特許第6374144号(P6374144)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374144
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1339 20060101AFI20180806BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   G02F1/1339 500
   G02F1/1335
【請求項の数】8
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-128996(P2013-128996)
(22)【出願日】2013年6月19日
(65)【公開番号】特開2014-2385(P2014-2385A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2016年5月6日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0066164
(32)【優先日】2012年6月20日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0077975
(32)【優先日】2012年7月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朴 正 ホ
(72)【発明者】
【氏名】厳 太 鎔
(72)【発明者】
【氏名】許 遂 瀞
【審査官】 磯崎 忠昭
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0073296(KR,A)
【文献】 特開2009−205088(JP,A)
【文献】 特開2011−186279(JP,A)
【文献】 特開2009−210967(JP,A)
【文献】 特開2010−224090(JP,A)
【文献】 特開2005−331746(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1963645(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1339
G02F 1/1335
G02F 1/1333
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに向き合う第1基板及び第2基板と、
前記第1基板及び前記第2基板のうちのいずれか1つに配置され、複数の画素領域に形成されており、一定の平面形態を有する複数の拡張部を有する遮光部材と、
前記第1基板又は前記第2基板上に配置されており、前記第1基板及び前記第2基板のうちの、対向する基板に形成されている複数の薄膜の上部表面と接触する複数の第1スペーサとを含み、
前記遮光部材の前記複数の拡張部は、複数の第1拡張部と複数の第2拡張部とを含み、
前記第1拡張部は、前記第1スペーサと重なり、前記第2拡張部は、前記第1スペーサと重ならず、
前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、隣接した四つの画素領域に配置され、前記隣接した四つの画素領域それぞれに配置されている前記拡張部の面積は互いに異なり、
前記第1基板又は前記第2基板上に配置されており、前記第1基板及び前記第2基板のうちの、対向する基板に形成されている複数の薄膜の上部表面と一定の間隔をなすように配置されている複数の第2スペーサをさらに含み、
前記複数の第2拡張部の一部は、前記複数の第2スペーサと重なり、前記複数の第2拡張部の残りの一部は、前記複数の第1スペーサ及び前記複数の第2スペーサと重ならないことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記第1拡張部の幅は、前記第2拡張部の幅と実質的に同一であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記遮光部材は、ブラックマトリックスであることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記遮光部材の前記複数の拡張部の周縁は、少なくとも1つの曲線又は少なくとも1つの直線を含む平面形態を有することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記遮光部材の前記複数の拡張部の周縁に囲まれている部分は、円形、楕円形、又は多角形の平面形態を有することを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記複数の拡張部の周縁に囲まれている部分の平面形態は、前記第1スペーサの平面形態と実質的に同一であることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1拡張部と前記第2拡張部は、前記第1基板上に配置されているゲート線と同一層からなるか、前記第1基板上に配置されているデータ線と同一層からなることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記第1スペーサと前記第2スペーサの高さは、互いに同一であるか、又は互いに異なり、
前記第1スペーサと前記第2スペーサの幅は、互いに同一であるか、又は互いに異なることを特徴とする請求項記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、現在最も幅広く用いられている平板表示装置の一つであって、電界生成電極が形成されている2枚の表示板とその間に入っている液晶層とからなり、電極に電圧を印加して液晶層の液晶分子を方向変化させることにより、液晶層を通過する光の透過率を調整する表示装置である。
【0003】
このような液晶表示装置の上部パネル及び下部パネルは、2つのパネルの間に配置されているスペーサによって支持され、セル間隔を維持する。
【0004】
このようなスペーサによって光漏れなどが発生するのを防止するために、遮光部材を拡張してスペーサと重なるようにする。
【0005】
しかし、スペーサが配置される画素にのみ遮光部材を拡張する場合、スペーサが形成されている画素と、スペーサが形成されていない画素との間の開口率の差により、ムラなどの表示品質の低下が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためのものであって、スペーサが形成されている画素と、スペーサが形成されていない画素との間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止しながら、一定のセル間隔を維持できる液晶表示装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板及び第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板のうちのいずれか1つに配置され、複数の画素領域に形成されており、一定の平面形態を有する複数の拡張部を有する遮光部材と、前記第1基板又は前記第2基板上に配置されており、前記第1基板及び前記第2基板のうちの、対向する基板に形成されている複数の薄膜の上部表面と接触する複数の第1スペーサとを含み、前記遮光部材の前記複数の拡張部は、複数の第1拡張部と複数の第2拡張部とを含み、前記第1拡張部は、前記第1スペーサと重なり、前記第2拡張部は、前記第1スペーサと重ならない。
【0008】
前記第1拡張部の幅は、前記第2拡張部の幅と実質的に同一であり得る。
【0009】
前記第1拡張部の幅は、前記第2拡張部の幅と異なり得る。
【0010】
前記遮光部材は、ブラックマトリックスであり得る。
【0011】
前記第1拡張部と前記第2拡張部は、前記第1基板上に配置されているゲート線と同一層からなるか、前記第1基板上に配置されているデータ線と同一層からなり得る。
【0012】
前記液晶表示装置は、前記第1基板又は前記第2基板上に配置されており、前記第1基板及び前記第2基板のうちの、対向する基板に形成されている複数の薄膜の上部表面と一定の間隔をなすように配置されている複数の第2スペーサをさらに含み、前記複数の第2拡張部の少なくとも一部は、前記複数の第2スペーサと重なり得る。
【0013】
前記第1スペーサと前記第2スペーサの高さは互いに異なり得る。
前記第1スペーサと前記第2スペーサの幅は互いに異なり得る。
【0014】
前記第1スペーサと重なる第1薄膜層と、前記第2スペーサと重なる第2薄膜層とをさらに含み、前記第1薄膜層の高さは、前記第2薄膜層の高さと異なり得る。
【0015】
前記第1スペーサと前記第2スペーサの高さは互いに実質的に同一であり得る。
【0016】
前記遮光部材の前記複数の拡張部の周縁は、少なくとも1つの曲線又は少なくとも1つの直線を含む平面形態を有することができる。
【0017】
前記遮光部材の前記複数の拡張部の周縁に囲まれている部分は、円形、楕円形、又は多角形の平面形態を有することができる。
【0018】
前記遮光部材の前記拡張部は、隣接した複数の画素領域に配置され、前記隣接した複数の画素領域それぞれに配置されている前記拡張部の面積は互いに異なり得る。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の画素領域に配置されている複数の遮光部材の拡張部を含み、複数の遮光部材の拡張部のうち、一部はスペーサと重なり、残りの一部はスペーサと重ならないことにより、スペーサが形成されている画素と、スペーサが形成されていない画素との間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止しながら、一定のセル間隔を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
図2】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図5】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図6】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
