特許第6374195号(P6374195)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6374195車両におけるインスツルメントパネル装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374195
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】車両におけるインスツルメントパネル装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 37/00 20060101AFI20180806BHJP
   B60R 7/06 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   B60K37/00 C
   B60R7/06 Z
   B60K37/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-64086(P2014-64086)
(22)【出願日】2014年3月26日
(65)【公開番号】特開2015-182754(P2015-182754A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2017年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106024
【弁理士】
【氏名又は名称】稗苗 秀三
(74)【代理人】
【識別番号】100167841
【弁理士】
【氏名又は名称】小羽根 孝康
(74)【代理人】
【識別番号】100168376
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 清隆
(72)【発明者】
【氏名】田中 貴士
(72)【発明者】
【氏名】上田 真一
(72)【発明者】
【氏名】川畑 雅稔
【審査官】 堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】 実開平06−078056(JP,U)
【文献】 特開2004−161033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00−37/06
B60R 3/00− 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体内部の車室の前面を形成するインスツルメントパネルが、車体の静止側部材に支持されるパネル本体と、このパネル本体とは別体として設けられ、このパネル本体の後方側に配置されるパネル部材と、このパネル部材の下部を上記車体の静止側部材に係脱可能に係止する係止具と、上記パネル部材の上部から前方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止孔に挿入されてこの係止孔の孔縁部にその後方から係脱可能に係止される係止突起とを備えた車両におけるインスツルメントパネル装置において、
上記パネル部材の上部から下方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止部にその上方から係脱可能に係止される被係止部を設け、
上記被係止部及び係止部は、上記係止孔及び係止突起の上方近傍位置にあり、上記係止孔の上部に、上記パネル本体に対する上記係止突起の上方移動を許容する隙間を形成したことを特徴とする車両におけるインスツルメントパネル装置。
【請求項2】
上記係止突起は、上記係止孔への係止状態を維持したまま、上方移動が可能である請求項1に記載の車両におけるインスツルメントパネル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体内部の車室の前面を形成するインスツルメントパネルが、車体の静止側部材に支持されるパネル本体と、このパネル本体に係止されるパネル部材とを備えた車両におけるインスツルメントパネル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記車両におけるインスツルメントパネル装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車体内部の車室の前面を形成するインスツルメントパネルが、車体の静止側部材に支持されるパネル本体と、このパネル本体とは別体として設けられ、このパネル本体の後方側に配置されて上記パネル本体に締結具により締結されるパネル部材とを備えている。
【0003】
そして、上記構成によれば、パネル本体へのパネル部材の取り付けは締結具によるため、この取り付けは強固になされると考えられる。しかし、締結具を用いての締結作業は煩雑であることから、その分、上記パネル本体へのパネル部材の取り付け作業は煩雑になるおそれがある。
【0004】
そこで、従来、上記構成に加えて、インスツルメントパネルが、上記パネル部材の下部を車体の静止側部材に係脱可能に係止する係止具と、上記パネル部材の上部から前方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止孔に挿入されてこの係止孔の孔縁部に係脱可能に係止される係止突起とを備えたものがある。
【0005】
