特許第6374103号(P6374103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374103
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】防水コネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20180806BHJP
   H01R 13/56 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   H01R13/52 301E
   H01R13/52 301F
   H01R13/52 301B
   H01R13/56
【請求項の数】17
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-512925(P2017-512925)
(86)(22)【出願日】2015年10月2日
(65)【公表番号】特表2017-528874(P2017-528874A)
(43)【公表日】2017年9月28日
(86)【国際出願番号】US2015053726
(87)【国際公開番号】WO2016057329
(87)【国際公開日】20160414
【審査請求日】2017年3月6日
(31)【優先権主張番号】62/060,382
(32)【優先日】2014年10月6日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド シー ホッジ
(72)【発明者】
【氏名】イシュワラッパ ガナムヒ
(72)【発明者】
【氏名】デニス ダブリュー ベレーク
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ビーン
【審査官】 前田 仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−077407(JP,A)
【文献】 特開2013−008454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/52
H01R 13/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水コネクタ組立体であって、
第1のハウジングおよび第1の防水シールを有する第1のコネクタであって、前記第1のハウジングが、前面および後面を有し、前記第1のハウジングが、第1の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有し、前記第1の防水シールが、その前記前面に近接する前記第1のハウジングの外面に化学的に結合され、前記第1の防水シールが、そこから外向きに延在する少なくとも1つのリブを有する、第1のコネクタと、
第2のハウジングを有する第2のコネクタであって、前記第2のハウジングが、前面および後面を有し、前記第2のハウジングが、第2の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有し、前記第2の端子が、前記第1の端子に電気的に接続されるように構成される、第2のコネクタと、を備え、
前記少なくとも1つのリブが、前記第2のコネクタが前記第1のコネクタに接続されると、水の浸入方向と反対方向に折れ曲がるように構成され、前記第2のコネクタに対する前記少なくとも1つのリブの折れ曲がりが、前記第2のコネクタへの前記第1のコネクタの接続部を介した、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぎ、
前記第1のハウジングと前記第2のハウジングが、それぞれ前記第1のハウジングの後面、前記第2のハウジングの後面に開口しており、かつそれぞれ前記第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、前記第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバへ向かって前方に延在する、シール収容チャンバをそれぞれ画定し、該シール収容チャンバが、それぞれ前記第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、前記第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと連通し、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタのそれぞれが、それぞれの前記シール収容チャンバ内に位置付けられ、かつそれぞれ前記第1のハウジング、前記第2のハウジングに化学的に結合された、第2の防水シールをさらに含み、
前記第1のコネクタの第2の防水シールが、前記第1のコネクタの第1の防水シールと一体的に形成される、防水コネクタ組立体。
【請求項2】
各第2の防水シールが、それぞれ前記第1のハウジングの後面、前記第2のハウジングの後面とほぼ面一である後面を有し、各第2の防水シールが、そこを通って設けられた少なくとも1つの貫通孔を有し、該少なくとも1つの貫通孔が、それぞれ前記第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、前記第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと位置が合っており、各第2の防水シールが、前記少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブを設け、該少なくとも1つのリブが、前記第2の防水シールの少なくとも1つの貫通孔を介した、それぞれ前記第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、前記第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐために、そこを通って挿通されたワイヤに対してシールを施すように構成される、請求項に記載の防水コネクタ組立体。
【請求項3】
各第2の防水シールが、ストレインリリーフ部をさらに設け、該ストレインリリーフ部が、前記第2の防水シールの後面と、前記少なくとも1つの貫通孔内部に延在する前記少なくとも1つのリブとの間に位置付けられている、請求項に記載の防水コネクタ組立体。
【請求項4】
前記第1のコネクタを前記第2のコネクタに接続するように構成された選択的に係合可能なロック構造をさらに備え、前記第1の防水シールが、前記選択的に係合可能なロック構造が前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとを互いに接続すると、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成される、請求項に記載の防水コネクタ組立体。
【請求項5】
防水コネクタであって、
前面から後面まで延在するハウジングであって、該ハウジングが、該ハウジングの後面に開口しているシール収容チャンバを画定し、前記ハウジングが、前記シール収容チャンバと連通し、かつ前記ハウジングの前面に向かって前方に延在する、少なくとも1つの端子収容チャンバをさらに画定する、ハウジングと、