図7】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図8】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図9】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図10】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
図11】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
図12】本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図13】本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図14】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図15】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図16】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図17】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図18】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図19】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図20】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図21】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図22】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
図23】本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0022】
図面において、様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。明細書全体にわたって類似の部分については同一の図面符号を付した。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるとする時、これは、他の部分の「直上」にある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上」にあるとする時には、中間に別の部分がないことを意味する。
【0023】
以下、本発明の実施形態にかかる液晶表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
【0024】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の開口領域を有する複数の画素領域PXを含む。複数の画素領域PXは、不透明な遮光部材LBで定義される。
【0025】
遮光部材LBは、複数の画素領域PXの一部分に配置されている拡張部LB1、LB2を含む。遮光部材の拡張部LB1、LB2は、第1スペーサS1と重なる第1拡張部LB1と、第1スペーサS1と重ならない第2拡張部LB2とを含む。
【0026】
第1拡張部LB1の平面形態は、第2拡張部LB2の平面形態と類似する。
第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁は、少なくとも1つの曲線を含む平面形態を有し得る。
【0027】
例えば、図1に示す実施形態において、点線で表した部分を合わせて参照すれば、遮光部材LBのうち、第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁EGに囲まれている遮光部材LBの一部分は、円形の平面形態を有するが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁に囲まれている遮光部材LBの一部分は、楕円形態であり得る。遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁がなす平面形態は、第1スペーサS1の平面形態に応じて変化可能である。
【0028】
以下、図2乃至図5を参照して、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置について説明する。図2乃至図5は、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
【0029】
まず、図2を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第2画素PX2の領域に配置され、その周縁は、曲線の平面形態を有する。
【0030】
また、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2との形態及び長さは互いに異なる。具体的には、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なる。
【0031】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第2画素PX2の領域に跨って配置され、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2との形態及び長さは互いに対称であり得る。その場合、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0032】
次に、図3及び図4を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4領域に跨って配置され、その周縁は、曲線の平面形態を有する。
【0033】
また、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2と、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4とは、それぞれ互いに異なる形態及び長さを有する。具体的には、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なる。
【0034】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4領域に跨って配置され、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2と、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに対称であり得る。その場合、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0035】
次に、図5を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第3画素PX3及び第4画素PX4の領域に配置され、その周縁は、曲線の平面形態を有する。
【0036】
また、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに異なる。具体的には、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なる。
【0037】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第3画素PX3及び第4画素PX4の領域に配置され、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに対称であり得る。その場合、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0038】
図示していないが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第3画素PX3にのみ配置されてもよく、又は第2画素PX2及び第4画素PX4にのみ配置されてもよい。
【0039】
以下、図6を参照して、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図6は、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
【0040】
図6を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図1に示す液晶表示装置と類似する。
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図1に示す液晶表示装置とは異なり、第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有する。
【0041】
例えば、図6に示す実施形態において、点線で表した部分を合わせて参照すれば、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁EGに囲まれている遮光部材LBの一部分の平面形態は菱形であり、第1拡張部LB1と重なる第1スペーサS1の平面形態も菱形であり得る。
【0042】
このように、本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2と、第1スペーサS1の平面形態とは互いに実質的に同一であり得、その周縁に囲まれている部分は、少なくとも1つの曲線又は少なくとも1つの直線を含む平面形態を有し得る。例えば、円形や、楕円形のほか、菱形の形態であり得る。
【0043】
以下、図7乃至図10を参照して、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置について説明する。図7乃至図10は、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材の拡張部の配置を示す平面図である。