そして、上記従来の技術によれば、パネル本体に対するパネル部材の取り付けは係止により達成されるのであって、締結具にはよらないことから、その分、上記取り付け作業は、より容易にできることとされる。
【0006】
一方、上記従来の技術において、車室における乗員などから上記パネル部材に対しその上方から外力が与えられた場合には、このパネル部材の前方側にパネル本体が存在する関係で、上記パネル部材の上部は上記係止具を中心として後方に回動しがちとなる。しかし、この回動は、上記係止孔への係止突起の係止により防止され、もって、上記パネル本体へのパネル部材の取り付け状態が保持されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平2005−75089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記パネル部材に与えられる外力が大きい場合には、上記パネル本体へのパネル部材の取り付け状態は保持されるとしても、このパネル部材はパネル本体に係止されたものであるため、その取り付け強度が不足しがちとなって、上記パネル部材はわずかながらでもパネル本体に対し後方に変位し、この結果、パネル本体へのパネル部材の建付け精度が低下するおそれを生じる。
【0009】
そこで、上記パネル本体に対するパネル部材の取り付け作業が容易にできることを維持しつつ、パネル本体へのパネル部材の取り付けを、より強固にさせるため、パネル本体にパネル部材を係止させる別途の係止手段を設けることが考えられる。しかし、このような係止手段を単に設けると、その後、何らかの理由でパネル本体からパネル部材を取り外そうとして上記係止手段による係止を解除しようとする際、この係止解除の作業が、前記係止孔への係止突起の係止状態に邪魔されて、上記パネル部材の取り外し作業が煩雑になるおそれを生じる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車体の静止側部材に支持されるパネル本体へのパネル部材の取り付け作業が容易にできるようにしたものでありながら、上記パネル本体へのパネル部材の取り付けが強固になされるようにすると共に、パネル本体からのパネル部材の取り外し作業が容易にできるようにすることである。
【0011】
請求項1の発明は、車体1内部の車室4の前面を形成するインスツルメントパネル5が
、車体1の静止側部材7に支持されるパネル本体12と、このパネル本体12とは別体と
して設けられ、このパネル本体12の後方側に配置されるパネル部材13と、このパネル
部材13の下部を上記車体1の静止側部材7に係脱可能に係止する係止具24と、上記パ
ネル部材13の上部から前方に向かって突出し、上記パネル本体12に形成された係止孔
28に挿入されてこの係止孔28の孔縁部にその後方から係脱可能に係止される係止突起31とを備えた車両におけるインスツルメントパネル装置において、
上記パネル部材13の上部から下方に向かって突出し、上記パネル本体12に形成され
た係止部35にその上方から係脱可能に係止される被係止部36を設け、
上記被係止部36及び係止部35は、上記係止孔28及び係止突起31の上方近傍位置にあり、上記係止孔28の上部に、上記パネル本体12に対する上記係止突起31の上方移動A(図1中一点鎖線)を許容する隙間38を形成したことを特徴とする車両におけるインスツルメントパネル装置である。なお、この場合、係止突起31は、上記係止孔28への係止状態を維持したまま上方移動を可能とすることができる。
【0012】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0013】
本発明による効果は、次の如くである。
【0014】
請求項1の発明は、車体内部の車室の前面を形成するインスツルメントパネルが、車体の静止側部材に支持されるパネル本体と、このパネル本体とは別体として設けられ、このパネル本体の後方側に配置されるパネル部材と、このパネル部材の下部を上記車体の静止側部材に係脱可能に係止する係止具と、上記パネル部材の上部から前方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止孔に挿入されてこの係止孔の孔縁部にその後方から係脱可能に係止される係止突起とを備えた車両におけるインスツルメントパネル装置において、
上記パネル部材の上部から下方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止部にその上方から係脱可能に係止される被係止部を設け、上記被係止部及び係止部は、上記係止孔及び係止突起の上方近傍位置にあり、上記係止孔の上部に、上記パネル本体に対する上記係止突起の上方移動を許容する隙間を形成している。
【0015】
このため、車体の静止側部材に支持されるパネル本体へのパネル部材の取り付けは、パネル本体の係止孔にパネル部材の係止突起が係止されることに加え、上記パネル本体の係止部に上記パネル部材の被係止部が係止されることにより達成されるのであって、締結具を用いないことから、上記パネル本体へのパネル部材の取り付け作業は容易にできる。
【0016】
そして、上記したように、パネル本体へのパネル部材の取り付けは、上記した係止孔への係止突起の係止に加え、上記係止部への被係止部の係止により達成されるため、上記パネル本体へのパネル部材の取り付けは強固になされる。よって、上記パネル部材にその上方から与えられる外力が大きくて、このパネル部材の上部が上記係止具を中心として後方に回動しようとしても、上記パネル部材がパネル本体に対し後方に変位することは阻止されて、このパネル本体へのパネル部材の建付け精度が良好に維持される。