前記シール収容チャンバ内に位置付けられ、かつ前記ハウジングに化学的に結合された第1の防水シールであって、該第1の防水シールが、前記ハウジングの後面とほぼ面一である後面を有し、前記第1の防水シールが、そこを通って設けられた少なくとも1つの貫通孔を有し、該少なくとも1つの貫通孔が、前記ハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと位置が合っており、前記第1の防水シールが、前記少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブを設け、該少なくとも1つのリブが、前記第1の防水シールの少なくとも1つの貫通孔を介した、前記少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐために、そこを通って挿通されたワイヤに対してシールを施すように構成される、第1の防水シールと、
第2の防水シールであって、該第2の防水シールが、前記ハウジングの外面に化学的に結合されており、前記第2の防水シールが、もう一方のコネクタが前記防水コネクタに接続されると、該防水コネクタともう一方のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成されている、第2の防水シールと、を備え、
前記第1の防水シールと前記第2の防止シールとが、一体的に形成される、防水コネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングおよび前記第1の防水シールが、ツーショット工程の一環として形成される、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項7】
前記ハウジングが、ポリプロピレンから形成され、前記第1の防水シールが、熱可塑性エラストマー(TPE)から形成される、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの端子収容チャンバが、その中にメス端子を受容するように構成される、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの端子収容チャンバが、その中にオス端子を受容するように構成される、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項10】
前記第1の防水シールが、ストレインリリーフ部をさらに設け、該ストレインリリーフ部が、前記第1の防水シールの後面と、前記少なくとも1つの貫通孔内部に延在する前記少なくとも1つのリブとの間に位置付けられている、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項11】
選択的に係合可能なロック構造の一部が、前記ハウジングと動作可能に関連付けられ、前記選択的に係合可能なロック構造が、前記第1の防水コネクタをもう一方のコネクタに接続するように構成されている、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項12】
前記選択的に係合可能なロック構造の一部が、弾性ラッチ部である、請求項11に記載の防水コネクタ。
【請求項13】
前記選択的に係合可能なロック構造の一部が、ロック部である、請求項11に記載の防水コネクタ。
【請求項14】
第2の防水シールをさらに備え、該第2の防水シールが、前記ハウジングの外面に化学的に結合されており、前記第2の防水シールが、もう一方のコネクタが前記防水コネクタに接続されると、該防水コネクタともう一方のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成されている、請求項に記載の防水コネクタ。
【請求項15】
前記ハウジング、前記第1の防水シール、および前記第2の防水シールが、ツーショット工程の一環として形成される、請求項14に記載の防水コネクタ。
【請求項16】
前記ハウジングが、ポリプロピレンから形成され、前記第1の防水シールおよび前記第2の防水シールが、熱可塑性エラストマー(TPE)から形成される、請求項15に記載の防水コネクタ。
【請求項17】
前記第2の防水シールは、そこから外向きに延在する少なくとも1つのリブを有し、該少なくとも1つのリブが、前記もう一方のコネクタが前記防水コネクタに接続されると、水の浸入方向と反対方向に折れ曲がるように構成され、前記もう一方のコネクタに対する前記少なくとも1つのリブの折れ曲がりが、前記もう一方のコネクタへの前記防水コネクタの接続部を介した、前記少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐ、請求項14に記載の防水コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、2014年10月6日に出願された米国仮特許出願第62/060,382号の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、コネクタの分野に関し、より具体的には、水の浸入に対してある一定のレベルの抵抗力を提供するように意図されたコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
水の浸入に対して抵抗力のあるコネクタが知られている。コネクタは、通常、1つまたは複数の端子を支持するハウジングを含むことになる。ハウジングは、適切な強度および剛性をもたらす樹脂から形成される場合が多い。残念ながら、製造工程中に生じるばらつきにより、2つのハウジング間に防水シールを形成させることは難しく、通常、水のハウジングへの浸入を許してしまう程の大きな隙間ができることになる。したがって、1つのコネクタは、第2の相手方コネクタと係合する嵌合界面において、ガスケットまたはシールを含むことが多くなり、シールは、水の浸入に対するバリアを作り出す。
【0004】
上記の工程が知られている一方、既存のデザインは、ハウジングおよびシールがどのように形成され得るかで、制限される傾向にある。シールは、2つのハウジングが1つに嵌合されるとハウジング間で圧縮され得るように、通常、ハウジングよりも低いデュロメータ値であることになる。嵌合動作は、より柔らかい物質を変換することができるが、一般に、シールが動くことは望ましくない。したがって、多くのデザインは、キャプチャリングシール(例えば、嵌合工程中に動くことのないように、凹部に置かれるか、またはハウジングの縁によって固定されるシール)を含む。密閉目的では有効であるが、キャプチャリングシール構成を設けるために縁および/または凹部を使用することは、コネクタのデザインに制限を課すことになりやすい。
【0005】
ワイヤ対ワイヤコネクタシステムの提供では、別の問題に直面する。このようなシステムでは、嵌合するコネクタ間、およびハウジングとハウジングに接続される対応するケーブル/ワイヤとの間にはシールが必要とされる。これは、ワイヤが端子に接続される必要があるという事実によって複雑になることが多い。ワイヤに対してハウジングをシールさせる1つの方法は、ワイヤの周りにハウジングをインサート成形することである。しかしながら、そのようなデザインに伴う問題は、ワイヤにハウジングを直接成形することが、様々な状況で使用され得るコネクタを提供する能力を実質的に制限するということである(用途によって、それぞれ異なる長さのワイヤを必要とする傾向にあることから)。したがって、ワイヤの周りにシールを作り出すことができるシールを提供することが望ましい。
【0006】
結果として、既存のデザインは、特定の用途に対してそれらのデザインを最適以下にする欠点をもつ傾向にある。したがって、水の浸入に対する抵抗力をもちつつ、なお望ましい柔軟性を提供することのできるコネクタのより一層の向上が実現できれば、ある人にとっては幸いなことであるだろう。
【0007】