【0044】
まず、図7を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第2画素PX2の領域に配置され、その周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有する。
【0045】
また、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2との形態及び長さは互いに異なる。具体的には、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なる。
【0046】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第2画素PX2の領域に配置され、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2との形態及び長さは互いに対称であり得る。その場合、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0047】
次に、図8を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第2画素PX2及び第4画素PX4の領域に配置され、その周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有する。
【0048】
また、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに異なり得る。具体的には、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なり得る。
【0049】
しかし、図8に示したように、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第2画素PX2及び第4画素PX4の領域に配置され、第2画素PX2の領域内に配置される第2周縁EG2と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに対称である。その場合、第2画素PX2の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0050】
次に、図9を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第3画素PX3の領域に配置され、その周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有する。
【0051】
また、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3との形態及び長さは互いに異なり得る。具体的には、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なり得る。
【0052】
しかし、図9に示したように、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第3画素PX3の領域に配置され、第1画素PX1の領域内に配置される第1周縁EG1と、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3との形態及び長さは互いに対称である。その場合、第1画素PX1の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0053】
次に、図10を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第3画素PX3及び第4画素PX4の領域に配置され、その周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有する。
【0054】
また、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに異なり得る。具体的には、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは互いに異なり得る。
【0055】
しかし、図10に示したように、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第3画素PX3及び第4画素PX4の領域に配置され、第3画素PX3の領域内に配置される第3周縁EG3と、第4画素PX4の領域内に配置される第4周縁EG4との形態及び長さは互いに対称である。その場合、第3画素PX3の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積と、第4画素PX4の領域内に配置される遮光部材LBの拡張部LB1/LB2の面積とは実質的に等しい。
【0056】
図示していないが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の場合、遮光部材LBの拡張部LB1/LB2は、互いに隣接した4つの画素PX1、PX2、PX3、PX4のうち、第1画素PX1及び第3画素PX3にのみ配置されてもよく、又は第2画素PX2及び第4画素PX4にのみ配置されてもよい。
【0057】
以下、図11を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図11は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の配置図である。
図11を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図1及び図6に示す液晶表示装置と類似する。
【0058】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図1に示す液晶表示装置とは異なり、第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁は、少なくとも1つの直線を含む平面形態を有し得る。例えば、図11に示す実施形態において、点線で表した部分を合わせて参照すれば、遮光部材LBのうち、第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁EGに囲まれている部分の平面形態は、六角形形態であり、第1拡張部LB1と重なる第1スペーサS1の平面形態も、六角形であり得る。しかし、第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁に囲まれている部分と、第1スペーサS1の平面形態とは、異なる形態の多角形であり得る。
【0059】
このように、本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁がなす平面形態と、第1スペーサS1の平面形態とは互いに実質的に同一であり得、円形や、楕円形、菱形、又は六角形の形態であり得る。つまり、本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2の周縁に囲まれている部分と、第1スペーサS1の周縁とは、少なくとも1つの曲線又は少なくとも1つの直線を含む平面形態、例えば、円形や、楕円形、又は菱形又は六角形などの多角形の平面形態を有し得る。
【0060】
以下、図1乃至図11と共に図12を参照して、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図12は、本発明の一実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0061】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0062】
遮光部材LB、そして、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第2基板210上に配置されている。第2基板210上に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、ブラックマトリックス(black matrix)の拡張部であり得る。
【0063】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0064】
図示のように、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。また、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は実質的に同一である。
【0065】
本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の画素PX領域に配置されている、第1拡張部LB1と第2拡張部LB2とを含む遮光部材LBを有し、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0066】
これにより、第1スペーサS1によって発生し得る光漏れなどを遮光部材LBの第1拡張部LB1で遮ると同時に、第1スペーサS1が配置されている領域A1を含む画素PXと、第1スペーサS1が配置されていない領域A2を含む画素PXとの間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止できる。
【0067】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0068】
図1乃至図11と共に図13を参照して、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図13は、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0069】
