令に従って残りのスペクトル資源を再割り当てすることを含む。
【0057】
付記
上記の実施形態の記述は、付属の図面への参照を含む。図面は詳細な説明の一部をなす。図面は、例として、本稿で論じられる方法、装置およびシステムが実施されうる個別的な実施形態を示している。これらの実施形態は、本稿では「例」としても言及される。そのような例は、図示または記述されるものに追加される要素を含むことがある。しかしながら、本発明者は、図示または記述された要素のみが設けられる例も考えている。さらに、本発明者は、図示または記述される要素(またはその一つまたは複数の側面)の、本稿に図示または記述される特定の例(またはその一つまたは複数の側面)に関してまたは他の例(またはその一つまたは複数の側面)に関して、任意の組み合わせまたは置換を使った例も考えている。
【0058】
図面のフローチャートおよびブロック図は、本開示のさまざまな側面に基づくシステム、方法およびコンピュータ・プログラム・プロダクトの可能な実装のアーキテクチャー、機能および動作を示している。これに関し、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、モジュール、セグメントまたはコードの一部を表わしてもよく、それは指定された論理的な機能(単数または複数)を実装するための一つまたは複数の実行可能な命令を含む。いくつかの代替的実装では、ブロック中に記される機能は、図面に印される順序以外で生起してもよいことも注意しておくべきである。たとえば、連続して示される二つのブロックが実際には実質的に並行して実行されてもよく、あるいはそれらのブロックは時に逆順で実行されてもよい。それは関連する機能に依存する。ブロック図および/またはフローチャート図解の各ブロックおよびブロック図および/またはフローチャート図解における諸ブロックの組み合わせが、指定された機能もしくは工程を実行する特殊目的のハードウェア・ベースのシステムによって、あるいは特殊目的のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせによって、実装されてもよいことも注意しておく。
【0059】
本稿に記載された機能または技法は、ソフトウェアにおいて、あるいはソフトウェアと人間により実装される手順の組み合わせにおいて実装されてもよい。ソフトウェアは、メモリまたは他の型の記憶デバイスのようなコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令からなっていてもよい。用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ可読命令が、種々の形の有線もしくは無線の伝送によってなど、コンピュータによって受領されうる任意の手段を表わすためにも使われる。さらに、そのような機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせであるモジュールに対応する。複数の機能が所望に応じて一つまたは複数のモジュールにおいて実行されてもよく、記載されている実施形態は単に例である。ソフトウェアは、デジタル信号プロセッサ、ASIC、マイクロプロセッサまたは、パーソナル・コンピュータ、サーバーまたは他のコンピュータ・システムのようなコンピュータ・システム上で動作する他の型のプロセッサ上で実行されてもよい。
【0060】
本稿において、単数形は特許文書において一般的であるように、「少なくとも一つの」または「一つまたは複数の」の他のいかなる事例もしくは使用とも独立に、一つまたは二つ以上を含むよう使われている。本稿において、用語「または」は非排他的なまたはを示すために使われ、そうでないことが示されない限り、「AまたはB」は「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、「AおよびB」を含む。付属の請求項において、用語「含む」および「有する」はオープン型である、すなわち請求項においてそのような用語で挙げられているものに加えて要素を含むシステム、装置、物品、組成物、混合物またはプロセスもその請求項の範囲内にはいるとみなされる。さらに、付属の請求項において、「第一」「第二」「第三」などは単にラベルとして使われ、その対象物に対する数量的な要件を課すことは意図されていない。
【0061】
本稿での用法では、参照符号を指すときに使われる「〜」(波線)は、波線によって示される範囲内のすべての要素の、前段落で論じた非排他的な意味での「または」を表わす。たとえば、103A〜Bは、範囲{103A、103B}内の要素の非排他的な「または」を意味するので、103A〜103Bは「103Aはそうだが103Bはそうでない」「103Bはそうだが103Aはそうでない」「103Aおよび103B」を含む。
【0062】
上記の記述は、制約するものではなく、例解することを意図されている。たとえば、上記の例(またはその一つまたは複数の側面)は、互いとの組み合わせにおいて使用されてもよい。上記の記述を吟味したら、たとえば当業者によって、他の実施形態が使われてもよい。要約書は、連邦規則集第1.72(b)条に準拠するために、読者が技術的開示の性質を迅速に見きわめることができるようにするために与えられている。要約書は、請求項の範囲または意味を解釈したり制限したりするために使われないという理解で提出されている。また、上記の実施形態の記述において、開示の流れをよくするためにさまざまな特徴がまとめられていることがある。これは、いずれかの請求項にとって請求項に記載されていない開示事項が必須であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、発明の主題は、特定の開示される実施形態の全事項よりも少ないものに存することがある。このように、付属の請求項は、ここに詳細な説明に例または実施形態として組み込まれ、各請求項がそれ自身として別個の実施形態をなす。そのような実施形態がさまざまな組み合わせまたは置換において互いと組み合わされてもよいことが考えられている。本発明の範囲は、付属の請求項を参照して、そのような請求項が資格を有する等価物の全範囲とともに、決定されるべきである。