上述の背景技術は、単に読み手の理解を助けるよう意図されたものである。本明細書において説明されるイノベーションを限定するよう意図されたものではなく、述べられた先行技術を限定または拡張するよう意図されたものでもない。したがって、上述が、先行システムの何らかの特定要素が本明細書において説明されるイノベーションには不適切なことを示すと捉えられるべきではなく、何らかの要素が本明細書に説明されるイノベーションの実施において不可欠であることを示すよう意図されたものでもない。本明細書に説明されるイノベーションの実装形態および適用は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態の第1の態様において、防水コネクタが提供される。防水コネクタは、前面から後面に延在するハウジングを有する。ハウジングは、ハウジングの後面に開口しているシール収容チャンバを画定する。ハウジングは、シール収容チャンバと連通し、かつハウジングの前面に向かって前方に延在する、少なくとも1つの端子収容チャンバをさらに画定する。防水コネクタは、シール収容チャンバ内に位置付けられ、かつハウジングと化学的に結合された、第1の防水シールをさらに有する。第1の防水シールは、ハウジングの後面とほぼ面一である後面を有する。第1の防水シールは、そこを通って設けられた少なくとも1つの貫通孔を有する。少なくとも1つの貫通孔は、ハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと位置が合っている。第1の防水シールは、少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブを設ける。少なくとも1つのリブは、第1の防水シールの少なくとも1つの貫通孔を介した少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐために、そこを通って挿通されたワイヤに対してシールを施すように構成される。
【0009】
別の実施形態において、ハウジングおよび第1の防水シールは、ツーショット工程の一環として形成される。
【0010】
別の実施形態において、ハウジングは、ポリプロピレンから形成され、第1の防水シールは、熱可塑性エラストマー(TPE:ThermoPlastic Elastomer)から形成される。
【0011】
別の実施形態において、少なくとも1つの端子収容チャンバは、メス端子を受容するように構成される。
【0012】
別の実施形態において、少なくとも1つの端子収容チャンバは、オス端子を受容するように構成される。
【0013】
別の実施形態において、第1の防水シールは、ストレインリリーフ部を設ける。ストレインリリーフ部は、第1の防水シールの後面と、少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブとの間に位置付けられる。
【0014】
別の実施形態において、ストレインリリーフ部は、少なくとも1つの貫通孔内部に延在する複数のフランジを備える。複数のフランジは、ワイヤの角張りに対する抵抗力を提供するために、ワイヤに対して位置付けられるように構成される。
【0015】
別の実施形態において、フランジのそれぞれは、隣り合うフランジから等間隔に設けられる。
【0016】
別の実施形態において、フランジのそれぞれは、後面、第1の内面、第2の内面、および第3の内面を有する。各フランジの後面は、第1の防水シールの後面とほぼ面一である。第1の内面は、第2の内面に向かって内向きかつ前方に、角度を成して延在する。第2の内面は、第3の内面に向かって前方に延在する。第3の内面は、少なくとも1つの貫通孔によって画定された内壁に向かって外向きかつ前方に、角度を成して延在する。
【0017】
別の実施形態において、選択的に係合可能なロック構造の一部が、ハウジングと動作可能に関連付けられる。選択的に係合可能なロック構造は、第1の防水コネクタをもう一方のコネクタに接続するように構成される。
【0018】
別の実施形態において、選択的に係合可能なロック構造の一部は、弾性ラッチ部である。
【0019】
別の実施形態において、選択的に係合可能なロック構造の一部は、ロック部である。
【0020】
別の実施形態において、防水コネクタは、第2の防水シールを有する。第2の防水シールは、ハウジングの外面に化学的に結合される。第2の防水シールは、もう一方のコネクタが防水コネクタに接続されると、防水コネクタと、もう一方のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成される。
【0021】
別の実施形態において、ハウジング、第1の防水シール、および第2の防水シールは、ツーショット工程の一環として形成される。
【0022】
別の実施形態において、ハウジングは、ポリプロピレンから形成され、第1の防水シールおよび第2の防水シールは、熱可塑性エラストマー(TPE)から形成される。
【0023】
別の実施形態において、第1の防水シールと第2の防水シールとが、一体的に形成される。
【0024】
別の実施形態において、第2の防水シールは、そこから外向きに延在する少なくとも1つのリブを有する。少なくとも1つのリブは、もう一方のコネクタが防水コネクタに接続されると、水の浸入方向と反対の方向に折れ曲がるように構成される。もう一方のコネクタに対する少なくとも1つのリブの折れ曲がりは、もう一方のコネクタへの防水コネクタの接続部を介した、少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐ。
【0025】
本発明の一実施形態の別の態様において、防水コネクタ組立体が提供される。防水コネクタ組立体は、第1のハウジングおよび第1の防水シールを有する第1のコネクタを有する。第1のハウジングは、前面および後面を有する。第1のハウジングは、第1の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有する。第1の防水シールは、その前面に近接する第1のハウジングの外面に化学的に結合される。第1の防水シールは、そこから外向きに延在する少なくとも1つのリブを有する。防水コネクタ組立体は、第2のハウジングを有する第2のコネクタを有する。第2のハウジングは、前面および後面を有する。第2のハウジングは、第2の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有する。第2の端子は、第1の端子に電気的に接続されるように構成される。少なくとも1つのリブは、第2のコネクタが、第1のコネクタに接続されると、水の浸入方向と反対方向に折れ曲がるように構成される。第2のコネクタに対する少なくとも1つのリブの折れ曲がりは、第2のコネクタへの第1のコネクタの接続部を介した、第1のハウジングおよび第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐ。
【0026】
別の実施形態において、第1のハウジングと第2のハウジングは、それぞれ第1のハウジングの後面、第2のハウジングの後面に開口しており、それぞれ第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバに向かって前方に延びる、シール収容チャンバをそれぞれ画定する。シール収容チャンバは、それぞれ第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと連通する。第1のコネクタおよび第2のコネクタのそれぞれは、それぞれのシール収容チャンバに位置付けられ、それぞれ第1のハウジング、第2のハウジングに化学的に結合された第2の防水シールをさらに含む。
【0027】