図13を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0070】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0071】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0072】
図示のように、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。また、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は実質的に同一である。
【0073】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されている。図示していないが、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されているゲート線と同一層からなるゲート導電体、又はデータ線と同一層からなるデータ導電体の拡張部であり得る。
【0074】
図示の実施形態において、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上に配置されている。しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置によれば、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上にではなく、第2基板210上に配置されてもよい。
【0075】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0076】
前記、図12を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0077】
以下、図1乃至図11と共に図14を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図14は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0078】
図14を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12又は図13を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0079】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0080】
図示のように、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。また、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は実質的に同一である。
【0081】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、先に説明した実施形態とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0082】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第1間隔d1だけ離隔して配置されている。
【0083】
図示の実施形態において、第1スペーサS1は、第1高さH1を有し、第2スペーサS2は、第2高さH2を有する。また、第1スペーサS1の第1高さH1は、第2スペーサS2の第2高さH2より高い。
【0084】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の高さは、第2スペーサS2の高さより低くてもよい。また、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の幅は、第2スペーサS2の幅と異なり得、平面形態が異なっていてもよい。その場合、第1スペーサS1と第2スペーサS2は、高さの差によってではなく、幅又は平面形態の差によって区分される。
【0085】
前記、図12及び図13を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0086】
以下、図1乃至図11と共に図15を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図15は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0087】
図15を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図14を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0088】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0089】
図示のように、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。また、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は実質的に同一である。
【0090】
また、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0091】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置されている。
【0092】
しかし、図示の実施形態において、第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有する。
【0093】
第1スペーサS1及び第2スペーサS2に対向する第1基板110上には、複数の薄膜層120a、120b、120cが形成されている。しかし、遮光部材LBの第1拡張部LB1が配置されている第1領域A1内に配置されている第1薄膜層120aの高さは、遮光部材LBの第2拡張部LB2が配置されている第2領域A2内に配置されている第2薄膜層120bの高さより第2間隔d2の分だけ高い。
【0094】
第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有するが、薄膜層120a、120b、120cの高さの差により、第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触し、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置される。
【0095】
しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の高さは、第2スペーサS2の高さと異なっていてもよい。この場合、第1スペーサS1及び第2スペーサS2が対向する第1基板110と離隔する距離の差は、第1スペーサS1及び第2スペーサS2の高さの差と、薄膜層120a、120b、120cの高さの差による段差によって決定される。
【0096】
前記、図12乃至図14を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0097】
以下、図1乃至図11と共に図16を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図16は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0098】
図16を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12に示す実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0099】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0100】
遮光部材LB、そして、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第2基板210上に配置されている。第2基板210上に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、ブラックマトリックス(black matrix)の拡張部であり得る。
【0101】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0102】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より広い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0103】
本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の画素PX領域に配置されている、第1拡張部LB1と第2拡張部LB2とを含む遮光部材LBを有し、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0104】
これにより、第1スペーサS1によって発生し得る光漏れなどを遮光部材LBの第1拡張部LB1で遮ると同時に、第1スペーサS1が配置されている領域A1を含む画素PXと、第1スペーサS1が配置されていない領域A2を含む画素PXとの間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止できる。
【0105】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0106】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0107】
以下、図1乃至図11と共に図17を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図17は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0108】