【0017】
一方、上記パネル本体からパネル部材を取り外す取り外し作業をする場合には、まず、静止側部材に対するパネル部材の上記係止具による係止を解除する。次に、パネル本体の係止部に対するパネル部材の被係止部の係止方向である下方とは逆に、パネル本体の係止部に対しパネル部材と共に被係止部を上方移動させて上記係止部への被係止部の係止を解除する。また、この際、上記パネル部材の上方移動と共に上記係止突起も、上記係止孔への係止状態を維持したまま、もしくはこの係止が解除されつつ上方移動するが、この際の係止突起の上方移動は、上記係止孔の上部に形成された隙間により許容される。
【0018】
よって、前記したようにパネル本体へのパネル部材の取り付けを強固にするために上記係止部およびこの係止部に係止される被係止部を設けたが、これら係止部への被係止部の係止の解除は、上記係止孔への係止突起の係止状態に邪魔されることなく容易にできる。この結果、上記パネル本体からのパネル部材の取り外し作業が容易にできる。
【0019】
また、上記したように、パネル本体からパネル部材を取り外す作業を容易にさせることは、主に、上記係止突起の上方移動を許容する隙間を上記係止孔に形成したことにより達成されることから、上記したパネル部材の取り外し作業の容易化は簡単な構成で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】インスツルメントパネルの側面部分断面部分破断図である。
図2】インスツルメントパネルの斜視図である。
図3図1のIII−III線矢視拡大断面図である。
図4】パネル本体とパネル部材との部分斜視展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の車両におけるインスツルメントパネル装置に関し、車体の静止側部材に支持されるパネル本体へのパネル部材の取り付け作業が容易にできるようにしたものでありながら、上記パネル本体へのパネル部材の取り付けが強固になされるようにすると共に、パネル本体からのパネル部材の取り外し作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
【0022】
即ち、車両におけるインスツルメントパネル装置は、車体内部の車室の前面を形成するインスツルメントパネルが、車体の静止側部材に支持されるパネル本体と、このパネル本体とは別体として設けられ、このパネル本体の後方側に配置されるパネル部材と、このパネル部材の下部を上記車体の静止側部材に係脱可能に係止する係止具と、上記パネル部材の上部から前方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止孔に挿入されてこの係止孔の孔縁部に係脱可能に係止される係止突起とを備える。
【0023】
上記パネル部材の上部から下方に向かって突出し、上記パネル本体に形成された係止部にその上方から係脱可能に係止される被係止部が設けられる。上記係止孔の上部に、上記パネル本体に対する上記係止突起の上方移動を許容する隙間が形成される。
【実施例】
【0024】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0025】
図において、符号1は、自動車で例示される車両の車体であって、矢印Frは、この車両の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車体1の幅方向をいうものとする。
【0026】
車体1は、この車体1の左右各側壁においてそれぞれ骨格部材を構成する不図示の左右フロントピラーと、車体1の幅方向に延び、上記左右フロントピラーに締結具により強固に架設される金属パイプ製のクロスメンバ2と、上下方向に延び、上記クロスメンバの長手方向の中途部と不図示のフロアパネルとに締結具により強固に架設されて上記クロスメンバ2を補強する金属パイプ製のブレース3と、上記クロスメンバ2およびブレース3の上部をその後方から全体的に覆うと共に、車体1内部の車室4の前面を形成する樹脂製のインスツルメントパネル5とを備えている。上記クロスメンバ2とブレース3とは、車体1の静止側部材7を構成する。
【0027】
上記インスツルメントパネル5に係るインスツルメントパネル装置9につき、以下説明する。
【0028】
上記インスツルメントパネル5は、このインスツルメントパネル5の大部分を構成して車体1の静止側部材7であるクロスメンバ2に不図示の締結具により強固に支持されるパネル本体12と、このパネル本体12とは別体として設けられ、このパネル本体12の車体1の幅方向における中途部かつ下部の後方側(車室4側)に配置されるパネル部材13とを備えている。
【0029】
上記パネル部材13は、具体的には、小物用の物入れ容器15であって、この物入れ容器15は、車体1の前後方向で対面する前、後面板16,17と、車体1の幅方向で対面し、上記前、後面板16,17の各側端縁部を互いに一体的に結合する左、右側面板18,19と、これら各板16〜19で囲まれた空間の下端開口を閉じる底面板20とを有し、上記空間が上方に向かって開口し小物を出し入れ可能とする物入れ空間21とされる。この場合、上記左、右側面板18,19の各前部は上記前面板16よりも前方に突出している。