別の実施形態において、各第2の防水シールは、それぞれ第1のハウジングの後面、第2のハウジングの後面にほぼ面一である後面を有する。各第2の防水シールは、そこを通って設けられた少なくとも1つの貫通孔を有する。少なくとも1つの貫通孔は、それぞれ第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバと位置が合っている。各第2の防水シールは、少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブを設ける。少なくとも1つのリブは、第2の防水シールの少なくとも1つの貫通孔を介した、それぞれ第1のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバ、第2のハウジングの少なくとも1つの端子収容チャンバへの水の浸入を防ぐために、そこを通って挿通されたワイヤに対してシールを施すように構成される。
【0028】
別の実施形態において、各第2の防水シールは、ストレインリリーフ部をさらに設ける。ストレインリリーフ部は、第2の防水シールの後面と、少なくとも1つの貫通孔内部に延在する少なくとも1つのリブとの間に位置付けられる。
【0029】
別の実施形態において、第1のコネクタの第2の防水シールは、第1のコネクタの第1の防水シールと一体的に形成される。
【0030】
別の実施形態において、防水コネクタ組立体は、第1のコネクタを第2のコネクタに接続するように構成された選択的に係合可能なロック構造をさらに含む。第1の防水シールは、選択的に係合可能なロック構造が、第1のコネクタと第2のコネクタとを互いに接続すると、第1のコネクタと第2のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成される。
【0031】
本発明の一実施形態の別の態様において、防水コネクタ組立体が提供される。防水コネクタ組立体は、第1のハウジングおよび第1の防水シールを有する第1のコネクタを含む。第1のハウジングは、前面および後面を有する。第1のハウジングは、第1の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有する。第1の防水シールは、その前面に近接する第1のハウジングの外面に化学的に結合される。防水コネクタ組立体は、第2のハウジングを有する第2のコネクタをさらに含む。第2のハウジングは、前面および後面を有する。第2のハウジングは、第2の端子を収容するための少なくとも1つの端子収容チャンバを有する。第2の端子は、第1の端子に電気的に接続されるように構成される。防水コネクタ組立体は、第1のコネクタを第2のコネクタに接続するように構成された選択的に係合可能なロック構造をさらに含む。第1の防水シールは、選択的に係合可能なロック構造が、第1のコネクタと第2のコネクタとを互いに接続すると、第1のコネクタと第2のコネクタとの間に防水シールを作り出すように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明は、一例として図示されており、添付の図面に限定されず、添付の図面における同様の参照番号は、類似の要素を示す。
【0033】
図1】防水コネクタ組立体の一実施形態の第1の斜視図である。
図2】防水コネクタ組立体の一実施形態の第2の斜視図である。
図3】防水コネクタ組立体の第1のコネクタおよび第2のコネクタを図示する、防水コネクタ組立体の一実施形態の第1の分解斜視図である。
図4】防水コネクタ組立体の第1のコネクタおよび第2のコネクタを図示する、防水コネクタ組立体の一実施形態の第2の分解斜視図である。
図5】防水コネクタ組立体の第1のコネクタの第1の斜視図である。
図6】防水コネクタ組立体の第1のコネクタの第2の斜視図である。
図7】防水コネクタ組立体の第1のコネクタのハウジングの断面図である。
図8】防水コネクタ組立体の第1のコネクタの防水シールの第1の斜視図である。
図9】防水コネクタ組立体の第1のコネクタの防水シールの第2の斜視図である。
図10】防水コネクタ組立体の第1のコネクタの防水シールの断面図である。
図11】防水コネクタ組立体の第2のコネクタの第1の斜視図である。
図12】防水コネクタ組立体の第2のコネクタの第2の斜視図である。
図13】防水コネクタ組立体の第2のコネクタのハウジングの断面図である。
図14】防水コネクタ組立体の第2のコネクタの防水シールの第1の斜視図である。
図15】防水コネクタ組立体の第2のコネクタの防水シールの第2の斜視図である。
図16】防水コネクタ組立体の第2のコネクタの防水シールの断面図である。
図17】所定位置のワイヤ/端子を示す、防水コネクタ組立体の断面図である。
図18】第2のコネクタと、第1のコネクタの防水シールとの相互作用を示す、防水コネクタ組立体の一部の分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1〜4を参照すると、防水コネクタ組立体の一実施形態が、全体として20で示される。防水コネクタ組立体20は、1つに嵌合されるように構成された第1のコネクタ100および第2のコネクタ200を含む。
【0035】
本明細書で使用される際、前部、前面などの用語は、コネクタの嵌合端部に関連付けられるよう意図される。同様に、本明細書で使用される際、後部、後面などの用語は、コネクタの端子/ワイヤ挿入端部に関連付けられるよう意図される。
【0036】
第1のコネクタ100は、図5〜10において、最もよく図示されている。第1のコネクタ100は、ハウジング102および防水シール104を含む。ハウジング102は、第1の成形工程(例えば、第1のショット)図7に示されるように)において形成され、防水シール104は、第2の成形工程(例えば、第2のショット)図8〜10は防水シール104のみを示している)において形成される。したがって、第1のコネクタ100には、ツーショット工程において形成されたハウジング102および防水シール104が備えられる。防水シール104は、ハウジング102に化学的に結合するようになる材料から形成される。好適な実施形態では、防水シール104は、熱可塑性エラストマー(TPE)から形成されてもよく、ハウジング102は、ポリプロピレンから形成されてもよい。
【0037】
ハウジング102は、後部106および前部108を有する。後部106は、ハウジング102の後面110から前部108まで延在する。前部108は、後部106からハウジング102の前面112まで延在する。後部106および前部108のそれぞれは、実質的に箱形の形状を有する。ハウジング102の外面114は、後面110から前面112まで延在する。後部106の露出した前面が、ハウジング102の外面114の外肩部116を画定するように、後部106は、前部108よりも大きな外形となっている。
【0038】
ハウジング102の前部108は、外面114から外向きに延在する複数のフランジ118を有する。各フランジ118は、ハウジング102の前面112と面一であることが好ましい前面120を有する。各フランジ118は、外肩部116から離間して設けられ、それによって、それぞれ外肩部116とフランジ118との間の凹部を画定する、後面122を有する。各フランジ118は、隣り合うフランジ118から、90°離間して設けられることが好ましい。
【0039】
ハウジング102は、ハウジング102の外面114の後部106から外向きに延在する弾性ラッチ部126を有する。弾性ラッチ部126は、フランジ118の1つと同じハウジング102の側に設けられることが好ましい。好適な実施形態では、図5および6に図示されているように、弾性ラッチ部126は、ハウジング102の前部108には及ばない。弾性ラッチ部126は、防水コネクタ組立体20の選択的に係合可能なロック構造30の一部分を形成する。