図17を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図13を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0109】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0110】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0111】
本実施形態にかかる液晶表示装置において、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されている。図示していないが、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されているゲート線と同一層からなるゲート導電体、又はデータ線と同一層からなるデータ導電体の拡張部であり得る。
【0112】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図13に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より広い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0113】
図示の実施形態において、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上に配置されている。しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置によれば、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上にではなく、第2基板210上に配置されてもよい。
【0114】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0115】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0116】
以下、図1乃至図11と共に図18を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図18は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0117】
図18を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図14を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0118】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0119】
本実施形態にかかる液晶表示装置において、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0120】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第1間隔d1だけ離隔して配置されている。
【0121】
図示の実施形態において、第1スペーサS1は、第1高さH1を有し、第2スペーサS2は、第2高さH2を有する。また、第1スペーサS1の第1高さH1は、第2スペーサS2の第2高さH2より高い。
【0122】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図14に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より広い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0123】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0124】
以下、図1乃至図11と共に図19を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図19は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0125】
図19を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図15を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0126】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0127】
また、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0128】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置されている。
【0129】
しかし、図示の実施形態において、第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有する。
【0130】
第1スペーサS1及び第2スペーサS2に対向する第1基板110上には、複数の薄膜層120a、120b、120cが形成されている。しかし、遮光部材LBの第1拡張部LB1が配置されている第1領域A1内に配置されている第1薄膜層120aの高さは、遮光部材LBの第2拡張部LB2が配置されている第2領域A2内に配置されている第2薄膜層120bの高さより第2間隔d2の分だけ高い。
【0131】
第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有するが、薄膜層120a、120b、120cの高さの差により、第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触し、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置される。
【0132】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図15に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より広い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0133】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0134】
以下、図1乃至図11と共に図20を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図20は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0135】
図20を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12に示す実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0136】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0137】
遮光部材LB、そして、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第2基板210上に配置されている。第2基板210上に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、ブラックマトリックス(black matrix)の拡張部であり得る。
【0138】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0139】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図12に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より狭い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0140】
本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の画素PX領域に配置されている、第1拡張部LB1と第2拡張部LB2とを含む遮光部材LBを有し、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0141】
これにより、第1スペーサS1によって発生し得る光漏れなどを遮光部材LBの第1拡張部LB1で遮ると同時に、第1スペーサS1が配置されている領域A1を含む画素PXと、第1スペーサS1が配置されていない領域A2を含む画素PXとの間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止できる。
【0142】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0143】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0144】
以下、図1乃至図11と共に図21を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図21は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0145】
図21を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図13を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0146】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0147】
遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0148】
本実施形態にかかる液晶表示装置において、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されている。図示していないが、遮光部材LBの第1拡張部LB1及び第2拡張部LB2は、第1基板110上に配置されているゲート線と同一層からなるゲート導電体、又はデータ線と同一層からなるデータ導電体の拡張部であり得る。