いくつかの態様を記載しておく。
〔態様1〕
進化型ノードB(eNB)における電波スペクトル資源再割り当てのための方法であって、
現有者から、ライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し;
オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、前記の取得されたLSAスペクトル資源を放棄するよう指令を受信し;
残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行し;
残りのスペクトル資源の前記提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し;
前記ネットワーク・コアから、通信された提案に基づく、残りのスペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し;
受信された命令に従って残りのスペクトル資源を再割り当てすることを含む、
方法。
〔態様2〕
LSA帯域スペクトルを放棄するようにとの前記OA&M指令は、残りの電波スペクトル資源の使用を最適化し、ユーザーに対する否定的なサービス品質(QoS)経験影響を最小にする仕方で、確立されたベアラーの間でのスペクトル資源再割り当てのための資源再割り当てアルゴリズムの実行を引き起こす、前記eNBにおけるトリガーを生成する、態様1記載の方法。
〔態様3〕
残りのスペクトル資源の前記提案される再割り当てを通信することはさらに、前記ネットワーク・コアが評価し、適切なベアラー更新または削除手順(単数または複数)をもって応答できるよう、資源再割り当て解析アルゴリズムの結果に基づいてベアラー修正提案を通信することを含む、態様1記載の方法。
〔態様4〕
前記eNBは、残りのスペクトル資源の前記提案される再割り当てを前記ネットワーク・コアに通信することを、提案される向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)修正または削除のリストとともに、通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)を介して行なう、態様1記載の方法。
〔態様5〕
前記eNBに通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)が、提案されるE-RAB更新をEPSベアラー資源修正に変換し、次いで、変換された修正メッセージを、サービス・ゲートウェイ(S-GW)およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW)を介して前記ネットワーク・コアのポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)にルーティングし、次いで、前記PCRFが提案された修正を評価して、eNB提案に基づくベアラー更新コマンドを前記P-GW、S-GWおよびMMEをそれぞれ通じて前記eNBに返して、前記MMEに必要に応じてE-RAB修正を処理させる、態様1記載の方法。
〔態様6〕
取得されたLSAスペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、放棄されるべきLSAスペクトルを同定する地理的エリアのようなLSA帯域記述情報を含む、態様1記載の方法。
〔態様7〕
残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行することが、ベンダー固有の資源再割り当てアルゴリズムを実行することを含む、態様1記載の方法。
〔態様8〕
電波スペクトル資源再割り当てを実行するよう構成されたユーザー装置(UE)であって、前記通信局は、
放棄されるべきライセンスされた共有アクセス(LSA)スペクトルを同定するLSA帯域記述情報を含む、管理フレームおよび/またはパラメータを担持するメッセージM1を受信する段階であって、前記メッセージM1は資源再割り当てアルゴリズムの実行をトリガーする、段階と;
前記資源再割り当てアルゴリズムによって決定されたベアラー資源修正提案を担持するメッセージM2を移動性管理エンティティ(MME)に送信する段階と;
前記MMEから、残りのスペクトル資源を再割り当てするための向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)更新コマンドを担持するメッセージM6を受信する段階とを実行するための
物理層回路および処理要素を有する、
UE。
〔態様9〕