【0040】
ハウジング102は、シール収容チャンバ128を画定する。シール収容チャンバ128は、ハウジング102の後面110から前方に、後部106内部に、ハウジング102の内部後面130まで延在する。シール収容チャンバ128は、ハウジング102の後面110からハウジング102の内部後面130まで延在する、チャンバ内壁132を画定する。ハウジング102の内部後面130は、ハウジング102の後部106内に設けられることが好ましい。
【0041】
ハウジング102は、ハウジング102の内部後面130から前方にハウジング102の前面112まで延在する、複数の端子収容チャンバ134を画定する。図5および7に図示されているように、複数の端子収容チャンバ134は、4つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。さらに、図5および7に図示されているように、複数の端子収容チャンバ134は、2×2の複列構成で設けられるが、別法として、端子収容チャンバ134が、単列で設けられてもよいことが理解されるべきである。端子収容チャンバ134のそれぞれは、後部136、中間部138、および前部140を有し、それらのそれぞれが、円筒形状であることが好ましい。各端子収容チャンバ134は、ハウジング102の内部後面130からハウジング102の前面112まで延在する、チャンバ内壁142を画定する。
【0042】
端子収容チャンバ134の後部136は、内部後面130から、対応する中間部138まで延在する。中間部138は、対応する後部136から、対応する前部140まで延在する。前部140は、対応する中間部138から、ハウジング102の前面112まで延在する。中間部138は、端子保持を補助するために、ハウジング102の後部136および前部140の直径より小さい直径を有する。
【0043】
図8〜10に最もよく図示されているように、防水シール104(第2のショットで成形された構成であってハウジング102に適合して化学的に結合して第1のコネクタ100を形成する構成)は、後部(マットシール)144、中間接続部146、および前部(リングシール)148を有する。防水シール104の後部144は、防水シール104の後面150から、中間接続部146まで延在する。中間接続部146は、後部144から、前部148まで延在する。前部148は、中間接続部146から、防水シール104の前面152まで延在する。
【0044】
防水シール104の後部144は、ハウジング102のシール収容チャンバ128の空所に位置付けられ、その空所を埋めるように構成される。防水シール104の後面150は、ハウジング102の後面110と面一であることが好ましい。防水シール104の後部144の外面154は、ハウジング102のシール収容チャンバ128によって画定されたチャンバ内壁132に化学的に結合される。防水シール104の後部144の前面152は、ハウジング102の内部後面130に化学的に結合される。
【0045】
防水シール104の後部144は、複数の貫通孔156を画定し、貫通孔156のそれぞれが、防水シール104の後面150から前方に防水シール104の後部144の前面152まで延在する、内壁158を画定する。図8に図示されているように、複数の貫通孔156は、4つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。さらに、図8に図示されているように、複数の貫通孔156は、2×2の複列構成で設けられるが、別法として、貫通孔156が、単列で設けられてもよいことが理解されるべきである。設けられた貫通孔156の個数、および設けられた貫通孔156の構成、例えば複列または単列は、第1のハウジング102に設けられた端子収容チャンバ134の個数および構成に一致する必要がある。貫通孔156のそれぞれ1つが、端子収容チャンバ134の1つと位置が合うように構成される。
【0046】
各貫通孔156は、好ましくは、端子収容チャンバ134の後部136の直径と等しい直径を有することが好ましい。したがって、端子収容チャンバ134の後部136に近接する貫通孔156の内壁158は、端子収容チャンバ134の後部136のチャンバ内壁142と面一であることが好ましい。
【0047】
防水シール104の後部144は、貫通孔156の内壁158のそれぞれから内向きに周方向に延在する複数のリブ160を有する。図10に図示されているように、複数のリブ160は、3つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。
【0048】
複数のリブ160と、防水シール104の後面150との間に、防水シール104の後部144は、貫通孔156内に画定されたストレインリリーフ部162を有する。ストレインリリーフ部162は、貫通孔156の内壁158から内向きに長手方向に延在する、複数のフランジ164によって画定される。各フランジ164は、隣り合うフランジ164から等間隔に設けられることが好ましい。図示されているように、複数のフランジ164は、4つあることが好ましく、また隣り合うフランジ164から90°離間して設けられることが好ましい。4つのフランジ164が図示されているが、所望に応じて、それより多くまたは少なく設けられてもよいことが理解されるべきである。
【0049】
各フランジ164は、防水シール104の後面150と面一である後面166を有することが好ましい。各フランジ164は、第2の内面170に向かって内向きかつ前方に角度を成して延在する、第1の内面168を有する。フランジ164の後面166とフランジ164の第1の内面168との接続部は、所望される場合、丸みを付けられてもよい。第2の内面170は、第3の内面172に向かって前方に延在する。第3の内面172は、貫通孔156の内壁158に向かって外向きかつ前方に延在する。
【0050】
防水シール104の前部148は、ほぼ外肩部116とフランジ118の後面122との間で、ハウジング102の前部108の外面114の周りに位置付けられるように構成される。したがって、防水シール104の前部148は、凹部によって画定された空所をほぼ埋める。
【0051】
防水シール104の前部148の後面150は、外肩部116に化学的に結合される。防水シール104の前部148の前面152は、フランジ118の後面122に化学的に結合される。防水シール104の前部148の内面155は、ハウジング102の前部108の外面114に化学的に結合される。
【0052】
防水シール104の前部148の外面154は、好ましくは、フランジ118の外径よりわずかに小さい直径を有する。防水シール104の前部148は、防水シール104の前部148の外面154から外向きに周方向に延在する、複数のリブ174を有する。図8〜10に図示されているように、複数のリブ174は、3つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。リブ174のそれぞれは、フランジ118の外径より大きいが、好ましくは、ハウジング102の後部106の外面114の外径より小さい外径を有する。
【0053】