【0149】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図13に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より狭い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0150】
図示の実施形態において、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上に配置されている。しかし、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置によれば、第3領域A3に配置されている遮光部材LBは、第1基板110上にではなく、第2基板210上に配置されてもよい。
【0151】
図示の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第2基板210上に配置されているが、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1は、第1基板110上に配置されてもよい。
【0152】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0153】
以下、図1乃至図11と共に図22を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図22は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0154】
図22を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図14を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0155】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0156】
本実施形態にかかる液晶表示装置において、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0157】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第1間隔d1だけ離隔して配置されている。
【0158】
図示の実施形態において、第1スペーサS1は、第1高さH1を有し、第2スペーサS2は、第2高さH2を有する。また、第1スペーサS1の第1高さH1は、第2スペーサS2の第2高さH2より高い。
【0159】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図14に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より狭い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0160】
また、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の高さは、第2スペーサS2の高さより低くてもよい。また、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の幅は、第2スペーサS2の幅と異なり得、平面形態が異なっていてもよい。この場合、第1スペーサS1と第2スペーサS2は、高さの差によってではなく、幅又は平面形態の差によって区分される。
【0161】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0162】
以下、図1乃至図11と共に図23を参照して、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図23は、本発明のさらに他の実施形態にかかる液晶表示装置の断面図である。
【0163】
図23を参照すれば、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図15を参照して説明した実施形態にかかる液晶表示装置と類似する。
【0164】
本実施形態にかかる液晶表示装置は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210を含む。本実施形態にかかる液晶表示装置は、第1領域A1に配置されている遮光部材LBの第1拡張部LB1と、第2領域A2に配置されている遮光部材LBの第2拡張部LB2と、第3領域A3に配置されている遮光部材LBとを含む。
【0165】
また、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2のうちの少なくとも一部は、第2スペーサS2と重なる。
【0166】
第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触する。しかし、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置されている。
【0167】
しかし、図示の実施形態において、第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有する。
【0168】
第1スペーサS1及び第2スペーサS2に対向する第1基板110上には、複数の薄膜層120a、120b、120cが形成されている。しかし、遮光部材LBの第1拡張部LB1が配置されている第1領域A1内に配置されている第1薄膜層120aの高さは、遮光部材LBの第2拡張部LB2が配置されている第2領域A2内に配置されている第2薄膜層120bの高さより高い。
【0169】
第1スペーサS1と第2スペーサS2は、互いに実質的に同一の第3高さH3を有するが、薄膜層120a、120b、120cの高さの差により、第1スペーサS1は、互いに向き合う第1基板110及び第2基板210と接触し、第2スペーサS2は、対向する第1基板110から第2間隔d2だけ離隔して配置される。
【0170】
しかし、本実施形態にかかる液晶表示装置は、図15に示す実施形態にかかる液晶表示装置とは異なり、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1は、第2拡張部LB2の幅W2より狭い。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置と同様に、遮光部材LBの第1拡張部LB1の幅W1及び第2拡張部LB2の幅W2は、遮光部材LBの幅W3より広い。
【0171】
また、本発明の他の実施形態にかかる液晶表示装置において、第1スペーサS1の高さは、第2スペーサS2の高さと異なっていてもよい。このように、第1スペーサS1及び第2スペーサS2が対向する第1基板110と離隔する距離の差は、第1スペーサS1及び第2スペーサS2の高さの差と、薄膜層120a、120b、120cの高さの差による段差によって発生可能である。
【0172】
先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態にかかる液晶表示装置にすべて適用可能である。
【0173】
このように、本発明の実施形態にかかる液晶表示装置は、複数の画素PX領域に配置されている、第1拡張部LB1と第2拡張部LB2とを含む遮光部材LBを有し、遮光部材LBの第1拡張部LB1は、第1スペーサS1と重なり、遮光部材LBの第2拡張部LB2は、第1スペーサS1と重ならない。
【0174】
これにより、第1スペーサS1によって発生し得る光漏れなどを遮光部材LBの第1拡張部LB1で遮ると同時に、第1スペーサS1が配置されている領域A1を含む画素PXと、第1スペーサS1が配置されていない領域A2を含む画素PXとの間の開口率の差を低減し、ムラなどの表示品質の低下を防止できる。
【0175】
図示していないが、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置は、第1基板110上に形成されている第1電場生成電極と、第2基板210上に形成されている第2電場生成電極とを含み得る。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置は、第1基板110上に形成されている第1電場生成電極及び第2電場生成電極を含み得る。また、先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置は、第1基板110上に形成されている第1電場生成電極及び第2電場生成電極と、第2基板210上に形成されている第3電場生成電極とを含み得る。電場生成電極は、板状の平面形態を有し得、複数の枝電極を含み得る。先に説明した実施形態にかかる液晶表示装置は、例えば、PLS(Plane to Line Switching)モードの液晶表示装置、IPS(In−Plane Switching)モードの液晶表示装置、又はTN(Twisted Nematic)モードの液晶表示装置などに適用可能であり、このようなモードの液晶表示装置に適用する場合、その効果に優れる。
【0176】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解できるであろう。従って、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、以下の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0177】
A1、A2、A3 第1、第2、第3領域
d1 第1間隔
d2 第2間隔
H1、H2、H3 第1、第2、第3高さ
PX 画素領域
LB 遮光部材
LB1、LB2 遮光部材の拡張部、遮光部材の第1、第2拡張部
LB1/LB2 遮光部材の拡張部
S1、S2 スペーサ、第1、第2スペーサ
W1、W2、W3 遮光部材LB1、LB2、LB3の幅
110、210 第1、第2基板
120a、120b、120c 薄膜層
図1
図2
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