前記MMEから、残りのスペクトル資源を再割り当てするための向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)更新コマンドを担持するメッセージM6を受信することを、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ/ポリシーおよび課金向上機能(P-GW/PCEF)に通信上結合されたサービス・ゲートウェイ(S-GW)を介して行なうようさらに構成されており、前記P-GW/PCEFはポリシーおよび課金規則機能に通信上結合されており、前記PCRFは、前記P-GW/PCEFによってE-RAB更新コマンドに変換される規則更新を生成する、態様8記載のUE。
〔態様10〕
前記メッセージM2が3GPP 36.413 3GPPTS36.413V11.4.0(2013-06)「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Access Network (E-UTRAN); S1 Application Protocol (S1AP) (Release11)」、つまりS1APメッセージ:E-RAB資源修正提案において定義されるS1APメッセージ構造を含む、態様8記載のUE。
〔態様11〕
メッセージM2に応答して、要求参照識別情報を担持する受け取り確認メッセージを受信するようさらに構成されており、前記受け取り確認メッセージはS1アプリケーション・プロトコル構造のメッセージ:E-RAB資源修正提案受け取り確認である、態様8記載のUE。
〔態様12〕
残りのスペクトル資源を再割り当てするための向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)更新コマンドを担持する前記メッセージM6が、手順参照IDを有するS1アプリケーション・プロトコル・メッセージを含む、態様8記載のUE。
〔態様13〕
前記通信局が進化型ノードB(eNB)である、態様8記載のUE。
〔態様14〕
現有者から、ライセンスされた共有アクセス(LSA)電波スペクトル資源を取得し;
オペレーター・アドミニストレーション・マネジメント(OA&M)エンティティから、前記の取得されたLSAスペクトル資源を放棄するよう指令を受信し;
残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行し;
残りのスペクトル資源の提案される再割り当てをネットワーク・コアに通信し;
前記ネットワーク・コアから、通信された提案に基づく、残りのスペクトル資源を再割り当てするための命令を受信し;
受信された命令に従って残りのスペクトル資源を再割り当てする
ことを機械に実行させるためのコンピュータ・プログラム。
〔態様15〕
LSA帯域スペクトルを放棄するようにとの前記OA&M指令は、残りの電波スペクトル資源の使用を最適化し、ユーザーに対する否定的なサービス品質(QoS)経験影響を最小にする仕方で、確立されたベアラーの間でのスペクトル資源再割り当てのための資源再割り当てアルゴリズムの実行を引き起こすトリガーを生成する、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様16〕
残りのスペクトル資源の前記提案される再割り当てを通信することはさらに、前記ネットワーク・コアが評価し、適切なベアラー更新または削除手順(単数または複数)をもって応答できるよう、資源再割り当て解析アルゴリズムの結果に基づいてベアラー修正提案を通信することを含む、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様17〕
前記eNBは、残りのスペクトル資源の前記提案される再割り当てを前記ネットワーク・コアに通信することを、提案される向上電波アクセス・ベアラー(E-RAB)修正または削除のリストとともに、通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)を介して行なう、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様18〕
eNBに通信上結合された移動性管理エンティティ(MME)が、提案されるE-RAB更新をEPSベアラー資源修正に変換し、次いで、変換された修正メッセージを、サービス・ゲートウェイ(S-GW)およびパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW)を介して前記ネットワーク・コアのポリシーおよび課金コントロール機能(PCRF)にルーティングし、次いで、前記PCRFが提案された修正を評価して、eNB提案に基づくベアラー更新コマンドを前記P-GW、S-GWおよびMMEをそれぞれ通じて前記eNBに返して、前記MMEに必要に応じてE-RAB修正を処理させる、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様19〕
取得されたLSAスペクトル資源を放棄するようにとの前記指令は、放棄されるべきLSAスペクトルを同定する地理的エリアのようなLSA帯域記述情報を含む、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様20〕
残りのスペクトル資源の提案される再割り当てを決定するために最適スペクトル資源再割り当ての解析を実行することが、ベンダー固有の資源再割り当てアルゴリズムを実行することを含む、態様14記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様21〕
態様14ないし20のうちいずれか一項記載のコンピュータ・プログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。