防水シール104の中間接続部146は、防水シール104の後部144を、防水シール104の前部148に接続する。図8〜10に図示されているように、中間接続部146は、4つの接続部材176と4つの拡張部材178を含むことが好ましいが、所望に応じて、それより多くまたは少なく設けられてもよいことが理解されるべきである。各接続部材176は、防水シール104の後部144の前面152から、防水シール104の前部148の後面150まで延在する。各拡張部材178は、防水シール104の後部144の前面152から、防水シール104の前部148の後面150に向かって延在する。接続部材176とは異なり、拡張部材178は、後面150まで延在せず、それに接続しない。各接続部材176および各拡張部材178は、ハウジング102の後部106を通って設けられた対応する孔を通って延在する。対応する孔は、ハウジング102によって画定された端子収容チャンバ134に干渉せず、またそれに開口していない。対応する孔は、ハウジング102の外面114を介してアクセスできないことが好ましいが、別法として、対応する孔は、全体または一部に関わらず、ハウジング102の外面114に沿って設けられる凹部として形成されてもよい。接続部材176および拡張部材178は、ハウジング102に化学的に結合される。
【0054】
第2のコネクタ200は、図11〜16に最もよく図示されている。第2のコネクタ200は、ハウジング202および防水シール204を含む。ハウジング202は、第1の成形工程(例えば、第1のショット)において形成され、防水シール204は、第2の成形工程(例えば、第2のショット)において形成される。したがって、第2のコネクタ200には、ツーショット工程において形成されたハウジング202および防水シール204が備えられる。防水シール204は、ハウジング202に化学的に結合するようになる材料から形成される。好適な実施形態では、防水シール204は、熱可塑性エラストマー(TPE)から形成されてもよく、ハウジング202は、ポリプロピレンから形成されてもよい。
【0055】
ハウジング202は、後部206、中間部208、および前部210を有する。後部206は、ハウジング202の後面212から中間部208まで延在する。中間部208は、後部206から前部210まで延在する。前部210は、中間部208からハウジング202の前面214まで延在する。後部206、中間部208、および前部210のそれぞれは、実質的に箱形の形状を有する。ハウジング202の外面216は、後面212から前面214まで延在する。中間部208の露出した後面が、ハウジング202の外面216の第1の外肩部218を画定するように、後部206は、中間部208よりも小さな外形になっている。前部210の露出した後面が、ハウジング202の外面216の第2の外肩部220を画定するように、中間部208は、前部210よりも小さな外形になっている。
【0056】
ハウジング202は、ハウジング202の外面216の前部210の1つの側から外向きに延在するロック部222を有する。好適な実施形態では、図11および12に図示されているように、ロック部222は、ハウジング202の中間部208または後部206には及ばない。ロック部222は、防水コネクタ組立体20の選択的に係合可能なロック構造30の第2の部分を形成する。ロック部222は、ラッチ受容チャンバ224を画定する。
【0057】
ハウジング202は、シール収容チャンバ226を画定する。シール収容チャンバ226は、ハウジング202の後面212から前方に、後部206内部に、ハウジング202の内部後面228まで延在する。シール収容チャンバ226は、ハウジング202の後面212からハウジング202の内部後面228まで延在する、チャンバ内壁230を画定する。ハウジング202の内部後面228は、ハウジング202の後部206内に設けられることが好ましい。
【0058】
ハウジング202は、ハウジング202の内部後面228から前方にハウジング202の内部前面234まで延在する、複数の端子収容チャンバ232を画定する。図13に図示されているように、複数の端子収容チャンバ232は、4つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。さらに、図13に図示されているように、複数の端子チャンバ232は、2×2の複列構成で設けられるが、別法として、端子収容チャンバ232が単列で設けられてもよいことが理解されるべきである。設けられた端子収容チャンバ232の個数、および設けられた端子収容チャンバ232の構成、例えば複列または単列は、第1のコネクタ100のハウジング102内に設けられた端子収容チャンバ134の個数および構成に一致する必要がある。端子収容チャンバ232のそれぞれは、後部236、中間部238、および前部240を有し、それらのそれぞれが、円筒形状であることが好ましい。各端子収容チャンバ232は、ハウジング202の内部後面228からハウジング202の内部前面234まで延在する、チャンバ内壁242を画定する。
【0059】
端子収容チャンバ232の後部236は、内部後面228から対応する中間部238まで延在する。中間部238は、対応する後部236から対応する前部240まで延在する。前部240は、対応する中間部238から、ハウジング202の内部前面234まで延在する。中間部238は、ハウジング202の後部236および前部238の直径より小さい直径を有する。
【0060】
ハウジング202の中間部208および前部210は、コネクタ受容チャンバ244を画定する。コネクタ受容チャンバ244は、ハウジング202の前面214から後方に、前部210内部を通り、中間部208内部に、ハウジング202の内部前面234まで延在する。
【0061】
コネクタ受容チャンバ244は、後部246および前部248を有する。コネクタ受容チャンバ244の後部246は、ハウジング202の中間部208によって画定され、コネクタ受容チャンバ244の前部248は、ハウジング202の前部210によって画定される。コネクタ受容チャンバ244は、ハウジング202の前面214からハウジング202の内部前面234まで延在する、チャンバ内壁250を画定する。中間部208の露出した内部前面が、ハウジング202のチャンバ内壁250の内肩部252を画定するように、コネクタ受容チャンバ244の後部246は、コネクタ受容チャンバ244の前部248より小さくなっている。したがって、内肩部252は、チャンバ内壁250を、ハウジング202の前部210の前部チャンバ内壁250aと、ハウジング202の中間部208の後部チャンバ内壁250bとに分ける。
【0062】
コネクタ受容チャンバ244の前部248と、ロック部222によって画定されるラッチ受容チャンバ224とが一続きであるように設けるために、ハウジング202の前部210の一部が取り除かれる。
【0063】
図14〜16に最もよく図示されているように、防水シール(マットシール)204は、ハウジング202のシール収容チャンバ226の空所に位置付けられ、そこを埋めるように構成される。防水シール204の後面254は、ハウジング202の後面212と面一であることが好ましい。防水シール204の外面256は、ハウジング202のシール収容チャンバ226によって画定されたチャンバ内壁230に化学的に結合される。防水シール204の前面258は、ハウジング202の内部後面228に化学的に結合される。
【0064】
防水シール204は、複数の貫通孔260を画定し、貫通孔260のそれぞれは、防水シール204の後面254から前方に防水シール204の前面258まで延在する、内壁262を画定する。図14および15に図示されているように、複数の貫通孔260は、4つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。さらに、図14および15に図示されているように、複数の貫通孔260は、2×2の複列構成で設けられるが、別法として、貫通孔260が単列で設けられてもよいことが理解されるべきである。設けられた貫通孔260の個数、および設けられた貫通孔260の構成、例えば複列または単列は、ハウジング202に設けられた端子収容チャンバ232の個数および構成に一致する必要がある。貫通孔260のそれぞれ1つが、端子収容チャンバ232の1つと位置が合うように構成される。