【0030】
前記ブレース3の長手方向の中途部は上記左、右側面板18,19の各後部の間に位置している。これら左、右側面板18,19のうち、右側面板19の後下部を上記静止側部材7であるブレース3に係脱可能に係止する樹脂製の係止具24が設けられ、この係止具24の軸心25は車体1の幅方向に延びている。
【0031】
上記パネル部材13である物入れ容器15の左側面板18の後上部、および前面板16の右側部の前上部からそれぞれ前方に向かって突出し、上記パネル本体12に形成された左、右係止孔27,28に挿入されてこれら左、右係止孔27,28の孔縁部に係脱可能に係止される左、右係止突起30,31が設けられる。これら各左、右係止突起30,31は、車体1の平面視で、それぞれ矢先形状をなしている。
【0032】
上記パネル部材13である物入れ容器15の右側面板19の上端部から下方に向かって一体的に突出し、上記パネル本体12に形成された係止孔で例示される係止部35にその上方から係脱可能に係止される被係止部36が設けられる。この場合、係止部35および被係止部36は、上記右係止孔28および右係止突起31の上方に位置し、かつ、上下方向で互いに近傍に位置している。
【0033】
上記左、右係止孔27,28のうち、右係止孔28の上部に、上記パネル本体12に対する上記右係止突起31の上方移動Aを許容する隙間38が形成される。
【0034】
上記構成によれば、車体1の静止側部材7に支持されるパネル本体12へのパネル部材13の取り付けは、パネル本体12の係止孔28にパネル部材13の係止突起31が係止されることに加え、上記パネル本体12の係止部35に上記パネル部材13の被係止部36が係止されることにより達成されるのであって、締結具を用いないことから、上記パネル本体12へのパネル部材13の取り付け作業は容易にできる。
【0035】
そして、上記したように、パネル本体12へのパネル部材13の取り付けは、上記した係止孔28への係止突起31の係止に加え、上記係止部35への被係止部36の係止により達成されるため、上記パネル本体12へのパネル部材13の取り付けは強固になされる。よって、上記パネル部材13である物入れ容器15にその上方から与えられる乗員からの外力や物入れ容器15に入れた小物からの外力が大きくて、この物入れ容器15が上記係止具24を中心として後方に回動しようとしても、上記物入れ容器15がパネル本体12に対し後方に変位することは阻止されて、このパネル本体12へのパネル部材13である物入れ容器15の建付け精度が良好に維持される。
【0036】
一方、上記パネル本体12からパネル部材13である物入れ容器15を取り外す取り外し作業をする場合には、まず、ブレース3に対するパネル部材13の上記係止具24による係止を解除する(図3中二点鎖線)。次に、パネル本体12の係止部35に対するパネル部材13の被係止部36の係止方向である下方とは逆に、パネル本体12の係止部35に対しパネル部材13と共に被係止部36を上方移動Aさせて上記係止部35への被係止部36の係止を解除する(図1中一点鎖線)。また、この際、上記パネル部材13の上方移動Aと共に、上記係止部35および被係止部36の下方に位置する上記右係止突起31も、上記右係止孔28への係止状態を維持したまま、もしくはこの係止が解除されつつ上方移動Aするが、この際の係止突起31の上方移動Aは、上記係止孔28の上部に形成された隙間38により許容される(図1中一点鎖線)。
【0037】
よって、前記したようにパネル本体12へのパネル部材13の取り付けを強固にするために上記係止部35およびこの係止部35に係止される被係止部36を設けたが、これら係止部35への被係止部36の係止の解除は、上記係止孔28への係止突起31の係止状態に邪魔されることなく容易にできる。この結果、上記パネル本体12からのパネル部材13の取り外し作業が容易にできる。なお、上記パネル本体12へのパネル部材13の取り付け作業は、上記取り外し作業とは逆の手順によればよい。
【0038】
また、上記したように、パネル本体12からパネル部材13を取り外す作業を容易にさせることは、主に、上記右係止突起31の上方移動Aを許容する隙間38を上記右係止孔28に形成したことにより達成されることから、上記したパネル部材13の取り外し作業の容易化は簡単な構成で達成できる。
【0039】
なお、上記パネル部材13はセンターコンソールであってもよい。また、上記係止突起30,31は、上記パネル部材13に突設される基部材と、この基部材の突出端部に取り付けられる矢先状の係止部本体とで構成してもよい。また、上記係止部35および被係止部36は上記右係止孔28および右係止突起31の下方に設けてもよい。また、上記左係止孔27の上部に上記した作用を有する隙間38を形成してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 車体
2 クロスメンバ
3 ブレース
4 車室
5 インスツルメントパネル
7 静止側部材
9 インスツルメントパネル装置
12 パネル本体
13 パネル部材
15 物入れ容器
16 前面板
17 後面板
18 側面板
19 側面板
20 底面板
21 物入れ空間
24 係止具
25 軸心
28 係止孔
31 係止突起
35 係止部
36 被係止部
38 隙間
A 上方移動
図1
図2
図3
図4