【0065】
各貫通孔260は、好ましくは、端子収容チャンバ232の後部236の直径と等しい直径を有することが好ましい。したがって、端子収容チャンバ232の後部236に近接する貫通孔260の内壁262は、端子収容チャンバ232の後部236のチャンバ内壁242と面一であることが好ましい。
【0066】
防水シール204は、貫通孔260の内壁262のそれぞれから内向きに周方向に延在する、複数のリブ264を有する。図16に図示されているように、複数のリブ264は、3つあるが、所望に応じて、それより多くまたは少なく(1つでも)設けられてもよいことが理解されるべきである。
【0067】
複数のリブ264と、防水シール204の後面254との間に、防水シール204は、貫通孔260内に画定されたストレインリリーフ部266を有する。ストレインリリーフ部266は、貫通孔260の内壁262から内向きに長手方向に延在する複数のフランジ268によって画定される。各フランジ268は、隣り合うフランジ268から等間隔に設けられることが好ましい。図示されているように、複数のフランジ268は、4つあることが好ましく、また隣り合うフランジ268から90°離間して設けられることが好ましい。4つのフランジ268が図示されているが、所望に応じて、それより多くまたは少なく設けられてもよいことが理解されるべきである。
【0068】
各フランジ268は、防水シール204の後面254と面一である後面270を有することが好ましい。各フランジ268は、第2の内面274に向かって内向きかつ前方に角度を成して延在する、第1の内面272を有する。フランジ268の後面270とフランジ268の第1の内面272との間の接続部は、所望される場合、丸みが付けられてもよい。第2の内面274は、第3の内面276に向かって前方に延在する。第3の内面276は、貫通孔260の内壁262に向かって、外向きかつ前方に延在する。
【0069】
防水シール204には、防水シール204の前面258から前方に延在する、前方拡張部(図示せず)が設けられてもよい。前方拡張部は、ハウジング202の後部206を通って設けられた対応する孔(図示せず)を通って前方に延在する。対応する孔は、ハウジング202によって画定された端子収容チャンバ232に干渉せず、それに開口していない。対応する孔は、全体または一部に関わらず、ハウジング202の外面216に沿って設けられる凹部として形成されてもよい。前方拡張部は、ハウジング202に化学的に結合されるであろう。
【0070】
ここで、防水コネクタ組立体20を形成するための第2のコネクタ200への第1のコネクタ100の接続が、図1〜4、17および18を参照して述べられることになる。第1のコネクタ100を第2のコネクタ200に接続する前に、ワイヤ/端子が、第1のコネクタ100および第2のコネクタ200内へ取り付けられることが必要であり、それは図17を参照して述べられることになる。
【0071】
メス端子40を第1のワイヤ50に固定し、かつメス端子40と第1のワイヤ50との間の電気接続を確立するために、複数のメス端子40の後端が、第1のワイヤ50に圧着される。同様に、オス端子60を第2のワイヤ70に固定し、かつオス端子60と第2のワイヤ70との間に電気接続を確立するために、複数のオス端子60の後端が、第2のワイヤ70に圧着される。メス端子40、第1のワイヤ50、オス端子60、および第2のワイヤ70の個数は、それぞれ第1のコネクタ100内に設けられた端子収容チャンバ134の個数、第2のコネクタ200内に設けられた端子収容チャンバ232の個数と一致する必要がある。
【0072】
次に、各メス端子40が、第1のコネクタ100内に設けられた防水シール104の後部144の貫通孔156の1つの内部を通って挿通される。次に、各メス端子40は、メス端子40の前端42が、端子収容チャンバ134の前部140内に位置付けられるが、まだ第1のコネクタ100の前面112の後方である状態になるまで、対応する端子収容チャンバ134内部に挿入される。ハウジング102に化学的に結合されている防水シール104は、メス端子40が防水シール102を通って挿通された時点で、防水シール104の貫通孔156が、確実にハウジング102の端子収容チャンバ134に対して正しい位置を保持することの助けとなる。
【0073】
防水シール104の後部144の複数のリブ160は、メス端子40の挿入時点で、前方に圧縮されるかつ/または撓うように構成される。メス端子40が、端子収容チャンバ134内に正しく位置付けられると、複数のリブ160は、第1のワイヤ50に対して圧縮されるかつ/または撓う。第1のワイヤ50に対して圧縮されているかつ/または撓っている複数のリブ160は、水が、第1のコネクタ100の端子収容チャンバ134内部に浸入し、メス端子40に接触することが防がれるように、第1のコネクタ100と第1のワイヤ50との間に防水シールを形成する。
【0074】
メス端子40が、端子収容チャンバ134内に正しく位置付けられると、ストレインリリーフ部162の複数のフランジ164は、第1のワイヤ50に対して圧縮される、または撓う、または折り曲げられる。第1のワイヤ50に対して圧縮されている、または撓っている、または折り曲げられている複数のフランジ164は、第1のワイヤ50が角張っている場合、第1のワイヤ50のある側へのシール圧縮を弱めることになる、その第1のワイヤの角張りに対する抵抗力を提供する。
【0075】
次に、各オス端子60が、第2のコネクタ200内に設けられた防水シール204の貫通孔260の1つの内部を通って挿通される。次に、各オス端子60は、オス端子60の前端62が、第2のコネクタ200の内部前面234を越えて位置付けられた状態になるまで、対応する端子収容チャンバ232内部に挿入される。ハウジング202に化学的に結合されている防水シール204は、オス端子60が防水シール204を通って挿通された時点で、防水シール204の貫通孔260が、確実にハウジング202の端子収容チャンバ232に対して正しい位置を保持することの助けとなる。
【0076】
防水シール204の複数のリブ264は、オス端子60の挿入時点で、前方に圧縮されるかつ/または撓う。オス端子60が、端子収容チャンバ232内に正しく位置付けられると、複数のリブ264は、第2のワイヤ70に対して圧縮されるかつ/または撓う。第2のワイヤ70に対して圧縮されているかつ/または撓っている複数のリブ264は、水が、第2のコネクタ200の端子収容チャンバ232内部に浸入し、オス端子60に接触することが防がれるように、第2のコネクタ200と第2のワイヤ70との間に防水シールを形成する。
【0077】
オス端子60が、端子収容チャンバ232内に正しく位置付けられると、ストレインリリーフ部266の複数のフランジ268は、第2のワイヤ70に対して圧縮される、または撓う、または折り曲げられる。第2のワイヤ70に対して圧縮されている、または撓っている、または折り曲げられている複数のフランジ268は、第2のワイヤ70が角張っている場合、第2のワイヤ70のある側へのシール圧縮を弱めることになる、その第2のワイヤ70の角張りに対する抵抗力を提供する。
【0078】
第1のコネクタ100と第2のコネクタ200が、それぞれ端子40、端子60、およびワイヤ50、ワイヤ70をそれら内に位置付け、固定させると、第1のコネクタ100と第2のコネクタ200とが、互いに固定されることが可能になり、それによって、オス端子40とメス端子60とが互いに係合して、それら間に電気接続を確立することを可能にする。この接続は、第2のコネクタ200に対する第1のコネクタ100の移動によって説明されることになるが、第1のコネクタ100に対する第2のコネクタ200の移動によって、または互いに対する第1のコネクタ100と第2のコネクタ200両方の移動によって、接続が行われてもよいことが理解されるべきである。
【0079】
最初に、第2のコネクタ200のハウジング202のコネクタ受容チャンバ244の前部248内部に、ハウジング102の前部108および防水シール104の前部148を位置付けるように、第1のコネクタ100が動かされる。その後、第2のコネクタ200のハウジング202のコネクタ受容チャンバ244の後部246内部に、ハウジング102の前部108および防水シール104の前部148を位置付けるように、第1のコネクタ100が動かされる。
【0080】
ハウジング102の前部108および防水シール104の前部148が、第2のコネクタ200のハウジング202のコネクタ受容チャンバ244の後部246内に正しく位置付けられると、以下の状態になる。
【0081】
(1)第1のコネクタ100の前面112が、第2のコネクタ200の内部前面234と対向位置または当接位置にある。
【0082】
(2)第1のコネクタ100の端子収容チャンバ134のそれぞれが、第2のコネクタ200の対応する端子収容チャンバ232と正しく位置が合っている。
【0083】
(3)第2のコネクタ200内に設けられた各オス端子60の前端62が、第1のコネクタ100の位置が合っている端子収容チャンバ134内部に挿入され、各オス端子60が、位置が合っている端子収容チャンバ134内に設けられているメス端子40と係合され、それによって、メス端子40とオス端子60との間に電気接続を確立する。
【0084】
(4)防水シール104の前部148の複数のリブ174は、コネクタ受容チャンバ244のチャンバ内壁250の後部246との係合時点で、後方に撓うようになる。より具体的には、リブ174は、それらが、圧縮するよりも折れ曲がるように設計されるフラップにむしろ近くなるようなサイズで設けられる。チャンバ内壁250に対して後方に、撓っているまたは折り曲げられている複数のリブ174は、第1のコネクタ100または第2のコネクタ200の内部に、それらのコネクタの接続時に、水が浸入し、オス端子60またはメス端子40に接触することが防がれるように、第1のコネクタ100と第2のコネクタ200との間に防水シールを形成する。より具体的には、コネクタ100とコネクタ200との嵌合は、リブ174を後方向に撓む/折れ曲がるようにさせ、それは、水が、実際に第2のコネクタ200のチャンバ内壁250に対してリブ174を押し上げるに従い、温から冷事象の真空状態によって引き起こされる水の浸入をより難しくし、こうしてより一層のシールを確立する。さらに、水が浸入するためには、水は、リブ174を、それを乗り越えるために反対方向にめくり返さなくてはならず、それには、大きな力を必要とすることになるであろう。
【0085】
(5)第1のコネクタ100のハウジング102の後部106の前部は、第2のコネクタ200のハウジング202のコネクタ受容チャンバ244の前部248内に位置付けられる。
【0086】
(6)第1のコネクタ100に関連付けられた弾性ラッチ部126は、第2のコネクタ200に関連付けられたロック部222によって画定されたラッチ受容チャンバ224内に位置付けられる。したがって、ロック部222は、弾性ラッチ部126を所定位置に保持かつロックし、それによって、第1のコネクタ100を第2のコネクタ200にしっかりと固定する。
【0087】
所望に応じて、防水コネクタ組立体20に変更が加えられてもよいことに留意されたい。例えば、第1のコネクタ100のストレインリリーフ部162、および第2のコネクタ200のストレインリリーフ部266の1つまたは両方が、取り除かれてもよい。また、防水シール104が、組み立ての必要のない一体として形成されていると説明、図示されているが、所望される場合、中間接続部146が必要とされなくても、または必要に応じて変更されてもよいように、防水シール104の前部148と後部144とが分かれていてもよい。
【0088】
特定の実施形態では、防水シール104の後部106が、省かれてもよいことにも留意されたい。例えば、ハウジング102は、第1のワイヤ50の周りに直接インサート成形されてもよい。このようなコネクタは、事前選択されたワイヤのみに限定されるであろうが、特定の用途では、ワイヤの周りの直接成形の向上した堅牢性は、満足できる見返りである。しかしながら、防水シール104の前部148は、なお第2のコネクタ200に対してシールを施すことが必要とされるであろう。
【0089】
所望される場合、選択的に係合可能なロック構造30の構成は、弾性ラッチ部が、保持受容チャンバまたは凹部を形成するように、かつロック部が、弾性ラッチ部と係合されるために、保持受容チャンバまたは凹部内に受容されるように、変更されてもよい。あるいは、所望される場合、弾性ラッチ部が第2のコネクタに関連付けられ、かつロック部が第1のコネクタに関連付けられるように、選択的に係合可能なロック構造30の構成が、逆にされてもよい。
【0090】
コネクタ組立体20は、本明細書では、防水コネクタ組立体20であるとして説明されているが、コネクタ組立体20が、他の液体、気体、または埃などの異質粒子が端子収容チャンバに入ることを防ぐためにも使用されてもよいことが理解されるべきである。したがって、本明細および特許請求の範囲において使用される際の「水」という用語は、任意の液体、気体または異質粒子を含むとして広く解釈されるよう意図されたものである。
【0091】
上述の発明を実施するための形態は、開示されたシステムおよび技法の例を提供するものであることが理解されるであろう。しかしながら、本開示の他の実装形態は、上述の例とは細部が異なる場合があると考えられる。本開示またはその例へのすべての参照は、その時点で述べられている特定の例を参照するよう意図されたものであり、より一般的に本開示の範囲についての何らかの制限を意味するよう意図されたものではない。特定の特徴に関する差別および軽視のすべての言葉は、それらの特徴に対する嗜好の欠如を示すよう意図されたものであるが、特に示されない限り、本開示の範囲から、これらを完全に除外するよう意図されたものではない。
【0092】
本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書において特に示されない限り、単に、その範囲内にあるそれぞれ別個の値に個別に言及する略記法としての役割を果たすよう意図されたものであり、本明細書において個別に列挙されるように、それぞれ別個の値は、本明細書に組み入れられている。本明細書において説明されているすべての方法は、本明細書に特に示されていない限り、または文脈によって明確に否定されていない限り、任意の適切な順序で実行され得る。
【0093】
したがって、本開示は、適用法令による許可に従って、本明細書に添付された特許請求の範囲に列挙された発明の対象のすべての変更形態および均等物を含む。さらに、上述の要素の、そのすべての考えられる変形形態における任意の組合せは、本明細書に特に示されていない限り、または文脈によって明確に否定されていない限り、本開示に含まれる。
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